JPH08287730A - 形状記憶カールコード - Google Patents

形状記憶カールコード

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JPH08287730A
JPH08287730A JP11016295A JP11016295A JPH08287730A JP H08287730 A JPH08287730 A JP H08287730A JP 11016295 A JP11016295 A JP 11016295A JP 11016295 A JP11016295 A JP 11016295A JP H08287730 A JPH08287730 A JP H08287730A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
curl
shape memory
shape
cord
conductor
Prior art date
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Pending
Application number
JP11016295A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaru Kubota
賢 久保田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujita Corp
Original Assignee
Fujita Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Fujita Corp filed Critical Fujita Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コードの延びを元に戻せるカールコードの提
供。 【構成】 導体30を絶縁被覆したカールコードの絶縁
被覆20内に、予めカール状に形状記憶処理が施された
形状記憶合金の線材10を編み込んだ。また、導体に、
予めカール状に形状記憶処理が施されている銅合金から
なる超弾性合金の線材を使用した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電話機等のカールコード
に関し、特にカールコードが延びても元に戻せるように
したものである。
【0002】
【従来の技術】従来より電話機やハンドマイク等では、
コードが使用中に絡まないように予めカールさせた、い
わゆるカールコードが使用されている。かかるカールコ
ードは、現在は、ゴム又はプラスチック(PVC)の絶
縁被覆を熱処理し、スプリング状に形成して製造されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、長期間種々の
環境で使用されている電話等では、絶縁被覆の収縮度が
劣化してカールコードが延びて絡み易くなる。カールコ
ードを持って受話器を吊すようにして絡みを取っている
光景も、往々にして見掛けられる。カールコードは、電
話機以外にもインターホン、ハンドマイク等日常生活の
種々の場面で使用されており、長期間使用してもかかる
絡みつき等の不都合が解消できる技術が求められてい
た。そこで、本発明は上記問題点に鑑み提案されたもの
で、コードの延びを元に戻せるカールコードを提供する
ことを目的とした。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、電話機やハンドマイク等で使用される
導体を絶縁被覆したカールコードにおいて、前記絶縁被
覆内に、予めカール形状を記憶させる形状記憶処理が施
された形状記憶合金の線材を編み込んだ。また、電話機
やハンドマイク等で使用される導体を絶縁被覆したカー
ルコードにおいて、前記導体に、予めカール形状を記憶
させる形状記憶処理が施された銅合金からなる超弾性合
金の線材を使用した。
【0005】
【作用】本発明のカールコードでは、絶縁被覆内に予め
カール形状を記憶させる形状記憶処理が施された形状記
憶合金の線材が、カールコード内に編み込まれている、
そのため、例えば、電話機等で長期間使用することによ
りカールコードの絶縁被覆の収縮性が弱くなりカールが
延びて絡み易くなったときでも、カールコードの絶縁被
覆を温湯に浸せば絶縁被覆内に編み込まれた線材が予め
施された記憶処理に基づいて元のカール状に収縮変形
し、カールコードの延びが解消される。また、本発明の
別のカールコードでは、絶縁被覆に被覆された導体部分
に、カール形状を記憶させる形状記憶処理が施された超
弾性合金が直接使用されているため、カールが延びて絡
み易くなった場合には、カールコードを温湯に浸せば導
体自身が記憶処理に基づいて元の正常なカール状態に戻
る。
【0006】
【実施例】
(実施例1)本実施例は、カールコードの絶縁被覆に形
状記憶合金の線材を編み込んで、必要の都度温湯に浸す
等の措置により元のカール状態を取り戻せるようにした
カールコードである。本実施例のカールコードには、形
状記憶合金としてTi−Ni合金や、Cu合金等の形状
記憶合金が使用されている。かかる形状記憶合金は、予
め細い線状に形成されて、その後にカールコードを使用
する常温域より高い温度範囲で、所定のカール状に形状
記憶処理が施されている。処理が施された形状記憶合金
の線材10は、上記形状記憶処理を施した温度よりも低
い温度で一度カールが延ばされている。その後、図1
(a)に示すように、線材10同士が交差するように、
絶縁被覆20の形成時に他の絶縁被覆材料と一緒に編み
込まれて、導体30の周囲に被覆が施されている。
【0007】また、上記実施例では、予め形状記憶処理
を施した形状記憶合金の線材10をそのまま他の絶縁被
覆20材と一緒に編み込んだが、形状記憶合金の線材1
0をメッシュ状或は織布状に加工してから高温で形状記
憶処理を施し、それを一度延ばしてからゴム或はプラス
チック内に埋めたものを、例えば導体30の周囲にスパ
イラル状に巻きつける等して絶縁被覆20内に形状記憶
合金の線材10が編み込まれるようにしても構わない。
【0008】形状記憶合金以外の絶縁被覆20の部材に
は、本実施例では、従来よりカールコードに使用されて
いる絶縁部材(例えば、ビニル)を使用した。このよう
にすることにより、従来の絶縁被覆の有するカール性
に、本発明で使用する形状記憶合金のカールの復元性を
さらに付加させることができる。さらに、カール性を有
さない絶縁部材を使用する場合に比べて、形状記憶合金
の使用量を少なくすることができ、カールコードの製造
コストを下げることができる。また、上記形状記憶合金
の他に、例えばポリノルボルネン等の形状記憶樹脂或は
超弾性合金も使用することができる。基本的には、上記
形状記憶合金を使用する要領で絶縁被覆内に編み込めば
よい。
【0009】(実施例2)本実施例は、カールコードの
導体に超弾性合金を直接使用したものである。本実施例
で使用する超弾性合金としては、良好な導電性を有する
とともに、可逆形状記憶効果の付与し易いCu合金から
なる超弾性合金が使用されている。超弾性合金は、予め
線引き加工等により適宜口径の素線に形成されている。
本実施例では、この素線が複数本撚られて、さらに焼き
入れされて導体が形成されている。この焼き入れ時にス
パイラル状に形成されて形状記憶処理が施され、その後
低温で延ばされて絶縁被覆が施されている。絶縁被覆後
に温湯等に浸したり、或はコードに電流を流して所定温
度にしてカールコードが形成されている。
【0010】上記実施例では撚り線を使用したが、導体
に単線を使用する場合は、単線の状態での焼き入れ時に
上記要領でスパイラル状に形状記憶をさせておけばよ
い。また、本実施例の絶縁被覆には、従来より使用され
ているゴム又はプラスチック(PVC)が使用されてい
る。
【0011】
【発明の効果】本発明では、カールコードの絶縁被覆内
に形状記憶合金が編み込まれているので、従来とは異な
り、カールコードが延びて絡み易くなっても、温湯等に
浸す等して絶縁被覆内の延び状態になっている形状記憶
部合金を元のカール状態に戻すことができる。また、カ
ールコード内の導体に超弾性合金を使用することによ
り、カールコードが延びた場合でも、温湯に浸したり、
或は通電処理を行なう等により元の正常なカール状態に
戻すことができる。そのため、従来のように絶縁被覆に
カール形状を保持させる加工が不要となり、かかる加工
の手間が省ける。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1に係る形状記憶合金の線材の編み込み
状況を示したカールコードの部分断面図(a)及び部分
斜視図(b)。
【符号の説明】
10 線材 20 絶縁被覆 30 導体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電話機やハンドマイク等で使用される導
    体を絶縁被覆したカールコードにおいて、前記絶縁被覆
    内に、予めカール形状を記憶させる形状記憶処理が施さ
    れた形状記憶合金の線材が編み込まれていることを特徴
    とする形状記憶カールコード。
  2. 【請求項2】 電話機やハンドマイク等で使用される導
    体を絶縁被覆したカールコードにおいて、前記導体に、
    予めカール形状を記憶させる形状記憶処理が施された銅
    合金からなる超弾性合金の線材が使用されていることを
    特徴とする形状記憶カールコード。
JP11016295A 1995-04-11 1995-04-11 形状記憶カールコード Pending JPH08287730A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11016295A JPH08287730A (ja) 1995-04-11 1995-04-11 形状記憶カールコード

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JP11016295A JPH08287730A (ja) 1995-04-11 1995-04-11 形状記憶カールコード

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JPH08287730A true JPH08287730A (ja) 1996-11-01

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ID=14528629

Family Applications (1)

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JP11016295A Pending JPH08287730A (ja) 1995-04-11 1995-04-11 形状記憶カールコード

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JP (1) JPH08287730A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001095697A3 (en) * 2000-06-13 2002-03-14 Smart Therapeutics Inc Fatigue-resistant conductive wire article
JP2016539488A (ja) * 2013-11-01 2016-12-15 キナルコ, インコーポレーテッドKinalco, Inc. 塑性変形に抵抗する形状記憶合金導体
CN110512308A (zh) * 2018-05-22 2019-11-29 纳米及先进材料研发院有限公司 线形双组分长丝、纤维或带

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