JPH08286729A - 排水機場の運転支援システム - Google Patents

排水機場の運転支援システム

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JPH08286729A
JPH08286729A JP8430595A JP8430595A JPH08286729A JP H08286729 A JPH08286729 A JP H08286729A JP 8430595 A JP8430595 A JP 8430595A JP 8430595 A JP8430595 A JP 8430595A JP H08286729 A JPH08286729 A JP H08286729A
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JP
Japan
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river
water level
predicted
data
tributary
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JP8430595A
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English (en)
Inventor
Shinji Usato
慎司 宇郷
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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  • Control Of Non-Electrical Variables (AREA)
  • Testing And Monitoring For Control Systems (AREA)
  • Control Of Positive-Displacement Pumps (AREA)
  • Feedback Control In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 排水機場付近での本流河川および支流河川の
水位を基に、水門の操作およびポンプの最適な運転を支
援する。 【構成】 支流河川1が本流河川2に流れ込む点には、
排水ポンプ場3と水門4を有する放水路1Aが設けられ
ている。また河川1には水位計5と雨量計7が、河川2
には水位計6と雨量計8が各々設置されている。上記構
成において、雨量計7,8及び水位計5,6からの計測
値から河川1及び河川2の予測水位を求め、それに基づ
き、水門4の開度に応じて河川1から河川2に放水路1
Aを介して流れ込む流量を算出する手段と、その算出結
果から排水ポンプ場3付近での河川1と河川2の水位変
化を演算する手段と、前記演算結果を用いて水門4で逆
流が起こる時点を予測するとともに、その予測結果に基
づいて、水門4の開閉タイミングの最適なタイミングを
決定する手段とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、河川における排水機場
の水門及びポンプの操作制御を良好に支援するのに好適
な河川排水機場の運転支援システムに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、支流河川が本流河川に流れ込む
地点には排水機場が設置されている。この排水機場に
は、排水ポンプ場と該排水ポンプ場をバイパスする放水
路とが設けられている。通常、支流河川の水は放水路を
介して自然流下で本流河川に流れ込んでいるが、本流河
川の上流域で集中豪雨があると本流河川の水位が上昇
し、本流河川側の水が放水路を介して支流河川側に逆流
する恐れがある。
【0003】この逆流を防ぐために放水路の河口部には
水門が設けられ、本流河川の水位が上昇した場合は水門
を閉じ、支流河川の水を排水ポンプ場に導き、この排水
ポンプ場のポンプによって支流河川の水を本流河川へ吐
き出すようにしている。
【0004】このような排水機場の運転に対する支援を
行うシステムにおいて、支流河川と本流河川の上流に水
位計と雨量計をそれぞれ設置し、これら水位計や雨量計
からの計測値により、排水機場付近での支流河川および
本流河川の今後の水位変化を予測し、その予測結果に基
づいて排水機場のポンプの駆動タイミングのガイダンス
表示を行うことが提案されている(例えば、特願平6−
239221号)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術では、ポンプ駆動のタイミングのみがガイダンス
表示され、水門の開閉タイミングについては全く考慮さ
れていない。これは、水門がポンプ運転前に閉鎖してい
ることを前提として作成したものであるためである。
【0006】ところが、水門は全閉するのに時間が掛か
り、本流河川上流で集中豪雨があって本流河川の水位が
急に上昇したときは、水門が閉じきらないうちに逆流が
起こり、最悪の場合は支流河川流域で洪水が発生する恐
れがある。
【0007】なお、上記のようなガイダンス表示によら
なくとも、これまでは熟練操作員の経験や勘を頼りに、
状況に応じた水門やポンプの運転を行ってきたが、都市
化による雨水等の増大により的確な対処が困難となって
きている。
【0008】本発明の目的は、排水機場付近での本流河
川および支流河川の水位を基に、水門およびポンプの最
適な操作を支援することのできる河川排水機場の運転支
援システムを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、支流河川が本流河川に流れ込む点に設け
られた排水ポンプ場と、支流河川から本流河川に前記排
水ポンプ場をバイパスする放水路に設けられた水門とを
含む河川排水機場に対して、前記支流河川の水位と支流
河川流域の降雨量および前記本流河川の水位と本流河川
流域の降雨量をそれぞれ計測するとともに、各計測値に
より支流河川および本流河川の今後の水位を予測し、そ
の予測結果に基づいて前記排水ポンプ場のポンプ駆動タ
イミングと前記水門の開閉タイミングのガイダンス表示
を行う河川排水機場の運転支援システムにおいて、支流
河川および本流河川の前記予測した水位を基に、前記水
門の開度に応じて支流河川から本流河川に前記放水路を
介して流れ込む流量を算出する流量算出手段と、前記算
出結果から前記排水ポンプ場付近での支流河川と本流河
川の水位変化をシミュレーションする水位シミュレーシ
ョン手段と、前記シミュレーションの結果を用いて前記
水門で逆流が起こる時点を予測するとともに、その予測
結果に基づいて、前記水門の開閉の最適なタイミングを
決定する水門開閉タイミング決定手段と、を備えたこと
を特徴としている。
【0010】
【作用】本流河川上流に集中豪雨があって本流河川の水
位上昇が予想される場合、水門を何時閉じ始めるかその
タイミングが重要となる。水門を閉じ始めるタイミング
が早過ぎれば排水ポンプ場のポンプ負荷が増大してしま
うし、遅過ぎれば本流河川の水が放水路を逆流して洪水
の恐れがあり、水門を閉じ始めるタイミングは最適なタ
イミングでなければならない。
【0011】上記構成によれば、水門の開度に応じて放
水路を流れる水の流量が算出され、その算出結果を基に
して排水ポンプ場付近での支流河川と本流河川の水位変
化が演算されるので、水位変化の様子を非常に精度良く
シミュレーションすることができる。そして、そのよう
に精度良くシミュレーションされた水位変化を用いて、
水門で逆流が起こる時点を予測しているので、水門の開
閉タイミングを最適なタイミングに決定することが可能
となる。これによって、水門が全閉される直前までは、
自然流下を最大限に利用して支流河川から本流河川に放
水路を介して流すことができ、逆流が起きる始める直前
には水門は全閉しているので逆流の発生を完全に押さえ
ることができる。
【0012】
【実施例】以下、発明の実施例を図面に従って説明す
る。図1は、本発明に係る河川排水機場の運転支援シス
テムの概略構成を示している。図1に示すように、本流
の河川1に支流の河川2が流れ込み、その流れ込む地点
に排水ポンプ場3と水門4が設けられている。普段は、
水門4を開いて、河川1から流下してきた水を放水路1
Aを介して河川2に流している。また、豪雨などで河川
1の水位が河川2の水位よりも上がる時には、水門4を
閉じて河川1から流下してきた水を排水ポンプ場3に流
し込み、その水を排水ポンプ場3に設けられたポンプに
よって河川2に吐き出している。
【0013】河川1の上流には水位計5が、河川2の上
流には水位計6がそれぞれ設置され、河川1,2の水位
を計測している。また、河川1の上流には雨量計7が、
河川2の上流には雨量計8がそれぞれ設置され、河川
1,2の流域の降雨量を計測している。なお、図におい
て、9は水門4の開度を検出する水門開度計であり、ま
た2つの矢印は河川1,2の流れの向きをそれぞれ示し
ている。
【0014】図2は、本実施例の河川排水機場運転支援
システムにおいて、オフライン動作でシミュレーション
を行う時のフローチャートを示している。ここで、オフ
ライン動作とは、操作員が水位変化に応じた最適な排水
機場の水門およびポンプの操作タイミングに対する経験
や勘を養うために、水位計5,6および雨量計7,8が
それぞれ計測したデータを、本システムを構成するデー
タ格納装置よりデータ処理装置に伝送し、操作員がその
データに対してポンプおよび水門の操作タイミングを入
力することにより、システムがそのデータに基づいて内
水位と外水位の変化を演算してCRT等に表示すること
をいう。なお、上記内水位とは排水ポンプ場3のポンプ
吸い込み側での水位であり、外水位とは排水ポンプ場3
のポンプ吐出側での水位である。
【0015】具体的には、まず水位計5,6が計測した
過去の水位データ、初期内水位h1、初期外水位h2、
雨量計7,8が計測した過去の降雨データ、および水門
開度計9が計測した初期水門開度d0をデータ格納装置
より伝送させる(S10)。
【0016】次に、水門およびポンプの操作タイミング
を入力することにより、時間単位での水門およびポンプ
の運転状態を表す運転アルゴリズムが作成され、その作
成されたアルゴリズムに応じた排水機場の動作状況を表
すデータが入力される(S11)。そして、水位計5お
よび雨量計7が計測した過去の水位データおよび降雨デ
ータと、作成されたアルゴリズムに応じた排水機場の動
作状況を表すデータとを基に、ARMAモデル等によ
り、河川1上流からのポンプ吸い込み側の貯留域に対す
る予測流入量Q1’を求める(S12)。
【0017】また同様、水位計6および雨量計8が計測
した過去の水位データおよび降雨データと、選択したア
ルゴリズムに応じた排水機場の動作状況を表すデータと
を基に、ARMAモデル等により、河川2上流からのポ
ンプ吐出側の貯留域に対する予測流入量Q2’を求める
(S13)。
【0018】ここで、ARMAモデルとは、河川上流の
過去の水位、河川上流域の過去の雨量、および予測した
い地点の過去の水位データを基に、予測したい地点の流
量を、河川上流の水位および河川上流域の雨量を変数と
した線形式で表す予測モデルである。
【0019】次に、河川1上流からのポンプ吸い込み側
の貯留域に対する予測流入量Q1’を、河川1に対する
図7のような水位−貯留量曲線にあてはめることによ
り、予測流入量Q1’に対する予測内水位h1’を求め
る(S14)。同様に、河川2上流からのポンプ吐出側
の貯留域に対する予測流入量Q2’を、河川1に対する
水位−貯留量曲線にあてはめることにより、予測流入量
Q2’に対する予測外水位h1’を求める(S15)。
【0020】そして、予測流入量Q1’に対する予測内
水位h1’、予測流入量Q2’に対する予測外水位h
2’、水門開度計9によるデータd0および水門動作状
態を基に、下記数式1に示す水門開度による流量演算式
により、開度に応じた流量Qを算出する(S16)。 Q=cq・B・d・√(2gh) …………(数式1) ここで、cqは流出係数、dは水門計算開度、Bは水門
断面積、gは重力加速度、hは予測流入量Q1’に対す
る予測内水位h1’と予測流入量Q2’に対する予測外
水位h2’の高い方の水位を示している。
【0021】なお、水門計算開度dについては、水門が
開動作中であれば、 d=d0+ 水門動作速度 × 時間 …………(数式2) により計算し、水門が閉動作中であれば、 d=d0− 水門動作速度 × 時間 …………(数式3) により計算する。
【0022】その後、河川1上流からのポンプ吸い込み
側の貯留域に対する予測流入量Q1’からアルゴリズム
に応じたポンプ吐出量qを減じ、更に水門からの流量
を、(予測流入量Q1’に対する予測内水位h1’)>
=(予測流入量Q2’に対する予測外水位h2’)なら
ば加算し、(予測流入量Q1’に対する予測内水位h
1’)<(予測流入量Q2’に対する予測外水位h
2’)ならば減じて、河川1に対する貯留域の貯留量Q
1”を求める(S17)。
【0023】また同様に、河川2上流からのポンプ吐出
側の貯留域に対する予測流入量Q2’からアルゴリズム
に応じたポンプ吐出量qを加算し、更に水門からの流量
を、(予測流入量Q1’に対する予測内水位h1’)>
=(予測流入量Q2’に対する予測外水位h2’)なら
ば減じ、(予測流入量Q1’に対する予測内水位h
1’)<(予測流入量Q2’に対する予測外水位h
2’)ならば加算して、河川2に対する貯留域の貯留量
Q2”を求める(S18)。
【0024】その後、貯留量Q1”より、前述の河川1
に対する水位−貯留量曲線により予測内水位h1を求め
る(S19)。同様に、貯留量Q2”より、前述の河川
1に対する水位−貯留量曲線により予測外水位h2を求
める(S20)。そして最後に、予測外水位h2、予測
内水位h1の結果をCRTにトレンド表示する(S2
1)。
【0025】図3は、本発明に係る河川排水機場運転支
援システムにおいて、オンライン動作で水門およびポン
プ操作ガイダンスを表示する時のフローチャートであ
る。ここで、水門およびポンプ操作ガイダンスとは、ポ
ンプ運転を操作する操作員の手助けとなるガイダンスを
出力表示することである。
【0026】具体的には、まず、プロセスデータとし
て、計測降雨データ1
〔0〕=河川1の上流の雨量計7
から送られてくる計測降雨量c、計測降雨データ2
〔0〕=河川2の上流の雨量計8から送られてくる計測
降雨量d、計測内水位h1
〔0〕=内水位h1、計測外
水位データh2
〔0〕=外水位h2、計測水門開度デー
タd
〔0〕=水門開度d0、水門動作状態、河川1上流
予測水位データ
〔0〕=水位計5から送られてくる河川
1の上流水位a、河川2上流予測水位データ
〔0〕=水
位計6から送られてくる河川2の上流水位b、ポンプ吐
出量データq
〔0〕をオンラインで入力する(S3
0)。
【0027】また、計測降雨データ1
〔0〕、計測降雨
データ2
〔0〕を基に、図6に示すように、予測演算周
期t分先の河川1および河川2に対する予測降雨量(例
えば、指数平滑法による)を、予測降雨データ1
〔t〕,予測降雨データ2〔t〕として自動的に入力す
る。ただし、操作員の判断で明らかにこうなると予測さ
れる場合は、操作員の手入力によって入力する(S3
1)。
【0028】次に、河川1上流計測水位データ
〔0〕、
予測演算時刻t分先の河川1上流に対する予測降雨デー
タ1〔t〕を基に、前述したARMAモデルによって、
予測演算時刻t分先の河川1上流からのポンプ吸い込み
側の貯留域に対する予測流入量データQ1’〔t〕を求
める(S32)。
【0029】同様に、河川2上流計測水位データ
〔0〕、予測演算時刻t分先の河川2に対する予測降雨
データ2〔t〕を基に、ARMAモデルによって、予測
演算時刻t分先の河川2上流からのポンプ吐出側の貯留
域に対する予測流入量データQ2’〔t〕を求める(S
33)。
【0030】次に、予測流入量データQ1’〔t〕およ
び計測内水位データh1
〔0〕から、前述した河川1の
水位−貯留量曲線により、予測流入量データQ1’
〔t〕に対する予測内水位データh1’〔t〕を求める
(S34)。同様に、予測流入量Q2’データ〔t〕お
よび計測外水位データh2
〔0〕から、前述した河川2
の水位−貯留量曲線により、予測流入量データQ2’
〔t〕に対する予測外水位データh2’〔t〕を求める
(S35)。
【0031】そして、予測流入量データQ1’〔t〕に
対する予測内水位データh1’〔t〕、予測流入量デー
タQ2’〔t〕に対する予測外水位データh2’
〔t〕、および水門開度データd
〔0〕を基に、前述の
数式2,3を使って、前述の数式1の水門開度による流
量演算式により、開度に応じた流量データQ〔t〕を算
出する(S36)。
【0032】その後、予測流入量データQ1’〔t〕か
ら、ポンプ吐出量データq
〔0〕を減じ、更に水門から
の流量を、予測内水位データh1’〔t〕>=予測外水
位データh2’〔t〕ならば加算し、予測内水位データ
h1’〔t〕<予測外水位データh2’〔t〕ならば減
じて、河川1に対する貯留域の予測貯留量Q1”〔t〕
を求める(S37)。
【0033】同時に、予測流入量データQ2’〔t〕か
ら、ポンプ吐出量データq
〔0〕を加算し、更に水門か
らの流量を、予測内水位データh1’〔t〕>=予測外
水位データh2’〔t〕ならば減じ、予測内水位データ
h1’<予測外水位データh2’〔t〕ならば加算し
て、河川2に対する貯留域の予測貯留量データQ2”
〔t〕を求める(S38)。
【0034】その後、予測貯留量データQ1”〔t〕お
よび予測内水位データh1’〔t〕より、前述の河川1
に対する水位−貯留量曲線により予測内水位データh
1”〔t〕を求める(S39)。同様に、予測貯留量デ
ータQ2”〔t〕および予測外水位データh2’〔t〕
より、前述の河川2に対する水位−貯留量曲線により予
測外水位データh2”〔t〕を求める(S40)。この
S31からS40までの動作を、予測演算周期t時間毎
に、例えば30分後の予測を行う場合、30/t回繰り
返す。
【0035】そして、予測内水位h1”、予測外水位h
2”を、トレンド表示し(S41)、さらに、水門操作
時間決定機能により、水門の開、閉のガイダンスを行う
(S42,S43)。
【0036】その後、水門全閉後、予測内水位h1”と
予測外水位h2”の状況より、ポンプの運転台数および
回転数を決定して(S44)、ガイダンス表示を行う
(S45)。このS30からS44迄の動作を、予測演
算周期t時間毎に繰り返し行う。
【0037】なお、水門操作時間決定機能では、図4に
示すように、予測内水位データh1
〔0〕、予測外水位
データh2
〔0〕、水門開度データd
〔0〕、演算デー
タ数t=0,ポンプ吐出量データq
〔0〕を、初期デー
タとして入力する(S50)。
【0038】現在時刻からt時刻後の河川1上流からの
予測流入量Q1’を予測流入量データQ1’〔t〕とし
て、また、現在時刻からt時刻後の河川2上流からの予
測流入量データQ2’を予測流入量データQ2’〔t〕
をとして入力する(S52)。水門が開状態時には閉操
作を行った場合の、閉状態時には開操作を行った場合
の、予測演算周期t時間後の予測水門開度データd
〔t〕を作成する。
【0039】次に、予測内水位データh1’〔t〕、予
測外水位データh2’〔t〕、水門開度データd〔t〕
を基に、前述の数式1による水門開度による流量演算式
によって水門開度による流量データQ〔t〕を作成する
(S53)。
【0040】さらに、予測流入量データQ1’〔t〕か
ら、水門からの流量を、予測内水位データh1’〔t〕
>=予測外水位データh2’〔t〕ならば加算し、予測
内水位データh1’〔t〕<予測外水位データh2’
〔t〕ならば減じて、河川2に対する貯留域の予測貯留
量データQ1”〔t〕を求める(S54)。
【0041】同時に、予測流入量データQ2’〔t〕か
ら、水門からの流量を、予測内水位データh1’〔t〕
>=予測外水位データh2’〔t〕ならば減じ、予測内
水位データh1’〔t〕<予測外水位データh2’
〔t〕ならば加算して、河川1に対する貯留の予測貯留
量データQ2”〔t〕を求める(S55)。
【0042】次に、予測貯留量データQ1”〔t〕を基
に、前述の河川1に対する貯留量−水位曲線から予測内
水位h1”〔t〕を求める(S56)。同時に、予測貯
留量データQ2”〔t〕を基に、前述の河川2に対する
貯留量−水位曲線から予測内水位h2”〔t〕を求める
(S57)。
【0043】その後、t=t+tとして、例えば30分
後の予測を行う場合30/t回繰り返し演算させ(S5
8,S59)、さらに、予測内水位データh1”〔t〕
=予測外水位データh2”〔t〕の点があるかどうか調
べる(S60)。
【0044】そして、もし予測内水位データh1”
〔t〕=予測外水位データh2”〔t〕の点があったな
らば、内水位上昇度、外水位上昇度として、例えば予測
内水位データh1”〔t〕=予測外水位データh2”
〔t〕の点から5t”時刻前の予測内水位データh1
〔t−5t”〕、予測外水位データh2〔t−5t”〕
を使って、 内水位上昇度=(h1〔t〕−h1〔t−5t”〕)/
5t” 外水位上昇度=(h1〔t〕−h1〔t−5t”〕)/
5t” として、内水位上昇度および外水位上昇度を求める。
【0045】その後、内水位上昇度>=外水位上昇度で
開動作中でなければ開動作指令を、内水位上昇度<外水
位上昇度で閉動作中でなければ閉動作指令を、予測内水
位データh1〔t〕=予測外水位データ〔t〕の点から
水門開度を考慮した数式4による時刻の時に出す(S6
3,S64)。 水門操作時刻=予測内水位データh1〔t〕 =予測外水位データ〔t〕の時刻−水門動作時間 …………(数式4) なお、水門が開動作の時は、 水門動作時間=(水門全開開度−水門操作時刻開度)/水門動作速度 …………(数式5) となり、水門が閉動作の時は、 水門動作時間=水門操作時刻開度/水門動作速度 …………(数式6) となる。
【0046】図5は、本発明に係る河川排水機場の運転
支援システムのブロック図である。図に示すように、制
御用計算器43、保安補機・共通補機シーケンサ盤4
6、1号ポンプシーケンサ盤47、2号ポンプシーケン
サ盤48、3号ポンプシーケンサ盤49、および除塵機
シーケンサ盤50が多重伝送路51に接続されている。
また制御用計算器43には水位予測システム(EWS)
41が接続されている。さらに、中央シーケンサ盤・計
装変換機器45が設けられ、この中央シーケンサ盤・計
装変換機器45には検出器44が接続されている。制御
用計算器43と中央シーケンサ盤・計装変換機器45は
中央操作盤42に接続されている。
【0047】なお、図1においては、保安補機・共通補
機シーケンサ盤46、1号ポンプシーケンサ盤47、2
号ポンプシーケンサ盤48、3号ポンプシーケンサ盤4
9、および除塵機シーケンサ盤50は排水ポンプ場3内
に設けられている。また図1においては、水位計5,
6、雨量計7,8、および水門開度計9は、検出器44
に相当している。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
水門が全閉される迄は放水路を介して支流河川の水が本
流河川に流れ込むので、排水ポンプ場のポンプ稼働率を
最小限に抑えることができ、省エネ化に寄与する。ま
た、逆流が起こる直前には水門が全閉されるため、洪水
等の発生は完全に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る河川排水機場の運転支援システム
を適用できる河川の概要図である。
【図2】オフライン動作でシミュレーションを行うとき
のフローチャートである。
【図3】オンライン動作で水門、ポンプ運転ガイダンス
を表示するときのフローチャートである。
【図4】オンライン動作で水門操作時刻指令を出すため
のフローチャートである。
【図5】本発明に係る河川排水機場の運転支援システム
のブロック図である。
【図6】オンライン動作で降雨量予測をした例を示した
図である。
【図7】河川の貯留量と水位との関係を示した図であ
る。
【符号の説明】
1 河川 1A 放水路 2 河川 3 排水ポンプ場 4 水門 5 水位計 6 水位計 7 雨量計 8 雨量計 9 水門開度計 41 水位予測システム(EWS) 42 中央操作盤 43 制御用計算器 44 検出器 45 中央シーケンサ盤・計装変換機器 46 保安補機・共通補機シーケンサ盤 47 1号ポンプシーケンサ盤 48 2号ポンプシーケンサ盤 49 3号ポンプシーケンサ盤 50 除塵機シーケンサ盤 51 多重伝送路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F04B 49/06 F04B 49/06 G05B 13/04 7531−3H G05B 13/04 17/02 7531−3H 17/02 G05D 9/12 G05D 9/12 C

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支流河川が本流河川に流れ込む点に設け
    られた排水ポンプ場と、支流河川から本流河川に前記排
    水ポンプ場をバイパスする放水路に設けられた水門とを
    含む河川排水機場に対して、前記支流河川の水位と支流
    河川流域の降雨量および前記本流河川の水位と本流河川
    流域の降雨量をそれぞれ計測するとともに、各計測値に
    より支流河川および本流河川の今後の水位を予測し、そ
    の予測結果に基づいて前記排水ポンプ場のポンプ駆動タ
    イミングと前記水門の開閉タイミングのガイダンス表示
    を行う河川排水機場の運転支援システムにおいて、 支流河川および本流河川の前記予測した水位を基に、前
    記水門の開度に応じて支流河川から本流河川に前記放水
    路を介して流れ込む流量を算出する流量算出手段と、前
    記算出結果から前記排水ポンプ場付近での支流河川と本
    流河川の水位変化をシミュレーションする水位シミュレ
    ーション手段と、前記シミュレーションの結果を用いて
    前記水門で逆流が起こる時点を予測するとともに、その
    予測結果に基づいて、前記水門の開閉の最適なタイミン
    グを決定する水門開閉タイミング決定手段と、を備えた
    ことを特徴とする河川排水機場の運転支援システム。
JP8430595A 1995-04-10 1995-04-10 排水機場の運転支援システム Pending JPH08286729A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002107462A (ja) * 2000-09-28 2002-04-10 Foundation Of River & Basin Integrated Communications Japan 降雨洪水予測システム
JP2007046926A (ja) * 2005-08-08 2007-02-22 Gunma Prefecture 鉛直方向の振動信号を用いた出水時の河道内状態推定方法及び推定装置
JP2015094122A (ja) * 2013-11-12 2015-05-18 沖電気工業株式会社 水位予測装置及び水位予測方法並びに水位予測システム
JP2021075872A (ja) * 2019-11-07 2021-05-20 エー・シー・エス株式会社 水位予測方法および水位予測システム
JP2023158916A (ja) * 2022-04-19 2023-10-31 株式会社ガリレオ 水位計測システム

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