JPH08286555A - 定着装置 - Google Patents

定着装置

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JPH08286555A
JPH08286555A JP9080295A JP9080295A JPH08286555A JP H08286555 A JPH08286555 A JP H08286555A JP 9080295 A JP9080295 A JP 9080295A JP 9080295 A JP9080295 A JP 9080295A JP H08286555 A JPH08286555 A JP H08286555A
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JP
Japan
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roller
fixing roller
fixing
fixing device
heat pipe
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JP9080295A
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Buichi Shimada
武一 島田
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 定着ローラの表面温度の均一化を効率良く行
い、定着ローラの非通紙部の温度上昇を押さえて、定着
装置を通過する転写材の皺発生を防止する。また、ヒー
タの電力の低減および小サイズの転写材の連続高速通紙
時の定着ローラの非通紙部における異常昇温防止を可能
にし、通紙部の温度低下を防止する。 【構成】 加熱手段52および少なくとも1つのヒート
パイプ59を内蔵して回転する定着ローラ51と、これ
に押圧する加圧ローラ53との間に、片側基準で搬送さ
れる転写材を挟持し、該転写材上のトナー像を定着させ
る定着装置において、ヒートパイプ59の定着装置を通
過する転写材の片側基準側の端部と定着ローラ51の軸
心との間隔に対して、ヒートパイプ59の他方の端部と
定着ローラ51の軸心との間隔が大きくなるように、ヒ
ートパイプ59の長手方向の軸線が定着ローラ51の軸
心に対して傾斜角を有して配置されている定着装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真式の画像形成
装置に使用され、転写材上のトナー像を加熱定着する定
着装置に関し、特に、ヒートパイプを内蔵して回転する
定着ローラを有する定着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図7(A)は従来の定着装置の一例を示
す正面断面図、図7(B)はその側断面図である。図に
おいて1は表面に20μm〜60μmのテフロンをコー
ティングした肉厚4mm〜18mmアルミニウム製のロ
ーラからなる定着ローラ(上ローラ)、2は赤外線ラン
プ等からなる加熱素子、3は熱電対或はサーミスタ等か
らなり、定着ローラ1の表面に軽く接触して定着ローラ
1の表面温度を検知する温度センサ、4は定着ローラ1
との間に転写紙を挟み通過させるための加圧ローラ(下
ローラ)であり、通常シリコンゴム製、またシリコンゴ
ムにPFAチューブを被覆したローラである。5は定着
ローラ1および加圧ローラ4を支持するベアリング、6
は定着ローラ1を駆動回転させるギアである。
【0003】定着ローラ1と加圧ローラ4とは軸方向に
温度が均一になっていることが望ましい。この軸方向温
度が不均一になると、温度の異なる部分における熱膨張
の差に基づくニップ差により転写材に皺や、未定着部分
やオフセット等が発生する。
【0004】このため、定着ローラ1にヒートパイプ8
を内蔵して、その表面温度を定着ローラ1の軸方向に均
一にすることは従来より周知である。特開平4−360
185号公報に記載された定着装置は、ヒートパイプの
少なくとも1つが定着ロの軸心に平行であり、ヒートパ
イプを保持する定着ローラの芯金部が押し出し成型によ
り製作されたものである。ヒートパイプの基本構造は、
内表面にウイック層をもつ両端を閉じた中空円筒であ
り、その中に作動液(熱を搬送する液体)を封入したも
のである。このヒートパイプの一端の蒸発部に熱が加え
られると、ウイック内で液体が蒸発し、蒸気は管中を熱
移動する。ヒートパイプの他端では蒸気が再び液体とな
り、凝縮液としてウイックにより蒸発部に還流される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ヒートパイプは、水平
に配置されていることが重要であり、このため装置全体
を水平に設置し、そして定着装置は装置全体に対し水平
になるように保持されねばならない。しかし、何らかの
理由でヒートパイプが水平でない場合、作動液が低い方
に溜まり、凝縮液が蒸発部に還流されず、性能が低下す
ることが周知である。
【0006】また、定着装置が加熱されて安定した状態
にあるとき、小サイズの転写材の連続通紙を行うと、定
着ローラ表面の通紙部と非通紙部との間に温度差が生じ
る。すなわち定着ローラの一方の通紙部の温度が低下
し、他方の非通紙部の温度が上昇する。また前記小サイ
ズ転写材の連続通紙直後に大サイズ転写材の通紙を行う
と、前記小サイズ転写材の通紙部における低温による定
着不良や、非通紙部の高温によるオフセットの発生等の
不具合が生じた。このような定着ローラの端部の温度上
昇が繰り返されると、定着ローラや加圧ローラおよび定
着ローラに接している部分、例えば軸受等が劣化し、そ
れらの寿命が短くなる。
【0007】本発明は、定着装置の定着ローラおよび加
圧ローラの軸方向における表面温度を均一にして、前述
の諸欠点を除去することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の定着装置は、加熱手段および少なくとも1つのヒー
トパイプを内蔵して回転する定着ローラと、これに押圧
する加圧ローラとの間に、片側基準で搬送される転写材
を挟持し、該転写材上のトナー像を定着させる定着装置
において、前記ヒートパイプの前記定着装置を通過する
転写材の片側基準側の端部と前記定着ローラの軸心との
間隔に対して、前記ヒートパイプの他方の端部と前記定
着ローラの軸心との間隔が大きくなるように、前記ヒー
トパイプの長手方向の軸線が前記定着ローラの軸心に対
して傾斜角を有して配置されていることを特徴とするも
のである。また、前記ヒートパイプの長手方向の軸線
が、前記転写材の片側基準側の端部から他方の端部へ遠
ざかるに従い、前記定着ローラの軸心との距離が徐々に
広がる方向の傾斜を有して配置されていることを特徴と
する。
【0009】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の定着装置の実施
例を説明する。
【0010】図1は本発明の定着装置を装備した電子写
真複写機の構成図である。まず、複写機における定着装
置に至るまでの工程の概略を説明する。像担持体10は
帯電器11により帯電され、像担持体10表面の光導電
面は、一様に電荷を保持して回転し、露光部20に至
る。該露光部20では、光源により照射されて原稿の反
射光がミラー、レンズ等の光学系により走査され、像担
持体10の光導電面に入射され、原稿画像の静電潜像を
作る。この静電潜像は現像部30において現像され、潜
像のトナー像が形成される。該トナー像は転写部40に
おいて、同期して給送されてきた転写紙上にトナー像を
転写する。トナー像を転写した転写紙は分離電極41に
より像担持体10から分離され、搬送ベルト42によっ
て搬送されて、更に本発明に係る定着装置50により熱
定着されて機外に排出される。 一方、分離電極41で転写紙を分離した像担持体10は
未転写の残留トナーを担持したままクリーニング装置4
3に至り、ここで該像担持体10の残留トナーが除去さ
れ、新たなコピーサイクルが準備される。 図2は本発明に係る定着装置50の断面図である。図に
おいて定着ローラ51(上ローラ)は芯金部511とテ
フロン等の表面離型層512とから成り、該定着ローラ
51の内部にはハロゲンヒータ52が配設されている。
上記芯金部511には複数のヒートパイプ59が内蔵さ
れている。
【0011】上記定着ローラ51の下側には対向ローラ
として、定着ローラ51に圧着して、加圧ローラ(下ロ
ーラ)53が設けられている。前記一対のローラ51,
53間をトナー像を有した転写紙が、トナー像を定着ロ
ーラ51側に向けて通過することにより、前記転写紙上
のトナー像の定着が行われる。 定着ローラ51は、パイプ状の金属性芯金の外側に、厚さ
30μm程度のテトラフルオロエチレン−パーフルオロ
アルキルビニルエーテル共重合体(PFA)チューブを
被覆させた外径寸法が約60mmのローラである。 上記定着ローラ51に内蔵されたハロゲンヒータ52
は、定着ローラ51のほぼ中心に位置する1150Wの
ヒータである。そしてその発熱量は、定着ローラ51の
周面に近接して配置され非接触温度センサ54の温度検
出により、定着ローラ51の周面温度が複写時には20
0℃前後に保たれるようコントロールされている。 上記定着ローラ51の周面上方には、オイル塗布ローラ
55が、その自重およびばねによって前記定着ローラ5
1に圧接して従動回転しながら該定着ローラ51の周面
にオイルを塗布する。56はオイル塗布ローラ55にオ
イルを常時供給するオイル供給手段であり、箱状枠体に
内蔵されているオイル含浸パッドがオイル塗布ローラ5
5の周面に摺接してオイルを供給する。57は発泡した
シリコンゴム製のクリーニングローラであり、定着ロー
ラ51の周面に付着したトナー等を吸着除去する。 加圧ローラ53は前記定着ローラ51に対し、直下から
圧接して反時計方向に従動回転する。該加圧ローラ53
の内部には補助加熱手段58が配設されている。
【0012】上記定着ローラ51と加圧ローラ53の圧
接部に向かって、その上面にトナー像を転写した転写紙
を、矢示A方向からガイド板501,502の案内によ
って搬入する。該転写紙は上記両ローラ51,53の圧
接部で挟持され、矢示方向に搬送される。この際、転写
紙上のトナーは、前記定着ローラ51に内蔵されたヒー
タ52の発熱量および加圧ローラ53内の補助加熱手段
58によって熔融され、転写紙上に定着される。トナー
像が定着された転写紙は、前記両ローラ51,53の圧
接部から搬出され、分離爪503,504によって両ロ
ーラ周面から剥離され、ガイド部材505,506の案
内を経て、矢示B方向から定着装置50の外方へ排出す
る。
【0013】複写機のスイッチをONして、アイドリン
グ状態に入ると、定着ローラ51の表面温度は時間と共
に上昇し、やがて所定の温度に到達したのちは、この設
定温度(例えば200℃)を維持するよう制御される
が、コピー動作に入ると、転写紙の挟持・通過によって
熱を奪われるため、一般的には、定着ローラ51表面(周
面)の温度は低下する。そこで、この温度低下を補うよう
定着ローラ51の熱源制御による温度コントロールが行
われる。 非接触温度センサ54として熱電対またはサーミスタ等
の測温素子540は、定着ローラ51の周面(表面)よ
り一定距離を隔てて設置するために、基板543上に位
置決め部材541により固設されている。そしてこれら
測温素子540と位置決め部材541全体を覆うように
遮蔽板542が基板543に設置されていて非接触温度
センサ54のユニットを構成している。 図3(A)は前記ヒートパイプ59をそなえた定着装置
の定着ローラ51の断面図、図3(B)は該定着ローラ
51の左側面図、図3(C)は該定着ローラ51の右側
面図,図3(D)はヒートパイプ59の基本的構造を示
す断面図である。
【0014】前記定着ローラ51は、熱伝導性の良い芯
金部511と、テフロン等の表面離型層512とから成
り、該定着ローラ51の内部の中央部にはハロゲンヒー
タ52が配設されている。さらに上記芯金部511には
複数のヒートパイプ59が内蔵されており、これらのヒ
ートパイプ59は定着ローラ51の軸心と傾斜角をもっ
て配置してある。前記ヒートパイプ59の長手方向の軸
線は、前記転写材の片側搬送基準線KF側の端部F(右
側面)から他方の端部R(左側面)へ遠ざかるに従い、
前記定着ローラ51の軸心との距離が徐々に広がる方向
の傾斜を有して配置されている。すなわち、右側面の端
部Fにおける複数のヒートパイプ59の一端の配置位置
は、定着ローラ51の軸心からR1の距離にある。また
他方の左側面の端部Rにおける複数のヒートパイプ59
の他端は、定着ローラ51の軸心からR2の距離に配置
されている。そしてヒートパイプ59の軸線は、R1<
R2となるように定着ローラ51の軸心と傾斜角を形成
する。
【0015】前記ヒートパイプ59の軸方向傾斜角が熱
交換作用に大きく作用する。ヒートパイプ59の蒸発部
が凝縮部より高くなると、熱交換効率が低下する。本発
明は、この問題を解決するため、前述のようにヒートパ
イプ59の中心線590を定着ローラ51の中心線51
0に対して、転写材の片側搬送基準線Kから離れるに従
い、両中心線510,590の間隔が徐々に広がる方向
にヒートパイプ59が傾斜する位置関係に設定した。こ
のようにヒートパイプ59を配置することにより、定着
ローラ51の回転時の遠心力により作動液は定着ローラ
51の表面温度が低い端部F(片側搬送基準線K側)か
ら高い端部Rへ移動し易くなり、ヒートパイプ効果が効
率良く得られることを特長としている。なお、図3に示
すヒートパイプ59は4本であるが、この本数はこれに
限定されるものではなく、3本またはそれ以外でもよ
い。
【0016】次に、本発明および従来の定着装置の比較
実験結果を図4に示す。いずれもA4サイズ転写紙を1
000枚連続コピー時の定着ローラ表面の軸方向の温度
分布を示す。なお、転写材上のトナー像は全面黒色とし
た。
【0017】図4(A)はヒートパイプのない従来の定
着ローラ1によるテスト結果を示す特性図である。定着
ローラ1の表面の転写材の片側搬送基準線K側の端部F
近傍の表面温度は150℃に対し、その反対側の端部R
の表面温度は195℃となり、その温度差(温度勾配)
は45℃であった。
【0018】図4(B)はヒートパイプ59を傾斜配置
した本発明の定着ローラ51によるテスト結果を示す特
性図である。定着ローラ51表面の転写材の片側搬送基
準線K側の端部F近傍の表面温度は157℃に対し、そ
の反対側の端部Rの表面温度は170℃となり、その温
度差(温度勾配)は僅か13℃であった。なお、使用し
たヒートパイプ59の直径は4〜6mm,長さは約40
0mm、3本を角度120度の等間隔配置とした。この
ようにして一方の非通紙部側(R近傍)の温度を低下さ
せ、他方の通紙部(F近傍)の温度を上昇させることに
より、転写材の定着に作用していなかった非通紙部の熱
を有効利用し、定着ローラ表面の軸方向の温度差を均一
にすることが可能である。
【0019】図5は本発明および従来の定着装置の他の
比較実験結果を示すヒストグラムである。このテストで
は、いずれの定着装置も、転写材として全面黒色のトナ
ー像を有するA4サイズ転写紙を用い、常温、常湿の環
境下でアラームコピー数の比較をした。ここでアラーム
コピー数とは、コピー開始してから定着性の得られる限
界温度までのコピー枚数をいう。アラーム1は、複写機
のメインスイッチをオンにしたのち、ウオーミングアッ
プ完了直後から連続コピーを開始し、定着ローラの表面
温度が低下したことを前記温度センサが検出したとき複
写動作を一時自動停止するまでのコピー枚数を示す。ア
ラーム2は前記アラーム1終了後、定着ローラが所定の
定着温度に加温され再び定着開始可能になってコピーを
再開してから、再び定着ローラの表面温度が低下したこ
とを前記温度センサが検出したとき複写動作を一時自動
停止するまでの第二次のコピー枚数を示す。アラーム3
は同様にして前記アラーム2の後で、コピー再開してか
ら自動停止するまでの第三次のコピー枚数を示す。
【0020】図5の(A)はヒートパイプを有しない従
来の定着装置の1150Wのヒータを備えた定着ローラ
のテスト結果を示す。アラーム1は240枚、アラーム
2は292枚、アラーム3は360枚であった。
【0021】図5の(B)は前述の3本のヒートパイプ
59と1100Wのヒータとを有する本発明の定着装置
によるテスト結果を示す。本発明の定着ローラによれ
ば、アラーム1は427枚、アラーム2は535枚、ア
ラーム3は1000枚以上となり、従来の定着ローラに
比して大幅なアラーム枚数延長が可能になった。
【0022】図6は定着装置を装備した複写機本体の設
置時の各傾き状態を示す模式図である。図6(A)は複
写機本体100が水平な床上に設置され、定着ローラ5
1の中心線510が水平に支持された状態を示す。図6
(B)は複写機本体100の複写機操作者側を水平線H
に対して上向きに設置された状態を示す。このときの複
写機本体100および定着ローラ51の水平線に対する
傾斜角を+θとする。この状態では、ヒートパイプ59
の効率は良い。図6(C)は複写機本体100の複写機
操作者側を水平線Hに対して下向きに設置された状態を
示す。このときの複写機本体100および定着ローラ5
1の水平線に対する傾斜角を−θとする。この状態で
は、ヒートパイプ59の効率は悪い。
【0023】表1は、前記定着装置を装備した複写機本
体100の傾斜角と定着ローラ51の温度勾配の関係を
測定した結果を示す。定着装置は、本発明による前述の
定着ローラ51内に傾斜配置された3本のヒートパイプ
59(直径6mm、長さ420mm)と、1100Wの
ハロゲンヒータ52とを有する。転写材として全面黒色
のトナー像を有するA4サイズ転写紙(55kg紙)を
用い、常温、常湿の環境下で定着ローラ51の表面温度
勾配の比較をした。定着ローラ51の測定位置は図6に
示すM点とN点である。M点はA4サイズ転写紙の通紙
部(F−C)の中央部である。N点は上記A4サイズ転
写紙の非通紙部(C−R)の中央部である。
【0024】
【表1】
【0025】表1に示すように、傾斜角θが±0.5
[度]の範囲内では温度勾配は比較的に少なく良好なコ
ピーが得られる。しかし傾斜角θが−0.5[度]の範
囲を越えると、温度勾配が大きくなり、ヒートパイプ5
9の効果が低減する。従ってヒートパイプ59を内蔵し
た定着ローラ51を備えた複写機本体は、水平設置する
ことが望ましい。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように本発明のヒートパイ
プを傾斜配置した定着装置は、定着ローラの全通紙領域
に亙って常に所定の均一の範囲内に保持することができ
るから、定着ローラの表面温度の均一化が効率良く行わ
れ、定着ローラの非通紙部の温度上昇を押さえて、定着
装置を通過する転写材の皺発生を防止することが可能で
ある。また、ヒータの電力の低減および小サイズの転写
材の連続高速通紙時の定着ローラの非通紙部における異
常昇温防止が可能であり、従って定着ローラや加圧ロー
ラの寿命延長を達成できる。しかも簡単な構成により達
成することができる。これによって常にむらのない、き
れいなコピーが安定して得られる定着装置を提供できる
ようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の定着装置を装備した複写機の構成図。
【図2】本発明の定着装置の一実施例を示す断面図。
【図3】上記定着装置の定着ローラの断面図、側面図お
よびヒートパイプの断面図。
【図4】本発明および従来の定着ローラの表面温度の比
較実験結果を示す特性図。
【図5】本発明および従来の定着装置の他の比較実験結
果を示すヒストグラム
【図6】本発明の定着ローラを備えた複写機本体の設置
時の各傾き状態を示す模式図。
【図7】従来の定着装置の一例を示す正面断面図および
側断面図。
【符号の説明】
100 複写機本体 50 定着装置 51 定着ローラ 510 定着ローラの中心線 511 芯金部 512 表面離型層 52 ハロゲンヒータ(加熱手段) 53 加圧ローラ 54 非接触温度センサ(非接触温度検出手段) 59 ヒートパイプ 590 ヒートパイプの中心線 K 転写材の片側搬送基準線

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱手段および少なくとも1つのヒート
    パイプを内蔵して回転する定着ローラと、これに押圧す
    る加圧ローラとの間に、片側基準で搬送される転写材を
    挟持し、該転写材上のトナー像を定着させる定着装置に
    おいて、前記ヒートパイプの前記定着装置を通過する転
    写材の片側基準側の端部と前記定着ローラの軸心との間
    隔に対して、前記ヒートパイプの他方の端部と前記定着
    ローラの軸心との間隔が大きくなるように、前記ヒート
    パイプの長手方向の軸線が前記定着ローラの軸心に対し
    て傾斜角を有して配置されていることを特徴とする定着
    装置。
  2. 【請求項2】 前記ヒートパイプの長手方向の軸線が、
    前記転写材の片側基準側の端部から他方の端部へ遠ざか
    るに従い、前記定着ローラの軸心との距離が徐々に広が
    る方向の傾斜を有して配置されていることを特徴とする
    請求項1記載の定着装置。
  3. 【請求項3】 前記ヒートパイプを傾斜配置した定着ロ
    ーラは、駆動回転時にヒートパイプ内の作動液が遠心力
    により重力に逆らった移動をすることによって、定着装
    置を備えた装置が傾斜設置されても熱交換可能にしたこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載の定着装置。
JP9080295A 1995-04-17 1995-04-17 定着装置 Pending JPH08286555A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006039049A (ja) * 2004-07-23 2006-02-09 Canon Inc 定着器及び前記定着器を用いた画像形成装置とのその制御方法
JP2008040442A (ja) * 2006-07-12 2008-02-21 Ricoh Co Ltd 定着装置
US7493074B2 (en) 2005-03-23 2009-02-17 Fuji Xerox Co., Ltd. Fixing device, sheet member, and image forming apparatus

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