JPH08286525A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

Info

Publication number
JPH08286525A
JPH08286525A JP7089869A JP8986995A JPH08286525A JP H08286525 A JPH08286525 A JP H08286525A JP 7089869 A JP7089869 A JP 7089869A JP 8986995 A JP8986995 A JP 8986995A JP H08286525 A JPH08286525 A JP H08286525A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
moving body
transfer belt
transfer
image
contact
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7089869A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukio Hayashi
幸男 林
Norio Hokari
則雄 保苅
Hideji Izeki
秀二 井関
Junichiro Samejima
淳一郎 鮫島
Mikio Kobayashi
幹男 小林
Ryoichi Tsuruoka
亮一 鶴岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP7089869A priority Critical patent/JPH08286525A/ja
Publication of JPH08286525A publication Critical patent/JPH08286525A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cleaning In Electrography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 転写シートを像担持体に接触させる移動体上
に付着した離型剤による画像の欠陥を低減することがで
きる画像形成装置を提供することを目的とする。 【構成】 転写シートを載せて、トナー像が表面に形成
される感光体ドラムに向けて搬送し、転写シートを感光
体ドラムに接触させる転写用ベルト1の近傍に、支持部
材41に支持された均一化部材40を設ける。支持部材
41は、回動軸42を中心に回動可能にされており、こ
れによって均一化部材40は転写用ベルト1に接触した
り離れたりするようになっている。この支持部材41の
動作は、コントローラ65によって、ソレノイド48の
ピストン49を伸縮することによって行われる。そし
て、転写用ベルト1に離型剤が付着した時に、均一化部
材40を転写用ベルト1に接触させ、均一化部材40に
よって離型剤を均一化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、複写機、プリンタ
ー、ファクシミリなどの電子写真方式を利用した画像形
成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式を利用した画像形成装置に
おいては、感光体ドラムなどの像担持体の表面にトナー
によって像を形成し、このトナー像を紙などの転写シー
トに転写し、熱または圧力によってトナー像を転写シー
ト上に定着させている。この種の画像形成装置として
は、像担持体に接触しながら移動する転写用ドラムや転
写用ベルトなどの移動体の表面に静電的な吸着などによ
って転写シートを保持させて、転写シートを像担持体ま
で搬送させ、移動体からみて像担持体とは反対側に設け
られた転写用コロトロンで発生する電界の作用により、
移動体上の転写シートにトナーを吸着させるものがあ
る。
【0003】図11は、従来使用されている画像形成装
置の一例を示す概略図である。この画像形成装置は、い
わゆるタンデム型のフルカラー画像形成装置である。同
図において、符号1は転写用ベルト(移動体)を示して
おり、この転写用ベルト1は、ポリエチレンテフレター
ト(PET)、ポリフッ化ビニリデン樹脂(PVDF)、ポリ
エステル、ポリカーボネート、ポリエーテルエーテルケ
トン等の高い絶縁性を有する材料からなるフィルムを帯
状に形成し、その両端を例えば超音波溶着するなどして
無端ベルトとしたものである。転写用ベルト1は、駆動
ロール9および従動ロール10,11,12に巻回され
て、横長のほぼ長方形の軌道に沿って、矢印Aに示すよ
うに図中反時計方向に回転可能になされている。
【0004】転写用ベルト1の上方には、回転可能に配
置された感光体ドラム(像担持体)2Y,2M,2C,2Kが配置
されている。これらの感光体ドラム2Y,2M,2C,2Kの周囲
には、それぞれ帯電用コロトロン3Y,3M,3C,3K、図示し
ない潜像書込み装置、現像装置5Y,5M,5C,5Kが配置され
ている。帯電用コロトロン3Y,3M,3C,3Kは、感光体ドラ
ム2Y,2M,2C,2Kの外周面を例えば-500ないしー800Vに均
一に帯電し、潜像書込み装置は、色分解された書込み指
令信号に基づいてレーザ光を帯電された感光体ドラム2
Y,2M,2C,2Kに照射して、静電潜像を形成する。現像装置
5Y,5M,5C,5Kは、この静電潜像にトナーを付着させ可視
像化する。なお、現像装置5Y,5M,5C,5Kは、それぞれイ
エロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナーを感光体
ドラム2Y,2M,2C,2Kに供給する。トナーは、感光体ドラ
ム2Y,2M,2C,2Kの帯電極性と同極性のマイナスに帯電さ
れ、いわゆる反転現像作用によって、感光体ドラム2Y,2
M,2C,2Kの外周面に付着する。
【0005】転写用ベルト1は、駆動ロール9に駆動さ
れて、感光体ドラム2Y,2M,2C,2Kに接触したまま走行す
るようになされており、転写用ベルト1の外周面には転
写シート6が吸着され、転写用ベルト1の走行に伴い、
転写シート6が各感光体ドラム2Y,2M,2C,2Kに接触する
ようになっている。転写シート6は、給紙トレー20,
21,22のいずれかから選択され、搬送ロールによっ
て搬送されて、供給経路R1を通過して、転写用ベルト
1まで供給される。転写用ベルト1への導入にあたっ
て、転写シート6は、レジストレーション・ゲート22
で位置決めされると共に、所定のタイミングまで待機さ
せられる。そして、レジストレーション・ゲート22か
ら解放されると、転写シート6は押圧ロール23によっ
て転写用ベルト1に向けて押圧されると共に、吸着用コ
ロトロン24の電界によって静電的に転写用ベルト1に
吸着される。
【0006】転写用ベルト1からみて感光体ドラム2Y,2
M,2C,2Kの反対側には、転写用コロトロン(吸着手段)8
Y,8M,8C,8Kが配置されている。転写用コロトロン8Y,8M,
8C,8Kには、プラスのバイアス電圧が印加されており、
ここで発生する電界作用によって感光体ドラム2Y,2M,2
C,2K上のマイナスに帯電されたトナーが転写用ベルト1
上の転写シート6に吸着させられる。そして、転写シー
ト6が、感光体ドラム2Y,2M,2C,2Kを通過するごとに、
転写シート6の上にイエロー、マゼンタ、シアン、ブラ
ックのトナーが転写されることになる。
【0007】このようにして多色のトナーが転写された
転写シート6は、転写用ベルト1の走行に伴って、シー
ト除電用コロトロン29に到達し、ここで転写用ベルト
1との吸着力が弱められた後、剥離爪21によって転写
用ベルト1から剥離される。そして、転写シート6は、
定着装置(定着手段)30の定着ロール31,32の間
を通過させられ、この間に、トナーが転写シート6に定
着される。一般に、定着ロール31は加熱源を内蔵した
加熱ロールであり、定着ロール32は加圧ロールであ
り、両者の間でトナーが熱と圧力を受けて転写シート6
に融着すると共に、多彩な色に発色する。以上のように
して、転写シート6上に画像が定着される。
【0008】定着装置30を通過した転写シート6は、
排出経路R2を経て排出される。また、もし画像を形成
した面の裏面にも画像を形成する場合には、転写シート
6は第2面転写用反転経路R3に導入され、さらに第2
面転写用搬送経路R4に導入されて、再度供給経路R1
に供給される。
【0009】一方、転写用ベルト1は、ベルト除電用コ
ロトロン25,26によって除電され、クリーニングロ
ール38およびクリーニングブレード39によって清掃
され、レジストレーション・ゲート22を通じて次に供
給される転写シート6を搬送することになる。クリーニ
ングロール38にはバイアス電圧が印加されており、こ
れによって転写用ベルト1上の残留トナーを吸着する。
また、クリーニングブレード39は転写用ベルト1に接
触して、搬送されてくる残留トナーを掻き落とすように
なっている。
【0010】なお、この画像形成装置は、図示しないイ
メージメモリーに、転写シート二面分に相当する形成画
像データを記憶することができるようになっている。そ
して、同じ画像データに基づいて多数枚の転写シート6
の両面に画像を形成するときには、第1面に画像を形成
しようとする転写シート6を転写用ベルト1に供給する
間に、第2面に画像を形成しようとする転写シート6を
転写用ベルト1に供給し、第1面には第1面の画像を形
成し、第2面には第2面の画像を形成することができ
る。これによって、次に説明する図12に示す画像形成
装置とは異なり、スタック用トレー20dを設けなくても
よくなっている。
【0011】図12に示す画像形成装置は、図11に示
す画像形成装置と基本的な構成は同様であるが、第2面
転写用搬送経路R4の途中にスタック用トレー20dを有
している点で異なる。そして、連続して多数枚の転写シ
ート6の両面に画像を形成するときには、第1面に画像
を形成し終えて第2面に画像を形成しようとする転写シ
ート6をスタック用トレー20dに一時的に貯めておき、
第1面の画像形成が終了したなら、スタック用トレー20
dから転写シート6を転写用ベルト1に供給して、第2
面の画像を形成するようになっている。これによれば、
図11に示す画像形成装置とは異なり、前記のイメージ
メモリーが不要である。
【0012】ところで、前記のような画像形成装置で
は、駆動時および停止時の各構成要素の位置ずれにを精
確に防止することは困難であるため、感光体ドラム2Y,2
M,2C,2K上の可視像と転写シート6とがずれてしまわな
いように、特開昭63−300263号公報に記載され
ているように、画像転写動作の初期段階でレジストレー
ション補正を行う。すなわち、転写シート6を転写用ベ
ルト1に供給する前に、転写用ベルト1を走行させなが
ら各感光体ドラム2Y,2M,2C,2Kによって各トナーを転写
用ベルト1の外周面に付着させて各色ごとのレジストレ
ーション・マークを形成する。そして、形成された各レ
ジストレーション・マークの位置をCCDセンサ等で読
み取って、それらの相対位置関係に応じて、例えばレジ
ストレーション・ゲート22から転写シート6を転写用
ベルト1に供給するタイミングや、感光体ドラム2Y,2M,
2C,2K上に可視像を形成するタイミングを調節し、最終
的に転写シート6上で可視像が精確に重なり合うように
している。
【0013】このようにレジストレーション補正した
後、レジストレーション・マークはクリーニングロール
38およびクリーニングブレード39によって消去され
る。このレジストレーション補正は、転写用ベルト1の
1回転中に行われ、この後、転写シート6が転写用ベル
ト1上に供給される。連続して複数枚の転写シート6に
画像形成する場合には、最初にレジストレーション補正
した設定データを記憶しておき、設定データに基づいて
次々供給される転写シート6上の可視像を精確に重ね合
せることができる。
【0014】また、特開昭63−279275号公報、
特開昭63−279276号公報および特開昭61−5
3756号公報などに開示されているように、レジスト
レーション・マークの濃度を検出し、この検出結果によ
って感光体ドラム2Y,2M,2C,2K上に形成する可視像の濃
度を調節して、最終的に転写シート6上に転写される可
視像の濃度を制御することもできる。
【0015】クリーニングロール38およびクリーニン
グブレード39は、このようなレジストレーション・マ
ークを消去するほか、転写シート6が詰まってしまい感
光体ドラム2Y,2M,2C,2Kのいずれかのトナーが転写用ベ
ルト1に付着してしまった時に、このトナーを清掃する
役割を担う。
【0016】図14は、図11または図12の画像形成
装置における転写部位付近を拡大して示す図である。転
写用ベルト1からみて感光体ドラム2(2Y,2M,2C,2K)
の反対側には、絶縁性の高い材料からなる薄板状の押圧
部材13が配設されている。この押圧部材13は、支持
台14上に接着されており、支持台14は基台16に取
り付けられて、軸15を中心に回動可能になされてい
る。そして、支持台14がコイルバネ17によって付勢
されており、これによって、押圧部材13が転写用ベル
ト1の内周面に圧接させられている。
【0017】この押圧部材13によって、転写用ベルト
1ひいては転写シート6と感光体ドラム2とを密着さ
せ、その密着長さをある程度大きくとることができ、こ
れによって、転写効率を向上させると同時に、形成され
る画像の質を向上させている。また、ここでは、可視像
を転写させるべき最適な位置よりも転写用ベルト1の移
動方向の上流側に押圧部材13を配設し、転写用コロト
ロン8(8Y,8M,8C,8K)で形成された電界を転写すべき
位置よりも上流側で遮蔽する手段として、押圧部材13
が兼用されている。これによって、転写シート6が感光
体ドラム2に接触する前に、トナー4が感光体ドラム2
から転写シート6へ向けて吸着され始めて転写シート6
上の所望の位置からずれた位置に少量ながらトナー4が
付着する現象(この現象をギャップトランスファーとい
う)を防止しようとしている。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】ところで、転写シート
6上に転写されたトナーを定着するために加熱溶融する
と、溶融されたトナーの一部が転写シート6から加熱ロ
ール31に転移することが知られている(この現象をオ
フセットという)。オフセットを防止するために、加熱
ロール31の表面層に離型性のよい材料を使用し、さら
に、加熱ロール31の表面にシリコンオイルなどの離型
剤を塗布しておくことが多い。
【0019】この場合、離型剤の一部は、トナーを定着
する間に、加熱ロール31から転写シート6に転移す
る。ここで単色の画像形成においては、転写シート6に
転移した離型剤は、トナー粒子の真上に転移した場合で
あっても、短時間でトナー粒子の間またはピンホールを
通じて転写シートの繊維中に拡散する。また、トナー粒
子を外れて転写シート6に直接転移した場合には、離型
剤はさらに短時間で転写シート6の繊維中に拡散する。
したがって、通常は離型剤による画質への影響は問題と
はならない。また、転写シート6の片面だけに画像を形
成するのであれば、転写シート6はトナーの定着後、画
像形成装置から排出されるだけであるので、画像形成装
置の機能に対する離型剤の影響もほとんど問題とはなる
ことはない。
【0020】しかしながら、図11または図12に示す
画像形成装置のように、複数の色のトナーを重ね合わせ
て、様々な色を表現する多色画像形成装置においては、
トナーを積層するために単色の場合よりもトナー層が厚
くなり、熱伝導が遅くなる。また、複数の色のトナーを
定着時に溶融して発色させるには、十分加熱しなければ
ならない。これらの理由から、定着時間を長くするなど
して、与える熱量も大きくする必要がある。このように
与える熱量を大きくすると、前記のオフセットが起こり
やすくなる。このため、多色画像形成装置においては、
通常の装置よりも離型剤を多量に使用しなければならな
い。したがって、転写シート6の内部まで離型剤が浸透
し切れずに、転写シート6の表面に離型剤が残存する。
【0021】さらにまた、写真を複写する場合など、画
像の密度の高い像を形成する際には、転写シート6上の
広い面積にわたって隙間なく溶融トナーが存在すること
になり、離型剤が転写シート6の内部に浸透しにくくな
る。したがって、転写シート6上のトナーのさらに上に
離型剤が多量に残存する。
【0022】そして、転写シート6の両面に画像を形成
する場合には、転写シート6の既にトナー像を定着した
面を転写用ベルト1に接触させることになるから、この
面に残存した離型剤が転写用ベルト1の上に転移し、蓄
積されることになる。
【0023】また、第1面に画像を形成した転写シート
6を転写用ベルト1に移動させる途中の経路R4,R
3,R1でも、搬送用のロールなどに離型剤が転移す
る。そして、多数枚の転写シート6に画像を形成する過
程で、この離型剤が転写シート6に転移し、この結果、
感光体ドラム2Y,2M,2C,2Kの外周面や転写用ベルト1の
外周面に転移する。
【0024】これらの離型剤は、転写用ベルト1の外周
面全体に均一に付着するのではなく、転写シート6の既
に画像を形成した面が接触する区域に重点的に付着す
る。また、前記のように転写シート6の画像を形成した
面の中でも、定着トナーが載っている区域の表面には離
型剤が多量に残存し、定着トナーが載っていない区域に
は離型剤が僅かしか残存しないから、転写用ベルト1の
外周面では、定着トナーと対面するか否かによって、離
型剤が付着する量が異なる。
【0025】このように離型剤が不均一に転写用ベルト
1の外周面に付着すると、前記のクリーニングロール3
8およびクリーニングブレード39によるトナーの清
掃、すなわちレジストレーション・マークの消去や、転
写シート6が詰まった際に転写用ベルト1に付着したト
ナーの清掃に障害が発生する。これについて、図13を
参照して説明する。
【0026】図13中、(A)は図11に示す画像形成
装置での転写用ベルト1上の転写シート6の区域を示す
平面図であり、(B)は転写用ベルト1に接触するクリ
ーニングブレード33の受ける歪みを示すグラフであ
る。(A)において、符号Sは第1面にトナー像を形成
しようとする転写シート6を示し、符号Dは第2面にト
ナー像を形成しようとする転写シート6を示す。このよ
うにして、転写シート6を転写用ベルト1に載せて、感
光体ドラム2Y,2M,2C,2Kからトナーを転写すると、転写
用ベルト1においては第2面にトナーを転写する転写シ
ート6に対応する区域に離型剤が重点的に付着する。離
型剤は摩擦係数が小さいから、転写用ベルト1のうち離
型剤が重点的に付着した区域がクリーニングブレード3
9に到達すると、(B)に示すように歪みが著しく低下
する。
【0027】このように歪みが変動すると、ステイク・
スリップ現象が顕著になる。すなわちクリーニングブレ
ード39が急激に伸縮することによって、クリーニング
ブレード39が転写用ベルト1の外周面上を通常とは異
なる相対速度で滑る。そして、クリーニングブレード3
9が急に伸びた瞬間には転写用ベルト1上のトナーがク
リーニングブレード39よりも下流側に回り込んでしま
う。つまり、この瞬間には、トナーが掻き落とされずに
クリーニングブレード39を通過する。このようにトナ
ーが残留している転写用ベルト1の外周面に新たに転写
シート6を吸着すると、転写シート6の転写用ベルト1
への接触面が汚れてしまう。
【0028】なお、図12に示す画像形成装置において
は、多数枚の転写シート6の両面画像形成において第2
面にトナーを転写し続けていると、ほとんど転写シート
6の裏面の汚れが発生しなくなる。これは、転写用ベル
ト1に全面的に離型剤が付着するために、クリーニング
ブレード39の歪みの変動が小さくなり、ステイク・ス
リップ現象によるクリーニング不良が発生しなくなるた
めであると考えられる。そして、第2面の画像形成終了
後、片面の画像形成に移行すると、今度は転写シート6
に転写用ベルト1上の離型剤が吸収されて、転写用ベル
ト1上の離型剤分布が不均一になって、再度転写シート
6の裏面汚れが発生する。
【0029】さらに、転写用ベルト1上の離型剤は、感
光体ドラム2Y,2M,2C,2Kの外周面にも付着する。転写用
ベルト1上の離型剤の分布が不均一であれば、感光体ド
ラム2Y,2M,2C,2Kの外周面でも離型剤は不均一に付着す
る。すると、感光体ドラム2Y,2M,2C,2Kには、トナーが
吸着されにくい部分が発生し、形成される画像にもムラ
が生ずることになる。
【0030】前記の問題は、元々定着ロール31上に供
給されていた離型剤が転写用ベルト1の外周面に転移す
ることによって生ずるものであるが、長期にわたって画
像形成装置を使用している間に空気中に離型剤が浮遊し
て、これが転写用ベルト1の内周面に付着することがあ
る。また、転写用ベルト1が転写用コロトロン8Y,8M,8
C,8Kや吸着用コロトロン24などによって帯電されるた
めに、転写用ベルト1の内周面には、空気中の塵埃や、
飛散して空気中に浮遊したトナー粒子などが堆積しやす
い。
【0031】このような転写用ベルト1の内周面に付着
した離型剤、塵埃、トナー粒子などを除去するためにク
リーニングブレードを転写用ベルト1の内周面に当接さ
せることもあるが、この場合でもクリーニングブレード
では除去しきれないことがある。そして、これらの離型
剤などは、図14に示す押圧部材13の先端縁に到達す
る。押圧部材13は、薄板状の素材をレーザ光や裁断器
でカットすることによって形成されており、このため図
15に拡大して示すように、押圧部材13の先端角はほ
ぼ90゜である。したがって、離型剤などは押圧部材1
3の先端縁で遮られて、ここに付着し、さらに転写用ベ
ルト1によって圧力を受け、やがて固着してしまう。
【0032】図16は、押圧部材13の先端縁に離型
剤、塵埃、トナー粒子などが汚れとして固着した状態を
示す。同図に示すように、この汚れは、押圧部材13の
幅方向にわたって不均一に固着して、凹凸をなす。そし
て、この汚れによる凹凸が生じた押圧部材13の先端縁
に転写用ベルト1が押圧されることによって、転写用ベ
ルト1の外周面に付着した前記の離型剤が感光体ドラム
2Y,2M,2C,2Kにも不均一に付着する。これによっても、
感光体ドラム2Y,2M,2C,2Kには、トナーが吸着されにく
い部分が発生し、形成される画像にムラが生ずる。
【0033】この発明は前記の課題を考慮してなされた
ものであり、転写シートを像担持体に接触させる移動体
上に付着した離型剤による画像の欠陥を低減することが
できる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0034】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、この発明にあっては、トナー像が表面に形成される
像担持体と、転写シートを載せて、この転写シートを像
担持体に接触させる薄膜状の移動体と、前記移動体の前
記像担持体に対して反対側に配置されており、前記トナ
ー像を前記移動体上の前記転写シートに吸着する吸着手
段と、表面に離型剤が供給されており、前記転写シート
に接触して前記トナー像を定着させる定着手段と、前記
移動体の表面に付着した前記離型剤を前記移動体の表面
上に均す均一化手段とを具備することを特徴としてい
る。
【0035】
【作用】この発明にあっては、移動体の表面に付着した
離型剤を均一化手段が均すことによって、均一化手段が
移動体の転写シートを載せる面の離型剤を均す場合にあ
っては、この面を清掃するクリーニングブレードに発生
する歪みの変動を低減させ、この面のクリーニング不良
を減少させ、この面に接触する転写シートの汚れを避け
ることができる。また、移動体の表面の離型剤を均して
おくことによって、移動体から像担持体に離型剤が転移
したとしても、像担持体の表面の離型剤が均一になり、
像担持体表面へのトナーの吸着性がばらつくことがない
ので、転写シートへの転写ムラが防止される。
【0036】また、均一化手段が移動体の転写シートを
載せる面とは反対側の面の離型剤を均す場合にあって
は、離型剤などが押圧部材に固着するのを防止すること
ができる。このため押圧部材の先端縁に凹凸が発生せ
ず、押圧部材の先端縁に移動体が押圧されて、移動体の
転写シートを載せる面から像担持体に離型剤が転移した
としても、離型剤の不均一性は小さくなり、像担持体表
面へのトナーの吸着性のばらつきも抑制され、転写シー
トへの転写ムラが低減される。
【0037】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の実施例につ
いて説明する。なお、図において図11ないし図16の
各部に対応する部分には同一の符号を付け、その説明を
省略する。 (1) 第1実施例 A.実施例の構成 まず、図1ないし図4はこの発明の第1実施例に係る画
像形成装置の要部を示す図である。この画像形成装置
は、図11または図12に示す画像形成装置の駆動ロー
ル9近辺に均一化部材(均一化手段)40を設けたもの
である。均一化部材40は、転写用ベルト1の外周面に
付着した離型剤を均すためのものであり、支持部材41
に支持されている。均一化部材40よりも転写用ベルト
1の移動方向の上流側には、図11または図12にも示
す前記のクリーニングロール38および樹脂製のクリー
ニングブレード(接触体)39が配置されている。な
お、符号37は、転写用ベルト1からクリーニングロー
ル38およびクリーニングブレード39によって掻き落
とされた廃トナーを蓄積しておくトナー回収ボックス3
7を示す。
【0038】図4に示すように、支持部材41は内部空
間41aを有しており、内部空間41aに均一化部材4
0が配置されている。そして、内部空間41aは、駆動
ロール9側において開口しており、これによって駆動ロ
ール9の外側を走行する転写用ベルト1に均一化部材4
0が接触するようになっている。また、支持部材41の
下端には、回動軸42が取り付けられており、図3に示
すように、回動軸42の両端はフレーム43の側壁43
a,43bに軸受44を介して支持されている。これに
よって、支持部材41は回動自在になされている。
【0039】支持部材41の側壁には、ピン45が植設
されており、このピン45にはコイルバネ46の一端部
が掛けられている。コイルバネ46の他端部は、フレー
ム43の側壁43cに取り付けられており、これによっ
て支持部材41には、常時転写用ベルト1から離間する
方向に付勢されている。
【0040】また、支持部材41の側壁には凸部47が
突設されている。この凸部47には、フレーム43の側
壁43cに固定されたソレノイド48のピストン49が
当接させられている。この実施例では、ソレノイド48
に通電すると、ピストン49が延出してその延出した位
置で保持され、通電を遮断するとピストン49を保持す
る力が解除されるようになっている。
【0041】このようにして、ソレノイド48に通電す
ると、支持部材41はピストン49に押されて駆動ロー
ル9側に回動し、均一化部材40が転写用ベルト1に接
触する。一方、ソレノイド48への通電を遮断すると、
支持部材41はコイルバネ46に引っ張られて駆動ロー
ル9から離れる方向に回動し、均一化部材40が転写用
ベルト1から離れる。
【0042】ソレノイド48は、コントローラ(制御手
段)65に通電・制御されるようになっており、コント
ローラ65は検出部66の検出結果に基づいてソレノイ
ド48の動作を決定する。検出部66としては、図3に
示すように転写用ベルト1のうち画像形成に影響のない
端部に形成された検出用孔66aと、検出用孔66aを
検出する図11または図12に示す光センサ66bとか
らなるものや、クリーニングブレード39に接着された
歪みゲージ(検出手段)66cを使用することができる
が、これらについては後述する。
【0043】また、支持部材41の上部には、軸50が
貫通させられており、この軸50の両端にはトラッキン
グロール51が回転可能に取り付けられている。支持部
材41がソレノイド48のピストン49に押されて駆動
ロール9側に回動するときには、まずトラッキングロー
ル51が駆動ロール9上の転写用ベルト1に当接し、均
一化部材40に過大な力が加わるのが防止されている。
すなわち、トラッキングロール51は、支持部材41の
駆動ロール9側への回動を規制する役割を果たす。
【0044】さて、この実施例では、均一化部材40
は、布帛によって帯状に形成され、巻出ロール52およ
び巻取ロール53に巻回されており、巻出ロール52に
巻回された部分が巻取ロール53に巻き取られるように
なっている。そして、この途中で均一化部材40は、当
接用ロール54に巻付けられており、この当接用ロール
54によって駆動ロール9側に押圧されている。これに
よって、支持部材41がソレノイド48のピストン49
に押されて駆動ロール9側に回動するときに、均一化部
材40が転写用ベルト1の外周面に接触するようになっ
ている。
【0045】図3に示すように、巻出ロール52の軸の
両端52a,52bは、軸受55を介して支持部材41
の側壁に取り付けられて、単に支持されているだけであ
る。なお、図3では示さないが、当接用ロール54の支
持状態も同様である。また、巻取ロール53の軸の両端
53a,53bは、軸受56を介して支持部材41の側
壁に取り付けられている。ただし、片方の軸端53a
は、さらに延びており、フレーム43の側壁43bを貫
通している。そして、この軸端53aには、ギア57が
取り付けられている。
【0046】このギア57は、ステッピングモータ58
の軸に取り付けられたギア59が噛み合い可能になって
いる。ステッピングモータ58は、フレーム43の側壁
43a,43bに固定されており、支持部材41がソレ
ノイド48のピストン49に押されて駆動ロール9側に
回動すると、ギア57がギア59に噛み合う。そして、
ステッピングモータ58が駆動されると、ギア59およ
びギア57を通じて巻取ロール53が回転し、均一化部
材40が巻出ロール52から巻取ロール53に巻き取ら
れて走行する。
【0047】このステッピングモータ58も、コントロ
ーラ65によって駆動および速度変更などの制御がされ
るようになっている。コントローラ65は検出部66の
検出結果に基づいてステッピングモータ58の動作を決
定する。
【0048】一方、駆動ロール9の軸9aには、ギア6
2が取り付けられており、このギア62には、ステッピ
ングモータ60の軸に取り付けられたギア61が噛み合
わせられており、ステッピングモータ60を駆動する
と、ギア61およびギア62を通じて駆動ロール9が回
転し、これによって転写用ベルト1が走行するようにな
っている。
【0049】なお、転写用ベルト1の走行速度は、例え
ば160mm/secのように高速に設定されるが、均一化
部材40の走行速度は、例えば0.5mm/minのように微
速に設定される。ただし、後述するように、コントロー
ラ65によって、ステッピングモータ58の回転速度を
制御し、走行中の均一化部材40の速度を調節可能にし
ておくと好ましい。
【0050】さて、均一化部材40は布帛によって形成
されているために、均一化部材40が走行中の転写用ベ
ルト1に接触させられているときには、均一化部材40
は、転写用ベルト1の外周面に付着した離型剤を吸い取
る。しかし、均一化部材40は、転写用ベルト1よりも
極めて低速で走行し、離型剤の量が多い場合にはその全
部を吸い取ることはせず、離型剤を転写用ベルト1の外
周面上に均す役割を果たす。前記のように、均一化部材
40の速度を調節可能にしておくと、離型剤の吸い取ら
れる割合を、均一化部材40の速度によって調節するこ
とが可能となる。
【0051】B.実施例の動作 次に、この実施例の動作について説明する。この実施例
の動作、特に均一化部材40を作動させるタイミングの
制御手順については、検出部66の形式、およびこの実
施例が適用される画像形成装置の形式(例えば、図11
と図12のいずれの画像形成装置に適用されるか)によ
って異なるので、以下、場合を分けて説明する。 B−1.実施例の動作例1 まず、図11の画像形成装置にこの実施例を適用した場
合について説明する。また、この動作例では、検出部6
6として、図3に示すように転写用ベルト1のうち画像
形成に影響のない端部に形成された検出用孔66aと、
検出用孔66aを検出する図11に示す光センサ66b
とからなるものを使用する。光センサ66bは発光部6
6dと受光部66eとを備え、発光部66dから照射さ
れた光が検出用孔66aを通過して受光部66eで受光
された時に、コントローラ65に検出信号を送信するよ
うになっている。なお、この検出部66に代えて、転写
用ベルト1の表面にマークを形成し、反射型光センサで
このマークを検出した時に、コントローラ65に検出信
号を送信するものであってもよい。
【0052】図6は、図11に示す画像形成装置で10
枚の同サイズの転写シート6の両面に画像を形成する場
合の転写シート6の搬送手順を示す。同図において、符
号Sは第1面にトナー像を転写しようとする転写シート
6を示し、符号Dは第2面にトナー像を転写しようとす
る転写シート6を示す。また、添え字は何枚目の転写シ
ート6にトナー像を転写しようとするかを示す。例え
ば、S−2は、第1面にトナー像を転写しようとする2
枚目の転写シートを示し、D−5は第2面にトナー像を
転写しようとする5枚目の転写シートを示す。
【0053】この画像形成装置では、転写用ベルト1上
に等間隔で転写シート6を割り付けるようになってお
り、転写シート6のサイズごとに、転写シート6を吸着
する区域があらかじめ設定される。図示例では、転写用
ベルト1上には1周当たり8枚の転写シート6が吸着さ
れるが、転写用ベルト1の1周目では、4枚だけ転写シ
ート6を吸着し、2周目以降では、第1面にトナー像を
転写しようとする転写シート6と、第2面にトナー像を
転写しようとする転写シート6とを交互に搬送するよう
になっている。
【0054】さて、このように両面に画像を形成する場
合には、使用者が両面モードを選択して、コントローラ
65に入力した後、スタートボタンを押して、画像形成
信号をコントローラ65に入力する。この後、既に述べ
たようなトナー像の転写および定着が開始される。そし
て、転写用ベルト1で第1面にトナー像を転写しようと
する転写シート6のみを搬送する間(図6でS−1から
S−5の転写シート6を搬送する間)は、加熱ロール3
1上の離型剤が問題にはならない。しかし、図6におけ
るD−1(第2面にトナー像を転写しようとする1枚
目)の転写シート6が転写用ベルト1に吸着されると、
加熱ロール31からD−1の転写シート6の第1面に付
着した離型剤が転写用ベルト1に転移する。
【0055】そこで、コントローラ65は、D−1の転
写シート6が剥離爪21で転写用ベルト1から剥離され
て、このD−1の転写シート6が載っていた区域の先頭
が均一化部材40を通過するまでに、ソレノイド48に
通電して支持部材41を転写用ベルト1側に回動させ、
均一化部材40を転写用ベルト1に当接させておく。こ
の当接のタイミングは、使用者が画像形成信号の入力後
からD−1の転写シート6が載っていた区域の先頭が均
一化部材40を通過するまでのいずれの時であってもよ
い。
【0056】ここで、当接のタイミングを例えばD−1
の転写シート6が載っていた区域の先頭が均一化部材4
0を通過する直前などにしておく場合には、前記の検出
用孔66a(図3)を当接タイミングの制御用に供する
ことができる。すなわち、転写シート6の転写用ベルト
1上の吸着区域は、あらかじめ設定されており、検出用
孔66aとそれらの位置関係もすでに決まっている。し
たがって、画像形成信号入力後、検出用孔66aが光セ
ンサ66bで何回検出されて、その検出から何秒後にD
−1の転写シート6が載っていた区域の先頭が均一化部
材40を通過するか、コントローラ65で算出してお
き、この算出値までに均一化部材40を転写用ベルト1
に当接させればよい。
【0057】均一化部材40を転写用ベルト1に当接さ
せる際には、コントローラ65がソレノイド48に通電
し、そのピストン49を延出させる。これによって支持
部材41はコイルバネ46の引っ張り力に抗して駆動ロ
ール9側に回動し、均一化部材40が転写用ベルト1に
当接する。なお、この際には、トラッキングロール51
が転写用ベルト1に当接し、均一化部材40に過大な力
が加わるのを防止する。
【0058】また、支持部材41がピストン49に押さ
れて駆動ロール9側に回動すると、ギア57がギア59
に噛み合う(図3)。そして、コントローラ65は、ス
テッピングモータ58の駆動を開始する。これによっ
て、ギア59およびギア57を通じて巻取ロール53が
回転し、均一化部材40が巻出ロール52から巻取ロー
ル53に巻き取られて、転写用ベルト1の外周面に接触
しながら走行する。
【0059】そして、転写用ベルト1の外周面上の離型
剤は、均一化部材40に部分的に吸取られ、均一化部材
40の吸取り能力を超える分の離型剤は、均一化部材4
0によって転写用ベルト1の外周面上に均される。
【0060】さて、転写用ベルト1の外周面において、
離型剤の付着量が多いのは、図6にDで示す転写シート
6を吸着していた区域である。これらの区域に付着した
離型剤は、そのままにしておくと、前記のように感光体
ドラム2Y,2M,2C,2Kの外周面に転移して感光体ドラム2Y,
2M,2C,2K上のトナー像の形成を阻害して画像のムラの原
因となる。また、転写用ベルト1の外周面上の離型剤が
不均一に分布していると、転写用ベルト1との摩擦力に
よってクリーニングブレード39に与えられる歪が急変
動し、前記のステイク・スリップ現象が引き起こされ、
転写用ベルト1上のクリーニング不良が発生し、転写シ
ート6の転写用ベルト1への接触面が汚れてしまう。特
に、多数枚の転写シート6の両面に画像形成をする場合
には、図6に示すように、例えばD−1,D−5,D−
9の転写シート6によって、同一区域に連続して離型剤
が付着して、この区域に重点的に蓄積されるため、ステ
イクスリップ現象が起こりやすい。
【0061】この実施例では、離型剤を転写用ベルト1
の外周面上に均すことによって、この面を清掃するクリ
ーニングブレード39に発生する歪みの変動を低減さ
せ、この面のクリーニング不良を減少させ、この面に接
触する転写シート6の汚れを避けることができる。ま
た、転写用ベルト1の表面の離型剤を均しておくことに
より、転写用ベルト1から感光体ドラム2Y,2M,2C,2Kに
離型剤が転移したとしても、感光体ドラム2Y,2M,2C,2K
の表面の離型剤が均一になり、感光体ドラム2Y,2M,2C,2
K表面へのトナーの吸着性がばらつくことがないので、
転写シート6への転写ムラが防止される。
【0062】また、この実施例では、均一化部材40が
布帛によって形成されており、巻取ロール53によって
走行させるようにしているために、転写用ベルト1上に
離型剤を均すだけではなく、本来トナー像の転写には障
害となる離型剤を吸い取ることができる。したがって、
このことによっても転写性能を向上し、最終的に形成さ
れる画質を向上させることができる。
【0063】ところで、この実施例では、均一化部材4
0を転写用ベルト1の走行方向においてクリーニングブ
レード39よりも下流に設けている。したがって、転写
用ベルト1上の離型剤が付着した区域は、均一化部材4
0に到達して均される以前に、必ずクリーニングブレー
ド39を通過する。このため、前記のようなクリーニン
グブレード39の歪の変動によるステイク・スリップ現
象を完全に防止して、クリーニング不良を完全にするこ
とはできない。
【0064】したがって、クリーニング不良を避けるた
めに、クリーニングブレード39を均一化部材40より
も下流側に設けたり、別のクリーニング手段を均一化部
材40よりも下流側に設けることも考えられる。しか
し、この実施例では、離型剤が不均一に付着して1周目
の転写用ベルト1がクリーニングブレード39を通過し
たとしても、1周ごとに均一化部材40で離型剤を均一
化するから、同一区域に離型剤が重点的に付着すること
は避けられる。したがって、ステイク・スリップ現象の
程度を大幅に抑制できることは確実である。また、ステ
イク・スリップ現象のためクリーニング不良があったと
しても、均一化部材40が布帛によって形成されている
ために、転写用ベルト1の外周面から離型剤だけではな
く、トナーなどを除去することも可能である。さらに、
ステイク・スリップ現象のためクリーニング不良があっ
たとしても、一旦、クリーニングブレード39によって
クリーニングされた転写用ベルト1をクリーニングする
のは困難ではない。したがって、この実施例で、クリー
ニング不良を防止することは十分可能である。
【0065】一方、均一化部材40をクリーニングブレ
ード39よりも上流側に設けると、転写シート6の搬送
障害が起きたときに転写用ベルト1上に吸着された多量
のトナーが均一化部材40にせき止められて、均一化部
材40が使用不能になったり、転写用ベルト1上にトナ
ーが固着することも考えられる。また、別のクリーニン
グ手段を設けたのでは、製造コストが上昇する。したが
って、これらの場合よりも、この実施例の方が有利と考
えられる。
【0066】以上のように転写用ベルト1上の離型剤を
均一化した後は、均一化部材40は転写用ベルト1から
退避させられる。この退避のタイミングは、第2面にト
ナー像を転写した最後の転写シート6(図示例ではD−
10)を吸着した転写用ベルト1の区域が均一化部材4
0を通過して、離型剤が均された後でなければならな
い。ただし、この直後に均一化部材40を退避させる
か、あるいはしばらく経過した後(例えば、転写用ベル
ト1が2,3周回転した後)、均一化部材40を退避さ
せるかについては、転写用ベルト1上の離型剤の付着量
と均一化部材40の離型剤除去性能および離型剤均一化
性能に依存する。
【0067】したがって、あらかじめこれらの要因を把
握し、第2面にトナー像を転写した最後の転写シート6
が均一化部材40を通過してから均一化部材40の退避
までの時間をコントローラ65に設定しておく。そし
て、設定時間経過後、コントローラ65によってソレノ
イド48への通電を遮断し、ステッピングモータ58の
駆動を停止する。ソレノイド48への通電を遮断すると
ピストン49を保持する力が解除され、これによって支
持部材41はコイルバネ46に引っ張られて駆動ロール
9から離れる方向に回動し、均一化部材40も転写用ベ
ルト1から離れる。
【0068】なお、この均一化部材40の退避の場合に
も、コントローラ65に設定時間経過を報知する検出部
66として、前記と同様に検出用孔66a(図3)と光
センサ66bとを使用し、検出用孔66aと転写シート
6の転写用ベルト1上の吸着区域の位置関係とを利用し
て、コントローラ65によってソレノイド48への通電
の遮断をすることが可能である。
【0069】以上のように、この例では、均一化部材4
0を転写用ベルト1に離接可能に設けたことによって、
離型剤を転写用ベルト1上に均すべき時に均一化部材4
0を転写用ベルト1に接触させることができると共に、
それ以外の時には均一化部材40を転写用ベルト1から
退避させ、転写用ベルト1や均一化部材40の摩滅を軽
減し、かつ転写用ベルト1の駆動力を少なくすることが
できる。
【0070】B−2.実施例の動作例2 次に、図12の画像形成装置にこの実施例を適用した場
合について説明する。この動作例は、前記の実施例と、
転写用ベルト1上の転写シート6の搬送手順が異なるた
めに、均一化部材40を駆動および停止するタイミング
の制御手順が異なっているが、他の点については同様で
あり、同様の点についての説明は簡略化する。検出部6
6としては、図3に示す検出用孔66aと図12に示す
光センサ66bとからなるものを使用する。
【0071】図7は、図12に示す画像形成装置で多数
枚の同サイズの転写シート6の両面に画像を形成する場
合の転写シート6の搬送手順を説明するための図であ
り、両面モードで最後に画像が転写される5枚の転写シ
ート6を示す。符号S、Dおよび添え字の意味は前記の
例と同様である。
【0072】この画像形成装置では、転写用ベルト1上
に等間隔で転写シート6を割り付けるようになってお
り、転写シート6のサイズごとに、転写シート6を吸着
する区域があらかじめ設定される。そして、転写用ベル
ト1の同一周回では、同一の面にトナー像を転写するよ
うにしている。したがって、転写用ベルト1のN周目
(Nは奇数)では、第1面にトナー像を転写しようとす
る転写シート6が転写用ベルト1に吸着され、N+1周
目では第2面にトナー像を転写しようとする転写シート
6とが転写用ベルト1に吸着されるようになっている。
【0073】さて、使用者が両面モードを選択して、コ
ントローラ65に入力した後、スタートボタンを押し、
画像形成信号をコントローラ65に入力することによ
り、両面モードの画像形成が開始される。そして、転写
用ベルト1で第1面にトナー像を転写しようとする転写
シート6のみを搬送する間、すなわち転写用ベルト1の
1周目では加熱ロール31上の離型剤が問題にはならな
い。しかし、転写用ベルト1の2周目に、図7における
D−1(第2面にトナー像を転写しようとする1枚目)
の転写シート6が転写用ベルト1に吸着されると、加熱
ロール31からD−1の転写シート6の第1面に付着し
た離型剤が転写用ベルト1に転移する。
【0074】そこで、コントローラ65は、転写用ベル
ト1の2周目にD−1の転写シート6が載っていた区域
の先頭が均一化部材40を通過するまでに、ソレノイド
48に通電して支持部材41を転写用ベルト1側に回動
させ、均一化部材40を転写用ベルト1に当接させてお
く。そして、ステッピングモータ58を駆動して均一化
部材40を走行させる。この当接および駆動のタイミン
グは、使用者が画像形成信号の入力後からD−1の転写
シート6が載っていた区域の先頭が均一化部材40を通
過するまでのいずれの時であってもよい。
【0075】ここで、当接および駆動のタイミングを例
えばD−1の転写シート6が載っていた区域の先頭が均
一化部材40を通過する直前などにしておく場合には、
コントローラ65に設定時間経過を報知する検出部66
として、前記と同様に検出用孔66a(図3)と光セン
サ66bとを使用し、検出用孔66aと転写シート6の
転写用ベルト1上の吸着区域の位置関係とを利用して、
コントローラ65によってソレノイド48への通電およ
びステッピングモータ58への通電をすることが可能で
ある。
【0076】このように均一化部材40を転写用ベルト
1に当接させて走行させることによって、均一化部材4
0によって転写用ベルト1の外周面上の離型剤を均した
り除去したりすることができ、前記と同様の効果を達成
することができる。
【0077】なお、コントローラ65によって、均一化
部材40を転写用ベルト1から退避させて、その走行を
停止するタイミングは、均一化部材40の離型剤除去性
能および離型剤均一化性能によって決定する。例えば、
離型剤吸着性の高い均一化部材40を選択したり、均一
化部材40の回転速度を大きく設定したりすることによ
って、均一化部材40の離型剤除去性能を高くしておく
場合には、転写用ベルト1の2周目が終了したら均一化
部材40を退避させ、4周目にD−1の転写シート6が
載っていた区域の先頭が均一化部材40を通過する前に
均一化部材40を転写用ベルト1に当接させ、転写用ベ
ルト1の4周目が終了したら均一化部材40を退避させ
るというように、N+1周目に均一化部材40の駆動や
退避を行うことが可能である。
【0078】また、均一化部材40の離型剤除去性能を
それほど高くしておかない場合には、2周目にD−1の
転写シート6が載っていた区域の先頭が均一化部材40
を通過するまでに均一化部材40を転写用ベルト1に当
接させた後、両面モードが終了するまで、あるいは両面
モードの終了後転写用ベルト1が2,3周回転するま
で、均一化部材40を転写用ベルト1に当接・走行させ
続けるとよい。
【0079】この均一化部材40の退避・走行停止の場
合にも、コントローラ65に設定時間経過を報知する検
出部66として、前記と同様に検出用孔66aと光セン
サ66bとを使用し、検出用孔66aと転写シート6の
転写用ベルト1上の吸着区域の位置関係とを利用して、
コントローラ65によってソレノイド48およびステッ
ピングモータ58への通電の遮断をすることができる。
【0080】B−3.実施例の動作例3 次に、検出部66として、クリーニングブレード39に
接着された歪みゲージ66cを使用する場合の動作例に
ついて説明する。なお、この動作例は、図11および図
12に示す画像形成装置のいずれにも応用することがで
きる。
【0081】さて、前述の通り、離型剤は摩擦係数が小
さいから、転写用ベルト1のうち離型剤が重点的に付着
した区域がクリーニングブレード39に到達すると、転
写用ベルト1とクリーニングブレード39との間の摩擦
係数が変動し、クリーニングブレード39の歪みが通常
状態の振幅よりも低下する。したがって、歪みが一定値
よりも低下したときに、図6または図7におけるD−1
(第2面にトナー像を転写しようとする1枚目)の転写
シート6が載っていた区域、すなわち離型剤が付着した
区域の先頭がクリーニングブレード39に到達したこと
が分かる。
【0082】そこで、クリーニングブレード39に接着
された歪みゲージ66cの出力をコントローラ65に逐
次送信し、この出力が一定値を越えて低下したときに、
ソレノイド48に通電して均一化部材40を転写用ベル
ト1に当接させ、ステッピングモータ58に通電して均
一化部材40を走行させる。均一化部材40は、転写用
ベルト1の走行方向において、クリーニングブレード3
9の下流側に配置されているので、離型剤が付着した区
域がクリーニングブレード39を通過したのを検出して
直ちに、均一化部材40を転写用ベルト1に当接させこ
れを走行させることにより、クリーニングブレード39
に到達した離型剤を除去あるいは均すことができる。
【0083】そして、歪みゲージ66cの出力が所定の
時間以上、一定化したなら、転写用ベルト1上の離型剤
が均一化したことになる。この状態になったことをコン
トローラ65が判断したなら、コントローラ65はソレ
ノイド48への通電を遮断し、均一化部材40を転写用
ベルト1から離間させ、それからステッピングモータ5
8への通電を遮断し、均一化部材40の走行を停止させ
る。
【0084】この動作例によれば、転写用ベルト1の表
面が均一化部材40に到達する直前に均一化部材40に
よって離型剤の均一化または除去を正確に開始させるこ
とが可能である。そして、実際に必要な場合にのみ、均
一化部材40による離型剤の均一化または除去を行うこ
とができる。したがって、前記のように均一化部材40
を転写用ベルト1から退避させることにより、転写用ベ
ルト1や均一化部材40の摩滅を軽減し、かつ転写用ベ
ルト1の駆動力を削減する効果をさらに向上することが
できる。
【0085】また、この動作は、両面モードに使用者が
設定したか否かに関わりなく行うことができるので、比
較的単純であるから、コントローラ65による制御も容
易である。例えば、コントローラ65に制御用プログラ
ムを入力する場合にも、そのプログラムを簡略化するこ
とができる。さらに、この動作例によれば、予期しない
時に離型剤が転写用ベルト1に付着した場合にも、この
離型剤を均したり除去したりすることが可能である。
【0086】これらの効果は、転写用ベルト1の走行方
向において、均一化部材40よりも上流側に設けられた
クリーニングブレード39に歪みゲージ66cを接着す
ることによって達成されるものであるが、クリーニング
ブレード39に限らずに、均一化部材40よりも上流側
に歪み測定専用の接触体を設けて、この接触体に歪みゲ
ージを接着して、同様の動作をさせることができる。た
だし、このようにすると、転写シート6の搬送障害が起
きたときに転写用ベルト1に吸着された多量のトナーが
その接触体にせき止められて固着することが考えられ
る。また、部品数も増えて製造コストが上昇する。した
がって、この例のように、既存のクリーニングブレード
を使用する方が、転写用ベルト1上からトナーを除去で
き、しかも新たに部品を増やす必要がなく製造コストを
上昇させないので、有利であると考えられる。
【0087】C.均一化部材の速度を調節可能にした場
合の作用・効果 さて、この実施例においては、前述のように、コントロ
ーラ65によってステッピングモータ58の回転速度を
制御し、走行中の均一化部材40の速度を調節可能にす
ることもできる。図5は、均一化部材40の速度と転写
用ベルト1の外周面からの離型剤除去量の関係を示すグ
ラフである。図5に示すように、均一化部材40の速度
を上げることによって、転写用ベルト1から多くの離型
剤を除去することができるようになる。これは、均一化
部材40が布帛によって形成されて吸湿性を有している
こと、および均一化部材40を走行させれば、均一化部
材40のうち離型剤を含んでいない面が順次新しく転写
用ベルト1の外周面に接触することによるものである。
【0088】このように、均一化部材40が転写用ベル
ト1上から離型剤を除去する量を可変にしたことによっ
て、次のような動作が可能である。定着装置30の加熱
ロール31(図11および図12)に供給される離型剤
の量はほぼ一定であり、加熱ロール31から転写シート
6に付着する離型剤の量もほぼ一定である。しかし、転
写シート6の表面に残存する離型剤の量は一定ではな
い。なぜなら、転写シート6上にトナーが隙間なく存在
していれば、離型剤は転写シート6に吸収されにくく、
トナーがなければすみやかに吸収されるため、画像の面
積によって、離型剤の吸収量が異なるからである。ま
た、異なる質の転写シート6を使用することによって
も、離型剤の吸収量が異なるからである。
【0089】さらに、転写用ベルト1の外周面上のすで
に均一化部材40を通過した部分について離型剤が十分
均一にされなかった場合、ここに再度離型剤が付着した
とき、あるいは新たに転写用ベルト1上に導入された第
1面に画像を転写しようとする転写シート6に離型剤が
吸収されたとき、離型剤の分布がさらに不均一になるこ
とがある。例えば、両面モードを長期間継続した場合に
は、転写用ベルト1上の離型剤が均一化されても、全体
の離型剤の量が多くなる。そこに新たな転写シート6が
供給されて、この転写シート6に離型剤が吸収される
と、離型剤の分布が不均一になる。この場合には、クリ
ーニングブレード39に発生する歪みが大きくなり、ク
リーニング性能が悪化する。
【0090】そこで、例えば、形成された画像に汚れが
発生した場合に、使用者が均一化部材40の走行速度を
上げるように指令信号をコントローラ65に入力し、コ
ントローラ65でステッピングモータ58の回転速度を
上昇させる、あるいはクリーニングブレード39に接着
された歪みゲージ66cの出力の振幅が大きい時にはコ
ントローラ65でステッピングモータ58の回転速度を
上昇させるとよい。これによって、転写用ベルト1の走
行速度が上昇し、転写用ベルト1からの離型剤の除去量
が大きくなり、その後の離型剤分布が不均一になること
を抑制することができる。
【0091】また、クリーニングブレード39の歪みの
ために、ステイク・スリップ現象が起こってクリーニン
グ不良が発生したとしても、布帛製である均一化部材4
0でトナーを除去することができるのは前述の通りであ
る。しかも、転写用ベルト1の走行速度が上昇すること
により、さらにトナー除去の性能が向上されることにな
る。なお、以上のようにステッピングモータ58の速度
を調節するにあたっては、もちろん歪みゲージ66cの
出力を利用する方が、迅速な対応が可能であるため有利
である。
【0092】D.変更例 ところで、前記の実施例では、均一化部材40として布
帛を使用しているが、これに限ることなく、クリーニン
グブレード39と同様の樹脂製のブレード、転写用ベル
ト1を帯電させる傾向の小さい樹脂繊維を多数円柱上に
植設した回転ブラシ、あるいは樹脂製のロールなどを使
用して、離型剤を均一化することも可能である。また、
離型剤を除去する機能を有する方が望ましい場合には、
均一化部材として、布帛以外の多孔質の素材であるフェ
ルトやスポンジなどを使用することも可能である。例え
ば、シリコーンゴムの発泡体であるシリコーンスポンジ
を使用すると好適である。さらに、前記の実施例では、
支持部材41ひいては均一化部材40を回動させて支持
するために、ソレノイド48を使用しているが、これに
限ることなく、例えばカムなどを利用した機械的な手段
を使用することも可能である。さらにまた、前記実施例
では、転写用ベルト1を移動体として使用しているが、
これに限ることなく、表面に移動体として薄いフィルム
を張った転写ドラムを使用することも可能である。
【0093】(2) 第2実施例 A.実施例の構成 次に、この発明の第2実施例を説明する。第2実施例
は、図14および軸15に示して説明した押圧部材13
の改良に係るものである。図8は、第2実施例に係る画
像形成装置の主要部を示す側面図であり、同図は、図1
5と同様に、図11または図12に示すような画像形成
装置における転写部位付近を拡大して示す。
【0094】図において、符号70は押圧部材(均一化
手段)を示す。押圧部材70は、体積抵抗率が107Ω・
cm以上の高い絶縁性を有する弾性材料、例えばポリエチ
レンテフレタート(PET)から薄板状に形成されてい
る。実施例では、押圧部材70は、幅(紙面の垂直方向
における長さ)305mm、厚さ188μm、支持台14
の先端から突き出した自由長さ10mmになされている。
この押圧部材70の支持状態は、図14に示した押圧部
材13の支持状態と同様であり、その説明を省略する。
また、押圧部材70の先端縁70aが転写用ベルト1に
接触する位置は、図14と同様に可視像を転写させるべ
き最適な位置よりも転写用ベルト1の移動方向の上流側
であり、これによって、転写用コロトロン8(8Y,8M,8
C,8K)で形成された電界を転写すべき位置よりも上流側
で遮蔽してギャップトランスファーを防止する手段とし
ても、押圧部材13が機能する。
【0095】さて、この実施例において、押圧部材70
の先端縁70aは、断面円弧状に形成されており、これ
によって押圧部材70の転写用ベルト1と接触する接触
面70bが、凸状に湾曲している。なお、接触面70b
は、転写用ベルト1の幅方向(図の紙面の垂直方向)全
体にわたって、転写用ベルト1に接触している。すなわ
ち、接触面70bは転写用ベルト1の移動方向を横切る
方向に延在している。
【0096】押圧部材70は、大きい薄板状の素材から
一般的な樹脂板の切断手段であるレーザ光や裁断器など
によって切り離すことにより形成されるが、先端縁70
aを円弧状に形成するには、レーザ光や裁断器などによ
るだけでは困難である。すなわち、これらの手段による
切断では、先端縁70aにどうしてもバリが発生してし
まう。そこで、所定寸法の押圧部材70を切り離した
後、先端縁70aをやすりがけするとよい。この場合、
市販の#1000〜2000のやすりで先端縁70aを研磨する
と良好である。
【0097】B.実施例の作用・効果 次に、この実施例の作用・効果について説明する。押圧
部材70は、図14に示した押圧部材13と同様に、支
持台14がコイルバネ17によって付勢されていること
によって、転写用ベルト1の内周面に圧接させられてい
る。これによって、転写用ベルト1ひいては転写シート
6と感光体ドラム2(2Y,2M,2C,2K)とを密着させ、そ
の密着長さをある程度大きくとることができ、転写効率
を向上させると同時に、形成される画像の質を向上させ
ることができる。また、押圧部材70が転写用コロトロ
ン8Y,8M,8C,8Kによって形成された電界を転写位置より
も上流側で遮蔽して、ギャップトランスファーを防止す
ることは前記の通りである。
【0098】さて、前記したように、転写用ベルト1の
内周面には、空気中に飛散した離型剤、塵埃、トナー粒
子などが堆積しやすく、転写用ベルト1の内側にクリー
ニングブレードを設けたとしても、これらを除去しきれ
ない。そして、これらの離型剤などは、押圧部材70の
先端縁70aに到達する。
【0099】ここで、押圧部材13のように、先端角が
90゜であると、離型剤などは押圧部材13の先端縁で
遮られて、ここに付着し、さらに転写用ベルト1によっ
て圧力を受け、やがて固着してしまう。しかし、この実
施例のように、押圧部材70の先端縁70aが円弧状に
形成されて接触面70bが、凸状に湾曲していると、離
型剤などは、接触面70bと転写用ベルト1との間をす
り抜け、接触面70bによって転写用ベルト1の内周面
上に均される。
【0100】これにより、離型剤などは、押圧部材70
の接触面70bに固着しにくくなり、また長期間の使用
により、固着したとしても、あまり不均一にはならな
い。したがって、転写用ベルト1の外周面に付着した離
型剤が、押圧部材70の接触面70bに押圧されて、感
光体ドラム2に付着したとしても、離型剤は感光体ドラ
ム2の表面にほぼ均一に分布する。このため、感光体ド
ラム2にトナーが吸着されにくい部分が発生するのが避
けられ、形成される画像にムラが生ずるのが防止され
る。
【0101】図10は、この実施例との比較例を示す。
同図において、符号73は押圧部材を示す。この押圧部
材73の先端縁73aは、鋭角的に形成されている。し
たがって、押圧部材73の転写用ベルト1に接触する接
触面73bは、極めて狭く紙面垂直方向においてほとん
ど線状となる。この例によっても、やはり離型剤など
が、接触面73bと転写用ベルト1との間をすり抜ける
ことができ、また接触面73bによって転写用ベルト1
の内周面上に均される。したがって、前記と同様の効果
があるはずなのだが、この例では接触面73bが極めて
狭いために、ここに押圧力が集中し、転写用ベルト1の
内周面を削ってしまう。このため、転写用ベルト1の耐
用寿命が短くなるという欠点がある。さらに、離型剤、
塵埃、トナーなどが接触面73bに付着するのが防止さ
れても、接触面73bに転写用ベルト1の削り粉が付着
し、やがてその分布が不均一化して、前記と同様の不具
合をもたらすという欠点もある。
【0102】これに対して、この実施例では、先端縁7
0aを円弧状にしたことによって、転写用ベルト1の内
周面を削ることがなく、転写用ベルト1の寿命を短縮す
ることがないだけでなく、転写用ベルト1の削り粉が接
触面70bに付着することもないという利点がある。
【0103】C.変更例 前記の実施例では、押圧部材70は、電界を遮蔽す
る手段でもあるため、PETで形成されているが、これに
限ることなく、体積抵抗率が107Ω・cm以上であるよう
な弾性絶縁材料、例えばポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリエステル、ポリフッ化ビニリデン樹脂(PVD
F)、ポリカーボネート、ポリエーテルエーテルケトン
などを使用することができる。あるいは、これらのうち
のいずれか材料に酸化鉄粉末などを分散させて、体積抵
抗率が106Ω・cm程度の半導電性にしたものを使用する
ことも考えられる。この場合には、押圧部材70との摩
擦による転写用ベルト1の帯電電荷が減少し、その上の
転写シート6への電荷の影響もわずかになり、転写性能
が向上することもありうる。
【0104】例えば、従来、押圧部材で与える圧力を大
きくすると、転写用ベルト1に押圧部材との摩擦帯電に
よって大きな電荷が与えられ、この電荷が、転写用コロ
トロン8から発生する電荷に影響して、転写性能を低下
させてしまうことが知られている。特に、多色画像形成
装置では、通常は1色ずつトナーを転写することによっ
て様々な色彩を表現しているが、摩擦帯電が大きいと、
既に転写したトナーの真上やそこから離れた位置には、
新たなトナーが転写されても、既に転写したトナーのす
ぐ近くには新たにトナーが付着しないという現象が起こ
る。この現象を文字周辺ディレッションといい、その原
因は明確には分かっていないが、摩擦による電位の強弱
が既に転写したトナーの電荷になんらかの影響を及ぼし
ているものと推察される。また、移動体の摩擦帯電によ
って、トナーが像担持体から転写シートへ向けて吸着さ
れ、前記のギャップトランスファーが発生することもあ
る。前記のように、押圧部材70の体積抵抗率を106
Ω・cm程度の半導電性にすれば、文字周辺ディレッショ
ンやギャップトランスファーといった不具合が低減され
ることも考えられる。
【0105】 前記の実施例では、押圧部材70の先
端縁70aをやすりによって成形しているが、図9に示
すように、素材からレーザ光などで切り出したまま、先
端縁71aを成形しない押圧部材(均一化手段)71の
先端縁71aにテープ72を接着してもよい。このテー
プ72によっても、凸状に湾曲した接触面71bが構成
される。すなわち、テープ72の先端縁71aの角部を
覆う部分が、テープ72の厚さ程度の曲率を持つからで
ある。この場合において、テープ72をPETで製造する
とすれば、その厚さは50ないし250μmが好適であ
り、最適なのは125μmである。
【0106】このように、先端縁71aにテープ72を
接着するとすれば、前記のようにやすりがけをするより
も、簡単に凸状に湾曲した接触面を設けることが可能で
ある。また、接触面71bが大きく摩耗したとしても、
テープ72を新しいものに交換するだけで、その修復を
容易に行うことができる。
【0107】なお、このテープ72は、押圧部材71と
同じ材質であると好ましい。その理由は、テープ72が
摩耗して、局部的に押圧部材71がテープ72から露出
して転写用ベルト1に接触した場合、押圧部材71とテ
ープ72の材質が異なっていると、転写用ベルト1にお
いて、押圧部材71と摩擦帯電して生じた電位と、残存
しているテープ72と摩擦帯電して生じた電位とが異な
ってしまい、感光体ドラム2からのトナー像の吸着性に
差異が発生し、形成された画像に予期しない濃淡ができ
てしまうからである。
【0108】 また、前記実施例では、転写用ベルト
1を移動体として使用しているが、これに限ることな
く、表面に移動体として薄いフィルムを張った転写ドラ
ムを使用することも可能である。
【0109】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
画像形成装置によれば、転写シートの汚れや転写ムラな
どの欠陥を抑制し、形成される画像の質を向上させるこ
とができる。また、請求項2および請求項3に記載の画
像形成装置によれば、離型剤を移動体上に均すべき時に
均一化手段を移動体に接触させることができると共に、
それ以外の時には均一化手段を移動体から退避させ、移
動体や均一化手段の摩滅を軽減し、かつ移動体の駆動力
を少なくすることができる。請求項4に記載の画像形成
装置によれば、必要なときにのみ均一化手段を移動体に
接触させることが可能となるので、さらに移動体や均一
化手段の摩滅を軽減し、移動体の駆動力を少なくするこ
とができる。また、均一化手段の動作の制御も容易であ
る。請求項5に記載の画像形成装置によれば、移動体の
表面をクリーニングブレードによって清掃した後、移動
体が均一化手段に到達するので、均一化手段が多量のト
ナーなどに汚染されて使用不能になるのを避けることが
できる一方、既存のクリーニングブレードを接触体とし
て利用することができるので、部品数を増加させずに済
み、製造コストを上昇させずに済む。
【0110】請求項6に記載の画像形成装置によれば、
均一化手段が移動体上に離型剤を均すだけではなく、本
来トナー像の転写には障害となる離型剤を除去する。ま
た、移動体上の離型剤の分布が不均一になった場合に、
離型剤を除去する量を大きくして、その後の離型剤分布
が不均一になることを抑制することができる。したがっ
て、このことによっても転写性能を向上し、最終的に形
成される画質を向上させることができる。請求項7に記
載の画像形成装置によれば、多孔質部材を均一化手段と
したことによって、均一化手段が移動体上に離型剤を均
すだけではなく、本来トナー像の転写には障害となる離
型剤を吸い取る。したがって、このことによっても転写
性能を向上し、最終的に形成される画質を向上させるこ
とができる。また、均一化手段は、移動体からトナーや
塵埃などを除去することが可能である。したがって、通
常設けられるクリーニング手段を補って、移動体を清掃
することができ、移動体から転写シートに汚れが付着す
るのをさらに抑制することができる。さらに、請求項6
に記載の構成に、請求項7の構成を適用すれば、前記の
離型剤の除去量の制御も簡単に行うことができる。
【0111】請求項8に記載の画像形成装置によれば、
移動体の像担持体に対する反対側の面に、付着した離型
剤、塵埃、トナー粒子などが、均一化手段に到達して
も、均一化手段の接触面が凸状に湾曲していることによ
り、離型剤などが、接触面と移動体との間をすり抜け、
接触面によって移動体の内周面上に均される。これによ
り、離型剤などは、均一化手段の接触面に固着しにくく
なり、また長期間の使用により、固着したとしても、あ
まり不均一にはならない。したがって、移動体の外周面
に付着した離型剤が、均一化手段の接触面に押圧され
て、像担持体に付着したとしても、離型剤は像担持体の
表面にほぼ均一に分布する。このため、像担持体にトナ
ーが吸着されにくい部分が発生するのが避けられ、形成
される画像にムラが生ずるのが防止される。さらに、均
一化手段の接触面を先端縁を凸状に湾曲させたことによ
って、移動体の内周面を削ることがなく、移動体の寿命
を短縮することがないだけでなく、移動体の削り粉が接
触面に付着することもないという利点がある。
【0112】請求項9に記載の画像形成装置によれば、
均一化手段にテープを接着したことによって、凸状に湾
曲した接触面が構成されているため、例えば、やすりが
けをするよりも、簡単に接触面を設けることが可能であ
る。また、接触面が大きく摩耗したとしても、テープを
新しいものに交換するだけで、その修復を容易に行うこ
とができる。請求項10に記載の画像形成装置によれ
ば、このテープが、均一化手段と同じ材質であるため
に、テープが摩耗して、局部的に均一化手段がテープか
ら露出して移動体に接触した場合、移動体において、均
一化手段と摩擦帯電して生じた電位と、残存しているテ
ープと摩擦帯電して生じた電位とが同一になる。したが
って、像担持体から移動体へのトナー像の吸着性に差異
が発生せず、形成された画像に予期しない濃淡ができて
しまうことが防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1実施例に係る画像形成装置の
主要部を示す側面図である。
【図2】 第1実施例において、均一化手段を移動体
(転写用ベルト)から離間させた状態を示す側面図であ
る。
【図3】 図1に示す第1実施例の主要部の平面図であ
る。
【図4】 第1実施例の主要部の側断面図である。
【図5】 第1実施例の均一化手段(均一化部材)の速
度と転写用ベルト上からの離型剤除去量の関係を示すグ
ラフである。
【図6】 第1実施例を図11に示す画像形成装置に適
用した場合の複数枚の同サイズの転写シートの両面に画
像を形成する際の転写シートの搬送手順を示す模式図で
ある。
【図7】 第1実施例を図12に示す画像形成装置に適
用した場合の複数枚の同サイズの転写シートの両面に画
像を形成する際の転写シートの搬送手順を示す模式図で
ある。
【図8】 この発明の第2実施例に係る画像形成装置の
主要部を示す側面図である。
【図9】 第2実施例の変更例に係る主要部を示す側面
図である。
【図10】 第2実施例に対する比較例を示す側面図で
ある。
【図11】 この発明を応用可能な画像形成装置の全体
構成の概略を示す側面図である。
【図12】 この発明を応用可能な他の画像形成装置の
全体構成の概略を示す側面図である。
【図13】 従来の画像形成装置で転写シートの両面に
可視像を転写する際の問題点を示す図であって、(A)
は転写用ベルト上の転写シートの位置を示す平面図、
(B)は転写用ベルトに接触するクリーニングブレード
の受ける歪みを示すグラフである。
【図14】 従来の画像形成装置の押圧部材を示す側面
図である。
【図15】 図14を拡大した図である。
【図16】 図14に示す押圧部材のXVI線矢視図であ
る。
【符号の説明】
1 転写用ベルト(移動体)、 2(2Y,2M,2C,2K) 感光体ドラム(像担持体)、 4 トナー、 6 転写シート、 8(8Y,8M,8C,8K) 転写用コロトロン(吸着手段)、 30 定着装置(定着手段)、 39 クリーニングブレード(接触体)、 40 均一化部材(均一化手段)、 41 支持部材、 42 回動軸、 46 コイルバネ、 48 ソレノイド、 58 ステッピングモータ、 65 コントローラ(制御手段)、 66 検出部、 66a 検出用孔、 66b 光センサ、 66c 歪みゲージ(検出手段)、 70 押圧部材(均一化手段)、 70a 先端縁、70b 接触面、 71 押圧部材(均一化手段)、 71a 先端縁、71b 接触面、 72 テープ
フロントページの続き (72)発明者 鮫島 淳一郎 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 小林 幹男 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 鶴岡 亮一 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トナー像が表面に形成される像担持体
    と、 転写シートを載せて、この転写シートを像担持体に接触
    させる薄膜状の移動体と、 前記移動体の前記像担持体に対して反対側に配置されて
    おり、前記トナー像を前記移動体上の前記転写シートに
    吸着する吸着手段と、 表面に離型剤が供給されており、前記転写シートに接触
    して前記トナー像を定着させる定着手段と、 前記移動体の表面に付着した前記離型剤を前記移動体の
    表面上に均す均一化手段とを具備することを特徴とする
    画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記均一化手段が前記移動体に対して離
    接可能に設けられていることを特徴とする請求項1に記
    載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 一方の面にトナー像が定着された転写シ
    ートを再度前記移動体で移動させた後の一定時間は少な
    くとも、前記均一化手段を前記移動体に当接させる制御
    手段を具備することを特徴とする請求項2に記載の画像
    形成装置。
  4. 【請求項4】 前記均一化手段よりも前記移動体の移動
    方向の上流側に配置され、前記移動体上に接触する接触
    体と、この接触体と前記移動体との間の摩擦力を検出す
    る検出手段と、前記検出手段が前記摩擦力の一定以上の
    変動を検出したときに、前記均一化手段を前記移動体に
    当接させる制御手段とを具備することを特徴とする請求
    項2に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記接触体は、前記移動体の表面上を清
    掃するクリーニングブレードであることを特徴とする請
    求項4に記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記均一化手段が前記離型剤を前記移動
    体の表面上から除去可能であり、前記均一化手段が前記
    離型剤を除去する量を可変にしたことを特徴とする請求
    項2ないし5に記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記均一化手段が、前記移動体に対して
    摺動可能に設けられた多孔質部材であることを特徴とす
    る請求項1ないし6に記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記均一化手段が、前記移動体の前記像
    担持体に対する反対側に配置されており、前記移動体に
    圧接させられて前記移動体を前記像担持体に向けて押圧
    する押圧手段を兼ねており、 前記均一化手段の前記移動体と接触する接触面が、凸状
    に湾曲しており、前記接触面が前記移動体の移動方向を
    横切る方向に延在していることを特徴とする請求項1に
    記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記均一化手段には、テープが接着され
    ており、前記接触面が、このテープによって構成されて
    いることを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記吸着手段が電界を形成することに
    より前記トナー像を吸着するようになされており、 前記均一化手段が、前記像担持体から前記トナー像を前
    記転写シートに転写させる位置よりも前記移動体の移動
    方向の上流側に配設されており、前記吸着手段によって
    形成された前記電界を前記位置よりも上流側で遮蔽する
    手段を兼ねており、 前記均一化手段には、前記均一化手段と同材質のテープ
    が接着されており、前記接触面が、このテープによって
    構成されていることを特徴とする請求項8に記載の画像
    形成装置。
JP7089869A 1995-04-14 1995-04-14 画像形成装置 Pending JPH08286525A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7089869A JPH08286525A (ja) 1995-04-14 1995-04-14 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7089869A JPH08286525A (ja) 1995-04-14 1995-04-14 画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08286525A true JPH08286525A (ja) 1996-11-01

Family

ID=13982784

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7089869A Pending JPH08286525A (ja) 1995-04-14 1995-04-14 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08286525A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002510068A (ja) * 1998-03-31 2002-04-02 オーセ プリンティング システムズ ゲゼルシャフト ミットベシュレンクテル ハフツング 複数群の枚葉をデュープレックス法で印刷する方法
JP2014182309A (ja) * 2013-03-19 2014-09-29 Canon Inc クリーニング装置及び画像形成装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002510068A (ja) * 1998-03-31 2002-04-02 オーセ プリンティング システムズ ゲゼルシャフト ミットベシュレンクテル ハフツング 複数群の枚葉をデュープレックス法で印刷する方法
JP2014182309A (ja) * 2013-03-19 2014-09-29 Canon Inc クリーニング装置及び画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000275983A (ja) 転写装置、及びこの転写装置を備えた画像形成装置
JP2006317881A (ja) 定着装置及び画像形成装置
US20080038010A1 (en) Cleaning device and image forming apparatus
JPH11161125A (ja) 感光体クリーナ装置
JP3320156B2 (ja) 画像形成装置
JP5414414B2 (ja) 画像形成装置
JP3165636B2 (ja) 画像形成装置
JP2003005581A (ja) カラー画像形成装置及び該装置の制御方法
JPH06337598A (ja) 画像形成装置
JP4124987B2 (ja) 画像形成装置
US5742873A (en) Image forming apparatus and oil cleaning member
JPH08286525A (ja) 画像形成装置
JP2002189373A (ja) ウエブクリーニング装置
JP5106949B2 (ja) 画像形成装置及び複数の作像装置
JP4678133B2 (ja) 画像形成装置
JPH07140763A (ja) 画像形成装置
JPH08254909A (ja) トナー像転写装置、トナー像転写方法、画像形成装置、画像形成方法
JP5311780B2 (ja) 画像形成装置
JP3253238B2 (ja) 画像形成装置
JPH0695519A (ja) 画像形成装置
JP3262479B2 (ja) 画像形成装置
JP4096530B2 (ja) 画像形成装置
JP3253221B2 (ja) 画像形成装置
JPH10186931A (ja) 定着装置用のクリーニング装置
JP2003241529A (ja) 画像形成装置