JPH08285758A - 鋳型試験装置 - Google Patents

鋳型試験装置

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JPH08285758A
JPH08285758A JP8559895A JP8559895A JPH08285758A JP H08285758 A JPH08285758 A JP H08285758A JP 8559895 A JP8559895 A JP 8559895A JP 8559895 A JP8559895 A JP 8559895A JP H08285758 A JPH08285758 A JP H08285758A
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JP
Japan
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mold
air
hardness
reference surface
contact member
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Application number
JP8559895A
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English (en)
Inventor
Kiyoshi Ota
喜与資 太田
Yoshio Sakakibara
吉男 榊原
Kiyotaka Kinoshita
清隆 木下
Yukihiko Fukaya
幸彦 深谷
Hiroyuki Iwashita
弘幸 岩下
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Toyoda Koki KK
Original Assignee
Toyoda Koki KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 作業者による測定誤差が少なく、1つの測定
機で鋳型の通気度と硬度の両方を測定でき、作業を迅速
に行うことができる鋳型試験装置を提供することを目的
とする。 【構成】 通気度ヘッド部2と隣設して硬度ヘッド部3
を備えたものである。作業者が基準面15dまで通気度
ヘッド部2を鋳型に押し付けた時、同時に硬度ヘッド部
3が押し付けられる。この時、通気度ヘッド部2側の接
触部材30は常に一定の圧力で押し付けられる。また、
硬度ヘッド部3側においては、基準面15dから圧子4
0の突出量が定められているため、硬度ヘッド部3の押
し付け位置も常に同じ条件となる。このため通気度およ
び硬度の測定に誤差を生じせしめない。硬度は、鋳型に
基準面15dが接触する位置まで押し付けた時に圧子4
0がバネ49の付勢力に反して押し上げられる時の荷重
をロードセル42によって検出することによって測定さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鋳物砂で成形された鋳
型の通気度および硬度を測定する鋳型試験装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、鋳物砂で成形された鋳型の通気度
を測定するには、測定される鋳型と同一の配合組成から
なる試験片を作成しておき、この試験片に対して通気度
を測定している。しかし、試験片の通気度と実際の鋳型
の通気度との間にはかなりの隔たりがある場合がある。
このため、実際の鋳型の通気度を測定する通気度試験機
として、特開昭56−33662号がある。この通気度
試験機によれば、検出ヘッドを直接鋳型に接触させて鋳
型の通気度を測定することができる。
【0003】このような通気度試験機の検出ヘッドに
は、図5に示すようなものがある。この検出ヘッド90
は、ヘッド本体92に接触部95を取り付けた構成とな
っている。検出ヘッド90は、通気度試験機本体側から
供給されるエアを導く配管91が取り付けられている。
また、接触部95は、中央にエアを噴出するパイプ94
を有するとともに、その外周に発泡性の樹脂93を取り
付けた構成となっている。そして、この接触部95の先
端部分は、鋳型Wとの密着性を高めるために所定量dだ
けヘッド本体92から突出した構成となっている。
【0004】一方、鋳型の表面の硬度を測定する手段と
しては、硬さ計と呼ばれるものがある。これは、円形の
圧子をスプリングで付勢し、一定の荷重をかけておく。
そして、この圧子を鋳型に押し付けることにより、圧子
が鋳型に押し込まれる時の荷重から鋳型の硬度を測定す
るものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記した図5に示すよ
うな検出ヘッド90を用いた場合、噴出されたエア(矢
印A)は、鋳型W内部まで通過することなく鋳型Wの表
層部を流れ(矢印B)、検出ヘッド90の周囲から大気
へと放出される(矢印C)。この時のエアの流れが通気
度を決定する。上記した検出ヘッド90の場合、作業者
が検出ヘッド90を鋳型Wに押し付ける時、上記した接
触部95の樹脂93は圧縮され、同時に鋳型Wの表面も
圧縮される。このため、作業者毎に鋳型表面の圧縮され
る度合いが異なってしまい、結果的に鋳型Wの表層部の
エアの流れが異なることになり、検出される通気度に誤
差を生じるという問題点があった。
【0006】また、上述したような通気度試験機では、
硬さ計を用いて実際の測定をする場合、以下のような問
題が生じる。即ち、通気度と硬度を測定する鋳型の位置
は、同じ位置であることが好ましい。しかし、作業者が
通気度試験機の検出ヘッドを用いて通気度を測定した
後、硬さ計を用いて硬度を測定するためには、通気度を
測定した位置を作業者が記憶していなければならず非常
に面倒であった。また、2つの測定機を持ち替えるため
に作業が遅くなるという問題があった。
【0007】本発明は以上のような問題を解決するため
になされたものであり、作業者による測定誤差が少な
く、1つの測定機で鋳型の通気度と硬度の両方を測定で
き、作業を迅速に行うことができる鋳型試験装置をを提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上述した目的を
達成する手段として、請求項1の手段は、エア供給手段
と、鋳型に押し付けられ前記エア供給手段から供給され
るエアを通気度ヘッド部より前記鋳型内に噴出し、この
時のエアの流れから前記鋳型の通気度を測定する鋳型試
験装置であって、前記通気度ヘッド部は、前記鋳型に接
触する基準面を有する本体部と、この本体部の前記基準
面に直交する方向に摺動可能に支持され、前記エア供給
手段からのエアを導くエアガイドと、このエアガイドの
外周に取り付けられた接触部材と、前記基準面が前記鋳
型に接触していない状態において、前記接触部材が前記
基準面よりも突出する位置まで、前記接触部材および前
記エアガイドを付勢する接触部材付勢手段とを備えたも
のである。
【0009】請求項2の手段は、エア供給手段と、鋳型
に押し付けられ前記エア供給手段から供給されるエアを
通気度ヘッド部より前記鋳型内に噴出し、この時のエア
の流れから前記鋳型の通気度を測定するとともに、前記
鋳型の硬度を測定する硬度ヘッド部を備えた鋳型試験装
置であって、前記通気度ヘッド部は、前記鋳型に接触す
る基準面を有する本体部と、この本体部の前記基準面に
直交する方向に摺動可能に支持され、前記エア供給手段
からのエアを導くエアガイドと、このエアガイドの外周
に取り付けられた接触部材と、前記基準面が前記鋳型に
接触していない状態において、前記接触部材が前記基準
面よりも突出する位置まで、前記接触部材および前記エ
アガイドを付勢する接触部材付勢手段とを備え、前記硬
度ヘッド部は、前記通気度ヘッド部と隣設して設けら
れ、前記本体内に前記エアガイドの摺動方向と同方向に
摺動可能に支持された圧子と、この圧子を摺動方向に付
勢するとともに、前記基準面が前記鋳型に接触していな
い状態において、前記圧子が前記基準面よりも突出する
位置まで前記圧子を付勢する圧子付勢手段と、前記圧子
が前記圧子付勢手段の付勢力に反して押し上げられる時
の荷重を検出する荷重センサとを備えたものである。
【0010】
【作用】請求項1の手段においては、作業者が基準面ま
で通気度ヘッド部を鋳型に押し付ける。これによって、
接触部材は、基準面まで後退する。しかし、接触部材は
接触部材付勢手段によって付勢されているため、接触部
材は鋳型に一定圧力で密着する。しかも、基準面がある
ため、必要以上に押し付けることはない。これによっ
て、エアガイドも鋳型の表面に密着し、鋳型内にエアを
噴出する。このエアの流れより通気度が測定される。
【0011】請求項2の手段は、請求項1の手段の通気
度ヘッド部と隣設して硬度ヘッド部を備えたものであ
る。作業者が基準面まで通気度ヘッド部を鋳型に押し付
けた時、同時に硬度ヘッド部が押し付けられる。この
時、通気度ヘッド部側は基準面まで押し付けられてい
る。従って、硬度ヘッド部の圧子も基準面からその突出
量が定められているため、硬度ヘッド部のの押し付け位
置は常に一定となり、誤差を生じせしめない。硬度は、
鋳型に基準面が接触するまで押し付けた時に圧子が圧子
付勢手段の付勢力に反して押し上げられる時の荷重を荷
重センサによって検出することによって測定される。
【0012】
【実施例】本発明の実施例について図面を参照して説明
する。本実施例の鋳型試験装置は、検出ヘッド1と、こ
の検出ヘッド1によって検出された通気度および硬度を
示すセンサ信号から、各検出値を演算等によって求める
制御部7とからなっている。
【0013】検出ヘッド1は、通気度の検出に用いる通
気度ヘッド部2と、硬度の検出に用いる硬度ヘッド部3
とから構成されている。即ち、図1において検出ヘッド
1の本体部10の左側に通気度ヘッド部2が設けられ、
右側に硬度ヘッド部3が設けられている。本体部10の
下面には、基準部材15が取り付けられている。基準部
材15は、下面が基準面15dとなっており、検出ヘッ
ド1が鋳型に押し付けられた時に、後述する通気度ヘッ
ド部2のエアガイド12および接触部材30が、後退端
以上に押し上げられないようにするものである。また、
基準部材15には、エアガイド12が突出するエアガイ
ド穴15aと、後述する硬度ヘッド部3の圧子40が突
出する圧子穴15bを備えている。
【0014】通気度ヘッド部2は、本体部10に貫通し
て形成されたエア供給穴11よりエアを噴出するもので
ある。エア供給穴11は、図1において上側が大径の穴
である大径部11aとなっており、下側が大径部11a
よりも小径の穴である小径部11bとなっている。大径
部11aの上端には、エア供給穴11にエアを導く配管
13aを接続するための固定具13が取り付けられてい
る。また、小径部11bには、エアガイド12が摺動可
能に嵌合されている。エアガイド12の上端は大径部1
1aに突出するとともに、抜け止め用のリング12aが
取り付けられている。また、小径部11bとエアガイド
12との摺接部分には、エア漏れ防止用のシール材12
bが取り付けられている。一方、エアガイド12の下端
は本体部10より突出している。さらに詳しくは、エア
ガイド12は、リング12aと大径部11aの下面と係
合する最下端に位置する時、基準面15dよりも突出す
るように設定されている。このエアガイド12の下端の
外周には、鋳型と接触する発泡ウレタン製の接触部材3
0が取り付けられている。この接触部材30の外周に
は、接触部材30の変形をエア供給穴11の軸線方向の
みに規制するための規制リング32が取り付けられてい
る。
【0015】接触部材30の上面には、圧接部材31が
位置している。圧接部材31は筒状の部材であり、本体
部10において小径部11bと同心であり、小径部11
bの外周に形成された円周溝14に摺動可能に嵌合され
ている。圧接部材31の下端には圧接部31aが形成さ
れている。この圧接部31aの下面は、接触部材30の
上面に接着されている。図3に示すように、この圧接部
31aの内周面とエアガイド12の外周面との間には一
定の間隙eが設けられている。同様に圧接部31aの外
周面と規制リング32の内周面との間には一定の間隙e
が設けられている。また、上記したエアガイド穴15a
の内周面と規制リング32の外周面との間には、一定の
間隙fが設けられており、基準部材15の外周面からエ
アガイド穴15aの内周面へはエアの排出を行うための
排気穴15cが設けられている。
【0016】圧接部材31と円周溝14との摺接部分に
は、エア漏れ防止用のシール材14aが取り付けられて
いる。円周溝14には、本体部10の側面より補助通路
33が形成されている。この補助通路33には、円周溝
14にエアを導く配管34aが接続された圧接用エア供
給継手34が取り付けられている。硬度ヘッド部3は、
本体部10にエア供給穴11と平行に形成された貫通穴
41に圧子40を支持し、検出ヘッド1が鋳型に押し付
けられた時に、圧子40が押し込まれる時の荷重をロー
ドセル42(荷重センサ)によって検出するものであ
る。圧子40は、基準部材15から突出する先端(下
端)が球面形状の部材であり、貫通穴41の下端に摺動
可能に嵌合されている。これによって圧子40は、貫通
穴41の軸線方向に摺動する。この圧子40の上面に
は、軸線が貫通穴41の軸線と一致した棒状のガイドバ
ー43が固着されている。ガイドバー43は、直動ボー
ル軸受44を介して円筒状の荷重伝達部材45に貫通穴
41の軸線方向に摺動可能に案内されている。荷重伝達
部材45は、貫通穴41に取り付けられた軸受ケース4
6内の直動ボール軸受47によって貫通穴41の軸線方
向に摺動可能に案内されている。
【0017】荷重伝達部材45の下端には、バネ当接リ
ング48が取り付けられている。そして、このバネ当接
リング48と圧子40の上面との間には,バネ49(圧
子付勢手段)が介装されている。これによって、荷重伝
達部材45の常に上方に付勢されるようになっている。
荷重伝達部材45の上端には、当接部材50が取り付け
られている。そして、当接部材50の上側には、ロード
セル42が位置している。即ち、ロードセル42は、貫
通穴41の上端に取り付けられたキャップ51と当接部
材50との間に位置し、圧子40が押し込まれることに
よって、当接部材50が図1の上方へ押し上げられる時
の荷重を検出するようになっている。なお、以上述べた
圧子40の径の大きさ、圧子40の基準面15dからの
突出量およびバネ49のバネ定数は、JIS規格に基づ
いて設定されている。
【0018】次に図2により制御部7の構成について説
明する。まず、通気度の測定を行う部分について説明す
る。通気度の測定は、上記したエアガイド12に連通す
る配管13a上に設けられたコンプレッサ(エア供給手
段)61、第1定圧バルブ62、オリフィス66、微差
圧センサ65によって行われる。コンプレッサ61は、
配管13a内にエアを供給するものである。第1定圧バ
ルブ62は、コンプレッサ61からのエアの供給、非供
給を制御するとともに、制御装置を有する圧力センサ6
4を備えることによって、一次側(オリフィス66に対
して上流側)のエアの圧力を一定に制御するものであ
る。微差圧センサ65は、アンプを内蔵し、オリフィス
66を挟んだ両側の圧力差を検出するものである。
【0019】また、上記した接触部材30を付勢するエ
アを導く配管34a上には第2定圧バルブ60が設けら
れ、この第2定圧バルブ60の上流側で配管34aと配
管13aは接続されている。即ち、配管34aにもコン
プレッサ61によってエアが供給される。なお、この第
2定圧バルブ60は、第1定圧バルブ62ほど高精度の
ものである必要はない。
【0020】一方、硬度を検出するロードセル42は、
アンプ67に接続されている。上記した微差圧センサ6
5およびアンプ67は、A/D変換機能を備えた第1イ
ンタフェース70に接続されている。この第1インタフ
ェース70は、中央処理装置(CPU)71に接続され
ている。中央処理装置71は、第1インタフェース70
の他、メモリおよび第2インタフェース73に接続され
ている。メモリ72には通気度と硬度を演算するための
プログラムが記憶されている。また、第2インタフェー
ス73には、演算した通気度および硬度を表示するため
の表示装置74,75が接続されている。
【0021】次に以上の構成に基づいて本実施例の作用
を説明する。図3は、作業者が検出ヘッド1を鋳型Wの
表面に押しつけた時を示した図である。また、図4のフ
ローチャートは、中央処理装置71の処理手順の概要を
示したものである。初期状態において、検出ヘッド1は
まだ鋳型Wの表面に押し付けられていないものとする。
作業者が図略の電源をONとすると、エアガイド12か
ら一定圧力のエアが噴出される。同時に円周溝14から
もエアが噴出され、これによって、圧接部材31が下方
に付勢される。即ち、圧接部材31は下方へ移動して、
この圧接部材31と連続的に接続された接触部材30お
よびエアガイド12は、基準面15dよりも最も突出し
た状態(図1の状態)となる。この時圧子40も、全く
押されていない状態であるため、バネ49によって基準
面15dよりも最も突出した状態(図1の状態)となっ
ている。
【0022】この状態から作業者が検出ヘッド1を鋳型
Wの表面に押し付ける。この時、作業者は基準面15d
が鋳型Wの表面に接触するまで押し付ける(図3)。こ
の状態で通気度ヘッド部2は、エアの流れによって通気
度の測定をするものである。基準面15dが鋳型Wの表
面に接触すると、接触部材30およびエアガイド12
は、基準部材15のエアガイド穴15a内に押し込まれ
る。このように接触部材30およびエアガイド12が後
退しても、基準面15dの存在によって、接触部材30
およびエアガイド12が後退端まで押し切られることは
無い。即ち、エアガイド穴15aの深さは、この後退量
よりも深く設定されている。この時においても、圧接部
材31は一定の圧力で下方に付勢された状態にあるた
め、接触部材30は、鋳型Wの表面と圧接部材31の間
で押しつぶされて撓んだ状態となり、接触部材30に比
べ圧接部材31は後退しない。そして、接触部材30の
撓みは、規制リング32によってエア供給穴11の軸線
方向に規制されているため、上記した圧接部31aとエ
アガイド12との間隙eと、圧接部31aと規制リング
32との間隙eによって吸収される(図3のg)。この
ように接触部材30が撓むことによって、接触部材30
およびエアガイド12は、常に一定の圧力で良好に鋳型
Wの表面に密着する。
【0023】この状態でエアガイド12からエアが供給
されると、エアは、鋳型Wの内部に進入し(図3の矢印
E)、鋳型Wの表面を通過して接触部材30の外側から
エアガイド穴15a内に抜ける(図3の矢印F)。エア
ガイド穴15a内のエアは、排気穴15cより外部へ開
放される。この矢印E,Fで示されるエアの流れによっ
て、通気度が測定される。
【0024】一方、硬度を測定する硬度ヘッド部3は、
基準部材15の基準面15dが鋳型Wの表面に接触した
状態で圧子40が鋳型Wに押し込まれる時の荷重をロー
ドセル42によって検出することによって測定される。
即ち、圧子40は、鋳型Wの表面に当接することによっ
て、バネ49の付勢力に反して後退する。この時圧縮さ
れるバネ力は、バネ当接リング48を介して荷重伝達部
材45を押し上げ、結果的に当接部材50を押し上げ
る。この時の荷重がロードセル42によって検出され
る。
【0025】次に以上述べた検出ヘッド1の通気度ヘッ
ド部2および硬度ヘッド部3の作用に基づいて制御部7
が通気度および硬度を演算する過程について図4に示す
フローチャートにより説明する。通気度および硬度を測
定する場合には、作業者は制御部7の図略の電源ボタン
をONとする。これによって通気度および硬度の測定が
開始され(ステップ100)、コンプレッサ61からエ
アが供給される(ステップ102)。この状態で検出ヘ
ッド1が基準面15dまで鋳型Wに押し付けられると、
ステップ104において微差圧センサ65の値が入力さ
れる。そして、ステップ106において微差圧センサ6
5の値から通気度の値を演算する。即ち、微差圧センサ
65から求まる差圧からエアの流量が演算でき、この流
量の値と通気度の値とが比例関係にあることから微差圧
センサ65の値から通気度を測定することができるので
ある。そして、この演算した値を表示装置74に表示す
る。もし、検出ヘッド1が全く鋳型Wに押し付けられて
いない状態ならば通気度は100近傍を示すことにな
る。
【0026】ステップ110以降は、硬度を測定する部
分である。ステップ110では、ロードセル42の値を
入力する。そして、この値よりステップ112において
硬度の演算を行う。ロードセル42から求まる荷重値と
硬度とは比例関係にあるために、ロードセル42の値か
ら硬度を演算することができる。ステップ114では演
算した硬度を表示装置75に表示する。もし、検出ヘッ
ド1が全く鋳型Wに押し付けられていない状態ならば硬
度は0を示すことになる。
【0027】以上のステップで通気度と硬度の演算が行
われる。そして、ステップ104以降を繰り返すことに
よって、逐次通気度と硬度の演算を行い表示することが
できる。以上述べた実施例では、接触部材30を付勢す
る手段として、エアを用いているが、この付勢手段は、
バネや一定の荷重の錘を用いても良い。
【0028】また、以上述べた実施例では、接触部材3
0を付勢し、基準面15dまで検出ヘッド1を押し付け
ることによって、一定の押付力で検出ヘッド1を押し付
けることが可能となった。このため、通気度ヘッド部2
に硬度ヘッド部3を隣設させても、通気度ヘッド部2の
押し付け誤差が硬度ヘッド部3に作用して、硬度の検出
に誤差が生じることを防止することができる。従って、
通気度ヘッド部2を本実施例のような構成とすれば、通
気度ヘッド部2と隣設させて鋳型の水分を検出する水分
検出ヘッド部や、鋳型の強さを検出する鋳型強さ検出ヘ
ッド部を設ける構成としても良い。
【0029】
【発明の効果】請求項1の手段においては、作業者によ
る通気度ヘッド部の押付力は、基準面と接触部材を付勢
する接触部材付勢手段によって一定に保たれる。このた
め、作業者による力加減の違いによって、鋳型の表面を
圧縮する量が異なることは無い。従って、精度の良い通
気度の測定ができる。また、通気度ヘッド部は、常に基
準面まで押し付けられるため、通気度ヘッド部に隣設し
て他の測定を行うヘッド部を設けても、そのヘッド部の
測定に誤差を生じることは無い。このため、通気度ヘッ
ド部と隣設して鋳型の硬度を測定する硬度ヘッド部、鋳
型の水分を検出する水分検出ヘッド部および鋳型の強さ
を検出する鋳型強さ検出ヘッド部等を設けることができ
る。
【0030】請求項2の手段は、請求項1の手段の通気
度ヘッド部と隣設して硬度ヘッド部を備えたため、作業
者が基準面まで通気度ヘッド部を鋳型に押し付けた時、
同時に硬度ヘッド部が押し付けられる。この時、通気度
ヘッド部側は基準面まで押し付けられている。従って、
硬度ヘッド部の圧子も基準面からその突出量が定められ
ているため、硬度ヘッド部のの押し付け位置は常に一定
となり、誤差を生じせしめない。このように通気度ヘッ
ド部と硬度ヘッド部とを隣設して設けたために、鋳型の
ほぼ同じ位置で通気度と硬度の両方を同時に測定でき
る。このため作業者は2つのヘッド部を持ち替える必要
がなく、作業を迅速に効率的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の検出ヘッドを示した図であ
る。
【図2】本実施例の制御部を示した図である。
【図3】本実施例の作用を示した図である。
【図4】本実施例の作用を示したフローチャートであ
る。
【図5】従来技術を説明するための図である。
【符号の説明】
1 検出ヘッド 2 通気度ヘッド部 3 硬度ヘッド部 7 制御部 10 本体部 12 エアガイド 15d 基準面 30 接触部材 31 圧接部材 34 圧接用エア供給継手 40 圧子 42 ロードセル 49 バネ 61 コンプレッサ 65 微差圧センサ W 鋳型
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 深谷 幸彦 愛知県刈谷市朝日町1丁目1番地 豊田工 機株式会社内 (72)発明者 岩下 弘幸 愛知県刈谷市朝日町1丁目1番地 豊田工 機株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エア供給手段と、鋳型に押し付けられ前
    記エア供給手段から供給されるエアを通気度ヘッド部よ
    り前記鋳型内に噴出し、この時のエアの流れから前記鋳
    型の通気度を測定する鋳型試験装置であって、 前記通気度ヘッド部は、 前記鋳型に接触する基準面を有する本体部と、 この本体部の前記基準面に直交する方向に摺動可能に支
    持され、前記エア供給手段からのエアを導くエアガイド
    と、 このエアガイドの外周に取り付けられた接触部材と、 前記基準面が前記鋳型に接触していない状態において、
    前記接触部材が前記基準面よりも突出する位置まで、前
    記接触部材および前記エアガイドを付勢する接触部材付
    勢手段とを備えたことを特徴とする鋳型試験装置。
  2. 【請求項2】 エア供給手段と、鋳型に押し付けられ前
    記エア供給手段から供給されるエアを通気度ヘッド部よ
    り前記鋳型内に噴出し、この時のエアの流れから前記鋳
    型の通気度を測定するとともに、前記鋳型の硬度を測定
    する硬度ヘッド部を備えた鋳型試験装置であって、 前記通気度ヘッド部は、 前記鋳型に接触する基準面を有する本体部と、 この本体部の前記基準面に直交する方向に摺動可能に支
    持され、前記エア供給手段からのエアを導くエアガイド
    と、 このエアガイドの外周に取り付けられた接触部材と、 前記基準面が前記鋳型に接触していない状態において、
    前記接触部材が前記基準面よりも突出する位置まで、前
    記接触部材および前記エアガイドを付勢する接触部材付
    勢手段とを備え、 前記硬度ヘッド部は、前記通気度ヘッド部と隣設して設
    けられ、 前記本体内に前記エアガイドの摺動方向と同方向に摺動
    可能に支持された圧子と、 この圧子を摺動方向に付勢するとともに、前記基準面が
    前記鋳型に接触していない状態において、前記圧子が前
    記基準面よりも突出する位置まで前記圧子を付勢する圧
    子付勢手段と、 前記圧子が前記圧子付勢手段の付勢力に反して押し上げ
    られる時の荷重を検出する荷重センサとを備えたことを
    特徴とする鋳型試験装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10144392C1 (de) * 2001-09-10 2003-01-30 Hydro Aluminium Deutschland Verfahren und Vorrichtung zum Bestimmen des Gasdurchlässigkeitsvermögens von insbesondere aus Sand bestehenden Kernen
CN108526394A (zh) * 2018-06-05 2018-09-14 溧阳市联华机械制造有限公司 一种附带透气性试验主样筒的芯盒模具结构

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