JPH08285636A - 回転角度検出器 - Google Patents

回転角度検出器

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JPH08285636A
JPH08285636A JP9390395A JP9390395A JPH08285636A JP H08285636 A JPH08285636 A JP H08285636A JP 9390395 A JP9390395 A JP 9390395A JP 9390395 A JP9390395 A JP 9390395A JP H08285636 A JPH08285636 A JP H08285636A
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JP
Japan
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signal
angle
rotor
distortion
stator
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JP9390395A
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Yutaka Maeda
豊 前田
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Shinko Electric Co Ltd
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Shinko Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 励磁コイルから得られる波形の歪みの悪影響
を受けることなく、精度よく回転角度を検出する。 【構成】 ステータの内周面には一定ピッチで極歯が形
成され、これと対向するロータには複数の磁極が形成さ
れるとともに各磁極には一定ピッチで極歯が形成されて
いる。各磁極には励磁コイル11a〜11dが巻回され
ている。各励磁コイルには励磁回路1によってキャリア
信号が供給され、各励磁コイルに流れる電流の振幅の周
期的変化を表す角度信号PおよびQが生成される。この
電流振幅の周期的変化の周波数の整数倍の周波数の高調
波信号が高調波信号発生回路100によって生成され
る。そして、加算器201および202により、角度信
号から高調波信号が除去され、歪み補正が行われる。θ
演算回路60は、このように歪み補正のなされた角度信
号に基づいてロータの回転角度を演算する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、パルスモータのサー
ボ制御等に使用して好適な回転角度検出器に関する。
【0002】
【従来の技術】パルスモータのサーボ制御を行うには、
モータの磁極位置と同期させて、モータ電流を供給する
必要がある。そして、モータの磁極位置を知るために
は、モータの回転角度を検出する必要があり、そのため
の回転角度検出器がモータの回転軸等に取り付けられ
る。
【0003】図3および図4はこの種の回転角度検出器
の一構成例を示すものであり、図3は電気的な構成を示
すブロック図、図4はこの回転角度検出器におけるロー
タ10および固定子20の構成を示す断面図である。
【0004】まず、ロータ10は、モータの回転軸に取
り付けられる部分であり、図4に例示するように、外周
部に例えば16個の磁極A1〜D1、A2〜D2、A3〜D3
およびA4〜D4が等間隔で形成されてなるものである。
これらの各磁極のうち磁極A1〜A4には励磁コイル11
aが、磁極B1〜B4には励磁コイル11bが、磁極C1
〜C4には励磁コイル11cが、磁極D1〜D4には励磁
コイル11dが各々巻回されている。また、これらの各
磁極には一定ピッチで極歯が形成されている。また、ス
テータ20は、その内周部に一定ピッチで極歯が形成さ
れている。
【0005】ここで、ロータ10の外周部の極歯とステ
ータ20の内周部の極歯との位置関係は次のようになっ
ている。まず、相互に90度回転した位置にある各磁
極、例えば磁極A1〜A4の各極歯に着目した場合、磁極
1の極歯とこれに対向するステータ20の内周部の極
歯との間の回転方向の相対的位置ずれ量、磁極A2の極
歯とステータ20の内周部の極歯との間の回転方向の相
対的位置ずれ量、……は相互に等しくなっている。従っ
て、ロータ10側の極歯とこれに対向するステータ20
側の極歯との間の磁気抵抗も全磁極A1〜A4について相
等しくなっている。他の磁極B1〜B4、C1〜C4および
1〜D4の各群についても同様である。
【0006】また、各磁極A1〜D1、A2〜D2、A3
3およびA4〜D4についてステータ20側の極歯との
位置関係を順次見てゆくと次の通りである。まず、図4
に示す例において、磁極A1について見ると、磁極A1
極歯とステータ20側の極歯とは相互に約1/2ピッチ
ずれた状態にあり、各極歯間の磁気抵抗は最大になって
いる。次にすぐ隣の磁極B1について見ると、この磁極
の極歯とステータ20側の極歯とは相互に3/4ピッチ
ずれた状態にあり、ロータ側およびステータ側の各極歯
間の磁気抵抗は磁極A1の場合よりも低くなっている。
そして、磁極C1について見ると、この磁極の各極歯と
ステータ20側の各極歯とはほぼ同相になっており、ロ
ータ側およびステータ側の各極歯間の磁気抵抗は最小に
なっている。そして、その隣の磁極D1について見る
と、この磁極の極歯とステータ20側の極歯とは相互に
1/4ピッチずれた状態にあり、ロータ側およびステー
タ側の各極歯間の磁気抵抗は磁極B1の場合と同じ抵抗
値になっている。以下、同様であり、各磁極における極
歯とこれに対向するステータ側の極歯との位置関係は、
順次1/4ピッチずつずれた状態となっている。
【0007】次に図3を参照し、この回転角度検出器の
電気的構成について説明する。図4における各磁極に巻
回された各励磁コイル11a〜11dには各々同一抵抗
値Rを有するシャント抵抗12a〜12dが各々直列接
続されており、このようにして直列接続された四組の励
磁コイルおよびシャント抵抗が並列接続されている。1
は励磁回路であり、これらの4組の励磁コイルおよびシ
ャント抵抗に対し一定周波数の連続パルス(以下、キャ
リア信号という)を供給する。31および32は各々差
動増幅器であり、差動増幅器31は励磁コイル11aお
よびシャント抵抗12aの接続点と励磁コイル11cお
よびシャント抵抗12cの接続点との間に生じる電圧を
増幅し、差動増幅器32は励磁コイル11bおよびシャ
ント抵抗12bの接続点と励磁コイル11dおよびシャ
ント抵抗12dの接続点との間に生じる電圧を増幅して
出力する。41および42は各々同期整流回路であり、
励磁回路1がキャリア信号を構成する各パルスを発生す
るタイミングに同期して差動増幅器31および32の各
出力信号の整流を行う。51および52はローパスフィ
ルタであり、同期整流回路41および42の各出力信号
の高域周波数成分を除去する。60はθ演算回路であ
り、ローパスフィルタ51および52を介して入力され
る各信号に基づきロータ10の回転角度θを演算する。
【0008】次にこの回転角度検出器の動作について説
明する。まず、図4において、ロータ10が回転する
と、各磁極の極歯とこれと対向するステータ20側の極
歯との間の磁気抵抗が周期的に変化することとなる。す
なわち、例えば磁極A1に着目すると、図4に例示する
状態ではこの磁極の極歯とステータ側の極歯との間の磁
気抵抗は最大になっているが、ロータ10の回転によ
り、各極歯間の磁気抵抗は次第に低下してゆく。そし
て、ロータ10がステータ20側の極歯間ピッチの1/
2に対応した角度だけ回転すると、磁極A1の極歯とス
テータ側の極歯とで位相がほぼ一致し、各極歯間の磁気
抵抗は最小値に到達する。そして、ロータ10がさらに
回転すると、ロータ10の回転によって各極歯間の磁気
抵抗は次第に上昇してゆき、ロータ10が図4の状態か
ら1ピッチ相当回転した状態になると、各極歯間の磁気
抵抗は再び最大値に達する。以下、ロータ10の回転に
応じて、このような周期的な磁気抵抗の変化を繰り返
す。また、磁極A2、A3およびA4についても、ステー
タ20側の各極歯との間で磁極A1の場合と全く同様な
位置関係を形成しているので、各々の極歯とステータ2
0側の極歯との間の磁気抵抗は、上記の周期的変化と全
く同じ位相で変化することとなる。このように磁極A1
〜A4の各極歯とステータ20側の各極歯との間の磁気
抵抗が周期的に変化する結果、磁極A1〜A4に巻回され
た励磁コイル11aのインピーダンスが周期的に変化す
る。
【0009】一方、他の磁極に着目すると、例えば磁極
1〜B4の各極歯とステータ20側の各極歯との間の磁
気抵抗は磁極A1〜A4の場合と全く同じ周期で変化する
が、極歯ピッチの1/4だけ進んだ位相で変化すること
となる。このため、磁極B1〜B4に巻回された励磁コイ
ル11bのインピーダンスは、励磁コイル11aのイン
ピーダンス変化よりも電気角で90度だけ進んだ位相で
周期的変化をすることとなる。また、磁極C1〜C4の各
極歯とステータ20側の極歯との間の磁気抵抗は磁極A
1〜A4の場合よりも1/2ピッチだけ進んだ位相で変化
し、磁極D1〜D4に関しては3/4ピッチだけ進んだ位
相で変化することとなる。このため、励磁コイル11c
および11dのインピーダンスは、励磁コイル11aの
インピーダンス変化よりも電気角で各々180度および
270度だけ進んだ位相で周期的変化をすることとな
る。
【0010】そして、ロータ10の回転によって生じる
励磁コイル11a〜11dのインピーダンスの変化が図
3に示す構成によって検出され、その結果に基づいてロ
ータ10の回転角度が求められる。すなわち、次の通り
である。
【0011】まず、励磁回路1からキャリア信号が出力
されることにより、このキャリア信号に応じた電流が各
励磁コイル11a〜11dに流れる。ここで、各励磁コ
イル11a〜11dのインピーダンスは、ロータ10が
回転することによって周期的に変化するため、各励磁コ
イル11a〜11dに流れる電流もロータ10の回転に
伴って振幅変調された周期波形をなすこととなる。これ
らの各電流に比例したシャント電圧Va〜Vdが励磁コ
イル11a〜11dとシャント抵抗12a〜12dとの
各接続点から取り出される。図5(a)および(b)
は、このようにして取り出されるシャント電圧のうちシ
ャント電圧VaおよびVcの各波形を例示したものであ
る。同図に示すように各シャント電圧の包絡線波形は相
互に逆相関係となる。また、図示は略したが、残りのシ
ャント電圧VbおよびVdの各波形も同様である。
【0012】そして、相互に逆相関係にあるシャント電
圧VaおよびVcが差動増幅器31によって差動増幅さ
れ、シャント電圧VbおよびVdが差動増幅器32によ
って差動増幅される。この結果、差動増幅器31から図
5(c)に例示するように直流分の相殺された出力信号
が得られる。一方、差動増幅器32からも同様な出力信
号が得られるが(図示略)、この出力信号波形は差動増
幅器31から得られる出力信号波形よりも90度位相の
ずれたものとなる。
【0013】差動増幅器31および32の各出力信号は
同期整流回路41および42に与えられる。ここで、同
期整流回路41には、図5(d)に例示するキャリア信
号が与えられており、キャリア信号がハイレベルの期間
は差動増幅器31の出力信号をそのままのレベルで出力
し、キャリア信号がローレベルの期間は差動増幅器31
の出力信号をレベル反転して出力する。このような同期
整流が行われることにより、図5(e)に示すような滑
らかな正弦波の包絡線を有する出力信号が同期整流回路
41から出力される。同期整流回路42についても同様
である。
【0014】そして、各同期整流回路41および42の
出力信号はローパスフィルタ51および52を通過する
ことにより、キャリア信号を含む高域成分が除去され
る。この結果、相互に90度の位相差を有しロータ10
の回転角度θに応じて正弦波状に変化する2相の角度信
号、例えばP=sinθおよびQ=cosθがローパス
フィルタ51および52から出力される。ただし、この
場合のθはロータ10が1ピッチ相当回転したときの角
度を2πとして表した角度である。なお、ロータ10の
回転方向が逆になると、角度信号としてP=−sinθ
およびQ=cosθが得られる。従って、各角度信号P
およびQの位相関係に基づいてロータ10の回転方向を
判別することが可能である。θ演算回路60はこれらの
角度信号PおよびQに基づいてロータ10の回転角度θ
を演算する。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の回転角度検出器は、ローパスフィルタ51および5
2から歪みのない理想的な正弦波が得られることを前提
としてθ演算回路60による回転角度の演算が行われ
る。従って、演算精度を高めるためには、波形歪みのな
い完全な正弦波が各励磁コイル11a〜11dから得ら
れるようにしなければならない。ここで、波形歪みを低
減するための手段として、斜めスキュー、すなわち、板
状鉄心を積層してロータ10を形成する際に斜め積みを
して極歯にスキューをもたせる方法等が考えられる。し
かし、一般にこの種の回転角度検出器はロータを厚くす
ることが困難であるので、かかる手段は効果的な手段と
はいえない。また、斜めスキューではなく、いわゆる等
価スキューを採用することにより波形歪みを改善するこ
とも考えられるが、等価スキューでは歪みを完全に除去
することができない。さらにロータの極歯とステータの
極歯との間のギャップを広げることにより歪み成分を鈍
らせて波形を正弦波状にするという方法も考えられる。
しかし、このような方法を採った場合、得られる検出信
号は極めて微小信号をなってしまうため、信号対雑音比
が悪化してしまうという問題がある。
【0016】この発明は上述した事情に鑑みてなされた
ものであり、励磁コイルから得られる波形の歪みの悪影
響を受けることなく、精度よく回転角度を検出すること
ができる回転角度検出器を提供することを目的としてい
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】この発明は、微小空隙を
隔てて対向する固定子と回転子であって、その一方には
極歯が連続的に形成されるとともに、他方には一定の間
隔で磁極が形成されたものと、前記磁極に巻回された励
磁コイルと、前記励磁コイルにキャリア信号を供給する
信号発生手段と、前記励磁コイルに流れる電流を検出
し、該電流の振幅の周期的変化を表す角度信号を生成す
る回路と、前記電流の振幅の周期的変化の周波数の整数
倍の周波数の高調波信号を生成する高調波信号発生手段
と、前記角度信号から前記高調波信号を減ずることによ
り該角度信号の歪み補正を行う歪み補正手段と前記歪み
補正のなされた角度信号に基づいて前記固定子と回転子
との相対的な回転角度を演算する角度演算回路とを具備
することを特徴とする回転角度検出器を要旨とする。
【0018】
【作用】上記発明によれば、信号処理回路により、励磁
コイルに流れる電流が検出され、この電流の振幅値の回
転子の回転に伴った周期的変化を表す角度信号が出力さ
れる。また、この角度信号の周期的変化の周波数の整数
倍の高調波信号が高調波信号発生手段によって発生され
る。上記角度信号は、一般的には波形が歪んでいるが、
高調波信号発生手段によって発生された高調波信号が減
じられることにより歪みの補正がなされる。そして、こ
のようにして歪みの除去された正弦波状の角度信号に基
づいて回転子の回転角度が演算される。
【0019】
【実施例】以下、図面を参照しこの発明の実施例を説明
する。図1はこの発明の一実施例による回転角度検出器
の電気的構成を示すブロック図である。本実施例は、前
掲図3に示した構成に対し、高調波信号発生回路100
および補正手段たる加算器201,202の加えたもの
であり、残りの部分については何等変更を加えていな
い。従って、これらの新規な構成要素のみについて説明
し、残りの部分については図3で使用したものと共通の
符号を使用することにより説明を省略する。
【0020】図示の通り、高調波信号発生回路100
は、逓倍回路101と、アップダウンカウンタ102
と、ROM103および104と、D/A変換器105
および106と、アンプ107および108とにより構
成されている。
【0021】このような構成において、逓倍回路101
にはA相信号およびB相信号が供給される。これらはい
ずれもθ演算回路60によって出力される矩形信号であ
り、A相信号は角度信号P=sinθに位相同期してお
り、B相信号は角度信号Q=cosθに位相同期してい
る。逓倍回路101は、A相信号およびB相信号の整数
倍の周波数のクロック信号を発生する。また、逓倍回路
101は、A相信号の立ち上がり時にB相信号がハイレ
ベルであるかローレベルであるかによってロータ10の
回転方向を判別し、時計廻りである場合には上記クロッ
ク信号をアップカウント用クロック信号CKUとしてア
ップダウンカウンタ102へ供給し、反時計廻りである
場合にはダウンカウント用クロック信号CKDとしてア
ップダウンカウンタ102へ供給する。
【0022】アップダウンカウンタ102はクロック信
号CKUまたはCKDのカウントを行う。また、アップダ
ウンカウンタ102は、θ演算回路60からZ信号が供
給されることにより、カウント値がリセットされるよう
になっている。このZ信号は角度信号Pの周期の切り換
わり目(すなわち、零クロス点)において発生されるパ
ルスである。アップダウンカウンタ102のカウント値
はアドレスデータとしてROM103および104へ供
給される。これらのROM103および104は、各々
正弦波および余弦波の各角度での各瞬時値を各々記憶し
ており、順次増加するアドレスデータが与えられること
により、正弦波状に変化する時系列デジタルデータおよ
び余弦波状に変化する時系列デジタルデータを各々出力
する。
【0023】本実施例においては、角度信号から除去す
べき高調波信号の次数をnとした場合、上記角度信号P
およびQが1周期分の変化をする間にROM103およ
び104からn周期分の正弦波および余弦波が読み出さ
れるように、逓倍回路101の逓倍比が選定されてい
る。また、上述した通り、角度信号Pが周期の切り換わ
り目を迎える毎にZ信号によってアップダウンカウンタ
102のリセットが行われるため、ROM103(ある
いはROM104)から読み出されるn波の正弦波のう
ちの一波の零クロス点のタイミングと角度信号Pの零ク
ロス点のタイミングとが一致することとなる。従って、
角度信号としてP=sinθおよびQ=cosθがロー
パスフィルタ51および52から出力される場合、RO
M103および104からsin(nθ)およびcos
(nθ)に相当する時系列デジタルデータが各々読み出
される。
【0024】このようにして出力された時系列デジタル
データは、D/A変換器105および106によってア
ナログ信号に各々変換された後、アンプ107および1
08に供給される。そして、角度信号PおよびQに含ま
れる高調波信号のレベルに対応した適当なレベルに増幅
され、加算器201および202に供給され、角度信号
PおよびQに足し込まれる。この結果、角度信号Pおよ
びQに含まれる高調波信号とアンプ107および108
経由で入力された高調波信号とが相殺し合うこととな
り、歪みの補正された角度信号PおよびQが得られる。
θ演算回路60はこのようにして歪み補正のなされた角
度信号PおよびQに基づいてロータ10の回転角度θを
演算する。
【0025】図2は本実施例の効果を示すグラフであ
る。同図において、(a)〜(d)は各々θ演算回路6
0によって演算されたθと実際のθとの間の角度誤差を
各θについて表したものであり、縦軸が角度誤差
(秒)、横軸は角度θである。また、(a)および
(c)は高調波信号発生回路100を使用した歪み補正
を行った場合の角度誤差を表しており、(a)はロータ
回転角度が0〜180度の範囲についての測定結果、
(c)はロータ回転角度を7.2度の区間に分割し、各
区間について測定した角度誤差を重ね書きしたものであ
る。これに対し、(b)および(d)は歪み補正を行わ
なかった場合の角度誤差を表しており、(b)は0〜1
80度の範囲での測定結果、(d)は7.2度の各区間
について測定した角度誤差を重ね書きしたものである。
これらのグラフより、本実施例によれば、角度信号に含
まれる高調波信号が疑似的に発生した高調波信号によっ
て相殺され、角度誤差が改善されるのが分かる。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、微小空隙を隔てて対向する固定子と回転子であっ
て、その一方には極歯が連続的に形成されるとともに、
他方には一定の間隔で磁極が形成されたものと、前記磁
極に巻回された励磁コイルと、前記励磁コイルにキャリ
ア信号を供給する信号発生手段と、前記励磁コイルに流
れる電流を検出し、該電流の振幅の周期的変化を表す角
度信号を生成する回路と、前記電流の振幅の周期的変化
の周波数の整数倍の周波数の高調波信号を生成する高調
波信号発生手段と、前記角度信号から前記高調波信号を
減ずることにより該角度信号の歪み補正を行う歪み補正
手段と、前記歪み補正のなされた角度信号に基づいて前
記固定子と回転子との相対的な回転角度を演算する角度
演算回路とを設けたので、励磁コイルから得られる波形
の歪みの悪影響を受けることなく、精度よく回転角度を
検出することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例による回転角度検出器の
構成を示すブロック図である。
【図2】 同実施例の効果を示すグラフである。
【図3】 従来の回転角度検出器の構成を示すブロック
図である。
【図4】 同回転角度検出器のロータおよびステータを
示す図である。
【図5】 同回転角度検出器の動作を示す波形図であ
る。
【符号の説明】
11a〜11d……励磁コイル 60……θ演算回路 100……高調波信号発生回路 201,202……加算器(補正手段)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 微小空隙を隔てて対向する固定子と回転
    子であって、その一方には極歯が連続的に形成されると
    ともに、他方には一定の間隔で磁極が形成されたもの
    と、 前記磁極に巻回された励磁コイルと、 前記励磁コイルにキャリア信号を供給する信号発生手段
    と、 前記励磁コイルに流れる電流を検出し、該電流の振幅の
    周期的変化を表す角度信号を生成する回路と、 前記電流の振幅の周期的変化の周波数の整数倍の周波数
    の高調波信号を生成する高調波信号発生手段と、 前記角度信号から前記高調波信号を減ずることにより該
    角度信号の歪み補正を行う歪み補正手段と前記歪み補正
    のなされた角度信号に基づいて前記固定子と回転子との
    相対的な回転角度を演算する角度演算回路とを具備する
    ことを特徴とする回転角度検出器。
JP9390395A 1995-04-19 1995-04-19 回転角度検出器 Withdrawn JPH08285636A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008120403A1 (ja) * 2007-03-29 2008-10-09 Tamagawa Seiki Co., Ltd. 角度検出器
JP2010271333A (ja) * 1999-03-15 2010-12-02 Amitec:Kk 回転型位置検出装置

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