JP2002039795A - レゾルバおよび、レゾルバの断線検出方法 - Google Patents

レゾルバおよび、レゾルバの断線検出方法

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JP2002039795A
JP2002039795A JP2000226377A JP2000226377A JP2002039795A JP 2002039795 A JP2002039795 A JP 2002039795A JP 2000226377 A JP2000226377 A JP 2000226377A JP 2000226377 A JP2000226377 A JP 2000226377A JP 2002039795 A JP2002039795 A JP 2002039795A
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resolver
winding
voltage
terminals
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JP2000226377A
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Makoto Naruse
誠 成瀬
Yuji Maruyama
裕児 丸山
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Sumtak Corp
Original Assignee
Sumtak Corp
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Publication date
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  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)
  • Power Steering Mechanism (AREA)
  • Force Measurement Appropriate To Specific Purposes (AREA)
  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 応答速度が速く、何れの回転位置でも正確に
断線状態を検出でき、しかも比較的簡単な構成で、小型
で低コスト、消費電流も少ないレゾルバ、およびその断
線検出方法を提供する。 【解決手段】 少なくとも1相の励磁巻線1と、2相以
上の出力巻線2a2b,3a3bとを有するレゾルバで
あって、前記出力巻線2a2b,3a3bは、それぞれ
中間出力端子j,kを有し、この中間出力端子j,kと
両端子cd,ef間の電圧により断線を検出することが
可能な構成のレゾルバとした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転体の回転量、
変位量を検出するレゾルバのフェールセーフ機構に関
し、特にレゾルバの断線検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、用いられていたレゾルバ断線検出
方法としては、例えば、実開平5−50370号公報、
特開平8−334306号公報に記載されているよう
に、出力線の電流や電圧の有無により断線を検出する手
法が用いられている。また、特開平8−210874号
公報に記載されているように、レゾルバ信号である回転
角度信号の電圧を予め決められた基準値と比較し、si
n側及びcos側の両者とも、この基準値より低い場合
を断線と判断するといった手法が用いられていた。
【0003】しかし、前述の方法においては、励磁系の
励磁ラインの断線の場合には全角度範囲において正確に
断線が検出できるが、出力系の断線の場合には、異常電
圧が生じるため、正常な信号との区別が付かず、これが
原因で誤動作を生じるなどの問題を有していた。
【0004】図4にこのような従来のレゾルバを示す。
図において、レゾルバは、励磁巻線1とsin出力巻線2
とcos出力巻線3とを有する。
【0005】いま、励磁巻線1の端子a,b間に励磁電
圧 E10=k・sin ωt を印加すると、ロータの回転角θに応じて、各出力巻線
2,3の端子c,d、およびe,fには、それぞれ出力
電圧 E11=ks・sin ωt・sin θ E12=kc・sin ωt・cos θ が出力される。ここで、 k:励磁信号の振幅係数 ks:sin出力巻線の誘起電圧係数 kc:cos出力巻線の誘起電圧係数 である。そして、これらの三角関数を解くことにより、
回転量θの値を得ることができる。
【0006】いま、図4においてx点が断線したときに
は、出力電圧E11 、E12 共に0Vととなるため、断線
状態を検出することができる。しかし、y点が断線した
ときには、sin出力巻線の出力電圧E11 は0Vとなる
が、正常な状態でもロータの回転角度θがnπ(n=
0,1,2・・・)のときには出力電圧E11 は0Vと
なり、正常か異常(断線状態)かの判別ができない。同
様に、z点が断線したときには、cos出力巻線の出力電
圧E12 は0Vとなるが、正常な状態でもロータの回転
角度θがπ/2+nπ(n=0,1,2・・・)のとき
には出力電圧E12 は0Vとなり、正常か異常(断線状
態)かの判別ができない。
【0007】このような問題を解決する手段として、例
えば、特開2000−131096号公報に記載されて
いるような方法が知られている。この公報には、出力巻
線に直流バイアス電流を印加することにより、断線時に
回転角度信号よりも高い電圧値を検出することによって
断線の検出を行うようにしたレゾルバ断線検出方法が記
載されている。
【0008】しかし、このような出力巻線に直流電流を
印加する方法は、直流電源や、直流電流を印加する回
路、直流電流を取り出す回路が必要であり、消費電流が
増加し、装置が大型化すると共に、回路構成が複雑とな
る等といった問題を有している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、応答
速度が速く、何れの回転位置でも正確に断線状態を検出
でき、しかも比較的簡単な構成で、小型で低コスト、消
費電流も少ないレゾルバ、およびその断線検出方法を提
供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】すなわち、上記目的は以
下の構成により達成される。 (1) 少なくとも1相の励磁巻線(1)と、2相以上
の出力巻線(2a2b,3a3b)とを有するレゾルバ
であって、前記出力巻線(2a2b,3a3b)は、そ
れぞれ中間出力端子(j,k)を有し、この中間出力端
子(j,k)と両端子(cd,ef)間の電圧により断
線を検出することが可能なレゾルバ。 (2) 前記中間出力端子(j,k)と両端子(cd,
ef)間のそれぞれの電圧の和を求め、この値と基準値
を比較する断線検出手段を有する上記(1)のレゾル
バ。 (3) 上記(1)または(2)のレゾルバを2つ有
し、それぞれの出力巻線(2a2b、5a5b)同士が
接続され、一方の励磁巻線(1)から励磁信号を入力
し、他方の励磁巻線(4)から出力信号を取り出すレゾ
ルバ。 (4) 前記励磁信号が入力される側のレゾルバ(10
1)の中間出力端子(j,k)は接地され、出力信号を
取り出す側のレゾルバ(102)の中間端子(m,n)
からの信号により断線を検出する上記(3)のレゾル
バ。 (5) 少なくとも1相の励磁巻線と、2相以上の出力
巻線とを有するレゾルバの断線検出方法であって、前記
出力巻線の中間点から中間出力を取り出し、この中間出
力と両端子間の電圧により断線を検出するレゾルバの断
線検出方法。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明のレゾルバは、少なくとも
1相の励磁巻線1と、2相以上の出力巻線2,3とを有
するレゾルバであって、前記出力巻線2,3は、それぞ
れ極対巻線の中間出力端子(以後、単に中間出力端子と
称する)j、kを有する。そして、好ましくはこの中間
出力端子j、kと両端子cd,ef間の電圧により断線
を検出する断線検出手段を有するものである。また、好
ましくは前記断線検出手段は、中間出力端子j,kと両
端子cd,ef間のそれぞれの電圧の和を求め、この値
と基準値とを比較する。
【0012】このように、出力巻線に中間端子を設け、
この中間端子と両端子間の電圧を検出することで、比較
的簡単な構成で、正確かつ速やかに断線を検出すること
ができる。
【0013】図1に、本発明のレゾルバ、特に好ましく
はバリアブルリラクタンス型レゾルバの断線検出装置の
基本構成を示す。図1において、レゾルバは、励磁巻線
1と、sin出力巻線2a,2bと、cos出力巻線3a,3
bとを有する。そして、各出力巻線2a−2b、3a−
3bには、中間出力端子j,kを有する。この中間出力
端子j,kは、各出力巻線2a−2b、3a−3bのほ
ぼ中間点にある。つまり、例えば極対巻線の極性がS−
NであればSとNの中間、S−N−S−NであればS−
NとS−Nの中間から出力を取り出すものである。
【0014】そして、好ましくはこの中間出力端子j、
kと両端子cd,ef間の電圧により断線を検出する断
線検出手段を有する。
【0015】つまり、図において、中間出力端子jと、
両端子cd間の電圧E1 ,E2 は、 E1 =ka・sin ωt +1/2ks・sin ωt ・sin θ (1) E2 =ka・sin ωt −1/2ks・sin ωt ・sin θ (2) ka・sin ωt :バイアス電圧となる。同様に、中間出
力端子kと、両端子ef間の電圧E3 ,E4 は、 E3 =kb・sin ωt +1/2kc・sin ωt ・cos θ (3) E4 =kb・sin ωt −1/2kc・sin ωt ・cos θ (4) kb・sin ωt :バイアス電圧となる。ここで、電圧E
1 ,E2 の和をE5 とすると、 E5 =E1 +E2 =2ka・sin ωt (5) 同様に、電圧E3 ,E4 の和をE6 とすると、 E6 =E3 +E4 =2kb・sin ωt (6) となる。レゾルバが正常に動作しているときには、式
(5)、(6)に示すように、電圧E5 ,E6 の値はロ
ータの位置(回転角)θに関係なく一定となる。
【0016】従って、E5 またはE6 を一定値(リファ
レンス電圧)Vrと比較して E5 またはE6 ≒Vr:正常 E5 またはE6 ≠Vr:異常(断線) と判断することができる。
【0017】また、sin 巻線とcos 巻線の巻線構成は概
ね等しいので、 2ka・sin ωt −2kb・sin ωt ≒0 (7) とすることができる。従って、 2ka・sin ωt −2kb・sin ωt ≒0:正常 2ka・sin ωt −2kb・sin ωt ≠0:異常 と判断することができる。
【0018】つまり、断線検出手段は、電圧E5 、また
は電圧E6 をリファレンス電圧Vrと比較して、Vrと
略等しくない場合には異常と判断するか、電圧E5 −電
圧E 6 の値が0と略等しくない場合には異常と判断すれ
ばよい。なお、電圧E5 −電圧E6 は、電圧E5 に方向
を反転した電圧E6 を加えればよい。
【0019】このように、中間出力を取り出すことによ
り、簡単な構成で、精度よく異常(断線)を検出するこ
とができる。
【0020】電圧Vr、や0Vと比較するための手段
は、通常用いられている電圧比較手段を用いればよい。
例えば、作動増幅回路、コンパレータ回路等の電圧比較
用の回路を用いてもよいし、簡素化してゲート回路を応
用してもよい。あるいは、A/D変換してデジタル処
理、プロセッサによる演算処理により行ってもよい。
【0021】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。
【0022】自動車用のパワーステアリング装置のよう
に、入力軸を回転させることによって、トーションバー
をねじりながら入力軸および出力軸が回転するととも
に、このときの入力軸と出力軸との相対回転量をレゾル
バを介して検出してトルクを算出、測定する用途があ
る。この場合、入力軸および出力軸の回転量(変位角)
をそれぞれレゾルバを用いて測定し、これらの回転量か
ら相対的な回転量を求める手法が用いられている。
【0023】この場合、図2に示すように、2つのレゾ
ルバ101,102の出力巻線同士を接続するとよい。
つまり、この例のレゾルバは、同一軸上で円周方向に回
動自在に配置された入力側ロータと出力側ロータとを有
し、これら入力側ロータと出力側ロータとの相対回転量
を検出する測定装置である。
【0024】そして、前記入力側ロータと周方向に対向
する位置には所定間隔をおいて入力側ステータを有し、
前記出力側ロータと周方向に対向する位置には所定間隔
をおいて出力側ステータを有し、前記入力側ステータと
出力側ステータは、それぞれ励磁巻線1,4および出力
巻線2a2b,3a3b,5a5b,6a6bを有し、
かつこの入力側ステータの出力巻線2a2b,3a3b
と出力側ステータの出力巻線5a5b,6a6bとが相
互に接続されている。
【0025】つまり、入力側ロータを有する第1のレゾ
ルバ101は、励磁巻線1と、sin出力巻線2a,2b
と、cos出力巻線3a,3bとを有する。また、各出力
巻線2a−2b、3a−3bには、中間出力端子j,k
を有する。一方、出力側ロータを有する第2のレゾルバ
102は、励磁巻線4と、sin出力巻線5a,5bと、c
os出力巻線6a,6bとを有する。また、各出力巻線5
a−5b、6a−6bには、中間出力端子n,mを有す
る。
【0026】そして、第1のレゾルバ101のsin出力
巻線2a,2bは第2のレゾルバ102のsin出力巻線
5a,5bと接続され、第1のレゾルバ101のcos出
力巻線3a,3bは、第2のレゾルバ102のcos出力
巻線6a,6bと接続されている。
【0027】また、前記中間出力端子j,kは接地され
ている。
【0028】そして、前記入力側ステータの励磁巻線に
励磁信号を入力し、出力側ステータの励磁巻線から出力
信号を得る。
【0029】すなわち下記式の入力信号 ERI=Esinωt を端子a,b間に与えると、入力側のロータの変位量θ
に応じて、出力巻線2a2b,3a3bの端子c−d、
e−f間には、 ESc−d=KiEsinωt・cos(X・θ) ESe−f=KiEsinωt・sin(X・θ) が表れる。そして、これが出力巻線5a5b,6a6b
の端子o−p、q−r間に印加されるので、出力側の励
磁巻線4の端子s,t間には、出力側のロータの変位量
φに応じて、出力電圧 ERo=Kosinωt・sinX(θ−φ) (Ki、Ko:変圧比、X:軸倍角(X=1〜8、特に
2〜8)) が得られる。
【0030】得られた出力波形は励磁信号Esinωt
が重畳しているので、これを検波回路、整流回路等によ
り重畳している励磁信号成分を除去することにより、変
位角、つまりねじれ量に対応した信号、 KsinX(θ−φ) 〔K:変圧比(係数)〕 が得られる。
【0031】このとき、第1のレゾルバ101の中間端
子j,kは接地されているので、第2のレゾルバ102
の出力巻線5a−5b、6a−6bの中間端子n,mに
は、対接地電圧として以下の電圧が現れる。 E7 ≒1/2(E1 +E2 ) (7) E8 ≒1/2(E3 +E4 ) (8) そして、これらの電圧E7 、E8 は、上記のように正常
時には一定となるので、 E7 −E8 ≒0 :正常 E7 −E8 ≠0 :異常(断線) と判断することができる。
【0032】なお、上記例のレゾルバでは、得られた信
号のうち、線形領域のみを抽出して用いることが好まし
い。すなわち、回転量のうち360°全角を測定する必
要はなく、通常のステアリングであれば、±20°以
内、好ましくは±15°以内の変位角を測定できれば十
分である。このため、得られた出力信号、 sinX(θ−φ) のうち、線形領域が上記測定角の中にあるようにすれ
ば、変位量(ねじれ量)を線形信号に置き換えることが
できる。
【0033】本発明で用いられるロータは、変形した円
筒ないし円盤状の磁性体であって、その外側面と、ステ
ータの各磁極とのギャップが回転動作により変化し、励
磁巻線、出力巻線により回転変位量に応じた出力信号が
得られるように形成されている。この形状は、その中心
軸が固定子の中心軸とずれた円盤状、あるいは円筒状の
回転体としてもよいが、後述のように、高調波歪を除去
するために、所定の極数でその外周が特殊曲線の突部を
有する形状とすることが好ましい。
【0034】ロータの好ましい形状について説明する。
ロータの形状は、通常のバリアブルリラクタンス型レゾ
ルバの回転子の形状を決定する手法を用いることができ
るが、好ましくは、特許第2698013号に記載され
ている手法を用いる。
【0035】ロータはN個の突極を有する磁性材で巻線
を設けない構造において、励磁巻線の電流によって生ず
る起磁力と突極によるギャップパーミアンスの変動との
作用で、ロータが全円周の1/N動くときに、その磁束
密度のピーク値の空間的位置は全円周の1/N動くこと
を利用する。
【0036】この磁束密度による出力巻線への誘導電圧
は、励磁巻線を単相とし、出力巻線を2相または3相と
した場合には、ロータの全円周の1/Nの動きを1周期
とする正弦波形の2相または3相電圧となり、励磁巻線
を2相とし、出力巻線を単相とした場合には、ロータが
全円周の1/N動くときに振幅が一周期(電気角2π)
変化する正弦波電圧となる。これらの電圧と回転子位置
との関係は、現在使用されているレゾルバあるいはシン
クロの場合と同一である。
【0037】この方式においては、誤差の原因となる出
力巻線の誘導電圧に含まれる高調波成分を最小にするこ
とが重要である。本発明では、N個の突極によるギャッ
プパーミアンス係数のロータ位置θによる変動がcos
(Nθ)に比例する値となり、これに対する高調波成分
が極めて小さくなるような突極形状とすることによっ
て、これを実現できる。
【0038】また、前記入力側ロータと周方向に対向す
る位置には所定間隔をおいて入力側ステータを有し、前
記出力側ロータと周方向に対向する位置には所定間隔を
おいて入力側ステータを有する。これらのステータはレ
ゾルバケース等に固定されている。
【0039】ステータは、中空環状の磁性体であって、
その軸中心方向には突出した複数の磁極を有し、これら
の磁極間に巻線が巻回されるスロットを有する構成とな
っている。
【0040】このようなステータの磁極には、励磁巻線
と出力巻線とが巻回される。励磁巻線は磁界発生用の巻
線であり、出力巻線はこの励磁巻線により発生し、ロー
タの回転移動によって変化する磁界により励起される励
起電圧を取り出す巻線である。出力巻線は発生する誘起
電圧分布が正弦波分布となるように分布巻きにすること
が好ましい。
【0041】
【実施例】次に、実施例を示し、本発明をより具体的に
説明する。
【0042】図3は、本発明のレゾルバの実施例を示し
た回路図である。図において、入力側ロータを有する第
1のレゾルバ101は、励磁巻線1と、sin出力巻線2
a,2bと、cos出力巻線3a,3bとを有する。ま
た、各出力巻線2a−2b、3a−3bには、中間端子
j,kを有する。一方、出力側ロータを有する第2のレ
ゾルバ102は、励磁巻線4と、sin出力巻線5a,5
bと、cos出力巻線6a,6bとを有する。また、各出
力巻線5a−5b、6a−6bには、中間端子n,mを
有する。
【0043】そして、第1のレゾルバ101のsin出力
巻線2a,2bは第2のレゾルバ102のsin出力巻線
5a,5bと接続され、第1のレゾルバ101のcos出
力巻線3a,3bは、第2のレゾルバ102のcos出力
巻線6a,6bと接続されている。
【0044】また、前記第1のレゾルバ101の中間端
子j,kは接地されている。一方、第2のレゾルバ10
2の中間端子n,mは、それぞれ制限抵抗R1,R2を
介して接地されている。さらに、前記中間端子mは作動
増幅回路21のプラス入力(+)と接続され、中間端子
nは作動増幅回路21のマイナス入力(−)と接続され
ている。この作動増幅回路21の出力は同期整流回路2
2に入力され、同期整流回路22の出力はローパスフィ
ルタ23に入力され、ローパスフィルタ23の出力は、
判断手段24に入力されている。その他の構成は、図2
のレゾルバと同様であり、同一構成要素には同一符号を
付して説明を省略する。
【0045】このような構成のレゾルバにおいて、中間
端子mに現れる電圧E7 は作動増幅回路21のプラス入
力(+)に入力され、中間端子nに現れる電圧E8 は作
動増幅回路21のマイナス入力(−)に入力される。こ
のため、作動増幅回路21では、電圧E7 −E8 が増幅
され、出力される。作動増幅回路21から出力された電
圧E7 −E8 は、同期整流回路22で励磁電圧成分が除
去された後、ローパスフィルタ23で高周波成分が除去
されて判断手段24に入力される。
【0046】判断手段24では、電圧E7 −E8 の信号
を0Vと比較し、 電圧E7 −E8 の信号≒0V:正常 電圧E7 −E8 の信号≠0V:異常 の判断を行う。従って、例えば図中x〜vの各点で断線
が生じると、電圧E7 −E8 の信号≠0Vと判断され、
異常(断線)と判断される。
【0047】このような判断は、通常用いられている電
圧比較手段を用いればよい。例えば、作動増幅回路、コ
ンパレータ回路等を用いて、0Vあるいは基準電圧と比
較してもよいし、簡素化して一方の入力を0Vあるいは
基準電圧としたゲート回路を応用してもよい。あるい
は、A/D変換してデジタル処理により判断したり、プ
ロセッサによる演算処理により判断を行ってもよい。
【0048】さらに、この判断手段24の結果を、他の
制御手段、特にレゾルバのデータを利用している制御回
路、あるいは制御用プロセッサなどに与えてもよい。
【0049】このように、中間出力を取り出すという簡
単な構成で、レゾルバの断線を正確かつ速やかに検出で
きることがわかる。
【0050】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、応答速
度が速く、何れの回転位置でも正確に断線状態を検出で
き、しかも比較的簡単な構成で、小型で低コスト、消費
電流も少ないレゾルバ、およびその断線検出方法を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のレゾルバの基本構成を示した回路図で
ある。
【図2】本発明のレゾルバの第2の基本構成を示した回
路図である。
【図3】本発明のレゾルバの実施例を示した回路図であ
る。
【図4】従来のレゾルバの構成を示す回路図である。
【符号の説明】
1 励磁巻線 2a,2b sin 出力巻線 3a,3b cos 出力巻線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01L 5/22 G01L 5/22 25/00 25/00 A G01P 3/42 G01P 3/42 K Fターム(参考) 2F051 AA01 AB05 AC07 BA03 2F063 AA35 CA03 DA05 DD03 EA03 GA22 2F077 AA03 CC02 FF34 TT42 3D033 DB02 DB05

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1相の励磁巻線(1)と、2
    相以上の出力巻線(2a2b,3a3b)とを有するレ
    ゾルバであって、 前記出力巻線(2a2b,3a3b)は、それぞれ中間
    出力端子(j,k)を有し、この中間出力端子(j,
    k)と両端子(cd,ef)間の電圧により断線を検出
    することが可能なレゾルバ。
  2. 【請求項2】 前記中間出力端子(j,k)と両端子
    (cd,ef)間のそれぞれの電圧の和を求め、この値
    と基準値を比較する断線検出手段を有する請求項1のレ
    ゾルバ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2のレゾルバを2つ有
    し、 それぞれの出力巻線(2a2b、5a5b)同士が接続
    され、 一方の励磁巻線(1)から励磁信号を入力し、他方の励
    磁巻線(4)から出力信号を取り出すレゾルバ。
  4. 【請求項4】 前記励磁信号が入力される側のレゾルバ
    (101)の中間出力端子(j,k)は接地され、 出力信号を取り出す側のレゾルバ(102)の中間端子
    (m,n)からの信号により断線を検出する請求項3の
    レゾルバ。
  5. 【請求項5】 少なくとも1相の励磁巻線と、2相以上
    の出力巻線とを有するレゾルバの断線検出方法であっ
    て、 前記出力巻線の中間点から中間出力を取り出し、この中
    間出力と両端子間の電圧により断線を検出するレゾルバ
    の断線検出方法。
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