JPH08285082A - ラミネートoリング及びその製造方法 - Google Patents

ラミネートoリング及びその製造方法

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Publication number
JPH08285082A
JPH08285082A JP11399995A JP11399995A JPH08285082A JP H08285082 A JPH08285082 A JP H08285082A JP 11399995 A JP11399995 A JP 11399995A JP 11399995 A JP11399995 A JP 11399995A JP H08285082 A JPH08285082 A JP H08285082A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rubber material
ring
cavity
mold
rubber
Prior art date
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Pending
Application number
JP11399995A
Other languages
English (en)
Inventor
Akio Nakamura
明男 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SAN RAITO KK
Original Assignee
SAN RAITO KK
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Filing date
Publication date
Application filed by SAN RAITO KK filed Critical SAN RAITO KK
Priority to JP11399995A priority Critical patent/JPH08285082A/ja
Publication of JPH08285082A publication Critical patent/JPH08285082A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Gasket Seals (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本体のゴム材を弾性、柔軟性を有するもので構
成してOリング本来のシール性を失うことなく、所望の
部位にのみ使用目的に応じた物性を持たせる。 【構成】本体を構成するゴム材1とは異なる物性のゴム
材よりなるゴム層2を、本体の表層における所望の部位
に本体と一体に形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は油圧、空気圧機器等の摺
動部における運動用シールに好適なOリング及びその製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術とその問題点】従来のOリングは、JIS
規格におけるB2401の1種Aや同1種Bに見られる
ように単一のゴム材で構成されている。油圧或いは空気
圧機器の摺動部における運動用シールには、シール性が
高く、しかも被取付機器の摺動部に対する摩擦が小さい
ことが望まれる。
【0003】シール性を向上させるには、Oリングのゴ
ム材に硬度の小なるものを使用してOリングの弾性と柔
軟性を確保するが、このような硬度の小なるゴム材より
なるOリングは摩耗し易くて寿命が短く、しかも機器に
組み付けたまま長時間放置すると軸に固着したり、或い
は機器の隙間に噛み込まれたりするおそれがある。
【0004】一方、Oリングのゴム材に硬度の大なるも
のを使用して上記問題点を解決しようとすると、Oリン
グの弾性や柔軟性が低下して本来Oリングが要求される
シール性が悪くなる。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係るラミネート
Oリングは本体を構成するゴム材とは異なる物性のゴム
材よりなるゴム層が本体の表層における所望の部位に本
体と一体に形成されたものとしてある。
【0006】また、本発明方法は金型のキャビティ内壁
における所望の部位に本体を構成するゴム材とは異なる
物性のゴム材を貼り付け、金型を組み立てた後、キャビ
ティ内に本体用のゴム材を充填し、所要温度で所要時間
加熱、加圧して加硫成型することを特徴としている。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1、2に基づいて
詳細に説明する。図1は本体1の外周面に低摩擦ゴム層
2を有するタイプのOリング3を一部破断して示す斜視
図で、図2は図1に示すOリングを加硫成型するための
金型の縦断面図を示している。
【0008】金型4の下型5と上型6の間にはゴム材が
充填されるキャビティ7が水平なリング状に形成されて
いて、下型5と上型6はキャビティ7の内周壁側におい
ては上下に等しく分割されているが、キャビティの外周
壁側においてはキャビティ中央から外方上向き約45°
で分割されていて、下型の外周壁は内周壁よりも高くな
るよう形成されている。
【0009】また、キャビティ7内にゴム材を導入する
ゲート8及びスプル9はキャビティの内側に設けてあっ
て、キャビティの内側からゴム材を充填できるようにな
っている。
【0010】本発明のOリングにおいては本体1のゴム
材と低摩擦ゴム層2のゴム材に物性の異なるものを使用
し、例えば本体1と低摩擦ゴム層2に使用するゴム材に
はそれぞれ下記表1のような物性(加硫成型後)を有す
るものを使用する。
【0011】
【表1】 次に、本発明に係るOリングの製造方法の具体例を説明
する。まず、低摩擦ゴム材10を混練、圧延して下型5
のキャビティ7外周壁に沿ってリング状に貼り付け、金
型4を組み立て、予め混練しておいた本体1用のゴム材
をスプル9、ゲート8を介してキャビティ7内に充填す
る。
【0012】ゴム材をキャビティ7内に充填した後、金
型ごと所要温度で所要時間加熱、加圧してゴム材を加硫
成型し、成型後、金型内からOリングを取り出してバリ
等の余剰ゴム材を除去し、完成品とする。上述のように
構成したOリングは外周面に形成された低摩擦ゴム層2
が被取付機器の摺動部に接するように取り付けて使用す
る。
【0013】図3は本体11の内周面に低摩擦ゴム層1
2を有するタイプのOリング13を一部破断して示す斜
視図で、図4は図3に示すOリングを加硫成型するため
の金型の縦断面図を示している。
【0014】内周面に低摩擦ゴム層12を有するタイプ
のOリング13を加硫成型するための金型14において
は、図2に示した金型とは反対に下型15と上型16が
キャビティ17の外周壁側においては上下に等しく分割
されているが、キャビティの内周壁側においてはキャビ
ティ中央から内方上向き約45°で分割されていて、下
型の内周壁が外周壁よりも高くなるよう形成されてい
る。
【0015】また、キャビティ17内にゴム材を導入す
るゲート18及びスプル19も図2に示した金型とは反
対にキャビティの外側に設けてあって、キャビティの外
側からゴム材を充填できるようになっている。
【0016】本実施例のOリング13も前述した外周面
に低摩擦ゴム層2を有するタイプのOリング3と同様
に、まず低摩擦ゴム材20を混練、圧延して下型15の
キャビティ17内周壁に沿ってリング状に貼り付け、金
型14を組み立て、予め混練しておいた本体11用のゴ
ム材をスプル19、ゲート18を介してキャビティ17
内に充填する。
【0017】ゴム材をキャビティ17内に充填した後、
金型ごと所要温度で所要時間加熱、加圧してゴム材を加
硫成型し、成型後、金型内からOリングを取り出してバ
リ等の余剰ゴム材を除去し、完成品とする。上述のよう
に構成したOリングは内周面に形成した低摩擦ゴム層1
2が被取付機器の摺動部に接するように取り付けて使用
する。
【0018】なお、本体と低摩擦ゴム層に使用するゴム
材の物性の一例を表1に示したが、例えば下記表2に示
すような物性を有するゴム材を使用してもよい。
【0019】
【表2】 また、上述した実施例におけるOリングは本体ゴムの内
周面或いは外周面に低摩擦ゴム層をラミネートしたもの
としてあるが、Oリングの用途によっては低摩擦ゴムを
ラミネートするのではなく、例えば耐熱性や引っ張り強
さ等が優れたゴム材をラミネートする場合もある。
【0020】さらに、上述した実施例においては外周や
内周に低摩擦ゴム層をラミネートしているが、Oリング
が組み付けられる機器の構造によってはOリングの上面
や下面に低摩擦ゴム層をラミネートする場合もある。
【0021】
【発明の効果】本発明に係るラミネートOリングは表層
の所望の部位に本体と異なる物性のゴム材をラミネート
したものとしてあるので、本体のゴム材を弾性、柔軟性
を有するもので構成してOリング本来のシール性を失う
ことなく、所望の部位にのみ使用目的に応じた物性を持
たせることができる。
【0022】したがって、例えば本発明のOリングを被
取付機器との摺動部側の表層に摩擦係数の小なるゴム材
をラミネートしたものとすれば、シール性に優れしかも
被取付機器との摩擦が小で、摺動部との固着や被取付機
器の隙間に噛み込まれたりすることが防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す一部破断斜視図。
【図2】本発明方法に使用する金型の一例を示す縦断正
面図。
【図3】本発明の他の実施例を示す一部破断斜視図。
【図4】本発明方法に使用する金型の他の例を示す縦断
正面図。
【符号の説明】
1 本体 2 低摩擦ゴム層 3 Oリング 4 金型 5 下型 6 上型 7 キャビティ 8 ゲート 9 スプル 10 低摩擦ゴム材 11 本体 12 低摩擦ゴム層 13 Oリング 14 金型 15 下型 16 上型 17 キャビティ 18 ゲート 19 スプル 20 低摩擦ゴム材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 31:26

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】本体を構成するゴム材とは異なる物性のゴ
    ム材よりなるゴム層が本体の表層における所望の部位に
    本体と一体に形成されてなるラミネートOリング。
  2. 【請求項2】金型のキャビティ内壁における所望の部位
    に本体を構成するゴム材とは異なる物性のゴム材を貼り
    付け、金型を組み立てた後、キャビティ内に本体用のゴ
    ム材を充填し、所要温度で所要時間加熱、加圧して加硫
    成型することを特徴とするラミネートOリングの製造方
    法。
JP11399995A 1995-04-14 1995-04-14 ラミネートoリング及びその製造方法 Pending JPH08285082A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11399995A JPH08285082A (ja) 1995-04-14 1995-04-14 ラミネートoリング及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11399995A JPH08285082A (ja) 1995-04-14 1995-04-14 ラミネートoリング及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08285082A true JPH08285082A (ja) 1996-11-01

Family

ID=14626535

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11399995A Pending JPH08285082A (ja) 1995-04-14 1995-04-14 ラミネートoリング及びその製造方法

Country Status (1)

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JP (1) JPH08285082A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008062979A (ja) * 2006-09-08 2008-03-21 Shin Etsu Polymer Co Ltd 基板収納容器

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008062979A (ja) * 2006-09-08 2008-03-21 Shin Etsu Polymer Co Ltd 基板収納容器

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