JPH0828406A - 燃料噴射弁及び燃料噴射弁用オリフィスプレート - Google Patents

燃料噴射弁及び燃料噴射弁用オリフィスプレート

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JPH0828406A
JPH0828406A JP6161088A JP16108894A JPH0828406A JP H0828406 A JPH0828406 A JP H0828406A JP 6161088 A JP6161088 A JP 6161088A JP 16108894 A JP16108894 A JP 16108894A JP H0828406 A JPH0828406 A JP H0828406A
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JP
Japan
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upstream
downstream
plate
opening
orifice
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Application number
JP6161088A
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English (en)
Inventor
Yoshinori Mizuno
吉教 水野
Yoshimitsu Ogiwara
由充 荻原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B1/00Engines characterised by fuel-air mixture compression
    • F02B1/02Engines characterised by fuel-air mixture compression with positive ignition
    • F02B1/04Engines characterised by fuel-air mixture compression with positive ignition with fuel-air mixture admission into cylinder

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  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 オリフィスプレート31、32のオリフィス
310、320を破断面が生じないように加工して、研
磨等の追加加工を必要とすることなく、良好な燃料噴霧
特性が得られるようにする。 【構成】 第1、第2のオリフィスプレート31、32
に設けられた第1、第2オリフィス310、320の先
細りテーパ状の第1開口311、321の下流側に形成
する第2の開口312、322は、オリフィスプレート
31、32の平板形状の上流側平面317、327から
下流側平面318、328に向かう方向にプレス加工さ
れた上流通路部と、前記平板形状の下流側平面318か
ら上流側平面317、327に向かって、上流通路部と
貫通するようにプレス加工により打ち抜き形成された下
流通路部とから構成されるようにして、下流通路部の打
ち抜き加工の終端エッジに破断面が発生しないようにす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車用内燃機関(ガソ
リンエンジン)等への燃料供給のために用いられる燃料
供給装置における燃料噴射弁および同噴射弁用オリフィ
スプレートに関するもので、さらにはこの噴射弁用オリ
フィスプレートの製造方法及び製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の燃料噴射弁としては、実
開平2−139361号公報、特開平5−164019
号公報において、燃料の噴射孔を有する弁座をバルブボ
ディに設けるとともに、このバルブボディ内に、前記弁
座と協同して前記噴射孔を開閉する円錐状シート面を有
するノズルを軸方向に往復動可能に配設し、さらに前記
噴射孔の前面側に、機関への供給燃料の噴霧形態を決定
するオリフィスを形成したオリフィスプレートを配設し
たものが記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このオリフ
ィスプレートのオリフィスは、ステンレス等の金属板に
プレス加工にて孔明け加工して形成されるが、この孔明
け加工の際に、オリフィスの内壁面に、表面粗度の小さ
い平滑な剪断面に続いて、破断面が形成されてしまい、
この破断面は表面粗度が剪断面に比して格段と大きいの
で、燃料の噴霧形態の悪化(噴霧の方向性の悪化等)を
招き、機関性能の低下の原因となる。
【0004】そこで、前者(実開平2−139361号
公報)のものでは、破断面の形成される部分が燃料流れ
方向の上流側に位置するようにオリフィスプレートを配
置しているが、燃料の噴霧形態に悪影響を及ぼす破断面
がオリフィスに残存していることに変わりはなく、噴霧
形態改善のための本質的な解決策とは言えない。また、
後者(特開平5−164019号公報)のものでは、上
記破断面部分を研磨等の追加加工をして除去しているの
で、オリフィスプレートの加工コストが高くつくという
問題がある。
【0005】本発明は、上記点に鑑みてなされたもの
で、研磨等の追加加工を必要とすることなく、オリフィ
スプレートのオリフィスの内壁面に破断面が発生するこ
とを防止できるようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、以下の技術的手段を採用する。請求項1記載
の発明では、バルブボディ(15)と、このバルブボデ
ィ(15)の内壁に形成された弁座(15b)と、前記
バルブボディ(15)内に往復動可能に配設され、前記
弁座(15b)と協動して燃料の流れを断続するシート
面(16d)を有するニードル(16)と、前記弁座
(15b)の下流側に配設され、燃料の噴霧形態を決定
するオリフィス(310、320)を形成した金属製の
平板形状からなるオリフィスプレート(31、32)と
を備え、このオリフィスプレート(31、32)のオリ
フィス(310、320)が、前記燃料流れの上流側に
位置する第1の開口(311、321)と、前記燃料流
れの下流側に位置する第2の開口(312、322)と
から構成されており、前記第1の開口(311、32
1)は、前記平板形状の上流側平面(317、327)
から下流側平面(318、328)に向かって前記オリ
フィスプレート(31、32)の板厚の途中までの部分
にプレス加工により先細りテーパ状に形成されており、
前記第2の開口(312、322)は、前記第1の開口
(311、321)の先細り先端部と連通するように、
前記平板形状の上流側平面(317、327)から下流
側平面(318、328)に向かう方向にプレス加工さ
れた上流通路部(312a、322a)と、前記平板形
状の下流側平面(318、328)から上流側平面(3
17、327)に向かって、前記上流通路部(312
a、322a)と貫通するようにプレス加工により打ち
抜き形成された下流通路部とから構成されている燃料噴
射弁を特徴としている。
【0007】請求項2記載の発明では、請求項1に記載
の燃料噴射弁において、前記第2の開口(312、32
2)は、前記平板形状の下流側平面(318、328)
から上流側平面(317、327)に向かって直線状に
延びる内壁面で区画形成されていることを特徴とする。
請求項3記載の発明では、請求項1に記載の燃料噴射弁
において、前記第2の開口(312、322)は、前記
平板形状の下流側平面(318、328)から上流側平
面(317、327)に向かって垂直方向に延びる内壁
面で区画形成されていることを特徴とする。
【0008】請求項4記載の発明では、請求項1ないし
3のいずれか1つに記載の燃料噴射弁において、前記第
1及び第2の開口((311、321、312、32
2)は、ともに前記平板形状の平面方向に延びる細長形
状に形成されていることを特徴とする。請求項5記載の
発明では、請求項4に記載の燃料噴射弁において、前記
細長形状の前記第1及び第2の開口(311、321、
312、322)からなるオリフィス(310、32
0)を有するオリフィスプレート(31、32)を複数
枚有し、この複数枚のオリフィスプレート(31、3
2)を、前記細長形状のオリフィス(310、320)
が交差するように配設されていることを特徴とする。
【0009】請求項6記載の発明では、バルブボディ
(15)と、このバルブボディ(15)の内壁に形成さ
れた弁座(15b)と、前記バルブボディ(15)内に
往復動可能に配設され、前記弁座(15b)と協動して
燃料の流れを断続するシート面(16d)を有するニー
ドル(16)とを備える燃料噴射弁において、前記弁座
(15b)の下流側に配設され、燃料の噴霧形態を決定
するオリフィス(310、320)を形成した金属製の
平板形状からなるオリフィスプレート(31、32)で
あって、このオリフィスプレート(31、32)のオリ
フィス(310、320)が、前記燃料流れの上流側に
位置する第1の開口(311、321)と、前記燃料流
れの下流側に位置する第2の開口(312、322)と
から構成されており、前記第1の開口(311、32
1)は、前記平板形状の上流側平面(317、327)
から下流側平面(318、328)に向かって前記オリ
フィスプレート(31、32)の板厚の途中までの部分
にプレス加工により先細りテーパ状に形成されており、
前記第2の開口(312、322)は、前記第1の開口
(311、321)の先細り先端部と連通するように、
前記平板形状の上流側平面(317、327)から下流
側平面(318、328)に向かう方向にプレス加工さ
れた上流通路部(312a、322a)と、前記平板形
状の下流側平面(318、328)から上流側平面(3
17、327)に向かって、前記上流通路部(312
a、322a)と貫通するようにプレス加工により打ち
抜き形成された下流通路部とから構成されている燃料噴
射弁用オリフィスプレート(31、32)を特徴として
いる。
【0010】請求項7記載の発明では、請求項6に記載
の燃料噴射弁用オリフィスプレート(31、32)の製
造方法であって、前記オリフィスプレート(31、3
2)を、その板厚方向の両側から挟持する工程と、前記
オリフィスプレート(31、32)の所定部位を、前記
平板形状の上流側平面(317、327)から下流側平
面(318、328)に向かって前記オリフィスプレー
ト(31、32)の板厚の途中までプレス加工して、先
細りテーパ状の第1の開口(311、321)を形成す
る工程と、前記オリフィスプレート(31、32)の所
定部位を、前記平板形状の上流側平面(317、32
7)から下流側平面(318、328)に向かう方向に
前記オリフィスプレート(31、32)の板厚の途中ま
でプレス加工して、前記第1の開口(311、321)
の先細り先端部と連通する、第2の開口(312、32
2)の上流通路部(312a、322a)を形成する工
程と、前記オリフィスプレート(31、32)の所定部
位を、前記平板形状の下流側平面(318、328)か
ら上流側平面(317、327)に向かう方向にプレス
加工して、前記上流通路部(312a、322a)と貫
通するように、第2の開口(312、322)の下流通
路部を打ち抜き形成する工程と、を具備する燃料噴射弁
用オリフィスプレート(31、32)の製造方法を特徴
としている。
【0011】請求項8記載の発明では、請求項6に記載
の燃料噴射弁用オリフィスプレート(31、32)の製
造装置であって、前記オリフィスプレート(31、3
2)を、その板厚方向の両側から挟持する挟持手段と、
前記オリフィスプレート(31、32)の所定部位を、
前記平板形状の上流側平面(317、327)から下流
側平面(318、328)に向かって前記オリフィスプ
レート(31、32)の板厚の途中までプレス加工し
て、先細りテーパ状の第1の開口(311、321)を
形成する第1のパンチ手段(401)と、この第1のパ
ンチ手段(401)の中心部に、この第1のパンチ手段
(401)と同一方向に作動可能に配設され、前記オリ
フィスプレート(31、32)の所定部位を、前記平板
形状の上流側平面(317、327)から下流側平面
(318、328)に向かう方向に前記オリフィスプレ
ート(31、32)の板厚の途中までプレス加工して、
前記第1の開口(311、321)の先細り先端部と連
通する、第2の開口(312、322)の上流通路部
(312a、322a)を形成する第2のパンチ手段
(409)と、前記第1、第2のパンチ手段(401、
409)とは逆方向に作動可能に配設され、前記オリフ
ィスプレート(31、32)の所定部位を、前記平板形
状の下流側平面(318、328)から上流側平面(3
17、327)に向かう方向にプレス加工して、前記上
流通路部(312a、322a)と貫通するように、前
記第2の開口(312、322)の下流通路部を打ち抜
き形成する第3のパンチ手段(503)とを具備する燃
料噴射弁用オリフィスプレート(31、32)の製造装
置を特徴としている。
【0012】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施例記載の具体的手段との対応関係を示すもので
ある。
【0013】
【発明の作用効果】請求項1〜6記載の発明によれば、
上記技術的手段を有しているため、バルブボディ(1
5)の弁座(15b)の流路から流出する燃料の流れ
を、先細りテーパ状の第1の開口(311、321)
(311、321)によりスムーズに、第2の開口(3
12、322)側へ案内できるとともに、第1の開口
(311、321)のテーパ面に沿って第2の開口(3
12、322)に流入するとき、燃料が互いに衝突して
良好に微粒化される。
【0014】しかも、第1の開口(311、321)の
下流側に形成する第2の開口(312、322)は、オ
リフィスプレート(31、32)の平板形状の上流側平
面(317、327)から下流側平面(318、32
8)に向かう方向にプレス加工された上流通路部(31
2a、322a)と、前記平板形状の下流側平面(31
8、328)から上流側平面(317、327)に向か
って、前記上流通路部(312a、322a)と貫通す
るようにプレス加工により打ち抜き形成された下流通路
部とから構成されるようにしているから、上記第2の開
口(312、322)において、下流通路部の打ち抜き
加工は上流通路部(312a、322a)の加工方向と
逆方向であり、かつ打ち抜き加工の終端側は既に上流通
路部(312a、、322a)により加工済であるた
め、打ち抜き加工の終端エッジに破断面が発生せず、従
ってバリを発生することもない。
【0015】この結果、オリフィスプレート(31、3
2)に第1、第2の開口(311、321、312、3
22)をプレス加工した後に、研磨等の追加加工を必要
とすることなく、オリフィスプレート(31、32)を
そのまま使用しても、噴霧形態に悪影響を及ぼすことが
なく、オリフィスプレート(31、32)の加工コスト
を大幅に低減できるという効果が大である。
【0016】上記作用効果に加えて、請求項4記載の発
明では、第1及び第2の開口(311、321、31
2、322)を、ともにオリフィスプレート(31、3
2)の平板形状の平面方向に延びる細長形状に形成して
いるから、第1及び第2の開口(311、321、31
2、322)の細長形状の長手方向に沿って延びる壁面
により、薄い厚さをもつ扇状の噴霧形態で、燃料を噴射
でき、より一層良好な噴霧特性を有する燃料噴霧を形成
することができる。
【0017】請求項5記載の発明では、前記細長形状の
前記第1及び第2の開口(311、321、312、3
22)からなるオリフィス(310、320)を有する
オリフィスプレート(31、32)を複数枚有し、この
複数枚のオリフィスプレート(31、32)を、前記細
長形状のオリフィス(310、320)が交差するよう
に配設しているから、この複数枚のオリフィスプレート
(31、32)の組合せによって燃料は複雑な流れを与
えられ、燃料噴霧特性をさらに改善できる。
【0018】また、請求項7記載の発明および請求項8
記載の発明では、請求項6記載の発明による燃料噴射弁
用オリフィスプレート(31、32)を効率よく製造で
きる方法および装置を提供できる。
【0019】
【実施例】以下、本発明を図に示す一実施例に基づいて
説明する。図1〜図5は、本発明を自動車用ガソリン内
燃機関の燃料供給装置の燃料噴射弁に適用した第1実施
例であり、燃料噴射弁は内燃機関の吸気通路に設けられ
て燃焼室へ吸入される吸入空気に燃料を噴霧し、燃焼室
内で火花点火されやすく良好に燃焼される混合気を形成
するためのものである。
【0020】図1は燃料噴射弁1全体の縦断面図で、燃
料噴射弁1は、電磁弁部分10とノズル部分30とから
なる。電磁弁部分10は、中空筒状の強磁性体製の固定
鉄心11を備える。この固定鉄心11の一端側には、中
空筒状の非磁性体製の非磁性パイプ12が嵌合接続され
ている。さらに、この非磁性パイプ12の一端側の外周
にには、中空筒状の強磁性体製の磁性パイプ13が嵌合
接続されている。
【0021】この磁性パイプ13は、前記非磁性パイプ
12と反対側の端部内側に、ステンレス製のストッパプ
レート14と、ステンレス製のバルブボディ15とを収
容している。固定鉄心11からバルブボディ15にかけ
てストッパプレート14を貫通して形成される空間内に
は、ステンレス製のニードル16と可動鉄心17とから
なる可動部が軸方向に移動可能に設けられている。
【0022】上記ニードル16は、両端が大径に形成さ
れた棒状であり、可動鉄心17と一体に接続されるフラ
ンジ部16bには燃料を通過させるための軸方向溝が多
数本(本例では10本)形成されている。ニードル16
のフランジ部16bには、固定鉄心11内に収容された
閉じ方向スプリング18の一端が当接しており、スプリ
ング18の他端側は、固定鉄心11内に挿入されたアジ
ャスティングパイプ19に当接している。なお、固定鉄
心11の燃料入口としての開口端11aにはフィルタ2
0が装着されている。
【0023】また、ニードル16はその先端に円錐部1
6cを有し、その基部にバルブボディ15内の弁座15
bと協動して燃料流れを断続するシート面16dを有す
る。バルブボディ15内の弁座15bは、円錐状に形成
され、その先端に噴射孔15cが開設されている。さら
に、ニードル16の先端部には、シート面16dとガイ
ド部16aとに近接してストッパ16eが形成されてい
る。このストッパ16eは、ストッパプレート14と当
接することでニードル16の図中上方向へのリフト量を
制限する。
【0024】固定鉄心11から磁性パイプ13の外周に
かけては、非磁性パイプ12の外周部において段部を有
する円柱状に形成されており、その外周に円筒状の電磁
コイル部21が装着されている。この電磁コイル部21
は、コイルボビンとしての樹脂製スプール21aと、こ
のスプール21aに巻回されたコイル巻線21bと、こ
のコイル巻線21bの両端から延びるリード線21c
と、このリード線21cに接続されたコネクタターミナ
ル21dとを有している。
【0025】そして、スプール21aとコイル巻線21
bとを包み込む円筒状部分の一端からリード線21cを
包み込む突出部が延在するようにして、これらの部品が
樹脂部材21eにより一体にモールド成形されている。
電磁コイル部21の外側には、固定鉄心11の外周から
磁性パイプ13の外周への磁気通路を形成する強磁性体
製のプレート22a、22bが装着されている。プレー
ト22a、22bは各々が半円筒状で、互いに円周方向
に隙間を設けて設けられている。
【0026】燃料噴射弁1は、プレート22a、22
b、および電磁コイル部18を完全に包み込むととも
に、コネクタピン21dを収容するコネクタ部23aを
形成するように樹脂製のハウジング23によりモールド
成形されている。この樹脂製ハウジング23は固定鉄心
11に沿ってその燃料入口としての開口端11a部近傍
にまで延在している。
【0027】バルブボディ15の噴射孔15cの下流側
の外側には、ノズル部30を構成する2枚のオリフィス
プレート31、32と、保護用の樹脂製ノズルスリーブ
33とが装着されている。2枚のオリフィスプレート3
1、32は、耐食性に優れた金属であるステンレスから
製作されている。図2は、図1の燃料噴射弁1の先端部
を拡大して示す断面図で、ノズルスリーブ33は、カッ
プ状を呈し、底面にオリフィスプレート31、32を収
容する収容部33aと、燃料の噴霧通路としての開口3
3bとを有し、バルブボディ15に圧入固定されてい
る。
【0028】図3ないし図5は各オリフィスプレート3
1、32として四角形状のものを図示しているが、図6
に示す第2実施例のごとき円板形状のものでもよい。次
に、図2〜6により2枚のオリフィスプレート31、3
2についてさらに詳細に説明する。上流側の第1のオリ
フィスプレート31には、細長のスリット状に形成さ
れ、かつ下流へ向けて断面積が小さくなる第1オリフィ
ス310が形成されている。
【0029】上記第1オリフィス310は、上流側開口
(第1の開口)311と、これより断面積が小さい下流
側開口(第2の開口)312とにより形成されている。
そして、上流側開口311は、下流に向かうにつれて接
近するように傾斜した2対の斜面313、314と、3
15、316とによって区画されている。さらに、下流
側開口312は、長方形状に位置する2対の垂直面によ
って区画されている。なお、第1のオリフィスプレート
31は上流側平面317と、下流側平面318とを有す
る板状である。
【0030】また、下流側の第2のオリフィスプレート
32には、細長のスリット状に形成され、かつ下流へ向
けて断面積が小さくなる第2オリフィス320が形成さ
れている。この第2オリフィス320は、上流側開口
(第1の開口)321と、これより断面積が小さい下流
側開口(第2の開口)322にかけて形成されている。
そして、上流側開口321は下流に向かうにつれて接近
するように傾斜した2対の斜面323、324と、32
5、326とによって区画されている。さらに、下流側
開口322は、長方形状に位置する2対の垂直面によっ
て区画されている。なお、第2のオリフィスプレート3
2は上流側平面327と、下流側平面328とを有する
板状である。
【0031】そして、2枚のオリフィスプレート31、
32は、互いに密着して、しかも第1オリフィス310
と第2オリフィス320のスリット形状の長手方向が互
いに直交し、かつ第1オリフィス310と第2オリフィ
ス320とが燃料噴射方向Aに向けて直接的に連通する
ように位置決めして、バルブボディ15に対し設置され
ている。この2枚のオリフィスプレート31、32は上
述のように位置決めされてノズルボディ15の先端面に
各オリフィス310、320を完全に取り囲む溶接部分
24hで液密にレーザー溶接されている。
【0032】上記のように2枚のオリフィスプレート3
1、32が位置決めして固定されているため、第1オリ
フィス310の下流側開口312は、その殆どが第2の
オリフィスプレート32の上流側平面327で閉塞さ
れ、唯一中央部のみが第2オリフィス320の上流側開
口321に対して、これと重畳する連通開口330(図
5参照)で直接に連通している。
【0033】従って、上記連通開口330を中心とし
て、その両側から連通開口330へ向けて延びる2本の
溝331、332が形成される。また、第2オリフィス
320の上流側開口321は、その殆どが第1のオリフ
ィスプレート31の下流側平面318で閉塞され、唯一
中央部のみが第1オリフィス310の下流側開口312
に対し上記連通開口330で直接に連通している。
【0034】従って、連通開口330を中心として、そ
の両側へ向けて延びる2本の溝333、334が形成さ
れる。ここで、第1オリフィス310と第2オリフィス
320とは、上記連通開口330のうち、第2オリフィ
ス320の下流側開口322の幅寸法で定まる貫通開口
部分335(図5参照)の面積だけで、燃料噴射方向A
に向けて、直接的に連通している。
【0035】以上に説明した電磁弁部分10のうち、固
定鉄心11と非磁性パイプ12とは互いの突き合わせ部
分である溶接部分24aで全周にわたり液密にレーザー
溶接されている。また、非磁性パイプ12と磁性パイプ
13とは互いの突き合わせ部分である溶接部分24b
で、磁性パイプ13とバルブボディ15とは磁性パイプ
13を貫通して溶接部分24cで全周にわたり液密にレ
ーザー溶接されている。さらに、プレート19a、19
bは固定鉄心11と磁性パイプ13に対してレーザー溶
接されており、各溶接部は溶接部分24d、24e、2
4fとして図示されている。また、ニードル16のフラ
ンジ部16bと可動鉄心17とは、可動鉄心17の外周
から溶接部分24gでレーザー溶接されている。
【0036】また、アジャスティングパイプ19は、固
定鉄心11内に挿入された後に固定鉄心11を外周から
かしめることで固定されている。なお、上記2枚のオリ
フィスプレート31、32は、ステンレス(SUS30
4)の板材(板厚は例えば0.5mm)をプレス加工し
てオリフィス310、320を区画する壁面を形成して
いる。
【0037】次に、上記構成において本実施例の燃料噴
射弁1の作動を説明する。燃料噴射弁1はその燃料噴射
方向Aを図示されない内燃機関の吸気管内に向けて装着
される。固定鉄心11のフィルタ20側は図示せぬ燃料
デリバリパイプに接続され、コネクタ部23aには図示
せぬ燃料噴射制御装置からの給電コネクタが接続されて
コネクタピン21dに燃料噴射量に応じた長さの電圧パ
ルスが供給され、コイル21bに通電される。
【0038】コイル21bに通電されると、固定鉄心1
1の一端面と対向する可動鉄心17が、スプリング18
に抗して固定鉄心11の方向に吸引され、ニードル16
は、そのストッパ16eがストッパプレート14に当接
するまで上方へ移動して、シート面16dと弁座15b
とで形成される弁が開弁する。フィルタ20を通過した
燃料は、固定鉄心11の内部、アジャスティングパイプ
19の内部、可動鉄心17の内部、フランジ部16bに
形成された溝、磁性パイプ13の内部、ストッパプレー
ト14とニードル16との間の隙間、ガイド部16aに
形成された溝、さらにはシート面16dと弁座15bと
の間を通過して噴射孔15cに到達し、さらに2つのオ
リフィス310、320を通って吸気通路内に向けて噴
射される。
【0039】そして、上記噴射孔15cから2つのオリ
フィス310、320を通るときに燃料は複雑な流れを
与えられ、燃焼室で良好な燃焼がなされるように細かい
燃料粒に微粒化され、噴射される。燃料は、図5に図示
されるように、噴射方向Aに向けて直接に連通する連通
開口330に向けて流れる。特に、2つの溝331、3
32を助走路として、両側から連通開口330に向かう
流れが矢印B、Cのように生成され、これらの流れが連
通開口330で互いに衝突することで燃料は微粒化さ
れ、次いで下流側に位置する第2のオリフィス320を
通過することで、燃料は第2のオリフィス320のスリ
ット形状の長手方向に沿って拡大するので、連通開口3
30を要とする扇状に拡がる燃料流れが生成される。こ
の扇状の燃料流れは矢印Dから矢印Eの間に拡がる燃料
噴霧となって機関吸気通路へ噴射される。
【0040】ここで、第1のオリフィス310の各壁面
が先細になっていることで燃料が溝331、332に沿
って流れやすくされるとともに、連通開口330へ向け
て燃料がスムーズに流され、連通開口330を通った後
に燃料噴霧が必要以上に拡散することが防止される。し
かも、連通開口330を通った後の燃料は、扇状の燃料
流れの拡がり方向に沿って延びる第2のオリフィス32
0によってその拡がりが規制される。特に、第2のオリ
フィス320の長手方向に沿って延びる壁面325、3
26が先細になっていることで薄い厚さをもつ扇状の燃
料噴霧として噴射される。従って、この実施例による
と、微粒化されかつ一方向に噴射角の狭い良好な噴霧特
性を有する燃料噴霧を形成することができる。
【0041】本発明では、上記オリフィスプレート3
1、32のオリフィス310、320をプレス加工して
形成する製造方法及び製造装置にも特徴を有するもので
あり、以下この製造方法及び製造装置について詳述す
る。図7は、上記オリフィス310、320をプレス加
工するための製造装置(プレス成形装置)の要部の概要
を示し、図8〜図11はプレス加工の工程の流れを示す
もので、図7〜11において、40は上側成形型、50
は下側成形型である。401は上側成形型40の第1パ
ンチで、上側ダイ(ガイド部材)402のガイド穴40
3に軸方向(上下方向)に往復動可能に嵌合している。
【0042】ここで、第1パンチ401は鉄系合金で形
成され、その先端部は、図7(a)に示すように、先端
側が細くなった逆台形状の側面形状に形成されている。
すなわち、第1パンチ401の先端部は、前述したオリ
フィスプレート31、32の上流側開口311、321
を成形できるように、この開口形状に対応した斜面40
4を持ったテーパ状成形部405を形成している。
【0043】また、第1パンチ401の先端側には図7
(b)に示す段付部406を形成するとともに、ダイ
(ガイド部材)402のガイド穴403の途中に前記段
付部406に対向するストッパ面407が形成してあ
る。この段付部406とストッパ面407とにより、第
1パンチ401の前進端の位置を規制するようになって
いる。
【0044】第1パンチ401の中央部には、断面長方
形状の貫通穴408が開けられており、この貫通穴40
8には断面長方形状の第2のパンチ409が軸方向(上
下方向)に往復動可能に嵌合している。ここで、第1パ
ンチ401のテーパ状成形部405の先端の長方形状の
面積(換言すれば、貫通穴408の面積)は、前述した
オリフィスプレート31、32の下流側開口312、3
22の長方形断面積より若干大きく設定してある。そし
て、貫通穴408に嵌合している第2のパンチ409の
長方形状の大きさは、上記下流側開口312、322の
長方形断面積と同一に設定してある。
【0045】また、第1パンチ401の外周部は、複数
の皿ばねからなるばね手段410を介して角筒状のばね
固定部材411に結合されている。このばね固定部材4
11はダイ402に対して、図示しないねじを用いた脱
着自在な取付手段により脱着可能に固定されている。ま
た、第2パンチ409の外周部も同様に、複数の皿ばね
からなるばね手段412を介して角筒状のばね固定部材
413に結合されている。このばね固定部材413は第
1パンチ401に対して、図示しないねじを用いた脱着
自在な取付手段により脱着可能に固定されている。
【0046】上記ばね手段410、412は、それぞれ
第1パンチ401、第2パンチ409に、後退方向(図
7の上方向)に戻す力を付与するものである。一方、下
側成形型50には、図8〜図11に示すように、下側ダ
イ(ガイド部材)501が備えられており、この下側ダ
イ501のガイド穴502に軸方向(上下方向)に往復
動可能に第3のパンチ503が嵌合している。この第3
のパンチ503は、断面長方形(図7(a)参照)のも
ので、前述したオリフィスプレート31、32の下流側
開口312、322を成形できるように、この下流側開
口312、322の長方形断面積と同一に設定してあ
る。
【0047】第3パンチ503も、図示を省略したが第
1パンチ401と同様に、複数の皿ばねからなるばね手
段および角筒状のばね固定部材を介して、下側側ダイ5
01に連結されており、また前進端位置を規制するスト
ッパー機構も同様に設けてある。上記した第1、第2、
第3のパンチ401、409、503はそれぞれ独立に
可動できるように、それぞれ別個のパンチ駆動装置(図
示せず)で駆動されるようになっている。このパンチ駆
動装置は種々なものを使用でき、例えば電気的に制御さ
れる油圧機構を用いることができる。
【0048】次に、上記構成を有するプレス成形装置を
使用して、オリフィスプレートを製造する製造方法を説
明すると、図8は第1工程を示し、上下のダイ402、
501で、オリフィスプレート31、32を、所定位置
に位置決めして、その板厚方向の両側から挟持する。次
に、図9は第2工程で、上側成形型40に設けられてい
る第1、第2パンチ401、409を連動して一体に前
進させ、前述した上流側開口311、321に相当する
テーパ状凹部を形成する。すなわち、オリフィスプレー
ト31、32の予め定めた所定部位を、平板形状の上流
側平面317、327から下流側平面318、328に
向かってオリフィスプレート31、32の板厚の途中ま
で押圧変形して、テーパ状凹部を形成する。
【0049】この時の第1、第2パンチ401、409
の前進位置は、図7(b)に示す段付部406とストッ
パ面407とが当接することにより、規制される。次
に、図10は第3工程で、上記図9の状態から第2パン
チ409のみをさらに前進させ、下流側開口312、3
22の途中までに相当する上流通路部312a、322
aを形成する。ここで、第2パンチ409の前進位置の
規制は例えばパンチ駆動装置側に設けたストッパー機構
で行うことができる。
【0050】次に、図11は第4工程で、今度はオリフ
ィスプレート31、32の平板形状に対して、その下流
側平面318、328から上流側平面317、318に
向かって、下側成形型50に設けられている第3パンチ
503を前進させる。この第3パンチ503の前進によ
り、前記上流通路部312a、322a下方の連結部3
12b、322b(図10、11参照)を前記上流通路
部312a、322aと貫通するように打ち抜くので、
前記連結部312b、322bの打ち抜き部分(図面の
符号なし)が特許請求の範囲における下流通路部とな
る。
【0051】このように、上流通路部312a、322
aおよび下流通路部を形成することにより、下流側平面
318、328から上流側平面317、318に向かっ
て垂直に延びる下流側開口312、322が完成する。
ここで、第3パンチ503による下流通路部の打ち抜き
加工は上記第2パンチ409による上流通路部312
a、322aの加工方向と逆方向であり、かつ打ち抜き
加工の終端側は既に上流通路部312a、322aによ
り加工済であるため、打ち抜き加工の終端エッジ(上流
側開口311、321の斜面底部付近)に破断面が発生
せず、従ってバリを発生することもない。
【0052】なお、以上に述べた実施例では2枚のオリ
フィスプレート31、32をステンレス製としたが、鉄
系合金、あるいはシリコン等の金属で形成としてもよ
い。また、各オリフィスの形状は種々の形状を採用でき
る。例えば、上述の実施例のように長方形の開口である
必要はなく、角部の丸い長円形の開口であってもよい。
【0053】また、下流側の第2オリフィス320は、
スリット状に限らず、縦横比がほぼ等しい形状であって
もよい。さらには複数の燃料噴霧を形成するように複数
の連通開口330を開設するように上流側オリフィス3
10と下流側オリフィス320とを形成し、組み合わせ
てもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した第1実施例の燃料噴射弁を示
す断面図である。
【図2】第1実施例の燃料噴射弁のノズル部分を示す断
面図である。
【図3】第1実施例の第1のオリフィスプレートの平面
図である。
【図4】第1実施例の第2のオリフィスプレートの平面
図である。
【図5】第1実施例のオリフィスプレートの組立状態を
示す模式的な斜視図である。
【図6】(a)、(b)は本発明を適用した第2実施例
のオリフィスプレートを示す断面図、斜視図である。
【図7】(a)、(b)は本発明製造装置の一実施例を
示す要部の斜視図、断面図である。
【図8】本発明製造方法の第1工程を示す要部斜視図で
ある。
【図9】本発明製造方法の第2工程を示す要部斜視図で
ある。
【図10】本発明製造方法の第3工程を示す要部斜視図
である。
【図11】本発明製造方法の第4工程を示す要部斜視図
である。
【符号の説明】
15 バルブボディ 15b 弁座 16 ニードル 16 シート面 31、32 オリフィスプレート 310、320 オリフィス 311、321 第1の開口 312、322 第2の開口 312a、322a 上流通路部 401 第1パンチ 409 第2パンチ 503 第3パンチ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バルブボディと、 このバルブボディの内壁に形成された弁座と、 前記バルブボディ内に往復動可能に配設され、前記弁座
    と協動して燃料の流れを断続するシート面を有するニー
    ドルと、 前記弁座の下流側に配設され、燃料の噴霧形態を決定す
    るオリフィスを形成した金属製の平板形状からなるオリ
    フィスプレートとを備え、 このオリフィスプレートのオリフィスが、前記燃料流れ
    の上流側に位置する第1の開口と、前記燃料流れの下流
    側に位置する第2の開口とから構成されており、 前記第1の開口は、前記平板形状の上流側平面から下流
    側平面に向かって前記オリフィスプレートの板厚の途中
    までの部分にプレス加工により先細りテーパ状に形成さ
    れており、 前記第2の開口は、前記第1の開口の先細り先端部と連
    通するように、前記平板形状の上流側平面から下流側平
    面に向かう方向にプレス加工された上流通路部と、前記
    平板形状の下流側平面から上流側平面に向かって、前記
    上流通路部と貫通するようにプレス加工により打ち抜き
    形成された下流通路部とから構成されていることを特徴
    とする燃料噴射弁。
  2. 【請求項2】 前記第2の開口は、前記平板形状の下流
    側平面から上流側平面に向かって直線状に延びる内壁面
    で区画形成されていることを特徴とする請求項1に記載
    の燃料噴射弁。
  3. 【請求項3】 前記第2の開口は、前記平板形状の下流
    側平面から上流側平面に向かって垂直方向に延びる内壁
    面で区画形成されていることを特徴とする請求項1に記
    載の燃料噴射弁。
  4. 【請求項4】 前記第1及び第2の開口は、ともに前記
    平板形状の平面方向に延びる細長形状に形成されている
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記
    載の燃料噴射弁。
  5. 【請求項5】 前記細長形状の前記第1及び第2の開口
    からなるオリフィスを有するオリフィスプレートを複数
    枚有し、 この複数枚のオリフィスプレートを、前記細長形状のオ
    リフィスが交差するように配設されていることを特徴と
    する請求項4に記載の燃料噴射弁。
  6. 【請求項6】 バルブボディと、 このバルブボディの内壁に形成された弁座と、 前記バルブボディ内に往復動可能に配設され、前記弁座
    と協動して燃料の流れを断続するシート面を有するニー
    ドルとを備える燃料噴射弁において、 前記弁座の下流側に配設され、燃料の噴霧形態を決定す
    るオリフィスを形成した金属製の平板形状からなるオリ
    フィスプレートであって、 このオリフィスプレートのオリフィスが、前記燃料流れ
    の上流側に位置する第1の開口と、前記燃料流れの下流
    側に位置する第2の開口とから構成されており、 前記第1の開口は、前記平板形状の上流側平面から下流
    側平面に向かって前記オリフィスプレートの板厚の途中
    までの部分にプレス加工により先細りテーパ状に形成さ
    れており、 前記第2の開口は、前記第1の開口の先細り先端部と連
    通するように、前記平板形状の上流側平面から下流側平
    面に向かう方向にプレス加工された上流通路部と、前記
    平板形状の下流側平面から上流側平面に向かって、前記
    上流通路部と貫通するようにプレス加工により打ち抜き
    形成された下流通路部とから構成されていることを特徴
    とする燃料噴射弁用オリフィスプレート。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の燃料噴射弁用オリフィ
    スプレートの製造方法であって、 前記オリフィスプレートを、その板厚方向の両側から挟
    持する工程と、 前記オリフィスプレートの所定部位を、前記平板形状の
    上流側平面から下流側平面に向かって前記オリフィスプ
    レートの板厚の途中までプレス加工して、先細りテーパ
    状の第1の開口を形成する工程と、 前記オリフィスプレートの所定部位を、前記平板形状の
    上流側平面から下流側平面に向かう方向に前記オリフィ
    スプレートの板厚の途中までプレス加工して、前記第1
    の開口の先細り先端部と連通する、第2の開口の上流通
    路部を形成する工程と、 前記オリフィスプレートの所定部位を、前記平板形状の
    下流側平面から上流側平面に向かう方向にプレス加工し
    て、前記上流通路部と貫通するように、第2の開口の下
    流通路部を打ち抜き形成する工程と、 を具備することを特徴とする燃料噴射弁用オリフィスプ
    レートの製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項6に記載の燃料噴射弁用オリフィ
    スプレートの製造装置であって、 前記オリフィスプレートを、その板厚方向の両側から挟
    持する挟持手段と、 前記オリフィスプレートの所定部位を、前記平板形状の
    上流側平面から下流側平面に向かって前記オリフィスプ
    レートの板厚の途中までプレス加工して、先細りテーパ
    状の第1の開口を形成する第1のパンチ手段と、 この第1のパンチ手段の中心部に、この第1のパンチ手
    段と同一方向に作動可能に配設され、前記オリフィスプ
    レートの所定部位を、前記平板形状の上流側平面から下
    流側平面に向かう方向に前記オリフィスプレートの板厚
    の途中までプレス加工して、前記第1の開口の先細り先
    端部と連通する、第2の開口の上流通路部を形成する第
    2のパンチ手段と、 前記第1、第2のパンチ手段とは逆方向に作動可能に配
    設され、前記オリフィスプレートの所定部位を、前記平
    板形状の下流側平面から上流側平面に向かう方向にプレ
    ス加工して、前記上流通路部と貫通するように、前記第
    2の開口の下流通路部を打ち抜き形成する第3のパンチ
    手段とを具備することを特徴とする燃料噴射弁用オリフ
    ィスプレートの製造装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015209772A (ja) * 2014-04-24 2015-11-24 三菱電機株式会社 流体噴射弁およびこれを備えた噴霧生成装置並びにエンジン
JP2016098722A (ja) * 2014-11-21 2016-05-30 三菱電機株式会社 流体噴射弁およびこれを備えた噴霧生成装置

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JP2015209772A (ja) * 2014-04-24 2015-11-24 三菱電機株式会社 流体噴射弁およびこれを備えた噴霧生成装置並びにエンジン
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