JPH08283482A - ゴム組成物 - Google Patents
ゴム組成物Info
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- JPH08283482A JPH08283482A JP9534695A JP9534695A JPH08283482A JP H08283482 A JPH08283482 A JP H08283482A JP 9534695 A JP9534695 A JP 9534695A JP 9534695 A JP9534695 A JP 9534695A JP H08283482 A JPH08283482 A JP H08283482A
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- Japan
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- rubber composition
- meth
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 下記(A)成分100重量部、(B)成分5
〜400重量部、(C)成分0.1〜10重量部及び
(D)成分0.1〜10重量部を含有するゴム組成物。 (A)成分:エチレン−(メタ)アクリル酸エステル系
共重合体ゴム (B)成分:元素周期率表で第II族又は第III 族に属す
る金属の水酸化物 (C)成分:有機過酸化物 (D)成分:マレイミド化合物からなる少なくとも一種
の架橋助剤 【効果】 引張強度などの力学的特性及び圧縮永久歪み
性、耐油性及び耐寒性に優れ、かつ耐熱性にも優れたゴ
ム組成物を提供することができる。
〜400重量部、(C)成分0.1〜10重量部及び
(D)成分0.1〜10重量部を含有するゴム組成物。 (A)成分:エチレン−(メタ)アクリル酸エステル系
共重合体ゴム (B)成分:元素周期率表で第II族又は第III 族に属す
る金属の水酸化物 (C)成分:有機過酸化物 (D)成分:マレイミド化合物からなる少なくとも一種
の架橋助剤 【効果】 引張強度などの力学的特性及び圧縮永久歪み
性、耐油性及び耐寒性に優れ、かつ耐熱性にも優れたゴ
ム組成物を提供することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ゴム組成物に関するも
のである。更に詳しくは、本発明は、引張強度などの力
学的特性、圧縮永久歪み性、耐油性及び耐寒性に優れ、
かつ耐熱性にも優れたゴム組成物に関するものである。
ここで耐熱性とは、加硫ゴム組成物を高温雰囲気に置い
ても、その力学的特性が大きく低下しないことを意味す
る。
のである。更に詳しくは、本発明は、引張強度などの力
学的特性、圧縮永久歪み性、耐油性及び耐寒性に優れ、
かつ耐熱性にも優れたゴム組成物に関するものである。
ここで耐熱性とは、加硫ゴム組成物を高温雰囲気に置い
ても、その力学的特性が大きく低下しないことを意味す
る。
【0002】
【従来の技術】エチレン−アクリル酸エステル共重合体
を主成分とする加硫ゴム組成物は、耐熱性、耐油性及び
引張強度特性のバランスに優れることが知られている。
しかしながら、近年、かかる諸特性に対する要求水準は
一層高度化してきており、従来のゴム組成物では高度化
した要求水準を十分に充足しがたい状況になりつつあ
る。これらの諸特性のうち、耐熱性を改良するための検
討は種々行われており、たとえば特開平5−13259
2号公報には特定の老化防止剤を用いる方法が開示され
ている。しかしながら、耐熱性に求められる最近の要求
水準は一層厳しくなっており、一層優れた耐熱性を有す
ることが望まれている。
を主成分とする加硫ゴム組成物は、耐熱性、耐油性及び
引張強度特性のバランスに優れることが知られている。
しかしながら、近年、かかる諸特性に対する要求水準は
一層高度化してきており、従来のゴム組成物では高度化
した要求水準を十分に充足しがたい状況になりつつあ
る。これらの諸特性のうち、耐熱性を改良するための検
討は種々行われており、たとえば特開平5−13259
2号公報には特定の老化防止剤を用いる方法が開示され
ている。しかしながら、耐熱性に求められる最近の要求
水準は一層厳しくなっており、一層優れた耐熱性を有す
ることが望まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かかる現状に鑑み、本
発明が解決しようとする課題は、引張強度などの力学的
特性及び圧縮永久歪み性、耐油性及び耐寒性に優れ、か
つ耐熱性にも優れたゴム組成物を提供する点に存する。
発明が解決しようとする課題は、引張強度などの力学的
特性及び圧縮永久歪み性、耐油性及び耐寒性に優れ、か
つ耐熱性にも優れたゴム組成物を提供する点に存する。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、下
記(A)成分100重量部、(B)成分5〜400重量
部、(C)成分0.1〜10重量部及び(D)成分0.
1〜10重量部を含有するゴム組成物に係るものであ
る。 (A)成分:エチレン−(メタ)アクリル酸エステル系
共重合体ゴム (B)成分:元素周期率表で第II族又は第III 族に属す
る金属の水酸化物 (C)成分:有機過酸化物 (D)成分:マレイミド化合物からなる少なくとも一種
の架橋助剤
記(A)成分100重量部、(B)成分5〜400重量
部、(C)成分0.1〜10重量部及び(D)成分0.
1〜10重量部を含有するゴム組成物に係るものであ
る。 (A)成分:エチレン−(メタ)アクリル酸エステル系
共重合体ゴム (B)成分:元素周期率表で第II族又は第III 族に属す
る金属の水酸化物 (C)成分:有機過酸化物 (D)成分:マレイミド化合物からなる少なくとも一種
の架橋助剤
【0005】以下、詳細に説明する。
【0006】本発明の(A)成分は、エチレン−(メ
タ)アクリル酸エステル系共重合体ゴムである。(メ
タ)アクリル酸エステルとは、アクリル酸エステル及び
/又はメタクリル酸エステルであることを表わす。アク
リル酸エステル又はメタクリル酸エステルとは、アクリ
ル酸又はメタクリル酸とアルコールから得られるエステ
ルである。アルコールとしては、炭素数1〜8のアルコ
ールが好ましい。(メタ)アクリル酸エステルの具体例
としては、メチルアクリレート、メチルメタクリレー
ト、n−ブチルアクリレート、n−ブチルメタクリレー
ト、tert−ブチルアクリレート、tert−ブチル
メタクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、2
−エチルヘキシルメタクリレートなどをあげることがで
きる。なお、(メタ)アクリル酸エステルとしては、そ
の一種を単独で使用してもよく、又は二種以上を併用し
てもよい。
タ)アクリル酸エステル系共重合体ゴムである。(メ
タ)アクリル酸エステルとは、アクリル酸エステル及び
/又はメタクリル酸エステルであることを表わす。アク
リル酸エステル又はメタクリル酸エステルとは、アクリ
ル酸又はメタクリル酸とアルコールから得られるエステ
ルである。アルコールとしては、炭素数1〜8のアルコ
ールが好ましい。(メタ)アクリル酸エステルの具体例
としては、メチルアクリレート、メチルメタクリレー
ト、n−ブチルアクリレート、n−ブチルメタクリレー
ト、tert−ブチルアクリレート、tert−ブチル
メタクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、2
−エチルヘキシルメタクリレートなどをあげることがで
きる。なお、(メタ)アクリル酸エステルとしては、そ
の一種を単独で使用してもよく、又は二種以上を併用し
てもよい。
【0007】(A)エチレン−(メタ)アクリル酸エス
テル系共重合体ゴムにおけるエチレンと(メタ)アクリ
ル酸エステルの含有割合は、エチレン/(メタ)アクリ
ル酸エステルのモル比で50/50〜85/15が好ま
しく、更に好ましくは60/40〜80/20である。
エチレンの割合が過多な場合は得られる共重合体の結晶
度が高くなり、ゴム弾性が低下し、耐油性にも劣ること
がある。一方、(メタ)アクリル酸エステルの割合が過
多な場合は脆化点が高くなり、低温での使用が困難とな
ることがある。なお、(メタ)アクリル酸エステルとし
て二種以上を併用した場合の(メタ)アクリル酸エステ
ルの量は、各(メタ)アクリル酸エステルの合計量を基
準とする。本発明の(A)エチレン−(メタ)アクリル
酸エステル系共重合体ゴムは、上記のエチレン及び(メ
タ)アクリル酸エステルに加えて、これらと共重合可能
な他の単量体を含有するものであってもよい。該単量体
としては、たとえばイソブチレン、スチレン及びその誘
導体、酢酸ビニル、テトラフルオロエチレン及びヘキサ
フルオロプロピレンなどのハロゲン化オレフィン又はグ
リシジルアクリレート、グリシジルメタクリレート、イ
タコン酸ジグリシジルエステル、ブテントリカルボン酸
トリグリシジルエステル、p−スチレンカルボン酸グリ
シジルエステルなどの不飽和グリシジルエステル、ビニ
ルグリシジルエーテル、アリルグリシジルエーテル、メ
タクリルグリシジルエーテルなどの不飽和グリシジルエ
ーテルなどエポキシ基含有単量体などをあげることがで
きる。その中でも特にエチレン−(メタ)アクリル酸ア
ルキルエステル共重合体ゴムであることが好ましい。
テル系共重合体ゴムにおけるエチレンと(メタ)アクリ
ル酸エステルの含有割合は、エチレン/(メタ)アクリ
ル酸エステルのモル比で50/50〜85/15が好ま
しく、更に好ましくは60/40〜80/20である。
エチレンの割合が過多な場合は得られる共重合体の結晶
度が高くなり、ゴム弾性が低下し、耐油性にも劣ること
がある。一方、(メタ)アクリル酸エステルの割合が過
多な場合は脆化点が高くなり、低温での使用が困難とな
ることがある。なお、(メタ)アクリル酸エステルとし
て二種以上を併用した場合の(メタ)アクリル酸エステ
ルの量は、各(メタ)アクリル酸エステルの合計量を基
準とする。本発明の(A)エチレン−(メタ)アクリル
酸エステル系共重合体ゴムは、上記のエチレン及び(メ
タ)アクリル酸エステルに加えて、これらと共重合可能
な他の単量体を含有するものであってもよい。該単量体
としては、たとえばイソブチレン、スチレン及びその誘
導体、酢酸ビニル、テトラフルオロエチレン及びヘキサ
フルオロプロピレンなどのハロゲン化オレフィン又はグ
リシジルアクリレート、グリシジルメタクリレート、イ
タコン酸ジグリシジルエステル、ブテントリカルボン酸
トリグリシジルエステル、p−スチレンカルボン酸グリ
シジルエステルなどの不飽和グリシジルエステル、ビニ
ルグリシジルエーテル、アリルグリシジルエーテル、メ
タクリルグリシジルエーテルなどの不飽和グリシジルエ
ーテルなどエポキシ基含有単量体などをあげることがで
きる。その中でも特にエチレン−(メタ)アクリル酸ア
ルキルエステル共重合体ゴムであることが好ましい。
【0008】本発明の(A)エチレン−(メタ)アクリ
ル酸エステル系共重合体ゴムとしては、JIS K67
91で規定される190℃の溶融指数が通常0.5〜5
00g/10分、好ましくは0.5〜50g/10分の
範囲にあるものが使用される。
ル酸エステル系共重合体ゴムとしては、JIS K67
91で規定される190℃の溶融指数が通常0.5〜5
00g/10分、好ましくは0.5〜50g/10分の
範囲にあるものが使用される。
【0009】本発明の(A)エチレン−(メタ)アクリ
ル酸エステル系共重合体ゴムは、通常の方法、たとえば
フリーラジカル開始剤による塊状重合、乳化重合、溶液
重合などによって製造することができる。なお、代表的
な重合方法は、特公昭46−45085号公報に記載さ
れた方法、フリーラジカルを生成する重合開始剤の存在
下、圧力500kg/cm2 以上、温度40〜300℃
の条件により製造することができる。
ル酸エステル系共重合体ゴムは、通常の方法、たとえば
フリーラジカル開始剤による塊状重合、乳化重合、溶液
重合などによって製造することができる。なお、代表的
な重合方法は、特公昭46−45085号公報に記載さ
れた方法、フリーラジカルを生成する重合開始剤の存在
下、圧力500kg/cm2 以上、温度40〜300℃
の条件により製造することができる。
【0010】本発明の(B)成分は、元素周期率表で第
II族又は第III 族に属する金属の水酸化物である。該金
属の水酸化物としては、水酸化アルミニウム及び水酸化
マグネシウムが好ましく、耐熱性の観点から水酸化アル
ミニウムが特に好ましい。
II族又は第III 族に属する金属の水酸化物である。該金
属の水酸化物としては、水酸化アルミニウム及び水酸化
マグネシウムが好ましく、耐熱性の観点から水酸化アル
ミニウムが特に好ましい。
【0011】本発明の(C)成分は、有機過酸化物であ
る。該有機過酸化物としては、ゴムの架橋に通常用いら
れるものが使用でき、たとえばジ−t−ブチルパーオキ
サイド、t−ブチルクミルパーオキサイド、ジクミルパ
ーオキサイド、α,α−ビス(t−ブチルパーオキシイ
ソプロピル)ベンゼン、2,5−ジメチル−2,5−ジ
(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル
−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン−3、
1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−
トリメチルシクロヘキサン、n−ブチル−4,4−ビス
(t−ブチルパーオキシ)バレレート、2,2−ビス
(t−ブチルパーオキシ)ブタン、2,2−ビス(t−
ブチルパーオキシ)オクタンなどがあげられる。
る。該有機過酸化物としては、ゴムの架橋に通常用いら
れるものが使用でき、たとえばジ−t−ブチルパーオキ
サイド、t−ブチルクミルパーオキサイド、ジクミルパ
ーオキサイド、α,α−ビス(t−ブチルパーオキシイ
ソプロピル)ベンゼン、2,5−ジメチル−2,5−ジ
(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル
−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン−3、
1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−
トリメチルシクロヘキサン、n−ブチル−4,4−ビス
(t−ブチルパーオキシ)バレレート、2,2−ビス
(t−ブチルパーオキシ)ブタン、2,2−ビス(t−
ブチルパーオキシ)オクタンなどがあげられる。
【0012】本発明の(D)成分は、マレイミド化合物
からなる少なくとも一種の架橋助剤である。マレイミド
化合物の具体例としては、m−フェニレンビスマレイミ
ド、トルイレンビスマレイミドなどがあげられる。
からなる少なくとも一種の架橋助剤である。マレイミド
化合物の具体例としては、m−フェニレンビスマレイミ
ド、トルイレンビスマレイミドなどがあげられる。
【0013】本発明のゴム組成物は、(A)成分100
重量部、(B)成分5〜400重量部、好ましくは5〜
200重量部、(C)成分0.1〜10重量部、好まし
くは0.5〜10重量部及び(D)成分0.1〜10重
量部、好ましくは0.5〜10重量部を含有するゴム組
成物である。(B)成分が過少であると耐熱性改良効果
に劣り、一方(B)成分が過多であると組成物の粘度が
増大し加工性が悪化する。(C)成分が過少であると架
橋密度が不足し、得られる加硫ゴムの機械的強度が劣
り、一方(C)成分が過多であると加硫成形時に発泡等
の不都合を生じる。(D)成分が過少であると架橋密度
が不足し、得られる加硫ゴムの機械的強度及び圧縮永久
歪み性が劣り、一方(D)成分が過多であるとスコーチ
が速くなりすぎる。
重量部、(B)成分5〜400重量部、好ましくは5〜
200重量部、(C)成分0.1〜10重量部、好まし
くは0.5〜10重量部及び(D)成分0.1〜10重
量部、好ましくは0.5〜10重量部を含有するゴム組
成物である。(B)成分が過少であると耐熱性改良効果
に劣り、一方(B)成分が過多であると組成物の粘度が
増大し加工性が悪化する。(C)成分が過少であると架
橋密度が不足し、得られる加硫ゴムの機械的強度が劣
り、一方(C)成分が過多であると加硫成形時に発泡等
の不都合を生じる。(D)成分が過少であると架橋密度
が不足し、得られる加硫ゴムの機械的強度及び圧縮永久
歪み性が劣り、一方(D)成分が過多であるとスコーチ
が速くなりすぎる。
【0014】本発明のゴム組成物を得る方法は、たとえ
ば次のとおりである。本発明の(A)成分〜(D)成分
及び必要に応じて公知の酸化防止剤、加硫促進剤、加工
助剤、亜鉛華、ステアリン酸、補強剤、充填剤、軟化剤
などを、ロール、バンバリーなどの通常の混練機を用い
て混合することにより、本発明のゴム組成物が得られ
る。なお、該ゴム組成物は目的に応じた形状に成形さ
れ、加硫工程を経て、成形された加硫ゴム組成物とされ
る。加硫は、通常120℃以上、好ましくは150〜2
20℃の温度で約1〜30分間で行われる。
ば次のとおりである。本発明の(A)成分〜(D)成分
及び必要に応じて公知の酸化防止剤、加硫促進剤、加工
助剤、亜鉛華、ステアリン酸、補強剤、充填剤、軟化剤
などを、ロール、バンバリーなどの通常の混練機を用い
て混合することにより、本発明のゴム組成物が得られ
る。なお、該ゴム組成物は目的に応じた形状に成形さ
れ、加硫工程を経て、成形された加硫ゴム組成物とされ
る。加硫は、通常120℃以上、好ましくは150〜2
20℃の温度で約1〜30分間で行われる。
【0015】本発明のゴム組成物を加硫して得られる加
硫ゴム組成物は、たとえば各種シール材(ガスケット、
O−リング、パッキング、オイルシールなど)、ホー
ス、ベルト、ロールなどに使用できる。
硫ゴム組成物は、たとえば各種シール材(ガスケット、
O−リング、パッキング、オイルシールなど)、ホー
ス、ベルト、ロールなどに使用できる。
【0016】
【実施例】次に実施例及び比較例をもって、本発明を説
明する。 実施例1〜4及び比較例1〜4 (A)成分としてのエチレン−アクリル酸エステル共重
合体ゴム(エチレン68モル%、アクリル酸メチル32
モル%)100重量部に表1又は表2の配合並びに共通
配合としてのステアリン酸1重量部及びステアリルアミ
ン0.5重量部を、8インチオープンロールを用いて混
練し、組成物を得た。該組成物の加硫速度を東洋精機社
製オシレーティングディスクレオメーターを用いて17
0℃の条件にて測定した。また、コンパウンドを170
℃×20分の条件下で加硫し、得られた加硫ゴム組成物
の各種物性を、JIS−K−6301に準じて測定し
た。結果を表1〜2に示した。結果から、本発明のゴム
組成物においては成分(A)〜(D)が必須であり、比
較例に比して実施例の方が耐熱性に優れることがわか
る。
明する。 実施例1〜4及び比較例1〜4 (A)成分としてのエチレン−アクリル酸エステル共重
合体ゴム(エチレン68モル%、アクリル酸メチル32
モル%)100重量部に表1又は表2の配合並びに共通
配合としてのステアリン酸1重量部及びステアリルアミ
ン0.5重量部を、8インチオープンロールを用いて混
練し、組成物を得た。該組成物の加硫速度を東洋精機社
製オシレーティングディスクレオメーターを用いて17
0℃の条件にて測定した。また、コンパウンドを170
℃×20分の条件下で加硫し、得られた加硫ゴム組成物
の各種物性を、JIS−K−6301に準じて測定し
た。結果を表1〜2に示した。結果から、本発明のゴム
組成物においては成分(A)〜(D)が必須であり、比
較例に比して実施例の方が耐熱性に優れることがわか
る。
【0017】
【表1】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実施例 比 較 例 1 1 2 配合 *1 水酸化アルミニウム(B) 80 0 80 珪酸マグネシウム(他) 0 80 0 有機過酸化物(C) 3.5 3.5 3.5 MPBM(D) 4 0 0 TAIC(他) 0 3 4 アミン系老化防止剤 4 4 4 評価 MH kgf・cm *2 14.9 18.9 20.8 ML kgf・cm *3 0.7 0.7 0.5 t ' c (90)分 *4 6.9 15.2 15.8 加硫物性 引張強度Kgf/cm2 76 75 86 伸び% 660 490 490 硬度JIS-A 50 61 50 耐熱性(180℃×600hr 後) 引張強度Kgf/cm2 53 36 52 同上保持率% 70 48 60 伸び% 220 50 60 同上保持率% 33 10 13 硬度JIS-A 59 71 74 同上変化値 +9 +10 +24 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0018】
【表2】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実 施 例 比 較 例 2 3 4 3 4 配合 *1 水酸化アルミニウム(B) 10 20 20 0 0 FEF ブラック(他) 0 0 0 40 0 ISAFブラック(他) 30 20 30 0 40 有機過酸化物(C) 3.5 3.5 3.5 3.5 3.5 MPBM(D) 2 2 2 2 2 アミン系老化防止剤 2 2 2 2 2 評価 MH kgf・cm *2 24.7 20.2 29.0 25.5 27.1 ML kgf・cm *3 1.4 1.6 2.0 1.0 1.8 t ' c (90)分 *4 7.7 8.5 6.9 9.4 7.6 加硫物性 引張強度Kgf/cm2 152 128 147 150 181 伸び% 400 440 350 340 360 硬度JIS-A 60 53 61 61 67 耐熱性(175℃×504hr 後) 引張強度Kgf/cm2 79 78 68 61 75 同上保持率% 52 61 46 41 41 伸び% 270 360 200 170 150 同上保持率% 66 82 58 50 42 硬度JIS-A 71 59 74 75 82 同上変化値 +11 +6 +13 +14 +15 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0019】*1 配合 水酸化アルミニウム:昭和電工社製「ハイジライトH4
2M」(商品名) 珪酸アルミニウム:米国Cyprus Industr
ial Minerals Co.製 「ミストロンベ
ーパー」(商品名) FEFブラック:東海カーボン社製「シーストSO」
(商品名) ISAFブラック:東海カーボン社製「シースト6」
(商品名) 有機過酸化物:ジクミルパーオキサイド MPBM:m−フェニレンビスマレイミド TAIC:トリアリルイソシアヌレート アミン系老化防止剤:ユニロイヤル社製「ノーガード4
45」(商品名) *2 MH:最高トルク値 *3 ML:最低トルク値 *4 t' c (90) :適正加硫時間
2M」(商品名) 珪酸アルミニウム:米国Cyprus Industr
ial Minerals Co.製 「ミストロンベ
ーパー」(商品名) FEFブラック:東海カーボン社製「シーストSO」
(商品名) ISAFブラック:東海カーボン社製「シースト6」
(商品名) 有機過酸化物:ジクミルパーオキサイド MPBM:m−フェニレンビスマレイミド TAIC:トリアリルイソシアヌレート アミン系老化防止剤:ユニロイヤル社製「ノーガード4
45」(商品名) *2 MH:最高トルク値 *3 ML:最低トルク値 *4 t' c (90) :適正加硫時間
【0020】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明により、引
張強度などの力学的特性及び圧縮永久歪み性、耐油性及
び耐寒性に優れ、かつ耐熱性にも優れたゴム組成物を提
供することができた。
張強度などの力学的特性及び圧縮永久歪み性、耐油性及
び耐寒性に優れ、かつ耐熱性にも優れたゴム組成物を提
供することができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 33/06 LHU C08L 33/06 LHU LHV LHV (72)発明者 西山 忠明 千葉県市原市姉崎海岸5の1 住友化学工 業株式会社内
Claims (4)
- 【請求項1】 下記(A)成分100重量部、(B)成
分5〜400重量部、(C)成分0.1〜10重量部及
び(D)成分0.1〜10重量部を含有するゴム組成
物。 (A)成分:エチレン−(メタ)アクリル酸エステル系
共重合体ゴム (B)成分:元素周期率表で第II族又は第III 族に属す
る金属の水酸化物 (C)成分:有機過酸化物 (D)成分:マレイミド化合物からなる少なくとも一種
の架橋助剤 - 【請求項2】 (A)成分がエチレンと(メタ)アクリ
ル酸アルキルエステル類からなる共重合体ゴムである請
求項1記載のゴム組成物。 - 【請求項3】 (B)成分が水酸化アルミニウム又は水
酸化マグネシウムである請求項2記載のゴム組成物。 - 【請求項4】 (B)成分が水酸化アルミニウムである
請求項2記載のゴム組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9534695A JPH08283482A (ja) | 1995-04-20 | 1995-04-20 | ゴム組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9534695A JPH08283482A (ja) | 1995-04-20 | 1995-04-20 | ゴム組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08283482A true JPH08283482A (ja) | 1996-10-29 |
Family
ID=14135124
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9534695A Pending JPH08283482A (ja) | 1995-04-20 | 1995-04-20 | ゴム組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08283482A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016121240A (ja) * | 2014-12-24 | 2016-07-07 | Nok株式会社 | エチレンアクリルゴム組成物及びエチレンアクリルゴム |
EP3150664A4 (en) * | 2014-05-08 | 2017-12-06 | NOK Corporation | Ethylene acrylic rubber composition, ethylene acrylic rubber, rubber-metal composite, and bonded piston seal |
WO2019130947A1 (ja) * | 2017-12-27 | 2019-07-04 | 株式会社大阪ソーダ | ゴム組成物 |
-
1995
- 1995-04-20 JP JP9534695A patent/JPH08283482A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3150664A4 (en) * | 2014-05-08 | 2017-12-06 | NOK Corporation | Ethylene acrylic rubber composition, ethylene acrylic rubber, rubber-metal composite, and bonded piston seal |
US10294345B2 (en) | 2014-05-08 | 2019-05-21 | Nok Corporation | Ethylene-acrylic rubber composition, ethylene-acrylic rubber, rubber metal composite, and bonded piston sealing |
JP2016121240A (ja) * | 2014-12-24 | 2016-07-07 | Nok株式会社 | エチレンアクリルゴム組成物及びエチレンアクリルゴム |
WO2019130947A1 (ja) * | 2017-12-27 | 2019-07-04 | 株式会社大阪ソーダ | ゴム組成物 |
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