JPH08283246A - ピリミジン誘導体、その製造方法及び有害生物防除剤 - Google Patents

ピリミジン誘導体、その製造方法及び有害生物防除剤

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JPH08283246A
JPH08283246A JP15380695A JP15380695A JPH08283246A JP H08283246 A JPH08283246 A JP H08283246A JP 15380695 A JP15380695 A JP 15380695A JP 15380695 A JP15380695 A JP 15380695A JP H08283246 A JPH08283246 A JP H08283246A
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group
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lower alkyl
alkyl group
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JP15380695A
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English (en)
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Isamu Kasahara
勇 笠原
Hirohito Oooka
浩仁 大岡
Kazuhiko Murahashi
一彦 村橋
Mitsuhiko Matsuda
逵彦 松田
Chikaaki Sano
愼亮 佐野
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Nippon Soda Co Ltd
Original Assignee
Nippon Soda Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】式〔I〕 【化1】 〔式中、Arは、置換されていてもよいフェニル基又は
置換されていてもよいピリジル基を、nは0又は1を、
1 は水素原子、ハロゲン原子又は低級アルキル基を、
2 は水素原子、低級アルキル基又は低級アルキルチオ
基を、Xは−N(R4 )−、O又はSを、R3 は−(C
HR5 m −A1 、−(CHR6 k −O−A2 等を、
m、kは1、2を、A1 、A2 は置換されていてもよい
フェニル基又は置換されていてもよいピリジル基を、R
4 は水素原子、低級アルキル基又は低級アルコキシ基
を、R5 、R6 は水素原子又は低級アルキル基を示
す。〕で表されるピリミジン誘導体。 【効果】優れた有害生物防除効果を示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規なピリミジン誘導
体、その製造方法及び有害生物防除剤に関する。
【0002】従来より、作物の病虫害等に対して多数の
防除薬剤が使用されているが、その防除効力が不十分で
あったり、薬剤耐性の病原菌や害虫の出現によりその使
用が制限されたり、また植物体に薬害や汚染を生じた
り、あるいは人畜魚類に対する毒性が強かったりするこ
とから、必ずしも満足すべき防除薬とは言い難いものが
少なくない。従って、かかる欠点の少ない安全に使用で
きる薬剤の出現が強く要請されている。
【0003】関連する技術として以下のものがある。 i)4−アミノ−5−アリールピリミジン類は抗炎症剤
として知られている(Journal of Medi
cinal Chemistry,1975,18,6
23)が、農業用殺菌、殺虫活性の記載はない。
【0004】ii)以下の化合物は文献既知の化合物であ
るが、農園芸用殺菌、殺虫活性の記載はない。
【化6】 1 :NHCH3 ,NHCH2 CH3 ケミカルアブストラクツ 85:78076d(Pra
kt.Panelleniou Chem.Syned
iou,4th 1970 (Pub.1972),1,
62−3)
【0005】
【化7】 2 :NHCH3 ,NHEt,NHPr,NHBu,N
HCH2 Ph r3 :NHEt,NHPr,NHBu,NHCH2 Ph ケミカルアブストラクツ 85:78077e(Pra
kt.Panelleniou Chem.Syned
riou,4th 1970 (Pub.1972),
1,64−8)
【0006】iii)2位アルキルチオ誘導体は公開平1−
261306号公報に記載されているが殺菌、殺虫活性
の記載はない。
【化8】
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、工業
的に有利に製造でき効果が確実で安全に使用できる有害
生物防除剤を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、式〔I〕
【化9】 〔式中、Arは、置換されていてもよいフェニル基又は
置換されていてもよいピリジル基を示す。nは0又は1
を示す。R1 は水素原子、ハロゲン原子又は低級アルキ
ル基を示す。R2 は水素原子、低級アルキル基又は低級
アルキルチオ基を示す。Xは−N(R4 )−、Oまたは
Sを示す。R3 は−(CHR5 m −A1 、−(CHR
6 k −O−A2 、C1 −C12のアルキル基又はC2
12のアルケニル基を示す。m、kは1、2を示す。A
1 、A2 は置換されていてもよいフェニル基又は置換さ
れていてもよいピリジル基を示す。R4 は水素原子、低
級アルキル基又は低級アルコキシ基を示す。R5 、R6
は水素原子又は低級アルキル基を示す。〕で表されるピ
リミジン誘導体その製造方法及び有害生物防除剤であ
る。
【0009】本発明において、Arの置換されていても
よいフェニル基、置換されていてもよいピリジル基の置
換基としては、例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素な
どのハロゲン原子、炭素数1〜6の直鎖又は分枝の低級
アルキル基、炭素数1〜6の直鎖又は分枝の低級ハロア
ルキル基、炭素数1〜6の直鎖又は分枝の低級アルコキ
シ基等が挙げられる。
【0010】A1 、A2 の置換されていてもよいフェニ
ル基、置換されていてもよいピリジル基の置換基として
は、例えばフッ素、塩素、臭素、ヨウ素などのハロゲン
原子、炭素数1〜6の直鎖又は分枝の低級アルキル基、
炭素数1〜6の直鎖又は分枝の低級ハロアルキル基、炭
素数1〜6の直鎖又は分枝の低級アルコキシ低級アルキ
ル基、炭素数1〜6の直鎖又は分枝の低級アルコキシ
基、置換基を有していてもよいフェノキシ基等が挙げら
れる。
【0011】Ar、A1 、A2 の置換基が2つ以上ある
とき、これらは同一でも相異なっていてもよい。
【0012】また、本発明において低級アルキル基、低
級アルコキシ基、低級アルキルチオ基は前述のように通
常炭素数1から6のものをいうが、例えば、メチル基、
エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、s
ec−ブチル基、t−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル
基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロ
ポキシ基、ブトキシ基、sec−ブトキシ基、t−ブト
キシ基、ペンチルオキシ基、ヘキシルオキシ基、メチル
チオ基、エチルチオ基、プロピルチオ基、イソプロピル
チオ基、ブチルチオ基、sec−ブチルチオ基、t−ブ
チルチオ基、ペンチルチオ基、ヘキシルチオ基等を挙げ
ることができる。
【0013】(製造方法)
【化10】 (式中、Ar、n、R1 、R2 、X及びR3 は前記と同
じ意味を表わし、Halはハロゲン原子を表わす。)
【0014】本発明の化合物〔I〕は、通常、原料の化
合物〔II〕と化合物〔III 〕もしくはその塩とを溶媒中
又は無溶媒で反応を行うことにより合成できるが、反応
を促進させるために、塩基存在下に反応させることが好
ましい。
【0015】用いられる溶媒としては、本反応に直接関
与しないものであれば特に限定されず、例えば、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン、メチルナフタリン、石油エー
テル、リグロイン、ヘキサン、クロルベンゼン、ジクロ
ルベンゼン、塩化メチレン、クロロホルム、ジクロロメ
タン、ジクロルエタン、トリクロルエチレン、シクロヘ
キサンのような塩素化された又はされていない芳香族、
脂肪族、脂環式の炭化水素類;ジエチルエーテル、テト
ラヒドロフラン、ジオキサンなどのようなエーテル類;
アセトン、メチルエチルケトンなどのようなケトン類;
N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセ
トアミドなどのようなアミド類;アセトニトリル、プロ
ピオニトリルなどのようなニトリル類;トリエチルアミ
ン、ピリジン、N,N−ジメチルアニリンなどのような
有機塩基;1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン;
ジメチルスルホキシド;前記溶媒の混合物などを挙げる
ことができる。
【0016】塩基としては、特に限定されず、例えば有
機塩基(例えば、トリエチルアミン、ピリジン、N,N
−ジメチルアニリン、DBUなど)、アルコールと金属
ナトリウムや金属カリウムなどから調製できるアルカリ
金属アルコキシド(例えば、ナトリウムメトキシド、ナ
トリウムエトキシドなど)、無機塩基(例えば、水素化
ナトリウム、ナトリウムアミド、水酸化ナトリウム、水
酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、
炭酸カリウムなど)などを挙げることができるが、有機
塩基が好ましい。
【0017】反応は0℃から150℃で、通常10分〜
24時間で円滑に進行する。
【0018】(他の製造方法)本発明化合物の内、R1
が水素原子の化合物は、次式に示すようにハロゲン化合
物の水素添加によっても合成することができる。
【化11】
【0019】本発明化合物の原料化合物(II)は、例え
ば、以下の方法で合成することができる。 i)J.Chem.Soc.347(1945),J.
Org.Chem.,37,3216 (1972)など
に示されているアリールアセトニトリルから誘導する方
【化12】
【0020】ii)J.Amer.Chem.Soc.,
77,745(1955)などにより得られる4,6−
ジヒドロキシピリミジン誘導体から導く方法
【化13】
【0021】iii)J.Amer.Chem.Soc.,
69,2941(1938)などに記載の2−チオ−5
−ベンジルチオウラシル誘導体から導く方法
【化14】
【0022】反応終了後は通常の後処理を行うことによ
り目的物を得ることができる。本発明化合物の構造は、
IR、NMR、MS等から決定した。
【0023】
【実施例】次に実施例を挙げ、本発明を更に詳しく説明
する。 実施例1
【化15】 4−〔2−(2,4−ジメチルフェノキシ)エチルアミ
ノ〕−5−フェニルピリミジン(化合物番号6)の合成 4−クロロ−5−フェニルピリミジン0.4gをジメチ
ルスルホキシド5mlに溶解し、次いで2−(2,4−
ジメチルフェノキシ)エチルアミン0.42g、トリエ
チルアミン0.3gを加え70℃にて5時間撹拌した。
反応終了後、反応液を氷水に注ぎ、酢酸エチルにて抽出
した。有機層を水洗後、無水硫酸マグネシウム乾燥し
た。溶媒を減圧留去し、得られた粗生成物をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(溶出液;ヘキサン:酢酸エ
チル=3:2(v/v))にて精製して目的物0.55
g(mp67−68℃)を得た。
【0024】実施例2
【化16】 4−フェネチルオキシ−5−フェニルピリミジン(化合
物番号30)の合成 フェネチルアルコール1.3gに金属ナトリウム0.0
5g加え、さらにテトラヒドロフラン5ml加え1時間
加熱し、溶解する。冷却後、4−クロロ−5−フェニル
ピリミジン0.4gを加え、3時間加熱還流した。反応
終了後、反応液を氷水に注ぎ、クロロホルム抽出した。
有機層を飽和食塩水にて洗浄した後、無水硫酸マグネシ
ウムにて乾燥した。溶媒を減圧留去後、得られた粗生成
物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液;ヘ
キサン:酢酸エチル=9:1 (v/v))にて精製して
目的物0.22g(mp.47−49℃)を得た。
【0025】実施例3
【化17】 4−オクチルアミノ−5− (2−ピリジル)ピリミジン
(化合物番号105)の合成 4−クロロ−5−(2−ピリジル)ピリミジン0.96
gをベンゼン10mlに溶解し、氷水冷却下、オクチル
アミン0.97gおよひトリエチルアミン0.76gを
加えた。室温にて一晩撹拌して反応を完結した。反応液
に冷水および酢酸エチルを加え、有機層を分取し、水洗
後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。次いで、減圧下
に溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(溶出液;酢酸エチル:ヘキサン=1/
1(v/v))で精製して、目的物1.1g(nD 22.0
1.5533 )を得た。
【0026】実施例4
【化18】 5−ベンジル−6−クロロ−2−メチル−4−オクチル
アミノピリミジン(化合物番号65)の合成 5−ベンジル−4,6−ジクロロ−2−メチルピリミジ
ン1.26gをジメチルスルホキシド13mlに溶解
し、次いでオクチルアミン0.96gおよびトリエチル
アミン0.75gを加え、室温にて4時間撹拌した。反
応終了後、反応液を氷水に注ぎ、クロロホルムにて抽出
した。有機層をさらに水洗後、無水硫酸マグネシウムで
乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた粗生成物をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液;ヘキサン:
酢酸エチル=4:1 (v/v))にて精製して、目的物
1.22g(nD 23.1 1.5395 )を得た。
【0027】実施例5
【化19】 5−ベンジル−4−オクチルオキシピリミジン(化合物
番号87)の合成 5−ベンジル−6−クロロ−4−オクチルオキシピリミ
ジン0.7gをトルエン7mlおよびエタノール5ml
に溶解し、これに炭酸ナトリウム0.1gを水1mlに
溶解した水溶液を加えた。さらに5%パラジウム炭素
0.15gを加えて室温に10時間水素ガスと接触させ
た。反応終了後、触媒を濾去し、クロロホルム、水を加
えて分液した。有機層を無水硫酸マグネシウムにて乾燥
した。溶媒を減圧留去し、得られた粗生成物をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(溶出液;ヘキサン:酢酸
エチル=9:1 (v/v))で精製して、目的物0.3
5g(nD 22.5 1.5215 )を得た。
【0028】実施例6
【化20】 5−ベンジル−4−ブチルアミノピリミジン(化合物番
号53)の合成 5−ベンジル−4−ブチルアミノ−6−クロロピリミジ
ン0.78gをトルエン5mlおよびエタノール3ml
に溶解し、これに炭酸ナトリウム0.1gを水1mlに
溶解した水溶液を加えた。さらに5%パラジウム炭素
0.15gを加えて、室温にて6時間水素ガスと接触さ
せた。反応完結後、触媒を濾去し、クロロホルム、水を
加え分液し、有機層を無水硫酸マグネシウムにて乾燥し
た。溶媒を減圧留去し、得られた粗生成物をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(溶出液;ヘキサン:酢酸エ
チル=7:3(v/v))で精製して目的物0.53g
(mp.67−68℃)を得た。
【0029】上記実施例も含め本発明の化合物の代表例
を第1表に示す。
【0030】
【表1001】
【0031】
【表1002】
【0032】
【表1003】
【0033】
【表1004】
【0034】
【表1005】
【0035】
【表1006】
【0036】
【表1007】
【0037】
【表1008】
【0038】
【表1009】
【0039】
【表1010】
【0040】
【表1011】
【0041】
【表1012】
【0042】
【表1013】
【0043】
【表1014】
【0044】
【表1015】
【0045】
【表1016】
【0046】
【表1017】
【0047】
【表1018】
【0048】
【表1019】
【0049】
【表1020】
【0050】
【表1021】
【0051】
【表1022】
【0052】
【表1023】
【0053】
【表1024】
【0054】
【表1025】
【0055】
【表1026】
【0056】
【表1027】
【0057】
【表1028】
【0058】
【表1029】
【0059】
【表1030】
【0060】NMRデータ(CDCl3 ,δ from TM
S) *1 化合物番号16 2.90(2H,t,J=6.3Hz),3.71(2
H,q,J=6.3Hz),3.85(3H,s),
5.00(1H,br.S),6.93(2H,d,J
=9.0Hz),7.12(2H,d,J=9.0H
z),7.08−7.18(2H,m),7.22−
7.35(3H,m),7.98(1H,s),8.6
0(1H,s)
【0061】*2 化合物番号85 1.07(3H,t,J=7.3Hz),3.74(2
H,q,J=7.3Hz),4.08(2H,s),
4.83(2H,s),7.0−7.3(9H,m),
8.12(1H,s),8.65(1H,s)
【0062】本発明化合物は農業上の有害生物、衛生害
虫、貯殻害虫、衣類害虫、家屋害虫等の防除に使用で
き、その代表例として、下記のものが挙げられる。鱗翅
目害虫、例えば、ハスモンヨトウ、ヨトウガ、タマナヤ
ガ、アオムシ、タマナギンウワバ、コナガ、チャノコカ
クモンハマキ、チャハマキ、モモシンクイガ、ナシヒメ
シンクイ、ミカンハモグリガ、チャノホソガ、キンモン
ホソガ、マイマイガ、チャドクガ、ニカメイガ、コブノ
メイガ、ヨーロピアンコーンボーラー、アメリカシロヒ
トリ、スジマダラメイガ、ヘリオティス属、ヘリコベル
パ属、アグロティス属、イガ、コドリンガ、ワタアカミ
ムシ等、半翅目害虫、例えば、モモアカアブラムシ、ワ
タアブラムシ、ニセダイコンアブラムシ、ムギクビレア
ブラムシ、ホソヘリカメムシ、アオクサカメムシ、ヤノ
ネカイガラムシ、クワコナカイガラムシ、オンシツコナ
ジラミ、タバココナジラミ、ナシキジラミ、ナシグンバ
イムシ、トビイロウンカ、ヒメトビウンカ、セジロウン
カ、ツマグロヨコバイ等、鞘翅目害虫、例えば、キスジ
ノミハムシ、ウリハムシ、コロラドハムシ、イネミズゾ
ウムシ、コクゾウムシ、アズキゾウムシ、マメコガネ、
ヒメコガネ、ジアブロティカ属、タバコシバンムシ、ヒ
ラタキクイムシ、マツノマダラカミキリ、ゴマダラカミ
キリ、アグリオティス属、ニジュウヤホシテントウ、コ
クヌスト、ワタミゾウムシ等、双翅目害虫、例えば、イ
エバエ、オオクロバエ、センチニクバエ、ウリミバエ、
ミカンコミバエ、タネバエ、イネハモグリバエ、キイロ
ショウジョウバエ、サシバエ、コガタアカイエカ、ネッ
タイシマカ、シナハマダラカ等、総翅目害虫、例えば、
ミナミキイロアザミウマ、チャノキイロアザミウマ等、
膜翅目害虫、例えば、イエヒメアリ、キイロスズメバ
チ、カブラハバチ等、直翅目害虫、例えば、チャバネゴ
キブリ、ワモンゴキブリ、クロゴキブリ、トノサマバッ
タ等、等翅目害虫、例えば、イエシロアリ、ヤマトシロ
アリ等、隠翅目害虫、例えば、ヒトノミ等、シラミ目害
虫、例えば、ヒトジラミ等、ダニ類、例えば、ナミハダ
ニ、ニセナミハダニ、カンザワハダニ、ミカンハダニ、
リンゴハダニ、ミカンサビダニ、リンゴサビダニ、チャ
ノホコリダニ、ブレビパルパス属、エオテトラニカス
属、ロビンネダニ、ケナガコナダニ、コナヒョウヒダ
ニ、オウシマダニ、フタトゲチマダニ等、植物寄生性線
虫類、例えば、サツマイモネコブセンチュウ、ネグサレ
センチュウ、ダイズシストセンチュウ、イネシンガレセ
ンチュウ、マツノザイセンチュウ等。
【0063】又、近年コナガ、ウンカ、ヨコバイ、アブ
ラムシ等多くの害虫において有機リン剤、カーバメート
剤に対する抵抗性が発達し、それら薬剤の効力不足問題
を生じており、抵抗性系統の害虫にも有効な薬剤が望ま
れている。本発明化合物は感受性系統のみならず、有機
リン剤、カーバメート剤、ピレスロイド剤、抵抗性系統
の害虫にも優れた殺虫効果を有する薬剤である。
【0064】本発明化合物は、広範囲の種類の糸状菌に
対し、すぐれた殺菌力をもっていることから、花卉、
芝、牧草を含む農園芸作物の栽培に際し発生する種々の
病害の防除に使用することが出来る。例えば、 イネ いもち病 ( Pyricularia oryzae ) 紋枯病 ( Rhizoctonia solani ) 馬鹿苗病 ( Gibberella fujikuroi ) ごま葉枯病 ( Cochliobolus miyabeanus ) オオムギ 裸黒穂病 ( Ustilago nuda ) コムギ 赤かび病 ( Gibberella zeae ) 赤さび病 ( Puccinia recondita ) 眼紋病 ( Pseudocercosporella herpotrichoides ) ふ枯病 ( Leptosphaeria nodorum ) うどんこ病 ( Erysiphe graminis f. sp. tritici ) 紅色雪腐病 ( Micronectriella nivalis ) ジャガイモ 疫病 ( Phytophthora infestans ) ラッカセイ 褐斑病 ( Mycosphaerella arachidis ) テンサイ 褐斑病 ( Cercospora beticola ) キュウリ うどんこ病 ( Sphaerotheca fuliginea ) 菌核病 ( Sclerotinia sclerotiorum ) 灰色かび病 ( Botrytis cinerea ) べと病 ( Pseudoperonospora cubensis ) トマト 葉かび病 ( Cladosporium fulvum ) 疫病 ( Pytophthora infestans ) ナス 黒枯病 ( Corynespora melongenae ) タマネギ 灰色腐敗病 ( Botrytis allii ) イチゴ うどんこ病 ( Sohaerotheca humuli ) リンゴ うどんこ病 ( Podosphaera leucotricha ) 黒星病 ( Venturia inaequalis ) モニリア病 ( Monilinia mali ) カキ 炭そ病 ( Gloeosporium kaki ) モモ 灰星病 ( Monilinia fructicola ) ブドウ うどんこ病 ( Uncinula necator ) べと病 ( Plasmopara viticola ) ナシ 赤星病 ( Gymnosporangium asiaticum ) 黒斑病 ( Alternaria kikuchiana ) チャ 輪斑病 ( Pestalotia theae ) 炭そ病 ( Colletotrichum theae-sinensis ) カンキツ そうか病 ( Elisinoe fawcetti ) 青かび病 ( Pennisillium italicum ) 西洋シバ 雪腐大粒菌核病( Sclerotinia borealis ) などの防除に使用することが出来る。
【0065】また、近年種々の病原菌においてベンツイ
ミダゾール剤、ジカルボキシイミド剤及びアシルアラニ
ン剤に対する抵抗性が発達し、それら薬剤の効力不足を
生じており、抵抗性系統の病原菌にも有効な薬剤が望ま
れている。本発明化合物は感受性系統のみならず、ベン
ツイミダゾール剤、ジカルボキシイミド剤及びアシルア
ラニン剤抵抗性系統の病原菌にも優れた殺菌効果を有す
る薬剤である。
【0066】適用がより好ましい病害としては、コムギ
のうどんこ病、リンゴ黒星病、キュウリべと病、ブドウ
べと病が挙げられる。
【0067】本発明化合物は、水棲生物が船底、魚網等
の水中接触物に付着するのを防止するための防汚剤とし
て使用することも出来る。本発明化合物は混血動物に対
する毒性は低く、安全性の高い薬剤である。
【0068】
【課題を解決するための手段】
〔有害生物防除剤〕このようにして得られた本発明化合
物を実際に施用する際には他成分を加えず純粋な形で使
用できるし、また農薬として使用する目的で一般の農薬
のとり得る形態、即ち、水和剤、粒剤、粉剤、乳剤、水
溶剤、懸濁剤、フロアブル等の形態で使用することもで
きる。添加剤および担体としては固型剤を目的とする場
合は、大豆粒、小麦粉等の植物性粉末、珪藻土、燃灰
石、石こう、タルク、パイロフィライト、クレイ、鉱物
油、植物油等の鉱物性微粉末が使用される。液体の剤型
を目的とする場合は、ケロシン、鉱油、石油、ソルベン
トナフサ、キシレン、シクロヘキサン、シクロヘキサノ
ン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ア
ルコール、アセトン、トリクロルエチレン、メチルイソ
ブチルケトン、鉱物油、植物油、水等を溶剤として使用
する。これらの製剤において均一かつ安定な形態をとる
ために、必要ならば界面活性剤を添加することもでき
る。このようにして得られた水和剤、乳剤、フロアブル
剤は水で所定の濃度に希釈して懸濁液あるいは乳濁液と
して、粉剤、粒剤はそのまま植物に散布する方法で使用
される。
【0069】なお、本発明化合物は単独でも十分有効で
あることは言うまでもないが、効力が不十分もしくは弱
い病害又は有害昆虫、ダニに対しては各種の殺菌剤や殺
虫・殺ダニ剤、殺線虫剤または共力剤の1種又は2種以
上と混合して使用することも出来る。本発明化合物と混
合して使用出来る殺菌剤、殺虫剤、殺ダニ剤、植物生長
調節剤の代表例を以下に示す。
【0070】殺菌剤: 銅剤:塩基性塩化銅、塩基性硫酸銅等 硫黄剤:チウラム、マンネブ、マンコゼブ、ポリカーバ
メート、プロピネブ、ジラム、ジネブ等 ポリハロアルキルチオ剤:キャプタン、ジクロルフルア
ニド、フォルペット等 有機塩素剤:クロロタロニル、フサライド等 有機リン剤:IBP、EDDP、トリクロホスメチル、
ピラゾホス、ホセチル等 ベンツイミダゾール剤:チオファネートメチル、ベノミ
ル、カルベンダジム、チアベンダゾール等 ジカルボキシイミド剤:イプロジオン、ビンクロゾリ
ン、プロシミドン、フルオルイミド等 カルボキシアミド剤:オキシカルボキシン、メプロニ
ル、フルトラニル、テクロフタラム、トリクラミド、ペ
ンシクロン等 アシルアラニン剤:メタラキシル、オキサジキシル、フ
ララキシル等 SBI剤 トリアジメホン、トリアジメノール、ビテルタノール、
ミクロブタニル、ヘキサコナゾール、プロピコナゾー
ル、トリフミゾール、プロクロラズ、ペフラゾエート、
フェナリモル、ピリフェノックス、トリホリン、フルシ
ラゾール、エタコナゾール、ジクロブトラゾール、フル
オトリマゾール、フルトリアフェン、ペンコナゾール、
ジニコナゾール、シプロコナゾール、イマザリル、トリ
デモルフ、フェンプロピモルフ、ブチオベート等 抗生物質剤:ポリオキシン、ブラストサイジンS、カス
ガマイシン、バリダマイシン、硫酸ジヒドロストレプト
マイシン等 その他:プロパモカルブ塩酸塩、キントゼン、ヒドロキ
シイソオキサゾール、メタスルホカルブ、アニラジン、
イソプロチオラン、プロベナゾール、キノメチオネー
ト、ジチアノン、ジノカブ、ジクロメジン、メパニピリ
ム、フェリムゾン、フルアジナム、ピロキロン、トリシ
クラゾール、オキソリニック酸、ジチアノン、イミノク
タジン酢酸塩、シモキサニル、ピロールニトリン、メタ
スルホカルブ、ジエトフェンカルブ、ビナパクリル、レ
シチン、重曹、フェナミノスルフ、ドジン、ジメトモル
フ、フェナジンオキシド等
【0071】〔殺虫・殺ダニ剤〕 有機燐およびカーバメート系殺虫剤:フェンチオン、フ
ェニトロチオン、ダイアジノン、クロルピリホス、ES
P、バミドチオン、フェントエート、ジメトエート、ホ
ルモチオン、マラソン、トリクロルホン、チオメトン、
ホスメット、ジクロルボス、アセフェート、EPBP、
メチルパラチオン、オキシジメトンメチル、エチトン、
サリチオン、シアノホス、イソキサチオン、ピリダフェ
ンチオン、ホサロン、メチダチオン、スルプロホス、ク
ロルフェンビンホス、テトラクロルビンホス、ジメチル
ビンホス、プロパホス、イソフェンホス、エチルチオメ
トン、プロフェノホス、ピラクロホス、モノクロトホ
ス、アジンホスメチル、アルディカルブ、メソミル、チ
オジカルブ、カルボフラン、カルボスルファン、ベンフ
ラカルブ、フラチオカルブ、プロポキスル、BPMC、
MTMC、MIPC、カルバリル、ピリミカーブ、エチ
オフェンカルブ、フェノキシカルブ、カルタップ、チオ
シクラム、ベンスルタップ等。
【0072】ピレスロイド系殺虫剤:ペルメトリン、ジ
ペルメトリン、デルタメスリン、フェンバレレート、フ
ェンプロパトリン、ピレトリン、アレスリン、テトラメ
スリン、レスメトリン、ジメスリン、プロパスリン、フ
ェノトリン、プロトリン、フルバリネート、シフルトリ
ン、シハロトリン、フルシトリネート、エトフェンプロ
クス、シクロプロトリン、トロラメトリン、シラフルオ
フェン、プロフェンプロクス、アクリナトリン等。
【0073】ベンゾイルウレア系その他の殺虫剤:ジフ
ルベンズロン、クロルフルアズロン、ヘキサフルムロ
ン、トリフルムロン、テトラベンズロン、フルフェノク
スロン、フルシクロクスロン、ブプロフェジン、ピリプ
ロキシフェン、メトプレン、ベンゾエピン、ジアフェン
チウロン、イミダクロプリド、フィプロニル、硫酸ニコ
チン、ロテノン、メタアルデヒド、機械油、BTや昆虫
病原ウイルスなどの微生物農薬等。
【0074】殺線虫剤:フェナミホス、ホスチアゼート
等。
【0075】殺ダニ剤:クロルベンジレート、フェニソ
ブロモレート、ジコホル、アミトラズ、BPPS、ベン
ゾメート、ヘキシチアゾクス、酸化フェンブタスズ、ポ
リナクチン、キノメチオネート、CPCBS、テトラジ
ホン、アベルメクチン、ミルベメクチン、クロフェンテ
ジン、シヘキサチン、ピリダベン、フェンピロキシメー
ト、テブフェンピラド、ピリミジフェン、フェノチオカ
ルブ、ジエノクロル等。 植物生長調節剤:ジベレリン類(例えばジベレリン
3 、ジベレリンA4 、ジベレリンA7 )IAA、NA
A。
【0076】
【実施例】
〔有害生物防除剤〕次に、本発明の組成物の実施例を若
干示すが、添加物及び添加割合は、これら実施例に限定
されるべきものはなく、広範囲に変化させることが可能
である。製剤実施例中の部は重量部を示す。
【0077】 実施例7 水和剤 本発明化合物 40部 珪藻土 53部 高級アルコール硫酸エステル 4部 アルキルナフタレンスルホン酸塩 3部 以上を均一に混合して微細に粉砕すれば、有効成分40
%の水和剤を得る。
【0078】 実施例8 水和剤 本発明化合物 10部 高級アルコール硫酸エステル 5部 珪藻土 80部 シリカ 5部 以上を混合して微粉に粉砕すれば有効成分10%の水和
剤を得る。
【0079】 実施例9 乳剤 本発明化合物 30部 キシレン 33部 ジメチルホルムアミド 30部 ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル 7部 以上を混合溶解すれば、有効成分30%の乳剤を得る。
【0080】 実施例10 乳剤 本発明化合物 10部 アルキルフェニルポリオキシエチレン 5部 ジメチルホルムアミド 50部 キシレン 35部 以上を混合溶解すれば、有効成分10%の乳剤を得る。
【0081】 実施例11 粉剤 本発明化合物 10部 タルク 89部 ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル 1部 以上を均一に混合して微細に粉砕すれば、有効成分10
%の粉剤を得る。
【0082】 実施例12 粉剤 本発明化合物 5部 タルク 94.7部 シリカ 0.3部 以上を均一に混合して微細に粉砕すれば、有効成分5%
の粉剤を得る。
【0083】 実施例13 粒剤 本発明化合物 5部 クレー 73部 ベントナイト 20部 ジオクチルスルホサクシネートナトリウム塩 1部 リン酸ナトリウム 1部 以上をよく粉砕混合し、水を加えてよく練り合せた後、
造粒乾燥して有効成分5%の粒剤を得る。
【0084】 実施例14 懸濁剤 本発明化合物 10部 リグニンスルホン酸ナトリウム 4部 ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 1部 キサンタンガム 0.2部 水 84.8部 以上を混合し、粒度が1ミクロン以下になるまで湿式粉
砕すれば、有効成分10%の懸濁液を得る。
【0085】
【発明の効果】本発明化合物が、有害生物防除剤の有効
成分として有用であることを試験例により示す。
【0086】試験例1 アワヨトウに対する効力 前記の薬剤の実施例 に示された水和剤の処方に従い、
化合物濃度が125ppmになるように水で希釈した。
その薬液中にトウモロコシ葉を30秒間浸漬し、風乾
後、アワヨトウ2令幼虫が5頭入っているシャーレにそ
の葉を入れた。ガラス蓋をして温度25℃、湿度65%
の恒温室内に置き、5日後に殺虫率を調査した。試験
は、2反復で行った。下記のものが80%以上の殺虫率
を示した:26
【0087】試験例2 ワタアブラムシに対する効力 3寸鉢に播種した発芽10日が経過したキュウリにワタ
アブラムシ成虫を接種した。1日後に成虫を除去し、産
下された若虫が寄生するキュウリに、前記薬剤の実施例
に示された乳剤の処方に従い、化合物濃度が125p
pmになるように水で希釈した薬液を散布した。温度2
5℃、湿度65%の恒温室内に置き、6日後に殺虫率を
調査した。試験は、2反復で行った。下記のものが80
%以上の殺虫率を示した:1、6、10、22、24、
28、30、44、45、46、56、57、60、6
1、64、65、66、68、69、83、84、10
5、106、107、108、111、112、11
8、123、166、175、176、177、178
【0088】試験例3 トビイロウンカに対する効力 前記の薬剤の実施例 に示された乳剤の処方に従い、化
合物濃度が125ppmになるように水で希釈した。そ
の薬液中に発芽後7日を経過したイネ幼苗を30秒間浸
漬した。風乾後、処理苗とトビイロウンカ4令若虫5頭
を多数の小孔のあいたビニール袋に入れ、温度25℃、
湿度65%の恒温室内に置き、6日後に殺虫率を調査し
た。試験は、2反復で行った。下記のものが80%以上
の殺虫率を示した:1、2、6、8、10、16、2
0、22、26、29、30、44、45、46、5
6、57、59、61、64、65、66、68、7
0、71、83、84、101、105、106、10
7、108、111、112、118、122、12
3、141、143、145、166、175、17
6、177、178
【0089】試験例4 ツマグロヨコバイに対する効力 前記の薬剤の実施例 に示された乳剤の処方に従い、化
合物濃度が125ppmになるように水で希釈した。そ
の薬液中に発芽後7日を経過したイネ幼苗を30秒間浸
漬した。風乾後、処理苗とツマグロヨコバイ4令若虫5
頭を多数の小孔のあいたビニール袋に入れ、温度25
℃、湿度65%の恒温室内に置き、6日後に殺虫率を調
査した。試験は、2反復で行った。下記のものが80%
以上の殺虫率を示した:20、53、55、61、6
5、68、75、83、84、87、145、216、
234
【0090】試験例5 リンゴ黒星病防除試験 素焼きポットで栽培したリンゴ幼苗(品種「国光」、3
〜4葉期)に、本発明化合物の200ppmの薬液を散
布し風乾させた後、リンゴ黒星病菌(Venturia
inaequalis)の分生胞子を接種し、照明下
(明−暗くりかえし)、20℃、高湿度の室内に2週間
保持した後、防除効果を調査した。下記のものが80%
以上の防除効果を示した。:2、6、22、24、5
3、55、57、68、76、78、80、82、10
【0091】試験例6 コムギうどんこ病防除試験 素焼きポットで栽培したコムギ幼苗(品種「農林61
号」、1.0〜1.2葉期)に本発明化合物の200p
pmの薬液を散布し、葉を風乾させた後、コムギうどん
こ病菌(Erysiphe graminis f.s
p.tritici)の分生胞子を振り払い接種し、2
2〜25℃の室温で7日間生育させ、防除効果を調査し
た。下記のものが80%以上の防除効果を示した。:
1、2、10、15、19、20、23、24、25、
28、29、53、55、61、68、72、76、8
2、84、101、105、112、118、125
【0092】試験例7 キュウリべと病防除試験 温室内で約3週間育苗したキュウリ(品質 相模半白)
幼苗に、本発明化合物の水和剤の所定濃度の薬液をキュ
ウリ葉裏面に散布し、風乾後、キュウリべと病の罹病葉
から採集した本菌(Pseudoperonospor
cubensis)遊走子のうの懸濁液を噴霧接種
して25℃、湿度100%の接種箱に保持した。接種2
日後に処理キュウリ幼苗を室温23〜26℃、湿度70
%以上の温室に移し、2日後に防除効果を調査した。下
記のものが80%以上の防除効果を示した。:6、5
2、106、111、145
【0093】試験例8 ブドウべと病防除試験 露地植えブドウ(品種「甲斐路」、3年生)の葉を切り
とり、直径30mmの円盤に打ちぬいたものを、本発明
化合物の水和剤の所定濃度の薬液にうかべ、ブドウべと
病菌(Plasmopara viticola)の遊
走子のうの懸濁液を噴霧接種し、照明下、20℃、湿室
に保ち、接種10日後に発病の状況を調査した。下記の
ものが80%以上の防除効果を示した。:15、52、
68、84
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 239/46 C07D 239/46 (72)発明者 松田 逵彦 神奈川県小田原市高田字柳町345 日本曹 達株式会社小田原研究所内 (72)発明者 佐野 愼亮 神奈川県小田原市高田字柳町345 日本曹 達株式会社小田原研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式〔I〕 【化1】 〔式中、Arは、置換されていてもよいフェニル基又は
    置換されていてもよいピリジル基を示す。nは0又は1
    を示す。R1 は水素原子、ハロゲン原子又は低級アルキ
    ル基を示す。R2 は水素原子、低級アルキル基又は低級
    アルキルチオ基を示す。Xは−N(R4 )−、Oまたは
    Sを示す。R3 は−(CHR5 m −A1 、−(CHR
    6 k −O−A2 、C1 −C12のアルキル基又はC2
    12のアルケニル基を示す。m、kは1、2を示す。A
    1 、A2 は置換されていてもよいフェニル基又は置換さ
    れていてもよいピリジル基を示す。R4 は水素原子、低
    級アルキル基又は低級アルコキシ基を示す。R5 、R6
    は水素原子又は低級アルキル基を示す。〕で表されるピ
    リミジン誘導体。
  2. 【請求項2】 式〔II〕 【化2】 〔式中、Ar、n、R1 、R2 は前記と同じ意味を示
    す。Halはハロゲンを示す。〕で表される化合物と、
    式〔III 〕 【化3】R3 XH 〔III 〕 〔式中、R3 、Xは前記と同じ意味を示す。〕で表され
    る化合物とを反応させることを特徴とする、式〔I〕 【化4】 〔式中、Ar、n、R1 、R2 、R3 、Xは前記と同じ
    意味を示す。〕で表されるピリミジン誘導体の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 式〔I〕 【化5】 〔式中、Ar、n、R1 、R2 、R3 及びXは前記と同
    じ意味を示す。〕で表されるピリミジン誘導体の1種又
    は2種以上を有効成分として含有することを特徴とする
    有害生物防除剤。
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