JPH0812648A - インドール誘導体及びそれを含有する農園芸用殺菌剤 - Google Patents

インドール誘導体及びそれを含有する農園芸用殺菌剤

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JPH0812648A
JPH0812648A JP17215194A JP17215194A JPH0812648A JP H0812648 A JPH0812648 A JP H0812648A JP 17215194 A JP17215194 A JP 17215194A JP 17215194 A JP17215194 A JP 17215194A JP H0812648 A JPH0812648 A JP H0812648A
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JP
Japan
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compound
formula
agricultural
solvent
methyl
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JP17215194A
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English (en)
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Teruyuki Iihama
照幸 飯浜
Chikaaki Sano
愼亮 佐野
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Nippon Soda Co Ltd
Original Assignee
Nippon Soda Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】工業的に有利に合成でき効果が確実で安全に使
用できる農園芸用殺菌剤となりうる新規化合物を提供す
る。 【構成】式〔I〕で表わされるインドール誘導体及び該
化合物の1種以上を有効成分として含有する農園芸用殺
菌剤 【化1】 〔式中、WはO,SまたはNR3 を表わし、XはCHま
たはNを表わし、YはC1-4 アルコキシ基、C1-4 アル
キルチオ基またはモノもしくはジC1-4 アルキルアミノ
基を表わし、R1 は水素原子または置換されていてもよ
いC1-4 アルキル基を表わし、R2 ,R3 はそれぞれ独
立して、C1-4 アルキル基を表す。〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規なインドール誘導体
及び農園芸用殺菌剤に関する。
【0002】
【従来の技術】農園芸作物の病害に対して多くの防除薬
剤が使用されているが、その防除効力が不十分であった
り、薬剤耐性菌の出現によりその使用が制限されたり、
また植物体に薬害や汚染を生じたり、あるいは人畜魚類
に対する毒性が強かったりすることから、必ずしも満足
すべき防除薬とは言い難いものが少なくない。従って、
かかる欠点の少ない安全に使用できる薬剤の出現が強く
要請されている。なお、インドール骨格を有する殺菌活
性化合物に関するものとしてGB2189242号等が
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、工業
的に有利に合成でき効果が確実で安全に使用できる農園
芸用殺菌剤となりうる新規化合物を提供することにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は一般式〔I〕で
表わされるインドール誘導体及びそれを含有する農園芸
用殺菌剤である。
【化3】 〔式中、WはO,SまたはNR3 を表わし、XはCHま
たはNを表わし、YはC1-4 アルコキシ基、C1-4 アル
キルチオ基またはモノもしくはジC1-4 アルキルアミノ
基を表わし、R1 は水素原子または置換されていてもよ
いC1-4 アルキル基を表わし、R2 ,R3 はそれぞれ独
立してC1-4 アルキル基を表す。〕
【0005】上記式中、Yの具体例として、メトキシ、
エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イ
ソブトキシ、sec−ブトキシ、t−ブトキシ基等のア
ルコキシ基、メチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、
イソプロピルチオ、ブチルチオ、イソブチルチオ、t−
ブチルチオ基等のアルキルチオ基、メチルアミノ、エチ
ルアミノ、プロピルアミノ、イソプロピルアミノ、ブチ
ルアミノ、sec−ブチルアミノ、t−ブチルアミノ、
ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジプロピルアミノ、
ジイソプロピルアミノ、ジブチルアミノ基等のモノ又は
ジアルキルアミノ基等を挙げることができる。R1 の具
体例として、水素原子、置換されていてもよいメチル、
エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、sec−ブ
チル、イソブチル、t−ブチル基等が挙げられ、R1
アルキルを置換する基として、例えば、置換されてもよ
いアリール基、置換されてもよいアリールオキシ基およ
び−ON=Cr1 2 (r1 はC1-4 アルキル基、シア
ノ基等を表し、r2 は置換されてもよいアリール基等を
表す。また、これらのアリール基、アリールオキシ基、
2 のアリール基の置換基として、例えば、ハロゲン原
子で置換されてもよいC1-4 アルキル基およびハロゲン
原子等が挙げられ、これらの複数個または複数種で置換
されていてもよい。)等が挙げられる。R2 ,R3 はそ
れぞれ独立してC1-4 アルキル基を表し、メチル、エチ
ル、プロピル、イソプロピル、ブチル、sec−ブチ
ル、イソブチル、t−ブチル基等を例示することができ
る。
【0006】なお、本発明化合物〔I〕には、次に示す
EおよびZの幾何異性体が存在するが、これらは本発明
の範囲に含まれる。
【化4】
【0007】本発明の化合物は次の方法によって製造す
ることができる。 製造法(1)
【化5】 (式中、Y’はC1-4 アルコキシ基を表わし、X,R2
は前記と同じ意味を表す。)
【0008】i) X=Nの場合 化合物〔II〕と1〜10当量のR2 ONH2 (R2 は前
記と同じ意味を表す)又はその塩(塩酸塩、硫酸塩等)
を、溶媒中、室温〜100℃で必要により酸の存在下1
〜48時間反応させることによって得られる。溶媒とし
てベンゼン、トルエン等の炭化水素、メタノール、エタ
ノール等のアルコール類を使用することができるが、メ
タノールが特に好ましい。また、酸として塩酸、硫酸等
の無機酸、p−トルエン、スルホン酸、シュウ酸等の有
機酸を用いることができ、その使用量は0.1〜10当
量が好ましい。
【0009】ii) X=CHの場合 化合物〔II〕と1〜10当量のC1-4 アルコキシメチレ
ントリフェニルホスホニウムハライドを溶媒中、−50
〜100℃で塩基の存在下1〜48時間反応させること
によって得られる。溶媒としてベンゼン、トルエン等の
炭化水素類、テトラハイドロフラン(THF)、ジエチ
ルエーテル、1,2-ジメトキシエタン(DME)等のエー
テル類およびN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)
等を使用することができる。また、塩基として、ナトリ
ウムハイドライド等の水素化物、ナトリウムメトキシ
ド、カリウム−t−ブトキシド等のアルコラート、n−
ブチルリチウム等のアルキルリチウム等を用いることが
でき、その使用量は1〜10当量が好ましい。
【0010】
【化6】 (式中、X、Y’R1 およびR2 は前記と同じ意味を表
し、Halはハロゲン原子を表す。) 上記の様にして得られた〔I−1〕(X=N,CH)と
1〜5当量のR1 −Halで表されるハライド類を不活
性溶媒中、−20〜100℃で塩基の存在下1〜48時
間反応させることによって得られる。溶媒としてTH
F、ジエチルエーテル等のエーテル類、DMF、ジメチ
ルスルホキシド(DMSO)およびアセトニトリルなど
を使用することができる。また、塩基として炭酸カリウ
ム、水素化ナトリウム、カリウム−t−ブトキシド、ナ
トリウムメチラート等を用いることができ、その使用量
は1〜5当量が好ましい。
【0011】
【化7】 (式中、Y’R1 、Halは前記と同じ意味を表す。) 化合物〔II〕と1〜5当量のR1 −Halを溶媒中、−
20〜100℃で塩基の存在下1〜48時間反応させる
ことによって得られる。溶媒としてTHF、ジエチルエ
ーテル等のエーテル類、DMF、DMSOおよびアセト
ニトリル等を使用することができる。また、塩基として
は、炭酸カリウム、水素化ナトリウム、カリウム−t−
ブトキシド、ナトリウムメチラート等を用いることがで
き、使用量は1〜5当量が好ましい。
【0012】製造法(2)
【化8】 (式中、X、Y’、R1 、R2 は前記と同じ意味を表
す。) i) X=Nの場合 化合物〔III 〕と1〜10当量のR2 ONH2 (R2
前記と同じ意味を表す)またはその塩(塩酸塩、硫酸塩
等)を溶媒中、室温〜100℃で必要により酸の存在下
1〜48時間反応させることによって得られる。溶媒と
してベンゼン、トルエン等の炭化水素、メタノール等の
アルコール類を使用することができ、メタノールが特に
好ましい。また、酸として塩酸、硫酸等の無機酸、p−
トルエン、スルホン酸、シュウ酸等の有機酸等を用いる
ことができ、使用量は0.1〜10当量が好ましい。
【0013】ii) X=CHの場合 化合物〔III 〕と1〜10当量のC1-4 アルコキシメチ
レントリフェニルホスホニウムハライドを溶媒中、−5
0〜100℃で塩基の存在下1〜48時間反応させるこ
とによって得られる。溶媒としては、ベンゼン、トルエ
ン等の炭化水素類、THF、ジエチルエーテル、DME
等のエーテル類およびDMF等を使用することができ
る。また塩基としてナトリウムハイドライド、水素化ナ
トリウム、カリウム−t−ブトキシド、n−ブチルリチ
ウム等を用いることができ、使用量は1〜10当量が好
ましい。
【0014】製造法(3)
【化9】 (式中、Y’、R1 、R2 は前記と同じ意味を表し、
Y''はC1-4 アルキルチオまたはモノもしくはジC1-4
アルキルアミノを表す。) 製造法(1)あるいは(2)で得られたエステル体〔I
−3〕を、不活性溶媒中C1-4 アルキルチオール又はモ
ノもしくはジC1-4 アルキルアミン類と必要に応じ塩基
の存在下に0℃〜100℃で1〜100時間反応させる
ことによって得られる。溶媒としてはメタノール等のア
ルコール類、THF、ジエチルエーテル等のエーテル類
およびDMFなどを使用することができる。また、塩基
として水酸化ナトリウム、炭酸カリウム、水素化ナトリ
ウム等の無機塩基、トリエチルアミン、ピリジン等の有
機塩基が必要に応じて用いられる。
【0015】さらに、本発明化合物は置換基の種類によ
って、次に示す反応または公知の類似の反応を適宜選択
することによっても製造することができる。
【化10】
【0016】上記いずれの反応を行った場合も反応終了
後は通常の後処理を行うことにより目的物を得ることが
できる。本発明化合物の構造はNMR、IR、Mass
スペクトル等で決定された。
【0017】
【実施例】次に実施例を挙げ本発明化合物を更に詳細に
説明する。
【0018】実施例1 メチル−2−{1−(2−メチルフェニルメチル)イン
ドール−2−イル}−2−メトキシイミノアセテート
(化合物番号42,43)の製造
【化11】 インドール−2−グリオキシル酸メチルエステル1.1
4gをメタノール25mlに溶解し、メトキシアミン塩
酸塩0.52gを加え6時間加熱還流した。放冷後、重
曹水溶液を加えクロロホルムで抽出後硫酸マグネシウム
乾燥した。溶媒を留去し、メチル−2−(インドール−
2−イル)−2−メトキシイミノアセテートのE,Z混
合物1.28gを得た。この粗生成物のうち0.5gを
DMF5mlに溶解し、α−ブロモ−o−キシレン0.
6gを加え、氷冷下60%水素化ナトリウム0.09g
を加え氷冷下2時間撹拌した。水を加え酢酸エチルで抽
出し、有機層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウム
乾燥した。溶媒を減圧留去し残渣をシリカゲルクロマト
グラフィーにて分離精製する事により、目的物Z体0.
08g、E体0.07gを得た。屈折率:Z体nD 26.0
1.6130、E体nD 26.0 1.5712
【0019】実施例2 メチル−2−{1−(2−メチルフェノキシメチル)イ
ンドール−2−イル}−2−メトキシイミノアセテート
(化合物番号56,57)の製法
【化12】 メチル−2−(インドール−2−イル)−2−メトキシ
イミノアセテート(Z体、E体混合物)2.04gをD
MF15mlに溶解し、氷冷下60%水素化ナトリウム
0.43g加え0℃で20分間撹拌した後、氷冷下2−
クロロメトキシトルエン1.70gを加え0℃で4時間
室温で10時間撹拌した。水を加え酢酸エチルで抽出
し、有機槽を飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウム乾
燥した。溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルクロマト
グラフィーにて分離精製する事により目的物Z体1.2
4g、E体1.53gを得た。屈折率:Z体n
D 26.51.6071、E体nD 23.5 1.5962
【0020】実施例3 メチル−2−{1−(2,5−ジメチルフェノキシメチ
ル)インドール−2−イル}−2−メトキシアクリレー
ト(化合物番号20,21)の製法
【化13】 メトキシメチルトリフェニルホスホニウムクロライド
1.49gをジメトキシエタン7mlに溶解し、氷冷
下、カリウム−t−ブトキシド0.49gを加え、氷冷
下20分間撹拌した後、メチル−{1−(2,5−ジメ
チルフェノキシメチル)インドール−2−イル}グリオ
キシレート0.73gを加え、室温で20時間、50℃
で2時間加熱した。放冷後水を加えクロロホルムで抽出
し、硫酸マグネシウム乾燥した。溶媒を減圧留去し、残
渣をシリカゲルクロマトグラフィーにて分離精製して目
的物E体0.21g、Z体0.19gを得た。融点:Z
体97−99℃、E体96−98℃
【0021】実施例4 メチル−2−{1−(2−メチルフェノキシメチル)イ
ンドール−2−イル}−2−メトキシイミノアセトアミ
ド(化合物番号73)の製法
【化14】 (E)−メチル−2−{1−(2−メチルフェノキシメ
チル)インドール−2−イル}−2−メトキシイミノア
セテート0.50gに40%メチルアミンメタノール溶
液3mlを加え、室温で2時間撹拌した。溶媒を減圧留
去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにて分離精
製する事により、目的物(E体)0.27gを得た。融
点 82−84℃
【0022】上記実施例を含め本発明化合物の代表例を
第1表,第2表に示す。
【0023】
【表101】
【0024】
【表102】
【0025】
【表103】
【0026】
【表104】
【0027】
【表201】
【0028】
【表202】
【0029】
【表203】
【0030】
【表204】
【0031】本発明化合物は、広範囲の種類の糸状菌に
対し、すぐれた殺菌力をもっていることから、花卉、
芝、牧草を含む農園芸作物の栽培に際し発生する種々の
病害の防除に使用することが出来る。例えば、 イネ いもち病 (Pyricularia oryzae) 紋枯病 (Rhizoctonia solani) 馬鹿苗病 (Gibberella fujikuroi) ごま葉枯病 (Cochliobolus miyabeanus) オオムギ 裸黒穂病 (Ustilago nuda) コムギ 赤かび病 (Gibberella zeae) 赤さび病 (Puccinia recondita ) 眼紋病 (Pseudocercosporella herpotrichoides ) ふ枯病 (Leptosphaeria nodorum ) うどんこ病 (Erysiphe graminis f. sp. tritici ) 紅色雪腐病 (Micronectriella nivalis ) ジャガイモ 疫病 (Phytophthora infestans ) ラッカセイ 褐斑病 (Mycosphaerella arachidis ) テンサイ 褐斑病 (Cercospora beticola) キュウリ うどんこ病 (Sphaerotheca fuliginea ) 菌核病 (Sclerotinia sclerotiorum) 灰色かび病 (Botrytis cinerea ) べと病 (Pseudoperonospora cubensis) トマト 葉かび病 (Cladosporium fulvum) 疫病 (Pytophthora infestans ) ナス 黒枯病 (Corynespora melongenae) タマネギ 灰色腐敗病 (Botrytis allii ) イチゴ うどんこ病 (Sohaerotheca humuli) リンゴ うどんこ病 (Podosphaera leucotricha ) 黒星病 (Venturia inaequalis) モニリア病 (Monilinia mali) カキ 炭そ病 (Gloeosporium kaki) モモ 灰星病 (Monilinia fructicola) ブドウ うどんこ病 (Uncinula necator ) べと病 (Plasmopara viticola) ナシ 赤星病 (Gymnosporangium asiaticum ) 黒斑病 (Alternaria kikuchiana) チャ 輪斑病 (Pestalotia theae ) 炭そ病 (Colletotrichum theae-sinensis) カンキツ そうか病 (Elisinoe fawcetti) 青かび病 (Pennisillium italicum) 西洋シバ 雪腐大粒菌核病(Sclerotinia borealis) などの防除に使用することが出来る。
【0032】また、近年種々の病原菌においてベンツイ
ミダゾール剤、ジカルボキシイミド剤及びアシルアラニ
ン剤に対する抵抗性が発達し、それら薬剤の効力不足を
生じており、抵抗性系統の病原菌にも有効な薬剤が望ま
れている。本発明化合物は感受性系統のみならず、ベン
ツイミダゾール剤、ジカルボキシイミド剤及びアシルア
ラニン剤抵抗性系統の病原菌にも優れた殺菌効果を有す
る薬剤である。適用がより好ましい病害としては、ラッ
カセイの褐斑病、コムギのうどんこ病、リンゴ黒星病、
キュウリの灰色かび病、キュウリのべと病、ブドウのべ
と病等が挙げられる。
【0033】本発明化合物は、水棲生物が船底、魚網等
の水中接触物に付着するのを防止するための防汚剤とし
て使用することも出来る。また、本発明化合物を塗料や
繊維などに混入させることで、壁や浴槽、あるいは靴や
衣服の防菌、防黴剤として使用することもできる。
【0034】
【課題を解決するための手段】
〔殺菌剤〕得られた本発明化合物を実際に施用する際に
は他成分を加えず純粋な形で使用できるし、また農薬と
して使用する目的で一般の農薬のとり得る形態、即ち、
水和剤、粒剤、粉剤、乳剤、水溶剤、懸濁剤、フロアブ
ル等の形態で使用することもできる。添加剤および担体
としては固型剤を目的とする場合は、大豆粒、小麦粉等
の植物性粉末、珪藻土、燐灰石、石こう、タルク、ベン
トナイト、パイロフィライト、クレイ等の鉱物性微粉
末、安息香酸ソーダ、尿素、芒硝等の有機及び無機化合
物が使用される。液体の剤型を目的とする場合は、ケロ
シン、キシレンおよびソルベントナフサ等の石油留分、
シクロヘキサン、シクロヘキサノン、ジメチルホルムア
ミド、ジメチルスルホキシド、アルコール、アセトン、
トリクロルエチレン、メチルイソブチルケトン、鉱物
油、植物油、水等を溶剤として使用する。これらの製剤
において均一かつ安定な形態をとるために、必要ならば
界面活性剤を添加することもできる。また有効成分量は
好ましくは5〜70%である。このようにして得られた
水和剤、乳剤、フロアブル剤は水で所定の濃度に希釈し
て懸濁液あるいは乳濁液として、粉剤、粒剤はそのまま
植物に散布する方法で使用される。
【0035】なお、本発明化合物は単独でも十分な効力
を発揮するが、各種の殺菌剤、殺虫剤、殺ダニ剤または
共力剤の1種類以上と混合して使用することもできる。
本発明化合物と混合して使用できる殺菌剤、殺虫剤、殺
ダニ剤、殺線虫剤、植物成長調整剤としては以下のよう
なものが挙げられる。
【0036】(殺菌剤) 銅剤:塩基性塩化銅、塩基性硫酸銅等 硫黄剤:チウラム、マンネブ、マンコゼブ、ポリカーバ
メート、プロピネブ、ジラム、ジネブ等 ポリハロアルキルチオ剤:キャプタン、ジクロルフルア
ニド、フォルペット等 有機塩素剤:クロロタロニル、フサライド等 有機リン剤:IBP、EDDP、トルクロホスメチル、
ピラゾホス、ホセチル等 ベンツイミダゾール剤:チオファネートメチル、ベノミ
ル、カルベンダジム、チアベンダゾール等 ジカルボキシイミド剤:イプロジオン、ビンクロゾリ
ン、プロシミドン、フルオルイミド等 カルボキシアミド剤:オキシカルボキシン、メプロニ
ル、フルトラニル、テクロフタラム、トリクラミド、ペ
ンシクロン等 アシルアラニン剤:メタラキシル、オキサジキシル、フ
ララキシル等
【0032】SBI剤:トリアジメホン、トリアジメノ
ール、ビテルタノール、ミクロブタニル、ヘキサコナゾ
ール、プロピコナゾール、トリフミゾール、プロクロラ
ズ、ペフラゾエート、フェナリモル、ピリフェノック
ス、トリホリン、フルシラゾール、エタコナゾール、ジ
クロブトラゾール、フルオトリマゾール、フルトリアフ
ェン、ペンコナゾール、ジニコナゾール、シプロコナゾ
ール、イマザリル、トリデモルフ、フェンプロピモル
フ、ブチオベート等 抗生物質剤:ポリオキシン、ブラストサイジンS、カス
ガマイシン、バリダマイシン、硫酸ジヒドロストレプト
マイシン等 その他:プロパモカルブ塩酸塩、キントゼン、ヒドロキ
シイソオキサゾール、メタスルホカルブ、アニラジン、
イソプロチオラン、プロベナゾール、キノメチオネー
ト、ジチアノン、ジノカブ、ジクロメジン、メパニピリ
ム、フェリムゾン、フルアジナム、ピロキロン、トリシ
クラゾール、オキソリニック酸、ジチアノン、イミノク
タジン酢酸塩、シモキサニル、ピロールニトリン、メタ
スルホカルブ、ジエトフェンカルブ、ビナパクリル、レ
シチン、重曹、フェナミノスルフ、ドジン、ジメトモル
フ、フェナジンオキシド等
【0037】(殺虫・殺ダニ剤) 有機燐およびカーバメート系殺虫剤:フェンチオン、フ
ェニトロチオン、ダイアジノン、クロルピリホス、ES
P、バミドチオン、フェントエート、ジメトエート、ホ
ルモチオン、マラソン、トリクロルホン、チオメトン、
ホスメット、ジクロルボス、アセフェート、EPBP、
メチルパラチオン、オキシジメトンメチル、エチオン、
サリチオン、シアノホス、イソキサチオン、ピリダフェ
ンチオン、ホサロン、メチダチオン、スルプロホス、ク
ロルフェンビンホス、テトラクロルビンホス、ジメチル
ビンホス、プロパホス、イソフェンホス、エチルチオメ
トン、プロフェノホス、ピラクロホス、モノクロトホ
ス、アジンホスメチル、アルディカルブ、メソミル、チ
オジカルブ、カルボフラン、カルボスルファン、ベンフ
ラカルブ、フラチオカルブ、プロポキスル、BPMC、
MTMC、MIPC、カルバリル、ピリミカーブ、エチ
オフェンカルブ、フェノキシカルブ、カルタップ、チオ
シクラム、ベンスルタップ等。
【0038】ピレスロイド系殺虫剤:ペルメトリン、シ
ペルメトリン、デルタメスリン、フェンバレレート、フ
ェンプロパトリン、ピレトリン、アレスリン、テトラメ
スリン、レスメトリン、ジメスリン、プロパスリン、フ
ェノトリン、プロトリン、フルバリネート、シフルトリ
ン、シハロトリン、フルシトリネート、エトフェンプロ
クス、シクロプロトリン、トロラメトリン、シラフルオ
フェン、ブロフェンプロクス、アクリナスリ等。 ベンゾイルウレア系その他の殺虫剤:ジフルベンズロ
ン、クロルフルアズロン、ヘキサフルムロン、トリフル
ムロン、テトラベンズロン、フルフェノクスロン、フル
シクロクスロン、ブプロフェジン、ピリプロキシフェ
ン、メトプレン、ベンゾエピン、ジアフェンチウロン、
イミダクロプリド、フィプロニル、硫酸ニコチン、ロテ
ノン、メタアルデヒド、機械油、BTや昆虫病原ウイル
スなどの微生物農薬等。
【0039】殺線虫剤:フェナミホス、ホスチアゼート
等。 殺ダニ剤:クロルベンジレート、フェニソブロモレー
ト、ジコホル、アミトラズ、BPPS、ベンゾメート、
ヘキシチアゾクス、酸化フェンブタスズ、ポリナクチ
ン、キノメチオネート、CPCBS、テトラジホン、ア
ベルメクチン、ミルベメクチン、クロフェンテジン、シ
ヘキサチン、ピリダベン、フェンピロキシメート、テブ
フェンピラド、ピリミジフェン、フェノチオカルブ、ジ
エノクロル等。 (植物成長調整剤)ジベレリン類(例えばジベレリンA
3 、ジベレリンA4 、ジベレリンA7 )IAA、NA
A。
【0040】
【実施例】次に、本発明の組成物の実施例を若干示す。
添加物及び添加割合はこれら実施例に限定されるべきも
のではなく、広範囲に変化させることが可能である。 〔殺菌剤〕製剤実施例中の部は重量部を示す。 実施例5 水和剤 本発明化合物 40部 珪藻土 53部 高級アルコール硫酸エステル 4部 アルキルナフタレンスルホン酸塩 3部 以上を均一に混合して微細に粉砕すれば、有効成分40
%の水和剤を得る。
【0041】 実施例6 乳剤 本発明化合物 30部 キシレン 33部 ジメチルホルムアミド 30部 ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル 7部 以上を混合溶解すれば、有効成分30%の乳剤を得る。
【0042】 実施例7 懸濁剤 本発明化合物 10部 リグニンスルホン酸ナトリウム 4部 ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 1部 キサンタンガム 0.2部 水 84.8部 以上を混合し、粒度が1ミクロン以下になるまで湿式粉
砕すれば、有効成分10%の懸濁剤を得る。
【0043】
【発明の効果】次に、本発明化合物が各種植物病害防除
剤の有効成分として有用であることを試験例で示す。防
除効果は、調査時に葉、茎などに出現した病斑や菌叢の
生育程度を肉眼観察し、防除効果を求めた。
【0044】試験例1 キュウリ灰色かび病防除試験 素焼きポットで栽培したキュウリ(品種「相模半白」)
幼苗に、本発明化合物の乳剤を有効成分200ppmの
濃度で散布した。散布後、室温で自然乾燥し、キュウリ
灰色かび病菌(Botrytis cinerea)の
胞子懸濁液(グルコース及び酵母抽出物含有)をキュウ
リ子葉に滴下接種し、暗黒下の高湿度、恒温室(20
℃)に4日間保持した。子葉上の病斑直径を無処理と比
較調査し、防除効果を求めた結果、以下の化合物が75
%以上の優れた防除効果を示した。 18,19,21,59
【0045】試験例2 コムギうどんこ病防除試験 素焼きポットで栽培したコムギ幼苗(品種「チホク」、
1.0〜1.2葉期)に本発明化合物の乳剤を有効成分
200ppmの濃度で散布した。散布後室温で自然乾燥
し、コムギうどんこ病菌(Erysiphe gram
inis f.sp.tritici)の分生胞子を振
り払い接種し、22〜25℃の温室で7日間保持した。
葉上の病斑出現状態を無処理と比較調査し、防除効果を
求めた結果、以下の化合物が75%以上の優れた防除効
果を示した。 6,7,9,18,19,20,21,39,44,4
5,46,47,48,56,57,58,59,7
2,73
【0046】試験例3 ラッカセイ褐斑病防除試験 素焼きポットで栽培したラッカセイ(品種「半手ユタ
カ」)幼苗に、本発明化合物の乳剤を有効成分200p
pmの濃度で散布した。散布後、室温で自然乾燥し、ラ
ッカセイ褐斑病菌(Mycosphaerella
rachidis)の胞子懸濁液を噴霧接種し、明暗及
び乾湿を12時間繰り返す恒温室(25〜28℃)に1
2日間保持した。葉上の病斑出現状態を無処理と比較調
査し、防除効果を求めた結果、以下の化合物が75%以
上の優れた防除効果を示した。 18,19,20,21,45,57,58,59,7
2,73
【0047】試験例4 キュウリべと病防除試験 素焼きポットで栽培したキュウリ(品種「相模半白」)
幼苗に、本発明化合物の乳剤を有効成分200ppmの
濃度で散布した。散布後、室温で自然乾燥し、キュウリ
べと病菌(Pseudoperonospora cu
bensis)の胞子懸濁液を噴霧接種し、明暗及び乾
湿を12時間毎に繰り返す恒温室(25℃)に4日間保
持した。葉上の病斑出現状態を無処理と比較調査し、防
除効果を求めた結果、以下の化合物が75%以上の優れ
た防除効果を示した。 6,7,8,9,10,11,18,19,20,2
1,45,47,48,49,56,57,58,5
9,72,73
【0048】試験例5 ブドウべと病防除試験 露地植えブドウ(品種「甲斐路」、3年生)の葉を直径
30mmの円盤に打ちぬき、本発明化合物の乳剤、有効
成分200ppmの濃度の薬液に浮かべた。浮かべた葉
片にブドウべと病菌(Plasmopara viti
cola)の遊走子嚢懸濁液を噴霧接種し、照明下の恒
温室(20℃)に10日間保持した。葉上の病斑出現状
態を無処理と比較調査し、防除効果を求めた結果、以下
の化合物が75%以上の優れた防除効果を示した。 6,7,8,9,10,11,18,19,20,2
1,45,47,48,49,56,57,58,5
9,72,73
【0049】試験例6 ブドウべと病防除試験 露地植えブドウ(品種「甲斐路」、3年生)の葉を直径
30mmの円盤に打ちぬき、本発明化合物の乳剤、有効
成分200ppmの濃度の薬液に浸漬した。浸漬後、室
温で自然乾燥し、ブドウべと病菌(Plasmopar
viticola)の遊走子嚢懸濁液を噴霧接種
し、照明下の恒温室(20℃)に10日間保持した。葉
上の病斑出現状態を無処理と比較調査し、防除効果を求
めた結果、以下の化合物が75%以上の優れた防除効果
を示した。 6,7,8,9,10,11,18,19,20,2
1,45,47,48,49,56,57,58,5
9,72,73
【0050】試験例7 リンゴ黒星病防除試験 素焼きポットで栽培したリンゴ幼苗(品種「国光」、3
〜4葉期)に、本発明化合物の乳剤を有効成分200p
pmの濃度で散布した。散布後、室温で自然乾燥し、リ
ンゴ黒星病菌(Venturia inaequali
)の分生胞子を接種し、明暗を12時間毎に繰り返す
高湿度の恒温室(20℃)に2週間保持した。葉上の病
斑出現状態を無処理と比較調査し、防除効果を求めた結
果、以下の化合物が75%以上の優れた防除効果を示し
た。 6,7,8,9,10,11,18,19,20,2
1,44,45,47,48,49,56,57,5
8,59,72,73

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式〔I〕で表わされるインドール誘導体。 【化1】 〔式中、WはO,SまたはNR3 を表わし、XはCHま
    たはNを表わし、YはC1-4 アルコキシ基、C1-4 アル
    キルチオ基またはモノもしくはジC1-4 アルキルアミノ
    基を表わし、R1 は水素原子または置換されていてもよ
    いC1-4 アルキル基を表わし、R2 ,R3 はそれぞれ独
    立して、C1-4 アルキル基を表す。〕
  2. 【請求項2】式〔I〕で表わされるインドール誘導体の
    1種または2種以上を有効成分として含有することを特
    徴とする農園芸用殺菌剤。 【化2】 〔式中、W、X、Y、R1 及びR2 は前記と同じ意味を
    表す。〕
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