JPH08283234A - スルフィド化合物の製造方法 - Google Patents

スルフィド化合物の製造方法

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JPH08283234A
JPH08283234A JP9046695A JP9046695A JPH08283234A JP H08283234 A JPH08283234 A JP H08283234A JP 9046695 A JP9046695 A JP 9046695A JP 9046695 A JP9046695 A JP 9046695A JP H08283234 A JPH08283234 A JP H08283234A
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reaction
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mercaptoethanol
solvent
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JP9046695A
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Norihiro Wakao
典弘 若尾
Yoichi Hino
洋一 日野
Ryuichi Ishikawa
▲隆▼一 石川
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Nippon Shokubai Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 メルカプトアルカノール類とアクリル酸エス
テル類から相当するスルフィド化合物を簡便に得る方法
を提供する。 【構成】 メルカプトアルカノール類とアクリル酸エス
テル類とを、アミド基、ウレイレン基及びスルホキシド
基からなる群の中から選ばれる一種以上の官能基を有す
る溶媒中で反応することにより相当するスルフィド化合
物を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、メルカプトアルカノー
ル類とアクリル酸エステル類とを出発原料とする下記一
般式(3):
【0002】
【化3】
【0003】(式中、R1は炭素数2〜8個の炭化水素
残基を表わし、R2は水素、及び炭素数1〜4個の炭化
水素残基を、R3は炭素数1〜18個の炭化水素残基を
表わす。)で示されるスルフィド化合物の製造方法に関
するものである。本発明のスルフィド化合物は、塗料添
加剤、溶剤、界面活性剤、キレート剤、医薬・農薬中間
体、金属表面処理剤、染料原料等として工業上有用な化
合物である。
【0004】
【従来の技術】前記スルフィド化合物を得る方法とし
て、出発原料にハロゲン化プロピオン酸類を用いる方法
が特開平4−356510、欧州特許公報第55837
0号公報、Sulfer Lett.,15巻(4
号),169−74頁(1992年)に示されている
が、この方法では出発原料にハロゲン化物を使用するた
め、取扱いに注意を要することと、さらに副生するハロ
ゲン化物の処理に関し、環境上の問題がある。
【0005】またトリエチルアミン等の第3級脂肪族ア
ミン、水酸化ナトリウム等のアルカリ金属水酸化物、及
びトリメチルアンモニウムヒドロキシド等の第4級アン
モニウム水酸化物の存在下で反応させる方法がJ.A
m.Chem.Soc.69巻(1947年) 233
3頁、特開昭53ー59636号公報、米国特許第47
04470号明細書等に記載されているが、工業的に製
造を行なう際、これらの塩基は均一触媒のため回収し再
利用することは困難である。また塩基を除去するのに酸
等を必要とし、生成した塩は廃棄物となり、反応後の処
理工程が煩雑になると共に環境への悪影響を及ぼす欠点
がある。さらに酸による触媒分離後の反応液より目的化
合物を得る蒸留工程において、反応液中に塩基あるいは
酸が残っていると、これらにより生成物の変質、分解等
が起こり精製収率が低下すると共に、工業的に十分な純
度の製品を得ることは困難となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前記
のような問題点を解決することにあり、工業上有用な化
合物である前記一般式(3)に示されるスルフィド化合
物の簡便な製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記一般
式(3)で示されるスルフィド化合物が、下記一般式
(1): HO−R1−SH (式中、R1は炭素数2〜8個の炭化水素残基を表わ
す)で示されるメルカプトアルカノール類と、下記一般
式(2):
【0008】
【化4】
【0009】(式中、R2は水素、及び炭素数1〜4個
の炭化水素残基を、R3は炭素数1〜18個の炭化水素
残基を表わす)で示されるアクリル酸エステル類とを、
アミド基、ウレイレン基及びスルホキシド基からなる群
より選ばれる一種以上の官能基を有する溶媒中で反応す
ることにより、触媒を使用することなく、高活性かつ高
収率かつ高選択的に目的生成物が得られることを見いだ
して本発明を完成させるに至った。
【0010】すなわち、本発明は、前記一般式(1)で
示されるメルカプトアルカノール類と、前記一般式
(2)で示されるアクリル酸エステル類とを、アミド
基、ウレイレン基及びスルホキシド基からなる群より選
ばれる一種以上の官能基を有する溶媒中で反応すること
を特徴とする前記一般式(3)で示されるスルフィド化
合物の製造方法である。
【0011】
【作用】以下に本発明を詳しく説明する。
【0012】本発明において原料として用いられる前記
一般式(1)に示されるメルカプトアルカノール類とし
ては、工業的に入手可能な炭素数2〜8個の炭化水素残
基を有する化合物で、例えば、2−メルカプトエタノー
ル、3−メルカプトプロパノール、1−メチル−2−メ
ルカプトエタノール、2−メチル−2−メルカプトエタ
ノール、1,1−ジメチル−2−メルカプトエタノー
ル、1,2−ジメチル−2−メルカプトエタノール、
2,2−ジメチル−2−メルカプトエタノール、1−ブ
チル−2−メルカプトエタノール、1−シクロヘキシル
−2−メルカプトエタノール、1−フェニル−2−メル
カプトエタノール等が挙げられる。
【0013】本発明において原料として用いられる前記
アクリル酸エステル類として例えば、アクリル酸メチ
ル、アクリル酸ブチル、アクリル酸(2−エチルヘキシ
ル)、アクリル酸ラウリル、アクリル酸ステアリル、メ
タクリル酸メチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸
(2−エチルヘキシル)メタクリル酸ラウリル、メタク
リル酸ステアリル等が挙げられる。
【0014】本発明において使用されるメルカプトアル
カノール類の使用量は、アクリル酸エステル類1モルに
対し、0.5〜3.0モル、好ましくは0.8〜1.2
モルである。アクリル酸エステル類に対してメルカプト
アルカノールを過剰に用いると、アクリル酸エステル類
は目的化合物に転化し、残存アクリル酸エステル類量を
減らすことができるが、3モル以上使用しても上記の効
果はなく、反応後、回収するメルカプトアルカノール量
が多くなり、経済的でない。またアクリル酸エステル類
1モルに対しメルカプトアルカノールを0.5モル以下
しか使用しない場合、未反応のアクリル酸エステル類が
残り、重合等の副反応が起こり、好ましくない。
【0015】本発明において使用する溶媒は、アミド
基、ウレイレン基及びスルホキシド基からなる群の中か
ら選ばれる一種以上の官能基を有する化合物である。前
記アミド基および前記ウレイレン基は、N位が無置換で
あっても炭素数1〜6個の炭化水素残基で置換されてい
てもよい。特に取扱いや入手が比較的容易であるという
点で、アミド基を有する化合物としては、例えばホルム
アミド、N−メチルホルムアミド、N,N−ジメチルホ
ルムアミド等のホルムアミド類;アセトアミド、N−メ
チルアセトアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等の
アセトアミド類;ピロリドン、N−メチルピロリドン、
2−ピペリドン、ε−カプロラクタム、N−メチルカプ
ロラクタム等の環状アミド類が好ましく、ウレイレン基
を有する化合物としては、N,N−ジメチルイミダゾリ
ジノン等のイミダゾリジノン類が好ましく、スルホキシ
ド基を有する化合物として、例えばジメチルスルホキシ
ド等のスルホキシド類が好ましい。
【0016】アクリル酸エステル類に対する前記溶媒の
使用量は、0を超えて10倍(対重量比)までの範囲、
好ましくは反応の選択性が良い点で、0.5〜5倍の範
囲である。アクリル酸エステル類に対する前記溶媒の使
用量が、前記範囲を超えると、使用した溶媒を回収する
量が増えるため、効率が悪く経済的でない。
【0017】本発明において反応温度は特に制限はない
が、40℃〜150℃が好適である。反応温度が40℃
以下の場合、反応速度が低下し、反応が進行するのに時
間がかかるため経済的でなく、また150℃以上ではア
クリル酸エステル類の重合等の副反応が起こり収率が低
下してしまい、好ましくない。
【0018】本発明において反応時間は特に制限はない
が、回分、半回分反応形式の場合1時間〜36時間が生
産性の面から好適である。
【0019】また本発明の反応において、触媒を使用し
ても何ら差し支えないが、本発明は特に触媒を使用しな
くても高活性かつ高収率かつ高選択的に目的生成物が得
られ、触媒の分離回収工程が不用となる点で有利であ
る。
【0020】本発明の製造方法において重合を抑えるた
め、例えばラジカルトラップ剤等の重合禁止剤を使用す
ることも可能である。重合禁止剤として使用される化合
物としては、例えばベンゾキノン誘導体、ニトロ化合物
等の種々のタイプのものが使用可能である。
【0021】また本反応で用いられる反応形式は回分
式、半回分式及び連続方式のいずれの反応形式を採用し
てもよい。回分方式または半回分方式を採用して行なう
場合には、メルカプトアルカノール類及びアクリル酸エ
ステル類の供給方法は、特に限定されるものではない
が、アクリル酸エステル類の重合を防ぐため、アクリル
酸エステル類を後で供給するのがよい。例えばメルカプ
トアルカノール類を反応槽に仕込んだ後、アクリル酸エ
ステル類を溶媒と共に供給してもよく、溶媒とメルカプ
トアルカノール類をあらかじめ反応器に仕込んでおき、
アクリル酸エステル類を徐々に供給してもよい。
【0022】
【実施例】以下、実施例により、本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれらにより何等限定されるものでは
ない。
【0023】実施例1 温度計、還流冷却管及び窒素導入管を取り付けた100
cc三つ口フラスコに、N,N−ジメチルホルムアミド
10gおよび2−メルカプトエタノール7.8g(0.
1mol)を仕込み、60℃でマグネチックスターラー
で攪拌しながら、アクリル酸メチル8.6g(0.1m
ol)を30分で滴下した。滴下終了後、0.5時間反
応させた。反応終了後、反応液の一部を採取し、ガスク
ロマトグラフィーで分析したところ、アクリル酸メチル
の転化率は99%、2−メルカプトエタノールの転化率
は99%、仕込みの2−メルカプトエタノールを基準と
する、反応生成物3−[(2−ヒドロキシエチル)チ
オ]プロピオン酸メチルの収率は98%、該反応生成物
の選択率は98%であった。
【0024】実施例2 実施例1と同様の装置を用い、N,N−ジメチルイミダ
ゾリジノン10gおよび2−メルカプトエタノール7.
8g(0.1mol)を仕込み、60℃でマグネチック
スターラーで攪拌しながら、アクリル酸メチル6.9g
(0.08mol)を30分で滴下した。滴下終了後、
0.5時間反応させた。反応終了後、反応液の一部を採
取し、ガスクロマトグラフィーで分析したところアクリ
ル酸メチルの転化率は99%、2−メルカプトエタノー
ルの転化率は98%、仕込みのアクリル酸メチルを基準
とする、反応生成物3−[(2−ヒドロキシエチル)チ
オ]プロピオン酸メチルの収率は99%、該反応生成物
の選択率98%であった。
【0025】実施例3 実施例1と同様の装置を用い、N,N−ジメチルホルム
アミド10gおよび2−メルカプトエタノール7.8g
(0.1mol)を仕込み、60℃でマグネチックスタ
ーラーで攪拌しながら、メタクリル酸メチル10g
(0.1mol)を30分で滴下した。滴下終了後、
0.5時間反応させた。反応終了後、反応液の一部を採
取し、ガスクロマトグラフィーで分析したところ、メタ
クリル酸メチルの転化率は97%、2−メルカプトエタ
ノールの転化率は98%、仕込みのメタクリル酸メチル
を基準とする、反応生成物3−[(2−ヒドロキシエチ
ル)チオ]−2−メチルプロピオン酸メチルの収率は9
5%、該反応生成物の選択率は98%であった。
【0026】実施例4 実施例1と同様の装置を用い、N−メチルピロリドン1
0gおよび1−メチル−2−メルカプトエタノール9.
2g(0.1mol)を仕込み、80℃でマグネチック
スターラーで攪拌しながら、アクリル酸メチル10.3
g(0.12mol)を30分で滴下した。滴下終了
後、1時間反応させた。反応終了後、反応液の一部を採
取し、ガスクロマトグラフィーで分析したところ、アク
リル酸メチルの転化率は98%、1−メチル−2−メル
カプトエタノールの転化率は97%、仕込みの1−メチ
ル−2−メルカプトエタノールを基準として、反応生成
物3−[(2−ヒドロキシプロピル)チオ]プロピオン
酸メチルの収率は95%、該反応生成物の選択率は98
%であった。
【0027】実施例5 実施例1と同様の装置を用い、ジメチルスルホキシド1
0gおよび1−フェニル−2−メルカプトエタノール1
5.4g(0.1mol)を仕込み、100℃でマグネ
チックスターラーで攪拌しながら、アクリル酸メチル
8.6g(0.1mol)を30分で滴下した。滴下終
了後、1.5時間反応させた。反応終了後、反応液の一
部を採取し、ガスクロマトグラフィーで分析したとこ
ろ、アクリル酸メチルの転化率は95%、1−フェニル
−2−メルカプトエタノールの転化率は96%、仕込み
の1−フェニル−2−メルカプトエタノールを基準とす
る、反応生成物3−[(2−ヒドロキシ−2−フェニル
−エチル)チオ]プロピオン酸メチルの収率は90%、
該反応生成物の選択率は97%であった。
【0028】実施例6 実施例1と同様の装置を用い、ホルムアミド10gおよ
び2−メルカプトエタノール7.8g(0.1mol)
を仕込み、80℃でマグネチックスターラーで攪拌しな
がら、アクリル酸ブチル12.8g(0.1mol)を
30分で滴下した。滴下終了後、2時間反応させた。反
応終了後、反応液の一部を採取し、ガスクロマトグラフ
ィーで分析したところ、アクリル酸ブチルの転化率は9
9%、2−メルカプトエタノールの転化率は98%、仕
込みの2−メルカプトエタノールを基準とする、反応生
成物3−[(2−ヒドロキシエチル)チオ]プロピオン
酸ブチルの収率は96%、該反応生成物の選択率は98
%であった。
【0029】実施例7 実施例1と同様の装置を用い、アセトアミド10gおよ
び2−メルカプトエタノール7.8g(0.1mol)
を仕込み、80℃でマグネチックスターラーで攪拌しな
がら、アクリル酸2ーエチルヘキシル18.4g(0.
1mol)を30分で滴下した。滴下終了後、2時間反
応させた。反応終了後、反応液の一部を採取し、ガスク
ロマトグラフィーで分析したところアクリル酸2ーエチ
ルヘキシルの転化率は98%、2−メルカプトエタノー
ルの転化率は99%、仕込みの2−メルカプトエタノー
ルを基準とする、反応生成物3−[(2−ヒドロキシエ
チル)チオ]プロピオン酸2ーエチルヘキシルの収率は
95%、該反応生成物の選択率は99%であった。
【0030】実施例8 実施例1と同様の装置を用い、N,N−ジメチルアセト
アミド10gおよび2−メルカプトエタノール7.8g
(0.1mol)を80℃でマグネチックスターラーで
攪拌しながら、アクリル酸ラウリル24.0g(0.1
mol)を30分で滴下した。滴下終了後、3時間反応
させた。反応終了後、反応液の一部を採取し、ガスクロ
マトグラフィーで分析したところ、アクリル酸ラウリル
の転化率は95%、2−メルカプトエタノールの転化率
は93%、仕込みの2−メルカプトエタノールを基準と
する、反応生成物3−[(2−ヒドロキシエチル)チ
オ]プロピオン酸ラウリルの収率は90%、該反応生成
物の選択率は95%であった。
【0031】実施例9 実施例1と同様の装置を用い、N,N−ジメチルイミダ
ゾリジノン50gおよびアクリル酸ステアリル32.4
g(0.1mol)を仕込み、100℃でマグネチック
スターラーで攪拌しながら、2−メルカプトエタノール
7.8g(0.1mol)を30分で滴下した。滴下終
了後、3時間反応させた。反応終了後、反応液の一部を
採取し、ガスクロマトグラフィーで分析したところ、ア
クリル酸ステアリルの転化率は90%、2−メルカプト
エタノールの転化率は85%、仕込みの2−メルカプト
エタノールを基準とする、反応生成物3−[(2−ヒド
ロキシエチル)チオ]プロピオン酸ステアリルの収率は
80%、該反応生成物の選択率は83%であった。
【0032】比較例1 実施例1において、溶媒にトルエンを用いたことを除い
ては同様の条件で反応を行った。滴下終了後6時間後、
反応液の一部を採取し、ガスクロマトグラフィーで分析
したところ、アクリル酸メチルの転化率は70%、2−
メルカプトエタノールの転化率は65%、仕込みの2−
メルカプトエタノールを基準とする、反応生成物3−
[(2−ヒドロキシエチル)チオ]プロピオン酸メチル
の収率は60%、該反応生成物の選択率は58%であっ
た。
【0033】比較例2 実施例8において、溶媒にジエチレングリコールジメチ
ルエーテルを用いたことを除いては同様の条件で反応を
行った。滴下終了後6時間後、反応液の一部を採取し、
ガスクロマトグラフィーで分析したところ、アクリル酸
ステアリルの転化率は11%、2−メルカプトエタノー
ルの転化率は8%、仕込みの2−メルカプトエタノール
を基準とする、反応生成物3−[(2−ヒドロキシエチ
ル)チオ]プロピオン酸ステアリルの収率は7%、該反
応生成物の選択率は60%であった。
【0034】これらの結果から明らかなように、特定の
溶媒を使用する本発明の方法によれば目的物が高収率で
得られるが、異なる溶媒を使用する場合は目的物の収率
が低くなる。
【0035】
【発明の効果】本発明の方法によれば、メルカプトアル
カノール類とアクリル酸エステル類とを、アミド基、ウ
レイレン基及びスルホキシド基からなる群の中から選ば
れる一種以上の官能基を有する溶媒中で反応させること
により、工業上有用な前記一般式(3)で示されるスル
フィド化合物を、高活性かつ高収率かつ高選択的に得ら
れる。
【0036】さらに、本発明の方法は、触媒を特に必要
としないため触媒の分離回収工程も不用となり、溶媒と
生成物の分離のみ行なえば前記一般式(3)で示される
スルフィド化合物が得られるので、工業的に有利な製造
方法と言える。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1): HO−R1−SH (式中、R1は炭素数2〜8個の炭化水素残基を表わ
    す。)で示されるメルカプトアルカノール類と、下記一
    般式(2): 【化1】 (式中、R2は水素、または炭素数1〜4個の炭化水素
    残基を表わし、R3は炭素数1〜18個の炭化水素残基
    を表わす。)で示されるアクリル酸エステル類とを、ア
    ミド基、ウレイレン基及びスルホキシド基からなる群よ
    り選ばれる一種以上の官能基を有する溶媒中で反応させ
    ることを特徴とする下記一般式(3): 【化2】 (式中、R1、R2およびR3は前記一般式(1)、
    (2)と同じである。)で示されるスルフィド化合物の
    製造方法。
  2. 【請求項2】 前記溶媒が、ホルムアミド類、アセトア
    ミド類、環状アミド類、イミダゾリジノン類およびスル
    ホキシド類からなる群より選ばれた一種以上の化合物で
    ある請求項1に記載のスルフィド化合物の製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009108028A (ja) * 2007-08-30 2009-05-21 National Sun Yat-Sen Univ イオウ含有化合物、その調製方法および薬学的使用

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