JPH0656745A - 2−(3−オキソブチル)アクリル酸アルキルエステルの製造法 - Google Patents
2−(3−オキソブチル)アクリル酸アルキルエステルの製造法Info
- Publication number
- JPH0656745A JPH0656745A JP23314292A JP23314292A JPH0656745A JP H0656745 A JPH0656745 A JP H0656745A JP 23314292 A JP23314292 A JP 23314292A JP 23314292 A JP23314292 A JP 23314292A JP H0656745 A JPH0656745 A JP H0656745A
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- acrylic acid
- oxobutyl
- diketene
- acid alkyl
- alkyl ester
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- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 安全かつ取り扱い容易な原料を用いて2−
(3−オキソブチル)アクリル酸アルキルエステルを製
造する方法を提供する。 【構成】 次式の通り、2−(1−ヒドロキシメチル)
アクリル酸アルキルエステルとジケテンとを第3級アル
キルアミン又は金属アルコキシドの存在下に反応させ、
中間体(I)を経て脱炭酸して得られる。 [但し、Rはメチル、エチル、n−プロピル、i−プロ
ピル、n−ブチル等のアルキル基を示す]
(3−オキソブチル)アクリル酸アルキルエステルを製
造する方法を提供する。 【構成】 次式の通り、2−(1−ヒドロキシメチル)
アクリル酸アルキルエステルとジケテンとを第3級アル
キルアミン又は金属アルコキシドの存在下に反応させ、
中間体(I)を経て脱炭酸して得られる。 [但し、Rはメチル、エチル、n−プロピル、i−プロ
ピル、n−ブチル等のアルキル基を示す]
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラスチック、塗料、
粘着剤、紙加工処理剤、ポリマー改質剤、イオン交換樹
脂等に於ける重合体の原料として有用である2−(3−
オキソブチル)アクリル酸アルキルエステルの製造法に
関する。
粘着剤、紙加工処理剤、ポリマー改質剤、イオン交換樹
脂等に於ける重合体の原料として有用である2−(3−
オキソブチル)アクリル酸アルキルエステルの製造法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、2−(3−オキソブチル)アクリ
ル酸アルキルエステル類の製造方法としてはπ−(2−
メトキシアリル)ニッケルブロマイドと2−ブロモメチ
ルアクリル酸エチルエステルジメチルホルムアミド中で
反応させることにより2−(3−オキソブチル)アクリ
ル酸エチルエステルを製造する方法[J.Amer.C
hem.Soc.,96(10) 3250(197
4)]イソプロペニルカルボメトキシ,1−ヘキシニル
銅リチウム錯体と1−ブテン−3−オンとから2−(3
−オキソブチル)アクリル酸メチルエステルを製造する
方法[Tetrahedron Lett.,45 3
897(1975)]3−オキソ,4−カルボメトキ
シ,4−(3−オキソブチル)チオフェンを水酸化ナト
リウムを用いて2−(3−オキソブチル)アクリル酸メ
チルエステルを製造する方法[J.Chem.Soc.
Perkin.Trans.I,1 137(198
7)]等が挙げられる。
ル酸アルキルエステル類の製造方法としてはπ−(2−
メトキシアリル)ニッケルブロマイドと2−ブロモメチ
ルアクリル酸エチルエステルジメチルホルムアミド中で
反応させることにより2−(3−オキソブチル)アクリ
ル酸エチルエステルを製造する方法[J.Amer.C
hem.Soc.,96(10) 3250(197
4)]イソプロペニルカルボメトキシ,1−ヘキシニル
銅リチウム錯体と1−ブテン−3−オンとから2−(3
−オキソブチル)アクリル酸メチルエステルを製造する
方法[Tetrahedron Lett.,45 3
897(1975)]3−オキソ,4−カルボメトキ
シ,4−(3−オキソブチル)チオフェンを水酸化ナト
リウムを用いて2−(3−オキソブチル)アクリル酸メ
チルエステルを製造する方法[J.Chem.Soc.
Perkin.Trans.I,1 137(198
7)]等が挙げられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来法
においては原料となるπ−(2−メトキシアリル)ニッ
ケルブロマイド及びイソプロペニルカルボメトキシ,1
−ヘキシル銅リチウム錯体が毒性が強く更に不安定で取
り扱いが非常に困難であること、3−オキソ,4−カル
ボメトキシ,4−(3−オキソブチル)チオフェンの合
成が困難であり入手が容易でないこと等いずれも工業的
規模での実施に於いては不適当である。故に安全かつ取
り扱い易い原料を用いる新たな製造方法が望まれてい
る。
においては原料となるπ−(2−メトキシアリル)ニッ
ケルブロマイド及びイソプロペニルカルボメトキシ,1
−ヘキシル銅リチウム錯体が毒性が強く更に不安定で取
り扱いが非常に困難であること、3−オキソ,4−カル
ボメトキシ,4−(3−オキソブチル)チオフェンの合
成が困難であり入手が容易でないこと等いずれも工業的
規模での実施に於いては不適当である。故に安全かつ取
り扱い易い原料を用いる新たな製造方法が望まれてい
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】しかるに本発明者等はか
かる課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、2−(1
−ヒドロキシメチル)アクリル酸アルキルエステルとジ
ケテンとを第3級アルキルアミン又は金属アルコキシド
の存在下に反応させるという新規な製造法がかかる目的
に合致することを見出し本発明を完成するに至った。以
下、本発明について詳述する。
かる課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、2−(1
−ヒドロキシメチル)アクリル酸アルキルエステルとジ
ケテンとを第3級アルキルアミン又は金属アルコキシド
の存在下に反応させるという新規な製造法がかかる目的
に合致することを見出し本発明を完成するに至った。以
下、本発明について詳述する。
【0005】本発明は無溶媒中又は有機溶媒中で2−
(1−ヒドロキシメチル)アクリル酸アルキルエステル
(以下、RHMAと略する)とジケテンとを第3級アル
キルアミン又は金属アルコキシドの存在下に反応させる
ことにより目的物である2−(3−オキソブチル)アク
リル酸アルキルエステル(以下、ROBAと略する)を
製造するものである。かかる反応式は化1で示されるよ
うに、RHMAとジケテンとは中間体(I)を経た後脱
炭酸がおこり目的物であるROBAが生成する。
(1−ヒドロキシメチル)アクリル酸アルキルエステル
(以下、RHMAと略する)とジケテンとを第3級アル
キルアミン又は金属アルコキシドの存在下に反応させる
ことにより目的物である2−(3−オキソブチル)アク
リル酸アルキルエステル(以下、ROBAと略する)を
製造するものである。かかる反応式は化1で示されるよ
うに、RHMAとジケテンとは中間体(I)を経た後脱
炭酸がおこり目的物であるROBAが生成する。
【0006】
【化1】 [但し、Rはメチル、エチル、n−プロピル、i−プロ
ピル、n−ブチル等のアルキル基を示す]
ピル、n−ブチル等のアルキル基を示す]
【0007】本発明におけるジテンの使用量はRHMA
に対して0.5〜1.5倍モル、好ましくは0.9〜
1.2倍モルが適当である。本発明における第3級アル
キルアミンとは例えば、トリメチルアミン、トリエチル
アミン、トリ−n−プロピルアミン、トリイソプロピル
アミン、トリブチルアミン、トリイソブチルアミン、ト
リ−n−ペンチルアミン、N−メチルジイソプロピルア
ミン、N,N−ジエチルイソプロピルアミン、N,N−
ジメチルエチルアミン、N,N−ジメチルイソプロピル
アミン、トリ−2−エチルヘキシルアミン、N−メチル
ジエチルアミン、N,N−ジメチル−n−プロピルアミ
ン、N,N−ジメチル−n−ブチルアミン、N,N−ジ
メチル−イソブチルアミン、N,N−ジメチル−(2−
エチルヘキシル)−アミン、N,N−ジイソプロピル−
(2−エチルヘキシル)−アミン、N,N−ジ−n−ブ
チル−(2−エチルヘキシル)−アミン、N−メチル−
ジ(2−エチルヘキシル)−アミン、N−n−ブチル−
ジ(2−エチルヘキシル)−アミン、N−イソブチル−
ジ(2−エチルヘキシル)−アミン、1,4−ジアザビ
シクロ−[2,2,2]−オクタン、ピロコリン及びキ
ノリジン等が挙げられる。
に対して0.5〜1.5倍モル、好ましくは0.9〜
1.2倍モルが適当である。本発明における第3級アル
キルアミンとは例えば、トリメチルアミン、トリエチル
アミン、トリ−n−プロピルアミン、トリイソプロピル
アミン、トリブチルアミン、トリイソブチルアミン、ト
リ−n−ペンチルアミン、N−メチルジイソプロピルア
ミン、N,N−ジエチルイソプロピルアミン、N,N−
ジメチルエチルアミン、N,N−ジメチルイソプロピル
アミン、トリ−2−エチルヘキシルアミン、N−メチル
ジエチルアミン、N,N−ジメチル−n−プロピルアミ
ン、N,N−ジメチル−n−ブチルアミン、N,N−ジ
メチル−イソブチルアミン、N,N−ジメチル−(2−
エチルヘキシル)−アミン、N,N−ジイソプロピル−
(2−エチルヘキシル)−アミン、N,N−ジ−n−ブ
チル−(2−エチルヘキシル)−アミン、N−メチル−
ジ(2−エチルヘキシル)−アミン、N−n−ブチル−
ジ(2−エチルヘキシル)−アミン、N−イソブチル−
ジ(2−エチルヘキシル)−アミン、1,4−ジアザビ
シクロ−[2,2,2]−オクタン、ピロコリン及びキ
ノリジン等が挙げられる。
【0008】本発明における金属アルコキシドとはナト
リウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、アルミニウ
ム−i−プロポキシド、チタニウム−n−ブトキシド、
カリウムメトキシド、カリウムエトキシド等が挙げられ
る。第3級アルキルアミン又は金属アルコキシドからな
る触媒は単独又は2種以上を併用しても良く、その使用
量はRHMAに対して0.001〜0.1倍モル、好ま
しくは0.01〜0.05倍モルが適当であり、使用量
が0.001倍モル未満では反応が緩慢となり0.1倍
モルを越える場合は経済的に不利になる等いずれも好ま
しくない。
リウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、アルミニウ
ム−i−プロポキシド、チタニウム−n−ブトキシド、
カリウムメトキシド、カリウムエトキシド等が挙げられ
る。第3級アルキルアミン又は金属アルコキシドからな
る触媒は単独又は2種以上を併用しても良く、その使用
量はRHMAに対して0.001〜0.1倍モル、好ま
しくは0.01〜0.05倍モルが適当であり、使用量
が0.001倍モル未満では反応が緩慢となり0.1倍
モルを越える場合は経済的に不利になる等いずれも好ま
しくない。
【0009】本発明においては上記の如く無溶媒でも有
機溶媒中でも反応は進むが操作性の点で有機溶媒を用い
るのが好ましい。かかる有機溶媒としては水と相溶性が
なく、かつRHMAを溶解する有機溶媒であれば、特に
制限はないが、例えば、トルエン、キシレン、ジエチル
エーテル、エチレンジクロライド、クロロホルム、四塩
化炭素、酢酸エチル、4−メチル−2−ペンタノン、ベ
ンゼン等が挙げられ、トルエン、キシレン、クロロホル
ム等が実用的である。その使用量はRHMAに対して
0.8〜5倍重量、好ましくは1〜3倍重量が適してい
る。また、本発明においては原料であるRHMAは非常
に重合を起こし易いので、重合禁止剤を使用した方が有
利である。かかる重合禁止剤としてはメトキシハイドロ
キノン、ベンゾキノン、クロラニル、P−t−ブチルカ
テコール、ヒドロキノン、フェノチアジン、N,N’−
ジフェニル−P−フェニレンジアミン、硫黄等が挙げら
れ、特にメトキシハイドロキノン、硫黄が好ましい。か
かる重合禁止剤の濃度は反応液中100〜700pp
m、好ましくは300〜500ppmである。
機溶媒中でも反応は進むが操作性の点で有機溶媒を用い
るのが好ましい。かかる有機溶媒としては水と相溶性が
なく、かつRHMAを溶解する有機溶媒であれば、特に
制限はないが、例えば、トルエン、キシレン、ジエチル
エーテル、エチレンジクロライド、クロロホルム、四塩
化炭素、酢酸エチル、4−メチル−2−ペンタノン、ベ
ンゼン等が挙げられ、トルエン、キシレン、クロロホル
ム等が実用的である。その使用量はRHMAに対して
0.8〜5倍重量、好ましくは1〜3倍重量が適してい
る。また、本発明においては原料であるRHMAは非常
に重合を起こし易いので、重合禁止剤を使用した方が有
利である。かかる重合禁止剤としてはメトキシハイドロ
キノン、ベンゾキノン、クロラニル、P−t−ブチルカ
テコール、ヒドロキノン、フェノチアジン、N,N’−
ジフェニル−P−フェニレンジアミン、硫黄等が挙げら
れ、特にメトキシハイドロキノン、硫黄が好ましい。か
かる重合禁止剤の濃度は反応液中100〜700pp
m、好ましくは300〜500ppmである。
【0010】本発明における反応温度は20〜180
℃、好ましくは30〜80℃が適しており、反応時間は
2〜8時間程度が望ましい。本発明における全ての薬剤
の仕込み方法は特に制限はなく、一括仕込み、分割仕込
み、連続仕込み等いずれも可能である。反応終了後、無
溶媒の場合は前記で示した如き水と相溶性のないトルエ
ン、キシレン、ジエチルエーテル、クロロホルム等の有
機溶媒でROBAを抽出した後炭酸ナトリウム、塩化ナ
トリウム、塩化カリウム等のアルカリ金属塩等の水溶液
で数回、更に水で数回洗浄を行い未反応のRHMA及び
ジケテンを除去し、かかる抽出液に無水硫酸ナトリウム
等の脱水剤を加えて脱水処理を行った後、溶媒を留去
し、更に必要に応じて蒸留を行うことにより目的物を得
る。又、有機溶媒中で反応を行った場合には反応生成液
中にアルカリ金属塩等の水溶液を添加して数回洗浄を行
い、以下無溶媒の場合と同様にして目的物を得る。かく
して得られたROBAはプラスチック、塗料、粘着剤、
紙加工処理、ポリマー改質剤、イオン交換樹脂等に於け
る重合体の原料として産業上極めて有用である。
℃、好ましくは30〜80℃が適しており、反応時間は
2〜8時間程度が望ましい。本発明における全ての薬剤
の仕込み方法は特に制限はなく、一括仕込み、分割仕込
み、連続仕込み等いずれも可能である。反応終了後、無
溶媒の場合は前記で示した如き水と相溶性のないトルエ
ン、キシレン、ジエチルエーテル、クロロホルム等の有
機溶媒でROBAを抽出した後炭酸ナトリウム、塩化ナ
トリウム、塩化カリウム等のアルカリ金属塩等の水溶液
で数回、更に水で数回洗浄を行い未反応のRHMA及び
ジケテンを除去し、かかる抽出液に無水硫酸ナトリウム
等の脱水剤を加えて脱水処理を行った後、溶媒を留去
し、更に必要に応じて蒸留を行うことにより目的物を得
る。又、有機溶媒中で反応を行った場合には反応生成液
中にアルカリ金属塩等の水溶液を添加して数回洗浄を行
い、以下無溶媒の場合と同様にして目的物を得る。かく
して得られたROBAはプラスチック、塗料、粘着剤、
紙加工処理、ポリマー改質剤、イオン交換樹脂等に於け
る重合体の原料として産業上極めて有用である。
【0011】
【作 用】本発明は安全かつ取り扱いが容易である。
2−(1−ヒドロキシメチル)アクリル酸アルキルエス
テル及びジケテンを原料とする新規な2−(3−オキソ
ブチル)アクリル酸アルキルエステルの製造方法を提供
する。
2−(1−ヒドロキシメチル)アクリル酸アルキルエス
テル及びジケテンを原料とする新規な2−(3−オキソ
ブチル)アクリル酸アルキルエステルの製造方法を提供
する。
【0012】
【実施例】以下、本発明について実施例を挙げ詳述す
る。 実施例1 2−(1−ヒドロキシメチル)アクリル酸エチルエステ
ル33g(0.25モル)、1,4−ジアザビシクロ
[2,2,2]オクタン0.15g(1.34ミリモ
ル)、ヒドロキノンモノメチルエーテル0.1gを四ツ
口丸底フラスコに入れ、撹拌しながら30〜40℃に加
熱後、ジケテン21g(0.25モル)を1.5時間か
けて徐々に滴下した後、6時間熟成した。反応終了後1
50mlのクロロホルムで目的物を抽出した。かかる抽
出液を50mlの炭酸ナトリウム水溶液で数回洗浄し、
更に50mlの水で数回洗浄を行い未反応のジケテン及
び2−(1−ヒドロキシメチル)アクリル酸エチルエス
テルを除去した後、無水硫酸ナトリウム20gを加えて
脱水処理を行い、ついでかかる抽出液からクロロホルム
を留去し、目的物38.9gを得た。ガスクロマトグラ
フィーにより分析したところ2−(3−オキソブチル)
アクリル酸エチルエステルが得られており、2−(1−
ヒドロキシメチル)アクリル酸エチルエステルに対して
65%の収率であった。
る。 実施例1 2−(1−ヒドロキシメチル)アクリル酸エチルエステ
ル33g(0.25モル)、1,4−ジアザビシクロ
[2,2,2]オクタン0.15g(1.34ミリモ
ル)、ヒドロキノンモノメチルエーテル0.1gを四ツ
口丸底フラスコに入れ、撹拌しながら30〜40℃に加
熱後、ジケテン21g(0.25モル)を1.5時間か
けて徐々に滴下した後、6時間熟成した。反応終了後1
50mlのクロロホルムで目的物を抽出した。かかる抽
出液を50mlの炭酸ナトリウム水溶液で数回洗浄し、
更に50mlの水で数回洗浄を行い未反応のジケテン及
び2−(1−ヒドロキシメチル)アクリル酸エチルエス
テルを除去した後、無水硫酸ナトリウム20gを加えて
脱水処理を行い、ついでかかる抽出液からクロロホルム
を留去し、目的物38.9gを得た。ガスクロマトグラ
フィーにより分析したところ2−(3−オキソブチル)
アクリル酸エチルエステルが得られており、2−(1−
ヒドロキシメチル)アクリル酸エチルエステルに対して
65%の収率であった。
【0013】実施例2 1,4−ジアザビシクロ[2,2,2]オクタンに代え
てナトリウムエトキシド0.09g(1.34ミリモ
ル)を用いた以外は実施例1に従って実験を行った。ガ
スクロマトグラフィーにより分析したところ2−(3−
オキソブチル)アクリル酸エチルエステルが2−(1−
ヒドロキシメチル)アクリル酸エチルエステルに対して
52%の収率で得られた。
てナトリウムエトキシド0.09g(1.34ミリモ
ル)を用いた以外は実施例1に従って実験を行った。ガ
スクロマトグラフィーにより分析したところ2−(3−
オキソブチル)アクリル酸エチルエステルが2−(1−
ヒドロキシメチル)アクリル酸エチルエステルに対して
52%の収率で得られた。
【0014】実施例3 2−(1−ヒドロキシメチル)アクリル酸エチルエステ
ル33g(0.25モル)、トリエチルアミン0.14
g(1.34ミリモル)、ヒドロキノンモノメチルエー
テル0.1g、クロロホルム50gを四ツ口丸底フラス
コに入れ、撹拌しながら30〜40℃に加熱後、ジケテ
ン21g(0.25モル)を1.5時間かけて徐々に滴
下した後、6時間熟成した。反応終了後かかる反応液を
50mlの炭酸ナトリウム水溶液で数回洗浄し、さらに
50mlの水で数回洗浄を行い未反応のジケテン及び2
−(1−ヒドロキシメチル)アクリル酸エチルエステル
を除去した後、無水硫酸ナトリウム20gを加えて脱水
処理を行い、ついでかかる反応液からクロロホルムを留
去して目的物29.2gを得た。ガスクロマトグラフィ
ーにより分析したところ2−(3−オキソブチル)アク
リル酸エチルエステルが2−(1−ヒドロキシメチル)
アクリル酸エチルエステルに対して60%の収率で得ら
れた。
ル33g(0.25モル)、トリエチルアミン0.14
g(1.34ミリモル)、ヒドロキノンモノメチルエー
テル0.1g、クロロホルム50gを四ツ口丸底フラス
コに入れ、撹拌しながら30〜40℃に加熱後、ジケテ
ン21g(0.25モル)を1.5時間かけて徐々に滴
下した後、6時間熟成した。反応終了後かかる反応液を
50mlの炭酸ナトリウム水溶液で数回洗浄し、さらに
50mlの水で数回洗浄を行い未反応のジケテン及び2
−(1−ヒドロキシメチル)アクリル酸エチルエステル
を除去した後、無水硫酸ナトリウム20gを加えて脱水
処理を行い、ついでかかる反応液からクロロホルムを留
去して目的物29.2gを得た。ガスクロマトグラフィ
ーにより分析したところ2−(3−オキソブチル)アク
リル酸エチルエステルが2−(1−ヒドロキシメチル)
アクリル酸エチルエステルに対して60%の収率で得ら
れた。
【0015】
【発明の効果】本発明は安全かつ取り扱いが容易な原料
から2−(3−オキソブチル)アクリル酸アルキルエス
テルが製造できるので工業的に非常に有利である。
から2−(3−オキソブチル)アクリル酸アルキルエス
テルが製造できるので工業的に非常に有利である。
Claims (1)
- 【請求項1】 2−(1−ヒドロキシメチル)アクリル
酸アルキルエステルとジケテンとを第3級アルキルアミ
ン又は金属アルコキシドの存在下に反応させることを特
徴とする2−(3−オキソブチル)アクリル酸アルキル
エステルの製造法
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23314292A JPH0656745A (ja) | 1992-08-06 | 1992-08-06 | 2−(3−オキソブチル)アクリル酸アルキルエステルの製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23314292A JPH0656745A (ja) | 1992-08-06 | 1992-08-06 | 2−(3−オキソブチル)アクリル酸アルキルエステルの製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0656745A true JPH0656745A (ja) | 1994-03-01 |
Family
ID=16950385
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23314292A Pending JPH0656745A (ja) | 1992-08-06 | 1992-08-06 | 2−(3−オキソブチル)アクリル酸アルキルエステルの製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0656745A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008255032A (ja) * | 2007-04-03 | 2008-10-23 | Ube Ind Ltd | (s)−5−置換−5−ヒドロキシ−3−オキソペンタン酸エステル誘導体の製法 |
-
1992
- 1992-08-06 JP JP23314292A patent/JPH0656745A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008255032A (ja) * | 2007-04-03 | 2008-10-23 | Ube Ind Ltd | (s)−5−置換−5−ヒドロキシ−3−オキソペンタン酸エステル誘導体の製法 |
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