JPH08283180A - 電子写真感光体に用いる電荷移送化合物の製造方法 - Google Patents

電子写真感光体に用いる電荷移送化合物の製造方法

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JPH08283180A
JPH08283180A JP8427895A JP8427895A JPH08283180A JP H08283180 A JPH08283180 A JP H08283180A JP 8427895 A JP8427895 A JP 8427895A JP 8427895 A JP8427895 A JP 8427895A JP H08283180 A JPH08283180 A JP H08283180A
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activated carbon
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crude
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JP8427895A
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Takehiko Otani
武彦 大谷
Yoshisumi Tachibana
芳純 橘
Makoto Kamezawa
誠 亀沢
Seiji Izumitani
誠治 泉谷
Atsushi Asaoka
敦 浅岡
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KONAN CHEMICAL Manufacturing
Konan Kako KK
Original Assignee
KONAN CHEMICAL Manufacturing
Konan Kako KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】電子写真感光体に用いる電荷移送化合物の新規
製造方法を提供する。 【構成】粗製の電荷移送化合物を活性炭を用いて精製す
ることを特徴とする電子写真感光体に用いる電荷移送化
合物の製造方法。 【効果】簡便、安全かつ低コストで電子写真感光体に用
いる電荷移送化合物を製造することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真感光体に用い
る電荷移送化合物の新規な製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真感光体に用いる電荷移送化合物
は、最終工程もしくは中間工程においてハロゲン化アル
キルとフェニルアミン類とのウールマン反応により合成
されるトリアリールアミン化合物(特開平1−2807
63号,特開平1−142644号,特開平4−312
558号,特開平4−323662号、特開平2−23
0255号等)、アルデヒドとヒドラジンとの反応によ
るヒドラジン化合物(特開昭59−15251号、特開
昭54−59143号、特開昭55−4670号、特開
昭58−140069号等)等がある。これらの製造方
法においては従来より再結晶による精製(特開平1−2
80763号、特開昭58−140069号、特開昭6
3−225660号等)及びカラムクロマト法による精
製(特開平4−312558号、特開昭53−2703
3号、特開昭59−15251号等)等が行なわれてい
る。
【0003】
【発明が解決しょうとする課題】従来のハロゲン化アル
キルとフェニルアミン類とのウールマン反応によるトリ
アリールアミン化合物の製造法ではハロゲン化アルキル
を使用し、かつ反応温度が高いため着色性の不純物が副
生する。又アルデヒドとヒドラジンの反応にはヒドラジ
ンの製造においてはアルデヒド又はヒドラジンの分解物
によるタールが生成する。これらの再生物或いは分解物
を除去するための再結晶やカラムクロマト法による精製
法においては、例えば再結晶では収率が低く、かつ着色
物の除去が不充分であったり、タールが除けなかったり
した。又カラムクロマト法では、高価なクロマト用シリ
カゲル、アルミナを使用しており、又危険な有機溶媒を
多量に使用するなど、コストが高く、かつ安全性にも問
題点がある。したがって、低コストで、かつ安全な操作
により、しかも高収率で高純度の電子写真感光体に用い
る電荷移送化合物を製造する方法の開発が望まれている
ところである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意検討の結果、粗製の電荷移送化合
物、又は電荷移送化合物の中間体の各種有機溶媒溶液を
活性炭で処理することにより、低温度で且つ短時間で高
収率、高純度の電荷移送化合物が得られることを見出し
本発明に到達したものである。即ち、本発明は(1)粗
製の電荷移送化合物を活性炭を用いて精製することを特
徴とする電子写真感光体に用いる電荷移送化合物の製造
方法、(2)粗製の電荷移送化合物を有機溶剤に溶解
し、該溶液中で活性炭と混合し、濾過することからなる
(1)の電荷移送化合物の製造方法、(3)粗製の電荷
移送化合物を有機溶媒に溶解し、該溶液を活性炭を充填
した濾過器上又はカラム様の塔中を通過させることから
なる(1)記載の電荷移送化合物の製造方法、(4)電
荷移送化合物が一般式(1)で示されるアリールアミン
化合物又は一般式(2)で示されるヒドラゾン化合物の
群から選択されることからなる(1)、(2)又は
(3)記載の電荷移送化合物の製造方法。
【0005】
【化2】
【0006】式中、Ar1、Ar2、Ar3及びAr4は、
置換基を有しても良い芳香族炭化水素基あるいは芳香族
複素環基を示し、具体的にはフェニル、ビフェニル、フ
ルオレニル、ピレニル、ナフチル等の芳香族炭化水素
基、ピリジルチエニル、インドリル、カルバゾリル基な
どの複素環基を示し、Ar1、Ar2、Ar3及びAr4
有しても良い置換基としては、メチル、エチル、プロピ
ル等のアルキル基、メトキシ、エトキシ等のアルコキシ
基、フェニル、ナフチル等のアリール基、ベンジル、フ
ェネチル等のアラルキル基、トリフェニルアミノ基、ス
チリル基又は以下に示すメチレン化合物基が挙げられ
る。
【0007】
【化3】
【0008】また、R1、R2は、置換基を有しても良い
芳香族炭化水素基あるいは芳香族複素環基またはアルキ
ル基、アラルキル基を示し、又R1とR2は両者が結合し
て環を形成しても良く、以下の例が挙げられる。
【0009】
【化4】
【0010】(5)活性炭が5〜400メッシュの粒径
のものからなり、比表面積が900〜2,000m2
g、細孔径10〜100Å、及び細孔容積が0.5〜
1.5ml/gである(1)、(2)又は(3)記載の
電荷移送化合物の製造方法、に関する。
【0011】本発明について詳細に説明する。本発明の
電荷移送化合物は、具体的な例として以下の(1)〜
(19)の化合物等が挙げられる。なお、本発明はこれ
らの化合物に限定されるものではない。 (1)4-メチル-4'-N,N-ビス(4-メチルフェニル)アミ
ノビフェニル(特開平1-280763号) (2)4-N,N-ビス(4-メチルフェニル)アミノビフェニ
ル(特開平1-280763号) (3)2-[ジ(p-トルイル)]アミノ-9,9-ジメチルフルオ
レン(特開平2-230255号) (4)2-ジフェニルアミノ-9,9-ジメチルフルオレン
(特開平2-230255号) (5)2,7-ジ[ジ(p-トルイル)]アミノ-9,9-ジメチルフ
ルオレン (6)トリ-p-トリルアミン(米国特許 第3706554号) (7)4-4'-ジメチルトリフェニルアミン (8)N,N-ビス(4-メチルフェニル)-p-アニシジン (9)4,4'-ビス[N-フェニル-N-(3-メチルフェニル)
アミノ]ジフェニル(特開平1-142644号、特開昭53-2703
3号) (10)3,6,8-トリメチル-N,N-ジフェニル-1-ピレニル
アミン(特開平4-323662号、平2-190863号) (11)5-(p-ジトリルアミノベンジリデン)-5H-ジベン
ゾ[a,d]シクロヘプテン(特開昭63-225660号) (12)α-フェニル-4'-[ビス(4-メチルフェニル)ア
ミノ]スチルベン(特開昭58-198043号) (13)4-メチル-N-フェニル-N-[4-(2-p-クロロフェニ
ルエチニル)フェニル]-ベンゼンアミン (特開昭5
8-65440号) (14)N,N-ビス(4-メチルフェニル)-2-ピリジンア
ミン (15)7-[ビス(4-メチルフェニル)アミノ]-9-エチ
ルカルバゾール (16)p-ジエチルアミノベンズアルデヒド-1,1-ジフ
ェニルヒドラゾン(特開昭54-59143号) (17)3,3-ビス(4-メトキシフェニル)-2-プロペナ
ールジフェニルヒドラゾン (特開昭59-15251号) (18)9-エチルカルバゾール-3-カルボアルデヒドフ
ェニルメチルヒドラゾン(特開昭55-46760号) (19)9-エチルカルバゾール-3-アルデヒド-N,N-ジフ
ェニルヒドラゾン(特開昭58-140069号) これら(1)〜(19)の化合物は以下の構造式を有す
るものである。
【0012】
【化5】
【0013】本発明で使用する活性炭はそのベースは、
ヤシガラ、石炭、木質系のいずれかないしは混合系であ
り、これらを水蒸気ないしは、薬品により賦活して製造
されたものである。具体的には、粒状白鷺LHc、粒状
白鷺KL、強力白鷺、カルボラフィン、精製白鷺、特性
白鷺、白鷺P(以上武田薬品工業(株)製)及び太閤C
W350S、太閤CW130SR、太閤CW350S
R、太閤CW350SZ、太閤G(以上二村化学(株)
製)等が用いられるが、これらの市販品に限定されるも
のではない。この活性炭の大きさは5〜400メッシュ
好ましくは10〜200メッシュの破砕状ないしは粒状
のものが好ましく用いられる。粒径が5メッシュ以下で
は、吸着が悪くなり、400メッシュ以上であると処理
時間が遅くなる。本発明で用いられる活性炭の有する細
孔径は、吸着される不純物がハロゲン化物や分子量の大
きい化合物と予想されるため、10〜100Åであり好
ましくは20〜50Åである。細孔径が100Åより大
きすぎると目的物の収量が下がり、また10Åより小さ
いと不純物の分離が悪くなる。本発明で用いられる活性
炭の比表面積は900〜2,000m2/gであり、又
細孔容量は0.5〜1.5ml/gであることが好まし
い。本発明の製造方法における活性炭の使用量は、粗製
電荷移送化合物の0.2〜10重量倍であり、好ましく
は0.5〜3重量倍である。使用量が0.2重量倍以下
では、不純物の分離が困難であり、10重量倍以上の場
合収量が悪くなる。
【0014】本発明の製造方法で用いられる溶媒は、例
えばペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン等の炭化
水素系、メタノール、エタノール、プロパノール、イソ
プロパノール、ブタノール、イソブタノール等のアルコ
ール系、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、プロ
ピオン酸メチル、プロピオン酸エチル等のエステル系、
メチル−t−ブチルエーテル、ジ−n−ブチルエーテ
ル、テトラヒドロフラン等のエーテル系、アセトン、メ
チルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン
系、トルエン、キシレン、ベンゼンなどの芳香族系、ク
ロロホルム、ジクロルメタン、ジクロルエタンなどのハ
ロゲン系のいずれかないしは混合系であることができ
る。これらの溶媒の使用量は、少なくとも粗製の電荷移
送化合物を完全に溶解させる量が必要であり、例えば、
該粗製化合物の3〜50重量倍、好ましくは5〜30重
量倍である。本発明の製造方法は、粗製の電荷移送化合
物を前記の有機溶媒に溶解した溶液と活性炭を混合し、
ついで濾過するか、又は濾過器上又はカラム様の塔中に
活性炭を充填し、該粗製化合物の有機溶媒溶液を通過さ
せるものである。製造(精製)時の温度は素の上限は使
用する有機溶媒の沸点であり、下限は結晶が析出しない
温度である。例えば、20〜100℃、好ましくは室温
である。活性炭処理した電荷移送化合物溶液は、ついで
通常の結晶を取り出す方法により、例えば、濃縮して析
出させる方法、濃縮して貧溶媒を加え晶出させる方法、
あるいは濃縮して再結晶する方法などにより、精製物と
して取り出すことができる。
【0015】
〔4-メチル-4'-N,N-ビス(4-メチルフェニル)アミノビフェニル 式(1)の化合物の製造〕
4,4-ジトリルアミン 19.7g、4-メチル-4-ヨードビフェ
ニル 29.4g、無水炭酸カリウム 15.2g、および 銅粉
6.4gをo-ジクロルベンゼン 40mlに加え、窒素気流下、
190〜200℃で共沸脱水しつつ6時間撹拌した。放冷後吸
引濾過し、濾液より減圧下 o-ジクロルベンゼンを留去
し、アセトン、メタノールにより晶出させた。濾過する
ことにより粗結晶 32.6gを得た。得られた粗結晶のう
ち 16.3gを、ヘプタン 114.1mlおよび 酢酸エチル 48.
9mlに溶解し、細孔径 20〜40Å、200メッシュの活性炭
[精製白鷺(木質)武田薬品工業(株)製] 16.3gを
入れ室温で30分撹拌した。減圧にて濾過後、溶媒を留去
し、メチルアルコール 15mlを加えて晶出させた。濾過
後乾燥し、目的物(1) 14.4g(収率 79%)を白色の結晶と
して得た。HPLC(高速液体クロマトグラフィー)の
分析結果は、以下の通りであった。カラム:Shodex ODS
pak F-511A(φ4.6mm×250mm) 移動相:メタノール 検出器:UV254nm 純度:99.8%。
【0016】比較例1 実施例1と全く同様にして得た粗結晶 16.3gを使い、
クロマト用シリカゲル[メルク社製シリカゲル60(70〜2
30 メッシュ)] 100g、展開溶媒として酢酸エチル 1000
ml、ヘキサン 4000mlの混合溶媒を使用して、カラムク
ロマトにより精製を行い、目的物(1)を 12.5g(収率 69
%)を白色の結晶として得た。HPLC(高速液体クロマ
トグラフィー)の分析結果は、以下の通りであった。カ
ラム:Shodex ODSpak F-511A(φ4.6mm×250mm) 移動
相:メタノール 検出器:UV254nm 純度:99.9% 以上のように本発明の方法では、溶媒量を少なくでき、
かつ高価なクロマト用シリカゲルを使う必要もなく同様
な結果が得られた。
【0017】実施例2〔2-[ジ(p-トルイル)]アミノ-9,9
-ジメチルフルオレン 式(3)の化合物の製造〕 4,4-ジトリルアミン 19.7g、2-ヨード-9,9-ジメチルフ
ルオレン 32.0g、無水炭酸カリウム 15.2g、および
銅粉 6.4gをo-ジクロルベンゼン 40mlに加え、窒素気
流下、190〜200℃で共沸脱水しつつ6時間撹拌した。放
冷後吸引濾過し、濾液より減圧下 o-ジクロルベンゼン
を留去し、アセトン、メタノールにより晶出させた。濾
過することにより粗結晶 32.6gを得た。得られた粗結
晶のうち16.2gを、酢酸エチル 113.4mlおよびイソプロ
ピルアルコール 48.6mlに溶解し、細孔径 20〜40Å、10
〜100メッシュの活性炭[太閤CW350SR(ヤシ殻)二
村化学(株)製] 16.3gを入れたブフナー漏斗にて室温で
自然濾過した。活性炭は、少量の酢酸エチル、イソプロ
ピルアルコールの混合液で洗浄し、合わせた濾過液より
溶媒を留去した後、イソプロピルアルコール 20mlを加
えて晶出させた。濾過後乾燥し、目的物(3) 14.6g(収
率 79%)を白色結晶として得た。HPLC(高速液体ク
ロマトグラフィー)の分析結果は、以下の通りであっ
た。カラム:Shodex ODSpak F-411A(φ4.6mm×150mm)
移動相:メタノール 検出器:UV340nm 純度:99.9%。
【0018】比較例2 実施例2と全く同様にして得た粗結晶 16.2gを使い、
アセトン 100mlおよびメチルアルコール 60mlにより再
結晶により精製を行い、目的物(3)を 11.7g(収率 60%)
を黄色結晶として得た。HPLC(高速液体クロマトグ
ラフィー)の分析結果は、以下の通りであった。カラ
ム:Shodex ODSpak F-411A(φ4.6mm×150mm) 移動相:
メタノール 検出器:UV340nm 純度:98.8% 以上のように本発明の方法では、通常の再結晶よりも収
率良く、かつ着色成分の除去も効率良く行えるという結
果が得られた。
【0019】実施例3〔2-ジフェニルアミノ-9,9-ジメ
チルフルオレン 式(4)の化合物の製造〕 ジフェニルアミン 16.9g、2-ヨード-9,9-ジメチルフル
オレン 32.0g、無水炭酸カリウム 15.2g、および 銅
粉 6.4gをo-ジクロルベンゼン 40mlに加え、窒素気流
下、190〜200℃で共沸脱水しつつ6時間撹拌した。放冷
後吸引濾過し、濾液より減圧下 o-ジクロルベンゼンを
留去し、アセトン、メタノールにより晶出させた。濾過
することにより得られた粗結晶 31.8gは、酢酸エチル
159.0mlおよびアセトン 63.6mlに溶解し、細孔径 20〜4
0Å、200メッシュの活性炭[白鷺P(木質)武田薬品工業
(株)製] 31.8gを入れ室温で30分撹拌した。減圧にて濾
過後、溶媒を留去し、イソプロピルアルコール 40mlを
加えて晶出させた。濾過後乾燥し、目的物(4) 28.6g
(収率 79%)を白色結晶として得た。HPLC(高速液体
クロマトグラフィー)の分析結果は、以下の通りであっ
た。カラム:Shodex ODSpak F-411A(φ4.6mm×150mm)
移動相:メタノール 検出器:UV340nm 純度:99.8%。
【0020】実施例4〔4,4-ジメチルトリフェニルアミ
ン 式(7)の化合物の製造〕 4,4-ジトリルアミン 19.7g、ヨードベンゼン 22.5g、
無水炭酸カリウム 15.2g、および 銅粉 6.4gをo-ジク
ロルベンゼン 40mlに加え、窒素気流下、190〜200℃で
共沸脱水しつつ6時間撹拌した。放冷後吸引濾過し、濾
液より減圧下 o-ジクロルベンゼンを留去し、アセト
ン、メタノールにより晶出させた。濾過することにより
得られた粗結晶 25.1gは、酢酸エチル 175.7mlおよび
イソプロピルアルコール 75.3mlに溶解し、細孔径 20〜
40Å、10〜100メッシュの活性炭[太閤CW130SR
(ヤシ殻)二村化学(株)製] 25.1gを入れたブフナ
ー漏斗にて室温で自然濾過した。活性炭は、少量の酢酸
エチル、イソプロピルアルコールの混合液で洗浄し、合
わせた濾過液より溶媒を留去し、乾燥させ、目的物(7)2
2.4g(収率 82%)を白色の結晶として得た。HPLC
(高速液体クロマトグラフィー)の分析結果は、以下の
通りであった。カラム:Shodex ODSpak F-511A(φ4.6mm
×250mm) 移動相:メタノール 検出器:UV254nm 純度:99.9%。
【0021】実施例5〔3,3-ビス(4-メトキシフェニル)
-2-プロペナールジフェニルヒドラゾン 式(17)の
化合物の製造〕 β-(4-メトキシフェニル)-4-メトキシシンナムアルデヒ
ド 26.8g、1,1-ジフェニルヒドラジン 18.4g、および
エチルアルコール 300mlの混合液を20〜30℃で10時間撹
拌した。析出した結晶を吸引濾過し、粗結晶 38.8gを
得た。得られた粗結晶をトルエン 97.0mlおよびエタノ
ール 38.8mlに溶解し、細孔径 20〜40Å、200メッシュ
の活性炭[武田薬品工業(株)製 強力白鷺(木質)] 19.
4gを入れ室温で30分撹拌した。減圧にて濾過後、溶媒
を留去し、エチルアルコール 25mlを加えて晶出させ
た。濾過後乾燥し、目的物(17) 31.6g(収率 73%)を淡
黄色の結晶として得た。HPLC(高速液体クロマトグ
ラフィー)の分析結果は、以下の通りであった。カラ
ム:Fine pak SIL(φ4.6mm×250mm) 移動相:メタノー
ル 検出器:UV254nm 純度:99.9%。
【0022】
【発明の効果】実施例に見られるように、本発明の製造
方法は粗製の電荷移送化合物の有機溶媒を活性炭と接触
処理するものであり、その方法は極めて簡便な方法であ
り、かつ高純度の電子写真感光体に用いる電荷移送化合
物を安全で、高収率で、かつ低コストで製造することが
できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 251/86 C07C 251/86 C07D 209/86 C07D 209/86 209/88 209/88 213/74 213/74 215/58 215/58 G03G 5/06 321 G03G 5/06 321 (72)発明者 泉谷 誠治 大阪府高槻市中川町5番21号 甲南化工株 式会社内 (72)発明者 浅岡 敦 大阪府高槻市中川町5番21号 甲南化工株 式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】粗製の電荷移送化合物を活性炭を用いて精
    製することを特徴とする電子写真感光体に用いる電荷移
    送化合物の製造方法。
  2. 【請求項2】粗製の電荷移送化合物を有機溶剤に溶解
    し、該溶液中で活性炭と混合し、濾過することからなる
    請求項1の電荷移送化合物の製造方法。
  3. 【請求項3】粗製の電荷移送化合物を有機溶媒に溶解
    し、該溶液を活性炭を充填した濾過器上又はカラム様の
    塔中を通過させることからなる請求項1記載の電荷移送
    化合物の製造方法。
  4. 【請求項4】電荷移送化合物が一般式(1)で示される
    アリールアミン化合物、又は一般式(2)で示されるヒ
    ドラゾン化合物の群から選択するされることからなる請
    求項1、2又は3記載の電荷移送化合物の製造方法。 【化1】 〔式中、Ar1、Ar2、Ar3及びAr4は、置換基を有
    しても良い芳香族炭化水素基あるいは芳香族複素環基を
    示し、R1、R2は、置換基を有しても良い芳香族炭化水
    素基あるいは芳香族複素環基またはアルキル基、アラル
    キル基を示し、又R1とR2は両者が結合して環を形成し
    ても良い。〕
  5. 【請求項5】活性炭が5〜400メッシュの粒径のもの
    からなり、比表面積が900〜2,000m2/g、細
    孔径10〜100Å、及び細孔容積が0.5〜1.5m
    l/gである請求項1、2又は3記載の電荷移送化合物
    の製造方法。
JP8427895A 1995-04-10 1995-04-10 電子写真感光体に用いる電荷移送化合物の製造方法 Withdrawn JPH08283180A (ja)

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