JPH08282879A - シート給送装置および該シート給送装置を備えた記録装置 - Google Patents

シート給送装置および該シート給送装置を備えた記録装置

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JPH08282879A
JPH08282879A JP7085773A JP8577395A JPH08282879A JP H08282879 A JPH08282879 A JP H08282879A JP 7085773 A JP7085773 A JP 7085773A JP 8577395 A JP8577395 A JP 8577395A JP H08282879 A JPH08282879 A JP H08282879A
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JP
Japan
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sheet
recording
paper
roller
unit
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Application number
JP7085773A
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English (en)
Inventor
Tadashi Hanabusa
端 花房
Hiroshi Hasegawa
宏 長谷川
Shunei Wada
俊英 和田
Tetsuhiro Ohashi
哲洋 大橋
Toshihiko Totsugi
俊彦 戸次
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 手差し給紙の場合に、シート先端が搬送ロー
ラ対の接触部に突き当たっていなくても、シートを確実
かつ容易に給送できるようにする。 【構成】 積載された記録用紙22を1枚ずつ分離して
給送する自動給紙部100と、プリンタ部401の紙送
りローラ6との間には、ペーパセンサ25が設けられ
る。紙送りローラ6にはピンチローラ7が圧接され、両
者で記録用紙22を挟んで搬送する。手差し給紙の場合
には、ペーパセンサ25で記録用紙22が検出される
と、自動給紙部100が駆動され、記録用紙22に自動
給紙部100の駆動力が与えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばプリンタ、複写
機、ワードプロセッサ、ファクシミリ等の、シートを取
り扱う装置にシートを供給するためのシート給送装置、
および該シート給送装置を備えた記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プリンタ、複写機、ワードプロセ
ッサ、ファクシミリ等の、シートを取り扱う装置は、紙
やプラスチック薄板等のシートを記録部、転写部、露光
部等へ搬送する搬送手段を備える。搬送手段はシートを
挟持する搬送ローラ対を有し、この搬送ローラ対の回転
によりシートを搬送するものである。さらに、上記シー
トを取り扱う装置には、多数枚のシートを積載し、その
中からシートを1枚ずつ分離して搬送手段に給送するシ
ート給送装置が一体となったものもある。
【0003】シート給送装置は、積載されたシートを1
枚ずつ給送し搬送手段に導く給送手段を有する。搬送手
段へのシートの給送モードとしては、シート給送装置の
給送手段による自動給送モードと、操作者自身の供給に
よる手差しモードとがある。手差しモードの場合はシー
ト給送装置の給送装置は駆動せず、操作者が搬送ローラ
対の接触部にシートの先端を突き当て、この状態で搬送
ローラ対を駆動することでシートを搬送している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のシート給送装置では、手差しモードの場合に、シー
トの先端が搬送ローラ対の接触部に十分に突き当たって
いないと、シートが搬送ローラ対によって搬送されず、
給送不良が発生し易いという問題点があった。これは特
に、封筒や厚紙等、厚みが厚いシートの場合に顕著であ
った。厚みが厚いシートは、搬送ローラ対の接触部への
食いつきが悪いためである。そのため厚みが厚いシート
の場合には、先端が搬送ローラ対の接触部に突き当たっ
ていても、給送不良が発生する場合があった。
【0005】そこで本発明は、手差しモードの場合に、
シート先端が搬送ローラ対の接触部に突き当たっていな
くても、シートを確実かつ容易に給送可能なシート給送
装置、および該シート給送装置を備えた記録装置を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明のシート給送装置は、シートが積載されるシート
積載部と、前記シート積載部に積載されたシートを、シ
ートを挟持しつつ搬送する搬送ローラ対に1枚ずつ分離
して給送する給送手段とを有するシート給送装置におい
て、シートの搬送方向に対して前記搬送ローラ対と前記
シート積載部との間の所定の位置でのシートの存在を検
知するシート有無検知手段を有し、前記搬送ローラ対に
シートを1枚供給し、前記シート有無検知手段でシート
の存在が検知されると、前記給送手段が駆動されること
を特徴とする。
【0007】また、前記給送手段は、前記積載部に積載
されたシートのうち最上位のシートを送り出すために前
記最上位のシートに接触する予備ローラと、前記積載部
に積載されたシートよりも前記搬送ローラ対側に配置さ
れ、前記予備ローラで送り出されたシートを前記搬送ロ
ーラ対へ送り出す分離ローラとを有し、前記積載部に積
載されたシートを給送する場合には、前記分離ローラは
前記予備ローラの駆動に先だって駆動されるものであっ
てもよい。
【0008】この場合に、前記シート有無検知手段の検
知によって駆動されるのは、前記分離ローラのみであっ
てもよいし、前記予備ローラのみであってもよいし、あ
るいは前記分離ローラおよび前記予備ローラであっても
よい。
【0009】さらに、シートの搬送方向に対して前記分
離ローラと前記予備ローラとの間に、前記積載部にシー
トを積載する際に、前記積載部から前記搬送ローラ対ま
でのシート搬送路中に突出してシートの侵入を阻止する
シート規制手段が設けられているものであってもよい。
【0010】本発明の記録装置は、シートを挟持しつつ
搬送する搬送ローラ対と、前記搬送ローラ対により搬送
されたシートに、記録信号に応じて記録を行う記録手段
とを有する記録装置において、シートの搬送方向に対し
て前記搬送ローラ対の上流側に、請求項1ないし6のい
ずれか1項に記載のシート給送装置を有することを特徴
とする。
【0011】また、前記記録手段は、記録信号に応じて
インクを吐出して記録を行うインクジェット記録方式の
記録手段であってもよい。
【0012】この場合、前記記録手段は、インク吐出用
の熱エネルギーを発生するための電気熱変換体を備えて
いるものであってもよく、その中でも特に、前記電気熱
変換体によって印加される熱エネルギーにより、インク
に生ずる膜沸騰を利用して吐出口よりインクを吐出させ
るものが好ましい。
【0013】
【作用】上記の通り構成された本発明のシート給送装置
では、通常のいわゆる自動給送の場合には、積載部にシ
ートが積載され、積載されたシートは、給送手段により
1枚ずつ分離されて搬送ローラ対に給送される。搬送ロ
ーラ対に給送されたシートは、搬送ローラ対に挟まれ、
搬送ローラ対によりさらに搬送される。
【0014】一方、操作者自身が搬送ローラ対にシート
を1枚ずつ供給する、いわゆる手差しの場合には、シー
トが、搬送ローラ対とシート積載部との間の所定の位置
まで供給されると、シートはシート有無検知手段で検知
される。シートがシート有無検知手段で検知されると、
給送手段が駆動され、シートは給送手段で搬送ローラ対
へ給送される。このように、手差しの場合でも、シート
有無検知手段による検知によってシートには前進力が与
えられるので、シートの先端が搬送ローラ対の接触部に
十分に突き当たっていなかったり、シートの厚みが厚い
場合でも、搬送ローラ対の接触部へのシートの食いつき
が良好となる。また、シート有無検知手段でシートが検
知されると給送手段が駆動され、シートの搬送が開始さ
れるので、手差しの場合でも操作は簡単である。
【0015】また、給送手段として予備ローラと分離ロ
ーラとを有し、積載部に積載されたシートを搬送する場
合には、予備ローラを分離ローラの駆動に先だって駆動
させることで、予備ローラによるシートの搬送が起こる
前に、分離ローラによるシートの分離メカニズムが働く
ことになる。その結果、積載部に積載されたシートの重
送が防止される。この場合、手差し時の給送手段の駆動
は、シートに前進力を与えることができれば、分離ロー
ラのみを駆動させてもよいし、予備ローラのみを駆動さ
せてもよいし、あるいは両者を駆動させてもよい。
【0016】さらに、シート規制手段を設けたもので
は、上記自動給送の場合に、シートが誤ってシート有無
検知手段で検知される位置に供給されることがなくな
り、誤動作が防止される。また、シートを、シート規制
手段に突き当てて積載部に積載することにより、シート
の位置決めが容易となる。
【0017】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を具体
的に説明する。
【0018】図1は、本発明の記録装置の一実施例を示
す斜視図であり、後述する情報処理装置400(図19
参照)にプリンタ部401として内蔵されるものであ
る。
【0019】図1において、キャリア2は、記録ヘッド
カートリッジ1を着脱自在に保持するものであり、フレ
ーム4に両端部が固定され互いに並行に配置されたガイ
ドシャフト5及びガイドレール12に、シートである記
録用紙22の搬送方向と直行し、かつ、記録用紙22の
面に平行な方向に摺動自在に支持される。またキャリア
2は、キャリアモータ10により不図示のギア列を介し
て回転駆動される駆動プーリ13と、回転自在に支持さ
れたアイドルプーリ27との間にかけ回されたベルト1
1の一部位に結合されており、キャリアモータ10を駆
動することで、ベルト11が駆動され、キャリア2が上
記方向に往復移動する構成になっている。
【0020】また記録ヘッドカートリッジ1にはインク
タンク8が着脱自在に搭載されており、記録によってイ
ンクが無くなった場合には、インクタンク8を交換する
ことにより次の記録を行うことが出来る。
【0021】ホームポジションセンサ26は、キャリア
2の通過を検出することにより、キャリア2がホームポ
ジションに位置するか否かを検出するものである。フレ
キシブルケーブル3は、記録ヘッドカートリッジ1に不
図示の制御基板から電気信号を伝えるものである。
【0022】次に記録用紙22を搬送する構成について
説明する。
【0023】フレーム4に回転可能に支持された紙送り
ローラ6には、図2に示す紙送りモータ23によって回
転駆動されるLFギア18が固定されている。また、紙
送りローラ6にはピンチローラ7が下方より不図示のバ
ネによって圧接されており、紙送りローラ6とピンチロ
ーラ7とで搬送ローラ対が構成される。紙送りローラ6
とピンチローラ7の間に挟まれた記録用紙22は、前記
紙送りモータ23の駆動によって搬送される。記録用紙
22の搬送方向に対し紙送りローラ6の直上流には、記
録用紙22の有無を検出するシート有無検知手段として
のペーパセンサ25が設けられている。この位置は、後
述する自動給紙100のシート積載部よりは、記録用紙
22の搬送方向に対して下流である。
【0024】記録後の記録用紙22を排出するための排
紙ローラ15は、アイドルギア列21により、紙送りロ
ーラ6から駆動力が伝達され、紙送りローラ6と同期し
て回転する。排紙ローラ15には拍車16が圧接されて
おり、排紙ローラ15と拍車16との間に記録用紙22
を挟み込み搬送する。排紙ローラ15の近傍の記録用紙
22の有無は、排紙センサ17で検出される。
【0025】本装置の記録装置としての機能は、前記キ
ャリア2の往復移動に同期して記録ヘッドカートリッジ
1を駆動し、インクを記録信号に応じて、図1において
下向きに吐出することにより、記録用紙22に1行分の
記録を行なうものである。すなわちこの記録ヘッドカー
トリッジ1は、インク滴を吐出する微細な吐出口(オリ
フィス)と、吐出口へインクを供給する液路と、液路の
一部に設けられたエネルギー作用部と、この作用部にあ
る液体に作用して液体を吐出するために利用される液滴
形成エネルギーを発生するエネルギー発生手段とを備え
ている。
【0026】このようなエネルギーを発生させるエネル
ギー発生手段としては、ピエゾ素子などの電気機械変換
体、レーザ等の電磁波を照射して発熱させ、この発熱に
よる作用で液滴を吐出させるエネルギー発生手段、ある
いは発熱抵抗を有する発熱素子などの電気熱変換体によ
って液体を加熱して液体を吐出させるエネルギー発生手
段などがある。
【0027】その中でも、熱エネルギーによって液体を
吐出させるインクジェット記録方法に用いられている記
録ヘッドは、上記吐出口を高密度に配列することができ
るため、高解像度の記録をすることが可能である。特
に、電気熱変換体をエネルギー発生手段として用いた記
録ヘッドは、コンパクト化も容易であり、かつ最近の半
導体分野におけつ技術の進歩と信頼性の向上が著しいI
C技術やマイクロ加工技術の長所を十二分に活用でき、
高密度実装化が容易で、製造コストも安価なことから有
利である。
【0028】前記記録ヘッドカートリッジ1の移動によ
り1行分の記録が行なわれると、記録用紙22は紙送り
モータ23により、図1に示した矢印方向に1行分搬送
され、次の行の記録が行なわれる構成になっている。
【0029】また、本実施例の記録装置には、複数枚の
記録用紙22を積載し、積載された記録用紙22を一枚
ずつ分離して給送するシート給送装置としての自動給紙
部100が設けられている。この構成については後述す
る。
【0030】さらに、本実施例の記録装置には、記録ヘ
ッドカートリッジ1のインク吐出機能を維持するための
ポンプ機構部およびブレード機構が設けられている。
【0031】まず、ポンプ機構部について説明する。
【0032】図1、4および5において、記録ヘッドカ
ートリッジ1を密封し得る弾性材料で形成されたキャッ
プ301は、塩素化ブチルゴムその他の弾性を有する適
宜な材料で形成される。前記キャップ301はキャップ
ホルダ303に一体的に保持されている。そして前記キ
ャップホルダ303はシリンダ304から一体的に伸び
た腕部304Aに回転自在に保持されている。
【0033】シリンダ304は内部に不図示のピストン
を有しており、ピストン軸305を駆動することで、シ
リンダ304内に負圧を発生することが可能となってい
る。
【0034】またキャップ301にはキャップ301と
一体的に形成されたジョイント部301Aを有してお
り、このジョイント部301Aをシリンダ304に設け
たジョイント部304Bに締め代をもって圧入する事
で、シリンダ304とキャップ301はシールされた状
態で接合される。
【0035】次に、記録ヘッドカートリッジ1に対する
キャップ301の圧接および解除方法について説明す
る。
【0036】前述のように、キャップホルダ303に一
体的に保持されたキャップ301は、シリンダ304と
密閉を持って結合されており、さらにキャップホルダ3
03はシリンダ304に対して腕部304Aに回転自在
に保持されている。
【0037】ここで、図5に示すように、キャップホル
ダ303とベース14との間にはキャップばね306が
設置されており、キャップホルダ303を常に記録ヘッ
ドカートリッジ1側に付勢している。ここでシリンダ3
04はベース14にシリンダ軸上で回転自在に支持され
ている。これにより、シリンダ304およびキャップ3
01は、シリンダ軸を中心としてキャップばね306に
より回転力が与えられることになる。
【0038】また、シリンダ304には、図4に示すよ
うにシリンダ制御部304Cが一体的に形成されてお
り、シリンダ制御部304Cの先端は、ベース14に回
転自在に保持されたポンプカムギア19のカム部19A
に当接している。従って、シリンダ304の回転は、シ
リンダ制御部304Cを介してポンプカムギア19のカ
ム部19Aによって制御されることになる。
【0039】すなわちポンプカムギア19のカム部19
Aに沿ってシリンダ制御部304Cが上下動することに
よって、シリンダ304を介してキャップ301が記録
ヘッドカートリッジ1に対してキャッピングおよびキャ
ッピング解除する事が可能になる。
【0040】なお、ベース14に保持されているポンプ
カムギア19および駆動伝達部はベース14の搬送経路
を避けた右端部に設けられている。また、ポンプカムギ
ア19は紙送りローラ6に圧入軸着されたLFギア18
と選択的に噛み合い可能となっており、紙送りモータ2
3の駆動を不図示のギア列を介してLFギア18に伝
え、キャリア2の動作によってクラッチギア20をLF
ギア18側に押しつけるというクラッチ動作を行うこと
で、紙送りモータ23の駆動をポンプカムギア19に伝
えることが可能となる。
【0041】ポンプカムギア19はシリンダキャップギ
ア307と噛み合っており、さらにシリンダキャップギ
ア307の内壁に設けたボス307Aをピストン軸30
5に設けられたリード溝に嵌合させることにより、ポン
プカムギア19の回転運動をピストン軸305の直線運
動に変換することが可能となる。
【0042】また、ポンプカムギア19は一部欠歯部1
9Bを有するので、キャリア2がクラッチ動作を行わな
い場合にはLFギア18の伝達は切れ、ポンプカムギア
19には駆動は伝わらない。
【0043】図6に、キャリア2によるクラッチ動作を
行った上で、紙送りモータ23を駆動することにより、
ポンプカムギア19を回転させたときの、ポンプカムギ
ア19の回転によるピストン軸305およびキャップ3
01の動作をチャートにしたものを示す。
【0044】図6において、横軸はポンプカムギア19
の回転角を示す。縦軸は、上のチャートが上向きを負圧
発生方向としたピストン軸305の位置で、下のチャー
トが上向きをキャッピング方向としたキャップ301の
位置を示す。また、下のチャートに示す吐出口面位置は
キャップ301に対する吐出口面の関係を示したもので
あり、キャップ301の上面がこの位置にきたときにキ
ャッピング動作は完了する。点線で示す部分は、キャッ
プ301のオーバーストローク分である。すなわち記録
ヘッドカートリッジ1が装着されていないときのキャッ
プ301の動作を示す。
【0045】このチャートから分かるように、ポンプカ
ムギア19の回転につれキャッピング解除の状態からキ
ャッピング状態に状態が変化していくのと同時に、負圧
が発生していくので、キャッピング後にはキャップ30
1内が負圧になり、記録ヘッドカートリッジ1の記録ノ
ズルよりインクを吸い出すことができる。なお、ポンプ
カムギア19はチャートに示す右端まで行った後は、逆
転により元の位置まで戻す構成になっている。
【0046】以上説明したように、本実施例のポンプ機
構部においては、ベース14に保持され、かつベース1
4とキャップホルダ303間にキャップばね306を介
在させることで、キャップ301を記録ヘッドカートリ
ッジ1に圧接する事が可能になる。従って非記録時に記
録ヘッドカートリッジ1をキャッピングし、ノズルの乾
燥を防ぐと共に、ノズル内に発生した泡や、ノズル部に
付着したゴミによる吐出不良時に、ポンプ部を作動させ
記録ヘッドカートリッジ1のノズル部よりインクを吸引
することで、吐出を正常化させることができる。
【0047】前述のポンプ機構部により、キャップ30
1を介して記録ヘッドカートリッジ1より吸引されたイ
ンクは廃インクとして処理される。前記廃インクはシリ
ンダ304内に入り、不図示のピストンの動きによりシ
リンダ端部304Dより排出される。シリンダ端部30
4Dはベース14内に差し込まれており、ベース14に
回転自在に保持されている。シリンダ端部304Dには
シリンダ吸収体311が差し込まれている。シリンダ吸
収体311は発泡スポンジにより形成されインクの伝達
性の良い材料が選ばれる。すなわちシリンダ304内に
ある廃インクを効率よく外部に排出する性能が要求され
る。
【0048】シリンダ吸収体311は、ベース14内に
納められた廃インク吸収体312に接触している。廃イ
ンク吸収体312は、たとえば紙の積層シートや高分子
吸収体などの、インク保持能力の高い材料が選ばれる。
【0049】このように構成されているため、記録ヘッ
ドカートリッジ1から吸引された廃インクは、シリンダ
304、シリンダ吸収体311を介して、ベース14内
に納められた廃インク吸収体312へ到達し、廃インク
吸収体312内に保持される。
【0050】次にブレード機構について説明する。
【0051】図1において、ウレタンゴム、シリコンゴ
ム、クロロプレンゴム等の弾性材料からなる、薄板状の
ブレード302は、ブレードホルダ308に下方を固定
支持され、上方は自由端となっている。ブレード302
の上方端部は、その上をキャリアモータ10の駆動によ
り記録ヘッドカートリッジ1が通過する際には、記録ヘ
ッドカートリッジ1の吐出口面に接触できる長さに構成
されている。従って、ブレード302の上を記録ヘッド
カートリッジ1の吐出口面を通過させると、ブレード3
02の上方端部は前記吐出口面に当接し、ブレード30
2の上方端部はたわみながら前記吐出口面の表面をしご
くことになる。
【0052】ブレード302は、その動作により前記吐
出口面のノズルの近傍に付着したゴミなどの異物を取り
除き常に正常な記録を行わせる(ワイピング動作)もの
である。
【0053】ブレードホルダ308は、キャップ301
から遠ざかる方向へ倒れながら、前記吐出口面から離れ
る方向に移動し吐出口面に触れない位置まで待避する、
待避動作が可能なように、ベース14に回転可能に支持
されている。
【0054】図1において、キャリア2が右方に移動し
て行き、ブレード解除レバー309を右方に倒すことに
より前述待避動作を行わせるように構成されている。ま
た、その状態からキャリア2が逆方向に、すなわち左方
に移動し、キャリア2の不図示の凸部がブレードレバー
310を左方に倒すと、ブレードホルダ308は待避動
作が解除され、前記吐出口面に当接できる位置まで復帰
する構成になっている。
【0055】その動作を説明するチャートを図7に示
す。図7において、上のチャートはキャリア2が左方か
ら右端に移動した場合、下のチャートはキャリア2が右
端から左方へ移動した場合を示す。共に縦軸は、ブレー
ド302の先端の位置であり、上に行くと前記吐出口面
に当接する方向である。横軸はキャリア2の位置を示し
ている。また、図中の吐出口面位置と記した横線は、ブ
レード302に対する吐出口面の位置を示すものであ
り、その線よりブレード302の先端が上方にいるとき
(図中点線で示す範囲)にブレード302の先端はその
分だけ曲げ方向にたわみワイピング動作を行う。すなわ
ち図中の点線は記録ヘッドカートリッジ1が装着されて
いないときのブレード302の先端の動きを示してい
る。
【0056】図7の下のチャートに示すように、キャリ
ア2が右方へ移動してくるとA点でブレード302と吐
出口面の当接が始まり(すなわち前記ワイピング動
作)、さらにキャリア2を移動していくとB点でキャリ
ア2がブレード解除レバーを倒し始めることにより、ブ
レード302は吐出口面より離れ、ワイピング動作を終
了する。一方、図7の下のチャートに示すように、キャ
リア2が右端から左方へ移動すると、C点においてキャ
リア2の不図示の凸部がブレードレバー310を右方に
倒す。これによりブレード302の先端は最初の位置に
復帰し、次のワイピング動作に備えるものである。
【0057】このように構成されているので、キャリア
2を図1において右端に移動させることにより、記録ヘ
ッドカートリッジ1の吐出口面のワイピング動作が行わ
れるため、必要なときにこの動作を行わせれば、正常な
記録を得ることが可能になる。
【0058】次に本装置に装着可能な記録ヘッドに関し
て説明する。
【0059】以上の説明においては、本記録装置のキャ
リア2上には着脱自在に記録ヘッドカートリッジ1が搭
載される例について説明してきたが、その点について図
3、図8、図9および図10を用いてさらに詳細に説明
する。
【0060】記録ヘッドカートリッジ1は詳細には、図
8に示すモノクロ記録ヘッド部49、および図9に示す
カラー記録ヘッド部50の二種類が存在し、さらには図
10に示す、記録用紙22の代わりに挿入された原稿を
読み取ることのできる、スキャナヘッド200が存在す
る。合計3種類のヘッド部のいずれかを、本装置のキャ
リア2上に搭載することが可能である。以下では前記モ
ノクロ記録ヘッド部49、カラー記録ヘッド部50、ス
キャナヘッド200の3種類を総称する場合にはヘッド
部48と記す。
【0061】まず図3を参照して、上述した3種類のヘ
ッド部48を着脱可能に搭載するキャリア2の説明をす
る。
【0062】図3は、ヘッド部48を搭載していないと
きのキャリア2部の斜視図である。フレキシブルケーブ
ル3のキャリア2側の一端に設けられたケーブル端子部
3aは、キャリア2にモノクロ記録ヘッド部49、カラ
ー記録ヘッド部50、スキャナヘッド200のいずれか
を装着した際に、各々のヘッド部48のヘッド端子部5
6(図8、9、10参照)が当接するもので、これによ
りヘッド部48との電気的接続がなされる。
【0063】キャリア2のケーブル端子部3aが位置し
ている面には、2つのヘッド部位置決め突起2a,2b
が一体的に設けられている。キャリア2にヘッド部48
が装着された状態では、ヘッド部位置決め突起2aはヘ
ッド部48側の位置決め切り欠き57に、またヘッド部
位置決め突起2bはヘッド部48側の位置決め穴58に
それぞれ嵌合し、ヘッド部48のキャリア2に対する正
確な位置決めがなされる。
【0064】さらに、キャリア2の、ケーブル端子部3
aと対向する位置には、コンタクトバネ28が設けら
れ、その先端部には、樹脂で成形されたヘッドガイド2
9が固着されている。すなわちヘッドガイド29は、キ
ャリア2に弾性的に支持されている。
【0065】キャリア2にヘッド部48が装着された状
態では、ヘッドガイド29は、ヘッド部48をケーブル
端子部3a側に付勢することにより、ケーブル端子部3
aとヘッド端子部56とが圧接され、両者の電気的接続
を実現している。
【0066】また、ヘッドガイド29は、ヘッド部48
交換の際にはたわむことにより着脱を可能にし、かつ装
着されたヘッド部48が上方へ外れてしまわないように
保持する作用を持っている。
【0067】このように構成されているため、ユーザー
がヘッド部48を交換する際には、ヘッド部48のヘッ
ド端子部56側を、キャリア2のケーブル端子部3aに
対向するように差し込み、次にヘッド部48の上面を下
方に押すことにより、ヘッドガイド29がたわみクリッ
ク感を持って、ヘッド部48の装着が完了し、その時点
では電気的接続も完了している。
【0068】ヘッド部48を外す際には、ヘッド部48
に設けられた、ヘッド部着脱操作部51a,53a,2
00aを指で引き上げると、ヘッドガイド29がたわ
み、ヘッド部48をキャリア2から外すことが可能にな
っている。
【0069】次に、ヘッド部48について図8、9、1
0を用いて説明する。
【0070】図8は、単色の印字(通常は黒色)のみを
行わせるための、モノクロ記録ヘッド部49の斜視図で
あり、モノクロ記録ヘッドカートリッジ51と、これに
着脱自在に保持されるモノクロインクタンク52とで構
成される。モノクロ記録ヘッドカートリッジ51は、手
前の部分に記録のためのインクを吐出するノズル部を持
つ吐出口面51bが形成されている。ヘッド端子部56
は、前述したようにモノクロ記録ヘッドカートリッジ5
1がキャリア2に装着されることで、キャリア2のケー
ブル端子部3aと電気的に接続され、吐出を行うための
電気信号を受ける。プリンタ部401よりヘッド端子部
56を介してモノクロ記録ヘッドカートリッジ51に電
気信号が与えられることにより、インクが吐出口面51
bに設けられたノズルから図8において下向きに吐出さ
れ記録が行える。位置決め切り欠き57および位置決め
穴58は、それぞれキャリア2に設けられたヘッド部位
置決め突起2a,2bと嵌合することにより、キャリア
2に対する位置決めを確実にするものである。
【0071】モノクロインクタンク52の内部にはイン
クが収容されている。モノクロインクタンク52は、モ
ノクロインクタンク52に一体的かつ弾性的に形成され
た、ラッチ部52aによってモノクロ記録ヘッドカート
リッジ51に着脱自在に固定されている。また、モノク
ロインクタンク52からモノクロ記録ヘッドカートリッ
ジ51のノズル部へのインクの供給は、不図示のジョイ
ント部によりなされる。
【0072】記録によってインクが消費され、モノクロ
インクタンク52内のインクが無くなった場合は、ラッ
チ部52aをたわめてモノクロインクタンク52をモノ
クロ記録ヘッドカートリッジ51より外し、新しいモノ
クロインクタンク52を装着することにより記録を続け
ることができる。
【0073】図9は、カラー記録を行わせるための、カ
ラー記録ヘッド部50の斜視図である。カラー記録ヘッ
ド部50については、モノクロ記録ヘッド部49と異な
る点のみについて説明する。吐出口面53bには、カラ
ーの記録を行うために、イエロー、マゼンタ、シアン、
ブラックの4色を吐出するための各々独立した4種類の
ノズル群が設けられている。ブラックインクタンク54
は、内部にブラックインクを収容し、不図示のジョイン
ト部を介して、前記吐出口面53bに設けられたブラッ
クのノズル群につながっている。また、カラーインクタ
ンク55は、内部は独立した3つの部分に分割されてお
り、その各々に、イエローインク、マゼンタインク、シ
アンインクを収容している。カラーインクタンク55も
ブラックインクタンク54と同様に、イエローインクは
イエローのノズル群へ、マゼンタインクはマゼンタのノ
ズル群へ、シアンインクはシアンのノズル群へ、各々独
立した3つの不図示のジョイント部を介してつながって
いる。ブラックインクタンク54およびカラーインクタ
ンク55には、それぞれカラー記録ヘッド部50に対す
る着脱のためのラッチ部54a,55aが一体的に設け
られている。
【0074】以上説明したように、カラー記録ヘッド部
50をプリンタ部401に装着することによりカラー記
録が可能になるとともに、ブラックインクが無くなった
場合にはブラックインクタンク54のみの交換、イエロ
ー、マゼンタ、シアンのいずれか、あるいは全部が無く
なったときにはカラーインクタンク55のみを交換する
ことが可能である。
【0075】図10は、スキャナーヘッド200の斜視
図である。モノクロ記録ヘッド部49およびカラー記録
ヘッド部50と同様にヘッド端子部56、位置決め切り
欠き57および位置決め穴58を有する。また、下面は
読み取り部面200bとなっている。スキャナヘッド2
00の詳細については、図11を用いて後に詳しく説明
する。
【0076】図8、9において、位置決め切り欠き57
から吐出口面51b,53bまでの距離Xは、モノクロ
記録ヘッドカートリッジ51、カラー記録ヘッドカート
リッジ53においては同一の値であり、本発明の場合は
約13mmである。それに対して図10に示すスキャナ
ヘッド200においては、位置決め切り欠き部57から
読み取り部面200b間での距離Yは、上記Xよりも短
く設定されており、本発明においては約9mmである。
【0077】この値を図6および図7のキャップ301
およびブレード302の動作説明チャートにプロットし
たのが、図6および図7の読み取り部面と記した横線で
ある。ここで吐出口面位置と読み取り部面の横線の縦方
向の差が、上記13mmと9mmの差である4mmであ
る。
【0078】図6、7より、スキャナヘッド200を装
着した場合には、キャッピング動作およびワイピング動
作を行っても、キャップ301、ブレード302共にス
キャナヘッド200の読み取り部面200bに触れるこ
とはないことが分かる。
【0079】このように構成した結果、スキャナヘッド
200を搭載したときに、インクで汚れたキャップ30
1およびブレード302によって読み取り表面200b
が汚れてしまうことを防止できる。
【0080】次に、スキャナヘッド200について説明
する。図11にスキャナヘッド200の概略断面図およ
び斜視図を示す。図11において、スキャナヘッド20
0の内部には、原稿面209の照明用のLED206お
よび光を検知するセンサ202が設けられている。LE
D206から発せられたLED光207はLED開口部
211を通って原稿面209を照らす。原稿面209の
画像光208はセンサ開口部212に設けられたフィー
ルドレンズ204を通過しミラー203により光路を直
角に曲げられ、結像用レンズ201を通過し、センサ2
02上に結像する。
【0081】センサ開口部212の中心からヘッド端子
部56側の端面までの距離は、モノクロ記録ヘッドカー
トリッジ51及びカラー記録ヘッドカートリッジ53の
吐出口213からヘッド端子部56側の端面までの距離
と比較して大きく、本実施例では両者は4mm程度ずれ
ている。
【0082】LED206及びセンサ202は電気的に
接続され配線基板205により外部に引き出されてい
る。配線基板205のヘッド端子部56には電極が形成
されており、キャリア2のケーブル端子部3a(図3参
照)の電極と圧接により接触し、信号を本体側制御回路
へ導くことが出来る。
【0083】スキャナヘッド200は、外観形状は記録
ヘッドカートリッジ1にインクタンク8が装着された形
状と同じで、記録ヘッドカートリッジ1と同様にキャリ
ア2へ、外装の一部である爪部210のラッチによって
装着することができる。また、外すときはヘッド部着脱
操作部200aを持ち上げると爪部210のラッチが外
れて簡単に取り外すことが出来る。
【0084】スキャナヘッド200がキャリア2に装着
されると、CPU502(図23参照)はスキャナドラ
イバ部513(図23参照)を介して配線基板205の
印字ヘッドカートリッジ/スキャナ認識信号を読みと
り、スキャナモードに入る。
【0085】CPU502は動作中のアプリケーション
或いはキーボード部402(図23参照)や外部インタ
ーフェース405(図23参照)などよりスキャナ読み
取り信号が入力されると、記録用紙22と同様、読み取
り原稿を自動給紙部100や紙送りモータ23の駆動に
より所定の位置まで搬送し、LED206を点灯した
後、キャリアモータ10を駆動しながら、スキャナドラ
イバ部513を介して画像信号を読み取る。
【0086】ここで、スキャナヘッド200の原稿読み
取りモードによって、キャリアモータ10の駆動スピー
ドは変えることが出来る。モードは読み取り解像度と各
読み取り値の階調の組み合わせであり、プリンタ部40
1は主走査方向に360dpiの分解能を持ち、副走査
方向としてスキャナヘッド200のセンサ202の解像
度は360dpiで、64階調の出力が得られるので、
例えば主走査方向360dpi、副走査方向360dp
iで64階調での読み取りから、主走査方向90dp
i、副走査方向90dpiで2階調での読み取り、また
主走査方向の解像度を200dpiとして読み取り、フ
ァクシミリとの整合性を考慮したモードもある。主走査
方向360dpi、副走査方向360dpiで64階調
の読み取りのようにデータ量の多いモードでは、データ
処理や転送に時間がかかるため、キャリア駆動スピード
を遅くし、主走査方向90dpi、副走査方向90dp
iで2階調の読み取りではキャリア駆動スピードを速く
できる。
【0087】1行分の読み取りが終了すると、紙送りモ
ータ23により原稿が1行分搬送され次行の読み取りを
行う。このような動作を原稿が終了するまで行う。
【0088】スキャナヘッド200をキャリア2に取り
付けた時のキャリア2の待機位置は記録ヘッドカートリ
ッジ1を取り付けた時の位置と同じである必要はなく、
スキャナヘッド200の読み取り部面200bが記録ヘ
ッドカートリッジ1のメンテナンスを行うための、ブレ
ード302やキャップ301を含む回復部を避ける形状
となっていれば、待機位置を回復部側に移動して、生じ
た可動区間をキャリア2の走行安定性を増すための空走
区間として使用してもよい。本実施例では、図2に示し
た二点鎖線214が、スキャナヘッド200を搭載した
キャリア2の停止位置となる。
【0089】また、画像信号のレベルを定める目的で反
射濃度0.1以下の基準の反射率を持つ白基準9が設け
てあり、CPU502はスキャナヘッド200を搭載し
たキャリア2を白基準9上まで移動した後、LED20
6を点灯し、センサ202からの信号を読み取り、画像
信号の基準とする。また、CPU502が上記の白基準
チェックを行うタイミングは、スキャナヘッド200が
装着された直後でも原稿を読む直前でも、また原稿を読
み取っている途中でも良い。
【0090】以上説明したように、本実施例の記録装置
は、記録ヘッドカートリッジ1による記録用紙22への
記録、およびスキャナヘッド200による原稿の読み取
りを行うことができるもので、以下の説明において記録
用紙22といった場合には、記録のみに関する説明の場
合を除き、原稿も含むものとする。
【0091】次に、自動給紙部100について、図1、
図12および図13を参照して説明する。図1におい
て、自動給紙部100は、記録用紙22の搬送方向に対
して紙送りローラ6の上流側に固定され、給送手段とし
て、後述する分離ローラ105および予備ローラ108
を有する。
【0092】図12は、図1に示した記録装置の自動給
紙部100を、給紙方向側から見た斜視図である。ま
た、図13は、図12に示した自動給紙部100の断面
図で、(A)は紙ストッパ部の断面、(B)は分離ロー
ラ部の断面、(C)は予備ローラ部の断面、(D)は給
紙イニシャルセンサ部の断面を示す。なお、図13にお
いて、(A)および(D)では記録用紙22の搬送方向
の上流を左側とし、(B)および(C)では記録用紙2
2の搬送方向の上流を右側として示している。
【0093】メインホルダ111は、自動給紙部100
の部品をすべて支持し、前記インクジェット記録装置に
固定されている。記録用紙22は、シート積載部であ
る、ベース14の給紙ガイド部14a上に積載される。
【0094】回転によって記録用紙22を一枚ずつ分離
し、インクジェット記録装置の給紙ローラ6ピンチロー
ラ7との接触面(以下、「給紙口」という)へ送り込む
ための、ゴム等で管状に形成された分離ローラ105
は、ギア部113aとカム部113bが一体的に構成さ
れた分離ローラ軸113に嵌入されており、分離ローラ
105と分離ローラ軸113は一体的に回転可能となっ
ている。
【0095】分離ローラ軸113は、分離ローラホルダ
106に回動可能に保持されている。分離ローラホルダ
106はメインホルダ111に支持された分離シャフト
118に回動可能に軸支されている。分離ローラホルダ
106には、ばねかけ部が設けられており、メインホル
ダ111との間には、分離ローラばね107が掛けられ
ていて、分離ローラホルダ106は、図13(B)に示
す矢印P方向に付勢されている。
【0096】分離ローラ軸113のカム113bの外周
は、分離ローラ軸ののカム受け部111aに当接してい
て、分離ローラホルダ106の矢印P方向の回転を規制
している。
【0097】分離ローラ軸のカム受け部111aに分離
ローラ軸113のカム半径最大部113cが当接してい
るときは、分離ローラ105は分離シート112とは離
間した位置にあり、分離ローラ105と分離シート11
2との間に供給経路が形成される。分離ローラ軸のカム
受け部111aに分離ローラ軸113のカム半径最小部
113dが当接しているときは、分離ローラ105は分
離シート112と接することが可能で、このとき分離ロ
ーラ105と分離シート112の間に記録用紙22があ
れば、記録用紙22を記録装置の給紙口に送ることが出
来る。
【0098】給紙ガイド部14aに積載された何枚かの
記録用紙22のうち最上部の1枚を分離ローラ105の
位置まで搬送するための、ゴム等で管状に形成された予
備ローラ108は、ギア部114aとカム部114bが
一体的に構成された予備ローラ軸114に嵌入されてお
り、予備ローラ108と予備ローラ軸114は一体的に
回転可能となっている。
【0099】予備ローラ軸114は、予備ローラホルダ
109に回動可能に保持されている。予備ローラホルダ
109は、メインホルダ111に支持されたメインシャ
フト117に回動可能に軸支されている。予備ローラホ
ルダ109には、ばねかけ部が設けられており、メイン
ホルダ111との間には、予備ローラばね110が掛け
られていて、予備ローラホルダ109は、図13(C)
に示す矢印Q方向に付勢されている。
【0100】予備ローラ軸114のカム部114bの外
周は、予備ローラ軸のカム受け部111bに当接してい
て、予備ローラホルダ109の矢印Q方向の回転を規制
している。
【0101】予備ローラ軸のカム受け部111bに予備
ローラ軸114のカム半径最大部114cが当接してい
るときは、予備ローラ108は分離シート112とは離
間した位置にあり、予備ローラ108と分離シート11
2との間に供給経路が形成される。予備ローラ軸のカム
受け部111bに予備ローラ軸114のカム半径最小部
114dが当接しているときは、予備ローラ108は分
離シート112と接することが可能で、このとき予備ロ
ーラ108と分離シート112の間に記録用紙22があ
れば、記録用紙22を記録装置の給紙口に送ることが出
来る。
【0102】自動給紙モータ101は、出力軸の先端に
不図示のモータピニオンが設けられ、複数の二段ギア列
で構成された減速ギア列103を収納するギアボックス
115の爪115aに係合して固定されている。自動給
紙モータ101は、パルスモータであり、2相励磁で、
バイポーラ駆動され、20ステップで1周する。また、
自動給紙モータ101からドライブギア116までの減
速のトータルギア比は、約1:74である。
【0103】減速ギア列103を介して伝達された自動
給紙モータ101の駆動力は、ドライブギア機構を介し
て予備ローラ軸114のギア部114aに伝達される。
ドライブギア機構は、両端にそれぞれギア部116a、
116bを有し、自動給紙モータ101からの駆動力は
ギア部116aに伝達され、予備ローラ軸114のギア
部114aへの駆動力の伝達はギア部116bで行われ
る。このギア部116bと予備ローラ軸のギア部114
aのギア比は、1:1であり、ドライブギア機構が1回
転すると予備ローラ軸114も1回転する。さらに、ド
ライブギア機構のギア部116bは、分離アイドルギア
119および分離ダブルギア120を介して分離ローラ
軸113のギア部113aへも駆動力を伝達している。
そして、ドライブギア機構のギア部116bと分離ロー
ラ軸113のギア部113aのギア比は、予備ローラ軸
114のギア部114aと同様に1:1であり、ドライ
ブギア機構が1回転すると分離ローラ軸113も1回転
する。
【0104】シート規制手段である紙ストッパ104
は、分離ローラ105および予備ローラ108が、とも
に分離シート112に接しない位置(以下、「不作用位
置」という。また、分離シート112に接する位置を
「作用位置」という)にある状態で、操作者が記録用紙
22をセットする際に、記録用紙22の先端位置を決め
るもので、メインホルダ111の紙ストッパ軸111c
に係合し、紙ストッパばね121により図13(A)に
示す矢印S方向に付勢されている。
【0105】ドライブギア機構は紙ストッパ用カム11
6cを有する。紙ストッパ104の、紙ストッパ用カム
116cに対向する部分にはカム部104aが形成さ
れ、通常、初期位置では、図13(A)に示すように、
カム部104aと紙ストッパ用カム116cとは係合し
ていない状態にある。このとき、紙ストッパ104の先
端部104bは、自動給紙装置100の下にあるベース
14の給紙ガイド部14aの紙ストッパ穴14bに侵入
しており、記録用紙22は、紙ストッパ104よりは先
に進入できない構成となっている。
【0106】また、紙ストッパ104の先端部104b
は、回転中心であるメインホルダ111の紙ストッパ軸
111cを中心とした円弧形状を形成している。これ
は、記録用紙22の進入方向の力に対して、紙ストッパ
104が揚力を受けないようにするためである。さら
に、ドライブギア機構が回転し、その紙ストッパ用カム
116cが紙ストッパ104のカム部104aを押し上
げているときは、図14(A)に示すようにベース14
の給紙ガイド部14aとの間に隙間が出来ることにより
供給経路が形成される。なお、紙ストッパ104におい
ても、先端部104bが紙ストッパ穴14bに侵入した
状態の位置を「不作用位置」といい、給紙ガイド部14
aとの間に隙間が形成される状態の位置を「作用位置」
という。
【0107】次に、自動給紙部100の初期位置(ホー
ムポジション)検出について説明する。図12および図
13(D)に示すように、ドライブギア機構の、給紙イ
ニシャルセンサ102の検出部102aに対向する位置
には、イニシャル位置検出用カム116dが設けられて
いる。このイニシャル位置検出用カム116dは一周に
一度、ホームポジションの位置で給紙イニシャルセンサ
102の検出部102aから離間することにより給紙イ
ニシャルセンサ102からon信号を出し、また、イニ
シャル位置検出用カム116dが検出部102aを押す
ことにより給紙イニシャルセンサ102からoff信号
を出すように構成されている。この給紙イニシャルセン
サ102からのon(off)信号を基準に自動給紙部
100の初期位置(ホームポジション)検出が行われ
る。
【0108】以上の構成より成る自動給紙部100の一
連の動作を図13〜図18を参照して説明する。図13
〜図17は、図13に対応する部分の動作を経時的に示
す図であり、図18は、各要素のタイミングチャートで
ある。
【0109】自動給紙部100の動作は、給紙ガイド部
14aに積載された記録用紙22を1枚ずつ分離して給
送する自動給紙モードと、操作者自身が給紙口に記録用
紙22を直接供給する手差しモードとがある。まず、自
動給紙モードについて説明する。
【0110】<自動給紙モード>図13は、記録用紙2
2が装填される前のホームポジションの状態を示す。こ
のとき、自動給紙部100の各要素は図18の(1)の
状態である。 (A) 紙ストッパ104は、ベース14の給紙ガイド
部14aの紙ストッパ穴14bに入っている。故に、給
紙ガイド部14aに積載される記録用紙22は、紙スト
ッパ104によりその先端が位置決めされる。 (B) 分離ローラ105は、分離ローラ軸113のカ
ム部113bのカム最大半径部113cが分離ローラ軸
のカム受部111aに当接しており、不作用位置にあ
る。 (C) 予備ローラ108は、予備ローラ軸114のカ
ム部114bのカム最大半径部114cが予備ローラ軸
のカム受部111bに当接しており、分離ローラ105
と同様に不作用位置にある。 (D) ドライブギア機構のイニシャル位置検出用カム
116dは、給紙イニシャルセンサ102の検出部10
2aから離間している。これにより給紙イニシャルセン
サ102からはon信号が出されている。
【0111】図14は、自動給紙モータ101が回転を
開始して、ホームポジションからドライブギア機構が約
43°回転した状態である。この位置は、手差しモード
位置でもある。このとき、自動給紙部100の各要素は
図18の(2)の状態である。 (A) 紙ストッパ104は、ベース14の給紙ガイド
部14aの紙ストッパ穴14bより出て不作用位置とな
り、給紙ガイド部14aとの間に供給経路が形成され
る。 (B) 分離ローラ105は、まだ不作用位置にある。 (C) 予備ローラ108も、不作用位置にある。 (D) ドライブギア機構のイニシャル位置検出用カム
116dが回転し、給紙イニシャルセンサ102の検出
部102aが押し込まれる。これにより給紙イニシャル
センサ102からはoff信号が出される。
【0112】図15は、自動給紙モータ101が更に回
転して、ホームポジションからドライブギア機構が約9
3°回転した状態である。このとき、自動給紙部100
の各要素は図18の(3)の状態である。 (A) 紙ストッパ104は、前述と同じく不作用位置
にある。 (B) 分離ローラ105は、予備ローラ108に先立
って、給紙ガイド部14a上の分離シート112に接
し、作用位置となる。 (C) 予備ローラ108は、まだ不作用位置にあり、
記録用紙22は、まだ給送されず初期位置にいる。分離
ローラ105を先に作用位置とするのは、予備ローラ1
05による記録用紙22の給送が起こる前に、分離部の
分離メカニズムを確定させ、記録用紙22の重送を防止
するためである。 (D) ドライブギア機構のイニシャル位置検出用カム
116dは、前述と同じく給紙イニシャルセンサ102
の検出部102aを押しており、給紙イニシャルセンサ
102からはoff信号が出ている。
【0113】図16は、自動給紙モータ101が更に回
転して、ホームポジションからドライブギア機構が約1
29°回転した状態である。このとき、自動給紙部10
0の各要素は図18の(4)の状態である。 (A) 紙ストッパ104は、前述と同じく不作用位置
にある。 (B) 分離ローラ105は、前述と同じく作用位置に
ある。 (C) 予備ローラ108は作用位置となり、記録用紙
22の給送が始まる。分離シート112上に複数枚の記
録用紙22があるときは、予備ローラ108と記録用紙
22との摩擦係数が記録用紙22間の摩擦係数より大で
あるので一番上の記録用紙22のみを搬送し始める。ま
た、分離シート112と記録用紙22との摩擦係数は、
やはり記録用紙22間の摩擦係数より大であるので、複
数枚の記録用紙22が一度に搬送されることもない。こ
こで、 予備ローラ108と記録用紙22との摩擦係数・・・μy 記録用紙22間の摩擦係数・・・・・・・・・・・・μk 記録用紙22と分離シート112の摩擦係数・・・・μmb とすると、 μy>μk>μmb なる関係になる。 (D) ドライブギア機構のイニシャル位置検出用カム
116dは、前述と同じく給紙イニシャルセンサ102
の検出部102aを押しており、給紙イニシャルセンサ
102からはoff信号が出ている。
【0114】図17は、自動給紙モータ101が更に回
転して、ホームポジションからドライブギア機構が約2
33°回転した状態である。このとき、自動給紙部10
0の各要素は図18の(5)の状態である。 (A) 紙ストッパ104は、前述と同じく不作用位置
にある。 (B) 分離ローラ105は、前述と同じく作用位置に
あり、記録用紙22は分離部を越えて、分離ローラ10
5により記録装置の給紙口に向かって送られる。 (C) 予備ローラ108は、不作用位置になり始め
る。予備ローラ108を先に不作用位置とするのは、図
15の状態のときに述べた理由と同じで、予備ローラ1
08を先に不作用位置にして分離部の分離メカニズムを
解除させる前に、予備ローラ108による記録用紙22
搬送を中止し、記録用紙22の重送を防止するためであ
る。 (D) ドライブギア機構のイニシャル位置検出用カム
116dは、前述と同じく給紙イニシャルセンサ102
の検出部102aを押しており、給紙イニシャルセンサ
102からはoff信号が出ている。
【0115】その後、図13の状態に戻り、動作の1サ
イクルを終える。本案の装置は、小型化のために分離ロ
ーラ105や予備ローラ108の径は小さい。それ故に
1サイクルの動作では記録用紙22は給紙口まで届かな
いので、通常4サイクルで給送を行なっている。
【0116】また、給紙口の近傍に設けられたペーパセ
ンサ25(図1参照)は、記録用紙22が給紙口に向か
って正常に搬送されているか検知していて、2サイクル
目の図14と図15の間の状態である初期位置よりドラ
イブギア機構が約115°回転した所で紙有りを検知し
たら、更に2サイクル+78°自動給紙モータ101の
駆動を行ない、そこから、自動給紙部100と協働して
記録装置の紙送り機構を起動させる。
【0117】これは、記録用紙22の先端揃え(レジス
トを取る)のためであり、また、本自動給紙部100で
記録用紙22を押込みながら搬送を行なうことで、記録
装置への記録用紙22の食い込みを良くする作用もあ
る。このとき、自動給紙部100での給送スピードは、
記録装置側とほぼ同等に設定されている。なお、記録用
紙22の種類によっては、2サイクル目でもペーパセン
サ25の位置まで記録用紙22が給送されない場合があ
るので、本案では、4サイクル目までペーパセンサ25
による検出を行なうことにしている。
【0118】記録装置側に記録用紙22が送り込まれた
後は、本自動給紙部100は、図13の初期状態に戻
る。
【0119】次に、手差しモードについて説明する。
【0120】<手差しモード>前記、図14の位置まで
自動給紙モータ101を回転させ、停止する。分離ロー
ラ105、予備ローラ108および紙ストッパ104は
不作用位置であるので、操作者は希望の記録用紙22を
紙ストッパ104を越えて記録装置の給紙口に直接挿入
出来る。このモードは、自動給紙部100で給送できな
いような、例えば封筒や葉書等の厚さの厚いものに記録
を行う場合に用いられる。
【0121】次に本実施例のプリンタ部401を組み込
んだ情報処理装置400の概略を説明する。
【0122】図19および図20は情報処理装置400
の外観を示す模式的斜視図である。また、図22は情報
処理装置400を側面から見た模式的断面図である。同
図において、この情報処理装置400は、これまで説明
してきたプリンタ部401と、文字や数字およびその他
のキャラクタを入力するためのキーや、各種指令を与え
るためのキーなどを備えたキーボード部402と、表示
器を備え後述するコントローラでの処理結果を必要に応
じて表示する表示部403とが一体となっている。ま
た、情報処理装置400の筐体には、外部からプリンタ
部401を操作するためのプリンタ開口部406が形成
されるとともに、プリンタ開口部406を塞ぐためのプ
リンタ蓋407が開閉自在に設けられている。プリンタ
蓋407は、プリンタ部401を操作する必要のないと
きには閉じられ、プリンタ開口部406を塞いでいる。
【0123】なお、図19では表示部403が表示可能
状態に、またキーボード部402を操作可能状態とした
場合の情報処理装置400の状態を示してある。さらに
図20では情報処理装置400本体の保護カバーを兼ね
た表示部403を閉じて収納状態とし、プリンタ部40
1を操作するためにプリンタ蓋407を開いた状態を示
している。
【0124】図22に示すように、プリンタ部401
は、例えば情報処理装置400の最後方に内蔵される
が、その取り付け方向は自動給紙部100をキーボード
部402側に、排紙ローラ15を情報処理装置400の
後端側になるような向きに配置されている。すなわち、
記録用紙22の搬送方向は、情報処理装置400のキー
ボード部402側から挿入し、筐体後端側に向かって排
出される方向である。また、その供給経路はキーボード
部402の下面と情報処理装置400の筐体の上面との
間の隙間を通過し、プリンタ部401に至るように構成
されている。
【0125】図21に情報処理装置400へ記録用紙2
2をセットした状態の図を示す。図21に示すように、
キーボード部402は、その後端、すなわち表示部40
3に近い側に不図示のヒンジを持ち、前記ヒンジを中心
として回転可能に構成されている。通常キーボード部4
02を使用する場合は図19の状態とし、記録用紙22
をセットする場合に図21のようにキーボード部402
の前端を持ち上げて回動させ、記録用紙22の供給経路
を露出させる。これにより、記録用紙22のセットを容
易にすることが出来る。この際に、不図示のストッパに
よりキーボード部402を解放状態で固定しておくこと
も可能である。
【0126】記録用紙22をセットした後は、そのまま
キーボード部402を解放状態で記録動作を行うことも
可能であるし、キーボード部402を閉じて図19の状
態に戻して記録動作を行うことも可能である。後者の状
態で記録動作を行うために、キーボード部402の下面
と情報処理装置400の筐体の上面との間には、複数枚
の記録用紙22を積載しても記録用紙22の移動を妨げ
ないのに十分な隙間を確保してある。
【0127】また、情報処理装置400の筐体上面の記
録用紙22の積載部には、常に記録用紙を所定位置に積
載可能なようにガイド部材が設けられている。本情報処
理装置400の場合には、記録動作時に記録用紙22の
左側の辺を基準位置としているため、記録用紙をセット
する際に左用紙ガイド408に記録用紙22を突き当
て、その後、記録用紙22の幅に応じて記録用紙22の
幅方向に移動可能な右用紙ガイド409を記録用紙22
の幅に合わせて移動させることにより、安定した記録用
紙搬送が可能となる。さらに、上記積載部に複数枚の記
録用紙22をセットし、自動給紙部100により記録用
紙22を給送する際に、最下位置の記録用紙22の重送
を防止するために、積載部には重送防止シート410が
設けられている。
【0128】次に、プリンタ部401を外部から操作す
る必要がある時、操作者が行う手順を説明する。
【0129】操作者がプリンタ部401に対して行う動
作は、主に、以下に示す4つの場合の動作が考えられ
る。第1の場合は、キャリア2上に搭載された、記録ヘ
ッドカートリッジ1や、インクタンク8や、スキャナヘ
ッド200を取り外したり取り付けたりする動作であ
る。第2の場合は、ベース14に設けられた白基準9が
何らかの原因により汚染された時にこれを清掃する動作
である。第3の場合は、何らかの原因によって記録用紙
22がジャムを起こし、記録用紙22がプリンタ部40
1内に残された時にこれを取り除く動作である。第4の
場合は、何らかの原因によって記録用紙22が存在する
範囲外に記録用のインクが飛散しベース14が汚染され
た時にこれを清掃する動作である。
【0130】第1の場合には、操作者が交換キー(不図
示)を操作すると、後述するフローに従ってキャリア2
が交換ポジション(図20の拡大図にあるキャリア位
置)に移動する。交換ポジションでは、情報処理装置4
00のプリンタ開口部406にキャリア2が位置し、操
作者がキャリア2を直接手で触れることが可能になって
いる。これにより操作者はプリンタ開口部406を介し
て記録ヘッドカートリッジ1等をキャリアから着脱でき
る。
【0131】逆に、キャリア2がホームポジションにあ
る場合、記録ヘッドカートリッジ1等の交換作業を行う
ことは、記録ヘッドカートリッジ1のインク吐出口近辺
に損傷を与える可能性があり望ましくない。そのため、
ホームポジションにキャリア2がある時は、直接操作者
がキャリア2に手を触れられないようなプリンタ開口部
406形状としてある。
【0132】第2の場合には、操作者はキャリア2がホ
ームポジションにある時に操作を行う。本実施例のプリ
ンタ部401の白基準9は、キャリア2の走査範囲のホ
ームポジションと反対側に取り付けられているので、キ
ャリア2がホームポジションにある時に操作者が手を触
れることが出来るようなプリンタ開口部406形状とし
てある。本実施例の場合は交換ポジションは白基準9が
取り付けられた場所の近傍であるので、操作者が指を入
れるスペースをキャリア操作時のプリンタ開口部と共有
することができ、無用にプリンタ開口部406を大きく
する必要がなく、情報処理装置400筐体の剛性低下を
防ぐことが可能である。
【0133】第3の場合、および第4の場合には、第2
の場合と同様にキャリア2がホームポジションにある状
態で操作を行うことが出来る。前述のようにキャリア2
のホームポジション近傍はプリンタ開口部406が塞が
れているので、記録用紙22やベース14の記録可能範
囲全域を触れることは出来ないが、大部分は触れること
が可能であるので、記録用紙22のジャムの処理や、ベ
ース14の清掃を行うことが可能である。また、この場
合は、第1の場合や第2の場合ほど広い開口部を設ける
必要がないので、交換作業用の開口部よりは幅を狭くす
ることが可能である。
【0134】次に本実施例の記録装置を用いた情報処理
装置の動作のうち、記録動作に関連する事項を電気回路
のブロック図とソフトウェアのフローチャートを用いて
説明する。
【0135】図23は本実施例に関する情報処理装置4
00の電気回路構成を表わすブロック図である。図23
に示すように、本情報処理層400は、電気回路構成的
には、主制御をなす主コントローラ501と、プリンタ
部401を制御するプリンタコントローラ507とに大
別される。
【0136】主コントローラ501は、ある手順を実行
する例えばマイクロコンピュータ形態のCPU502
と、テキストデータや画像データを展開したりする領域
や作業用の領域などを設けたRAM503と、前記手順
に対応したプログラムやその他フォントデータなどの固
定データを格納したROM504と、CPU502の実
行サイクルを作り出したりプリンタ部401による記録
動作の際に必要なタイミングを作り出したりするタイマ
505と、CPU502からの信号と周辺装置を結ぶイ
ンターフェイス部506とで構成される。
【0137】プリンタコントローラ507は、記録ヘッ
ドカートリッジ1の有無、種類、記録ヘッド49、50
の温度を検出するセンサの出力値や、インクタンク8内
のインクの有無を検出するセンサの出力等の、記録ヘッ
ドカートリッジ1に関する情報を検出するヘッド検出部
508と、記録ヘッドカートリッジ1の記録データを蓄
えるためのラインバッファ509と、記録ヘッドカート
リッジ1に記録信号や電力などを送出するヘッドドライ
バ510と、それぞれキャリアモータ10、紙送りモー
タ23および自動給紙モータ101を駆動するのに必要
な信号や電力などを送出するモータドライバ511a、
511b、511cと、ホームポジションセンサ26、
ペーパセンサ25あるいは給紙イニシャルセンサ102
等のセンサの出力を検出するセンサ検出部512とを有
する。
【0138】さらに、主コントローラ501およびプリ
ンタコントローラ507の他に、例えばFDD、HD
D、RAMカードなどの外部記憶装置404と、例えば
他の情報処理装置と通信を行なったり、内部のバスに直
接接続して周辺機器を制御したりするための外部インタ
ーフェイス405とを有する。
【0139】なお、図23のブロック図には含まれてい
ないが、他に上記の電気回路に電力を供給するための電
源部を有する。電源部には、例えば充電式のバッテリー
や、使い捨ての乾電池、あるいは情報処理装置本体を固
定して使用する場合のAC電源用変換器などがある。
【0140】上述の電気回路構成によりプリンタ部40
1で記録用紙22に記録を行うわけであるが、以下に記
録動作制御シーケンスの概略を図24以降のフローチャ
ートを用いて説明する。
【0141】図24は、記録装置あるいは情報処理装置
400の電源のオン、オフの際の処理を説明するフロー
チャートである。
【0142】パワーオフの状態(ステップS1)では、
タイマ505(図23)の動作以外は機能が停止した状
態である。パワーオフの状態からパワーオンの信号、す
なわち電源スイッチのオンによって動作が開始される
と、記録装置においては、まずパワーオン処理が実行さ
れる(ステップS2)。パワーオン処理が終了すると、
パワーオンの状態となる(ステップS3)。記録動作等
が行なわれるのはパワーオンの状態である。
【0143】パワーオンの状態においてパワーオフの信
号が検出されると、パワーオフ処理が実行される(ステ
ップS4)。パワーオフ処理が終了すると、パワーオフ
の状態となる(ステップS1)。従って、電源のオン、
オフの際には所定の処理を経て電源オン、オフの状態と
なる。
【0144】また、パワーオンの状態において一時停止
信号が検出されると、一時停止処理が実行される(ステ
ップS5)。一時停止信号とは、例えば図19に示す表
示部403がパワーオンの状態においてキーボード部4
02の上に畳まれた場合やバッテリーの交換を行なった
場合等、使用者が装置動作中にもかかわらず、非動作中
に行なうような行為を行なった場合にこれを検出するた
めの手段、例えば表示部403の開閉を検出するセンサ
やバッテリーの着脱を検出するセンサ等によって出力さ
れる信号である。また、一時停止処理とは、基本的使用
と異なる使用をされた場合に装置の破損、不良発生防止
のために行なう処理であり、詳細は後述する。
【0145】一時停止処理が終了すると、一時停止状態
となる(ステップS6)。一時停止状態においては、必
要な部分以外の機能を停止あるいは電源をオフした状態
となっている。
【0146】一時停止状態において、一時停止解除信号
が検出されると、一時停止解除処理が行なわれる(ステ
ップS7)。一時停止解除信号とは、前記一時停止信号
と対になる信号であり、例えば表示部403が閉じた状
態から開いた状態に変化した時や、バッテリーが外され
た状態から装着状態に変化した時等、装置が動作可能状
態にもどったことを示す信号である。また、一時停止解
除処理とは、一時停止以前の状態に復帰するための処理
であり、詳細は後述する。これによって使用者が装置動
作中に不用意に表示部403を開閉したり、バッテリー
を着脱した場合においても、もとの状態に復帰すること
が可能となる。
【0147】一時停止解除処理が終了すると、パワーオ
ン状態へもどる(ステップS3)。一時停止信号におい
ては、信号検出時に一時停止処理を行なうかどうかの選
択ができるようにしてもよい。例えば、記録装置が動作
中は紙の取り扱いがあるため、表示部403を閉じたほ
うが良い場合には、表示部403の開閉時に一時停止処
理を禁止するように、装置の設定を選択するようにする
ことができる。
【0148】図25は、図24に示したパワーオン処理
を説明するフローチャートである。まず、自動給紙のイ
ニシャライズを行なう(ステップS11)。詳細につい
ては、後述する自動給紙部100の動作フローの説明で
述べる。
【0149】次に、回復系、紙送り、ホームポジション
のイニシャライズを行う(ステップS12)。具体的に
は、紙送りモータ23とキャリアモータ10と回復系を
イニシャルする。その後紙送りモータ23を駆動して紙
送り駆動機構のガタをとるため、紙送りモータ23を逆
方向および順方向にそれぞれ所定量駆動する。次にホー
ムポジションイニシャライズ、すなわちキャリア203
の位置を確定させる。具体的にはキャリアモータ10を
駆動し、ホームポジションセンサ26の出力が切り替わ
る位置をキャリア203の基準位置とした後、紙送りモ
ータ23およびキャリアモータ10を駆動して記録ヘッ
ドカートリッジ1の吐出口をキャップ301によってふ
さぐキャッピング状態とする。
【0150】次に、タイマ505によって最後に記録ヘ
ッドカートリッジ1の吐出あるいは吸引が行なわれてか
ら現在までの時間を計測し、そのインターバルを所定時
間nと比較する(ステップS13)。インターバルが所
定時間以上であれば、記録ヘッドの回復処理を行なう
(ステップS14)。回復処理においては、記録ヘッド
カートリッジ1の回復処理として、記録ヘッドカートリ
ッジ1のキャップ301内への吐出、ブレード302に
よる記録ヘッドカートリッジ1の吐出口部の清掃、ポン
プユニットによる記録ヘッドカートリッジ1からのイン
クの吸引等をおこなう。回復処理によって、長時間記録
ヘッドカートリッジ1が未使用で放置された結果、記録
ヘッドカートリッジ1の吐出口部インクの蒸発による粘
度上昇によるインク吐出不良等を未然に防ぐことができ
る。
【0151】回復処理の終了後、ペーパセンサ25が紙
有りを検出しているかチェックする(ステップS1
5)。なお、インターバルと所定時間nとの比較の結
果、インターバルが所定時間n未満であれば、回復処理
を行わずに紙有り検出のチェックを行う。紙有りならば
紙排出処理を行って(ステップS16)からパワーオン
処理を終了し(ステップS17)、紙なしならばそのま
まパワーオン処理を終了する(ステップS17)。紙排
出処理においては、検出された紙を排出する。すなわち
ペーパセンサ25が紙なしを検出した後所定量まで紙送
りモータ23を順方向に駆動する。
【0152】図26は、図24に示したパワーオフ処理
を説明するフローチャートである。まず、記録ヘッドカ
ートリッジ1がキャッピング状態にあるかチェックし
(ステップS21)、キャッピング状態になければ、キ
ャリアモータ10および紙送りモータ23を駆動して記
録ヘッドカートリッジ1をキャッピング(ステップS2
2)した後、記録装置の電源をオフし(ステップS2
3)機能を停止させる。キャッピング状態でなければ、
そのまま電源オフの処理を行う(ステップS23)。
【0153】本処理においては、記録ヘッドカートリッ
ジ1がキャッピング状態にない場合すなわち記録実行中
等に電源スイッチをオフ状態にされた場合においても確
実に記録ヘッドカートリッジ1をキャッピング状態にし
た後電源オフとするため、記録ヘッドカートリッジ1の
吐出口部分が大気にさらされインクの蒸発による粘度上
昇によって吐出不良が発生することを防止している。
【0154】図27は、図24に示した一時停止処理を
説明するフローチャートである。まず、現在実行中の処
理の有無をチェックする(ステップS31)。実行中処
理があるならば現在実行中の処理を所定分だけ実行する
(ステップS32)。具体的には、記録実行中であれば
実行中の行の記録が終了するまで、紙送りや自動給紙動
作中であれば動作完了まで、処理を実行する。また、紙
排出処理中であれば即時に処理中断する。
【0155】次に、現在の状態を記憶する(ステップS
33)。すなわち、中断した処理があれば中断した状
態、表示部403や操作パネル(不図示)の状態、オン
ライン、オフラインの状態、あるいはバッテリー電源の
ための省力モードがあればその状態等をメモリーに保存
する。現在実行中の処置の有無のチェック(ステップS
31)において、実行中処理がない場合には、ステップ
S32の処理を行わずに、現在の状態を記憶する(ステ
ップS33)。
【0156】次に、記録ヘッドカートリッジ1をキャッ
ピング状態にする(ステップS34)。すでにキャッピ
ング状態にあればなにもしない。次に、一時停止状態に
おいて不必要な部分の電源をオフし(ステップS3
5)、一時停止処理を終了する(ステップS36)。
【0157】本処理においても、記録実行中に一時停止
信号が検出されても記録ヘッドカートリッジ1のキャッ
ピングが確実に行なわれ、記録ヘッドカートリッジ1が
キャッピングしないで放置され吐出不良が発生すること
を防止している。
【0158】図28は、図24に示した一時停止解除処
理を説明するフローチャートである。まず、所定部のイ
ニシャライズを行なう(ステップS41)。具体的に
は、図25に示したパワーオン処理のステップS11の
処理、およびステップS12の処理と同様に、キャリア
203の位置確定、紙送りモータ23のガタとり、自動
給紙機構のイニシャル位置セット等を行なう。
【0159】次に、図27に示したステップS33にお
いて記憶された一時停止前状態をチェックする(ステッ
プS42)。次に、一時停止前の状態に復帰する処理を
行ない(ステップS43)、一時停止解除処理を終了す
る(ステップS44)。一時停止前の状態に復帰する処
理では、具体的には、中断した処理があれば処理を完了
し、表示部403や操作パネルの状態を復帰させたりす
る。従って、記録装置の処理実行中に一時中断状態にな
っても復帰後一時停止前の処理を継続して行なうことが
できる。
【0160】図29は、図24に示したパワーオンの状
態における処理を説明するフローチャートである。ま
ず、各種エラーのチェックおよびエラー処理を行なう
(ステップS51)。具体的には例えば記録装置に記録
用紙がない場合、記録ヘッドカートリッジ1やインクタ
ンク8が装着されていない場合、インクタンク8内にイ
ンクがない場合、記録処理中に紙ジャムを検出した場
合、記録ヘッドカートリッジ1の温度が異常に上昇した
場合、各種モータの走査エラーを検出した場合、等にお
いてエラーを表示部403や操作パネルに表示したりブ
ザーを鳴らして警告したりする。
【0161】次に、キーボード部402、操作パネル、
外部インターフェース部405等からのキー操作やコマ
ンド受信をチェックし、対応する処理を行なう(ステッ
プS53)。具体的には、紙送りキーが押された場合に
は、紙の挿入、排出、所定量の紙送り等を状況に応じて
行なう。また、オンラインキーが押された場合やオンラ
イン、オフラインコマンドが受信された場合にはエラー
状態をチェックし、オンライン状態、オフライン状態の
処理を行なう。また、記録等に関するコマンドを受信し
た場合には対応する処理を行なう。さらには、記録ヘッ
ドカートリッジ1あるいはインクタンク8の交換を行な
うためのキー入力あるいはインクタンク8内のインクな
しを検出した場合には、キャリアモータ10を駆動しキ
ャリア203を交換のやりやすい交換ポジションに移動
させ、交換が終了したのちキャリアモータ10および紙
送りモータ23を駆動し記録ヘッド201をキャップ3
01に移動し、ポンプユニットによって記録ヘッドカー
トリッジ1の吐出口よりインクを吸引する。インクタン
ク8の交換時に記録ヘッドカートリッジ1およびインク
タンク8の間のインク流路途中に空気が混入した場合に
おいてもインクの吸引によって混入した空気を記録ヘッ
ドカートリッジ1外に吸い出すことができ、記録ヘッド
カートリッジ1の空気混入による吐出不良の発生を未然
に防ぐことができる。
【0162】次に、記録あるいは読み取り処理を行なう
(ステップS53)。詳細は後述する。
【0163】次に、パワーオフ信号をチェックし(ステ
ップS54)、パワーオフ信号を検出した場合には、図
24に示したパワーオフ処理(ステップS4)へ進み、
検出しない場合には、エラーチェック処理(ステップS
51)に戻る。
【0164】図30は、図29に示したステップS53
の処理うちの記録処理を説明するフローチャートであ
る。
【0165】まず、記録を実行するコマンド例えば紙送
りコマンドや記録すべきデータの受信の有無をチェック
する(ステップS61)。記録命令がある場合には、オ
ンライン状態のチェックを行い(ステップS62)、な
い場合には、本処理を終了する(ステップS71)。
【0166】オンライン状態のチェックでオンライン状
態ならば、キャリア2に記録ヘッドカートリッジ1が装
着されているかどうかをチェックし(ステップS6
3)、オフライン状態ならば、本処理を終了する(ステ
ップS71)。
【0167】記録ヘッドカートリッジ1が装着されてい
るかどうかのチェックで、装着されていなければ、その
旨を表示部403や操作パネルに表示したり、ブザーを
鳴らして警告を発するといったエラー処理を行い(ステ
ップS64)、本処理を終了する(ステップS71)。
記録ヘッドカートリッジ1が装着されていれば、記録開
始のための処理を行う(ステップS65)。具体的に
は、記録ヘッドカートリッジ1内のヒーターによる記録
ヘッドカートリッジ1の温度調整を行なったり、記録ヘ
ッドカートリッジ1の記録領域外への吐出による吐出調
整を行なったり、キャリアモータ10の正逆走査時のズ
レ量をホームポジションセンサによって計測し、双方向
記録時のズレ補正を行なったりする。
【0168】次に、給紙のチェックを行なう(ステップ
S66)。自動給紙状態で記録位置に紙挿入がされてい
ない場合には、自動給紙モータ101を駆動して給紙を
行なう。次に、1行単位の記録を実行する(ステップS
67)。具体的には、キャリアモータ10を駆動し、記
録ヘッドカートリッジ1によってインクを吐出し記録を
行なう。
【0169】1行の記録が終了したら、記録用紙22を
所定量送り、エラーのチェックを行う(ステップS6
8)。エラーのチェックは例えば紙下端の検出、紙ジャ
ムの検出、インクの有無の検出、各種モータの走査エラ
ー、等であり、検出されたエラーは、図29に示したス
テップS51において処理される。
【0170】ここで、エラーがあれば、記録終了の処理
を行い(ステップS70)、本処理を終了する(ステッ
プS71)。記録終了の処理では、記録用紙22の排
出、記録ヘッドカートリッジ1のキャッピング等を行
う。エラーがなければ、記録終了を示すコマンド、例え
ば紙排出コマンド、の受信のチェックを行なう(ステッ
プS69)。記録終了であれば上述した記録終了の処理
を行い(ステップS70)、本処理を終了する(ステッ
プS71)。記録終了でなければステップS67に戻り
記録を継続する。
【0171】図31は、図29に示したステップS53
の処理のうちの読みとり処理を説明するフローチャート
である。
【0172】まず、読み取りを実行するコマンド例えば
読み取り開始コマンドの有無をチェックする(ステップ
S81)。読み取り命令がない場合には、本処理を終了
する(ステップS92)。読み取り命令がある場合に
は、オンライン状態のチェックを行う(ステップS8
2)。オフライン状態ならば、本処理を終了する(ステ
ップS92)。オンライン状態ならば、キャリア2にス
キャナヘッド200が装着されているかどうかチェック
する。
【0173】ここで、スキャナヘッド200が装着され
ていなければ、その旨を表示部403や操作パネルに表
示したり、ブザーを鳴らして警告するといったエラー処
理を行い(ステップS84)、本処理を終了する(ステ
ップS92)。スキャナヘッド200が装着されていれ
ば、読み取り開始のための処理を行なう(ステップS8
5)。具体的には、スキャナヘッド200内のLED2
06を点灯したり、キャリアモータ10の正逆走査時の
ズレ量をホームポジションセンサによって計測し、双方
向記録時のズレ補正を行なったりする。
【0174】次に、白基準補正処理を行なう(ステップ
S86)。具体的にはキャリアモータ10を駆動してス
キャナヘッド200の読み取り部をベース14に設けら
れた白基準9の所まで移動させ、白基準9をスキャンし
て白レベルを読み取り、読みとったレベルに応じて、以
降に読み取る読み取りレベルの補正値として記憶する。
【0175】次に、給紙のチェックを行なう(ステップ
S87)。自動給紙状態でスキャナヘッド200による
読み取り位置に原稿が挿入がされていない場合には、自
動給紙モータ101を駆動して給紙を行なう。次に、1
行単位の読み取りを実行する(ステップS88)。具体
的には、キャリアモータ10を駆動し、スキャナヘッド
200によって読み取りを行ない、1行の読み取りが終
了したら原稿を所定量送り、エラーのチェックを行う
(ステップS89)。エラーのチェックは例えば紙下端
の検出、紙ジャムの検出、各種モータの走査エラー、等
であり、検出されたエラーは、図29に示したステップ
S51において処理される。
【0176】ここで、エラーがあれば、読み取り終了の
処理を行い(ステップS91)、本処理を終了する(ス
テップS92)。読み取り終了の処理では、原稿の排
出、スキャナヘッド200のホームポジション移動等を
行う。エラーがなければ、読み取り終了を示すコマン
ド、例えば紙排出コマンド、の受信のチェックを行なう
(ステップS90)。読み取り終了であれば上述した読
み取り終了の処理を行い(ステップS91)、本処理を
終了する(ステップS92)。読み取り終了でなければ
ステップS88に戻り読み取りを継続する。
【0177】図32は、図29に示したステップS53
の記録処理や読み取り処理を行うための、キャリア2上
のデバイスの交換処理を説明するフローチャートであ
る。これは、記録装置が図24に示したパワーオン状態
(ステップS3)にある場合に、例えばキーボード部4
02にある交換キー(不図示)により割り込みが掛かっ
たり、インクの残量不足が検知されたりしたときなど
に、本処理に入る。
【0178】まず、記録ヘッドカートリッジ1やインク
タンク8やスキャナヘッド200をキャリア2に搭載し
たり、交換したりする指示があるかどうかを判定する
(ステップS101)。ここで交換の指示持がなけれ
ば、本処理を終了する(ステップS106)。
【0179】交換の指示があれば、キャリア2がホーム
ポジションにある場合は紙送りモータ23を駆動してキ
ャリア2の固定を解除し、キャリアモータ10を駆動し
て、キャリア2を所定の交換ポジションまで移動する
(ステップS102)。交換ポジションにおいて操作者
は記録ヘッドカートリッジ1のうちモノクロ記録ヘッド
カートリッジ51やカラー記録ヘッドカートリッジ53
の交換を行なったり、インクのなくなったインクタンク
8を交換したり、読み取りを行なうためにスキャナヘッ
ド200に交換したり、といった作業を行なう。
【0180】次に、交換終了のキーが押されたり、ある
いは所定時間が経過したりして交換終了の指示があるか
どうかを判定する(ステップS103)。交換終了の指
示があれば、キャリアモータ10を駆動して2をホーム
ポジションに移動させる(ステップS104)。交換終
了の指示がなければ、指示があるまで待機する。
【0181】次に、新規にキャリア2に搭載された記録
ヘッドカートリッジ1やスキャナヘッド200等のデバ
イスに応じてその種類を検知し、それぞれのデバイスの
使用に必要なパラメータをインターフェイス部506を
介してRAM503にセットするなど、必要な処理を行
い(ステップS105)、キャリア2上のデバイスの交
換処理を終了する(ステップS106)。
【0182】以上が、本情報処理装置400の全体的な
動作である。次に、自動給紙部100の動作制御シーケ
ンスを、図33〜図76のフローチャートを用いて説明
する。
【0183】図33は、記録装置あるいは情報処理装置
の電源オン時の際の自動給紙部100のイニシャル動作
の処理を説明するフローチャートである。
【0184】自動給紙部のイニシャルが開始されると、
RAM503内のイニシャルステップ記憶領域内に、A
=82ステップに相当する分の値が初期値としてセット
記憶される(ステップS201)。この値は、給紙イニ
シャルセンサ102のoff→onエッジ(onエッ
ジ)からホームポジションまで自動給紙モータ101を
あと何ステップ駆動させるかの値となる。
【0185】次に、給紙イニシャルセンサ102がon
しているか否かの判断を行う(ステップS202)。こ
のとき、給紙イニシャルセンサ102がonしている場
合には、給紙イニシャルセンサ102をoffするため
に、300ステップだけ自動給紙モータ101を駆動さ
せた後、自動給紙モータ101の正転駆動を開始する
(ステップS204)。給紙イニシャルセンサ102が
offしていた場合には、そのまま自動給紙モータ10
1の正転駆動を開始する(ステップS204)。
【0186】次に、給紙イニシャルセンサ102のof
f→onエッジ検出後、イニシャルステップ記憶領域内
に記憶されている値Aに相当するステップ数だけ自動給
紙モータ101の駆動を行った後、自動給紙モータ10
1を停止させる(ステップS205)。
【0187】自動給紙モータ101が停止したら、自動
給紙モードか手差しモードか、どちらのモードに指定さ
れているかの判断を行う(ステップS206)。自動給
紙モードである場合には、自動給紙部100のイニシャ
ルを終了する。
【0188】手差しモードであると判断した場合には、
自動給紙モータ101を176ステップ駆動させ(ステ
ップS207)、自動給紙部100内の各部品の状態を
手差しモード対応位置に変化させ、その後、自動給紙モ
ータ101を停止させ、自動給紙部100のイニシャル
を終了する。
【0189】図34は、自動給紙動作における紙送りモ
ータ23の駆動開始までの、自動給紙部100の動作の
処理を説明するフローチャートである。
【0190】記録用紙22の給送命令が与えられると、
自動給紙モータ101の正転駆動を開始し、記録用紙2
2の自動給紙を始める(ステップS221)。
【0191】次に、分離ローラ105および予備ローラ
108が何回転しているかの判断を行うための初期値と
して、RAM503内の回転回数記憶領域内にN=1を
セットし(ステップS222)、続いて上記分離ローラ
105および予備ローラ108自動給紙動作を開始して
から1回転目であるか否かの判断を行う(ステップS2
23)。
【0192】ここで1回転目であると判断した場合に
は、給紙イニシャルセンサ102がONしている領域を
測定するため、自動給紙部100のホームポジションか
ら1300ステップだけ自動給紙モータ101を駆動さ
せた位置から、給紙イニシャルセンサ102のoff→
onエッジの検出を開始させる(ステップS228)。
そして、給紙イニシャルセンサ102のoff→onエ
ッジからon→offエッジまでの測定を行い(ステッ
プS229)、続いて給紙イニシャルセンサ102のo
ff→onエッジからon→offエッジまでの値の半
分の値をイニシャルステップ記憶領域に記憶させる(ス
テップS230)。次いで、2回転目の駆動に入るとい
う判断の準備のために、回転回数記憶領域の内容を2に
変更する(ステップS231)。
【0193】そして、再び上記各ローラ105、108
の駆動が1回転目であるか否かの判断を行っている(ス
テップS223)が、今回は、2回転目であるため、1
回転目ではないと判断され、次の処理へと移行する。
【0194】2回転目の駆動において、ホームポジショ
ンから470ステップ自動給紙モータ101が駆動を行
ったタイミングで、ペーパセンサ25のon検出を行う
(ステップS224)。
【0195】そして、ペーパセンサ25がonであるか
否かを判断し(ステップS225)、onであると判断
した場合には、自動給紙モータ101が3261ステッ
プ駆動したところで、紙送りモータ23の駆動を開始さ
せる(ステップS226)。
【0196】また、自動給紙モータは101は、続いて
給紙イニシャルセンサ102のoff→onエッジから
イニシャルステップ記憶領域に記憶している値の分まで
駆動した後、停止して(ステップS227)、給紙動作
は完了となる。
【0197】ペーパーセンサ25がonであるか否かの
判断(ステップS225)において、ペーパセンサ25
がoffであると判断した場合には、上記各ローラ10
5、108の駆動が4回転行われたか否かの判断を行う
(ステップS232)。
【0198】上述している時点では各ローラ105、1
08の回転は2回転であるので、再びステップS231
の処理を行い、3回転目の駆動であるという判断の準備
を行い、3回転目の駆動を連続して行う。
【0199】そして、再び1回転目の駆動であるかの判
断を行う(ステップS223)が、今回は3回転目の駆
動であるので再びホームポジションから470ステップ
自動給紙モータ101の駆動を行い(ステップS22
4)、ペーパセンサ25のon検出を行う(ステップS
225)。
【0200】ペーパセンサ25がonであると判断した
場合には、上述したステップS226からステップS2
27までの処理を行う。また、ペーパセンサ25がof
fであると判断した場合には、各ローラ105、108
の回転が4回転目であるか否かの判断を行う(ステップ
S232)。上述している時点では各ローラ105、1
08の回転は3回転であるので、4回転目の駆動である
という判断の準備を行い(ステップS231)、4回転
目の駆動を連続して行う。
【0201】次に、再び1回転目の駆動であるかの判断
を行う(ステップS223)が、今回は4回転目の駆動
であるので、ホームポジションから470ステップ自動
給紙モータ101を駆動し(ステップS224)、ペー
パセンサ25のon検出を再び行う(ステップS22
5)。
【0202】そして、ペーパセンサ25がonであると
判断した場合には、上述したステップS226からステ
ップS227までの処理を行う。ペーパセンサ25がo
ffであると判断した場合には、各ローラ105、10
8の回転が4回転目であるか。否かの判断を行う(ステ
ップS232)。今回は、4回転目の駆動の区間におい
てもペーパセンサがonされなかったことになるため、
表示部403へのエラーメッセージの表示やブザーによ
る警告等で操作者に給紙エラーであるということを知ら
せる(ステップS233)。その後、上述したステップ
S227の処理を行って終了となる。
【0203】図35は、自動給紙モードから手差しモー
ドへ切り替える時の、自動給紙部100の動作の処理を
説明するフローチャートである。
【0204】まず、本体である情報処理装置400か
ら、自動給紙モードから手差しモードに切り替える命令
が有るか無いかの判断を行い(ステップS270)、命
令が有った場合には、自動給紙モータ101を176ス
テップ正転駆動し(ステップS271)、自動給紙モー
ドから手差しモードへの切り替え処理を完了する。一
方、自動給紙モードから手差しモードに切り替える命令
が無かった場合には、そのまま処理を終了する。
【0205】図36は、手差しモードから自動給紙モー
ドへ切り替える時の、自動給紙部100の動作の処理を
説明するフローチャートである。
【0206】まず、本体である情報処理装置400か
ら、手差しモードから自動給紙モードに切り替える命令
が有るか無いかの判断を行い(ステップS280)、命
令が有った場合には、自動給紙モータ101を176ス
テップ逆転駆動し(ステップS281)、手差しモード
から自動給紙モードへの切り替え処理を完了する。一
方、手差しモードから自動給紙モードに切り替える命令
が無かった場合には、そのまま処理を終了する。
【0207】図37において手差し給紙処理の説明をす
る。
【0208】手差し給紙処理を行うに先だって、操作者
が記録用紙22を、自動給紙部100のメインホルダ1
11と給紙ガイド部14aとの間から挿入し、記録用紙
22先端を紙送りローラ6とピンチローラ7との接触部
に突き当てる。
【0209】記録用紙22が挿入されると、ペーパセン
サ25が記録用紙22を検出しonになったか否かが判
断され(ステップS260)、onであると判断された
場合には、2秒間待機する(ステップS261)。of
fの場合は、onになるのを待つ。
【0210】2秒間の待機後、自動給紙モータ101の
正転駆動を開始する(ステップS262)。そして、自
動給紙モータ101が612ステップ駆動したところ
で、紙送りモータ23の駆動を開始させ(ステップS2
63)、記録用紙22の先端を紙送りローラ6とピンチ
ローラ7との接触部に喰いつかせる。
【0211】また、自動給紙モータ101は続いて、給
紙イニシャルセンサ102のoff→onエッジから、
(イニシャルステップ記憶領域に記憶している値A+1
76)ステップだけ駆動した後、停止して(ステップS
264)、手差し給紙動作を終了する。
【0212】ここでは、手差し給紙処理に先だって、記
録用紙22を紙送りローラ6とピンチローラ7との接触
部に突き当てているが、記録用紙22がペーパセンサ2
5で検出される位置であれば、必ずしも突き当てる必要
はない。
【0213】このように、記録用紙22を自動給紙部1
00に挿入し、ペーパセンサ25をonさせるだけで手
差し給紙が行われるので、操作は簡単である。しかも、
ペーパセンサ25がonした後、自動給紙部100の自
動給紙モータ101の駆動による給送が行われるので、
記録用紙22の、紙送りローラ6とピンチローラ7との
接触部への食いつきが確実になされ、給紙不良が防止さ
れる。
【0214】
【発明の効果】本発明は、以上説明したとおり構成され
ているので、以下に記載する効果を奏する。
【0215】本発明のシート給送装置は、シートの手差
し供給の場合に、シート有無検知手段によるシートの検
知で給送手段を駆動させることにより、シートの先端が
搬送ローラ対の接触部に十分に突き当たっていなかった
り、シートの厚みが厚い場合でも搬送ローラ対の接触部
へのシートの食いつきを良好とし、給送不良を防止する
ことができる。また、シート有無検知手段でシートが検
知されると給送手段が駆動されるので、操作者がシート
をセットするだけで自動的に搬送が開始され、手差しの
場合の操作を簡単にすることができる。
【0216】また、給送手段として予備ローラと分離ロ
ーラとを有し、積載部に積載されたシートを搬送する場
合には、予備ローラを分離ローラの駆動に先だって駆動
させることで、積載部に積載されたシートの重送を防止
することができる。この場合、手差し時の給送手段の駆
動は、分離ローラのみの駆動、予備ローラのみの駆動、
あるいは両者の駆動のいずれかによっても、シートに前
進力を与えることができる。
【0217】さらに、シート規制手段を設けることによ
って、自動給送の場合に、シートが誤ってシート有無検
知手段で検知される位置に供給されることがなくなり、
誤動作を防止することができる。また、容易にシートの
位置決めを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の記録装置の一実施例を示す斜視図であ
る。
【図2】図1に示した記録装置を記録用紙の搬送方向側
から見た斜視図である。
【図3】図1に示した記録装置のキャリアの斜視図であ
る。
【図4】図1に示した記録装置の回復系の平面図であ
る。
【図5】図4に示した回復系のキャップ部の平面図およ
び側面図である。
【図6】回復系の動作を説明する動作説明チャートであ
る。
【図7】ブレードとキャリアの動作の関係を示す動作説
明チャートである。
【図8】キャリアに搭載されるモノクロ記録ヘッド部の
斜視図である。
【図9】キャリアに搭載されるカラー記録ヘッド部の斜
視図である。
【図10】キャリアに搭載されるスキャナヘッドの斜視
図である。
【図11】キャリアに搭載されるスキャナヘッドの下方
から見た斜視図および断面図である。
【図12】図1に示した記録装置の自動給紙部の斜視図
である。
【図13】図12に示した自動給紙部の各部の動作を説
明するための断面図である。
【図14】図12に示した自動給紙部の各部の動作を説
明するための断面図である。
【図15】図12に示した自動給紙部の各部の動作を説
明するための断面図である。
【図16】図12に示した自動給紙部の各部の動作を説
明するための断面図である。
【図17】図12に示した自動給紙部の各部の動作を説
明するための断面図である。
【図18】図12に示した自動給紙部の動作を説明する
タイミングチャートである。
【図19】図1に示した記録装置を組み込んだ情報処理
装置の一例の、表示部を開いた状態の斜視図である。
【図20】図19に示した情報処理装置の、表示部を開
き、かつ、プリンタ蓋を閉じた状態の斜視図である。
【図21】図19に示した情報処理装置の、キーボード
部を開いた状態の斜視図である。
【図22】図19に示した情報処理装置の側断面図であ
る。
【図23】図19に示した情報処理装置の電気回路構成
を示すブロック図である。
【図24】図19に示した情報処理装置の電源オン、オ
フ処理を示すフローチャートである。
【図25】図24に示したパワーオン処理のフローチャ
ートである。
【図26】図24に示したパワーオフ処理のフローチャ
ートである。
【図27】図24に示した一時停止処理のフローチャー
トである。
【図28】図24に示した一時停止解除処理のフローチ
ャートである。
【図29】図24に示したパワーオンからパワーオフ処
理までのフローチャートである。
【図30】図29に示した記録処理のフローチャートで
ある。
【図31】図29に示した読み取り処理のフローチャー
トである。
【図32】図19に示した情報処理装置のヘッド交換処
理のフローチャートである。
【図33】図19に示した情報処理装置の自動給紙部の
イニシャル動作のフローチャートである。
【図34】図19に示した情報処理装置の自動給紙部の
給紙動作のフローチャートである。
【図35】図19に示した情報処理装置の自動給紙部
の、自動給紙モードから手差しモードへの切り替え動作
のフローチャートである。
【図36】図19に示した情報処理装置の自動給紙部
の、手差しモードから自動給紙モードへの切り替え動作
のフローチャートである。
【図37】図19に示した情報処理装置の自動給紙部の
手差し給紙処理のフローチャートである。
【符号の説明】
1 記録ヘッドカートリッジ 2 キャリア 2a ヘッド部位置決め突起 2b ヘッド部位置決め突起 3 フレキシブルケーブル 3a ケーブル端子部 4 フレーム 5 ガイドシャフト 6 紙送りローラ 7 ピンチローラ 8 インクタンク 9 白基準 10 キャリアモータ 11 ベルト 12 ガイドレール 13 駆動プーリ 14 ベース 14a 給紙ガイド部 14b 紙ストッパ穴 15 排紙ローラ 16 拍車 17 排紙センサ 18 LFギア 19 ポンプカムギア 20 クラッチギア 21 アイドルギア列 22 記録用紙 23 紙送りモータ 25 ペーパセンサ 26 ホームポジションセンサ 27 アイドルプーリ 28 コンタクトばね 29 ヘッドガイド 48 ヘッド部 49 モノクロ記録ヘッド部 50 カラー記録ヘッド部 51 モノクロ記録ヘッドカートリッジ 51a ヘッド部着脱操作部 51b 吐出口面 52 モノクロインクタンク 52a ラッチ部 53 カラー記録ヘッドカートリッジ 53a ヘッド部着脱操作部 53b 吐出口面 54 ブラックインクタンク 54a ラッチ部 55 カラーインクタンク 55a ラッチ部 100 自動給紙部 101 自動給紙モータ 102 給紙イニシャルセンサ 102a 検出部 103 減速ギア列 104 紙ストッパ 104a カム部 104b 先端部 105 分離ローラ 106 分離ローラホルダ 107 分離ローラばね 108 予備ローラ 109 予備ローラホルダ 110 予備ローラばね 111 メインホルダ 111a 分離ローラ軸のカム受け部 111b 予備ローラ軸のカム受け部 111c 紙ストッパ軸 112 分離シート 113 分離ローラ軸 113a ギア部 113b カム部 113c カム最大半径部 113d カム半径最小部 114 予備ローラ軸 114a ギア部 114b カム部 114c カム最大半径部 114d カム半径最小部 115 ギアボックス 115a 爪部 116 ドライブギア 116a ギア部 116b ギア部 116c 紙ストッパ用カム 116d イニシャル位置検出用カム 117 メインシャフト 118 分離シャフト 119 分離アイドルギア 120 分離ダブルギア 121 紙ストッパばね 200 スキャナヘッド 200a ヘッド部着脱操作部 200b 読み取り部面 201 結像用レンズ 202 センサ 203 ミラー 204 フィールドレンズ 205 配線基板 206 LED 207 LED光 208 画像光 209 原稿面 210 爪部 211 LED開口部 212 センサ開口部 213 吐出口 214 スキャナヘッド搭載時のキャリア停止位置 301 キャップ 301A ジョイント部 302 ブレード 303 キャップホルダ 304 シリンダ 304A シリンダ腕部 304B シリンダジョイント部 304C シリンダ制御部 304D シリンダ端部 305 ピストン軸 306 キャップばね 307 シリンダキャップギア 308 ブレードホルダ 309 ブレード解除レバー 310 ブレードレバー 311 シリンダ吸収体 312 廃インク吸収体 400 情報処理装置 401 プリンタ部 402 キーボード部 403 表示部 404 外部記憶装置 405 外部インターフェイス 406 プリンタ開口部 406a 白基準清掃用開口部 406b 交換作業用開口部 406c ジャム処理用開口部 407 プリンタ蓋 408 左用紙ガイド 409 右用紙ガイド 410 重送防止シート 501 主コントローラ 502 CPU 503 RAM 504 ROM 505 タイマ 506 インターフェイス部 507 プリンタコントローラ 508 ヘッド検出部 509 ラインバッファ 510 ヘッドドライバ 511 モータドライバ 512 センサ検出部 513 スキャナドライバ部
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 15/00 516 G03G 15/00 516 (72)発明者 大橋 哲洋 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 戸次 俊彦 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートが積載されるシート積載部と、前
    記シート積載部に積載されたシートを、シートを挟持し
    つつ搬送する搬送ローラ対に1枚ずつ分離して給送する
    給送手段とを有するシート給送装置において、 シートの搬送方向に対して前記搬送ローラ対と前記シー
    ト積載部との間の所定の位置でのシートの存在を検知す
    るシート有無検知手段を有し、 前記搬送ローラ対にシートを1枚供給し、前記シート有
    無検知手段でシートの存在が検知されると、前記給送手
    段が駆動されることを特徴とするシート給送装置。
  2. 【請求項2】 前記給送手段は、前記積載部に積載され
    たシートのうち最上位のシートを送り出すために前記最
    上位のシートに接触する予備ローラと、前記積載部に積
    載されたシートよりも前記搬送ローラ対側に配置され、
    前記予備ローラで送り出されたシートを前記搬送ローラ
    対へ送り出す分離ローラとを有し、 前記積載部に積載されたシートを給送する場合には、前
    記分離ローラは前記予備ローラの駆動に先だって駆動さ
    れる請求項1に記載のシート給送装置。
  3. 【請求項3】 前記シート有無検知手段の検知によって
    駆動されるのは、前記分離ローラのみである請求項2に
    記載のシート給送装置。
  4. 【請求項4】 前記シート有無検知手段の検知によって
    駆動されるのは、前記予備ローラのみである請求項2に
    記載のシート給送装置。
  5. 【請求項5】 前記シート有無検知手段の検知によって
    駆動されるのは、前記分離ローラおよび前記予備ローラ
    である請求項2に記載のシート給送装置。
  6. 【請求項6】 シートの搬送方向に対して前記分離ロー
    ラと前記予備ローラとの間に、前記積載部にシートを積
    載する際に、前記積載部から前記搬送ローラ対までのシ
    ート搬送路中に突出してシートの侵入を阻止するシート
    規制手段が設けられている請求項2ないし5のいずれか
    1項に記載のシート給送装置。
  7. 【請求項7】 シートを挟持しつつ搬送する搬送ローラ
    対と、前記搬送ローラ対により搬送されたシートに、記
    録信号に応じて記録を行う記録手段とを有する記録装置
    において、 シートの搬送方向に対して前記搬送ローラ対の上流側
    に、請求項1ないし6のいずれか1項に記載のシート給
    送装置を有することを特徴とする記録装置。
  8. 【請求項8】 前記記録手段は、記録信号に応じてイン
    クを吐出して記録を行うインクジェット記録方式の記録
    手段である請求項7に記載の記録装置。
  9. 【請求項9】 前記記録手段は、インク吐出用の熱エネ
    ルギーを発生するための電気熱変換体を備えている請求
    項8に記載の記録装置。
  10. 【請求項10】 前記記録手段は、前記電気熱変換体に
    よって印加される熱エネルギーにより、インクに生ずる
    膜沸騰を利用して吐出口よりインクを吐出させる請求項
    9に記載の記録装置。
JP7085773A 1995-04-11 1995-04-11 シート給送装置および該シート給送装置を備えた記録装置 Pending JPH08282879A (ja)

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JP7085773A Pending JPH08282879A (ja) 1995-04-11 1995-04-11 シート給送装置および該シート給送装置を備えた記録装置

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JP (1) JPH08282879A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002128303A (ja) * 2000-10-20 2002-05-09 Ricoh Co Ltd 給紙装置および重送防止シート

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JP2002128303A (ja) * 2000-10-20 2002-05-09 Ricoh Co Ltd 給紙装置および重送防止シート

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