JP2002128303A - 給紙装置および重送防止シート - Google Patents

給紙装置および重送防止シート

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JP2002128303A
JP2002128303A JP2000320669A JP2000320669A JP2002128303A JP 2002128303 A JP2002128303 A JP 2002128303A JP 2000320669 A JP2000320669 A JP 2000320669A JP 2000320669 A JP2000320669 A JP 2000320669A JP 2002128303 A JP2002128303 A JP 2002128303A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 用紙継ぎ足し面での摩擦係数の低下を防止
し、重送の発生を低減させる。 【解決手段】 重送防止シート7は、用紙が残っている
給紙カセット1内にさらに用紙を継ぎ足す際に、残って
いる用紙と継ぎ足す用紙との間に介在させるものであ
り、重送防止シート7の一方の面は用紙面よりも摩擦係
数が大きい面であり、他方の面は用紙面よりも摩擦係数
が小さい面である。そして、残っている用紙に低摩擦係
数の面を当接させ、継ぎ足す用紙に高摩擦係数の面を当
接させるように積載し、給紙の際に、延出部7a,7a
がサイドフェンス5,5の後端に当接して移動が規制さ
れ、継ぎ足した用紙と重送防止シート7との間に摩擦力
が係る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像記録装置の画
像記録部に用紙を給紙する給紙装置およびその給紙装置
に載置可能な重送防止シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の技術としては、特開平9
−150977号公報、特開平10−109772号公
報または特開平10−194489号公報に記載された
ものがある。
【0003】これらの公報には、摩擦分離方式の分離機
構を有する給紙装置において、給紙ローラとフリクショ
ンパッドとの間に用紙が挟まっている状態となったこと
に起因する不具合、例えば、用紙を継ぎ足すことによっ
て発生する重送のような不具合を防止するための技術が
記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、普通紙を複
数枚重ねて給紙カセットに収納し、この給紙カセットを
画像記録装置本体に装着するといった構成は、電子写真
装置の分野では従来から広く採用されている。このよう
な機種においては、給紙カセットに用紙が少なくなった
時に給紙カセットに多少用紙が残っていてもその上に用
紙を継ぎ足すことがある。
【0005】しかし、給紙カセット内に用紙が残ってい
る状態で用紙を継ぎ足してセットした場合、通常の用紙
間摩擦係数に比較して、給紙カセット内に残った最上位
の面と継ぎ足した用紙の最下位の面との用紙間摩擦係数
が大きく異なる。
【0006】すなわち、継ぎ足していない所の用紙間摩
擦係数はほぼ一定であるのに対して継ぎ足し面は用紙間
の密着力不足、ホコリ等の異物混入等により摩擦係数が
極端に低下している。通常、給紙分離部の条件を設定す
る場合には継ぎ足し面での極端な摩擦係数低下を考慮し
ていないため(考慮すると対応範囲が広すぎて機能的に
破綻する)、継ぎ足し面では重送等の不具合が発生す
る。
【0007】このように用紙を継ぎ足すことは、分離状
態に大きな影響をもたらし、給紙性能の低下を招き、多
くの場合重送が発生する。
【0008】本発明は、上述した問題点を解決し、用紙
継ぎ足し面での摩擦係数の低下を防止し、重送の発生を
低減させること実現した給紙装置および重送防止シート
を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明の給紙装置は、用紙を載置する用紙載置部と、
この用紙載置部に載置された用紙を搬送させる給紙ロー
ラと、この給紙ローラに当接した用紙とそれ以外の用紙
とを分離させる分離部とを備えた給紙装置において、一
方の面が用紙面の摩擦係数よりも高く他方の面が用紙面
の摩擦係数よりも低く、かつ前記用紙載置部に用紙を継
ぎ足す際に前記用紙載置部上の用紙と継ぎ足す用紙との
間に介在させる重送防止シートの移動を規制して、給紙
動作の際に前記重送防止シートと前記給紙ローラとの非
当接状態を維持させる規制部を前記用紙載置部に設けた
ことを特徴とする。このように構成したことにより、既
に用紙載置部に載置されている用紙面の摩擦係数が低下
しても、重送防止シートと継ぎ足した用紙の外面との接
触部において摩擦力が確保できるようになり、給紙の際
に用紙載置部に載置されている用紙面と継ぎ足した用紙
の外面との間に滑りが生ずることに起因する重送の発生
が防止できる。
【0010】また本発明の給紙装置は、用紙の両側部に
用紙の位置を規制する一対のサイドフェンスを設け、前
記重送防止シートの両側部に段部を形成し、前記サイド
フェンスにおける用紙搬送方向に対して反対方向側端部
に前記段部を当接させることによって前記重送防止シー
トの前記給紙ローラ側への移動を規制することを特徴と
する。このように構成したことにより、用紙載置部側に
特別な機構を設けることなく重送防止シートの位置規制
が可能になる。
【0011】また本発明の給紙装置は、前記重送防止シ
ートの一部に孔を有する延出部を形成し、前記用紙載置
部にボスを立設させ、前記孔を前記ボスに遊嵌させるこ
とによって前記重送防止シートの前記給紙ローラ側への
移動を規制することを特徴とする。このように構成した
ことにより、重送防止シートの軽量化が図れ、重送防止
シートの重さによる給紙性能への影響を低減することが
できる。
【0012】また本発明の給紙装置は、前記重送防止シ
ートの一部に孔を有する延出部を形成し、用紙の後端部
の位置を規制するエンドフェンスを設け、このエンドフ
ェンスの両側において前記エンドフェンスと一体に形成
された突部に前記孔を遊嵌させることによって前記重送
防止シートの前記給紙ローラ側への移動を規制すること
を特徴とする。このように構成したことにより、重送防
止シートが、積載する用紙サイズに関係なく用紙に対し
て一定の面積で接触するために給紙性能の安定化を図る
ことができる。
【0013】また本発明の給紙装置は、前記重送防止シ
ートの一部に孔を有する延出部を形成し、用紙の両側部
に設けられ用紙の位置を規制する一対のサイドフェンス
とを設け、この一対のサイドフェンスの後端部側におい
て前記サイドフェンスと一体に形成された突部に前記孔
を遊嵌させることによって前記重送防止シートの前記給
紙ローラ側への移動を規制することを特徴とする。この
ように構成したことにより、重送防止シートの軽量化が
図れ、重送防止シートの重さによる給紙性能への影響を
低減することができる。
【0014】また本発明の給紙装置は、前記用紙載置部
を、画像記録装置本体に対して着脱可能な給紙カセット
と、前記給紙カセット内に上下動可能に設けられ、給紙
の際に用紙を持ち上げて前記給紙ローラに押し当てる底
板とから構成したことを特徴とする。このように構成し
たことにより、重送防止シートの取り付けが容易にな
る。
【0015】また本発明の給紙装置は、前記重送防止シ
ートを保管する場所を前記給紙カセットのカセットカバ
ー上に設けたことを特徴とする。このように構成したこ
とにより、重送防止シートの紛失や保管時の破損を防止
することができる。
【0016】また本発明の重送防止シートは、一方の面
が用紙面の摩擦係数よりも高く他方の面が用紙面の摩擦
係数よりも低く形成され、かつ画像記録装置の用紙載置
部上に載置した際に用紙載置部の用紙載置領域外に形成
された突部に係合して給紙時に前記給紙ローラ側への移
動が規制される係合部を有し、給紙時に、用紙における
搬送力が付与される領域以外の領域に載置された状態が
維持されることを特徴とする。このように構成したこと
により、既に用紙載置部に載置されている用紙面の摩擦
係数が低下しても、重送防止シートと継ぎ足した用紙の
外面との接触部において摩擦力が確保できる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0018】図1は本発明の第1実施形態の給紙装置お
よび重送防止シートを示すものであり、図1(a)は内
部の側面図、図1(b)は給紙カセットの平面図であ
る。
【0019】1は給紙カセット、2は給紙カセット1内
に回動可能に設置された底板、3は給紙ローラ、4は給
紙ローラ3に当接する分離パッド、5は給紙カセット1
内に積載された用紙の両側部の位置を規制するサイドフ
ェンス、6は給紙カセット1内に積載された用紙の後端
部の位置を規制するエンドフェンス、7は用紙を継ぎ足
す際に給紙カセット1に残った用紙上に載置する重送防
止シート、8は給紙ローラ1の部位を除く給紙カセット
1の上部をカバーするカセットカバー、9は給紙カセッ
ト1を装着する画像記録装置本体の外装カバーを示す。
なお、以下の説明の便宜上、外装カバーに挿入する方向
を前方、反対方向を後方と称する。
【0020】底板2はサイドフェンス5,5およびエン
ドフェンス6に囲まれた領域内に設置されており、サイ
ドフェンス5,5の後方に底板2の回動軸が位置する。
また、底板2の下方には底板2を上方に付勢する図示し
ない付勢手段が設けられている。底板2上に載置された
用紙は、サイドフェンス5,5およびエンドフェンス6
によって両側部および後端部の位置決めがなされる。そ
して、給紙カセット1を画像記録装置本体にセットした
ときに給紙ローラ3の下部に底板2の自由端が位置し、
底板2が付勢手段によって上方に押し上げられることに
より、最上位の用紙の先端部が給紙ローラ3に当接す
る。
【0021】重送防止シート7は、底板2上に載置可能
なサイズのシート材であり、重送防止シート7の両側部
に形成された延出部7a,7aがサイドフェンス5,5
の後端に当接するように底板2に載置された用紙上に積
載される。この時、用紙先端部における少なくとも給紙
ローラ3に当接する部位には重送防止シート7が積載さ
れないように重送防止シート7の形状を設定する。さら
に、重送防止シート7の一方の面は用紙面よりも摩擦係
数が大きい面であり、他方の面は用紙面よりも摩擦係数
が小さい面である。
【0022】このように構成された重送防止シート7
は、用紙が残っている給紙カセット1内にさらに用紙を
継ぎ足す際に、残っている用紙と継ぎ足す用紙との間に
介在させるものであり、残っている用紙に低摩擦係数の
面を当接させ、継ぎ足す用紙に高摩擦係数の面を当接さ
せる。
【0023】次に、給紙動作について説明する。
【0024】給紙カセット1内にセットされた用紙はサ
イドフェンスおよびエンドフェンスによって位置が規制
されて底板2により持ち上げられ一定の給紙圧で給紙ロ
ーラ3に押し当てられる。そして、給紙ローラ3の回転
により用紙は分離パッド4に送られて分離される。
【0025】基本的には分離パッド4によって分離され
るが、継ぎ足し面があると一度に3枚以上の用紙が分離
パッド部に入りやすくなる。原理的に分離パッドに3枚
以上の用紙が入ると分離不可能になり、重送が発生しや
すくなる。
【0026】そこで、用紙を継ぎ足しセットする際に重
送防止シート7をユーザが継ぎ足し面に置きその上に用
紙をセットする。
【0027】用紙が給紙され始めると重送防止シート7
は給紙ローラ方向にずれて行くがサイドフェンスの後端
部に延出部7a,7aが突き当たり、重送防止シート7
の位置が固定される。
【0028】図2は用紙継ぎ足しセット状態での用紙間
摩擦係数の関係を示す説明図であり、図2(a)は重送
防止シートを積載させない場合、図2(b)は重送防止
シートを積載させた場合を示す。
【0029】図2(a)において、継ぎ足す用紙の下か
ら3枚の用紙を用紙A,B,C、既にセットされている
用紙の上から3枚の用紙を用紙D,E,F、用紙A−B
間の摩擦係数をμ1、用紙B−C間の摩擦係数をμ2、用
紙C−D間の摩擦係数をμ3、用紙D−E間の摩擦係数
をμ4、用紙E−F間の摩擦係数をμ5とおく。
【0030】継ぎ足していない所の用紙間摩擦係数はほ
ぼ一定であるのに対して継ぎ足し面は用紙間の密着力不
足、ホコリ等の異物混入等により摩擦係数が極端に低下
している。すなわち、μ3<μ1=μ2=μ4=μ5の関係
が成り立つ。
【0031】通常、給紙分離部の条件を設定する場合に
は継ぎ足し面での極端な摩擦係数低下を考慮していない
(考慮すると対応範囲が広すぎて機能的に破綻する)た
め、継ぎ足し面では滑りやすくなり、重送等の不具合が
発生するおそれがある。
【0032】図2(b)においては図2(a)における
用紙C−D間に重送防止シート7を介在させている。こ
こで、用紙Cと重送防止シート7上面間の摩擦係数をμ
3 、重送防止シート7下面と用紙D間の摩擦係数をμ3
とおく。
【0033】図2(b)に示すように上面の摩擦係数が
高く下面の摩擦係数の低い重送防止シートを継ぎ足し面
にセットすると用紙Cに搬送力が働いた場合に、μ3
<μ1=μ2=μ4=μ5<μ3 の関係が成り立つ。その
ため、重送防止シート7がストッパーの役割を行い、用
紙B−C間の摩擦係数が増加するため用紙B,C(また
は用紙A,B,C)の重送を防止することができる。い
わば重送防止シート7は、給紙カセット1内の最終紙の
重送防止用に一般的に底板2上に設けられている高摩擦
係数部材(ex.コルク)のような役目を果たしている。
そして用紙Dを給紙する際は、重送防止シート7下面の
摩擦係数が小さいために重送防止シート7に対して用紙
Dが滑りやすくなり、重送防止シート7の存在が用紙D
以降の用紙を給紙する際の妨げ(給紙力低下)にならな
い。
【0034】このように構成された第1実施形態の装置
によれば、用紙継ぎ足し面での摩擦係数の低下を防止
し、重送の発生を低減させることが可能になる。
【0035】図3は本発明の第2実施形態における給紙
装置の給紙カセットおよび重送防止シートを示す平面図
であり、20は突起、21は重送防止シートを示す。な
お、図1に示す第1実施形態における部材と同一の部材
については同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
【0036】第2実施形態の給紙装置は、第1実施形態
の給紙装置における給紙カセット1の内部で、かつエン
ドフェンス6の両側部に突起20を立設させ、重送防止
シート7の代わりに突起20,20に遊挿する孔を有す
る延出部21a,21aを備えた重送防止シート21を
用いるものである。
【0037】重送防止シート21は、第1実施形態の給
紙装置における重送防止シート7の延出部7a,7aの
代わりに孔を有する延出部21a,21aが形成された
ものであり、この延出部21a,21aは重送防止シー
ト21の後部両端の角部から斜め後方に延出するもので
ある。なお、重送防止シート21の一方の面は用紙面よ
りも摩擦係数が大きい面であり、他方の面は用紙面より
も摩擦係数が小さい面である。
【0038】そして、既にセットされている用紙が残っ
ている状態から新たに用紙を継ぎ足す際に、重送防止シ
ート21を、摩擦係数が小さい面を下方に向けた状態で
延出部21a,21aの孔を突起20,20に遊挿させ
て用紙上に積載する。さらに、重送防止シート21上に
新たに用紙を積載することにより、用紙の継ぎ足しが完
了する。
【0039】ところで、第1実施形態の重送防止シート
7においては給紙の際に延出部7aが変形して用紙とと
もに搬送されることがないようにある程度の剛性が必要
となり、それに伴い重量が増加することになるが、上述
したように構成した第3実施形態によれば、突起20に
延出部21aの孔を遊挿することによって重送防止シー
ト21の移動が規制された状態になるため、第1実施形
態の重送防止シート7よりも軽量なシート材を重送防止
シート21として適用することが可能になる。しかも、
ユーザが重送防止シート21をセットする際の位置のば
らつきを抑えることが可能になり、また、セット位置が
容易に判断できるためにユーザが重送防止シート21の
セットミスを未然に防止することができる。
【0040】図4は本発明の第3実施形態の給紙装置お
よび重送防止シートの要部を示すものであり、図4
(a)はエンドフェンスの正面図、図4(b)は給紙カ
セットの平面図であり、30はエンドフェンス、31は
重送防止シートを示す。なお、図1に示す第1実施形態
における部材と同一の部材については同一の符号を付し
て詳細な説明は省略する。
【0041】第3実施形態の給紙装置は、第1実施形態
の給紙装置におけるエンドフェンス6の代わりにエンド
フェンス30を設け、重送防止シート7の代わりに重送
防止シート31を用いるものである。
【0042】図4(a)に示すようにエンドフェンス3
0には、両側部の下部から延出するL字状の突起30a
が形成されており、給紙カセット1における底板2の後
方に配置される。
【0043】重送防止シート31は、第1実施形態の給
紙装置における重送防止シート7の延出部7a,7aの
代わりに孔を有する延出部31a,31aが形成された
ものであり、この延出部31a,31aは重送防止シー
ト31の後部の両端部から後方に延出するものである。
なお、重送防止シート31の一方の面は用紙面よりも摩
擦係数が大きい面であり、他方の面は用紙面よりも摩擦
係数が小さい面である。
【0044】そして、既にセットされている用紙が残っ
ている状態から新たに用紙を継ぎ足す際に、重送防止シ
ート31を、摩擦係数が小さい面を下方に向けた状態で
延出部31a,31aの孔を突起30a,30aに遊挿
させて用紙上に積載する。さらに、重送防止シート31
上に新たに用紙を積載することにより、用紙の継ぎ足し
が完了する。
【0045】ところで、第2実施形態の給紙装置におい
て、1種類の用紙サイズに対応した給紙カセット1であ
れば重送防止装置における摩擦力が作用する面積は変わ
らない。しかし、例えば、サイドフェンス5またはエン
ドフェンス6が移動可能であって多種類の用紙サイズに
対応した給紙カセット1であれば、重送防止シート21
が取付不可能な場合、あるいはエンドフェンス6の移動
分だけ重送防止シート21の面積を削除しなければなら
ない場合がある。一方、上述したように構成した第3実
施形態によれば、エンドフェンス30と重送防止シート
31との相対位置が変わらないため、用紙サイズが変化
しても重送防止シート31において摩擦力が作用する面
積が一定に保たれる。しかも、突起30aに延出部31
aの孔を遊挿することによって重送防止シート31の移
動が規制された状態になるため、第2実施形態と同様
に、第1実施形態の重送防止シート7よりも軽量なシー
ト材を重送防止シート31として適用することが可能に
なる。
【0046】なお、第3実施形態によれば、エンドフェ
ンス30と突起30a,30aとを一体に構成したが、
図1(b)の延出部7a,7aに孔を形成し、サイドフ
ェンス5,5の後端部に前記孔に遊嵌する突起を一体に
設けても良い。
【0047】図5は本発明の第4実施形態の給紙装置お
よび重送防止シートにおける要部を示す側面図である。
なお、図1に示す第1実施形態における部材と同一の部
材については同一の符号を付して詳細な説明は省略す
る。
【0048】第4実施形態の給紙装置は、第1実施形態
の給紙装置におけるカセットカバー8の上部に重送防止
シート7を収納するためのシート収納部8aを設けたも
のである。
【0049】このように構成された第4実施形態の装置
によれば、カセットカバー8にシート収納部8aを設け
たことにより、重送防止シート7の紛失や保管時の破損
を防止することができる。なお、カセットカバー8を透
明材によって構成すればシート収納部8a内における重
送防止シートの有無の判別が容易になる。
【0050】
【発明の効果】以上、説明したように構成された本発明
によれば、重送防止シートによって継ぎ足し面の摩擦係
数が調整可能となるため重送等の障害発生を防止するこ
とができる。
【0051】また、重送防止シートを固定する突起を設
けたため、ユーザが重送防止シートをセットする際の位
置のばらつきが抑えられ、さらに重送防止シートのセッ
トミスの未然防止が可能になる。
【0052】また、重送防止シートを固定する突起をエ
ンドフェンスに設けたため、用紙サイズが変化しても重
送防止シートの有効面積は一定に保たれる。
【0053】また、重送防止シートを収納する場所を設
けたため、重送防止シートの紛失や保管時の破損を防止
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の給紙装置および重送防
止シートにおける要部を示す構成図
【図2】用紙継ぎ足しセット状態での用紙間摩擦係数の
関係を示す説明図
【図3】本発明の第2実施形態における給紙装置の給紙
カセットおよび重送防止シートを示す平面図
【図4】本発明の第3実施形態の給紙装置および重送防
止シートの要部を示す構成図
【図5】本発明の第4実施形態の給紙装置および重送防
止シートにおける要部を示す側面図
【符号の説明】
1 給紙カセット 2 底板 3 給紙ローラ 4 分離パッド 5 サイドフェンス 6,30 エンドフェンス 7,21,31 重送防止シート 7a,21a,31a 延出部 8 カセットカバー 8a シート収納部 9 外装カバー 20 突起
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B65H 1/28 320 B65H 1/28 320A 3/46 3/46 Z

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 用紙を載置する用紙載置部と、この用紙
    載置部に載置された用紙を搬送させる給紙ローラと、こ
    の給紙ローラに当接した用紙とそれ以外の用紙とを分離
    させる分離部とを備えた給紙装置において、 一方の面が用紙面の摩擦係数よりも高く他方の面が用紙
    面の摩擦係数よりも低く、かつ前記用紙載置部に用紙を
    継ぎ足す際に前記用紙載置部上の用紙と継ぎ足す用紙と
    の間に介在させる重送防止シートの移動を規制して、給
    紙動作の際に前記重送防止シートと前記給紙ローラとの
    非当接状態を維持させる規制部を前記用紙載置部に設け
    たことを特徴とする給紙装置。
  2. 【請求項2】 用紙の両側部に用紙の位置を規制する一
    対のサイドフェンスを設け、前記重送防止シートの両側
    部に段部を形成し、前記サイドフェンスにおける用紙搬
    送方向に対して反対方向側端部に前記段部を当接させる
    ことによって前記重送防止シートの前記給紙ローラ側へ
    の移動を規制することを特徴とする請求項1記載の給紙
    装置。
  3. 【請求項3】 前記重送防止シートの一部に孔を有する
    延出部を形成し、前記用紙載置部にボスを立設させ、前
    記孔を前記ボスに遊嵌させることによって前記重送防止
    シートの前記給紙ローラ側への移動を規制することを特
    徴とする請求項1または2記載の給紙装置。
  4. 【請求項4】 前記重送防止シートの一部に孔を有する
    延出部を形成し、用紙の後端部の位置を規制するエンド
    フェンスを設け、このエンドフェンスの両側において前
    記エンドフェンスと一体に形成された突部に前記孔を遊
    嵌させることによって前記重送防止シートの前記給紙ロ
    ーラ側への移動を規制することを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の給紙装置。
  5. 【請求項5】 前記重送防止シートの一部に孔を有する
    延出部を形成し、用紙の両側部に設けられ用紙の位置を
    規制する一対のサイドフェンスとを設け、この一対のサ
    イドフェンスの後端部側において前記サイドフェンスと
    一体に形成された突部に前記孔を遊嵌させることによっ
    て前記重送防止シートの前記給紙ローラ側への移動を規
    制することを特徴とする請求項1または2記載の給紙装
    置。
  6. 【請求項6】 前記用紙載置部を、画像記録装置本体に
    対して着脱可能な給紙カセットと、前記給紙カセット内
    に上下動可能に設けられ、給紙の際に用紙を持ち上げて
    前記給紙ローラに押し当てる底板とから構成したことを
    特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の給紙装
    置。
  7. 【請求項7】 前記重送防止シートを保管する場所を前
    記給紙カセットのカセットカバー上に設けたことを特徴
    とする請求項6記載の給紙装置。
  8. 【請求項8】 一方の面が用紙面の摩擦係数よりも高く
    他方の面が用紙面の摩擦係数よりも低く形成され、かつ
    画像記録装置の用紙載置部上に載置した際に用紙載置部
    の用紙載置領域外に形成された突部に係合して給紙時に
    前記給紙ローラ側への移動が規制される係合部を有し、
    給紙時に、用紙における搬送力が付与される領域以外の
    領域に載置された状態が維持されることを特徴とする重
    送防止シート。
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