JPH08281925A - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JPH08281925A
JPH08281925A JP8577695A JP8577695A JPH08281925A JP H08281925 A JPH08281925 A JP H08281925A JP 8577695 A JP8577695 A JP 8577695A JP 8577695 A JP8577695 A JP 8577695A JP H08281925 A JPH08281925 A JP H08281925A
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JP
Japan
Prior art keywords
recording
carrier
head cartridge
paper
head
Prior art date
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Application number
JP8577695A
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English (en)
Inventor
Shunei Wada
俊英 和田
Hiroshi Hasegawa
宏 長谷川
Tadashi Hanabusa
端 花房
Toshihiko Totsugi
俊彦 戸次
Tetsuhiro Ohashi
哲洋 大橋
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Priority to EP96105644A priority patent/EP0737578B1/en
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Priority to US09/288,128 priority patent/US6318836B1/en
Priority to US09/306,627 priority patent/US6511141B1/en
Priority to US10/263,787 priority patent/US6612681B2/en
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スキャナでの読み取り画像にキャリアの速度
成分が入り込むのを防止する。 【構成】 記録ヘッドカートリッジ1に代えてスキャナ
ヘッドをキャリア2に搭載した時のキャリア2の基準停
止位置は、画像情報を取り込む時にキャリア2が定速状
態になるように、記録ヘッドカートリッジ1を装着して
いる時よりも走行区間をとって図中の線分214の所に
してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は記録装置に関するもの
であり、詳細にはインクジェット記録ヘッドカートリッ
ジの代わりにスキャナーヘッドを搭載して原稿の読み取
りを行なえるインクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のインクジェット記録装置において
は、インクジェット記録ヘッドカートリッジを外して前
記インクジェット記録ヘッドカートリッジと略同一形状
のスキャナヘッドを搭載し、原稿読み取りを行なうもの
はなく、似た使用例として、熱転写記録装置で、リボン
カセットの代わりにスキャナカートリッジを搭載すると
いう例を見るだけだった。またその場合にも、スキャナ
ヘッドを搭載した時のホームポジションは記録時と同じ
位置であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、シリア
ルスキャン形式のプリンタの場合、記録あるいはスキャ
ナの画像読み取りを行なうためのキャリアの移動開始直
後において、記録あるいはスキャナの画像読み取りを行
なうとき、キャリアが定速状態になるまでの速度ムラ
が、記録あるいは読み取り画像に影響を与える場合があ
った。特にスキャナで読み取った画像に前記ムラ成分が
含まれていた時、記録時のムラと併せて画像品質の劣化
が著しい場合もあった。
【0004】本発明は、上記従来技術の不具合に鑑み、
スキャナでの読み取り画像にキャリアの速度成分が入り
込むのを防止することができる記録装置を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に第1発明は、記録ヘッドカートリッジまたは該記録ヘ
ッドカートリッジと略同形状のスキャナヘッドを搭載可
能で、シートの搬送方向と直交しかつ該シートの一面と
平行な方向に走査されるキャリアを備えたシリアル型の
記録装置であって、前記スキャナヘッドを前記キャリア
に搭載した時の前記キャリアの基準停止位置と、前記記
録ヘッドカートリッジを前記キャリアに搭載した時の前
記キャリアの基準停止位置とは、前記キャリアの走査方
向において異なっていることを特徴とし、さらに、前記
スキャナヘッドを前記キャリアに搭載した時の前記キャ
リアの基準停止位置は、前記記録ヘッドカートリッジを
前記キャリアに搭載した時の前記キャリアの基準停止位
置を基準として、前記スキャナヘッドで読み取る前記シ
ートの存在領域と、前記キャリアの走査方向において逆
側に設定されていることを特徴とする。
【0006】そして、上記第1の記録装置において、前
記シートの一面から前記スキャナヘッドの読み取り部面
までの距離が、前記シートの一面から前記記録ヘッドカ
ートリッジの吐出口面までの距離よりも大きいことを特
徴とする。
【0007】この場合の記録装置は、記録手段としてイ
ンクジェット方式を採用したもので、前記記録ヘッドカ
ートリッジの吐出口面を密閉するための、弾性部材から
なるキャップを有しているものや、前記記録ヘッドカー
トリッジの吐出口面をワイピングするための、弾性部材
からなるブレートを有しているものや、また、前記記録
ヘッドカートリッジの吐出口面を密閉するための、弾性
部材からなるキャップおよび、前記記録ヘッドカートリ
ッジの吐出口面をワイピングするための、弾性部材から
なるブレートを有しているものであってもよい。
【0008】さらに、前記距離の違いは、前記記録ヘッ
ドカートリッジの吐出口面には前記キャップあるいは前
記ブレード、または前記キャップと前記ブレードとが接
触し、前記スキャナヘッドの読み取り部面には前記キャ
ップもブレード接触しない、という距離の違いであるも
のや、前記記録ヘッドの前記キャリアに対する位置決め
基準から前記吐出口面までの寸法と、前記スキャナヘッ
ドの前記キャリアに対する位置決め基準から前記スキャ
ナヘッドの読み取り部面までの寸法の違いであるもの
で、前記キャリアの前記記録ヘッドカートリッジと前記
スキャナヘッドに対する位置決め基準は同一であるもの
でもよいまた第2発明は、記録ヘッドカートリッジとス
キャナヘッドを、選択的に着脱自在に搭載して移動させ
るためのキャリアを持ち、前記記録ヘッドカートリッジ
を搭載したときには記録媒体への記録を行ない、前記ス
キャナヘッドを搭載したときには前記記録媒体と同じ用
紙経路に通された原稿の読み取りを行なうシリアル型の
記録装置であって、前記スキャナヘッドを前記キャリア
に搭載した時の前記キャリアの基準停止位置と、前記記
録ヘッドカートリッジを前記キャリアに搭載した時の前
記キャリアの基準停止位置とは、前記キャリアの走査方
向において異なっており、前記記録ヘッドカートリッジ
の前記記録媒体に対して最も近い部位と前記記録媒体と
の間隔よりも、前記スキャナヘッドの前記原稿に対して
最も近い部位と前記原稿との間隔の方が大きいことを特
徴とする。
【0009】そして、上記第2の記録装置において、前
記シートの一面から前記スキャナヘッドの読み取り部面
までの距離が、前記シートの一面から前記記録ヘッドカ
ートリッジの吐出口面までの距離よりも大きいことを特
徴とする。
【0010】この場合の記録装置は、記録手段としてイ
ンクジェット方式を採用したもので、前記記録ヘッドカ
ートリッジの吐出口面を密閉するための、弾性部材から
なるキャップを有しているものや、前記記録ヘッドカー
トリッジの吐出口面をワイピングするための、弾性部材
からなるブレートを有しているものや、また、前記記録
ヘッドカートリッジの吐出口面を密閉するための、弾性
部材からなるキャップおよび、前記記録ヘッドカートリ
ッジの吐出口面をワイピングするための、弾性部材から
なるブレートを有しているものであってもよい。
【0011】さらに、前記距離の違いは、前記記録ヘッ
ドカートリッジの吐出口面には前記キャップあるいは前
記ブレード、または前記キャップと前記ブレードとが接
触し、前記スキャナヘッドの前記原稿に対向する面には
前記キャップもブレード接触しない、という距離の違い
であるものや、前記記録ヘッドの前記キャリアに対する
位置決め基準から前記吐出口面までの寸法と、前記スキ
ャナヘッドの前記キャリアに対する位置決め基準から前
記スキャナヘッドの前記原稿に対向する面までの寸法の
違いであるもので、前記キャリアの前記記録ヘッドカー
トリッジと前記スキャナヘッドに対する位置決め基準は
同一であるものでもよい。
【0012】
【作用】上記のとおりに構成された本発明では、スキャ
ナヘッドをキャリアに搭載している時のキャリアの基準
停止位置を、記録ヘッドカートリッジをキャリアに搭載
している時のキャリアの基準停止位置を基準として、ス
キャナヘッドで読み取るシートの存在領域と、キャリア
の走査方向にて逆側に設定したことにより、キャリア
の、スキャナによる画像読み取り前の走行区間が増え
て、キャリアが定速状態に確実に達したうえでスキャナ
によって画像を取り込めるので、スキャナでの読み取り
画像にキャリアの速度ムラ成分が含まれずに済む。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照して本発明を具体的に説明
する。
【0014】図1は、本発明の記録装置の一実施例を示
す斜視図である。図2は図1のインクジェット記録装置
を別の方向から見た斜視図である。
【0015】図1において、インクジェット記録装置
は、記録ヘッドカートリッジ1を着脱自在に保持するキ
ャリア2を備えている。キャリア2は、フレーム4に両
端部が固定され互いに並行に配置されたガイドシャフト
5及びガイドレール12に、記録用紙(プラスチックシ
ートなどの記録可能な可とう性のシートを含む記録媒
体)22の搬送方向と直交し、かつ、記録用紙22の面
に平行な方向に摺動自在に支持されている。またキャリ
ア2は、キャリアモータ10に不図示のギア列によって
回転駆動される駆動プーリ13と、回転自在に支持され
たアイドラプーリ27との間にかけ回されたベルト11
の一部位に結合されており、キャリアモータ10を駆動
することで、ベルト11が駆動され、キャリア2がガイ
ドシャフト5及びガイドレール12に沿った上記方向に
往復移動する構成になっている。
【0016】また記録ヘッドカートリッジ1には着脱自
在にインクタンク8が搭載されており、記録によってイ
ンクが無くなった場合にはインクタンク8を交換するこ
とにより次の記録を行うことが出来る。
【0017】また、キャリア2の通過を検出する事によ
り、キャリア2の位置を検出するためのホームポジショ
ンセンサ26や、記録ヘッドカートリッジ1に不図示の
制御基板から電気信号を伝えるフレキシブルケーブル3
を有している。
【0018】次に、記録用紙22を搬送する構成につい
て説明する。
【0019】フレーム4には紙送りローラ6が回転可能
に支持されており、紙送りローラ6の軸端にはLFギア
18が固定されている。この紙送りモータ6は、図2に
示す紙送りモータ23によって回転駆動される。
【0020】紙送りローラ6にはピンチローラ7が下方
より不図示のばねによって圧接されており、紙送りロー
ラ6とピンチローラ7の間に挟まれた記録用紙22は、
前記紙送りモータ23の駆動によって搬送される。ま
た、記録後の記録用紙22を排出するための排紙ローラ
15が備えられており、排紙ローラ15は、紙送りロー
ラ6から駆動力がアイドルギア列21により伝達される
ことにより、紙送りローラ6と同期して回転する。排紙
ローラ16には拍車16が圧接されており、排紙ローラ
15との間に記録用紙22を挟み込み搬送する。
【0021】さらには、紙送りローラ6の直前の記録用
紙22の有無を検出するペーパセンサ25や、排紙ロー
ラ15近傍の記録用紙22の有無を検出する排紙センサ
17を備えている。
【0022】本装置の記録装置としての機能は、前記キ
ャリア2の往復移動に同期して記録ヘッドカートリッジ
1が記録信号に応じてインクを、図1において下向きに
吐出することにより、記録用紙22に一行記録を行なう
ものである。すなわちこの記録ヘッドカートリッジ1は
微細な液体吐出口(オリフィス)、液路およびこの液路
の一部に設けられたエネルギ作用部と、該作用部に有る
液体に作用させる液滴形成エネルギを発生するエネルギ
発生手段とを備えている。
【0023】このようなエネルギを発生させるエネルギ
発生手段としてはピエゾ素子などの電気機械変換体を用
いた記録方法、レーザ等の電磁波を照射して発熱させ、
該発熱による作用で液滴を吐出させるエネルギ発生手段
を用いた記録方法、あるいは発熱抵抗を有する発熱素子
などの電気熱変換体によって液体を加熱して液体を吐出
させるエネルギ発生手段を用いた記録方法などが有る。
【0024】その中でも熱エネルギによって液体を吐出
させるインクジェット記録方法に用いられている記録ヘ
ッドは、記録用の液体を吐出して吐出用液滴を形成する
ための液体吐出口を高密度に配列することができるため
に高解像度の記録をすることが可能である。その中でも
電気熱変換体をエネルギ発生源として用いた記録ヘッド
は、コンパクト化も容易であり、かつ最近の半導体分野
におけつ技術の進歩と信頼性の向上が著しいIC技術や
マイクロ加工技術の長所を十二分に活用でき、高密度実
装化が容易で、製造コストも安価なことから有利であ
る。
【0025】また、前記記録ヘッドカートリッジ1の移
動により一行記録を行なうと、記録用紙22は紙送りモ
ータ23により、図1の記録用紙22上に搬送方向とし
て示した矢印の向きに、一行分搬送され次行の記録を行
なう構成になっている。プリンタ部401には積載した
記録用紙を、プリンタ部401に一枚ずつ分離して給紙
するための自動給紙部100が設けられているが、その
構成については後述する。
【0026】次に、記録ヘッドカートリッジの回復動作
を行なうためのポンプ機構部について説明する。図4は
本発明の一実施例の回復装置の周辺を示す模式的平面
図、図5は本発明の一実施例の回復装置の周辺を示す拡
大平面図および側面図である。
【0027】図1、図4、図5において、記録ヘッドカ
ートリッジ1を密封し得る弾性材料で形成されたキャッ
プ301は塩素化ブチルゴムその他の弾性を有する適宜
な材料で形成されている。前記キャップ301はキャッ
プホルダ303に一体的に保持されている。そして前記
キャップホルダ303はシリンダ304から一体的に伸
びた腕部304Aに回転自在に保持されている。シリン
ダ304は内部に不図示のピストンを有しており、ピス
トン軸305を駆動することで、シリンダ304内に負
圧を発生することが可能となっている。またキャップ3
01にはキャップ301と一体的に形成されたジョイン
ト部301Aを有しており、このジョイント部301A
をシリンダ304に設けたジョイント部304Bに締め
代を持って圧入する事で、シリンダ304とキャップ3
01はシールされた状態で接合される。
【0028】次に、記録ヘッドカートリッジ1に対する
キャップ301の圧接、または解除の方法について説明
する。
【0029】前述のように、キャップホルダ303に一
体的に保持されたキャップ301は、シリンダ304と
密閉を保って結合されており、さらにキャップホルダ3
03は腕部304Aによりシリンダ304に対して回転
自在に保持されている。
【0030】ここで図5に示すように、キャップホルダ
303とこれに対向するベース14との間には、キャッ
プばね306が設置されており、キャップばね306は
キャップホルダ303を常に記録ヘッドカートリッジ1
側に付勢している。ここでシリンダ304はベース14
によってシリンダ軸を中心に回転自在になるように支持
されている。
【0031】従って、シリンダ304およびキャップ3
01は、シリンダ軸を中心としてキャップばね306に
より回転力が与えられることになる。またシリンダ30
4には図1および図4に示すようにシリンダ制御部30
4Cが一体的に形成されており、シリンダ制御部304
Cの先端は、ベース14に回転自在に保持されたポンプ
カムギア19のカム部19Aに当接している。
【0032】従ってシリンダ304の回転は、シリンダ
制御部304Cを介してポンプカムギア19のカム部1
9Aによって制御されることになる。すなわちポンプカ
ムギア19のカム部19Aに沿ってシリンダ制御部30
4Cが上下動(図4では、紙面に対して垂直方向の動
作)する事によって、シリンダ304を介してキャップ
301が記録ヘッドカートリッジ1に対してキャップの
圧接、または解除をする事が可能になる。
【0033】なお、ベース14により保持されているポ
ンプカムギア19および駆動伝達部はベース14の紙パ
ス(紙の通路)を避けた右端部に設けられ、ポンプカム
ギア19は紙送りローラ6に圧入軸着されたLFギア1
8と選択的に接続可能となっており、紙送りモータ23
の駆動を不図示のギア列を介してLFギア18に伝え、
キャリア2の動作によってクラッチギア20をLFギア
18側に押しつけるというクラッチ動作を行うことで、
紙送りモータ23の駆動をポンプカムギア19に伝える
ことが可能となる。
【0034】ポンプカムギア19はシリンダキャップギ
ア307と接続されており、さらにシリンダキャップギ
ア307内壁に設けたボス307Aをピストン軸305
に設けられたリード溝にかん合させることにより、ポン
プカムギア19の回転運動をピストン軸305の直線運
動に変換することが可能となる。
【0035】なお、ここでキャリア2がクラッチ動作を
行わない場合、ポンプカムギア19は一部欠歯部19B
を設けてあるので、LFギア18の伝達は切れ、ポンプ
カムギア19には駆動は伝わらない。
【0036】図6にキャリア2によるクラッチ動作を行
った上で、紙送りモータ23を駆動することにより、ポ
ンプカムギア19を回転させたときの、ポンプカムギア
19の回転によるピストン軸305およびキャップ30
1の動作をチャートにしたものを示す。
【0037】横軸はポンプカムギア19の回転角、キャ
ップ301の動作チャートは上方がキャッピング方向、
ピストン軸305のチャートは上方が負圧発生方向であ
る。横軸で示す吐出口面位置はキャップ301に対する
吐出口面の関係を示したものであり、キャップ301の
上面がここに触れたときにキャッピング動作は完了し、
点線で示す部分は、キャップ301のオーバーストロー
ク分である。すなわち記録ヘッドカートリッジ1が装着
されていないときのキャップ301の動作を示すもので
ある。
【0038】このチャートから分かるように、ポンプカ
ムギア19の回転につれキャッピング解除の状態からキ
ャッピング状態に状態が変化していくのと同時に、負圧
が発生していくのでキャッピング後キャップ内が負圧に
なり、記録ヘッドカートリッジ1の記録ノズルよりイン
クを吸い出すことが出来る。なお、ポンプカムギア19
はチャートに示す右端まで行った後は、逆転により元の
位置まで戻す構成になっている。
【0039】以上説明したように、ポンプ機構部におい
ては、ベース14によって保持され、かつベース14と
キャップホルダ303間にキャップばね306を介在さ
せることで、キャップ301を記録ヘッドカートリッジ
1に圧接する事が可能になる。従って非記録時に記録ヘ
ッドカートリッジ1をキャッピングし、ノズルの乾燥を
防ぐと共に、ノズル内に発生した泡や、ノズル部に付着
したゴミによる吐出不良時に、ポンプ部を作動させ記録
ヘッドカートリッジ1のノズル部よりインクを吸引する
ことで、吐出を正常化させることができる。
【0040】前述のポンプ機構部により、キャップ30
1を介して記録ヘッドカートリッジ1より吸引されたイ
ンクは廃インクとして処理される。前記廃インクはシリ
ンダ304内に入り、不図示のピストンの動きによりシ
リンダ端部304Dより排出される。シリンダ端部30
4Dはベース14内に差し込まれており、ベース14に
より回転自在に保持されている。シリンダ端部304D
にはシリンダ吸収体311が差し込まれている。シリン
ダ吸収体311は発泡スポンジにより形成されインクの
伝達性の良い材料が選ばれる。すなわちシリンダ304
内にある廃インクを効率よく外部に排出する性能が要求
される。シリンダ吸収体311はベース14内に納めら
れた、廃インク吸収体312に接触している。廃インク
吸収体312はたとえば紙の積層シートや高分子吸収体
などの、インク保持能力の高い材料が選ばれる。
【0041】このように構成されているため、記録ヘッ
ドカートリッジ1から吸引された廃インクは、シリンダ
304、シリンダ吸収体311を介して、ベース14内
に納められた廃インク吸収体312へ到達し、廃インク
吸収体312内に保持される。
【0042】次に、記録ヘッドカートリッジの吐出面を
清掃するためのブレード機構について説明する。
【0043】図1において、符号302はウレタンゴ
ム、シリコンゴム、クロロプレンゴム等の弾性材料から
なる、薄板状のブレードを示している。ブレード302
はブレードホルダ308に下方を固定支持され、上方は
自由端となっている。ブレード302の上方端部は、そ
の上をキャリアモータ10の駆動により記録ヘッドカー
トリッジ1が通過する際には、記録ヘッドカートリッジ
1の吐出口面に接触できる長さに構成されている。従っ
てブレード302の上を記録ヘッドカートリッジ1の吐
出口面を通過させると、ブレード302の上方端部は前
記吐出口面に当接し、ブレード302の上方端部はたわ
みながら前記吐出口面の表面をしごくことになる。
【0044】その動作により前記吐出口面のノズルの近
傍に付着したゴミなどの異物を取り除き常に正常な記録
を行わせる(ワイピング動作)ものである。
【0045】さらにブレードホルダ308は、キャップ
301から遠ざかる方向へ倒れながら、前記吐出口面か
ら離れる方向に移動し吐出口面に触れない位置まで待避
する、待避動作が可能なように、ベース14に回転可能
に支持されている。
【0046】図1においてキャリア2が右方に移動して
行き、キャリア2がブレード解除レバー309を右方に
倒すことにより前述の待避動作を行わせるように構成さ
れている。
【0047】またその状態からキャリア2が逆方向に、
すなわち左方に移動し、キャリア2の不図示の凸部がブ
レードレバー310を左方に倒すと、ブレードホルダ3
08は待避動作が解除され、前記吐出口面に当接できる
位置まで復帰する構成になっている。
【0048】その動作を説明するチャートを図7に示
す。
【0049】上図がキャリア2が右方に移動した場合、
下図はキャリア2が右端から左方へ移動する時のものを
表す。共に縦軸はブレード302の先端の高さであり、
上に行くと前記吐出口面に当接する方向である。横軸は
キャリア2の位置を示している。
【0050】また図7中の吐出口面位置と記した横線
は、ブレード302に対する吐出口面の位置を示すもの
であり、その線よりブレード302の先端が上方にいる
とき(図中点線で示す範囲)にブレード302の先端は
その分だけ曲げ方向にたわみワイピング動作を行う。す
なわち図中の点線は記録ヘッドカートリッジ1が装着さ
れている場合に吐出口面と当接してたわんだブレード3
02の先端の動きを示している。
【0051】上図において、キャリア2が右方へ移動し
てくるとA点でブレード302と吐出口面の当接が始ま
り(すなわち図中点線の前記ワイピング動作)、さらに
キャリア2を移動していくとB点でキャリア2がブレー
ド解除レバーを倒し始めることにより、ブレード302
は吐出口面より離れ、ワイピング動作を終了する。
【0052】下図においてはキャリア2が右端から左方
へ移動するときのもので、C点においてキャリア2の不
図示の凸部がブレードレバー310を右方に倒すことに
よりブレード302の先端は最初の位置に復帰し、次の
ワイピング動作に備えるものである。
【0053】このように構成されているので、キャリア
2を図1において右端に移動させることにより、記録ヘ
ッドカートリッジ1の吐出口面のワイピング動作が行わ
れるため、必要なときにこの動作を行わせれば、正常な
記録を得ることが可能になる。
【0054】次に、本装置に装着可能なヘッドに関して
説明する。
【0055】以上の説明においては、本記録装置のキャ
リア2上には着脱自在に記録ヘッドカートリッジ1が搭
載される例において説明してきたが、その点について図
3、図8、図9、図10を用いてさらに詳細に説明す
る。
【0056】記録ヘッドカートリッジ1は詳細には、図
8に示すモノクロ記録ヘッド部49、および図9に示す
カラー記録ヘッド部50の二種類が存在し、さらには図
10に示す、記録用紙22の代わりに挿入された原稿を
読み取ることのできる、スキャナヘッド200、合計3
種類のヘッド部のいずれかを、本装置のキャリア2上に
搭載することが可能である。以下では前記モノクロ記録
ヘッド部49、カラー記録ヘッド部50、スキャナヘッ
ド200の3種類を総称する場合にはヘッド部と記す。
【0057】先ず図3において上述3種類のヘッド部を
着脱可能に搭載するための説明をする。
【0058】図3は、図8乃至図10に示すヘッド部を
何も搭載していないときのキャリア2部の斜視図であ
る。
【0059】キャリア2の一端には、フレキシブルケー
ブル3のケーブル端子部3aが設けられている。ケーブ
ル端子部3aは、キャリア2にモノクロ記録ヘッド部4
9、カラー記録ヘッド部50、スキャナヘッド200の
いずれかを装着した際に、各々のヘッド部のヘッド端子
部56(図8、9、10参照)が当接するもので、これ
によりヘッド部との電気的接続がなされる。
【0060】キャリア2のケーブル端子部3aが位置し
ている面には2つのヘッド部位置決め突起2a,2bが
一体的に設けられている。キャリア2にヘッド部が装着
された状態では、ヘッド部位置決め突起2aはヘッド部
側の位置決め切り欠き57に、またヘッド部位置決め突
起2bはヘッド部側の位置決め穴58にそれぞれかん合
し、ヘッド部のキャリア2に対する正確な位置決めがな
される。
【0061】さらに、キャリア2の、ケーブル端子部3
aと対向する位置には、コンタクトばね28が設けら
れ、その先端部には、樹脂が成形されたヘッドガイド2
9が固着されている。すなわちヘッドガイド29は、キ
ャリア2に弾性的に支持されている。
【0062】キャリア2にヘッド部が装着された状態で
は、ヘッドガイド29は、ヘッド部48をケーブル端子
部3a側に付勢する事により、ケーブル端子部3aとヘ
ッド端子部の電気的接続を実現している。
【0063】また、ヘッドガイド29は、ヘッド部交換
の際にはたわむことにより着脱を可能にし、かつ装着さ
れたヘッド部48が上方へ外れてしまわないように保持
する作用を持っている。
【0064】このように構成されているため、ユーザー
がヘッド部を交換する際には、ヘッド部のヘッド端子部
56側を、キャリア2のケーブル端子部3aに対向する
ように差し込み、次にヘッド部48の上面を下方に押す
ことにより、ヘッドガイド29がたわみクリック感を持
って、ヘッド部の装着が完了し、その時点では電気的接
続も完了している。
【0065】またヘッド部を外す際には、ヘッド部に設
けられた、ヘッド部着脱操作部51a,53a,200
aを指で引き上げると、ヘッドガイド29はたわみ、ヘ
ッド部をキャリア2から外すことが可能になっている。
【0066】次に、上記のヘッド部について図8、9、
10を用いて説明する。
【0067】図8は、単色の印字(通常は黒色)のみを
行わせるための、モノクロ記録ヘッド部49の斜視図で
ある。図8において、符号51はモノクロ記録ヘッドカ
ートリッジを示し、この記録ヘッドカートリッジ51の
手前の部分には記録のためのインクを吐出するノズル部
を持つ吐出口面51bが形成されている。符号56は吐
出を行うための電気信号を受けるためのヘッド端子部を
示している。プリンタ部401よりヘッド端子部56を
介してモノクロ記録ヘッドカートリッジ51に電気信号
が与えられることにより、インクが吐出口面51bに設
けられたノズルから図8において下向きに吐出され記録
が行える。符号57は位置決め切り欠き、符号58は位
置決め穴を示し、これら位置決め切り欠き57および位
置決め穴58は、キャリア2に設けられたヘッド部位置
決め突起2a,2bと嵌合する事により、キャリア2に
対する位置決めを確実にするものである。
【0068】符号52はモノクロインクタンクを示し、
内部にはインクが収容されている。モノクロインクタン
ク52はモノクロインクタンク52に一体的かつ弾性的
に形成された、ラッチ部52aによってモノクロ記録ヘ
ッドカートリッジ51に着脱自在に固定されている。ま
たモノクロインクタンク52とモノクロ記録ヘッドカー
トリッジ51は不図示の着脱可能なジョイント部により
インクの流路が形成されている。
【0069】従って、記録によってインクが消費され、
モノクロインクタンク52内のインクが無くなった場合
は、ラッチ部52aをたわめてモノクロインクタンク5
2をモノクロ記録ヘッドカートリッジ51より外し、新
しいモノクロインクタンク52を装着する事により記録
を続けることができる。
【0070】図9は、カラー記録を行わせるための、カ
ラー記録ヘッド部50の斜視図である。
【0071】モノクロ記録ヘッド部49と異なる点のみ
について説明する。吐出口面53bには、カラーの記録
を行うために、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック
の4色を吐出するための各々独立した4種類のノズル群
が設けられている。符号54はブラックインクタンクを
示し、このブラックインクタンク54は内部にブラック
インクを収容し、着脱可能な不図示のジョイント部を介
して、前記吐出口面53bに設けられたブラックのノズ
ル群につながっている。
【0072】また符号55はカラーインクタンクを示
し、カラインクタンク55の内部は独立した3つの容積
に分割されており、その各々に、イエローインク、マゼ
ンタインク、シアンインクを収容している。カラーイン
クタンク55もブラックインクタンク54と同様に、イ
エローインクはイエローのノズル群へ、マゼンタインク
はマゼンタのノズル群へ、シアンインクはシアンのノズ
ル群へ、各々独立した3つの不図示の着脱可能なジョイ
ント部を介してつながっている。
【0073】符号54aはブラックインクタンク54交
換のためのラッチ部を、符号55aはカラーインクタン
ク55交換のためのラッチ部を示している。
【0074】以上説明したように、カラー記録ヘッド部
50をプリンタ部401に装着することによりカラー記
録が可能になると共に、ブラックインクが無くなった場
合にはブラックインクタンク54のみの交換、イエロ
ー、マゼンタ、シアンのいずれか、あるいは全部が無く
なったときにはカラーインクタンクのみを交換すること
が可能である。
【0075】図10はスキャナヘッド200の斜視図で
ある。詳細な説明は後述する。
【0076】図8、9において、Xは位置決め切り欠き
57から吐出口面51b,53bまでの距離を表し、モ
ノクロ記録ヘッドカートリッジ51、カラー記録ヘッド
カートリッジ53においては同一の値であり、本発明の
場合は約13mmである。それに対して図10における
スキャナヘッド200においてはYは位置決め切り欠き
部57から読み取り部面200b間での距離を表し、X
よりも短く設定されており、本発明においては約9mm
である。
【0077】このY値を図6および図7のキャップ30
1およびブレード302の動作説明チャートにプロット
したのが、図6および図7の読み取り部面と記した横線
である。ここで吐出口面位置と読み取り部面の横線の縦
方向の差が、上記13mmと9mmの差である4mmで
ある。
【0078】図6および図7より、スキャナヘッド20
0を装着した場合には、キャッピング動作およびワイピ
ング動作を行っても、キャップ301、ブレード302
共にスキャナヘッド200の読み取り部面200bに触
れることはないことが解る。
【0079】このように構成した結果、スキャナヘッド
200を搭載したときに、インクで汚れたキャップ30
1およびブレード302によって読み取り表面200b
が汚れてしまうことを防止できる。
【0080】次に、本発明の記録装置の特徴のひとつで
あるスキャナ部について説明する。
【0081】図11にスキャナヘッド200の概略断面
図及び斜視図を示す。
【0082】図11において、符号206は原稿面20
9の照明用のLEDを示し、LED206から発せられ
たLED光207はLED開口部211を通って原稿面
209を照らし、原稿面209の画像光208はセンサ
開口部212に設けられたフィールドレンズ204を通
過しミラー203により光路を直角に曲げられ、結像用
レンズ201を通過し、センサ202上に結像する。
【0083】センサ開口部212の中心は、モノクロ記
録ヘッドカートリッジ51及びカラー記録ヘッドカート
リッジ53のインク吐出口213の、各記録ヘッドカー
トリッジがキャリア2と位置決め当接する面からの距離
と比較して大きく、本実施例では4mm程度ずれてい
る。
【0084】LED206及びセンサ202は電気的に
接続され配線基板205により外部に引き出されてい
る。配線基板205のヘッド端子部56には電極が形成
されており、不図示のキャリア2の電極と圧接により接
触し、信号を本体側制御回路へ導くことが出来る。
【0085】スキャナヘッド200は、外観形状は記録
ヘッドカートリッジ1にインクタンク8が装着された形
状と同じで、記録ヘッドカートリッジ1と同様にキャリ
ア2へ、外装の一部である爪部210のラッチによって
装着することができる。また、外すときはヘッド部着脱
操作部200aを持ち上げると爪部210のラッチが外
れて簡単に取り外すことが出来る。
【0086】キャリア2へ装着すると、後で図23を参
照して詳述するが、CPU502はスキャナドライバ部
513を介して配線基板205の印字ヘッドカートリッ
ジ/スキャナ認識信号を読みとり、スキャナモードに入
る。
【0087】CPU502は動作中のアプリケーション
或いはキーボード部402や外部インターフェース40
5などよりスキャナ読み取り信号が入力されると、記録
用紙22と同様、読み取り原稿を自動給紙部100や紙
送りモータ23の駆動により所定の位置まで搬送し、L
ED206を点灯した後、キャリアモータ10を駆動し
ながら、スキャナドライバ部513を介して画像信号を
読み取る。
【0088】ここで、スキャナヘッド200の原稿読み
取りモードによって、キャリアモータ10の駆動スピー
ドは変えることが出来る。モードは読み取り解像度と各
読み取り値の階調の組み合わせであり、プリンタ部40
1は主走査方向360dpiの分解能を持ち、副走査方
向としてスキャナヘッド200のセンサ202の解像度
は360dpiで、64階調の出力が得られるので、例
えば主走査方向360dpi、副走査方向360dpi
で64階調での読み取りから、主走査方向90dpi、
副走査方向90dpiで2階調での読み取り、また主走
査方向の解像度を200dpiとして読み取り、FAX
との整合性を考慮したモードもある。主走査方向360
dpi、副走査方向360dpiで64階調の読み取り
の様にデータ量の多いモードでは、データ処理や転送に
時間がかかるため、キャリア駆動スピードを遅くし、主
走査方向90dpi、副走査方向90dpiで2階調の
読み取りではキャリア駆動スピードを早くできる。
【0089】一行の読み取りが終了すると、紙送りモー
タ23により一行分搬送され次行の読み取りを行う。こ
の様な動作を原稿が終了するまで行う。スキャナヘッド
200をキャリア2に取り付けた時のキャリア2の待機
位置は記録ヘッドカートリッジ1を取り付けた時の位置
と同じである必要は無く、スキャナヘッド200の読み
取り部面200bが記録ヘッドカートリッジ1のメンテ
ナンスを行う回復部(ブレード302やキャップ30
1)を避ける形状となっていれば、待機位置を回復部側
に移動して、生じた可動区間をキャリア2の走行安定性
を増すための空走区間として使用してもよい。本実施例
では、図2の線分214がスキャナヘッド200を搭載
したキャリア2の停止位置となる。
【0090】また、図1に示したように画像信号のレベ
ルを定める目的で反射濃度0.1以下の基準の反射率を
持つ白基準9が設けてあり、CPU502はスキャナヘ
ッド200を搭載したキャリア2を白基準9上まで移動
した後、LED206を点灯し、センサ202からの信
号を読み取り、画像信号の基準とする。また、CPU5
02が上記の白基準チェックを行うタイミングは、スキ
ャナヘッド200が装着された直後でも原稿を読む直前
でも、また原稿を読み取っている途中でも良い。
【0091】以上説明したように、本実施例の記録装置
は、記録ヘッドカートリッジ1による記録用紙22への
記録、およびスキャナヘッド200による原稿の読み取
りを行うことができるもので、以下の説明において記録
用紙22といった場合には、記録のみに関する説明の場
合を除き、原稿も含むものとする。
【0092】次に、自動給紙装置100について、図
1、図12および図13を参照して説明する。図1にお
いて、自動給紙部100は、記録用紙22の搬送方向に
対して紙送りローラ6の上流側に固定されている。
【0093】図12は、図1に示した記録装置の自動給
紙部100を、給紙方向側から見た斜視図である。ま
た、図13は、図12に示した自動給紙部100の断面
図で、(A)は紙ストッパ部の断面、(B)は分離ロー
ラ部の断面、(C)は予備ローラ部の断面、(D)は給
紙イニシャルセンサ部の断面を示す。なお、図13にお
いて、(A)および(D)では記録用紙22の搬送方向
の上流を左側とし、(B)および(C)では記録用紙2
2の搬送方向の上流を右側として示している。
【0094】メインホルダ111は、自動給紙部100
の部品をすべて支持し、前記インクジェット記録装置に
固定されている。記録用紙22は、ベース14の給紙ガ
イド部14a上に積載される。
【0095】回転によって記録用紙22を一枚ずつ分離
し、インクジェット記録装置の給紙ローラ6ピンチロー
ラ7との接触面(以下、「給紙口」という)へ送り込む
ための、ゴム等で管状に形成された分離ローラ105
は、ギア部113aとカム部113bが一体的に構成さ
れた分離ローラ軸113に嵌入されており、分離ローラ
105と分離ローラ軸113は一体的に回転可能となっ
ている。
【0096】分離ローラ軸113は、分離ローラホルダ
106に回動可能に保持されている。分離ローラホルダ
106はメインホルダ111に支持された分離シャフト
118に回動可能に軸支されている。分離ローラホルダ
106には、ばねかけ部が設けられており、メインホル
ダ111との間には、分離ローラばね107が掛けられ
ていて、分離ローラホルダ106は、図13(B)に示
す矢印P方向に付勢されている。
【0097】分離ローラ軸113のカム113bの外周
は、分離ローラ軸ののカム受け部111aに当接してい
て、分離ローラホルダ106の矢印P方向の回転を規制
している。
【0098】分離ローラ軸のカム受け部111aに分離
ローラ軸113のカム半径最大部113cが当接してい
るときは、分離ローラ105は分離シート112とは離
間した位置にあり、分離ローラ105と分離シート11
2との間に供給経路が形成される。分離ローラ軸のカム
受け部111aに分離ローラ軸113のカム半径最小部
113dが当接しているときは、分離ローラ105は分
離シート112と接することが可能で、このとき分離ロ
ーラ105と分離シート112の間に記録用紙22があ
れば、記録用紙22を記録装置の給紙口に送ることが出
来る。
【0099】給紙ガイド部14aに積載された何枚かの
記録用紙22のうち最上部の1枚を分離ローラ105の
位置まで搬送するための、ゴム等で管状に形成された予
備ローラ108は、ギア部114aとカム部114bが
一体的に構成された予備ローラ軸114に嵌入されてお
り、予備ローラ108と予備ローラ軸114は一体的に
回転可能となっている。
【0100】予備ローラ軸114は、予備ローラホルダ
109に回動可能に保持されている。予備ローラホルダ
109は、メインホルダ111に支持されたメインシャ
フト117に回動可能に軸支されている。予備ローラホ
ルダ109には、ばねかけ部が設けられており、メイン
ホルダ111との間には、予備ローラばね110が掛け
られていて、予備ローラホルダ109は、図13(C)
に示す矢印Q方向に付勢されている。
【0101】予備ローラ軸114のカム部114bの外
周は、予備ローラ軸のカム受け部111bに当接してい
て、予備ローラホルダ109の矢印Q方向の回転を規制
している。
【0102】予備ローラ軸のカム受け部111bに予備
ローラ軸114のカム半径最大部114cが当接してい
るときは、予備ローラ108は分離シート112とは離
間した位置にあり、予備ローラ108と分離シート11
2との間に供給経路が形成される。予備ローラ軸のカム
受け部111bに予備ローラ軸114のカム半径最小部
114dが当接しているときは、予備ローラ108は分
離シート112と接することが可能で、このとき予備ロ
ーラ108と分離シート112の間に記録用紙22があ
れば、記録用紙22を記録装置の給紙口に送ることが出
来る。
【0103】自動給紙モータ101は、出力軸の先端に
不図示のモータピニオンが設けられ、複数の二段ギア列
で構成された減速ギア列103を収納するギアボックス
115の爪115aに係合して固定されている。自動給
紙モータ101は、パルスモータであり、2相励磁で、
バイポーラ駆動され、20ステップで1周する。また、
自動給紙モータ101からドライブギア116までの減
速のトータルギア比は、約1:74である。
【0104】減速ギア列103を介して伝達された自動
給紙モータ101の駆動力は、ドライブギア機構を介し
て予備ローラ軸114のギア部114aに伝達される。
ドライブギア機構は、両端にそれぞれギア部116a、
116bを有し、自動給紙モータ101からの駆動力は
ギア部116aに伝達され、予備ローラ軸114のギア
部114aへの駆動力の伝達はギア部116bで行われ
る。このギア部116bと予備ローラ軸のギア部114
aのギア比は、1:1であり、ドライブギア機構が1回
転すると予備ローラ軸114も1回転する。さらに、ド
ライブギア機構のギア部116bは、分離アイドルギア
119および分離ダブルギア120を介して分離ローラ
軸113のギア部113aへも駆動力を伝達している。
そして、ドライブギア機構のギア部116bと分離ロー
ラ軸113のギア部113aのギア比は、予備ローラ軸
114のギア部114aと同様に1:1であり、ドライ
ブギア機構が1回転すると分離ローラ軸113も1回転
する。
【0105】紙ストッパ104は、分離ローラ105お
よび予備ローラ108が、ともに分離シート112に接
しない位置(以下、「不作用位置」という。また、分離
シート112に接する位置を「作用位置」という)にあ
る状態で、操作者が記録用紙22をセットする際に、記
録用紙22の先端位置を決めるもので、メインホルダ1
11の紙ストッパ軸111cに係合し、紙ストッパばね
121により図13(A)に示す矢印S方向に付勢され
ている。
【0106】ドライブギア機構は紙ストッパ用カム11
6cを有する。紙ストッパ104の、紙ストッパ用カム
116cに対向する部分にはカム部104aが形成さ
れ、通常、初期位置では、図13(A)に示すように、
カム部104aと紙ストッパ用カム116cとは係合し
ていない状態にある。このとき、紙ストッパ104の先
端部104bは、自動給紙装置100の下にあるベース
14の給紙ガイド部14aの紙ストッパ穴14bに侵入
しており、記録用紙22は、紙ストッパ104よりは先
に進入できない構成となっている。
【0107】また、紙ストッパ104の先端部104b
は、回転中心であるメインホルダ111の紙ストッパ軸
111cを中心とした円弧形状を形成している。これ
は、記録用紙22の進入方向の力に対して、紙ストッパ
104が揚力を受けないようにするためである。さら
に、ドライブギア機構が回転し、その紙ストッパ用カム
116cが紙ストッパ104のカム部104aを押し上
げているときは、図14(A)に示すようにベース14
の給紙ガイド部14aとの間に隙間が出来ることにより
供給経路が形成される。なお、紙ストッパ104におい
ても、先端部104bが紙ストッパ穴14bに侵入した
状態の位置を「不作用位置」といい、給紙ガイド部14
aとの間に隙間が形成される状態の位置を「作用位置」
という。
【0108】次に、自動給紙部100の初期位置(ホー
ムポジション)検出について説明する。図12および図
13(D)に示すように、ドライブギア機構の、給紙イ
ニシャルセンサ102の検出部102aに対向する位置
には、イニシャル位置検出用カム116dが設けられて
いる。このイニシャル位置検出用カム116dは一周に
一度、ホームポジションの位置で給紙イニシャルセンサ
102の検出部102aから離間することにより給紙イ
ニシャルセンサ102からon信号を出し、また、イニ
シャル位置検出用カム116dが検出部102aを押す
ことにより給紙イニシャルセンサ102からoff信号
を出すように構成されている。この給紙イニシャルセン
サ102からのon(off)信号を基準に自動給紙部
100の初期位置(ホームポジション)検出が行われ
る。
【0109】以上の構成より成る自動給紙部100の一
連の動作を図13〜図18を参照して説明する。図13
〜図17は、図13に対応する部分の動作を経時的に示
す図であり、図18は、各要素のタイミングチャートで
ある。
【0110】自動給紙部100の動作は、給紙ガイド部
14aに積載された記録用紙22を1枚ずつ分離して給
送する自動給紙モードと、操作者自身が給紙口に記録用
紙22を直接供給する手差しモードとがある。まず、自
動給紙モードについて説明する。
【0111】<自動給紙モード>図13は、記録用紙2
2が装填される前のホームポジションの状態を示す。こ
のとき、自動給紙部100の各要素は図18の(1)の
状態である。 (A) 紙ストッパ104は、ベース14の給紙ガイド
部14aの紙ストッパ穴14bに入っている。故に、給
紙ガイド部14aに積載される記録用紙22は、紙スト
ッパ104によりその先端が位置決めされる。 (B) 分離ローラ105は、分離ローラ軸113のカ
ム部113bのカム最大半径部113cが分離ローラ軸
のカム受部111aに当接しており、不作用位置にあ
る。 (C) 予備ローラ108は、予備ローラ軸114のカ
ム部114bのカム最大半径部114cが予備ローラ軸
のカム受部111bに当接しており、分離ローラ105
と同様に不作用位置にある。 (D) ドライブギア機構のイニシャル位置検出用カム
116dは、給紙イニシャルセンサ102の検出部10
2aから離間している。これにより給紙イニシャルセン
サ102からはon信号が出されている。
【0112】図14は、自動給紙モータ101が回転を
開始して、ホームポジションからドライブギア機構が約
43°回転した状態である。この位置は、手差しモード
位置でもある。このとき、自動給紙部100の各要素は
図18の(2)の状態である。 (A) 紙ストッパ104は、ベース14の給紙ガイド
部14aの紙ストッパ穴14bより出て不作用位置とな
り、給紙ガイド部14aとの間に供給経路が形成され
る。 (B) 分離ローラ105は、まだ不作用位置にある。 (C) 予備ローラ108も、不作用位置にある。 (D) ドライブギア機構のイニシャル位置検出用カム
116dが回転し、給紙イニシャルセンサ102の検出
部102aが押し込まれる。これにより給紙イニシャル
センサ102からはoff信号が出される。
【0113】図15は、自動給紙モータ101が更に回
転して、ホームポジションからドライブギア機構が約9
3°回転した状態である。このとき、自動給紙部100
の各要素は図18の(3)の状態である。 (A) 紙ストッパ104は、前述と同じく不作用位置
にある。 (B) 分離ローラ105は、予備ローラ108に先立
って、給紙ガイド部14a上の分離シート112に接
し、作用位置となる。 (C) 予備ローラ108は、まだ不作用位置にあり、
記録用紙22は、まだ給送されず初期位置にいる。分離
ローラ105を先に作用位置とするのは、予備ローラ1
05による記録用紙22の給送が起こる前に、分離部の
分離メカニズムを確定させ、記録用紙22の重送を防止
するためである。 (D) ドライブギア機構のイニシャル位置検出用カム
116dは、前述と同じく給紙イニシャルセンサ102
の検出部102aを押しており、給紙イニシャルセンサ
102からはoff信号が出ている。
【0114】図16は、自動給紙モータ101が更に回
転して、ホームポジションからドライブギア機構が約1
29°回転した状態である。このとき、自動給紙部10
0の各要素は図18の(4)の状態である。 (A) 紙ストッパ104は、前述と同じく不作用位置
にある。 (B) 分離ローラ105は、前述と同じく作用位置に
ある。 (C) 予備ローラ108は作用位置となり、記録用紙
22の給送が始まる。分離シート112上に複数枚の記
録用紙22があるときは、予備ローラ108と記録用紙
22との摩擦係数が記録用紙22間の摩擦係数より大で
あるので一番上の記録用紙22のみを搬送し始める。ま
た、分離シート112と記録用紙22との摩擦係数は、
やはり記録用紙22間の摩擦係数より大であるので、複
数枚の記録用紙22が一度に搬送されることもない。こ
こで、 予備ローラ108と記録用紙22との摩擦係数・・・μy 記録用紙22間の摩擦係数・・・・・・・・・・・・μk 記録用紙22と分離シート112の摩擦係数・・・・μmb とすると、 μy>μk>μmb なる関係になる。 (D) ドライブギア機構のイニシャル位置検出用カム
116dは、前述と同じく給紙イニシャルセンサ102
の検出部102aを押しており、給紙イニシャルセンサ
102からはoff信号が出ている。
【0115】図17は、自動給紙モータ101が更に回
転して、ホームポジションからドライブギア機構が約2
33°回転した状態である。このとき、自動給紙部10
0の各要素は図18の(5)の状態である。 (A) 紙ストッパ104は、前述と同じく不作用位置
にある。 (B) 分離ローラ105は、前述と同じく作用位置に
あり、記録用紙22は分離部を越えて、分離ローラ10
5により記録装置の給紙口に向かって送られる。 (C) 予備ローラ108は、不作用位置になり始め
る。予備ローラ108を先に不作用位置とするのは、図
15の状態のときに述べた理由と同じで、予備ローラ1
08を先に不作用位置にして分離部の分離メカニズムを
解除させる前に、予備ローラ108による記録用紙22
搬送を中止し、記録用紙22の重送を防止するためであ
る。 (D) ドライブギア機構のイニシャル位置検出用カム
116dは、前述と同じく給紙イニシャルセンサ102
の検出部102aを押しており、給紙イニシャルセンサ
102からはoff信号が出ている。
【0116】その後、図13の状態に戻り、動作の1サ
イクルを終える。本案の装置は、小型化のために分離ロ
ーラ105や予備ローラ108の径は小さい。それ故に
1サイクルの動作では記録用紙22は給紙口まで届かな
いので、通常4サイクルで給送を行なっている。
【0117】また、給紙口の近傍に設けられたペーパセ
ンサ25(図1参照)は、記録用紙22が給紙口に向か
って正常に搬送されているか検知していて、2サイクル
目の図14と図15の間の状態である初期位置よりドラ
イブギア機構が約115°回転した所で紙有りを検知し
たら、更に2サイクル+78°自動給紙モータ101の
駆動を行ない、そこから、自動給紙部100と協働して
記録装置の紙送り機構を起動させる。
【0118】これは、記録用紙22の先端揃え(レジス
トを取る)のためであり、また、本自動給紙部100で
記録用紙22を押込みながら搬送を行なうことで、記録
装置への記録用紙22の食い込みを良くする作用もあ
る。このとき、自動給紙部100での給送スピードは、
記録装置側とほぼ同等に設定されている。なお、記録用
紙22の種類によっては、2サイクル目でもペーパセン
サ25の位置まで記録用紙22が給送されない場合があ
るので、本案では、4サイクル目までペーパセンサ25
による検出を行なうことにしている。
【0119】記録装置側に記録用紙22が送り込まれた
後は、本自動給紙部100は、図13の初期状態に戻
る。
【0120】<手差しモード>前記、図14の位置ま
で、自動給紙モータ101を回転、停止する。分離ロー
ラ105、予備ローラ108および紙ストッパ104は
不作用位置であるので、オペレータは希望のシートを紙
ストッパを越えて記録装置の給紙口に直接挿入出来る。
【0121】このモードは、自動給紙部で給紙搬送出来
ない例えば厚いシートなどに用いられる。
【0122】上述の構成における自動給紙部の動作制御
シーケンスを、図33〜図37のフローチャートを用い
て説明する。
【0123】図33は、記録装置あるいは情報処理装置
の電源on時の際の自動給紙部のイニシャル動作の処理
を説明するフローチャートである。
【0124】自動給紙部のイニシャルが開始されると、
S201において、RAM内のイニシャルステップ記憶
領域内に、A=82ステップに相当する分の値が初期値
としてセット記憶される。この値は、給紙イニシャルセ
ンサ102のoff→onエッジ(onエッジ)からホ
ームポジションまで自動給紙モータ101をあと何ステ
ップ駆動させるかの値となる。
【0125】次のS202では、給紙イニシャルセンサ
102がonしているか否かの判断を行う。
【0126】この時、給紙イニシャルセンサがonして
いる場合には、給紙イニシャルセンサをoffするため
に、S203において300ステップだけ自動給紙モー
タを駆動させた後、次のS204へと移行する。
【0127】また、給紙イニシャルセンサがoffして
いた場合には、そのまま次のS204へと移行すること
になる。
【0128】次のS204では、自動給紙モータ101
の正転駆動を開始し、次のS205で、給紙イニシャル
センサ102のoff→onエッジ検出後、イニシャル
ステップ記憶領域内に記憶されている値Aに相当するス
テップ数だけ自動給紙モータの駆動を行った後、自動給
紙モータを停止し、次のS206へと移行する。
【0129】次のS206では自動給紙モードか手差し
モードか、どちらに指定されている状態なのか判断を行
っている。自動給紙モードである場合には、自動給紙部
のイニシャルは完了となる。
【0130】また、S206で手差しモードであると判
断した場合には、S207へと移行する。
【0131】S207で自動給紙モータを176ステッ
プ駆動させ、上記自動給紙部内の各部品の状態を手差し
モード対応位置に変化させ、自動給紙モータを停止し、
自動給紙部のイニシャルは完了となる。
【0132】次に図34は、自動給紙動作における紙送
りモータの駆動開始までの、自動給紙部の動作の処理を
説明するフローチャートである。
【0133】シートの給紙命令が与えられると、S22
1において、自動給紙モータの正転駆動を開始し、シー
トの自動給紙を始める。
【0134】次のS222においては、自動給紙動作を
開始してから、分離ローラ及び予備ローラが何回転して
いるかの判断を行う為の初期値として、RAM内の回転
回数記憶領域内にN=1をセットし、続くS223で上
記各種ローラが自動給紙動作を開始してから1回転目で
あるか否かの判断を行っている。
【0135】S223において1回転目であると判断し
た場合にはS228へと移行する。1回転目の駆動時に
は給紙イニシャルセンサがONしている領域を測定する
為、S228において自動給紙部のホームポジションか
ら1300ステップ自動給紙モータを駆動させた位置か
ら給紙イニシャルセンサのoff→onエッジの検出を
開始させている。
【0136】そして、S229において、給紙イニシャ
ルセンサのoff→onエッジからon→offエッジ
までの測定を行い、続くS230で、上記給紙イニシャ
ルセンサのoff→onエッジからon→offエッジ
までの値の半分をイニシャルステップ記憶領域に記憶さ
せた後、S231へと移行する。
【0137】S231においては、2回転目の駆動に入
るという判断の準備の為に、回転回数記憶領域の内容を
2に変更している。
【0138】続くS223では、再び上記各種ローラの
駆動が1回転目であるか否かの判断を行っているが、今
回は、2回転目である為、1回転目ではないと判断さ
れ、S224へと移行する。
【0139】S224においては、2回転目の駆動にお
いて、ホームポジションから470ステップ自動給紙モ
ータが駆動を行ったタイミングで、ペーパセンサ25の
on検出を行っている。
【0140】そして、続くS225においてペーパセン
サがonであると判断した場合には、S226へと移行
し、自動給紙モータが3261ステップ駆動したところ
で、紙送りモータの駆動を開始させる。
【0141】また、自動給紙モータは続くS227にお
いて、給紙イニシャルセンサのoff→onエッジから
イニシャルステップ記憶領域に記憶している値の分まで
駆動した後、停止して、給紙動作は完了となる。
【0142】また、前記S225において、ペーパセン
サがoffであると判断した場合にはS232へと移行
する。
【0143】S232においては、上記各種ローラの駆
動が4回転行われたか否かの判断を行っている。
【0144】上述している時点では各種ローラの回転は
2回転であるのでS231へと移行していき、3回転目
の駆動であるという判断の準備を行い、3回転目の駆動
を連続して行う。
【0145】そして、続くS223で再び1回転目の駆
動であるかの判断を行うが、今回は3回転目の駆動であ
るのでS224へと移行し、3回転目の駆動において、
ホームポジションから470ステップ自動給紙モータの
駆動を行った箇所で、ペーパセンサのon検出を行う。
【0146】そして、続くS225においてペーパセン
サがonであると判断した場合にはS226へと移行
し、S226→S227と上述したのと同様の制御を行
う。
【0147】また、S225においてペーパセンサがo
ffであると判断した場合には、上述のS232と同様
の制御を行い、上述している時点では各種ローラの回転
は3回転であるのでS231へと移行していき、4回転
目の駆動であるという判断の準備を行い、4回転目の駆
動を連続して行う。
【0148】次に、S223で再び1回転目の駆動であ
るかの判断を行うが、今回は4回転目の駆動であるので
S224へと移行し、4回転目の駆動において、ホーム
ポジションから470ステップ自動給紙モータが駆動を
行った所で、ペーパセンサのon検出を再び行う。
【0149】そして、続くS225においてペーパセン
サがonであると判断した場合にはS226へと移行
し、S226→S227と上述したのと同様の制御を行
う。
【0150】また、S225において、ペーパセンサが
offであると判断した場合には、S232へ進む。
【0151】今回は、4回転目の駆動の区間においても
ペーパセンサがonされなかったことになる為、S23
3へと移行し、表示器へのエラーメッセージの表示やブ
ザー等で使用者に異常状態であるということを知らせた
後S227へと移行し、上述したS227と同様の制御
を行って終了となる。
【0152】次に、図35は、自動給紙モードから手差
しモードへ切り替える時の、自動給紙部の動作の処理を
説明するフローチャートである。まず、S270で本体
である情報処理装置から、自動給紙モードから手差しモ
ードに切り替える命令が有るか無いかの判断を行い、命
令が有った場合にはS271へ進み、自動給紙モータを
176ステップ正転駆動し、自動給紙モードから手差し
モードへの切り替え処理を完了する。また、S270で
本体である情報処理装置から、自動給紙モードから手差
しモードに切り替える命令が無かった場合には、そのま
ま処理を終了する。
【0153】また、図36は、手差しモードから自動給
紙モードへ切り替える時の、自動給紙部の動作の処理を
説明するフローチャートである。
【0154】まず、S280で本体である情報処理装置
から、手差しモードから自動給紙モードに切り替える命
令が有るか無いかの判断を行い、命令が有った場合には
S281へ進み、自動給紙モータを176ステップ逆転
駆動し、手差しモードから自動給紙モードへの切り替え
処理を完了する。また、S280で本体である情報処理
装置から、手差しモードから自動給紙モードに切り替え
る命令が無かった場合には、そのまま処理を終了する。
【0155】次に、図37において手差し給紙処理の説
明をする。
【0156】始めに、オペレータが記録シートの先端を
自動給紙部の下を通過させ、プリンタ本体の給紙口に向
けて挿入し、記録シートの先端部を紙送りローラとピン
チローラに突き当たるように挿入し、手差し給紙処理が
開始する。まず、S250において、キー入力等による
給紙命令が有るか無いかの判断を行い、給紙命令が有っ
た場合には、次のS251へ進む。
【0157】S251においては、ペーパセンサがon
であると判断した場合には、S252へと移行し、自動
給紙モータの正転駆動を開始する。そして、次のS25
3では、自動給紙モータが612ステップ駆動したとこ
ろで、紙送りモータの駆動を開始させ、シート先端を紙
送りローラに喰いつかせる。
【0158】また、自動給紙モータは続くS254にお
いて、給紙イニシャルセンサのoff→onエッジか
ら、(イニシャルステップ記憶領域に記憶している値A
+176)ステップだけ駆動した後、停止して、手差し
給紙動作は完了となる。また、S250において、キー
入力等による給紙命令が無かった場合には、またS25
0へ戻り給紙命令を待つ。
【0159】さらに、前記S251において、ペーパセ
ンサがoffであると判断した場合にはS255へと移
行し、エラー処理を行い終了する。
【0160】次に、本実施例のプリンタ部401を組み
込んだ情報処理装置400の概略を説明する。
【0161】図19および図20は情報処理装置400
の外観を示す模式的斜視図である。また図22は情報処
理装置400を側面から見た模式的断面図である。これ
らの図において、符号401はプリンタ部、符号402
は文字や数字およびその他のキャラクタを入力するため
のキーや、各種指令を与えるためのキーなどを備えたキ
ーボード部、符号403は表示器を備えた表示部、符号
406は外部からプリンタ部401を操作するために情
報処理装置400の筐体に設けられたプリンタ開口部、
符号407はプリンタ部401を操作する必要のないと
きにプリンタ開口部406をふさぐためのプリンタ蓋、
符号410は複数枚の記録用紙をセットし自動給紙部1
00により記録用紙を搬送する際の最下用紙の重送を防
止するための情報処理装置筐体に設けられた重送防止シ
ートを示している。
【0162】また、図19では表示部403が表示可能
状態に、またキーボード部402を操作可能状態とした
場合の情報処理装置400の状態を示してある。さらに
図20では情報処理装置400本体の保護カバーを兼ね
た表示部403を閉じて収納状態とし、プリンタ部40
1を操作するためにプリンタ蓋407を開いた状態を示
している。
【0163】図22で示すように、プリンタ部401
は、例えば情報処理装置400の最後方に内蔵される
が、その取り付け方向は自動給紙部100をキーボード
部402側に、排紙ローラ15を情報処理装置400の
後端側になるような向きに配置されている。すなわち、
記録用紙の搬送方向は、情報処理装置400のキーボー
ド側から挿入し、筐体後端側に向かって排出される方向
である。また、その通紙経路はキーボード部402下面
と情報処理装置400の筐体上面の間の隙間を通過し、
プリンタ部401に至るように構成されている。
【0164】図21に情報処理装置400への記録用紙
22をセットした状態の図を示す。図19で示したキー
ボード部は、その後端、すなわち表示部403に近い側
に図示しないヒンジを持ち、前記ヒンジを中心として回
転可能に構成されている。通常キーボード部402を使
用する場合は図19の状態とし、記録用紙22をセット
する場合に図21のようにキーボード部402の前端を
持ち上げて回動させ、記録用紙22のセットを容易にす
ることが出来る。この際に図示せざるストッパによりキ
ーボード部402を解放状態で固定しておくことも可能
である。
【0165】記録用紙22をセットした後は、そのまま
キーボード部402を解放状態で記録動作を行うことも
可能であるし、キーボード部402を閉じて図19の状
態に戻して記録動作を行うことも可能である。後者の状
態で記録動作を行うために、キーボード部402の下面
と情報処理装置400の筐体上面の間には、複数枚の記
録用紙を積載しても記録用紙22の移動を妨げないのに
十分な隙間が確保されている。
【0166】また、情報処理装置400の筐体上面の記
録用紙22積載部は、常に記録用紙を所定位置に積載可
能なようにガイド部材が設けられている。本情報処理装
置の場合には、記録動作時に記録用紙の左側の辺を基準
位置としているため、記録用紙をセットする際に左用紙
ガイド408に記録用紙22を突き当て、さらには、記
録用紙幅に応じて記録用紙の幅方向に移動可能な右用紙
ガイド409を記録用紙の幅に合わせて移動させること
により、安定した記録用紙搬送が可能となる。
【0167】次に、プリンタ部401を外部から操作す
る必要がある時、操作者が行う手順を説明する。
【0168】操作者がプリンタ部401に対して行う動
作は、第1に、キャリア2上に搭載された、記録ヘッド
カートリッジ1やインクタンク8やスキャナヘッド20
0を取り外したり取り付けたりする場合、第2に、ベー
ス14に設けられた白基準9が何らかの原因により汚染
された時にこれを清掃する場合、第3に、何らかの原因
によって記録用紙22がジャムを起こし、記録用紙22
がプリンタ部401内に残された時にこれを取り除く場
合、第4に、何らかの原因によって記録用紙22が存在
する範囲外に記録用のインクが飛散しベース14が汚染
された時にこれを清掃する場合、等が考えられる。
【0169】第1の場合には、操作者が交換キー(不図
示)を操作すると、後述するフローチャートの手段によ
りキャリア2が交換ポジション(図20の一点鎖線で囲
んだ拡大図にあるキャリア位置)に移動する。交換ポジ
ションではキャリア2が情報処理装置400の筐体のプ
リンタ開口部406に位置し、この交換ポジションでの
プリンタ開口部406は、操作者がキャリア2を直接手
で触れることができるような形状になっている。これに
より操作者はプリンタ開口部406を介して記録ヘッド
カートリッジ1等をキャリアから着脱できる。
【0170】逆にキャリア2がホームポジションにある
場合、記録ヘッドカートリッジ1等の交換作業を行うこ
とは記録ヘッドカートリッジ1のインク吐出口近辺に損
傷を与える可能性があり望ましくない。そのため、キャ
リア2のホームポジションにおいては、プリンタ開口部
406は、操作者が直接キャリア2に手を触れられない
ように塞がれた形状にしてある。
【0171】第2の場合には、操作者はキャリア2がホ
ームポジションにある時に操作を行う。本実施例のプリ
ンタ部401の白基準9は、キャリア2の走査範囲のホ
ームポジションと反対側である交換ポジション近傍に取
り付けられているので、プリンタ開口部406は、キャ
リア2がホームポジションにある時に操作者が白基準9
に手を触れることが出来るような形状である。
【0172】本実施例の場合は交換ポジションは白基準
9が取り付けられた場所の近傍であるので、操作者が指
を入れるスペースを、第1の場合のキャリア操作時のプ
リンタ開口部と共有することができ、無用にプリンタ開
口部406を大きくする必要がなく、情報処理装置40
0筐体の剛性低下を防ぐことが可能である。
【0173】第3の場合、および第4の場合には、第2
の場合と同様にキャリア2がホームポジションにある状
態で操作を行うことが出来る。前述のようにキャリア2
のホームポジション近傍のプリンタ開口部406は塞が
れているので、記録用紙22やベース14の記録可能範
囲全域を触れることは出来ないが、大部分は触れること
が可能であり、記録用紙22のジャムの処理や、ベース
14の清掃を行うことが可能である。この場合の開口部
は、第1の場合や第2の場合ほど広い開口部にする必要
がないので、キャリアの交換ポジションにおけるプリン
タ開口部よりは幅を狭くすることが可能であり、情報処
理装置400筐体の剛性低下を防ぐことが可能である。
【0174】次に本実施例の記録装置を用いた情報処理
装置の動作のうち、記録動作に関連する事項を電気回路
のブロック図とソフトウェアのフローチャートを用いて
説明する。
【0175】図23は本実施例に関する情報処理装置4
00の電気回路構成を表わすブロック図である。同図に
おいて、符号501は主制御をなすコントローラであ
り、符号502はある手順を実行する例えばマイクロコ
ンピュータ形態のCPU、符号503はテキストデータ
や画像データを展開したりする領域や作業用の領域など
を設けたRAM、符号504は前記手順に対応したプロ
グラムやその他フォントデータなどの固定データを格納
したROM、符号505はCPU502の実行サイクル
を作り出したりプリンタ部401による記録動作の際必
要なタイミングを作り出したりするタイマ、符号506
はCPU502からの信号と周辺装置を結ぶインターフ
ェイス部を示している。
【0176】また、符号507はプリンタ部401のコ
ントローラであり、符号508は記録ヘッドカートリッ
ジ1ヘッドの有無、種類、記録ヘッドカートリッジ1の
温度を検出するセンサの出力値、インクタンク8内のイ
ンクの有無を検出するセンサの出力等の記録ヘッドの情
報を検出するヘッド検出部、符号509は記録ヘッドカ
ートリッジ1の記録データを蓄えるためのラインバッフ
ァ、符号510は記録ヘッドカートリッジ1に記録信号
や電力などを送出するヘッドドライバ、符号511a,
511b,511cはそれぞれキャリアモータ10、紙
送りモータ23、自動給紙モータ101を駆動するのに
必要な信号や電力などを送出するモータドライバ、符号
512はホームポジションセンサ26、ペーパセンサ2
5、給紙イニシャルセンサ102等のセンサの出力を検
出するセンサ検出部を示している。さらに、符号404
は例えばFDD、HDD、RAMカードなどの外部記憶
装置、符号405は例えば他の情報処理装置と通信を行
なったり、内部のバスに直接接続して周辺機器を制御し
たりするための外部インターフェイスを示している。な
お、図23のブロック図には含まれていないが、他に上
記の電気回路に電力を供給するための電源部があり、こ
れには例えば充電式のバッテリーや、使い捨ての乾電
池、あるいは情報処理装置本体を固定して使用する場合
のAC電源用変換器などがある。
【0177】上述の電気回路構成により記録装置部で記
録用紙22に記録を行う訳であるが、以下に記録動作制
御シーケンスの概略を図24以降のフローチャートを用
いて説明する。
【0178】図24は、記録装置あるいは情報処理装置
の電源のオン、オフの際の処理を説明するフローチャー
トである。S1はパワーオフの状態であり、タイマ50
5(図23)の動作以外は機能が停止した状態である。
パワーオフの状態からパワーオンの信号、すなわち電源
スイッチのオンによって動作が開始され、記録装置にお
いてはまずS2のパワーオン処理が実行される。S2が
終了すると、次にS3に進みパワーオンの状態となる。
記録動作等が行なわれるのはパワーオンの状態である。
パワーオンの状態においてパワーオフの信号が検出され
ると、S4に進みパワーオフ処理が実行される。S4が
終了すると、S1に進みパワーオフの状態となる。従っ
て、電源のオン、オフの際には所定の処理をへて電源オ
ン、オフの状態となる。また、S3の状態において一時
停止信号が検出されると、S5に進み一時停止処理が実
行される。一時停止信号とは、例えば図19に示す表示
部403がパワーオンの状態においてキーボード部40
2の上に畳まれた場合やバッテリーの交換を行なった場
合等、使用者が装置動作中にもかかわらず、非動作中に
行なうような行為を行なった場合にこれを検出するため
の手段、例えば表示部403の開閉を検出するセンサや
バッテリーの着脱を検出するセンサ等によって出力され
る信号である。また、一時停止処理とは、基本的使用と
異なる使用をされた場合に装置の破損、不良発生防止の
ために行なう処理であり、詳細は後述する。S5におい
て一時停止処理が終了すると、S6に進み一時停止状態
となる。一時停止状態においては、必要な部分以外の機
能を停止あるいは電源をオフした状態となっている。一
時停止状態において、一時停止解除信号が検出される
と、S7に進み一時停止解除処理が行なわれる。一時停
止解除信号とは、前記一時停止信号と対になる信号であ
り、例えば表示部403が閉じた状態から開いた状態に
変化した時や、バッテリーが外された状態から装着状態
に変化した時等、装置が動作可能状態にもどったことを
示す信号である。また、一時停止解除処理とは、一時停
止以前の状態に復帰するための処理であり、詳細は後述
する。これによって使用者が装置動作中に不用意に表示
部403を開閉したり、バッテリーを着脱した場合にお
いても、もとの状態に復帰することが可能となる。S7
において一時停止解除処理が終了するとS3に進みパワ
ーオン状態へもどる。一時停止信号においては、信号検
出時に一時停止処理を行なうかどうかの選択ができるよ
うにしてもよい。例えば、記録装置が動作中は紙の取り
扱いがあるため、表示部403を閉じたほうが良い場合
には、表示部403の開閉時に一時停止処理を禁止する
ように、装置の設定を選択するようにすることができ
る。
【0179】図25は、S2パワーオン処理を説明する
フローチャートである。まず、S11において自動給紙
のイニシャライズを行なう。詳細は前述の通りである。
【0180】次にS12に進み、回復系、紙送り、ホー
ムポジションのイニシャライズを行う。具体的には、紙
送りモータ23とキャリアモータ10を回復系をイニシ
ャルする。その後紙送りモータ23を駆動して紙送り駆
動機構のガタをとるため、紙送りモータ23を逆方向お
よび順方向にそれぞれ所定量駆動する。次にホームポジ
ションイニシャライズ、すなわちキャリア203の位置
を確定させる。具体的にはキャリアモータ10を駆動
し、ホームポジションセンサ26の出力が切り替わる位
置をキャリア203の基準位置とした後、紙送りモータ
23およびキャリアモータ10を駆動して記録ヘッドカ
ートリッジ1の吐出口をキャップ301によってふさぐ
キャッピング状態とする。
【0181】次にS13に進みタイマ505によって最
後に記録ヘッドカートリッジ1の吐出あるいは吸引が行
なわれてから現在までの時間を計測しそのインターバル
が所定時間n以上であればS14に進み記録ヘッドの回
復処理を行ない、以下であればS15へ進む。S14に
おいては記録ヘッドカートリッジ1の回復処理として、
記録ヘッドカートリッジ1のキャップ301内への吐
出、ブレード302による記録ヘッドカートリッジ1の
吐出口部の清掃、ポンプユニットによる記録ヘッドカー
トリッジ1からのインクの吸引等をおこなう。回復処理
によって、長時間記録ヘッドカートリッジ1が未使用で
放置された結果、記録ヘッドカートリッジ1の吐出口部
インクの蒸発による粘度上昇によるインク吐出不良等を
未然に防ぐことができる。S14終了後、S15に進み
ペーパセンサが紙有りを検出しているかチェックし、紙
有りならばS16に進み紙なしならばS17へすすむ。
S16においては検出された紙を排出する。すなわちペ
ーパセンサ25が紙なしを検出した後所定量まで紙送り
モータ23を順方向に駆動する。つぎにS17に進みパ
ワーオン処理を終了する。
【0182】図26はS4パワーオフ処理を説明するフ
ローチャートである。まずS21において記録ヘッドカ
ートリッジ1がキャッピング状態にあるかチェックし、
キャッピング状態になければS22へ進みキャッピング
状態であればS23へすすむ。S22においてはキャリ
アモータ10および紙送りモータ23を駆動し、記録ヘ
ッドカートリッジ1をキャッピング状態とする。次にS
23において記録装置の電源をオフし、機能を停止す
る。本処理において記録ヘッドカートリッジ1がキャッ
ピング状態にない場合すなわち記録実行中等に電源スイ
ッチをオフ状態にされた場合においても確実に記録ヘッ
ドカートリッジ1をキャッピング状態にした後電源オフ
とするため、記録ヘッドカートリッジ1の吐出口部分が
大気にさらされインクの蒸発による粘度上昇によって吐
出不良が発生することを防止している。
【0183】図27はS5一時停止処理を説明するフロ
ーチャートである。まずS31において現在実行中の処
理の有無をチェックし、実行中処理があるならばS32
に進み、なければS33に進む。S32において現在実
行中の処理を所定分だけ実行する。具体的には、記録実
行中であれば実行中の行の記録が終了するまで、紙送り
や自動給紙動作中であれば動作完了まで、処理を実行す
る。また、紙排出処理中であれば即時に処理中断する。
次にS33に進み現在の状態を記憶する。すなわち、中
断した処理があれば中断した状態、表示部403や操作
パネル(不図示)の状態、オンライン、オフラインの状
態、あるいはバッテリー電源のための省力モードがあれ
ばその状態等をメモリーに保存する。次にS34に進み
記録ヘッドカートリッジ1をキャッピング状態にする。
すでにキャッピング状態にあればなにもしない。次にS
35に進み一時停止状態において不必要な部分の電源を
オフする。次にS36に進みS5一時停止処理を終了す
る。本処理において記録実行中に一時停止信号が検出さ
れても記録ヘッドカートリッジ1のキャッピングが確実
に行なわれ、記録ヘッドカートリッジ1がキャッピング
しないで放置され吐出不良が発生することを防止してい
る。
【0184】図28はS7一時停止解除処理を説明する
フローチャートである。まずS41において所定部のイ
ニシャライズを行なう。具体的にはS11、S12に示
したキャリア203の位置確定、紙送りモータ23のガ
タとり、自動給紙機構のイニシャル位置セット等を行な
う。次にS42に進みS33において記憶された一時停
止前状態をチェックする。次にS43に進み一時停止前
の状態に復帰する処理を行なう。具体的には、中断した
処理があれば処理を完了し、表示部403や操作パネル
の状態を復帰させたりする。次にS44に進みS7一時
停止解除処理を終了する。従って、記録装置の処理実行
中に一時中断状態になっても復帰後一時停止前の処理を
継続して行なうことができる。
【0185】図29はS3パワーオンの状態における処
理を説明するフローチャートである。
【0186】まずS51において各種エラーのチェック
およびエラー処理を行なう。具体的には例えば記録装置
に記録用紙がない場合、記録ヘッドカートリッジ1やイ
ンクタンク8が装着されていない場合、インクタンク8
内にインクがない場合、記録処理中に紙ジャムを検出し
た場合、記録ヘッドカートリッジ1の温度が異常に上昇
した場合、各種モータの走査エラーを検出した場合、等
においてエラーを表示部403や操作パネルに表示した
りブザーを鳴らして警告したりする。次にS52に進
み、キーボード部402、操作パネル、外部インターフ
ェース部405等からのキー操作やコマンド受信をチェ
ックし、対応する処理を行なう。具体的には、紙送りキ
ーが押された場合には、紙の挿入、排出、所定量の紙送
り等を状況に応じて行なう。また、オンラインキーが押
された場合やオンライン、オフラインコマンドが受信さ
れた場合にはエラー状態をチェックし、オンライン状
態、オフライン状態の処理を行なう。また、記録等に関
するコマンドを受信した場合には対応する処理を行な
う。さらには、記録ヘッドカートリッジ1あるいはイン
クタンク8の交換を行なうためのキー入力あるいはイン
クタンク8内のインクなしを検出した場合には、キャリ
アモータ10を駆動しキャリア203を交換のやりやす
い交換ポジションに移動させ、交換が終了したのちキャ
リアモータ10および紙送りモータ23を駆動し記録ヘ
ッド201をキャップ301に移動し、ポンプユニット
によって記録ヘッドカートリッジ1の吐出口よりインク
を吸引する。インクタンク8の交換時に記録ヘッドカー
トリッジ1およびインクタンク8の間のインク流路途中
に空気が混入した場合においてもインクの吸引によって
混入した空気を記録ヘッドカートリッジ1外に吸い出す
ことができ、記録ヘッドカートリッジ1の空気混入によ
る吐出不良の発生を未然に防ぐことができる。次にS5
3に進み記録処理を行なう。詳細は後述する。次にS5
4に進みパワーオフ信号をチェックしパワーオフ信号を
検出した場合には前述のS4のパワーオフ処理へ進み、
検出しない場合にはS51に戻る。
【0187】図30はS53のうちの記録処理を説明す
るフローチャートである。まずS61において記録を実
行するコマンド例えば紙送りコマンドや記録すべきデー
タの受信の有無をチェックする。記録命令がある場合に
はS62へ進み、ない場合にはS71へ進み本処理を終
了する。S62においてはオンライン状態のチェックを
行ない、オンライン状態ならばS63に進みオフライン
状態ならばS71へ進み本処理を終了する。S63にお
いてはキャリア2に記録ヘッドカートリッジ1が装着さ
れているかどうかチェックする。装着されていればS6
5に進み、装着されていなければS64に進む。S64
ではエラーを表示部403や操作パネルに表示したりブ
ザーを鳴らして警告したりする。S65においては記録
開始のための処理を行なう。具体的には、記録ヘッドカ
ートリッジ1内のヒーターによる記録ヘッドカートリッ
ジ1の温度調整を行なったり、記録ヘッドカートリッジ
1の記録領域外への吐出による吐出調整を行なったり、
キャリアモータ10の正逆走査時のズレ量をホームポジ
ションセンサによって計測し、双方向記録時のズレ補正
を行なったり、する。次にS66に進み給紙のチェック
を行なう。自動給紙状態で記録位置に紙挿入がされてい
ない場合には、自動給紙モータ101を駆動して給紙を
行なう。次にS67に進み1行単位の記録を実行する。
具体的には、キャリアモータ10を駆動し、記録ヘッド
カートリッジ1によってインクを吐出し記録を行ない、
1行の記録が終了すると所定量紙を送り、S68へ進
む。S68においてエラーのチェックを行ない、エラー
があればS70に進み、エラーがなければS69へ進
む。エラーのチェックは例えば紙下端の検出、紙ジャム
の検出、インクの有無の検出、各種モータの走査エラ
ー、等であり、検出されたエラーは前述のS51におい
て処理される。S69においては記録終了を示すコマン
ド、例えば紙排出コマンド、の受信のチェックを行な
う。記録終了であればS70へ進み、記録終了でなけれ
ばS67に戻り記録を継続する。S70においては記録
終了の処理を行なう。具体的には、紙の排出、記録ヘッ
ドカートリッジ1のキャッピング等を行なう。次にS7
1に進みS53のうちの記録処理を終了する。
【0188】図31はS53のうちの読みとり処理を説
明するフローチャートである。まずS81において読み
取りを実行するコマンド例えば読み取り開始コマンドの
有無をチェックする。読み取り命令がある場合にはS8
2へ進み、ない場合にはS92へ進み本処理を終了す
る。S82においてはオンライン状態のチェックを行な
い、オンライン状態ならばS83に進みオフライン状態
ならばS92へ進み本処理を終了する。S83において
はキャリア2にスキャナヘッド200が装着されている
かどうかチェックする。装着されていればS85に進
み、装着されていなければS84に進む。S84ではエ
ラーを表示部403や操作パネルに表示したりブザーを
鳴らして警告したりする。S85においては読み取り開
始のための処理を行なう。具体的には、スキャナヘッド
200内のLEDを点灯したり、キャリアモータ10の
正逆走査時のズレ量をホームポジションセンサによって
計測し、双方向記録時のズレ補正を行なったり、する。
次にS86に進み白基準補正処理を行なう。具体的には
キャリアモータ10を駆動してスキャナヘッド200の
読み取り部をベース14に設けられた白基準9の所まで
移動させ、白基準9をスキャンして白レベルを読み取
り、読みとったレベルに応じて以降に読み取る読み取り
レベルの補正値として記憶する。次にS87に進み給紙
のチェックを行なう。自動給紙状態で記録位置に紙挿入
がされていない場合には、自動給紙モータ101を駆動
して給紙を行なう。次にS88に進み1行単位の読み取
りを実行する。具体的には、キャリアモータ10を駆動
し、スキャナヘッド200によって読み取りを行ない、
1行の読み取りが終了すると所定量紙を送り、S89へ
進む。S89においてエラーのチェックを行ない、エラ
ーがあればS91に進み、エラーがなければS90へ進
む。エラーのチェックは例えば紙下端の検出、紙ジャム
の検出、各種モータの走査エラー、等であり、検出され
たエラーは前述のS51において処理される。S90に
おいては読み取り終了を示すコマンド、例えば紙排出コ
マンド、の受信のチェックを行なう。読み取り終了であ
ればS92へ進み、読み取り終了でなければS88に戻
り読み取りを継続する。S91においては記録終了の処
理を行なう。具体的には、紙の排出、スキャナヘッド2
00のホームポジション移動等を行なう。次にS92に
進みS53の内の読み取り処理を終了する。
【0189】図32はS53の記録処理や読み取り処理
を行うためのキャリア2上のデバイスの交換処理を説明
するフローチャートである。これは、記録装置がS3の
パワーオン状態にある時に、例えばキーボード部402
にある交換キー(不図示)により割り込みが掛かった
り、インクの残量不足が検知されたりした時などに、本
処理に入る。まずS101によって記録ヘッドカートリ
ッジ1やインクタンク8やスキャナヘッド200をキャ
リア2に搭載したり、交換したりする指示があるかどう
かを判定する。交換の指示が有ればS102に進み、な
ければS106に進み本処理を終了する。S102にお
いて、キャリア2がホームポジションにある場合は紙送
りモータ23を駆動してキャリア2の固定を解除し、キ
ャリアモータ10を駆動して、キャリア2を所定の交換
ポジションまで移動する。交換ポジションにおいて操作
者は記録ヘッドカートリッジ1のうちモノクロ記録ヘッ
ドカートリッジ51やカラー記録ヘッドカートリッジ5
3の交換を行なったり、インクのなくなったインクタン
ク8を交換したり、読み取りを行なうためにスキャナヘ
ッド200に交換したり、等の作業を行なう。次にS1
03に進み、交換終了のキーが押されたり、あるいは所
定時間が経過したりして交換終了の指示が有るかどうか
を判定する。交換終了の指示が有ればS104に進み、
なければS103に戻って指示が有るまで待機する。S
104ではキャリアモータ10を駆動してキャリア2を
ホームポジションに移動させる。次にS105において
新規にキャリア2に搭載された記録ヘッドカートリッジ
1やスキャナヘッド200等のデバイスに応じてその種
類を検知し、それぞれのデバイスの使用に必要なパラメ
ータをインターフェイス部506を介してRAM503
にセットするなど、必要な処理を行なう。このとき、キ
ャリア2に装着されたものがスキャナヘッド200か記
録ヘッドカートリッジ1かでホームポジションの位置を
変更しており、スキャナヘッド200の時は、記録ヘッ
ドカートリッジ1を装着した時のキャリア位置よりも回
復部(ブレードやキャップ)側の位置とに設定する。本
実施例では、図2に示した線分214がスキャナヘッド
200を搭載したキャリア2の基準停止位置としてい
る。次にS106に進みキャリア2上のデバイスの交換
処理を終了する。
【0190】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、スキャナ
ヘッドをキャリアに搭載している時のキャリアの基準停
止位置を、記録ヘッドカートリッジをキャリアに搭載し
ている時のキャリアの基準停止位置を基準として、スキ
ャナヘッドで読み取るシートの存在領域と、キャリアの
走査方向にて逆側に設定したことにより、キャリアの、
スキャナによる画像読み取り前の走行区間が増えて、キ
ャリアの速度ムラが収まってから画像読み取りを行える
ので、スキャナでの読み取り画像にキャリアの速度ムラ
成分が入り込むのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の記録装置の一実施例を示す模式的斜視
図である。
【図2】本発明の記録装置の一実施例を別の方向から示
した模式的斜視図である。
【図3】本発明の記録装置の一実施例のキャリアの模式
的斜視図である。
【図4】本発明の記録装置の一実施例の回復装置まわり
を示す模式的平面図である。
【図5】本発明の記録装置の一実施例の回復装置まわり
を示し、(A)はその模式的拡大平面図、(B)はその
側面図である。
【図6】本発明の記録装置の一実施例の回復装置の動作
を説明する動作説明チャートである。
【図7】本発明の記録装置の一実施例のブレードとキャ
リアの動作の関係を示す動作説明チャートである。
【図8】本発明の記録装置の一実施例のモノクロ記録ヘ
ッド部を示す模式的斜視図である。
【図9】本発明の記録装置の一実施例のカラー記録ヘッ
ド部を示す模式的斜視図である。
【図10】本発明の記録装置の一実施例のスキャナヘッ
ドを示す模式的斜視図である。
【図11】本発明の記録装置の一実施例のスキャナヘッ
ドを示し、(A)はその模式的斜視図、(B)はその概
略断面図である。
【図12】本発明の記録装置の一実施例の自動給紙部の
模式的斜視図である。
【図13】本発明の記録装置の一実施例の自動給紙部の
動作を説明する側面図である。
【図14】本発明の記録装置の一実施例の自動給紙部の
動作を説明する側面図である。
【図15】本発明の記録装置の一実施例の自動給紙部の
動作を説明する側面図である。
【図16】本発明の記録装置の一実施例の自動給紙部の
動作を説明する側面図である。
【図17】本発明の記録装置の一実施例の自動給紙部の
動作を説明する側面図である。
【図18】本発明の記録装置の一実施例の自動給紙部の
動作を説明するタイミングチャートである。
【図19】本発明の記録装置の一実施例を組み込んだ情
報処理装置の第1の状態を示す模式的斜視図である。
【図20】本発明の記録装置の一実施例を組み込んだ情
報処理装置の第2の状態を示す模式的斜視図である。
【図21】本発明の記録装置の一実施例を組み込んだ情
報処理装置の記録状態を示す模式的斜視図である。
【図22】本発明の記録装置の一実施例を組み込んだ情
報処理装置の模式的側断面図である。
【図23】本発明の記録装置の一実施例を組み込んだ情
報処理装置の電気回路構成を示すブロック図である。
【図24】本発明の記録装置の一実施例を組み込んだ情
報処理装置の電源オン、オフ処理を示すフローチャート
である。
【図25】本発明の記録装置の一実施例を組み込んだ情
報処理装置のパワーオン処理を示すフローチャートであ
る。
【図26】本発明の記録装置の一実施例を組み込んだ情
報処理装置のパワーオフ処理を示すフローチャートであ
る。
【図27】本発明の記録装置の一実施例を組み込んだ情
報処理装置の一時停止処理を示すフローチャートであ
る。
【図28】本発明の記録装置の一実施例を組み込んだ情
報処理装置の一時停止解除処理を示すフローチャートで
ある。
【図29】本発明の記録装置の一実施例を組み込んだ情
報処理装置のパワーオン処理を示すフローチャートであ
る。
【図30】本発明の記録装置の一実施例を組み込んだ情
報処理装置の記録処理を示すフローチャートである。
【図31】本発明の記録装置の一実施例を組み込んだ情
報処理装置の読み取り処理を示すフローチャートであ
る。
【図32】本発明の記録装置の一実施例を組み込んだ情
報処理装置のヘッド交換処理を示すフローチャートであ
る。
【図33】本発明の記録装置の一実施例を組み込んだ情
報処理装置の自動給紙部のイニシャル動作を示すフロー
チャートである。
【図34】本発明の記録装置の一実施例を組み込んだ情
報処理装置の自動給紙部の給紙動作を示すフローチャー
トである。
【図35】本発明の記録装置の一実施例を組み込んだ情
報処理装置の自動給紙部の自動給紙モードから手差しモ
ードへの切り替え動作を示すフローチャートである。
【図36】本発明の記録装置の一実施例を組み込んだ情
報処理装置の自動給紙部の手差しモードから自動給紙モ
ードへの切り替え動作を示すフローチャートである。
【図37】本発明の記録装置の一実施例を組み込んだ情
報処理装置の自動給紙部の手差し給紙処理を示すフロー
チャートである。
【符号の説明】
1 記録ヘッドカートリッジ 2 キャリア 2a ヘッド部位置決め突起 2b ヘッド部位置決め突起 3 フレキシブルケーブル 3a ケーブル端子部 4 フレーム 5 ガイドシャフト 6 紙送りローラ 7 ピンチローラ 8 インクタンク 9 白基準 10 キャリアモータ 11 ベルト 12 ガイドレール 13 駆動プーリ 14 ベース 14a 給紙ガイド部 14b 紙ストッパ穴 15 排紙ローラ 16 拍車 17 排紙センサ 18 LFギア 19 ポンプカムギア 20 クラッチギア 21 アイドルギア列 22 記録用紙 23 紙送りモータ 24 底板 25 ペーパセンサ 26 ホームポジションセンサ 27 アイドラプーリ 28 コンタクトばね 29 ヘッドガイド 48 ヘッド部 49 モノクロ記録ヘッド部 50 カラー記録ヘッド部 51 モノクロ記録ヘッドカートリッジ 51a ヘッド部着脱操作部 51b 吐出口面 52 モノクロインクタンク 52a ラッチ部 53 カラー記録ヘッドカートリッジ 53a ヘッド部着脱操作部 53b 吐出口面 54 ブラックインクタンク 54a ラッチ部 55 カラーインクタンク 55a ラッチ部 100 自動給紙部 101 自動給紙モータ 102 給紙イニシャルセンサ 102a 検出部 103 減速ギア列 104 紙ストッパ 104a カム部 104b 先端部 105 分離ローラ 106 分離ローラホルダ 107 分離ローラばね 108 予備ローラ 109 予備ローラホルダ 110 予備ローラばね 111 メインホルダ 111a 分離ローラ軸のカム受け部 111b 予備ローラ軸のカム受け部 111c 紙ストッパ軸 112 分離シート 113 分離ローラ軸 113a ギア部 113b カム部 113c カム最大半径部 113d カム半径最小部 114 予備ローラ軸 114a ギア部 114b カム部 114c カム最大半径部 114d カム半径最小部 115 ギアボックス 115a 爪部 116 ドライブギア 116a ギア部 116b ギア部 116c 紙ストッパ用カム 116d イニシャル位置検出用カム 117 メインシャフト 118 分離シャフト 119 分離アイドルギア 120 分離ダブルギア 121 紙ストッパばね 200 スキャナヘッド 200a ヘッド部着脱操作部 200b 読み取り部面 201 結像用レンズ 202 センサ 203 ミラー 204 フィールドレンズ 205 配線基板 206 LED 207 LED光 208 画像光 209 原稿面 210 爪部 211 LED開口部 212 センサ開口部 213 吐出口 214 スキャナヘッド搭載時のキャリア停止位置 300 回復部 301 キャップ 301A ジョイント部 302 ブレード 303 キャップホルダ 304 シリンダ 304A シリンダ腕部 304B シリンダジョイント部 304C シリンダ制御部 304D シリンダ端部 305 ピストン軸 306 キャップばね 307 シリンダキャップギア 308 ブレードホルダ 309 ブレード解除レバー 310 ブレードレバー 311 シリンダ吸収体 312 廃インク吸収体 400 情報処理装置 401 プリンタ部 402 キーボード部 403 表示部 404 外部記憶装置 405 外部インターフェイス 406 プリンタ開口部 406a 白基準清掃用開口部 406b 交換作業用開口部 406c ジャム処理用開口部 407 プリンタ蓋 408 左用紙ガイド 409 右用紙ガイド 410 重送防止シート 501 コントローラ 502 CPU 503 RAM 504 ROM 505 タイマ 506 インターフェイス部 507 コントローラ 508 ヘッド検出部 509 ラインバッファ 510 ヘッドドライバ 511 モータドライバ 512 センサ検出部 513 スキャナドライバ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 戸次 俊彦 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 大橋 哲洋 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録ヘッドカートリッジまたは該記録ヘ
    ッドカートリッジと略同形状のスキャナヘッドを搭載可
    能で、シートの搬送方向と直交しかつ該シートの一面と
    平行な方向に走査されるキャリアを備えたシリアル型の
    記録装置であって、 前記スキャナヘッドを前記キャリアに搭載した時の前記
    キャリアの基準停止位置と、前記記録ヘッドカートリッ
    ジを前記キャリアに搭載した時の前記キャリアの基準停
    止位置とは、前記キャリアの走査方向において異なって
    いることを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 前記スキャナヘッドを前記キャリアに搭
    載した時の前記キャリアの基準停止位置は、前記記録ヘ
    ッドカートリッジを前記キャリアに搭載した時の前記キ
    ャリアの基準停止位置を基準として、前記スキャナヘッ
    ドで読み取る前記シートの存在領域と、前記キャリアの
    走査方向において逆側に設定されていることを特徴とす
    る請求項1に記載の記録装置。
  3. 【請求項3】 前記シートの一面から前記スキャナヘッ
    ドの読み取り部面までの距離が、前記シートの一面から
    前記記録ヘッドカートリッジの吐出口面までの距離より
    も大きいことを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の記録装置は、記録手段
    としてインクジェット方式を採用したもので、前記記録
    ヘッドカートリッジの吐出口面を密閉するための、弾性
    部材からなるキャップを有していることを特徴とする記
    録装置。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載の記録装置は、記録手段
    としてインクジェット方式を採用したもので、前記記録
    ヘッドカートリッジの吐出口面をワイピングするため
    の、弾性部材からなるブレートを有していることを特徴
    とする記録装置。
  6. 【請求項6】 請求項3に記載の記録装置は、インクジ
    ェット方式を採用したもので、前記記録ヘッドカートリ
    ッジの吐出口面を密閉するための、弾性部材からなるキ
    ャップおよび、前記記録ヘッドカートリッジの吐出口面
    をワイピングするための、弾性部材からなるブレートを
    有していることを特徴とする記録装置。
  7. 【請求項7】 前記距離の違いは、前記記録ヘッドカー
    トリッジの吐出口面には前記キャップあるいは前記ブレ
    ード、または前記キャップと前記ブレードとが接触し、
    前記スキャナヘッドの読み取り部面には前記キャップも
    ブレード接触しない、という距離の違いであることを特
    徴とする請求項3乃至6のいずれか1項に記載の記録装
    置。
  8. 【請求項8】 前記距離の違いは、前記記録ヘッドの前
    記キャリアに対する位置決め基準から前記吐出口面まで
    の寸法と、前記スキャナヘッドの前記キャリアに対する
    位置決め基準から前記スキャナヘッドの読み取り部面ま
    での寸法の違いであることを特徴とする請求項3乃至6
    のいずれか1項に記載の記録装置。
  9. 【請求項9】 前記キャリアの前記記録ヘッドカートリ
    ッジと前記スキャナヘッドに対する位置決め基準は同一
    であることを特徴とする請求項8に記載の記録装置。
  10. 【請求項10】 記録ヘッドカートリッジとスキャナヘ
    ッドを、選択的に着脱自在に搭載して移動させるための
    キャリアを持ち、前記記録ヘッドカートリッジを搭載し
    たときには記録媒体への記録を行ない、前記スキャナヘ
    ッドを搭載したときには前記記録媒体と同じ用紙経路に
    通された原稿の読み取りを行なうシリアル型の記録装置
    であって、 前記スキャナヘッドを前記キャリアに搭載した時の前記
    キャリアの基準停止位置と、前記記録ヘッドカートリッ
    ジを前記キャリアに搭載した時の前記キャリアの基準停
    止位置とは、前記キャリアの走査方向において異なって
    おり、 前記記録ヘッドカートリッジの前記記録媒体に対して最
    も近い部位と前記記録媒体との間隔よりも、前記スキャ
    ナヘッドの前記原稿に対して最も近い部位と前記原稿と
    の間隔の方が大きいことを特徴とする記録装置。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の記録装置は、記録
    手段としてインクジェット方式を採用したもので、前記
    記録ヘッドカートリッジの吐出口面を密閉するための、
    弾性部材からなるキャップを有していることを特徴とす
    る記録装置。
  12. 【請求項12】 請求項10に記載の記録装置は、記録
    手段としてインクジェット方式を採用したもので、前記
    記録ヘッドカートリッジの吐出口面をワイピングするた
    めの、弾性部材からなるブレートを有していることを特
    徴とする記録装置。
  13. 【請求項13】 請求項10に記載の記録装置は、イン
    クジェット方式を採用したもので、前記記録ヘッドカー
    トリッジの吐出口面を密閉するための、弾性部材からな
    るキャップおよび、前記記録ヘッドカートリッジの吐出
    口面をワイピングするための、弾性部材からなるブレー
    トを有していることを特徴とする記録装置。
  14. 【請求項14】 前記距離の違いは、前記記録ヘッドカ
    ートリッジの吐出口面には前記キャップあるいは前記ブ
    レード、または前記キャップと前記ブレードとが接触
    し、前記スキャナヘッドの前記原稿に対向する面には前
    記キャップもブレード接触しない、という距離の違いで
    あることを特徴とする請求項10乃至13のいずれか1
    項に記載の記録装置。
  15. 【請求項15】 前記距離の違いは、前記記録ヘッドの
    前記キャリアに対する位置決め基準から前記吐出口面ま
    での寸法と、前記スキャナヘッドの前記キャリアに対す
    る位置決め基準から前記スキャナヘッドの前記原稿に対
    向する面までの寸法の違いであることを特徴とする請求
    項10乃至13のいずれか1項に記載の記録装置。
  16. 【請求項16】 前記キャリアの前記記録ヘッドカート
    リッジと前記スキャナヘッドに対する位置決め基準は同
    一であることを特徴とする請求項15に記載の記録装
    置。
JP8577695A 1995-04-11 1995-04-11 記録装置 Pending JPH08281925A (ja)

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DE69634884T DE69634884T2 (de) 1995-04-11 1996-04-10 Tintenstrahlaufzeichnungsgerät mit einem Bildlesekopf
US08/630,538 US6091514A (en) 1995-04-11 1996-04-10 Ink jet recording apparatus recording images when an ink jet recording head is installed thereon and reading images when an image reading head is installed thereon
EP96105644A EP0737578B1 (en) 1995-04-11 1996-04-10 Ink jet recording apparatus with an image reading head
US09/288,125 US6342956B1 (en) 1995-04-11 1999-04-08 Ink jet recording apparatus recording images when an ink jet head is installed thereon and reading images when an image reading head is installed thereon
US09/288,128 US6318836B1 (en) 1995-04-11 1999-04-08 Ink jet recording apparatus recording images when an ink jet recording head is installed thereon and reading images when an image reading head is installed thereon
US09/306,627 US6511141B1 (en) 1995-04-11 1999-05-06 Ink jet recording apparatus capable of reading images having an installation unit for installing an image reading head
US10/263,787 US6612681B2 (en) 1995-04-11 2002-10-04 Ink jet recording apparatus recording images when an ink jet recording head is installed thereon and reading head is installed thereon

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JPH08281925A true JPH08281925A (ja) 1996-10-29

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ID=13868292

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8577695A Pending JPH08281925A (ja) 1995-04-11 1995-04-11 記録装置

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JP (1) JPH08281925A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6958829B2 (en) 1996-11-25 2005-10-25 Canon Kabushiki Kaisha Image reading device, image reading apparatus, and method therefor

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US6958829B2 (en) 1996-11-25 2005-10-25 Canon Kabushiki Kaisha Image reading device, image reading apparatus, and method therefor

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