JP5267085B2 - インクジェットプリンタ及びキャリッジの位置検知方法 - Google Patents

インクジェットプリンタ及びキャリッジの位置検知方法 Download PDF

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Description

本発明は、インクジェットプリンタ及びキャリッジの位置検知方法に関する。
従来、紙や布などの記録媒体に画像を記録する装置として、シリアル方式のインクジェットプリンタがある。
このインクジェットプリンタでは、記録媒体上を跨ぐようにキャリッジによって記録ヘッドを往復移動させるようになっており、記録媒体上で記録ヘッドを往復移動させつつインクを吐出することで画像記録を行う一方、記録媒体の側方で画像の非記録時に記録ヘッドを待機させつつノズルの保湿を行ったり、記録ヘッドのクリーニングを行ったりするようになっている。
更に、近年では、クリーニングユニットの残留インクで記録ヘッドが汚れてしまうのを防止する観点から、画像の非記録時にノズルの保湿を行う領域(以下、ホームポジションとする)と、記録ヘッドのクリーニングを行う領域(以下、メンテナンス領域とする)とを、キャリッジ可動領域の両端に分けて配設したインクジェットプリンタが開発されている。
ところで、このようなインクジェットプリンタにおいては、キャリッジの位置を検出する機構として、キャリッジ駆動源の主走査モータにロータリーエンコーダが接続されたり、キャリッジのガイドレール等にリニアエンコーダスリットが配設され、かつキャリッジにリニアエンコーダセンサが配設されたりしている。そして、前者の場合には、主走査モータの回転によってロータリーエンコーダから出力されるパルスをカウントすることにより、また、後者の場合には、キャリッジの移動によってリニアエンコーダセンサから出力されるパルスをカウントすることにより、キャリッジの位置をホームポジションからの移動量(距離)として保持し、その保持情報に基づいてキャリッジを位置制御している。そのため、このようなインクジェットプリンタで装置を再起動した場合には、キャリッジの位置(ホームポジションからの距離)が不明となって位置制御できなくなる場合がある。また、装置が何らかの処理を行っているときにユーザが扉を開ける等して装置を緊急中断した場合や、装置に異常が発生して緊急中断した場合など、不正常な停止の場合には、キャリッジの位置が不正確になってしまい正確な位置制御ができなくなる場合がある。
そのため、近年のインクジェットプリンタでは、装置を再起動する場合や、不正常な停止後に装置を動作させる場合には、キャリッジを一旦ホームポジションに移動させてキャリッジの位置検知をさせることでキャリッジの位置を正確に把握し、その後、画像記録処理やクリーニング処理等、各種の処理を行うようになっている(例えば、特許文献1,2参照)。
一方、クリーニング処理に関する技術として、近年、記録ヘッドやサブタンクの背圧に異常が検知された場合にクリーニング処理を行う技術が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
特開2006−35660号公報 特開2007−160756号公報 特開2007−15153号公報
しかしながら、上記特許文献1,2の技術では、記録ヘッドのクリーニングが不正常に停止された後に装置を動作させると、その時点では記録ヘッドのノズルにインクでメニスカスが形成されていない場合があるため、キャリッジをホームポジションに移動させる際にノズルからインクが垂れてしまい、装置の内部や記録媒体を汚してしまう。そして、このような問題は、特許文献1,2の技術に特許文献3の技術を適用したとしても、同様に生じてしまう。
本発明の課題は、不正常な停止後に装置を動作させた場合であっても、ノズルからのインク垂れを防止しつつキャリッジの位置を正確に把握することのできるインクジェットプリンタ及びキャリッジの位置検知方法を提供することである。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、
ノズルから記録媒体に対してインク滴を吐出する記録ヘッドと、
前記記録ヘッドを搭載するとともに、記録媒体上を跨ぐよう当該記録ヘッドとともに移動可能なキャリッジと、
前記キャリッジの可動領域の一端で前記記録ヘッドにおける前記ノズルの保湿を行う保湿部と、
前記キャリッジの可動領域の他端で前記記録ヘッドのクリーニング処理を行うクリーニング部とを備えたインクジェットプリンタにおいて、
クリーニング処理が中断された状態であるか否かを判定するクリーニング中断判定手段と、
前記キャリッジの位置制御を行うための基準位置となる前記保湿部の対向位置で当該キャリッジを検知するメイン検知センサと、
前記クリーニング部の近傍であって前記キャリッジの可動領域の前記クリーニング部側での限界位置で前記キャリッジを検知するサブ検知センサと、
前記キャリッジ及び前記クリーニング部を制御する制御部とを有し、
前記制御部は、
前記クリーニング中断判定手段によりクリーニング処理が中断された状態であると判定された場合には、
前記キャリッジを前記クリーニング部の側に移動させて前記サブ検知センサで検知させることによって、前記基準位置に対する当該キャリッジの概略位置を算出し、
算出された前記概略位置に基づいて前記キャリッジを前記クリーニング部に対向させ、当該クリーニング部によって前記記録ヘッドのクリーニング処理を行った後、
前記キャリッジを前記メイン検知センサの側に移動させて前記基準位置に対する当該キャリッジの位置を算出することを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のインクジェットプリンタにおいて、
前記キャリッジの可動領域の前記保湿部側での限界位置で前記キャリッジを検知する検知センサを有することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載のインクジェットプリンタにおいて、
前記クリーニング中断判定手段は、
当該インクジェットプリンタの起動処理または異常回復処理のときに前記メイン検知センサが前記キャリッジを検知しない場合に、クリーニング処理が中断された状態であると判定することを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1または2記載のインクジェットプリンタにおいて、
前記クリーニング中断判定手段は、
前記クリーニング部の対向位置で前記キャリッジを検知するクリーニング位置判定センサを有し、
当該インクジェットプリンタの起動処理または異常回復処理のときに前記クリーニング位置判定センサが前記キャリッジを検知した場合に、クリーニング処理が中断された状態であると判定することを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1または2記載のインクジェットプリンタにおいて、
当該インクジェットプリンタ内で行われた処理内容を記憶する処理内容記憶部を備え、
前記クリーニング中断判定手段は、
前記処理内容記憶部内にクリーニング処理が開始された旨が記憶され、かつ、完了した旨が記憶されていない場合に、クリーニング処理が中断された状態であると判定することを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項1または2記載のインクジェットプリンタにおいて、
インクを貯留するメインタンクと、
前記記録ヘッド及び前記メインタンクに接続され、当該記録ヘッドにインクを供給するサブタンクと、
前記サブタンク内の圧力を検出する圧力センサと、
前記圧力センサの検出結果に基づいて前記メインタンクから前記サブタンクにインクを補充する補充ポンプとを備え、
前記クリーニング中断判定手段は、
前記圧力センサにより前記サブタンク内の圧力が負圧でないと判定した場合に、クリーニング処理が中断された状態であると判定することを特徴とする。
請求項7記載の発明は、
ノズルから記録媒体に対してインク滴を吐出する記録ヘッドと、
前記記録ヘッドを搭載するとともに、記録媒体上を跨ぐよう当該記録ヘッドとともに移動可能なキャリッジと、
前記キャリッジの可動領域の一端で前記記録ヘッドにおける前記ノズルの保湿を行う保湿部と、
前記キャリッジの可動領域の他端で前記記録ヘッドのクリーニング処理を行うクリーニング部とを備えたインクジェットプリンタで前記キャリッジの位置を検知するキャリッジの位置検知方法において、
前記インクジェットプリンタとして、
前記キャリッジの位置制御を行うための基準位置となる前記保湿部の対向位置で当該キャリッジを検知するメイン検知センサと、
前記クリーニング部の近傍であって前記キャリッジの可動領域の前記クリーニング部側での限界位置で前記キャリッジを検知するサブ検知センサとを備えるものを用い、
クリーニング処理が中断された状態であるか否かを判定するクリーニング中断判定工程を行った後、
クリーニング処理が中断された状態であると判定された場合には、
前記キャリッジを前記クリーニング部の側に移動させて前記サブ検知センサで検知させることによって、前記基準位置に対する当該キャリッジの概略位置を算出する第1位置算出工程と、
算出された前記概略位置に基づいて前記キャリッジを前記クリーニング部に対向させ、当該クリーニング部によって前記記録ヘッドのクリーニング処理を行うクリーニング処理工程と、
前記キャリッジを前記メイン検知センサの側に移動させて前記基準位置に対する当該キャリッジの位置を算出する第2位置算出工程とを行うことを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項7記載のキャリッジの位置検知方法において、
前記インクジェットプリンタとして、
前記キャリッジの可動領域の前記保湿部側での限界位置で前記キャリッジを検知する検知センサを有するものを用いることを特徴とする。
請求項9記載の発明は、請求項7または8記載のキャリッジの位置検知方法において、
前記クリーニング中断判定工程では、
前記インクジェットプリンタの起動処理または異常回復処理のときに前記メイン検知センサが前記キャリッジを検知しない場合に、クリーニング処理が中断された状態であると判定することを特徴とする。
請求項10記載の発明は、請求項7または8記載のキャリッジの位置検知方法において、
前記インクジェットプリンタとして、前記クリーニング部の対向位置で前記キャリッジを検知するクリーニング位置判定センサを備えるものを用い、
前記クリーニング中断判定工程では、
前記インクジェットプリンタの起動処理または異常回復処理のときに前記クリーニング位置判定センサが前記キャリッジを検知した場合に、クリーニング処理が中断された状態であると判定することを特徴とする。
請求項11記載の発明は、請求項7または8記載のキャリッジの位置検知方法において、
前記インクジェットプリンタとして、当該インクジェットプリンタ内で行われた処理内容を記憶する処理内容記憶部を備えるものを用い、
前記クリーニング中断判定工程では、
前記処理内容記憶部内にクリーニング処理が開始された旨が記憶され、かつ、完了した旨が記憶されていない場合に、クリーニング処理が中断された状態であると判定することを特徴とする。
請求項12記載の発明は、請求項7または8記載のキャリッジの位置検知方法において、
前記インクジェットプリンタとして、
インクを貯留するメインタンクと、
前記記録ヘッド及び前記メインタンクに接続され、当該記録ヘッドにインクを供給するサブタンクと、
前記サブタンク内の圧力を検出する圧力センサと、
前記圧力センサの検出結果に基づいて前記メインタンクから前記サブタンクにインクを補充する補充ポンプとを備えるものを用い、
前記クリーニング中断判定工程では、
前記圧力センサにより前記サブタンク内の圧力が負圧でないと判定した場合に、クリーニング処理が中断された状態であると判定することを特徴とする。
請求項1,7に記載の発明によれば、クリーニング処理が中断された状態であると判定された場合には、キャリッジをクリーニング部の側に移動させてサブ検知センサで検知させることによって、基準位置に対する当該キャリッジの概略位置を算出し、算出された概略位置に基づいてキャリッジをクリーニング部に対向させ、当該クリーニング部によって記録ヘッドのクリーニング処理を行うので、記録ヘッドに対して適切にクリーニング処理を行うことができる。
また、クリーニング処理を行った後、キャリッジをメイン検知センサの側に移動させて基準位置に対する当該キャリッジの位置を算出するので、キャリッジの位置を正確に把握することができる。また、クリーニング処理を行わずにキャリッジを保湿部に移動させる場合と異なり、ノズルからのインク垂れを防止することができる。
よって、不正常な停止後に装置を動作させた場合であっても、ノズルからのインク垂れを防止しつつキャリッジの位置を正確に把握することができる。
請求項2〜6,8〜12記載の発明によれば、請求項1,7記載の発明と同様の効果を得ることができる。
以下、本発明に係るインクジェットプリンタについて、図面を参照しつつ説明する。なお、本実施の形態においては、インクジェットプリンタをシリアル方式のプリンタとして説明する。
図1は、インクジェットプリンタ1の概略構成を示す斜視図である。
この図に示すように、インクジェットプリンタ1は、記録媒体Kを搬送する搬送装置20と、記録ヘッド31によって記録媒体Kに画像を出力する画像記録部2と、記録ヘッド31にメンテナンスを行うメンテナンス部19とを備えている。
搬送装置20は、図示しない回転ローラ等を有しており、記録領域Dにおいて記録媒体Kを裏面側からプラテン(図示せず)で支持しつつ、搬送方向Yに搬送するようになっている。
画像記録部2は、記録媒体Kの上方に配設されたキャリッジレール30を有している。
キャリッジレール30は、搬送方向Yの直交方向(以下、走査方向Xとする)に延在しており、より詳細には、記録領域Dを挟んでホームポジション領域Cからクリーニング領域Eに亘って延在している。このキャリッジレール30には、キャリッジ3が支持されている。
キャリッジ3は、キャリッジレール30に沿ってホームポジション領域Cからクリーニング領域Eにかけて走査方向Xに移動するようになっている。
キャリッジ3には、ノズルから記録媒体Kに対してインク滴を吐出する4個の記録ヘッド31が搭載され、走査方向Xに沿って配設されている。これら記録ヘッド31は、ノズルから記録媒体Kに対してブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)等のインクを吐出するようになっている。なお、これらの記録ヘッド31a〜31dには、インクを一時的に貯留しつつ記録ヘッド31に供給するサブタンク(図示せず)が接続されている。
また、本実施の形態におけるキャリッジ3の下部には、位置検出用板32が設けられている。この位置検出用板32は、キャリッジ3の移動に伴って、後述の保湿側リミットセンサ90,ホームポジションセンサ91及びクリーニング側リミットセンサ92による検知位置を通過するようになっている。
メンテナンス部19は、図1,図2に示すように、保湿ユニット5及びクリーニングユニット4を有している。
保湿ユニット5は、待機状態の記録ヘッド31のノズルの保湿を行うものであり、ホームポジション領域Cに配設されている。
この保湿ユニット5は、キャリッジ3の下面33に略平行な上面を有するユニット本体51と、ユニット本体51上に配設された複数の保護キャップ部材50とを備えている。
ユニット本体51は、ホームポジション領域Cに移動したキャリッジ3に対向するよう配設されており、キャリッジレール30先端側(図中の左側)の端部から上方に突設された突当り部53を有している。この突当り部53は、キャリッジ3がホームポジション領域Cに移動した場合に、当該キャリッジ3によって押圧されることにより、ユニット本体51をキャリッジ3に追従させて走査方向Xに移動させるようになっている。
以上のユニット本体51には、走査方向Xと平行に延在する面に、同形状の2つのカム溝55が走査方向Xに離間して設けられている。これら2つのカム溝55は、キャリッジレール30の中央側から端部側(図中、右側から左側)に向かって緩やかに高くなるよう形成されており、保湿ユニット5の支持台(図示せず)に設けられたスライドころ22を係合させている。これらカム溝55及びスライドころ22は、ユニット本体51がキャリッジ3に追従して走査方向Xに移動するときに、当該ユニット本体51を上昇させて記録ヘッド31に近接させるようになっている。
保護キャップ部材50は、記録ヘッド31に当接して吐出面(図中、下側の面)を覆うことにより、当該吐出面のノズルを保湿するものであり、キャリッジ3上での各記録ヘッド31の位置に対応してユニット本体51上に配設されている。この保護キャップ部材50は、ゴム等の可撓性材料で形成された環状のキャップ部と、上方に開口した箱状に形成され内部にキャップ部を収容したケーシング部とによって吐出面を覆い、ノズルを保湿するようになっている。
以上の保湿ユニット5近傍におけるインクジェットプリンタ1の筐体には、保湿側リミットセンサ90と、本発明におけるメイン検知センサとしてのホームポジションセンサ91とが配設されている。
保湿側リミットセンサ90は、キャリッジ3の過剰移動を防止すべく、ホームポジション領域C側でのキャリッジ3の可動域の限界位置G1に配設されており、この限界位置G1にキャリッジ3が存在する場合に、検出信号を出力するようになっている。
ホームポジションセンサ91は、キャリッジ3の位置制御を行うための基準位置(ホームポジション)HPに配設されており、この基準位置HPにキャリッジ3が存在する場合に、検出信号を出力するようになっている。なお、本実施の形態においては、基準位置HPは、保湿ユニット5の対向位置となっている。
一方、クリーニングユニット4は、所定のタイミングで記録ヘッド31をクリーニングするものであり、上述の図1に示すように、クリーニング領域Eに配設されている。
このクリーニングユニット4は、ホームポジション領域Cからクリーニング領域Eに向かってインク吐出検査部44、清掃ブレード43及び吸引ユニット6をこの順に備えている。
インク吐出検査部44は、各記録ヘッド31のインク吐出状態を検査するものであり、記録ヘッド31のノズルからインク滴を吐出させつつ発光素子(図示せず)から出射された検出光を受光素子(図示せず)で受光し、インク滴が検出光を通過するときの受光量の変化を検出することにより、インク吐出状態を検査するようになっている。
清掃ブレード43は、可撓性の板状部材であり、各記録ヘッド31の吐出面を擦ることによって当該吐出面からインクを拭き取るようになっている。
吸引ユニット6は、吐出面のノズルからインクを異物とともに吸引するものであり、キャリッジ3の下面33に略平行な上面を有するユニット本体61と、ユニット本体61上に配設された複数の吸引キャップ部材60とを備えている。
ユニット本体61は、クリーニング領域Eに移動したキャリッジ3に対向するよう配設されており、キャリッジレール30先端側(図中の右側)の端部から上方に突設された突当り部63を有している。この突当り部63は、キャリッジ3がクリーニング領域Eに移動した場合に、当該キャリッジ3によって押圧されることにより、ユニット本体61をキャリッジ3に追従させて走査方向Xに移動させるようになっている。
以上のユニット本体61には、走査方向Xと平行に延在する面に、同形状の2つのカム溝65が走査方向Xに離間して設けられている。これら2つのカム溝65は、キャリッジレール30の中央側から端部側(図中、左側から右側)に向かって緩やかに高くなるよう形成されており、クリーニングユニット4の支持台(図示せず)に設けられたスライドころ22を係合させている。これらカム溝65及びスライドころ22は、ユニット本体61がキャリッジ3に追従して走査方向Xに移動するときに、当該ユニット本体61を上昇させて記録ヘッド31に近接させるようになっている。
吸引キャップ部材60は、記録ヘッド31に当接して吐出面を覆うものであり、キャリッジ3上での各記録ヘッド31の位置に対応してユニット本体61上に配設されている。この吸引キャップ部材60は、ゴム等の可撓性材料で形成された環状のキャップ部と、上方に開口した箱状に形成され内部にキャップ部を収容したケーシング部とによって吐出面を覆うようになっている。
この吸引キャップ部材60には、吸引ポンプ41を介して廃インクタンク42が接続されている。
吸引ポンプ41は、シリンダーポンプやチューブポンプを有しており、吸引キャップ部材60が記録ヘッド31の吐出面を覆った状態において、ノズルから記録ヘッド31内部のインクを異物とともに吸引するようになっている。
以上のクリーニングユニット4近傍におけるインクジェットプリンタ1の筐体には、本発明におけるサブ検知センサとしてのクリーニング側リミットセンサ92が配設されている。
クリーニング側リミットセンサ92は、キャリッジ3の過剰移動を防止すべく、クリーニング領域E側でのキャリッジ3の可動域の限界位置G2近傍に配設されており、この限界位置G2にキャリッジ3が存在する場合に、検出信号を出力するようになっている。
続いて、インクジェットプリンタ1の機能構成について説明する。
図3は、インクジェットプリンタ1の概略構成を示すブロック図である。
この図に示すように、インクジェットプリンタ1は、インターフェース(I/F)10、画像メモリ11、メモリコントローラ12、ヘッドドライバ13、モータコントローラ14、クリーニング中断判定部15及び制御部9を備えている。
インターフェース10は、ホストパソコン100をインクジェットプリンタ1に接続するものであり、当該ホストパソコン100から画像データや制御コマンドを受信するようになっている。
画像メモリ11は、画像データを読出可能に記憶するようになっている。
メモリコントローラ12は、インターフェース10から送信された画像データを画像メモリ11やヘッドドライバ13との間で送受信するものである。具体的には、メモリコントローラ12は、インターフェース10から送信された画像データを画像メモリ11に一時記憶させた後、記録すべき部分の画像データを画像メモリ11から順次読み出してヘッドドライバ13に送信するようになっている。
ヘッドドライバ13は、メモリコントローラ12から送信された画像データを記録ヘッド31に順次送信することにより、当該記録ヘッド31に画像を記録させるようになっている。
モータコントローラ14は、キャリッジ3を駆動させるための主走査モータ140や、搬送装置を駆動させるための副走査モータ141を制御するようになっている。
クリーニング中断判定部15は、クリーニングユニット4による記録ヘッド31のクリーニング処理が中断された状態であるか否かを判定するものであり、本実施の形態においては、インクジェットプリンタ1の起動処理や、エラー等の異常状態からの回復処理(以下、異常回復処理とする)のときにホームポジションセンサ91がキャリッジ3を検知しない場合に、クリーニング処理が中断された状態であると判定するようになっている。
制御部9は、CPUやROM、RAM等で構成されており、インクジェットプリンタ1の各部を駆動制御するようになっている。なお、本実施の形態においては、制御部9は、基準位置HPに対するキャリッジ3の位置に基づいて、当該キャリッジ3の位置制御を行うようになっている。
続いて、画像記録時におけるインクジェットプリンタ1の動作について説明する。
まず、制御部9が搬送装置20による記録媒体Kの搬送を停止させた状態で、キャリッジ3を記録領域D上で走査方向Xに1回走査させる。キャリッジ3が走査すると、記録ヘッド31がキャリッジ3に追従して走査する。
この走査の際に、制御部9が画像データに基づいて各記録ヘッド31のノズルから記録媒体Kに向かってインクを吐出させる。
以降、記録媒体Kを所定量だけ搬送する毎に上記の各動作を繰り返すことにより、各プロセスカラーの複数のドットからなる所望の画像が記録媒体Kの表面に順次記録される。
続いて、待機時におけるインクジェットプリンタ1の動作について説明する。
まず、制御部9がキャリッジ3をホームポジション領域Cに移動させると、キャリッジ3の側面が保湿ユニット5のユニット本体51における突当り部53に当接し、ユニット本体51をキャリッジレール30の先端側に押圧して移動させる。
ユニット本体51が移動すると、当該ユニット本体51のカム溝55と、支持台のスライドころ22とが直動カム機構として協働することにより、ユニット本体51を上昇させて記録ヘッド31に近接させる。
これにより、保護キャップ部材50が記録ヘッド31の吐出面に当接し、当該吐出面を覆って保湿する。
続いて、クリーニング処理時におけるインクジェットプリンタ1の動作について説明する。
まず、制御部9がキャリッジ3をクリーニング領域Eに移動させ、清掃ブレード43によって各記録ヘッド31の吐出面からインクを拭き取らせる。
次に、制御部9がキャリッジ3をクリーニング領域Eの端側に更に移動させると、キャリッジ3の側面が吸引ユニット6のユニット本体61における突当り部63に当接し、ユニット本体61をキャリッジレール30の先端側に押圧して移動させる。
ユニット本体61が移動すると、当該ユニット本体61のカム溝65と、支持台のスライドころ22とが直動カム機構として協働することにより、ユニット本体61を上昇させて記録ヘッド31に近接させる。
これにより、吸引キャップ部材60が記録ヘッド31の吐出面に当接し、当該吐出面を覆う。
そして、制御部9は、吸引ポンプ41によって記録ヘッド31のノズルからインクを異物とともに吸引する。
なお、以上のクリーニング処理においては、吸引ポンプ41によるインクの吸引前に、清掃ブレード43によって記録ヘッド31の吐出面からインクを拭き取らせることとしたが、吸引後に拭き取らせることとしても良いし、吸引前後にそれぞれ拭き取らせることとしても良い。また、清掃ブレード43によるインクの拭き取り後には、インク吐出検査部44により記録ヘッド31のインク吐出状態を検査させることとしても良い。
続いて、起動処理時や異常回復処理時におけるインクジェットプリンタ1の動作について、図4を参照しながら説明する。
まず、インクジェットプリンタ1がユーザから起動操作、或いは異常状態からの回復操作を受けると、制御部9は、起動処理または異常回復処理を行うとともに、クリーニング中断判定部15にクリーニング処理の中断の有無を判定させる(ステップS1)。
このステップS1においてクリーニング処理が中断されていると判定した場合(ステップS1;Yes)には、制御部9は、キャリッジ3をクリーニング領域Eに移動させてクリーニング側リミットセンサ92に検知させ(ステップS5)、この検知位置でキャリッジ3を停止させる(ステップS6)。
次に、制御部9は、基準位置HPからクリーニング側リミットセンサ92までの距離に基づいて、基準位置HPに対するキャリッジ3の位置を算出する(ステップS7)。但し、上述のようにクリーニング側リミットセンサ92はキャリッジ3の過剰移動を防止するためのセンサであり、キャリッジ3を位置制御するためのセンサではないため、ここで算出されるキャリッジ3の位置は、後述のステップS4で算出される位置よりも精度が劣っている。以下、このステップS7で算出されるキャリッジ3の位置を概略位置として説明する。
次に、制御部9は、ステップS7で算出した概略位置に基づいてキャリッジ3を大まかに位置制御しつつ、クリーニングユニット4によってキャリッジ3にクリーニング処理を行わせる(ステップS8)。
次に、制御部9は、キャリッジ3を基準位置HP近傍で移動させてホームポジションセンサ91に検知させ(ステップS2)、基準位置HPでキャリッジ3を停止させる(ステップS3)。
そして、制御部9は、基準位置HPに対するキャリッジ3の位置を「0」として設定する(ステップS4)。これにより、キャリッジ3の正確な位置制御が可能となる。
一方、上述のステップS1でクリーニング処理が中断されていないと判定した場合(ステップS1;No)には、制御部9は、クリーニング処理を行わずにステップS2に移行することにより、キャリッジ3の正確な位置制御を可能とする。
以上のインクジェットプリンタ1によれば、クリーニング処理が中断された状態であると判定された場合には、キャリッジ3をクリーニングユニット4の側に移動させてクリーニング側リミットセンサ92で検知させることによって、基準位置HPに対するキャリッジ3の概略位置を算出し、算出された概略位置に基づいてキャリッジ3をクリーニングユニット4に対向させ、当該クリーニングユニット4によって記録ヘッド31のクリーニング処理を行うので、記録ヘッド31に対して適切にクリーニング処理を行うことができる。
また、クリーニング処理を行った後、キャリッジ3をホームポジションセンサ91の側に移動させて基準位置HPに対する当該キャリッジ3の位置を算出するので、キャリッジ3の位置を正確に把握することができる。また、クリーニング処理を行わずにキャリッジ3をホームポジション領域Cに移動させる場合と異なり、ノズルからのインク垂れを防止することができる。
よって、不正常な停止後に装置を動作させた場合であっても、ノズルからのインク垂れを防止しつつキャリッジ3の位置を正確に把握することができる。
[変形例(1)]
次に、上記実施の形態の変形例(1)について説明する。なお、上記実施の形態と同様の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
図5に示すように、本変形例(1)に係るインクジェットプリンタ1Aは、クリーニング中断判定部15の代わりにクリーニング中断判定部15Aを備えている。
クリーニング中断判定部15Aは、図6に示すように、クリーニングユニット4近傍におけるインクジェットプリンタ1の筐体に、クリーニング位置判定センサ93を有している。このクリーニング位置判定センサ93は、クリーニングユニット4の対向位置に配設されており、この位置にキャリッジ3が存在する場合に、検出信号を出力するようになっている。
以上のクリーニング中断判定部15Aは,インクジェットプリンタ1の起動処理や、エラー等の異常状態からの回復処理(以下、異常回復処理とする)のときにクリーニング位置判定センサ93がキャリッジ3を検知した場合に、クリーニング処理が中断された状態であると判定するようになっている。
以上のようなインクジェットプリンタ1Aによっても、上記実施の形態と同様の効果を得ることができる。
[変形例(2)]
次に、上記実施の形態の変形例(2)について説明する。なお、上記実施の形態と同様の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
図7に示すように、本変形例(2)に係るインクジェットプリンタ1Bは、処理内容記憶部16を備え、またクリーニング中断判定部15の代わりにクリーニング中断判定部15Bを備えている。
処理内容記憶部16は、インクジェットプリンタ1B内で行われた処理内容を記憶するものであり、より詳細には、各処理について、開始する旨、実行中である旨、完了した旨をそれぞれ記憶するようになっている。なお、この処理内容記憶部16は、インクジェットプリンタ1Bの電源がOFFになっても記憶内容が失われないよう、不揮発性のメモリによって情報を記憶することが好ましい。
クリーニング中断判定部15Bは、処理内容記憶部16内にクリーニング処理が開始された旨が記憶され、かつ、完了した旨が記憶されていない場合に、クリーニング処理が中断された状態であると判定するようになっている。
以上のようなインクジェットプリンタ1Bによっても、上記実施の形態と同様の効果を得ることができる。
[変形例(3)]
次に、上記実施の形態の変形例(3)について説明する。なお、上記実施の形態と同様の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
図8に示すように、本変形例(3)に係るインクジェットプリンタ1Cは、サブタンク34を備え、またクリーニング中断判定部15の代わりにクリーニング中断判定部15Cを備えている。
サブタンク34は、記録ヘッド31にインクを供給するものであり、記録ヘッド31に接続された状態でキャリッジ3上に搭載されている。このサブタンク34には、圧力センサ35が設けられるとともに、補充ポンプ36を介してメインタンク37が接続されている。
圧力センサ35は、サブタンク34内の圧力を検出するものであり、この圧力の変動に応じて補充ポンプ36を駆動させ、メインタンク37内のインクをサブタンク34に補充させるようになっている。なお、サブタンク34内の圧力は、正常時には負圧であるが、クリーニング処理が中断した場合などの不正常時には負圧でなくなる(正圧となる)。
クリーニング中断判定部15Cは、圧力センサ35によりサブタンク34内の圧力が負圧でないと判定した場合に、クリーニング処理が中断された状態であると判定するようになっている。
以上のようなインクジェットプリンタ1Cによっても、上記実施の形態と同様の効果を得ることができる。
尚、本実施の形態における記述は、本発明に係るインクジェットプリンタの一例であり、これに限定されるものではない。細部構成及び細部動作に関しても適宜変更可能である。
例えば、上記実施の形態及び変形例においては、インクジェットプリンタ1をシリアル方式のプリンタとして説明したが、図9に示すように、ライン方式のプリンタとしても良い。ここで、図9に示すインクジェットプリンタ1Dは、記録領域Dに亘って延在するよう複数の記録ヘッド31をキャリッジ3上に有しており、このキャリッジ3を記録領域Dに位置させた状態で画像を記録する一方、待機時には記録ヘッド31をホームポジション領域Cの保湿ユニット5上に移動させ、クリーニング時には記録ヘッド31をクリーニング領域Eのクリーニングユニット4上に移動させるようになっている。このようなインクジェットプリンタ1Dによっても、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
本発明に係るインクジェットプリンタの概略構成を示す側面図である。 本発明に係るインクジェットプリンタの概略構成を示す概念図である。 本発明に係るインクジェットプリンタの概略構成を示すブロック図である。 起動処理時や異常回復処理時におけるインクジェットプリンタの動作を示すフローチャートである。 変形例におけるインクジェットプリンタの概略構成を示すブロック図である。 変形例に係るインクジェットプリンタの概略構成を示す概念図である。 変形例におけるインクジェットプリンタの概略構成を示すブロック図である。 変形例におけるインクジェットプリンタの概略構成を示すブロック図である。 変形例におけるインクジェットプリンタの概略構成を示す平面図である。
符号の説明
1,1A〜1D インクジェットプリンタ
3 キャリッジ
4 クリーニングユニット(クリーニング部)
5 保湿ユニット(保湿部)
9 制御部
15,15A〜15C クリーニング中断判定部(クリーニング中断判定手段)
16 処理内容記憶部
31 記録ヘッド
34 サブタンク
35 圧力センサ
36 補充ポンプ
37 メインタンク
91 ホームポジションセンサ(メイン検知センサ)
92 クリーニング側リミットセンサ(サブ検知センサ)
93 クリーニング位置判定センサ
K 記録媒体

Claims (12)

  1. ノズルから記録媒体に対してインク滴を吐出する記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドを搭載するとともに、記録媒体上を跨ぐよう当該記録ヘッドとともに移動可能なキャリッジと、
    前記キャリッジの可動領域の一端で前記記録ヘッドにおける前記ノズルの保湿を行う保湿部と、
    前記キャリッジの可動領域の他端で前記記録ヘッドのクリーニング処理を行うクリーニング部とを備えたインクジェットプリンタにおいて、
    クリーニング処理が中断された状態であるか否かを判定するクリーニング中断判定手段と、
    前記キャリッジの位置制御を行うための基準位置となる前記保湿部の対向位置で当該キャリッジを検知するメイン検知センサと、
    前記クリーニング部の近傍であって前記キャリッジの可動領域の前記クリーニング部側での限界位置で前記キャリッジを検知するサブ検知センサと、
    前記キャリッジ及び前記クリーニング部を制御する制御部とを有し、
    前記制御部は、
    前記クリーニング中断判定手段によりクリーニング処理が中断された状態であると判定された場合には、
    前記キャリッジを前記クリーニング部の側に移動させて前記サブ検知センサで検知させることによって、前記基準位置に対する当該キャリッジの概略位置を算出し、
    算出された前記概略位置に基づいて前記キャリッジを前記クリーニング部に対向させ、当該クリーニング部によって前記記録ヘッドのクリーニング処理を行った後、
    前記キャリッジを前記メイン検知センサの側に移動させて前記基準位置に対する当該キャリッジの位置を算出することを特徴とするインクジェットプリンタ。
  2. 請求項1記載のインクジェットプリンタにおいて、
    前記キャリッジの可動領域の前記保湿部側での限界位置で前記キャリッジを検知する検知センサを有することを特徴とするインクジェットプリンタ。
  3. 請求項1または2記載のインクジェットプリンタにおいて、
    前記クリーニング中断判定手段は、
    当該インクジェットプリンタの起動処理または異常回復処理のときに前記メイン検知センサが前記キャリッジを検知しない場合に、クリーニング処理が中断された状態であると判定することを特徴とするインクジェットプリンタ。
  4. 請求項1または2記載のインクジェットプリンタにおいて、
    前記クリーニング中断判定手段は、
    前記クリーニング部の対向位置で前記キャリッジを検知するクリーニング位置判定センサを有し、
    当該インクジェットプリンタの起動処理または異常回復処理のときに前記クリーニング位置判定センサが前記キャリッジを検知した場合に、クリーニング処理が中断された状態であると判定することを特徴とするインクジェットプリンタ。
  5. 請求項1または2記載のインクジェットプリンタにおいて、
    当該インクジェットプリンタ内で行われた処理内容を記憶する処理内容記憶部を備え、
    前記クリーニング中断判定手段は、
    前記処理内容記憶部内にクリーニング処理が開始された旨が記憶され、かつ、完了した旨が記憶されていない場合に、クリーニング処理が中断された状態であると判定することを特徴とするインクジェットプリンタ。
  6. 請求項1または2記載のインクジェットプリンタにおいて、
    インクを貯留するメインタンクと、
    前記記録ヘッド及び前記メインタンクに接続され、当該記録ヘッドにインクを供給するサブタンクと、
    前記サブタンク内の圧力を検出する圧力センサと、
    前記圧力センサの検出結果に基づいて前記メインタンクから前記サブタンクにインクを補充する補充ポンプとを備え、
    前記クリーニング中断判定手段は、
    前記圧力センサにより前記サブタンク内の圧力が負圧でないと判定した場合に、クリーニング処理が中断された状態であると判定することを特徴とするインクジェットプリンタ。
  7. ノズルから記録媒体に対してインク滴を吐出する記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドを搭載するとともに、記録媒体上を跨ぐよう当該記録ヘッドとともに移動可能なキャリッジと、
    前記キャリッジの可動領域の一端で前記記録ヘッドにおける前記ノズルの保湿を行う保湿部と、
    前記キャリッジの可動領域の他端で前記記録ヘッドのクリーニング処理を行うクリーニング部とを備えたインクジェットプリンタで前記キャリッジの位置を検知するキャリッジの位置検知方法において、
    前記インクジェットプリンタとして、
    前記キャリッジの位置制御を行うための基準位置となる前記保湿部の対向位置で当該キャリッジを検知するメイン検知センサと、
    前記クリーニング部の近傍であって前記キャリッジの可動領域の前記クリーニング部側での限界位置で前記キャリッジを検知するサブ検知センサとを備えるものを用い、
    クリーニング処理が中断された状態であるか否かを判定するクリーニング中断判定工程を行った後、
    クリーニング処理が中断された状態であると判定された場合には、
    前記キャリッジを前記クリーニング部の側に移動させて前記サブ検知センサで検知させることによって、前記基準位置に対する当該キャリッジの概略位置を算出する第1位置算出工程と、
    算出された前記概略位置に基づいて前記キャリッジを前記クリーニング部に対向させ、当該クリーニング部によって前記記録ヘッドのクリーニング処理を行うクリーニング処理工程と、
    前記キャリッジを前記メイン検知センサの側に移動させて前記基準位置に対する当該キャリッジの位置を算出する第2位置算出工程とを行うことを特徴とするキャリッジの位置検知方法。
  8. 請求項7記載のキャリッジの位置検知方法において、
    前記インクジェットプリンタとして、
    前記キャリッジの可動領域の前記保湿部側での限界位置で前記キャリッジを検知する検知センサを有するものを用いることを特徴とするキャリッジの位置検知方法。
  9. 請求項7または8記載のキャリッジの位置検知方法において、
    前記クリーニング中断判定工程では、
    前記インクジェットプリンタの起動処理または異常回復処理のときに前記メイン検知センサが前記キャリッジを検知しない場合に、クリーニング処理が中断された状態であると判定することを特徴とするキャリッジの位置検知方法。
  10. 請求項7または8記載のキャリッジの位置検知方法において、
    前記インクジェットプリンタとして、前記クリーニング部の対向位置で前記キャリッジを検知するクリーニング位置判定センサを備えるものを用い、
    前記クリーニング中断判定工程では、
    前記インクジェットプリンタの起動処理または異常回復処理のときに前記クリーニング位置判定センサが前記キャリッジを検知した場合に、クリーニング処理が中断された状態であると判定することを特徴とするキャリッジの位置検知方法。
  11. 請求項7または8記載のキャリッジの位置検知方法において、
    前記インクジェットプリンタとして、当該インクジェットプリンタ内で行われた処理内容を記憶する処理内容記憶部を備えるものを用い、
    前記クリーニング中断判定工程では、
    前記処理内容記憶部内にクリーニング処理が開始された旨が記憶され、かつ、完了した旨が記憶されていない場合に、クリーニング処理が中断された状態であると判定することを特徴とするキャリッジの位置検知方法。
  12. 請求項7または8記載のキャリッジの位置検知方法において、
    前記インクジェットプリンタとして、
    インクを貯留するメインタンクと、
    前記記録ヘッド及び前記メインタンクに接続され、当該記録ヘッドにインクを供給するサブタンクと、
    前記サブタンク内の圧力を検出する圧力センサと、
    前記圧力センサの検出結果に基づいて前記メインタンクから前記サブタンクにインクを補充する補充ポンプとを備えるものを用い、
    前記クリーニング中断判定工程では、
    前記圧力センサにより前記サブタンク内の圧力が負圧でないと判定した場合に、クリーニング処理が中断された状態であると判定することを特徴とするキャリッジの位置検知方法。
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