JPH06344548A - インクジェット記録装置 - Google Patents
インクジェット記録装置Info
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- JPH06344548A JPH06344548A JP16000593A JP16000593A JPH06344548A JP H06344548 A JPH06344548 A JP H06344548A JP 16000593 A JP16000593 A JP 16000593A JP 16000593 A JP16000593 A JP 16000593A JP H06344548 A JPH06344548 A JP H06344548A
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- ink
- head
- carriage
- electric contact
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- Ink Jet (AREA)
- Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 複数の記録ヘッド上の電気配線端子を各々電
気的な接続を行うコネクタと記録ヘッドとの接続時に必
要な挿入力を低減させることにより、接続時に発生する
位置ずれ量を最小限に止めると共に、最高の記録品位の
確保が可能なインクジェット記録装置を提供する。 【構成】 吐出エネルギー発生素子に信号を伝達するた
めの電気接点部を有し、前記可動部材に対して位置決め
される複数個の記録ヘッドと、前記記録ヘッドの各電気
接点部に結合解除可能な複数個の電気接点部を有する電
気配線部材とを有し、前記電気配線部材の複数個の電気
接点部が、前記記録ヘッドの電気接点部との結合時に、
複数個中の所定個数から順次接続が開始されるよう構成
する。
気的な接続を行うコネクタと記録ヘッドとの接続時に必
要な挿入力を低減させることにより、接続時に発生する
位置ずれ量を最小限に止めると共に、最高の記録品位の
確保が可能なインクジェット記録装置を提供する。 【構成】 吐出エネルギー発生素子に信号を伝達するた
めの電気接点部を有し、前記可動部材に対して位置決め
される複数個の記録ヘッドと、前記記録ヘッドの各電気
接点部に結合解除可能な複数個の電気接点部を有する電
気配線部材とを有し、前記電気配線部材の複数個の電気
接点部が、前記記録ヘッドの電気接点部との結合時に、
複数個中の所定個数から順次接続が開始されるよう構成
する。
Description
【0001】本発明はインクジェット記録方式の記録装
置に関し、更に詳しくは記録ヘッドへ記録信号伝達を行
う電気接点の接続が容易なインクジェット記録装置に関
する。
置に関し、更に詳しくは記録ヘッドへ記録信号伝達を行
う電気接点の接続が容易なインクジェット記録装置に関
する。
【0001】
【従来の技術】従来、紙やOHP用シート等の記録媒体
(以下記録紙又は単に紙ともいう)に対して記録を行う
記録装置は、種々の記録方式による記録ヘッドを搭載し
た形態で提案されている。この記録ヘッドには、ワイヤ
ドット方式、感熱方式、熱転写方式、インクジェット方
式によるもの等がある。
(以下記録紙又は単に紙ともいう)に対して記録を行う
記録装置は、種々の記録方式による記録ヘッドを搭載し
た形態で提案されている。この記録ヘッドには、ワイヤ
ドット方式、感熱方式、熱転写方式、インクジェット方
式によるもの等がある。
【0002】この中でも、特にインクジェット方式は、
記録用紙に直接インクを噴射するものであり、ランニン
グコストが安く、記録動作が静かである等の利点を有し
た記録方式として注目されている。
記録用紙に直接インクを噴射するものであり、ランニン
グコストが安く、記録動作が静かである等の利点を有し
た記録方式として注目されている。
【0003】また近年のインクジェット記録装置、とり
わけ記録ヘッドにあっては、その製造が半導体デバイス
における成膜技術やマイクロ加工技術によって行われる
ようになり、より小型でかつ廉価な記録ヘッドが実現さ
れつつある。これに伴い、装置自体の構成も小型且つ簡
潔なものとされつつある。
わけ記録ヘッドにあっては、その製造が半導体デバイス
における成膜技術やマイクロ加工技術によって行われる
ようになり、より小型でかつ廉価な記録ヘッドが実現さ
れつつある。これに伴い、装置自体の構成も小型且つ簡
潔なものとされつつある。
【0004】一方、前記利点を有するインクジェット記
録装置は、電子タイプライタ、ワードプロセッサ、ファ
クシミリ、複写機等、種々の装置の記録装置として広範
囲に用いられつつある。この場合、インクジェット記録
装置は、これら装置固有の機能、使用形態に対応した構
成を備える。
録装置は、電子タイプライタ、ワードプロセッサ、ファ
クシミリ、複写機等、種々の装置の記録装置として広範
囲に用いられつつある。この場合、インクジェット記録
装置は、これら装置固有の機能、使用形態に対応した構
成を備える。
【0005】また電子タイプライタやワードプロセッサ
等では、小型且つ軽量で携帯可能なものが、その傾向の
1つとしてあり、この見地からも、これら装置に用いら
れるインクジェット記録装置の小型且つ簡潔な構成が望
まれている。
等では、小型且つ軽量で携帯可能なものが、その傾向の
1つとしてあり、この見地からも、これら装置に用いら
れるインクジェット記録装置の小型且つ簡潔な構成が望
まれている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上述べた近年のイン
クジェット記録装置の1つの傾向、即ち装置の小型化、
簡潔化は、インクジェット記録装置を構成する要素その
ものの簡潔化やこれら要素各々を関連づける機構の簡潔
化を要請する。
クジェット記録装置の1つの傾向、即ち装置の小型化、
簡潔化は、インクジェット記録装置を構成する要素その
ものの簡潔化やこれら要素各々を関連づける機構の簡潔
化を要請する。
【0007】また、特にカラーのインクジェット記録装
置においては、複数色の記録ヘッドにより吐出されるイ
ンク液滴の重ね合わせ精度が重要であるため、各記録ヘ
ッドを予め決められた精度の相互関係を保ちながら、確
実に位置決めし、作用し得る外力に対する確実な保持が
必要という技術的課題をもっていた。
置においては、複数色の記録ヘッドにより吐出されるイ
ンク液滴の重ね合わせ精度が重要であるため、各記録ヘ
ッドを予め決められた精度の相互関係を保ちながら、確
実に位置決めし、作用し得る外力に対する確実な保持が
必要という技術的課題をもっていた。
【0008】本発明は上述の課題を解決するためになさ
れたものであり、その目的とするところは、記録ヘッド
の電気配線端子と電気的な接続を行う接点部の接続動作
によって記録ヘッドに作用する外力を低減することによ
り、記録ヘッドの保持を確実にして、最高の記録品位の
確保が可能なインクジェット記録装置を提供することに
ある。
れたものであり、その目的とするところは、記録ヘッド
の電気配線端子と電気的な接続を行う接点部の接続動作
によって記録ヘッドに作用する外力を低減することによ
り、記録ヘッドの保持を確実にして、最高の記録品位の
確保が可能なインクジェット記録装置を提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明に係る代表的な構成は、被記録媒体に対して相
対的に移動しうる可動部材に、インクを吐出して記録を
行うための記録ヘッドを搭載したインクジェット記録装
置において、吐出エネルギー発生素子に信号を伝達する
ための電気接点部を有し、前記可動部材に対して位置決
めされる複数個の記録ヘッドと、前記記録ヘッドの各電
気接点部に結合解除可能な複数個の電気接点部を有する
電気配線部材とを有し、前記電気配線部材の複数個の電
気接点部が、前記記録ヘッドの電気接点部との結合時
に、複数個中の所定個数から順次接続が開始されるよう
構成したことを特徴としてなる。
の本発明に係る代表的な構成は、被記録媒体に対して相
対的に移動しうる可動部材に、インクを吐出して記録を
行うための記録ヘッドを搭載したインクジェット記録装
置において、吐出エネルギー発生素子に信号を伝達する
ための電気接点部を有し、前記可動部材に対して位置決
めされる複数個の記録ヘッドと、前記記録ヘッドの各電
気接点部に結合解除可能な複数個の電気接点部を有する
電気配線部材とを有し、前記電気配線部材の複数個の電
気接点部が、前記記録ヘッドの電気接点部との結合時
に、複数個中の所定個数から順次接続が開始されるよう
構成したことを特徴としてなる。
【0010】
【作用】前記構成にあっては、複数個の記録ヘッドの電
気接点部を電気配線部材の複数個の電気接点部を結合す
るに際し、全部が同時に結合を開始しない。即ち、電気
接点部の結合に際しては、結合開始時に大きな力を必要
とするが、複数個の電気接点部の結合に際して大きな力
を必要とする結合開始時を分散することにより、結合時
に必要な力を低減させ、結合時に生ずる位置ずれ等を最
小限に止めることが可能となる。
気接点部を電気配線部材の複数個の電気接点部を結合す
るに際し、全部が同時に結合を開始しない。即ち、電気
接点部の結合に際しては、結合開始時に大きな力を必要
とするが、複数個の電気接点部の結合に際して大きな力
を必要とする結合開始時を分散することにより、結合時
に必要な力を低減させ、結合時に生ずる位置ずれ等を最
小限に止めることが可能となる。
【0011】
【実施例】次に本発明の一実施例に係るインクジェット
記録装置について図面を参照して具体的に説明する。
記録装置について図面を参照して具体的に説明する。
【0012】〔第一実施例〕図1は本発明の実施例に係
るインクジェット記録装置の模式的外観斜視図である。
図1において、メインケース2001は装置ケースの一部を
なす。即ち、メインケース2001は、図2及び図3にてイ
ンクジェット記録装置(以下、単に装置ともいう)のフ
レームの一部に固定され、これによりこの装置の両端部
分、即ち記録紙が搬送される搬送経路に対応した部分を
除いた両端部分を被覆する。この両端部分のうち、一方
には記録ヘッドのホームポジションが規定され、このホ
ームポジションが規定される部分には非記録時等に記録
ヘッドが位置し、また記録ヘッドの吐出回復処理を行う
ための吐出回復ユニットが設けられる。これにより、装
置ケースの一部が開けられた装置の保守点検等が行われ
るとき等、不用意に記録ヘッドや吐出回復ユニットに触
れ、これらに位置ずれを生じさせたり、これら自体を傷
めたりすることを防止することが出来る。
るインクジェット記録装置の模式的外観斜視図である。
図1において、メインケース2001は装置ケースの一部を
なす。即ち、メインケース2001は、図2及び図3にてイ
ンクジェット記録装置(以下、単に装置ともいう)のフ
レームの一部に固定され、これによりこの装置の両端部
分、即ち記録紙が搬送される搬送経路に対応した部分を
除いた両端部分を被覆する。この両端部分のうち、一方
には記録ヘッドのホームポジションが規定され、このホ
ームポジションが規定される部分には非記録時等に記録
ヘッドが位置し、また記録ヘッドの吐出回復処理を行う
ための吐出回復ユニットが設けられる。これにより、装
置ケースの一部が開けられた装置の保守点検等が行われ
るとき等、不用意に記録ヘッドや吐出回復ユニットに触
れ、これらに位置ずれを生じさせたり、これら自体を傷
めたりすることを防止することが出来る。
【0013】中央部ケース2003は、同様に装置ケースの
一部をなし、主に記録ヘッドが移動する部分を覆う。中
央部ケース2003は、装置に対して簡易に着脱出来るよう
設けられ、その一部には後述の排紙ローラに対応して設
けられる拍車が取り付けられている。中央部ケース2003
が装置に装着されることにより、この拍車は適切な押圧
力をもって排紙ローラに圧接することが出来る。給紙蓋
2005は装置ケースの一部をなし、開閉自在に設けられ
る。給紙蓋2005は、その略矩形の形状における図中手前
側の辺の両端が軸支され、これを回動軸として図中上方
側へ開けられ所定の角度で保持されるように設けられ
る。そして、給紙蓋2005は、この角度で保持された状態
で後述の給紙トレイと略直線状となり、これにより記録
紙を載置することが可能となる。インク蓋2007は、装置
手前側に設けられ、装置ケースの一部を構成する。イン
ク蓋2007は、装置手前側下部に設けられる軸によって回
動自在に軸支される。これにより、蓋2007を必要に応じ
て手前側に開けることが出来る。この結果、装置内部に
収納されるインクカートリッジの装着及び取り外しとい
った脱着動作を行うことが可能となる。
一部をなし、主に記録ヘッドが移動する部分を覆う。中
央部ケース2003は、装置に対して簡易に着脱出来るよう
設けられ、その一部には後述の排紙ローラに対応して設
けられる拍車が取り付けられている。中央部ケース2003
が装置に装着されることにより、この拍車は適切な押圧
力をもって排紙ローラに圧接することが出来る。給紙蓋
2005は装置ケースの一部をなし、開閉自在に設けられ
る。給紙蓋2005は、その略矩形の形状における図中手前
側の辺の両端が軸支され、これを回動軸として図中上方
側へ開けられ所定の角度で保持されるように設けられ
る。そして、給紙蓋2005は、この角度で保持された状態
で後述の給紙トレイと略直線状となり、これにより記録
紙を載置することが可能となる。インク蓋2007は、装置
手前側に設けられ、装置ケースの一部を構成する。イン
ク蓋2007は、装置手前側下部に設けられる軸によって回
動自在に軸支される。これにより、蓋2007を必要に応じ
て手前側に開けることが出来る。この結果、装置内部に
収納されるインクカートリッジの装着及び取り外しとい
った脱着動作を行うことが可能となる。
【0014】排紙トレイ2009は装置に対して着脱自在に
装着される。即ち、排紙トレイ2009は装置後部において
所定の角度を有して装着され、これにより記録を終了し
た記録紙を順次積層することが出来る。操作部2011は、
装置手前のメインケース2001の一方に設けられる。操作
部2011は装置の状態等の情報を表示する表示部2011Bと
装置に対する各種指令を入力するためのキー2011A とを
備える。
装着される。即ち、排紙トレイ2009は装置後部において
所定の角度を有して装着され、これにより記録を終了し
た記録紙を順次積層することが出来る。操作部2011は、
装置手前のメインケース2001の一方に設けられる。操作
部2011は装置の状態等の情報を表示する表示部2011Bと
装置に対する各種指令を入力するためのキー2011A とを
備える。
【0015】図2及び図3は、本発明の一実施例に係る
インクジェット記録装置を図1に表示した装置カバーを
除いて示す図であり、それぞれ側方からみた断面図及び
上面図である。尚、図3では記録ヘッドとこれを載置し
て移動するためのキャリッジ、及びこれらの移動のため
の駆動系が省かれている。
インクジェット記録装置を図1に表示した装置カバーを
除いて示す図であり、それぞれ側方からみた断面図及び
上面図である。尚、図3では記録ヘッドとこれを載置し
て移動するためのキャリッジ、及びこれらの移動のため
の駆動系が省かれている。
【0016】図2及び図3において、給紙トレイは、図
1に示した給紙蓋2005が開けられた状態(図2及び図3
には図示されない)で、この給紙蓋2005と共に給紙部を
構成する。給紙トレイ601 は、その給紙方向における後
端部に設けた回動軸601Aが、装置のフレームをなす側板
2017によって回動自在に軸支され、また給紙トレイ601
の前端は、ばね602 によって図2中上方に付勢されてい
る。これら構成により、給紙トレイ601 状に積層される
記録紙(図2及び図3には図示されない。また以下にお
いて、記録紙はプラスチックシート等を含み、広く被記
録媒体を意味する)は、その先端がピックアップローラ
604 に押圧される。尚、上述した給紙機構において、図
3に示される601Cは記録紙のサイズに応じて給紙を案内
するためのガイド板であり、601Dはガイド板601Cが記録
紙のサイズに応じて移動するための溝である。
1に示した給紙蓋2005が開けられた状態(図2及び図3
には図示されない)で、この給紙蓋2005と共に給紙部を
構成する。給紙トレイ601 は、その給紙方向における後
端部に設けた回動軸601Aが、装置のフレームをなす側板
2017によって回動自在に軸支され、また給紙トレイ601
の前端は、ばね602 によって図2中上方に付勢されてい
る。これら構成により、給紙トレイ601 状に積層される
記録紙(図2及び図3には図示されない。また以下にお
いて、記録紙はプラスチックシート等を含み、広く被記
録媒体を意味する)は、その先端がピックアップローラ
604 に押圧される。尚、上述した給紙機構において、図
3に示される601Cは記録紙のサイズに応じて給紙を案内
するためのガイド板であり、601Dはガイド板601Cが記録
紙のサイズに応じて移動するための溝である。
【0017】ピックアップローラ604 は、半月ローラ60
4A及びアイドラローラ604Bの一対のローラからなり、半
月ローラ604Aは図2に示されるように、その横断面が円
の一部を切り欠いた形状を有し、アイドラローラ604B
は、その横断面が半月ローラ604Aの円周部分の径より僅
かに小さな径の円形状を有する。ピックアップローラ60
4 は、給紙トレイ601 の前端近傍に所定の間隔をおいて
2個設けられ、これらピックアップローラ604 は、記録
紙が給紙される方向と垂直な方向に延在するピックアッ
プローラ軸604Cに固定される。ピックアップローラ軸60
4Cの一端はフレーム2017の一部に回動自在に支持され、
他端はクラッチ619 と接続する。これにより、図示しな
いモータの駆動力はクラッチ619 を介してピックアップ
ローラ軸604Cに伝達され、ピックアップローラ604 を回
転させることが出来る。
4A及びアイドラローラ604Bの一対のローラからなり、半
月ローラ604Aは図2に示されるように、その横断面が円
の一部を切り欠いた形状を有し、アイドラローラ604B
は、その横断面が半月ローラ604Aの円周部分の径より僅
かに小さな径の円形状を有する。ピックアップローラ60
4 は、給紙トレイ601 の前端近傍に所定の間隔をおいて
2個設けられ、これらピックアップローラ604 は、記録
紙が給紙される方向と垂直な方向に延在するピックアッ
プローラ軸604Cに固定される。ピックアップローラ軸60
4Cの一端はフレーム2017の一部に回動自在に支持され、
他端はクラッチ619 と接続する。これにより、図示しな
いモータの駆動力はクラッチ619 を介してピックアップ
ローラ軸604Cに伝達され、ピックアップローラ604 を回
転させることが出来る。
【0018】給紙トレイ601 上に積層される記録紙は、
上述のように、ピックアップローラ604 に押圧されてい
る。このためピックアップローラ604 が回転すると、記
録紙はまず、半月ローラ604Aの切欠部と円周部の連結部
である肩の部分によって押し出され、更にピックアップ
ローラ604 と、図21及び図22に示される分離板605 との
協働によって記録紙搬送路へ送り出される。
上述のように、ピックアップローラ604 に押圧されてい
る。このためピックアップローラ604 が回転すると、記
録紙はまず、半月ローラ604Aの切欠部と円周部の連結部
である肩の部分によって押し出され、更にピックアップ
ローラ604 と、図21及び図22に示される分離板605 との
協働によって記録紙搬送路へ送り出される。
【0019】紙送りローラ606 は、記録紙の搬送路上ピ
ックアップローラ604 の下流側に配設される。紙送りロ
ーラ606 は、図3に示されるように、搬送される記録紙
の幅方向において所定の間隔を有して4個配設され、こ
れら4個の紙送りローラ606は紙送りローラ軸606A(図
3には図示されない)に固定されている。これにより、
不図示の紙送りモータの駆動力が紙送りローラ軸606Aに
伝達され、紙送りモータ606 を回転させることが出来
る。
ックアップローラ604 の下流側に配設される。紙送りロ
ーラ606 は、図3に示されるように、搬送される記録紙
の幅方向において所定の間隔を有して4個配設され、こ
れら4個の紙送りローラ606は紙送りローラ軸606A(図
3には図示されない)に固定されている。これにより、
不図示の紙送りモータの駆動力が紙送りローラ軸606Aに
伝達され、紙送りモータ606 を回転させることが出来
る。
【0020】ピンチローラ607 は紙送りローラ606 のそ
れぞれに対応して設けられ、その円周面を紙送りローラ
606 の円周面に当接するように配設される。ピンチロー
ラホルダ611 はピンチローラ607 のそれぞれに対応して
設けられ、その一方の端部でピンチローラ607 を回動可
能に軸支する。キャリッジレール613 は、後述されるキ
ャリッジの移動領域に渡って延在するように設けられ
る。ピンチローラホルダ611 はその他方の端部をキャリ
ッジレール613 によって軸支され、またキャリッジレー
ル613 とピンチローラホルダ611 との間に保持されるば
ね614 によって、図2中斜め下方に付勢されている。こ
れにより、ピンチローラ607 は、紙送りローラ606 との
間に搬送されてくる記録紙を紙送りローラ606 へ押圧
し、紙送りローラ606 はこの押圧力によって生じる記録
紙との間に生ずる摩擦力によって記録紙を搬送すること
が出来る。
れぞれに対応して設けられ、その円周面を紙送りローラ
606 の円周面に当接するように配設される。ピンチロー
ラホルダ611 はピンチローラ607 のそれぞれに対応して
設けられ、その一方の端部でピンチローラ607 を回動可
能に軸支する。キャリッジレール613 は、後述されるキ
ャリッジの移動領域に渡って延在するように設けられ
る。ピンチローラホルダ611 はその他方の端部をキャリ
ッジレール613 によって軸支され、またキャリッジレー
ル613 とピンチローラホルダ611 との間に保持されるば
ね614 によって、図2中斜め下方に付勢されている。こ
れにより、ピンチローラ607 は、紙送りローラ606 との
間に搬送されてくる記録紙を紙送りローラ606 へ押圧
し、紙送りローラ606 はこの押圧力によって生じる記録
紙との間に生ずる摩擦力によって記録紙を搬送すること
が出来る。
【0021】記録紙の記録面を規制するためのプラテン
608 は、記録紙搬送路上において紙送りローラ606 等の
下流側であって後述の記録ヘッドに対向可能な部位に配
設される。更にプラテン608 の下流側には、排紙ローラ
609 が設けられる。排紙ローラ609 は図3に示すよう
に、搬送される記録紙の幅方向に所定間隔を有して9個
配設され、これらは排紙ローラ軸609Aに固定される。排
紙ローラ軸609Aは不図示のモータによって回転し、排紙
ローラ609 を回転させる。これにより、排紙ローラ609
と図1に示した中央部ケース2003によって保持される拍
車との協働によって図1に示した排紙トレイ2009へ記録
紙を排紙する。
608 は、記録紙搬送路上において紙送りローラ606 等の
下流側であって後述の記録ヘッドに対向可能な部位に配
設される。更にプラテン608 の下流側には、排紙ローラ
609 が設けられる。排紙ローラ609 は図3に示すよう
に、搬送される記録紙の幅方向に所定間隔を有して9個
配設され、これらは排紙ローラ軸609Aに固定される。排
紙ローラ軸609Aは不図示のモータによって回転し、排紙
ローラ609 を回転させる。これにより、排紙ローラ609
と図1に示した中央部ケース2003によって保持される拍
車との協働によって図1に示した排紙トレイ2009へ記録
紙を排紙する。
【0022】以上説明した記録紙搬送路において、給紙
トレイ601 上に積層される記録紙は、ピックアップロー
ラ604 と分離板605 とによって一枚ずつ分離されて搬送
路へ給紙され、この給紙される記録紙は、紙ガイド608A
によって案内されながら紙送りローラ606 とピンチロー
ラ607 との間に搬送される。この搬送の間に、記録紙
は、紙端部検出センサレバー615 の一端に接触する。こ
の接触によるレバー615の他端の動作が紙端部フォトセ
ンサ617 による検出状態を変化させ、この検出状態の変
化によって記録紙の端部を検出することが出来る。また
後述のキャリッジの下部には反射型の紙幅センサ623 が
設けられており、これによって搬送される記録紙の紙幅
を検出することが出来る。
トレイ601 上に積層される記録紙は、ピックアップロー
ラ604 と分離板605 とによって一枚ずつ分離されて搬送
路へ給紙され、この給紙される記録紙は、紙ガイド608A
によって案内されながら紙送りローラ606 とピンチロー
ラ607 との間に搬送される。この搬送の間に、記録紙
は、紙端部検出センサレバー615 の一端に接触する。こ
の接触によるレバー615の他端の動作が紙端部フォトセ
ンサ617 による検出状態を変化させ、この検出状態の変
化によって記録紙の端部を検出することが出来る。また
後述のキャリッジの下部には反射型の紙幅センサ623 が
設けられており、これによって搬送される記録紙の紙幅
を検出することが出来る。
【0023】紙送りローラ606 は、記録ヘッドによる記
録動作に応じて、例えば、記録ヘッドによる記録の1ラ
イン分の長さずつ記録紙を搬送し、これによって記録紙
上に文字、画像等の記録がなされて行く。この際、記録
紙は紙押さえ板ばね621 によってプラテン608 方向へ付
勢され、記録紙の記録領域を平坦に保つことが出来る。
記録のなされた記録紙は、排紙ローラ609 によって排紙
トレイ上に排紙される。
録動作に応じて、例えば、記録ヘッドによる記録の1ラ
イン分の長さずつ記録紙を搬送し、これによって記録紙
上に文字、画像等の記録がなされて行く。この際、記録
紙は紙押さえ板ばね621 によってプラテン608 方向へ付
勢され、記録紙の記録領域を平坦に保つことが出来る。
記録のなされた記録紙は、排紙ローラ609 によって排紙
トレイ上に排紙される。
【0024】以上示した給紙トレイ601 から排紙ローラ
609 、更に図1に示した排紙トレイ2009に至る記録紙搬
送路は、図2から明らかなように、緩やかなV字状をな
しているため、記録紙の腰によって記録紙がプラテン60
8 に密着することが出来、これにより、記録紙の記録領
域を平坦に保つことが出来る。
609 、更に図1に示した排紙トレイ2009に至る記録紙搬
送路は、図2から明らかなように、緩やかなV字状をな
しているため、記録紙の腰によって記録紙がプラテン60
8 に密着することが出来、これにより、記録紙の記録領
域を平坦に保つことが出来る。
【0025】図2において、記録ヘッド部は、図4にて
詳述される各インク色に対応した4つの記録ヘッドチッ
プを備える。これらヘッドチップは容易に着脱出来るよ
うに、キャリッジ部200 のキャリッジ本体201 に装着さ
れる。203 はキャリッジカバーであり、また205 はヘッ
ドカバーである。これらカバーがキャリッジ本体201に
装着されることによって、上記記録ヘッドチップへの電
気的接続及び上記チップの位置決め、固定等がなされ
る。キャリッジ本体201 の一部に取り付けられるサブイ
ンクタンク300 は、インク供給系内の気泡の補集及びキ
ャリッジ移動に伴ってインク供給系内に生じる圧力変動
の緩衝を行い、これにより、上記気泡や圧力変動による
影響を記録ヘッドに及ぼさないようにすることが出来
る。キャリッジ本体201 は、ガイド軸213 (図2(A)
にはその横断面のみが示される)と摺動可能に係合し、
またキャリッジ本体201 にその一部が接続されるベルト
が不図示のキャリッジモータによって駆動される。これ
により、キャリッジ本体201 及び上述した記録ヘッド部
1以下、キャリッジ201 に搭載される各要素は、ガイド
軸213 に沿った移動が可能となる。
詳述される各インク色に対応した4つの記録ヘッドチッ
プを備える。これらヘッドチップは容易に着脱出来るよ
うに、キャリッジ部200 のキャリッジ本体201 に装着さ
れる。203 はキャリッジカバーであり、また205 はヘッ
ドカバーである。これらカバーがキャリッジ本体201に
装着されることによって、上記記録ヘッドチップへの電
気的接続及び上記チップの位置決め、固定等がなされ
る。キャリッジ本体201 の一部に取り付けられるサブイ
ンクタンク300 は、インク供給系内の気泡の補集及びキ
ャリッジ移動に伴ってインク供給系内に生じる圧力変動
の緩衝を行い、これにより、上記気泡や圧力変動による
影響を記録ヘッドに及ぼさないようにすることが出来
る。キャリッジ本体201 は、ガイド軸213 (図2(A)
にはその横断面のみが示される)と摺動可能に係合し、
またキャリッジ本体201 にその一部が接続されるベルト
が不図示のキャリッジモータによって駆動される。これ
により、キャリッジ本体201 及び上述した記録ヘッド部
1以下、キャリッジ201 に搭載される各要素は、ガイド
軸213 に沿った移動が可能となる。
【0026】また図2において、ポジションレバー211
は、その一方の端部がキャリッジ本体201 の一部に設け
られた軸211Cによって回動自在に軸支され、これによ
り、操作者が手動によってその位置を変えることが出来
る。またポジションレバー211の他方の端部には半球状
の凸部211Bが設けられ、これがキャリッジ部200 の側板
(不図示)の3箇所に形成された凹部と係合することに
より、ポジションレバー211 は3つの位置で固定され
る。ポジションレバー211 が図2に示される位置及び
の位置にあるとき、キャリッジ本体201 、従ってこれ
に搭載される記録ヘッドチップは、これら位置のそれぞ
れに応じてガイド軸213 を回動軸として変位し、ポジシ
ョンレバー211 とキャリッジレール613 との当接に応じ
た位置をとることが出来る。即ち、図2に示すポジショ
ンレバー211 の位置では、図3に詳細に示されるよう
に、キャリッジ本体201 の一部が、キャリッジレール61
3 の上面と、この上を摺動可能に当接する。この当接関
係においては、記録ヘッドチップはプラテン608 と比較
的近い位置にある。これに対して、ポジションレバー21
1 が位置にあるとき、ポジションレバー211 と一体に
設けられた押さえ部材211Aがキャリッジレール613 の上
面と当接する。これにより、キャリッジ本体201は、こ
の当接部位を作用点とし、またガイド軸213 を支点とし
て図2中上方へ回動し、記録ヘッドチップはプラテン60
8 から比較的大きく離間した位置をとる。
は、その一方の端部がキャリッジ本体201 の一部に設け
られた軸211Cによって回動自在に軸支され、これによ
り、操作者が手動によってその位置を変えることが出来
る。またポジションレバー211の他方の端部には半球状
の凸部211Bが設けられ、これがキャリッジ部200 の側板
(不図示)の3箇所に形成された凹部と係合することに
より、ポジションレバー211 は3つの位置で固定され
る。ポジションレバー211 が図2に示される位置及び
の位置にあるとき、キャリッジ本体201 、従ってこれ
に搭載される記録ヘッドチップは、これら位置のそれぞ
れに応じてガイド軸213 を回動軸として変位し、ポジシ
ョンレバー211 とキャリッジレール613 との当接に応じ
た位置をとることが出来る。即ち、図2に示すポジショ
ンレバー211 の位置では、図3に詳細に示されるよう
に、キャリッジ本体201 の一部が、キャリッジレール61
3 の上面と、この上を摺動可能に当接する。この当接関
係においては、記録ヘッドチップはプラテン608 と比較
的近い位置にある。これに対して、ポジションレバー21
1 が位置にあるとき、ポジションレバー211 と一体に
設けられた押さえ部材211Aがキャリッジレール613 の上
面と当接する。これにより、キャリッジ本体201は、こ
の当接部位を作用点とし、またガイド軸213 を支点とし
て図2中上方へ回動し、記録ヘッドチップはプラテン60
8 から比較的大きく離間した位置をとる。
【0027】以上示したポジションレバーの構成におい
て、例えば比較的インク吸収特性の劣る記録紙を用いる
場合は、レバー211 を位置とすることによって記録ヘ
ッドチップをプラテン608 から比較的大きく離間させ
る。なぜなら、インク吸収特性の劣る記録紙を用いる場
合、記録によるインクによって記録紙が波打つ等の現象
を生じ、これにより例えば記録紙が記録ヘッドチップの
吐出面等を擦り、これを損傷するといった問題が発生す
ることがあるが、レバー211 を位置とすることによ
り、この問題の発生を防止することが出来るからであ
る。また、比較的インク吸収特性に優れた記録紙を用い
る場合には、このような考慮を必要とせず、ポジション
レバー211 を位置とすれば良い。
て、例えば比較的インク吸収特性の劣る記録紙を用いる
場合は、レバー211 を位置とすることによって記録ヘ
ッドチップをプラテン608 から比較的大きく離間させ
る。なぜなら、インク吸収特性の劣る記録紙を用いる場
合、記録によるインクによって記録紙が波打つ等の現象
を生じ、これにより例えば記録紙が記録ヘッドチップの
吐出面等を擦り、これを損傷するといった問題が発生す
ることがあるが、レバー211 を位置とすることによ
り、この問題の発生を防止することが出来るからであ
る。また、比較的インク吸収特性に優れた記録紙を用い
る場合には、このような考慮を必要とせず、ポジション
レバー211 を位置とすれば良い。
【0028】またポジションレバー211 の位置は、キ
ャリッジ部200 がホームポジションにあるときキャリッ
ジ部200 が右方向へ移動するのを防止するための位置で
ある。即ち、図3に示されるように、キャリッジレール
613 の左端近傍に設けられた掛止孔613Bにポジションレ
バー211 の先端に設けられた突起211Dが係合し、キャリ
ッジ部200 (図3には図示されない)の右方向への移動
が防止される。
ャリッジ部200 がホームポジションにあるときキャリッ
ジ部200 が右方向へ移動するのを防止するための位置で
ある。即ち、図3に示されるように、キャリッジレール
613 の左端近傍に設けられた掛止孔613Bにポジションレ
バー211 の先端に設けられた突起211Dが係合し、キャリ
ッジ部200 (図3には図示されない)の右方向への移動
が防止される。
【0029】尚、上記ポジションレバー211 の位置にか
かる表示又は音等による告知を行うことが出来る。即
ち、ポジションレバー211 は、上述したように、本装置
の操作者が手動によってその位置を変えるものである。
従って、例えばキャリッジ部200 がホームポジションに
ある場合にポジションレバー211 が位置にあるのを忘
れたまま記録を行おうとすると、ポジションレバー211
による掛止を解除する旨の表示を行い、レバー211 の位
置の変更を操作者に促すことも出来る。
かる表示又は音等による告知を行うことが出来る。即
ち、ポジションレバー211 は、上述したように、本装置
の操作者が手動によってその位置を変えるものである。
従って、例えばキャリッジ部200 がホームポジションに
ある場合にポジションレバー211 が位置にあるのを忘
れたまま記録を行おうとすると、ポジションレバー211
による掛止を解除する旨の表示を行い、レバー211 の位
置の変更を操作者に促すことも出来る。
【0030】またポジションレバー211 の3つの位置に
応じて、ポジションレバー211 の現在の位置を表示する
ようにしてもよい。
応じて、ポジションレバー211 の現在の位置を表示する
ようにしてもよい。
【0031】更に装置運搬時等において、装置に所定以
上の振動が加わった場合等に、これを検出すると同時に
ポジションレバーの位置を検出し、これが位置でない
場合、即ちキャリッジ部200 を固定する位置でない場合
にはその旨をブザー等の音で告知するようにしてもよ
い。
上の振動が加わった場合等に、これを検出すると同時に
ポジションレバーの位置を検出し、これが位置でない
場合、即ちキャリッジ部200 を固定する位置でない場合
にはその旨をブザー等の音で告知するようにしてもよ
い。
【0032】このキャリッジ移動防止の構成によれば、
本記録装置の運搬時等にキャリッジ部200 や記録ヘッド
部1が不必要に動き、これらや装置の他の部分が損傷す
る等の事故を防止することが出来る。
本記録装置の運搬時等にキャリッジ部200 や記録ヘッド
部1が不必要に動き、これらや装置の他の部分が損傷す
る等の事故を防止することが出来る。
【0033】図2において、カバー230 は装置フレーム
に固定され、キャリッジ部200 の移動に伴ってこれを追
動するインク供給チューブ、フレキシブルケーブル等を
保護する。
に固定され、キャリッジ部200 の移動に伴ってこれを追
動するインク供給チューブ、フレキシブルケーブル等を
保護する。
【0034】図2及び図3において、インクカートリッ
ジ901BK, 901C, 901M, 901Y は、後述のインク供給ユニ
ット内に装着される。これらインクカートリッジは、そ
れぞれインク色が黒(BK), シアン(C),マゼンタ(M),イエ
ロー(Y) のインクを貯留するインク袋及び吐出回復処理
によって排出される廃インクを貯留するための廃インク
袋を備える。インクカートリッジを装着するインク供給
ユニットの下部にはインク吸収体911 が配設される。イ
ンク吸収体911 は押圧等の外力に対し復元力を有するも
のであり、供給ユニットを構成するフレーム913 の凹部
と装置フレームをなす底板2015との間に圧縮された状態
で介挿される。これにより、インクカートリッジ901 か
らインク漏れが生じたとしても、吸収体911 によってこ
れを吸収することが出来る。またモータの駆動に伴って
底板2015等を介して伝達される振動は吸収体911 におい
て吸収することが出来、これにより装置の駆動に伴って
生じる騒音を低減することが出来る。
ジ901BK, 901C, 901M, 901Y は、後述のインク供給ユニ
ット内に装着される。これらインクカートリッジは、そ
れぞれインク色が黒(BK), シアン(C),マゼンタ(M),イエ
ロー(Y) のインクを貯留するインク袋及び吐出回復処理
によって排出される廃インクを貯留するための廃インク
袋を備える。インクカートリッジを装着するインク供給
ユニットの下部にはインク吸収体911 が配設される。イ
ンク吸収体911 は押圧等の外力に対し復元力を有するも
のであり、供給ユニットを構成するフレーム913 の凹部
と装置フレームをなす底板2015との間に圧縮された状態
で介挿される。これにより、インクカートリッジ901 か
らインク漏れが生じたとしても、吸収体911 によってこ
れを吸収することが出来る。またモータの駆動に伴って
底板2015等を介して伝達される振動は吸収体911 におい
て吸収することが出来、これにより装置の駆動に伴って
生じる騒音を低減することが出来る。
【0035】尚、振動吸収のために用いられる吸収体
は、必ずしも上述の如くインク供給ユニットの下部に配
設される必要はなく、装置騒音を低減するためのさらに
有効な部位に設けられることが出来る。
は、必ずしも上述の如くインク供給ユニットの下部に配
設される必要はなく、装置騒音を低減するためのさらに
有効な部位に設けられることが出来る。
【0036】図4は上述したキャリッジ本体201 に搭載
される記録ヘッド部1の詳細を示すキャリッジ部200 及
びヘッド部1を側方からみた断面図である。
される記録ヘッド部1の詳細を示すキャリッジ部200 及
びヘッド部1を側方からみた断面図である。
【0037】図4において、ヘッドチップ10は4色の各
インクに対応して設けられ、図の紙面と垂直な方向に4
個設けられている。このため図4の断面図には1個のみ
が示される。ヘッドチップ10は以下のように構成され
る。同図に示される形状で、且つ板状をなすアルミより
なる基体上にシリコンよりなる基板が積層される形態で
接続される。更にシリコン基板上には吐出に利用される
熱エネルギーを発生するための電気熱変換体及びこれに
電力を供給するための電極配線、更には上記電気熱変換
体を記録信号に応じて駆動するためのヘッドドライバ回
路が形成される。更にこの基板に、吐出口とこれに連通
するインク路とこのインク路へインクを供給するための
共通液室とを形成するための凹部を有する天板が凹部を
内側にして接合される。これにより、記録ヘッドチップ
10が構成される。本例の記録ヘッドは、その先端に形成
される吐出口配設面に64個の吐出口を有する。これらの
吐出口が設けられた領域に対応して開口を有する前面プ
レート11が、記録ヘッドチップ10の先端側に配設され
る。これら吐出口の各々に連通するインク路内のそれぞ
れには上記電気熱変換体が配設され、この電気熱変換体
は電気パルスの印加に応じて熱を発生してインク中に膜
沸騰を生じさせ、この膜沸騰による気泡の生成に基づい
て吐出口からインクが吐出される。
インクに対応して設けられ、図の紙面と垂直な方向に4
個設けられている。このため図4の断面図には1個のみ
が示される。ヘッドチップ10は以下のように構成され
る。同図に示される形状で、且つ板状をなすアルミより
なる基体上にシリコンよりなる基板が積層される形態で
接続される。更にシリコン基板上には吐出に利用される
熱エネルギーを発生するための電気熱変換体及びこれに
電力を供給するための電極配線、更には上記電気熱変換
体を記録信号に応じて駆動するためのヘッドドライバ回
路が形成される。更にこの基板に、吐出口とこれに連通
するインク路とこのインク路へインクを供給するための
共通液室とを形成するための凹部を有する天板が凹部を
内側にして接合される。これにより、記録ヘッドチップ
10が構成される。本例の記録ヘッドは、その先端に形成
される吐出口配設面に64個の吐出口を有する。これらの
吐出口が設けられた領域に対応して開口を有する前面プ
レート11が、記録ヘッドチップ10の先端側に配設され
る。これら吐出口の各々に連通するインク路内のそれぞ
れには上記電気熱変換体が配設され、この電気熱変換体
は電気パルスの印加に応じて熱を発生してインク中に膜
沸騰を生じさせ、この膜沸騰による気泡の生成に基づい
て吐出口からインクが吐出される。
【0038】記録ヘッドチップ10を装着するための部材
の1つを構成するキャリッジカバー203 には、記録ヘッ
ドチップ10の電気配線端子と電気的接続を行うためのコ
ネクタ207 が記録ヘッドチップ10に応じて4個が一体に
保持されており、カバー203の装着の際、即ち図3の二
点鎖線で示されるカバー203 が取り外された状態から、
直線的動作によって実線で示される装着状態に至る間
に、コネクタ207 がそれぞれの対応する記録ヘッドチッ
プ10と接続する。この接続は、記録ヘッドチップ10の端
子が、コネクタ207 の凹部に挿入されることによって行
われる。
の1つを構成するキャリッジカバー203 には、記録ヘッ
ドチップ10の電気配線端子と電気的接続を行うためのコ
ネクタ207 が記録ヘッドチップ10に応じて4個が一体に
保持されており、カバー203の装着の際、即ち図3の二
点鎖線で示されるカバー203 が取り外された状態から、
直線的動作によって実線で示される装着状態に至る間
に、コネクタ207 がそれぞれの対応する記録ヘッドチッ
プ10と接続する。この接続は、記録ヘッドチップ10の端
子が、コネクタ207 の凹部に挿入されることによって行
われる。
【0039】このとき、4つの記録ヘッドチップ10はキ
ャリッジ本体201 の所定の部位に正確に位置決めされた
状態で装着されており、コネクタ207 はこれに沿うよう
に接続する。このため、コネクタ207 の上記凹部は、上
記端子の挿入がスムーズに行われるよう、凹部の挿入口
がR状に形成されている。
ャリッジ本体201 の所定の部位に正確に位置決めされた
状態で装着されており、コネクタ207 はこれに沿うよう
に接続する。このため、コネクタ207 の上記凹部は、上
記端子の挿入がスムーズに行われるよう、凹部の挿入口
がR状に形成されている。
【0040】尚、キャリッジカバー203 の動作は、図2
に示されるように、キャリッジ本体201 に設けられた軸
221 に、キャリッジカバー203 の一部に形成された長穴
223が係合することにより、その動作が案内される。こ
のキャリッジカバー203 によって、特に記録ヘッドチッ
プ及びその端子部分を保護することが出来る。
に示されるように、キャリッジ本体201 に設けられた軸
221 に、キャリッジカバー203 の一部に形成された長穴
223が係合することにより、その動作が案内される。こ
のキャリッジカバー203 によって、特に記録ヘッドチッ
プ及びその端子部分を保護することが出来る。
【0041】図5(A)〜(C)は、記録ヘッドチップ
10の装着のし方を説明するための図であり、同図(A)
はキャリッジ本体201 及び記録ヘッド1の正面図、同図
(B)はキャリッジ本体201 を側方からみた部分断面
図、同図(C)は記録ヘッドチップ10の斜視図である。
10の装着のし方を説明するための図であり、同図(A)
はキャリッジ本体201 及び記録ヘッド1の正面図、同図
(B)はキャリッジ本体201 を側方からみた部分断面
図、同図(C)は記録ヘッドチップ10の斜視図である。
【0042】これら図において、ガイド溝15は記録ヘッ
ドチップ10に形成され、ヘッドチップ10の装着時に、キ
ャリッジ本体201 のヘッド装着部に設けられるガイド21
5 と係合する。記録ヘッドチップ10内の共通液室にイン
クを供給するためのインク供給管13は、上記装着時に、
この装着動作に伴ってキャリッジ本体201 に設けられた
供給口219 に挿入される。この構成により、サブインク
タンク300 から、供給チューブ311 、供給口219 及び供
給管13を介して、ヘッドチップ10の共通液室へインクの
供給が行われる。
ドチップ10に形成され、ヘッドチップ10の装着時に、キ
ャリッジ本体201 のヘッド装着部に設けられるガイド21
5 と係合する。記録ヘッドチップ10内の共通液室にイン
クを供給するためのインク供給管13は、上記装着時に、
この装着動作に伴ってキャリッジ本体201 に設けられた
供給口219 に挿入される。この構成により、サブインク
タンク300 から、供給チューブ311 、供給口219 及び供
給管13を介して、ヘッドチップ10の共通液室へインクの
供給が行われる。
【0043】記録ヘッドチップ10のキャリッジ本体201
への装着について、図5(A)を参照して説明する。ヘ
ッドチップ10の装着に際して、まずヘッドチップ10のガ
イド溝15がキャリッジ側のガイド215 と係合する。この
係合に応じてヘッドチップ10は下方に移動され、供給管
13がキャリッジ側の供給口219 に挿入される。この供給
管13の供給口219 への挿入は、上記ガイド溝15の案内に
よってスムーズに行うことが出来る。そして、この移動
はヘッドチップ10の底部の一部がキャリッジ側のヘッド
装着部の底面の一部に突き当たることによって停止す
る、尚、このとき、ヘッドチップ10の一部は図4に示さ
れるように、キャリッジ本体201 に形成される凹部に挿
入され、記録ヘッド10の吐出方向の位置決めがなされ
る。その後、図6(A)〜(C)にて詳述されるヘッド
カバー205 の装着によって、個々の記録ヘッドチップの
位置及びこれらのチップ間のピッチが定まる。
への装着について、図5(A)を参照して説明する。ヘ
ッドチップ10の装着に際して、まずヘッドチップ10のガ
イド溝15がキャリッジ側のガイド215 と係合する。この
係合に応じてヘッドチップ10は下方に移動され、供給管
13がキャリッジ側の供給口219 に挿入される。この供給
管13の供給口219 への挿入は、上記ガイド溝15の案内に
よってスムーズに行うことが出来る。そして、この移動
はヘッドチップ10の底部の一部がキャリッジ側のヘッド
装着部の底面の一部に突き当たることによって停止す
る、尚、このとき、ヘッドチップ10の一部は図4に示さ
れるように、キャリッジ本体201 に形成される凹部に挿
入され、記録ヘッド10の吐出方向の位置決めがなされ
る。その後、図6(A)〜(C)にて詳述されるヘッド
カバー205 の装着によって、個々の記録ヘッドチップの
位置及びこれらのチップ間のピッチが定まる。
【0044】図6(A)〜(C)はヘッドカバー205 の
詳細を示す図であり、同図(A)はヘッドカバー205 を
裏側からみた正面図、同図(B)はヘッドカバー205 を
側方からみた斜視図、同図(C)はヘッドカバー205 を
上方からみた部分断面図である。
詳細を示す図であり、同図(A)はヘッドカバー205 を
裏側からみた正面図、同図(B)はヘッドカバー205 を
側方からみた斜視図、同図(C)はヘッドカバー205 を
上方からみた部分断面図である。
【0045】以下、ヘッドカバー205 によるヘッドチッ
プ10の位置決めについて図4、図5(A)及び図6
(A)〜(C)を参照して説明する。
プ10の位置決めについて図4、図5(A)及び図6
(A)〜(C)を参照して説明する。
【0046】図5(A)〜(C)にて説明したように、
キャリッジ本体201 に装着された状態のヘッドチップ10
に対して、ヘッドカバー205 が、図4に示されるように
記録ヘッドチップ10の側部を覆うようにキャリッジ本体
201 に装着される。この装着によって、図3及び図6
(A)〜(C)に示されるヘッドカバー205 の板ばね22
1 及び223 はその弾力性によって、ヘッドチップ10をそ
れぞれ図5(A)に示す、基準面217 及びヘッドチップ
装着部の底面状に設けた基準面218 へ向けて押圧する。
これにより、記録ヘッドチップ10は、その配列方向(図
5(A)の配列方向)及び吐出口の配列方向(図5
(A)の上下方向)の位置決めがなされる。このとき、
図5(A)に示すそれぞれ4箇所の基準面217 及び218
は互いの位置関係が正確に定められているため、ヘッド
カバー205 の装着によって各ヘッドチップの吐出口列の
間のピッチ及び上下方向の位置関係が正確に定められ
る。
キャリッジ本体201 に装着された状態のヘッドチップ10
に対して、ヘッドカバー205 が、図4に示されるように
記録ヘッドチップ10の側部を覆うようにキャリッジ本体
201 に装着される。この装着によって、図3及び図6
(A)〜(C)に示されるヘッドカバー205 の板ばね22
1 及び223 はその弾力性によって、ヘッドチップ10をそ
れぞれ図5(A)に示す、基準面217 及びヘッドチップ
装着部の底面状に設けた基準面218 へ向けて押圧する。
これにより、記録ヘッドチップ10は、その配列方向(図
5(A)の配列方向)及び吐出口の配列方向(図5
(A)の上下方向)の位置決めがなされる。このとき、
図5(A)に示すそれぞれ4箇所の基準面217 及び218
は互いの位置関係が正確に定められているため、ヘッド
カバー205 の装着によって各ヘッドチップの吐出口列の
間のピッチ及び上下方向の位置関係が正確に定められ
る。
【0047】図7、図10及び図12を用いて、ヘッドカバ
ー205 の取り付け、これに伴うヘッドチップ10の位置決
め、キャリッジカバー203 の取り付け、及びこれに伴う
ヘッドチップ10に対するコネクタ207 の結合等について
説明する。ここで図7はキャリッジ本体201 、ヘッドチ
ップ10、ヘッドカバー205 、及びコネクタ207A, 207Bを
有した電気配線部材であるコネクタ基板270 の分解斜視
説明図、図10はキャリッジに対するキャリッジカバー20
5 の取り付け説明図、図12はヘッドチップ10の位置決め
を説明するための模式的正面図(吐出口形成面側からみ
た図)である。
ー205 の取り付け、これに伴うヘッドチップ10の位置決
め、キャリッジカバー203 の取り付け、及びこれに伴う
ヘッドチップ10に対するコネクタ207 の結合等について
説明する。ここで図7はキャリッジ本体201 、ヘッドチ
ップ10、ヘッドカバー205 、及びコネクタ207A, 207Bを
有した電気配線部材であるコネクタ基板270 の分解斜視
説明図、図10はキャリッジに対するキャリッジカバー20
5 の取り付け説明図、図12はヘッドチップ10の位置決め
を説明するための模式的正面図(吐出口形成面側からみ
た図)である。
【0048】図7及び図10に示すように、ヘッドカバー
205 は両側部にフック251 及びラッチ253 を有する。キ
ャリッジ本体201 にはフック251 及びラッチ253 のそれ
ぞれの対応箇所に突起261 及びラッチ穴263 が設けられ
ている。ヘッドカバー205 をキャリッジ本体201 に取り
付けるにあたっては、フック251 を突起261 に引っ掛
け、これを回動支点として図10の時計回り方向に回転さ
せてラッチ253 をラッチ穴263 に係合させて図10に示す
状態を得る。この状態では、上述したように、ヘッドカ
バー205 に設けたバネ221 及び223 はヘッドチップ10を
それぞれ主として基準面217 及び218 に向けて押圧し、
ヘッドチップ10はその配列方向、即ち図7及び図10のY
方向と、吐出口の配列方向、即ち図7及び図10のZ方向
とにおいて位置決めされる。更にヘッドカバー205 に
は、図10に示すように各ヘッドチップ10に対応してバネ
224 が設けられている。バネ224 はヘッドカバー205 の
取り付け状態において、ヘッドチップ10のアルミ基体状
の部分10X を介してヘッドチップ10を吐出方向、即ち図
7及び図10の主としてX方向に付勢し、突起10P 上の面
10P ′を凹部231 内の基準面231 ′に押圧する。尚、ば
ね224 は後述のキャップ接合時の反力を生じると共に、
キャップ離脱後のヘッドチップの基準面231 ′への復帰
にも関与するものである。
205 は両側部にフック251 及びラッチ253 を有する。キ
ャリッジ本体201 にはフック251 及びラッチ253 のそれ
ぞれの対応箇所に突起261 及びラッチ穴263 が設けられ
ている。ヘッドカバー205 をキャリッジ本体201 に取り
付けるにあたっては、フック251 を突起261 に引っ掛
け、これを回動支点として図10の時計回り方向に回転さ
せてラッチ253 をラッチ穴263 に係合させて図10に示す
状態を得る。この状態では、上述したように、ヘッドカ
バー205 に設けたバネ221 及び223 はヘッドチップ10を
それぞれ主として基準面217 及び218 に向けて押圧し、
ヘッドチップ10はその配列方向、即ち図7及び図10のY
方向と、吐出口の配列方向、即ち図7及び図10のZ方向
とにおいて位置決めされる。更にヘッドカバー205 に
は、図10に示すように各ヘッドチップ10に対応してバネ
224 が設けられている。バネ224 はヘッドカバー205 の
取り付け状態において、ヘッドチップ10のアルミ基体状
の部分10X を介してヘッドチップ10を吐出方向、即ち図
7及び図10の主としてX方向に付勢し、突起10P 上の面
10P ′を凹部231 内の基準面231 ′に押圧する。尚、ば
ね224 は後述のキャップ接合時の反力を生じると共に、
キャップ離脱後のヘッドチップの基準面231 ′への復帰
にも関与するものである。
【0049】以上により、ヘッドカバー205 の取り付け
に伴い、複数のヘッドチップ10はX,Y,Zの3次元に
おいて、キャリッジ本体201 に確実に位置決めされるこ
とになる。
に伴い、複数のヘッドチップ10はX,Y,Zの3次元に
おいて、キャリッジ本体201 に確実に位置決めされるこ
とになる。
【0050】図12において、ヘッドチップ10の位置決め
を更に詳しく説明する。ヘッドチップ10A はキャリッジ
本体201 の基準面217A及び218 にバネ221 及び223 によ
り押圧される。その他に3個のヘッド10B 〜10D も同様
に基準面218 と217B〜217Dに押圧される。一方、ヘッド
カバー205 には基準面205A〜205Dが設けてある。基準面
205Aはバネ221 と共にヘッドチップ10A とキャリッジ20
1 の基準面201Aとを間に挟んで保持する。このため、基
準面201Aには直接曲げモーメントを作用させずに精度を
確保出来る。
を更に詳しく説明する。ヘッドチップ10A はキャリッジ
本体201 の基準面217A及び218 にバネ221 及び223 によ
り押圧される。その他に3個のヘッド10B 〜10D も同様
に基準面218 と217B〜217Dに押圧される。一方、ヘッド
カバー205 には基準面205A〜205Dが設けてある。基準面
205Aはバネ221 と共にヘッドチップ10A とキャリッジ20
1 の基準面201Aとを間に挟んで保持する。このため、基
準面201Aには直接曲げモーメントを作用させずに精度を
確保出来る。
【0051】基準面205B〜205Dもヘッドチップ10B 〜10
D の端面をバネ221 との間で挟持している。
D の端面をバネ221 との間で挟持している。
【0052】このため、キャリッジ201 については、基
準面217A−201A間、217A−217B間、217A−217C間、及び
217A−217D間のピッチ公差を確保し、ヘッドカバー205
については、基準面205A−205B間、205A−205C間、及び
205A−205D間のピッチ公差を同時に確保すれば、ヘッド
チップ10A −10D の相互間の傾きが必要精度内に保持さ
れる。
準面217A−201A間、217A−217B間、217A−217C間、及び
217A−217D間のピッチ公差を確保し、ヘッドカバー205
については、基準面205A−205B間、205A−205C間、及び
205A−205D間のピッチ公差を同時に確保すれば、ヘッド
チップ10A −10D の相互間の傾きが必要精度内に保持さ
れる。
【0053】またヘッドチップ10の正面の高さ寸法L1
を吐出口配列範囲寸法L2 に対して充分に大きくとれ
ば、全体の傾きに対して記録に関与するヘッドチップ部
分の傾きを更に小さく出来、記録品位が向上される。
を吐出口配列範囲寸法L2 に対して充分に大きくとれ
ば、全体の傾きに対して記録に関与するヘッドチップ部
分の傾きを更に小さく出来、記録品位が向上される。
【0054】次に主として図10を用いてキャリッジカバ
ー203 の取り付け、及びこれに伴うヘッドチップ側の電
気接点部であるコネクタ10T とキャリッジカバー側の電
気接点部であるコネクタ207A,207Bとの係合について説
明する。
ー203 の取り付け、及びこれに伴うヘッドチップ側の電
気接点部であるコネクタ10T とキャリッジカバー側の電
気接点部であるコネクタ207A,207Bとの係合について説
明する。
【0055】キャリッジカバー203 の側部には、レール
271 及び長穴273 が設けられ、それぞれキャリッジ本体
201 の対応箇所に設けた案内部263 及び突起267 に係合
して、キャリッジカバー203 は図10のX方向に直線的に
案内されてキャリッジ本体201 に取り付けられる。そし
て、その取り付けの過程でコネクタ10T はコネクタ207
A、コネクタ207Bの受容部207A-T、207B-Tに受容され、
両者の結合が行われる。
271 及び長穴273 が設けられ、それぞれキャリッジ本体
201 の対応箇所に設けた案内部263 及び突起267 に係合
して、キャリッジカバー203 は図10のX方向に直線的に
案内されてキャリッジ本体201 に取り付けられる。そし
て、その取り付けの過程でコネクタ10T はコネクタ207
A、コネクタ207Bの受容部207A-T、207B-Tに受容され、
両者の結合が行われる。
【0056】ここでコネクタ207A、コネクタ207Bについ
ては、受容部207A-T、207B-Tの図7中のX方向位置が一
致しないように、両者のX方向高さが異なる設定となっ
ている。本例においては、コネクタ207Aが先にコネクタ
10T と結合を開始し、初期挿入(コネクタ10T がコネク
タ207A内部に配置された接点ピンを押し拡げる)が完了
し、次にコネクタ207Bがコネクタ10T との結合を開始す
る時点においては、コネクタ207Aでの挿入力は摩擦分
(コネクタ10T と接点ピンとの摺動)のみに低下するよ
うな設定となっている。
ては、受容部207A-T、207B-Tの図7中のX方向位置が一
致しないように、両者のX方向高さが異なる設定となっ
ている。本例においては、コネクタ207Aが先にコネクタ
10T と結合を開始し、初期挿入(コネクタ10T がコネク
タ207A内部に配置された接点ピンを押し拡げる)が完了
し、次にコネクタ207Bがコネクタ10T との結合を開始す
る時点においては、コネクタ207Aでの挿入力は摩擦分
(コネクタ10T と接点ピンとの摺動)のみに低下するよ
うな設定となっている。
【0057】ここで前述のようにコネクタ207A、コネク
タ207Bの受容部207A-T、207B-Tには、その開口の縁に沿
って丸み、又はテーパーがつけられ、受容部207A-T、20
7B-Tの内方へのコネクタ10T の円滑な導入を可能として
いる。更にヘッドチップ10は前述のようにヘッドカバー
205 の取り付けに伴って既に位置決めされた状態にある
ので、コネクタ207A、207Bをキャリッジカバー203 に対
して変位可能とし、コネクタ207A、207Bとコネクタ10T
との結合時に両者のずれ等に起因して好ましくない力が
ヘッドチップ10に作用するのを防止する。
タ207Bの受容部207A-T、207B-Tには、その開口の縁に沿
って丸み、又はテーパーがつけられ、受容部207A-T、20
7B-Tの内方へのコネクタ10T の円滑な導入を可能として
いる。更にヘッドチップ10は前述のようにヘッドカバー
205 の取り付けに伴って既に位置決めされた状態にある
ので、コネクタ207A、207Bをキャリッジカバー203 に対
して変位可能とし、コネクタ207A、207Bとコネクタ10T
との結合時に両者のずれ等に起因して好ましくない力が
ヘッドチップ10に作用するのを防止する。
【0058】コネクタ207A、207Bをキャリッジカバー20
3 に対して変位可能とするためには、コネクタ207A、20
7Bとして比較的可撓性のある材質でなるものを選択する
こと、またはコネクタ基板270 に対してガタをもって、
若しくは弾性のある接着剤を用いてコネクタ207A、207B
を取り付けること、等も考えられるが、本例ではキャリ
ッジカバー203 に設けた支持部275 によりコネクタ基板
270 自体を平面内である程度のガタをもって支持させる
ようにしている。
3 に対して変位可能とするためには、コネクタ207A、20
7Bとして比較的可撓性のある材質でなるものを選択する
こと、またはコネクタ基板270 に対してガタをもって、
若しくは弾性のある接着剤を用いてコネクタ207A、207B
を取り付けること、等も考えられるが、本例ではキャリ
ッジカバー203 に設けた支持部275 によりコネクタ基板
270 自体を平面内である程度のガタをもって支持させる
ようにしている。
【0059】以上の構成によれば、ヘッドチップ10側の
電気的接続部材であるコネクタ10Tとキャリッジカバー
側の電気的接続部材であるコネクタ207A、コネクタ207B
との結合に際して必要となる挿入力は最初はコネクタ20
7Aの2個分の初期挿入力、続いてコネクタ207Bの2個分
の初期挿入力とコネクタ207Aの2個分摺動挿入力とな
り、コネクタ4個が同時に挿入を開始する場合に比べて
必要となる最大挿入力を低減出来る。このため、接続が
容易に行え、且つ記録ヘッド側に無理な力を及ぼさず、
従ってその位置精度に狂いを生じさせることもない。
電気的接続部材であるコネクタ10Tとキャリッジカバー
側の電気的接続部材であるコネクタ207A、コネクタ207B
との結合に際して必要となる挿入力は最初はコネクタ20
7Aの2個分の初期挿入力、続いてコネクタ207Bの2個分
の初期挿入力とコネクタ207Aの2個分摺動挿入力とな
り、コネクタ4個が同時に挿入を開始する場合に比べて
必要となる最大挿入力を低減出来る。このため、接続が
容易に行え、且つ記録ヘッド側に無理な力を及ぼさず、
従ってその位置精度に狂いを生じさせることもない。
【0060】図8はコネクタ207A、207Bの取り付けに関
しての他の実施例である。この実施例は図7におけるコ
ネクタ207A、207Bの相互位置関係を変更したもので、左
右両端のヘッドチップ10が最初に結合を開始して、順次
内側2個のヘッドチップ10が結合する配列となってい
る。この配列はヘッドチップ10の個数や基板へのコネク
タ207A、207Bの実装組み込みの容易さ等から任意に設定
可能なのはいうまでもない。
しての他の実施例である。この実施例は図7におけるコ
ネクタ207A、207Bの相互位置関係を変更したもので、左
右両端のヘッドチップ10が最初に結合を開始して、順次
内側2個のヘッドチップ10が結合する配列となってい
る。この配列はヘッドチップ10の個数や基板へのコネク
タ207A、207Bの実装組み込みの容易さ等から任意に設定
可能なのはいうまでもない。
【0061】図9はコネクタ207A、207Bの他に更に全高
の異なるコネクタ207C、207Dを追加した場合の実施例で
ある。この実施例例においては、コネクタ207A、207D、
207C、207Bの順番で順次接続が行われていく構成となっ
ており、必要な最大挿入力は1個物の初期挿入力と3個
分の摺動挿入力とに低減可能である。尚、本例において
はコネクタ207A、207B、207C、207Dと各々全高の異なる
コネクタを図示しているが、全高の最も低いコネクタ20
7Bを4個と枠形状したスペーサ部材を3種類用意すれ
ば、同一の形態を実現可能である。
の異なるコネクタ207C、207Dを追加した場合の実施例で
ある。この実施例例においては、コネクタ207A、207D、
207C、207Bの順番で順次接続が行われていく構成となっ
ており、必要な最大挿入力は1個物の初期挿入力と3個
分の摺動挿入力とに低減可能である。尚、本例において
はコネクタ207A、207B、207C、207Dと各々全高の異なる
コネクタを図示しているが、全高の最も低いコネクタ20
7Bを4個と枠形状したスペーサ部材を3種類用意すれ
ば、同一の形態を実現可能である。
【0062】図11は所定角度偏向させたコネクタ207Eと
所定角度偏向させたコネクタ基板270 によって順次接続
を実現した場合の実施例である。本例においては、コネ
クタ207Eはコネクタ基板270 に取り付けた状態におい
て、開口部207E-Tがコネクタ基板270 と所定角度θだけ
偏向するように構成されている。またコネクタ基板270
はキャリッジカバー203 によってヘッドチップ10の配列
により形成される平面に対して同じく所定角度θだけ偏
向して支持されている。このため、図11中の図示X矢印
の方向にコネクタ基板270 が移動することにより接続が
開始されると、図示右側のヘッドチップ10から順番で順
次接続が行われていく構成となっており、必要な最大挿
入力は1個分の初期挿入力と3個分の摺動挿入力とに低
減可能である。
所定角度偏向させたコネクタ基板270 によって順次接続
を実現した場合の実施例である。本例においては、コネ
クタ207Eはコネクタ基板270 に取り付けた状態におい
て、開口部207E-Tがコネクタ基板270 と所定角度θだけ
偏向するように構成されている。またコネクタ基板270
はキャリッジカバー203 によってヘッドチップ10の配列
により形成される平面に対して同じく所定角度θだけ偏
向して支持されている。このため、図11中の図示X矢印
の方向にコネクタ基板270 が移動することにより接続が
開始されると、図示右側のヘッドチップ10から順番で順
次接続が行われていく構成となっており、必要な最大挿
入力は1個分の初期挿入力と3個分の摺動挿入力とに低
減可能である。
【0063】尚、ヘッドチップ10を3次元方向で位置決
めするための基準面に対してヘッドチップ10の押圧を行
うばねの個数は、本例では3つとしているが、ばね力の
作用するヘッドチップ10の部分の形状、傾斜、及びばね
の強さを適切に定めることにより、いずれか2方向また
は3方向のすべてについてばねを兼用し、2つまたは1
つとすることも出来る。図13を用いてその一例を説明す
る。
めするための基準面に対してヘッドチップ10の押圧を行
うばねの個数は、本例では3つとしているが、ばね力の
作用するヘッドチップ10の部分の形状、傾斜、及びばね
の強さを適切に定めることにより、いずれか2方向また
は3方向のすべてについてばねを兼用し、2つまたは1
つとすることも出来る。図13を用いてその一例を説明す
る。
【0064】図13はヘッドカバーによる位置決めの他の
実施例を示す図であり、記録ヘッドチップ及びキャリッ
ジ本体を側方からみた断面図である。
実施例を示す図であり、記録ヘッドチップ及びキャリッ
ジ本体を側方からみた断面図である。
【0065】図13に示すように、ヘッドカバー205 には
図6(A)〜(c)に示した板ばね221 ,223 を省略
し、ばね224 の代わりに、適切にばね強さを定めた板ば
ね225が各記録ヘッドチップに対応して設けられる。板
ばね225 はヘッドカバー205 の端部に取り付けられ、カ
バー205 の装着によってヘッドチップ10の面取りした部
分10X を押圧する。これにより、この押圧力は、ヘッド
チップ10の吐出方向及び吐出口配列方向の分力を生じ、
ヘッドチップ10におけるそれぞれの方向の位置決めを行
うことが出来る。
図6(A)〜(c)に示した板ばね221 ,223 を省略
し、ばね224 の代わりに、適切にばね強さを定めた板ば
ね225が各記録ヘッドチップに対応して設けられる。板
ばね225 はヘッドカバー205 の端部に取り付けられ、カ
バー205 の装着によってヘッドチップ10の面取りした部
分10X を押圧する。これにより、この押圧力は、ヘッド
チップ10の吐出方向及び吐出口配列方向の分力を生じ、
ヘッドチップ10におけるそれぞれの方向の位置決めを行
うことが出来る。
【0066】図14及び図15はそれぞれ図2等に示したサ
ブタンク300 の詳細を示す斜視図であり、図14はキャリ
ッジ本体201 への取り付け側の面を示し、図15はその反
対側の面を示す。また図16は、上記サブタンクを分解し
て示す部分的斜視図である。
ブタンク300 の詳細を示す斜視図であり、図14はキャリ
ッジ本体201 への取り付け側の面を示し、図15はその反
対側の面を示す。また図16は、上記サブタンクを分解し
て示す部分的斜視図である。
【0067】これら図に示すように、サブタンク300 は
3つの部分からなる。即ち、サブタンク300 は、インク
室及び空気室を構成するためのタンク部材331 、連結孔
が形成された中板333 及び連結溝及び接続管が形成され
た接続板335 からなる。これら各部材は、例えば樹脂材
をモールド成型することによって得ることが出来、各部
材間は超音波溶着によって接合することが出来る。
3つの部分からなる。即ち、サブタンク300 は、インク
室及び空気室を構成するためのタンク部材331 、連結孔
が形成された中板333 及び連結溝及び接続管が形成され
た接続板335 からなる。これら各部材は、例えば樹脂材
をモールド成型することによって得ることが出来、各部
材間は超音波溶着によって接合することが出来る。
【0068】タンク部材331 は各色のインクに対応して
4つの室331BK, 331C, 331M, 331Yを有している。
4つの室331BK, 331C, 331M, 331Yを有している。
【0069】中板333 には、図16にその詳細が示される
ように、タンク部材331 の上記各室と接続板335 の連結
溝とを連結する連結孔が形成され、これら連結孔のう
ち、連結孔341Y, 341M, 341C, 341BK (341Y, 341BK は
不図示)は、それぞれ図14に示す接続管321Y, 321M, 32
1C, 321BK に連結し上述したインクカートリッジ901 か
ら供給される各インクの流路の一部を構成する。また連
結孔343Y, 343M, 343C,343BK (343Y, 343BK は不図
示)は、それぞれ図13(A)に示す接続管323Y, 323M,
323C, 323BK に連結し、後述される吐出回復ユニットの
吸引力によって上記各室から吸引される空気の流路の一
部を構成する。また図16に図示されないが、中板333 に
は、図14に示される接続管325Y, 325M, 325C, 325BK の
位置に対応して、上記各室からヘッドチップ10へのイン
ク供給路の一部を構成する連結孔が形成されている。
ように、タンク部材331 の上記各室と接続板335 の連結
溝とを連結する連結孔が形成され、これら連結孔のう
ち、連結孔341Y, 341M, 341C, 341BK (341Y, 341BK は
不図示)は、それぞれ図14に示す接続管321Y, 321M, 32
1C, 321BK に連結し上述したインクカートリッジ901 か
ら供給される各インクの流路の一部を構成する。また連
結孔343Y, 343M, 343C,343BK (343Y, 343BK は不図
示)は、それぞれ図13(A)に示す接続管323Y, 323M,
323C, 323BK に連結し、後述される吐出回復ユニットの
吸引力によって上記各室から吸引される空気の流路の一
部を構成する。また図16に図示されないが、中板333 に
は、図14に示される接続管325Y, 325M, 325C, 325BK の
位置に対応して、上記各室からヘッドチップ10へのイン
ク供給路の一部を構成する連結孔が形成されている。
【0070】接続板335 には、図14に示されるように、
上述した3種類の接続管が形成される。即ち、接続管32
1Y, 321M, 321C, 321BK には上述したインクカートリッ
ジ901 からのインク供給チューブが接続され、接続管32
3Y, 323M, 323C, 323BK には吐出回復ユニットの吸引ポ
ンプへのチューブが接続され、接続管325Y, 325M, 325
C, 325BK には記録ヘッドチップ10へのインク供給チュ
ーブが接続される。
上述した3種類の接続管が形成される。即ち、接続管32
1Y, 321M, 321C, 321BK には上述したインクカートリッ
ジ901 からのインク供給チューブが接続され、接続管32
3Y, 323M, 323C, 323BK には吐出回復ユニットの吸引ポ
ンプへのチューブが接続され、接続管325Y, 325M, 325
C, 325BK には記録ヘッドチップ10へのインク供給チュ
ーブが接続される。
【0071】更に上記各接続管の配置は以下のようにし
て定められている。例えば、図5(A)及び図5(B)
から明らかなように、まずキャリッジ本体201 に対し
て、サブタンク300 はその長手方向が各記録ヘッドの配
列方向に沿うように取り付けられる。このとき、接続管
325Y, 325M, 325C, 325BK の各々は、対応する記録ヘッ
ドチップ10の下方に位置するように接続板335 において
配置される。これにより、それぞれの接続管325 と各記
録ヘッドチップ10を連結する4本のインク供給チューブ
311 は、図5(B)に示すように、同図の平面内で屈曲
するのみでスムーズなインク供給が可能となる。またチ
ューブ311 の屈曲の方向が上記平面内に限られるため、
インク供給に対するキャリッジ移動の影響を少なくする
ことが出来る。以上示した接続管の配設位置条件におい
て、タンク部材331 の各室から各接続管への経路の最少
化及びキャリッジ移動の影響を考慮すると、接続管325
Y, 325M, 325C, 325BK の配設位置は図14に示すよう
に、サブタンク300 の長手方向に配列する位置となる。
このため、中板333 には上述したように各接続管325Y,
325M, 325C, 325BK に対応した位置に連結孔(不図示)
が設けられる。
て定められている。例えば、図5(A)及び図5(B)
から明らかなように、まずキャリッジ本体201 に対し
て、サブタンク300 はその長手方向が各記録ヘッドの配
列方向に沿うように取り付けられる。このとき、接続管
325Y, 325M, 325C, 325BK の各々は、対応する記録ヘッ
ドチップ10の下方に位置するように接続板335 において
配置される。これにより、それぞれの接続管325 と各記
録ヘッドチップ10を連結する4本のインク供給チューブ
311 は、図5(B)に示すように、同図の平面内で屈曲
するのみでスムーズなインク供給が可能となる。またチ
ューブ311 の屈曲の方向が上記平面内に限られるため、
インク供給に対するキャリッジ移動の影響を少なくする
ことが出来る。以上示した接続管の配設位置条件におい
て、タンク部材331 の各室から各接続管への経路の最少
化及びキャリッジ移動の影響を考慮すると、接続管325
Y, 325M, 325C, 325BK の配設位置は図14に示すよう
に、サブタンク300 の長手方向に配列する位置となる。
このため、中板333 には上述したように各接続管325Y,
325M, 325C, 325BK に対応した位置に連結孔(不図示)
が設けられる。
【0072】尚、数字321 及び323 が付された符号で示
されるそれぞれの接続管(以下、符号321 及び323 のみ
を付す)の配置については以下のように定められる。
されるそれぞれの接続管(以下、符号321 及び323 のみ
を付す)の配置については以下のように定められる。
【0073】まず、第1に、これら接続管に接続される
チューブが、サブインクタンク300の長手方向、即ち図1
4及び図15中矢印Aで示されるキャリッジ部の移動方向
に沿うように接続管の位置が定められる。第2に、4色
の各インクに対応したチューブが一体で接続管に接続さ
れるように接続管の配置が定められる。以上の第1及び
第2の配置条件により、接続管321 及び323 の配置は、
それぞれキャリッジの移動方向に垂直な方向に配列する
ように定められる。
チューブが、サブインクタンク300の長手方向、即ち図1
4及び図15中矢印Aで示されるキャリッジ部の移動方向
に沿うように接続管の位置が定められる。第2に、4色
の各インクに対応したチューブが一体で接続管に接続さ
れるように接続管の配置が定められる。以上の第1及び
第2の配置条件により、接続管321 及び323 の配置は、
それぞれキャリッジの移動方向に垂直な方向に配列する
ように定められる。
【0074】図16(A)は接続管321 及び接続管323 に
接続するチューブユニットを示す上面図であり、図15は
図13(A)のB−B断面図である。図14には、接続管32
1 及び323 に接続するそれぞれのジョイント351 及び35
3 が示される。同図中矢印Cで示される方向のキャリッ
ジ200 の移動に応じて、これらチューブ355 及び357
は、キャリッジ200 に追動するものであり、以上に示し
た接続管の配置によりチューブを一定の方向(キャリッ
ジ移動方向)に延在させることが出来る。チューブ355
及び357 は追動する際に所定方向のみに屈曲するだけで
ある。これにより、インク供給等に及ぼすキャリッジ移
動の影響を少なくすることが出来る。
接続するチューブユニットを示す上面図であり、図15は
図13(A)のB−B断面図である。図14には、接続管32
1 及び323 に接続するそれぞれのジョイント351 及び35
3 が示される。同図中矢印Cで示される方向のキャリッ
ジ200 の移動に応じて、これらチューブ355 及び357
は、キャリッジ200 に追動するものであり、以上に示し
た接続管の配置によりチューブを一定の方向(キャリッ
ジ移動方向)に延在させることが出来る。チューブ355
及び357 は追動する際に所定方向のみに屈曲するだけで
ある。これにより、インク供給等に及ぼすキャリッジ移
動の影響を少なくすることが出来る。
【0075】以上示した接続管321 及び323 の配置に応
じて接続板335 には図16に示されるような溝337Y, 337
M, 337C, 337BK (337Y, 337BK は不図示)及び339Y, 3
39M,339C, 339BK (339Y, 339BK は不図示)が形成さ
れ、これらの接続管の各々と各タンク室331 (BK, C,
M, Y )とが連結される。
じて接続板335 には図16に示されるような溝337Y, 337
M, 337C, 337BK (337Y, 337BK は不図示)及び339Y, 3
39M,339C, 339BK (339Y, 339BK は不図示)が形成さ
れ、これらの接続管の各々と各タンク室331 (BK, C,
M, Y )とが連結される。
【0076】図17はサブインクタンク300 の他の実施例
を示す断面図である。同図に示すように、各タンク室と
接続管を連結するための溝333D及び中板333 に形成する
ことも出来る。
を示す断面図である。同図に示すように、各タンク室と
接続管を連結するための溝333D及び中板333 に形成する
ことも出来る。
【0082】尚、上記サブインクタンクの構造は、イン
クジェット記録装置の何らかの空気やインク流路の途中
にあって、一時的にインクを貯留するインク貯留部材に
有効である。また上記構造を用いれば、キャリッジ等の
動作するユニットに取り付けられた場合に、チューブ等
のインク流路部材の這い回しが簡潔になる。従って、上
記サブインクタンクの構造は、例えば廃インクの排出に
関する流路に用いられるインク貯留部材にも適用するこ
とが出来る。
クジェット記録装置の何らかの空気やインク流路の途中
にあって、一時的にインクを貯留するインク貯留部材に
有効である。また上記構造を用いれば、キャリッジ等の
動作するユニットに取り付けられた場合に、チューブ等
のインク流路部材の這い回しが簡潔になる。従って、上
記サブインクタンクの構造は、例えば廃インクの排出に
関する流路に用いられるインク貯留部材にも適用するこ
とが出来る。
【0083】図19及び図20は、それぞれ図2及び図3に
示した紙送り機構の詳細を示す断面図であり、図19は薄
紙を搬送する場合を示し、図20は厚紙を搬送する場合を
示す。
示した紙送り機構の詳細を示す断面図であり、図19は薄
紙を搬送する場合を示し、図20は厚紙を搬送する場合を
示す。
【0084】これら図において、ピンチローラ607 はピ
ンチローラホルダ611 によって回動自在に軸支され、ピ
ンチローラホルダ611 は、その端部611Bにおいてキャリ
ッジレール613 と回動自在に係合する。ピンチローラホ
ルダ611 とキャリッジレール613 との管にはばね614 介
挿され、またキャリッジレール613 は、その長手方向両
端部の掛止部613A(図3)に掛止されたばね631 によっ
て図19、図20中下方に付勢されて不図示の装置フレーム
の一部に突き当てられている。この結果、ばね614 の弾
性力によって、ピンチローラ607 は記録紙を介して紙送
りローラ606 を押圧することが出来る。
ンチローラホルダ611 によって回動自在に軸支され、ピ
ンチローラホルダ611 は、その端部611Bにおいてキャリ
ッジレール613 と回動自在に係合する。ピンチローラホ
ルダ611 とキャリッジレール613 との管にはばね614 介
挿され、またキャリッジレール613 は、その長手方向両
端部の掛止部613A(図3)に掛止されたばね631 によっ
て図19、図20中下方に付勢されて不図示の装置フレーム
の一部に突き当てられている。この結果、ばね614 の弾
性力によって、ピンチローラ607 は記録紙を介して紙送
りローラ606 を押圧することが出来る。
【0085】以上の構成において、図19に示されるよう
に、比較的薄い記録紙が搬送される場合、ピンチローラ
607 と紙送りローラ606 との間の記録紙の厚さによって
生じるピンチローラ607 の変位は、ピンチローラホルダ
611 がその端部611Bを中心に図19中反時計回り方向に変
位することによって吸収される。
に、比較的薄い記録紙が搬送される場合、ピンチローラ
607 と紙送りローラ606 との間の記録紙の厚さによって
生じるピンチローラ607 の変位は、ピンチローラホルダ
611 がその端部611Bを中心に図19中反時計回り方向に変
位することによって吸収される。
【0086】これに対して、図20に示されるように、比
較的厚い記録紙が搬送される場合、この紙厚によるピン
チローラ607 の変位は、ピンチローラホルダ611 の上記
回動による変位によって吸収しきれず、ピンチローラホ
ルダ611 は、ピンチローラ607 の変位に応じて更に変位
し、その端部611Aをキャリッジレール613 に突き当て
る。これにより、ピンチローラホルダ611 は、ばね631
の弾性力に抗してキャリッジレール613 を押し上げる。
即ち、比較的厚い記録紙が搬送される場合のピンチロー
ラ607 の変位は、ピンチローラホルダ611 の変位及びこ
れに続くキャリッジレール613 の変位によって吸収され
る。
較的厚い記録紙が搬送される場合、この紙厚によるピン
チローラ607 の変位は、ピンチローラホルダ611 の上記
回動による変位によって吸収しきれず、ピンチローラホ
ルダ611 は、ピンチローラ607 の変位に応じて更に変位
し、その端部611Aをキャリッジレール613 に突き当て
る。これにより、ピンチローラホルダ611 は、ばね631
の弾性力に抗してキャリッジレール613 を押し上げる。
即ち、比較的厚い記録紙が搬送される場合のピンチロー
ラ607 の変位は、ピンチローラホルダ611 の変位及びこ
れに続くキャリッジレール613 の変位によって吸収され
る。
【0087】このとき、キャリッジレール613 は、上述
したポジションレバー211 の位置に応じて、キャリッジ
本体201 又は押さえ部材211Aと当接しているため、キャ
リッジレール613 の変位に応じてキャリッジ部200 、即
ち記録ヘッド部1が変位する。
したポジションレバー211 の位置に応じて、キャリッジ
本体201 又は押さえ部材211Aと当接しているため、キャ
リッジレール613 の変位に応じてキャリッジ部200 、即
ち記録ヘッド部1が変位する。
【0088】以上示した紙送り機構によれば、用いられ
る記録紙が比較的薄い場合、ピンチローラホルダ611 が
変位することによりピンチローラ607 は記録紙を介して
紙厚に応じた適切な押圧力を紙送りローラ606 に作用す
ることが出来る。
る記録紙が比較的薄い場合、ピンチローラホルダ611 が
変位することによりピンチローラ607 は記録紙を介して
紙厚に応じた適切な押圧力を紙送りローラ606 に作用す
ることが出来る。
【0089】また記録紙が比較的厚い場合、ピンチロー
ラホルダ611 及びキャリッジレール613 が変位すること
により、ピンチローラ607 は紙厚に応じた適切な押圧力
を紙送りローラ606 に作用することが出来ると共に、記
録紙と記録ヘッドとの間隔を紙厚に応じて適切なものと
することが出来る。尚、前述したポジションレバー211
の位置(又は)に関わらず、上述した紙送り機構は
有効に動作することは勿論である。
ラホルダ611 及びキャリッジレール613 が変位すること
により、ピンチローラ607 は紙厚に応じた適切な押圧力
を紙送りローラ606 に作用することが出来ると共に、記
録紙と記録ヘッドとの間隔を紙厚に応じて適切なものと
することが出来る。尚、前述したポジションレバー211
の位置(又は)に関わらず、上述した紙送り機構は
有効に動作することは勿論である。
【0090】図21及び図22により、本実施例に係る給紙
ユニットの構成ならびにその動作について詳述する。
尚、図21は記録紙の厚さが薄い紙610Aの場合、図22は記
録紙の厚さが厚い紙610Bの場合の分離板605 の挙動をそ
れぞれ示す。これらの図において、溝651 は装置フレー
ムの一部をなす支持部材603 に設けられ、分離板605 を
ガタを有して保持する。溝651 はその開口の方向がピッ
クアップローラ604 の軸の中心に略向くように設けられ
ている。
ユニットの構成ならびにその動作について詳述する。
尚、図21は記録紙の厚さが薄い紙610Aの場合、図22は記
録紙の厚さが厚い紙610Bの場合の分離板605 の挙動をそ
れぞれ示す。これらの図において、溝651 は装置フレー
ムの一部をなす支持部材603 に設けられ、分離板605 を
ガタを有して保持する。溝651 はその開口の方向がピッ
クアップローラ604 の軸の中心に略向くように設けられ
ている。
【0091】分離板605 は、そのばね保持用溝605Aと溝
651 の底部との間に保持されるばね612 を有する。また
分離板605 の一部ばね保持用溝605Aを形成するかぎの手
形の爪部605Bによって構成される。これらの爪部605Bを
溝651 の底部に設けられた係合孔651Aに嵌め合わすこと
により、分離板605 が溝651 から抜け落ちないようにし
ている。以上の構成により、分離板605 は、ばね612 に
よって支持されながら溝651 内の揺動及び上下方向の動
きが可能となる。尚、ばね612 は記録に使用される記録
紙の想定される腰の強さの範囲に応じて適切なばね定数
のものが選択される。
651 の底部との間に保持されるばね612 を有する。また
分離板605 の一部ばね保持用溝605Aを形成するかぎの手
形の爪部605Bによって構成される。これらの爪部605Bを
溝651 の底部に設けられた係合孔651Aに嵌め合わすこと
により、分離板605 が溝651 から抜け落ちないようにし
ている。以上の構成により、分離板605 は、ばね612 に
よって支持されながら溝651 内の揺動及び上下方向の動
きが可能となる。尚、ばね612 は記録に使用される記録
紙の想定される腰の強さの範囲に応じて適切なばね定数
のものが選択される。
【0092】以上のように構成された給紙ユニットにお
いて、図21に示すように、記録紙として腰が比較的弱い
薄手の紙610Aの複数枚が給紙トレイ601 に収納されたと
する。この状態で、給紙信号に応じてピックアップロー
ラ604 が駆動されると、最上面に位置している紙610Aが
送り出される。そして紙610Aの先端部は、まず分離板60
5 に突き当たる。これに応じて分離板605 は、紙610Aの
腰の強さと分離板605を支持いているばね612 のばね力
とに応じた位置に変位し、紙610Aの分離板605に対する
進入角(紙の進入方向と分離板の平面がなす角度)を最
適な角度とすることが出来、半月ローラ604Aと記録紙と
の間に生ずる搬送力(摩擦力)を良好なものとすること
が出来る。
いて、図21に示すように、記録紙として腰が比較的弱い
薄手の紙610Aの複数枚が給紙トレイ601 に収納されたと
する。この状態で、給紙信号に応じてピックアップロー
ラ604 が駆動されると、最上面に位置している紙610Aが
送り出される。そして紙610Aの先端部は、まず分離板60
5 に突き当たる。これに応じて分離板605 は、紙610Aの
腰の強さと分離板605を支持いているばね612 のばね力
とに応じた位置に変位し、紙610Aの分離板605に対する
進入角(紙の進入方向と分離板の平面がなす角度)を最
適な角度とすることが出来、半月ローラ604Aと記録紙と
の間に生ずる搬送力(摩擦力)を良好なものとすること
が出来る。
【0093】図22のように、腰が比較的強い厚手の紙61
0Bが給紙トレイ601 に収納されて給紙される場合は以下
のようになる。同じようにして紙610Bがピックアップロ
ーラ604 と分離板605 との間に導かれたとき、分離板60
5 は紙610Bの腰の強さによって、押し下げられてその肩
部605Cが溝651 の底部に突き当たる。これにより、分離
板605 はこの肩部605Cを回動支点として回動する。この
結果、記録紙610Bと分離板605 との間に形成される進入
角は、図21に示したものよりも小さな角度となり、半月
ローラ604AJ 記録紙との間に生ずる搬送力が過大になる
のを防止し、記録紙が厚い場合の給紙不良を回避するこ
とが可能となる。
0Bが給紙トレイ601 に収納されて給紙される場合は以下
のようになる。同じようにして紙610Bがピックアップロ
ーラ604 と分離板605 との間に導かれたとき、分離板60
5 は紙610Bの腰の強さによって、押し下げられてその肩
部605Cが溝651 の底部に突き当たる。これにより、分離
板605 はこの肩部605Cを回動支点として回動する。この
結果、記録紙610Bと分離板605 との間に形成される進入
角は、図21に示したものよりも小さな角度となり、半月
ローラ604AJ 記録紙との間に生ずる搬送力が過大になる
のを防止し、記録紙が厚い場合の給紙不良を回避するこ
とが可能となる。
【0094】図23は本実施例に係る回復ユニット400 の
概略構成を示す断面図である。ここでユニット本体を構
成するユニット筐体401 は以下の各部を保持する。モー
タ403 はユニット内の各部動作の駆動源であり、そのモ
ータ出力軸405 に取り付けたウォーム407 及びこれに噛
合するウォームホイール409 を介してウォームホイール
軸411 に駆動力が伝達される。
概略構成を示す断面図である。ここでユニット本体を構
成するユニット筐体401 は以下の各部を保持する。モー
タ403 はユニット内の各部動作の駆動源であり、そのモ
ータ出力軸405 に取り付けたウォーム407 及びこれに噛
合するウォームホイール409 を介してウォームホイール
軸411 に駆動力が伝達される。
【0095】キャップ420 は記録ヘッドチップ10の吐出
口形成面1Aに当接して吐出口周辺を覆うことが出来、少
なくとも吐出口形成面との当接部分はゴム等の弾性部材
で形成される。キャップ圧接、イコライズ部430 はキャ
ップ420 を吐出口形成面1Aに圧接させると共に、これに
ならわせて密着状態を確保する。ポンプ440 は、キャッ
プ420 に連通した吸引チューブ442 及び前述したサブタ
ンク300 に連通した吸引チューブ444 を介してそれぞれ
吸引力を作用させる。これにより、廃インクチューブ44
6 を介してインクタンク名廃インク吸収体(図示せず)
に向けて吸引されてきたインクを排出する。このポンプ
440 は、軸411 に設けられたポンプ駆動カム450 及びこ
れに係合したポンプ駆動レバー452 により駆動される。
口形成面1Aに当接して吐出口周辺を覆うことが出来、少
なくとも吐出口形成面との当接部分はゴム等の弾性部材
で形成される。キャップ圧接、イコライズ部430 はキャ
ップ420 を吐出口形成面1Aに圧接させると共に、これに
ならわせて密着状態を確保する。ポンプ440 は、キャッ
プ420 に連通した吸引チューブ442 及び前述したサブタ
ンク300 に連通した吸引チューブ444 を介してそれぞれ
吸引力を作用させる。これにより、廃インクチューブ44
6 を介してインクタンク名廃インク吸収体(図示せず)
に向けて吸引されてきたインクを排出する。このポンプ
440 は、軸411 に設けられたポンプ駆動カム450 及びこ
れに係合したポンプ駆動レバー452 により駆動される。
【0096】本例において、キャップ420 とポンプ440
とを連通するチューブ442 は、そのチューブ442 が接続
されるキャップ内連通孔442Aから鉛直方向上方に屈曲
し、その後に湾曲して下方にあるポンプ440 に接続され
る。これにより、キャップ420を介して吐出口よりイン
ク吸引を行った後、非キャップ状態での吸引処理(空吸
引)を行わない、若しくは充分に行わないようにすれ
ば、少量のインクがチューブ442 内に残留する。即ち、
屈曲部の存在によってインクがポンプ内にすべて流入し
ないからである。このことを利用すれば、例えば記録中
断時ないしは記録休止時のキャップ状態において吐出口
形成面1Aを湿潤な雰囲気に保ち、吐出口を乾燥から保護
して目詰まりを防止出来る。従って、記録再開時におけ
る吸引処理を不要若しくは僅少なものとすることが出来
るようになる。尚、長期休止時ないしは電源オフ時には
充分な空吸引を行ってインクをチューブ内に残留しない
ようにし、チューブ内での固着を防止することが出来
る。
とを連通するチューブ442 は、そのチューブ442 が接続
されるキャップ内連通孔442Aから鉛直方向上方に屈曲
し、その後に湾曲して下方にあるポンプ440 に接続され
る。これにより、キャップ420を介して吐出口よりイン
ク吸引を行った後、非キャップ状態での吸引処理(空吸
引)を行わない、若しくは充分に行わないようにすれ
ば、少量のインクがチューブ442 内に残留する。即ち、
屈曲部の存在によってインクがポンプ内にすべて流入し
ないからである。このことを利用すれば、例えば記録中
断時ないしは記録休止時のキャップ状態において吐出口
形成面1Aを湿潤な雰囲気に保ち、吐出口を乾燥から保護
して目詰まりを防止出来る。従って、記録再開時におけ
る吸引処理を不要若しくは僅少なものとすることが出来
るようになる。尚、長期休止時ないしは電源オフ時には
充分な空吸引を行ってインクをチューブ内に残留しない
ようにし、チューブ内での固着を防止することが出来
る。
【0097】また本例において、ユニット400 が装置に
取り付けられた状態では、ポンプ440 は排出側が鉛直方
向下側に位置し、排出流路が下方を向くように配置して
いる。これにより、ポンプ440 からのインク排出が重力
の作用を受けて円滑に行われることになる。
取り付けられた状態では、ポンプ440 は排出側が鉛直方
向下側に位置し、排出流路が下方を向くように配置して
いる。これにより、ポンプ440 からのインク排出が重力
の作用を受けて円滑に行われることになる。
【0098】図24(A)は回復ユニット400 の側断面図
である。ここで、アクセスレバー461 は、その先端部46
1Aが記録ヘッドカバー205 に設けた凹部205Hに進入する
ことにより、キャップ420 を吐出口形成面1Aに正対させ
ることが出来る。少なくともアクセスレバー461 の先端
部分は記録ヘッド走査方向(図面に直交する方向)に変
位もしくは変位可能である。アクセスレバー駆動アーム
465 は、アクセスレバー461 と結合している。また、こ
のアーム465 はその一端付近の軸465Aのまわりに回動可
能である。カム467 は軸411 に設けられ、アーム465 上
のピン468 と係合している。ばね469 はピン468 をカム
467 の輪郭にならわせてアーム465 の動作を規制し、筐
体401 とアクセスレバー461 に設けた突起463 との間に
張架されてアーム465 をカム467 側へ回動させる付勢力
を付与する。
である。ここで、アクセスレバー461 は、その先端部46
1Aが記録ヘッドカバー205 に設けた凹部205Hに進入する
ことにより、キャップ420 を吐出口形成面1Aに正対させ
ることが出来る。少なくともアクセスレバー461 の先端
部分は記録ヘッド走査方向(図面に直交する方向)に変
位もしくは変位可能である。アクセスレバー駆動アーム
465 は、アクセスレバー461 と結合している。また、こ
のアーム465 はその一端付近の軸465Aのまわりに回動可
能である。カム467 は軸411 に設けられ、アーム465 上
のピン468 と係合している。ばね469 はピン468 をカム
467 の輪郭にならわせてアーム465 の動作を規制し、筐
体401 とアクセスレバー461 に設けた突起463 との間に
張架されてアーム465 をカム467 側へ回動させる付勢力
を付与する。
【0099】キャップホルダ471 はキャップ420 を保持
する。ホルダガイドレバー473 はキャップホルダ471 と
一体に設けられ、その先端部475 は筐体401 に設けた穴
を貫いてユニット400 の外へ突出している。キャップホ
ルダ471 は、キャップ420 を保持して進退可能に設けら
れ、その前進に応じてキャップ420 と吐出口形成面1Aと
の当接がなされ、またその後退に応じてこれが解除され
る。またキャップ420ないしキャップホルダ471 は記録
ヘッド走査方向に関してわずかに変位可能である。ばね
477 は、ホルダガイドレバー先端部475 に設けられ、キ
ャップホルダ471 の進退を規制するためのカム(不図
示)と係合するホルダ側係合部を上記カムの方向に付勢
し、この係合部をカムにならわせる。
する。ホルダガイドレバー473 はキャップホルダ471 と
一体に設けられ、その先端部475 は筐体401 に設けた穴
を貫いてユニット400 の外へ突出している。キャップホ
ルダ471 は、キャップ420 を保持して進退可能に設けら
れ、その前進に応じてキャップ420 と吐出口形成面1Aと
の当接がなされ、またその後退に応じてこれが解除され
る。またキャップ420ないしキャップホルダ471 は記録
ヘッド走査方向に関してわずかに変位可能である。ばね
477 は、ホルダガイドレバー先端部475 に設けられ、キ
ャップホルダ471 の進退を規制するためのカム(不図
示)と係合するホルダ側係合部を上記カムの方向に付勢
し、この係合部をカムにならわせる。
【0100】キャップ420 には後述する大気連通孔が設
けられ、この連通孔も同じく後述するカム(不図示)及
び駆動レバー(不図示)等を介して開閉される。この大
気連通孔の開閉機構を含め、キャップの進退機構、アク
セスレバーの進退機構等については図25〜図27について
後述する。
けられ、この連通孔も同じく後述するカム(不図示)及
び駆動レバー(不図示)等を介して開閉される。この大
気連通孔の開閉機構を含め、キャップの進退機構、アク
セスレバーの進退機構等については図25〜図27について
後述する。
【0101】また本例では、ポンプ440 は、筐体側ポン
プ取付部401Aに設けた図24(B)に示すような保持具48
3 にはて保持される。この保持具483 は略C字形状を有
し、その弾性変形及び復元力によりポンプ440 の保持を
行う。尚、491 及び493 は、それぞれ筐体側及びポンプ
側の係止部であり、ポンプ440 の位置決め及び取付位置
の保持に利用される。
プ取付部401Aに設けた図24(B)に示すような保持具48
3 にはて保持される。この保持具483 は略C字形状を有
し、その弾性変形及び復元力によりポンプ440 の保持を
行う。尚、491 及び493 は、それぞれ筐体側及びポンプ
側の係止部であり、ポンプ440 の位置決め及び取付位置
の保持に利用される。
【0102】図25はキャップの大気連通孔開閉機構を中
心として描いた回復ユニットの斜視図、図26は当該開閉
機構、キャップ進退機構及びアクセスレバー進退機構を
中心として描いた回復ユニットの側断面図である。
心として描いた回復ユニットの斜視図、図26は当該開閉
機構、キャップ進退機構及びアクセスレバー進退機構を
中心として描いた回復ユニットの側断面図である。
【0103】まず大気連通機構について説明する。これ
ら図において、開閉レバー503 は、大気連通孔501 を閉
塞するためのパッド505 を設けたアーム503Aと、作動レ
バー511 に係合するアーム503Bとを有し、軸507 のまわ
りに回動可能に支持されている。ばね509 は開閉レバー
503 に対し大気連通孔を閉塞する方向の回動力を与える
ためのばねである。
ら図において、開閉レバー503 は、大気連通孔501 を閉
塞するためのパッド505 を設けたアーム503Aと、作動レ
バー511 に係合するアーム503Bとを有し、軸507 のまわ
りに回動可能に支持されている。ばね509 は開閉レバー
503 に対し大気連通孔を閉塞する方向の回動力を与える
ためのばねである。
【0104】作動レバー511 は、連通孔開閉用カム513
に係合する部分511Aと開閉レバー503 のアーム503Bに係
合する部分511Bとを有し、軸515 のまわりに回動可能で
ある。ばね517 は、部分511Aがカム513 に当接する方向
に作動レバー511 に対して回動力を与えている。これに
より、カム513 の変位に伴ってキャップ部420 内空間が
大気と連通/遮断されることになる。
に係合する部分511Aと開閉レバー503 のアーム503Bに係
合する部分511Bとを有し、軸515 のまわりに回動可能で
ある。ばね517 は、部分511Aがカム513 に当接する方向
に作動レバー511 に対して回動力を与えている。これに
より、カム513 の変位に伴ってキャップ部420 内空間が
大気と連通/遮断されることになる。
【0105】次にキャップ420 の進退機構について説明
する。図26において、キャップホルダ471 及びホルダガ
イドレバー473 は二点鎖線にて示してある。コロ521 は
ホルダガイドレバー473 に設けられ、キャップ進退用カ
ム523 と係合している。
する。図26において、キャップホルダ471 及びホルダガ
イドレバー473 は二点鎖線にて示してある。コロ521 は
ホルダガイドレバー473 に設けられ、キャップ進退用カ
ム523 と係合している。
【0106】長穴531 は、アクセスレバー461 の長手方
向に設けられ、これにはキャップホルダ471 に突設した
ピン533 が嵌入される。従って、本例の場合、キャップ
420は進退動作に際して長穴531 に案内されることにな
る。また、キャップ420 は、記録ヘッド走査方向におい
てアクセスレバー461 と連動することになる。ばね535
は図24(A)に示したばね477 と協働してキャップ420
を後退方向に付勢する。また、記録ヘッドカバー205 に
設けた凹部205Hはアクセスレバー461 の突入を受容す
る。
向に設けられ、これにはキャップホルダ471 に突設した
ピン533 が嵌入される。従って、本例の場合、キャップ
420は進退動作に際して長穴531 に案内されることにな
る。また、キャップ420 は、記録ヘッド走査方向におい
てアクセスレバー461 と連動することになる。ばね535
は図24(A)に示したばね477 と協働してキャップ420
を後退方向に付勢する。また、記録ヘッドカバー205 に
設けた凹部205Hはアクセスレバー461 の突入を受容す
る。
【0107】尚、図26において、アクセスレバー駆動ア
ーム465 は図の簡素化のために図24(A)とは異なる位
置に示してある。
ーム465 は図の簡素化のために図24(A)とは異なる位
置に示してある。
【0108】次にアクセスレバー461 及びキャップ420
の進退動作について説明する。一般に、キャリッジを、
記録ヘッドの吐出口形成面がキャップと正対する位置
に、精度を高く停止させるのは困難である。そこで、例
えば回復ユニット側に突出可能な部材を、記録ヘッド側
にはこれを受容可能な部材を設け、前者を後者に突入さ
せることによって強制的に記録ヘッド側がキャップに正
対する位置にキャリッジを設定することが考えられる。
しかしながら、本例のようなキャリッジには4個の記録
ヘッドが搭載され、その重量は比較的大きなものとな
る。これらを搭載したキャリッジを上記のように強制的
に変位させるのは大きな力を要するのみならず、上記突
出部材やキャップ等に過大な負荷を生じさせることにも
なる。
の進退動作について説明する。一般に、キャリッジを、
記録ヘッドの吐出口形成面がキャップと正対する位置
に、精度を高く停止させるのは困難である。そこで、例
えば回復ユニット側に突出可能な部材を、記録ヘッド側
にはこれを受容可能な部材を設け、前者を後者に突入さ
せることによって強制的に記録ヘッド側がキャップに正
対する位置にキャリッジを設定することが考えられる。
しかしながら、本例のようなキャリッジには4個の記録
ヘッドが搭載され、その重量は比較的大きなものとな
る。これらを搭載したキャリッジを上記のように強制的
に変位させるのは大きな力を要するのみならず、上記突
出部材やキャップ等に過大な負荷を生じさせることにも
なる。
【0109】そこで本例ではキャップ420 側を記録ヘッ
ド吐出口形成面に正対させるべく変位させる構成を採用
する。これを図27(A)〜図27(C)を用いて説明す
る。
ド吐出口形成面に正対させるべく変位させる構成を採用
する。これを図27(A)〜図27(C)を用いて説明す
る。
【0110】まずキャップによって覆われるべき4つの
記録ヘッドの配設範囲Hと、各別に記録ヘッドの吐出口
形成面を覆う4つのキャップの配設範囲Cとが図27
(A)のようにΔだけずれてキャリッジが停止したとす
る。
記録ヘッドの配設範囲Hと、各別に記録ヘッドの吐出口
形成面を覆う4つのキャップの配設範囲Cとが図27
(A)のようにΔだけずれてキャリッジが停止したとす
る。
【0111】この状態からアクセスレバー461 を突出さ
せていくと、やがてその先端部461Aのテーパー部461Tが
ヘッドカバー205 の凹部205Hに係合する。ここで、アク
セスレバー461 がキャリッジの走査方向Sに変位可能に
支持されているのであれば、図27(B)に示すように図
中左方向に移動しながら凹部205Hに突入していくことに
なる。また、その左方向の移動は、ピン533 と長穴531
とが係合していることから、キャップホルダ471 ないし
キャップ420 の同方向への変位を伴うものとなる。
せていくと、やがてその先端部461Aのテーパー部461Tが
ヘッドカバー205 の凹部205Hに係合する。ここで、アク
セスレバー461 がキャリッジの走査方向Sに変位可能に
支持されているのであれば、図27(B)に示すように図
中左方向に移動しながら凹部205Hに突入していくことに
なる。また、その左方向の移動は、ピン533 と長穴531
とが係合していることから、キャップホルダ471 ないし
キャップ420 の同方向への変位を伴うものとなる。
【0112】しかして、アクセスレバー先端461Aの凹部
205Hへの突入が完了した図27(C)の状態では、範囲H
と範囲Cとのずれがなく、即ち記録ヘッドとキャップ42
0 とが正対した状態となるので、キャップ部420 を前進
させれば正確なキャッピングが施されることになる。
205Hへの突入が完了した図27(C)の状態では、範囲H
と範囲Cとのずれがなく、即ち記録ヘッドとキャップ42
0 とが正対した状態となるので、キャップ部420 を前進
させれば正確なキャッピングが施されることになる。
【0113】本例では、キャリッジの停止位置制御に関
して厳格な精度が要求されることなく、ある程度の精度
が確保されれば、アクセスレバーは凹部に突入出来るよ
うにしている。逆にいえば、アクセスレバー先端部の形
状、寸法や凹部の形状、寸法等はキャリッジ停止位置の
精度に応じて選択される。
して厳格な精度が要求されることなく、ある程度の精度
が確保されれば、アクセスレバーは凹部に突入出来るよ
うにしている。逆にいえば、アクセスレバー先端部の形
状、寸法や凹部の形状、寸法等はキャリッジ停止位置の
精度に応じて選択される。
【0114】そして、アクセスレバー先端部の突入が円
滑に行われるためには、上述のように、アクセスレバー
全体が、走査方向Sに並進する変位が可能に筐体に取り
付けられること、或いは後方の揺動支点を中心に揺動す
る変位が可能に筐体に取り付けられること、更には少な
くとも先端部461Aがある程度の弾性変形可能であるこ
と、またはその組み合わせのいずれを採るものでもよ
い。いずれにしても突入完了状態において長穴531 がピ
ン533 を介して所定位置(正確なキャップ位置)にキャ
ップ420 を案内する経路を構成するものであればよい。
例えば、アクセスレバー461 が後方支点を中心に揺動可
能な場合、図27(C)と異なり、突入完了状態ではアク
セスレバー461 は傾いたものとなり、非キャップ時には
上記範囲HとCとが正対しない。しかし、この場合、長
穴531 も上記アクセスレバーの傾きに応じて傾くので、
ピン533 がこれに沿って前進すれば、最終的にはキャッ
プ420は記録ヘッド吐出形成面を正確に覆うことが可能
となる。
滑に行われるためには、上述のように、アクセスレバー
全体が、走査方向Sに並進する変位が可能に筐体に取り
付けられること、或いは後方の揺動支点を中心に揺動す
る変位が可能に筐体に取り付けられること、更には少な
くとも先端部461Aがある程度の弾性変形可能であるこ
と、またはその組み合わせのいずれを採るものでもよ
い。いずれにしても突入完了状態において長穴531 がピ
ン533 を介して所定位置(正確なキャップ位置)にキャ
ップ420 を案内する経路を構成するものであればよい。
例えば、アクセスレバー461 が後方支点を中心に揺動可
能な場合、図27(C)と異なり、突入完了状態ではアク
セスレバー461 は傾いたものとなり、非キャップ時には
上記範囲HとCとが正対しない。しかし、この場合、長
穴531 も上記アクセスレバーの傾きに応じて傾くので、
ピン533 がこれに沿って前進すれば、最終的にはキャッ
プ420は記録ヘッド吐出形成面を正確に覆うことが可能
となる。
【0115】キャップ側がそのような突入に伴うアクセ
スレバー461 ないしは長穴531 の変位もしくは変形を拘
束せず、且つこれに追従出来るようにするため、及びそ
のように変位若しくは変形した長穴に沿って進退出来る
ようにするためには、キャップ側自体を若干のガタをも
って筐体に取り付けるのが好ましい。
スレバー461 ないしは長穴531 の変位もしくは変形を拘
束せず、且つこれに追従出来るようにするため、及びそ
のように変位若しくは変形した長穴に沿って進退出来る
ようにするためには、キャップ側自体を若干のガタをも
って筐体に取り付けるのが好ましい。
【0116】尚、図27(A)〜図27(C)において、54
0 はブレードであり、上述の各部と同様回復ユニット40
0 内に設けたカムによって進退可能で、突出させた状態
で、キャリッジの走査に応じて記録ヘッドの吐出口形成
面に係合して、その清掃を行うものである。
0 はブレードであり、上述の各部と同様回復ユニット40
0 内に設けたカムによって進退可能で、突出させた状態
で、キャリッジの走査に応じて記録ヘッドの吐出口形成
面に係合して、その清掃を行うものである。
【0117】図28(A)〜図28(C)は本例において用
いたポンプ440 の構成を示す。ポンプ440 は、シリンダ
ー本体551 と、シリンダーヘッド553 及び555 と、ピス
トン557 と、弁ユニット559 とを有している。弁ユニッ
ト559 は一方のシリンダーヘッド553 に取り付けられて
おり、シリンダーヘッド553 はシリンダー本体551 上の
突起561 にスナップファスニング(所謂パッチン止め)
される部分563 を有し、これにより簡単に弁ユニット55
9 及びシリンダーヘッド553 の取り付けが可能となる。
いたポンプ440 の構成を示す。ポンプ440 は、シリンダ
ー本体551 と、シリンダーヘッド553 及び555 と、ピス
トン557 と、弁ユニット559 とを有している。弁ユニッ
ト559 は一方のシリンダーヘッド553 に取り付けられて
おり、シリンダーヘッド553 はシリンダー本体551 上の
突起561 にスナップファスニング(所謂パッチン止め)
される部分563 を有し、これにより簡単に弁ユニット55
9 及びシリンダーヘッド553 の取り付けが可能となる。
【0118】弁ユニット559 はキャップ側及びサブタン
ク側からのインク導入口を開閉可能な弁体565 と、これ
を閉塞方向に付勢するばね567 とを有している。ピスト
ン557 は、一部に流路556 を形成したピストン軸557Aに
遊嵌した状態で弁571 とフランジ573 との間に配置さ
れ、内部にインク流路570Aを形成したコマ570 とを有す
る。またシリンダーヘッド555 は封止用シート部555Aを
有し、上記シリンダーヘッド553 と同様にシリンダー本
体551 に取り付けられる。
ク側からのインク導入口を開閉可能な弁体565 と、これ
を閉塞方向に付勢するばね567 とを有している。ピスト
ン557 は、一部に流路556 を形成したピストン軸557Aに
遊嵌した状態で弁571 とフランジ573 との間に配置さ
れ、内部にインク流路570Aを形成したコマ570 とを有す
る。またシリンダーヘッド555 は封止用シート部555Aを
有し、上記シリンダーヘッド553 と同様にシリンダー本
体551 に取り付けられる。
【0119】かかる構成において、図28(B)のよう
に、図中下方にピストン557 が変位する場合は、上方の
室に発生する負圧により、弁565 はばね567 の付勢力に
抗してインク導入口を開放する。これによって、キャッ
プ側及びサブタンク側よりインクが吸引される。このと
き、弁571 は流路570Aを閉塞しているので、吸引された
インクは、下方室内で逆流を生じることなく管部575 を
介して排出される。その後、図28(C)に示すように、
ピストン557 が上方に変位すると、弁571 は流路570Aを
開放する。これにより、上方室内に貯留されていたイン
クは流路570A及び556 を介して下方室内に導入されてい
く。また、このときには弁565 がインク導入口を閉塞す
るので、キャップ側及びサブタンク側にインクが逆流す
ることはない。
に、図中下方にピストン557 が変位する場合は、上方の
室に発生する負圧により、弁565 はばね567 の付勢力に
抗してインク導入口を開放する。これによって、キャッ
プ側及びサブタンク側よりインクが吸引される。このと
き、弁571 は流路570Aを閉塞しているので、吸引された
インクは、下方室内で逆流を生じることなく管部575 を
介して排出される。その後、図28(C)に示すように、
ピストン557 が上方に変位すると、弁571 は流路570Aを
開放する。これにより、上方室内に貯留されていたイン
クは流路570A及び556 を介して下方室内に導入されてい
く。また、このときには弁565 がインク導入口を閉塞す
るので、キャップ側及びサブタンク側にインクが逆流す
ることはない。
【0120】以上のような構成及び動作を行うポンプ44
0 は、図24(B)に示したような保持具にて回復ユニッ
ト筐体401 に取り付けられる。また、本例ではピストン
440は1つのキャップ、即ち1つの記録ヘッドチップに
対して1つ、計4個が配設される。これは次のような利
点を有する。
0 は、図24(B)に示したような保持具にて回復ユニッ
ト筐体401 に取り付けられる。また、本例ではピストン
440は1つのキャップ、即ち1つの記録ヘッドチップに
対して1つ、計4個が配設される。これは次のような利
点を有する。
【0121】本例の場合、記録ヘッドは色を異にするイ
ンク(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応
して4個設けられている。しかし、各記録ヘッドチップ
毎の使用頻度、インク組成等に応じて、回復処理時に吸
引すべきインク量にはばらつきがある。従って、ポンプ
を兼用した場合、各ヘッドに略等しい負圧が作用すると
すれば、最もインク消費を要する記録ヘッドからのイン
ク吸引量に対応して容量を定めたポンプを採用しなけれ
ばならない。すると、ポンプが大型化するのみならず、
回復処理時に消費量が少なくてすむ記録ヘッドからも必
要以上のインク吸引がなされることになる。これに対
し、本例では、各記録ヘッドの必要インク吸引量に対応
して各ポンプ容量を定めることが出来、ポンプを兼用す
る場合の不都合を回避出来るのである。
ンク(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応
して4個設けられている。しかし、各記録ヘッドチップ
毎の使用頻度、インク組成等に応じて、回復処理時に吸
引すべきインク量にはばらつきがある。従って、ポンプ
を兼用した場合、各ヘッドに略等しい負圧が作用すると
すれば、最もインク消費を要する記録ヘッドからのイン
ク吸引量に対応して容量を定めたポンプを採用しなけれ
ばならない。すると、ポンプが大型化するのみならず、
回復処理時に消費量が少なくてすむ記録ヘッドからも必
要以上のインク吸引がなされることになる。これに対
し、本例では、各記録ヘッドの必要インク吸引量に対応
して各ポンプ容量を定めることが出来、ポンプを兼用す
る場合の不都合を回避出来るのである。
【0122】図29は本例に係る4つのポンプの駆動系の
概念図である。図に示すように、本例ではポンプ440 は
2個一組みとされ、各組において軸471 に取り付けたカ
ム450 及びレバー452 により駆動される。本例では、各
組のカム位相を等しくし、即ち4つのポンプ440 は同位
相で駆動されるようにしている。従って、組立て作業は
容易なものとなる。
概念図である。図に示すように、本例ではポンプ440 は
2個一組みとされ、各組において軸471 に取り付けたカ
ム450 及びレバー452 により駆動される。本例では、各
組のカム位相を等しくし、即ち4つのポンプ440 は同位
相で駆動されるようにしている。従って、組立て作業は
容易なものとなる。
【0123】しかし、組毎に位相を異ならせなくてもよ
く、或いはカム、レバーをポンプ毎に用意して各別の位
相にて駆動することも出来る。これは、負荷をバランス
よく配置ないし駆動する観点からは好ましいものであ
る。
く、或いはカム、レバーをポンプ毎に用意して各別の位
相にて駆動することも出来る。これは、負荷をバランス
よく配置ないし駆動する観点からは好ましいものであ
る。
【0124】以上の回復ユニットの各部カムないしこれ
に駆動される各部等の動作タイミングは、例えば図30の
ように定めることが出来る。尚、図において「センサ」
とはキャップ開放状態を検出するセンサとすることが出
来る。また、「小回復」及び「本回復」モードでは、例
えばインク吸引量を異ならせること、所謂予備吐出を付
随させること等とすることが出来る。また回復処理後に
はブレードを突出させて吐出口形成面の清掃を行うのが
好ましい。
に駆動される各部等の動作タイミングは、例えば図30の
ように定めることが出来る。尚、図において「センサ」
とはキャップ開放状態を検出するセンサとすることが出
来る。また、「小回復」及び「本回復」モードでは、例
えばインク吸引量を異ならせること、所謂予備吐出を付
随させること等とすることが出来る。また回復処理後に
はブレードを突出させて吐出口形成面の清掃を行うのが
好ましい。
【0125】更に、本例ではキャッピングに先立ってア
クセスレバーの突出が行われ、逆にアクセスレバーの後
退に先立ってキャッピングの解除が行われる。これは、
上述したアクセスレバーの長穴531 に沿ってキャップ42
0 を進退させるからである。またキャッピングを施す
際、及びこれを解除する際、その他適宜のタイミング
で、キャップ420 の大気連通穴の開放を行う。これはキ
ャップの記録ヘッドチップに対する接合/離脱時にキャ
ップ内空間に好ましくない圧力変動が生じて、記録ヘッ
ドチップのインク吐出口内方への空気取込みやインク漏
洩が生じることを防止する上で有効である。
クセスレバーの突出が行われ、逆にアクセスレバーの後
退に先立ってキャッピングの解除が行われる。これは、
上述したアクセスレバーの長穴531 に沿ってキャップ42
0 を進退させるからである。またキャッピングを施す
際、及びこれを解除する際、その他適宜のタイミング
で、キャップ420 の大気連通穴の開放を行う。これはキ
ャップの記録ヘッドチップに対する接合/離脱時にキャ
ップ内空間に好ましくない圧力変動が生じて、記録ヘッ
ドチップのインク吐出口内方への空気取込みやインク漏
洩が生じることを防止する上で有効である。
【0126】図31は本例装置によるインクタンク収納部
の平面図である。ここで、701 (701BK, 701C, 701M, 7
01Y)はインク供給源をなすインク収納部と廃インク溜め
である廃インク収納部とを有するカートリッジ形態のイ
ンクタンクであり、装置本体に着脱可能である。インク
供給管703 (703BK, 703C, 703M, 703Y)は、上記インク
タンク701 内のそれぞれ対応するインク収納部に接続さ
れている。また廃インク管707 (707BK, 707C, 707M, 7
07Y)は、上記ポンプ440 と上記各インクタンク内のそれ
ぞれ対応する廃インク収納部とを連通している。
の平面図である。ここで、701 (701BK, 701C, 701M, 7
01Y)はインク供給源をなすインク収納部と廃インク溜め
である廃インク収納部とを有するカートリッジ形態のイ
ンクタンクであり、装置本体に着脱可能である。インク
供給管703 (703BK, 703C, 703M, 703Y)は、上記インク
タンク701 内のそれぞれ対応するインク収納部に接続さ
れている。また廃インク管707 (707BK, 707C, 707M, 7
07Y)は、上記ポンプ440 と上記各インクタンク内のそれ
ぞれ対応する廃インク収納部とを連通している。
【0127】インクタンク等の配列に関し、本例で特に
考慮したのは以下の点である。
考慮したのは以下の点である。
【0128】インクは、その組成上、色毎に増粘、固着
の生じ易さが異なる。例えば、ブラック(BK), シアン
(C),マゼンタ(M),イエロー(Y) の順に増粘、固着が生じ
易い。しかして、インクは密閉系であるインク供給管内
でも増粘、固着が生じうる。即ち、本例の場合、供給管
はポリエチレンチューブを用いて構成したが、供給管の
材料がいかなるものであれ、管壁を通して微量の空気が
侵入し、或いはインク溶剤の蒸発が生じるからである。
従って、供給管が長くなる程侵入する空気量或いはイン
ク溶剤の蒸発量も大となる。
の生じ易さが異なる。例えば、ブラック(BK), シアン
(C),マゼンタ(M),イエロー(Y) の順に増粘、固着が生じ
易い。しかして、インクは密閉系であるインク供給管内
でも増粘、固着が生じうる。即ち、本例の場合、供給管
はポリエチレンチューブを用いて構成したが、供給管の
材料がいかなるものであれ、管壁を通して微量の空気が
侵入し、或いはインク溶剤の蒸発が生じるからである。
従って、供給管が長くなる程侵入する空気量或いはイン
ク溶剤の蒸発量も大となる。
【0128】そこで、本例では供給管を全て同一方向に
這い回すと共に(本例では図中左側)、被供給側からみ
て近い順に増粘、固着の生じ易いインクを収納したイン
クタンクを配置した。即ち、増粘、固着の生じ易いイン
クほど供給管長さが短くなるようにした(図では左から
ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの順)。これに
より、増粘、固着の生じ易いものほど侵入空気量或いは
溶剤蒸発量を低減することが可能となるのである。因み
に、以上のことは廃インク収納部に至るインク排出系に
ついても同様である。
這い回すと共に(本例では図中左側)、被供給側からみ
て近い順に増粘、固着の生じ易いインクを収納したイン
クタンクを配置した。即ち、増粘、固着の生じ易いイン
クほど供給管長さが短くなるようにした(図では左から
ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの順)。これに
より、増粘、固着の生じ易いものほど侵入空気量或いは
溶剤蒸発量を低減することが可能となるのである。因み
に、以上のことは廃インク収納部に至るインク排出系に
ついても同様である。
【0129】尚、図において800 は次に述べるインク残
量検出装置であり、インクタンク701 内のインク収納部
とインク供給管703 との間に配置されている。また、70
7 はインク残量検出ユニット800 に係る配線やインクタ
ンク装着の有無の検出を行うセンサに係る配線等をまと
めたケーブル、709 はそのコネクタ部である。
量検出装置であり、インクタンク701 内のインク収納部
とインク供給管703 との間に配置されている。また、70
7 はインク残量検出ユニット800 に係る配線やインクタ
ンク装着の有無の検出を行うセンサに係る配線等をまと
めたケーブル、709 はそのコネクタ部である。
【0130】図32(A)はインク圧力検出ユニットの平
面図、図32(B)は同ユニットの縦断面図である。流路
部材801 は内部にインク流路803 を有し、上下1対の上
側部材801Aと下側部材801Bとからなる。上側部材801Aは
円形開口805 を有している。リング状のダイヤフラム80
7 は、その周辺部分が上側部材801Aと押さえ部材809と
に挟持され、前記開口805 の周辺部分を被っている。上
側部材801Aの上側四隅には、直立した止め部材811 が各
々設けられている。また押さえ部材809 の四隅には、垂
直に貫通孔813 が各々形成されており、当該貫通孔813
の上部外側には段部813Aが形成されている。止め部材81
1 は弾性を有しており、先端部外側には係止爪811Aが形
成されている。係止爪811Aは上面が斜面になっている。
面図、図32(B)は同ユニットの縦断面図である。流路
部材801 は内部にインク流路803 を有し、上下1対の上
側部材801Aと下側部材801Bとからなる。上側部材801Aは
円形開口805 を有している。リング状のダイヤフラム80
7 は、その周辺部分が上側部材801Aと押さえ部材809と
に挟持され、前記開口805 の周辺部分を被っている。上
側部材801Aの上側四隅には、直立した止め部材811 が各
々設けられている。また押さえ部材809 の四隅には、垂
直に貫通孔813 が各々形成されており、当該貫通孔813
の上部外側には段部813Aが形成されている。止め部材81
1 は弾性を有しており、先端部外側には係止爪811Aが形
成されている。係止爪811Aは上面が斜面になっている。
【0131】押さえ部材809 の各貫通孔813 内には各止
め部材811 が位置し、止め部材811の係止爪811Aが段部8
13Aに係止されることによって、押さえ部材809 は上側
部材801Aに固定され、またダイヤフラム807 は上側部材
801Aと押さえ部材809 とに挟持される。尚、上側部材80
1Aの上面周辺には突出部分881 が形成され、対応する押
さえ部材809 の下面周辺には切欠883 が形成され、両者
が嵌合することによって、押さえ部材809 は上側部材80
1Aに位置決めされ、固定される。
め部材811 が位置し、止め部材811の係止爪811Aが段部8
13Aに係止されることによって、押さえ部材809 は上側
部材801Aに固定され、またダイヤフラム807 は上側部材
801Aと押さえ部材809 とに挟持される。尚、上側部材80
1Aの上面周辺には突出部分881 が形成され、対応する押
さえ部材809 の下面周辺には切欠883 が形成され、両者
が嵌合することによって、押さえ部材809 は上側部材80
1Aに位置決めされ、固定される。
【0132】ダイヤフラム807 の中央部分には、内側の
開口を塞ぐように支持部材815 が取り付けられ、支持部
材815 の中央上側の突起部(開口805 の中心に位置す
る)81A に嵌合するように係止部材817 の基端部が支持
部材815 に(例えばねじ込まれて)固定されている。係
止部材817 は弾性を有する直立した2つの係止片819 を
有し、各係止片819 の先端外側には係止爪819Aが形成さ
れている。係止爪819Aは上面が斜面になっている。尚、
2つの係止片819 は開口805 の中心から対称な位置に配
置されている。
開口を塞ぐように支持部材815 が取り付けられ、支持部
材815 の中央上側の突起部(開口805 の中心に位置す
る)81A に嵌合するように係止部材817 の基端部が支持
部材815 に(例えばねじ込まれて)固定されている。係
止部材817 は弾性を有する直立した2つの係止片819 を
有し、各係止片819 の先端外側には係止爪819Aが形成さ
れている。係止爪819Aは上面が斜面になっている。尚、
2つの係止片819 は開口805 の中心から対称な位置に配
置されている。
【0133】押さえ部材809 の中央部分には、垂直に貫
通孔821 が形成されており、この貫通孔821 内に2つの
係止片819 が位置する。貫通孔821 内にはコイル状のバ
ネ823 と、バネ止めリング825 とが位置し、バネ823 は
2つの係止片819 の外側において、下端が貫通孔821 の
下部の環状突出部(バネ受け)821Aに支持されている。
バネ止めリング825 は、その内側が係止片819 の係止爪
819AU 抜け止めされ、その状態でバネ823 の上端を下方
に押し下げる。バネ823 は両者(環状突出部821A及びバ
ネ止めリング825)によって圧縮される。従って、バネ82
3 の反発力によって、(インク流路803 内のインク圧力
を無視すれば)支持部材815 の上側周辺部分が環状突出
部821Aの下面に当接するようにダイヤフラム807 及び支
持部材815 が上方に引き上げられる。
通孔821 が形成されており、この貫通孔821 内に2つの
係止片819 が位置する。貫通孔821 内にはコイル状のバ
ネ823 と、バネ止めリング825 とが位置し、バネ823 は
2つの係止片819 の外側において、下端が貫通孔821 の
下部の環状突出部(バネ受け)821Aに支持されている。
バネ止めリング825 は、その内側が係止片819 の係止爪
819AU 抜け止めされ、その状態でバネ823 の上端を下方
に押し下げる。バネ823 は両者(環状突出部821A及びバ
ネ止めリング825)によって圧縮される。従って、バネ82
3 の反発力によって、(インク流路803 内のインク圧力
を無視すれば)支持部材815 の上側周辺部分が環状突出
部821Aの下面に当接するようにダイヤフラム807 及び支
持部材815 が上方に引き上げられる。
【0134】押さえ部材809 の一側面には切欠827 が形
成されており、この切欠827 の底部には、1対の接点部
材(導電性)829 、831 の中間部分が固定されている。
1対の接点部材829 ,831 の先端部は、切欠827 の底に
形成された孔827Aを介して環状突出部821Aの下面に接し
ており、後端部にはコネクタ(インク残量検出のための
電気回路に接続するためのもの)833 からのリード線83
5 ,837 が接続されている。1対の接点部材829 ,831
の先端部下面は、バネ823 の反発力によって支持部材81
5 の上面周辺部分(導電性を有する)に押圧され、当該
部分によって互いに導通する。
成されており、この切欠827 の底部には、1対の接点部
材(導電性)829 、831 の中間部分が固定されている。
1対の接点部材829 ,831 の先端部は、切欠827 の底に
形成された孔827Aを介して環状突出部821Aの下面に接し
ており、後端部にはコネクタ(インク残量検出のための
電気回路に接続するためのもの)833 からのリード線83
5 ,837 が接続されている。1対の接点部材829 ,831
の先端部下面は、バネ823 の反発力によって支持部材81
5 の上面周辺部分(導電性を有する)に押圧され、当該
部分によって互いに導通する。
【0135】以上のような構成のインク圧力検出ユニッ
トは、次のようにして極めて簡単に組立てられる。
トは、次のようにして極めて簡単に組立てられる。
【0136】まず上側部材801Aの開口805 上にダイヤフ
ラム807 を置き、押さえ部材809 を、四隅の貫通孔813
内に止め部材811 が位置するように、流路部材801 の上
から降ろしていく。これによって、止め部材811 の係止
爪811Aの上面の斜面が押さえ部材809 の貫通孔813 の内
側縁部に当たる。これにより、止め部材811 は上記内側
縁部に押されて止め部材811 は内側に傾き、貫通孔813
内に進入していく(即ち、押さえ部材809 が下降す
る)。そして、押さえ部材809 がダイヤフラム807を上
から押さえた状態で、貫通孔813 上部の段部813Aに止め
部材811 の係止爪811Aが弾性によって動いて(元に戻っ
て)係止され、押さえ部材809 は上側部材801Aに位置決
めされ、固定される。
ラム807 を置き、押さえ部材809 を、四隅の貫通孔813
内に止め部材811 が位置するように、流路部材801 の上
から降ろしていく。これによって、止め部材811 の係止
爪811Aの上面の斜面が押さえ部材809 の貫通孔813 の内
側縁部に当たる。これにより、止め部材811 は上記内側
縁部に押されて止め部材811 は内側に傾き、貫通孔813
内に進入していく(即ち、押さえ部材809 が下降す
る)。そして、押さえ部材809 がダイヤフラム807を上
から押さえた状態で、貫通孔813 上部の段部813Aに止め
部材811 の係止爪811Aが弾性によって動いて(元に戻っ
て)係止され、押さえ部材809 は上側部材801Aに位置決
めされ、固定される。
【0137】次いで、バネ823 を貫通孔821 内に入れ、
その下端を環状突出部821A上に置き、バネ止めリング82
5 を2つの係止片819 の上に位置させて押し下げる。こ
れによって、2つの係止片819 の係止爪819Aの上面の斜
面がバネ止めリング825 の内側縁と係合してこれに押圧
される。これにより、2つの係止片819 の弾性によって
互いに内側に傾くと共に、バネ止めリング825 が下降す
る。そして、係止爪819Aの上記斜面がリング825 との係
合を終了すると、再び弾性によって2つの係止片819 は
互いに外側に傾き、2つの係止爪819Aがバネ止めリング
825 の内側上面に係止される。このようにしてバネ止め
リング825 は2つの係止片819 によって抜け止めされ、
バネ823 はバネ止めリング825 及び環状突出部821Aによ
って圧縮される。尚、1対の接点部材829 ,831 は予め
押さえ部材809 に取り付けておく。
その下端を環状突出部821A上に置き、バネ止めリング82
5 を2つの係止片819 の上に位置させて押し下げる。こ
れによって、2つの係止片819 の係止爪819Aの上面の斜
面がバネ止めリング825 の内側縁と係合してこれに押圧
される。これにより、2つの係止片819 の弾性によって
互いに内側に傾くと共に、バネ止めリング825 が下降す
る。そして、係止爪819Aの上記斜面がリング825 との係
合を終了すると、再び弾性によって2つの係止片819 は
互いに外側に傾き、2つの係止爪819Aがバネ止めリング
825 の内側上面に係止される。このようにしてバネ止め
リング825 は2つの係止片819 によって抜け止めされ、
バネ823 はバネ止めリング825 及び環状突出部821Aによ
って圧縮される。尚、1対の接点部材829 ,831 は予め
押さえ部材809 に取り付けておく。
【0138】以上のような構成によれば、バネ止めリン
グ825 と環状突出部821Aとの間の距離は一定であり、バ
ネ823 の圧縮力(反発力)は所定範囲内に収まる。この
ため、ダイヤフラム807 はインク流路803 内のインクの
所定範囲内の負圧に応動し、支持部材815 が1対の接点
部材829 ,831 を開放する。
グ825 と環状突出部821Aとの間の距離は一定であり、バ
ネ823 の圧縮力(反発力)は所定範囲内に収まる。この
ため、ダイヤフラム807 はインク流路803 内のインクの
所定範囲内の負圧に応動し、支持部材815 が1対の接点
部材829 ,831 を開放する。
【0139】従って、前記インク圧力検出ユニットによ
れば、検出する圧力が例えば図34の矢印Aで示すような
インク残量が安定する範囲内に、無調整で収まる。
れば、検出する圧力が例えば図34の矢印Aで示すような
インク残量が安定する範囲内に、無調整で収まる。
【0140】尚、通常は、キャリッジ停止時又はキャリ
ッジ走行中(即ちキャリッジのリターン時を除く)にイ
ンク流路内のインクの圧力をインクセンサによって検出
する。これは図33(A)及び図33(B)に示すように、
キャリッジ851 の左側リターン時及び右側リターン時に
は、図中矢印で示すようにインク流路853 内のインクに
慣性力が働き、その影響によって左側リターン時には余
計な負圧が、右側リターン時には余計な加圧が、それぞ
れインク流路内のインクにかかり、インクセンサ855
は、インクカートリッジ内のインクの真の残量を検出出
来ないからである。
ッジ走行中(即ちキャリッジのリターン時を除く)にイ
ンク流路内のインクの圧力をインクセンサによって検出
する。これは図33(A)及び図33(B)に示すように、
キャリッジ851 の左側リターン時及び右側リターン時に
は、図中矢印で示すようにインク流路853 内のインクに
慣性力が働き、その影響によって左側リターン時には余
計な負圧が、右側リターン時には余計な加圧が、それぞ
れインク流路内のインクにかかり、インクセンサ855
は、インクカートリッジ内のインクの真の残量を検出出
来ないからである。
【0141】尚、参考までに、図35(A)及び図35
(B)に従来のインク圧力検出ユニット(インクセン
サ)の平面図及び縦断面図を示す。859 は内側にインク
流路861 を有する流路部材、863 は押さえ部材であっ
て、これら部材859 ,863 によってダイヤフラム865 が
挟持され、ダイヤフラム865 の中央に取り付けた支持部
材867の中心部分867Aは押さえ部材863 の中央の貫通孔8
69 内に突出しており、この中心部分867Aの上部にリン
グ状のアジャスター871 がねじ込まれる。このアジャス
ター871 と、貫通孔869 の底部の環状突出部869Aとによ
ってバネ873 が圧縮され、インク流路861 内のインクが
所定の負圧よりも高い状態で、バネ873 の反発力によっ
てダイヤフラム865 及び支持部材867 が引き上げられ
る。これにより、環状突出部869Aの下面に位置した1対
の接点部材875 ,877 の先端部同士を、支持部材867 の
周辺部上面が押圧して互いに導通させる。
(B)に従来のインク圧力検出ユニット(インクセン
サ)の平面図及び縦断面図を示す。859 は内側にインク
流路861 を有する流路部材、863 は押さえ部材であっ
て、これら部材859 ,863 によってダイヤフラム865 が
挟持され、ダイヤフラム865 の中央に取り付けた支持部
材867の中心部分867Aは押さえ部材863 の中央の貫通孔8
69 内に突出しており、この中心部分867Aの上部にリン
グ状のアジャスター871 がねじ込まれる。このアジャス
ター871 と、貫通孔869 の底部の環状突出部869Aとによ
ってバネ873 が圧縮され、インク流路861 内のインクが
所定の負圧よりも高い状態で、バネ873 の反発力によっ
てダイヤフラム865 及び支持部材867 が引き上げられ
る。これにより、環状突出部869Aの下面に位置した1対
の接点部材875 ,877 の先端部同士を、支持部材867 の
周辺部上面が押圧して互いに導通させる。
【0142】このような従来の構成によれば、インク流
路861 内のインクが所定の負圧以下に下降すると、ダイ
ヤフラム865 が応動し、支持部材867 が下降する。その
結果、1対の接点部材875 ,877 の先端部から支持部材
が離れ、このようにして所定の負圧が検出される。従っ
て、1対の接点部材875 ,877 が検出する負圧は、バネ
873 の反発力に対応する。
路861 内のインクが所定の負圧以下に下降すると、ダイ
ヤフラム865 が応動し、支持部材867 が下降する。その
結果、1対の接点部材875 ,877 の先端部から支持部材
が離れ、このようにして所定の負圧が検出される。従っ
て、1対の接点部材875 ,877 が検出する負圧は、バネ
873 の反発力に対応する。
【0143】しかしながら、以上のような従来のインク
圧力検出ユニットでは、その組立時等に検出する負圧を
所定の値にするために極めて面倒な調整を行わなければ
ならない。即ち、アジャスター871 を適当に回してバネ
873 を圧縮しただけでは、検出する負圧の値が区々であ
り、例えば図34にインクカートリッジ内のインクの残量
(g)とインク流路内のインクの負圧との関係を表す図
で示すように、検出する負圧の値65±5mmaq程度にする
には、アジャスター871 によって、バネ873 の圧力を微
調整しなければならず、極めて面倒になる。
圧力検出ユニットでは、その組立時等に検出する負圧を
所定の値にするために極めて面倒な調整を行わなければ
ならない。即ち、アジャスター871 を適当に回してバネ
873 を圧縮しただけでは、検出する負圧の値が区々であ
り、例えば図34にインクカートリッジ内のインクの残量
(g)とインク流路内のインクの負圧との関係を表す図
で示すように、検出する負圧の値65±5mmaq程度にする
には、アジャスター871 によって、バネ873 の圧力を微
調整しなければならず、極めて面倒になる。
【0144】図36(A)及び図36(B)は、本例装置の
インク供給管接続部の構成を一部断面で示す平面図であ
る。図36(A)は供給管301(Y, M, C, BK)が接続されな
い状態を示し、図36(B)は接続した状態を示す。
インク供給管接続部の構成を一部断面で示す平面図であ
る。図36(A)は供給管301(Y, M, C, BK)が接続されな
い状態を示し、図36(B)は接続した状態を示す。
【0145】ここでジョイント901 は本体フレーム900
に取り付けられ、例えばゴムによって形成される。ジョ
イント901 には、インクタンク701BK 〜701Yからのイン
ク供給管703BK 〜703Yが嵌合される。また、ジョイント
901 は次に述べる連通管部925BK 〜925Yの非装着状態に
おいてインク流路を閉塞ないしはインク漏洩が生じない
程度に狭隘にし、装着状態においてこれを開放するため
の弁905 が設けられている。
に取り付けられ、例えばゴムによって形成される。ジョ
イント901 には、インクタンク701BK 〜701Yからのイン
ク供給管703BK 〜703Yが嵌合される。また、ジョイント
901 は次に述べる連通管部925BK 〜925Yの非装着状態に
おいてインク流路を閉塞ないしはインク漏洩が生じない
程度に狭隘にし、装着状態においてこれを開放するため
の弁905 が設けられている。
【0146】921 は本体フレーム900 側のジョイント90
1 に結合して記録ヘッド側にインクを導入するためのジ
ョイントであり、ジョイント901 の受容部903 内に挿入
される先端部分と後方に延在して設けた管部分とを有す
る連通管部925BK 〜925Yと、本体フレーム900 に設けた
係止部907 に係合するラッチ部927 と、このラッチ部92
7 を外方へ開かせることにより係合状態を解除するため
の操作部929 と、図38について後述する突起931 と、こ
れらを保持するフレーム部923 とが、例えば樹脂等のモ
ールド成型により一体構成されている。即ち、ジョイン
ト部材915 はフレーム部923 上に保持され、例えばゴム
により形成される。ジョイント部材915の内部には4本
の流路が形成される。それらの一端側には連通管部925B
K 〜925Yの後方延在部分が挿入され、他端側には記録ヘ
ッドに至る供給管301BK 〜301Yが挿入される。また917
は、印刷やシール等の貼付等により、ジョイント部915
の供給管301 に対する接続部付近に設けた“B”、
“C”、“M”、“Y”の文字であり、それぞれブラッ
ク、シアン、マゼンタ、イエロー用の供給管301BK, 301
C, 301M, 301Y の誤接続を防止するための表示となる。
1 に結合して記録ヘッド側にインクを導入するためのジ
ョイントであり、ジョイント901 の受容部903 内に挿入
される先端部分と後方に延在して設けた管部分とを有す
る連通管部925BK 〜925Yと、本体フレーム900 に設けた
係止部907 に係合するラッチ部927 と、このラッチ部92
7 を外方へ開かせることにより係合状態を解除するため
の操作部929 と、図38について後述する突起931 と、こ
れらを保持するフレーム部923 とが、例えば樹脂等のモ
ールド成型により一体構成されている。即ち、ジョイン
ト部材915 はフレーム部923 上に保持され、例えばゴム
により形成される。ジョイント部材915の内部には4本
の流路が形成される。それらの一端側には連通管部925B
K 〜925Yの後方延在部分が挿入され、他端側には記録ヘ
ッドに至る供給管301BK 〜301Yが挿入される。また917
は、印刷やシール等の貼付等により、ジョイント部915
の供給管301 に対する接続部付近に設けた“B”、
“C”、“M”、“Y”の文字であり、それぞれブラッ
ク、シアン、マゼンタ、イエロー用の供給管301BK, 301
C, 301M, 301Y の誤接続を防止するための表示となる。
【0147】ジョイント921 をジョイント901 に対して
結合させる場合には、図36(A)の状態から矢印方向に
ジョイント921 を進ませると、ラッチ部927 のテーパー
部を含む面部分927Tが係止部907 に係合し、装着動作に
伴ってラッチ部927 が外方に押し広げられる。面部分92
7Tが係止部907 を乗り越えると、ラッチ部927 はばね性
により復元し、図36(B)のようにジョイント921 が係
止されることになる。また、こ状態では連通管部925 は
受容部903 内に弁905 に押し広げた状態で侵入してお
り、従って両側ジョイントのインク連通、即ちインクタ
ンク側と記録ヘッド側とのインク連通がなされることに
なる。
結合させる場合には、図36(A)の状態から矢印方向に
ジョイント921 を進ませると、ラッチ部927 のテーパー
部を含む面部分927Tが係止部907 に係合し、装着動作に
伴ってラッチ部927 が外方に押し広げられる。面部分92
7Tが係止部907 を乗り越えると、ラッチ部927 はばね性
により復元し、図36(B)のようにジョイント921 が係
止されることになる。また、こ状態では連通管部925 は
受容部903 内に弁905 に押し広げた状態で侵入してお
り、従って両側ジョイントのインク連通、即ちインクタ
ンク側と記録ヘッド側とのインク連通がなされることに
なる。
【0148】ところで、かかる装着動作において、操作
者が誤った操作を行うこと、即ち図36(A)、図36
(B)に示したジョイント921 を表裏逆にした誤装着操
作を行うことが考えられる。これを確実に且つ簡単な構
成で防止するため、本例では次のような構成を採用す
る。
者が誤った操作を行うこと、即ち図36(A)、図36
(B)に示したジョイント921 を表裏逆にした誤装着操
作を行うことが考えられる。これを確実に且つ簡単な構
成で防止するため、本例では次のような構成を採用す
る。
【0149】図37はインク供給管接続部の側断面図であ
る。本例では、操作部929 及び突起931 をジョイント92
1 の片面側に配置し、操作部929 を誤装着防止用の部分
943を設けた形状としてある。一方、装置本体のフレー
ム900 には、図示の正常装着時には部分943 と干渉せ
ず、表裏面を逆にし誤装着時には部分943 と係合して装
着動作を阻止する係止部941 を設けてある。これによ
り、ジョイント921 の表裏面を逆にした誤装着が防止さ
れ、色毎に対応して設けられている記録ヘッドに異なっ
た色のインクが導入されたり、混色が生じる等の不都合
を未然に防止することが出来る。
る。本例では、操作部929 及び突起931 をジョイント92
1 の片面側に配置し、操作部929 を誤装着防止用の部分
943を設けた形状としてある。一方、装置本体のフレー
ム900 には、図示の正常装着時には部分943 と干渉せ
ず、表裏面を逆にし誤装着時には部分943 と係合して装
着動作を阻止する係止部941 を設けてある。これによ
り、ジョイント921 の表裏面を逆にした誤装着が防止さ
れ、色毎に対応して設けられている記録ヘッドに異なっ
た色のインクが導入されたり、混色が生じる等の不都合
を未然に防止することが出来る。
【0150】尚、誤装着を防止するための部分943 は、
フレーム部900 に設けたり、或いは突起931 をフレーム
部内に延在させ、その延在部分から立ち上げる等して形
成しても良い。
フレーム部900 に設けたり、或いは突起931 をフレーム
部内に延在させ、その延在部分から立ち上げる等して形
成しても良い。
【0151】本例によれば、簡単な操作で誤装着を生じ
ることなくインク供給管接続を行うことが出来るが、図
36(B)のような状態から操作部929 を操作すれば、ラ
ッチ部927 と係止部907 との係合を解除出来るので、簡
単にジョイント921 を取り外すことも出来る。このよう
な取り外しの容易さは、メインテナンス作業性の向上を
もたらすものである。また、この取り外しによって、弁
905 は図36(A)のような状態に復帰するので、インク
漏洩も生じない。
ることなくインク供給管接続を行うことが出来るが、図
36(B)のような状態から操作部929 を操作すれば、ラ
ッチ部927 と係止部907 との係合を解除出来るので、簡
単にジョイント921 を取り外すことも出来る。このよう
な取り外しの容易さは、メインテナンス作業性の向上を
もたらすものである。また、この取り外しによって、弁
905 は図36(A)のような状態に復帰するので、インク
漏洩も生じない。
【0152】さて、そのようなジョイント921 の取り外
しを伴うメインテナンスの作業性の一層の向上を考慮す
れば、取り外したジョイント921 の置き場所等について
操作者に注意を払わせる負担を生じさせないのが望まし
い。
しを伴うメインテナンスの作業性の一層の向上を考慮す
れば、取り外したジョイント921 の置き場所等について
操作者に注意を払わせる負担を生じさせないのが望まし
い。
【0153】そこで、本例では図38(A)に示すよう
に、突起931 を受容する穴部2023を有した受け部2021を
装置側板2017に設けている。この受け部2021は突起931
の数に対応した個数を一組として設けることも出来る
が、バランスを保持しうるいずれか2個に対応して設け
ることも出来る。また、その配設部位は側板2017上のい
ずれか所定の位置に設けておくことも出来るし、各所に
設けておいてもよい。
に、突起931 を受容する穴部2023を有した受け部2021を
装置側板2017に設けている。この受け部2021は突起931
の数に対応した個数を一組として設けることも出来る
が、バランスを保持しうるいずれか2個に対応して設け
ることも出来る。また、その配設部位は側板2017上のい
ずれか所定の位置に設けておくことも出来るし、各所に
設けておいてもよい。
【0154】図38(B)は図38(A)のA−A線断面を
ジョイント921 を載置させた状態を示す。このように、
突起931 は穴2023内に受容され、フレーム部923 の下端
面が受け部2021の上面に載置されるので、ジョイント92
1 は安定して保持される。また、この状態では連通管部
925 の先端は上を向き、従って漏洩も生じない。
ジョイント921 を載置させた状態を示す。このように、
突起931 は穴2023内に受容され、フレーム部923 の下端
面が受け部2021の上面に載置されるので、ジョイント92
1 は安定して保持される。また、この状態では連通管部
925 の先端は上を向き、従って漏洩も生じない。
【0155】尚、このようにジョイント921 を保持させ
る構成は種々選択することが出来る。例えば、操作部92
9 と突起931 との側面図上現れる間隙を利用し、これを
側板2017等に設けた棒状部材や側板等の縁部に引っ掛け
るようにすることも出来る。この場合には、チューブ30
1 の存在により図38(B)とは表裏逆の状態で保持され
るが、倒れや脱落を効果的に且つ簡単に防止するために
は、例えば操作部929を長く延在させればよい。倒れが
生じても、当該延在部分が側板2017等に係合してそれ以
上の倒れが防止出来るからである。
る構成は種々選択することが出来る。例えば、操作部92
9 と突起931 との側面図上現れる間隙を利用し、これを
側板2017等に設けた棒状部材や側板等の縁部に引っ掛け
るようにすることも出来る。この場合には、チューブ30
1 の存在により図38(B)とは表裏逆の状態で保持され
るが、倒れや脱落を効果的に且つ簡単に防止するために
は、例えば操作部929を長く延在させればよい。倒れが
生じても、当該延在部分が側板2017等に係合してそれ以
上の倒れが防止出来るからである。
【0156】尚、以上ではインク供給系に関し、インク
供給方向上流側に弁を有するジョイントを、下流側に挿
入に応じて弁を開放するジョイントを設けた構成とした
が、両ジョイントの構成を逆としてもよい。
供給方向上流側に弁を有するジョイントを、下流側に挿
入に応じて弁を開放するジョイントを設けた構成とした
が、両ジョイントの構成を逆としてもよい。
【0157】また、そのような接続部は、インク供給系
のみならず、廃インク貯留部(本例ではインクタンク内
に設けられている)に至るインク排出系に関しても採用
できるのは勿論である。
のみならず、廃インク貯留部(本例ではインクタンク内
に設けられている)に至るインク排出系に関しても採用
できるのは勿論である。
【0158】尚、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜
の変形が可能であるのは勿論である。
の変形が可能であるのは勿論である。
【0159】例えば、上例では色を異にするインクに対
応して記録ヘッド、インクタンク、インク供給系、イン
ク排出系、インク連通用部材等を設けたが、必ずしも色
を異にするインクのみならず、濃淡インク等、広く色調
を異にするインクに対して各部が設けられてもよい。
応して記録ヘッド、インクタンク、インク供給系、イン
ク排出系、インク連通用部材等を設けたが、必ずしも色
を異にするインクのみならず、濃淡インク等、広く色調
を異にするインクに対して各部が設けられてもよい。
【0160】〔第二実施例〕次に図39乃至図44を用いて
キャリッジカバー203 の取り付け、及びこれに伴うヘッ
ドチップ側コネクタとキャリッジカバー側コネクタとの
係合に関する、他の実施例について説明する。
キャリッジカバー203 の取り付け、及びこれに伴うヘッ
ドチップ側コネクタとキャリッジカバー側コネクタとの
係合に関する、他の実施例について説明する。
【0161】キャリッジカバー203 の側部には、レール
271 及び長穴273 が設けられ、それぞれキャリッジ本体
201 の対応箇所に設けた案内部263 及び突起267 に係合
して、キャリッジカバー203 は図43中のX方向に直線的
に案内されてキャリッジ本体201 に取り付けられる。そ
して、その取り付けの過程でコネクタ10T はコネクタ20
7 の受容部207-T に受容され、両者の結合が行われる。
271 及び長穴273 が設けられ、それぞれキャリッジ本体
201 の対応箇所に設けた案内部263 及び突起267 に係合
して、キャリッジカバー203 は図43中のX方向に直線的
に案内されてキャリッジ本体201 に取り付けられる。そ
して、その取り付けの過程でコネクタ10T はコネクタ20
7 の受容部207-T に受容され、両者の結合が行われる。
【0162】図39において詳細を説明すると、コネクタ
10T は所謂カードエッジタイプであり、その端部形状は
図示Z矢印方向に対して予め所定角度θだけ偏向してい
る。従って、本例においては、図示X方向に進行してく
るカードエッジコネクタ207に対して、コネクタ10T 偏
向した先端部分が結合を開始し、コネクタ207 内部に配
置された接点ピン(不図示)を1ピンずつ順次押し拡げ
ることにより挿入していく設定となっている。このた
め、コネクタ10T の接続が開始してから完了するまでの
間に必要な挿入力の最大値としては、コネクタ207 の接
点ピン1ピンを拡大するのに必要な力と、接点ピンとコ
ネクタ10T の摩擦摺動に抗する力分となる。
10T は所謂カードエッジタイプであり、その端部形状は
図示Z矢印方向に対して予め所定角度θだけ偏向してい
る。従って、本例においては、図示X方向に進行してく
るカードエッジコネクタ207に対して、コネクタ10T 偏
向した先端部分が結合を開始し、コネクタ207 内部に配
置された接点ピン(不図示)を1ピンずつ順次押し拡げ
ることにより挿入していく設定となっている。このた
め、コネクタ10T の接続が開始してから完了するまでの
間に必要な挿入力の最大値としては、コネクタ207 の接
点ピン1ピンを拡大するのに必要な力と、接点ピンとコ
ネクタ10T の摩擦摺動に抗する力分となる。
【0163】また、偏向角度θについては、図44におい
て示すように、物理的な寸法を大きくせずに、電気的な
接続を確保しなければならない要請から、本発明を実施
するに当たっては、コネクタ10T の幅が約30mmに対し
て、概ね1〜5°が適切であった。
て示すように、物理的な寸法を大きくせずに、電気的な
接続を確保しなければならない要請から、本発明を実施
するに当たっては、コネクタ10T の幅が約30mmに対し
て、概ね1〜5°が適切であった。
【0164】またコネクタ207 の受容部207-T には、前
述した第一実施例と同様に、その開口の縁に沿って丸
み、又はテーパーがつけられ、受容部207-T の内方への
コネクタ10T の円滑な導入を可能としている。更にヘッ
ドチップ10は前述のようにヘッドカバー205 の取り付け
に伴って既に位置決めされた状態にあるので、コネクタ
207 をキャリッジカバー203 に対して変位可能とし、コ
ネクタ207 とコネクタ10T との結合時に両者のずれ等に
起因して好ましくない力がヘッドチップ10に作用するの
を防止する。
述した第一実施例と同様に、その開口の縁に沿って丸
み、又はテーパーがつけられ、受容部207-T の内方への
コネクタ10T の円滑な導入を可能としている。更にヘッ
ドチップ10は前述のようにヘッドカバー205 の取り付け
に伴って既に位置決めされた状態にあるので、コネクタ
207 をキャリッジカバー203 に対して変位可能とし、コ
ネクタ207 とコネクタ10T との結合時に両者のずれ等に
起因して好ましくない力がヘッドチップ10に作用するの
を防止する。
【0165】コネクタ207 をキャリッジカバー203 に対
して変位可能とするためには、コネクタ207 として比較
的可撓性のある材質でなるものを選択すること、または
コネクタ基板270 に対してガタをもって、若しくは弾性
のある接着剤を用いてコネクタ207 を取り付けること、
等も考えられるが、本例ではキャリッジカバー203 に設
けた支持部275 によりコネクタ基板270 自体を平面内で
ある程度のガタをもって支持させるようにしている。
して変位可能とするためには、コネクタ207 として比較
的可撓性のある材質でなるものを選択すること、または
コネクタ基板270 に対してガタをもって、若しくは弾性
のある接着剤を用いてコネクタ207 を取り付けること、
等も考えられるが、本例ではキャリッジカバー203 に設
けた支持部275 によりコネクタ基板270 自体を平面内で
ある程度のガタをもって支持させるようにしている。
【0166】以上の構成によれば、ヘッドチップ10側の
電気的接続部材であるコネクタ10Tとキャリッジカバー
側の電気的接続部材であるコネクタ207 との結合に際し
て、必要となる初期挿入力を分散化することにより低減
出来る。このため、接続が容易に行え、且つ記録ヘッド
側に無理な力を及ぼさず、従ってその位置精度に狂いを
生じさせることもない。
電気的接続部材であるコネクタ10Tとキャリッジカバー
側の電気的接続部材であるコネクタ207 との結合に際し
て、必要となる初期挿入力を分散化することにより低減
出来る。このため、接続が容易に行え、且つ記録ヘッド
側に無理な力を及ぼさず、従ってその位置精度に狂いを
生じさせることもない。
【0168】図40はコネクタ10T の形状に関しての他の
実施例である。この実施例は図39におけるコネクタ10T
の端部形状を偏向したもので、コネクタ10T の幅方向中
央に先端を設け、両側端に角度θだけ偏向している。こ
の形状によれば、まずコネクタ10T の中央先端部分がコ
ネクタ207 の接点ピンと当接してこれを押し拡げながら
初期挿入が開始され、中央から両側端に沿って順次当接
が進行していくことになる。
実施例である。この実施例は図39におけるコネクタ10T
の端部形状を偏向したもので、コネクタ10T の幅方向中
央に先端を設け、両側端に角度θだけ偏向している。こ
の形状によれば、まずコネクタ10T の中央先端部分がコ
ネクタ207 の接点ピンと当接してこれを押し拡げながら
初期挿入が開始され、中央から両側端に沿って順次当接
が進行していくことになる。
【0169】尚、前記形状については、略中央に先端部
分を設定したが、図41の実施例に示すように、必ずしも
中央でなくても、同一効果が得られることは明らかであ
り、記録ヘッド取り付け時の押圧方向とコネクタ挿入時
に発生する外力の方向を一致させるようにすることも可
能である。また図41においては、中央から両端側に至る
部分を直線で形成しているが、図42に示す実施例のよう
に、接線となす角度θの設定範囲内に収まるように形成
された曲線で構成しても同一の挿入力分散の効果が得ら
れるものである。
分を設定したが、図41の実施例に示すように、必ずしも
中央でなくても、同一効果が得られることは明らかであ
り、記録ヘッド取り付け時の押圧方向とコネクタ挿入時
に発生する外力の方向を一致させるようにすることも可
能である。また図41においては、中央から両端側に至る
部分を直線で形成しているが、図42に示す実施例のよう
に、接線となす角度θの設定範囲内に収まるように形成
された曲線で構成しても同一の挿入力分散の効果が得ら
れるものである。
【0170】また前記構成では複数の記録ヘッドを配置
した場合を想定したが、記録ヘッドは1個の場合でも、
挿入力低下の効果は同一であることはいうまでもない。
した場合を想定したが、記録ヘッドは1個の場合でも、
挿入力低下の効果は同一であることはいうまでもない。
【0171】〔その他〕前述したインクジェット記録装
置はインクジェット記録方式の中でも、インク吐出を行
わせるために利用されるエネルギーとして熱エネルギー
を発生する手段(例えば電気熱変換体やレーザー光等)
を備え、前記熱エネルギーによりインクの状態変化を生
起させる方式の記録ヘッド、記録装置において優れた効
果をもたらすある。かかる方式によれば記録の高密度
化、高精細化が達成出来るからである。
置はインクジェット記録方式の中でも、インク吐出を行
わせるために利用されるエネルギーとして熱エネルギー
を発生する手段(例えば電気熱変換体やレーザー光等)
を備え、前記熱エネルギーによりインクの状態変化を生
起させる方式の記録ヘッド、記録装置において優れた効
果をもたらすある。かかる方式によれば記録の高密度
化、高精細化が達成出来るからである。
【0172】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129 号明細書、同第4740796 号明細
書に開示されている基本的な原理を用いて行うものが好
ましい。この方式は所謂オンデマンド型、コンティニュ
アス型のいずれかにも適用可能であるが、特にオンデマ
ンド型の場合には、液体(インク)が保持されているシ
ートや液路に対応して配置されている電気熱変換体に、
記録情報に対応していて核沸騰を越える急速な温度上昇
を与える少なくとも1つの駆動信号を印加することによ
って、電気熱変換体に熱エネルギーを発生せしめ、記録
ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結果的にこの
駆動信号に一対一で対応した液体(インク)内の気泡を
形成出来るので有効である。この気泡の成長、収縮によ
り吐出用開口を介して液体(インク)を吐出させて、少
なくとも1つの滴を形成する。この駆動信号をパルス形
状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が行われるの
で、特に応答性に優れた液体(インク)の吐出が達成出
来、より好ましい。このパルス形状の駆動信号として
は、米国特許第4463359 号明細書、同第4345262 号明細
書に記載されているようなものが適している。尚、上記
熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許第431312
4 号明細書に記載されている条件を採用すると、更に優
れた記録を行うことが出来る。
ば、米国特許第4723129 号明細書、同第4740796 号明細
書に開示されている基本的な原理を用いて行うものが好
ましい。この方式は所謂オンデマンド型、コンティニュ
アス型のいずれかにも適用可能であるが、特にオンデマ
ンド型の場合には、液体(インク)が保持されているシ
ートや液路に対応して配置されている電気熱変換体に、
記録情報に対応していて核沸騰を越える急速な温度上昇
を与える少なくとも1つの駆動信号を印加することによ
って、電気熱変換体に熱エネルギーを発生せしめ、記録
ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結果的にこの
駆動信号に一対一で対応した液体(インク)内の気泡を
形成出来るので有効である。この気泡の成長、収縮によ
り吐出用開口を介して液体(インク)を吐出させて、少
なくとも1つの滴を形成する。この駆動信号をパルス形
状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が行われるの
で、特に応答性に優れた液体(インク)の吐出が達成出
来、より好ましい。このパルス形状の駆動信号として
は、米国特許第4463359 号明細書、同第4345262 号明細
書に記載されているようなものが適している。尚、上記
熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許第431312
4 号明細書に記載されている条件を採用すると、更に優
れた記録を行うことが出来る。
【0173】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路又は直角液流路)の他
に熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示
する米国特許第4558333 号明細書、同第4459600 号明細
書を用いた構成も本発明に含まれるものである。加え
て、複数の電気熱変換体に対して、共通するスリットを
電気熱変換体の吐出部とする構成を開示する特開昭59−
123670号公報や熱エネルギーの圧力波を吸収する開孔を
吐出部に対応させる構成を開示する特開昭59−138461号
公報に基づいた構成としても本発明の効果は有効であ
る。即ち、記録ヘッドの形態がどのようなものであって
も、本発明によれば記録を確実に効率良く行うことが出
来るようになるからである。
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路又は直角液流路)の他
に熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示
する米国特許第4558333 号明細書、同第4459600 号明細
書を用いた構成も本発明に含まれるものである。加え
て、複数の電気熱変換体に対して、共通するスリットを
電気熱変換体の吐出部とする構成を開示する特開昭59−
123670号公報や熱エネルギーの圧力波を吸収する開孔を
吐出部に対応させる構成を開示する特開昭59−138461号
公報に基づいた構成としても本発明の効果は有効であ
る。即ち、記録ヘッドの形態がどのようなものであって
も、本発明によれば記録を確実に効率良く行うことが出
来るようになるからである。
【0174】加えて、前述したようなシリアルタイプの
記録装置にあっては、装置本体に固定された記録ヘッ
ド、或いは装置本体に装着されることで装置本体との電
気的な接続や装置本体からのインクの供給が可能になる
交換自在のチップタイプの記録ヘッド、或いは記録ヘッ
ド自体に一体的にインクタンクが設けられたカートリッ
ジタイプの記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効に
適用出来るものである。
記録装置にあっては、装置本体に固定された記録ヘッ
ド、或いは装置本体に装着されることで装置本体との電
気的な接続や装置本体からのインクの供給が可能になる
交換自在のチップタイプの記録ヘッド、或いは記録ヘッ
ド自体に一体的にインクタンクが設けられたカートリッ
ジタイプの記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効に
適用出来るものである。
【0175】また本発明に記録装置の構成として設けら
れる、記録ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助手
段等を付加することは本発明の効果を一層安定出来るの
で、好ましいものである。これらを具体的に挙げれば、
記録ヘッドに対してのキャッピング手段、クリーニング
手段、加圧或いは吸引手段、電気熱変換体、或いはこれ
とは別の加熱素子、或いはこれらの組み合わせによる予
備加熱手段、記録とは別の吐出を行う予備吐出モードを
行うことも安定した記録を行うために有効である。
れる、記録ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助手
段等を付加することは本発明の効果を一層安定出来るの
で、好ましいものである。これらを具体的に挙げれば、
記録ヘッドに対してのキャッピング手段、クリーニング
手段、加圧或いは吸引手段、電気熱変換体、或いはこれ
とは別の加熱素子、或いはこれらの組み合わせによる予
備加熱手段、記録とは別の吐出を行う予備吐出モードを
行うことも安定した記録を行うために有効である。
【0176】また搭載される記録ヘッドの種類ないし個
数についても、例えば単色のインクに対応して1個のみ
が設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数の
インクに対応して複数個設けられるものであってもよ
い。即ち、例えば記録装置の記録モードとしては黒色等
の主流色のみの記録モードだけでなく、記録ヘッドを一
体的に構成するか複数個の組み合わせによるかいずれで
も良いが、異なる色の複色カラー、又は混色によるフル
カラーの少なくとも1つを備えた装置にも本発明は極め
て有効である。
数についても、例えば単色のインクに対応して1個のみ
が設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数の
インクに対応して複数個設けられるものであってもよ
い。即ち、例えば記録装置の記録モードとしては黒色等
の主流色のみの記録モードだけでなく、記録ヘッドを一
体的に構成するか複数個の組み合わせによるかいずれで
も良いが、異なる色の複色カラー、又は混色によるフル
カラーの少なくとも1つを備えた装置にも本発明は極め
て有効である。
【0177】さらに加えて、以上説明した本発明の実施
例においては、インクを液体として説明しているが、室
温やそれ以下で固化するインクにあっては、室温で軟化
若しくは液化するもの、或いはインクジェット方式では
インク自体を30℃以上70℃以下の範囲内で温度調整を行
ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるように温度制御
するものが一般的であるから、使用記録信号付与時にイ
ンクが液状をなすものであればよい。加えて、積極的に
熱エネルギーによる昇温をインクの固形状態から液体状
態への状態変化のエネルギーとして使用せしめることで
防止するか、又はインクの蒸発防止を目的として放置状
態で固化するインクを用いるかして、いずれにしても熱
エネルギーの記録信号に応じた付与によってインクが液
化し、液状インクが吐出されるものや、記録媒体に到達
する時点では既に固化し始めるもの等のような、熱エネ
ルギーによって始めて液化する性質のインクを使用する
場合も本発明は適用可能である。このような場合のイン
クは、特開昭54-56847号公報或いは特開昭60-71260号公
報に記載されるような、多孔質シート凹部又は貫通孔に
液状又は固形物として保持された状態で、電気熱変換体
に対して対向するような形態としてもよい。本発明にお
いては、上述した各インクに対して最も有効なものは、
上述した膜沸騰方式を実行するものである。
例においては、インクを液体として説明しているが、室
温やそれ以下で固化するインクにあっては、室温で軟化
若しくは液化するもの、或いはインクジェット方式では
インク自体を30℃以上70℃以下の範囲内で温度調整を行
ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるように温度制御
するものが一般的であるから、使用記録信号付与時にイ
ンクが液状をなすものであればよい。加えて、積極的に
熱エネルギーによる昇温をインクの固形状態から液体状
態への状態変化のエネルギーとして使用せしめることで
防止するか、又はインクの蒸発防止を目的として放置状
態で固化するインクを用いるかして、いずれにしても熱
エネルギーの記録信号に応じた付与によってインクが液
化し、液状インクが吐出されるものや、記録媒体に到達
する時点では既に固化し始めるもの等のような、熱エネ
ルギーによって始めて液化する性質のインクを使用する
場合も本発明は適用可能である。このような場合のイン
クは、特開昭54-56847号公報或いは特開昭60-71260号公
報に記載されるような、多孔質シート凹部又は貫通孔に
液状又は固形物として保持された状態で、電気熱変換体
に対して対向するような形態としてもよい。本発明にお
いては、上述した各インクに対して最も有効なものは、
上述した膜沸騰方式を実行するものである。
【0178】更に加えて、本発明に関連する記録ヘッド
を使用する記録機構を備えた記録装置は、ワークステー
ション、パーソナル或いはホストコンピュータ、ワード
プロセッサ等の情報処理機器の画像出力端末として用い
られるものの他、リーダ等と組み合わせた複写装置、更
には送受信機能を有するファクシミリ装置の形態を採る
もの、更に加えて光ディスク装置の情報出力手段として
用いてもよい。
を使用する記録機構を備えた記録装置は、ワークステー
ション、パーソナル或いはホストコンピュータ、ワード
プロセッサ等の情報処理機器の画像出力端末として用い
られるものの他、リーダ等と組み合わせた複写装置、更
には送受信機能を有するファクシミリ装置の形態を採る
もの、更に加えて光ディスク装置の情報出力手段として
用いてもよい。
【0179】図45は本発明による図2等に示したような
インクジェット記録装置を情報出力手段として備える利
用装置の概念図である。
インクジェット記録装置を情報出力手段として備える利
用装置の概念図である。
【0180】図45において、10000 は利用装置を示し、
これは例えばワークステーション、パーソナル或いはホ
ストコンピュータ、ワードプロセッサ、複写機、ファク
シミリ或いは光ディスク装置とすることが出来る。ま
た、11000 は図1に示したインクジェット記録装置を示
す。記録装置11000 は、利用装置10000 の制御に基づい
て利用装置10000 からの処理情報を受け取り、ハードコ
ピー形態の記録出力を行う。
これは例えばワークステーション、パーソナル或いはホ
ストコンピュータ、ワードプロセッサ、複写機、ファク
シミリ或いは光ディスク装置とすることが出来る。ま
た、11000 は図1に示したインクジェット記録装置を示
す。記録装置11000 は、利用装置10000 の制御に基づい
て利用装置10000 からの処理情報を受け取り、ハードコ
ピー形態の記録出力を行う。
【0181】図46は本発明に係るポータブルプリンタの
他の実施例を示す模式的なブロック図である。これは、
ワークステーション、パーソナル或いはホストコンピュ
ータ、ワードプロセッサ、複写機、ファクシミリ或いは
光ディスク装置等の利用装置に組み合わせることが出来
るものである。
他の実施例を示す模式的なブロック図である。これは、
ワークステーション、パーソナル或いはホストコンピュ
ータ、ワードプロセッサ、複写機、ファクシミリ或いは
光ディスク装置等の利用装置に組み合わせることが出来
るものである。
【0182】図45において、参照符号10001 で示すもの
は、それらのような利用装置である。参照符号12000 は
模式的に示したポータブルプリンタであり、図2等に示
したインクジェット記録装置(IJRA)11000 を内蔵
すると共に、インターフェース回路13000 及び14000 を
有している。これらインターフェース回路は、利用装置
11001 によって処理された情報及びインクジェット記録
装置11000 を制御するための種々の制御データを受信す
る。制御データには、利用装置からのハンドシェーク制
御信号や割り込み制御信号も含まれる。そのような制御
信号は従来のプリンタ制御技術において実施されている
ものである。
は、それらのような利用装置である。参照符号12000 は
模式的に示したポータブルプリンタであり、図2等に示
したインクジェット記録装置(IJRA)11000 を内蔵
すると共に、インターフェース回路13000 及び14000 を
有している。これらインターフェース回路は、利用装置
11001 によって処理された情報及びインクジェット記録
装置11000 を制御するための種々の制御データを受信す
る。制御データには、利用装置からのハンドシェーク制
御信号や割り込み制御信号も含まれる。そのような制御
信号は従来のプリンタ制御技術において実施されている
ものである。
【0183】
【発明の効果】本発明は前述したように、複数個の記録
ヘッドの電気接点部を電気配線部材の複数個の電気接点
部を結合するに際し、全部が同時に結合を開始しないよ
うにしたために、電気接点部の結合に際して大きな力を
必要とする結合開始時を分散することにより、結合時に
必要な力を低減させ、結合時に生ずる位置ずれ等を最小
限に止めることが可能となる。
ヘッドの電気接点部を電気配線部材の複数個の電気接点
部を結合するに際し、全部が同時に結合を開始しないよ
うにしたために、電気接点部の結合に際して大きな力を
必要とする結合開始時を分散することにより、結合時に
必要な力を低減させ、結合時に生ずる位置ずれ等を最小
限に止めることが可能となる。
【0184】また記録ヘッドの電気接点部材の端部形状
を電気配線部材の電気接点部への結合方向と垂直方向に
対して所定角度偏向させたために、電気接点部の結合開
始を分散し、結合時に必要な力を低させて結合時に生ず
る位置ずれ等を最小限に抑えることが可能となる。
を電気配線部材の電気接点部への結合方向と垂直方向に
対して所定角度偏向させたために、電気接点部の結合開
始を分散し、結合時に必要な力を低させて結合時に生ず
る位置ずれ等を最小限に抑えることが可能となる。
【0185】これにより、記録ヘッドの交換や取り付け
が容易となり、且つ記録ヘッドの保持を確実なものとし
て高品位の記録を行うことが出来るものである。
が容易となり、且つ記録ヘッドの保持を確実なものとし
て高品位の記録を行うことが出来るものである。
【図1】本発明の一実施例に係るインクジェット記録装
置の模式的斜視図である。
置の模式的斜視図である。
【図2】本発明の一実施例に係るインクジェット記録装
置を、図1における装置カバーを除いて示す側断面図で
ある。
置を、図1における装置カバーを除いて示す側断面図で
ある。
【図3】本発明の一実施例に係るインクジェット記録装
置を、図1における装置カバーを除いて示す上面図であ
る。
置を、図1における装置カバーを除いて示す上面図であ
る。
【図4】記録ヘッド部をキャリッジに搭載した状態で示
す断面図である。
す断面図である。
【図5】記録ヘッドチップの装着の態様を説明するため
の説明図である。
の説明図である。
【図6】ヘッドカバーの詳細を説明するための説明図で
ある。
ある。
【図7】キャリッジ本体と、ヘッドチップと、ヘッドカ
バーと、コネクタを有したコネクタ基板との分解斜視図
である。
バーと、コネクタを有したコネクタ基板との分解斜視図
である。
【図8】キャリッジ本体と、ヘッドチップと、ヘッドカ
バーと、コネクタを有したコネクタ基板との他例に係る
分解斜視図である。
バーと、コネクタを有したコネクタ基板との他例に係る
分解斜視図である。
【図9】キャリッジ本体と、ヘッドチップと、ヘッドカ
バーと、コネクタを有したコネクタ基板との他例に係る
分解斜視図である。
バーと、コネクタを有したコネクタ基板との他例に係る
分解斜視図である。
【図10】キャリッジに対するキャリッジカバーの取り
付け説明図である。
付け説明図である。
【図11】キャリッジに対するキャリッジカバーの他例
に係る取り付け説明図である。
に係る取り付け説明図である。
【図12】ヘッドチップの位置を説明するための模式的
正面図である。
正面図である。
【図13】他の実施例に係るヘッドカバーによる記録ヘ
ッド位置決めの態様を説明するための断面図である。
ッド位置決めの態様を説明するための断面図である。
【図14】図2に示したサブタンクの一構成例を示す斜
視図である。
視図である。
【図15】同じく異なる方向から見た斜視図である。
【図16】その分解斜視図である。
【図17】サブタンクの他の実施例を説明するための断
面図である。
面図である。
【図18】インク供給系に用いられる接続管及びチュー
ブユニットの構成例を示す上面図及び断面図である。
ブユニットの構成例を示す上面図及び断面図である。
【図19】薄紙及び厚紙を搬送する場合の紙送り機構の
動作を説明するための側断面図である。
動作を説明するための側断面図である。
【図20】厚紙を搬送する場合の同機構の動作を説明す
るための側断面図である。
るための側断面図である。
【図21】薄紙を搬送する場合の給紙機構の動作を説明
するための側断面図である。
するための側断面図である。
【図22】厚紙を搬送する場合の同機構の動作を説明す
るための側断面図である。
るための側断面図である。
【図23】回復ユニットの概略構成を示す模式的側断面
図である。
図である。
【図24】回復ユニットの詳細な側断面図及びそのポン
プ保持部の正面図である。
プ保持部の正面図である。
【図25】キャップ部の大気連通孔開閉機構を中心とし
て描いた回復ユニットの斜視図である。
て描いた回復ユニットの斜視図である。
【図26】当該開閉機構等を中心として描いた回復ユニ
ットの側断面図である。
ットの側断面図である。
【図27】キャップ部進退機構等の動作説明図である。
【図28】ポンプの構成及び動作を説明するための説明
図である。
図である。
【図29】そのポンプ駆動系の一例を示す模式図であ
る。
る。
【図30】回復ユニットの各部動作のタイミングを説明
する説明図である。
する説明図である。
【図31】インクタンク配列を説明するためのインクタ
ンク収納部の平面図である。
ンク収納部の平面図である。
【図32】インク圧力検出装置の一例を示す平面図及び
縦断面図である。
縦断面図である。
【図33】キャリッジ動作によるインク圧力変動を説明
するための説明図である。
するための説明図である。
【図34】インク残量とインク流路内の負圧との関係を
示す説明図である。
示す説明図である。
【図35】インク圧力検出装置と退避するために示した
従来のインク圧力検出装置の平面図及びその縦断面図で
ある。
従来のインク圧力検出装置の平面図及びその縦断面図で
ある。
【図36】インク供給管接続部の構成例及びその動作を
説明するための上面図である。
説明するための上面図である。
【図37】その側断面図である。
【図38】その接続部をなす一方のジョイントを側板壁
面に保持しておくための構成の一例を示す斜視図及び側
断面図である。
面に保持しておくための構成の一例を示す斜視図及び側
断面図である。
【図39】他の実施例におけるキャリッジ本体と、ヘッ
ドチップと、ヘッドカバーと、コネクタを有したコネク
タ基板との分解説明図である。
ドチップと、ヘッドカバーと、コネクタを有したコネク
タ基板との分解説明図である。
【図40】他の実施例におけるキャリッジ本体と、ヘッ
ドチップと、ヘッドカバーと、コネクタを有したコネク
タ基板との分解説明図である。
ドチップと、ヘッドカバーと、コネクタを有したコネク
タ基板との分解説明図である。
【図41】他の実施例に係る記録ヘッドとコネクタの接
続状態を示す側面図である。
続状態を示す側面図である。
【図42】他の実施例に係る記録ヘッドとコネクタの接
続状態を示す側面図である。
続状態を示す側面図である。
【図43】他の実施例に係るキャリッジに対するキャリ
ッジカバーの取り付け説明図である。
ッジカバーの取り付け説明図である。
【図44】他の実施例に係る記録ヘッドとコネクタの接
続状態を示す側面図である。
続状態を示す側面図である。
【図45】インクジェット記録装置を情報出力手段とし
て利用する装置のブロック図である。
て利用する装置のブロック図である。
【図46】インクジェット記録装置を用いて構成したポ
ータブルプリンタと、これを情報出力手段として利用す
る装置のブロック図である。
ータブルプリンタと、これを情報出力手段として利用す
る装置のブロック図である。
10…記録ヘッドチップ 11…前面プレート 13…供給管 15…ガイド溝 201 …キャリッジ本体 203 …キャリッジカバー 205 …ヘッドカバー 207A,207B,207C,207D,207E…コネクタ 211 …ポジションレバー 213 …ガイド軸 215 …ガイド 217 ,218 ,231 …基準面 221 ,223 ,224 …板ばね 270 …コネクタ基板 300 …サブタンク 311 …チューブ 321BK(C,M,Y),323BK(C,M,Y),325BK(C,M,Y)…接続管 331 …タンク部材 331BK(C,M,Y)…貯留室 333 …中板 335 …接続板 337C(M), 339C(M)…連結溝 341C(M), 343C(M)…連結孔 400 …回復ユニット 401 …ユニット筐体 403 …モータ 407 …ウォーム 409 …ウォームホイール 420 …キャップ部 440 …ポンプ 450 …カム 452 …レバー 461 …アクセスレバー 471 キャップホルダ 501 …大気連通孔 601 …給紙トレイ 602 …ばね 604 …ピックアップローラ 605 …分離板 606 …紙送りローラ 607 …ピンチローラ 608 …プラテン 609 …排紙ローラ 611 …ピンチローラホルダ 613 …キャリッジレール 614 …ばね 701BK(C,M,Y)…インクタンク 703BK(C,M,Y)…インク供給管 707BK(C,M,Y)…廃インク管 801 …流路部材 803 …インク流路 807 …ダイヤフラム 809 …押さえ部材 819 …掛止片 823 …ばね 825 …ばね止めリング 901 ,921 …ジョイント 905 …弁体 925 …連通管部
Claims (7)
- 【請求項1】 被記録媒体に対して相対的に移動しうる
可動部材に、インクを吐出して記録を行うための記録ヘ
ッドを搭載したインクジェット記録装置において、 吐出エネルギー発生素子に信号を伝達するための電気接
点部を有し、前記可動部材に対して位置決めされる複数
個の記録ヘッドと、前記記録ヘッドの各電気接点部に結
合解除可能な複数個の電気接点部を有する電気配線部材
とを有し、前記電気配線部材の複数個の電気接点部が、
前記記録ヘッドの電気接点部との結合時に、複数個中の
所定個数から順次接続が開始されるよう構成したことを
特徴とするインクジェット記録装置。 - 【請求項2】 前記電気配線部材の複数個の電気接点部
と、前記複数個の記録ヘッドの電気接点部は、接続時挿
入寸法が異なるものが混在していることを特徴とする請
求項1記載のインクジェット記録装置。 - 【請求項3】 前記電気配線部材を構成する電気プリン
ト基板で形成される平面が、前記複数個の記録ヘッドの
各電気接点部で形成される結合方向平面と垂直な面に対
して、所定角度偏在していることを特徴とする請求項1
記載のインクジェット記録装置。 - 【請求項4】 被記録媒体に対して相対的に移動しうる
可動部材に、インクを吐出して記録を行うための記録ヘ
ッドを搭載したインクジェット記録装置において、 吐出エネルギー発生素子に信号を伝達するための電気接
点部を有し、前記可動部材に対して位置決めされる記録
ヘッドと、前記記録ヘッドの各電気接点部に結合解除可
能な電気接点部を有する電気配線部材とを有し、前記記
録ヘッドの電気接点部の端部形状が、前記電気配線部材
の電気接点部への結合方向と垂直方向に対して所定角度
偏向するよう構成したことを特徴とするインクジェット
記録装置。 - 【請求項5】 前記記録ヘッドの電気接点部はカードエ
ッジであり、前記電気配線部材の電気接点部はカードエ
ッジコネクタであることを特徴とする請求項4記載のイ
ンクジェット記録装置。 - 【請求項6】 前記インクジェット記録装置は、記録ヘ
ッドがインク吐出用の熱エネルギーを発生するための電
気熱変換体を備えていることを特徴とする請求項1又は
請求項4記載のインクジェット記録装置。 - 【請求項7】 前記記録装置は、記録ヘッドが前記電気
熱変換体によって印加される熱エネルギーにより、イン
クに生ずる膜沸騰を利用して吐出口よりインクを吐出さ
せることを特徴とする請求項1又は請求項4記載のイン
クジェット記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16000593A JPH06344548A (ja) | 1993-06-07 | 1993-06-07 | インクジェット記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16000593A JPH06344548A (ja) | 1993-06-07 | 1993-06-07 | インクジェット記録装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06344548A true JPH06344548A (ja) | 1994-12-20 |
Family
ID=15705924
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16000593A Pending JPH06344548A (ja) | 1993-06-07 | 1993-06-07 | インクジェット記録装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06344548A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2015091663A (ja) * | 2014-12-22 | 2015-05-14 | セイコーエプソン株式会社 | 液体吐出装置 |
-
1993
- 1993-06-07 JP JP16000593A patent/JPH06344548A/ja active Pending
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