JPH0828268B2 - 布状発熱体の電極構造 - Google Patents

布状発熱体の電極構造

Info

Publication number
JPH0828268B2
JPH0828268B2 JP29462788A JP29462788A JPH0828268B2 JP H0828268 B2 JPH0828268 B2 JP H0828268B2 JP 29462788 A JP29462788 A JP 29462788A JP 29462788 A JP29462788 A JP 29462788A JP H0828268 B2 JPH0828268 B2 JP H0828268B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heating element
electric wire
cloth
woven
yarn
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP29462788A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02142085A (ja
Inventor
善孝 有井
正一郎 南
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Chemical Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Chemical Co Ltd filed Critical Asahi Chemical Co Ltd
Priority to JP29462788A priority Critical patent/JPH0828268B2/ja
Publication of JPH02142085A publication Critical patent/JPH02142085A/ja
Publication of JPH0828268B2 publication Critical patent/JPH0828268B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Surface Heating Bodies (AREA)
  • Resistance Heating (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、導電発熱糸を用いて布状に織成してなる面
状発熱体の電極構造の改良に関する。
〔従来の技術〕
帯状に電極を設けた基布にカーボン塗料のような導電
性塗料を塗布し、さらにその両面を絶縁性素材で被覆し
て得た面状発熱体は公知である。このような面状発熱体
における電極は、基布中のたとえば経糸の一部を可撓性
電線に置換するなどして帯状電極部を形成するなどの方
法で設けられるが、導電性塗料によって形成される膜状
発熱体は電極部を構成する金属電線との接着力が一般に
充分でなく、面状発熱体を屈曲させたときに膜状発熱体
と金属電線とが剥離を起す傾向がある。そこで電極部で
の剥離の発生を防止するために、電極部を構成するそれ
ぞれの電線の間には導電性塗料が浸透し易い紡績糸を経
糸として存在させ、また同様な紡績糸を緯糸として用
い、これらを製織して帯状電極部を有する基布を製造し
ている。かかる基布では、導電性塗料が経糸および緯糸
に浸透して一体的に固定して保持され、膜状発熱体と電
線との接触不良による故障の発生も防止できるものであ
った。
ところが、膜状発熱体を有する面状発熱体は電流密度
が不均一になり易く、また膜状発熱体の導電性に温度係
数があるとこれによって更に温度分布の乱れが促進され
る欠点があり、発熱面積が大きくて信頼性の高い面状発
熱体を得ることは容易でなかった。
これに対して、複数本の導電線を織り込み電極とし、
この電線に平行方向の絶縁織糸と直角方向の導電性織糸
とを用いて製織された布状発熱体が提案されている。か
かる布状発熱体は導電性織糸に自己温度制御機能を有す
るものを用いると温度分布を均一化できる利点があるも
のの、従来の導電性塗料を塗布した面状発熱体を得るた
めの基布に導電性織糸を織り込んだ構造の布状発熱体で
は期待されたほど温度分布が均一とならず、しかもその
温度分布が変化し易いという弱点を有していることが分
った。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記のような導電性織糸を用いて製織した布状発熱体
における温度分布の不安定性について種々検討した結
果、その原因は主として電極部に存在すると推定される
に至った。
そこで本発明は、導電性の発熱体を織糸として用いて
形成した布状発熱体において温度分布を安定化すること
ができるばかりでなく、電極に対する供給電流の配分を
平均化することができる電極構造を提供しようとするも
のである。
〔課題を解決するための手段〕
かかる本発明の目的は、2本の側端位電線と1本以上
の中間位電線とを相互に隣接配置して形成した可撓性電
線群を経糸の一部と置換しまた導電発熱糸の緯糸の少な
くとも一部として織成した布状発熱体において、該中間
位電線がその側面と隣接する電線の側面との間で長さ方
向にそって電気的に離接を反復するように織成されてな
ることを特徴とする電極構造を該布状発熱体の電極帯部
に形成することによって達成される。
〔作用〕
本発明の布状発熱体の電極構造は、発熱体の面に対し
て垂直方向への可撓性を保持してはいるが面に平行な歪
力に対して剛直であるという特性を有し、特に通常の織
物が有する組織の斜方向に変形し易いという欠点がない
ので、電極帯部における電線と導電発熱糸との接触点が
移動せず、従って接触抵抗が安定に保たれる。
〔実施例〕
本発明の布状発熱体の電極構造の例を図によって説明
する。
第1図は本発明の布状発熱体を用いた面状発熱体Aの
外観を示すが、その両側縁部には電極帯部Bが設けられ
ている。
第1図のC−C′線にそった断面を第2図に示す。1
は塩化ビニル樹脂などで形成された絶縁外皮であり、2
は経糸、3は緯糸である。また、電極帯部Bには経糸に
代えて可撓性金属電線4が用いられている。5は緯糸と
して折り込まれている導電発熱糸であり、たとえば合成
繊維の紡績糸に導電材料を含む塗料などを含浸させて得
た導電糸などが用い得る。
かかる電極帯部Bの組織を拡大して第3図に示した。
電極帯部Bに折り込まれた電線4は、電極帯の両側に位
置する側端位電線4aとその間に位置する中間位電線4bと
からなり、それらは間に絶縁性の経糸2を挟むことなく
密に隣接して並べられている。また、緯糸としては絶縁
性の緯糸3と導電発熱糸5とが、たとえば交互となるよ
うに織られているが、緯糸3と導電発熱糸5の織り込み
順序や使用比率は特に限定されるものではない。
中間位電線4bは一方側に隣接する側端位電線4aまたは
他方側に隣接する他の中間位電線4bのいづれか一方と、
その側面において接している状態と離れている状態が、
その長さにそって交互に生ずるように組織されている。
すなわち、電線が離れているときにはその中間で緯糸3
または導電発熱糸5が上方側から下方側へあるいは下方
側から上方側へ交差するように、そして電線が接してい
るときにはこれらの電線束が一体となって緯糸等により
締め付けられるように織られている。このような織り方
は少なくとも4回程度同様に反復されたのち接触してい
た相手の電線との間が離れて緯糸等の交差位置となり、
それまで緯糸等の交差位置であった電線間が圧着される
ようになって、更に少なくとも4回程度以上同じ織り方
が反復される。この際の同じ織り方の反復回数が少なす
ぎると隣接電線間の接触が不完全となり易いから4回程
度以上反復することが望ましいが、電線の可撓性が優れ
ているときまたは緯糸の織り込み密度を疎とするときに
は反復回数が4回以上であることは必ずしも必要でな
い。
このようにして中間位電線4bは一方の隣接電線と側面
で離接を反復すると共に他方の隣接電線とも側面でも離
接を反復する。そして一方の隣接電線と接触していると
きは他方の隣接電線と離れており、この組織状態が長さ
にそって反復される。この側端位電線4aは一方に隣接の
中間位電線4bがあってこれと離接を反復するが、他方は
電線でない通常の経糸であるから、これとは必ずしも離
接する必要はなく、単に平織あるいは斜文織などの任意
の組織に移行して差支えない。
以上のような特殊な構成で織成して得た本発明の電極
構造においては、電線相互が電気的に接離を反復するの
で、電極帯内での電流分布が偏ることがないばかりでな
く、電極帯の面内で斜方向に力が掛っても容易に変形す
ることがない。
従って電線と導電発熱糸との接触点は容易にずれるこ
とがなく、たとえ外力が掛っても電気的接触が安定に保
たれる。
さらに、こうして得た布状発熱体はその上下両面を電
気絶縁性のシート等で接着被覆して保護すれば更に安定
で安全な面状発熱体となる。
〔発明の効果〕
本発明の布状発熱体の電極構造は、電極自体が可撓性
を保持していて布状発熱体の捲き取りなどに支障がない
に拘らず電極帯の面内での変形を起さない特性を有して
おり、緯糸の一部に代えて織り込まれる導電発熱糸との
接触が良好で安定しているため、発熱状態の不安定、ひ
いては温度分布の変動などの故障が発生しない。
さらに、電極帯の変形が起り難いために、布状発熱体
の製造に当って寸法精度がよく、また絶縁外皮などを被
着するにも作業が容易であり、高品質の面状発熱体を効
率よく生産することができる利点もある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の布状発熱体の電極構造を備えてなる面
状発熱体の外観図、 第2図は第1図におけるC−C′線での断面図、 第3図は本発明の布状発熱体の電極構造の例を示す電極
帯部の組織の説明図である。 A……面状発熱体、B……電極帯部、1……絶縁外皮、
2……経糸、3……緯糸、4……電線、5……導電発熱
糸。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2本の側端位電線と1本以上の中間位電線
    とを相互に隣接配置して形成した可撓性電線群を経糸の
    一部と置換しまた導電発熱糸を緯糸の少なくとも一部と
    して織成した布状発熱体において、該中間位電線がその
    側面と隣接する電線の側面との間で長さ方向にそって電
    気的に離接を反復するように織成されてなることを特徴
    とする布状発熱体の電極構造。
  2. 【請求項2】経糸である電線の間隔を密にまた緯糸の間
    隔を疎にして織成してなる請求項(1)記載の布状発熱
    体の電極構造。
JP29462788A 1988-11-24 1988-11-24 布状発熱体の電極構造 Expired - Fee Related JPH0828268B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29462788A JPH0828268B2 (ja) 1988-11-24 1988-11-24 布状発熱体の電極構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29462788A JPH0828268B2 (ja) 1988-11-24 1988-11-24 布状発熱体の電極構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02142085A JPH02142085A (ja) 1990-05-31
JPH0828268B2 true JPH0828268B2 (ja) 1996-03-21

Family

ID=17810205

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29462788A Expired - Fee Related JPH0828268B2 (ja) 1988-11-24 1988-11-24 布状発熱体の電極構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0828268B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7290894B1 (ja) * 2022-08-10 2023-06-14 株式会社デンケン 面状発熱体

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02142085A (ja) 1990-05-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0743991Y2 (ja) 面状発熱体の電極構造
GB2037497A (en) Electrical connector
US20090152257A1 (en) Electric Heating Device
JPH1140329A (ja) 面状発熱体
JPH0828268B2 (ja) 布状発熱体の電極構造
JP5615656B2 (ja) 面状発熱体
JPS6348079Y2 (ja)
JP3464248B2 (ja) 面状発熱体
JPH11283731A (ja) 発熱織布
JP2960843B2 (ja) 発熱シート
CA1055094A (en) Electrically heatable wall covering, more particularly an electrically heatable carpet
JPS6114157Y2 (ja)
JPH0419752Y2 (ja)
JPH0620316Y2 (ja) リ−ド線接続端子付織物状発熱体
WO1998001009A1 (en) Electrically-heated, flexible and stretchable, shaped fabric
JPH0284296U (ja)
JP3060935U (ja) 面状発熱体と電極構造
JPS6037688A (ja) 織物状面状発熱体
JP7290894B1 (ja) 面状発熱体
JP2601036B2 (ja) 織発熱体
WO2022234730A1 (ja) シールド部材及びワイヤハーネス
KR850002392Y1 (ko) 면상 발열체의 전극
JPH0130265B2 (ja)
JPS60164788U (ja) 面状ヒ−タ
JPH0116307Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees