JPH08282458A - 車両用液圧ブレーキ装置 - Google Patents

車両用液圧ブレーキ装置

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JPH08282458A
JPH08282458A JP9274195A JP9274195A JPH08282458A JP H08282458 A JPH08282458 A JP H08282458A JP 9274195 A JP9274195 A JP 9274195A JP 9274195 A JP9274195 A JP 9274195A JP H08282458 A JPH08282458 A JP H08282458A
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JP
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hydraulic pressure
pressure
hydraulic
input
valve
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JP9274195A
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Satoshi Shimizu
聡 清水
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 液圧制御弁にPバルブ機能を折り込むことに
より、装置の小型軽量化を図る。 【構成】 液圧制御弁28に、液圧源より入力した液圧
をマスタシリンダより入力した液圧相当の液圧に制御し
てリヤホイールシリンダ側へ出力する第1ピストン11
2(制御スプール)と、出力液圧が所定値以上のとき第
1ピストン112と一体化し、第1ピストン112出力
側の受圧面積を増大させる第2ピストン122(出力側
面積増大手段)を備え、受圧面積差により、リヤホイー
ルシリンダ側の液圧上昇を抑え、Pバルブ機能を折り込
む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ブレーキ液圧を車両の
制動状態に応じて制御する車両用液圧ブレーキ装置に係
り、特に、ブレーキ操作に連動するポンプ等からなる液
圧源の液圧及びブレーキ操作に応じマスタシリンダの加
圧室に発生する液圧を入力し、前記液圧源の液圧を前記
マスタシリンダの加圧室に発生した液圧に対応する液圧
に制御してホイールシリンダ側へ出力する液圧制御弁を
有する車両用液圧ブレーキ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両のホイールシリンダに供給さ
れるブレーキ液圧を車両の制動状態に応じて自動的に制
御し、スキッド状態の発生を防止しながら、車両を効率
良く制動するアンチスキッド機能を有する液圧ブレーキ
装置として、例えば特開昭60−33160号公報ある
いは特開平3−143761号公報に記載された技術が
知られている。
【0003】特開昭60−33160号公報で開示され
た液圧ブレーキ装置は、通常制動時にはマスタシリンダ
の液圧をホイールシリンダに伝達し、アンチスキッド制
御時にはポンプを有する液圧源から供給されるブレーキ
液の液圧を、ブレーキ操作に応じマスタシリンダの加圧
室に発生した液圧に対応する液圧に制御してホイールシ
リンダに伝達する液圧伝達装置を備えている。
【0004】又、特開平3−143761号公報で開示
された液圧ブレーキ装置は、外部液圧源を有せず、ブレ
ーキ操作時に過剰にブレーキペダルが踏み込まれて車両
と路面とのスリップ率が適正範囲より大きくなると、ホ
イールシリンダ内のブレーキ液が、マスタシリンダに接
続されたリザーバに排出されて、ホイールシリンダの液
圧が低減させられることによりスリップ率が低下させら
れ、逆にスリップ率が低下し過ぎて適正範囲より小さく
なると、マスタシリンダ内のブレーキ液がホイールシリ
ンダに供給されてスリップ率が増加させられるような構
成となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
60−33160号公報記載の液圧ブレーキ装置は、通
常制動時には、マスタシリンダからのブレーキ液をホイ
ールシリンダへ供給し、アンチスキッド制御時には液圧
源からのブレーキ液をホイールシリンダへ供給してお
り、2つの液圧源の機能発揮時期がはっきりと区別され
ており、アンチスキッド制御中においても、その増圧時
にホイールシリンダの液圧を十分な勾配で増大させるこ
とのできる大吐出容量のポンプか、あるいは予め液圧を
蓄えておくアキュムレータを必要とし、その分コストが
上昇し、余分なスペースを必要としていた。
【0006】又、特開平3−143761号公報記載の
液圧ブレーキ装置では、外部液圧源を有していないた
め、特にアンチスキッド制御が全ブレーキ液圧配管系統
で行われる場合には、マスタシリンダ内のブレーキ液の
減少程度が大きくなって、ブレーキペダルの踏み込み量
が大きくなり過ぎ、ブレーキペダルの操作性が低下して
しまう。
【0007】これに対して、出願人は既に特願平6−2
23679号(未公知)において、マスタシリンダの液
圧と、液圧源の液圧をブレーキ操作に応じた液圧に制御
する液圧制御弁の液圧のうち高い方の液圧を選択してホ
イールシリンダに伝達するシステムにおいて、前記液圧
源側の液圧をリヤホイールシリンダに、マスタシリンダ
によって発生された液圧をフロントホイールシリンダに
それぞれ供給する液圧ブレーキ装置を提案している。
【0008】この液圧ブレーキ装置は、液圧源の容量を
それ程大きくせず、しかもマスタシリンダ側のブレーキ
液がホイールシリンダへ必要以上に出力されるのを防ぐ
ことによって、ブレーキペダルの不要な踏み込み量の増
加を防止するようにしたものである。
【0009】しかしながら、この提案に係る液圧ブレー
キ装置においては、液圧制御弁から出力された液圧を、
Pバルブ(プロポーショニングバルブ)あるいはP&B
バルブ(プロポーショニング アンド バイパスバル
ブ)を介して後輪側のホイールシリンダに供給しており
液圧制御弁と該P&Bバルブ等が別体となっているた
め、装置の小型軽量化、省スペース化等において改良の
余地がなお残されていた。
【0010】本発明は、前記未公知装置を更に改良する
べくなされたもので、Pバルブ機能を液圧制御弁に折り
込むことにより、装置の小型軽量化、省スペース化を達
成することのできる車両用液圧ブレーキ装置を提供する
ことを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、ブレーキ操作
に連動するポンプ等からなる液圧源の液圧及びブレーキ
操作に応じマスタシリンダの加圧室に発生する液圧を入
力し、前記液圧源の液圧を前記マスタシリンダの加圧室
に発生した液圧に対応する液圧に制御してリヤホイール
シリンダ側へ出力する液圧制御弁を有する車両用液圧ブ
レーキ装置において、前記液圧制御弁が、マスタシリン
ダより入力した液圧を受けて移動し、液圧源より入力し
た液圧をマスタシリンダより入力した液圧に対応する液
圧に制御してリヤホイールシリンダ側に出力するための
制御スプールと、前記出力する液圧が所定値以上のと
き、前記制御スプールと係合し、該制御スプールの出力
側の受圧面積を増大させる出力側面積増大手段と、を備
えたことにより、前記目的を達成したものである。
【0012】本発明は又、ブレーキ操作に連動するポン
プ等からなる液圧源の液圧及びブレーキ操作に応じマス
タシリンダの加圧室に発生する液圧を入力し、前記液圧
源の液圧を前記マスタシリンダの加圧室に発生した液圧
に対応する液圧に制御してフロントホイールシリンダ側
へ出力する液圧制御弁を有する車両用液圧ブレーキ装置
において、前記液圧制御弁が、マスタシリンダより入力
した液圧を受けて移動し、液圧源より入力した液圧をマ
スタシリンダより入力した液圧に対応する液圧に制御し
てフロントホイールシリンダ側へ出力するための制御ス
プールと、前記マスタシリンダよりの入力圧が所定値以
上のとき、前記制御スプールと係合し、該制御スプール
の入力側の受圧面積を増大させる入力側面積増大手段
と、を備えたことにより、同様に前記目的を達成したも
のである。
【0013】本発明は更に、ブレーキ操作に連動するポ
ンプ等からなる液圧源の液圧及びブレーキ操作に応じマ
スタシリンダの加圧室に発生する液圧を入力し、前記液
圧源の液圧を前記マスタシリンダの加圧室に発生した液
圧に対応する液圧に制御してフロントホイールシリンダ
側へ出力する液圧制御弁を有する車両用液圧ブレーキ装
置において、前記液圧制御弁が、マスタシリンダより入
力した液圧を受けて移動し、液圧源より入力した液圧を
マスタシリンダより入力した液圧に対応する液圧に制御
してフロントホイールシリンダ側へ出力するための制御
スプールと、該制御スプール内に設けられ、マスタシリ
ンダの加圧室とリヤホイールシリンダ側とを連通する油
路と、該油路中に設けられ、該油路の下流側と上流側と
で受圧面積差を有し、マスタシリンダよりの入力圧が所
定値以上のとき、該油路からリヤホイールシリンダ側へ
伝達される液圧を該受圧面積差に依存した比率に調圧す
る調圧弁と、を備えたことにより、同様に前記目的を達
成したものである。
【0014】
【作用】請求項1の発明においては、液圧源側の液圧を
マスタシリンダの加圧室に発生した液圧に対応した液圧
に制御してリヤホイールシリンダ側へ出力する液圧制御
弁の制御スプールに対して、前記出力する液圧が所定値
以上のとき出力側面積増大手段が該制御スプールと係合
し、該制御スプールの出力側に受圧面積を増大させるよ
うにしている。
【0015】従って、液圧制御弁からリヤホイールシリ
ンダ側への出力が、所定値以上になったときは、出力側
の受圧面積が増大した分だけ出力圧の増加率が減少し、
リヤ側への出力がそれ以前より抑えられ、液圧制御弁に
Pバルブの性質を折り込むことができる。
【0016】又、請求項2の発明においては、液圧源側
の液圧をマスタシリンダの加圧室に発生した液圧に対応
した液圧に制御して、フロントホイールシリンダ側へ出
力する液圧制御弁の制御スプールに対して、マスタシリ
ンダより該液圧制御弁に入力する液圧が所定値以上のと
き、入力側面積増大手段が、該制御スプールの入力側の
受圧面積を増大させるようにしている。
【0017】これにより、マスタシリンダからの液圧制
御弁への入力圧が所定値以上になったときは、入力側の
受圧面積が増大した分だけ出力圧の増加率が増大し、フ
ロント側への出力の方が大きくなり、相対的にリヤ側へ
の出力が低く抑えられ、Pバルブと同様の特性が得られ
る。
【0018】又、請求項3の発明においては、液圧源側
の液圧をマスタシリンダの加圧室に発生した液圧に対応
した液圧に制御して、フロントホイールシリンダ側へ出
力する液圧制御弁の制御スプール内に設けられた油路を
通じて、マスタシリンダの加圧室からの液圧がリヤホイ
ールシリンダ側へ伝達される。このとき、該油路に設け
られた調圧弁の面積が、該油路の下流側と上流側とで異
なっているため、マスタシリンダの加圧室からの入力圧
が所定値以上のとき、該調圧弁が開閉し、該油路からリ
ヤホイールシリンダへ伝達される液圧が該調圧弁の受圧
面積差に依存した比率に調圧される。
【0019】従って、この場合にもマスタシリンダより
の入力圧が所定値以上のとき、リヤホイールシリンダ側
の液圧上昇率が減少し、Pバルブと同様の特性を得るこ
とができる。
【0020】
【実施例】以下図面を参照して、本発明の実施例を詳細
に説明する。
【0021】まず、本発明の第1実施例について説明す
る。
【0022】図1に、本発明が適用された第1実施例に
係る車両用液圧ブレーキ装置の概略を示す。
【0023】図1において、ブレーキ操作部材としての
ブレーキペダル10がブースタ12を介してマスタシリ
ンダ14に接続されており、ブレーキペダル10が踏み
込まれることにより、マスタシリンダ14内に形成され
た2つの加圧室16、18に等しい高さの液圧が発生す
る。ブレーキペダル10の踏み込みは、ブレーキペダル
10近傍に備えられたブレーキスイッチ20によって検
出され、その情報が制御装置22に伝達される。
【0024】加圧室16は、液通路24により図示しな
いフロントホイールシリンダ側に接続され、加圧室18
は、液通路26により液圧制御弁28と接続されてい
る。
【0025】加圧室18に接続された液圧制御弁28
は、液通路30により液圧源32と接続し、液通路34
によりリザーバ36に接続され、更に液通路38により
図示しないリヤホイールシリンダ側に接続されている。
【0026】液圧源32は、ポンプ40及びモータ42
とリリーフバルブ44とを備えており、制御装置22の
指令に基づいて作動するモータ42によってポンプ40
が駆動され、そのポンプ40の吐出圧の上限がリリーフ
バルブ44で規定される。又、46はポンプ40の駆動
による油液の脈動を吸収するためのチャンバである。
【0027】液圧制御弁28では、ポンプ40から供給
されるブレーキ液の液圧が加圧室18の液圧に応じて制
御され、液通路38を通じてリヤホイールシリンダ側に
出力される。
【0028】本第1実施例は、このように制動時にマス
タシリンダの液圧を直接リヤホイールシリンダへ送るの
ではなく、ブレーキペダルの踏力に応じて制御された液
圧源よりの液圧をリヤホイールシリンダ側へ送る、いわ
ゆるリヤフルパワーシステムに関するもので、該液圧制
御弁28が、リヤホイールシリンダ側への出力がある程
度高くなると、それ以降は、出力圧の上昇がそれ以前よ
り緩やかになるというPバルブの機能を有するようにし
たものである。
【0029】図2に、液圧制御弁28の構造を示す。
【0030】図2に示すように、液圧制御弁28はハウ
ジング100を備えている。ハウジング100の内部に
は、シリンダボア102と、弁室104とが形成されて
おり、ハウジング100の内側に突出して形成された仕
切り壁106で仕切られている。
【0031】仕切り壁106の弁室104側の壁面には
テーパが付けられて弁座108とされており、その弁座
108の中央に円形断面の貫通孔110が形成されてい
る。
【0032】シリンダボア102には、加圧室18の液
圧を受ける第1ピストン112(制御スプールに相当)
が摺動可能に嵌合されており、シリンダボア102内に
マスタシリンダ圧室114と制御圧室116とが形成さ
れている。第1ピストン112は貫通孔110の方向に
付勢手段としてのばね118で付勢されており、第1ピ
ストン112とハウジング100との間の液密はシール
120によって保たれている。
【0033】又、制御圧室116には、第2ピストン1
22(出力側面積増大手段に相当)が摺動可能に嵌合さ
れており、ばね124によって仕切り壁106側に付勢
されている。第2ピストン122の中央部には直径d1
の孔が空いており、その中を第1ピストン112が摺動
するように嵌合されている。第1ピストン112と第2
ピストン122との間の液密はシール126によって、
第2ピストン122とハウジング100との間の液密は
シール128によってそれぞれ保たれている。
【0034】第1ピストン112は外径d1を有し、第
2ピストン122は外径d2を有している。又、第2ピ
ストン122には、図の右端側に仕切り壁123を備
え、該第2ピストン122が図の左方向に移動しようと
したときに第1ピストン112と実質的に一体化される
構成とされている。
【0035】又、シリンダボア102の側壁に制御圧室
116とリヤホイールシリンダ側とを連通させるポート
130が設けられており、更に第2ピストン122が仕
切り壁106に押し付けられているときにも制御圧室1
16とポート130が連通できるように、第2ピストン
122の側壁に貫通孔132が設けられている。
【0036】一方、弁室104には、ばね134で貫通
孔110の方向に付勢された弁子としてのボール136
が備えられている。第1ピストン112の小径部138
の先端は、ボール136の球面形状に沿って形成されて
おり、その中央部から第1ピストン112の外周部に形
成された円環溝140に至る液通路142が形成されて
いる。
【0037】シリンダボア102の底壁には加圧室18
とマスタシリンダ圧室114とを連通させるポート14
4が設けられており、側壁にはリザーバ36と円環溝1
40とを連通させるポート146が設けられており、弁
室104には液圧源32と弁室104とを連通させるポ
ート148が設けられている。
【0038】以下、第1実施例の作用を説明する。
【0039】ブレーキペダル10の踏み込みが開始され
ると、マスタシリンダ14に液圧が発生し、加圧室18
の液圧がマスタシリンダ圧室114に伝達される。この
マスタシリンダ圧室114の液圧により第1ピストン1
12は図の右へ移動し、小径部138の先端がボール1
36を押圧し、ボール136は弁座108より離れる。
【0040】一方、ブレーキペダル10が踏まれたこと
がブレーキスイッチ20により検出されると、制御装置
22の信号により、ポンプ40が駆動され、弁室104
に油液が供給される。この油液は、弁座108部が開い
ているので、第2ピストン122側壁の貫通孔132及
びポート130を通じ、リヤホイールシリンダ側へ出力
される。
【0041】ここで、この液圧制御弁28の出力圧がそ
れほど高くない間は、第2ピストン122は、ばね12
4により仕切り壁106に押し付けられており、第1ピ
ストン112のみが動き、前記出力圧がマスタシリンダ
圧室114の圧力に相当する圧力に制御される。
【0042】ブレーキペダル10を更に踏み続けること
により、マスタシリンダ14の加圧室18の液圧が上昇
し、それに応じて液圧制御弁28(のマスタシリンダ圧
室114)への入力が高くなると、液圧制御弁28(の
制御圧室116よりリヤホイールシリンダ側へ)の出力
も次第に高くなる。
【0043】この液圧制御弁28の入力と出力の関係を
図3に示す。
【0044】液圧制御弁28の出力がある程度高くな
り、図3のA点に達すると、マスタシリンダ圧室114
の液圧と2つのばね118及び124の弾性力を合せた
ものと、制御圧室116の液圧とばね119の弾性力を
合せたものとが釣り合うようになり、これより液圧制御
弁28の出力、即ち制御圧室116の液圧が高くなる
と、第2ピストン122が図の左方向に動き始め、仕切
り壁123の存在により第1ピストン112と一体とな
って動き始める。
【0045】その結果、第1ピストン112の左端がマ
スタシリンダ圧室114の液圧を受ける面は直径d1で
あるのに対し、第1ピストン112と第2ピストン12
2が一体となった右端が制御圧室116の液圧を受ける
面は直径d2を有し、液圧制御弁28の入力と出力の比
はd22 :d12 、即ち1:(d1/d2)2 となる。
従って、図3に示すように、A点以後は、入力に比べて
出力が低くなる。
【0046】前に述べたように、本実施例はリヤフルパ
ワーシステムについてのものであり、フロント及びリヤ
のホイールシリンダ圧の関係を図4に示すと、ある点か
ら先はフロント側よりリヤ側のホイールシリンダ圧が低
くなるようになり、これによってPバルブの機能を折り
込むことができる。
【0047】次に、第2実施例について説明する。
【0048】この第2実施例もリヤフルパワーシステム
に関するもので、液圧制御弁も図2に示す第1実施例と
同じものであるが、配管の仕方を変えたものである。
【0049】図5に第2実施例による油路の構成を示
す。
【0050】図5において、第1実施例の構成と同じも
のには図1と同じ符号を付してある。第1実施例と異な
る点は、液圧源32と液圧制御弁28を結ぶ液通路30
の途中にチェンジバルブ50を設けたことである。即
ち、液圧源32とチェンジバルブ50は液通路52で連
通され、マスタシリンダ14の加圧室18を液通路26
により液圧制御弁28のポート144と連通される他
に、液通路48によりチェンジバルブ50と連通されて
おり、チェンジバルブ50は液通路54で液圧制御弁2
8のポート148に連通している。
【0051】チェンジバルブ50により、マスタシリン
ダ14と液圧源32よりの2つの入力のうち高い方の液
圧が液圧制御弁28に対して出力され、液圧制御弁28
で、その液圧が制御されてリヤホイールシリンダ側に出
力される。液圧制御弁28の構成・作用は第1実施例と
同じであり、この場合もPバルブの機能を発揮すること
ができる。
【0052】この場合には、ポンプ40によって発生さ
れる液圧がマスタシリンダ14の液圧より大きければ、
チェンジバルブ50より、液圧制御弁28にはポンプ4
0によって発生される液圧(場合によってはリリーフ
圧)が伝達される。しかし、この液圧制御弁28におい
て、マスタシリンダ14の液圧、つまりブレーキペダル
10の踏込力に対応した高さに制御され、リヤホイール
シリンダ側に伝達される。
【0053】又、ポンプ40によって発生される液圧
が、マスタシリンダ14の液圧より小さければ、チェン
ジバルブ50によって、マスタシリンダ14の加圧室1
8の液圧が液圧制御弁28に供給されるようになる。液
圧制御弁28では制御圧室116の液圧がマスタシリン
ダ圧室114の液圧より高くはならないため、制御圧室
116と弁室104とが連通状態となり、加圧室18の
液圧がそのままリヤホイールシリンダ側に伝達される。
【0054】次に、第3実施例について説明する。
【0055】第3実施例は、その全体構成を図6に示す
ように、液圧源32の液圧をフロントホイールシリンダ
側へ送る、いわゆるフロントフルパワーシステムに関す
るものである。又、この実施例では、図5の第2実施例
と異なり、チェンジバルブ50が液圧制御弁29より下
流側に接続されている。又液圧制御弁29の構造も後で
説明するように第1、第2実施例とは異なっている。
【0056】即ち、図6において、加圧室16は、制御
装置22によって制御される電磁方向切換弁56に液通
路24により接続されている。更に、電磁方向切換弁5
6は液通路25により電磁方向切換弁58に接続されて
おり、一方加圧室18は、液圧制御弁29とチェンジバ
ルブ50とに液通路26、液通路27によって接続され
ている。
【0057】液圧制御弁29は液圧源32と、チェンジ
バルブ50とに主液通路30、38によって接続され、
又リザーバ36に液通路34によって接続されている。
【0058】液圧制御弁29ではポンプ40から供給さ
れるブレーキ液の液圧がマスタシリンダ14の加圧室1
8の液圧に応じて制御される。具体的には、加圧室18
の液圧より若干高い液圧となるように制御され、チェン
ジバルブ50に伝達される。
【0059】チェンジバルブ50は加圧室18と液圧制
御弁29とに接続されると共に、主液通路39によって
電磁方向切換弁56に接続され、更に主液通路57を介
してフロント側の電磁弁装置60に接続されている。こ
のチェンジバルブ50は、加圧室18側の液圧と液圧制
御弁29側の液圧とのうちの高い方の液圧を電磁弁装置
60を介して、前輪62のホイールシリンダ64に伝達
する。
【0060】ポンプ40と液圧制御弁28とを接続する
主液通路30の途中からは、液通路55が分岐して、電
磁方向切換弁58に接続されている。
【0061】電磁方向切換弁58は、主液通路59及び
該主液通路59の途中に設けられた電磁弁装置61を介
して後輪63のホイールシリンダ65に接続されてい
る。
【0062】又、本実施例における液圧制御弁29の構
造を図7に示す。
【0063】図7に示すように、第1実施例と異なり、
本実施例では制御圧室216の内径d1よりマスタシリ
ンダ圧室214の内径d2の方が大きくなっており、第
2ピストン222(入力側面積増大手段に相当)は、マ
スタシリンダ圧室214のマスタシリンダ圧入力側に設
置されている。
【0064】又、第1ピストン212は外径d1を有
し、シール226により制御圧室216の側壁と液密を
保ちつつ摺動するようになっており、又第2ピストン2
22は、外径d2を有し、シール254によりマスタシ
リンダ圧室214の側壁と液密を保ちつつ摺動するが、
当初第2ピストン222は、ばね250によって左端に
押し付けられている。
【0065】又、第1実施例同様、第2ピストン222
の中央部には直径d1の孔が空いており、その中を第1
ピストン212がシール252により液密を保ちつつ摺
動するように嵌合されている。
【0066】又、制御圧室216に設けられたポート2
30はチェンジバルブ50と連通しており、この液圧制
御弁29は、ポート244より入力されるマスタシリン
ダ圧に応じて、ポート248より入力される液圧源32
の液圧を調整して、ポート230よりチェンジバルブ5
0を介してフロントホイールシリンダ側へ出力するもの
である。液圧制御弁29に関する他の細かい構造は第1
実施例と同様であるので図中で同様の部分に下2桁が同
一の符号を付すにとどめ、重複説明は省略する。
【0067】以下、第3実施例の作用を説明する。
【0068】ブレーキペダル10が踏まれると、加圧室
16、18に液圧が発生すると共に、ブレーキスイッチ
20の情報に基づいてモータ42が起動させられ、ポン
プ40を駆動する。
【0069】加圧室16で発生した液圧は消磁状態の電
磁方向切換弁56、及び電磁方向切換弁58を経て後輪
63のホイールシリンダ65に伝達され、加圧室18の
液圧は液圧制御弁29とチェンジバルブ50とに伝達さ
れる。液圧制御弁29では、ポンプ40から供給される
ブレーキ液の液圧が加圧室18から伝達される液圧に対
応した高さに制御されチェンジバルブ50に伝達され、
その伝達された液圧と加圧室18から伝達された液圧と
のうちの高い方の液圧が液通路57を経て前輪62のホ
イールシリンダ64に伝達される。
【0070】以下、液圧制御弁29の作用について説明
する。
【0071】ブレーキペダル10が踏み込まれても、マ
スタシリンダ圧が小さいときは、第2ピストン222
は、ばね250の押付力により動かず、第1ピストン2
12のみが動く。マスタシリンダ圧室214の液圧を受
けて、第1ピストン212は図の右へ移動し、小径部2
38先端がボール236を押圧するので、ボール236
は弁座208より離れ、弁座208部が開き、液圧源3
2よりの液圧が弁室204から制御圧室216、ポート
230を介してチェンジバルブ50へ出力される。
【0072】このときの出力圧は、第1ピストン212
のマスタシリンダ圧室214側の受圧面積と制御圧室2
16側の受圧面積が直径d1で等しいので、入力圧に対
してほぼ1:1になっている。
【0073】更に、ブレーキペダル10が踏み込まれ、
マスタシリンダ圧が上昇し、第2ピストン222に係る
圧力がばね250の押付力より大きくなると、第2ピス
トン222も図の右へ動き、第1ピストン212と一体
となって動く。
【0074】このため、マスタシリンダ圧室214側の
受圧面は直径d2となり、このとき制御圧室216側の
受圧面は直径d1のままであるので、入力側(マスタシ
リンダ側)と出力側(制御圧室側)の受圧面積比はd2
2 :d12 となる。従って、入力側と出力側の圧力の比
は受圧面積の逆比となりd12 :d22 、即ち1:(d
2/d1)2 となる。
【0075】ここで、d2≧d1であるので、d2/d
1≧1であり、出力圧は入力圧(マスタシリンダ圧)よ
り大きくなる。
【0076】この入力圧と出力圧の関係を図8に示す。
【0077】図8に示すように、入力圧がある程度以下
のときには入力圧と出力圧は1:1の比で増加するが、
一定値に達すると、入力圧より出力圧の方が増加量が大
きくなる。
【0078】従って、図9にフロントホイールシリンダ
圧及びリヤホイールシリンダ圧の関係を示すように、あ
る時点以降ではリヤ側よりフロント側の方の圧力が大き
く、つまり相対的にリヤ側の圧力の方がフロント側に比
べて小さくなり、Pバルブの特性を得ることができる。
【0079】このように、本実施例によれば、フロント
フルパワーシステムにおいても、液圧制御弁にPバルブ
の機能を持たせることができ、Pバルブを不要とするこ
とが可能である。
【0080】又、入力圧が低いときは、フロントホイー
ルシリンダ圧とマスタシリンダ圧が同じであるが、入力
圧が高くなると、フロントホイールシリンダ圧の方がマ
スタシリンダ圧よりも大きくなるため、高制動時におけ
るブレーキペダル10の踏力を軽くすることができる。
【0081】又、入力圧が高いときはマスタシリンダ圧
に比べてフロントホイールシリンダ圧の方が速く昇圧す
るため、急ブレーキ時の応答性がよくなる。
【0082】次に、第4実施例について説明する。
【0083】第4実施例も第3実施例同様、フロントフ
ルパワーシステムに関するものであるが、その全体構成
を図10に示すように、配管が第3実施例とは若干異な
っている。即ち、本実施例における液圧制御弁31はそ
の構造を図11に示すように、液圧をチェンジバルブ5
0へ出力するポート330の他に、液圧を電磁方向切換
弁76を介してリヤホイールシリンダ側へ出力するポー
ト392を有し、液圧制御弁31は液通路70によりチ
ェンジバルブ50に連通すると共に、液通路72により
電磁方向切換弁76及び液通路78を介してリヤホイー
ルシリンダ側へ連通している。
【0084】又、第3実施例と異なりマスタシリンダ1
4の加圧室18ではなく、加圧室16が液通路71によ
りチェンジバルブ50と連通している。
【0085】更に、チェンジバルブ50は液通路57に
よりフロントホイールシリンダ側に連通すると共に、液
通路74により電磁方向切換弁76に連通している。そ
れ以外のシステム構成については図6の第3実施例と同
様である。
【0086】次に、本実施例における液圧制御弁31に
ついて説明する。
【0087】図11は、液圧制御弁31の構造を表わす
縦方向の断面図である。
【0088】第1実施例の液圧制御弁28を表わす図2
に対応するものには下2桁が同じ符号を付している。本
実施例の液圧制御弁31は、一定の内径d1のシリンダ
ボア302内に第1ピストン312が摺動可能に嵌合さ
れ、マスタシリンダ圧室314及び制御圧室316は同
じ内径d1を有している。第1ピストン312とハウジ
ング300との間の液密はシール326、356、35
8によって保たれている。
【0089】又、第1ピストン312は、内部に内径d
4を有する液室362と、それより大きい内径d3を有
する液室364を有し、その中に外径d4及びd3を有
する第2ピストン366(調圧弁に相当)が液室362
ではシール368により、又液室364ではシール37
0により、それぞれ第1ピストン312と液密を保ちつ
つ摺動可能なように設置されている。液室362は、液
通路342により第1ピストン312外部へ通じると共
に、第1ピストン312の外周部に形成された円環溝3
40にも通じている。又、液室364は液通路360に
よりマスタシリンダ圧室314と連通している。
【0090】又、第2ピストン366は、ばね372に
よって図の左へ押付けられているが、突起部374を有
しているため液室364の底面に密着はしないようにな
っている。又、突起部374は貫通孔376を有し、液
室364はその底部側壁に貫通孔365を有している。
【0091】又、第2ピストン366は内部に内径d2
を有する弁室378を有し、弁室378は図においてそ
の左側底面にテーパが付けられて弁座380とされてお
り、その弁座380の中央に円形断面の貫通孔382が
形成されている。
【0092】又、弁室378には、ばね384で貫通孔
382の方向に付勢された弁子としてのボール386が
備えられている。又、第1ピストン312は突起部38
8を有し、この突起部388が貫通孔382を通してボ
ール386を押圧するようになっている。
【0093】又、弁室378はこの側壁にも貫通孔39
0を有し、弁室364と連通している。又、液圧制御弁
31は、そのハウジング300側壁にポート392を有
し、そこからリヤホイールシリンダへと連通している。
従って、第2ピストン366が左端へ押付けられてお
り、第1ピストン312の突起部388がボール386
を押圧して、弁座380部が開いているときには、マス
タシリンダ圧室314から連通路360、液室364、
貫通孔390、弁室378、貫通孔382、貫通孔37
6、貫通孔365、そしてポート392まで連通するこ
とになる。
【0094】以下、第4実施例の作用を説明する。
【0095】ブレーキペダル10が踏まれると、マスタ
シリンダ14の加圧室18に発生するマスタシリンダ圧
がマスタシリンダ圧室314に伝達され、第1ピストン
312を右へ押圧すると共に、液通路360より液室3
64にも伝達されるが、このマスタシリンダ圧は低いと
きは、第2ピストン366は、ばね372によって図の
左側に押付けられているため、第1ピストン312の突
起部388によりボール386が右へ押圧され、弁座3
80部が開いているので、前述したように、このときマ
スタシリンダ14とリヤホイールシリンダ65は連通
し、マスタシリンダ圧がそのままリヤホイールシリンダ
65へ伝達される。
【0096】一方、このとき第1ピストン312と第2
ピストン366は一体となって動くので、液圧源32よ
りの液圧がマスタシリンダ圧相当の圧力に制御されてポ
ート330よりチェンジバルブ50を介してフロントホ
イールシリンダ64へ伝達される。
【0097】ブレーキペダル10が更に踏まれ、マスタ
シリンダ圧が高くなると、ばね372の押付力に打ち勝
って、第2ピストン366が右へ移動するようになり、
ばね384に付勢されたボール386によって弁座38
0部が閉じられ、マスタシリンダ14とリヤホイールシ
リンダ65の連通が遮断される。
【0098】この後、マスタシリンダ圧が上がると、第
2ピストン366を左側へ押す力だけが増加し、第2ピ
ストン366が左側へ動き、再びマスタシリンダ14と
リヤホイールシリンダ65が連通する。
【0099】すると、第2ピストン366の上流側(液
室364側)と下流側(ポート392側)との面積差に
より、第2ピストン366が右向きに押される力が大き
くなり、第2ピストン366は右へ移動し、再びボール
386が弁座380に着座し、マスタシリンダ14とリ
ヤホイールシリンダ65の連通が遮断される。以後、こ
の動作を繰り返す。
【0100】従って、第2ピストン366の上流側の液
圧(マスタシリンダ圧)と下流側の液圧(リヤホイール
シリンダ圧)は、第1ピストン312の上流側と下流側
の面積比d32 −d42 :d32 の逆比、即ちd32
d32 −d42 となり、リヤホイールシリンダ65へ伝
達されるマスタシリンダ圧の(d32 −d42 )/d3
2 倍(1より小さい値)となる。この間、フロント側に
は常にマスタシリンダ圧相当の液圧が伝達されており、
リヤ側の液圧がフロント側の液圧より上昇の仕方が減少
し、Pバルブの機能を折り込むことができる。
【0101】図12に本実施例における液圧制御弁31
に対する入力(マスタシリンダ圧)とフロント側液圧及
びリヤ側液圧の関係を示す。
【0102】このように、本実施例によれば、液圧制御
弁31にPバルブ機能を折り込むことができ、Pバルブ
が不要となるため装置の軽量化、省スペース化を図るこ
とができる。
【0103】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明によれば、
リヤフルパワーシステム、フロントフルパワーシステム
いずれにおいても、液圧制御弁にPバルブの機能を折り
込むことができるため、Pバルブが不要となり、装置の
小型、軽量化を図ることができるという効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の液圧ブレーキ装置の概略構成を示
す油圧回路図
【図2】第1実施例による液圧制御弁の構造を示す断面
【図3】第1実施例による液圧制御弁の入力と出力の関
係を示す線図
【図4】第1実施例によるフロントホイールシリンダ圧
とリヤホイールシリンダ圧との関係を示す線図
【図5】第2実施例の液圧ブレーキ装置の概略構成を示
す油圧回路図
【図6】第3実施例の液圧ブレーキ装置の概略構成を示
す油圧回路図
【図7】第3実施例による液圧制御弁の構造を示す断面
【図8】第3実施例による液圧制御弁の入力と出力の関
係を示す線図
【図9】第3実施例によるフロントホイールシリンダ圧
とリヤホイールシリンダ圧との関係を示す線図
【図10】第4実施例による液圧ブレーキ装置の概略構
成を示す油圧回路図
【図11】第4実施例による液圧制御弁の構造を示す断
面図
【図12】第4実施例による液圧制御弁の入力に対する
フロント及びリヤホイールシリンダ圧の関係を示す線図
【符号の説明】
10…ブレーキペダル 14…マスタシリンダ 16、18…加圧室 28、29、31…液圧制御弁 32…液圧源 50…チェンジバルブ 112、212、312…第1ピストン 122、222、366…第2ピストン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ブレーキ操作に連動するポンプ等からなる
    液圧源の液圧及びブレーキ操作に応じマスタシリンダの
    加圧室に発生する液圧を入力し、前記液圧源の液圧を前
    記マスタシリンダの加圧室に発生した液圧に対応する液
    圧に制御してリヤホイールシリンダ側へ出力する液圧制
    御弁を有する車両用液圧ブレーキ装置において、 前記液圧制御弁が、 マスタシリンダより入力した液圧を受けて移動し、液圧
    源より入力した液圧をマスタシリンダより入力した液圧
    に対応する液圧に制御してリヤホイールシリンダ側に出
    力するための制御スプールと、 前記出力する液圧が所定値以上のとき、前記制御スプー
    ルと係合し、該制御スプールの出力側の受圧面積を増大
    させる出力側面積増大手段と、 を備えたことを特徴とする車両用液圧ブレーキ装置。
  2. 【請求項2】ブレーキ操作に連動するポンプ等からなる
    液圧源の液圧及びブレーキ操作に応じマスタシリンダの
    加圧室に発生する液圧を入力し、前記液圧源の液圧を前
    記マスタシリンダの加圧室に発生した液圧に対応する液
    圧に制御してフロントホイールシリンダ側へ出力する液
    圧制御弁を有する車両用液圧ブレーキ装置において、 前記液圧制御弁が、 マスタシリンダより入力した液圧を受けて移動し、液圧
    源より入力した液圧をマスタシリンダより入力した液圧
    に対応する液圧に制御してフロントホイールシリンダ側
    へ出力するための制御スプールと、 前記マスタシリンダよりの入力圧が所定値以上のとき、
    前記制御スプールと係合し、該制御スプールの入力側の
    受圧面積を増大させる入力側面積増大手段と、 を備えたことを特徴とする車両用液圧ブレーキ装置。
  3. 【請求項3】ブレーキ操作に連動するポンプ等からなる
    液圧源の液圧及びブレーキ操作に応じマスタシリンダの
    加圧室に発生する液圧を入力し、前記液圧源の液圧を前
    記マスタシリンダの加圧室に発生した液圧に対応する液
    圧に制御してフロントホイールシリンダ側へ出力する液
    圧制御弁を有する車両用液圧ブレーキ装置において、 前記液圧制御弁が、 マスタシリンダより入力した液圧を受けて移動し、液圧
    源より入力した液圧をマスタシリンダより入力した液圧
    に対応する液圧に制御してフロントホイールシリンダ側
    へ出力するための制御スプールと、 該制御スプール内に設けられ、マスタシリンダの加圧室
    とリヤホイールシリンダ側とを連通する油路と、 該油路中に設けられ、該油路の下流側と上流側とで受圧
    面積差を有し、マスタシリンダよりの入力圧が所定値以
    上のとき、該油路からリヤホイールシリンダ側へ伝達さ
    れる液圧を該受圧面積差に依存した比率に調圧する調圧
    弁と、 を備えたことを特徴とする車両用液圧ブレーキ装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20220024431A1 (en) * 2020-07-27 2022-01-27 Deere & Company Vehicle brake system and agricultural tractor

Cited By (2)

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US20220024431A1 (en) * 2020-07-27 2022-01-27 Deere & Company Vehicle brake system and agricultural tractor
US11866024B2 (en) * 2020-07-27 2024-01-09 Deere & Company Vehicle brake system and agricultural tractor

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