JPH08281905A - スクリーン印刷用多層版及びこれを利用したペースト膜印刷方法 - Google Patents

スクリーン印刷用多層版及びこれを利用したペースト膜印刷方法

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JPH08281905A
JPH08281905A JP9104695A JP9104695A JPH08281905A JP H08281905 A JPH08281905 A JP H08281905A JP 9104695 A JP9104695 A JP 9104695A JP 9104695 A JP9104695 A JP 9104695A JP H08281905 A JPH08281905 A JP H08281905A
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JP
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screen
plate
printing
screens
paste
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Application number
JP9104695A
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English (en)
Inventor
Junya Shiba
潤也 柴
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/10Apparatus or processes for manufacturing printed circuits in which conductive material is applied to the insulating support in such a manner as to form the desired conductive pattern
    • H05K3/12Apparatus or processes for manufacturing printed circuits in which conductive material is applied to the insulating support in such a manner as to form the desired conductive pattern using thick film techniques, e.g. printing techniques to apply the conductive material or similar techniques for applying conductive paste or ink patterns
    • H05K3/1216Apparatus or processes for manufacturing printed circuits in which conductive material is applied to the insulating support in such a manner as to form the desired conductive pattern using thick film techniques, e.g. printing techniques to apply the conductive material or similar techniques for applying conductive paste or ink patterns by screen printing or stencil printing

Abstract

(57)【要約】 【目的】 材料の選定範囲をさほど制限せずに、版抜け
性を良好にするとともに、膜厚さを確保する。 【構成】 透過孔12,13を有する両スクリーン9,
11は、ランド3上に積層されたとき、版枠8,10間
で位置決めされて互いに重合される。下層スクリーン9
の透過孔12の範囲S1 内に、上層スクリーン11の透
過孔13が設けられているとともに、上層スクリーン1
1の透過孔13の最大開口幅Bが下層スクリーン9の透
過孔12の最大開口幅Aよりも小さくなっている。この
多層版1をランド3上に位置させ、多層版1の各透過孔
12,13から透過させたクリームはんだ4をランド3
上に印刷する。その他の多層版においては、上下両スク
リーン間に所定間隙が設けられ、上層スクリーンが支持
部によりこの所定間隙側に撓み得る弾性を持つ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば、電子部品を
基板上にリフローはんだ付けする場合、基板にあるラン
ド上にクリームはんだ(ペースト膜)を印刷するための
スクリーン印刷用多層版、並びに、この多層版を利用し
たペースト膜印刷方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の印刷方法においては、図4(a)
(b)に示すように、ペースト透過孔12を有する一枚
のスクリーン9がランド3上に載せられた状態で、スキ
ージ14によりクリームはんだ4がこの透過孔12から
透過されてランド3上に印刷される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このスクリー
ン9の厚さTが大き過ぎると、クリームはんだ4と接触
する透過孔12の内周面の面積が大きくなり、ランド3
上に残ったクリームはんだ4が透過孔12から抜けると
き、はんだ材料の種類によっては、図5(a)(b)に
示すように、クリームはんだ4が透過孔12の内周面に
付着するおそれがあった。そのため、この版抜け不良に
よりランド3上のクリームはんだ4が減少する。
【0004】この点に鑑み、例えば特開平1ー1560
63号公報に示す従来のスクリーン印刷用版において
は、前記版抜け不良を防止するために、スクリーンの厚
さを薄くして100ミクロン以下に限定している。
【0005】ところが、前述したスクリーン9の厚さT
を版抜け不良防止可能範囲以下にすると、疲労寿命の延
長効果を十分に発揮できる程度にランド3上のクリーム
はんだ4の膜厚さHを設定することが困難になる。ま
た、版抜け不良を起こさない程度に所望の膜厚さHを得
るには、はんだ材料を十分に選定しなけれならず、はん
だ材料の選定範囲が制限される。
【0006】本発明は、材料の選定範囲をさほど制限せ
ずに、版抜け性を良好にするとともに、膜厚さを確保す
ることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】第一発明に係るスクリー
ン印刷用多層版は次のように構成されている。ペースト
透過孔を有する複数のスクリーンを被印刷体上に積層し
たとき、互いに対応する各スクリーンのペースト透過孔
において、互いに隣接する上下両スクリーンのうち、被
印刷体に近い下側スクリーンのペースト透過孔の範囲内
に、被印刷体から遠い上側スクリーンのペースト透過孔
を設けるとともに、前記上側スクリーンのペースト透過
孔の最大開口幅を下側スクリーンのペースト透過孔の最
大開口幅よりも小さくした。
【0008】第二発明のスクリーン印刷用多層版は第一
発明に次の構成を付加している。各スクリーンを被印刷
体上に積層したとき、各スクリーンを互いに分離可能に
係合する位置決め部を設けた。
【0009】第三発明のスクリーン印刷用多層版は第一
発明に次の構成を付加している。各スクリーン間に所定
間隙を設けるとともに、この各スクリーンのうち、少な
くとも、被印刷体に最も近いスクリーンを除く他のスク
リーンについて、この所定間隙側に撓み得る弾性を持つ
ように、各スクリーンに対する支持部を設けた。
【0010】第四発明に係るペースト膜印刷方法は、第
一発明から第三発明のうちいずれかに記載のスクリーン
印刷用多層版を被印刷体上に位置させ、この多層版の各
スクリーンの透過孔から透過させたペーストを被印刷体
上に印刷するものである。
【0011】
【作用】第一発明及び第四発明においては、印刷後、各
スクリーンが被印刷体上から順次離れて、各スクリーン
の透過孔から被印刷体上のペーストが順次抜ける。この
場合、各スクリーンの厚さが薄くても、これを組み合わ
せてできる印刷後のペースト膜厚さが大きくなる。ま
た、各スクリーン中互いに隣接する上下両スクリーンの
うち下側スクリーンの透過孔から被印刷体上のペースト
が抜けるとき、段差状のペーストと接触する下側スクリ
ーンの透過孔の内周面の面積が小さくなるため、被印刷
体上に残ったペーストが各スクリーンの透過孔から抜け
易くなり、ペーストが各スクリーンの透過孔の内周面に
付着しにくくなるとともに、被印刷体上のペーストが段
差状となってだれにくくなる。
【0012】第二発明及び第四発明においては、第一発
明の作用に加え、印刷時に各スクリーンが組み合わされ
るとき各スクリーンが容易に重合されるとともに、印刷
後に各スクリーンが容易に分離される。
【0013】第三発明及び第四発明においては、第一発
明の作用に加え、印刷時に所定間隙側に撓んでいる各ス
クリーンが、印刷後の版抜き時に多層版の全体を上動さ
せるだけで、弾性により自動的に戻る。
【0014】
【実施例】以下、各実施例を図1〜3を参照して説明す
る。 (請求項1,2,4に対応する第一実施例について)図
1に概略的に示すスクリーン印刷用多層版1は、基板2
にあるランド3(被印刷体)上にクリームはんだ4(ペ
ースト膜)を印刷するためのものであって、前記ランド
3上に積層されたとき、ランド3に近い位置になる下層
版6と、前記ランド3から遠い位置になる上層版7とを
備えている。この下層版6は版枠8とこの版枠8内のス
クリーン9とを有している。この上層版7は版枠10と
この版枠10内のスクリーン11とを有している。この
上層版7が下層版6内に嵌め込まれてそれらのスクリー
ン11,9が上下で互いに隣接する。この場合、下層版
6の版枠8の内側に上層版7の版枠10が合致する。従
って、これらの版枠8,10は両スクリーン9,11を
互いに分離可能に係合する位置決め部として機能する。
【0015】前記両スクリーン9,11はそれぞれペー
スト透過孔12,13を有している。両スクリーン1
1,9を前記ランド3上に積層したとき、このペースト
透過孔13,12は上下で互いに対応する。前記下層ス
クリーン9のペースト透過孔12の外周縁から、ランド
3の表面や両スクリーン9,11に平行な水平面に対し
直交する版抜き方向Pへ延びる閉塞面で囲まれる範囲を
1 とした場合、この範囲S1 内に前記上層スクリーン
11のペースト透過孔13の外周縁が設けられている。
かつ、上層スクリーン11のペースト透過孔13の最大
開口幅をA、下層スクリーン9のペースト透過孔12の
最大開口幅をBとした場合、それらの関係がB<Aにな
っている。
【0016】このスクリーン印刷用多層版1を利用して
下記のように印刷を行う。まず、図1(a)に示すよう
に、スクリーン印刷用多層版1においてその下層版6内
に上層版7が嵌め込まれた状態で、このスクリーン印刷
用多層版1がランド3上に位置する。
【0017】次に、図1(b)に示すように、スキージ
14によりクリームはんだ4が上層版7のスクリーン1
1上に塗布される。従って、クリームはんだ4はランド
3上で両スクリーン9,11のペースト透過孔12,1
3内に充填される。
【0018】次に、図1(c)に示すように、上層版7
が下層版6に対しそれらの版枠10,8で相対移動して
版抜き方向Pへ上動し、両スクリーン9,11が互いに
分離される。従って、上層スクリーン11のペースト透
過孔13からランド3上のクリームはんだ4が抜け、こ
のクリームはんだ4の上部4bが下層スクリーン9のペ
ースト透過孔12の上方へ突出する。
【0019】次に、図1(d)に示すように、下層版6
も上層版7とともに版抜き方向Pへ上動し、下層スクリ
ーン9がランド3上から離れる。従って、下層スクリー
ン9のペースト透過孔12からランド3上のクリームは
んだ4が抜ける。ランド3上に残ったクリームはんだ4
は、下部4aとこの下部4aよりも小径の上部4bとか
らなり、下部4a上で上部4bが段差状をなす。
【0020】この第一実施例は下記(イ)〜(ハ)の特
徴を有する。 (イ) 前記下層スクリーン9の厚さをT1 、上層スク
リーン11の厚さをT 2 とする。これらの厚さT1 ,T
2 は、版抜け不良を防止できる程度に薄くなっている。
ランド3上のクリームはんだ4の膜厚さをHとすると、
H=T1 +T2の関係が成り立つ。従って、スクリーン
9,11の厚さT1 ,T2 が薄いにもかかわらず、この
スクリーン9,11を組み合わせてできる印刷後の膜厚
さHを大きくすることができ、はんだ材料の選定範囲を
さほど制限せずに、版抜け性を良好にするとともに、膜
厚さHを確保することができる。
【0021】(ロ) 下層スクリーン9のペースト透過
孔12の範囲S1 内に、上層スクリーン11のペースト
透過孔13が設けられているとともに、上層スクリーン
11のペースト透過孔13の最大開口幅Bが下層スクリ
ーン9のペースト透過孔12の最大開口幅Aよりも小さ
くなっている(B<A)。従って、下層スクリーン9の
ペースト透過孔12からクリームはんだ4が抜けると
き、クリームはんだ4と接触する透過孔12の内周面の
面積が小さくなり、ランド3上に残ったクリームはんだ
4が透過孔12から抜け易くなるとともに、クリームは
んだ4が透過孔12,13の内周面に付着するおそれも
なくなる。さらに、ランド3上のクリームはんだ4はそ
の上部4bと下部4aとにより段差状となるので、特に
その上部4bがだれにくくなる。
【0022】(ハ) 下層版6内に上層版7が嵌め込ま
れてそれらの版枠8,10(位置決め部)間で両スクリ
ーン9,11が互いに分離可能に係合されているので、
印刷時に各スクリーン9,11が組み合わされるとき各
スクリーン9,11が容易に重合されるとともに、印刷
後に各スクリーン9,11が容易に分離される。
【0023】(請求項1,2,4に対応する第二実施例
について)図2に概略的に示すスクリーン印刷用多層版
1は第一版6と第二版7と第三版15とからなる。前記
第一実施例のスクリーン印刷用多層版1と比較して、そ
の下層版6が第一版6に、上層版7が第二版7にそれぞ
れ該当し、さらに第三版15が追加されている。この第
三版15は版枠16とこの版枠16内のスクリーン17
とを有している。この第三版15が第二版7内に嵌め込
まれてそれらのスクリーン17,11が上下で互いに隣
接する。この場合、第二版7の版枠10の内側に第三版
15の版枠16が合致する。従って、これらの版枠1
0,16は両スクリーン11,17を互いに分離可能に
係合する位置決め部として機能する。
【0024】前記各スクリーン9,11,17はそれぞ
れペースト透過孔12,13,18を有している。各ス
クリーン9,11,17を前記ランド3上に積層したと
き、このペースト透過孔17,13,12は上中下で互
いに対応する。前記第二版7のペースト透過孔13の外
周縁から、ランド3の表面や各スクリーン9,11,1
7に平行な水平面に対し直交する版抜き方向Pへ延びる
閉塞面で囲まれる範囲をS2 とした場合、この範囲S2
内に前記第三版15のペースト透過孔18の外周縁が設
けられている。かつ、第三版15のペースト透過孔18
の最大開口幅をC、第二版7のペースト透過孔13の最
大開口幅をBとした場合、それらの関係がC<Bになっ
ている。
【0025】このスクリーン印刷用多層版1を利用して
下記のように印刷を行う。まず、図1(a)に示すよう
に、スクリーン印刷用多層版1においてその第一版6内
に第二版7が嵌め込まれるとともに第二版7内に第三版
15が嵌め込まれた状態で、このスクリーン印刷用多層
版1がランド3上に位置する。
【0026】次に、図1(b)に示すように、スキージ
14によりクリームはんだ4が第三版15のスクリーン
17上に塗布される。従って、クリームはんだ4はラン
ド3上で各スクリーン9,11,17のペースト透過孔
12,13,18内に充填される。
【0027】次に、図1(c)に示すように、第三版1
5が第二版7に対しそれらの版枠16,10で相対移動
して版抜き方向Pへ上動し、両スクリーン11,17が
互いに分離される。従って、第三スクリーン17のペー
スト透過孔18からランド3上のクリームはんだ4が抜
け、このクリームはんだ4の上部4bが第二スクリーン
11のペースト透過孔13の上方へ突出する。
【0028】次に、図1(d)に示すように、第二版7
が第一版6に対しそれらの版枠10,8で相対移動して
第三版15とともに版抜き方向Pへ上動し、両スクリー
ン9,11が互いに分離される。従って、第二スクリー
ン11のペースト透過孔13からランド3上のクリーム
はんだ4が抜け、このクリームはんだ4の中間部4cが
第一スクリーン9のペースト透過孔12の上方へ突出す
る。
【0029】次に、図1(e)に示すように、第一版6
も第二版7及び第三版15とともに版抜き方向Pへ上動
し、第一スクリーン9がランド3上から離れる。従っ
て、第一スクリーン9のペースト透過孔12からランド
3上のクリームはんだ4が抜ける。ランド3上に残った
クリームはんだ4は、下部4aとこの下部4aよりも小
径の中間部4cとこの中間部4cよりも小径の上部4b
とからなり、下部4a上で中間部4cが段差状をなすと
ともに中間部4c上で上部4bが段差状をなす。
【0030】この第二実施例は前記第一実施例の特徴
(イ)〜(ハ)と同様に下記(イ)〜(ハ)の特徴を有
する。 (イ) 前記第一スクリーン9の厚さをT1 、第二スク
リーン11の厚さをT 2 、第三スクリーン11の厚さを
3 とする。これらの厚さT1 ,T2 ,T3 は、版抜け
不良を防止できる程度に薄くなっている。ランド3上の
クリームはんだ4の膜厚さをHとすると、H=T1 +T
2 +T3 の関係が成り立つ。従って、スクリーン9,1
1,17の厚さT1 ,T2 ,T3 が薄いにもかかわら
ず、このスクリーン9,11,17を組み合わせてでき
る印刷後の膜厚さHを大きくすることができ、はんだ材
料の選定範囲をさほど制限せずに、版抜け性を良好にす
るとともに、膜厚さHを確保することができる。
【0031】特に、この第二実施例では三枚のスクリー
ン9,11,17を利用しているので、二枚のスクリー
ン9,11を利用している第一実施例と比較して、より
一層大きな膜厚さHを確保することができる。換言すれ
ば、このスクリーン枚数を変更して広範囲の膜厚さを設
定することができる。
【0032】(ロ) 第一スクリーン9のペースト透過
孔12の範囲S1 内に、第二スクリーン11のペースト
透過孔13が設けられているとともに、第二スクリーン
11のペースト透過孔13の最大開口幅Bが第一スクリ
ーン9のペースト透過孔12の最大開口幅Aよりも小さ
くなっている(B<A)。また、第二スクリーン11の
ペースト透過孔13の範囲S2 内に、第三スクリーン1
5のペースト透過孔18が設けられているとともに、第
三スクリーン15のペースト透過孔18の最大開口幅C
が第二スクリーン11のペースト透過孔13の最大開口
幅Bよりも小さくなっている(C<B)。従って、第一
スクリーン9のペースト透過孔12や第二スクリーン1
1のペースト透過孔13からクリームはんだ4が抜ける
とき、クリームはんだ4と接触する透過孔12,13の
内周面の面積が小さくなり、ランド3上に残ったクリー
ムはんだ4が透過孔12,13から抜け易くなるととも
に、クリームはんだ4が透過孔12,13,18の内周
面に付着するおそれもなくなる。さらに、ランド3上の
クリームはんだ4はその上部4bと中間部4cと下部4
aとにより段差状となるので、特にその上部4b及び中
間部4cがだれにくくなる。
【0033】(ハ) 第一版6内に第二版7が嵌め込ま
れているとともに第二版7内に第三版15が嵌め込まれ
てそれらの版枠8,10,16(位置決め部)間で各ス
クリーン9,11,17が互いに分離可能に係合されて
いるので、第一実施例の場合よりも多い三枚のスクリー
ン9,11,17を容易に重合させることができる。ひ
いては、スクリーン枚数を変更して三枚以上のスクリー
ンも容易に重合させることができる。
【0034】(請求項3,4に対応する第三実施例につ
いて)図3に概略的に示すスクリーン印刷用多層版1に
おいては、前記第一実施例のスクリーン印刷用多層版1
と比較して、その上層版7の版枠10が省略されてい
る。下層版6において、そのスクリーン9上で版枠8の
内側に支持部19が突設され、この支持部19上に上層
版7のスクリーン11が載設されている。従って、両ス
クリーン11,9が上下で互いに平行な状態で隣接し、
それらの間に所定間隙Gが設けられている。この両スク
リーン11,9はいずれも印刷に必要な弾性を持つが、
それらのうち、少なくとも、ランド3に最も近い下層ス
クリーン9を除く上層スクリーン11については、この
所定間隙G側に撓んで下層スクリーン9上に接触して両
スクリーン11,9のペースト透過孔13,12が互い
に重合し得る弾性を持つ。
【0035】このスクリーン印刷用多層版1を利用して
下記のように印刷を行う。まず、図1(a)に示すよう
に、スクリーン印刷用多層版1においてその下層版6の
スクリーン9と上層版7のスクリーン11とが互いに離
間した状態で、このスクリーン印刷用多層版1がランド
3上に位置する。
【0036】次に、図1(b)に示すように、スキージ
14によりクリームはんだ4が上層版7のスクリーン1
1上に塗布されると、上層スクリーン11がその弾性に
抗して撓んで両スクリーン9,11のペースト透過孔1
2,13が互いに重合し、クリームはんだ4はランド3
上で両ペースト透過孔12,13内に充填される。
【0037】次に、図1(c)に示すように、上層スク
リーン11がその弾性により下層スクリーン9から離れ
てそれらの間に再び所定間隙Gができる。従って、上層
スクリーン11のペースト透過孔13からランド3上の
クリームはんだ4が抜け、このクリームはんだ4の上部
4bが下層スクリーン9のペースト透過孔12の上方へ
突出する。この場合、クリームはんだ4の上部4bの一
部が上層スクリーン11のペースト透過孔13内に残
る。
【0038】次に、図1(d)に示すように、下層版6
及び上層版7が共に版抜き方向Pへ上動し、下層スクリ
ーン9がランド3上から離れる。従って、両スクリーン
9,11のペースト透過孔12,13からランド3上の
クリームはんだ4が抜ける。ランド3上に残ったクリー
ムはんだ4は、下部4aとこの下部4aよりも小径の上
部4bとからなり、下部4a上で上部4bが段差状をな
す。
【0039】この第三実施例は前記第一実施例の特徴
(イ)〜(ロ)に加えて下記(ニ)〜(ホ)の特徴を有
する。 (ニ) 第一実施例及び第二実施例では、印刷後の版抜
き時にスクリーン枚数だけ各版を順次上動させなければ
ならない。しかし、この第三実施例では、印刷時に下層
スクリーン9側に撓んでいる上層スクリーン11が、印
刷後の版抜き時に多層版1の全体を上動させるだけで、
弾性により自動的に戻るので、印刷後の版抜きを簡単に
行うことができる。
【0040】(ホ) 下層版6にある一つの版枠8内で
下層スクリーン9上に上層スクリーン11を支持部19
を介して載設するだけで、前述したように印刷を行い得
るので、上層版7の版枠10を省略でき、スクリーン印
刷用多層版1の構造を簡単にすることができる。
【0041】なお、この第三実施例では二枚のスクリー
ン9,11を利用したが、例えばこの二枚のスクリーン
9,11上に一枚のスクリーンを追加して三枚のスクリ
ーンを利用してもよい。この場合、第一スクリーン9上
に第二スクリーン11を版枠8の支持部19を介して載
設するとともに、第二スクリーン11上に第三スクリー
ンを版枠8の支持部を介して載設する。
【0042】
【発明の効果】第一発明に係るスクリーン印刷用多層版
によれば、複数のスクリーンを積層したので、ペースト
材料の選定範囲をさほど制限せずに、版抜け性を良好に
するとともに、ペースト膜厚さを確保することができ
る。
【0043】第二発明によれば、上記第一発明の効果に
加え、各スクリーンを容易に重合させることができる。
第三発明によれば、上記第一発明の効果に加え、印刷後
の版抜きを簡単に行うことができるとともに、スクリー
ン印刷用多層版の構造を簡単にすることができる。
【0044】第一発明から第三発明に係るスクリーン印
刷用多層版を利用した第四発明に係るペースト膜印刷方
法によれば、上記第一発明から第三発明の効果と同様な
効果奏する多層版により、被印刷体上にペースト膜を印
刷することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第一実施例に係るスクリーン印刷用多層版を
利用したペースト膜印刷方法を示す概略作用説明図であ
る。
【図2】 第二実施例に係るスクリーン印刷用多層版を
利用したペースト膜印刷方法を示す概略作用説明図であ
る。
【図3】 第三実施例に係るスクリーン印刷用多層版を
利用したペースト膜印刷方法を示す概略作用説明図であ
る。
【図4】 従来のスクリーン印刷用多層版を利用したペ
ースト膜印刷方法を示す概略作用説明図である。
【図5】 図4に示す場合において版抜け不良状態を示
す概略作用説明図である。
【符号の説明】
1…スクリーン印刷用多層版、3…被印刷体としてのラ
ンド、4…ペースト膜としてのクリームはんだ、6…下
層版または第一版、7…上層版または第二版、8…位置
決め部としての版枠、9…スクリーン、10…位置決め
部としての版枠、11…スクリーン、12…ペースト透
過孔、13…ペースト透過孔、14…スキージ、15…
第三版、16…位置決め部としての版枠、17…スクリ
ーン、18…ペースト透過孔、19…支持部、S1 ,S
2 …範囲、P…版抜き方向、A,B,C…最大開口幅、
G…間隙。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ペースト透過孔を有する複数のスクリー
    ンを被印刷体上に積層したとき、互いに対応する各スク
    リーンのペースト透過孔において、 互いに隣接する上下両スクリーンのうち、被印刷体に近
    い下側スクリーンのペースト透過孔の範囲内に、被印刷
    体から遠い上側スクリーンのペースト透過孔を設けると
    ともに、前記上側スクリーンのペースト透過孔の最大開
    口幅を下側スクリーンのペースト透過孔の最大開口幅よ
    りも小さくしたことを特徴とするスクリーン印刷用多層
    版。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の各スクリーンを被印刷
    体上に積層したとき、各スクリーンを互いに分離可能に
    係合する位置決め部を設けたことを特徴とするスクリー
    ン印刷用多層版。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の各スクリーン間に所定
    間隙を設けるとともに、この各スクリーンのうち、少な
    くとも、被印刷体に最も近いスクリーンを除く他のスク
    リーンについて、この所定間隙側に撓み得る弾性を持つ
    ように、各スクリーンに対する支持部を設けたことを特
    徴とするスクリーン印刷用多層版。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3のうちいずれかに
    記載のスクリーン印刷用多層版を被印刷体上に位置さ
    せ、この多層版の各スクリーンの透過孔から透過させた
    ペーストを被印刷体上に印刷することを特徴とするペー
    スト膜印刷方法。
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