JPH08281100A - 白血球除去材料 - Google Patents

白血球除去材料

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JPH08281100A
JPH08281100A JP7112670A JP11267095A JPH08281100A JP H08281100 A JPH08281100 A JP H08281100A JP 7112670 A JP7112670 A JP 7112670A JP 11267095 A JP11267095 A JP 11267095A JP H08281100 A JPH08281100 A JP H08281100A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 白血球を効率よく除去する白血球除去材料を
提供する。 【構成】 白血球を除去する多孔質素子の表面部分に塩
基性官能基と酸性官能基の両方が導入されていることを
特徴とする白血球除去材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、白血球浮遊液から白血
球を除去する白血球除去材料に関する。詳しくは、輸血
や体外循環を行う時に血液中に混入している白血球を除
去した白血球除去血液製剤を調整するための白血球除去
材料に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、免疫学、輸血学の進歩に伴い、従
来の全血輸血から種々の疾患の治療に必要な成分のみを
輸血する成分輸血が行われるようになってきている。成
分輸血は輸血による患者への負荷を軽減し、かつ治療効
果が高まる優れた輸血療法であり、成分輸血に用いられ
ている各種の血液製剤、即ち濃厚赤血球(CRC)、濃
厚血小板(PC)、乏血小板血漿(PPP)等は献血に
よって得られた全血を遠心操作で分離して調整される。
しかしながら、遠心操作によって分離された血液製剤中
には多くの白血球が含まれており、この混入白血球が原
因で輸血後副作用が誘発されることが明かになってき
た。輸血後副作用としては、頭痛、吐き気、悪寒、非溶
血性発熱反応などの比較的軽微な副作用から、免疫障害
をもつ患者に対しては、輸血された白血球が受血者の皮
膚、内部器官に致死的影響を与える移植片対宿主反応
(GVHR)の誘発や、サイトメガロウィルス感染等の
白血球中に存在するウィルスによる感染、アロ抗原感作
などの重篤な副作用が知られている。このような輸血後
副作用を防止するためには、血液製剤に混入している白
血球を除去することが有効である。
【0003】頭痛、吐き気、悪寒、非溶血性発熱反応な
どの比較的軽微な副作用を防止するためには、1回の輸
血で受血者に注入される白血球数を1億個程度以下に抑
える必要があるとされており、このためには血液製剤中
の白血球の残存率を10-1〜10-2以下になるまで除去
する必要がある。またGVHRやサイトメガロウィルス
感染、アロ抗原感作などの重篤な副作用を防止するため
にはいまだ定説はないものの、白血球残存率を10-4
10-6以下になるまで除去することで予防しうると期待
されている。またHIVの様に、白血球および血漿の両
方に存在するウィルスに関しても白血球除去により、感
染の頻度を下げられる可能性があると期待されている。
【0004】血液製剤から白血球を除去する方法として
は、血液の比重差を利用した遠心分離方法と不織布など
の繊維状媒体や三次元網目状連続孔を有するスポンジ状
構造物などをフィルター材としたフィルター法の2種に
大別されるが、白血球除去効率の良いこと、操作の簡便
なこと、コストの低いことの利点からフィルター法が広
く用いられている。フィルター法による白血球の除去は
白血球の粘着能を利用した粘着除去が主な機構であると
考えられている。特開平3−158168号では、白血
球除去材料の厚みを増すに従って、白血球除去材料を通
過する白血球濃度が指数関数的に減少することを開示し
ており、これは白血球除去材料表面に白血球が接触する
ごとに、一定の確率で粘着されていくことを示唆するも
のであり、上記の粘着除去説を裏付けている。それ故、
従来の白血球除去フィルターにおける高性能化は、白血
球と白血球除去材料との接触頻度を高めること、即ち、
例えば繊維を白血球除去材料として使用する場合、平均
繊維径を小さくしたり、充填密度を高めることなどにつ
いて主な検討がなされてきた。しかしながら白血球除去
材料の表面化学性状に注目し、材料表面の白血球に対す
る親和性を向上させ、より高い白血球除去能とする高性
能化の検討は充分とは言えない。
【0005】材料の表面化学性状に着目した検討例とし
て、WO87/05812号には、繊維に至適量の塩基
性官能基と非イオン性親水基とを含むポリマーをコーテ
ィングする等の方法により、血小板の通過性が高まると
ともに白血球の除去率も高まることが実施例で開示さ
れ、またより多くの塩基性官能基を含むポリマーを用い
ると血小板、白血球ともに除去率が高まることが比較例
に示されている。細胞の表面が一般に負の荷電を有して
いることを考えると、塩基性官能基を有するポリマーに
よって白血球の除去率が高まるのは、生理的条件下で正
の荷電を有する塩基性官能基と細胞表面の負荷電との間
にイオン的結合力が働くためと考えられ、極めて妥当な
結果と考えられる。
【0006】特開平1−249063号には繊維表面を
酸性官能基を有する化学種とヒドロキシル基を有する化
学種で表面を改質した材料を用い、血小板含有液から白
血球を除去する装置及び方法が開示されている。しかし
ながら、この材料は血小板通過性を向上させるのが目的
であって、白血球の粘着確率を高めるのが目的でなく、
この表面化学修飾によって、白血球の粘着確率が向上し
たという記載はない。
【0007】特開平5−148151号には表面に1種
以上の酸性官能基を有する不織布、織布または連続気孔
を有する高分子多孔質体によって全血もしくは赤血球製
剤から白血球を除去する材料が開示されている。しかし
ながら、この明細書の実施例に記載があるように、この
材料による白血球残存率は10-3.2〜10-3.7であり、
白血球残存率を10-4以下とするような十分な白血球除
去能を出すに至っていない。
【0008】特開平4−272768号には基材の少な
くとも一方の表面に塩基性官能基を有する高分子をプラ
ズマ気層グラフトによりまず導入し、その後スルホン酸
基のような酸性官能基を有する高分子を上述の塩基性官
能基を有する高分子に分子間引力やクローン力を利用し
て物理的に接着した材料が開示されている。しかしなが
ら、本発明者らが検討した結果、実質的にこの材料表面
は後から物理的接着により導入した酸性官能基含有高分
子で覆われているため、塩基性官能基の白血球に対する
イオン的な作用が低くなるためか、充分な白血球除去能
を出すに至らなかった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は白血球除去能
が高い新規な白血球除去材料を提供することを目的とす
る。本発明はまた、輸血や体外循環を行う時に血液中に
混入している白血球を除去した白血球除去血液製剤を調
整するための白血球除去材料を提供する。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的は、白血球を除
去する基材が多孔質素子であって、該基材の表面部分に
塩基性官能基および酸性官能基が導入されている白血球
除去材料により達成される。即ち、塩基性官能基と酸性
官能基の両方を表面に有す白血球除去材料は、格段に高
い白血球除去能を有すことを見いだし、本発明の白血球
除去材料を完成するに至ったのである。
【0011】塩基性官能基と酸性官能基の両方を表面に
有す材料において、何故白血球の除去能が格段に高めら
れるのかについては明確とはなっていない。一般に本来
生理的条件下で細胞は負の電荷を有していることを考え
ると、正の電荷を持つ塩基性官能基の導入による白血球
の除去は静電的な相互作用によるものと言われている。
一方で生理的条件下で負の電荷を持つ酸性官能基に対し
ては静電的な反発力が働き、粘着が抑制されそうなもの
であるが、細胞が酸性官能基を持つ材料表面に吸着する
よりも早く、血漿に含まれるある種のタンパク質が吸着
し、このタンパク質の仲介によって白血球の粘着が促進
されるのではないかと言われている。しかし、塩基性官
能基のみ、または酸性官能基のみを表面に有す材料に比
較して両方の官能基を表面に有す材料は格段に白血球除
去能が高く、上述の仮説のみで、この高い白血球除去能
を説明するには不十分と思われる。おそらく白血球の中
には、塩基性官能基に親和性の高い白血球と酸性官能基
に親和性の高い白血球が存在し、そのため塩基性官能基
と酸性官能基の両方を表面部分に有す材料の場合には白
血球の材料表面への粘着が加速化され、その過程で白血
球同士の相互作用が働き、白血球の凝集体のごときもの
が形成されてより多くの白血球が材料表面に粘着するよ
うになり、格段に高い白血球除去能を有するようになっ
たのではないかと考えられる。
【0012】本発明の白血球除去材料はその表面部分に
塩基性官能基と酸性官能基の両方を有す材料である。塩
基性官能基および酸性官能基の材料表面での分布状態は
両方の官能基が血液中の細胞に作用し得るように材料表
面に存在しておれば特に限定はなく如何なる分布状態で
あっても良いが、好ましくは塩基性官能基と酸性官能基
が表面に規則的に配列したミクロ相分離様の分布状態が
好ましく、又は塩基性官能基と酸性官能基がランダム
に、かつほぼ均一に材料表面に導入されている分布状態
であることが好ましい。
【0013】本発明でいう塩基性官能基とは第1級アミ
ノ基、第2級アミノ基、第3級アミノ基、4級アンモニ
ウム基、およびピリジル基、イミダゾイル基などの塩基
性官能基含有芳香族基などが挙げられ、これらの官能基
を材料表面に有してさえいれば良い。また、上記の塩基
性官能基を有するモノマー、ポリマーの何れの形態の化
学種でも本発明の白血球除去材料を作製するために使用
することができる。モノマーとしてその化学種の具体例
を挙げるならば、例えば、アリルアミン、ジアリルアミ
ン、N,N−ジメチルアリルアミン等のアリルアミン誘
導体、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジ
エチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジメチルア
ミノプロピル(メタ)アクリレート、3−ジメチルアミ
ノ−2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート等の
(メタ)アクリル酸エステル誘導体、アミノスチレン、
N,N−ジメチルアミノメチルスチレン、N,N−ジエ
チルアミノスチレン、N,N−ジメチルアミノメチルス
チレン、N,N−ジエチルアミノメチルスチレン等のス
チレン誘導体、ビニルピリジン、2−メチル−5−ビニ
ルピリジン、2−エチル−5−ビニルピリジン、ビニル
キノリン、ビニルイミダゾール、ビニルピラゾリン、ビ
ニルピラジン、ビニルピリミジン等の芳香族化合物のビ
ニル誘導体、および上記のビニル化合物をハロゲン化ア
ルキル等によって4級アンモニウム塩とした誘導体等を
挙げることができる。しかし、本発明で用いることので
きる塩基性官能基を有する化学種は上記に例示したモノ
マーおよびそのモノマーからなるポリマーに限定される
ものではない。
【0014】また、本発明でいう酸性官能基としては、
カルボキシル基、リン酸基、スルホン酸基、フェノール
基等が挙げられ、これらの官能基を材料表面に有してさ
えいれば良い。また、上記の酸性官能基を有するモノマ
ー、ポリマーの何れの形態の化学種でも本発明の白血球
除去材料を作製するために使用することができる。モノ
マーとしてその化学種の具体例を挙げるならば、例え
ば、(メタ)アクリル酸、2−メタクリロイルオキシエ
チルコハク酸、モノ(2−(メタ)アクリロイルオキシ
エチル)アシッドフォスフェート、2−スルホエチル
(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリル酸誘導体、
スチレンスルホン酸ナトリウム等のスチレン誘導体、ビ
ニルフェノール等のフェノール誘導体、アリルスルホン
酸ナトリウム等のアリル化合物、アセチレン誘導体、ト
リオキサン誘導体、等が挙げることができる。しかし、
本発明で用いることのできる酸性官能基を有する化学種
は上記に例示したモノマーおよびそのモノマーからなる
ポリマーに限定されるものではない。
【0015】また、上記した塩基性官能基および酸性官
能基の両方を有すモノマー、例えばアミノ酸誘導体のよ
うな両性化学種、およびそのようなモノマーからなるポ
リマー、ペプチドも本発明の白血球除去材料を作製する
ために用いることができる。
【0016】本発明の白血球除去材料は、その表面に塩
基性官能基および酸性官能基の両方が導入されているも
のである。本発明における塩基性官能基および酸性官能
基は、基材を構成する高分子自身が有す塩基性官能基お
よび酸性官能基であっても、また本来塩基性官能基もし
くは酸性官能基あるいは両方の官能基を有さない基材に
塩基性官能基および酸性官能基を有するモノマー、ポリ
マーなどを共有結合やポリマーコーティングなどのあら
ゆる公知の方法を用いて導入しても良い。好ましくは、
ポリマーの基材表面からの脱落を防ぐための共有結合に
より導入されていることが好ましい。塩基性官能基およ
び酸性官能基の両方を材料表面に共有結合により導入す
る方法としては、塩基性官能基および酸性官能基を持つ
重合性モノマーまたはポリマーなどの化学種を放射線グ
ラフト重合により導入する方法、プラズマを照射するこ
とにより導入する方法、電子線や紫外線を照射して導入
する方法、基材の官能基との化学反応を利用し導入する
方法等様々な方法が挙げられる。
【0017】本発明における材料表面の塩基性官能基お
よび酸性官能基の総荷電性官能基密度は材料の表面積あ
たり、10-4〜5meq/m2 であることが好ましく、
10-3〜1meq/m2 であることがより好ましく、更
に、10-3〜0.1meq/m2 であることがより好ま
しい。総荷電性官能基密度が10-4meq/m2 未満で
あると官能基の種類によっては白血球の除去に関して十
分な効果が得られない場合があるため好ましくなく、ま
た5meq/m2 を超えると、放射線グラフトなどの方
法で基材表面を改質する場合に、導入される化学種の量
が過多となり材料の空隙を塞いでしまう恐れがあるため
好ましくない。本発明における材料表面の塩基性官能基
密度は酸性官能基密度の0.05〜20倍が好ましく、
更に0.1〜10倍が好ましく、0.3〜5倍がより好
ましい。塩基性官能基密度が酸性官能基密度の0.05
倍未満であると塩基性官能基による白血球への静電作用
効果が見られなくなり白血球の除去能が低下してしまう
ため好ましくなく、また20倍を超えると塩基性官能基
密度が高いため、白血球のみならず赤血球などの他の血
球成分も材料表面に付着し、その結果白血球が粘着でき
る材料表面が少なくなって白血球除去能が低下してしま
うため好ましくない。
【0018】本発明でいう表面部分とは、細胞と材料と
が接する界面から材料内部ヘ500オングストロームの
深さ以内の範囲を言う。塩基性官能基密度および酸性官
能基密度の測定は、オージェ電子分光法(AES)、二
次イオン質量分析法(SIMS)、電子プローブ微小部
分析法(EPMA)、X線光電子分光法(XPS)、走
査電子顕微鏡(SEM)、多重全反射赤外線分光計を用
いる赤外線吸光光度法(ATR−IR)などの表面分析
方法によって測定することができる。また、材料表面を
適当な方法を用いて抽出し、その抽出物質に含まれる荷
電性官能基の密度を上記の公知の方法や核磁気共鳴スペ
クトル(NMR)、元素分析などの方法を用いて分析し
ても良い。また、荷電性官能基にイオン的に吸着する色
素を用いる色素吸着法や滴定法により簡便に測定するこ
ともできる。
【0019】本発明にいう荷電性官能基密度(meq/
2 )の測定はより具体的には以下の方法で求められる
値をいう。まず、上記の方法の何れかの方法を用いて材
料単位重量当たりの荷電性官能基量(meq/g)を測
定する。次に材料単位重量当たりの比表面積(m2
g)を水銀圧入法、BET法などによって測定し、この
値をもって材料単位重量当たりの荷電性官能基量を除
し、材料単位表面積当たりの荷電性官能基量、即ち荷電
性官能基密度を算出する。材料単位重量当たりの比表面
積(m2 /g)の測定を水銀圧入法で測定する場合は水
銀ポロシメーター(島津製作所、ポアサイザ9320ま
たは同等の装置)で0.1〜180psiaの圧力範囲
で測定する。
【0020】本発明の白血球除去材料において、塩基性
官能基および酸性官能基以外に特に親水性官能基を同時
に材料表面に導入することが好ましい。親水性官能基の
導入によって材料表面は血液と接触したときに濡れ易く
なり、血液のチャネリングを防止するのに効果があるた
めである。このような親水性官能基としてはヒドロキシ
ル基、アミド基、エチレンオキサイド鎖が挙げられる。
親水性官能基を有する化学種の具体例としては2−ヒド
ロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプ
ロピル(メタ)アクリレート、グリセリンモノ(メタ)
アクリレートなどの(メタ)アクリル酸の誘導体やビニ
ルアルコールなどのヒドロキシル基を有するもの、(メ
タ)アクリルアミド、N−ビニルピロリドンなどのアミ
ド基を有するもの、エチレンオキサイド鎖を有するモノ
マーとしてメトキシトリエチレングリコール(メタ)ア
クリレート、メトキシテトラエチレングリコール(メ
タ)アクリレートなどのアルコキシポリエチレングリコ
ール(メタ)アクリレート類などが挙げられる。
【0021】本発明の白血球除去材料に用いられる多孔
質素子とは、血液が通過し得る細孔を有するものであれ
ば特に限定はなく、何れの形態を有する物も含まれる
が、具体的には天然繊維、ガラス繊維、編布、不織布、
織布などの繊維状媒体や多孔膜、三次元網目状連続孔を
有するスポンジ状構造物が挙げられ、この中でも不織布
やスポンジ状構造物は特に好ましいものである。不織布
などの繊維状媒体を基材とする場合、平均繊維径は0.
1〜3.0μm、好ましくは、0.5〜2.0μm、よ
り好ましくは0.5〜1.5μmであることが望まし
い。また、平均孔径は2〜20μm、好ましくは2〜1
5μm、より好ましくは2〜10μmであることが望ま
しい。平均繊維径が0.1μm未満の繊維は製造が困難
であり、平均孔径が2μm未満であると血球が材料の内
部まで入り難いため好ましくない。平均繊維径が3.0
μmを超えると、また平均孔径が20μmを超えると、
白血球が粘着する表面積を十分確保するために材料の量
を多くしなければならないため好ましくない。連続孔を
有するスポンジ状構造物をフィルター素材とする場合に
は、2〜20μmの平均孔径を有することが望ましく、
好ましくは2〜15μm、より好ましくは2〜10μm
であることが望ましい。平均孔径が2μm未満であると
血球が材料の内部まで入り難いため好ましくない。また
平均孔径が20μmを超えると白血球が粘着する表面積
を十分確保するために材料の量を多くしなければならな
いため好ましくない。
【0022】なお、本発明における平均繊維径とは、以
下の手順に従って求められる値をいう。即ち基材から実
質的に均一と認められる部分をサンプリングし、走査電
子顕微鏡などを用いて、写真に撮る。サンプリングに際
しては、繊維体の有効濾過断面積部分を、1辺が0.5
cmの正方形によって区分し、その中から6ヶ所をラン
ダムサンプリングする。ランダムサンプリングするに
は、例えば上記各区分に番地を指定した後、乱数表を使
うなどの方法で、必要ヶ所の区分を選べば良い。またサ
ンプリングした各区分について、3ケ所以上好ましくは
5ケ所以上を拡大倍率2500倍で写真に撮る。サンプ
リングした各区分について中央部分及びその近傍の箇所
の写真を撮っていき、その写真に撮られた繊維の合計本
数が100本を超えるまで写真を撮る。ここで直径と
は、繊維軸に対して直角方向の繊維の幅をいう。測定し
た全ての繊維の直径の和を、繊維の数で割った値を平均
繊維径とする。但し、複数の繊維が重なり合っており、
他の繊維の陰になってその幅が測定できない場合、また
複数の繊維が溶融するなどして、太い繊維になっている
場合、更に著しく直径の異なる繊維が混在している場
合、等々の場合には、これらのデータは削除する。ま
た、本発明における基材の平均孔径とは、水銀ポロシメ
ーター(島津製作所、ポアサイザ9320または同等の
装置)で測定した値であり、0.1〜180psiaの
圧力範囲で測定する。
【0023】また、本発明の多孔質素子の素材として
は、血球にダメージを与えにくいものであれば特に限定
はなく各種のものを用いることができ、有機高分子、無
機高分子、金属等が挙げられる。その中でも有機高分子
は切断等の加工性に優れるため好ましい素材である。有
機高分子としては、例えば、ポリウレタン、ポリアクリ
ロニトリル、ポリビニルアルコール、ポリビニルアセタ
ール、ポリエステル、ポリアミド、ポリスチレン、ポリ
スルホン、セルロース、セルロースアセテート、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリフッ化ビニル、ポリフッ
化ビニリデン、ポリトリフルオロクロロビニル、フッ化
ビニリデン−テトラフルオロエチレン共重合体、ポリエ
ーテルスルホン、ポリ(メタ)アクリレート、ブタジエ
ン−アクリロニトリルコポリマー、ポリエーテル−ポリ
アミドブロックコポリマー、エチレン−ビニルアルコー
ルコポリマー等が挙げられるが、上記例示に限定される
ものではない。以下実施例に従って、本発明の白血球除
去材料についてより詳細に説明する。
【0024】
【実施例1】30%エタノール水溶液に塩基性官能基を
有すジメチルアミノエチルメタクリレート(以下DMと
略す)1.3%(重量%)と酸性官能基を有すメタクリ
ル酸(以下MAAと略す)0.7%(重量%)を合計2
%(重量%)の濃度になるように加え、モノマー溶液を
調製した。ポリエチレンテレフタレートからなり平均繊
維径が1.7μmの不織布をこのモノマー溶液に浸し、
窒素バブリングによりモノマー溶液中の溶存ガスを窒素
置換した後に密封し、γ線による放射線グラフト重合を
行った。γ線はコバルト60を線源とし、3.6kGy
照射した。γ線照射後に不織布を室温下、メタノールで
2時間洗浄し、更に40℃の温水で2時間洗浄した。乾
燥は40℃の温風で一晩行った。この不織布の総荷電性
官能基密度は0.072meq/m2 であり、塩基性官
能基は酸性官能基の0.53倍あった。このようにして
塩基性官能基と酸性官能基を表面に導入した不織布を充
填密度0.18g/cm3 、厚み1.8mmになるよう
に、有効濾過断面積57mm×57mmの容器に充填
し、フィルターを作成した。
【0025】450mlの血液に63mlのCPDを加
えて調製した全血513mlから、採血後8時間以内に
遠心分離によって多血小板血漿243mlを除去して調
製し、4〜5℃で10日間保存した赤血球製剤(ヘマト
クリット65%)を、22〜25℃になるまで室温で放
置した後、スパンボンド法により製造された、平均繊維
径が32μm及び13μmの不織布を、平均充填密度
0.28g/cm3 、厚み3.5mmになるように、有
効濾過断面積67mm×67mmの容器に充填して作成
したプレフィルターで処理し、微小凝集物を除去した
後、該赤血球製剤約60mlを新しい血液バッグに移
し、上記のフィルターで濾過した。濾過を開始するに当
たり、フィルターを血液回路を介して赤血球製剤が入っ
ている血液バッグに接続した後、血液バッグを手でつか
んで加圧し、強制的にフィルター内に血液を満たした。
血液がフィルター内に満たされた後、ペリスタポンプを
用いて2ml/分の一定流速で流し続け、血液バッグ内
の血液がなくなった時点で濾過を終了し、フィルター下
流に血液回路を介して接続した回収バッグをフィルター
の血液出口の下流30〜40cmのところで回路ごと切
断し、回路及び回収バッグ内の赤血球製剤を回収液とし
た。
【0026】濾過前の赤血球製剤(以下、濾過前液とい
う)及び回収液の体積、白血球濃度を測定し次式(1)
に従って白血球残存率を求めた。 白血球残存率=[白血球数(回収液)×回収液体積]/[白血球濃度(濾過前液 )×濾過前液体積] (1) なお、濾過前液及び回収液の体積は、各々の重量を比重
1.075で除した値とした。また濾過前液の白血球濃
度の測定はチュルク液によって10倍希釈した希釈液を
バーカーチュルク型の血球計算板に注入し、光学顕微鏡
を用いて大区画4区画中に存在する白血球をカウントし
て測定した。また、回収液の白血球濃度の測定は以下に
示す極めて高感度の方法によった。回収液の入ったバッ
グ内に5%フィコール400DLのEBSS溶液(以下
フィコール液という)を回収液と同容量を振とう混和し
ながら加え、血漿分離スタンド上で回収バッグを固定
し、40分静置した。静置後、沈降している赤血球層を
乱さぬように、静かに上澄を回収した後、再びフィコー
ル液を加え、同様の操作を繰り返した。2回の操作によ
り回収された上澄をコーニング25350遠心チューブ
に分注し、840×g、15分遠心し、沈査を吸い上げ
ぬように注意しながら、上澄をアスピレーターで廃棄し
た。各遠心チューブに200mlの溶血液(1.145
%しゅう酸アンモニウム生理食塩液)を加えて振とう混
和し、前述と同様の方法で上澄をアスピレーターで廃棄
した。
【0027】沈査を15mlの遠心チューブに集め、溶
血液を加えて全量を15mlとした後、10分間室温に
静置し、468×g、10分間遠心し、沈査を含む0.
5mlを残し、上澄を廃棄した。沈査を含む液を十分に
攪拌して単一細胞浮遊液とした後、蛍光染色液(69.
9mg/1アクリジンオレンジ液)50μlを加え、更
に攪拌した。この液を、改良型ノイバウエル式血球計算
板6枚に注入し、落射式蛍光顕微鏡を用いて大区画10
8区画中に存在する白血球をカウントした。このカウン
ト値から次式(2)に従って、回収液の白血球濃度を算
出した。 白血球濃度(回収液)=カウント値×(1/108)×104 ×(1/0.55 ) (2) 下線部が回収液からフィコール液を用いて最終的に0.
5mlまで濃縮した液中の白血球濃度(個/ml)であ
り、これを0.55で除して白血球濃度を算出する。
0.55で除するのは、フィコール液を用いて白血球を
回収する際の回収率が55%であるためである。このよ
うな結果、白血球残存率は10-4.3であった。
【0028】
【比較例1】30%エタノール水溶液にDMを2%(重
量%)の濃度になるように加え、モノマー溶液を調製し
た。このモノマー溶液に実施例1と同じ不織布を浸し、
同様な操作でγ線グラフト重合、洗浄、乾燥を行った。
得られた不織布の塩基性官能基密度は0.051meq
/m2 であった。酸性官能基密度を測定した結果、検出
限界以下であった。実施例1と同様の操作で血液を処理
したところ、白血球残存率は10-3.2であった。
【0029】
【比較例2】30%エタノール水溶液にMAAを2%
(重量%)の濃度になるように加え、モノマー溶液を調
製した。このモノマー溶液に実施例1と同じ不織布を浸
し、同様な操作でγ線グラフト重合、洗浄、乾燥を行っ
た。得られた不織布の酸性官能基密度は0.093me
q/m2 であった。塩基官能基密度を測定した結果、検
出限界以下であった。実施例1と同様の操作で血液を処
理したところ、白血球残存率は10-3.0であった。
【0030】
【実施例2】30%エタノール水溶液に2−ヒドロキシ
エチルメタクリレート(以下HEMAと略す)1%(重
量%)とDM1.3%(重量%)とMAA0.7%(重
量%)を合計3%(重量%)の濃度になるように加え、
モノマー溶液を調製した。このモノマー溶液に実施例1
と同じ不織布を浸し、同様な操作でγ線グラフト重合、
洗浄、乾燥を行った。得られた不織布の総荷電性官能基
密度は0.059meq/m2 であり、塩基性官能基は
酸性官能基の0.55倍であった。実施例1と同様の操
作で血液を処理したところ、白血球残存率は10-4.6
あった。
【0031】
【実施例3】30%エタノール水溶液に3−ジメチルア
ミノ−2−ヒドロキシプロピルメタクリレート(以下D
MHPと略す)と2−スルホエチルメタクリレート(以
下SEMと略す)各1%(重量%)を合計2%(重量
%)の濃度になるように加え、重合溶液を調製した。こ
の重合溶液に実施例1と同じ不織布を浸し、同様な操作
でγ線グラフト重合、洗浄、乾燥を行った。得られた不
織布の総荷電性官能基密度は0.053meq/m2
あり、塩基性官能基は酸性官能基の1.1倍であった。
実施例1と同様の操作で血液を処理したところ、白血球
残存率は10-4.5であった。
【0032】
【発明の効果】本発明の白血球除去材料は、多孔質素
子、荷電性官能基を導入する材料として広範囲のものが
使用でき、低コストで安定性に優れた製品が製造でき
る。そして実施例に示すように、従来の材料に比較して
優れた白血球除去能力を有する。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 白血球を除去する基材が多孔質素子であ
    って、該基材の表面部分に塩基性官能基および酸性官能
    基が導入されていることを特徴とする白血球除去材料。
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