JPH08279794A - サービス情報受信装置及び記憶媒体 - Google Patents

サービス情報受信装置及び記憶媒体

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JPH08279794A
JPH08279794A JP32817695A JP32817695A JPH08279794A JP H08279794 A JPH08279794 A JP H08279794A JP 32817695 A JP32817695 A JP 32817695A JP 32817695 A JP32817695 A JP 32817695A JP H08279794 A JPH08279794 A JP H08279794A
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JP32817695A
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Yoichiro Tajima
陽一郎 田島
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Casio Computer Co Ltd
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Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 有料のサービス情報の放送を行う際に、利用
者にとって利用料金の支払い処理が簡略であり、事業者
から利用者への課金処理の煩雑さがなく課金処理を行う
ことのできるサービス情報受信装置等を提供する。 【解決手段】 ICカードの有効期間が経過すると、他
のルーチンで破壊命令が出力され、SF8でMRが破壊
命令であると判別される。したがって、SF10で、I
Cカードに設けられているEE−PROMの2000番
地に書き込まれていたデータを1FFFに書き換える。
よって、これ以降は、このフローに従った制御が実行さ
れる都度、SF11の処理により、マスクROMの最終
番地である“1FFF”にジャンプすることとなり、何
らの処理も実行することなく即時にENDに進む。よっ
て、有効期限を満了して破壊命令が出力された時点で、
このICカードは実質的に再使用不能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、FM多重放送によ
る有料のサービス情報(選択呼出しサービスを含む)の
受信に好適なサービス情報受信装置及びこのサービス情
報受信装置に用いられる記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、FM放送電波に文字情報等のサー
ビス情報を多重させて送信し、そのサービス情報を受信
側に設けた表示手段に表示させるFM放送電波を媒体と
したサービスが考えられている。このサービスは、いわ
ゆ移動体FM文字多重放送とも称され、見えるラジオ
(Visual Information Radi
o)として実用化されつつある。
【0003】具体的には、送信側のFM放送局から通常
のFM放送電波に文字や数字等の表示情報を多重化させ
た電波を送信し、受信側に設けた液晶ディスプレイ付き
FMラジオにより前記電波を受信して、FM放送電波と
文字や数字等の表示情報等とを分離し、表示情報を文字
コードに変換して液晶ディスプレイに表示し利用者の視
認に供するようにしたものである。これにより、利用者
は例えば天気予報、交通情報等を文字により視認するこ
とが可能となる。この移動体FM文字多重放送において
は、無料のサービス情報の提供の他、特定のサービス情
報については有料化することが考えられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した移動体FM文
字多重放送における有料サービス情報を利用者に提供す
る場合、この移動体FM文字多重放送を営む事業者は何
等かの方法で利用者から利用料金を徴収する必要があ
る。しかし、単純に事業者と利用者との間の料金月払い
契約等で徴収しようとすると、利用者側の支払い滞納等
が生じ易く、利用者の管理が煩雑になるという問題があ
る。
【0005】また、利用者側にしてみれば、事業者又は
金融機関等へ利用料金を支払いに行かなければばなら
ず、利用者側の負担が大きいという問題がある。更に、
移動体FM文字多重放送の場合、FM放送電波を利用す
る関係上支払い滞納の利用者のみサービス情報の提供を
中止することは実際上困難である。
【0006】そこで、本発明は、有料のサービス情報の
放送を行う際に、利用者にとって利用料金の支払い処理
が簡略であり、事業者から利用者への課金処理の煩雑さ
がなく課金処理を行うことのできるサービス情報受信装
置及び記憶媒体を提供することを目的とするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本発明にかかるサービス情報受信装置あっては、送信局
から送信される有料のサービス情報を受信し表示するサ
ービス情報受信装置において、前記有料のサービス情報
の表示を禁止する条件情報を記憶してなる記憶媒体を着
脱可能な装置本体と、この装置本体に装着された前記記
憶媒体に記憶されている条件情報が無効であるか否かを
判別する判別手段と、この判別手段により無効であると
判別された場合に、前記記憶媒体に前記サービス情報の
表示を禁止する命令を書き込む記憶状態制御手段と、こ
の記憶状態制御手段により書き込まれた命令に従って、
前記サービス情報の表示を禁止する表示状態制御手段
と、を備えることを要旨としている。かかる構成におい
て、判別手段により、装置本体に装着された記憶媒体に
記憶されている条件情報が無効であるか否かを判別し、
無効であると判別した場合には、記憶状態制御手段がサ
ービス情報の表示を禁止する命令を記憶媒体に書き込
む。そして、この命令が書き込まれると、表示状態制御
手段は、有料のサービス情報の表示を禁止し、この有料
のサービスの表示を禁止する。したがって、無効である
と判別された記憶媒体の不正使用すなわち有効期間外に
おける有料のサービスの不正利用の防止が万全となる。
【0008】一方、本発明にかかる記憶媒体にあって
は、送信局から送信される有料のサービス情報を受信し
表示するサービス情報受信装置に着脱可能とされている
記憶媒体であって、前記サービス情報受信装置の表示を
許可するか禁止するかの制御のための条件情報を記憶す
るとともに、この条件情報によるサービス情報の表示を
禁止する命令を書き込むための書込領域が設けられてい
ることを要旨としている。したがって、この記憶媒体
を、その装着により有料のサービス情報が受信可能な送
受信システムに用い、前記条件が無効となった時点で、
前記命令を書き込むことにより、記憶媒体を販売する時
点で、有料のサービス情報が得られる条件に対応した課
金が可能となるとともに、無効となった記憶媒体の不正
使用を防止できる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を詳細
に説明する。図1は、本発明の一実施の形態を適用した
移動体FM文字多重放送のシステム構成を示すものであ
る。
【0010】この移動体FM文字多重放送のシステム
は、有料及び無料のサービス情報を多重化したFM放送
電波を送信する事業者であるFM放送局3と、このFM
放送局3からのFM放送電波を受信する本実施の形態の
サービス情報受信装置1と、このサービス情報受信装置
1において、有料のサービス情報を受信する際に用いる
記憶媒体であるICカード2の販売を行う、コンビニエ
ンスストア等の販売店4とから構成され、この販売店4
は前記FM放送局3と所定の代理店契約等を交わしてい
る。
【0011】次に、前記サービス情報受信装置1につい
て、図2から図5を参照して説明する。
【0012】このサービス情報受信装置1には、図2に
示すように、略直方体状の装置本体1Aの表面に、キー
入力部5、サービス情報等を表示する表示手段としての
表示部6が設けられているとともに、LED表示部37
が設けられている。このLED表示部37は、第1セグ
メント37Aと第2セグメント37B、及び第3セグメ
ント37Cとから構成されている。キー入力部5には、
文字削除キー7、機能選択キー8、ひらがな、カタカナ
等を選択する文字選択キー9、絵文字キー10、“あ”
〜“わ”のひらがなを入力するひらがな入力キー群1
1、放送電波のチューニングを行うチューニングキー1
2、ラジオ、サービス情報の切り替えキー13、情報メ
モリーキー14、情報メニューキー15、OKキー1
6、FM多重の番組選択、カーソル移動、実行、計算実
行等を行うカーソルキー17、情報バンク、電話、計
算、シークレット等のモードを選択するモードキー群1
8等が設けられている。
【0013】前記サービス情報受信装置1の一方の側面
には、図3に示すように、ステレオヘッドホン用ジャッ
ク19、音量調整ダイヤル20、電源スイッチ21が設
けられている。前記サービス情報受信装置1の他方の側
面には、図4に示すように、記憶媒体であるICカード
2を装着するスロット22が設けられている。
【0014】図5は、前記サービス情報受信装置1の構
造を示すブロック図であり、FM放送電波を受信する対
応する音声を発音するFMラジオ部30と、このFMラ
ジオ部30により受信したFM放送電波に多重化されて
いる有料、無料のサービス情報の受信に対する各種の処
理を行うサービス情報受信部40とを有している。
【0015】前記FMラジオ部30は、FM放送電波を
受信するアンテナ31と、FM放送電波のチューニング
を行うFMチューナ32と、FM信号の復調を行うFM
復調器33と、復調されたFM信号をステレオ信号にす
るステレオ復調器34と、このステレオ復調器34の出
力信号を増幅する一対のアンプ35a,35bと、アン
プ35a,35bで増幅された信号を音声として出力す
る一対のスピーカ36a,36bとを具備している。前
記ステレオヘッドホン用ジャック19にステレオヘッド
ホンを装着してFMステレオ放送を聴取することも勿論
可能である。
【0016】前記サービス情報受信部40は、前記FM
復調器33に接続され、前記FMステレオ放送のL、R
信号の変調度に対して多重信号の大きさ(レベル)を4
から10%まで変化するデジタル変調を行いFM放送電
波に多重化されているサービス情報を分離するL−MS
K(Level Controlled Minimam Shift Keying)復調器
41と、誤り訂正復号器42と、分離されたサービス情
報に対する各種の処理を行う受信処理部43とを有して
いる。
【0017】この受信処理部43は後述するフローに従
って動作することにより、本実施の形態において判別手
段、表示状態制御手段、及び算出手段を構成するもので
あって、この受信処理部43に対して、処理プログラム
を格納したROM44と、前記キー入力部5と表示手段
としての表示部6及びLED表示部37と、前記ICカ
ード2に対する読取り書き込み処理を行うカード処理部
45と、受信データ(受信情報)を記憶する受信データ
メモリ47及び前記キー入力部5からの入力データ(入
力情報)を記憶する入力データメモリ48と、受信処理
部43の処理結果に応じて警報を発するブザー等の報音
部49と、前記キー入力部5におけるチューニングキー
12の操作に応じて前記FMチューナ32の受信チュー
ニングを行う受信制御部46とが接続されている。
【0018】図6は、前記ICカード2の構成を示すブ
ロック図であり、このICカード2は、サービス情報受
信装置1本体とデータの授受を行うコネクタ51と、L
SI55とを有している。このLSI55は、コネクタ
51に接続されたI/Oポート53と、このI/Oポー
ト53に接続された記憶状態制御手段としてのCPU5
4、及びこのCPU54に接続されたEE−PROM5
2とマスクROM56とから構成され、CPU54には
後述するレジスタMR,DR,ARが設けられている。
【0019】図7は、このICカード2におけるEE−
PROM52のメモリエリア構造を示すものであり、有
効期間相対値データ記憶領域52a、使用開始日データ
書き込み領域52b、使用終了日データ書き込み領域5
2c、未使用フラグデータ書き込み領域52d、期限消
費割合データ書き込み領域52e、及びデータ格納領域
52fが設けられている。これらの各領域52a〜52
fは、図8に示すように先頭アドレス2000〜最終ア
ドレス2FFFを有するEE−PROM52において、
先頭アドレス2000を除く、アドレス2001〜2F
FFに対応する所定の領域に設けられている。有効期間
相対値データ記憶領域52aには、有効期間相対値デー
タUDが予め記憶されており、この有効期間相対値デー
タUDは、“日”を単位として1〜365のいずれかの
相対有効期間を示す9ビットデータで構成され、例えば
6ケ月であれば“182”を示すデータが、12ケ月で
あれば“365”を示すデータが、工場出荷時等におい
て予め記憶されている。
【0020】使用開始日データ書き込み領域52bに
は、後述する処理により使用開始年データSKYDと、
使用開始月日データSKDDとが書き込まれる。使用開
始年データSKYDは、1994年から2010年まで
示す4ビットデータで書き込まれ、使用開始月日データ
SKDDは、1日から365日に対応する0〜364の
9ビットデータで書き込まれる。したがって、例えば使
用開始日が1994年12月31であるとすると、SK
YDとして“1994”を示す4ビットデータが書き込
まれ、SKDDとして12月31日に対応する“36
4”を示す9ビットデータが書き込まれることとなる。
【0021】また、使用終了日データ書き込み領域52
cにも、後述する処理により使用終了年データSSYD
と、使用終了月日データSSDDとが、同様にして各々
1994年から2010年まで示す4ビットデータと、
1日から365日に対応する0〜364の9ビットデー
タで書き込まれる。未使用フラグデータ書き込み領域5
2dにも、工場出荷時等において予め未使用を示すフラ
グMF=1が書き込まれており、このフラグMFは、こ
のICカード2の使用が開始された時点で、使用開始済
みを示すMF=0に書き換えられる。
【0022】期限消費割合データ書き込み領域52eは
3ビット構成であって、各ビットにより期限消費割合デ
ータKSD1〜KSD3を示す。また、これら各ビット
の期限消費割合データKSD1〜KSD3において、K
SD1はこのICカード2の有効期間の1/3が使用済
みとなったか否かを示し、KSD2は有効期間の2/3
が使用済みとなったか否かを示し、KSD3は有効期間
の3/3つまり全ての有効期間が使用済みとなったか否
かを示す。また、これらKSD1〜KSD3には、工場
出荷時において予め未使用を示す“1”が書き込まれて
おり、後述する処理により使用済みとなったことを示す
“0”に書き換えられる。
【0023】また、EE−PROM52には、図8に示
すように、先頭アドレス2000に、工場出荷時等にお
いて、予めデータ“1000”が記憶されている。前記
マスクROM56には、図9に示すように、先頭アドレ
ス0000〜最終アドレス1FFFに対応して記憶領域
が設けられており、アドレス0000〜0FFFに対応
する領域にプログラム等が記憶され、アドレス1000
から書き込み可能である。
【0024】図10は、前記FM放送局3に配置される
サービス情報送信装置70を示すものであり、このサー
ビス情報送信装置70は、送信部71と、多重化処理部
72と、後述するような有料、無料のサービス情報を多
重化処理部72に送り出す送信処理手段である送信処理
部73、及び現在年月日データを発生する計時部74を
具備している。送信部71は、音声情報のステレオ変調
を行うステレオ変調器75と、FM変調器76と、送信
部77と、送信アンテナ78とを具備している。多重化
処理部72は、符号化部82、多重化部79、誤り訂正
付加器80、L−MSK変調器81を具備している。
【0025】前記FM放送電波に多重化されるサービス
情報の送信信号フォーマットについて図11を参照して
説明する。サービス情報の送信情報は番組番号と、これ
に続くサービス情報であるメッセージ情報(例えば道路
情報)とで構成されている。ここで、番組番号が1〜1
00のときは、続くメッセージ情報が無料のサービス情
報であり、番組番号が101〜255のときは、天気予
報、株式情報等の有料のサービス情報である。また、番
組番号256のときは、続くメッセージ情報が日情報
(定期的に送信される後述の多重放送年月日データH
D)であり、有料のサービス情報でメッセージ情報の先
頭に連絡コード(例えば、Uコード)が付加されている
ときは、続くメッセージ情報が連絡メッセージ(例えば
『10月1日から番組番号150でサッカー情報の有料
サービス情報が開始されます。』という内容のメッセー
ジ)である。
【0026】図12は、前記受信データメモリ47のメ
モリエリア構造を示すものであり、この受信データメモ
リ47は、番組番号(例えば1〜255)に対応して、
無料のサービス情報を記憶する無料エリア47aと、有
料のサービス情報を記憶する有料エリア47bと、日情
報を記憶する日情報エリア47cと具備している。ま
た、他に連絡メッセージを記憶する連絡メッセージエリ
ア47dを具備している。
【0027】次に、前記サービス情報受信装置1の動作
を説明する。なお、図13及び図14に示す一連のフロ
ーにおいては、下記に示すデータ及びレジスタを用いて
いる。
【0028】多重放送年月日データHD:前記使用終了
年データSSYD及び使用終了日データSSDDと同様
に、1994年から2010年までを示す4ビットデー
タと、1日から365日に対応する0〜364の9ビッ
トデータとから構成される。
【0029】現在年データレジスタGYR:4ビット構
成であって1994年から2010年までの現在年を格
納する。
【0030】現在月日データレジスタGDR:9ビット
構成であって、1日から365日に対応する0〜364
の現在月日を格納する。(なお、GRにより、GYR及
びGDRの両レジスタを示す。) 日付演算レジスタHZR:使用終了日を演算する際の途
中データを格納する。 期限終了フラグKSF:1ビット構成であって、“0”
により有効期間終了を示し、“1”により有効期間中で
あることを示す。
【0031】第1期限消費年演算レジスタKZyd1,
第2期限消費年演算レジスタKZyd2:4ビット構成
であって1994年から2010年までの消費年を格納
する。
【0032】第1期限消費月日演算レジスタKZdd
1,第2期限消費月日演算レジスタKZdd2:9ビッ
ト構成であって、1日から365日に対応する0〜36
4の消費月日を格納する。
【0033】すなわち、サービス情報受信装置1内の受
信処理部43は、電源の投入に伴って図13及び図14
に示した一連のフローに従って動作を開始し、多重放送
年月日データHDの受信を監視する(SA1)。そし
て、番組番号256に続いて多重放送年月日データHD
が受信されると、この多重放送年月日データHDをGR
に格納する。ここで、GRは前記のようにGYR及びG
DRの両レジスタを示すことから、この受信した年月日
データHDのうち、4ビットの現在年データを現在年デ
ータレジスタGYRに格納し、9ビットの現在月日デー
タを現在月日データレジスタGDRに格納する(SA
2)。
【0034】次に、ICカード2がスロット22に装着
されているか否かを検出し(SA3)、装着されていな
い場合には、以降の処理を実行することなく、非有料放
送受信モードを維持する(SA4)。したがって、電源
をオンにしてもICカード2を装着しない場合には、非
有料放送受信モードでの受信のみが可能となる。
【0035】そして、ICカード2がスロット22に装
着されたならば、後述する期限消費演算処理(SA5)
を実行した後、このICカード2に予め記憶されている
フラグMFの状態を読み取って、MF=1であるか否か
を判別する(SA6)。この判別の結果、MF=1であ
って、当該ICカード2が未使用であれば、この日が当
該ICカード2の使用開始日である。したがって、GY
Rに格納されている現在年データを、使用開始年データ
SKYDとして、EE−PROM52の使用開始日デー
タ書き込み領域52bに書き込むとともに、GDRに格
納されている現在月日データを、使用開始月日データS
KDDとして、前記使用開始日データ書き込み領域52
bに書き込む(SA7)。
【0036】次に、EE−PROM52の有効期間相対
値データ記憶領域52aから、有効期間相対値データU
Dを読み取って、この有効期間相対値データUDとGD
Rに格納されている現在月日データを加算し、その値を
日付演算レジスタHZRに格納する(SA8)。引き続
き、HZRの値が364以下であるか否かを判別する
(SA9)。ここで、HZRの値が364以下であれ
ば、“年”の値を繰り上げなくても、現在年と、現在月
日+有効期間相対データとで、使用終了日を示すことが
できる。よって、この場合にはGYRに格納されている
現在年データをそのまま、使用終了年データSSYDと
して、使用終了日データ書き込み領域52cに書き込む
とともに(SA10)、HZRに格納されている“現在
月日+有効期間相対データ”を使用終了月日データSS
DDとして、同使用終了日データ書き込み領域52cに
書き込む(SA11)。しかる後に、当該ICカード2
が使用開始済みとなったことを示すべく、フラグMFを
リセットした後(SA14)、有料放送受信モードを設
定する(SA15)。
【0037】しかし、SA9での判別の結果、HZRの
値が364を超える場合には、“年”の値を繰り上げな
ければ、1日から365日に対応する0〜364の数値
で使用終了日を表すことができない。そこで、GYRに
格納されている現在年データの値をインクリメントし
て、このインクリメントした値を使用終了年データSS
YDとして、使用終了日データ書き込み領域52cに書
き込む(SA12)。引き続き、HZRに格納されてい
る“現在月日+有効期間相対データ”から364を減じ
て、その値を使用終了月日データSSDDとして、同使
用終了日データ書き込み領域52cに書き込む(SA1
3)。しかる後に、前述したSA14及びSA15の処
理を行って、SA1に戻る。
【0038】他方、SA6での判別の結果MF=0であ
れば、このICカード2は既に使用開始済みのものであ
る。そして、使用開始済みの状態にある場合には、先ず
使用終了年データSSYDとGYRに格納されている現
在年データとを比較し、両者が等しいか否かを判別する
(図14SA16)。この判別の結果、両者が等しくな
ければ、この時点で当該ICカード2は使用終了日の満
了前であることが明らかであり、よって、期間終了フラ
グKSFをセットして(SA23)、このICカード2
が有効期間中であることを示す。引き続き、後述する期
間消費割合データ書き込み処理(SA24)、期間残量
割合表示処理(SA25)、期間消費データ確認処理
(SA26)を行った後、有料放送受信モードの設定状
態を維持する(SA27)。
【0039】また、SA16でSSYD=GYRであっ
た場合には、使用終了年データと現在年データとが一致
している。そこで、次に、使用終了月日データSSDD
とGDRに格納されている現在月日データとを比較し、
両者が等しいか否かを判別する(SA17)。この判別
の結果、両者が等しくなければ、当該ICカード2は使
用終了日の満了前であることから、前述のSA23〜S
A27の処理を実行する。
【0040】しかし、SA16でSSYD=GYRであ
り、かつ、SA17でSSDD=GDRであった場合に
は、使用終了年データと現在年データ及び使用終了月日
データと現在月日データとが一致しており、当該ICカ
ード2の使用終了日である。よって、期間終了フラグK
SFをリセットして(SA18)、このICカード2の
有効期間が終了したことを示す。引き続き、後述する期
間消費割合データ書き込み処理(SA19)、期間残量
割合表示処理(SA20)を実行した後、非有料放送受
信モードを強制設定し(SA21)、破壊命令を出力す
る(SA22)。このSA21の処理により、有料放送
受信モードの設定が禁止され、その結果有効期間相対値
データUDが示す期間においてのみ、有料放送受信モー
ドでの受信が許容される。
【0041】前記期限消費演算処理(SA5)は、図1
5に示すフローに従って行われ、有効期間相対値データ
UDの1/3の値にこのICカード2の使用開始日であ
る使用開始月日データSKDDを加算し、その値を日付
演算レジスタHZRに格納する(SB1)。引き続き、
HZRの値が364以下であるか否かを判別する(SB
2)。ここで、HZRの値が364以下であれば、
“年”の値を繰り上げなくても、“1/3の有効期間相
対値データ+使用開始日データ”により、有効期間が1
/3である時点の月日を示すことができる。よって、こ
の場合には前述のSA7で、EE−PROM52の使用
開始日データ書き込み領域52bに書き込んだ使用開始
年データSKYDを、そのまま第1期限消費年演算レジ
スタKZyd1に格納するとともに(SB3)、HZR
に格納されている有効期間が1/3である時点の月日を
示すデータを第1期限消費月日演算レジスタKZdd1
に格納する(SB4)。
【0042】しかし、SB2での判別の結果、HZRの
値が364を超える場合には、“年”の値を繰り上げな
ければ、1日から365日に対応する0〜364の数値
で、有効期間が1/3である時点の月日を示すことがで
きない。そこで、使用開始年データSKYDに“1”を
加算して、その値を第1期限消費年演算レジスタKZy
d1に格納する(SB5)。引き続き、HZRに格納さ
れている“1/3の有効期間相対値データ+使用開始日
データ”から364を減じて、その値を第1期限消費月
日演算レジスタKZdd1に格納する(SB6)。
【0043】また、SB4又はSB6に続くSB7で
は、有効期間相対値データUDの2/3の値にこのIC
カード2の使用開始日である使用開始月日データSKD
Dを加算し、その値を日付演算レジスタHZRに格納す
る。引き続き、HZRの値が364以下であるか否かを
判別する(SB8)。ここで前述と同様に、HZRの値
が364以下であれば、“年”の値を繰り上げなくて
も、“2/3の有効期間相対値データ+使用開始日デー
タ”により、有効期間が2/3である時点の月日を示す
ことができる。よって、この場合には前述のSA7で、
EE−PROM52の使用開始日データ書き込み領域5
2bに書き込んだ使用開始年データSKYDを、そのま
ま第2期限消費年演算レジスタKZyd2に格納すると
ともに(SB9)、HZRに格納されている有効期間が
2/3である時点の月日を示すデータを第2期限消費月
日演算レジスタKZdd2に格納する(SB10)。
【0044】しかし、SB8での判別の結果、HZRの
値が364を超える場合には、“年”の値を繰り上げな
ければ、1日から365日に対応する0〜364の数値
で、有効期間が2/3である時点の月日を示すことがで
きない。そこで、使用開始年データSKYDに“1”を
加算して、その値を第2期限消費年演算レジスタKZy
d2に格納する(SB11)。引き続き、HZRに格納
されている“2/3の有効期間相対値データ+使用開始
日データ”から364を減じて、その値を第2期限消費
月日演算レジスタKZdd2に格納する(SB12)。
【0045】つまり、この期限消費演算処理が行われる
ことにより、第1期限消費年演算レジスタKZyd1に
は有効期間が1/3である時点の年を示すデータが、第
1期限消費月日演算レジスタKZdd1には有効期間が
1/3である時点の月日を示すデータが、第2期限消費
年演算レジスタKZyd2には有効期間が2/3である
時点の年を示すデータが、第2期限消費月日演算レジス
タKZdd2には有効期間が2/3である時点の月日を
示すデータが、各々格納されることとなる。
【0046】他方、前記期間消費割合データ書き込み処
理(SA19,SA24)は、図16に示すフローに従
って行われ、第1期限消費年演算レジスタKZyd1に
格納されている有効期間が1/3である時点の年を示す
データと、GYRに格納されている現在年データとを比
較し、両者が等しいか否かを判別する(SC1)。この
判別の結果、KZyd1≠GYRであって、有効期間が
1/3である時点の年を示すデータと現在年データとが
等しくなければ、この時点で当該ICカード2は有効期
間を1/3まで経過していないことは明らかであり、よ
って、後述するSC3の処理を行うことなくSC4に進
む。しかし、KZyd1=GYRであって、有効期間が
1/3である時点の年を示すデータと現在年データとが
等しい場合には、さらに、第1期限消費月日演算レジス
タKZdd1に格納されている有効期間が1/3である
時点の月日を示すデータと、GDRに格納されている現
在月日データとを比較し、両者が等しいか否かを判別す
る(SC2)。
【0047】この判別の結果、KZdd1≠GDRであ
って、有効期間が1/3である時点の月日を示すデータ
と現在月日データとが等しくない場合も、当該ICカー
ド2は有効期間を1/3まで経過してはおらず、よって
SC3の処理を行うことなくSC4に進む。しかし、S
C1でKZyd1=GYRであり、かつSC2でKZd
d1=GDRであった場合は、有効期間の1/3の時点
と、現在年月日とが一致しており、当該ICカード2は
本日が有効期間を1/3経過した日である。よって、E
E−PROM52の期限消費割合データ書き込み領域5
2eにおいて、ICカード2の有効期間の1/3が使用
済みとなったか否かを示す期限消費割合データKSD1
として、使用済みとなったことを示す“0”を書き込む
(SC3)。
【0048】また、SC1〜SC3のいずれかに続くS
C4では、第2期限消費年演算レジスタKZyd2に格
納されている有効期間が2/3である時点の年を示すデ
ータと、GYRに格納されている現在年データとを比較
し、両者が等しいか否かを判別する。この判別の結果、
KZyd2≠GYRであって、有効期間が2/3である
時点の年を示すデータと現在年データとが等しくなけれ
ば、この時点で当該ICカード2は有効期間を2/3ま
で経過していないことは明らかであり、よって、後述す
るSC6の処理を行うことなくSC7に進む。しかし、
KZyd2=GYRであって、有効期間が2/3である
時点の年を示すデータと現在年データとが等しい場合に
は、さらに、第2期限消費月日演算レジスタKZdd2
に格納されている有効期間が2/3である時点の月日を
示すデータと、GDRに格納されている現在月日データ
とを比較し、両者が等しいか否かを判別する(SC
5)。この判別の結果、KZdd2≠GDRであって、
有効期間が2/3である時点の月日を示すデータと現在
月日データとが等しくない場合も、当該ICカード2は
有効期間を2/3まで経過してはおらず、よってSC6
の処理を行うことなくSC7に進む。しかし、SC4で
KZyd2=GYRであり、かつSC5でKZdd2=
GDRであった場合は、有効期間の2/3の時点と、現
在年月日とが一致しており、当該ICカード2は本日が
有効期間を2/3経過した日である。よって、EE−P
ROM52の期限消費割合データ書き込み領域52eに
おいて、ICカード2の有効期間の2/3が使用済みと
なったか否かを示す期限消費割合データKSD2とし
て、使用済みとなったことを示す“0”を書き込む(S
C6)。
【0049】さらに、SC4〜SC6のいずれかに続く
SC7では、期間終了フラグKSFがリセットされてい
るか否かを判別する。そして、前述のSA23でKSF
=1の処理がなされている場合、つまりKSF≠0であ
って当該ICカード2の有効期間を経過していない場合
には、SC8の処理を行うことなく、図14のSA20
又はSA25の処理を開始する。しかし、前述のSA1
8でKSF=0の処理がなされている場合、つまりKS
F=0であって当該ICカード2が既に有効期間を経過
している場合には、ICカード2の有効期間の3/3が
使用済みとなったか否かを示す期限消費割合データKS
D3として、使用済みとなったことを示す“0”を書き
込んだ後(SC8)、図14のSA20又はSA25の
処理を開始する。
【0050】すなわち、この期間消費割合データ書き込
み処理が行われることにより、当該ICカード2の有効
期間が、 (1)使用開始から1/3を経過するまでは、KSD1
=1,KSD2=1,KSD3=1 (2)1/3を経過後2/3を経過するまでは、KSD
1=0,KSD2=1,KSD3=1 (3)2/3を経過後3/3を経過するまでは、KSD
1=0,KSD2=0,KSD3=1 (4)3/3を経過すると、KSD1=0,KSD2=
0,KSD3=0 となる。
【0051】また、前記期間残量割合表示処理(SA2
0,SA25)は図17に示すフローに従って行われ、
期限消費割合データKSD1=0であるか否かを判別す
る(SD1)。そして、KSD1=0であれば第3セグ
メント37Cを消灯し(SD2)、KSD1=1であれ
ば該第3セグメント37Cを点灯する(SD3)。引き
続き、期限消費割合データKSD2=0であるか否かを
判別し(SD4)、KSD2=0であれば第2セグメン
ト37Bを消灯し(SD5)、KSD2=1であれば該
第2セグメント37Bを点灯する(SD6)。さらに、
期限消費割合データKSD3=0であるか否かを判別し
(SD7)、KSD3=0であれば第1セグメント37
Aを消灯し(SD8)、KSD3=1であれば該第1セ
グメント37Aを点灯する(SD9)。
【0052】したがって、この期間残量割合表示処理が
実行されることにより、当該ICカード2の有効期間
が、(1)使用開始から1/3を経過するまでは、第1
〜第3セグメント37A〜37Cが全て点灯 (2)1/3を経過後2/3を経過するまでは、第3セ
グメント37Cが消灯、第2セグメント37Bと第1セ
グメント37Aが点灯、(3)2/3を経過後3/3を
経過するまでは、第3セグメント37Cと第2セグメン
ト37Bが消灯、第1セグメント37Aが点灯、(4)
3/3を経過すると、第1〜第3セグメント37A〜3
7Cが全て消灯することになる。したがって、これらセ
グメント37A〜37Cの点灯状態により、ユーザーは
現在スロット22に装着されているICカード2の有効
期間の残残量を認識しつつ有料放送を受信することがで
きる。また、このように有効期間の残量を認識できれ
ば、残量がゼロとなる前に新たなICカード2を購入す
ることが、これにより利用者にあっては、間欠なく有料
放送を受信することができ、事業者にあってはICカー
ド2の販売促進効果を期待できる。
【0053】他方、前記期間消費データ確認処理(SA
26)は、図18に示すフローに従って行われ、各ステ
ップSE1,SE2,SE3では、各々KSD1=0か
否か、KSD2=0か否か、KSD3=0か否かを判別
する。そして、最終的にSE3での判別の結果、KSD
3=1であった場合にはリターンして、図14のフロー
において次のSA27に進み、有料放送受信モードを設
定する。しかし、SE3での判別の結果、KSD3=0
であった場合には、図14のフローにおいてSA21に
ジャンプし、非有料放送受信モードを設定し、しかる後
に破壊命令を出力する(SA22)。
【0054】すなわち、KSD1〜KSD3は工場出荷
時には“1”であり、また前述した図16の期間消費割
合データ書き込み処理において、KSD1にあってはこ
のICカード2の有効期間の1/3が使用済みとなった
時点で、KSD2にあっては有効期間の2/3が使用済
みとなった時点で、KSD3にあっては有効期間の3/
3つまり全ての有効期間が使用済みとなった時点で、各
々“0”が書き込まれる。したがって、KSD3=1で
ありさえすれば、当該ICカード2は有効期間内であ
り、この場合には有料放送受信モードを設定する(SA
27)。
【0055】また、このようにICカード2の使用期限
の経過に伴い、KSD1→KSD2→KSD3の順序で
“1”から“0”に変化するのであるから、下記の状態
は本来あり得ない。 (1)KSD1=1,KSD2=1,KSD3=0 (2)KSD1=1,KSD2=0,KSD3=0 (3)KSD1=0,KSD2=1,KSD3=0 したがって、かかる状態が発生している場合には、KS
Dが改竄されたものと見做すことができ、よって前述の
ようにSA21にジャンプして、非有料放送受信モード
を設定し、しかる後に破壊命令を出力する(SA2
2)。これにより、ICカード2の改竄による有料放送
の不正受信の防止効果を得ることができる。一方、IC
カード2内のCPU54は、下記のレジスタが設けられ
ている。
【0056】命令コードレジスタMR:CPU54に対
して外部から命令するためのコードを格納する。
【0057】データレジスタDR:データそのものを格
納する。
【0058】アドレスレジスタAR:アドレスをデータ
として格納する。
【0059】そして、ICカード2がスロット22に挿
入されて装置本体1Aの電源が投入されると、CPU5
4は図19に示すフローチャートに従った処理を開始
し、先ずイニシャル処理を実行する(SF1)。このイ
ニシャルにより、前記各レジスタはクリアされる。次
に、I/Oポート53を介して入力される取り込みタイ
ミングクロックを検出し(SF2)、このタイミングク
ロックが入力されたならば、I/Oポート53からのデ
ータの取り込み処理を実行する(SF3)。引き続き、
この取り込んだデータの暗号解読処理を行って(SF
4)、このデータに含まれている命令のコード、アドレ
ス、データの内容を解読する。さらに、この解読した命
令のコードを命令コードレジスタMRにセットし(SF
5)、アドレスをアドレスレジスタARにセットすると
ともに(SF6)、データレジスタDRにデータそのも
のを格納する(SF7)。なお、SF4で解読された命
令のコードが読み出し命令であれば、データの内容はこ
の命令コードとアドレスのみであることから、SF7の
処理が実行されても、データレジスタDRへのデータ格
納はない。
【0060】次に、命令コードレジスタMRに格納され
ているコードが破壊命令であるか否かを判別して(SF
8)、破壊命令でない場合には2000番地にジャンプ
した後(SF9)、さらに、その番地のデータが示す番
地にジャンプする(SF11)。このとき、図8をもっ
て説明したように、EE−PROM52のデータ格納領
域52fには、2000番地に予め“1000”が記憶
されており、また、マスクROM56は1000番地を
有している。したがって、破壊命令でない場合には、S
F9の処理によりEE−PROM52の2000番地に
ジャンプした後、SF11の処理によりマスクROM5
6の1000番地にジャンプする。
【0061】そして、マスクROM56の1000番地
にジャンプすると、図20のフローチャートに従った処
理を開始し、命令コードレジスタMRにセットされてい
る命令が書き込み命令であるか否かを判別する(SG
1)。書き込みであった場合には、アドレスレジスタA
Rの示すアドレスに、データレジスタDRに格納されて
いるデータを書き込む(SG2)。また、SG1での判
別の結果、書き込み命令ではなく読み出し命令であった
場合には、前述のSF6でセットされたアドレスに記憶
されているデータを読み出して、データレジスタDRに
書き込んだ後(SG3)、これを暗号化処理し(SG
4)、I/Oポート53から出力する(SG5)。
【0062】他方、前述した図14のフローにおいて、
SA17で破壊命令が出力されると、図19のSF8に
おいて、レジスタMRにセットされている命令コードが
破壊命令であると判別される。したがって、SF8から
SF10に進み、図9のEE−PROM52に書き込ま
れていた“1000”を“1FFF”に書き換える。し
たがって、これ以降は、この図19のフローに従った制
御が実行される都度、SF11の処理により、マスクR
OM56の最終番地である“1FFF”にジャンプする
こととなる。そして、この最終番地である“1FFF”
にジャンプすると、図21のフローに示すように、何ら
の処理も実行することなく即時にENDに進む。よっ
て、有効期限を満了して破壊命令が出力された時点で、
このICカード2は実質的に再使用不能となる。
【0063】また、このように何らの処理も実行するこ
となく、つまりはサービス情報受信装置14側のデータ
の授受を行うことなく即時にENDに進むことから、図
13のフローに従った処理が実行された際、SA3でI
Cカード2が装着されていると判別されない。よって、
以降の処理を行うことなくSA3→SA4→SA3を繰
り返し、これにより、終了日を過ぎても現在日が終了日
を超えているか否かの判断処理を行い続けるという不都
合は防止される。
【0064】また、受信処理部43は、前述の図13及
び図14に示したフローに従った処理とパラレルに、図
22のフローに示す制御を実行する。すなわち、前記サ
ービス情報送信装置70により発信された有料、無料の
サービス情報が多重化されているFM放送電波が着信し
(SH1)、前記L−MSK復調器41を経てサービス
情報が入力される毎に、前記受信処理部43はまずサー
ビス情報の番組番号を判断する(SH2)。
【0065】そして、受信処理部43は番組番号が無料
のものであると判断した場合には(SH3)、例えば道
路情報のような無料のメッセージ情報を取り込み(SH
4)、このとき、既に表示指定されているか、前記キー
入力部5の操作による表示指定があれば(SH5)、こ
のメッセージ情報を前記表示部6に表示させる(SH
6)。
【0066】一方、ステップSH3で無料ではなく有料
の番組番号と判定した場合には、前記スロット22にI
Cカード2が装着されているか否かを判断し(SH
7)、装着されていなければ受信終了とする。また、I
Cカード2が装着されていれば、図23に表示例を示す
ような事業者からの連絡メッセージか否かを判断する
(SH8)。ここで、連絡メッセージでないと判断した
場合には、前述した図13のフローによって有料放送受
信モードが設定されているか否かを判断する(SH
9)。有料放送受信モードが設定されていれば、有料の
メッセージ情報を受信データメモリ47の前記番組番号
101から255の有料エリア47bに記憶する(SH
10)。このとき、既に表示指定されているか、前記キ
ー入力部5の操作による表示指定があれば(SH1
1)、このメッセージ情報を図24に示すように、前記
表示部6に表示させる(SH12)。これにより、使用
者は自己ICカード2の使用終了日を知ることができる
ので、ICカード2の購入又は着脱の必要性を認識でき
る。
【0067】前記ステップSH8で、事業者からの連絡
メッセージであると判断された場合には、受信処理部4
3はこの連絡メッセージを受信データメモリ47の連絡
メッセージエリア47dに記憶し(SH13)、このと
き、既に表示指定されているか、前記キー入力部5の操
作による表示指定があれば(SH14)、このサービス
情報におけるメッセージ情報を前記表示部6に図23に
示すように表示させる(SH15)。
【0068】なお、図13及び図14に示したフローチ
ャートにおいては、現在年月日と使用終了年月日との一
致を判別して、両者が一致したとき、非有料放送受信モ
ードを設定して有料放送受信モードの設定を禁止するよ
うにした。しかし、現在年月日が使用終了年月日を経過
しているか否かを判別して、経過している場合には非有
料放送受信モードを強制設定して、有料放送受信モード
の設定を禁止するようにしてもよい。また、本実施の形
態においては、ICカード2に年月日情報を記憶させる
ようにしたが、年月日情報のみならず時間情報まで記憶
させるようにしてもよい。また、本実施の形態において
は、ICカード2の有効期間が経過している場合には、
非有料放送受信モードを強制設定して有料放送の受信を
禁止するようにしたが、有料放送の受信は許容し表示部
6への表示を禁止するようにしてもよい。さらに、本実
施の形態においては、3個のセグメント37A〜37C
により、有効期間の残量を1/3単位で示すようにした
が、より多数個のセグメントを設けて、より小単位で有
効期間の残量を示すようにしてもよい。また、単位毎で
はなく有効期間の残量を表示部6に数値表示したり、他
の専用表示部に数値表示するようにしてもよい。加え
て、本発明は、移動体FM多重放送のシステムに適用す
る他、無線通信を利用するページングシステム等や、各
種の通信、放送に幅広く適用できる。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように本発明のサービス情
報受信装置は、装置本体に装着された前記記憶媒体に記
憶されている条件情報が無効であるか否かを判別し、無
効であると判別した場合には、記憶媒体にサービス情報
の表示を禁止する命令を書き込み、この書き込まれた命
令に従って、サービス情報の表示を禁止するようにし
た。よって、記憶媒体の装着により有料のサービス情報
が受信可能なサービス情報受信装置において、命令を書
き込むことにより、記憶媒体を再使用することを不可能
にすることができ、これにより無効となった記憶媒体の
不正使用を防止して、この不正使用に対処したサービス
情報の供給システムの確立に貢献することができる。
【0070】また、前記条件情報が、前記有料のサービ
ス情報の表示を禁止する期限日時情報であり、この期限
日時情報が示す期限日時に達した場合に、記憶媒体にサ
ービス情報の表示を禁止する命令を書き込むことによ
り、期限日時を超えた有料のサービス情報の不正利用を
防止でき、また、事業者から利用者への課金処理の煩雑
さがなく課金処理可能なシステムを確立できる。さら
に、期限日時に至るまでの時々の期限消費量を算出し
て、これを随時記憶媒体に書き込み、この書き込まれた
期限消費量に基づいて、前記サービス情報の表示を禁止
する構成により、各記憶媒体ごとにサービス情報受信装
置側(利用者側)の有料のサービス情報の受信期間が管
理されることとなり、無効となった記憶媒体の不正利用
をより完全に防止することができる。
【0071】また、記憶媒体に記憶されている期限消費
量に基づく情報を表示する構成により、予め期限を告知
して利用者の便宜を図ることができるとともに、利用者
による記憶媒体の購入頻度を高めることもできる。加え
て、サービス情報の表示を禁止する命令を書き込む記憶
状態制御手段が、記憶媒体側に設けられている構成によ
り、長期に亙って使用するサービス情報受信装置の制御
負担を軽減して、その耐久性を向上させることができ
る。また、サービス情報の表示を禁止する命令が、記憶
媒体からの情報の読み出しを禁止する命令や記憶媒体へ
の情報の書き込みを禁止する命令であることにより、無
効となった記憶媒体を用いた有料のサービス情報の不正
利用を、確実かつ厳重に防止することができる。
【0072】また、本発明の記憶媒体は、サービス情報
受信装置の表示を許可するか禁止するかの制御のための
条件情報を記憶するとともに、この条件情報によるサー
ビス情報の表示を禁止する命令を書き込むための書込領
域が設けるようにした。よって、この記憶媒体を、その
装着により有料のサービス情報が受信可能な送受信シス
テムに用い、前記条件が無効となった時点で、前記命令
を書き込むことにより、記憶媒体を再使用することを不
可能にすることができる。よって、無効となった記憶媒
体の不正使用を防止して、この不正使用に対処したサー
ビス情報の供給システムの確立に大きく貢献することが
できる。また、サービス情報が得られる条件に対応した
課金が可能となり、これにより、利用者にとって利用料
金の支払い処理が簡略となるとともに、利用者側の支払
い滞納や有料のサービス情報の不正受信を防止できる。
【0073】さらに、前記条件情報が有料のサービス情
報の表示を禁止する期限日時情報であれば、この記憶媒
体を介して、期限日時に対応した料金徴収が可能とな
る。また、サービス情報受信装置と情報の授受を行う入
出力部と、この入出力部から入力される情報に基づき、
前記命令を前記書込領域に書き込む記憶状態制御手段と
が設けられている構成により、装置本体の仕様等に拘わ
りなく、前記命令を書き込むことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る装置を含む移動体
FM多重文字多重放送のシステム構成を示す概略説明図
である。
【図2】本実施の形態のサービス情報受信装置の平面図
である。
【図3】サービス情報受信装置の左側面図である。
【図4】サービス情報受信装置の右側面図である。
【図5】サービス情報受信装置の構成を示すブロック図
である。
【図6】サービス情報受信装置に使用するICカードの
構成を示すブロック図である。
【図7】同ICカードのEE−PROMの構成を示す説
明図である。
【図8】同EE−PROMのデータ格納領域の構成を示
す説明図である。
【図9】ICカードのマスクROMの構成を示す説明図
である。
【図10】サービス情報送信装置の構成を示すブロック
図である。
【図11】サービス情報の送信信号フォーマット図であ
る。
【図12】サービス情報受信装置の受信データメモリの
内容を示す説明図である。
【図13】サービス情報受信装置によるICカードに対
する処理内容を示すフローチャートである。
【図14】図13に続くフローチャートである。
【図15】期限消費期間演算処理の内容を示すフローチ
ャートである。
【図16】期間消費割合データ書き込み処理の内容を示
すフローチャートである。
【図17】期間残量割合表示処理の内容を示すフローチ
ャートである。
【図18】期間消費データ確認処理の内容を示すフロー
チャートである。
【図19】ICカード内のCPUの処理内容を示すフロ
ーチャートである。
【図20】同CPUの処理内容における1000番地で
の処理を示すフローチャートである。
【図21】同CPUの処理内容において2000番地の
データが1FFFに書き換えられ場合の処理を示すフロ
ーチャートである。
【図22】サービス情報受信装置による受信処理内容を
示すフローチャートである。
【図23】サービス情報受信装置における表示部の連絡
メッセージの表示例を示す説明図である。
【図24】サービス情報受信装置における表示部の有料
メッセージの表示例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 サービス情報受信装置 1A 装置本体 2 ICカード 3 FM放送局 5 キー入力部 6 表示部 30 FMラジオ部 40 サービス情報受信処理部 43 受信処理部 48 入力データメモリ 52 EE−PROM 54 CPU 70 サービス情報送信装置 73 送信処理部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信局から送信される有料のサービス情
    報を受信し表示するサービス情報受信装置において、 前記有料のサービス情報の表示を禁止する条件情報を記
    憶してなる記憶媒体を着脱可能とする装置本体と、 この装置本体に装着された前記記憶媒体に記憶されてい
    る条件情報が無効であるか否かを判別する判別手段と、 この判別手段により無効であると判別された場合に、前
    記記憶媒体に前記サービス情報の表示を禁止する命令を
    書き込む記憶状態制御手段と、 この記憶状態制御手段により書き込まれた命令に従っ
    て、前記サービス情報の表示を禁止する表示状態制御手
    段と、を備えることを特徴とするサービス情報受信装
    置。
  2. 【請求項2】 前記条件情報は、前記有料のサービス情
    報の表示を禁止する期限日時情報であり、 前記判別手段は、前記期限日時情報が示す期限日時に達
    したか否かを判別し、 前記記憶状態制御手段は、前記判別手段により達したと
    判別された場合に、前記記憶媒体に前記サービス情報の
    表示を禁止する命令を書き込むことを特徴とする請求項
    1記載のサービス情報受信装置。
  3. 【請求項3】 前記装置本体に装着された前記記憶媒体
    に記憶されている期限日時情報が示す期限日時に至るま
    での時々の期限消費量を算出する算出手段を備え、 前記記憶状態制御手段は、更に、前記算出手段により算
    出される期限消費量を随時前記記憶媒体に書き込む手段
    を備え、 前記表示状態制御手段は、更に、前記記憶状態制御手段
    により書き込まれた期限消費量に基づいて、前記サービ
    ス情報の表示を禁止する手段を備えることを特徴とする
    請求項1又は2記載のサービス情報受信装置。
  4. 【請求項4】 前記記憶媒体に記憶されている期限消費
    量に基づく情報を表示する表示手段を備えること特徴と
    する請求項1乃至3いずれかに記載のサービス情報受信
    装置。
  5. 【請求項5】 前記記憶状態制御手段は、前記記憶媒体
    側に設けられていることを特徴とする請求項1乃至4い
    ずれかに記載のサービス情報送受信装置。
  6. 【請求項6】 前記サービス情報の表示を禁止する命令
    は、前記記憶媒体からの情報の読み出しを禁止する命令
    であることを特徴とする請求項1乃至5いずれかに記載
    のサービス情報受信装置。
  7. 【請求項7】 前記サービス情報の表示を禁止する命令
    は、前記記憶媒体への情報の書き込みを禁止する命令を
    含むことを特徴とする請求項6記載のサービス情報送受
    信装置。
  8. 【請求項8】 送信局から送信される有料のサービス情
    報を受信し表示するサービス情報受信装置に着脱可能と
    されている記憶媒体であって、 前記サービス情報受信装置の表示を許可するか禁止する
    かの制御のための条件情報を記憶するとともに、この条
    件情報によるサービス情報の表示を禁止する命令を書き
    込むための書込領域が設けられていることを特徴とする
    記憶媒体。
  9. 【請求項9】 前記条件情報は、前記有料のサービス情
    報の表示を禁止する期限日時情報であり、 期限日時情報が示す期限日時に達した場合にサービス情
    報の表示を禁止する命令を書き込むことを特徴とする請
    求項8記載の記憶媒体。
  10. 【請求項10】 前記サービス情報受信装置と情報の授
    受を行う入出力部と、この入出力部から入力される情報
    に基づき、前記命令を前記書込領域に書き込む記憶状態
    制御手段とが設けられていることを特徴とする請求項8
    又は9記載の記憶媒体。
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