JP3698330B2 - サービス情報受信装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、FM多重放送による有料のサービス情報(選択呼出しサービスを含む)の受信に好適なサービス情報受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、FM放送電波に文字情報等のサービス情報を多重させて送信し、そのサービス情報を受信側に設けた表示手段に表示させるFM放送電波を媒体としたサービスが考えられている。このサービスは、いわゆる移動体FM文字多重放送とも称され、見えるラジオ(Visual Information Radio)として実用化されつつある。
【0003】
具体的には、送信側のFM放送局から通常のFM放送電波に文字や数字等の表示情報を多重化させた電波を送信し、受信側に設けた液晶ディスプレイ付きFMラジオにより前記電波を受信して、FM放送電波と文字や数字等の表示情報等とを分離し、表示情報を文字コードに変換して液晶ディスプレイに表示し利用者の視認に供するようにしたものである。これにより、利用者は例えば天気予報、交通情報等を文字により視認することが可能となる。この移動体FM文字多重放送においては、無料のサービス情報の提供の他、特定のサービス情報については有料化することが考えられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述した移動体FM文字多重放送における有料サービス情報を利用者に提供する場合、この移動体FM文字多重放送を営む事業者は何等かの方法で利用者から利用料金を徴収する必要がある。しかし、単純に事業者と利用者との間の料金月払い契約等で徴収しようとすると、利用者側の支払い滞納等が生じ易く、利用者の管理が煩雑になるという問題がある。
【0005】
また、利用者側にしてみれば、事業者又は金融機関等へ利用料金を支払いに行かなければばならず、利用者側の負担が大きいという問題がある。更に、移動体FM文字多重放送の場合、FM放送電波を利用する関係上支払い滞納の利用者のみサービス情報の提供を中止することは実際上困難である。
【0006】
そこで、本発明は、有料のサービス情報の放送を行う際に、利用者にとって利用料金の支払い処理が簡略であり、事業者にとって煩雑さを伴うことなく利用者を管理することのできるサービス情報受信装置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため本発明にあっては、送信源から送信される有料のサービス情報を受信し、表示手段にて表示するサービス情報受信装置において、前記サービス情報の受信制御情報を記憶してなる情報記憶媒体を脱着可能な装着部と、この装着部に装着された情報記憶媒体から前記受信制御情報を取得して記憶する記憶手段と、この記憶手段に記憶されている受信制御情報の有効無効を判別する判別手段と、この判別手段により前記記憶手段に記憶されている受信制御情報が有効と判別された場合にのみ、前記装着部に装着された前記情報記憶媒体からの前記受信制御情報の取得を禁止するとともに、前記有料のサービス情報を前記表示手段の表示に供する制御手段とを有している。
【0008】
また、本発明の他の構成にあっては、前記記憶手段に前記受信制御情報が取得されたことを示す情報を、前記情報記憶媒体に書き込む書込手段と、前記情報が書き込まれている情報記憶媒体からの前記受信制御情報の取得を禁止する制御手段と、更にを有している。
【0009】
【作用】
前記構成において、装着部に情報記憶媒体を装着すると、記憶手段はこの情報記憶媒体に記憶されているサービス情報の受信制御情報を取得して記憶する。これにより、サービス情報受信装置は、情報記憶媒体に記憶されている受信制御情報に基づき、有料のサービス情報を受信して表示することが可能となる。このとき、さらに情報記憶媒体が装着部に装着された場合には、制御手段はこの装着部に装着された情報記憶媒体からの受信制御情報の取得を禁止する。したがって、情報記憶媒体を予め販売することにより有料のサービス情報に対する課金を行うシステムを採用した場合において、既に記憶手段に記憶させた受信制御情報が無用となってしまうことがなく、ユーザーに無用な経済的負担を強いる不都合は未然に防止される。
【0010】
また、本発明の他の構成にあっては、記憶手段に受信制御情報が取得されて記憶されると、書込手段は、受信制御情報が取得されたことを示す情報を情報記憶媒体に書き込む。すると、制御手段は、書込手段により情報が書き込まれた情報記憶媒体からの前記受信制御情報の取得を禁止する。したがって、既に記憶手段に受信制御情報を取得されてしまっている情報記憶媒体から、再度受信制御情報が取得されることはない。
【実施例】
以下、本発明の実施例を詳細に説明する。図1は、本発明の一実施例を適用する移動体FM文字多重放送のシステム構成を示すものである。
【0011】
この移動体FM文字多重放送のシステムは、有料及び無料のサービス情報を多重化したFM放送電波を送信する事業者である送信源としてのFM放送局3と、このFM放送局3からのFM放送電波を受信する本実施例のサービス情報受信装置1と、このサービス情報受信装置1において、有料のサービス情報を受信する際に用いる情報記憶媒体であるICカード2の販売を行う、コンビニエンスストア等の販売店4とから構成され、この販売店4は前記FM放送局3と所定のカード売買契約等を交わしている。
【0012】
次に、前記サービス情報受信装置1について、図2から図5を参照して説明する。
【0013】
このサービス情報受信装置1には、図2に示すように、略直方体状の装置本体1Aの表面に、キー入力部5、及び表示手段としての表示部6が設けられている。キー入力部5には、文字削除キー7、機能選択キー8、ひらがな、カタカナ及び数字を選択する文字・数字選択キー9、絵文字キー10、“あ”〜“わ”のひらがな及び“1”〜“0”の数字を入力するひらがな・数字入力キー群11、放送電波のチューニングを行うチューニングキー12、ラジオ、サービス情報の切り替えキー13、情報メニューキー15、使用期限譲渡SW91、解除SW92、確認SW93、FM多重の番組選択、カーソル移動、実行、計算実行等を行うカーソルキー17、情報バンク、電話、計算、シークレット等のモードを選択するモードキー群18等が設けられている。
【0014】
前記サービス情報受信装置1の一方の側面には、図3に示すように、ステレオヘッドホン用ジャック19、音量調整ダイヤル20、電源スイッチ21が設けられている。前記サービス情報受信装置1の他方の側面には、図4に示すように、情報記憶媒体であるICカード2を装着するスロット22が設けられている。
【0015】
図5は、前記サービス情報受信装置1の構造を示すブロック図であり、FM放送電波を受信し対応する音声を発音するFMラジオ部30と、このFMラジオ部30により受信したFM放送電波に多重化されている有料、無料のサービス情報の受信に対する各種の処理を行うサービス情報受信部40とを有している。
【0016】
前記FMラジオ部30は、FM放送電波を受信するアンテナ31と、FM放送電波のチューニングを行うFMチューナ32と、FM信号の復調を行うFM復調器33と、復調されたFM信号をステレオ信号にするステレオ復調器34と、このステレオ復調器34の出力信号を増幅する一対のアンプ35a,35bと、アンプ35a,35bで増幅された信号を音声として出力する一対のスピーカ36a,36bとを具備している。前記ステレオヘッドホン用ジャック19にステレオヘッドホンを装着してFMステレオ放送を聴取することも勿論可能である。
【0017】
前記サービス情報受信部40は、前記FM復調器33に接続され、前記FMステレオ放送のL、R信号の変調度に対して多重信号の大きさ(レベル)を4〜10%まで変化するデジタル変調を行いFM放送電波に多重化されているサービス情報を分離するL−MSK(Level Controlled Minimam Shift Keying)復調器41と、誤り訂正復号器42と、分離されたサービス情報に対する各種の処理を行う受信処理部43とを有している。
【0018】
受信処理部43は、処理プログラムを格納したROMを内蔵しており、この処理プログラムに従って動作することにより、本実施例において制御手段及び書込手段を構成するものである。この受信処理部43に対して、記憶手段としてのE2−ROM44と、前記キー入力部5及び表示部6と、前記ICカード2に対する読取り書き込み処理を行うカード処理部45と、受信データ(受信情報)等を記憶する受信データメモリ47と、前記キー入力部5からの入力データ(入力情報)を記憶する入力データメモリ48と、受信処理部43の処理結果に応じて警報を発するブザー等の報音部49と、前記キー入力部5におけるチューニングキー12の操作に応じて前記FMチューナ32の受信チューニングを行う受信制御部55とが接続されている。
【0019】
図6は、前記ICカード2の構成を示すブロック図である。このICカード2は、サービス情報受信装置1とデータの授受を行うコネクタ51と、後述する有効期間相対値データ等を記憶するEE-PROM52と、暗号化受け渡し用のCPU53とから構成されている。
【0020】
図7(A)は、このICカード2におけるEE-PROM52のメモリエリア構造を示すものであり、有効期間相対値データ記憶領域52a、使用開始日データ書き込み領域52b、使用終了日データ書き込み領域52c、未使用フラグデータ書き込み領域52d、及び有料番組許可数データ記憶領域52eが設けられている。有効期間相対値データ記憶領域52aには、有効期間相対値データUDが予め記憶されており、この有効期間相対値データUDは、“日”を単位として1〜365のいずれかの相対有効期間を示す9ビットデータで構成され、例えば6ケ月であれば“182”を示すデータが、12ケ月であれば“365”を示すデータが、工場出荷時等において予め記憶されている。
【0021】
使用開始日データ書き込み領域52bには、後述する処理により使用開始年データSKYDと、使用開始月日データSKDDとが書き込まれる。使用開始年データSKYDは、1994年から2010年までを示す4ビットデータで書き込まれ、使用開始月日データSKDDは、1日から365日に対応する0〜364の9ビットデータで書き込まれる。したがって、例えば使用開始日が1994年12月31であるとすると、SKYDとして“1994”を示す4ビットデータが書き込まれ、SKDDとして12月31日に対応する“364”を示す9ビットデータが書き込まれることとなる。
【0022】
使用終了日データ書き込み領域52cにも、後述する処理により使用終了年データSSYDと、使用終了月日データSSDDとが、同様にして各々1994年から2010年までを示す4ビットデータと、1日から365日に対応する0〜364の9ビットデータで書き込まれる。更に、未使用フラグデータ書き込み領域52dにも、工場出荷時等において予め未使用を示すフラグMF=1が書き込まれており、このフラグMFは当該ICカード2の使用を開始した際に後述する処理により、使用済みを示すMF=0に書き換えられる。
【0023】
有料番組許可数データ記憶領域52eには、有料番組許可数データUBDが工場出荷時等において予め書き込まれており、この有料番組許可数データUBDは1番組〜3番組に対応する“1”〜“3”のいずれかの値からなる。この有料番組許可数データUBDと前記有効期間相対値データUDとは、当該ICカード2の種類及び販売価格に応じて異なり、販売価格の高いICカード2ほど、大きな値からなる。
【0024】
また、前記E2−ROM44には、図7(B)に示すように、本体譲渡終了日データ書き込み領域44aが設けられている。この本体譲渡終了日データ書き込み領域44aには、本体譲渡終了年データHJSYと、本体譲渡終了月日データHJSDとが、各々1994年から2010年までを示す4ビットデータと、1日から365日に対応する0〜364の9ビットデータとで書き込まれる。ここで、本体譲渡終了年データHJSYと、本体譲渡終了月日データHJSDとは、ICカード2からサービス情報受信装置1側に譲渡された有料放送を受信し得る期間の終了年と終了月日とを示すデータである。したがって、この両データHJSYとHJSDは、ICカード2を装着した後に書き込まれる性質のものであるが、後述する処理の都合上このサービス情報受信装置1の出荷時の年月日が本体譲渡終了年データHJSYと、本体譲渡終了月日データHJSDとして予め記憶されている。
【0025】
図8は、前記FM放送局3に配置されるサービス情報送信装置70を示すものであり、このサービス情報送信装置70は、送信部71と、多重化処理部72と、後述するような有料、無料のサービス情報を多重化処理部72に送り出す送信処理部73、及び現在年月日データを発生する計時部74を具備している。送信部71は、音声情報のステレオ変調を行うステレオ変調器75と、FM変調器76と、送信器77と、送信アンテナ78とを具備している。多重化処理部72は、符号化部82,82、多重化部79、誤り訂正付加器80、L−MSK変調器81を具備している。
【0026】
前記FM放送電波に多重化されるサービス情報の送信信号フォーマットについて図9を参照して説明する。サービス情報の送信情報は、年月日データHD、番組表データと、これに続くサービス情報である番組1〜番組Nの内容データとで構成され、これら一連のデータが繰り返し送信される。番組表データは、番組表であることを示すID(ID=HI)、番組総数BS、及び番組固有データで構成される。この番組固有データは、番組名BM、有料放送コードUH(“0”で無料を示し“1”で有料を示す)、見本番組有無コードMB(“0”で見本番組無しを示し“1”で見本番組有りを示す)で構成されている。
【0027】
また、番組1〜番組Nの各内容データは、番組内容を示すID(ID=NI)、各番組1〜番組N毎に異なる番号である番組番号BB、本番組内容の大きさを示すデータHO、見本番組の大きさを示すデータMO、及び番組内容データで構成されている。この番組内容データは、表示するサービス情報の内容である本番組内容と、このサービス情報の見本である見本番組内容とで構成されている。
【0028】
なお、図示は実データであり、実際は誤り訂正用のチェックサムや暗号化処理等を行って送信される。
【0029】
次に、前記サービス情報受信装置1の動作を図10以降に示したフローチャートに従って説明する。なお、フローにおいては、下記に示すデータ及びレジスタを用いている。
年月日データHD:前記使用終了年データSSYD及び使用終了日データSSDDと同様に、1994年から2010年までを示す4ビットデータと、1日から365日に対応する0〜364の9ビットデータとから構成される。
現在年データレジスタGYR:4ビット構成であって1994年から2010年までの現在年を格納する。
現在月日データレジスタGDR:9ビット構成であって、1日から365日に対応する0〜364の現在月日を格納する。
(なお、GRにより、GYR及びGDRの両レジスタを示す。)
日付演算レジスタHZR:使用終了日を演算する際の途中データを格納する。
番組許可演算レジスタBZR:番組許可数を演算する際の途中データを格納する。
許可番組番号レジスタKBR1
KBR2
KBR3
KBR4:KBR1〜3は有料視認することに決めた番組番号を格納し、KBR4は常時“0”を格納する。
インクリメントレジスタNR:KBR1〜4を指定するための値を格納する。
【0030】
すなわち、サービス情報受信装置1内の受信処理部43は、電源スイッチ21の投入に伴って図10及び図11に示した一連のフローに従って動作を開始し、多重放送年月日データHDの受信を監視する(SA1)。そして、多重放送年月日データHDが受信されると、この多重放送年月日データHDをGRに格納する。ここで、GRは前記のようにGYR及びGDRの両レジスタを示すことから、この受信した年月日データHDのうち、4ビットの現在年データを現在年データレジスタGYRに格納し、9ビットの現在月日データを現在月日データレジスタGDRに格納する(SA2)。
【0031】
次に、E2−ROM44の本体譲渡終了日データ書き込み領域44aに書き込まれている本体譲渡終了年データHJSYと、GYRに格納されている現在年データとを比較し、HJSY<GYRであるか否かを判別する(SA3)。この本体譲渡終了年データHJSYは、図11のSA25において後述するように、ICカード2からサービス情報受信装置1側(以下、装置本体側という)に譲渡された有料放送を受信し得る有効期間の終了年を示している。したがって、SA3の判別の結果、HJSY<GYRの関係にあれば、ICカード2から装置本体側に譲渡された有料放送を受信し得る譲渡有効期間の終了年を過ぎており、この場合にはSA4,SA5の判別を行うことなく、SA6に進む。また、HJSY<GYRの関係にないのであれば、更に本体譲渡終了年データHJSYとGYRに格納されている現在年データとが等しいか否かを判別する(SA4)。この判別の結果、HJSY≠GYRであれば、譲渡有効期限の終了年前であり、現時点は譲渡有効期限内であることが明らかであり、よって、後述するSA9〜SA11の処理を行った後有料放送受信モードを設定する(SA12)。
【0032】
しかし、HJSY=GYRであって、譲渡終了年データと現在年データとが一致している場合には、さらに、本体譲渡終了日データ書き込み領域44aに書き込まれている本体譲渡終了月日データHJSDとGDRに格納されている現在日データとを比較する(SA5)。この本体譲渡終了月日データHJSDも、図11のSA25において後述するように、ICカード2側から装置本体側に譲渡された有料放送を受信し得る譲渡有効期間の終了月日を示している。したがって、SA5の判別の結果HJSD≦GDRであれば、既に譲渡有効期間を過ぎており、この場合にはSA6に進む。しかし、HJSD>GDRであれば、本体譲渡終了日前であることから、後述するSA9〜SA11の処理を実行した後、有料放送受信モードを設定する(SA12)。
【0033】
ここで、このサービス情報受信装置1を購入後本日初めて使用したのであれば、前述のように、E2−ROM44の本体譲渡終了日データ書き込み領域44aには、当該サービス情報受信装置1の出荷時の年月日が本体譲渡終了年データHJSYと、本体譲渡終了月日データHJSDとして予め記憶されている。そして、出荷時の年月日は、ユーザーがこのサービス情報受信装置1の使用を開始する時点よりも必ず前である。したがって、このサービス情報受信装置1の使用を開始した時点においては、SA3→SA6又はSA3→SA4→SA5→SA6と進むこととなる。そして、このSA6では、使用期限譲渡SW91が押されたか否かを判別して、押されない場合には、非有料放送受信モードを設定する(SA8)。また、譲渡有効期限は過ぎているが使用期限譲渡SW91が押された場合には、ICカード2がスロット22に装着されているか否かを判別して(SA7)、装着されていない場合には、非有料放送受信モードを設定する(SA8)。つまり、本日が、E2−ROM44の本体譲渡終了日データ書き込み領域44aに書き込まれている本体譲渡終了日より前であって、譲渡有効期限内であれば、ICカード2の装着の有無に拘わらず有料放送受信モードを設定し(SA12)、譲渡有効期限を過ぎている場合には、使用期限譲渡SW91が押されない場合、あるいは使用期限譲渡SW91が押されてもICカード2が装着されていない場合に、非有料放送受信モードを設定する(SA8)。
【0034】
また、譲渡有効期限は過ぎているが、使用期限譲渡SW91が押され且つICカード2が装着されている場合、つまりSA7の判別がYESである場合には、該SA7から図11のSA13に進み、MF=1であるか否かを判別する。この判別の結果、MF=0であれば、装着されているICカード2は既に使用済みのものである。よって、「これは使用済みの電子カードです。新しいカードをご使用下さい。」とLCD(表示部6)に表示する(SA29)。引き続き、5秒間タイマー処理(SA30)を行ってこの表示を5秒間継続し、しかる後に非有料放送受信モードを設定する(SA31)。
【0035】
つまり、使用期限譲渡SW91が押され且つICカード2が装着されている場合であっても、前記譲渡有効期限を過ぎており且つICカード2が使用済みのものであれば、非有料放送受信モードを設定する。また、この非有料放送受信モードの設定に際して、前記表示(SA29)を行うことにより、有料放送受信モードが設定されない理由を明示して、サービス情報受信装置1が故障したとの誤解やICカード2が不良であるとの誤解の発生を未然に防止するとともに、ユーザーにICカード2の購入を促すことができる。
【0036】
他方、SA13の判別の結果、MF=1であれば、装着されているICカード2は未使用のものであり、この日が当該ICカード2の使用開始日である。したがって、GYRに格納されている現在年データを、使用開始年データSKYDとして、EE-PROM52の使用開始日データ書き込み領域52bに書き込むとともに、GDRに格納されている現在月日データを、使用開始月日データSKDDとして、同使用開始日データ書き込み領域52bに書き込む(SA14)。
【0037】
次に、EEPROM52の有効期間相対値データ記憶領域52aから、有効期間相対値データUDを読み取って、この有効期間相対値データUDとGDRに格納されている現在月日データを加算し、その値を日付演算レジスタHZRに格納する(SA15)。引き続き、HZRの値が364以下であるか否かを判別する(SA16)。ここで、HZRの値が364以下であれば、“年”の値を繰り上げなくても、現在年と、現在月日+有効期間相対値データとで、使用終了日を示すことができる。よって、この場合にはGYRに格納されている現在年データをそのまま、使用終了年データSSYDとして、使用終了日データ書き込み領域52cに書き込むとともに(SA17)、HZRに格納されている“現在月日+有効期間相対値データ”を使用終了月日データSSDDとして、同使用終了日データ書き込み領域52cに書き込む(SA18)。
【0038】
しかる後に、SSYDとSSDDとで示される当該ICカード2の使用終了日をLCD(表示部6)に表示する(SA21)。したがって、ユーザーはこの表示部6の表示を視認することにより、本日装着した6ケ月、12ケ月等の相対有効期間を有するICカード2の実際の使用終了日を認識することができる。
【0039】
しかし、SA16での判別の結果、HZRの値が364を超える場合には、“年”の値を繰り上げなければ、1日から365日に対応する0〜364の数値で使用終了日を表すことができない。そこで、GYRに格納されている現在年データの値をインクリメントして、このインクリメントした値を使用終了年データSSYDとして、使用終了日データ書き込み領域52cに書き込む(SA19)。引き続き、HZRに格納されている“現在月日+有効期間相対値データ”から364を減じて、その値を使用終了月日データSSDDとして、同使用終了日データ書き込み領域52cに書き込む(SA20)。
【0040】
しかる後に、前述したSA21の処理を行い、さらに確認SW93と解除SW92とのいずれかが押されるまでSA21〜SA23のループを繰り返して、待機状態を維持する。このループを繰り返している待機中に、ユーザーにより解除SW92が押されると、非有料放送受信モードを設定し(SA24)、しかる後にSA1に戻る。
【0041】
しかし、解除SW92が押されることなく確認SW93が押された場合には、SSYDの値とSSDDの値とを、本体譲渡終了年データHJSYと本体譲渡終了月日データHJSDとして、E2−ROM44の本体譲渡終了日データ書き込み領域44aに書き込む(SA25)。また、SA25に続くSA26では、ICカード2の有効期間が全て装置本体に譲渡されて、当該ICカード2が使用済みとなったことから、EE-PROM52の未使用フラグデータ書き込み領域52dにMF=0を書き込む(SA26)。さらに、ICカード2から有効期間が装置本体に譲渡されたことから、有料放送受信モードを設定するとともに(SA27)、後述する有料番組受信設定処理(SA28)を実行して、SA1に戻る。
【0042】
すなわち、SA25の処理が実行されることにより、本日スロット22に装着したICカード2の有効期間が全て装置本体側に譲渡されたこととなる。よって、SA1からの処理が繰り返し実行された際に、有効期間が終了するまでは、SA3がNOとなるとともに、SA4又はSA5がNOとなってSA9に進み、使用期限譲渡SW91が押されると否とに拘わらず、有料放送受信モード(SA12)が設定され続けられる。
【0043】
このとき、ユーザーが使用期限譲渡SW91を押したとすると、SA9からSA10に進み、「まだ、使用期限内ですので、使用期限の終了後、使用期限譲渡を行って下さい」をLCD(表示部6)に表示する。引き続き5秒間タイマー処理を行って(SA11)、この表示を5秒間継続した後、前述した有料放送受信モードを設定する(SA12)。したがって、この表示によりユーザーは、未だ装置本体に譲渡されている使用期限内であって、支障なく有料放送を受信できることを知ることができる。
【0044】
また、SA12の処理を行った後はSA1に戻ることから、このように装置本体側の譲渡された使用期限が満了する前に、使用期間譲渡SW91を押しても、前述のSA25の処理が実行されることはなく、このSA25の処理は禁止される。したがって、装置本体側に譲渡された使用期限が満了する前に、未使用のICカード2をスロット22に装着して使用期間譲渡SW91を押してしまった場合であっても、ICカード2の有効期間が装置本体に譲渡されてしまうことはない。よって、予め装置本体側に譲渡されている有効期間が無駄になってしまう不都合を防止して、かかる操作によってユーザーが不利益を被る不都合を未然に防止することができる。
【0045】
他方、受信処理部43は、以上の図10及び図11に示す処理とともに、図12に示す処理を並行して実行する。すなわち、番組表を示すIDであるHIの受信を監視し(SC1)、HIを受信したならば番組表データを取り込んで(SC2)、後述する番組選択画面作成処理(SC3)を実行する。しかる後、番組内容データを取り込んで(SC4)、後述する番組選択操作処理(SC5)を実行した後、SC1に戻る。
【0046】
前記番組選択画面作成処理(SC3)は、図13に示すフローに従って行われ、表項目、枠を描画した後(SD1)、BM1〜Nの番組名を表示する(SD2)。このSD1及びSD2の処理により、図16(A)に示すように表示部6には、「番組名」「有料」「見本番組」の表項目とともに枠が表示される。引き続き、有料放送コードUH=1である番組の「有料」欄に「〇」を描画するとともに(SD3)、見本番組有無コードMB=1である番組の「見本番組」欄に「〇」を描画する(SD4)。したがって、例えば受信信号が下記及び図9に示したデータを有しているとすると、以上の処理により図16(A)に示すように、「番組名」欄には「番組あ」〜「番組え」が表示され、「有料」欄には「番組い」〜「番組え」に対応して「〇」が表示され、「見本番組」欄には「番組う」及び「番組え」に対応して「〇」が表示されることとなる。
【0047】
BS=4
BM=番組あ、UH=0,MB=0,BB=1
BM=番組い、UH=1,MB=0,BB=2
BM=番組う、UH=1,MB=1,BB=3
BM=番組え、UH=1,MB=1,BB=4
また、SD5では、有料放送受信モードであるか否かを判別し、該モードでない場合には、有料放送コードUH=1の番組の「有料」欄を網掛けするとともに(SD6)、UH=1かつ見本番組有無コードMB=0の番組の「番組名」欄を網掛けする(SD7)。このSD6及びSD7の処理により、図16(A)に例示するように、「番組い」の「番組名」欄及び「番組い」〜「番組え」の「有料」欄に網掛けが表示される。つまり、「番組名」欄の網掛けにより、見本番組のない有料番組であることが示されるとともに、「有料」欄の網掛けにより、表示不可能な有料番組であることが示される。
【0048】
しかし、有料放送受信モードである場合には、SD5からSD8に進み、有料放送コードUH=1の番組の「有料」欄を網掛けする。次に、NRに“1”をセットした後(SD9)、このNRの示すKBRの値の「有料」欄の網掛けを消す(SD10)。ここで、許可番組番号レジスタKBRは、前述のようにKBR1〜4で構成され、KBR1〜3には、後述する処理により有料視認することに決めた番組番号(本例の場合2〜4のいずれか)が格納される。このとき有料視認することを決めた番組番号はKBR1から順に格納され、また、KBR4は常時“0”が格納されている。
【0049】
そこで、先ずSD9では、NR=1をセットして、続くSD10でKBR1の値に対応する番組番号の「有料」欄の網掛けを消し、これにより当該番組番号の番組が有料視認として選択されていることを示す。次に、このKBR1の値の番組の見本番組有無コードMB=1であるか否かを判別し(SD11)、MB=1であって見本番組がある場合には、同番組に対応する「見本番組」欄を網掛けする(SD12)。これにより、この番組は有料視認として選択されているから、見本番組の視認は不要であることを示す。引き続き、NRをインクリメントした後(SD13)、このインクリメントしたNRの示すKBRの値が“0”であるか否かを判別し(SD14)、“0”でない場合にはSD10に戻り、“0”である場合には、この番組選択画面作成処理を終了する。
【0050】
したがって、例えばKBR1〜3の全てに番組番号が格納されている場合には、SD10〜SD14のループが3回繰り返されることとなり、NR=4となったとき、KBR4は常に“0”であることからSD14からストップ処理に進むこととなる。また、例えば“MB2=番組い”と“MB4=番組え”(この“MB4=番組え”は見本番組有)とが予め選択されている場合には、前記ループが2回繰り返され、図16(B)に示すように、「3.番組う」の「有料」欄に網掛けが残り、「4.番組え」の「見本番組」欄に網掛けが付される。つまり、「有料」欄の網掛けにより選択されていない有料番組であることが示されるとともに、「見本番組」欄の網掛けにより当該有料番組が選択されていて、見本番組の視認は不可能であることが示される。
【0051】
一方、前記有料番組受信設定処理(図11SA28)は、図14に示すフローに従って行われ、表項目、枠を描画した後(SE1)、BM1〜Nの番組名を表示し(SE2)、さらに有料放送コードUH=0(無料)の「番組名」「設定」欄を網掛けする(SE3)。このSE1〜SE3の処理により、図16(C)に示すように表示部6には、「番組名」「設定」の表項目及び枠が表示され、「番組名」欄に「番組あ」〜「番組え」が表示されるとともに、無料番組である「番組あ」に網掛けが表示される。これにより、選択対象となる有料番組の「番組い」〜「番組え」が網掛けのない状態となって明瞭化する。
【0052】
次に、番組許可演算レジスタBZRに有料番組許可数データUBDの値(1〜3のいずれか)を格納し(SE4)、NRに初期値“1”をセットした後(SE5)、SW1〜9が押されたか否かを判別する(SE6)。ここで、SW1〜9とは、図2に示した文字・数字選択キー9が数字選択の状態である場合における、ひらがな・数字入力キー群11の“1”〜“9”に対応するキーである。そして、これらSW1〜9のいずれかが押されたならば、押されたSW番号は番組総数BS(本例では、前記のようにBS=4)以下か否かを判別し(SE7)、BS以下でない場合にはSE6に戻る。また、BS以下である場合には、SW番号と同じ番組番号の有料放送コードUHが“1”であるか否かを判別する(SE8)。
【0053】
そして、UH=0であって無料であればSE6に戻り、UH=1であって有料であれば、上記番組つまりSW番号と同じ番組番号の番組の「設定」欄に「〇」を描画する(SE9)。さらに、NRの示すKBRに押されたSW番号を格納し(SE10)、BZRをディクリメントした後(SE11)、BZR=0となっているか否かを判別する(SE12)。そして、BZR≠0であれば、NRをインクリメントして(SE13)、SE6に戻り、BZR=0となるまでSE6〜SE13のループを繰り返し、BZR=0となった時点でこの有料番組受信設定処理を終了する。したがって、例えば有料番組許可数データUBDが“2”であり、SW2とSW4とを順次押したとすると、SE9の処理により図16(C)に示すように、「番組い」と「番組え」の「設定」欄に「〇」が表示され、SE10の処理によりKBR1=2、KBR2=4となり、かつ、KBR3=0、KBR4=0のままであるとともに、BZR=2−1−1=0となって、この有料番組受信設定処理を終了する。
【0054】
また、このとき同図に示すように「設定可能番組数」の値が表示され、この「設定可能番組数」の値は、本例の場合2→1→0と変化してその値を減少させつつ、順次設定可能な番組数を示す。よって、これを視認することにより、設定可能な番組数を認識しつつ設定操作を行うことができる。
【0055】
前記番組選択操作処理(SC5)は、図15に示すフローに従って行われる。すなわち、前述のSW1〜9が押されたか否かを判別し(SF1)、これらSW1〜9のいずれかが押されたならば、さらに押されたSW番号は番組総数BS以下か否かを判別する(SF2)。BS以下である場合には、SW番号と同じ番組番号の有料放送コードUHが“0”であるか否かを判別し(SF3)、UH=0であって無料であれば、即時に上記番組の本番組内容データを表示処理する(SF4)。このSF4の処理により、受信データメモリ47に記憶されている無料番組(本例では「番組あ」)の本番組内容が読み出され、表示部6に表示される。
【0056】
また、SF3での判別の結果、UH=1であって有料番組である場合には、有料放送受信モードであるか否かを判別し(SF5)、有料放送受信モードである場合には、NRに“1”をセットする(SF6)。次に、NRの示すKBRの値は押されたSWと同じであるか否かを判別し(SF7)、同じであれば上記番組の本番組内容データを表示処理する(SF8)。しかし、同じでない場合には、NRをインクリメントした後(SF9)、NRの示すKBRの値が“0”か否かを判別し(SF10)、“0”でなければSF7に戻り、“0”であればSF11に進む。
【0057】
すなわち、図14をもって前述した有料番組受信設定処理において操作したSWと同一番号のSWを操作すると、SF7において必ずNRの示すKBRの値が押されたSW番号と同じとなる。つまり、図14の有料番組受信設定処理おける例では、SW2とSW4とを順次押し、前記SC5の処理によりKBR1=2、KBR2=4であり、かつ、KBR3=0、KBR4=0がセットされている。したがって、この番組選択操作処理中において、SW2を操作すると、NR=1の時点で、NR=1が示すKBR1が“2”であることとなって、SF7でSW2の番号とKBR1の値“2”とが同じとなる。よって、SF8では、番組番号2である「番組い」の番組内容を表示部6に表示させる。
【0058】
また、この番組選択操作処理中において、SW4を操作すると、NR=2の時点で、NR=2が示すKBR2が“4”であることとなって、SF7でSW4の番号とKBR2の値“4”とが同じとなる。よって、SF8では、番組番号4である「番組え」の番組内容を表示部6に表示させる。よって、このように番組選択操作処理中において、有料番組受信設定処理時と同じ番号のSWを操作することにより、予め視認することを決定した有料番組の内容を視認することができる。
【0059】
なお、本例においては前述のように、KBR3=0、KBR4=0がセットされていることから、NR=3となった時点で、NR=3が示すKBR3=0であることにより、SF10からSF11に進む。しかし、KBR3にもある番組番号が格納されている場合であっても、KBR4に常時“0”が格納されていることから、NR=4となった時点でSF10からSF11に進むこととなる。
【0060】
そして、NRの示すKBRの値=0であって有料番組受信設定処理時と異なる番号のSWを操作した場合、及び無料放送受信モードである場合に、SF5及びSF10に続くSF11では、SW番号と同じ番組番号の見本番組有無コードMB=1であるか否かを判別し(SF11)、MB=0であって見本番組がない場合にはこの番組選択操作処理を終了し、MB=1であって見本番組がある場合には、上記番組の見本番組内容データを表示処理する(SF12)。
【0061】
したがって、有料番組受信設定処理時と異なる番号のSWを操作することにより、番組選択していない他の有料番組に見本番組があれば、これを自由に視認することができるとともに、ICカード2から装置本体に譲渡された有効期間が終了している場合には、番組総数BS以内の番号のSWを操作して、見本番組があれば、これを自由に視認することができる。
【0062】
なお、実施例においては情報記憶媒体としてICカードを示したが、これに限ることなく、他の媒体を用いてもよい。また、本発明は、移動体FM多重放送のシステムに適用する他、無線通信を利用するページングシステム等や、各種の通信、放送に幅広く適用できることは勿論である。
【0063】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、装着部に装着された情報記憶媒体から受信制御情報を取得して記憶させるとともに、この記憶手段に記憶されている受信制御情報の有効無効を判別し、有効と判別した場合にのみ、装着部に装着された情報記憶媒体からの受信制御情報の取得を禁止するようにした。したがって、情報記憶媒体を販売することにより有料のサービス情報に対する課金を行うシステムを採用した場合において、予め記憶手段に記憶させた受信制御情報が無用となってしまうことがなく、ユーザーに無用な経済的負担を強いる不都合を未然に防止することができる。
【0064】
た、無効である場合には情報記憶媒体からの受信制御情報を取得して記憶し、これによりサービス情報の表示を支障なく開始、あるいは継続することができる。このとき、有効と判別した場合には、その旨を報知することにより、現時点の記憶手段の記憶状態により支障なくサービス情報の表示が可能であることを告知することができる。また、この報知を記憶手段に受信制御情報を記憶させるための操作が行われたとき行うことにより、なぜ記憶手段に受信制御情報が記憶されないかを適時的に認識させることができる。
【0065】
また、本発明は、記憶手段に受信制御情報が取得されたことを示す情報を、当該情報記憶媒体に書き込み、この情報が書き込まれている情報記憶媒体からの受信制御情報の取得を禁止するようにした。よって、情報記憶媒体の再使用を未然に防止することができ、これによって適正な課金が可能となる。また、受信制御情報の取得を禁止したとき、その旨を報知することにより、受信制御情報が取得されない状態が故障等によるものではなく、既に使用済みの情報記憶媒体を用いていることに起因することを知らしめることができる。
【0066】
また、前記各報知を表示手段を用いて行うことにより、本来サービス情報の表示に用いられる表示手段を有効に利用して報知を行うことができるとともに、表示により、新たな情報記憶媒体の購入を促進することもできる。さらに、記憶手段に記憶されている受信制御情報の有効無効を判別し、無効と判別した場合には、前記有料のサービス情報の表示を禁止することにより、情報記憶媒体から記憶手段に譲渡した受信制御情報に基づく課金体制、延いては情報記憶媒体の種類に応じた課金を行う体制を確立し得る。また、受信制御情報が、前記有料のサービス情報の受信有効期間を示す情報であることにより、各期間に応じて金額で情報記憶媒体を販売して、期間に応じた料金徴収を行うことができる。加えて、記憶手段に記憶された受信有効期間の終了日を表示することにより、サービス情報の表示が不可能となる時点を予めユーザーに知らせて、ユーザーにおいてサービス情報の視認が不意に不可能となることを未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例が用いられる移動体FM多重文字多重放送のシステム構成を示す概略説明図である。
【図2】本実施例のサービス情報受信装置の平面図である。
【図3】同サービス情報受信装置の左側面図である。
【図4】同サービス情報受信装置の右側面図である。
【図5】同サービス情報受信装置の構成を示すブロック図である。
【図6】本実施例のサービス情報受信装置に使用するICカードの構成を示すブロック図である。
【図7】(A)はICカードのEE-PROMの構成を示す説明図、(B)はE2−ROMの構成を示す説明図である。
【図8】本実施例のサービス情報送信装置の構成を示すブロック図である。
【図9】サービス情報の送信信号フォーマット図である。
【図10】本実施例のサービス情報受信装置の処理内容の一部を示すフローチャートである。
【図11】図10に続くフローチャートである。
【図12】本実施例のサービス情報受信装置の処理内容の一部を示すフローチャートである。
【図13】番組選択画面作成処理の内容を示すフローチャートである。
【図14】有料番組受信設定処理の内容を示すフローチャートである。
【図15】番組選択操作処理の内容を示すフローチャートである。
【図16】本実施例の表示例を示す図である。
【符号の説明】
1 サービス情報受信装置
1A 装置本体
2 ICカード
3 FM放送局
5 キー入力部
6 表示部
30 FMラジオ部
40 サービス情報受信部
43 受信処理部
44 E2−ROM
44a 本体譲渡終了日データ書き込み領域
52 EE-PROM
52b 使用開始日データ書き込み領域
53 暗号化受け渡し用CPU
70 サービス情報送信装置

Claims (9)

  1. 送信源から送信される有料のサービス情報を受信し、表示手段にて表示するサービス情報受信装置において、
    前記サービス情報の受信制御情報を記憶してなる情報記憶媒体を脱着可能な装着部と、
    この装着部に装着された情報記憶媒体から前記受信制御情報を取得して記憶する記憶手段と、
    この記憶手段に記憶されている受信制御情報の有効無効を判別する判別手段と、
    この判別手段により前記記憶手段に記憶されている受信制御情報が有効と判別された場合にのみ、前記装着部に装着された前記情報記憶媒体からの前記受信制御情報の取得を禁止するとともに前記有料のサービス情報を前記表示手段の表示に供する制御手段と、
    を有することを特徴とするサービス情報受信装置。
  2. 前記制御手段が前記記憶手段に記憶されている受信制御情報を有効と判別した場合には、その旨を報知する報知手段を有することを特徴とする請求項1記載のサービス情報受信装置。
  3. 前記記憶手段は、所定の操作に応答して前記情報記憶媒体から前記受信制御情報を取得して記憶し、前記報知手段は、この記憶手段に記憶されている受信制御情報が有効と判別されている場合において、前記所定の操作が行われたとき、前記報知を行うことを特徴とする請求項記載のサービス情報受信装置。
  4. 記記憶手段に前記受信制御情報が取得されたことを示す情報を、前記情報記憶媒体に書き込む書込手段を更に有し、
    前記制御手段は、前記情報が書き込まれている情報記憶媒体からの前記受信制御情報の取得を更に禁止することを特徴とする請求項1記載のサービス情報受信装置。
  5. 前記書込手段により前記情報が書き込まれている情報記憶媒体からの前記受信制御情報の取得を禁止したとき、その旨を報知する報知手段を有することを特徴とする請求項記載のサービス情報受信装置。
  6. 前記記憶手段は、所定の操作に応答して前記情報記憶媒体から前記受信制御情報を取得して記憶し、前記報知手段は、前記書込手段により前記情報が書き込まれている場合において、前記所定の操作が行われたとき、前記報知を行うことを特徴とする請求項記載のサービス情報受信装置。
  7. 前記報知手段は、前記表示手段にその旨を表示することを特徴とする請求項2、3、5、又は6記載のサービス情報受信装置。
  8. 前記受信制御情報は、前記有料のサービス情報の受信有効期間を示す情報であることを特徴とする請求項1乃至いずれかに記載のサービス情報受信装置。
  9. 前記制御手段は、前記記憶手段に記憶された受信有効期間の終了日を、前記表示手段の表示に供することを特徴とする請求項記載のサービス情報受信装置。
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