JP3610624B2 - サービス情報受信装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、FM多重放送による有料のサービス情報(選択呼出しサービスを含む)の受信に好適なサービス情報受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、FM放送電波に文字情報等のサービス情報を多重させて送信し、そのサービス情報を受信側に設けた表示手段に表示させるFM放送電波を媒体としたサービスが考えられている。このサービスは、いわゆる移動体FM文字多重放送とも称され、見えるラジオ(Visual Information Radio)として実用化されつつある。
【0003】
具体的には、送信側のFM放送局から通常のFM放送電波に文字や数字等の表示情報を多重化させた電波を送信し、受信側に設けた液晶ディスプレイ付きFMラジオにより前記電波を受信して、FM放送電波と文字や数字等の表示情報等とを分離し、表示情報を文字コードに変換して液晶ディスプレイに表示し利用者の視認に供するようにしたものである。これにより、利用者は例えば天気予報、交通情報等を文字により視認することが可能となる。この移動体FM文字多重放送においては、無料のサービス情報の提供の他、特定のサービス情報については有料化することが考えられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述した移動体FM文字多重放送における有料サービス情報を利用者に提供する場合、この移動体FM文字多重放送を営む事業者は何等かの方法で利用者から利用料金を徴収する必要がある。しかし、単純に事業者と利用者との間の料金月払い契約等で徴収しようとすると、利用者側の支払い滞納等が生じ易く、利用者の管理が煩雑になるという問題がある。
【0005】
また、利用者側にしてみれば、事業者又は金融機関等へ利用料金を支払いに行かなければばならず、利用者側の負担が大きいという問題がある。更に、移動体FM文字多重放送の場合、FM放送電波を利用する関係上支払い滞納の利用者のみサービス情報の提供を中止することは実際上困難である。
【0006】
そこで、本発明は、有料のサービス情報の放送を行う際に、利用者にとって利用料金の支払い処理が簡略であり、事業者にとって煩雑さを伴うことなく利用者を管理することのできるサービス情報受信装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため本発明にあっては、送信源から送信される有料のサービス情報を受信して、表示するサービス情報受信装置において、前記有料のサービス情報の受信を可能にする期間を示す有効期間データを記憶してなる情報記憶媒体を脱着可能な装着部と、前記有効期間データが示す期間の少なくとも一部を日単位で指定する指定手段と、この指定手段により指定された期間を、前記情報記憶媒体に記憶されている有効期間データから減算する減算手段と、現在月日に、前記指定手段により指定された期間を加算して、前記有料のサービス情報を受信し得る期間の終了日である使用終了日を演算する演算手段と、この演算手段により演算された使用終了日を記憶する記憶手段と、現在月日と前記記憶手段に記憶された前記使用終了日とを比較し、該使用終了日まで、前記有料のサービス情報を表示に供する制御手段とを有している。
【0009】
【作用】
前記構成のサービス情報受信装置において、装着部に情報記憶媒体が装着されている状態で、指定手段により有効期間データが示す期間の少なくとも一部を指定すると、記憶手段は、演算された有料のサービス情報を受信し得る期間の終了日である使用終了日を記憶する。したがって、情報記憶媒体に記憶されている有効期間データを任意の範囲で指定して、任意の使用終了日を記憶手段に記憶させることが可能となり、また情報記憶媒体に残存している有効期間データが示す期間に基づく使用終了日を他のサービス情報受信装置の記憶手段に記憶させることも可能となる。
【0010】
そして、このように記憶手段に使用終了日が記憶されると、この記憶された使用終了日に基づき、制御手段は有料のサービス情報を表示に供する。したがって、単一の情報記憶媒体に記憶されている有効期間データの任意の範囲を、複数のサービス情報受信装置に取得させて各々の記憶手段に記憶させることにより、単一の情報記憶媒体を用いて、複数のサービス情報受信装置が、有料のサービス情報を表示することが可能となる。
【0013】
【実施例】
以下、本発明の実施例を詳細に説明する。図1は、本発明の一実施例を適用する移動体FM文字多重放送のシステム構成を示すものである。
【0014】
この移動体FM文字多重放送のシステムは、有料及び無料のサービス情報を多重化したFM放送電波を送信する事業者である送信源としてのFM放送局3と、このFM放送局3からのFM放送電波を受信する本実施例のサービス情報受信装置1と、このサービス情報受信装置1において、有料のサービス情報を受信する際に用いる情報記憶媒体であるICカード2の販売を行う、コンビニエンスストア等の販売店4とから構成され、この販売店4は前記FM放送局3と所定のカード売買契約等を交わしている。
【0015】
次に、前記サービス情報受信装置1について、図2から図5を参照して説明する。
【0016】
このサービス情報受信装置1には、図2に示すように、略直方体状の装置本体1Aの表面に、キー入力部5、及びサービス情報を表示するのみならず操作情報を表示する操作指示手段としても機能する表示部6が設けられている。キー入力部5には、文字削除キー7、機能選択キー8、ひらがな、カタカナ及び数字を選択する文字・数字選択キー9、絵文字キー10、“あ”〜“わ”のひらがな及び“1”〜“0”の数字を入力するひらがな・数字入力キー群11、放送電波のチューニングを行うチューニングキー12、ラジオ、サービス情報の切り替えキー13、情報メニューキー15、譲渡設定SW91、期限減少SW92、確定SW93、FM多重の番組選択、カーソル移動、実行、計算実行等を行うカーソルキー17、情報バンク、電話、計算、シークレット等のモードを選択するモードキー群18等が設けられている。
【0017】
前記サービス情報受信装置1の一方の側面には、図3に示すように、ステレオヘッドホン用ジャック19、音量調整ダイヤル20、電源スイッチ21が設けられている。前記サービス情報受信装置1の他方の側面には、図4に示すように、情報記憶媒体であるICカード2を装着するスロット22が設けられている。
【0018】
図5は、前記サービス情報受信装置1の構造を示すブロック図であり、FM放送電波を受信し対応する音声を発音するFMラジオ部30と、このFMラジオ部30により受信したFM放送電波に多重化されている有料、無料のサービス情報の受信に対する各種の処理を行うサービス情報受信部40とを有している。
【0019】
前記FMラジオ部30は、FM放送電波を受信するアンテナ31と、FM放送電波のチューニングを行うFMチューナ32と、FM信号の復調を行うFM復調器33と、復調されたFM信号をステレオ信号にするステレオ復調器34と、このステレオ復調器34の出力信号を増幅する一対のアンプ35a,35bと、アンプ35a,35bで増幅された信号を音声として出力する一対のスピーカ36a,36bとを具備している。前記ステレオヘッドホン用ジャック19にステレオヘッドホンを装着してFMステレオ放送を聴取することも勿論可能である。
【0020】
前記サービス情報受信部40は、前記FM復調器33に接続され、前記FMステレオ放送のL、R信号の変調度に対して多重信号の大きさ(レベル)を4〜10%まで変化するデジタル変調を行いFM放送電波に多重化されているサービス情報を分離するL−MSK(Level Controlled Minimam Shift Keying)復調器41と、誤り訂正復号器42と、分離されたサービス情報に対する各種の処理を行う受信処理部43とを有している。
【0021】
受信処理部43は、処理プログラムを格納したROMを内蔵しており、この処理プログラムに従って動作することにより、本実施例において制御手段及び書込手段を構成するとともに、後述する各種レジスタを有している。この受信処理部43に対して、記憶手段としてのE2−ROM44と、前記キー入力部5及び表示部6と、前記ICカード2に対する読取り書き込み処理を行うカード処理部45と、受信データ(受信情報)等を記憶する受信データメモリ47と、前記キー入力部5からの入力データ(入力情報)を記憶する入力データメモリ48と、受信処理部43の処理結果に応じて警報を発するブザー等の報音部49と、前記キー入力部5におけるチューニングキー12の操作に応じて前記FMチューナ32の受信チューニングを行う受信制御部55とが接続されている。 図6は、前記ICカード2の構成を示すブロック図である。このICカード2は、サービス情報受信装置1とデータの授受を行うコネクタ51と、後述する有効期間相対値データ等を記憶するEE−PROM52と、暗号化受け渡し用のCPU53とから構成されている。
【0022】
図7(A)は、このICカード2におけるEE−PROM52のメモリエリア構造を示すものであり、有効期間相対値データ記憶領域52a、使用開始日データ書き込み領域52b、使用終了日データ書き込み領域52c、未使用フラグデータ書き込み領域52d、有料番組許可数データ記憶領域52e、譲渡開始日データ書き込み領域52f、及び譲渡終了日データ書き込み領域52gが設けられている。有効期間相対値データ記憶領域52aには、有効期間相対値データUDが予め記憶されており、この有効期間相対値データUDは、“日”を単位として1〜365のいずれかの相対有効期間を示す9ビットデータで構成され、例えば6ケ月であれば“182”を示すデータが、12ケ月であれば“365”を示すデータが、工場出荷時等において予め記憶されている。
【0023】
使用開始日データ書き込み領域52bには、後述する処理により使用開始年データSKYDと、使用開始月日データSKDDとが書き込まれる。使用開始年データSKYDは、1994年から2010年までを示す4ビットデータで書き込まれ、使用開始月日データSKDDは、1日から365日に対応する0〜364の9ビットデータで書き込まれる。したがって、例えば使用開始日が1994年12月31であるとすると、SKYDとして“1994”を示す4ビットデータが書き込まれ、SKDDとして12月31日に対応する“364”を示す9ビットデータが書き込まれることとなる。
【0024】
使用終了日データ書き込み領域52cにも、後述する処理により使用終了年データSSYDと、使用終了月日データSSDDとが、同様にして各々1994年から2010年までを示す4ビットデータと、1日から365日に対応する0〜364の9ビットデータで書き込まれる。更に、未使用フラグデータ書き込み領域52dにも、工場出荷時等において予め未使用を示すフラグMF=1が書き込まれており、このフラグMFは後述する処理により、譲渡権有りを示すMF=0、あるいは使用禁止を示すMF=2に書き換えられる。
【0025】
有料番組許可数データ記憶領域52eには、有料番組許可数データUBDが工場出荷時等において予め書き込まれており、この有料番組許可数データUBDは1番組〜3番組に対応する“1”〜“3”のいずれかの値からなる。この有料番組許可数データUBDと前記有効期間相対値データUDとは、当該ICカード2の種類及び販売価格に応じて異なり、販売価格の高いICカード2ほど、大きな値からなる。
【0026】
更に、譲渡開始日データ書き込み領域52fには、後述する処理により譲渡開始年データJKYDと、譲渡開始月日データJKDDとが書き込まれる。譲渡開始年データJKYDは、1994年から2010年までを示す4ビットデータで書き込まれ、譲渡開始月日データJKDDは、1日から365日に対応する0〜364の9ビットデータで書き込まれる。譲渡終了日データ書き込み領域52gにも、後述する処理により譲渡終了年データJSYDと、譲渡終了月日データJSDDとが、同様にして各々1994年から2010年までを示す4ビットデータと、1日から365日に対応する0〜364の9ビットデータで書き込まれる。
【0027】
また、前記E2−ROM44には、図7(B)に示すように、本体譲渡終了日データ書き込み領域44aが設けられている。この本体譲渡終了日データ書き込み領域44aには、本体譲渡終了年データHJSYと、本体譲渡終了月日データHJSDとが、各々1994年から2010年までを示す4ビットデータと、1日から365日に対応する0〜364の9ビットデータとで書き込まれる。ここで、本体譲渡終了年データHJSYと、本体譲渡終了月日データHJSDとは、ICカード2からサービス情報受信装置1側に譲渡された有料放送を受信し得る期間の終了年と終了月日とを示すデータである。したがって、この両データHJSYとHJSDは、ICカード2を装着した後に書き込まれる性質のものであるが、後述する処理の都合上このサービス情報受信装置1の出荷時の年月日が本体譲渡終了年データHJSYと、本体譲渡終了月日データHJSDとして予め記憶されている。
【0028】
図8は、前記FM放送局3に配置されるサービス情報送信装置70を示すものであり、このサービス情報送信装置70は、送信部71と、多重化処理部72と、後述するような有料、無料のサービス情報を多重化処理部72に送り出す送信処理部73、及び現在年月日データを発生する計時部74を具備している。送信部71は、音声情報のステレオ変調を行うステレオ変調器75と、FM変調器76と、送信器77と、送信アンテナ78とを具備している。多重化処理部72は、符号化部82,82、多重化部79、誤り訂正付加器80、L−MSK変調器81を具備している。
【0029】
前記FM放送電波に多重化されるサービス情報の送信信号フォーマットについて図9を参照して説明する。サービス情報の送信情報は、年月日データHD、番組表データと、これに続くサービス情報である番組1〜番組Nの内容データとで構成され、これら一連のデータが繰り返し送信される。番組表データは、番組表であることを示すID(ID=HI)、番組総数BS、及び番組固有データで構成される。この番組固有データは、番組名BM、有料放送コードUH(“0”で無料を示し“1”で有料を示す)、見本番組有無コードMB(“0”で見本番組無しを示し“1”で見本番組有りを示す)で構成されている。
【0030】
また、番組1〜番組Nの各内容データは、番組内容を示すID(ID=NI)、各番組1〜番組N毎に異なる番号である番組番号BB、本番組内容の大きさを示すデータHO、見本番組の大きさを示すデータMO、及び番組内容データで構成されている。この番組内容データは、表示するサービス情報の内容である本番組内容と、このサービス情報の見本である見本番組内容とで構成されている。
【0031】
なお、図示は実データであり、実際は誤り訂正用のチェックサムや暗号化処理等を行って送信される。
【0032】
次に、前記サービス情報受信装置1の動作を図10以降に示したフローチャートに従って説明する。なお、フローにおいては、下記に示すデータ及びレジスタを用いている。
【0033】
すなわち、サービス情報受信装置1内の受信処理部43は、電源スイッチ21の投入に伴って図10〜13に示した一連のフローに従って動作を開始し、多重放送年月日データHDの受信を監視する(SA1)。そして、多重放送年月日データHDが受信されると、この多重放送年月日データHDをGRに格納する。ここで、GRは前記のようにGYR及びGDRの両レジスタを示すことから、この受信した年月日データHDのうち、4ビットの現在年データを現在年データレジスタGYRに格納し、9ビットの現在月日データを現在月日データレジスタGDRに格納する(SA2)。
【0034】
次に、E2−ROM44の本体譲渡終了日データ書き込み領域44aに書き込まれている本体譲渡終了年データHJSYと、現在年データGYRとを比較し、HJSY<GYRであるか否かを判別する(SA3)。この本体譲渡終了年データHJSYは、図11のSA21及び図13のSA40において後述するように、ICカード2からサービス情報受信装置1側に譲渡された有料放送を受信し得る有効期間の終了年を示している。したがって、SA3の判別の結果、HJSY<GYRの関係にあれば、ICカード2からサービス情報受信装置1側に譲渡された有料放送を受信し得る有効期間の終了年を過ぎており、この場合にはSA4,SA5の判別を行うことなく、SA6に進む。また、HJSY<GYRの関係にないのであれば、更に本体譲渡終了年データHJSYと現在年データGYRとが等しいか否かを判別する(SA4)。この判別の結果、HJSY≠GYRであれば、譲渡された有効期間の終了年前であり、現時点は譲渡された有効期間内であることが明らかであり、よって有料放送受信モードを設定する(SA8)。
【0035】
しかし、HJSY=GYRであって、譲渡終了年データと現在年データとが一致している場合には、さらに、本体譲渡終了月日データHJSDと現在日データGDRとを比較する(SA5)。この本体譲渡終了月日データHJSDも、図11のSA21及び図13のSA40において後述するように、ICカード2からサービス情報受信装置1側に譲渡された有料放送を受信し得る譲渡有効期間の終了月日を示している。したがって、SA5のでの比較の結果HJSD≦GDRであれば、既に譲渡有効期間を過ぎており、この場合にはSA6に進む。しかし、HJSD>GDRであれば、本体譲渡終了日前であることから、有料放送受信モードを設定する(SA8)。
【0036】
ここで、このサービス情報受信装置1を購入後本日初めて使用したのであれば、前述のように、E2−ROM44の本体譲渡終了日データ書き込み領域44aには、当該サービス情報受信装置1の出荷時の年月日が本体譲渡終了年データHJSYと、本体譲渡終了月日データHJSDとして予め記憶されている。そして、出荷時の年月日は、ユーザーがこのサービス情報受信装置1の使用を開始する時点よりも必ず前である。したがって、このサービス情報受信装置1の使用を開始した時点においては、SA3→SA6又はSA3→SA4→SA5→SA6と進むこととなる。そして、このSA6では、ICカード2がスロット22に装着されているか否かを判別して、装着されていない場合には、非有料放送受信モードを設定する(SA7)。
【0037】
つまり、本日が、E2−ROM44の本体譲渡終了日データ書き込み領域44aに書き込まれている本体譲渡終了日より前であって、譲渡有効期限内であれば、ICカード2が装着されていると否かに拘わらず有料放送受信モードを設定し(SA8)、譲渡有効期限を過ぎており且つICカード2が装着されていなければ、非有料放送受信モードを即設定するのである(SA7)。
【0038】
また、譲渡有効期限は過ぎているがICカード2が装着されている場合、つまりSA6の判別がYESである場合には、該SA6から図11のSA9に進み、MF=1であるか否かを判別する。この判別の結果、MF=1であれば、装着されているICカード2は未使用のものであり、この日が当該ICカード2の使用開始日である。したがって、GYRに格納されている現在年データを、使用開始年データSKYDとして、EE−PROM52の使用開始日データ書き込み領域52bに書き込むとともに、GDRに格納されている現在月日データを、使用開始月日データSKDDとして、同使用開始日データ書き込み領域52bに書き込む(SA10)。
【0039】
次に、譲渡演算レジスタJZRに“0”をセットした後(SA11)、「譲渡したい方は、譲渡設定SWを押して下さい」と、表示部6に表示する(SA12)。したがって、ユーザーがこの表示部6に表示された文言を視認することにより、譲渡操作を容易に行うことが可能となる。しかる後に、5秒間のSW待ちの状態を維持し(SA13)、5秒が経過したならば、譲渡設定SW91が押されたか否かを判別する(SA14)。そして、前記表示に応じてユーザーが譲渡設定SW91を押すと、SA14から図12のフローに進み、さらに期限減少SW92と確定SW93のいずれかが押されるまでSA28→SA29→SA28のループを繰り返す。
【0040】
このループを繰り返している待機中に、ユーザーが期限減少SW92を押すと、譲渡演算レジスタJZRの値をインクリメントする(SA30)。なお、この譲渡演算レジスタJZRは、前述のようにICカード2から後に他の装置本体に譲渡するために、当該ICカード2に残存させた有料放送受信有効期間の日数を格納するものである。そして、次のSA31では、このインクリメントしたJZRの値がUD−1となったか否か、つまりJZRの値が有効期間相対値データUDから本日分の“1”を減じた残りの有効期間となったか否かを判別する(SA31)。そして、この判別の結果未だJZR<UD−1の状態であればSA28に戻って、前記ループにより待機状態に入る。したがって、譲渡設定SW91を押した後、期限減少SW92を押すと、該期限減少SW92を押す毎に、SA30の処理によりJZRの値が増加して行く。
【0041】
そして、ユーザーがJZR=UD−1になるまで期限減少SW92を押すと、ICカード2に設定されている有効期間の1日(本日分)のみを残して全ての日数を、他の装置本体に譲渡するために残存させたこととなり、これ以上JZRの値を増加させることはできない。よって、かかる場合には確定SW93の操作を待つまでもなく、SA31から図11のSA15に戻る。また、ICカード2の有効期間内において、任意の日数を他の装置本体に譲渡するため残存せしめ、未だJZR<UD−1の状態にあれば確定SW93が押された時点で、SA29からSA15に戻る。すなわち、ユーザーは、譲渡設定SW91を押した後、期限減少SW92を所望の回数押し、しかる後に確定SW93を押すことにより、期限減少SW92の押し回数に対応する任意の日数(但し、UD−1以内)を他のサービス情報受信装置1に譲渡するために残存さておくことができ、この残存させた他のサービス情報受信装置1に譲渡するための日数はJZRにより示される。 そして、SA14,SA29,SA31に続く図11のSA15では、EE−PROM52の有効期間相対値データ記憶領域52aから、有効期間相対値データUDを読み取って、この有効期間相対値データUDとGDRに格納されている現在月日データとを加算し、さらに譲渡演算レジスタJZRの値を減じて、その値を日付演算レジスタHZRに格納する(SA15)。
【0042】
すなわち、本日を示す現在月日データを格納しているGDRに、当該ICカード2の有効期間相対値データUDの値を加算した“UD+GDR”により、本日を起算日としたICカード2の使用終了日(有効期間満了日)が得られる。また、JZRは、当該ICカード2から他の装置本体に譲渡するために残存させた有料放送受信有効期間の日数を示すデータを格納していることから、“UD+GDR−JZR”により、他の装置本体への譲渡分を差し引いた有効期間を示すデータが得られ、この有効期間の終了日を示すデータをHZRに格納するのである。無論、ICカード2の使用開始直後であって、且つ前述したSA28〜SA31の譲渡設定が行われてない場合には、先程のSA11の処理によりJZR=0であることから、UD+GDRがHZRに格納されることとなる。
【0043】
引き続き、HZRの値が364以下であるか否かを判別する(SA16)。ここで、HZRの値が364以下であれば、“年”の値を繰り上げなくても、現在年データを格納しているGYRと、有効期間終了日データを格納しているHZRの各値により終了年及び月日を示すことができる。よって、この場合にはGYRに格納されている現在年データをそのまま、使用終了年データSSYDとして、使用終了日データ書き込み領域52cに書き込むとともに(SA17)、HZRに格納されている有効期間終了月日データをSSDDとして、同使用終了日データ書き込み領域52cに書き込む(SA18)。
【0044】
しかし、SA16での判別の結果、HZRの値が364を超える場合には、“年”の値を繰り上げなければ、1日から365日に対応する0〜364の数値で使用終了日を表すことができない。そこで、GYRに格納されている現在年データの値をインクリメントして、このインクリメントした値を使用終了年データSSYDとして、使用終了日データ書き込み領域52cに書き込む(SA19)。引き続き、HZRに格納されている有効期間終了日データから364を減じて、その値を使用終了月日データSSDDとして、同使用終了日データ書き込み領域52cに書き込む(SA20)。
【0045】
そして、SA18及びSA20に続くSA21では、SSYDの値とSSDDの値とを、本体譲渡終了年データHJSYと本体譲渡終了月日データHJSDとして、E2−ROM44の本体譲渡終了日データ書き込み領域44aに書き込む。したがって、このSA21の処理が実行されることにより、SA1からの処理が繰り返し実行された際に、前述した図10のSA3〜SA5において、HJSY<GYR(SA3がYES)、又はHJSY=GYR且つHJSD≦GDR(SA4及びSA5が共にYES)となるまで、有料放送受信モード(SA8)が設定され続けられる。つまり、ICカード2に記憶されていた有効期間から、前述のSA28〜SA31で、他の装置本体に譲渡するために残存させた有効期間を差し引いた残りの有効期間が、当該ICカード2が装着されたサービス情報受信装置1の有料放送受信可能な期間となるのである。
【0046】
また、SA21に続くSA22では、譲渡演算レジスタJZR=0か否かを判別し、JZR=0であれば、他の装置本体に譲渡するための有効期間を残存させていないことから、このICカード2の使用禁止を示すべく、未使用フラグMFに“2”をセットする。しかし、JZR≠0であれば、他の装置本体に譲渡するために有効期間を残存させていることから、この残存させた有効期間の値を格納しているJZRの値を、当該ICカード2の新たな有効期間相対値データUDとして、EE−PROM52の有効期間相対値データ記憶領域52aに書き込むとともに(SA23)、譲渡権有りを示すべく未使用フラグMFに“0”をセットする(SA24)。そして、SA24及びSA25に続くSA26で、有料放送受信モードを設定し、さらに後述する有料番組受信設定処理(SA27)を実行して、SA1に戻る。
【0047】
他方、SA9での判別の結果、未使用フラグMF≠1であった場合には、さらにMF=2であるか否かを判別する(SA32)。ここで、未使用フラグMFは、0,1,2のいずれかの値であるから、SA9及びSA32の判別が共にNOであれば、MF=0であって、装着されているICカード2が譲渡権有りを示している。そして、MF=0であって譲渡権有りを示している場合には、SA32から図13のフローに進む。したがって、この図13に示すSA34〜SA43の処理は、
(1)他の装置本体に装着して使用開始し、図12に示した譲渡設定を行ったICカード2であって、当該他の装置本体から取り外したICカード2を、この装置本体に装着した場合、
(2)この装置本体に装着して使用を開始し、図12に示した譲渡設定を行ったICカード2であって、この装置本体から取り外した後、再度同じICカード2を同じ装置本体に装着した場合、
に実行されることとなる。この(2)の使用例は具体的には、6ケ月用のICカード2を、前記譲渡設定により4ケ月分残存させて、2ケ月分のみを使用し、2ケ月経過後に、同じ装置本体に同じICカード2装着して、残存させておいた4ケ月分を今から譲渡して使用する場合である。
【0048】
すなわち、先ずGYRに格納されている現在年データを、譲渡開始年データJKYDとして、EE−PROM52の譲渡開始日データ書き込み領域52fに書き込むとともに、GDRに格納されている現在月日データを、譲渡開始月日データJKDDとして、前記譲渡開始日データ書き込み領域52fに書き込む(SA34)。次に、EE−PROM52の有効期間相対値データ記憶領域52aから、有効期間相対値データUDを読み取って、この有効期間相対値データUDとGDRに格納されている現在月日データを加算し、その値を日付演算レジスタHZRに格納する(SA35)。ここで、有効期間相対値データUDは、このICカード2本来の有効期間を示すものではなく、前述のSA23で書き込まれた値である。
【0049】
引き続き、HZRの値が364以下であるか否かを判別する(SA36)。ここで、HZRの値が364以下であれば、“年”の値を繰り上げなくても、現在年と、現在月日+有効期間相対値データとで、譲渡終了日を示すことができる。よって、この場合にはGYRに格納されている現在年データをそのまま、譲渡終了年データJSYDとして、譲渡終了日データ書き込み領域52gに書き込むとともに(SA37)、HZRに格納されている“現在月日+有効期間相対値データ”を譲渡終了月日データJSDDとして、前記譲渡終了日データ書き込み領域52gに書き込む(SA38)。
【0050】
引き続き、譲渡終了年データJSYDと譲渡終了月日データJSDDとを、本体譲渡終了年データHJSY及び本体譲渡終了月日データHJSDとして、E2−ROM44の本体譲渡終了日データ書き込み領域44aに各々書き込む(SA41)。以上の処理により、ICカード2に残存していた有効期間が全て装置本体側に譲渡されることとなり、ICカード2に残存させた有効期間を無駄なく使用することができる。また、これにより当該ICカード2に有効期間の残存はなくなったことから、未使用フラグMFに“2”を書き込み(SA42)、このICカード2を使用禁止状態にした後、有料放送受信モードを設定する(SA43)。
【0051】
なお、SA36での判別の結果、HZRの値が364を超える場合には、“年”の値を繰り上げなければ、1日から365日に対応する0〜364の数値で使用終了日を表すことができない。そこで、GYRに格納されている現在年データの値をインクリメントして、このインクリメントした値を譲渡終了年データJSYDとして、譲渡終了日データ書き込み領域52fに書き込む(SA39)。引き続き、HZRに格納されている値から364を減じて、その値を譲渡終了月日データJSDDとして、同譲渡終了日データ書き込み領域52fに書き込む(SA40)。しかる後に、前述したSA41〜SA43の処理を行って、SA1に戻る。
【0052】
なお、この実施例においては期限減少SW92の操作回数により、他の装置本体への譲渡する有効期間の日数を指定し、この指定された日数を差し引いた残りの日数を当該装置本体に譲渡するようにしたが、これとは逆に、期限減少SW92の操作回数により当該装置本体へ譲渡する有効期間の日数を指定し、この指定された日数を差し引いた残りの日数を他の装置本体に譲渡するようにしてもよい。
【0053】
一方、SA32のでの判別の結果、未使用フラグMF=2であって、装着されているICカード2が使用禁止の状態にあるならば、非有料放送受信モードを設定して(SA33)、SA1に戻る。すなわち、前述したSA6の判別がYESであって、ICカード2がスロット22に装着されていても、当該ICカード2に有効期間が残存しておらず、未使用フラグが“2”であれば、有料放送受信モードを設定することなく、非有料放送受信モードを設定するのである。
【0054】
他方、受信処理部43は、以上の図10〜図13に示す処理とともに、図14に示す処理を並行して実行する。すなわち、番組表を示すIDであるHIの受信を監視し(SC1)、HIを受信したならば番組表データを取り込んで(SC2)、後述する番組選択画面作成処理(SC3)を実行する。しかる後、番組内容データを取り込んで(SC4)、後述する番組選択操作処理(SC5)を実行した後、SC1に戻る。
【0055】
前記番組選択画面作成処理(SC3)は、図15に示すフローに従って行われ、表項目、枠を描画した後(SD1)、BM1〜Nの番組名を表示する(SD2)。このSD1及びSD2の処理により、図18(A)に示すように表示部6には、「番組名」「有料」「見本番組」の表項目とともに枠が表示される。引き続き、有料放送コードUH=1である番組の「有料」欄に「〇」を描画するとともに(SD3)、見本番組有無コードMB=1である番組の「見本番組」欄に「〇」を描画する(SD4)。したがって、例えば受信信号が下記及び図9に示したデータを有しているとすると、以上の処理により図18(A)に示すように、「番組名」欄には「番組あ」〜「番組え」が表示され、「有料」欄には「番組い」〜「番組え」に対応して「〇」が表示され、「見本番組」欄には「番組う」及び「番組え」に対応して「〇」が表示されることとなる。
【0056】
BS=4
BM=番組あ、UH=0,MB=0,BB=1
BM=番組い、UH=1,MB=0,BB=2
BM=番組う、UH=1,MB=1,BB=3
BM=番組え、UH=1,MB=1,BB=4
また、SD5では、有料放送受信モードであるか否かを判別し、該モードでない場合には、有料放送コードUH=1の番組の「有料」欄を網掛けするとともに(SD6)、UH=1かつ見本番組有無コードMB=0の番組の「番組名」欄を網掛けする(SD7)。このSD6及びSD8の処理により、図18(A)に例示するように、「番組い」の「番組名」欄及び「番組い」〜「番組え」の「有料」欄に網掛けが表示される。つまり、「番組名」欄の網掛けにより、見本番組のない有料番組であることが示されるとともに、「有料」欄の網掛けにより、表示不可能な有料番組であることが示される。
【0057】
しかし、有料放送受信モードである場合には、SD5からSD8に進み、有料放送コードUH=1の番組の「有料」欄を網掛けする。次に、NRに“1”をセットした後(SD9)、このNRの示すKBRの値の「有料」欄の網掛けを消す(SD10)。ここで、許可番組番号レジスタKBRは、前述のようにKBR1〜4で構成され、KBR1〜3には、後述する処理により有料視認することに決めた番組番号(本例の場合2〜4のいずれか)が格納される。このとき有料視認することを決めた番組番号はKBR1から順に格納され、また、KBR4は常時“0”が格納されている。
【0058】
そこで、先ずSD9では、NR=1をセットして、続くSD10でKBR1の値に対応する番組番号の「有料」欄の網掛けを消し、これにより当該番組番号の番組が有料視認として選択されていることを示す。次に、このKBR1の値の番組の見本番組有無コードMB=1であるか否かを判別し(SD11)、MB=1であって見本番組がある場合には、同番組に対応する「見本番組」欄を網掛けする(SD12)。これにより、この番組は有料視認として選択されているから、見本番組の視認は不要であることを示す。引き続き、NRをインクリメントした後(SD13)、このインクリメントしたNRの示すKBRの値が“0”であるか否かを判別し(SD14)、“0”でない場合にはSD10に戻り、“0”である場合には、この番組選択画面作成処理を終了する。
【0059】
したがって、例えばKBR1〜3の全てに番組番号が格納されている場合には、SD10〜SD14のループが3回繰り返されることとなり、NR=4となったとき、KBR4は常に“0”であることからSD14からストップ処理に進むこととなる。また、例えば“MB2=番組い”と“MB4=番組え”(この“MB4=番組え”は見本番組有)とが予め選択されている場合には、前記ループが2回繰り返され、図18(B)に示すように、「3.番組う」の「有料」欄に網掛けが残り、「4.番組え」の「見本番組」欄に網掛けが付される。つまり、「有料」欄の網掛けにより選択されていない有料番組であることが示されるとともに、「見本番組」欄の網掛けにより当該有料番組が選択されていて、見本番組の視認は不可能であることが示される。
【0060】
一方、前記有料番組受信設定処理(図11SA27)は、図16に示すフローに従って行われ、表項目、枠を描画した後(SE1)、BM1〜Nの番組名を表示し(SE2)、さらに有料放送コードUH=0(無料)の「番組名」「設定」欄を網掛けする(SE3)。このSE1〜SE3の処理により、図18(C)に示すように表示部6には、「番組名」「設定」の表項目及び枠が表示され、「番組名」欄に「番組あ」〜「番組え」が表示されるとともに、無料番組である「番組あ」に網掛けが表示される。これにより、選択対象となる有料番組の「番組い」〜「番組え」が網掛けのない状態となって明瞭化する。
【0061】
次に、番組許可演算レジスタBZRに有料番組許可数データUBDの値(1〜3のいずれか)を格納し(SE4)、NRに初期値“1”をセットした後(SE5)、SW1〜9が押されたか否かを判別する(SE6)。ここで、SW1〜9とは、図2に示した文字・数字選択キー9が数字選択の状態である場合における、ひらがな・数字入力キー群11の“1”〜“9”に対応するキーである。そして、これらSW1〜9のいずれかが押されたならば、押されたSW番号は番組総数BS(本例では、前記のようにBS=4)以下か否かを判別し(SE7)、BS以下でない場合にはSE6に戻る。また、BS以下である場合には、SW番号と同じ番組番号の有料放送コードUHが“1”であるか否かを判別する(SE8)。
【0062】
そして、UH=0であって無料であればSE6に戻り、UH=1であって有料であれば、上記番組つまりSW番号と同じ番組番号の番組の「設定」欄に「〇」を描画する(SE9)。さらに、NRの示すKBRに押されたSW番号を格納し(SE10)、BZRをディクリメントした後(SE11)、BZR=0となっているか否かを判別する(SE12)。そして、BZR≠0であれば、NRをインクリメントして(SE13)、SE6に戻り、BZR=0となるまでSE6〜SE13のループを繰り返し、BZR=0となった時点でこの有料番組受信設定処理を終了する。したがって、例えば有料番組許可数データUBDが“2”であり、SW2とSW4とを順次押したとすると、SE9の処理により図18(C)に示すように、「番組い」と「番組え」の「設定」欄に「〇」が表示され、SE10の処理によりKBR1=2、KBR2=4となり、かつ、KBR3=0、KBR4=0のままであるとともに、BZR=2−1−1=0となって、この有料番組受信設定処理を終了する。
【0063】
また、このとき同図に示すように「設定可能番組数」の値が表示され、この「設定可能番組数」の値は、本例の場合2→1→0と変化してその値を減少させつつ、順次設定可能な番組数を示す。よって、これを視認することにより、設定可能な番組数を認識しつつ設定操作を行うことができる。
【0064】
前記番組選択操作処理(SC5)は、図17に示すフローに従って行われる。すなわち、前述のSW1〜9が押されたか否かを判別し(SF1)、これらSW1〜9のいずれかが押されたならば、さらに押されたSW番号は番組総数BS以下か否かを判別する(SF2)。BS以下である場合には、SW番号と同じ番組番号の有料放送コードUHが“0”であるか否かを判別し(SF3)、UH=0であって無料であれば、即時に上記番組の本番組内容データを表示処理する(SF4)。このSF4の処理により、受信データメモリ47に記憶されている無料番組(本例では「番組あ」)の本番組内容が読み出され、表示部6に表示される。
【0065】
また、SF3での判別の結果、UH=1であって有料番組である場合には、有料放送受信モードであるか否かを判別し(SF5)、有料放送受信モードである場合には、NRに“1”をセットする(SF6)。次に、NRの示すKBRの値は押されたSWと同じであるか否かを判別し(SF7)、同じであれば上記番組の本番組内容データを表示処理する(SF8)。しかし、同じでない場合には、NRをインクリメントした後(SF9)、NRの示すKBRの値が“0”か否かを判別し(SF10)、“0”でなければSF7に戻り、“0”であればSF11に進む。
【0066】
すなわち、図16をもって前述した有料番組受信設定処理において操作したSWと同一番号のSWを操作すると、SF7において必ずNRの示すKBRの値が押されたSW番号と同じとなる。つまり、図16の有料番組受信設定処理おける例では、SW2とSW4とを順次押し、前記SC5の処理によりKBR1=2、KBR2=4であり、かつ、KBR3=0、KBR4=0がセットされている。したがって、この番組選択操作処理中において、SW2を操作すると、NR=1の時点で、NR=1が示すKBR1が“2”であることとなって、SF7でSW2の番号とKBR1の値“2”とが同じとなる。よって、SF8では、番組番号2である「番組い」の番組内容を表示部6に表示させる。
【0067】
また、この番組選択操作処理中において、SW4を操作すると、NR=2の時点で、NR=2が示すKBR2が“4”であることとなって、SF7でSW4の番号とKBR2の値“4”とが同じとなる。よって、SF8では、番組番号4である「番組え」の番組内容を表示部6に表示させる。よって、このように番組選択操作処理中において、有料番組受信設定処理時と同じ番号のSWを操作することにより、予め視認することを決定した有料番組の内容を視認することができる。
【0068】
なお、本例においては前述のように、KBR3=0、KBR4=0がセットされていることから、NR=3となった時点で、NR=3が示すKBR3=0であることにより、SF10からSF11に進む。しかし、KBR3にもある番組番号が格納されている場合であっても、KBR4に常時“0”が格納されていることから、NR=4となった時点でSF10からSF11に進むこととなる。
【0069】
そして、NRの示すKBRの値=0であって有料番組受信設定処理時と異なる番号のSWを操作した場合、及び無料放送受信モードである場合に、SF5及びSF10に続くSF11では、SW番号と同じ番組番号の見本番組有無コードMB=1であるか否かを判別し(SF11)、MB=0であって見本番組がない場合にはこの番組選択操作処理を終了し、MB=1であって見本番組がある場合には、上記番組の見本番組内容データを表示処理する(SF12)。
【0070】
したがって、有料番組受信設定処理時と異なる番号のSWを操作することにより、番組選択していない他の有料番組に見本番組があれば、これを自由に視認することができるとともに、ICカード2から装置本体に譲渡された有効期間が終了している場合には、番組総数BS以内の番号のSWを操作して、見本番組があれば、これを自由に視認することができる。
【0071】
なお、実施例においては、ICカード2に記憶されている有効期間を2分割して譲渡するようにしたが、3分割等より多数に分割して譲渡するようにしてもよい。また、実施例においては情報記憶媒体としてICカードを示したが、これに限ることなく、他の媒体を用いてもよい。さらに、本発明は、移動体FM多重放送のシステムに適用する他、無線通信を利用するページングシステム等や、各種の通信、放送に幅広く適用できることは勿論である。
【0072】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、有料のサービス情報の受信を可能にする有効期間データが示す所定の受信有効期間を、任意の期間に分割して任意の受信装置に付与し、この付与した期間内においてのみ、各受信装置の前記サービス情報の表示を許容することができる。よって、情報記憶媒体を販売することにより料金を適正に徴収しつつ、同一の情報記憶媒体により有料のサービス情報を任意の期間で任意の数のサービス情報受信装置に受信させることができる。また、現在月日と記憶手段に記憶された使用終了日とを比較し、該使用終了日まで、有料のサービス情報を表示に供するようにしたので、情報記憶媒体を販売して課金を行いつつ、有料のサービス情報の受信を管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す移動体FM多重文字多重放送のシステム構成を示す概略説明図である。
【図2】本実施例のサービス情報受信装置の平面図である。
【図3】同サービス情報受信装置の左側面図である。
【図4】同サービス情報受信装置の右側面図である。
【図5】同サービス情報受信装置の構成を示すブロック図である。
【図6】本実施例のサービス情報受信装置に使用するICカードの構成を示すブロック図である。
【図7】(A)はICカードのEE−PROMの構成を示す説明図、(B)はE2−ROMの構成を示す説明図である。
【図8】本実施例のサービス情報送信装置の構成を示すブロック図である。
【図9】サービス情報の送信信号フォーマット図である。
【図10】本実施例のサービス情報受信装置の処理内容の一部を示すフローチャートである。
【図11】図10に続くフローチャートである。
【図12】図11に続くフローチャートである。
【図13】図11に続くフローチャートである。
【図14】本実施例のサービス情報受信装置の処理内容の一部を示すフローチャートである。
【図15】番組選択画面作成処理の内容を示すフローチャートである。
【図16】有料番組受信設定処理の内容を示すフローチャートである。
【図17】番組選択操作処理の内容を示すフローチャートである。
【図18】本実施例の表示例を示す図である。
【符号の説明】
1 サービス情報受信装置
1A 装置本体
2 ICカード
3 FM放送局
5 キー入力部
6 表示部
30 FMラジオ部
40 サービス情報受信部
43 受信処理部
52 EE−PROM
52b 使用開始日データ書き込み領域
52f 譲渡開始日データ書き込み領域
53 暗号化受け渡し用CPU
70 サービス情報送信装置
Claims (3)
- 送信源から送信される有料のサービス情報を受信して、表示するサービス情報受信装置において、
前記有料のサービス情報の受信を可能にする期間を示す有効期間データを記憶してなる情報記憶媒体を脱着可能な装着部と、
前記有効期間データが示す期間の少なくとも一部を日単位で指定する指定手段と、
この指定手段により指定された期間を、前記情報記憶媒体に記憶されている有効期間データから減算する減算手段と、
現在月日に、前記指定手段により指定された期間を加算して、前記有料のサービス情報を受信し得る期間の終了日である使用終了日を演算する演算手段と、
この演算手段により演算された使用終了日を記憶する記憶手段と、
現在月日と前記記憶手段に記憶された前記使用終了日とを比較し、該使用終了日まで、前記有料のサービス情報を表示に供する制御手段と、
を有することを特徴とするサービス情報受信装置。 - 前記情報記憶媒体が、既に前記指定手段によってサービス情報受信装置に有効期間データが示す期間の一部を取得させたものである場合において、前記演算手段は当該情報記憶媒体に残存している有効期間データが示す期間を取得して前記演算を行うことを特徴とする請求項1記載のサービス情報受信装置。
- 前記情報記憶媒体の使用歴を示すデータを、当該情報記憶媒体に書き込む書込手段を更に有することを特徴とする請求項1記載のサービス情報受信装置。
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