JPH08279669A - コンデンサ付き回路基板の製造方法 - Google Patents

コンデンサ付き回路基板の製造方法

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JPH08279669A
JPH08279669A JP8233095A JP8233095A JPH08279669A JP H08279669 A JPH08279669 A JP H08279669A JP 8233095 A JP8233095 A JP 8233095A JP 8233095 A JP8233095 A JP 8233095A JP H08279669 A JPH08279669 A JP H08279669A
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JP
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layer
electrode
dielectric
circuit board
capacitor
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JP8233095A
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Inventor
Ichiro Ishiyama
一郎 石山
Koji Azuma
紘二 東
Hiroyuki Kurokawa
寛幸 黒川
Ichiro Nagare
一郎 流
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Hokuriku Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Hokuriku Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 積層コンデンサの上下方向に位置する電極層
間の短絡を防ぐことができるコンデンサ付き回路基板を
得る。 【構成】 銅箔からなる第1の電極層2aの上に超微粒
子の誘電材料の堆積膜からなる第1の誘電層3aを形成
する。第1の誘電層3aの表面をプレスして平坦化処理
する。第1の誘電層3aの上に銀塗料を用いて第2の電
極層4aを形成する。第2の電極層4aの表面をプレス
して平坦化処理する。第2の電極層4aの上に超微粒子
の誘電材料の堆積膜からなる第2の誘電層5aを形成す
る。第2の誘電層5aの表面をプレスして平坦化処理す
る。そして第2の誘電層5aの上に銀塗料を用いて、第
1の電極層2aと電気的に接続する第3の電極層6aを
形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンデンサ付き回路基
板の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】出願人は、先に特願平6−289733
号によりコンデンサ付き回路基板を提案した。先に出願
したコンデンサ付き回路基板では、銅箔回路を表面に有
する回路基板上に印刷によって形成したコンデンサ(以
下印刷コンデンサと言う)を配置している。例えば、印
刷コンデンサは、まず絶縁基板の少なくとも一方の面に
銅箔回路を有する銅張積層板を用意し、銅箔回路の一部
を下部電極として、その上に誘電ペースト即ち誘電体塗
料を全体的に塗布して誘電層を形成する。次に誘電層の
上に導電塗料を塗布して上部電極を形成する。
【0003】この種のコンデンサ複数個を回路基板上に
並べて各コンデンサを並列接続させると、回路基板上に
おけるコンデンサの占める面積が大きくなる。そこで、
回路基板の上に複数の電極層と複数の誘電層とを交互に
重ねて、並列接続された複数のコンデンサを形成するよ
うに複数の電極層を電気的に接続したコンデンサ(以下
積層コンデンサと言う。)が提案された。このようにす
るとほぼ一つのコンデンサの面積で並列接続された複数
のコンデンサを回路基板の上に形成できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、銅箔等
で形成する電極層のように表面が平坦なものを除いて、
電極層及び誘電層は表面に凹凸を有しているため、電極
層及び誘電層を交互に重ねて積層コンデンサを形成する
と、上下方向に位置する電極層間で短絡が発生しやすく
なるという問題がある。特に、コンデンサの容量を高め
るために電極層の上の誘電層の厚みを薄くすると、電極
層の凹部上にはある程度厚みのある誘電層を形成できる
ものの、電極層の高さの高い凸部の上には誘電層を形成
できないおそれがある。そのために誘電層から突出する
電極層の凸部が誘電層の上に形成される他の電極層と接
触して短絡が発生する。特に導電塗料を用いて電極層を
形成する場合には、電極層の表面に大きな凹凸が形成さ
れやすい構造となるため、このような問題が生じる可能
性が高い。
【0005】また鱗片状の導電粉末を含有する導電塗料
を用いて誘電層の上に電極層を形成する場合には、誘電
層の表面の凹凸部に鱗片状の導電粉末が斜めに傾斜した
状態で配置されるため、電極層の表面の凹凸が大きくな
りやすい上、上から力が加わると最悪の場合には鱗片状
の導電粉末が誘電層の内部に進入してその下にある電極
層との間で短絡を発生するおそれがある。
【0006】本発明の目的は、上下方向に位置する電極
層間の短絡を防ぐことができるコンデンサ付き回路基板
の製造方法を提供することにある。
【0007】本発明の他の目的は、少ない面積で複数の
コンデンサを並列接続することができて、しかも上下方
向に位置する電極層間の短絡を確実に防ぐことができる
コンデンサ付き回路基板の製造方法を提供することにあ
る。
【0008】本発明の他の目的は、電極層及び誘電層の
平坦化が容易なコンデンサ付き回路基板の製造方法を提
供することにある。
【0009】本発明の更に他の目的は、少ない焼成回数
でコンデンサ付き回路基板を製造できる方法を提供する
ことにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、回路基板の上
に複数の電極層と複数の誘電層とが交互に重ねて形成さ
れ、複数の電極層が並列接続された複数のコンデンサを
形成するように電気的に接続されているコンデンサ付き
回路基板の製造方法を改良の対象にする。
【0011】本発明では、複数の電極層及び複数の誘電
層のうち印刷または超微粒子の堆積膜により形成する層
で更にその層の上に電極層または誘電層が形成される層
についてはその表面を平坦化処理し、その後にその層の
上に次の層を形成する。ここで平坦化処理とは、電極層
または誘電層の表面をポリシングしたり(磨いたり)、
プレスで加圧したり、ローラーで加圧して、その層の表
面の凹凸をできるだけ小さくするための処理である。具
体的には、上下に配置される電極間で短絡が発生しない
程度に平坦にすればよい。なおプレスをする場合には、
形成した層が壊れないように(クラック等が入らないよ
うに)プレスする必要がある。印刷により各層を形成す
る場合、バインダがレジン系の塗料で層を形成する場合
には比較的強い力で各層をプレスしてもその層が壊れる
ことはないが、バインダがガラス系の塗料ではプレスの
力を加減しないとその層にクラックが入る可能性が高
い。そこでプレスにより平坦化処理する場合には、バイ
ンダとしてレジン系の塗料を用いるのが好ましい。
【0012】また超微粒子の堆積膜は、ガスデポジッシ
ョン法等により形成することができる。なお本願明細書
において、ガスデポジッション法とは、いわゆるJPS
(商標)と呼ばれる膜形成方法であって、超微粒子をガ
ス流に乗せて、ノズルを通して高速で基体に噴射するこ
とにより基体上に膜(層)を直接形成する方法である。
超微粒子をガスに乗せる方法によって、ガスデポジッシ
ョン法は蒸発方式ガスデポジッション法とエアロゾル式
ガスデポジッション法とに分けられる。蒸発方式ガスデ
ポジッション法は、ガス中で生成した超微粒子をそのま
ま使用する方法であり、エアロゾル式ガスデポジッショ
ン法は他の方法で生成された超微粒子を粉状で容器に入
れ、ガスをこの容器に供給して、超微粒子をエアロゾル
状にして利用する方法である。ガスデポジッション法の
詳細は、例えば1994年10月に発行された雑誌『電
子材料』に「超微粒子による乾式直接描画システム」と
いう題名で論文が発表されている。ガスデポジッション
法により、電極層または誘電層を形成する場合には、超
微粒子の導電材料または誘電材料を下部の電極層または
下部の誘電層上に噴射する。
【0013】誘電層の表面の平坦化処理をプレス処理に
より行うと、誘電層の厚みが薄くなるために、コンデン
サの容量が増加する。したがってプレス処理による平坦
化処理の結果、電極層間における短絡の発生防止の他に
容量増加の効果を得ることができる。
【0014】印刷により形成する電極層または誘電層の
プレス処理は、導電ペーストまたは誘電ペーストを塗布
して形成したペースト層を仮焼成(乾燥程度)した後に
行うのが好ましい。これは本焼成した後では、各層が硬
くなっているために、プレス力を大きくしなければ平坦
化の効果がでないためである。これに対して仮焼成段階
でプレス処理を行えば、僅かなプレス力でも各層を十分
に平坦化することができる。
【0015】回路基板の表面上に形成される電極層が銅
箔からなり、その他の電極層を印刷により形成し、誘電
層をガスデポジッション法等を用いて超微粒子の堆積膜
により形成する場合には、その他の電極層を仮焼成状態
で積層し、その他の電極層で更にその層の上に電極層ま
たは誘電層が形成される層については、仮焼成状態でそ
の表面をプレスにより平坦化処理し、その後にその層の
上に次の層を形成する。なお誘電層の表面も平坦化処理
を行う。そして最後に仮焼成状態のその他の電極層を一
緒に本焼成する。このようにすると、印刷により形成さ
れた電極層の平坦化が容易である上、焼成回数を減らす
ことができる。
【0016】また、回路基板の表面上に形成される電極
層が銅箔からなり、その他の電極層及び誘電層を印刷に
より形成する場合には、その他の電極層及び誘電層を仮
焼成状態で積層し、その他の電極層及び誘電層で更にそ
の層の上に電極層または誘電層が形成される層について
は、仮焼成状態でその表面をプレス処理により平坦化処
理し、その後にその層の上に次の層を形成する。そし
て、最後に仮焼成状態のその他の電極層及び誘電層を一
緒に本焼成する。このようにすれば、誘電層の厚みを薄
くして容量の増大を図ることができるだけでなく、焼成
回数を減らすことができる。
【0017】
【作用】本発明のように、複数の電極層及び複数の誘電
層のうち印刷または超微粒子の堆積膜により形成する層
で更にその層の上に電極層または誘電層が形成される層
についてその表面を平坦化処理すれば、誘電層の厚みが
薄くなった場合でも、上下方向に位置する電極層間の短
絡を防止することができる。例えば、電極層の表面を平
坦化処理すれば、コンデンサの容量を高めるために電極
層の上に厚みの薄い誘電層を形成しても、ほぼ厚みの均
一な誘電層を形成することができ、誘電層の上に位置す
る電極層と誘電層の下に位置する電極層との間で短絡が
発生するのを有効に防ぐことができる。
【0018】また誘電層の表面を平坦化処理すれば、鱗
片状の導電粉末を有する導電塗料を用いて誘電層の上に
電極層を形成しても、鱗片状の導電粉末は誘電層の表面
に上下方向に重なるように配置される。そのために、鱗
片状の導電粉末が電極層を突き破って生じる電極層間の
短絡の発生を防止できる。
【0019】
【実施例】以下図面を参照して本発明の実施例を詳細に
説明する。図1(A)は、本発明のコンデンサ付き回路
基板の一実施例の要部(コンデンサ部分)の拡大断面図
であり、図1(B)は図1(A)に示したコンデンサ部
分の回路図である。これらの図において、1は表面に銅
箔の回路パターン2を備えた銅張積層板からなる回路基
板である。本実施例では回路基板1として、ガラスエポ
キシ基板の片面上に銅箔が積層され、この銅箔をエッチ
ング処理して回路パターン2を形成した銅張積層板を用
いている。回路基板1上には回路パターン2の一部2a
を電極層として用いるガスデポジッション型コンデンサ
GC1 及びGC2 が上下方向に積層されて、しかも並列
接続された状態で形成されている。具体的には、3つの
電極層2a,4a,6aと2つの誘電層3a,5aとが
交互に重ねられて2つのガスデポジッション型コンデン
サからなる積層コンデンサCが形成されている。第1の
電極層2aと第3の電極層6aは、第2の電極層4aを
共通電極として利用し且つ2つのガスデポジッション型
コンデンサGC1 ,GC2 を並列接続するように電気的
に接続されている。本実施例では、ガスデポジッション
法を用いて誘電材料の超微粒子の堆積膜により第1及び
第2の誘電体層3,5を形成している。この誘電体層
3,5の一部が、コンデンサGC1 及びGC2 の誘電層
3a,5aを形成している。
【0020】また本実施例では、導電塗料を用いて電極
層4a,6aと接続部4b,6bとを含む第1及び第2
の導電塗料層4,6を形成している。また積層コンデン
サCの上には、導電塗料層6から接続部4bに亘る範囲
を全体的に覆うように絶縁性のオーバーコート層7が形
成されている。
【0021】第1の電極層2aは前述の通り回路パター
ン2の一部として形成されており、第1のガスデポジッ
ション型コンデンサGC1 の下部電極を構成している。
第1の誘電層3aは、第1のガスデポジッション型コン
デンサGC1 の誘電層を構成しており、その厚みは平均
12μmである。本実施例では、まずガスデポジッショ
ン法を実施する装置のノズルからBaTiO3 からなる
誘電材料の超微粒子を第1の電極層2aを全体的に覆う
ように噴射して誘電体材料層を形成した。なお本実施例
では、誘電材料のBaTiO3 としては、固相法、沈殿
法等で作成した粉末を用いている。そして誘電体材料層
全体をプレス機械で上下方向に30kg/m2 の圧力でプレ
スして誘電体層3を形成した。プレスは、第1の電極層
2aと第2の電極層4a間で短絡が発生しない程度に第
1の誘電体層3の表面を平坦にすることができ、しかも
誘電体層3にクラック等が入らない程度の圧力で行えば
よく、10〜35kg/m2 の圧力でプレスするのが好まし
い。
【0022】第2の電極層4a及び接続部4bを含む第
1の導電塗料層4は、レジンをバインダとする導電塗料
を用いて形成されている。この導電塗料としては、銀ペ
ースト、金ペースト、銅銀ペースト、Niペースト等を
用いることができる。導電塗料層4のうち第1の電極層
2aの上に形成された部分が第2の電極層4aを構成
し、その他の部分が接続部4bを構成する。導電塗料層
4の第2の電極層4aは、周囲に第1の誘電層3aの表
面の一部3bを残すように即ち第1の誘電層3aの表面
の一部を露出させるように形成されている。なお第1の
導電塗料層4の接続部4bは、誘電体層3を越えて接続
用電極(回路パターンの一部)2bまで延びるように形
成されている。第2の電極層4aは、第1のガスデポジ
ッション型コンデンサGC1 の上部電極と第2のガスデ
ポジッション型コンデンサGC2 の上部電極とを兼ねる
ものであり、その厚みは平均15μmである。具体的に
は、第2の電極層4aの第1の誘電層3aと接触する面
側が第1のガスデポジッション型コンデンサGC1 の上
部電極として機能しており、第2の電極層4aの第2の
誘電層5aと接触する面側が第2のガスデポジッション
型コンデンサGC2 の上部電極として機能している。
【0023】本実施例では、第1の導電塗料層4を形成
するために用いる導電塗料として、エポキシ樹脂バイン
ダに銀粉末を添加してなる銀レジン系の導電塗料を用い
ている。本実施例で用いた銀粉末は、粉末の形状が球状
の導電粉末と鱗片状の導電粉末とが混合されたものであ
る。球状の導電粉末と鱗片状の導電粉末の好ましい配合
比率は、1:9〜5:5である。この範囲であれば、堆
積膜からなる第1の誘電層3aの上に導電性が良好な導
電層を形成することができる。鱗片状の導電粉末は、第
1の誘電層3aの表面が滑らかなために、第1の誘電層
3aの表面上に上下方向に相互に重なるように配置され
る。球状の導電粉末は、導電塗料のチクソトロピー性を
コントロールして、導電塗料の印刷性を向上させる目的
で添加されている。
【0024】本実施例では、まず鱗片状の導電粉末を含
む銀ペーストを、周囲に第1の誘電層3aの表面の一部
3bを残すように第1の誘電層3aの上とその上から接
続用電極2bまで延びるようにスクリーン印刷により塗
布して未焼成の導電塗料層を形成し、この未焼成導電塗
料層を仮焼成して仮焼成の導電塗料層を形成した。そし
てこの仮焼成の導電塗料層の少なくとも第2の電極層4
aを構成する部分をプレス機械または加圧ローラを用い
て厚み方向に30kg/m2 の圧力でプレスした。なお第2
の電極層4aを加圧する圧力は、10〜35kg/m2 の範
囲が好ましい。この範囲の下限値よりも圧力が小さくな
ると十分な平坦化を得ることができない。また、この範
囲の上限値よりも圧力が大きくなると、第2の電極層4
aの下の第1の誘電層3aの厚みが薄くなり、第1の誘
電層3aの誘電率が変化するおそれがある。また鱗片状
の導電粉末が第1の誘電層3a内に入り込み、第2の電
極層4aと第1の電極層2aとが短絡するおそれがあ
る。
【0025】第2の誘電層5aは、第2のガスデポジッ
ション型コンデンサGC2 の誘電層を構成しており、そ
の厚みは平均12μmである。本実施例では、第1の誘
電層3aと同様に、まずガスデポジッション法を実施す
る装置のノズルからBaTiO3 からなる誘電材料の超
微粒子を第2の電極層4aと第1の誘電層3aの露出す
る表面の一部3bとを全体的に覆うように噴射して誘電
体材料層を形成した。そして誘電体材料層の第1の電極
層2aの上部をプレス機械で上下方向に30kg/m2 の圧
力でプレスして第2の誘電体層5を形成した。プレス
は、第2の電極層4aと第3の電極層6a間で短絡が発
生しない程度に第2の誘電層5aの表面を平坦にでき、
しかも第2の誘電層5a及びその下の層にクラックが入
らない程度の圧力で行えばよく、第1の誘電層3aと同
様に、10〜35kg/m2 の圧力でプレスするのが好まし
い。なお第1の誘電体層3の表面の一部3bを覆う第2
の誘電体層5の部分5bは、第2の電極層4aと第2の
導電塗料層6とを電気的に絶縁する役割を果たしてい
る。
【0026】第3の電極層6a及び接続部6bを含んで
構成される第2の導電塗料層6は、第2の導電塗料層4
を形成する場合に用いた導電塗料と同じもの、即ち鱗片
状の導電粉末を含む銀レジン系の導電塗料を用いて形成
されている。導電塗料層6のうち第1の電極層2aの上
に形成された部分が第3の電極層6aを構成し、その他
の部分が接続部6bを構成する。第2の導電塗料層6は
第2の誘電層5aの上部を覆い、しかも第2の誘電層5
aから第1の電極層2aに接続された接続部2cまで延
びるように形成されている。第3の電極層6aは、第2
のガスデポジッション型コンデンサGC2 の下部電極を
構成しており、その厚みは平均15μmである。
【0027】本実施例では、まず鱗片状の導電粉末を含
む銀ペーストを第2の誘電層5aから接続部2cまで延
びるようにスクリーン印刷により塗布して未焼成導電塗
料層を形成してから、未焼成導電塗料層を仮焼成して仮
焼成導電塗料層を形成した。第3の電極層6aの上に
は、誘電層を形成しないので第3の電極層6aは平坦化
処理の必要はない。本実施例では、仮焼成状態の導電塗
料層6を形成した後に、仮焼成導電塗料層(4及び6)
を一緒に本焼成する。その後オーバーコート層7を形成
して、積層コンデンサCを完成した。
【0028】オーバーコート層7は、導電塗料層6から
接続部4bに亘る範囲を覆うように紫外線硬化型の絶縁
樹脂塗料を塗布した後に紫外線を照射して硬化させて形
成したものであり、ガスデポジッション型コンデンサG
C2 を保護する。このオーバーコート層7は必要に応じ
て形成すればよい。
【0029】第1及び第2のガスデポジッション型コン
デンサGC1 及びGC2 の容量調整は、それぞれ第2の
電極層4a及び第3の電極層6aの塗布面積を変更する
ことにより行う。
【0030】図2(A)は、本発明のコンデンサ付き回
路基板の他の実施例の要部(コンデンサ部分)の拡大断
面図であり、図2(B)は図2(A)に示したコンデン
サ部の回路図である。この実施例の積層コンデンサC
は、誘電ペーストを印刷して形成した誘電層を備えた3
つの印刷コンデンサPC1 〜PC3 が並列接続された構
造を有している。これらの図に示されるように回路基板
11には回路パターン12の一部12aを電極層として
用いる積層コンデンサCが形成されている。この印刷コ
ンデンサCは図2(B)に示すように第1の印刷コンデ
ンサPC1 と第2の印刷コンデンサPC2 と第3の印刷
コンデンサGC3 とが並列接続された構造を有してい
る。具体的には、4つの電極層12a,14a,16
a,18aと3つの誘電層13a,15a,17aとが
交互に重ねられて積層コンデンサCが形成されている。
そして、並列接続された3つの印刷コンデンサPC1 〜
PC3 を形成するように第1の電極層12aと第3の電
極層16aが電気的に接続されており、第2の電極層1
4aと第4の電極層18aとが電気的に接続されてい
る。本実施例では、誘電ペーストまたは誘電塗料によっ
て誘電体層13,15,17の一部を形成する誘電層1
3a,15a,17aを形成している。また本実施例で
は、導電塗料を用いて電極層14a,16a,18aと
接続部14b,16b,18bとを含む導電塗料層1
4,16,18を形成している。また積層コンデンサC
の上方には、積層コンデンサCから接続部18bに亘る
範囲を全体的に覆うようにオーバーコート層19が形成
されている。
【0031】第1の電極層12aは前述の通り銅箔から
なる回路パターン12の一部として形成されており、第
1の印刷コンデンサPC1 の下部電極を構成している。
【0032】第1の誘電層13aは、第1の印刷コンデ
ンサPC1 の誘電層を構成しており、その厚みは平均2
0μmである。本実施例では、まず第1の電極層12a
を全体的に覆うように高誘電材料を含有する誘電ペース
トまたは誘電体塗料をスクリーン印刷により塗布して、
未硬化の誘電体塗料層を形成し、これを仮焼成して仮焼
成誘電体塗料層を形成する。そして仮焼成誘電体材料層
全体をプレス機械で上下方向に30kg/m2 の圧力でプレ
スして誘電体層13を形成した。プレスは、第1の電極
層12aと第2の電極層14aとの間で短絡が発生しな
い程度に誘電体層13の表面を平坦にでき、しかも誘電
体層13にクラックが入らない程度の圧力で行えばよ
く、10〜35kg/m2 の圧力でプレスするのが好まし
い。
【0033】誘電体層13の形成に用いる高誘電材料と
してはチタン酸バリウム、チタン酸ストロンチウム等の
チタン酸塩を用い、レジンバインダとしてはチタン酸塩
よりも誘電率の低いレジン系バインダを用いることがで
きる。このようなレジン系バインダとしては、例えばシ
アノエチル基含有レジンバインダ等を用いることができ
る。例えば、具体的な試験例では、チタン酸バリウム7
6重量%、シアノエチル基ポリマー含有レジン19重量
%、溶媒(ジメチルホルムアミド)5重量%を混練して
誘電体塗料を作った。この誘電体塗料を用いて、150
℃で焼成して得られる誘電層7aの誘電率は約70であ
った。同じ配合比率で、チタン酸バリウムにチタン酸ス
トロンチウムを加えて焼成した誘電体粉末を用いた場合
の誘電率は73であった。ちなみにシアノエチル基ポリ
マー含有レジンの誘電率は、約10である。
【0034】第2の電極層14a及び接続部14bを含
む導電塗料層14は、図1のガスデポジッション型コン
デンサGC1 及びGC2 の第2及び第3の電極層4a,
6aを形成する場合に用いたものと同じ鱗片状の導電粉
末を含む銀レジン系の導電塗料を用いて形成されてい
る。導電塗料層14は第1の誘電層13aの上部を覆
い、しかも第1の誘電層13aから接続用電極12bま
で延びるように形成されている。導電塗料層14のうち
第1の電極層12aの上に形成された部分が第2の電極
層14aを構成し、その他の部分が接続部14bを構成
する。第2の電極層14aは、第1の印刷コンデンサP
C1 の上部電極と第2の印刷コンデンサPC2 の上部電
極とを兼ねた構成を有しており、その厚みは平均15μ
mである。具体的には、第2の電極層14aの第1の誘
電層13aと接触する面側が第1の印刷コンデンサPC
1 の上部電極として機能しており、第2の電極層14a
の第2の誘電層15aと接触する面側が第2の印刷コン
デンサPC2 の上部電極として機能している。
【0035】本実施例では、まず鱗片状の導電粉末を含
む銀ペーストを端部表面13bを除く第1の誘電層13
aの上部から接続用電極12bまで延びるようにスクリ
ーン印刷により塗布して未焼成導電塗料層を形成してか
ら、未焼成導電塗料層を仮焼成して仮焼成導電塗料層を
形成した。そして仮焼成導電塗料層の上部をプレス機械
で上下方向に30kg/m2 の圧力でプレスして仮焼成の導
電塗料層14を形成した。プレスは、第2の電極層14
aと第3の電極層16aとの間で短絡が発生しない程度
に第2の電極層14aの表面を平坦にでき、しかも第2
の電極層14a以下の層にクラックが発生しない程度の
圧力で行えばよく、10〜35kg/m2 の圧力でプレスす
るのが好ましい。
【0036】第2の誘電層15aは、第2の印刷コンデ
ンサPC2 の誘電層を構成しており、その厚みは平均2
0μmである。第2の誘電層15aは前述の第1の誘電
層13aと同じ誘電ペーストを用いて形成されている。
第2の誘電層15aを形成するにあたっては、第1の誘
電層13aを形成した場合と同様に、仮焼成の誘電体材
料層を形成した後にプレスを行う。このプレスによって
第2の誘電層15aの表面を平坦化する。このときのプ
レスの圧力は、第2の電極層14aと後に形成する第3
の電極層16aとの間で短絡が発生しない程度に第2の
誘電層15aの表面を平坦にでき、しかも第2の誘電層
15a以下の層でクラックが入らない範囲の力で行えば
よく、5〜35kg/m2 の圧力でプレスするのが好まし
い。なお第1の誘電体層13の周縁部で第2の電極層1
4aに覆われていない部分13bの上部に形成された第
2の誘電体層15の部分15bは、第2の電極層14a
と第2の導電塗料層16とを電気的に絶縁する機能を果
たしている。
【0037】第3の電極層16a及び接続部16bを含
む第2の導電塗料層16は、第2の電極層14aを形成
する第1の導電塗料層14と全く同じ方法で形成する。
第2の導電塗料層16のうち第1の電極層12aの上に
形成された部分が第3の電極層16aを構成し、その他
の部分が接続部16bを構成する。第2の導電塗料層1
6は第2の誘電層15aの上部を覆い、しかも第2の誘
電層15aから第1の電極層12aに接続された接続部
12cまで延びるように形成されている。第3の電極層
16aは、第2の印刷コンデンサPC2 の下部電極と第
3の印刷コンデンサPC3 の下部電極と兼ねており、そ
の厚みは平均15μmである。なお第2の導電塗料層1
6を形成する際に仮焼成導電塗料層の上部をプレス機械
で厚み方向にプレスする場合の圧力は、第3の電極層1
6aと第4の電極層18aとの間で短絡が発生しない程
度に第3の電極層16aの表面を平坦にでき、しかも第
3の電極層16a以下の層にクラックが入らない程度の
圧力で行えばよく、10〜35kg/m2 の範囲の圧力でプ
レスするのが好ましい。
【0038】第3の誘電層17aは、第3の印刷コンデ
ンサPC3 の誘電層を構成しており、その厚みは平均2
0μmである。本実施例では、第1の誘電層13a及び
第2の誘電層15aと同様に、仮焼成の誘電体材料層を
形成した後にプレスを行う。このプレスによって第3の
誘電層17aの表面を平坦化する。このときのプレスの
圧力は、第3の電極層16aと後に形成する第4の電極
層18aとの間で短絡が発生しない程度に第3の誘電層
17aの表面を平坦にでき、しかも第3の誘電層17a
以下の層でクラックが入らない範囲の力で行えばよく、
10〜35kg/m2 の圧力でプレスするのが好ましい。な
お第2の誘電体層15の周縁部で第3の電極層16aに
覆われていない部分15cの上部に形成された第3の誘
電体層17の部分17bは、第3の電極層16aと第3
の導電塗料層18とを電気的に絶縁する機能を果たして
いる。
【0039】第4の電極層18a及び接続部18bを含
む第3の導電塗料層18は、第2及び第3の導電塗料層
14及び16に用いたものと同じ鱗片状の導電粉末を含
む銀レジン系の導電塗料を用いて形成されている。第3
の導電塗料層18は第3の誘電層17aの上部を覆い、
しかも第3の誘電層17aから接続用電極12bまで延
びるように形成されている。導電塗料層18のうち第1
の電極層12aの上に形成された部分が第4の電極層1
8aを構成し、その他の部分が接続部18bを構成す
る。第4の電極層18aは、第3の印刷コンデンサPC
3 の上部電極を構成しており、その厚みは平均15μm
である。接続部18bは導電塗料層14の接続部14b
を覆うように形成されている。導電塗料層18は仮焼成
状態の導電塗料層として形成される。なお第4の電極層
18aの上には、更に誘電層を形成しないので第4の電
極層18aの平坦化処理は必要ない。本実施例では、仮
焼成状態の導電塗料層18を形成した後に、導電塗料層
(14,16,18)と誘電体層(13,15,17)
を一緒に本焼成し、その後オーバーコート層19を形成
して積層コンデンサCを完成した。オーバーコート層1
9は、図1の実施例のオーバコート層7と同様に形成す
る。なおオーバーコート層19は必要に応じて形成すれ
ばよい。
【0040】本実施例においても、印刷コンデンサPC
1 ,PC2 及びPC3 の容量は、第2〜第4の電極層1
4a,16a,18aの塗布面積により調整する。
【0041】なお上記各実施例では、鱗片状の導電粉末
を含む導電塗料を用いて2層目以降の電極層を形成して
いるが、ガスデポジッション法により2層目以降の電極
層を形成してもよい。また、導電粉末として球状の導電
粉末のみを含有する導電塗料を用いて導電塗料層を形成
してもよい。ガスデポジッション法により電極層を形成
する場合には、ガスデポジッション法を実施する装置の
ノズルからAu等の導電物質の超微粒子を誘電層上に噴
射して電極層を形成すればよい。
【0042】また上記各実施例では、回路基板上に銅箔
により回路パターンを形成したが、回路パターンは銅箔
に限定されるものではなくは、導電塗料を用いて印刷に
より回路パターンを形成してもよく、またガスデポジッ
ション法により回路パターンを形成してもよいのは勿論
である。第1の電極層を導電塗料層または超微粒子の堆
積膜によって形成する場合には、第1の電極層と第2の
電極層とが短絡しないように回路パターンの一部である
第1の電極層の表面の平坦化処理も行う必要がある。
【0043】また本発明は、回路基板上にコンデンサの
他に、印刷抵抗体や印刷インダクタンス等の他の印刷電
子素子を備えた回路基板にも当然適用できる。
【0044】また、上記第2の実施例によれば、誘電層
をガスデポジッション法により形成したが、超微粒子の
堆積膜は容射法や焼結法等によって形成してもよいのは
勿論である。
【0045】また本発明の技術的思想は、下部電極と誘
電層と上部電極とからなる1つのコンデンサを回路基板
上に形成する場合において、誘電層の厚みが薄い場合に
は当然適用できる。したがって誘電層を印刷または超微
粒子の堆積膜により形成する際に、この誘電層の表面を
平坦化処理した後に上部電極を形成すればよい。このよ
うにすると下部電極と上部電極との間の短絡を防止でき
る。
【0046】以下、明細書に記載した複数の発明の中で
いくつかの発明についてその構成を示す。
【0047】(1)回路基板の上に電極層と誘電層とが
交互に重ねて形成されてなるコンデンサ付き回路基板の
製造方法であって、前記電極層及び前記誘電層のうち印
刷または超微粒子の堆積膜により形成する層で更にその
層の上に電極層または誘電層が形成される層については
その表面を平坦化処理し、その後にその層の上に次の層
を形成することを特徴とするコンデンサ付き回路基板の
製造方法。
【0048】(2)回路基板の上に複数の電極層と複数
の誘電層とが交互に重ねて形成され、前記複数の電極層
が並列接続された複数のコンデンサを形成するように電
気的に接続されていることを特徴とするコンデンサ付き
回路基板。
【0049】このようなコンデンサ付き回路基板では、
容量の大きなコンデンサを回路基板の表面の使用面積を
大きくせずに形成できる。
【0050】(3)回路基板上に銅箔により第1の電極
層を形成し、前記第1の電極層の上に超微粒子の誘電材
料の堆積膜からなる第1の誘電層を形成し、前記第1の
誘電層の表面を平坦化処理し、前記第1の誘電層の上に
銀塗料を用いて第2の電極層を形成し、前記第2の電極
層の表面を平坦化処理し、平坦化処理した前記第2の電
極層の上に超微粒子の誘電材料の堆積膜からなる第2の
誘電層を形成し、前記第2の誘電層の表面を平坦化処理
し、前記第2の誘電層の上に銀塗料を用いて前記第1の
電極層と電気的に接続されるように第3の電極層を形成
し、前記第3の電極層の上に絶縁塗料を用いてオーバー
コートを形成することによりコンデンサ付き回路基板を
製造することを特徴とするコンデンサ付き回路基板の製
造方法。
【0051】(4)前記第2の電極層及び前記第3の電
極層を仮焼成状態で形成し、前記第2の電極層及び前記
第3の電極層をプレス処理により平坦化し、前記第2の
電極層及び前記第3の電極層を一度に本焼成する上記
(3)に記載のコンデンサ付き回路基板の製造方法。
【0052】(5)前記第1の誘電層及び第2の誘電層
をポリシングにより平坦化処理する上記(3)に記載の
コンデンサ付き回路基板の製造方法。
【0053】このような製造方法によれば、バインダを
含まないJPS誘電層が破壊されることがない。
【0054】(6)前記第2の電極層及び前記第3の電
極層を鱗片状の銀粉末を含む導電ペーストにより形成す
る上記(3)に記載のコンデンサ付き回路基板の製造方
法。鱗片状の銀粉末が誘電層の凹部に入って誘電層を突
き抜け、短絡が起きる。このような製造方法によれば、
平坦化により鱗片状の銀粉末による短絡を防ぐことがで
きる。
【0055】
【発明の効果】本発明によれば、複数の電極層及び複数
の誘電層のうち印刷または超微粒子の堆積膜により形成
する層で更にその層の上に電極層または誘電層が形成さ
れる層についてその表面を平坦化処理するので、積層コ
ンデンサの上下方向に位置する電極層間で短絡が防止す
るのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は、本発明のコンデンサ付き回路基板の
一実施例の要部(コンデンサ部分)の拡大断面図であ
り、(B)は図1(A)に示した積層コンデンサの回路
図である。
【図2】(A)は、本発明のコンデンサ付き回路基板の
別の実施例の要部(コンデンサ部分)の拡大断面図であ
り、(B)は図2(A)に示した積層コンデンサの回路
図である。
【符号の説明】
1,11 回路基板 2,12 回路パターン 2a,4a,6a,12a,14a,16a,18a
電極層 3a,5a,13a,15a,17a 誘電層 C 積層コンデンサ GC1 ,GC2 ガスデポジッション型コンデンサ PC1 ,PC2 印刷コンデンサ
フロントページの続き (72)発明者 流 一郎 富山県上新川郡大沢野町下大久保3158番地 北陸電気工業株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回路基板の上に複数の電極層と複数の誘電
    層とが交互に重ねて形成され、前記複数の電極層が並列
    接続された複数のコンデンサを形成するように電気的に
    接続されているコンデンサ付き回路基板の製造方法であ
    って、 前記複数の電極層及び前記複数の誘電層のうち印刷また
    は超微粒子の堆積膜により形成する層で更にその層の上
    に電極層または誘電層が形成される層についてはその表
    面を平坦化処理し、その後にその層の上に次の層を形成
    することを特徴とするコンデンサ付き回路基板の製造方
    法。
  2. 【請求項2】回路基板の上に複数の電極層と複数の誘電
    層とが交互に重ねて形成され、前記複数の電極層が並列
    接続された複数のコンデンサを形成するように電気的に
    接続されているコンデンサ付き回路基板の製造方法であ
    って、 前記複数の電極層及び前記複数の誘電層のうち印刷また
    は超微粒子の堆積膜により形成する層で更にその層の上
    に電極層または誘電層が形成される層については、その
    表面を上下に配置される電極間で短絡が発生しない程度
    に平坦にする平坦化処理を施し、その後にその層の上に
    次の層を形成することを特徴とするコンデンサ付き回路
    基板の製造方法。
  3. 【請求項3】前記誘電層の表面の平坦化処理をプレス処
    理により行うことを特徴とする請求項1または2に記載
    のコンデンサ付き回路基板の製造方法。
  4. 【請求項4】印刷により形成する前記電極層または誘電
    層の前記プレス処理は、導電ペーストまたは誘電ペース
    トを塗布して形成したペースト層を仮焼成した後に行う
    ことを特徴とする請求項3に記載のコンデンサ付き回路
    基板の製造方法。
  5. 【請求項5】回路基板の上に複数の電極層と複数の誘電
    層とが交互に重ねて形成され、前記複数の電極層が並列
    接続された複数のコンデンサを形成するように電気的に
    接続されており、 回路基板の表面上に形成される電極層が銅箔からなり、
    その他の電極層が印刷により形成され、誘電層が超微粒
    子の堆積膜により形成されているコンデンサ付き回路基
    板の製造方法であって、 前記その他の電極層を仮焼成状態で積層し、前記その他
    の電極層で更にその層の上に誘電層が形成される層につ
    いては、仮焼成状態でその表面をプレスにより平坦化処
    理し、その後にその層の上に次の層を形成し、 仮焼成状態の前記その他の電極層を一緒に本焼成するこ
    とを特徴とするコンデンサ付き回路基板の製造方法。
  6. 【請求項6】回路基板の上に複数の電極層と複数の誘電
    層とが交互に重ねて形成され、前記複数の電極層が並列
    接続された複数のコンデンサを形成するように電気的に
    接続されており、 回路基板の表面上に形成される電極層が銅箔からなり、
    その他の電極層及び前記誘電層が印刷により形成されて
    いるコンデンサ付き回路基板の製造方法であって、 前記その他の電極層及び前記誘電層を仮焼成状態で積層
    し、前記その他の電極層及び前記誘電層で更にその層の
    上に電極層または誘電層が形成される層については、仮
    焼成状態でその表面をプレス処理により平坦化処理し、
    その後にその層の上に次の層を形成し、 仮焼成状態の前記その他の電極層及び前記誘電層を一緒
    に本焼成することを特徴とするコンデンサ付き回路基板
    の製造方法。
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