JPH08279224A - ディスク交換装置 - Google Patents

ディスク交換装置

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JPH08279224A
JPH08279224A JP9969795A JP9969795A JPH08279224A JP H08279224 A JPH08279224 A JP H08279224A JP 9969795 A JP9969795 A JP 9969795A JP 9969795 A JP9969795 A JP 9969795A JP H08279224 A JPH08279224 A JP H08279224A
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JP
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center
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gear
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JP9969795A
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English (en)
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Tadao Arata
忠男 荒田
Shinsaku Tanaka
進作 田中
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Tanashin Denki Co Ltd
Original Assignee
Tanashin Denki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構成で、トレイ上のディスクが載置さ
れる3つの載置部をローディング位置に順次位置付け可
能とするディスク交換装置を提供する。 【構成】 ディスク交換装置は、テーブル4上に配置さ
れ、3つの載置部20を有したトレイ18と、テーブル
4の中心に配置された回転可能なセンタギヤ28と、セ
ンタギヤ28に形成されたガイド溝32と、トレイ18
の下面中心から突出し、ガイド溝32に摺動自在にして
嵌合されたピン34とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、同一面上に配置した
複数のコンパクトディスクの中から、選択した1枚のコ
ンパクトディスクをローディング位置に位置付けるディ
スク交換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、この種のディスク交換装置は、
特開平5−182337号公報(第1公報)、特開平5
−198072号公報(第2公報)及び特開平5−21
7268号公報(第3公報)に開示されている。これら
公報のディスク交換装置は何れもテーブル上に配置され
たトレイを備え、このトレイにはコンパクトディスクを
載置可能とした3つの載置部が形成されている。これら
載置部はトレイの中心から等距離を存し且つ互いに等間
隔を存して配置されており、その1つはローディング位
置に位置付けられ、そして、他の2つはアンローディン
グ位置にそれぞれ位置付けられている。
【0003】それ故、トレイが回転されれば、アンロー
ディング位置にあった載置部をローディング位置に順次
位置付けることができ、これにより、再生すべきコンパ
クトディスクの交換が可能となる。各載置部が互いに密
接して配置されていれば、トレイの大きさを最小にで
き、この場合、載置部の直径がDであると、トレイの最
大長は2Dとなるものの、トレイがその中心の回りに単
に回転される場合、その回転域の直径は2D、即ち、D
(1+1/(cos π/3))以上となり、トレイの回転域
の幅を2Dに収めることはできない。
【0004】このため、前述した公報のディスク交換装
置では、トレイを偏心させながら回転させる工夫が採用
されており、これにより、トレイの回転域の幅を2Dに
収め、ディスク交換装置全体の小形化を図っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記第
1公報のディスク交換装置は、テーブル側のギヤと、こ
のギヤに噛み合うトレイ側の内歯リングギヤとを備え、
これらギヤの噛み合いにより、内歯リングギヤ、つま
り、トレイの偏心回転が可能となっているため、これら
ギヤに加わる負担が大きく、その耐久性に劣る不具合が
ある。
【0006】前記第2公報のディスク交換装置はギヤの
偏心回転を利用していないので、上述したような不具合
はないものの、テーブル側の案内溝内にトレイ側の複数
の係合片を係合させることでトレイの偏心回転を行って
いるため、その偏心回転を円滑に行うには案内溝や係合
片の加工に高精度が要求される不具合がある。更に、第
3公報のディスク交換装置の場合にあっては、テーブル
側の駆動ギヤによりトレイ側の回転トレイギヤを回転さ
せることで、そのトレイの偏心回転が可能となっている
が、回転トレイギヤはそのギヤ面が円形ではないため、
トレイの偏心回転が円滑に行えない不具合がある。
【0007】この発明は、上述した事情に基づいてなさ
れたもので、その目的とするところは、上述したタイプ
とは異なる方式の採用により、トレイの各載置部をその
ローディング位置に順次位置付けることでディスクの交
換が可能となり、また、その交換の際、トレイの移動を
円滑に行うことができるディスク交換装置を提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、この発明
のディスク交換装置によって達成され、請求項1の装置
は、第1乃至第3載置部を有するトレイと、第1載置部
がローディング位置にあり且つ第2及び第3載置部がア
ンローディング位置にあるときに、第2及び第3載置部
の密接状態を作り出す手段と、そして、トレイに角運動
を与える角運動手段とを備えており、この角運動手段
は、第2、第1、第3及び第2載置部の順に各載置部の
中心を支点として前記トレイ中心が30゜ずつ変位する
ような角運動をトレイに順次与え、これにより、第3ア
ンローディング位置にあった載置部をローディング位置
に位置付けるものとなっている。
【0009】請求項2の装置の場合、各載置部はトレイ
と一体であって、その中心が仮想3角形の各頂点に配置
されており、これに対し、請求項3の装置の場合にあっ
ては、各載置部はトレイとは別体であり、その中心が前
記トレイ中心に対し接離する方向に可動自在である。
【0010】
【作用】請求項1の装置によれば、トレイは1つの載置
部の中心を支点とした角運動を繰り返しながら所定の領
域内でシフトしていき、最終的に各載置部の位置が順次
入れ替わる。請求項2の装置によれば、各載置部は互い
の位置関係を維持しながら、トレイのシフトに伴い移動
し、請求項3の装置によれば、アンローディング位置に
ある2つの載置部が密接状態にあっても、ローディング
位置にある載置部はその2つの載置部から離間すること
ができる。
【0011】
【実施例】図1に概略的に示されているディスク交換装
置は、2点鎖線で示したシャーシ2を備え、シャーシ2
上にはテーブル4が配置されている。テーブル4は正方
形をなし、その後端縁の両角部からは一対の延長部6が
平行に延びている。図2及び図3に示されているように
テーブル4の両側面にはガイド溝8がそれぞれ形成され
ている。これらガイド溝8にはシャーシ2に設けたレー
ル(図示しない)が嵌合されており、テーブル4はレー
ル上をその前後方向に移動自在に支持されている。
【0012】テーブル4の上面上にはそのほぼ全域に亘
って正方形の凹所10が形成されており、この凹所10
の4つの角部は丸められた円弧面となっている。凹所1
0の奥側部分にはテーブル開口12が形成されており、
テーブル開口12は凹所10の中心Xとの間に所定の距
離を存した位置からテーブル4の後端縁に向けて延び、
そして、その後端面の中央にて開口している。なお、テ
ーブル開口12の内端は円弧面となっている。
【0013】前述した一対の延長部6を含むテーブル4
の下面には、それらの両側部を残して凹所14が形成さ
れており、この凹所14の内側壁はテーブル4の側面と
平行にして延びている。凹所14の内壁面のうちの一
方、図1でみて左側の内壁面にはラック16が形成され
ているが、右側の内壁面は単に平坦面となっている。テ
ーブル4の凹所10には略正三角形の形状をなしたトレ
イ18が配置されており、トレイ18の各頂部は円弧面
に形成されている。トレイ18には円形形状をなした3
つの載置部20が一体に形成されており、これら載置部
20の外周縁の一部は対応するトレイ18の円弧頂部を
形作っている。
【0014】各載置部20は直径12cmのコンパクトデ
ィスク(CD)を載置可能な円形の凹みを有し、その中
心はトレイ18の中心Yから等距離を存し且つトレイ1
8の周方向に等間隔を存して位置付けられている。更
に、各載置部20は他の2つの載置部20に対して互い
に密接した位置関係にあり、3つの載置部20の中心は
仮想正三角形の各頂点にそれぞれ位置付けられている。
なお、図2及び図4を参照すれば、各載置部20の形状
がより明確に示されている。
【0015】テーブル4上のトレイ18が図1に示され
ている状態にあるとき、トレイ18の2つの円弧頂部、
つまり、2つの載置部20は凹所10の手前側に位置す
る円弧コーナにそれぞれ合致するようなアンローディン
グ位置に位置付けられており、一方、他の1つの載置部
20はテーブル開口12の直上のローディング位置に位
置付けられている。この場合、ローディング位置にある
載置部20と凹所10の後端縁との間には所定の隙間が
存在している。つまり、凹所10の円弧コーナの曲率半
径は載置部20の半径に一致しており、略正方形の凹所
10の一辺はその長さが載置部20の直径の2倍に設定
されている。
【0016】更に、各載置部20にはアクセス開口22
がそれぞれ形成されており、これらアクセス開口22
は、対応するトレイ18の円弧頂部からその中心Yに向
けて延び、円弧状をなした終端を有している。テーブル
4上のトレイ18が図1の状態にあるとき、テーブル開
口12の直上に位置する載置部20のアクセス開口22
は上下方向でみてテーブル開口12と合致した状態にあ
る。
【0017】図2に示されているようにテーブル4の凹
所10にはその中央に円形の窪み24が形成されてお
り、この窪み24の外周縁は前述したテーブル開口12
と重なり合っている。更に、凹所10には窪み24の外
周縁の一部を切欠くようにして開口26が形成されてお
り、開口26はテーブル開口12とは反対側に位置付け
られいる。
【0018】窪み24にはセンタギヤ28が装着されて
おり、このセンタギヤ28は窪み24内にて回転自在に
支持されている。より詳しくは、図5に示されているよ
うに窪み24の底面からは支持軸30が突出しており、
この支持軸30にセンタギヤ28が回転自在に取付けら
れている。ここで、支持軸30、即ち、センタギヤ28
の回転中心は凹所10の中心Xに位置付けられており、
センタギヤ28のギヤ面はその一部が前述した開口26
内に臨んでいる。
【0019】センタギヤ28の上面にはガイド溝32が
形成されており、このガイド溝32はセンタギヤ28の
径方向に所定の長さに亘って延びている。一方、トレイ
18の下面からはピン34が突出されており、このピン
34はトレイ18の中心Yに位置し、センタギヤ28の
ガイド溝32に摺動自在にして嵌合されている。更に、
図6から明らかなようにガイド溝32の内端には、ばね
装着溝36が連なっており、ばね装着溝36はガイド溝
32よりも幅が狭く、センタギヤ28の中心に向けて延
びている。ばね装着溝36からは圧縮コイルスプリング
からなる付勢ばね38がガイド溝32内に突出してお
り、この付勢ばね38はピン34を介してトレイ18を
センタギヤ28の径方向外側に向けて常時押圧付勢して
いる。
【0020】トレイ18が図1に示す状態にあるとき、
センタギヤ28のガイド溝32はセンタギヤ28の中心
Xとトレイ18のピン34とを結ぶ線上に位置付けられ
ており、この場合、トレイ18はテーブル4の手前側に
向けて押圧付勢され、ピン34はガイド溝32の外端に
位置付けられている。前述したセンタギヤ28は、動力
伝達経路からの動力を受けて回転可能となっており、そ
の動力伝達経路に関し、図7を参照しながら説明する。
【0021】センタギヤ28には伝達ギヤ40が常時噛
み合っており、この伝達ギヤ40はテーブル4の下面に
回転自在に支持されている。一方、シャーシ2上にはク
ラッチギヤ42が配置されており、このクラッチギヤ4
2は折曲アーム44の一端に回転自在に取付けられてい
る。折曲アーム44の折曲部は正逆回転可能な電動モー
タ(図示しない)の出力軸46に回動自在にして取付け
られている。電動モータはシャーシ2の下面に固定され
ており、その出力軸46がシャーシ2を貫通して、その
上面から突出している。出力軸46にはモータギヤ48
が取付けられており、モータギヤ48はクラッチギヤ4
2に常時噛み合っている。
【0022】折曲アーム44の他端は、電磁アクチュエ
ータ50のプランジャ52に係止されており、電磁アク
チュエータ50はシャーシ2上に固定されている。図7
の状態にあるとき、電磁アクチュエータ50のプランジ
ャ52は突出しており、このプランジャ52は折曲アー
ム44を介してクラッチギヤ42を反時計方向に回動さ
せている。この場合、クラッチギヤ42はモータギヤ4
8上を回転しながら伝達ギヤ40に噛み合い、これによ
り、電動モータからセンタギヤ28に至る動力伝達経路
は繋がった状態にある。従って、この状態で、電動モー
タが駆動されると、センタギヤ28は動力の伝達を受け
て回転することができる。
【0023】一方、クラッチギヤ42の近傍には、伝達
ギヤ40とは別の伝達ギヤ54が配置されており、この
伝達ギヤ54はピニオン56を介して前述したトレイ1
8のラック16に噛み合っている(図1参照)。これら
伝達ギヤ54及びピニオン56は共にシャーシ2上に回
転自在に支持されている。更に、図7に示されているよ
うにシャーシ2上には再生ユニット58が昇降可能にし
て配置されており、再生ユニット58はターンテーブル
60、光学的なピックアップ62及びピックアップ62
を直線運動させるためのラック&ピニオン64などを備
えている。
【0024】テーブル4及びトレイ18が図1に示す状
態にあるとき、再生ユニット58が上昇されると、その
ターンテーブル60及びピックアップ62はテーブル4
のテーブル開口12及びトレイ18のローディング位置
にある載置部20のアクセス開口22を通じてトレイ1
8の上方に突出することができる。この際、その載置部
20上にコンパクトディスク(CD)が載置されている
と、このCDはターンテーブル60により載置部20か
ら所定の高さだけ持ち上げられ、そして、ターンテーブ
ル60と図示しないクランパとの間に挟持された状態
で、再生位置に位置付けられる。
【0025】一方、図7の状態から電磁アクチュエータ
50のプランジャ52が引き込められると、プランジャ
52は折曲アーム44を介してクラッチギヤ42を2点
鎖線で示すように時計方向に回動させる。従って、クラ
ッチギヤ42は伝達ギヤ40から離れて伝達ギヤ54に
噛み合い、これにより、電動モータからトレイ18のラ
ック16に至る動力伝達経路が繋がることになる。
【0026】この場合、テーブル4及びトレイ18が図
1の状態にあって、電動モータの駆動力によりピニオン
56が図1中反時計方向に回転されると、テーブル4は
トレイ18とともにシャーシ2から図8に示す位置まで
引き出される。この状態では、アンローディング位置に
ある2つの載置部20がシャーシ2の外側に露出し、こ
れら載置部20上のCDの交換や、また、載置部20が
空の場合にはその載置部20にCDを載置可能となる。
【0027】上述したテーブル4の引出しはCDが再生
中であっても可能であり、この場合、図8に示されてい
るように再生中のCDは、テーブル4の引出しに拘わら
ず、ターンテーブル60上に残される。一方、CDが再
生中ではない場合、トレイ18とともにテーブル4を図
8の状態から図9の状態まで更に引き出すことができ、
トレイ18の全て載置部20をシャーシ2の外側に露出
させることができる。
【0028】次に、トレイ18の各載置部20をローデ
ィング位置に位置付ける交換動作に関し、図10ないし
図16を追加して説明する。ここで、交換動作はテーブ
ル4及びトレイ18が図1の状態にあり、且つ、テーブ
ル4のセンタギヤ28が回転可能な状態で実施可能であ
る。図10を参照すると、一連の交換動作の過程が順次
示されており、ここで、トレイ18における各載置部2
0の識別及び説明を容易にするため、以下の説明及び図
10乃至図16では、各載置部にはその参照符号20の
代わりにA,B,Cの符号を付してある。
【0029】先ず、テーブル4上のトレイ18が図10
中Iの基準姿勢(図1の状態に対応する)にあるとき、
載置部Aがローディング位置にあり、載置部B,Cはア
ンローディング位置にある。テーブル4上にて、トレイ
18は基本姿勢Iから、II,III,IV,V,VI,VII、VI
II,IXの順序で後述する角運動を繰り返した後に元の基
本姿勢Iに復帰し、この時点で、ローディング位置への
載置部の交換が完了する。この場合、ローディング位置
には載置部Bが位置付けられ、載置部A,Cはアンロー
ディング位置にあった載置部C,Bにそれぞれ置き換え
られている。なお、作図上、図10中のテーブル4に関
してはその一対の延長部6を省略して示してある。
【0030】次に、トレイ18の角運動に関して詳細に
説明する。図11は、図10中の基本姿勢Iに対応した
トレイ18の状態を示しており、このとき、アンローデ
ィング位置にある載置部B,Cは前述したようにテーブ
ル4の内周壁、つまり、その凹所10の内周壁11に密
着した状態にある。また、図11では、載置部A,B,
Cの中心をa,b,cにて示してあり、これら中心a,
b,cは仮想正三角形ETの各頂点となっている。
【0031】図11の状態からセンタギヤ28が図中時
計方向に回動されると、そのガイド溝32はテーブル4
の中心Xの回りに旋回し、この旋回に伴い、トレイ18
はピン34を介して図11中左方への力を受ける。この
とき、トレイ18の載置部Cはテーブル4の内周壁1
1、即ち、その手前側の円弧コーナにそれぞれ密着した
状態にあり、しかも、その内周壁11と載置部Aとの間
には所定の隙間が存在しているので(図10中の基本姿
勢Iを参照)、トレイ18はその載置部Cの中心cを支
点して図12(図10中のIIに対応)に示すように角運
動し、この際、ピン34はガイド溝32内の付勢ばね3
8を収縮させながら、ガイド溝32の内端まで移動す
る。
【0032】トレイ18の角運動を前述した仮想正三角
形ETに関してみれば、仮想正三角形ETはその頂点c
を支点として1点鎖線の位置から実線の位置まで角変位
し、このとき、トレイ18のピン34はセンタギヤ28
の中心Xと頂点cとを結ぶ線分上に位置付けられてい
る。図12中、矢印dはピン34の移動軌跡を示し、ま
た、矢印eはセンタギヤ28の回転角を示している。こ
の場合、センタギヤ28は初期状態から45゜回転した
状態にある。なお、他の矢印は仮想正三角形の頂点a,
bの移動軌跡をそれぞれ示している。
【0033】図12の状態からセンタギヤ28が更に時
計方向に回転されると、トレイ18は載置部Cの中心c
を支点として更に角運動し、図13(図10中のIIIの
姿勢に対応)に示されているように載置部Aは内周壁1
1の奥側に位置する円弧コーナに密着し、一方、載置部
Bは内周壁11から離間する。この場合、仮想正三角形
ETはその頂点cを支点とし、1点鎖線の各状態を経て
実線の位置まで角変位し、この際、トレイ18のピン3
4は、付勢ばね38の付勢力を受けその付勢ばね38の
伸張を伴いながら、センタギヤ28のガイド溝32内を
その内端から外端まで移動する。
【0034】付勢ばね18は、ガイド溝32の軸線方向
でみて、センタギヤ28の径方向外側にトレイ18を常
時押し付けているので、トレイ18の角運動の際に、そ
の中心cが支点となる載置部Cが内周壁11の円弧コー
ナから離れることはなく、その角運動は安定して行われ
ることになる。図11の状態から図13の状態までのト
レイ18の角運動をそのピン34に関してみれば、ピン
34は載置部Cの中心cを支点して30゜だけ角変位し
ている。なお、図13の状態では、センタギヤ28はそ
の初期状態から90゜回転されている。
【0035】図13の状態からセンタギヤ28が更に時
計方向に90゜回転されると、この場合、トレイ18
は、載置部Cではなく載置部Aの中心aを支点として角
運動し、図10中IVの姿勢を経てVの姿勢に対応する図
14の状態に至る。即ち、図13の状態にあるトレイ1
8は、図11の基本姿勢Iにあるトレイ18をセンタギ
ヤ28の中心Xに90゜回転させた状態に等しいから、
トレイ18は図13の状態から同様にして図14の状態
まで角運動する。
【0036】更に、図14の状態からセンタギヤ28が
更に時計方向に90゜回転されると、トレイ18は、図
10中VIの姿勢を経てVIIの姿勢に対応する図15の状
態まで同様にして角運動し、そして、図15状態からセ
ンタギヤ28が更に時計方向に90゜回転され、その回
転角が初期状態から360゜に達すると、即ち、1回転
すると、トレイ18は、図10中VIIIの姿勢を経てIXの
姿勢に対応する図16の状態まで同様に角運動して、そ
の基本姿勢Iに復帰する。従って、この時点で、一連の
交換作業が完了し、このとき、図16から明らかなよう
にローディング位置にはトレイ18の載置部Bが位置付
けられており、今までローディング位置にあった載置部
Aはアンローディング位置に移動されている。従って、
載置部A,B,CのそれぞれにCDが載置されていれ
ば、ローディング位置にあるCDが交換されることにな
る。
【0037】なお、センタギヤ28が更に時計方向に1
回転されれば、ローディング位置にはトレイ18の載置
部Cが位置付けられることになり、また、図11の状態
からセンタギヤ28が反時計方向に回転されれば、ロー
ディング位置にはトレイ18の載置部Cが位置付けられ
ることになる。上述の一実施例ではトレイ18に各載置
部20が一体に形成されているが、図17に示す変形例
のように各載置部を独立した部材として構成することも
できる。
【0038】変形例の場合、トレイ18の代わりに皿受
け台66を備えており、皿受け台66は3枚のアーム6
8を有したY字形をなし、これらアーム68は皿受け台
66の周方向に等間隔を存して配置されている。皿受け
台66は、トレイ18の場合と同様にしてセンタギヤ2
8に係合されている。即ち、皿受け台66の下面におい
て、その中心Yから突出したピン34はセンタギヤ28
のガイド溝32に摺動自在に嵌合され、そして、付勢ば
ね38により押圧付勢されている。
【0039】皿受け台66の各アーム68には案内溝7
0がそれぞれ形成されている。これら案内溝70は皿受
け台66の中心Yに対して放射状に延び、皿受け台66
の周方向に隣接するアーム68間のなす角度は120゜
に設定されている。各アーム68上には前述した載置部
20に相当する円形の受皿72がそれぞれ配置されてい
る。各受皿72の下面には一対のピン74がそれぞれ突
出されており、これらピン74は図18に示されている
ように、そのアーム68の案内溝70に摺動自在に嵌合
されている。従って、各受皿72は、そのアーム68上
を移動自在にして取付けられている。
【0040】更に、各案内溝70の内端には、前述した
ガイド溝32の場合と同様にばね装着溝が連なって形成
されており、これらばね装着溝には圧縮コイルばねから
なる付勢ばね76が配置されている。各付勢ばね76は
そのばね装着溝から案内溝70内に突出し、そして、受
皿72の一方の外側に位置するピン74を押圧し、受皿
72を皿受け台66の径方向外側に常時付勢している。
【0041】図17には、3枚の受皿72のうち、その
1つが実線で示されて、その他の2つはその輪郭のみが
2点鎖線で示されている。なお、実線の受皿72は、そ
の付勢ばね76の収縮を伴い、皿受け台66の中心Yつ
まりそのピン34側に変位した状態で示されいるのに対
し、他の2つの受皿72はそれらの付勢ばね76の伸張
を伴い、皿受け台66のピン34から離間する方向に変
位した状態で示されている。
【0042】図19乃至図30を参照すると、変形例で
の一連の交換動作が示されており、ここでも、各受皿7
2の識別及び説明を容易にするため、以下の説明及び図
10乃至図30中、各受皿にはその参照符号72の代わ
りにA,B,Cの符号を付してある。図19は各受皿の
基本姿勢を示しており、この基本姿勢では受皿Aがロー
ディング位置にあり、受皿B,Cはアンローディング位
置にある。ここで、受皿B,Cはテーブル4における内
周壁11の手前側の円弧コーナに密着し、それらの付勢
ばね76に抗して皿受け台66のピン34側に変位した
状態にあり、この状態では前述したトレイ18の載置部
B,Cと同様に、受皿B,Cは互いに密接した状態にあ
る。一方、受皿Aはその付勢ばね76の付勢力を受けて
ピン34から離間する方向に変位し、他の受皿B,Cか
ら離間した状態にある。この場合、受皿Aの内側のピン
74は皿受け台66における案内溝72の外端に位置付
けられている。
【0043】基本姿勢Iにおいて、上述したように受皿
Aが受皿B,Cから離間していると、受皿Aの中心、即
ち、前述した再生ユニット58のターンテーブル60と
テーブル4の中心Xとの間に十分な間隔を確保すること
ができる。従って、受皿A上のCDを再生位置までター
ンテーブル60を介して持ち上げる際に、ターンテーブ
ル60がセンタギヤ28や皿受け台66と干渉する虞も
ない。
【0044】図20には受皿A,B,Cが基本姿勢Iに
あるとき、各受皿の中心a,b,cを結んだ仮想三角形
ITが実線で示されており、この場合、その仮想三角形
は前述の説明から既に明らかなように二等辺三角形とな
っている。なお、図20ではテーブル4を単に2点鎖線
の正方形で示してある。図19の状態からセンタギヤ2
8が時計方向に回転されると、皿受け台66は前述した
トレイ18の角運動と同様な原理に基づき、その受皿C
の中心cを支点とし、図21に示すように角運動する。
このような角運動の際、受皿Aはその外周縁がテーブル
4の内周壁11に当接すると、皿受け台66のピン34
に向けて押し付けられるので、その付勢ばね76の付勢
力に抗して受皿Cに向けて変位していき、一方、受皿B
はその付勢ばね76の付勢力を受けているので、受皿C
から離れて内周壁11に押し付けられ、この内周壁11
に沿って移動することになる。
【0045】上述の角運動を仮想二等三角形ITに関し
てみた場合、図22に示されているように、その仮想二
等辺三角形ITは変形を伴いながら破線の状態から実線
の状態まで、その頂点cを支点とて角変位する。この
後、センタギヤ28の回転角が90゜となり、皿受け台
66の角運動が30゜に達すると、図23に示されてい
るように受皿Aは内周壁11の奥側の円弧コーナに密着
する同時に受皿Cに密接し、一方、受皿Bは皿受け台6
6のピン34から最も離間する。つまり、この場合、仮
想二等辺三角形ITは図24に示されているように破線
で示す状態を経て実線の状態まで角変位し、右側を向い
た状態にある。
【0046】図23の状態からセンタギヤ28が時計方
向に更に回転されると、皿受け台66は同様な角運動を
順次同様にして繰り返し、センタギヤ28の回転角が9
0゜ずつ増加する度に、各受皿A,B,C及び仮想二等
辺三角形ITは、図25及び図26、図27及び図2
8、そして、図29及び図30に示した状態となる。こ
こで、皿受け台66の角運動はその支点が受皿Aの中心
a、受皿Bの中心b、そして、受皿Cの中心cの順に変
化する。
【0047】図29の状態は図19の基本姿勢に相当
し、この場合、そのローディング位置には受皿Bが位置
付けられており、この時点で一連の切換え動作が完了す
る。なお、図19乃至図30の各状態は、図10中の同
一のローマ数字で示すトレイ18の状態と対応してい
る。上述した変形例の場合にも、図31に示されている
ようにシャーシ2からテーブル4を同様にして引き出す
ことができる。
【0048】上述の各実施例において、ガイド溝32は
センタギヤ28の回転軸線に対し、その放射方向に延び
ているが、ピン34を円滑に導く上で放射方向に対して
傾斜したものであってもよい。また、各実施例では、ト
レイ18や皿受け台66の角運動に関し、その基本原理
の説明を容易にするため、テーブル4の内周壁11を便
宜上利用しているが、実際にはテーブル4の凹所10上
で且つ外部から視認できない箇所に内周壁11の円弧コ
ーナと同様な機能を有する規制ガイドを設ける一方、ト
レイ18又は各受皿22の下面に規制ガイドにより拘束
される部材を設けることもでき、トレイ18や皿受け台
66の角運動を実現できる。この場合、テーブル4の内
周壁11に対して、トレイ18や各受皿22が摺接する
のを避けることができる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように請求項1のディスク
交換装置によれば、トレイの角運動を繰り返すことで、
その載置部、即ち、載置部上のディスクを順次ローディ
ング位置に位置付けてディスクの交換を行うことがで
き、また、トレイの角運動に偏心ギヤや複雑な形状のガ
イド溝などを必要としないので、その角運動を円滑に行
うことができる。
【0050】請求項2のディスク交換装置によれば、各
載置部がトレイと一体に形成されているので、トレイと
各載置部と1つの部品として構成することができ、部品
点数の減少を図ることができ、これに対し、請求項3の
ディスク交換装置によれば、トレイと各載置部と別体で
あるので、1つの載置部がローディング位置にあると
き、その載置部を他の2つの載置部から離間させること
ができ、これにより、そのローディング位置を任意に設
定できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例のディスク交換装置を示した概略平面
図である。
【図2】図1のディスク交換装置の一部を示した分解斜
視図である。
【図3】図2のテーブルを示した断面図である。
【図4】図2のトレイを示した平面図である。
【図5】図4中F−F線に沿う断面図てある。
【図6】図5中、センタギヤのガイド溝を示した平面図
である。
【図7】センタギヤへの動力伝達経路を示した図であ
る。
【図8】図1の状態からテーブルが引き出された状態を
示す図である。
【図9】図8の状態からテーブルが更に引き出された状
態を示す図である。
【図10】トレイにおける一連の交換動作の過程を示す
図である。
【図11】基本姿勢にあるトレイを示した図である。
【図12】図11の状態からトレイが角運動した状態を
示す図である。
【図13】図12の状態からトレイが更に角運動した状
態を示す図である。
【図14】図13の状態からトレイが角運動した状態を
示す図である。
【図15】図14の状態からトレイが角運動した状態を
示す図である。
【図16】図15状態からトレイが角運動し、元の基本
姿勢に復帰した状態を示す図である。
【図17】トレイ及び載置部の変形例を示す平面図であ
る。
【図18】図17中、G−G線に沿う断面図である。
【図19】基本姿勢にある皿受け台及び各受皿の状態を
示した図である。
【図20】図19の各受皿の中心を頂点とした仮想二等
辺三角形の状態を示す図である。
【図21】図19の状態から皿受け台が角運動した状態
を示す図である。
【図22】図21の各受皿の中心を頂点とした仮想二等
辺三角形の状態を示す図である。
【図23】図21の状態から皿受け台が角運動した状態
を示す図である。
【図24】図23の各受皿の中心を頂点とした仮想二等
辺三角形の状態を示す図である。
【図25】図23の状態から皿受け台が角運動した状態
を示す図である。
【図26】図25の各受皿の中心を頂点とした仮想二等
辺三角形の状態を示す図である。
【図27】図25の状態から皿受け台が角運動した状態
を示す図である。
【図28】図27の各受皿の中心を頂点とした仮想二等
辺三角形の状態を示す図である。
【図29】図27の状態から皿受け台が角運動し、基本
姿勢に復帰した状態を示す図である。
【図30】図29の各受皿の中心を頂点とした仮想二等
辺三角形の状態を示す図である。
【図31】変形例の皿受け台及び各受皿を備えたテーブ
ルが引き出された状態を示す図である。
【符号の説明】
4 テーブル 11 内周壁 18 トレイ 20 載置部 28 センタギヤ 32 ガイド溝 34 ピン 66 皿受け台(トレイ) 68 アーム 70 案内溝 72 受皿(載置部) 74 ピン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】テーブル上に移動自在にして配置され、ト
    レイ中心を有するトレイと、 前記トレイに対し前記トレイ中心の回りに配置して取付
    けられ、各々の中心が仮想三角形の頂点に位置するとと
    もにディスクを受け取り可能な第1乃至第3載置部と、 第1載置部がローディング位置にあり且つ第2及び第3
    載置部がアンローディング位置にあるとき、これら第2
    及び第3載置部の密接状態を作り出す手段と、 第2、第1、第3及び第2載置部の順に各載置部の中心
    を支点として前記トレイ中心が30゜ずつ変位するよう
    な角運動を前記トレイに順次与え、第3載置部をローデ
    ィング位置に位置付ける角運動手段とを具備したことを
    特徴とするディスク交換装置。
  2. 【請求項2】前記各載置部は前記トレイと一体に形成さ
    れ、各載置部の中心により形成される前記仮想3角形は
    正三角形であることを特徴とする請求項1のディスク交
    換装置。
  3. 【請求項3】前記各載置部は前記トレイとは別体に形成
    され、その中心が前記トレイ中心に対し接離する方向に
    可動自在であることを特徴とする請求項1のディスク交
    換装置。
JP9969795A 1995-03-31 1995-03-31 ディスク交換装置 Withdrawn JPH08279224A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010134522A1 (ja) * 2009-05-20 2010-11-25 日本電気株式会社 記憶媒体搬送装置、記憶媒体搬送方法、記憶媒体搬送装置に用いるトレイ、トレイセット、およびトレイ展開手段

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WO2010134522A1 (ja) * 2009-05-20 2010-11-25 日本電気株式会社 記憶媒体搬送装置、記憶媒体搬送方法、記憶媒体搬送装置に用いるトレイ、トレイセット、およびトレイ展開手段

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