JPH08279093A - 交通流計測装置 - Google Patents

交通流計測装置

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JPH08279093A
JPH08279093A JP7082636A JP8263695A JPH08279093A JP H08279093 A JPH08279093 A JP H08279093A JP 7082636 A JP7082636 A JP 7082636A JP 8263695 A JP8263695 A JP 8263695A JP H08279093 A JPH08279093 A JP H08279093A
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sensors
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高宏 中村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 任意の2つのセンサ間の死角領域における交
通状態や異常事象の発生を推定する。 【構成】 第1のセンサ12bと対応した第1の車両計
測手段14bが計測した第1の計測値をもとにして、第
1の計測値を計測した時刻から計測値により決まる所定
時間後に各センサ12b〜12dと対応した各車両計測
手段14b〜14dが計測する交通流パラメータの予測
値を予測手段16で演算し、各車両計測手段14b、1
4cが計測した第2の計測値と予測値とを判断手段18
で比較し、両センサ14b、14c間の領域11内で両
センサ14b、14cの計測不可能の領域での交通状態
を推定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、道路上の自動車の交
通流における異常事象を検知する交通流計測装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】交通流計測装置の一例として、センサに
TVカメラを使用し、TVカメラから得られる画像を処
理して道路上の交通状態を計測するものが提案されてい
る。図18は、1986年第17回画像工学コンファレ
ンス、井上佳昭他3名、「車両動態計測の試み」(16
−13)に記載された画像処理による従来の交通流計測
装置の構成を示すブロック図である。
【0003】図18において、1は例えば撮像装置とし
てのTVカメラ、2はTVカメラ1を制御するTVカメ
ラ制御回路、3はデジタル化した撮像信号を取り込むフ
レームメモリ、4は車両の抽出領域を設定するウィンド
ウ設定回路、5は車両検出回路、6は車両走行位置検出
回路、7は車両移動量検出回路、8は車両情報計測回路
である。
【0004】次に動作について説明する。TVカメラ1
はTVカメラ制御回路2に従って任意のフレーム間隔で
走行車両を撮像する。フレームメモリ3は、TVカメラ
1の撮像信号をデジタル信号に変換したデータを取り込
む。ウィンドウ設定回路4は、道路上で車両の大きさと
なるウィンドウを画面上で設定する。車両検出回路5
は、ウィンドウ設定回路4で設定された領域から、水平
線や垂直線等の車両の特徴を抽出することによって、車
両を検出する。車両走行位置検出回路6は、車両検出回
路5で検出された車両の画面上での走行位置を検出し、
車両移動量検出回路7は、この走行位置と該車両の前フ
レームの走行位置とを比較し、車両の画面上での移動量
を検出し、ウィンドウ設定回路4に送信する。ウィンド
ウ設定回路4は、移動量に応じてウィンドウを移動させ
る。上記動作を繰り返し行い車両を追跡する。車両が画
面から消えた時点で追跡を終了し、車両情報計測回路8
は、車両の速度や前車との車間距離などを計測する。以
上のように、交通流の交通流パラメータを計測するが、
遠方の道路のようにTVカメラの解像度の関係からTV
カメラの視野に入っていても画像処理では車両の検出が
困難な領域がある。さらに、広域にわたる監視を行う場
合には複数のTVカメラと交通流計測装置を用いて対処
するが、TVカメラの台数が少ない場合にはそれらの間
にTVカメラの視野に入らない領域が生じる。従来の交
通流計測装置ではこれらの領域のように、車両の検出や
計測の不可能である、いわゆる死角となる領域が存在す
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上のように従来の交
通流計測装置は、広域の交通状態を監視するために、対
象領域において各センサがある程度以上の間隔で設置さ
れている場合には、超音波感知器やレーダー型感知器な
どの地点計測センサのみでなく、例えば画像処理型のよ
うにある程度の領域が計測可能なセンサであっても、対
象領域の大部分が死角領域となり、交通状態が計測でき
ないという問題点があった。そして、センサ間隔が数百
メートルに及ぶ場合には、多数のセンサから十分な台数
の車両の計測値が得られた後に事後推定を行っていては
交通状態の判定が遅くなるので、十分な機能を果たすこ
とができないという問題点があった。この発明は上記の
ような問題点を解消するためになされたもので、死角に
なる領域の交通状態、特に異常事象を検知することがで
きる交通流計測装置を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る交
通流計測装置は、道路上に所定の間隔で配置して道路上
の車両の存在を検知する第1のセンサ及び第2のセンサ
と、この各センサの出力により道路上を走行している車
両を検知して交通状態に関する交通流パラメータを計測
する各センサと対応した第1の車両計測手段及び第2の
車両計測手段とを備えた交通流計測装置において、第1
のセンサと対応した第1の車両計測手段が算出した第1
の計測値をもとにして、第1の計測値を計測した時刻か
ら所定時間後に第2のセンサと対応した第2の車両計測
手段が計測する交通流パラメータの予測値を演算する予
測手段と、第2の車両計測手段が計測した第2の計測値
と予測値とを比較し、両センサ間の領域内で両センサの
計測不可能の領域での交通状態を推定する判断手段とを
備えたものである。
【0007】請求項2の発明に係る交通流計測装置は、
道路上に所定の間隔で配置して道路上の車両の存在を検
知する第1のセンサ、第2のセンサ及び第3のセンサ以
降の複数のセンサと、この各センサの出力により道路上
を走行している車両を検知して交通状態に関する交通流
パラメータを計測する各センサと対応した複数の車両計
測手段とを備えた交通流計測装置において、各センサの
うち第1のセンサを基準とし、第1のセンサと対応した
第1の車両計測手段が計測した計測値をもとにして、計
測値を計測した時刻から所定時間後に各センサと対応し
た各車両計測手段が計測する交通流パラメータの予測値
を演算する予測手段と、各車両計測手段が計測した各計
測値と各予測値とを比較し、第1のセンサと第2のセン
サとの間の領域内で第1のセンサ及び第2のセンサの計
測不可能の領域での交通状態を推定する判断手段とを備
えたものである。
【0008】請求項3の発明に係る交通流計測装置は、
請求項1又は請求項2に記載の交通流計測装置におい
て、第1のセンサを車両の進行方向に対して交通流の上
流に配置したものである。
【0009】請求項4の発明に係る交通流計測装置は、
請求項1又は請求項2に記載の交通流計測装置におい
て、第1のセンサを下流側に配置したものである。
【0010】請求項5の発明に係る交通流計測装置は、
道路上に所定の間隔で配置して道路上の車両の存在を検
知する複数のセンサと、この各センサの出力により道路
上を走行している車両を検知して交通状態に関する交通
流パラメータを計測する各センサと対応した複数の車両
計測手段とを備えた交通流計測装置において、車両の進
行方向に対して交通流の下流側の第1のセンサを基準と
し、第1のセンサと対応した第1の車両検出手段が計測
した第1の計測値をもとにして、第1の計測値を計測し
た時刻から所定時間前に各センサと対応した各車両検出
手段が計測する交通流パラメータの推定値を演算する推
定手段と、推定値を演算した時刻に各車両計測手段が計
測した第2の計測値と推定値とを比較し、両センサ間の
領域内で両センサの計測不可能の領域での交通状態を推
定する判断手段とを備えたものである。
【0011】請求項6の発明に係る交通流計測装置は、
請求項1から請求項5のいずれかに記載の交通流計測装
置において、判断手段は比較値の結果が異常事象判定用
の閾値を越えたときに各センサの計測不可能の領域で異
常事象が発生したものと判定するようにしたものであ
る。
【0012】請求項7の発明に係る交通流計測装置は、
請求項3に記載の交通流計測装置において、予測手段で
第1のセンサを通過した車両の速度から下流側の第2の
センサが計測する車両の予測到達時刻を演算し、判断手
段で所定時間内に第2のセンサが計測した車両の到達時
刻と予測到達時刻との一致度を比較して、両センサ間の
計測不可能の領域での交通状態を推定するようにしたも
のである。
【0013】請求項8の発明に係る交通流計測装置は、
道路上に車両の進行方向に対して交通流の上流に配置し
て車両を検知する第1のセンサと、この第1のセンサの
検知信号により車両の車両番号を検知する第1の車番読
取手段と、交通流の下流に配置して車両を検知する第2
のセンサと、この第2のセンサの検知信号により車両の
車両番号を検知する第2の車番読取手段と、第1のセン
サの検知信号から算出した車両の速度及び計測時刻から
第2のセンサが計測する予測到達時刻を演算する予測手
段と、予測到達時刻内に第2の車番読取手段が車両番号
を検知しなかったときに両センサ間の領域内で両センサ
の計測不可能の領域での異常事象の発生を検知する判断
手段とを備えたものである。
【0014】請求項9の発明に係る交通流計測装置は、
道路上に車両の進行方向に対して交通流の上流に配置し
て車両を検知する第1のセンサと、交通流の下流に配置
して車両を検知する第2のセンサと、第1のセンサが計
測した車両の第1の速度を基準に両センサ間における速
度変化分も含めて第2のセンサが計測する第2の速度を
算出し、車両が第2のセンサに到達する第1の到達時刻
を、両センサ間の区間長と第1の速度とから算出した所
要時間に、車両の両センサ間における速度変化による所
要時間の変動分を含めて決定する予測手段と、第2のセ
ンサが検知した車両の第3の速度と第2の到達時刻とに
対する第2の速度と第1の到達時刻との一致度を比較し
て、両センサ間の計測不可能の領域での交通状態を推定
する判断手段を備えたものである。
【0015】請求項10の発明に係る交通流計測装置
は、道路上に所定の間隔で配置して道路上の車両の存在
を検知する第1のセンサ及び第2のセンサと、この各セ
ンサの出力により道路上を走行している車両を検知して
交通状態に関する交通流パラメータを計測する各センサ
と対応した第1の車両計測手段及び第2の車両計測手段
とを備えた交通流計測装置において、車両の進行方向に
対して交通流の上流側に配置した第1のセンサと対応し
た第1の車両計測手段が算出した第1の計測値をもとに
して、第1の計測値を計測した時刻から所定時間後に第
2のセンサと対応した第2の車両計測手段が計測する交
通流パラメータの予測値を演算する予測手段と、交通流
の下流側に配置した第2のセンサと対応した第2の車両
計測手段が計測した第2の計測値の一部が計測されなか
ったとき、第2の車両計測手段が計測した計測値及び予
測手段が予測している車間距離から第2のセンサの計測
値異常の可能性を推定する判断手段とを備えたものであ
る。
【0016】請求項11の発明に係る交通流計測装置
は、道路上に所定の間隔で配置して道路上の車両の存在
を検知する第1のセンサ及び第2のセンサと、この各セ
ンサの出力により道路上を走行している車両を検知して
交通状態に関する交通流パラメータを計測する各センサ
と対応した第1の車両計測手段及び第2の車両計測手段
とを備えた交通流計測装置において、車両の進行方向に
対して交通流の上流側に配置した第1のセンサと対応し
た第1の車両計測手段が計測した車両の速度と車間距離
から、交通流の下流側に配置した第2のセンサと対応し
た第2の車両計測手段が計測する車両の車間距離の予測
値を演算する予測手段と、第2の車両計測手段が計測し
た車両の速度、到達時刻及び車間距離に対して予測手段
の各予測値との一致度を評価し、両センサ間の領域内で
両センサの計測不可能の領域での交通状態を推定する判
断手段とを備えたものである。
【0017】請求項12の発明に係る交通流計測装置
は、道路上に所定の間隔で配置して道路上の車両の存在
を検知する第1のセンサ及び第2のセンサと、この各セ
ンサの出力により道路上を走行している車両を検知して
交通状態に関する交通流パラメータを計測する各センサ
と対応した第1の車両計測手段及び第2の車両計測手段
とを備えた交通流計測装置において、車両の進行方向に
対して交通流の上流側に配置した第1のセンサと対応し
た第1の車両計測手段が算出した2つの車両の速度及び
到達時刻をもとにして、第2のセンサと対応した第2の
車両計測手段が計測する各車両の予測速度及び予測到達
時刻を演算する予測手段と、各車両の先行車両が第2の
センサへ到達する予測速度及び予測到達時刻により後続
車両の予測速度及び予測到達時刻を補正し、第2の車両
計測手段が計測した計測値と補正した予測速度及び予測
到達時刻とを比較し、両センサ間の領域内で両センサの
計測不可能の領域での交通状態を推定する判断手段とを
備えたものである。
【0018】請求項13の発明に係る交通流計測装置
は、道路上に所定の間隔で配置して道路上の車両の存在
を検知する第1のセンサ及び第2のセンサと、この各セ
ンサの出力により道路上を走行している車両を検知して
交通状態に関する交通流パラメータを計測する各センサ
と対応した第1の車両計測手段及び第2の車両計測手段
とを備えた交通流計測装置において、車両の進行方向に
対して交通流の上流側に配置した第1のセンサで計測し
た複数の車両のなかで交通流の下流側に配置した第2の
センサが所定時間内に計測する予測計測値を演算する予
測手段と、第2のセンサが計測した計測値と予測計測値
とが合致する複数の車両について計測値と予測値との関
係を評価値で対応づけし、評価値をもとに両センサ間の
領域内で両センサの計測不可能の領域での交通状態を推
定する判断手段とを備えたものである。
【0019】請求項14の発明に係る交通流計測装置
は、道路上に所定の間隔で配置して道路上の車両の存在
を検知する第1のセンサ及び第2のセンサと、この各セ
ンサの出力により道路上を走行している車両を検知して
交通状態に関する交通流パラメータを計測する各センサ
と対応した第1の車両計測手段及び第2の車両計測手段
とを備えた交通流計測装置において、第1のセンサと対
応した第1の車両計測手段が算出した第1の計測値をも
とにして、第1の計測値を計測した時刻から所定時間後
に第2のセンサと対応した第2の車両計測手段が計測す
る交通流パラメータの予測値を演算する予測手段と、第
2の車両計測手段が計測した第2の計測値と予測値とを
比較し、両センサ間の領域内で両センサの計測不可能の
領域での交通状態を推定し、異常事象を検知したとき異
常事象の発生地点を計測するように制御指令信号を出す
判断手段と、この判断手段の制御指令信号により異常事
象の発生地点を撮像する異常事象撮像手段とを備えたも
のである。
【0020】請求項15の発明に係る交通流計測装置
は、請求項14に記載の交通流計測装置において、異常
事象撮像手段は第1のセンサと第2のセンサ、ITVカ
メラ、赤外線カメラ又はカメラで撮像して通信可能な人
工衛星システムである。
【0021】
【作用】請求項1の発明によれば、第1の計測値を計測
した時刻から所定時間後に第2のセンサと対応した第2
の車両計測手段が計測する交通流パラメータの予測値を
予測手段で演算し、第2の車両計測手段が計測した第2
の計測値と予測値とを判断手段で比較して、両センサ間
の領域内で両センサの計測不可能の領域での交通状態を
推定する。
【0022】請求項2の発明によれば、第1のセンサを
基準とし、第1のセンサと対応した第1の車両計測手段
が計測した計測値をもとにして、計測値を計測した時刻
から所定時間後に各センサと対応した各車両計測手段が
計測する交通流パラメータの予測値を予測手段で演算
し、各車両計測手段が計測した各計測値と各予測値とを
判断手段で比較し、第1のセンサと第2のセンサとの間
の領域内で第1のセンサ及び第2のセンサの計測不可能
の領域での交通状態を推定する。
【0023】請求項3の発明によれば、請求項1又は請
求項2に記載の交通流計測装置において、第1のセンサ
を車両の進行方向に対して交通流の上流に配置して第2
のセンサを交通流の下流に配置し、第1のセンサと対応
した第1の車両計測手段が計測した第1の計測値をもと
にして、第1の計測値を計測した時刻から所定時間後に
各センサと対応した各車両計測手段が計測する交通流パ
ラメータの予測値を予測手段で演算し、各車両計測手段
が計測した第2の計測値と予測値とを判断手段で比較
し、両センサ間の領域内で両センサの計測不可能の領域
での交通状態を推定する。
【0024】請求項4の発明によれば、請求項1又は請
求項2に記載の交通流計測装置において、第1のセンサ
を交通流の下流側に配置し、第1のセンサと対応した第
1の車両計測手段が計測した第1の計測値をもとにし
て、第1の計測値を計測した時刻から所定時間後に各セ
ンサと対応した各車両計測手段が計測する交通流パラメ
ータの予測値を予測手段で演算し、各車両計測手段が計
測した第2の計測値と予測値とを比較し、両センサ間の
領域内で両センサの計測不可能の領域での交通状態を推
定する。
【0025】請求項5の発明によれば、車両の進行方向
に対して交通流の下流側の第1のセンサを基準とし、第
1のセンサと対応した第1の車両検出手段が計測した第
1の計測値をもとにして、第1の計測値を計測した時刻
から所定時間前に各センサと対応した各車両検出手段が
計測する交通流パラメータの推定値を推定手段で演算
し、各車両計測手段が計測した第2の計測値と推定値と
を判断手段で比較し、両センサ間の領域内で両センサの
計測不可能の領域での交通状態を推定する。
【0026】請求項6の発明によれば、請求項1から請
求項5のいずれかに記載の交通流計測装置において、判
断手段では比較値の結果が異常事象判定用の閾値を越え
たときに各センサの計測不可能の領域で異常事象が発生
したものと判定する。
【0027】請求項7の発明によれば、請求項3に記載
の交通流計測装置において、予測手段で第1のセンサを
通過した車両の速度から下流側の第2のセンサが計測す
る車両の予測到達時刻を演算し、判断手段で所定時間内
に第2のセンサが計測した車両の到達時刻と予測到達時
刻との一致度を比較して、両センサ間の計測不可能の領
域での交通状態を推定する。
【0028】請求項8の発明によれば、道路上に車両の
進行方向に対して交通流の上流に第1のセンサを配置し
て車両を検知し、第1のセンサの検知信号により第1の
車番読取手段で車両の車両番号を検知し、交通流の下流
に第2のセンサを配置して車両を検知し、第2のセンサ
の検知信号により第2の車番読取手段で車両の車両番号
を検知し、第1のセンサの検知信号から算出した車両の
速度及び計測時刻から予測手段で第2のセンサが計測す
る予測到達時刻を演算し、予測到達時刻内に第2の車番
読取手段が車両番号を検知しなかったときに判断手段が
両センサ間の領域内で両センサの計測不可能の領域での
異常事象の発生を検知する。
【0029】請求項9の発明によれば、交通流の上流側
の第1のセンサが計測した車両の第1の速度を基準にし
て、交通流の下流側の第2のセンサと第1のセンサとの
間における速度変化分も含めて第2のセンサが計測する
第2の速度を算出し、車両が第2のセンサに到達する第
1の到達時刻を、予測手段で両センサ間の区間長と第1
の速度とから算出した所要時間に、車両の両センサ間に
おける速度変化による所要時間の変動分を含めて決定
し、第2のセンサが検知した車両の第3の速度と第2の
到達時刻とに対する第2の速度と第1の到達時刻との一
致度を判断手段で比較して、両センサ間の計測不可能の
領域での交通状態を推定する。
【0030】請求項10の発明によれば、交通流の上流
側の第1のセンサと対応した第1の車両計測手段が算出
した第1の計測値をもとにして、予測手段で第1の計測
値を計測した時刻から所定時間後に第2のセンサと対応
した第2の車両計測手段が計測する交通流パラメータの
予測値を演算する。そして、交通流の下流側の第2のセ
ンサと対応した第2の車両計測手段が計測した第2の計
測値の一部が判断手段で計測されなかったとき、第2の
車両計測手段が計測した計測値及び予測手段が予測して
いる車間距離から第2のセンサの計測値異常の可能性を
推定する。
【0031】請求項11の発明によれば、交通流の上流
側の第1のセンサと対応した第1の車両計測手段が計測
した車両の速度と車間距離から、交通流の下流側の第2
のセンサと対応した第2の車両計測手段が計測する車両
の車間距離の予測値を予測手段で演算し、第2の車両計
測手段が計測した車両の速度、到達時刻及び車間距離に
対して予測手段の各予測値との一致度を判断手段で評価
して両センサ間の領域内で両センサの計測不可能の領域
での交通状態を推定する。
【0032】請求項12の発明によれば、交通流の上流
側の第1のセンサと対応した第1の車両計測手段が算出
した2つの車両の速度及び到達時刻をもとにして、予測
手段で第2のセンサと対応した第2の車両計測手段が計
測する各車両の予測速度及び予測到達時刻を演算し、判
断手段で各車両の先行車両が第2のセンサへ到達する予
測速度及び予測到達時刻により後続車両の予測速度及び
予測到達時刻を補正し、第2の車両計測手段が計測した
計測値と補正した予測速度及び予測到達時刻とを比較
し、両センサ間の領域内で両センサの計測不可能の領域
での交通状態を推定する。
【0033】請求項13の発明によれば、交通流の上流
側の第1のセンサで計測した複数の車両のなかで交通流
の下流側の第2のセンサが所定時間内に計測する予測計
測値を予測手段で演算し、判断手段で第2のセンサが計
測した計測値と第2のセンサが計測する予測計測値とが
合致する複数の車両について計測値と予測値との関係を
評価値で対応づけし、評価値をもとに両センサ間の領域
内での両センサの計測不可能の領域での交通状態を推定
する。
【0034】請求項14の発明によれば、第1のセンサ
と対応した第1の車両計測手段が算出した第1の計測値
をもとにして、第1の計測値を計測した時刻から所定時
間後に第2のセンサと対応した第2の車両計測手段が計
測する交通流パラメータの予測値を予測手段で演算し、
第2の車両計測手段が計測した第2の計測値と予測値と
を判断手段で比較し、両センサ間の領域内で両センサの
計測不可能の領域での交通状態を推定し、異常事象を検
知したとき異常事象の発生地点を計測するように制御指
令信号を出し、制御指令信号により異常事象撮像手段が
異常事象の発生地点を撮像する。
【0035】請求項15の発明によれば、請求項14に
記載の交通流計測装置において、異常事象撮像手段を第
1のセンサと第2のセンサ、ITVカメラ、赤外線カメ
ラ又はカメラで撮像して通信可能な人工衛星システムと
したことにより、異常事象を検知した場合に、異常事象
の発生地点の撮像を行う。
【0036】
【実施例】
実施例1.図1は実施例1の構成図である。図1におい
て、9は道路、10は車両で、道路9を図示左側から右
側へ進行している。11は交通状態を推定する対象領
域、12a〜12dは車両10を計測する画像処理形セ
ンサで、地点13a〜13dを代表計測地点とし、点線
で示す領域が計測可能領域である。14a〜14dは車
両計測手段で、センサ12a〜12dの出力から車両速
度、到達時刻、交通密度、渋滞、車種などの値や、これ
らの値から平均速度、大型車混入率、車両台数等の計測
値を求める。なお、車両計測手段14a〜14dとし
て、例えば特開平5−6494号公報に記載された次に
示す移動物体計測装置を使用することができる。即ち、
TVカメラで車両を撮像した画像データから車両の移動
経路に沿った車両の存在領域を予め設定し、存在領域内
の画像データから車両を示すデータを抽出して、データ
時系列画像として時系列的に一定周期で連続して蓄積す
る。そして、得られたデータ時系列画像に基づいて、予
め設定した存在領域中を移動する車両の存在を判定する
ことにより、車両の状態量を計測する。
【0037】15a〜15dは車両計測手段14a〜1
4dで得た計測値を所定の時間だけ保存するメモリ、1
6は予測手段で、メモリ15a〜15dから必要なデー
タを選択して読み出し、センサ12b〜12dに対応し
た車両計測手段14a〜14dが計測値を計測した時刻
から一定時間が経過した後の時刻T、又はセンサ12b
〜12dが計測した通過時刻と車両速度との計測結果か
ら決定した時間が経過した後の時刻Tから所定の時間Δ
tまでにセンサ12b〜12dに対応した車両計測手段
14b〜14dが計測する計測値を予測する。17はメ
モリで、予測手段16が予測した予測値を所定の時間保
存する。18は判断手段で、予測手段16が予測したセ
ンサ12b〜12dが検出する予測値とセンサ12b〜
12dが計測した計測値とを比較して、対象領域11内
で両センサ12b、12cの計測不可能の領域での交通
状態を推定して異常事象を検出する。
【0038】次に動作について説明する。図1におい
て、センサ12a〜12dは、それぞれの計測地点また
は計測領域を監視し、車両10が通過したとき、又は通
過している間に信号を出力する。次に、車両計測手段1
4a〜14dはセンサ12a〜12dの出力信号を処理
することにより車両10の通過又は存在を認識し、車
速、到達時刻、交通密度、渋滞、車種などの交通流パラ
メータ、それらの値から求められる平均速度、大型車混
入率、車両台数などの計測値を求めてメモリ15a〜1
5dに保存する。メモリ15a〜15dは保存された計
測値を一定時間保持したのち破棄する。予測手段16は
一定時間おき、又は連続して、メモリ15a〜15dの
すべて又はその一部から予測に必要な計測値を選択して
読み出し、対象領域11の交通状態の推定に必要な特定
のセンサ12b〜12dに対応する計測値を予測する。
予測値は、ある時間後に判断手段18で判断に用いられ
るまでの間メモリ17に一定時間保存される。最後に、
判断手段18は各センサ12b〜12dに対して、メモ
リ15b〜15dに保存されている計測値と予測部のメ
モリ17に保存されている予測値を比較することによ
り、対象領域11の交通状態を推定し異常事象を検出す
る。
【0039】実施例2.図2は、交通状態の推定に用い
るセンサが2つである場合の実施例2の構成図である。
図2において、車両10の進行方向に対して交通流の上
流側に配置したセンサ12bで計測された車両10の計
測値から、予測手段16において、交通流の下流側に配
置したセンサ12cへの到達時刻を予測する。そして、
判断手段18において、センサ12cへの予測値とセン
サ12cが実測した計測値とを比較し、両センサ12
b、12c間の領域内で両センサ12b、12cの計測
不可能の領域での交通状態を推定する。
【0040】図3は予測手段16の動作を示すフローチ
ャートである。図2及び図3において、ステップ19で
はセンサ12bで車両10が計測されていれば、その計
測値をメモリ15bから予測手段16へ入力する。ステ
ップ20ではメモリ15bから入力した計測値をもとに
して、下流側センサ12cが計測する予測値を予測し、
ステップ21で予測結果をメモリ17に保存して終了
(ステップ22)する。センサ12bで時刻t1に速度
bの車両を計測したとき、速度Vbが一定であればセン
サ12cにその車両が到達して計測される時刻t20は式
(1)になる。 t20=t1+L/Vb ・・・・・(1) 式(1)のLは対象領域11の距離である。そこで、セ
ンサ12cにおいて到達時刻t20−Δtからt20+Δt
の間に車速Vb−ΔVからVb+ΔVの車両が計測される
と予測する。なお、Δt、ΔVはそれぞれ速度の変動や
計測誤差に対する所定の許容変動幅である。
【0041】図4は判断手段18の動作を示すフローチ
ャートである。以下の処理は所定の時間間隔、例えば1
秒間隔で実行する。図2及び図4において、ステップ2
3ではメモリ17から予測値を予測到達時刻の早いもの
から順に読み出す。次いでステップ24では、現時刻t
としたとき、時刻tと現在読み出した予測値である到達
予測時刻t20−Δtからt20+Δtとの関係に応じて処
理を行う。現時刻tが予測範囲の場合、ステップ25に
おいて、メモリ15cから計測時刻がt20−Δtからt
20+Δt、かつ車両速度がVb−ΔVからVb+ΔVであ
るような計測値を検索する。そして、これらの計測値が
存在した場合にはステップ26において「正常」と判断
して、その予測値をメモリ17から除去(ステップ2
7)する。なお、計測値が存在しない場合は何もしない
ので、ステップ23へ戻る。次に時刻tがt20+Δtを
越えていた場合には、計測値に対応する車両が予測到達
時刻に到達しなかったとして、ステップ28において
「異常」と判断して、その予測値をメモリ17から除去
する(ステップ29)。時刻tがt20−Δtに到らない
場合には、時刻tにおける処理を完了する(ステップ3
0)。
【0042】以上のように、実施例1及び実施例2では
各車両計測手段が計測した計測値と予測手段で予測した
予測値とを比較し、対象領域内での計測不可能の領域に
おける交通状態を推定することができる。
【0043】なお、上記実施例1において、車両を一定
時間に検出した複数の車両からなる車両群と読み替え
て、車両の存在を車両台数又は交通密度、車両速度を平
均車両速度とすることによって、ある一定時間に計測し
た複数の車両からなる車両群を対象にすることができ
る。
【0044】実施例3.図5は実施例3の構成図で、複
数のセンサに基づいて交通状態の推定を行うものであ
る。図5において、31、32は領域11の交通状態の
推定を行うのに必要な補助的推定を行うための対象領域
である。33〜35は予測手段で、それぞれ領域11、
31、32に対応する。36〜38は1次判断手段で、
それぞれ領域11、31、32に対応する。39は2次
判断手段で、複数の1次判断手段36〜38による結果
から領域11の状態を判断する。なお、予測手段33〜
35及び1次判断手段36〜38として、例えば実施例
1による手法を用いることができる。
【0045】実施例3は、実施例1に示した予測手段1
6及び判断手段18を、実施例2に示した複数個の予測
手段16及び判断手段18を統合することにより実現し
たものである。即ち、センサ12a、12bのデータか
らセンサ12c、12dのデータを予測する。2次判断
手段39では、例えば以下のようなルールによって領域
11の交通状態を判断する。第1に、1次判断手段36
により領域11が正常と判断された場合には、2次判断
手段39では領域11が「正常」とする。第2に、1次
判断手段36により領域11が正常と判断されなかった
場合には、1次判断手段38で対応する予測結果が評価
されるまで判断を保留する。そして、正常と判断された
場合にはセンサ12cにおいて検出漏れによる誤判断が
あったものとして2次判断手段39では「正常」とす
る。第3に1次判断手段37で正常、1次判断手段36
で異常と判断された場合には、センサ12bにおいて検
出漏れによる誤判断があったものとして2次判断手段3
9では「正常」とする。第4に、上記以外の場合には、
2次判断手段39では「異常」とする。
【0046】また、判断ルールとして、第2、第3の場
合に「やや正常」などとしてセンサの情報だけでは完全
に判定を行えなかったことを知らせることにより、正常
な判定を管制室のオペレータなどに促すこともできる。
最後に、この例では4つのセンサを用いた予測や判定を
行ったが、これらより上流又は下流側に設置された複数
のセンサを用いた予測や判定を行ってもよい。
【0047】実施例4.図6は実施例4の構成図であ
る。図6において、センサ12a〜12cは計測地点の
渋滞状態、渋滞の解消、通過車両台数を計測するセンサ
である。センサ12bは予測の対象となるもので、予測
結果から推定対象の領域11の交通状態を推定する。車
両の計数や車両速度の計測は、渋滞中には車間が狭いた
め行えない場合がある。しかし、車両の存在や渋滞の検
出は渋滞中でも可能であることが多い。画像処理型セン
サを用いる場合には、これが特に当てはまる。
【0048】動作について説明する。図6において、前
提条件として、はじめにセンサ12b、12cで渋滞が
計測されているとする。まずセンサ12cで時刻t1
渋滞解消が計測されるとする。次に、センサ12cは車
両台数を計測開始する。予測手段16では、センサ12
cで渋滞解消が計測されてから、例えば式(2)を満た
すような所定の台数nの車両がセンサ12cを通過した
ことが計測される時刻をt2とすると、t2からt2+Δ
tがセンサ12bで渋滞解消が計測される時刻であると
予測する。 N1=Nc−(t2−t1)×(n−ni) ・・・・・(2) N1、Ncはそれぞれ渋滞時、非渋滞時の領域11内の平
均車両台数、niは渋滞時のセンサ12bから領域11
への単位時間当たりの平均車両流入台数で、予め設定し
ておく。
【0049】判断手段18では、予測手段16で予測さ
れた時刻t2+Δtまでセンサ12bに対する渋滞解消
の計測を監視し、その予測時刻までに渋滞解消が計測さ
れた場合には「正常」、計測されなかった場合には「異
常」と判断し、直ちに判断結果を出力する。最後に、Δ
tは所定の固定値を用いても良いが、領域11の上流側
に渋滞がない場合には予測時刻より早めに渋滞解消され
ると考えられるので、センサ12aにおいて渋滞又は車
両の通過が計測されていない場合には、その値に応じて
Δtの値を減少させ、早期に判定をおこなう。
【0050】以上のように、上流側及び下流側の各セン
サで渋滞が計測されている場合に、上流側センサの渋滞
解消の時刻を予測してから実際に計測される渋滞解消の
時刻と比較を行うことで、渋滞中に異常事象が発生した
かどうかの推定を行うことにより、渋滞解消の初期にお
ける異常事象の誤判定を防止することができる。
【0051】実施例5.図7は実施例5の構成図であ
る。図7において、交通流の上流側から順次センサ12
a、12b、12cが配置してある。40は推定手段
で、各センサ12a〜12cの計測値からセンサ12b
に対する計測値を推定する。図8は図7の動作を説明す
る説明図である。図8(a)は推定手段40がメモリ1
5cから読み出す時刻tからt−Δtにセンサ12cが
計測した領域41を示す。図8(b)は車両速度をほぼ
一定としたとき、センサ12cで計測した車両がセンサ
12bを通過したであろう推定時刻に時間Δtと許容誤
差範囲で定まる幅をもたせた領域42で、判断手段18
がメモリ15bから読み出す。
【0052】次に動作について説明する。図7及び図8
において、推定手段40では時刻tにおいて、センサ1
2cに対する計測値のうち領域41で表される、時刻t
からt−Δtの所定時間に計測されたものをメモリ15
cから読み出す。この読み出された計測値に対応する複
数の車両を車両群bと呼ぶことにする。次に、車両群b
の各車両は、領域42で示されるような速度に応じた時
刻にセンサ12bにおいて計測され、メモリ15bに格
納されていると推定する。領域42は、例えば次のよう
に決定する。車両速度Vcがほぼ一定であれば、センサ
12cにて時刻t2に計測された車両がセンサ12bを
通過した推定時刻t10は式(3)であると考えられる。 t10=t2−L/Vc ・・・・・(3) そこで、領域42はこの式(3)で表される曲線に時間
Δtと許容誤差範囲で定まる幅をもたせたような領域と
して決定できる。
【0053】判断手段18では、まず推定手段40によ
って推定された領域42に含まれるような複数の計測値
を、メモリ15bから選択して読み出す。この読み出さ
れた計測値に対応する複数の車両を車両群aと呼ぶこと
にする。次に、車両群aおよび車両群bのそれぞれに対
して、車両速度、台数や、その時間の大型車混入率など
の平均値や分散を求める。最後にその平均値や分散を比
較し、その差が所定値の閾値以下であれば「正常」、そ
うでなければ「異常」と判定する。
【0054】以上のように、複数のセンサに対する車両
計測手段の計測値をもとに、一定時間又は計測結果に依
存する所定時間が経過する前の一方のセンサに対応した
車両計測手段の計測値を推定し、一定時間又は計測結果
に依存する所定時間が経過する前の他方のセンサに対応
した車両計測手段の計測値との比較を行うことで、2つ
のセンサの領域に含まれない領域の交通状態を推定する
ことができる。また、計測した車両速度、台数や、その
時間の大型車混入率などの平均値や分散を求めて比較
し、比較値が設定した閾値を越えたときに、2つのセン
サの計測領域に含まれない領域に異常事象が発生したと
判断することができる。さらに、下流に位置するセンサ
に対する車両計測手段で一定時間内に計測した車両の到
達時刻との一致度により、2つのセンサの計測領域に含
まれない領域における異常事象の発生を検知できる。
【0055】実施例6.図9は実施例6の構成図であ
る。図9において、43、44はそれぞれセンサ12
b、12cにおいて車両10が計測されたときにナンバ
ープレートを読み取る車番読取手段で、読取センサ43
a、44aとナンバープレートを認識してナンバープレ
ート情報を出力する車番認識手段43b、44bとで構
成されている。メモリ15b、15cはセンサ12b、
12cに対応した車両計測手段14b、14cからの計
測値及び車番読取手段43、44からのナンバープレー
ト情報を保存する。なお、センサ12b、12cがカメ
ラで、かつナンバープレートの認識に利用できるだけの
十分な解像度と設置条件が満足できる場合には、車番読
取手段43、44の読取センサ43a、44aとして共
用することができる。
【0056】次に動作について説明する。図9におい
て、車番読取手段43、44ではセンサ12b、12c
において車両が計測されたときにナンバープレートを読
みとる。予測手段16では、センサ12bにおいて計測
された各車両について、速度と計測時刻などからセンサ
12cへの予測到達時刻の範囲を予測し、車両情報とと
もにメモリ17に格納する。判断手段18ではメモリ1
7から現時刻が予測到達時刻の範囲に達した複数の計測
値とナンバープレート情報の組を読み出し、メモリ15
cから車番が一致するものを検索する。そして、検索が
成功した場合には車両が異常なく領域11を通過したと
判断して、計測値とナンバープレート情報の組をメモリ
17から除く。最後にメモリ17から現時刻が予測到達
時刻を越えている計測値とナンバープレート情報の組を
検索し、検索が成功した場合には当該領域で異常事象が
発生したと判断する。
【0057】以上のように、交通流の上流側の第1のセ
ンサが車両を検知し、第1のセンサの検知信号により第
1の車番読取手段で車両番号を検知し、交通流の下流側
の第2のセンサの検知信号により第2の車番読取手段で
車両番号を検知し、予測手段が演算した予測到達時刻内
に第2の車番読取手段が車両番号を検知しなかったとき
に両センサ間の領域内で両センサの計測不可能の領域で
の交通状態を推定することができる。
【0058】実施例7.図10〜図14は実施例7の説
明図である。実施例7では予測手段及び判断手段におけ
る予測及び交通状態の判断をファジィ推論によって行
う。図2及び図10〜図14において、予測手段16は
速度と到達時刻について予測値とのずれを評価するルー
ルf0、f1、計測時刻、交通密度、予測車間距離から車
両の存在確度を評価するルールf2、f3、f4、前方車
及び後方車との車間距離について予測値とのずれを評価
するルールf5、f6が備えられている。
【0059】図10はルールf0の説明図である。図2
及び図10において、f0は速度と到達時刻の予測値と
のずれの少なさを評価するための、センサ12cで計測
される時刻と車速の2次元メンバシップ関数であり、
「確信度」と呼ばれる値が1.0に近いほどずれが少な
いことを示している。領域11を通過する間、センサ1
2bで計測された車両の速度Vbがほぼ一定であれば、
到達時刻t2は実施例1の式(1)で予測されるとおり
である。ここで、「加速した車両は早く到達する」こと
からセンサ12b、12cにおける速度変化に着目し、
センサ12cで計測される車両速度が速度Vbより大き
い場合には到達時刻t2が早くなるようにすると、f0
式(1)で予測される予測値の組45を中心とした右下
がりの確信度の分布の広がりを持つ2次元メンバシップ
関数で定義することができる。また、図11はf1の説
明図である。f1は速度と到達時刻の予測値とのずれの
多さを評価する2次元メンバシップ関数で、ここでは確
信度は単純に、式(4)で定義することとする。 f1=1.0−f0 ・・・・・(4)
【0060】図12(a)(b)(c)はそれぞれルー
ルf2、f3、f4の説明図である。図2及び図12にお
いて、センサ12cにおいて(1)「現時刻にある車両
が到達すると予測」されているときに、(2)「車両が
存在すると判断するのに十分な交通密度が計測」され、
予測手段16によってそのときの(3)「車間距離が狭
い」と予測されている場合には、仮に車両の到達時刻や
車両速度が正確に検出または計測されていなくても車両
が予測の通りに到達している可能性が大きいと判断し
て、センサに起因する計測漏れがあったと推定する。そ
こで、上記の(1)〜(3)の言語表現をルールf2
3、f4として、図12(a)(b)(c)のようなメ
ンバシップ関数で表現する。
【0061】図13は、ルールf5の説明図である。セ
ンサ12bにおいて検出された車両aとその前方を走る
別の車両bの車間距離をdb、これらがセンサ12cで
計測されるときの予測車間距離をDc0とする。車両aの
車速Vbと車両bの車速Vbに速度差がなければ車間距離
bとDc0が等しく、車両bが車両aより速い場合には
車間距離が短くなるため、Va、Vb、Dbとセンサ12
cで計測される車間距離をDcの間の2次元メンバシッ
プ関数は図示のような右下がりの分布となる。ここで、
確信度が1.0に近いほど車間距離が予測車間距離に近
いことを示している。また、後方車両との車間距離を評
価するルールf6についてもこれと同様にして定義する
ことができる。
【0062】図14は図2の判断手段18で用いられる
ファジィ推論の説明図である。図14において、−1は
「異常」、1は「正常」、0は「不定」を意味するもの
とし、一般にmin−maxルールとよばれる手法を応
用してファジィ推論を行う。46はルールf0、f5、f
6の論理和に対応して、「正常」であることを表すメン
バシップ関数である。47はルールf1に対応して、
「異常」であることを表すメンバシップ関数である。4
8はルールf2、f3、f4の論理和に対応して、「やや
正常」であることを表すメンバシップ関数である。各メ
ンバシップ関数の高さは対応するルールの確信度で定ま
り、その最大値は点線で示されている。49は上記のメ
ンバシップ関数の論理和から対象領域の正常度を推定す
る方式を示している。
【0063】次に動作について説明する。図2及び図1
0〜図14において、予測手段16では一定時刻毎にメ
モリ15bからセンサ12bで計測された車両に対する
計測値を読み出し、メモリ15bから読み出された当該
車両の前後の車両の計測値から車間距離などを計算す
る。次に、各車両の計測値や車間距離などに対して、各
ルールf0からf6のメンバシップ関数を用いてセンサ1
2cで計測される値の分布を予測し、その各ルールに対
応した予測をメモリ17に保存する。このとき、各ルー
ルに対応する標準的な分布パターンを用意しておけば、
実際にメモリに格納するのはパターンのオフセット値の
みでもよい。
【0064】判断手段18では、まずメモリ17から、
現時刻がルールf0の予測時刻分布の上限から下限にあ
てはまるような予測を選択して読み出す。次に、読み出
されたルールf0からf6に対応する各計測値の分布の予
測に対して、メモリ15cに保存されているセンサ12
cに対する各計測値を当てはめて確信度を得る。次に、
min−maxルールに従ってメンバシップ関数46〜
48に対する確信度を計算してメンバシップ関数49を
合成し、論理和49の図形の重心位置から当該領域の交
通状態の正常度または異常度を推定して出力する。
【0065】以上のように、車両の両センサ12b、1
2c間における速度変化による所要時間の変動分を含め
て車両がセンサ12cに到達する第1の到達時刻を決定
し、センサ12cが検知した車両の第3の速度と第2の
到達時刻とに対するセンサ12cが計測する第2の速度
と第1の到達時刻との一致度を判断手段で比較すること
により、両センサ12b、12c間の計測不可能の領域
での交通状態を推定することができる。
【0066】また、交通流の下流側のセンサ12cと対
応した車両計測手段14cが計測した計測値の一部が判
断手段18で計測されなかったとき、車両計測手段14
cが計測した計測値及び予測手段16が予測している車
間距離からセンサ12cの計測値異常の可能性を推定す
ることができる。
【0067】さらに、交通流の下流側のセンサ12cと
対応した車両計測手段14cが計測する車両の車間距離
の予測値を予測手段で演算し、車両計測手段14cが計
測した車両の速度、到達時刻及び車間距離に対して、予
測手段16の各予測値との一致度を制御手段18で評価
することにより、両センサ12b、12c間の領域11
内で両センサ12b、12cの計測不可能の領域での交
通状態を推定することができる。
【0068】なお、実施例7はf0からf6までのルール
の組み合わせの一例を挙げたものであり、本発明の効果
を得るためにこの組み合わせに限定する性格のものでは
ない。また、集合の合成方法や形状もmin−maxル
ールや三角形に限定されるものではなく、同様の効果を
持つ他の手法を用いることもできる。さらには、各ルー
ルの実現手段として必ずしもファジィ集合を用いる必要
はなく、例えばニューラルネットワークに多くの計測値
から全ルールまたは一部のルールに相当する機能を学習
させて用いることが可能である。
【0069】実施例8.本実施例は、予測手段による予
測値から、ある車両が前方の車両に追いついて追従走行
を始める可能性を予測するものである。図2において、
センサ12bで車両a及び車両bの2台が順次連続して
検出され、センサ12cに到達する予測時刻がta、tb
であるとする。このときtb<ta+Tであった場合に
は、車両bが車両aに追いついて追従走行をするものと
判定して、式(5)及び式(6)のように計測値を修正
する。 tb=ta+T ・・・・・(5) Vb=Va ・・・・・(6) なお、Tは車両が追従走行する場合の時間遅れであり、
a、Vbは車両a、bの車両速度である。また、当該道
路の車線が十分多く、いわゆる追従走行と追い越しの両
方が起こり得るような場合については、修正値と修正前
の計測値の両方を残しておくのが望ましい。
【0070】実施例9.図15は実施例9の構成図であ
る。図15において、50はメモリ15bから推定結果
にあてはまる計測値を選択して読み出す計測値選択部、
51は対応付けの正しさの評価値を計算する評価部、5
2は評価値を比較して順次修正し、正しい対応付けを決
定する対応付け部、53は対応付けの結果を一時保存す
るメモリ、54は対応付けの決定した複数の評価値から
領域11の異常事象の発生を推定し判断する異常事象判
断部である。なお、50〜54で判断手段55を構成し
ている。
【0071】次に動作について説明する。図16は評価
部51及び対応付け部52の動作を説明する説明図であ
る。図15において、センサ12a、12b、12cが
実施例4と同様に交通流の上流側から順次配置してあ
る。推定手段40は実施例5の図7で示したものと同様
のもので、図8の領域42の範囲に含まれる車両群bの
計測値と、領域41の推測範囲を出力する。次に動作に
ついて説明する。図8、図15及び図16において、計
測値選択部50は推定手段40での推定結果をもとにメ
モリ15bから推定結果に当てはまる計測値を選択し読
み出す。読み出された複数の車両を車両群aとする。評
価部51は車両群aの各車両と、推定手段40で読み出
されている車両群bの各車両の組み合わせのうち、現時
刻までに評価値が計算されていない組について、対応付
けを行った場合の評価値を計算しておく。対応付け部5
2は前記計算された対応付けの組について、メモリ53
に保存されている対応付けの組と比較して矛盾すること
がない場合にはメモリ53に追加し、また矛盾する組が
ある場合には評価値の低い方の組を削除する。
【0072】次に図16において、対応付けの方法につ
いて説明する。上段の56a〜56dは車両群aの各車
両に対応し、横軸はこれらの到達時刻から式(1)によ
って逆にセンサ12cに到達する推定到達時刻を計算し
て表したものである。下段の57a〜57dは車両群b
の各車両に対応し、横軸は計測時刻を表す。線分58a
〜58eは車両の対応付けを表し、長さが短いほど正し
く対応付けされていることを示している。ある時刻に新
たな車両の計測値57aが入力されると、評価部51に
より対応付け58a、58bの評価値を計算する。評価
値は、たとえば上記の計算された推定到達時刻と計測時
刻の差および車速の差が小さいときに値が増加するよう
な評価関数で計算する。ここで、58c、58dのよう
に複数の対応付けが発生する場合でも、例えば56cが
大型車のために2台として計測されたり、逆に車間距離
が詰まっているために1つの車両として計測されたりす
る可能性が計測値から判っている場合には、どちらの対
応付けも矛盾ではないとして処理する。そうでない場合
には、評価値の低い方の対応付けを削除する。
【0073】判断部54で、メモリ53に保存されてい
る所定時間の間の対応付けの組について、例えば評価値
の平均値を求め、平均値が一定値以下である場合には領
域11の交通状態が異常であると判断する。なお、判断
の方法としては、用いる評価関数の性質によっては平均
値ではなく、最大値、最小値、分散などの違いによって
判断を行う方がよい。
【0074】以上のように、下流側のセンサを基準とし
て所定時間内に計測された複数車両と上流側のセンサで
計測された車両のなかで、計測された複数車両に対して
推定手段で推定した値に合致する複数車両について、そ
れぞれの計測値及び前後車間、時間間隔によって定まる
評価値によって対応付けを行う。そして、評価値を保存
して推定した複数車両の各評価値をもとに両センサ間の
領域内で両センサの計測不可能の領域での異常事象の発
生を検知することができる。
【0075】実施例10.図17は実施例10の構成図
である。図17において、59a〜59dは交通状態の
推定に使用するズーム制御ができるITVカメラからな
るセンサで、姿勢制御及び移動ができる雲台に設置して
ある。60a〜60dはITVカメラ又は赤外線カメラ
からなるセンサで、各センサ59a〜59dの対象領域
11に死角ができないように画角を設定している。61
はセンサ59aを移動させるガイドレールである。62
a〜62cはセンサ59a、60a〜60dを制御する
制御手段で、後述の選択手段67により選択されて各セ
ンサ59a、60a〜60dを制御する。63はカメ
ラ、カメラ制御手段及び通信装置を備えた人工衛星で、
対象領域がトンネルのように上空から視界が遮られない
場所を監視する。
【0076】車両計測手段14a〜14dは実施例1の
ものと同様で、各センサ59a〜59dの出力から各計
測値を求める。メモリ15a〜15dは実施例1のもの
と同様の機能を備えている。64a〜64cは予測手段
で、実施例1の予測手段16と同様の機能を備えてい
る。65a〜65cは判断手段で、実施例1の判断手段
18と同様の機能を備えている。66は地上の通信装置
で、後述の選択手段67の指令により人工衛星63に撮
影要求を送信する。67は選択手段で、各判断手段65
a〜65cにより異常が検出された領域の各センサ59
a〜59d、60a〜60d及び人工衛星63の各種撮
影手段を選択して各制御手段62a〜62c及び通信装
置66を起動させる。
【0077】次に動作について説明する。図17におい
て、判断手段65bによって対象の領域11が異常であ
ると判断されたときに、選択手段67は当該領域11を
撮影可能である制御手段62a〜62cの1つまたは複
数を選択する。又は選択手段67は人工衛星63を選択
して、通信装置66を通じて当該領域11の地理的座標
とともに撮影要求を送信する。選択された制御手段は当
該領域11の位置に対応するセンサ59b、59c又は
センサ60a、60bを起動又は姿勢制御する。各セン
サ59b、59c、60a、60bは撮影した映像を管
制センタなどに送出する。又は、人工衛星が選択されて
いる場合は、人工衛星は要求された座標地点を拡大撮影
して映像を送出する。通信装置66では送出された映像
を受信して管制センタなどに送出する。
【0078】以上のように、2つのセンサの計測領域に
含まれない領域にITVカメラ、もしくは赤外線カメラ
などを複数設置し、もしくはカメラ及びその制御手段及
び通信システムを有する人工衛星システムを用いて、前
記領域の異常事象が検知された場合に、これらのカメラ
やシステムから異常事象の発生地点の撮影が可能なもの
を選択して前記領域を撮影するように制御することによ
り、2つのセンサの計測領域に含まれない領域において
発生した異常事象の映像を得ることができる。
【0079】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、第2の車両計
測手段が計測した第2の計測値と予測値とを判断手段で
比較することにより、両センサ間の領域内で両センサの
計測不可能の領域での交通状態を推定することができ
る。
【0080】請求項2の発明によれば、各車両計測手段
が計測した計測値と予測値とを判断手段で比較すること
により、第1のセンサと第2のセンサとの間の領域内で
第1のセンサ及び第2のセンサの計測不可能の領域での
交通状態を推定することができる。
【0081】請求項3の発明によれば、各車両計測手段
が計測した第2の計測値と予測値とを判断手段で比較す
ることにより、両センサ間の領域内で両センサの計測不
可能の領域での交通状態を推定することができる。
【0082】請求項4の発明によれば、請求項1又は請
求項2に記載の交通流計測装置において、各車両計測手
段が計測した第2の計測値と予測値とを比較することに
より、両センサ間の領域内で両センサの計測不可能の領
域での交通状態を推定することができる。
【0083】請求項5の発明によれば、各車両計測手段
が計測した第2の計測値と推定値とを判断手段で比較す
ることにより、両センサ間の領域内で両センサの計測不
可能の領域での交通状態を推定することができる。
【0084】請求項6の発明によれば、請求項1から請
求項5のいずれかに記載の交通流計測装置において、判
断手段では比較値の結果が異常事象判定用の閾値を越え
たときに各センサの計測不可能の領域で異常事象が発生
したものと判定することができる。
【0085】請求項7の発明によれば、請求項3に記載
の交通流計測装置において、判断手段で所定時間内に第
2のセンサが計測した車両の到達時刻と予測到達時刻と
の一致度を比較することにより、両センサ間の計測不可
能の領域での交通状態を推定することができる。
【0086】請求項8の発明によれば、第1のセンサの
検知信号から算出した車両の速度及び計測時刻から予測
手段で第2のセンサが計測する予測到達時刻を演算し、
予測到達時刻内に第2の車番読取手段が車両番号を検知
しなかったときに判断手段が判断することにより、両セ
ンサ間の領域内で両センサの計測不可能の領域での異常
事象の発生を検知することができる。
【0087】請求項9の発明によれば、第2のセンサが
検知した車両の第3の速度と第2の到達時刻とに対する
第2の速度と第1の到達時刻との一致度を判断手段で比
較することにより、両センサ間の計測不可能の領域での
交通状態を推定することができる。
【0088】請求項10の発明によれば、交通流の下流
側の第2のセンサと対応した第2の車両計測手段が計測
した第2の計測値の一部が判断手段で計測されなかった
とき、第2の車両計測手段が計測した計測値と予測手段
が予測している車間距離とを比較することにより、第2
のセンサの計測値異常の可能性を推定することができ
る。
【0089】請求項11の発明によれば、第2の車両計
測手段が計測した車両の速度、到達時刻及び車間距離に
対して予測手段の各予測値との一致度を判断手段で評価
することにより、両センサ間の領域内で両センサの計測
不可能の領域での交通状態を推定することができる。
【0090】請求項12の発明によれば、予測手段で第
2のセンサと対応した第2の車両計測手段が計測する各
車両の予測速度及び予測到達時刻を演算し、判断手段で
各車両の先行車両が第2のセンサへ到達する予測速度及
び予測到達時刻により後続車両の予測速度及び予測到達
時刻を補正し、第2の車両計測手段が計測した計測値と
補正した予測速度及び予測到達時刻とを比較することに
より、両センサ間の領域内で両センサの計測不可能の領
域での交通状態を推定することができる。
【0091】請求項13の発明によれば、判断手段で第
2のセンサが計測した計測値と第2のセンサが計測する
予測計測値とが合致する複数の車両について計測値と予
測値との関係を評価値で対応づけすることにより、両セ
ンサ間の領域内での両センサの計測不可能の領域での交
通状態を推定することができる。
【0092】請求項14の発明によれば、第2の車両計
測手段が計測した第2の計測値と予測手段が演算した予
測値とを判断手段で比較し、両センサ間の領域内で両セ
ンサの計測不可能の領域での交通状態を推定し、異常事
象を検知したとき異常事象の発生地点を計測するように
制御指令信号を出すことにより、異常事象撮像手段が異
常事象の発生地点を計測することができる。
【0093】請求項15の発明によれば、請求項14に
記載の交通流計測装置において、異常事象撮像手段を第
1のセンサと第2のセンサ、ITVカメラ、赤外線カメ
ラ又はカメラで撮像して通信可能な人工衛星システムと
したことにより、異常事象を検知した場合に、異常事象
の発生地点の撮像を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の発明を示す構成図である。
【図2】 実施例2のセンサを2つにした場合の構成図
である。
【図3】 予測手段16の動作を示すフローチャートで
ある。
【図4】 判断手段18の動作を示すフローチャートで
ある。
【図5】 実施例3の発明を示す構成図である。
【図6】 実施例4の発明を示す構成図である。
【図7】 実施例5の発明を示す構成図である。
【図8】 実施例6の動作の説明図である。
【図9】 実施例7の発明を示す構成図である。
【図10】 実施例8の発明の説明図である。
【図11】 実施例8の発明の説明図である。
【図12】 実施例8の発明の説明図である。
【図13】 実施例8の発明の説明図である。
【図14】 実施例8の発明の説明図である。
【図15】 実施例9の発明を示す構成図である。
【図16】 実施例9の動作の説明図である。
【図17】 実施例10の発明を示す構成図である。
【図18】 従来の交通流計測装置の構成図である。
【符号の説明】
9 道路、10 車両、11 領域、12a〜12d,
59a〜59d,60a〜60d,63 センサ、14
a〜14d 車両計測手段、16,64a〜64c 予
測手段、18,55,65a〜65c 判断手段、40
推定手段、43,44 車番読取手段。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 道路上に所定の間隔で配置して上記道路
    上の車両の存在を検知する第1のセンサ及び第2のセン
    サと、この各センサの出力により上記道路上を走行して
    いる上記車両を検知して交通状態に関する交通流パラメ
    ータを計測する上記各センサと対応した第1の車両計測
    手段及び第2の車両計測手段とを備えた交通流計測装置
    において、上記第1のセンサと対応した上記第1の車両
    計測手段が算出した第1の計測値をもとにして、上記第
    1の計測値を計測した時刻から所定時間後に上記第2の
    センサと対応した上記第2の車両計測手段が計測する上
    記交通流パラメータの予測値を演算する予測手段と、上
    記第2の車両計測手段が計測した第2の計測値と上記予
    測値とを比較し、上記両センサ間の領域内で上記両セン
    サの計測不可能の領域での交通状態を推定する判断手段
    とを備えた交通流計測装置。
  2. 【請求項2】 道路上に所定の間隔で配置して上記道路
    上の車両の存在を検知する第1のセンサ、第2のセンサ
    及び第3のセンサ以降の複数のセンサと、この各センサ
    の出力により上記道路上を走行している上記車両を検知
    して交通状態に関する交通流パラメータを計測する上記
    各センサと対応した複数の車両計測手段とを備えた交通
    流計測装置において、上記各センサのうち第1のセンサ
    を基準とし、上記第1のセンサと対応した上記第1の車
    両計測手段が計測した計測値をもとにして、上記計測値
    を計測した時刻から所定時間後に上記各センサと対応し
    た上記各車両計測手段が計測する上記交通流パラメータ
    の予測値を演算する予測手段と、上記各車両計測手段が
    計測した各計測値と上記各予測値とを比較し、上記第1
    のセンサと上記第2のセンサとの間の領域内で上記第1
    のセンサ及び第2のセンサの計測不可能の領域での交通
    状態を推定する判断手段とを備えた交通流計測装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の交通流計
    測装置において、第1のセンサを車両の進行方向に対し
    て交通流の上流に配置したことを特徴とする交通流計測
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項1又は請求項2に記載の交通流計
    測装置において、第1のセンサは下流側に配置したもの
    であることを特徴とする交通流計測装置。
  5. 【請求項5】 道路上に所定の間隔で配置して上記道路
    上の車両の存在を検知する複数のセンサと、この各セン
    サの出力により上記道路上を走行している上記車両を検
    知して交通状態に関する交通流パラメータを計測する上
    記各センサと対応した複数の車両計測手段とを備えた交
    通流計測装置において、上記車両の進行方向に対して交
    通流の下流側の第1のセンサを基準とし、上記第1のセ
    ンサと対応した上記第1の車両検出手段が計測した第1
    の計測値をもとにして、上記第1の計測値を計測した時
    刻から所定時間前に上記各センサと対応した上記各車両
    検出手段が計測する上記交通流パラメータの推定値を演
    算する推定手段と、上記推定値を演算した時刻に上記各
    車両計測手段が計測した第2の計測値と上記推定値とを
    比較し、上記両センサ間の領域内で上記両センサの計測
    不可能の領域での交通状態を推定する判断手段とを備え
    た交通流計測装置。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項5のいずれかに記載
    の交通流計測装置において、判断手段は比較値の結果が
    異常事象判定用の閾値を越えたときに各センサの計測不
    可能の領域で異常事象が発生したものと判定するように
    したことを特徴とする交通流計測装置。
  7. 【請求項7】 請求項3に記載の交通流計測装置におい
    て、予測手段で第1のセンサを通過した車両の速度から
    下流側の第2のセンサが計測する上記車両の予測到達時
    刻を演算し、判断手段で所定時間内に上記第2のセンサ
    が計測した上記車両の到達時刻と上記予測到達時刻との
    一致度を比較して、上記両センサ間の計測不可能の領域
    での交通状態を推定するようにしたことを特徴とする交
    通流計測装置。
  8. 【請求項8】 道路上に車両の進行方向に対して交通流
    の上流に配置して上記車両を検知する第1のセンサと、
    この第1のセンサの検知信号により上記車両の車両番号
    を検知する第1の車番読取手段と、上記交通流の下流に
    配置して上記車両を検知する第2のセンサと、この第2
    のセンサの検知信号により上記車両の車両番号を検知す
    る第2の車番読取手段と、上記第1のセンサの検知信号
    から算出した上記車両の速度及び計測時刻から上記第2
    のセンサが計測する予測到達時刻を演算する予測手段
    と、上記予測到達時刻内に上記第2の車番読取手段が上
    記車両番号を検知しなかったときに上記両センサ間の領
    域内で上記両センサの計測不可能の領域での異常事象の
    発生を検知する判断手段とを備えた交通流計測装置。
  9. 【請求項9】 道路上に車両の進行方向に対して交通流
    の上流に配置して上記車両を検知する第1のセンサと、
    上記交通流の下流に配置して上記車両を検知する第2の
    センサと、上記第1のセンサが計測した上記車両の第1
    の速度を基準に上記両センサ間における速度変化分も含
    めて上記第2のセンサが計測する第2の速度を算出し、
    上記車両が上記第2のセンサに到達する第1の到達時刻
    を、上記両センサ間の区間長と上記第1の速度とから算
    出した所要時間に、上記車両の上記両センサ間における
    速度変化による上記所要時間の変動分を含めて決定する
    予測手段と、上記第2のセンサが検知した上記車両の第
    3の速度と第2の到達時刻とに対する上記第2の速度と
    上記第1の到達時刻との一致度を比較して、上記両セン
    サ間の計測不可能の領域での交通状態を推定する判断手
    段を備えた交通流計測装置。
  10. 【請求項10】 道路上に所定の間隔で配置して上記道
    路上の車両の存在を検知する第1のセンサ及び第2のセ
    ンサと、この各センサの出力により上記道路上を走行し
    ている上記車両を検知して交通状態に関する交通流パラ
    メータを計測する上記各センサと対応した第1の車両計
    測手段及び第2の車両計測手段とを備えた交通流計測装
    置において、上記車両の進行方向に対して交通流の上流
    側に配置した上記第1のセンサと対応した上記第1の車
    両計測手段が算出した第1の計測値をもとにして、上記
    第1の計測値を計測した時刻から所定時間後に上記第2
    のセンサと対応した上記第2の車両計測手段が計測する
    上記交通流パラメータの予測値を演算する予測手段と、
    上記交通流の下流側に配置した上記第2のセンサと対応
    した上記第2の車両計測手段が計測した第2の計測値の
    一部が計測されなかったとき、上記第2の車両計測手段
    が計測した計測値及び上記予測手段が予測している車間
    距離から上記第2のセンサの計測値異常の可能性を推定
    する判断手段とを備えた交通流計測装置。
  11. 【請求項11】 道路上に所定の間隔で配置して上記道
    路上の車両の存在を検知する第1のセンサ及び第2のセ
    ンサと、この各センサの出力により上記道路上を走行し
    ている上記車両を検知して交通状態に関する交通流パラ
    メータを計測する上記各センサと対応した第1の車両計
    測手段及び第2の車両計測手段とを備えた交通流計測装
    置において、上記車両の進行方向に対して交通流の上流
    側に配置した上記第1のセンサと対応した上記第1の車
    両計測手段が計測した上記車両の速度と車間距離から、
    上記交通流の下流側に配置した上記第2のセンサと対応
    した上記第2の車両計測手段が計測する上記車両の車間
    距離の予測値を演算する予測手段と、上記第2の車両計
    測手段が計測した上記車両の速度、到達時刻及び車間距
    離に対して上記予測手段の各予測値との一致度を評価
    し、上記両センサ間の領域内で上記両センサの計測不可
    能の領域での交通状態を推定する判断手段とを備えた交
    通流計測装置。
  12. 【請求項12】 道路上に所定の間隔で配置して上記道
    路上の車両の存在を検知する第1のセンサ及び第2のセ
    ンサと、この各センサの出力により上記道路上を走行し
    ている上記車両を検知して交通状態に関する交通流パラ
    メータを計測する上記各センサと対応した第1の車両計
    測手段及び第2の車両計測手段とを備えた交通流計測装
    置において、上記車両の進行方向に対して交通流の上流
    側に配置した上記第1のセンサと対応した上記第1の車
    両計測手段が算出した2つの上記車両の速度及び到達時
    刻をもとにして、上記第2のセンサと対応した上記第2
    の車両計測手段が計測する上記各車両の予測速度及び予
    測到達時刻を演算する予測手段と、上記各車両の先行車
    両が上記第2のセンサへ到達する予測速度及び予測到達
    時刻により後続車両の予測速度及び予測到達時刻を補正
    し、上記第2の車両計測手段が計測した計測値と上記補
    正した上記予測速度及び上記予測到達時刻とを比較し、
    上記両センサ間の領域内で上記両センサの計測不可能の
    領域での交通状態を推定する判断手段とを備えた交通流
    計測装置。
  13. 【請求項13】 道路上に所定の間隔で配置して上記道
    路上の車両の存在を検知する第1のセンサ及び第2のセ
    ンサと、この各センサの出力により上記道路上を走行し
    ている上記車両を検知して交通状態に関する交通流パラ
    メータを計測する上記各センサと対応した第1の車両計
    測手段及び第2の車両計測手段とを備えた交通流計測装
    置において、上記車両の進行方向に対して交通流の上流
    側に配置した上記第1のセンサで計測した複数の上記車
    両のなかで上記交通流の下流側に配置した上記第2のセ
    ンサが所定時間内に計測する予測計測値を演算する予測
    手段と、上記第2のセンサが計測した計測値と上記予測
    計測値とが合致する複数の上記車両について上記計測値
    と上記予測値との関係を評価値で対応づけし、上記評価
    値をもとに上記両センサ間の領域内で上記両センサの計
    測不可能の領域での交通状態を推定する判断手段とを備
    えた交通流計測装置。
  14. 【請求項14】 道路上に所定の間隔で配置して上記道
    路上の車両の存在を検知する第1のセンサ及び第2のセ
    ンサと、この各センサの出力により上記道路上を走行し
    ている上記車両を検知して交通状態に関する交通流パラ
    メータを計測する上記各センサと対応した第1の車両計
    測手段及び第2の車両計測手段とを備えた交通流計測装
    置において、上記第1のセンサと対応した上記第1の車
    両計測手段が算出した第1の計測値をもとにして、上記
    第1の計測値を計測した時刻から所定時間後に上記第2
    のセンサと対応した上記第2の車両計測手段が計測する
    上記交通流パラメータの予測値を演算する予測手段と、
    上記第2の車両計測手段が計測した第2の計測値と上記
    予測値とを比較し、上記両センサ間の領域内で上記両セ
    ンサの計測不可能の領域での交通状態を推定し、異常事
    象を検知したとき上記異常事象の発生地点を計測するよ
    うに制御指令信号を出す判断手段と、この判断手段の上
    記制御指令信号により上記異常事象の発生地点を撮像す
    る異常事象撮像手段とを備えた交通流計測装置。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載の交通流計測装置に
    おいて、異常事象撮像手段は第1のセンサと第2のセン
    サ、ITVカメラ、赤外線カメラ又はカメラで撮像して
    通信可能な人工衛星システム等のセンサであることを特
    徴とする交通流計測装置。
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