JPH08278460A - 光走査装置 - Google Patents

光走査装置

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JPH08278460A
JPH08278460A JP7080072A JP8007295A JPH08278460A JP H08278460 A JPH08278460 A JP H08278460A JP 7080072 A JP7080072 A JP 7080072A JP 8007295 A JP8007295 A JP 8007295A JP H08278460 A JPH08278460 A JP H08278460A
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JP
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rib
light beam
ribs
opening
pattern
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JP7080072A
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Susumu Fujimagari
将 藤曲
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光ビームを偏向させる偏向手段の着脱用の穴
を配置した筐体を有し、しかもこの穴の周囲の剛性を高
めると共に放熱特性も良好にする。 【構成】 レーザダイオードやポリゴンミラー等の部品
を収容するレーザ走査ユニット103の底板裏面には、
開口部112を除いて格子状のリブ113が配置されて
いる。開口部112には、ポリゴンミラーを取り付けた
ポリゴンモータ106の円板部分117が嵌合する。ま
たモータ本体118にはリブ113のパターンと連続す
るようなパターンでリブ119が配置されており、円板
部分117を矢印121方向に回転して両リブの先端部
を嵌合させることでパターンが連続する。これにより、
開口部112周辺の剛性が増すと共にポリゴンモータ1
06の放熱がリブ113、119によって良好に行われ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はレーザプリンタあるいは
ある種の複写機やファクシミリ装置のように光ビームを
走査して画像の記録を行う画像情報記録装置に使用され
る光走査装置に係わり、特に光ビームの走査時の振動が
画質に与える影響や光ビームを走査するための偏向手段
の発熱を軽減するようにした光走査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】レーザビーム等の光ビームをポリゴンミ
ラー(回転多面鏡)を使用して偏向させ、感光体ドラム
等の感光体表面に光ビームを走査させて画像の記録を行
うようにした画像情報記録装置は、高解像度で普通紙に
高速で画像を記録することができ、プリンタや複写機等
に広く使用されている。
【0003】図11は、従来から使用されている画像情
報記録装置の一般的な構成を表わしたものである。この
装置は、図示しないメインモータを駆動源として定速で
回転する感光体ドラム11を備えている。感光体ドラム
11の周囲には、ドラム表面に電荷を一様に帯電するた
めのチャージコロトロンや、ドラム表面に作成された静
電潜像を現像するための現像器13や、現像後にドラム
表面に形成されたトナー像を用紙14に転写するための
トランスファコロトロン15や、トナー像の転写後にド
ラム表面に残っているトナーを回収するためのクリーニ
ング装置16が配置されている。クリーニング装置16
によって清掃された後のドラム表面には、再びチャージ
コロトロン12によって帯電が行われ、これによって画
像の記録を繰り返し行うことができる。
【0004】この画像情報記録装置でトナー像を転写さ
れた用紙14は、1対のローラからなる定着器17によ
って画像を定着され、図示しない排出トレイに排出され
る。また、チャージコロトロン12と現像器13の間の
ドラム表面には光走査装置18からレーザビーム19が
照射されるようになっており、これによって静電潜像の
形成が行われるようになっている。すなわち、チャージ
コロトロン12によって一様に帯電されたドラム表面
は、光走査装置18によって走査されるレーザビーム1
9によって隙間無く走査されるようになっている。この
ときのレーザビーム19のオン・オフに応じて電荷が選
択的に消失し、画像に対応した静電潜像が形成される。
現像器13内のトナーは摩擦帯電によって所定の電荷を
帯びており、静電潜像に選択的に吸着してトナー像を形
成するようになっている。
【0005】このような光走査装置18内には、レーザ
走査ユニット21と呼ばれる筐体が配置されており、こ
の内部でレーザビームの発生や変調、およびこのレーザ
ビームの偏向が行われるようになっている。レーザ走査
ユニット21から出力されるレーザビーム19は、光走
査装置18内に設けられた反射ミラー22のミラー面を
走査し、その反射光が前記したように感光体ドラム11
の表面をドラムの軸方向に平行に繰り返し走査すること
になる。この走査方向は主走査方向と呼ばれており、感
光体ドラム11の表面の移動方向は副走査方向と呼ばれ
ている。
【0006】図12は、この画像情報記録装置の光学系
を表わしたものである。レーザダイオード31から射出
されたレーザビーム32はコリメータレンズ33および
シリンダレンズ34を経てポリゴンミラー35に到達す
る。ポリゴンミラー35は矢印36方向に高速で回転し
ており、レーザビーム32はミラー面の回転によって入
射角を変化させ、その反射光の進行方向を所定の角度範
囲で繰り返し変化させる。このようにしてポリゴンミラ
ー35によって偏向したレーザビーム32は、fθレン
ズ37およびシリンダレンズ38ならびに図11に示し
た反射ミラー22を経て感光体ドラム11を主走査方向
39に繰り返し走査することになる。ここでfθレンズ
37は感光体ドラム11上でレーザビーム32の走査速
度が一定するように補正するためのレンズである。
【0007】感光体ドラム11の走査開始位置よりも更
に走査開始側に片寄った位置に到達するレーザビーム3
S は、シリンダレンズ38を通過した後に反射ミラー
41によって反射され、走査開始タイミング検出センサ
42によって検出されるようになっている。走査開始タ
イミング検出センサ42がレーザビーム32S を検出し
てから所定の遅延時間を経過した時点から各走査ライン
での画像の変調を開始すると、各走査ラインにおける画
像の書き出し位置が一定し、ジッタの発生を防止するこ
とができる。
【0008】ところで、このような光走査装置を用いた
画像情報記録装置では、バンディングと呼ばれる現象が
発生し、高精細度の画像を作成する上での障害となって
いる。ここでバンディングとは、副走査方向に現われる
画像濃度の縞状のむらをいう。バンディングには幾つか
の原因があるが、このうちの1つが光走査装置内の光学
部品の振動である。ポリゴンミラー35を回転させるた
めのポリゴンモータや光走査装置を取り付けた画像情報
記録装置本体の振動は、図12に示した各種レンズ3
3、34、37、38等からなる光学部品に伝達し、こ
れらを振動させる。これらの光学部品が振動すると、レ
ーザビーム32によるドラム表面での画像の書き込みが
行われる位置が変動する。このうちの副走査方向の変動
成分は、レーザビーム32の走査線の間隔をずらすこと
になる。
【0009】走査ラインの位置が副走査方向にずれ、走
査線の間隔が不均一となると濃度むらを発生させること
になる。副走査方向のずれが全くランダムに発生する
と、このように濃度むらが発生しても人間の目にはそれ
ほど目立つことはない。ところが前記したようにポリゴ
ンミラー35や装置本体の振動の周波数がポリゴンモー
タの回転周波数と共振を発生させるような場合には、振
動が所定の周波数で増幅されてしまう。このように副走
査方向のずれが周期性を持つようになると、それぞれの
ずれがわずか数μmのオーダであっても、濃度むらが認
識できるようになり、画質上の問題となる。
【0010】特に光走査装置では、ポリゴンミラー35
およびポリゴンモータに代表される光ビームの偏向手段
をレーザ走査ユニット21に取り付けたり取り外す際の
利便を考慮して、このユニットの底部に穴を開けてお
き、これに偏向手段を着脱自在に取り付けるようにして
いることが多い。このような光走査装置では、筐体に開
けられた穴の部分で剛性が低下してしまい、この穴の部
分に取り付けられたポリゴンモータ等が振動発生源とし
て振動を発生させやすい。すなわち、例えばポリゴンモ
ータの高速回転時に何らかの原因で回転に不釣り合いが
あると、これから生じる振動によって筐体自体が振動を
発生させるといった問題があった。特にポリゴンモータ
はかなりの質量を有するので、レーザ走査ユニット21
の穴の部分の剛性が低下した部分で振動が発生しやすか
った。
【0011】そこで従来から、レーザ走査ユニット21
自体の剛性を高める工夫が行われている。この一手法と
して、レーザ走査ユニット21の底部にリブを設けるこ
とが提案されている。ところが、底面全体にリブを設け
ることは偏向手段の取り付けや取り外しが面倒となり、
好ましくない。そこで、従来の提案では偏向手段の取り
付けられる箇所を除いてリブを配置することにしてい
た。
【0012】一方、従来からこのような光走査装置では
ポリゴンモータ等の発熱の問題があった。例えばボール
ベアリングや滑り軸受あるいは動圧軸受を使用したポリ
ゴンモータでは、温度によってこれらの軸受の寿命が左
右される。これは、軸受部が高温になると、グリスが蒸
発したり、動圧軸受の場合には軸受部材が熱膨張によっ
て変形して高精度に作られたエアーギャップが変化して
非回転部と回転部が接触する等の事故が発生するからで
ある。また、軸受部の熱がポリゴンミラー等の回転部材
に伝達すると、これが熱膨張によって変形し、質量分布
が変動して回転部のバランスが崩れるといった事態も発
生する。この場合には、ポリゴンモータ等の振動の増加
にもつながることになる。
【0013】そこで実開昭63−132916号公報に
は、スキャナモータ(ポリゴンモータ)の円筒状の胴体
部分に放熱フィンを形成し、放熱を行わせるようにした
技術が開示されている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の光走
査装置では装置の振動と発熱という2つの問題が存在し
た。このうちの振動を解消あるいは軽減させるものとし
てのリブを配置する提案では、着脱用の穴の部分でリブ
が途切れてしまう。したがって、この穴の周囲では剛性
が十分高まらず、前記したバンディングという現象が依
然として発生するといった問題があった。
【0015】次に後者の問題に関して説明する。実開昭
63−132916号公報に開示された提案の放熱フィ
ンはそれ自体放熱に有効である。しかしながら、最近で
は画像の高密度化に伴ってポリゴンモータの回転の高速
化や光走査装置を含む画像情報記録装置全体の小型化が
進んでおり、放熱フィンを設ける程度のことでは放熱に
十分な効果を得ることができない。そこで冷却ファンを
使用して放熱フィンを空冷することも考えられている。
しかしながら冷却ファンを使用することによる騒音の発
生も問題となっており、たとえ冷却ファンを使用したと
してもその強さを制限する必要がある。このようなこと
から、光走査装置の発熱に対する対策が十分とられてお
らず、ポリゴンモータ等の光学部品の寿命を低下させる
原因となっていた。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明の目的
は、光ビームを偏向させる偏向手段の着脱用の穴を配置
した筐体を有し、しかもこの穴の周囲の剛性を十分高め
ることのできる光走査装置を提供することにある。
【0017】本発明の他の目的は、光ビームを偏向させ
る偏向手段の着脱用の穴を配置した筐体を有し、しかも
放熱特性が良好な光走査装置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、(イ)予め定められた所定の形状の開口部が配置さ
れこの開口部を除いてほぼ一面に連続したパターンから
なるリブを配置した支持板と、(ロ)この支持板が1つ
の面を構成する筐体内を進行する光ビームと、(ハ)前
記したパターンと連続するリブを少なくともその開口部
周辺に対応する位置に配置しこのリブを配置した側の端
部が開口部に嵌合自在であってこの嵌合状態で筐体内に
挿入された他端部としての偏向部が前記した光ビームを
入射してこれを偏向する光ビーム偏向手段とを光走査装
置に具備させる。
【0019】すなわち請求項1記載の発明では、光ビー
ム偏向用の筐体の1つの面を構成する支持板の開口部を
除いてその支持板の一面に連続したパターンからなるリ
ブを配置しておく。そしてポリゴンミラーとポリゴンモ
ータ等からなる光ビーム偏向手段の一端部にこれとパタ
ーンが連続するリブを少なくともその一部に配置してお
き、この部分を開口部に嵌合自在に配置し、この部分が
開口部に嵌合した状態で光ビーム偏向手段の他端部が筐
体内で光ビームを偏向しうる構成としている。これによ
り、光ビーム偏向手段を筐体に取り付けた状態で開口部
が閉じられ、しかも支持板と光ビーム偏向手段の端部と
によって穴(開口部)の周囲で少なくとも連続したパタ
ーンのリブが形成されることになるので、この部分の剛
性を十分高めることができる。しかも、リブが筐体の少
なくとも1つの面の大部分に存在することになるので、
放熱特性が良好になる。なお、この請求項1記載の発明
では、リブは筐体の外面に形成されてもよいし、内面に
形成されてもよい。もちろん、両面に配置されることも
可能である。
【0020】請求項2記載の発明では、(イ)予め定め
られた所定の形状の開口部が配置されこの開口部を除い
てほぼ一面に連続したパターンからなるリブを配置した
第1の支持板と、(ロ)第1の支持板におけるリブを配
置した面と反対側の面を1つの内面とする筐体内を進行
する光ビームと、(ハ)前記したパターンのリブを配置
し開口部に嵌合自在であって、この嵌合状態でパターン
が第1の支持板のそれと連続するように配置された第2
の支持板と、(ニ)第2の支持板に固定された状態で筐
体内に挿入され前記した光ビームを入射してこれを偏向
する光ビーム偏向手段とを光走査装置に具備させる。
【0021】すなわち請求項2記載の発明では、光ビー
ム偏向用の筐体の1つの面を構成する第1の支持板の開
口部を除いてその支持板の一面に連続したパターンから
なるリブを配置しておく。そして同一のパターンを配置
し前記した開口部と嵌合する第2の支持板を用意してお
き、ポリゴンミラーおよびポリゴンモータ等からなる光
ビーム偏向手段をこれに固定しておく。そして、第2の
支持板を開口部と嵌合させたリブのパターンを連続させ
た状態で、光ビーム偏向手段を構成する例えばポリゴン
ミラーが光ビームを偏向するようにしている。このよう
に、第2の支持板を筐体に取り付けた状態で開口部が閉
じられ、しかも第1の支持板と光ビーム偏向手段の端部
とによって一面に連続したパターンのリブが形成される
ことになるので、穴(開口部)の周囲の剛性を十分高め
ることができる。しかも、リブが筐体の少なくとも1つ
の面全域に存在することになるので、放熱特性が良好に
なる。
【0022】請求項3記載の発明では、(イ)予め定め
られた所定の形状の開口部が配置されこの開口部を除い
てほぼ一面に連続したパターンからなる熱伝導率の比較
的高い第1のリブを配置した支持板と、(ロ)この支持
板における第1のリブを配置した面と反対側の面を1つ
の内面とする筐体内を進行する光ビームと、(ハ)前記
したパターンの第1のリブと同一パターンであって開口
部周辺の第1のリブと接続してパターンが支持板のそれ
と連続する熱伝導率の比較的高い第2のリブと、(ニ)
この第2のリブを一端部に配置し第1および第2のリブ
が接続した状態で筐体内に挿入された他端側の偏向部が
前記した光ビームを入射してこれを偏向する光ビーム偏
向手段とを光走査装置に具備させる。
【0023】すなわち請求項3記載の発明では、光ビー
ム偏向用の筐体の1つの面を構成する支持板の開口部を
除いてその支持板の一面に連続したパターンからなる第
1のリブを配置しておく。そして開口部周辺の第1のリ
ブと接続する同一のパターンの第2のリブを用意してお
き、これをポリゴンミラーおよびポリゴンモータ等から
なる光ビーム偏向手段の一端部(この例ではポリゴンモ
ータ側)に配置しておく。そして、第1および第2のリ
ブが接続した状態で光ビーム偏向手段の他端側を構成す
る例えばポリゴンミラーが光ビームを偏向するようにし
ている。このように、第1および第2のリブを嵌合した
り、接着したり、あるいは留め具によって両者の位置関
係を固定する等の手法で連続的に接続することで、開口
部(穴)周辺の剛性が高められる。しかも、熱伝導率の
比較的高いリブが筐体の少なくとも1つの面全域に存在
することになるので、放熱特性が良好になる。
【0024】
【実施例】以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
【0025】図1は、本発明の一実施例における光走査
装置を使用した画像情報記録装置の要部を表わしたもの
である。図11と同一部分には同一の符号を付してお
り、これらの説明を適宜省略する。プリンタ等の画像情
報記録装置の本体フレーム101は、比較的強固な構造
体であり、図示しない本体パネルを取り付けたり、感光
体ドラム11等の主要部品を保持している。この本体フ
レーム101の上部には、光学箱102が配置されてお
り、その内部にはレーザ走査ユニット103が収容され
ている。レーザ走査ユニット103には半導体レーザや
ポリゴンミラー等の偏向走査に必要な主要な光学部品が
配置されており、その底面には所定のパターンのリブを
一面に有するリブ構造体104が配置されている。
【0026】レーザ走査ユニット103から射出された
レーザビーム19は、光学箱102内の反射ミラー(折
り返しミラー)22に入射し、その反射光は感光体ドラ
ム11をビーム状に走査し、画像に対応した静電潜像の
形成が行われるようになっている。光学箱102はその
底板の所定の位置で本体フレーム101と図示しないネ
ジによって固定されている。レーザ走査ユニット103
もその底部の所定の位置で、光学箱102の底板を介し
て本体フレーム101に図示しないネジによって固定さ
れている。
【0027】図2は、本実施例の光走査装置のレーザ走
査ユニットの構成を表わしたものである。レーザ走査ユ
ニット103のユニット本体105内の半導体レーザ3
1から射出されたレーザビーム19は、入射光を収束さ
せるためのコリメータレンズ33およびシリンドリカル
レンズ34を経てポリゴンミラー35に入射される。ポ
リゴンミラー35はポリゴンモータ106によって所定
方向に高速回転させられるようになっており、各ミラー
面の回転によってレーザビーム19の反射光の向きが周
期的に変化する。ポリゴンミラー35の反射光は、fθ
レンズ37に入射され、感光体ドラム11をレーザビー
ム19が走査するときの速度が均一となるような調整が
行われる。
【0028】fθレンズ37を経たレーザビーム19
は、シリンダレンズ38を経てレーザ走査ユニット10
3から出射され、反射ミラー22に入射する。反射ミラ
ー22によって反射されたレーザビーム19は光学箱1
02の底部に配置された図示しない開口部を通って、こ
の下方に配置された感光体ドラム11上に到達するよう
になっている。なお、図2ではレーザ走査ユニット10
3のユニット本体105内の各光学部品についてこれら
のサイズや配置の概要を示したにすぎない。したがっ
て、次に図3として示すユニット本体105の底板部分
の形状に正確には対応するものではない。
【0029】図3は、本実施例の光学箱の裏面にポリゴ
ンモータを取り付ける状態を表わしたものである。レー
ザ走査ユニット103を構成する底板111の裏面に
は、ポリゴンモータ106を取り付ける円形の開口部1
12を除いて、所定のピッチで厚さ2mmの格子状のリ
ブ113が全面に配置されており、これらの端部は底板
111の端部から裏側に向けて垂設された断面四角形の
外枠114に連結されている。このような構造のユニッ
ト本体105は底板111、リブ113および外枠11
4を含んで放熱性の比較的良好な樹脂で一体成形されて
いる。このような樹脂としては、熱伝導率が4.6(ca
l/sec/cm-2/ °C/cm)以上のものが選択されることが特
に好ましい。これにより、ポリゴンモータ106の放熱
効果が向上し、その性能や寿命が改善される。このよう
な材料としては、例えばABS樹脂やポリカーボネート
が適当である。
【0030】底板111の所定の複数箇所には、このレ
ーザ走査ユニット103を図1で示した光学箱102に
取り付けるためのネジ穴116が設けられている。な
お、ユニット本体105はアルミニウム等の金属製であ
ってもよい。
【0031】ポリゴンモータ106は、底板111の開
口部112と嵌合する円板部分117と、この円板部分
117と同心円上に配置された円筒形のモータ本体11
8と、このモータ本体118の側面から断面が十字型と
なるように2枚ずつの板状部材を外側に一定長ずつ伸ば
したような形状のリブ119とから構成されている。こ
れらの各部品117〜119も一体的に加工することが
できる。このようなポリゴンモータ106は、他端にポ
リゴンミラー35(図2参照)を取り付けた状態で、こ
のポリゴンミラー35をレーザ走査ユニット103内に
挿入して、円板部分117を開口部112に嵌め込み、
リブ119を矢印121方向に回転させれば、ユニット
本体105側のリブ113とリブ119が嵌合し、取り
付けが完了するようになっている。
【0032】図4は、ポリゴンミラーの取り付けられた
ポリゴンモータをその裏側から見たものである。ポリゴ
ンモータ106のリブ119にはそれぞれ側面に突起1
31が設けられている。一方、ユニット本体105側の
これと嵌合する箇所のリブ113には突起131と同一
サイズの溝が設けられている。これらが嵌合することに
よってリブ113、119が結合することになる。
【0033】図5は、リブの結合部を示したものであ
る。リブ119を矢印121方向に押し込むことでその
突起131が他方のリブ113の溝132に圧入され、
両リブ113、119が一体化している。突起131に
はわずかなテーパが設けられている。ポリゴンモータ1
06の交換の必要が生じたときには、リブ119を矢印
121方向と反対方向に引きはなして突起131を溝1
32から離脱させればよい。
【0034】なお、ポリゴンモータ106の交換を行う
必要がない場合には突起131と溝132の部分を接着
剤によって接着するようにしてもよい。本実施例ではリ
ブ113、119の嵌合によってポリゴンモータ106
をユニット本体105に固定するので、従来のようにポ
リゴンモータ106をネジによって固定する必要がな
く、この分だけ装置のコストや部品点数を減少させるこ
とができる。
【0035】変形例
【0036】以上説明した実施例では、ポリゴンモータ
106側のリブ119に突起131を設け、他方のリブ
113にこれと嵌合するための溝132を設けたが、両
者の関係が逆であってもよい。この他、各種の変形が可
能である。
【0037】図6は、リブの結合についての第1の変形
例を示したもので、図5と同一部分には同一の符号を付
している。この変形例では、ポリゴンモータ側のリブ1
19を矢印121方向に配置させ、他方のリブ113と
端部の位置を整合させた状態でクリップ状の留め金具1
41によって固定されている。
【0038】図7は、リブの結合についての第2の変形
例を示したものである。図5と同一部分には同一の符号
を付している。この変形例では、ポリゴンモータ側のリ
ブ119に、リブの結合方向としての矢印121方向に
向けて高さが低くなった断面が3角形の突起151が設
けられており、ユニット本体側のリブ113にはこれと
ちょうど嵌合する形状の溝152が設けられている。こ
の第2の変形例では、リブ119の突起151と他方の
リブ113の溝152が嵌合した状態で回転が停止す
る。したがって、両リブ113、119の結合位置を簡
単かつ正確に設定することができる。
【0039】図8は、リブの結合についての第3の変形
例を示したものである。図5と同一部分には同一の符号
を付している。この変形例では、両リブ113、119
が結合した状態でこの図に示したように突起131と溝
132の間、および両リブ113、119の先端部の間
に所定の隙間が設けられている。したがって、ポリゴン
モータ106(図4)の回転によって周囲の温度が上昇
しリブ119が熱膨張により伸長した場合にも、他方の
リブ113側でこれを吸収することができ、ユニット本
体105側にレーザビームの進行方向に悪影響を与える
ような変形が生じるおそれがない。
【0040】この第3の変形例では、ユニット本体10
5の材質としてABS樹脂を使用し、ポリゴンモータの
リブ119としてアルミニウムを使用した。アルミニウ
ムの熱膨張率は2.39×10-5度Cである。ユニット
本体105側のリブ113の長さを100mmとし、ポ
リゴンモータのリブ119の長さを50mmとする。リ
ブ119側の温度上昇を30度Cとすると、両リブ11
3、119の隙間は、0.216〜0.426mmの範
囲であることが好ましい。
【0041】図9および図10はリブの結合についての
第4の変形例を説明するためのものである。このうち図
9は図10に示す両リブの切断箇所を示したものであ
る。両リブ113、119は、嵌合した突起161と溝
162の部分で説明のために切断するものとする。
【0042】図10は、この切断面での両リブの断面を
示したものである。ユニット本体側の溝162には、バ
ネ164が組み込まれており、ポリゴンモータのリブ1
19が溝162に挿入されたときこれと圧接するように
なっている。また、リブ119には円柱状のピン穴16
5が貫通している。ユニット本体側のリブ113の図で
上側の部分と溝162の間にもピン穴166が開けられ
ており、リブ119が定位置に差し込まれた状態でピン
167がこれらのピン穴165、166を貫通するよう
になっている。このように第4の変形例では、両リブ1
13、119を嵌合させた状態でピン167をピン穴1
65、166に嵌入することで、ユニット本体105
(図3参照)の組み立てが終了する。このピン167を
取り外せば、ポリゴンモータ106(図3参照)をユニ
ット本体105から取り外すことができる。
【0043】図6〜図10で矢印134は筐体としての
ユニット本体105(図3)の面振動が生じる方向を示
している。このように面振動の生じる方向にリブ11
3、119の結合方向を設定することで、この方向にユ
ニット本体105の剛性を増すことができ、その振動を
防止することができる。
【0044】以上説明した実施例および変形例では、ポ
リゴンモータ106の円筒状の本体部分でリブが切断さ
れているが、装置によってはポリゴンモータまたはその
他の駆動装置の底部に台座を固定するようにしてもよ
い。この場合には、台座部分の全面にリブを配置するこ
とができる。この台座部分に配置されたリブは、ユニッ
ト本体105に配置されたリブと先に説明したように嵌
合するようにしてもよいし、両者が接着するようにして
もよい。
【0045】また、実施例および変形例ではポリゴンモ
ータとポリゴンミラーによって光ビーム偏向手段を構成
したが、その他の偏向のための光学部品あるいは駆動部
品を用いて光ビーム偏向手段を構成することは自由であ
る。また、実施例および変形例ではレーザビームを光ビ
ームとして使用したが、その他の光ビームを使用する場
合についても同様に本発明を適用することができる。
【0046】更に実施例では格子状のリブを配置する場
合について説明したが、三角形の組み合わせからなるパ
ターンのように他のパターンのリブを配置してもよいこ
とはもちろんである。更にパターンは開口部の周辺で連
続していればよく、必ずしも同一のパターンが連続的に
繰り返される必要はない。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、光ビーム偏向用の筐体の1つの面を構成する
支持板の開口部を除いてその支持板の一面に連続したパ
ターンからなるリブを配置しておくと共に、光ビーム偏
向手段の一端部にこれとパターンが連続するリブを少な
くともその一部に配置しておき、この部分を開口部に嵌
合させ開口部の周囲で少なくともリブのパターンが連続
するようにしたので、この部分の剛性を十分高めること
ができ、光ビーム偏向手段の振動の発生を抑え光ビーム
の走査時の画質の劣化を防止することができる。しか
も、リブが筐体の少なくとも1つの面の大部分に存在す
ることになるので、放熱特性が良好になる。
【0048】また、請求項2記載の発明によれば、光ビ
ーム偏向用の筐体の1つの面を構成する第1の支持板の
開口部を除いてその支持板の一面に連続したパターンか
らなるリブを配置しておくと共に、同一のパターンを配
置し前記した開口部と嵌合する第2の支持板を用意して
おき、この第2の支持板に光ビーム偏向手段をこれに固
定しておくことにした。これにより、第2の支持板を筐
体に取り付けた状態で開口部が閉じられ、しかも第1の
支持板と光ビーム偏向手段の端部とによって一面に連続
したパターンのリブが形成されることになるので、開口
部の周囲の剛性を十分高めることができ、光ビーム偏向
手段の振動の発生を抑え光ビームの走査時の画質の劣化
を防止することができる。しかも、リブが筐体の少なく
とも1つの面全域に存在することになるので、放熱特性
が良好になる。
【0049】更に、請求項3記載の発明によれば、光ビ
ーム偏向用の筐体の1つの面を構成する支持板の開口部
を除いてその支持板の一面に連続したパターンからなる
熱伝導率の比較的高い第1のリブを配置しておくと共
に、開口部周辺の第1のリブと接続する同一のパターン
の熱伝導率の比較的高い第2のリブを用意しておき、光
ビーム偏向手段の一端部にこれを配置することにしたの
で、第1および第2のリブを嵌合したり、接着したり、
あるいは留め具によって両者の位置関係を固定する等の
手法でこれらを連続的に接続することで開口部穴周辺の
剛性が高められる。しかも、リブが筐体の少なくとも1
つの面全域に存在すると共に熱伝導率の比較的高い材料
で構成されているので、放熱特性が良好であり、ポリゴ
ンモータ等の光ビーム偏向手段の長寿命化と良好な性能
の保持を図ることができる。
【0050】また、請求項3記載の発明によれば、第1
と第2のリブを接続することで光ビーム偏向手段を筐体
の支持板に固定することが可能なので、固定のためのネ
ジを省略することができ、装置の部品点数の減少とコス
トダウンを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例における光走査装置を使用
した画像情報記録装置の要部を表わした概略構成図であ
る。
【図2】 本実施例の光走査装置のレーザ走査ユニット
の構成を表わした平面図である。
【図3】 本実施例の光学箱の裏面にポリゴンモータを
取り付ける状態を表わした平面図である。
【図4】 本実施例でポリゴンミラーの取り付けられた
ポリゴンモータをその裏側から見た斜視図である。
【図5】 本実施例でリブの結合部を示したユニット本
体の要部斜視図である。
【図6】 リブの結合についての第1の変形例を示した
ユニット本体の要部斜視図である。
【図7】 リブの結合についての第2の変形例を示した
ユニット本体の要部斜視図である。
【図8】 リブの結合についての第3の変形例を示した
ユニット本体の要部斜視図である。
【図9】 リブの結合についての第4の変形例を示した
ユニット本体の要部平面図である。
【図10】 図9の2つのリブが接続される様子を示し
たA−A断面図である。
【図11】 従来から使用されている画像情報記録装置
の一般的な構成を表わした概略構成図である。
【図12】 図11に示した画像情報記録装置の光学系
の配置を原理的に表わした説明図である。
【符号の説明】
11…感光体ドラム、19…レーザビーム、31…レー
ザダイオード、35…ポリゴンミラー、101…本体フ
レーム、102…光学箱、103…レーザ走査ユニッ
ト、106…ポリゴンモータ、112…開口部、113
…(ユニット本体側の)リブ、117…(ポリゴンモー
タの)円板部分、118…モータ本体、119…(ポリ
ゴンモータの)リブ、131、151、161…突起、
132、152、162…溝、141…留め金具、16
4…バネ、165、166…ピン穴、167…ピン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め定められた所定の形状の開口部が配
    置されこの開口部を除いてほぼ一面に連続したパターン
    からなるリブを配置した支持板と、 この支持板が1つの面を構成する筐体内を進行する光ビ
    ームと、 前記パターンと連続するリブを少なくともその開口部周
    辺に対応する位置に配置しこのリブを配置した側の端部
    が前記開口部に嵌合自在であってこの嵌合状態で前記筐
    体内に挿入された他端部としての偏向部が前記光ビーム
    を入射してこれを偏向する光ビーム偏向手段とを具備す
    ることを特徴とする光走査装置。
  2. 【請求項2】 予め定められた所定の形状の開口部が配
    置されこの開口部を除いてほぼ一面に連続したパターン
    からなるリブを配置した第1の支持板と、 第1の支持板における前記リブを配置した面と反対側の
    面を1つの内面とする筐体内を進行する光ビームと、 前記パターンのリブを配置し前記開口部に嵌合自在であ
    って、この嵌合状態でパターンが第1の支持板のそれと
    連続するように配置された第2の支持板と、 第2の支持板に固定された状態で前記筐体内に挿入され
    前記光ビームを入射してこれを偏向する光ビーム偏向手
    段とを具備することを特徴とする光走査装置。
  3. 【請求項3】 予め定められた所定の形状の開口部が配
    置されこの開口部を除いてほぼ一面に連続したパターン
    からなる熱伝導率の比較的高い第1のリブを配置した支
    持板と、 この支持板における前記第1のリブを配置した面と反対
    側の面を1つの内面とする筐体内を進行する光ビーム
    と、 前記パターンの第1のリブと同一パターンであって前記
    開口部周辺の第1のリブと接続してパターンが前記支持
    板のそれと連続する熱伝導率の比較的高い第2のリブ
    と、 この第2のリブを一端部に配置し第1および第2のリブ
    が接続した状態で前記筐体内に挿入された他端側の偏向
    部が前記光ビームを入射してこれを偏向する光ビーム偏
    向手段とを具備することを特徴とする光走査装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100754171B1 (ko) * 2005-01-08 2007-09-03 삼성전자주식회사 광주사장치
US20120269551A1 (en) * 2011-04-20 2012-10-25 Canon Kabushiki Kaisha Optical scanning apparatus and image forming apparatus including optical scanning apparatus

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