JP4618973B2 - 光源装置と光走査装置、並びに画像形成装置 - Google Patents

光源装置と光走査装置、並びに画像形成装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタル複写機、レーザプリンタ、レーザFAX等の画像形成装置に用いられる光源装置とこの光源装置を備えた光走査装置、並びにこの光走査装置を備えた画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
デジタル複写機やレーザプリンタ等の画像形成装置においては、像担持体に像を書き込む像書込装置として光走査装置が用いられている。この光走査装置において、半導体レーザ等の光源、及びこの光源から発せられた光を所定の平行光、あるいは収束光や発散光としてカップリングするカップリングレンズとを備えた光源装置には、その光学特性として、光源装置より射出されるレーザ光の方向性、すなわち光軸特性と、光束の「平行」「収束」「発散性」といったカップリング特性とが要求される。このため、発光点とカップリングレンズとの相対位置は3軸(x軸,y軸,z軸)方向に対して、初期調整時及び経時・環境変動時において高い精度を保つことが必要となる。特に、近年では出力画像の高解像度化が進み、発光点とカップリングレンズとの相対位置は、前述の3軸方向それぞれについてミクロン、あるいはサブミクロンといったオーダーの位置精度が必要となってきている。
【0003】
発光点とカップリングレンズとの相対位置を調整する手段としては、発光点を挟んで略直線上の2か所に、偏心ピンとこの偏心ピンを挿入する孔部で構成される位置調整手段を配置し、偏心ピンを回転させてカップリングレンズに対する発光点の位置調整を行うものが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この従来技術では、X軸・Y軸方向の押圧手段がないため、バックラッシュが大きくなる。
その結果、調整の追随性が悪いだけでなく、位置調整後のねじ締結時にねじ締めトルクがかかることにより、放熱板(光源保持部材)の位置がずれてしまい、ミクロン〜サブミクロンオーダーの調整は非常に困難である。
また、放熱板(光源保持部材)上に光源を固定するためのねじ部の他に偏心ピン挿入長孔が必要であり、放熱板(光源保持部材)が大きくなってしまい、光源装置が大型化してしまう。
【0005】
なお、従来から特許文献1の他にも、例えば光源保持部材を冶具でチャッキングしてX軸・Y軸方向、すなわち光軸に垂直で互いに垂直な2方向に移動させることで調整し、その後にねじ締結をする、という方法もある。
しかし、この従来の方法では、光源保持部材の姿勢が、X軸・Y軸方向の調整時には冶具のチャッキング部にならっていたところから、ねじ締結後には保持部材(固定面)にならうことになり、ねじ締結時の光源保持部材の位置ずれが発生してしまう。
また、冶具によってチャッキングすることによる光源保持部材の変形もあり、変形した状態で位置を調整し、ねじ締結後にチャッキングを解除するため、このチャッキング解除時にも位置ずれが発生してしまう。
【0006】
さらに、光源保持部材をX軸・Y軸方向で位置を調整後に接着固定する方法もあるが、一般的に用いられる接着材である樹脂系接着剤は線膨張係数が大きい。そのため硬化収縮による残留応力の発生や、熱による残留応力の緩和、あるいは湿気による膨潤等より、環境変動時や経時による変動が大きく、初期位置調整時の位置を高精度に保つことが難しい。
【0007】
一方、従来から画像形成装置の出力速度を高めるために、
(1)像担持体の移動速度(回転速度)を高める
(2)像担持体を複数用いる
といった手段が知られている。
ここで、上記(1)の方法を用いた場合には、像担持体の移動速度の増加に伴い、像担持体に像を書き込む光走査装置の書込速度を高める必要がある。光走査装置の書込速度を高める方法としては、
(i)偏向手段であるポリゴンスキャナの回転速度を高める
(ii)書込ビーム数を増やす
などがある。
【0008】
しかし、上記(i)の方法では、モータの耐久性や騒音、振動、及びレーザの変調スピード等が問題となり限界がある。
また、上記(ii)の方法を実現するためには、複数のレーザビームを出射するマルチビーム光源装置が必要となる。マルチビーム光源装置の例としては、1パッケージ内に複数の発光点(発光チャンネル)をもつ半導体レーザアレイを用いる方式がある。ただし、半導体レーザアレイを用いた場合には、この複数のレーザビームスポットが像担持体上において、「副走査方向に所定の間隔を持つ」、あるいは「主走査方向の書き出し位置が揃う」ように高精度に調整する必要がある。
【0009】
【特許文献1】
特許第2749734号明細書
【0010】
本発明は、以上のような従来技術の問題点を解消するためになされたもので、光源装置を大型化することなく、光源とカップリングレンズの相対位置を高精度に調整し、かつその位置を環境変動や経時によって変動することなく維持することができる光源装置と光走査装置、並びに画像形成装置を提供することを目的とする。
【0011】
また、本発明は、複数のビームスポットの相対位置を高精度に所望の位置に調整することができる光源装置と光走査装置、並びに画像形成装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、光源を保持する光源保持部材と、カップリングレンズを保持するベースとがネジ締結されてなる光源装置であって、光源保持部材には、光源とカップリングレンズとの位置関係を押圧されることで調整する位置調整手段が設けられ、位置調整手段は、押圧されるためのベース上の固定面に対して傾きを有する面を備え、固定面は、カップリングレンズの光軸と略直交する方向の面であり、固定面に対して傾きを有する面は、ネジ締結のための雌ネジ部と上記光軸方向に連設していて、ネジ締結のためのネジは、ベース側から雌ネジ部に挿入されることを特徴とする。
【0013】
また、本発明は、カップリングレンズは、その光軸方向に移動可能であることを特徴とする。
【0015】
また、本発明は、位置調整手段は、凹形状または凸形状であることを特徴とする。
【0018】
また、本発明は、光源は複数の発光点を備え、光源を保持する光源保持部材は、カップリングレンズの光軸に対して回転可能であることを特徴とする。
【0019】
また、本発明は、光源と光源から射出する光ビームをカップリングするレンズとを備えた光源装置と、光源装置から射出された光ビームを走査するための光偏向器とを有してなる光走査装置であって、光源装置は、本発明にかかる光源装置であることを特徴とする。
【0020】
また、本発明は、光走査装置により被走査面に静電潜像が形成される画像形成装置であって、光走査装置は、本発明にかかる光走査装置であることを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明にかかる光源装置と光走査装置、並びに画像形成装置の実施の形態について説明する。
【0022】
先ず、本発明にかかる光源装置の実施の形態について、図1乃至3を参照しながら説明する。図1,2は、本発明にかかる光源装置の実施の形態を示す斜視図であり、図1は光源装置の表側、図2は光源装置の裏側、をそれぞれ示す。ここで、光源装置から射出された光ビームの射出側を表側とする。
【0023】
光源装置は、光源である半導体レーザ203を保持する光源保持部材202と、カップリングレンズ101を保持するベース102とがネジで締結され構成されている。光源保持部材202は、ベース102の裏側にネジで締結される。
カップリングレンズ101は、図1に示すように、ベース102の表側の略中央に配置されており、L字型のカップリングレンズ保持部材105によって紙面下側と左側の2面から支持されている。また、カップリングレンズ101は、バネ103による紙面上側と右側からの押圧力により、カップリングレンズ保持部材105の2つの平面に押圧され、ベース102に保持されている。
なお、カップリングレンズ101は、当接されたカップリングレンズ保持部105の2つの平面に沿って光軸方向であるZ軸方向に移動可能であり、Z軸方向の位置を調整した後に、例えば接着することにより、あるいはネジ106を増し締めすることで位置決めされる。ここで、紙面左右方向をX軸、紙面上下方向をY軸、X軸とY軸に直交する方向でカップリングレンズ101の光軸方向をZ軸とする。
【0024】
ベース102の裏側には、図2に示すように、光源保持部材202が配置されていて、光源保持部材202の略中央には、菱形の板バネ206により半導体レーザ203が押圧されて固定されている。
また、光源保持部材202には、半導体レーザ203とカップリングレンズ101との位置関係を調整する位置調整手段としての穴207と長穴208とが設けられている。穴207は円錐状であり、長穴208は平面部209,210を含む円錐状の穴を横に引き伸ばしたような形をしている。
図3は、穴207と長穴208を通る面での光源保持部材202の断面図である。図3に示すように、穴207と長穴208は、光源保持部材202の紙面下側に配置された固定面200(図2参照)に対して傾きを有する面を備えている。ここで、固定面200に対して傾きを有する面とは、固定面200に平行でも垂直でもない面の意であり、図3の例では、穴207と長穴208に形成された円錐の曲面部分を指す。
【0025】
光源保持部材202のベース102上でのX軸・Y軸方向の位置決めは、先端が円錐形状をした押圧冶具107,108を用いて行う。すなわち、押圧冶具107の先端で穴207を、押圧冶具108の先端で長穴208の平面部209,210をそれぞれ押圧することで、光源保持部材202をベース102の裏側の固定面200に押圧する。ここで、固定面200は、カップリングレンズ101の光軸(Z軸方向)と略直交する方向の面である。また押圧冶具107,108は、例えば、微動装置からなる調整装置に固定されており、押圧冶具107,108を一体的にX軸・Y軸方向に動かすことで、固定面200にならわせたまま光源保持部材202をX軸・Y軸方向に移動させ、位置を調整することができる。
【0026】
光源保持部材202は、X軸・Y軸方向の位置を調整した後に、ベース102の表側から挿入したネジ104を光源保持部材202の雌ネジ部211にねじ込み、図示しない別のネジをベース102の表側から挿入し、光源保持部材202の雌ネジ部212にねじ込むことにより、ベース102に固定される。ここで、ネジ締結をする際、押圧冶具107,108の先端の円錐部が穴207と長穴208の平面部209,210に常に突き当たった状態であり、押圧冶具107,108と上記穴207と長穴208の平面部209,210との間のバックラッシュが無い。したがって、光源保持部材202とベース102とをネジ締結をする際、ネジ締めのトルクにより光源保持部材202の位置がずれることはない。ここで、ベース102に設けるネジ貫通穴の径を、光源保持部材202を締結するネジの径よりも大きくすることで、X軸・Y軸方向の位置を調整した後に光源保持部材202とベース102とのネジ締結が可能となる。
押圧冶具107,108は、光源保持部材202とベース102とをネジ締結をした後に、光源保持部材202から離す(解除する)。
【0027】
以上説明した実施の形態によれば、Z軸に略垂直な固定面200にならわせたまま移動させることで、光源保持部材202のX軸・Y軸方向の位置を調整することができる。また、光源保持部材202とベース102とをネジで締結する際、押圧冶具107,108が穴207と長穴208の平面部209,210に常に突き当たった状態であるため、ネジ締めのトルクによる光源保持部材202の位置ずれが生じることもない。よって、光源保持部材202は、X軸・Y軸方向の位置を精度良く調整をした上で、ベース102に固定をすることができる。その結果、半導体レーザ203とカップリングレンズ101との相対位置を高精度に調整することができ、かつその位置は、環境変動や経時によって変動することなく維持することができる。
【0028】
なお、以上説明した実施の形態では、押圧冶具107,108の先端は円錐形状としたが、押圧冶具の先端の形状は円錐形状に限らず、光源保持部材に設けられた位置調整手段が備える固定面に対して傾きを有する面を押圧することができる形状であればよく、たとえば球面形状にしてもよい。
【0029】
また、以上説明した実施の形態では、光源保持部材に設けられた穴は、円錐状の穴207と円錐状の穴を横に引き伸ばしたような形をした長穴208であったが、光源保持部材に設けられた穴の形状はこれに限らない。たとえば、図4に示すように、光源保持部材401に三角錐状の穴402とルーフ型の穴403とを設けてもよい。図4は、本発明にかかる光源装置の裏側の別の実施の形態を示す斜視図である。
【0030】
さらに、以上説明した実施の形態では、光源とカップリングレンズとの間の位置調整手段として光源保持部材202に凹形状である穴を設けたが、これに代えて、光源保持部材に凸形状である突起を設けてもよい。この実施の形態を図5に示す。図5において、光源保持部材501には、固定面500に対して傾きを有する面を備えた円錐状の突起502,503が設けられている。図6は、突起502,503を通る面での光源保持部材501の断面図である。ここで、図6に示すように、突起502を押圧する押圧冶具504の先端にルーフ型の切欠を設け、また突起503を押圧する押圧冶具505の先端に円錐状の穴を設ける。図6の符号504aは、押圧冶具504の紙面右側からの側面図である。押圧冶具504,505は、図1乃至3に示した押圧冶具107,108と同様に、一体的に動かすことができる。
【0031】
このようにすれば、突起502が押圧冶具504の先端に設けられたルーフ型の切欠に常に突き当たり、また突起503が押圧冶具505の先端に設けられた円錐状の穴に常に突き当たり、押圧冶具504,505に突起502,503がならい、光源保持部材501が位置決めされる。そのため、固定面500に対する光源保持部材501のバックラッシュが無く、図1乃至3に示した実施の形態と同様に、X軸・Y軸方向の位置を精度良く調整した上で、光源保持部材501をベースに固定することができる。
【0032】
さらにまた、以上説明した実施の形態では、光源とカップリングレンズとの間の位置調整手段は、光源保持部材のネジ締結部の近傍に設けられていないが、これに代えて、光源とカップリングレンズとの間の位置調整手段を光源保持部材のネジ締結部の近傍に設けてもよい。この実施の形態を図7,8に示す。図7,8において、光源保持部材701には、円錐状の穴702と、2つの平面を含む円錐状の穴を横に引き伸ばした形の長穴703とが、それぞれ光源保持部材701のネジ締結部である雌ネジ部704、705の真裏に設けられている。
【0033】
これまでの実施の形態と同様に、光源保持部材701は、穴702,703を押圧冶具で押圧しながら、固定面706にならわせてX軸・Y軸方向の位置を調整した後に、ネジ801,802を雌ネジ部704,705に挿入してベースにネジ締結する。ここで、本実施の形態では、穴702と長穴703とを雌ネジ部704,705の真裏に設けることで、押圧冶具による押圧によって光源保持部材701が変形したとしても、ネジ締結をした後に押圧冶具を解除することによってこの変形が戻るため、光源の位置ずれが発生するようなことがない。また、穴702と長穴703とを雌ネジ部704,705の真裏に設けることで、光源保持部材701の小型化を図ることもできる。
【0034】
以上説明した各実施の形態では、光源保持部材に設けられた位置調整手段は2つであったが、光源保持部材に設ける位置調整手段の数はこれに限定するものではない。例えば、3つの位置調整手段を用いるようにしてもよい。その実施の形態を図9,10に示す。図9,10において、三角形状の光源保持部材901の各角部には、位置調整手段である円錐状の穴902、ルーフ状の切欠部903、平面部904が、それぞれネジ1001,1002,1003に対応するネジ締結部の真裏に設けられている。
本実施の形態においては、円錐状の穴902とルーフ型の切欠部903とを先端が円錐形状の押圧冶具905、906で、平面部904を先端が平面の押圧冶具907でそれぞれ押圧し、3つの押圧冶具を一体的にX軸・Y軸方向に移動することにより、ベース900に対する光源保持部材901のX軸・Y軸方向の位置を調整する。
光源保持部材901の固定面908に突き当たる部分は、図11に示すように、3つの円柱形凸部1101、1102、1103をなしており、これら凸部の端面がベース900の固定面908に突き当たるため、固定面908のうねり等にならうことで発生する光源保持部材901の変形を非常に小さく抑えることができる。
【0035】
以上説明した各実施の形態では、ベース側から挿入したネジによりベースと光源保持部材とのネジ締結をするものであったが、これに代えて、光源保持部材側から挿入したネジによりネジ締結してもよい。この実施の形態を図12に示す。図12において、光源保持部材1201は、位置調整手段として円錐状の突起1202、1203を備えている。突起1202,1203は、ネジ締結部の近傍に備えてあり、図5,6で説明したような押圧冶具で突起1202,1203を押圧して光源保持部材の位置を調整した後に、ネジ1204,1205を2つの突起の近傍のネジ締結挿入孔に挿入し、図示しないベースのネジ孔にねじ込んで、光源保持部材1201をベースにネジ止めする。したがって、ネジ止めをした後に押圧冶具を解除することによって発生する光源保持部材の変形の戻りを小さく抑えることができる。
【0036】
なお、図1乃至12に示した実施の形態において、半導体レーザを複数の発光点を備えた半導体レーザアレイとし、かつ複数の押圧冶具を一体的に、X軸・Y軸方向のみならず、Z軸に対して回転可能としてもよい。このように構成することで、複数の発光点より発せられる複数の光束のX軸およびY軸方向の間隔を調整することができる。
【0037】
次に、本発明にかかる光走査装置と画像形成装置の実施の形態について、図13を参照しながら説明する。図13は、電子写真プロセスを用いた代表的な画像形成装置の実施の形態を示す中央断面図である。
【0038】
符号1300は、電子写真プロセスを実行することで画像を形成する画像形成装置を示す。画像形成装置1300は、光走査装置1301と、光走査装置1301によって露光され静電潜像が形成される感光体ドラム1302とを有してなる。感光体ドラム1302は、図示するように反時計回りに回転している。
感光体1302の周囲には、帯電ユニット1303、現像ユニット1304、転写ユニット1305、クリーナユニット1306,除電ユニット1307などの電子写真プロセスにしたがうプロセス部材が順に配置されている。
【0039】
光走査装置1301は、電子写真プロセスの露光プロセスを実行するもので、光源と、この光源から射出された光ビームをカップリングするカップリングレンズとを備えた光源装置と、この光源装置から射出された光ビームを走査するための光偏向器とを有してなり、帯電ユニット1303で均一に帯電された感光体ドラム1302の表面を走査して静電潜像を形成する。
現像ユニット1304は、感光体ドラム1302上に形成された静電潜像にトナーを付着させてトナー像をつくる。感光体ドラム1302上のトナー像は、転写ユニット1305により記録紙Pに転写され、定着ユニット1308により記録紙Pに融解固着された後、図示しない排紙口より排紙される。
なお、クリーナユニット1306は感光体ドラム1302上の残留トナーを除去し、除電ユニット1307は感光体ドラム1302を除電する。
【0040】
ここで、光走査装置1301に、図1乃至12を参照しながら説明した本発明にかかる光源装置を用いることで、感光体ドラム1302上に照射するビームスポットの位置や径の変動が小さくすることができ、良好な出力画像を得ることができる。
【0041】
【発明の効果】
本発明によれば、光源保持部材に設けられた位置調整手段が固定面に対して傾きを有する面を備えているため、押圧冶具を用いて位置調整手段を押圧することで、光源保持部材をZ軸に略垂直な固定面にならわせたまま移動させて、X軸・Y軸方向の位置を調整することができる。また、光源保持部材とベースとをネジ締結をする際、押圧冶具が位置調整手段に常に突き当たった状態であるため、ネジ締めのトルクにより光源保持部材の位置がずれることもない。したがって、光源保持部材に保持された光源と、ベースに保持されたカップリングレンズとの間の相対位置を高精度に調整することができ、かつその位置は、環境変動や経時によって変動することなく維持することができる。
【0042】
また本発明によれば、画像形成装置を構成する光走査装置が備える光源装置に本発明にかかる光源装置を適用することで、被走査面を走査するビームスポットの位置や径の変動を小さくすることができ、良好な出力画像を得ることができる。
【0043】
さらに本発明によれば、光源装置が複数の発光点を備えたマルチビーム光源装置であったとしても、本発明にかかる光源装置を適用することで、複数のビームスポットの相対位置を高精度に所望の位置に調子することができ、高画質化・高速度化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる光源装置の実施の形態を表側から示す斜視図である。
【図2】上記光源装置の実施の形態を裏側から示す斜視図である。
【図3】上記光源装置を構成する光源保持部材の断面図である。
【図4】本発明にかかる光源装置の別の実施の形態を裏側から示す斜視図である。
【図5】本発明にかかる光源装置のさらに別の実施の形態を裏側から示す斜視図である。
【図6】図5に示す光源装置を構成する光源保持部材の断面図である。
【図7】本発明にかかる光源装置のさらに別の実施の形態を裏側から示す斜視図である。
【図8】上記実施の形態を表側から示す斜視図である。
【図9】本発明にかかる光源装置のさらに別の実施の形態を裏側から示す斜視図である。
【図10】上記実施の形態を表側から示す斜視図である。
【図11】図9に示す光源装置を構成する光源保持部材の裏側の斜視図である。
【図12】本発明にかかる光源装置のさらに別の実施の形態を裏側から示す斜視図である。
【図13】本発明にかかる光走査装置及び画像形成装置の実施の形態を示す中央断面図である。
【符号の説明】
101 カップリングレンズ
102 ベース
105 カップリングレンズ保持部材
107,108 押圧冶具
200 固定面
202 光源保持部材
203 半導体レーザ(光源)
207 穴(位置調整手段)
208 長穴(位置調整手段)
211,212 雌ネジ部(ネジ締結部)

Claims (6)

  1. 光源を保持する光源保持部材と、カップリングレンズを保持するベースとがネジ締結されてなる光源装置であって、
    上記光源保持部材には、上記光源と上記カップリングレンズとの位置関係を押圧されることで調整する位置調整手段が設けられ、
    上記位置調整手段は、上記押圧されるための上記ベース上の固定面に対して傾きを有する面を備え、
    上記固定面は、上記カップリングレンズの光軸と略直交する方向の面であり、
    上記固定面に対して傾きを有する面は、上記ネジ締結のための雌ネジ部と上記光軸方向に連設していて、
    上記ネジ締結のためのネジは、上記ベース側から上記雌ネジ部に挿入されることを特徴とする光源装置。
  2. カップリングレンズは、その光軸方向に移動可能である請求項1記載の光源装置。
  3. 位置調整手段は、凹形状または凸形状である請求項1または2記載の光源装置。
  4. 光源は複数の発光点を備え、
    上記光源を保持する光源保持部材は、カップリングレンズの光軸に対して回転可能である請求項1乃至のいずれかに記載の光源装置。
  5. 光源とこの光源から射出する光ビームをカップリングするレンズとを備えた光源装置と、この光源装置から射出された光ビームを走査するための光偏向器とを有してなる光走査装置であって、
    上記光源装置は、請求項1乃至のいずれかに記載の光源装置であることを特徴とする光走査装置。
  6. 光走査装置により被走査面に静電潜像が形成される画像形成装置であって、
    上記光走査装置が請求項記載の光走査装置であることを特徴とする画像形成装置。
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