JPH08277933A - 移動農機の油圧無段変速装置 - Google Patents

移動農機の油圧無段変速装置

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JPH08277933A
JPH08277933A JP8108795A JP8108795A JPH08277933A JP H08277933 A JPH08277933 A JP H08277933A JP 8108795 A JP8108795 A JP 8108795A JP 8108795 A JP8108795 A JP 8108795A JP H08277933 A JPH08277933 A JP H08277933A
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hst
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hydraulic
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lever
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JP8108795A
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Fumio Shigematsu
文雄 重松
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 移動農機の油圧無段変速装置において、過負
荷によるHST回路内の高圧発生を防止する。 【構成】 HSTレバー4の操作によってHST回路1
のHSTポンプPによるHSTモータMを無段変速して
走行駆動する移動農機において、このHST回路1に
は、該HSTレバー4の中立域操作ではタンクポートT
への排油を閉止し変速域操作ではHSTモータMの回転
しないことによりタンクポートTへの排油可能に開きう
る安全バルブ3を設けて油圧無段変速装置の構成。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、移動農機の油圧無段
変速装置に関し、油圧無段変速装置(HST)を用いて
走行伝動する田植機やコンバイン、更にはトラクタ等に
利用しうる。
【0002】
【従来の技術、及び発明が解決しようとする課題】油圧
無段変速装置であるHST回路を用いた走行伝動装置に
あっては、過負荷状態では、HSTレバー操作でHST
ポンプを駆動してもHSTモータが駆動されないことが
あり、HST回路内に高圧を発生して、故障や油温上昇
等を起し易い。
【0003】
【課題を解決するための手段】この発明は、HSTレバ
ー4の操作によってHST回路1のHSTポンプPによ
るHSTモータMを無段変速して走行駆動する移動農機
において、このHST回路1には、該HSTレバー4の
中立域操作ではタンクポートTへの排油を閉止し変速域
操作ではHSTモータMの回転しないことによりタンク
ポートTへの排油可能に開きうる安全バルブ3を設けて
油圧無段変速装置の構成とする。
【0004】
【作用、及び発明の効果】HST回路1では、HSTポ
ンプPの駆動のもとにHTレバー4が中立域にあるとき
は、安全バルブ3が閉鎖されて、HST回路1の油圧を
タンクポートTへ逃さない。又、このHSTレバー4の
中立域を越えた変速域操作では、HSTモータMが駆動
されて走行伝動が行われ、かつ無段変速が行われる。し
かし、このときHSTモータMが過負荷によって回転し
ないときは、安全バルブ3が開くことができ、HST回
路1の上昇油圧をタンクポートTへ逃すことができる。
【0005】このようにHST回路1の安全バルブ3
は、HSTモータMの過負荷による停止によって開かれ
て、HST回路1内の上昇高油圧をタンクポートTへ逃
すものであるから、HSTポンプPやHSTモータM等
の焼付きや、故障等を少くし、油温の上昇も防止でき、
安全な駆動伝動を行うことができる。
【0006】
【実施例】図1においては、HSTレバー4の操作によ
って油圧無段変速装置であるHST回路1のHSTポン
プPによるHSTモータMを無段変速して走行駆動する
移動農機において、該HSTモータMで駆動される油圧
ポンプP1と、この油圧ポンプP1の駆動によるパイロ
ット圧回路2と、該HST回路1の高圧側をタンクポー
トTへ切替自在のアンロードバルブからなる安全バルブ
3とを有して、該油圧ポンプP1の駆動によるパイロツ
ト圧回路2のパイロット圧によって安全バルブ3を閉鎖
する構成とする。
【0007】HSTレバー4が中立位置領域を越えて操
作されると、HSTモータMが駆動されて、走行伝動が
行われる。又、このHSTレバー4の操作角度を大きく
すると、これに応じてHSTポンプPによるHST回路
1におけるオイル循環量を増して、HSTモータMの駆
動を高めて無段に増速できる。このときHSTモータM
の駆動によって油圧ポンプP1が駆動されてパイロット
圧回路2にパイロット油圧を起し、このパイロット圧に
よって安全バルブ3が閉鎖位置に維持されて、HST回
路1における油圧を逃さないように保つものである。
【0008】いま走行負荷の増大によってHSTレバー
4を中立位置域外の角度に操作してもHSTモータMが
回転しないときは、HST回路1内の油圧力は高くなる
が、油圧ポンプP1が駆動されないため、パイロット圧
回路2の油圧力が上昇されず安全バルブ3が開かれて、
HST回路1内の上昇油圧をこの安全バルブ3を通して
タンクポートTへ逃して、このHST回路1内の過度の
油圧上昇を防止する。
【0009】移動農機の走行系の伝動変速を行う油圧無
段変速装置(HST)は、可変容量形のHSTポンプP
と固定容量形のHSTモータMとをHST回路1に有
し、このHSTポンプPの入力軸からをエンジン側から
駆動することによって、HST回路1の油圧により出力
軸側のHSTモータMを連動することができる。このH
STポンプPは、HSTレバー4の操作によって中立域
から正方向へ回動することにより斜板角によってHST
モータMの回転が正方向へ順次増速され、又中立域へ戻
すことにより順次減速される。又、中立域から逆方向へ
回動することにより、同様に逆方向への回転が順次増、
減速される。従って、この正方向回転を前進走行とし逆
方向回転を後進走行として、移動農機の走行伝動装置に
組込む。
【0010】HST回路1には、ブーストポンプP2に
よって、低圧リリーフバルブ5のもとに油量補給が行わ
れる。6は高圧リリーフバルブで、HST回路1の高圧
側の油圧が過度に高くなると低圧側へ逃すものである。
HST回路1の高圧側と低圧側との間に亘って連結する
回路7にチェックバルブ8を設け、このチェックバルブ
室からタンクポートTに亘る回路9に、安全バルブ3を
ばね10により開通側へ弾発させると共に、HSTレバ
ー4でも開閉牽制しうる構成としている。HSTレバー
4の中立位置の角度Nに一定の角度αを加えた中立域操
作(N+α)内では、安全バルブ3からタンクポートT
へ流出しない位置、即ち安全バルブ3の閉鎖位置で固定
する構成とし、HSTレバー4をこのN+α以上の角度
に操作したときは、ばね10の圧力で開きうるような関
係に連動14構成している。
【0011】又、前記HSTモータMの出力軸11に
は、小形の低圧用油圧ポンプP1を駆動できるように設
け、このHSTモータMが回転すると、油圧ポンプP1
からのパイロット圧が、パイロット圧回路2を経て安全
バルブ3をばね10に抗して押して閉鎖し、HST回路
1の油圧を回路9を経てタンクポートTへ逃さない状態
とする。しかし、HSTレバー4をN+α以上の角度に
傾斜操作しても、HSTモータMが回転しないときは、
油圧ポンプP1は駆動されないためパイロット圧回路2
におけるパイロット圧も立たない。このため安全バルブ
3はばね10に押されてタンクポートTへ開通する状態
となり、HST回路1はアンロードし、HSTポンプP
やHSTモータM等に過負可を与え続けることがない。
12は油圧ポンプP1の回路13を低圧に維持する低圧
リリーブバルブである。
【0012】図2において、上例と異なる点は、HST
モータMの出力軸11に回転センサ15を設け、前記H
STレバー4が中立域(N+α)以上の操作角でリミッ
トスイッチ16がONするように設けられ、このリミッ
トスイッチ16のONで安全バルブ3が電磁的に開きう
る状態となり、このHSTレバー4を更に大きく操作し
てもHSTモータMが回転しないときは安全バルブ3が
ONとなって開かれて、HST回路1の上昇油圧をタン
クポートTへ逃す構成としたものである。
【0013】図3、図4は、油圧無段変速装置(HS
T)を田植機に利用した場合を示すが、車体17はステ
アリングハンドル18によって操向自在の前車輪19
と、後車輪20を有して、操縦席21下に搭載のエンジ
ンEによって伝動して走行する四輪駆動走行形態として
いる。車体17の後方には、油圧シリンダ22の伸縮に
よって上下動される連結リンク23を介して、苗タンク
24、苗植付装置25、及び整地フロート26等からな
る田植装置27を連結して、田植作業を行うことができ
る。28は操縦席21の後側に搭載した施肥機で、前記
田植機27の整地部に設けられた施肥ノズル29へ繰出
して施肥させる。30は車体17前部上に設ける補助苗
載枠である。
【0014】前記エンジンEから前車輪19、後車輪2
0への走行連動は、前記油圧無段変速装置HSTの入力
軸32がベルト31伝動されて、主変速装置を構成す
る。この油圧無段変速装置HSTは、前記のような構成
であるが、出力軸11からベルト33伝動でミッション
ケース34の入力軸35へ連動する。このミッションケ
ース34内には、副変速装置を有して前記前車輪19や
後車輪20へ伝動しうる。又、動力取出軸36を伝動し
て、前記田植装置27へ連動する。37は油圧ポンプ
で、ポンプ軸41が前記入力軸32からベルト38伝動
され、前記油圧シリンダ22やブーストポンプP2が一
体として組込まれていてポンプ軸41によって駆動され
る。39は後車輪20への伝動軸、40は前車輪19操
向用のタイロッドである。
【0015】図5、図6において、上例と異なる点は、
前記田植装置27を昇降する単動形態の油圧シリンダ2
2の上下作動を、スプール形態のソレノイドバルブ42
で切替制御し、このソレノイドバルブ42の下げエリア
に連通のタンクポートT側回路43には、下げ速度を調
整しうる可変絞り44を設け、ソレノイドバルブ42の
閉じ方向の速度を速くしたものである。ソレノイドバル
ブ42を下げ位置Dへ切替えたとき、該絞り44による
油圧シリンダー22の圧力がスプールソレノイドバルブ
42のエリアA側の端面Bに働き、このバルブ42を閉
じ位置N方向へ押圧して、閉じ位置N方向への速度を早
くする。
【0016】なお、図6において、スプールバルブ42
は、左右両側のソレノイドaSOL,bSOLによっ
て、前記フロート26による接地センサ、乃至コントロ
ーラからの出力によって作動される。Pはポンプポー
ト、Cはシリンダポート、Uは上げ位置を示す。図7〜
図8において、上例と異なる点は、シーケンスバルブ4
5を用いて、前記田植装置27を昇降する油圧シリンダ
22と、左右の後車輪20を上下動させて車体17を昇
降する車高シリンダ46との同時作動を可能とする構成
としたものである。
【0017】左右一対の後車輪20は、車体17の横軸
48に対して車軸アーム47で上下回動自在にして、各
車軸アーム47と車体17との間に介装する油圧シリン
ダからなる車高シリンダ46の伸縮によって、左右の後
車輪20を昇降させて車体17の高さや、左右の傾斜等
を制御しうる。操縦席21の後部には、コントローラ4
9が設けられると共に、車体17の前後方向の傾斜角を
検出する前後水平センサ50、及び左右方向の傾斜角を
検出する左右水平センサ51等を設け、これらの傾斜角
の検出により、コントローラ49からの出力によって左
右の車高シリンダ46を伸縮させて、車体17を前後水
平状、及び左右水平状の姿勢に維持するように制御しう
る。
【0018】前記油圧シリンダ22の回路52に設けら
れるソレノイドバルブ42は、前記田植装置27のフロ
ート26センサの上下揺動によって中立位置から上げ位
置又は下げ位置へ切替えられるように連動され、田植に
よる土壌面の深さの変化によって連結リンク23を昇降
させて、苗植付装置25による苗植付深さがほゞ一定を
維持するよう深さ制御される。53は手動操作レバーで
ある。
【0019】又、車高シリンダ46の回路54には、ソ
レノイドバルブ55を有して、左右の車高シリンダ46
への油圧を切替えることができ、パイロット圧回路57
を有する。シーケンスバルブ45は、スプール56を有
して、ばね58で一側端のエリアC側へ押圧させ、この
ばね58を有した側のエリアFに該パイロット圧回路5
7のパイロットポートGを連通させている。Pはポンプ
ポート、Aポートは油圧シリンダ22の回路52を連通
させ、Bポートは車高シリンダ46の回路54を連通さ
せる。Dはノッチ、Rはオリフィスである。Lはスプー
ル56の中心に形成される通路でオリフィスRを介して
Bポートと連通し、エリアCと連通しうる。
【0020】このような油圧回路において、ソレノイド
バルブ55が中立位置のときは、スプール56のオリフ
ィスRから通路Lを経てエリアCへ働く油圧が上昇し、
これによってスプール56がばね58に抗してエリアF
側へ移動されて、ノッチDが開き、ポンプポートPから
Aポートへ全流量の油が流れる。又、ソレノイドバルブ
55が作動時では、BポートとポンプポートPとの圧力
平衡位置で余剰流量の油をノッチDからAポートへ流
す。このようにして、油圧シリンダ22と車高シリンダ
46との同時作動が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】HST回路図。
【図2】一部別実施例を示すHST回路図。
【図3】田植機の側面図。
【図4】その一部の平面図。
【図5】油圧シリンダの油圧回路図。
【図6】そのソレノイドバルブの断面図と、油圧記号
図。
【図7】一部別実施例を示す油圧回路図。
【図8】その田植機の側面図。
【図9】その一部の斜視図。
【符号の説明】
1 HST回路 2 パイロット圧回路 3 安全バルブ 4 HSTレバー P HSTポンプ M HSTモータ P1 油圧ポンプ T タンクポート

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 HSTレバー4の操作によってHST回
    路1のHSTポンプPによるHSTモータMを無段変速
    して走行駆動する移動農機において、このHST回路1
    には、該HSTレバー4の中立域操作ではタンクポート
    Tへの排油を閉止し変速域操作ではHSTモータMの回
    転しないことによりタンクポートTへの排油可能に開き
    うる安全バルブ3を設けて油圧無段変速装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007177981A (ja) * 2005-12-28 2007-07-12 Toyota Motor Corp 駆動装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007177981A (ja) * 2005-12-28 2007-07-12 Toyota Motor Corp 駆動装置

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