JPH08277909A - ピニオンシャフト潤滑構造 - Google Patents
ピニオンシャフト潤滑構造Info
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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- F16H57/043—Guidance of lubricant within rotary parts, e.g. axial channels or radial openings in shafts
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
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- F16H57/0467—Elements of gearings to be lubricated, cooled or heated
- F16H57/0479—Gears or bearings on planet carriers
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H57/00—General details of gearing
- F16H57/04—Features relating to lubrication or cooling or heating
- F16H57/048—Type of gearings to be lubricated, cooled or heated
- F16H57/0482—Gearings with gears having orbital motion
Abstract
出さない。深いピン孔25を形成してもピニオンシャフ
ト14の疲労強度があまり損なわれない。 【構成】 ピニオンシャフト14は、スプリングピン2
2を用いてピニオンキャリヤ12に固定される。縦孔油
路23は、ピニオンシャフト14の断面にピン孔25の
反対側へ偏らせて配置され、軸方向に形成されてピニオ
ンシャフト14の一方の側に通じる。横孔油路24は、
縦孔油路23に貫通してピニオンシャフト14の円筒面
にまで達する。ピン孔25は縦孔油路23に達しない深
さ位置で止められている。
Description
プリングを用いてピニオンキャリヤに固定されたピニオ
ンシャフトの一方の端面からオイルを流入させて円筒面
に流出させるピニオンシャフト潤滑構造に関する。
使用されている。遊星歯車装置は、中心のサンギヤと周
囲のリングギヤの間隔に複数のピニオンギヤを配置し、
サンギヤの周囲にピニオンギヤを惑星運動させる。複数
のピニオンギヤのピニオンシャフト(回転軸)は、スプ
リングピン等のピン部材やスナップリング等を用いて共
通のピニオンキャリヤに固定される。ピニオンギヤは、
それぞれのピニオンシャフトに対して回転可能に取り付
けられている。
心側から供給された潤滑用のオイルを外周側に導く過程
で、遊星歯車装置の歯面や軸受け構造等、潤滑や冷却が
必要なそれぞれの場所に流入させる。潤滑や冷却に関与
した潤滑用のオイルは、自動変速機の筐体の内壁に沿っ
て流れ落ちて底側のオイルパンに集められる。オイルパ
ンに溜まったオイルは、自動変速機に内蔵されたオイル
ポンプによって加圧され、除熱用のオイルクーラーを経
る等して自動変速機の中心側に戻され、再循環する。潤
滑用のオイルを外周側に導く過程でピニオンギヤの軸受
け構造を経由させる構造がピニオンシャフト潤滑構造で
ある。ピニオンシャフト潤滑構造は、軸方向に形成され
てピニオンシャフトの一方の側に通じる縦孔油路と、縦
孔油路に貫通してピニオンシャフトの円筒面にまで達す
る横孔油路とを有しており、ピニオンシャフトの一方の
端面からオイルを流入させて円筒面から流出させる。
開昭60−112747号公報に示される。ここでは、
自動変速機の主軸(サンギヤ)の中心に配置された主軸
油路から潤滑用のオイルが供給され、遠心力に駆動され
て筐体内壁面にまで達する過程でオイルの一部がピニオ
ンシャフトの一方の側から流入して、ピニオンシャフト
の円筒面に流出する。具体的に説明すれば、ピニオンキ
ャリヤを放射方向に貫通する放射油路が設けられてお
り、主軸の円筒面に設けた流出孔を通じて、主軸油路か
らピニオンキャリヤの放射油路に潤滑用のオイルが受け
渡しされる。ピニオンキャリヤの放射油路はピニオンシ
ャフトの縦孔油路に通じており、潤滑用のオイルは、ピ
ニオンシャフトの縦孔油路から横孔油路を通じて円筒面
に流出する。
47号公報に示されるピニオンシャフト潤滑構造は、ピ
ニオンシャフトの断面の中心に縦孔油路を配置している
から、ピンやスナップリングを用いてピニオンキャリヤ
にピニオンシャフトを固定する構造の場合、ピン孔やス
ナップリング溝に縦孔油路が干渉して不都合をきたす可
能性がある。例えば、ピン孔やスナップリング溝に縦孔
油路が通じてしまうと、ピン孔やスナップリング溝を通
じて縦孔油路のオイルが漏れ出してしまい、横孔油路か
ら円筒面に流出するオイルが不足して潤滑不良となる。
一方、このようなオイル漏れ出しを防止するために、ピ
ンを中実の圧入ピンとしたり、スナップリング溝幅を狭
くしてスナップリングをきつく保持させることも可能で
ある。しかし、このようにした場合、ピニオンキャリヤ
に対するピニオンシャフトの組み付け作業の困難が増
し、自動変速機の組み立て時間や組み立てコストが増大
してしまう。
ンシャフトの縦孔油路に交差していると、ピン孔やスナ
ップリング溝の周囲に大きな応力集中が発生して、ピニ
オンシャフトの実質的な折り曲げ強度や疲労強度が低下
する。これに対処するためにピニオンシャフトに使用す
る材料強度を増すと、ピニオンシャフトの材料コストや
加工コストが増大する。また、低い疲労強度は、ピニオ
ンシャフトの直径を縮小することを困難にして、遊星歯
車装置全体の小型化や軽量化を妨げる要因となる。
ピン孔やスナップリング溝が干渉しないで済み、深いピ
ン孔やスナップリング溝を設けてもピニオンシャフトの
疲労強度をあまり損なわないで済むピニオンシャフト潤
滑構造を提供することを目的としている。
部材を用いてピニオンキャリヤに固定されたピニオンシ
ャフトの一方の端面からオイルを流入させて円筒面から
流出させるピニオンシャフト潤滑構造であって、前記ピ
ニオンシャフト内で軸方向に形成されて前記ピニオンシ
ャフトの一方の側に通じる縦孔油路と、前記縦孔油路に
貫通して前記円筒面にまで達する横孔油路とを備え、前
記縦孔油路は、前記ピニオンシャフトの断面に、前記ピ
ン部材を挿入する側の反対側へ偏心して配置され、前記
ピニオンシャフトに形成された前記ピン部材の挿入孔が
前記縦孔油路まで貫通していないものである。
を用いてピニオンキャリヤに固定された複数のピニオン
シャフトの一方の端面からオイルを流入させて円筒面か
ら流出させるピニオンシャフト潤滑構造であって、前記
ピニオンシャフト内で軸方向に形成されて前記ピニオン
シャフトの一方の側に通じる縦孔油路と、前記縦孔油路
に貫通して前記円筒面にまで達する横孔油路とを備え、
前記縦孔油路は、前記ピニオンシャフトの断面に、前記
スナップリングを嵌め込む側の反対側へ偏心して配置さ
れ、前記ピニオンシャフトに形成されたスナップリング
溝は、前記縦孔油路まで貫通していないものである。
成において、前記縦孔油路がピニオンシャフトの他方の
端面に達しない位置で形成を止められて、軸方向に貫通
していないものである。
ン部材の挿入孔を縦孔油路まで通じさせていないから、
中空で軸方向に素通しのピン部材を挿入孔に嵌め込んだ
場合でも縦孔油路のオイルは挿入孔を通じて外部に漏れ
出さない。また、縦孔油路を挿入孔の反対側に偏らせて
いるから、ピニオンシャフトの直径から見て深い挿入孔
を形成でき、ピニオンシャフトの直径が小さくてもピン
部材の十分な挿入深さを確保できる。また、ピン部材の
挿入孔を縦孔油路まで通じさせず、挿入孔側で肉厚を増
しているから、断面の中心に縦孔油路を配置した場合に
比較して、挿入孔を配置した断面における応力分布がな
だらかになる。また、断面の中心に縦孔油路を配置して
挿入孔に通じさせた場合に応力集中が著しかった「縦孔
油路と挿入孔が交差する部分」が無くなる。同時に、挿
入孔を配置した断面と配置しない部分の折り曲げ強度の
格差が小さくなって軸方向の応力集中も緩和される。こ
れにより、ピニオンシャフトの疲労強度が高まる。
は、スナップリング溝が縦孔油路に通じていないから、
縦孔油路のオイルがスナップリング溝を通じて外部に漏
れ出さない。また、縦孔油路をスナップリング溝の反対
側に偏らせているから、ピニオンシャフト直径から見て
深いスナップリング溝を形成でき、ピニオンシャフトに
対するスナップリングの十分な嵌め込み深さが確保され
る。
は、ピニオンシャフトの他方の側で縦孔油路に栓を設け
なくても、縦孔油路からピニオンシャフトの他方の側に
オイルが漏れ出さず、縦孔油路に流入したオイルは効率
的に横孔油路へと導かれて円筒面に流出する。
シャフト潤滑構造を説明する。図1は第1実施例のピニ
オンシャフト潤滑構造の説明図、図2はFF型自動変速
機の部分的な断面図である。図1中、(a)はピニオン
シャフトの軸方向の断面、(b)はピニオンシャフトの
軸方向と垂直な断面、(c)はピニオンシャフトをFF
型自動変速機に組み込んだ状態である。
14の中心線に沿って縦孔油路23が形成される。縦孔
油路23は、ピニオンシャフト14を軸方向に貫通して
おらず、横孔油路24を少し越えた位置でドリル加工を
停止されている。縦孔油路23の開口側のピニオンシャ
フト14の円筒面にピン孔25が形成される。ピン孔2
5は、(b)に示すように、ピニオンシャフト14の中
心を越える位置まで達するが、ピニオンシャフト14の
断面内で、縦孔油路23をピン孔25の反対側に偏らせ
て配置しているから、縦孔油路23には通じない。
14は、ピニオンギヤ13を回転自在に支持する。ピニ
オンシャフト14とピニオンギヤ13の間に配置される
ピニオンギヤ13の軸受け構造には、ピニオンシャフト
14に設けた横孔油路24を通じて、矢印のように潤滑
用のオイルが供給される。ピニオンシャフト14は、ス
プリングピン22を用いてピニオンキャリヤ12に固定
される。ピニオンシャフト14のピン孔25に対応させ
て、ピニオンキャリヤ12にもピン孔が形成されてお
り、両者(ピン孔)を一致させてスプリングピン22が
挿入されている。
した側が、ピニオンキャリヤ12に形成した軸孔に挿入
される。軸孔は、下孔の途中から径を拡大して段付き構
造に形成され、段付きの肩部にピニオンシャフト14の
端部を突き当てる。自動変速機の主軸17側に位置する
軸孔(下孔)の底の壁面が部分的に除去されているた
め、軸孔の底は、ピニオンキャリヤ12の外壁面(図中
左側)に連絡している。軸孔の底の除去されていない部
分が袋状のオイル溜まり21を形成しており、自動変速
機の主軸17側から供給されて遠心力によって外周側に
案内される潤滑用のオイルは、オイル溜まり21を満た
して、矢印のようにピニオンシャフト14の縦孔油路2
3に流入する。
路27が形成される。主軸油路27には、自動変速機に
内蔵された図示しないオイルポンプによって圧力を高め
られた潤滑用のオイルが供給される。主軸17には油圧
シリンダー11が固定され、油圧シリンダー11の取り
付け部分に隣接してオイル孔17Hが形成される。油圧
シリンダー11は、主軸17と一体に回転する。油圧シ
リンダー11の内側のシリンダー面の段付き部分にスプ
リングリテーナ15が取り付けられる。スプリングリテ
ーナ15は、図示しないリターンスプリングの反力(油
圧シリンダー11の底側に向かってリターンスプリング
がピストンを付勢する反力)を受けて、隣接するスナッ
プリング15Sに押し付けられることにより、軸方向の
一定の位置に位置決めされている。
Sに隣接する位置にオイル孔11Hが形成される。主軸
17のオイル孔17Hから流出した潤滑用のオイルは、
遠心力に駆動されて油圧シリンダー11のオイル孔11
Hから矢印のように流れ出し、飛散や流動を通じて一部
がオイル溜まり21に捕捉される。
51にサイドカバー52を接続して構成される自動変速
機の筐体内に、図1の(c)に示した機構部分が格納さ
れている。サイドカバー52は、サイドカバー52の縁
に沿って配置された複数の接続ボルト53によってトラ
ンスミッションケース51に接続される。ピニオンキャ
リヤ12の図中左側の部分の外周に形成されたスプライ
ン12Sは、クラッチ54の一部を構成する。一方、ピ
ニオンキャリヤ12の外側に接続されて図中の右側に向
かって延びるスプライン部材19は、ピニオンキャリヤ
12と一体に回転するとともに、トランスミッションケ
ース51の内側の外周部分に配置されたブレーキ56の
一部を構成する。
8と内側のサンギヤ16の間に複数のピニオンギヤ13
を配置して相互に噛み合わせる。ピニオンギヤ13は、
ピニオンシャフト14によって回転自在に支持され、サ
ンギヤ16の周囲で惑星運動する。自動変速機の中心側
から供給されて外周側に導かれ、その過程で遊星歯車装
置57、クラッチ54、ブレーキ56、およびその他必
要な場所を潤滑および冷却したオイルは、トランスミッ
ションケース51に達してその内壁面に沿って流れ落
ち、トランスミッションケース51の底に接続した図示
しないオイルパンに回収される。オイルパンに回収され
たオイルは、自動変速機に内蔵された前述のオイルポン
プによって圧力を高められ、図示しないオイルクーラで
除熱される等して、図1の(c)の主軸17の主軸油路
27に再び循環される。
よれば、ピン部材としてスプリングピン22を採用して
いるから、中実の圧入ピンを用いる場合に比較して遊星
歯車装置57の組み立てや再分解が容易となる。また、
縦孔油路23をピン孔25の反対側に偏らせているか
ら、ピン孔25によるスプリングピン22の保持長さを
十分に保持できる。従って、ピン孔25とスプリングピ
ン22の規格が多少ばらついたり、ピニオンシャフト1
4やピニオンキャリヤ12に衝撃が加わった場合でも、
スプリングピン22が脱落する心配が無い。また、ピン
孔25を縦孔油路23に通じさせていないから、中空で
軸方向に素通しのスプリングピン22を使用するにもか
かわらず、縦孔油路23からピン孔25を通じてオイル
が漏れ出す心配が無い。
せていないから、縦穴油路23とピン孔25の交差部分
が無く、同時に、縦孔油路23をピン孔25の反対側に
偏らせて、縦穴油路23を囲む肉厚をピン孔25側で増
しているから、ピン孔25を設けた断面の応力分布がな
だらかとなり、軸方向で見た応力集中の度合いも緩和さ
れている。従って、深いピン孔25を設けているにもか
かわらずピニオンシャフト14の疲労強度が維持されて
おり、ピニオンシャフト14を細くしたり、材料強度を
低下させた場合でもピニオンシャフトの強度と寿命を十
分に確保できる。また、縦孔油路23は途中でドリル加
工を停止され、ピニオンシャフト14を貫通していない
から、めくら栓を設けなくても、縦穴油路23に流入し
た潤滑用のオイルはすべて横孔油路24を通じてピニオ
ンギヤ13の軸受け構造に案内され、軸受け構造の十分
な潤滑を確保できる。
面C型で軸方向に素通しのスプリングピンを採用した
が、その他の形式のスプリングピンや中実の圧入ピンを
採用してもよい。また、縦孔油路23の深さや横孔油路
24の配置や数も自由に変更可能である。例えば、ピニ
オンシャフト14を貫通させた縦孔油路にめくら栓を設
ける構成としてもよい。
こでは、第1実施例のピン25に代えて、スナップリン
グ42が採用されている。図3中、(a)はピニオンシ
ャフトの軸方向の断面、(b)はピニオンシャフトの軸
方向と垂直なAA断面、(c)はピニオンシャフトを遊
星歯車装置に組み込んだ状態である。
34の中心線に沿って縦孔油路43が形成される。縦孔
油路43は、ピニオンシャフト34を軸方向に貫通して
おらず、横孔油路44を少し越えた位置でドリル加工を
停止されている。縦孔油路43の開口側のピニオンシャ
フト34の円筒面にスナップリング溝45が形成され
る。スナップリング溝45は、(b)に示すように、ピ
ニオンシャフト14の断面をかなり深い位置で横断して
断面積を半月状に削減するが、縦孔油路23をスナップ
リング溝45の反対側に偏らせて配置しているから、縦
孔油路23の回りには、十分な肉厚が確保されている。
38と中心のサンギヤ36の間に3個のピニオンギヤ3
3が配置される。ピニオンギヤ33は、ピニオンシャフ
ト34を用いて、第1実施例の場合と同様なピニオンキ
ャリヤに回転自在に支持されており、サンギヤ36の周
囲を惑星運動する。第1実施例ではスプリングピンを用
いたが、第2実施例では、サンギヤ36と同心配置され
た共通のスナップリング42を用いて、3本のピニオン
シャフト34の回転が図示しないピニオンキャリヤにロ
ックされている。図示しない共通のピニオンキャリヤを
通じて、サンギヤ36に対するピニオンギヤ33の公転
運動が取り出される。
(c)のスプリングピン22の軸方向位置に対応させ
て、外周を一周する環状のスナップリング溝が形成され
る。このスナップリング溝に保持されたスナップリング
42は、3本のピニオンシャフト34のスナップリング
溝45に嵌まり込んで、3本のピニオンシャフト34を
軸方向に拘束すると同時に、ピニオンキャリヤに対する
それぞれの回転を不可能にする。スナップリング42
は、全体の弾性に逆らって合わせ面42Aを広げて、内
径を大きくした状態でピニオンキャリヤのスナップリン
グ溝に案内され、全体の弾性によって縮径して、スナッ
プリング溝に嵌まり込む。
よれば、ピニオンシャフト34の断面の中心に縦孔油路
43を配置する場合に比較して、ピニオンシャフト34
の深い位置にまでスナップリング溝45を形成できる。
従って、スナップリング42の縮径能力が小さい(柔ら
かい)場合でも、ピニオンシャフト34の回転を十分に
拘束できる。換言すれば、ピニオンシャフト34が回転
してスナップリング溝45からスナップリング42が外
れ、軸方向の拘束を失ったピニオンシャフト34がピニ
オンキャリヤから抜け落ちる事故が起き難い。
5を干渉させず、縦孔油路43とスナップリング溝45
の間に十分な肉厚を確保しているから、スナップリング
溝45の底の応力集中が緩和され、深いスナップリング
溝45を設けたにもかかわらずピニオンシャフトの疲労
強度があまり損なわれていない。また、縦孔油路43が
ピニオンシャフト14を貫通していないから、めくら栓
を設ける必要が無い。
ンの挿入孔を縦孔油路に通じていないから、挿入孔を通
じて縦孔油路のオイルが流出しない。また、縦孔油路を
挿入孔の反対側に偏らせ、縦孔油路を囲む肉厚を挿入孔
の側で増しているから、挿入孔を設けた軸方向と垂直な
断面内および軸方向における応力集中が緩和され、深い
挿入孔を形成してもピニオンシャフトの疲労強度があま
り損なわれない。従って、材料強度を低下させて材料費
や加工費用を削減してもピニオンシャフトの十分な強度
と寿命を確保できる。また、ピニオンシャフトの直径を
小さくして装置全体を小型に設計することも可能とな
る。
シャフトを共通のスナップリングで固定するから、個々
にピン止めする場合に比較して、自動変速機の組み立て
作業が容易となる。また、スナップリング溝を縦孔油路
に通じていないから、スナップリング溝を通じて縦孔油
路のオイルが流出しない。また、縦孔油路をスナップリ
ング溝の反対側に偏らせ、縦孔油路を囲む肉厚をスナッ
プリング溝の側で増しているから、深いスナップリング
溝を設けてもピニオンシャフトの疲労強度を十分に確保
できる。従って、材料強度を低下させて材料費や加工費
用を削減したり、ピニオンシャフトの直径を小さくして
装置全体を小型に設計することも可能となる。
ら栓を設ける必要が無く、めくら栓を設ける場合に比較
して、ピニオンシャフトの材料コストと加工コストがと
もに削減される。
図である。
図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 ピン部材を用いてピニオンキャリヤに固
定されたピニオンシャフトの一方の端面からオイルを流
入させて円筒面から流出させるピニオンシャフト潤滑構
造であって、 前記ピニオンシャフト内で軸方向に形成されて前記ピニ
オンシャフトの一方の側に通じる縦孔油路と、前記縦孔
油路に貫通して前記円筒面にまで達する横孔油路とを備
え、 前記縦孔油路は、前記ピニオンシャフトの断面に、前記
ピン部材を挿入する側の反対側へ偏心して配置され、 前記ピニオンシャフトに形成された前記ピン部材の挿入
孔は、前記縦孔油路まで貫通していないことを特徴とす
るピニオンシャフト潤滑構造。 - 【請求項2】 1個のスナップリングを用いてピニオン
キャリヤに固定された複数のピニオンシャフトの一方の
端面からオイルを流入させて円筒面から流出させるピニ
オンシャフト潤滑構造であって、 前記ピニオンシャフト内で軸方向に形成されて前記ピニ
オンシャフトの一方の側に通じる縦孔油路と、前記縦孔
油路に貫通して前記円筒面にまで達する横孔油路とを備
え、 前記縦孔油路は、前記ピニオンシャフトの断面に、前記
スナップリングを嵌め込む側の反対側へ偏心して配置さ
れ、 前記ピニオンシャフトに形成されたスナップリング溝
は、前記縦孔油路まで貫通していないことを特徴とする
ピニオンシャフト潤滑構造。 - 【請求項3】 前記縦孔油路は、前記ピニオンシャフト
の他方の端面に達しない位置で形成を止められて、軸方
向に貫通していないことを特徴とする請求項1または2
記載のピニオンシャフト潤滑構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10056495A JP3471117B2 (ja) | 1995-03-31 | 1995-03-31 | ピニオンシャフト潤滑構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10056495A JP3471117B2 (ja) | 1995-03-31 | 1995-03-31 | ピニオンシャフト潤滑構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08277909A true JPH08277909A (ja) | 1996-10-22 |
JP3471117B2 JP3471117B2 (ja) | 2003-11-25 |
Family
ID=14277422
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10056495A Expired - Lifetime JP3471117B2 (ja) | 1995-03-31 | 1995-03-31 | ピニオンシャフト潤滑構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3471117B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102016222454A1 (de) * | 2016-11-16 | 2018-05-17 | Schaeffler Technologies AG & Co. KG | Planetenträger, sowie hiermit ausgestattetes Umlaufrädergetriebe |
DE102019205760A1 (de) * | 2019-04-23 | 2020-10-29 | Zf Friedrichshafen Ag | Schmiervorrichtung und Planetengetriebe sowie Kraftfahrzeug |
-
1995
- 1995-03-31 JP JP10056495A patent/JP3471117B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102016222454A1 (de) * | 2016-11-16 | 2018-05-17 | Schaeffler Technologies AG & Co. KG | Planetenträger, sowie hiermit ausgestattetes Umlaufrädergetriebe |
DE102016222454B4 (de) | 2016-11-16 | 2018-06-21 | Schaeffler Technologies AG & Co. KG | Planetenträger, sowie hiermit ausgestattetes Umlaufrädergetriebe |
DE102019205760A1 (de) * | 2019-04-23 | 2020-10-29 | Zf Friedrichshafen Ag | Schmiervorrichtung und Planetengetriebe sowie Kraftfahrzeug |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3471117B2 (ja) | 2003-11-25 |
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