JPH08277899A - 静圧送りねじ装置および移動体の送り装置 - Google Patents

静圧送りねじ装置および移動体の送り装置

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JPH08277899A
JPH08277899A JP7081241A JP8124195A JPH08277899A JP H08277899 A JPH08277899 A JP H08277899A JP 7081241 A JP7081241 A JP 7081241A JP 8124195 A JP8124195 A JP 8124195A JP H08277899 A JPH08277899 A JP H08277899A
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JP
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feed screw
nut
pocket
static pressure
radial
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JP7081241A
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English (en)
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Kazuhiko Sugita
和彦 杉田
Yasuo Shinno
康生 新野
Masahiro Ido
雅裕 井▼土▲
Toshihiko Shima
稔彦 嶋
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Toyoda Koki KK
Original Assignee
Toyoda Koki KK
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H25/00Gearings comprising primarily only cams, cam-followers and screw-and-nut mechanisms
    • F16H25/18Gearings comprising primarily only cams, cam-followers and screw-and-nut mechanisms for conveying or interconverting oscillating or reciprocating motions
    • F16H25/20Screw mechanisms
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H25/00Gearings comprising primarily only cams, cam-followers and screw-and-nut mechanisms
    • F16H25/18Gearings comprising primarily only cams, cam-followers and screw-and-nut mechanisms for conveying or interconverting oscillating or reciprocating motions
    • F16H25/20Screw mechanisms
    • F16H25/24Elements essential to such mechanisms, e.g. screws, nuts
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T74/00Machine element or mechanism
    • Y10T74/18Mechanical movements
    • Y10T74/18568Reciprocating or oscillating to or from alternating rotary
    • Y10T74/18576Reciprocating or oscillating to or from alternating rotary including screw and nut
    • Y10T74/18736Pressurized fluid introduced between nut and screw

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ラジアル方向とスラスト方向の両方向の剛性
を十分に確保でき、高速化、小型化が可能で低コストな
静圧送りねじ装置と、この静圧送りねじ装置を用いて高
速に移動させることが可能な移動体の送り装置を提供す
ることを目的とする。 【構成】 ナット4に形成された螺旋状のスラスト用ポ
ケット7と、ナット4の上面部に形成され複数に分割さ
れたラジアル用ポケット10に圧油供給源から圧油が供
給されると、スラスト用ポケット7によって送りねじ6
のスラスト方向の剛性が確保され、ラジアル用ポケット
10によって、ラジアル方向の剛性が確保される。この
時、ラジアル用ポケット10は、送りねじ6の下面部6
cに対向して形成されているため、ラジアル方向に十分
な静圧力が作用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば砥石台等の移動
体を進退させるために用いる静圧送りねじ装置と、静圧
送りねじ装置を使用した移動体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、研削盤の砥石台を移動させる送り
ねじ装置には、ボールねじを用いた送りねじ装置が用い
られていた。しかし、このようなボールねじを用いた送
りねじ装置において、砥石台を高速に移動させるために
は、次のような問題がある。即ち、高速に移動させるた
めには、送りねじのリードを大きくする必要がある。し
かし、リードを大きくすると、ねじを支持するボールの
数が実質上減少する。このため、送りねじと螺合するナ
ットの剛性が低下し、高速移動が不可能となる。
【0003】このような従来の問題に対して、本願発明
者は、砥石台の送りねじ装置に静圧送りねじを用いるこ
とを試みた。従来の静圧送りねじ装置には以下のような
ものがある。即ち、特開昭60−78153号に示され
た静圧送りねじ装置は、円周方向に分割された溝状の静
圧ポケットを雌ねじの両端に配置するとともに、両端以
外の雌ねじ部分には、螺旋状に連続した溝状の静圧ポケ
ットを配置したものである。このような構成によって、
この静圧送りねじ装置は、両端の分割された静圧ポケッ
トによって、ラジアル方向とスラスト方向の剛性を確保
し、螺旋状に連続した静圧ポケットによって、スラスト
方向の剛性を確保するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した静圧送りねじ
装置は、ラジアル方向の剛性は、両端の分割された静圧
ポケットによって確保される。しかし、この静圧ポケッ
トは、雌ねじの傾斜した側面部に形成されているため
に、静圧ポケットの静圧力は全てラジアル方向の成分で
はなく、その多くはスラスト方向の力として作用する。
従って、上述したような静圧送りねじ装置では十分なラ
ジアル方向の剛性を得ることができなかった。
【0005】このような問題を解決したものに図6に示
すような静圧送りねじ装置がある。これは送りねじ51
に螺合するナット50の両端に、スラスト用ポケット5
3とは別に、ラジアル用ポケットを有するラジアル軸受
52を設けたものである。このラジアル軸受52は、送
りねじ51の雄ねじ山部51aの上面部を直接的に支持
するものであるため、静圧力の全てはラジアル方向に作
用し、ラジアル方向の剛性が高いという効果がある。し
かし、このような構成とすると、ナット50の大きさ
は、送りねじ51の外径aにラジアル軸受52の厚みb
がを加えた大きさになる。従って、従来の静圧送りねじ
装置よりも大型化してしまうという問題がある。このよ
うな問題は、送りねじ51が高速移動可能なように、送
りねじ51の歯丈cを大きく設定し、静圧力の受圧面積
を大きくしてスラスト方向の剛性を高めた場合、より顕
著になってしまう。
【0006】また、送りねじ51の雄ねじ山部51aの
上面部に対向するようにナット50の雌ねじの下面部に
静圧ポケットを一体的に形成することは加工上、非常に
困難である。このため、この静圧送りねじ装置では、ラ
ジアル軸受52を別部材として、ナット50に組み付け
る構成としている。このようにラジアル軸受52を別部
材とすることは、組み付け工程が増加し、コストが増加
する問題がある。さらには、ラジアル軸受52が別部材
であるため、スラスト用ポケット53が設けられた部分
にラジアル軸受52を取り付けることはできない。この
ため、ナット50の長さが必要以上に長くなってしまう
という問題がある。
【0007】従って、本発明は、ラジアル方向とスラス
ト方向の両方向の剛性を十分に確保でき、高速化、小型
化が可能で低コストな静圧送りねじ装置と、この静圧送
りねじ装置を用いて高速に移動させることが可能な移動
体の送り装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上述した目的を
達成するためになされたものであり、請求項1の手段
は、ナットと、このナットに螺合する送りねじと、前記
ナットと前記送りねじとが螺合する部分に圧油が供給さ
れる静圧ポケットとを備えた静圧送りねじ装置におい
て、前記送りねじの雄ねじ側面部に対向する前記ナット
の雌ねじ側面部に沿って螺旋状に形成された溝状のスラ
スト用ポケットと、前記送りねじの下面部に対向する前
記ナットの上面部に形成され、複数に分割された溝状の
ラジアル用ポケットとを備えたものである。
【0009】また、請求項2の手段は、ナットと、この
ナットに螺合する送りねじと、前記ナットと前記送りね
じとが螺合する部分に圧油が供給される静圧ポケットと
を備えた静圧送りねじ装置において、前記ナットの雌ね
じ山部の幅よりも小さい幅に設定されている前記送りね
じの雄ねじ山部と、この雄ねじ山部の雄ねじ側面部に対
向する前記ナットの雌ねじ側面部に沿って螺旋状に形成
された溝状のスラスト用ポケットとを備えたことを特徴
とする静圧送りねじ装置。
【0010】また、請求項3の手段は、上記した送りね
じ装置のナットを移動体の送り装置に用いたものであ
る。
【0011】
【作用】請求項1の手段では、ナットに形成された螺旋
状のスラスト用ポケットと、ナットの上面部に形成され
複数に分割されたラジアル用ポケットに圧油供給源から
圧油が供給されると、スラスト用ポケットによって送り
ねじのスラスト方向の剛性が確保され、ラジアル用ポケ
ットによって、ラジアル方向の剛性が確保される。この
時、ラジアル用ポケットは、送りねじの下面部に対向し
て形成されているため、ラジアル方向に十分な静圧力が
作用する。
【0012】請求項2の手段では、雄ねじ山部の幅を雌
ねじ山部の幅よりも小さい幅に設定したために、送りね
じの高速化を図ることができる。請求項3の手段では、
上記した静圧送りねじ装置を移動体の送り装置に用いる
ことにより、スラスト方向とラジアル方向の両方向の剛
性が十分に得られるため、移動体を高速に移動させるこ
とができる。
【0013】
【実施例】本発明の実施例について図面を参照して説明
する。図1は本実施例の静圧送りねじ装置を有した砥石
台(移動体)を示したものである。この砥石台1は、図
略の支持手段によって回転可能に支持されたカムシャフ
トである工作物Wを研削するためのものである。砥石台
1は、ベース60上に設けられた案内面60aに図1の
左右方向のみの移動が可能なように摺動可能に支持され
ている。砥石台1の先端部には、工作物Wを研削するた
めの砥石車61が回転可能に支持されている。この砥石
車61は、同軸上に設けられたサーボモータ62によっ
て回転駆動される。
【0014】砥石台1には、この砥石台1の後端部より
内部に向かって送りねじ6が相対的に進退する円筒状の
空間1aが形成されている。この空間1aの末端部に
は、後述する静圧送りねじ装置70が取り付けられてい
る。静圧送りねじ装置70は一対のナット4と、送りね
じ6を主要な構成としている。ベース60の末端部には
送りねじ6を回転駆動するサーボモータ63を取り付け
る接続部66が設けられている。この接続部66の一端
側には、送りねじ6の末端を回転可能に支持するボール
ベアリング64が取り付けられ、他端側には、サーボモ
ータ63が取り付けられている。そして、この両者は、
接続部66内においてカップリング65により連結され
ている。
【0015】次に図2から図5により静圧送りねじ装置
70について説明する。図2および図3は、静圧送りね
じ装置70を異なった位相で断面にしたものである。な
お、図2は、送りねじ6が無い状態で、ナット4の内壁
面を表したものであり、図3は送りねじ6を透視して、
ナット4の内壁面を表したものである。本実施例の静圧
送りねじ装置70は、砥石台1の空間1aに嵌合される
円筒状の通路部材14の両側から一対のナット4が取り
付けられ、このナット4に送りねじ6が螺合した構成と
なっている。また、この静圧送りねじ装置70におい
て、通路部材14は、図3に示すようにボルト81によ
って砥石台1に固着され、ナット4は、ボルト82によ
って通路部材14に固着されている。
【0016】次に、送りねじ6について説明する。図3
に示すように送りねじ6は、ねじ山(雄ねじ山部6a)
の断面形状が台形形状である台形ねじである。そして、
高速に砥石台1を移動させるために、リードを大きく
し、かつ剛性が高くなるように設定されている。即ち、
図4にも示すように送りねじ6の雄ねじ山部6aの幅d
が、ナット4の雌ねじ山部4aの幅eよりも小さくなる
ように設定されている。さらに詳しくは、d/eは2/
3よりも小さくなるように設定されている。このように
設定することにより、送りねじ6のピッチを増大させ
て、リードを大きくすることができる。また、送りねじ
6は、後述するスラスト方向の静圧支持部であるスラス
ト用ポケット7の受圧面積を大きくしてスラスト方向の
剛性を高めるために、雄ねじ山部6aの歯丈cを大きく
している。このようにすることによって、送りねじ6の
回転によって発生するイナーシャは増加するが、上記し
たように、雄ねじ山部6aの幅dを小さくすることによ
って、イナーシャの増加を防止することができる。
【0017】この静圧送りねじ装置70には、2種類の
静圧ポケット部が設けられている。即ち、図5の展開図
にも示すようにスラスト方向の静圧支持を行う螺旋状に
連続したスラスト用ポケット7と、ラジアル方向の静圧
支持を行う複数個に分割されたラジアル用ポケット10
である。スラスト用ポケット7は、送りねじ6の雄ねじ
側面部6bに対向する雌ねじ側面部4bに沿って螺旋状
に連続した溝として形成されている。そして、このスラ
スト用ポケット7は図2に示すように通路部材14に形
成された供給路8と、この供給路8に連通しナット4の
外周に形成された外周溝9と、この外周溝9からスラス
ト用ポケット7に向かって穿設されたスラスト用供給路
13とによって図示しないポンプ等の圧油供給源に接続
されている。また、このスラスト用供給路13の各スラ
スト用ポケット7への開口端近傍には、それぞれ絞り1
3aが取り付けられいる。なお、供給路8は、砥石台1
内に設けられた供給路1bに接続されており、図略の圧
油供給源はこの供給路1bに接続されている。
【0018】図3に示すようにラジアル用ポケット10
は、各ナット4のそれぞれに1組ずつ設けられている。
従って、この2組のラジアル用ポケット10によって、
静圧送りねじ装置70は、送りねじ6の螺合している部
分の両端を支持するようになっている。ラジアル用ポケ
ット10の1組は、ナット4における雌ねじ山部4aの
上面部4cの螺旋1周分に3つ設けられている。そし
て、各ラジアル用ポケット10は、スラスト用ポケット
7と同様に通路部材14の供給路8と、ナット4の外周
溝9と、外周溝9からラジアル用ポケット10に向かっ
て穿設されたラジアル用供給路15とによって図示しな
いポンプ等の圧油供給源に接続されている。また、この
ラジアル用供給路15の各ラジアル用ポケット10への
開口端近傍には、それぞれ絞り15aが取り付けられて
いる。
【0019】供給路8から外周溝9を介してラジアル用
ポケット10およびスラスト用ポケット7へ供給された
圧油は、ナット4と送りねじ6との間に形成される隙間
を介してナット4の外へ排出されようになっている。こ
の圧油の排出を円滑に行うために、送りねじ6の下面部
6cには、図4に示すにように圧油排出用の溝6dが雄
ねじ山部6aの根元に沿って螺旋状に形成されている。
また、ナット4から排出された圧油は、図1のベース6
0上に設けられた図略の圧油回収溝に回収されて再び利
用されるようになっている。なお、図2において、2つ
のナット4間に対応する通路部材14上に穿設された排
出穴14aは、ナット4間に排出された圧油を図略の圧
油回収溝に回収するものである。
【0020】以上の構成に基づいて本実施例の作用を説
明する。サーボモータ62の作動により送りねじ6が回
転すると、砥石台1は案内面60aに沿って移動する。
この時、圧力供給源が駆動され、スラスト用ポケット7
には、供給路8、外周溝9、スラスト用供給路13およ
び絞り13aを介して圧油が供給される。また、各ラジ
アル用ポケット10には、供給路8、外周溝9、ラジア
ル用供給路15および絞り15aを介して圧油が供給さ
れる。これによって、送りねじ6の雄ねじ側面部6b
と、ナット4の雌ねじ側面部4bとの間にスラスト用ポ
ケット7による油膜が形成される。また、送りねじ6の
下面部6cとナット4の上面部4cとの間にラジアル用
ポケット10による油膜が形成される。
【0021】この時、スラスト用ポケット7によって生
じる静圧の求心作用によって、送りねじ6の雄ねじ山部
6aは、ナット4の雌ねじ側面部4bの中央近傍に位置
し、スラスト剛性が得られる。また、ラジアル用ポケッ
ト10によって生じる静圧の求心作用によって、送りね
じ6の軸心は、ナット4の軸心の中央近傍に位置し、ラ
ジアル剛性が得られる。このようにして、スラスト方向
およびラジアル方向の十分な剛性を得ることができる。
このため、砥石台1の高速移動が可能となる。
【0022】以上述べたように本実施例においては、ス
ラスト用ポケット7をナット4の雌ねじ側面部4bに沿
って連続した螺旋状に形成している。このため、スラス
ト用ポケット7は、そのほとんどの作用がスラスト方向
に作用し、スラスト方向の剛性を得るための専用の静圧
ポケットとなる。しかし、この螺旋状のスラスト用ポケ
ット7は、その一部または全部を複数に分割された螺旋
状のポケットとしても良い。この場合は、螺旋状のポケ
ットによる作用は、スラスト方向の成分とラジアル方向
の成分を有することになる。
【0023】また、本実施例においては、雌ねじ山部4
aの両側の雌ねじ側面部4bにスラスト用ポケット7を
形成している。しかし、スラスト用ポケット7は雌ねじ
山部4aの片側の雌ねじ側面部4bのみに形成しても良
い。この場合は、隣設する一対のナット4において、ス
ラスト用ポケット7を形成する雌ねじ側面部4bは互い
に逆方向である必要がある。
【0024】さらに、以上述べた実施例では、ベース6
0上にサーボモータ62を配置して、送りねじ6を回転
駆動することによって、移動体(砥石台1)を進退移動
させる構成としている。しかし、サーボモータを移動体
上に配置するとともに、送りねじをベース上に固定し、
移動体に設けられたナットをサーボモータによって回転
駆動することによって移動体を進退移動させる構成とし
ても良い。
【0025】
【発明の効果】本発明における請求項1においては、静
圧送りねじ装置において、スラスト用ポケットとラジア
ル用ポケットの別個に設けているために、ラジアル方向
の剛性が十分に得られる。また、ラジアル用ポケット
は、送りねじの下面部に対向して形成されているため
に、ラジアル用ポケットの深さがナットの大きさに影響
することは無いために、送りねじ装置を小型化すること
ができる。同様に雌ねじ山部の側面部にスラスト用ポケ
ットを設けると同時に、同じ雌ねじ山部の上面部にラジ
アル用ポケットを設けることができるため、ナットの長
さを短くでき、送りねじ装置を小型化することができ
る。さらに、ナットの上面部は、加工が容易であるため
に、ナットの表面に一体的にポケットを形成することが
でき、部品点数が減少するとともに構成が簡単になるた
め、低コストな送りねじ装置を提供することができる。
【0026】請求項3においては、静圧送りねじ装置を
用いて移動体を移動させるために、送りねじのリードを
大きくしても、スラスト方向とラジアル方向の両方向の
剛性が十分に得ることができ、移動体を高速に移動させ
ることができる。請求項4においては、スラスト用ポケ
ットをナットの雌ねじ側面部に沿って連続した螺旋状に
形成しているために、スラスト用ポケットをスラスト方
向の剛性を得るための専用の静圧ポケットとすることが
できる。このため、送りねじの下面部に対向して形成さ
れた、ラジアル方向の剛性を得るため専用のラジアル用
ポケットと組み合わせることによって、スラスト方向と
ラジアル方向の両方向の剛性が十分に得られる。
【0027】請求項2および請求項5においては、送り
ねじの雄ねじ山部の幅をナットの雌ねじ山部の幅よりも
小さく設定したために、以下の効果が得られる。即ち、
送りねじのピッチをを増大させることができるため、リ
ードを大きくすることができ、高速な移動体の送りが可
能となる。そして、スラスト用ポケットによる受圧面積
を増大させるために雄ねじ山部の歯丈を大きくしても、
雄ねじ山部の幅が小さいためにイナーシャが増大するこ
とを防止することができる。また、雌ねじ山部の幅が広
くなるために、ナットの上面部も広くなり、ラジアル用
ポケットの受圧面積を増大させることができる。このた
め、より高いラジアル方向の剛性を得ることができる。
さらに、ナットの上面部が広くなることによって、ラジ
アル用ポケットを形成するのが容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における移動体の送り装置の全
体図である。
【図2】本実施例の静圧送りねじ装置の断面図である。
【図3】本実施例の静圧送りねじ装置の図2とは異なる
位相での断面図である。
【図4】本実施例のナット4と送りねじ6の螺合部分の
詳細図である。
【図5】本実施例のナット4の展開図である。
【図6】従来技術を説明するための図である。
【符号の説明】
1 砥石台 4 ナット 4a 雌ねじ山部 4b 雌ねじ側面部 4c 上面部 6 送りねじ 6a 雄ねじ山部 6b 雄ねじ側面部 6c 下面部 7 スラスト用ポケット 10 ラジアル用ポケット 60a 案内面 70 静圧送りねじ装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 嶋 稔彦 愛知県刈谷市朝日町1丁目1番地 豊田工 機株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ナットと、このナットに螺合する送りね
    じと、前記ナットと前記送りねじとが螺合する部分に圧
    油が供給される静圧ポケットとを備えた静圧送りねじ装
    置において、 前記送りねじの雄ねじ側面部に対向する前記ナットの雌
    ねじ側面部に沿って螺旋状に形成された溝状のスラスト
    用ポケットと、 前記送りねじの下面部に対向する前記ナットの上面部に
    形成され、複数に分割された溝状のラジアル用ポケット
    とを備えたことを特徴とする静圧送りねじ装置。
  2. 【請求項2】 ナットと、このナットに螺合する送りね
    じと、前記ナットと前記送りねじとが螺合する部分に圧
    油が供給される静圧ポケットとを備えた静圧送りねじ装
    置において、 前記ナットの雌ねじ山部の幅よりも小さい幅に設定され
    ている前記送りねじの雄ねじ山部と、 この雄ねじ山部の雄ねじ側面部に対向する前記ナットの
    雌ねじ側面部に沿って螺旋状に形成された溝状のスラス
    ト用ポケットとを備えたことを特徴とする静圧送りねじ
    装置。
  3. 【請求項3】 移動体に取り付けられたナットと、前記
    移動体を摺動可能に案内する案内面を有するベース上に
    取り付けられ、前記ナットに螺合する送りねじと、前記
    ナットと前記送りねじとが螺合する部分に圧油が供給さ
    れる静圧ポケットと、前記移動体を前記案内面上を進退
    移動させる駆動手段とを備えた移動体の送り装置におい
    て、 前記送りねじの雄ねじ側面部に対向する前記ナットの雌
    ねじ側面部に沿って螺旋状に形成された溝状のスラスト
    用ポケットと、 前記送りねじの下面部に対向する前記ナットの上面部に
    形成され、複数に分割された溝状のラジアル用ポケット
    とを備えたことを特徴とする移動体の送り装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の静圧送りねじ装置にお
    いて、前記スラスト用ポケットは、前記ナットの雌ねじ
    側面部に沿って連続した螺旋状に形成されていることを
    特徴とする静圧送りねじ装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の静圧送りねじ装置にお
    いて、前記送りねじの雄ねじ山部の幅は、前記ナットの
    雌ねじ山部の幅よりも小さく設定されていることを特徴
    とする静圧送りねじ装置。
JP7081241A 1995-04-06 1995-04-06 静圧送りねじ装置および移動体の送り装置 Pending JPH08277899A (ja)

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