JPH08277793A - 燃料ポンプ - Google Patents

燃料ポンプ

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JPH08277793A
JPH08277793A JP8007195A JP8007195A JPH08277793A JP H08277793 A JPH08277793 A JP H08277793A JP 8007195 A JP8007195 A JP 8007195A JP 8007195 A JP8007195 A JP 8007195A JP H08277793 A JPH08277793 A JP H08277793A
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JP
Japan
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fuel
pump
impeller
blade
passage
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JP8007195A
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Inventor
Takahiko Kato
貴彦 加藤
Motoya Ito
元也 伊藤
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ウエスコポンプからなる燃料ポンプにおい
て、燃料を羽根溝に戻すための流路の内面と燃料との間
の摩擦による損失を極力少なくしてポンプ効率を高め
る。 【構成】 インペラ17を、羽根片28および羽根溝2
9を有した主板部25と、戻し流路31,32を形成し
た第1,第2の側板部26,27とから構成する。イン
ペラ17か回転すると、羽根溝29内の燃料は遠心力に
より矢印Dで示すようにポンプ流路35内に送り出さ
れ、そして矢印Eで示すように戻し流路31,32に案
内されて再び羽根溝29内に戻されるというように循環
する。このとき、戻し流路31,32を形成した第1,
第2の側板部26,27は主板部25と同一速度で回転
しているから、燃料が戻し流路31,32の内面から摩
擦抵抗を受けることはほとんどなく、ポンプ効率が向上
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はウエスコポンプにより構
成される燃料ポンプに係り、特に燃料がケーシングのポ
ンプ流路からインペラの羽根溝に戻る際の損失の減少化
を図ったものに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用エンジンの燃料ポンプは例えば
特開平4−350394号公報にみられるように一般に
ウエスコポンプから構成されている。この特開平4−3
50394号公報に示されている燃料ポンプにおいて、
そのインペラ1は、図7および図8に示すように、ケー
シング2のポンプ流路3内に突出する多数の羽根片4を
外周部に形成すると共に、各羽根片4間の羽根溝5を隔
壁6により二分割する構成となっている。このインペラ
1をケーシング2内で回転させると、図示しない吸入口
からポンプ流路3内に吸入された燃料が羽根片4から受
ける遠心力により、羽根溝5内を矢印A方向に流れてポ
ンプ流路3に送り出され、そして矢印Bで示すようにポ
ンプ流路3の軸方向両内側面3a,3aに案内されて羽
根溝5内に戻り、再び羽根溝5からポンプ流路3内に送
り出されるというように循環しながら周方向に圧送さ
れ、燃料が昇圧される。
【0003】上述のようにポンプ流路3内に送り出され
た燃料はポンプ流路3の軸方向両内側面3aに案内され
て羽根溝5内に戻されるが、この際、燃料はインペラ1
からポンプ流路3内に送り出された際の回転方向の速度
成分を持ちながら、すなわちインペラ1の回転方向と同
一方向に流れながら、図7に矢印Bで示すようにポンプ
流路3の径大側内周面3bから径小側内周面3cに向か
って流れ、羽根溝5内に流入する。
【0004】矢印B方向に流れる燃料は静止しているケ
ーシング2のポンプ流路3の内面に案内されて羽根溝5
内に戻されるため、燃料は矢印B方向に流れる過程でポ
ンプ流路3の内面から摩擦抵抗を受ける。この摩擦抵抗
により流れに損失が生じ、ポンプ効率が低下するという
問題がある。
【0005】一方、特開平5−272481号公報に示
された渦流ポンプは燃料ポンプではないが、インペラの
外周部に断面ほぼU字形の凹溝を形成し、この凹溝の片
側半分に羽根を形成し、残る片側半分を戻し流路として
ポンプ流路内に送り出された流体を当該戻し流路により
案内して羽根溝に戻すように構成している。このもので
は、ポンプ流路に送り出された燃料はインペラと一体に
回転する戻し流路に案内されて羽根溝に戻されるため、
前記特開平4−350394号公報のものとは異なり、
燃料がポンプ流路から羽根溝に戻る過程で摩擦抵抗を受
けることがなく、ポンプ効率が向上するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
5−272481号公報のものは、インペラの外周部に
凹溝を形成して片側半分に多数の羽根片を設ける構成で
あるため、そのようなインペラをプラスチックにより一
体成形する場合、型抜き方向を軸方向に定めると、凹溝
がアンダーカットとなって型抜き不能となる。従って、
型抜き方向は径方向に定める必要があるが、羽根片が放
射状に設けられることを考慮すると、成形型を二分割と
することは、羽根片がアンダーカットとなるため型抜き
困難となるから、これを回避するには、成形型を径方向
複数分割のものとしなければならない。この場合の成形
型の分割個数は、羽根片の枚数が多くなればなるほど多
くなり、それに伴って成形型全体として大型となって製
造上不利なものとなってしまう。
【0007】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、燃料を羽根溝に戻すための戻し流路を
インペラに形成することにより、戻し流路の内面と燃料
との間の摩擦による損失を極力少なくしてポンプ効率を
高めると共に、インペラの構成部材を二分割形の成形型
により成形することができて成形型の大型化を回避する
ことができる燃料ポンプを提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の燃料ポンプは、吸入口、吐出口およびこれ
ら両口をつなぐポンプ流路が形成されたケーシングと、
このケーシング内に収容され、外周部に多数の羽根片を
形成すると共に、それら羽根片間に羽根溝を形成したイ
ンペラとを備え、前記インペラの回転により、前記羽根
溝内の燃料を遠心力で前記ポンプ流路に送り出すと共
に、そのポンプ流路に送り出された燃料を再び前記羽根
溝内に戻すように循環させることによって、燃料を、前
記吸入口からポンプ流路内に吸入し昇圧させて前記吐出
口から吐出する燃料ポンプにおいて、前記インペラを軸
方向に複数分割し、該インペラに前記ポンプ流路内の燃
料を案内して前記羽根溝に戻す戻し流路を形成したこと
を特徴とするものである(請求項1)。
【0009】この場合、前記インペラを、前記羽根片お
よび羽根溝を形成した部分と、前記戻し流路を形成した
部分とに分割することが好ましい(請求項2)。また、
前記インペラのうち、前記戻し流路を形成した部分は、
前記羽根片および羽根溝を形成した部分と同一速度で回
転することが好ましい(請求項3)。
【0010】
【作用および発明の効果】請求項1記載の燃料ポンプで
は、インペラの回転により燃料が羽根片から遠心力を受
けて羽根溝からポンプ流路に送り出されると、その燃料
はインペラの回転方向と同一方向に流れながら戻し流路
内に流入し、そして戻し流路に案内されて羽根溝内に戻
され、再び羽根溝からポンプ流路内に送り出される、と
いうように循環する。このとき、燃料をポンプ流路から
羽根溝に戻すための戻し流路は、インペラに形成されて
いて、インペラと同一の方向に回転しているので、イン
ペラと同一の回転方向の速度成分を持って周方向に流れ
る燃料と、戻し流路の内面との速度差が小さくなる。こ
のため、燃料が戻し流路の内面から受ける摩擦抵抗が小
さくなって摩擦損失が減少するので、戻し流路での燃料
の流速低下程度は小さく、従って、燃料は比較的高速度
で羽根溝内に流れ込むようになり、ポンプ効率が向上す
る。また、インペラを軸方向に複数分割したので、イン
ペラに戻し流路を形成することにより、羽根溝と戻し流
路とが互いに連通して凹溝を形成するようになっても、
インペラの分割された各部分を軸方向二分割形の成形型
により一体成形することができ、成形型の大型化を回避
することができる。
【0011】請求項2記載の燃料ポンプでは、インペラ
が羽根片および羽根溝を形成した部分と、戻し流路を形
成した部分とに分割されているので、インペラの分割数
を最小とすることができ、生産性、組立性が向上する。
【0012】また、請求項3記載の燃料ポンプでは、戻
し流路を形成した分割インペラが、羽根溝を形成した分
割インペラと同一の回転速度で回転するので、燃料がポ
ンプ流路から戻し流路に流入する際の燃料と戻し流路の
内面との速度差、燃料が戻し流路から羽根溝に戻る際の
燃料と羽根溝との速度差の双方を小さくすることがで
き、ポンプ効率がより一層高くなる。
【0013】
【実施例】以下、本発明を車両用の燃料ポンプに適用し
た第1実施例につき、図1〜図4を参照しながら説明す
る。この燃料ポンプは燃料タンク内に配置され、当該燃
料タンク内の燃料をインジェクタに送るためのもので、
図4に示すように、モータ部11と、このモータ部11
により駆動されるポンプ部12とから構成されている。
モータ部11は、ブラシ付きの直流モータからなり、円
筒状のハウジング13内に永久磁石14を環状に配置す
ると共に、この永久磁石14の内側にロータ15を配置
した構成となっいる。
【0014】一方、ポンプ部12はウエスコポンプから
なり、ケーシング16とインペラ17とから構成され
る。そのうち、ケーシング16は、図2にも示すよう
に、一方の側面壁を構成するベース18、円筒状の周壁
部を構成する第1,第2の周壁体19,20と、他方の
側面壁を構成するカバー21とからなり、軸方向に4分
割された形態となっている。これらベース18、第1,
第2の周壁体19,20およびカバー21は、ハウジン
グ13内に同順に挿入され、ハウジング13の端部をか
しめることにより相互に結合されてケーシング16とし
て構成されている。なお、ベース18、第1,第2の周
壁体19,20、カバー21は、いずれもアルミダイカ
スト製である。
【0015】ここで、ポンプ部2の駆動軸である前記ロ
ータ15のシャフト22はケーシング16内に挿入さ
れ、ベース18に嵌着されたラジアル軸受23に回転可
能に支持されていると共に、カバー21に固定されたス
ラスト軸受24によってスラスト荷重が受けられるよう
になっている。
【0016】また、前記インペラ17は、円盤状の主板
部25と、その両側の同じく円盤状の第1および第2の
側板部26および27とからなり、軸方向に3分割され
た形態となっている。これら主板部25、第1,第2の
側板部26,27は例えばガラス繊維入りのフェノール
樹脂やPPS等のプラスチック成形により形成されたも
ので、図1にも示すように、上記主板部25の外周部に
は、多数の羽根片28が円周方向に所定間隔で突設され
ていると共に、各羽根片28間の羽根溝29を軸方向に
二分する隔壁30が突設されている。
【0017】そして、第1,第2の側板部26,27の
外周部は、それぞれ主板部25とは反対側にフランジ2
6a,27aを残すようにしてテーパ状に切り欠かれて
おり、この切欠部分は第1および第2の側板部26およ
び27を主板部25に合わせたとき、軸方向両側の羽根
溝29,29に連通する凹溝状の戻し流路31および3
2を形成するようになっている。ここで、第1,第2の
側板部26,27の外径寸法は、主板部25の外径寸法
と同一に設定されており、従って上記戻し流路31,3
2は羽根溝29の外周端から内周端にわたって位置する
こととなる。
【0018】このような主板部25、第1および第2の
側板部26および27は、ケーシング16内に回転可能
に収納され、それらの中心に形成されたD字形の嵌合孔
25a,26b,27bが前記シャフト22のDカット
部22aに軸方向に摺動可能に嵌合されている。これに
より、主板部25、第1および第2の側板部26および
27は、シャフト22から回転伝達されて該シャフト2
2と一体的に回転するが、シャフト22に対しては軸方
向に移動可能になされる。
【0019】さて、前記ケーシング16のカバー21に
は、燃料タンク内に連通する吸入口33が形成され、ベ
ース18には、ハウジング13内を介してインジェクタ
に連通する吐出口34が形成されている(図3、図4参
照)。そして、第1および第2の周壁体19および20
の内周部には、吸入口33と吐出口34とをつなぐポン
プ流路35が形成されており、このポンプ流路35内に
主板部25の羽根片28が突出している。
【0020】上記ポンプ流路35は、第1および第2の
周壁体19および20の内径寸法をインペラ17の外径
寸法より大きくすることによって形成されている。ここ
で、高圧側である吐出口34側の燃料が低圧側である吸
入口33側に漏れ出ないようにするために、吸入口33
と吐出口34との間はシールされている。このシール
は、第1,第2の周壁体19,20の内周部のうち吸入
口33と吐出口34との間に位置する部位に戻し流路3
1,32に嵌合する部分を有する突出部19a,20a
を突設し、この突出部19a,20aと主板部25の羽
根片28の外周端面および側面、戻し流路31,32の
内面である第1,第2の側板部26,27のフランジ2
6a,27aおよびテーパ部26c,27cの表面との
間の隙間を極く小さく設定することによってなされてい
る。
【0021】このようにケーシング16の第1,第2の
周壁体19,20が突出部19a,20aを有している
ことから、ハウジング13への組み付けに際しては、最
初にベース18をハウジング13内に挿入し、次にイン
ペラ17の第1の側板部26を挿入し、以下、ケーシン
グ16の第1の周壁体19、インペラ17の主板部2
5、ケーシング16の第2の周壁体20、インペラ17
の第2の側板部27を順に挿入し、最後にケーシング1
6のカバー21を挿入するものである。
【0022】次に上記構成の作用を説明する。モータ部
11が起動すると、ロータ15のシャフト22と一体的
にインペラ17の主板部25、第1,第2の側板部2
6,27が回転する。これにより、羽根片28が円弧状
のポンプ流路35に沿って回転してポンプ作用を生じ、
図示しない燃料タンク内の燃料を吸入口33からポンプ
流路35内に吸い込む。ポンプ流路35内に吸い込まれ
た燃料は、羽根片28から受ける遠心力により、図1に
破線の矢印Dで示すように羽根溝29からポンプ流路3
5内に送り出され、そして破線の矢印Eで示すようにポ
ンプ流路35から戻し流路31,32を流れて再び羽根
溝29内に流れ込むみというように循環し、これにより
圧力上昇しながらポンプ流路35内を吸入口33から吐
出口34側に向かって流れ、吐出口34からインジェク
タへと圧送される。
【0023】ところで、羽根溝29からポンプ流路35
内に送り出された燃料は、インペラ17の回転方向と同
一方向に流れながら戻し流路31,32内に流れ込む。
この戻し流路31,32はインペラ17自身に形成され
ていて、該戻し流路31,32の内面は第1,第2の側
板部26,27のフランジ26a,27aおよびテーパ
部26c,27cにより構成されているので、インペラ
17の回転方向に流れつつ戻し流路31,32に流入し
た燃料は、インペラ17の回転方向に関して戻し流路3
1,32の内面と速度差のほとんどない状態となり、燃
料が戻し流路31,32からインペラ17の回転方向に
関して摩擦抵抗を受けることはほとんどない。このた
め、燃料は、戻し流路31,32内をインペラ17の回
転方向に関し摩擦による流速低下をほとんど来すことな
く、羽根溝29内に流れ込むようになる。
【0024】このように本実施例によれば、インペラ1
7自身に戻し流路31,32を設けたので、戻し流路3
1,32を流れる燃料は、インペラ17の回転方向に関
し、戻し流路31,32の内面から摩擦抵抗を受けるこ
となく流れるので、戻し流路31,32の径小側内面で
あるテーパ部26c,27cに接しつつ矢印E方向に流
れる燃料も十分に高い流速をもって羽根溝29内に流入
する。このため、燃料は、高速回転しているインペラ1
7の羽根溝29内に速度差の小さい状態で流れ込み、そ
の後、羽根片28から遠心力を受けて遠心方向速度が十
分に上昇し、ポンプ流路35内に送り出されたとき十分
に昇圧するようになり、ポンプ効率が向上する。
【0025】ところで、羽根溝29からポンプ流路35
内に送り出された燃料は、戻し流路31,32内に流入
するまでの間、静止状態にあるポンプ流路35の内面か
ら摩擦抵抗を受け、インペラ17の回転方向の流速が低
下することは否めない。一方、燃料が戻し流路31,3
2から羽根溝29内に流入する際には、その流速は主板
部25と同一回転速度であることが望ましい。このこと
に関し、本実施例では、第1,第2の側板部26,27
は、主板部25と同一速度で回転するので、ポンプ流路
35内で速度低下した燃料を戻し流路31,32の内面
との摩擦によって速度上昇させることができる。このた
め、ポンプ流路35から戻し流路31,32内に流入す
る燃料と戻し流路31,32の内面との間の速度差、戻
し流路31,32から羽根溝29内に流入する燃料と戻
し流路31,32の内面との速度差の双方が最も小さい
状態にすることができ、ポンプ効率の向上を図ることが
できる。
【0026】また、インペラ17を型成形する場合、戻
し流路36,37をインペラ17に設けると、該戻し流
路36,37は凹溝状になるので、軸方向二分割形の成
形型によりインペラ17を一体成形することは困難であ
り、また羽根片28が放射状に形成されていることを考
慮すると、径方向二分割形の成形型によりインペラ17
を一体成形するこも困難である。このことに関し、本実
施例では、インペラ17を軸方向に複数分割、すなわち
主板部25、第1,第2の側板部26,27の3部分に
分割したので、それら主板部25、第1,第2の側板部
26,27をそれぞれ軸方向二分割形の成形型により一
体成形することができ、製造容易な型成形で形成するこ
とが可能となる。また、成形型も軸方向二分割形のもの
とすることができるから、その大形化を回避できる。
【0027】この場合、インペラ17を、羽根片28お
よび羽根溝29を有する主板部25と、戻し流路31,
32を構成する切欠部分を有する第1,第2の側板部2
6,27とから構成したので、最も少ない分割数でイン
ペラ17を構成でき、生産性および組立性に優れる。
【0028】図5は本発明の第2実施例を示すもので、
前記第1実施例との相違は、主板部25の隔壁30の高
さを、羽根片28の高さよりも低くしたところにある。
このようにすることにより、隔壁30の両側に存在する
羽根溝29が羽根片28の相互間で互いに連通されるよ
うになるので、両側の羽根溝29の間での燃料の移動が
可能になり、主板部25の両面での燃料の偏りがなくな
る。
【0029】また、隔壁30の先端面よりも更に外周側
に羽根片28の先端部が存在するので、隔壁30の先端
面が羽根片28の先端面と同一のものとは異なり、一方
の羽根溝29からポンプ流路35内に送り出される燃料
と、他方の羽根溝29からポンプ流路35内に送り出さ
れる燃料との間に、遠心力が与えられずに十分な流速を
与えられない部分が存在するという不具合を生ずること
がなく、ポンプ効率が向上する。
【0030】図6は本発明の第3実施例を示すもので、
前記第1実施例と異なるところは、インペラ36を、主
板部37と、1個の側板部38とに軸方向に2分割し、
主板部37の片面側にだけ羽根片39と羽根溝40とを
形成すると共に、側板部38に戻し流路41を形成した
ところにある。また、この実施例では、インペラ36が
2分割であることから、ケーシング42も、ベース43
と、1個の周壁体44と、カバー45とに軸方向に3分
割されている。このように構成しても、前記第1実施例
と同様の効果を得ることができる。
【0031】なお、本発明は上記し且つ図面に示す実施
例に限定されるものではなく、次のような拡張または変
更が可能である。主板部25を更に2分割してインペラ
17全体を4分割とするようにしても良い。第1,第2
の側板部26,27のフランジ26a,27aの外径寸
法を主板部25の外径寸法よりも小さくし、インペラ1
7に形成する戻し流路35を羽根溝29の径小側部分に
対応する部位にだけにしても良く、このようにしても羽
根溝29に戻る燃料が静止面との摩擦抵抗の影響を強く
受けて著しく流速低下する箇所は羽根溝29の径小側部
分に対応する部位であることを考慮すると、ポンプ効率
の向上という所期の目的は達成できるものである。
【0032】第1,第2の側板部26,27の回転速度
は、主板部25の回転速度と必ずしも同一でなくとも良
く、両者間に速度差が生ずる構成のものであっても良
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す要部の縦断面図
【図2】図1とは異なる部分の縦断面図
【図3】図4の III−III 線の矢印方向から見た断面図
【図4】燃料ポンプ全体の縦断面図
【図5】本発明の第2実施例を示す図1相当図
【図6】本発明の第3実施例を示す断面図
【図7】従来の燃料ポンプの断面図
【図8】インペラの部分斜視図
【符号の説明】
11はモータ部、12はポンプ部、13はハウジング、
16はケーシング、17はインペラ、18はベース、1
9,20は第1,第2の周壁体、21はカバー、25は
主板部、26,27は第1,第2の側板部、28は羽根
片、29は羽根溝、30は隔壁、31,32は戻し流
路、33は吸入口、34は吐出口、35はポンプ流路、
36はインペラ、37は主板部、38は側板部、39は
羽根片、40は羽根溝、41は戻し流路、42はケーシ
ング、43はベース、44は周壁体、45はカバーであ
る。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸入口、吐出口およびこれら両口をつな
    ぐポンプ流路が形成されたケーシングと、 このケーシング内に収容され、外周部に多数の羽根片を
    形成すると共に、それら羽根片間に羽根溝を形成したイ
    ンペラとを備え、 前記インペラの回転により、前記羽根溝内の燃料を遠心
    力で前記ポンプ流路に送り出すと共に、そのポンプ流路
    に送り出された燃料を再び前記羽根溝内に戻すように循
    環させることによって、燃料を、前記吸入口からポンプ
    流路内に吸入し昇圧させて前記吐出口から吐出する燃料
    ポンプにおいて、 前記インペラを軸方向に複数分割し、該インペラに前記
    ポンプ流路内の燃料を案内して前記羽根溝に戻す戻し流
    路を形成したことを特徴とする燃料ポンプ。
  2. 【請求項2】 前記インペラを、前記羽根片および羽根
    溝を形成した部分と、前記戻し流路を形成した部分とに
    分割したことを特徴とする請求項1記載の燃料ポンプ。
  3. 【請求項3】 前記インペラのうち、前記戻し流路を形
    成した部分は、前記羽根片および羽根溝を形成した部分
    と同一速度で回転するように構成されていることを特徴
    とする請求項2記載の燃料ポンプ。
JP8007195A 1995-04-05 1995-04-05 燃料ポンプ Pending JPH08277793A (ja)

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JP8007195A Pending JPH08277793A (ja) 1995-04-05 1995-04-05 燃料ポンプ

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JP (1) JPH08277793A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6729841B2 (en) 2001-03-29 2004-05-04 Denso Corporation Turbine pump

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