JPH08277773A - エンジンの点火装置 - Google Patents

エンジンの点火装置

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JPH08277773A
JPH08277773A JP8140595A JP8140595A JPH08277773A JP H08277773 A JPH08277773 A JP H08277773A JP 8140595 A JP8140595 A JP 8140595A JP 8140595 A JP8140595 A JP 8140595A JP H08277773 A JPH08277773 A JP H08277773A
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JP
Japan
Prior art keywords
ignition
coil
spark plug
plug
turned
Prior art date
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Application number
JP8140595A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuhiro Hagura
信宏 羽倉
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Subaru Corp
Original Assignee
Fuji Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 点火コイルのエネルギー蓄積効率を低下させ
ることなく1つの点火コイルで4気筒分の点火を行い、
小型軽量化、低コスト化を図りつつ点火性能を向上させ
る。 【構成】 点火信号aがONになるとトランジスタTR
5,TR1,TR4がONして点火コイル3の一次コイ
ルに一次電流が流れる。点火信号aがOFFになるとト
ランジスタTR5,TR1,TR4がOFFになって二
次コイルに高圧電圧が発生し、点火プラグ4a,4bが
同時に放電させられ、放電二次電流が点火プラグ4a→
高圧ダイオードD1→二次コイル→高圧ダイオードD2
→点火プラグ4bを経て接地側に環流する。点火信号b
では、一次電流が反転させられ、点火信号aの場合と逆
に点火プラグ4c,4dが同時に放電させられる。これ
により、一次コイル全体にエネルギーを効率良く蓄積
し、点火性能を向上することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、1つの点火コイルで4
気筒分の点火を行うエンジンの点火装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、多気筒エンジンにおいては、点火
エネルギーの損失を低減するためデストリビュータを介
さずに点火を行う電子配電システムが一般的となった。
この電子配電システムにおいては、サイクル位相が36
0°毎に異なる2つの気筒毎に1つの点火コイルを備
え、2つの気筒(圧縮行程にある気筒と排気行程にある
気筒)を同時に点火する、いわゆる同時点火方式を採用
するものがある。
【0003】この場合、デストリビュータを用いた配電
システムではエンジンの気筒数に拘わらず点火コイルが
1個で済むのに対し、同時点火方式を採用する電子配電
システムでは、エンジンが4気筒であれば2つの点火コ
イルが必要となり、小型軽量化、低コスト化を図る上で
の支障となっていた。
【0004】これに対処するに、実開昭59−1411
73号公報には、一次コイルに中間タップを設けた点火
コイルを用い、この点火コイルの一次コイルの各端から
中間タップに向けて交互に一次電流を流すことにより2
次電圧の極性を切り換え、2次コイルに接続された2組
の点火プラグを、各組毎に交互に同時点火させる技術が
開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
先行技術では、一次電流をコイルの端から中間点に流し
ているため、一次コイルに蓄えられるエネルギーは、コ
イルの端から端まで一次電流を流した場合の半分程度で
あり、エネルギー蓄積効率が低くなって点火エネルギー
が小さくなり、必ずしも十分な点火性能を得ることはで
きない。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、点火コイルのエネルギー蓄積効率を低下させること
なく1つの点火コイルで4気筒分の点火を行うことがで
き、小型軽量化、低コスト化を図りつつ点火性能を向上
させることのできるエンジンの点火装置を提供すること
を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、点火コイルの
二次側両端に対し、接地側に向かって逆方向の整流素子
に直列接続される第1の点火プラグと、接地側に向かっ
て順方向の整流素子に直列接続される第4の点火プラグ
とを一方の端に接続するともに、接地側に向かって順方
向の整流素子に直列接続される第2の点火プラグと、接
地側に向かって逆方向の整流素子に直列接続される第3
の点火プラグとを他方の端に接続し、上記点火コイルの
一次側に、この一次側全体に一次電流を流し、上記点火
コイルの二次側両端の上記第1の点火プラグ及び上記第
2の点火プラグのグループと上記第3の点火プラグ及び
上記第4の点火プラグのグループとを交互に放電させる
毎に、上記一次電流の方向を反転させるブリッジ回路を
接続したことを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明では、点火コイルの一次側全体に一次電
流を流し、点火コイル二次側に高電圧を発生させると、
点火コイルの二次側両端に接続した点火プラグのうち、
二次側高電圧に対して順方向となる整流素子が直列接続
された点火プラグのグループが放電し、二次側高電圧に
対して逆方向となる整流素子が直列接続された点火プラ
グのグループでは放電が発生しない。
【0009】次に、一次電流の方向を反転させ、再び、
点火コイル二次側に高電圧を発生させると、先に放電し
た点火プラグのグループは、直列接続された整流素子が
二次側高電圧に対して逆方向となるため放電せず、先に
放電しなかった側の点火プラグのグループでは、直列接
続された整流素子が二次側高電圧に対して順方向となる
ため、放電する。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1は本発明の第1実施例に係わる点火系の回路
構成図である。
【0011】図1において、符号1は、図示しないエン
ジンの燃料噴射制御や点火時期制御等を行なう電子制御
装置(ECU)である。このECU1は、マイクロコン
ピュータ等からなり、エンジン運転状態を検出する各種
スイッチ・センサ類からの信号が入力され、これらの信
号に基づいて燃料噴射量、点火時期等の各種制御量を演
算し、この制御量に相応する駆動信号を各種アクチュエ
ータ類へ出力する。
【0012】上記ECU1に接続される点火系は、上記
ECU1に接続されるイグナイタ2、このイグナイタ2
に一次コイルが駆動される点火コイル3、この点火コイ
ル3の二次コイルの両端に接続される第1〜第4の点火
プラグ4a,4b,4c,4d、及び、各点火プラグ4
a,4b,4c,4dにそれぞれ直列に接続される整流
素子としての高圧ダイオードD1,D2,D3,D4か
ら構成されている。
【0013】詳細には、上記点火コイル3の二次コイル
の一方の端に、高圧ダイオードD1のカソードと高圧ダ
イオードD4のアノードとが接続され、他方の端に高圧
ダイオードD2のアノードと高圧ダイオードD3のカソ
ードとが接続されており、高圧ダイオードD1,D3が
接地側に向かって逆方向、高圧ダイオードD2,D4が
接地側に向かって順方向となっている。
【0014】そして、高圧ダイオードD1のアノードに
第1の点火プラグとしての点火プラグ4aの中心電極側
が接続されるととともに、高圧ダイオードD4のカソー
ドに第4の点火プラグとしての点火プラグ4dの中心電
極側が接続され、さらに、高圧ダイオードD2のカソー
ドに第2の点火プラグとしての点火プラグ4bの中心電
極側が接続されるととともに、高圧ダイオードD3のア
ノードに第3の点火プラグとしての点火プラグ4cの中
心電極側が接続されており、各点火プラグ4a〜4dの
側方電極側が接地されている。
【0015】後述するように、上記点火コイル3の二次
コイル両端に接続される点火プラグ4a〜4dは、点火
プラグ4a,4bが同時に放電され、点火プラグ4c,
4dが同時に放電されるようになっており、4気筒4サ
イクルエンジンの場合、点火プラグ4aと点火プラグ4
bとが、互いに360°位相が異なる(一方の気筒が圧
縮行程にあるとき他方の気筒が排気行程にある)2つの
気筒の点火プラグ、点火プラグ4cと点火プラグ4dと
が、同様に、互いに360°位相が異なる2つの気筒の
点火プラグとなっている。
【0016】この場合、点火コイル3の二次コイル各端
では、2つの点火プラグ(点火プラグ4a,4d、及
び、点火プラグ4b,4c)は、互いに180°位相が
異なる気筒の点火プラグとなっており、例えば、点火順
が#1気筒→#3気筒→#2気筒→#4気筒の4気筒エ
ンジンでは、点火プラグ4aが#1気筒、点火プラグ4
bが#2気筒、点火プラグ4cが#3気筒、点火プラグ
4dが#4気筒に、それぞれ対応し、#1,#2気筒の
グループと#3,#4気のグループとに対し、交互に同
時点火が行われる。
【0017】尚、図においては、4気筒分の例を示す
が、例えば8気筒エンジンの場合には、上記点火コイル
3は2個必要となり、また、上記イグナイタ2も2組あ
るいは2個の点火コイル3を駆動可能な回路構成が必要
となる。
【0018】一方、上記点火コイル3を駆動する上記イ
グナイタ2は、スイッチ素子としてのトランジスタTR
1〜TR4によるH形ブリッジ回路を基本とするもので
あり、PNP形トランジスタTR1,TR2のエミッタ
が共に電源VBに接続され、トランジスタTR1のコレ
クタがエミッタ接地のNPN形トランジスタTR3のコ
レクタに接続されるとともに、上記点火コイル3の一次
コイルの一端に接続され、また、トランジスタTR2の
コレクタがエミッタ接地のNPN形トランジスタTR4
のコレクタに接続されるとともに、上記点火コイル3の
一次コイルの他端に接続されている。
【0019】上記トランジスタTR1のベースはエミッ
タ接地のNPN形トランジスタTR5のコレクタに接続
されており、このトランジスタTR5のベースとブリッ
ジの一部を構成するトランジスタTR4のベースとが共
通接続されて上記ECU1の出力端に接続され、上記E
CU1から所定の気筒グループに対する点火信号aが入
力される。
【0020】さらに、ブリッジを構成するトランジスタ
TR2のベースはエミッタ接地のNPN形トランジスタ
TR6のコレクタに接続され、このトランジスタTR6
のベースとブリッジの一部を構成するトランジスタTR
3のベースとが共通接続されて上記ECU1の出力端に
接続され、上記ECU1から他の気筒グループに対する
点火信号bが入力されるようになっている。
【0021】以上の構成による点火系では、イグナイタ
2がOFF(全てのトランジスタTR1〜TR6がOF
F)の状態で、所定の気筒グループ、例えば、#1,#
2気筒(点火プラグ4a,4b)に対するECU1から
の点火信号aがONになり、ハイレベルの信号がイグナ
イタ2に入力されると、トランジスタTR5がONして
ブリッジの一部を構成するトランジスタTR1がONす
るとともに、同じくブリッジの一部を構成するトランジ
スタTR4がONし、図1に実線で示すように、電源V
B→トランジスタTR1→点火コイル3の一次コイル→
トランジスタTR4の経路で一次電流が流れる。
【0022】次いで、点火信号aがOFF(ローレベ
ル)になると、トランジスタTR5,TR1,TR4が
OFFとなって点火コイル3の一次電流が遮断され、こ
の点火コイル3の二次コイルに、点火プラグ4a側から
点火プラグ4b側への高圧の逆起電力が発生する。
【0023】この点火コイル3の二次側に発生する高電
圧に対しては、点火プラグ4aに直列接続された高圧ダ
イオードD1、及び、点火プラグ4bに直列接続された
高圧ダイオードD2が順方向となり、点火プラグ4cに
直列接続された高圧ダイオードD3、及び、点火プラグ
4dに直列接続された高圧ダイオードD4は逆方向(阻
止方向)となるため、点火プラグ4aに電源VBと逆極
性のマイナスの高電圧が印加されてマイナス極性の放電
が発生するとともに、点火プラグ4bに電源VBと同極
性のプラスの高電圧が印加されてプラス極性の放電が発
生し、点火プラグ4c,4dには放電が生じない。
【0024】すなわち、このときの放電二次電流は、図
1に実線で示すように、点火プラグ4aから高圧ダイオ
ードD1を流れて点火コイル3の二次コイルへ至り、さ
らに、この二次コイル他端の高圧ダイオードD2を経て
点火プラグ4bから接地側に環流する。
【0025】その後、#3,#4気筒(点火プラグ4
c,4d)に対する点火信号bがONとなり、イグナイ
タ2に入力されると、トランジスタTR6がONしてブ
リッジの一部を構成するトランジスタTR2がONする
とともに、ブリッジの一部を構成するトランジスタTR
3がONし、図1に破線で示すように、電源VB→トラ
ンジスタTR2→点火コイル3の一次コイル→トランジ
スタTR3の経路で、点火信号aの場合とは逆向きに一
次電流が流れる。
【0026】そして、点火信号bがOFFとなり、トラ
ンジスタTR6,TR2,TR3がOFFになると、点
火コイル3の一次電流が遮断されて二次コイルに、先の
信号aの場合とは逆向きの点火プラグ4b側から点火プ
ラグ4a側への高圧の二次電圧が発生する。この二次電
圧に対しては、今度は、点火プラグ4aに直列接続され
た高圧ダイオードD1、及び、点火プラグ4bに直列接
続された高圧ダイオードD2は逆方向となり、点火プラ
グ4cに直列接続された高圧ダイオードD3、及び、点
火プラグ4dに直列接続された高圧ダイオードD4が順
方向となるため、点火プラグ4cに電源VBと逆極性の
マイナスの高電圧が印加されてマイナス極性の放電が発
生するとともに、点火プラグ4dに電源VBと同極性の
プラスの高電圧が印加されてプラス極性の放電が発生
し、点火プラグ4a,4bには放電が生じない。
【0027】このときの放電二次電流は、図1に破線で
示すように、接地側から点火プラグ4cを経て高圧ダイ
オードD3を流れて点火コイル3の二次コイルへ至り、
さらに、この二次コイル他端の高圧ダイオードD4を経
て点火プラグ4dから接地側へと環流する経路をとるこ
とになる。
【0028】以上の過程が繰り返され、1つの点火コイ
ル3で2気筒ずつの同時点火により4気筒分の点火を行
う際に、一次コイルの端から中間点に一次電流を流す等
の措置をとることなく、一次コイル全体にエネルギーを
効率良く蓄積し、大きな点火エネルギーで放電させるこ
とができ、小型軽量化、低コスト化を図りつつ、点火性
能を向上することができるのである。
【0029】図2は本発明の第2実施例に係わる点火系
の回路構成図であり、この第2実施例は、前述の第1実
施例におけるイグナイタ2を、スイッチ素子としてのサ
イリスタSCR1〜SCR4によるブリッジ形並列イン
バータを採用したイグナイタ5とするものである。
【0030】図2に示すように、本実施例におけるイグ
ナイタ5は、PNP形トランジスタTR7のエミッタが
電源VBに接続され、サイリスタSCR1,SCR2の
アノードが共にトランジスタTR7のコレクタに接続さ
れ、サイリスタSCR1のカソードがカソード接地のサ
イリスタSCR3のアノードに接続されるとともに、サ
イリスタSCR2のカソードがカソード接地のサイリス
タSCR4のアノードに接続されて構成されている。
【0031】また、上記トランジスタTR7のベースが
エミッタ接地のNPN形トランジスタTR8のコレクタ
に接続され、トランジスタTR8のベースにECU1か
らの各気筒に対する点火信号cが入力されるようになっ
ている。
【0032】一方、サイリスタSCR1のカソードとサ
イリスタSCR3のアノードとの間が点火コイル3の一
次コイルの一端に接続され、サイリスタSCR2のカソ
ードとサイリスタSCR4のアノードとの間が、点火コ
イル3の一次コイルの他端に接続されており、サイリス
タSCR1,SCR4の各ゲートが共通接続されてEC
U1から出力される所定の気筒グループに対する通電開
始信号dが入力され、また、サイリスタSCR2,SC
R3の各ゲートも共通接続されてECU1から出力され
る他の気筒グループに対する通電開始信号eが入力され
るようになっている。尚、点火コイル3の二次側は、第
一実施例と同様の接続構成であり、説明を省略する。
【0033】本実施例では、イグナイタ5がOFF(全
てのサイリスタSCR1〜SCR4と全てトランジスタ
TR7,TR8がOFF)の状態で、ECU1からの点
火信号cがONになり、ハイレベルの信号がイグナイタ
5に入力されると、トランジスタTR8がONしてエミ
ッタを電源VBに接続したトランジスタTR7がON
し、これと同時に所定気筒グループに対する通電開始信
号dがONになってハイレベルの信号がサイリスタSC
R1,SCR4の各ゲートに印加されると、サイリスタ
SCR1,SCR4がターンオンし、図2に実線で示す
ように、電源VB→サイリスタSCR1→点火コイル3
の一次コイル→サイリスタSCR4の経路で一次電流が
流れる。
【0034】次いで、ECU1によって点火信号cがO
FFし、イグナイタ5のトランジスタTR8,TR7が
OFFされると、サイリスタSCR1,SCR4を流れ
ていた電流が遮断され、サイリスタSCR1,SCR4
がターンオフする。
【0035】このとき、点火コイル3の二次コイルに
は、点火プラグ4a側から点火プラグ4b側へ高電圧が
発生し、点火プラグ4aに直列接続された高圧ダイオー
ドD1、及び、点火プラグ4bに直列接続された高圧ダ
イオードD2が順方向となり、点火プラグ4cに直列接
続された高圧ダイオードD3、及び、点火プラグ4dに
直列接続された高圧ダイオードD4は逆方向(阻止方
向)となる。
【0036】従って、点火プラグ4aに電源VBと逆極
性のマイナスの高電圧が印加されてマイナス極性の放電
が発生するとともに、点火プラグ4bに電源VBと同極
性のプラスの高電圧が印加されてプラス極性の放電が発
生し、点火プラグ4c,4dには放電が生じない。
【0037】この放電による二次電流は、図2に実線で
示すように、接地側から点火プラグ4aを経て高圧ダイ
オードD1を流れて点火コイル3の二次コイルへ至り、
さらに、この二次コイル他端の高圧ダイオードD2を経
て点火プラグ4bから接地側に環流する経路を流れる。
【0038】その後、ECU1からの点火信号cが再び
ONになってハイレベルの信号がイグナイタ5に入力さ
れると、トランジスタTR8,TR7がONし、上記点
火信号cと同時に他の気筒グループに対する通電開始信
号eがONになってハイレベルの信号がサイリスタSC
R2,SCR3の各ゲートに印加されると、サイリスタ
SCR2,SCR3がターンオンし、図2で破線に示す
ように、電源VB→サイリスタSCR2→点火コイル3
の一次コイル→サイリスタSCR3の経路で、通電開始
信号dの場合とは逆向きに一次電流が流れる。
【0039】次いで、ECU1によって点火信号cがO
FFされ、イグナイタ5のトランジスタTR8,TR7
がOFFすると、サイリスタSCR2,SCR3を流れ
ていた電流が遮断され、サイリスタSCR2,SCR3
がターンオフする。そして、点火コイル3の二次コイル
に、点火プラグ4b側から点火プラグ4a側への高圧の
逆起電力が発生し、今度は、点火プラグ4aに直列接続
された高圧ダイオードD1、及び、点火プラグ4bに直
列接続された高圧ダイオードD2は逆方向となり、点火
プラグ4cに直列接続された高圧ダイオードD3、及
び、点火プラグ4dに直列接続された高圧ダイオードD
4が順方向となる。
【0040】このため、点火プラグ4cに電源VBと逆
極性のマイナスの高電圧が印加されてマイナス極性の放
電が発生するとともに、点火プラグ4dに電源VBと同
極性のプラスの高電圧が印加されてプラス極性の放電が
発生し、点火プラグ4a,4bには放電が生じない。
【0041】この放電による二次電流は、図2に破線で
示すように、接地側から点火プラグ4cを経て高圧ダイ
オードD3を流れて点火コイル3の二次コイルへ至り、
さらに、この二次コイル他端の高圧ダイオードD4を経
て点火プラグ4dから接地側へと環流する経路をとる。
【0042】以上の過程が繰り返され、本実施例におい
ても、前述の第1実施例と同様、一次コイル全体にエネ
ルギーを効率良く蓄積し、大きな点火エネルギーで放電
させることができる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、点
火コイルの二次側両端に対し、接地側に向かって逆方向
の整流素子に直列接続される第1の点火プラグと、接地
側に向かって順方向の整流素子に直列接続される第4の
点火プラグとを一方の端に接続するともに、接地側に向
かって順方向の整流素子に直列接続される第2の点火プ
ラグと、接地側に向かって逆方向の整流素子に直列接続
される第3の点火プラグとを他方の端に接続し、点火コ
イルの一次側全体に一次電流を流して二次側両端の上記
第1の点火プラグ及び上記第2の点火プラグのグループ
と上記第3の点火プラグ及び上記第4の点火プラグのグ
ループとを交互に放電させる毎に、一次電流の方向を反
転させるため、一次コイルの端から中間点に一次電流を
流す等の措置をとることなく一次コイル全体にエネルギ
ーを効率良く蓄積して大きな点火エネルギーで放電させ
ることができ、小型軽量化、低コスト化を図りつつ点火
性能を向上することができる等優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係わる点火系の回路構成
【図2】本発明の第2実施例に係わる点火系の回路構成
【符号の説明】
2,5 … イグナイタ(ブリッジ回路) 3 … 点火コイル 4a〜4d … 第1〜第4の点火プラグ D1〜D4 … 高圧ダイオード(整流素子)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 点火コイルの二次側両端に対し、接地側
    に向かって逆方向の整流素子に直列接続される第1の点
    火プラグと、接地側に向かって順方向の整流素子に直列
    接続される第4の点火プラグとを一方の端に接続すると
    もに、接地側に向かって順方向の整流素子に直列接続さ
    れる第2の点火プラグと、接地側に向かって逆方向の整
    流素子に直列接続される第3の点火プラグとを他方の端
    に接続し、 上記点火コイルの一次側に、この一次側全体に一次電流
    を流し、上記点火コイルの二次側両端の上記第1の点火
    プラグ及び上記第2の点火プラグのグループと上記第3
    の点火プラグ及び上記第4の点火プラグのグループとを
    交互に放電させる毎に、上記一次電流の方向を反転させ
    るブリッジ回路を接続したことを特徴とするエンジンの
    点火装置。
JP8140595A 1995-04-06 1995-04-06 エンジンの点火装置 Pending JPH08277773A (ja)

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