JPH08277553A - 壁面水栓取付部の防水構造 - Google Patents

壁面水栓取付部の防水構造

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JPH08277553A
JPH08277553A JP7081124A JP8112495A JPH08277553A JP H08277553 A JPH08277553 A JP H08277553A JP 7081124 A JP7081124 A JP 7081124A JP 8112495 A JP8112495 A JP 8112495A JP H08277553 A JPH08277553 A JP H08277553A
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JP
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wall
water
faucet
blocking material
water blocking
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JP7081124A
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English (en)
Inventor
Tadahiro Sato
忠広 佐藤
Takashi Sato
隆士 佐藤
Masayasu Tawara
正尉 田原
Tetsuji Kubota
哲治 久保田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L5/00Devices for use where pipes, cables or protective tubing pass through walls or partitions
    • F16L5/02Sealing
    • F16L5/06Sealing by means of a swivel nut compressing a ring or sleeve
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E03WATER SUPPLY; SEWERAGE
    • E03CDOMESTIC PLUMBING INSTALLATIONS FOR FRESH WATER OR WASTE WATER; SINKS
    • E03C1/00Domestic plumbing installations for fresh water or waste water; Sinks
    • E03C1/02Plumbing installations for fresh water
    • E03C1/04Water-basin installations specially adapted to wash-basins or baths
    • E03C1/042Arrangements on taps for wash-basins or baths for connecting to the wall
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E03WATER SUPPLY; SEWERAGE
    • E03CDOMESTIC PLUMBING INSTALLATIONS FOR FRESH WATER OR WASTE WATER; SINKS
    • E03C2201/00Details, devices or methods not otherwise provided for
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 壁表側がタイルで化粧されていたり化粧凹凸
を有する場合でも、水栓取付部を十分に防水することが
できる防水構造を提供すること。 【構成】 ボックス3と、ボックス3に収納された水栓
継手4とから構成され、ボックス3に形成されている開
口部30に前記水栓継手4の水栓接続部40を臨ませた
継手組立体2を、水栓接続部40又は開口部30を兼ね
るスリーブ部20が壁孔10を通って壁表側11へ臨む
状態に壁裏側12へ設置し、壁表側11から前記継手組
立体2へ取り付けた化粧蓋5により前記壁孔10を塞ぐ
構造の水栓取付部において、前記壁孔10と前記スリー
ブ20との間に、前記壁孔10の内周面と前記スリーブ
部20の外周面へ密接する状態に、弾性止水材7を圧縮
挿入したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、一般的には壁面にお
ける水栓取付部の防水構造に関するものである。さらに
具体的には、ボックスと、このボックスの開口部へ水栓
接続部を臨ませた状態で当該ボックス内に収納されてい
る水栓継手とからなる継手組立体を、前記開口部又は前
記水栓接続部を兼ねる雄ネジスリーブ部が、壁に設けら
れた孔の裏側から壁表側へ臨む状態に設置する構造の水
栓取付部において、壁表側から壁裏側への侵水を防止す
るための防水構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の水栓取付部の継手組立体は、壁
表側からほぼナット形状の化粧蓋を前記雄ネジスリーブ
部へネジ締めることにより、その継手組立体における壁
面当接部と前記化粧蓋とで壁孔の外周部分を挟み付ける
要領で、壁の裏側に取り付けられる。この種の水栓取付
部では、壁表側から壁裏側に湿気や水分が侵入すると、
壁裏側が腐食したり、水が壁裏を伝わり床下等へ侵水す
る恐れがあるので、この部分を防水しなければならな
い。
【0003】例えば、特公平4−65935号公報に
は、図14に示すような水栓取付部の防水構造が提案さ
れている。水栓取付部の継手組立体2は、ボックス3と
その内部に収納されたエルボからなる水栓継手4とによ
って構成されている。水栓継手4は、その水栓接続部4
0の鍔41がボックス3の開口部30へ当接されること
によって、当該水栓接続部40が表側開口部30へ安定
して臨む状態になっている。継手組立体2には、前記ボ
ックス3の開口部30を兼ねる雄ネジ状のスリーブ部2
0が形成されており、このスリーブ20部は、壁1に形
成された孔10を通じて壁1の裏側12から表側11へ
臨ませてある。壁表側11から前記スリーブ部20へほ
ぼナット形状の化粧蓋5をネジ締め、スリーブ部20の
基端側周囲の壁面当接部31と前記化粧蓋5とで前記壁
1を挟み付ける要領で、水栓継手4を含む継手組立体2
が壁裏側12へ取り付けられている。
【0004】この水栓取付部は、前記化粧蓋5の裏面と
壁表側11との接触部、及び化粧蓋5と水栓接続部40
の鍔41との接触部へ、Oリング50,50をそれぞれ
介在させることにより、壁表側11から壁裏側12へ侵
水しないよう防水している。なお、51はナット、52
は化粧カバー、6aは水栓接続部40へネジ込み接続さ
れた水栓である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図14のような従来の
防水構造は、化粧蓋5の裏面が接触する壁表側11の面
が平滑である場合には、壁表側11から裏側12への侵
水が十分に防止される。しかしながら、壁表側11が図
示しないタイルで化粧してあったり、あるいは壁表側1
1に化粧凹凸が形成してある場合には、タイルの目地や
表面の化粧凹凸の部分から壁裏側12に湿気や水分が侵
入するので、十分に防水することができなかった。この
発明の目的は、このように壁表側がタイルで化粧されて
いたり化粧凹凸を有する場合でも、水栓取付部を十分に
防水することができる防水構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明による壁面水栓
取付部の防水構造は、前述の目的を達成するために以下
のように構成したものである。すなわち、請求項1の発
明は、ボックス3とこのボックス3に収納された水栓継
手4とから構成され、前記ボックス3に形成されている
開口部30に前記水栓継手4の水栓接続部40を配した
継手組立体2を、前記水栓接続部40又は前記開口部3
0を兼ねるスリーブ部20が壁1に形成されている壁孔
10を通って壁表側11へ臨む状態に壁裏側12へ設置
し、壁表側11から前記継手組立体2へ取り付けた化粧
蓋5により前記壁孔10を塞ぐ構造の水栓取付部におい
て、前記壁孔10と前記スリーブ部20との間に、当該
壁孔10の内周面と前記雄ネジスリーブ部20の外周面
へ密接する状態に、弾性止水材7を圧縮挿入したことを
特徴としている。
【0007】請求項2の発明は、請求項1に記載したよ
うな基本構造の水栓取付部において、前記壁表側11の
面と前記化粧蓋5との間に吸水膨張性止水材7aを介入
させたことを特徴としている。
【0008】請求項1の発明において、前記壁孔10と
前記スリーブ部20との間に前記弾性止水材7を厚さ方
向に圧縮した状態で挿入させるには、例えば、前記弾性
止水材7を前記化粧蓋5により壁裏側12方向へ押圧す
る。すると、この押圧力によって弾性止水材7は外周方
向及び内周方向へ押し広げられる。この場合には、前記
化粧蓋5と弾性止水材7との間に低摩擦部材からなる押
圧板8を介在させるのが好ましい。そして、弾性止水材
7が押圧板8を介して押圧されたときに内外周方向に広
がり易くするため、当該弾性止水材7の被圧迫面には断
面ほぼV字状ないしU字状の溝70をリング状に形成
し、前記押圧板8には前記溝70に対応するリング状の
凸条80を形成するのが好ましい。前記押圧板8と弾性
止水材7とは接着されていても差し支えない。また、前
記弾性止水材7は、壁孔10の内周面に密接する部分と
前記スリーブ部20の外周面に密接する部分とが、別体
になっているものでも良い。
【0009】請求項2の発明では、前記吸水膨張性止水
材7aはその周方向への膨張が規制されているのが好ま
しい。その周方向への膨張が規制された状態にするに
は、例えば、前記吸水膨張性止水材7aの裏面に、前記
壁孔10の内周とスリーブ部20の外周との間に嵌まり
込む部分を形成するとともに、化粧蓋5の裏側に溝54
をリング状に形成し、このリング状の溝54へ前記吸水
膨張性止水材7aの一部を嵌め込む。また、請求項2の
発明では、前記のような構成に加えて、前記壁孔10の
内周面と前記雄ネジスリーブ部20との間に独立気泡を
有する発泡体9を詰めておき、この発泡体9へ前記止水
材7aが接触するように構成するのが好ましい。
【0010】
【作用】請求項1の発明によれば、壁孔10と前記スリ
ーブ部20との間に、当該壁孔10の内周面と前記スリ
ーブ部20の外周面へ密接する状態に弾性止水材7が圧
縮挿入されているから、例えば壁表側11がタイル13
で形成されていたりあるいは化粧凹凸が形成されていて
も、壁表側11の湿気や水分は壁裏側12には入らな
い。
【0011】請求項2の発明によれば、水栓取付部に湿
気があったり水分があると、壁表側11の面と前記化粧
蓋5との間に介入されている吸水膨張性止水材7aが膨
張する。その膨張代が、壁表側11のタイル目地や凹部
に入り込んで密着するので、壁表側11から裏側12へ
の侵水を防止することができる。
【0012】
【実施例】図1〜図11を参照しながら、この発明によ
る防水構造の好ましい実施例を説明する。 実施例−1 図1はこの発明による防水構造の1実施例を示す部分分
解断面図、図2は図1の分解部分を結合完成させた断面
図である。
【0013】壁裏側12に設置された継手組立体2は、
ボックス3と、その内部に収納されたエルボからなる水
栓継手4とによって構成されている。ボックス3の前面
にはボス状雌ネジからなる開口部30が形成されてお
り、この開口部30には、前面側から雄ネジリング32
がネジ込まれ、この雄ネジリング32に内接して前記開
口部30から壁面側11へ突出するように、水栓継手4
の水栓接続部40が臨ませてある。水栓継手4の水栓接
続部40は、その基端側に形成された鍔44が前記雄ネ
ジリング32の裏面に突き当たり、テーパ部42が雄ネ
ジリング32の内周面に当接している。これにより、水
栓接続部40開口部30から一定以上突出しないように
規制されている。
【0014】ボックス3の下部には下部開口部33が形
成され、この下部開口部33には内側から外側に水栓継
手4の送液管接続部43が臨ませてある。送液管接続部
43には前記下部開口部33を通るように送液管6が接
続され、この送液管6は、下部開口部33へスリーブ状
ソケット61を介して固定された波付保護管60でカバ
ーされている。
【0015】この実施例において、水栓継手4の水栓接
続部40は、継手組立体2の雄ネジ状のスリーブ部20
を兼ねており、このスリーブ部20と前記壁1の孔10
との空間には、例えば低硬度ゴムその他の軟らかい弾性
を有するリング状の弾性止水材7が挿入されている。前
記スリーブ部20には、壁表側11から壁1の孔10を
塞ぐ化粧蓋5をネジ付け、図2のように、前記化粧蓋5
により、低摩擦材料からなるリング状の押圧板8を介し
て前記弾性止水材7を前記ボックス3側に押し付けてい
る。
【0016】弾性止水材7は、このように前記雄ネジス
リーブ部20の長さ方向(止水材7の厚さ方向)に沿っ
て圧縮されることにより、内外周方向に押し広げられ、
壁孔10の内周面と前記雄ネジスリーブ部20の外周面
へ押し付けられた状態で密接して、この部分の隙間を完
全に密閉している。この実施例では、弾性止水材7が押
圧板8を介して圧迫されたとき、内外周方向へ広がり易
いように、弾性止水材7の表側の面には断面V字状ない
しU字状の溝70をリング状に形成し、前記押圧板8に
は前記溝70に入り込むリング状の凸条80を形成して
いる。この凸条80の断面形状は基部へ向かって広がる
三角形状であり、その基部の幅は溝70の開口部の幅よ
りも大きくしてある。
【0017】この実施例において、壁表側11は多数の
タイル13によって形成されており、前記スリーブ部2
0へネジ付けられた化粧蓋5の裏のOリング53が前記
タイル13の図示しない目地と交差していると、この部
分では完全な防水は不可能である。しかしながら、壁孔
10の内壁と、この壁孔10を通じて壁表側11に臨む
スリーブ部20との間は、前記弾性止水材7によって密
閉されているから、壁表側11から壁裏側12への侵水
を完全に防止することができる。また、前記化粧蓋5と
弾性止水材7との間には低摩擦性の押圧板8が介在して
いるので、スリーブ部20へ化粧蓋5をネジ付けるとき
に弾性止水材7が共回りしない。
【0018】実施例−2 図3はこの発明による防水構造の他の実施例を示す部分
分解断面図、図4は図2の分解部分を結合完成させた断
面図である。この実施例における弾性止水材7には、実
施例−1における弾性止水材7のようなリング状の溝7
0(図1)が形成されていない。また、押圧リング8の
凸条80は断面台形状になっている。弾性止水材7に図
1のような溝70が形成されていなくても、図4のよう
に、化粧蓋5により押圧リング8を介してスリーブ部2
0の長さ方向に沿って押圧されると、当該弾性止水材7
は強制的に内外周方向へ拡大し、壁孔10の内周面とス
リーブ部20の外周面へ強く密着し、当該部分からの侵
水を防止する。実施例−2の防水構造の他の構成や作用
・効果は、実施例−1の防水構造とほぼ同じであるか
ら、それらの説明は省略する。
【0019】実施例−3 図5はこの発明による防水構造のさらに他の実施例を示
す要部の断面図、図6は図5の防水構造の要部の部分拡
大半裁断面図、図7(a)は図5の防水構造の部分平断
面図、図7(b)は図7(a)の状態から吸水膨張性止
水材が吸水した状態の部分平断面図である。
【0020】この実施例の防水構造によれば、壁表側1
1のタイル13の表面と化粧蓋5との間に、吸水によっ
て膨張する性質を有するリング状の吸水膨張性止水材7
aを圧縮介入させている。前記吸水膨張性止水材7a
は、例えば以下説明する要領によって、内周方向及び外
周方向への膨張が規制されている。この実施例では、図
6で拡大して例示したように、化粧蓋5の裏面へ止水材
7aの一部が嵌まるリング状の溝54を形成するととも
に、リング状の溝54の内周側にはボス部55を形成
し、前記止水材7aの一面外周部には、壁表側11にお
いて壁孔10の縁が案内されるリング状の切り欠き71
を形成している。すなわち、前記吸水膨張性止水材7a
の一部を、その孔72が前記ボス部55へ内接するよう
に前記化粧蓋5の溝54に嵌め込み、壁孔10の表面側
の周縁を前記切り欠き71へ案内した状態で当該止水材
7aを設置することにより、当該止水材7aは、吸水し
ても内周方向及び外周方向にはほとんど膨張しないよう
に規制される。
【0021】この実施例の防水構造によれば、吸水膨張
性止水材7aは、前述のように内外周方向への膨張が規
制されているので、その吸水による膨張代は肉厚を増大
する方向へより大きく集中する。例えば図7(a)のよ
うに、水栓接続部分が乾燥している状態では、前記止水
材7aと壁表側11のタイル13の目地14には隙間1
5が形成される。他方水栓取付部に湿気や水分がある
と、止水材7aがその湿気や水分を吸収して膨張し、図
7(b)のように、当該止水材7aの膨張部分が前記目
地14の表面側の間隙15内に充満して当該間隙15を
密閉するとともに、止水材7aの内周部分が周方向に膨
張することにより、切り欠き71部分が孔10の内周へ
密着する。したがって、壁表側11から壁裏側12への
侵水が阻止される。
【0022】吸水膨張性止水材7aの材質は、例えばク
ロロプレン系の水膨張性ゴムのように、膨張性の良い
(吸水したとき短時間で膨張する)ものが好ましく、ま
た、壁表側11や化粧蓋5の裏面との密着性を向上させ
るため、硬度50以下のものが好ましい。また、止水材
7aの材質が膨張率2〜3倍である場合、化粧蓋5と壁
表側11との間に挟まれる部分の肉厚tが1〜2mm程度
であって、壁孔10の内壁面と切り欠き部71の周面と
の間隙が平均1〜2mm程度であるのが好ましい。この実
施例の防水構造の他の構成、及び作用・効果は実施例−
1の防水構造と同様であるのでそれらの説明は省略す
る。
【0023】実施例−4 図8にはこの発明による防水構造のさらに他の実施例が
示されている。この実施例の防水構造は、前記実施例−
3の防水構造において、化粧蓋5の前記リング状の溝5
4の内底面と吸水膨張性止水材7aとの間に、低摩擦部
材からなるリング状の低摩擦性プレ−ト81を介在させ
たものである。この低摩擦性プレート81が設置されて
いることにより、前記化粧蓋5をスリーブ部20へネジ
付けるとき、前記止水材7aが共回りせず、当該止水材
7aがより好ましい状態で装着される。
【0024】実施例−5 図9及び図10には、この発明による防水構造のさらに
他の実施例が示されている。この実施例では、壁孔10
とスリーブ部20との空間には、壁孔10の壁表側11
に達する状態にポリエチレン発泡体その他の独立気泡を
有する発泡体9を充填し、この発泡体9の表面側及び壁
表側11と、スリーブ部20へネジ付けた化粧蓋5との
間に、吸水膨張性止水材7aを圧縮介入させている。そ
の他の部分は、実施例−3とほぼ同様に構成されてい
る。
【0025】前記発泡体9を壁孔10とスリーブ部20
との間に充填するには、例えば図10で示すように、筒
状の発泡体9を壁孔10とスリーブ部20との間に押し
込み、この発砲体9を壁表側11の面に合わせて点線9
0の部分から図示しないカッタで切断する。
【0026】この実施例の防水構造によれば、水栓取付
部に湿気や水分があると、これを吸水膨張性止水材7a
が吸収し、当該止水材7aの壁表側11と化粧蓋5の裏
面との間で挟まれている部分が厚みを増す方向に膨張
し、図7(b)で示したようにタイル13の目地14に
めり込んでこれを密閉する。したがって、目地14の部
分から壁1の裏側へ湿気ないし水分が入るのを阻止す
る。また、止水材7aのその他の部分(内周寄り部分)
が厚み方向に膨張することによって、発泡体9を圧迫
し、この発泡体9が内外周方向に押し広げられて孔10
の内周とスリーブ部20の外周へ密着するので、水栓取
付部の防水性をさらに高める。
【0027】この実施例5の防水構造においても、例え
ば図8で説明した実施例−4の防水構造と同様に、吸水
膨張性止水材7aと化粧蓋5の裏面との間に、リング状
の低摩擦性プレート81を介在させることができる。
【0028】実施例−6 図11には、この発明による防水構造のさらに他の実施
例が示されている。この実施例では、ボックス3の前面
に形成されているスリーブ状の開口部30が継手組立体
2のスリーブ部20を兼ねており、このスリーブ部20
は、壁孔10に通された状態で壁裏側12から壁表側1
1へ臨ませてある。水栓継手4は、その水栓接続部40
の鍔41が前記開口部30の先端へ当接されていること
によって、当該水栓接続部40が前面の開口部30へ安
定して臨む状態になっている。
【0029】壁1の表側11から前記スリーブ部20へ
ほぼナット形状の化粧蓋5をネジ付け、スリーブ部20
の基端側周囲の壁面当接部31と前記化粧蓋5とで前記
壁1を挟み付ける要領で、水栓継手4を含む継手組立体
2が壁裏側12へ取り付けられている。前記スリーブ部
20と壁1の孔10の内周面との空間には、低硬度ゴム
その他の軟らかい弾性を有する弾性止水材7が充填され
ており、この弾性止水材7は、前記化粧蓋5により押圧
リング8を介して前記ボックス3側に押し付けられてい
る。
【0030】前記弾性止水材7は、前記スリーブ部20
の長さ方向に沿って押圧されているので、内外周方向に
押し広げられ、壁孔10の内周面と前記スリーブ部20
の外周面へ押し付けられた状態で密接しており、その部
分の隙間を完全に密閉している。このように、壁孔10
の内壁とスリーブ部20との間は、前記弾性止水材7に
よって密閉されているから、壁表側11がタイル13に
よって形成されていたり、あるいは壁表側11に化粧凹
凸が形成されていても、壁表側11から壁裏側12への
侵水を完全に防止することができる。この実施例による
防水構造の他の構成や作用・効果は、実施例−1の防水
構造とほぼ同様であるので、これらの説明は省略する。
【0031】その他の実施例 前記実施例−6の防水構造では、ボックス3の前面に形
成されているスリーブ状の開口部30が継手組立体2の
スリーブ部20を兼ねているが、このような継手組立体
2の構造は、他の実施例の防水構造にも適用することが
できる。実施例−1の防水構造においては、弾性止水材
7が一つであるが、例えば図12で示すように、壁孔1
0の内周面に密接する弾性止水材7と、スリーブ部20
の外周面に密接する弾性止水材7とは別体であっても差
し支えない。実施例−5の防水構造においては、発泡体
9と壁孔10との界面をコーキング処理することによ
り、当該部分の防水性を高めることができる。また、こ
のようなコーキング処理を施すことにより、前記吸水膨
張性止水材7aを省略することもできる。また、例えば
図13で示すように、雄ネジリング32へ凸条35を形
成しておき、化粧蓋5をスリーブ部20へネジ付けたと
きに弾性止水材7が圧縮され、その力と前記凸条35と
により、弾性止水材7を積極的に内外周方向へ押し広げ
るように構成しても良い。この際、弾性止水材7には、
前記凸条35が入り込む溝(図示しない)をリング状に
形成することができる。
【0032】その他の技術的思想 前述の各実施例の説明から明らかなように、この発明に
よる水栓取付部の防水構造は、各請求項に記載された発
明のほかに以下のような技術的思想を含むものである。
その第1は、請求項1の発明において、化粧蓋5と弾性
止水材7との間に低摩擦部材からなるリング状の押圧板
8を介在させることである。このように押圧板8を介在
させることにより、弾性止水材7を圧迫して内外周方向
に押し広げるとき、当該弾性止水材7の化粧蓋5との共
回りを防止し、その止水材7をより好ましい状態に圧迫
することができる。その第2は、請求項1の発明におい
て、化粧蓋5と弾性止水材7との間リング状の押圧板8
を設け、この押圧板8に前記弾性止水材7の面に当接す
る凸条80を設けるか、あるいは、弾性止水材7の裏側
に当該弾性止水材7の面に当接する凸条35を有する部
材を設けることである。このように構成することによっ
て、前記弾性止水材7を内外周方向へ円滑に拡大させる
ことができる。
【0033】その第3は、請求項1の発明において、化
粧蓋5と弾性止水材7との間に低摩擦部材からなるリン
グ状の押圧板8を介在させ、弾性止水材7の前記押圧板
8と接する面には断面V字状ないしU字状の溝70をリ
ング状に形成し、前記押圧板8には前記溝70へ入り込
む凸条80を形成することである。あるいは、弾性止水
材7の裏側に当該弾性止水材7の面に当接する凸条35
を有する部材を設け、弾性止水材7の前記凸条35と接
する面には、当該凸条35が入り込む断面V字状ないし
U字状の溝70をリング状に形成することである。この
ように構成することにより、弾性止水材7の化粧板5と
の共回りを防止できるとともに、その弾性止水材7を内
外周方向へより円滑に拡大させることができる。
【0034】その第4は、請求項2の発明において、化
粧蓋5の裏側に前記吸水膨張性止水材7aの一部が嵌ま
り込む溝54をリング状に形成することである。この溝
54を形成して、前記止水材7aの厚みの一部をこの溝
54へ嵌め込むことにより、吸水膨張性止水材7aの内
外周方向への膨張を規制するとともに、その厚み方向へ
の膨張をより大きくすることができる。
【0035】その5は、請求項2の発明において、壁孔
10と前記スリーブ部20との間に、前記吸水膨張性止
水材7aが接触する状態に独立気泡を有する発泡材9を
充填することである。このように構成することによっ
て、壁孔10の部分の防水性をより向上させることがで
きる。この場合には、壁10と前記発砲材9との界面を
コーキング処理して、当該部分の防水性をさらに向上さ
せることができる。
【0036】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、壁孔10と前
記スリーブ部20との間に、当該壁孔10の内周面と前
記スリーブ部20の外周面へ密接する状態に弾性止水材
7が圧縮状態で挿入されているから、例えば壁表側11
がタイル13で形成されていたり、あるいは化粧凹凸が
形成されていても、壁表側11から裏側12への侵水を
防止することができる。
【0037】請求項2の発明によれば、水栓取付部に湿
気があったり水分があると、壁表側11の面と前記化粧
蓋5との間に介入されている吸水膨張性止水材7aが吸
水して膨張する。その膨張代が、壁表側11のタイル目
地や凹部に入り込んで密着するので、壁表側11から裏
側12への侵水を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による防水構造の一実施例を示す部分
分解断面図である。
【図2】図1の状態から化粧蓋をスリーブ部へネジ付け
た状態を示す部分断面図である。
【図3】この発明による防水構造の他の実施例を示す部
分分解断面図である。
【図4】図3の状態から化粧蓋をスリーブ部へネジ付け
た状態を示す部分断面図である。
【図5】この発明による防水構造のさらに他の実施例を
示す部分断面図である。
【図6】図5の防水構造における要部の部分拡大半裁断
面図である。
【図7】図5の防水構造の作用を説明するための図で、
図7(a)は止水材が吸水膨張する前の状態を示す水栓
取付部の部分平断面図、図7(b)は止水材が吸水膨張
した状態を示す水栓取付部の部分平断面図である。
【図8】この発明による防水構造のさらに他の実施例を
示す部分断面図である。
【図9】この発明による防水構造のさらに他の実施例を
示す部分断面図である。
【図10】図9の実施例において発泡材を壁孔に詰める
要領を示す部分断面図である。
【図11】この発明による防水構造のさらに他の実施例
を示す部分断面図である。
【図12】この発明による防水構造のさらに他の実施例
を示す部分断面図である。
【図13】この発明による防水構造のさらに他の実施例
を示す部分断面図である。
【図14】従来の防水構造を示す部分断面図である。
【符号の説明】
1 壁 10 壁孔 11 壁表側 12 壁裏側 13 タイル 14 目地 15 隙間 2 継手組立体 20 スリーブ部 3 ボックス 30 開口部 31 壁面当接部 32 雄ネジリング 33 下部開口部 35 凸条 4 水栓継手 40 水栓接続部 41 鍔 42 テーパ部 43 送液管接続部 44 鍔 5 化粧蓋 50 Oリング 51 ナット 52 化粧カバー 53 Oリング 54 リング状の溝 55 ボス部 6 送液管 6a 水栓 60 保護管 61 ソケット 7 弾性止水材 7a 吸水膨張性止水材 70 溝 71 切り欠き 72 孔 8 押圧板 80 凸条 81 低摩擦性プレート 9 発泡体 90 点線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久保田 哲治 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボックス3とこのボックス3に収納され
    た水栓継手4とから構成され、前記ボックス3に形成さ
    れている開口部30に前記水栓継手4の水栓接続部40
    を配した継手組立体2を、前記水栓接続部40又は前記
    開口部30を兼ねるスリーブ部20が壁1に形成されて
    いる壁孔10を通って壁表側11へ臨む状態に壁裏側1
    2へ設置し、壁表側11から前記継手組立体2へ取り付
    けた化粧蓋5により前記壁孔10を塞ぐ構造の水栓取付
    部において、 前記壁孔10と前記スリーブ部20との間には、前記壁
    孔10の内周面と前記スリーブ部20の外周面へ密接す
    る状態に、弾性止水材7が圧縮状態で挿入されているこ
    とを特徴とする、壁面水栓取付部の防水構造。
  2. 【請求項2】 ボックス3とこのボックス3に収納され
    た水栓継手4とから構成され、前記ボックス3に形成さ
    れている開口部30に前記水栓継手4の水栓接続部40
    を配して継手組立体2を、前記水栓接続部40又は前記
    開口部30を兼ねるスリーブ部20が壁1に形成されて
    いる壁孔10を通って壁表側11へ臨む状態に壁裏側1
    2へ設置し、壁表側11から前記継手組立体2へ取り付
    けた化粧蓋5により前記壁孔10を塞ぐ構造の水栓取付
    部において、 前記壁表側11の面と前記化粧蓋5との間に吸水膨張性
    止水材7aを介在させたことを特徴とする、 壁面水栓取付部の防水構造。
JP7081124A 1995-04-06 1995-04-06 壁面水栓取付部の防水構造 Pending JPH08277553A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016044683A (ja) * 2014-08-19 2016-04-04 古河電気工業株式会社 壁部貫通部材、壁部貫通部材の固定構造およびその固定方法
CN115051300A (zh) * 2022-07-18 2022-09-13 中船黄埔文冲船舶有限公司 一种电缆穿舱密封结构

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