JPH0827754B2 - コンピュータシステムにおけるファイル管理方法及びファイル管理システム - Google Patents

コンピュータシステムにおけるファイル管理方法及びファイル管理システム

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JPH0827754B2
JPH0827754B2 JP5092706A JP9270693A JPH0827754B2 JP H0827754 B2 JPH0827754 B2 JP H0827754B2 JP 5092706 A JP5092706 A JP 5092706A JP 9270693 A JP9270693 A JP 9270693A JP H0827754 B2 JPH0827754 B2 JP H0827754B2
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    • G06F11/00Error detection; Error correction; Monitoring
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    • G06F11/14Error detection or correction of the data by redundancy in operation
    • G06F11/1402Saving, restoring, recovering or retrying
    • G06F11/1446Point-in-time backing up or restoration of persistent data
    • G06F11/1448Management of the data involved in backup or backup restore
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    • G06F11/1402Saving, restoring, recovering or retrying
    • G06F11/1446Point-in-time backing up or restoration of persistent data
    • G06F11/1458Management of the backup or restore process
    • G06F11/1466Management of the backup or restore process to make the backup process non-disruptive
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    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F2201/00Indexing scheme relating to error detection, to error correction, and to monitoring
    • G06F2201/82Solving problems relating to consistency

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、広くはコンピュータ・
システムに関し、より詳しくは、プライマリ・リポジト
リの中に収容されているファイルへのアクセスを管理
し、また、そこに収容されているファイルをバックアッ
プ・リポジトリの中へバックアップするための、コンピ
ュータ・システムに関する。
【0002】
【従来の技術】多くのコンピュータ・システムには、フ
ァイル管理プログラム(ファイル・マネージャ)とバッ
クアップ用プログラム(バックアップ・ユーティリテ
ィ)とが装備されている。これらのうち、ファイル・マ
ネージャは、プライマリ・リポジトリの中のファイル
(ないしはその他のデータ)の格納を制御すると共に、
アプリケーション・プログラムが発する、そこに格納し
てあるファイルへのアクセスを求めるアクセス要求を管
理している。また、共用ファイル・システムにおいて、
複数のアプリケーション・プログラムが、同一のファイ
ルへアクセスできるようにしているのも、このファイル
・マネージャである。プライマリ・リポジトリは、例え
ば、直接アクセス記憶装置(DASD)のディスクが何
枚も集合した、ディスク集合体の形で構成されており、
この場合、1つのファイルのデータは、それら複数枚の
DASDディスクのうちの1枚のディスクに収容される
こともあれば、2枚以上のディスクに亙って収容される
こともある。一方、バックアップ・ユーティリティは、
プライマリ・リポジトリからバックアップ・リポジトリ
へ、ファイルをバックアップする(即ち、コピーする)
作業を担当しており、これによって、ファイルが論理損
傷ないし物理損傷してもそのデータが失われないよう
に、データを保護している。バックアップ・リポジトリ
は、例えば磁気テープの形で構成されている。
【0003】バックアップ作業を実行する際には、バッ
クアップ・リポジトリへデータをコピーするのに、かな
り長い時間がかかることがしばしばあり、その時間は数
分から場合によっては数時間にも及び、実際にどれ程の
時間がかかるかは、コピーする必要のあるデータの量
と、記憶装置の動作速度とによって決まる。従来公知の
ファイル・マネージャには、バックアップ期間中は、バ
ックアップの対象となるファイルを全てロック状態にし
て、アプリケーション・プログラムがそれらファイルを
更新できないようにするものがあった。ここで、バック
アップするファイルを全てロック状態にするのは、それ
らファイルの「一貫性」を確保するためであり、換言す
れば、それら一群のファイルの、バックアップの開始時
刻における「その瞬間の状態を写し取って」コピーする
ためである。バックアップ作業が完了したならば、その
ロック状態は解除される。この方式では確かに一貫性を
確保することができるが、バックアップ作業中にそのバ
ックアップの対象とされているファイルへの書込みアク
セスが必要になったアプリケーション・プログラムは、
その実行に遅れを生じることになる。従来公知のファイ
ル・マネージャの更に別のものに、バックアップ作業中
であっても、アプリケーション・プログラムが、バック
アップの対象とされているファイルに更新を施せるよう
にしたものがある。この方式では、アプリケーション・
プログラムの実行に遅れを生じることはないかわりに、
バックアップしたコピーに一貫性が維持されていないお
それがある。
【0004】更に別の従来公知のファイル・マネージャ
に「ユニックス・プラン9(Unix Plan 9)」というもの
があり、このファイル・マネージャは、次のように動作
することによって、ファイルのディレクトリをバックア
ップするようにしている。即ち、全てのファイルをディ
スクに格納したならば、先ず最初に、それらファイルを
第1ディレクトリによって参照するようにしておく。そ
して、毎日決まった時刻(例えば午後5時)に、全ての
ディレクトリ(ファイルそれ自体ではなく、ディレクト
リであることに注意されたい)をバックアップするよう
にしており、このディレクトリのバックアップは、第1
ディレクトリが指し示しているファイルと同じファイル
を指し示す第2ディレクトリを定義することによって行
なう。これがバックアップ作業の範囲である。
【0005】この「ユニックス・プラン9」は更に、次
のようにして各々のファイルのヒストリカル・コピーを
保持するようにしている。即ち、第1ディレクトリの中
に含められているある1つのファイルに対して更新を施
すことを求める、更新要求が発せられたならば、その都
度、そのファイルをオープンして、要求された更新を施
す前の状態にあるそのファイルをコピーし(即ち、その
ファイルのシャドウ・コピーを作成し)、そうして作成
したコピーを、元のファイルのヒストリカル・コピーと
して使用する。これを行なうためにはある程度の時間が
必要であり、また、DASD記憶装置も必要である。第
1ディレクトリは、オリジナルのファイル(コピー元の
ファイル)の方を指し示し続けるようにし、一方、第2
ディレクトリは、「ヒストリカル・コピー」であるその
シャドウ・コピー(即ち、シャドウ・ファイル)の方を
指し示すようにしておく。続いて、第1ディレクトリに
対応している方のファイル(即ち、オリジナルのファイ
ル)に対して更新を施した上、その更新を施したファイ
ルをクローズする。アプリケーション・プログラムは、
この更新処理の実行中には(この更新処理の実行時間は
短く、なぜならば、この更新処理は磁気テープに対して
行なわれるのではなく、同じディスクの上の他のロケー
ションに対して行なわれるからである)、第2ディレク
トリを介して、そのファイルのヒストリカル・コピー
(即ち、シャドウ・コピー)の方にアクセスすることが
できる。
【0006】更に別の従来公知のファイル・マネージャ
に、次のようなものがある。即ちそのファイル・マネー
ジャは、ファイルのバックアップが実行されている間で
あっても、アプリケーション・プログラムがそのファイ
ルに更新を施すことができ、しかもバックアップしたコ
ピーが、一貫性を有するバックアップ・コピーとなるよ
うにしたものである。このファイル・マネージャの動作
は次のとおりである。先ずこのファイル・マネージャ
は、バックアップ作業の開始と同時に、磁気テープへバ
ックアップしようとしている全てのファイルの、各々の
コピーを作成する。そして、それらファイルのバックア
ップ作業の実行中に、それらファイルのうちのいずれか
に対して更新を施そうとするアプリケーション・プログ
ラムは、そのファイルのコピーの方に更新を施す。バッ
クアップ作業が完了したならば、ファイル・マネージャ
は、プライマリ・ファイル・リポジトリのディレクトリ
をスキャンして、バックアップ作業を完了したばかりの
ファイルのうちに、バックアップ作業中にそのコピーに
対して更新が施されたファイルがあるか否かを判定す
る。もし該当するファイルがあったならば、ファイル・
マネージャは、更新が施されたファイル(即ち、そのフ
ァイルの、更新が施されたコピー)を、磁気テープへ再
度バックアップする。この作業は、所定の有限回数まで
反復されるか、或いは、スキャンの結果、新たに更新が
施されたファイルが存在していないことが判明するまで
反復される。この方式は非効率的である。なぜならば、
この方式では常に、あるファイルのコピーをバックアッ
プする際には、そのファイル全体のコピーをバックアッ
プせねばならず、また、バックアップ作業中に何度もフ
ァイルの更新が行なわれた場合には、プライマリ・ファ
イル・リポジトリの読取り動作を何度も反復して実行す
る必要がある上に、バックアップ・リポジトリへファイ
ルをバックアップする動作も繰り返して実行せねばなら
ないからである。
【0007】従来公知のオペレーティング・システムの
1つに、「IBM・VM/SP・6(IBM VM/SP 6)」と
いうオペレーティング・システムがある。このオペレー
ティング・システムと、このオペレーティング・システ
ムに装備されているファイル・マネージャとは、DAS
Dの中に格納されている各ファイルに包含されている、
複数のデータ・オブジェクトの、一貫性を有するビュー
を提供することができ、また、あるアプリケーション・
プログラムが、あるファイルからの読取りを実行してい
るときに、それと同時にその他のアプリケーション・プ
ログラムが、そのファイルに包含されているデータ・オ
ブジェクトに更新を施し得るようにしており、それら
を、以下のように動作することによって可能にしてい
る。即ち、そのファイル・マネージャは、あるファイル
を読取りのためにオープンしたならば、そのファイルか
ら、そのファイルに包含されている全てのデータ・オブ
ジェクトへの、全てのポインタについて、そのポインタ
のコピーを作成するようにしている。それらポインタの
コピーが作成されたならば、そのファイルからの読取り
を行なおうとしているアプリケーション・プログラム
は、そのファイルの中のデータ・オブジェクトの読取り
に取り掛かることができる。この読取りの実行中に、ま
た別のアプリケーション・プログラムが、それらデータ
・オブジェクトのうちのいずれかに対して更新を施すこ
とを求める更新要求を発したならば、ファイル・マネー
ジャは、更新を施すよう要求されたデータ・オブジェク
トをRAMの中へコピーする。続いて、更新要求を発し
たアプリケーション・プログラムは、RAMの中のその
コピーに対して更新を施した上で、その更新をコミット
してもらうことを求めるコミットメント要求を発する。
ファイル・マネージャは、このコミットメント要求に応
えて、その更新が施されたコピー(データ・オブジェク
トのコピー)を、DASD上の新たなロケーションへ書
き込んだ上で、そのDASD上の然るべき一群のポイン
タに変更を施して、それらポインタがその新ロケーショ
ンを指し示すようにする。この方式は、一貫性を維持し
つつ読取りを行なわせることができ、しかも、読取りを
行なっているアプリケーション・プログラム以外の他の
アプリケーション・プログラムが更新を施せるようにし
ていることにおいて、効果的であるといえる。しかしな
がら、読取りのためにオープンしたファイルの中の各デ
ータ・オブジェクトを指し示す各ポインタをコピーする
という作業が必要であり、しかも、1つのファイルの中
のデータ・オブジェクトの個数、従って、夫々のデータ
・オブジェクトに対応したポインタの個数は、数千個も
の多数に及ぶことがある。更に、この方式には、ファイ
ル・レベルでの一貫性しか提供できないという限界があ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来例は上記したよう
にそれぞれ問題点があり、したがって本発明の目的は、
以上の問題点を解消して、ファイルのバックアップ作業
の実行中にも、アプリケーション・プログラムがそのフ
ァイルに更新すなわち変更を施すことができ、しかも
尚、一貫性を有するバックアップ・コピーが得られ、更
には、そのバックアップ作業に付随するオーバーヘッド
と、メモリー(RAM)に必要とされる記憶容量並びに
プライマリ・リポジトリに必要とされる記憶容量を大幅
に低減することのできる、ファイル管理方法を提供する
ことである。
【0009】本発明の更なる目的は、その種のファイル
の管理及びバックアップのためのシステムであって、一
群のファイルを一括してバックアップしているときに、
それらファイルのうちの1つのファイルだけが更新すな
わち変更を施された場合や、1つのファイルの全体をバ
ックアップしているときに、そのファイルに包含されて
いるデータ・オブジェクトのうちの1つのデータ・オブ
ジェクトだけが更新を施された場合に、それに伴って必
要となるオーバーヘッドとメモリーの負担とを可及的に
軽減することのできる、ファイルの管理のためのコンピ
ュータ・システムを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、ファイルの管
理及びバックアップのための方法及びシステムに関する
ものであり、このシステムは、プライマリ・リポジトリ
の中のデータ・オブジェクト(例えば、データのブロッ
ク、ページ、ないしはレコード等)の格納と、それらデ
ータ・オブジェクトへのアクセスとを管理すると共に、
それらデータ・オブジェクトを、然るべき折々に、バッ
クアップ・リポジトリへバックアップするシステムであ
る。一般に、1つ1つがデータ・オブジェクトである多
数のレコードを幾つかのグループに編成して、その各グ
ループをファイルとすることができる。また、複数のフ
ァイルが存在するときには、それらファイルを幾つかの
グループに編成して、その各グループをディレクトリと
することができ、更に、複数のディレクトリが存在する
ときには、それらディレクトリを幾つかのグループに編
成して、その各グループをファイル空間とすることがで
きる。そして、これらを行なうことによって、1つの階
層構造を形成することができる。本発明が関係している
システムでは、そのシステムに包含されているバックア
ップ・ユーティリティが、所定の周期で、或いは、ユー
ザからの要求に応じて、ファイル・マネージャへ向けて
バックアップ要求を発する。このバックアップ・ユーテ
ィリティは更に、上記の階層構造の全体なり一部なりを
バックアップ範囲として指定することができるものとし
てある。例えば、1つないし複数のファイルをそのファ
イル名によって特定し、特定したファイルに包含されて
いる全てのデータ・オブジェクトをバックアップ範囲と
して指定することができる。また、1つないし複数のデ
ィレクトリをそのディレクトリ名によって特定し、特定
したディレクトリに包含されている全てのファイル及び
データ・オブジェクトをバックアップ範囲として指定し
たり、更には、1つないし複数のファイル空間をファイ
ル空間名によって特定し、特定したファイル空間に包含
されている全てのディレクトリと、それらディレクトリ
に包含されている全てのファイル及びデータ・オブジェ
クトとを、バックアップ範囲として指定することも可能
である。
【0011】ファイル・マネージャは、このバックアッ
プ要求に応答して、且つ、指定されたバックアップ範囲
に応じて、「進行中バックアップ作業一覧テーブル」の
中に1つのエントリを作成し、そのエントリは、指定さ
れたバックアップ範囲に対応したファイル空間、ディレ
クトリ、ファイル、及び/または、データ・オブジェク
トが、現在進行中の一貫性バックアップ作業の対象とな
っていることを表示する。続いて、バックアップ・ユー
ティリティが、バックアップ範囲に包含されているデー
タを実際にバックアップ・リポジトリへコピーする作業
を開始する。バックアップ・ユーティリティは、このコ
ピー作業を実行するときには、プライマリ・リポジトリ
の中のデータにアクセスするためにファイル・マネージ
ャの助けを借りつつ、その作業を実行する。進行中バッ
クアップ作業一覧テーブルの中に、バックアップ作業の
ためのエントリが設定された後に(しかも、そのバック
アップ作業が完了する前に)、そのエントリが表示して
いるバックアップ範囲の中に包含されているファイル空
間、ディレクトリ、ファイル、ないしデータ・オブジェ
クトに対して更新を施すことを求める更新要求が発せら
れたときには、ファイル・マネージャが、先ず、その更
新要求の対象であるファイル空間、ディレクトリ、ファ
イル、ないしデータ・オブジェクトのコピー(即ち、シ
ャドウ・コピー)を作成する。続いてファイル・マネー
ジャは、オリジナルの方の(コピー元の)ファイル空
間、ディレクトリ、ファイル、ないしデータ・オブジェ
クトに対してはその更新要求にかかる更新を施し、一
方、シャドウ・コピーの方を、バックアップ作業に使用
する。以上によって、バックアップ・コピーが一貫性を
有するコピーとなっており、更にそれと共に、バックア
ップ作業中であっても、アプリケーション・プログラム
が、そのバックアップ範囲に包含されているファイル空
間、ディレクトリ、ファイル、及び/またはデータ・オ
ブジェクトの、最新に更新されたバージョンに、アクセ
スし得るようになっている。加えて、作成せねばならな
いコピーの量が可及的に低減されており(即ち、更新を
施そうとするものだけをコピーすれば良い)、また、必
要とされるオーバーヘッドも非常に僅かであって、単に
ファイル・マネージャが、進行中バックアップ作業一覧
テーブルの中にエントリを作成し、その後に更新要求が
発せられたときにそのテーブルの読取りを行ない、必要
に応じてシャドウ・コピーを作成するというだけのオー
バーヘッドで済んでいる。
【0012】本発明には更に、最適化処理を組み入れる
こともできる。この最適化処理は、バックアップ作業中
に更新要求が発せられたときに、その更新要求にかかる
更新対象のディレクトリ、ファイル、ないしデータ・オ
ブジェクトが既にバックアップを完了していた場合に
は、そのディレクトリ、ファイル、ないしデータ・オブ
ジェクトについては、シャドウ・コピーを作成せずに済
ませるようにする処理である。
【0013】
【実施例】これより添付図面を参照しつつ更に詳細に説
明して行く。添付図面中、幾つかの図に亙って同一の引
用符号を使用している場合には、その引用符号は同一の
要素を指し示している。図1はコンピュータ・システム
を示しており、図中の引用符号10は、このコンピュー
タ・システムの全体を指し示している。このコンピュー
タ・システム10は、プロセッサ12、オペレーティン
グ・システム14、ユーザ・アプリケーション・プログ
ラム16a、16b、16c、プライマリ・リポジトリ
(即ち、作業リポジトリ)18、及びバックアップ・リ
ポジトリ20をを含んでおり、これらの構成要素はいず
れも、従来公知のものである。このコンピュータ・シス
テム10は更に、ファイル・マネージャ(即ち、ファイ
ル・サーバー)26と、バックアップ用アプリケーショ
ン(即ち、バックアップ・ユーティリティ)40とを含
んでおり、これら2つの構成要素は本発明に従って構成
されている。本発明は、プロセッサやオペレーティング
・システムに関しては、それらが特別な種類のものであ
ることを必要とせず、また、それらの種類によって影響
されることもない。また、本発明は、メインフレーム・
コンピュータ(仮想マシンであると非仮想マシンである
とを問わない)に利用することもできれば、ワークステ
ーションや、パーソナル・コンピュータに利用すること
もできる。具体的な例を挙げるならば、図示のコンピュ
ータ・システム10のうち、本発明それ自体に関係して
いない部分は、「ES/9000」型プロセッサと「V
M/ESA(登録商標)」というオペレーティング・シ
ステムとを備えた、IBM社の「システム/370」や
「システム/390」というコンピュータ・システムに
既に備えられているものである。「システム/370」
や「システム/390」というコンピュータ・システ
ム、ないしは「VM/ESA」というオペレーティング
・システムについての、背景的情報(ただし、本発明そ
れ自体に関係した情報は無論含まれていない)は、IB
M社が発行している文献である「VM/ESA General Infor
mation GC24-5550」、並びに、この文献中において引用
されている「VM/ESA」関係の諸々の刊行物に示さ
れている。
【0014】以上に例示したIBM社のコンピュータ・
システムによって、ここでは共用ファイル・システムが
構成されており、共用ファイル・システムであるため、
ユーザ・アプリケーション・プログラム16a、16
b、及び16cのいずれもが、任意のファイルに対して
読取り、及び/または、書込みを行なうことができる。
例えば、ファイルにはドキュメントやレコードを収容し
ておくことができ、ユーザ・アプリケーション・プログ
ラムは、それらドキュメントやレコードの、読取り、作
成、更新、ないしは消去を行なうことができる。尚、こ
れら4種類のアクセスのうち後の方の3つ、即ち、作
成、更新、及び消去という3種類のアクセスは、「書込
み」アクセスの呼ばれるものである。ファイルは、物理
的には、プライマリ・リポジトリ18の中に格納されて
いる。プライマリ・リポジトリ18は、具体的には、例
えば直接アクセス記憶装置(DASD)等(即ち、磁気
ディスク等)である。各ファイルは2つの部分から構成
されている。それら2つの部分のうちの一方は実データ
の部分であり、この実データの部分は、ユーザ記憶グル
ープ19の中に格納されている。また、他方はカタログ
情報の部分であり、このカタログ情報の部分は、カタロ
グ記憶グループ21の中に格納されている。カタログ情
報は、ディレクトリ(各ディレクトリにはファイル名が
収容されている)及びディレクトリ属性と、ユーザ記憶
グループの中のファイルを指し示すポインタと、ファイ
ル・アクセス権限と、ファイル特性と、各ファイルの最
新の更新の日付とを含んでいる。カタログ記憶グループ
21は、複数のミニディスク上に置かれており、それら
ミニディスクは、その各々が夫々1つの仮想DASDエ
クステントであると考えることができる。また、ユーザ
記憶グループ19も、複数のミニディスク上に置かれて
おり、それらミニディスクもまた、その各々が夫々1つ
の仮想DASDエクステントであると考えることができ
る。図示例に即していえば、ディレクトリ102’は、
カタログ記憶グループ21の中に格納されているカタロ
グ情報Diによって表示されている。そして、このカタ
ログ情報Diは、ファイル121及びファイル123を
参照している。それらファイルのうち、ファイル121
は、カタログ記憶グループ21に格納されているカタロ
グ情報Fiによって表示されており、一方、ファイル1
23は、カタログ記憶グループ21に格納されているカ
タログ情報Fiによって表示されている。更に、ファイ
ル121は、ユーザ記憶グループ19の中に格納されて
いるデータ・オブジェクト107、112、及び104
を包含しており、一方、ファイル123は、同じくユー
ザ記憶グループ19の中に格納されているデータ・オブ
ジェクト116及び109を包含している。
【0015】ファイル・マネージャ26は、(従来公知
のVM/ESAオペレーティング・システムの方式に従
って)複数のディレクトリ及び複数のファイルの「論理
階層構造」ビュー(論理ビュー)を生成し、この論理階
層構造ビューは、アプリケーション・プログラム16
a、16b、16cが参照するためのものである。この
論理階層構造において、その中の複数のディレクトリ
は、幾つかのグループに編成されており、それらグルー
プの各々が、夫々1つずつのファイル空間を構成してい
る。図中には、それらファイル空間のうちの1つをファ
イル空間30として示してある。各々のファイル空間
は、1人のユーザ(或いは、1つのユーザ・アプリケー
ション)に関係した、全てのディレクトリ、ファイル、
ないしデータ・オブジェクトを包含している。それら複
数のファイル空間は、更に幾つかのグループに編成され
ており、それらグループの各々が、夫々1つずつのユー
ザ記憶グループを構成している。図中には、それらユー
ザ記憶グループのうちの1つをユーザ記憶グループ50
として示してある。各々のユーザ記憶グループは、夫々
が、1つのユーザ・グループに関係した全てのファイル
空間を包含している。
【0016】アプリケーション・プログラム16a、1
6b、16cが、或いはそれらアプリケーション・プロ
グラムのユーザが、あるファイルに(更新すなわち変更
を施すための)アクセスをしようとするときには、その
アプリケーション・プログラムないしユーザは、該当す
るファイル空間と、ディレクトリと、ファイルとを選択
した上で、その更新内容を指定する。例えば、あるユー
ザが、あるデータ・オブジェクトに更新を施すべきこと
を指定した場合には、ファイル・マネージャ26が、そ
のデータ・オブジェクトをRAM22の中にコピーし
て、そのデータ・オブジェクトにアクセスできるように
する。そのデータ・オブジェクトに対する更新処理が完
了したならば、更新を要求したアプリケーション・プロ
グラムは、その更新をコミットしてもらうことを求め
る、コミットメント要求コマンドを発する。すると、フ
ァイル・マネージャ26が、このコミットメント要求コ
マンドに従って、更新が施されたファイルないしデータ
・オブジェクトを、RAM22からプライマリ・リポジ
トリ18へコピーする。バックアップ用アプリケーショ
ン(即ち、バックアップ・ユーティリティ)40は、周
期的に、或いはユーザ(即ち、バックアップ・ユーティ
リティ40のユーザ)からの要求に接したときに、ディ
レクトリ及びファイルに関するカタログ情報と、(バッ
クアップ範囲に含まれている)データ・オブジェクトと
を、プライマリ・リポジトリ18からバックアップ・リ
ポジトリ20へバックアップする(即ち、コピーする)
作業を起動し、且つ制御する。尚、バックアップ・ユー
ティリティ40は、バックアップ呼出しオプションを参
照して、そのバックアップ範囲を判定する。
【0017】以下に説明するのは、本発明に係るファイ
ル・マネージャ26及びバックアップ・ユーティリティ
40の基本的な機能であり、それら機能によって、プラ
イマリ・リポジトリ18からバックアップ・リポジトリ
20へファイルをバックアップする作業の実行中に、ア
プリケーション・プログラム16a、16b、ないし1
6cが、そのバックアップ作業中のファイルにアクセス
する(例えば、そのファイルからの読取りを行なった
り、そのファイルに更新すなわち変更を施したりする)
ことが可能になっている。先ず、バックアップ・ユーテ
ィリティ40を動作させているユーザか、或いはタイマ
ーかの、いずれかによってバックアップ作業が開始さ
れ、その際にバックアップ範囲が、例えば、ユーザ記憶
グループ50というように、或いは、ファイル空間3
0、またはディレクトリ54というように指定される。
バックアップ作業が開始されたならば、バックアップ・
ユーティリティ40が、ファイル・マネージャ26へ、
そのバックアップ範囲を通知する。この通知を受け取っ
たファイル・マネージャ26は、それに応答して、先
ず、ユーザ記憶グループ50を包括的ロック状態にした
上で、(そのバックアップ範囲であるところの)ユーザ
記憶グループなり、或いはファイル空間なり、或いはデ
ィレクトリなりに、「バックアップ処理進行中」を表わ
すマークを付ける。続いて、ファイル・マネージャ26
は、ユーザ記憶グループ50のロック状態を解除する。
尚、このロック状態は、1つのユーザ記憶グループの全
体に対する包括的なものであるため、別に開始されたバ
ックアップ作業が実行中であった場合にはそのバックア
ップ作業の完了やコミットメントが阻止され、また、そ
のロックしたユーザ記憶グループに関連した全ての更新
が阻止されることにもなるが、しかしながらこのロック
状態の持続時間は非常に短いため、このロック状態に起
因するコンピュータ・システム全体の効率の低下や、コ
ンピュータ・システムの中の諸々のアプリケーション・
プログラムの効率の低下は、無視し得る程度のものでし
かない。
【0018】続いて、バックアップ・ユーティリティ4
0は、バックアップ範囲に包含されているファイルをプ
ライマリ・リポジトリ18からバックアップ・リポジト
リ20へコピーするコピー作業すなわちバックアップ作
業を開始し、このバックアップ作業は、プライマリ・リ
ポジトリ18からデータを取り出し(このデータの取り
出しにはファイル・マネージャ26の助けを借りる)、
その取り出したデータを、(RAM22を介して)バッ
クアップ・リポジトリ20のコントローラ(図示例では
バックアップ・リポジトリを構成しているテープ・ドラ
イブ6aのコントローラ)へ供給することによって行な
う。このバックアップ作業に必要な時間は、数分から、
場合によっては数時間にも及び、実際にどれほどの時間
がかかるのかは、バックアップする必要のあるデータの
量と、バックアップ・リポジトリ20(図示例ではテー
プ・ドライブ6a)への書込み速度とに応じて定まる。
そして、このバックアップ作業が完了するより前に、も
しアプリケーション・プログラム16a、16b、16
cのいずれかが、バックアップ範囲に包含されているデ
ィレクトリないしファイルのうちのいずれかを対象とし
た、読取りアクセスの要求を発したならば、ファイル・
マネージャ26は、その読取りアクセスの対象とされた
ファイルをRAM22の中へ(バックアップ作業を実行
していないときとまったく同様にして)コピーし、それ
によって、そのアプリケーション・プログラムがそのフ
ァイルからの読取りを行なえるようにする。この場合は
単なる読取りアクセスであるから、必要な動作はこれだ
けである。しかしながら、もし、バックアップ作業が完
了するより前に、アプリケーション・プログラム16
a、16b、16cのいずれかが発したアクセス要求
が、バックアップ範囲に包含されているディレクトリ、
ファイル、ないしデータ・オブジェクトのいずれかを対
象とした、更新即ち変更を施すためのアクセス要求(変
更要求)であったならば、ファイル・マネージャ26
は、その変更要求の対象とされたディレクトリ、ファイ
ル、ないしデータ・オブジェクトのシャドウ・コピー
を、プライマリ・リポジトリ18の中の別のロケーショ
ンに作成した上で、バックアップ・ユーティリティ40
へ指示を発して、その作成したシャドウ・コピーの方
を、バックアップ・リポジトリ20へのコピー作業のデ
ータ・ソースとして使用させるようにする。これによっ
て、バックアップ・コピー(即ち、バックアップによっ
てバックアップ・リポジトリ20の中に書き込まれたコ
ピー)の一貫性が確保される。(ただし、オプションと
して実行可能な、後述の最適化処理を実行するようにし
ているときには、シャドウ・コピーの作成が省略される
場合がある。その場合とは、バックアップ作業の全体が
完了していなくとも、変更要求の対象とされたディレク
トリ、ファイル、ないしデータ・オブジェクトだけは、
既にバックアップ・リポジトリ20へのコピーが完了し
ているという場合である)。続いて、ファイル・マネー
ジャ26は、オリジナルの方の(即ち、シャドウ・コピ
ーを作成したときのコピー元の)ディレクトリ、ファイ
ル、ないしデータ・オブジェクトを、RAM22の中へ
コピーし、それによって、アプリケーション・プログラ
ム16a、16b、16cのうち、その変更要求を発し
たアプリケーション・プログラム16が、そのRAM2
2の中のコピーに対して、その変更要求にかかる変更を
施せるようにする。アプリケーション・プログラム16
は、然るべき変更処理を完了したならば、その変更即ち
更新をコミットしてもらうことを求めるコミットメント
要求を発し、このコミットメント要求が発せられたなら
ば、ファイル・マネージャ26が、その変更をコミット
し、即ち、その変更内容をプライマリ・リポジトリ18
の中のオリジナルのディレクトリ、ファイル、ないしデ
ータ・オブジェクトに組み入れる。こうしてバックアッ
プ作業が完了したならば、先に作成した、ディレクト
リ、ファイル、ないしデータ・オブジェクトのシャドウ
・コピーを消去即ち解除する。この時点で、それらのシ
ャドウ・コピーを消去するのは、この時点では、それら
のシャドウ・コピーが既に有効性を喪失しているからで
ある。本発明の目的に関して重要な点をここでまとめて
おくと、本発明によれば、何らかのアクセス要求を発し
たアプリケーション・プログラム16は、そのアクセス
対象のディレクトリ、ファイル、ないしデータ・オブジ
ェクトが、バックアップの実行中であって、(前述のマ
ーク付けのための極めて短い間を除いて)何ら遅滞な
く、また、何ら制約なしに、それらにアクセスすること
ができる。しかも、バックアップ作業の実行中にアプリ
ケーション・プログラムから更新要求(変更要求)が発
せられない場合には、また、いずれは更新要求(変更要
求)が発せられるにしても実際にその要求が発せられる
そのときまでは、プライマリ・リポジトリ18にシャド
ウ・コピーを収容するための負担を負わせずに済むよう
になっている。更には、バックアップ作業の完了時まで
に作成されるシャドウ・コピーは、そのバックアップ作
業中に、実際に更新が施されたディレクトリ、ファイ
ル、ないしデータ・オブジェクトのシャドウ・コピーだ
けである。しかも、バックアップ作業の対象とされてい
るファイルにアプリケーション・プログラム16がアク
セスしている間も、そのバックアップ作業自体は進めら
れて行く。更に加えて、バックアップ範囲に包含されて
いるディレクトリ、ファイル、ないしデータ・オブジェ
クトに対して設定する上述のロック状態の持続時間は、
極めて短くすることができ、即ち、そのロック状態は、
RAM22の中で行なう、バックアップ範囲を表示する
ためのマーク付けに必要な時間だけ持続させれば充分で
ある。
【0019】図2〜図12とそれらについての以下の説
明とは、本発明に係るファイル・マネージャ26及びバ
ックアップ・ユーティリティ40の動作を更に詳細に例
示している。以下に説明する動作例は、バックアップ範
囲に包含されているディレクトリ、ファイル、ないしデ
ータ・オブジェクトを対象とした様々な種類のアクセス
が要求された場合に対応した動作である。ここで、図2
〜図12に示されている諸々の事象の発生順序について
説明しておくと、番号が小さい図ほど時間的に早く発生
し、また同じ図の同じ横列の中に記入されている事象ど
うしの間では、左側の事象の方が右側の事象よりも時間
的に早く発生しており、さらに同じ図の横列どうしの間
では、最上段の横列が時間的に最も早く、下の横列に行
くにつれて時間的に後になっている。また、この図示の
動作例では、その初期状態(初期ステータス)として、
ファイル空間30がディレクトリ102を含んでおり、
このディレクトリ102がファイル121を参照してい
るものとしている(図2のステータス表示ブロック9
8)。この時点では、シャドウ・コピーは(プライマリ
・リポジトリ18の中に)1つも存在しておらず、即
ち、ディレクトリ102、ファイル121、データ・オ
ブジェクト107、112、104のいずれのシャドウ
・コピーも存在していない。
【0020】ステップ200では、アプリケーション・
プログラム16a、16b、16cのいずれかが、ファ
イル・マネージャ26へ向けて、ディレクトリ102の
中に新たなファイル123を作成することを求めるファ
イル作成要求を発している。この時点では、進行中のバ
ックアップ作業は存在していない。このステップ200
では、更に、アプリケーション・プログラム16a、1
6b、16cのうち、そのファイル作成要求を発したア
プリケーション・プログラムが、ファイル123の内容
とすべきデータ・オブジェクト116及び109をRA
M22の中へ書き込んだ上で、ファイル・マネージャ2
6へ向けて、その更新(即ち、ファイル123へのデー
タ・オブジェクトの加入)をコミットするよう命じるコ
ミットメント要求コマンドを発している。ファイル・マ
ネージャ26は、これらのファイル作成要求やコミット
メント要求コマンドに応答して、ディレクトリ102の
中にファイル123を作成し、それ際に、データ・オブ
ジェクト116及び109を、RAM22からユーザ記
憶グループ19の中へコピーすると共に、プライマリ・
リポジトリ18のカタログ記憶グループ21の中の、関
連のあるカタログ情報に対して、これらの操作に応じた
然るべき更新を施す(ステップ202)。ステータス表
示ブロック204は、これらを実行完了した時点におけ
る、ディレクトリ102の現在ステータスを示してい
る。この時点では、ファイル空間30が、ディレクトリ
102を包含しており、このディレクトリ102が、フ
ァイル121及び123と、それらファイルに関連した
幾つものデータ・オブジェクトとを包含している。
【0021】続いて、ステップ205では、バックアッ
プ・ユーティリティ40が、テープ・ドライブ6aのコ
ントローラーへ向けて、出力用バックアップ・ファイル
をオープンするよう求めるファイル・オープン要求を発
している。このファイル・オープン要求を受け取ったコ
ントローラーは、その要求に応えて、必要な制御ブロッ
クを構築した上、テープ・ドライブ6aのハードウェア
へ向けて然るべきコマンドを発して、そのハードウェア
に出力動作のための初期化を実行させる(ステップ20
6)。続いて、バックアップ・ユーティリティ40は、
図3のステップ207に示すように、ファイル・マネー
ジャ26へ向けて、一貫性バックアップ作業に参加する
よう求める参加要求を発し、その際に、バックアップ範
囲としてディレクトリ102を指定する。ディレクトリ
102がバックアップ範囲に指定されたならば、それに
付随して自動的に、このディレクトリ102に関係して
いる全てのファイルと、それらファイルに包含されてい
る全てのデータ・オブジェクトとが、併せてそのバック
アップ範囲に含まれることになる。ところで、このよう
に新たなバックアップ作業を開始しようとしたときに、
それより前に発せられたバックアップ要求にかかるバッ
クアップ作業が、なお進行中(実行中)である場合があ
る。そのため、ファイル・マネージャ26は、以前発せ
られたバックアップ要求によって開始され、その時点で
なお進行中のバックアップ作業については、そのバック
アップ要求とバックアップ範囲とを表わすデータを「進
行中バックアップ作業一覧テーブル」20aの中に保持
し続けるようにしている。ステップ207に続いて、フ
ァイル・マネージャ26は、RAM22の中に設定して
ある、その進行中バックアップ作業一覧テーブル20a
をロックする。もし、以前発せられたバックアップ要求
によるバックアップ作業が現在も進行中であり、しかも
そのバックアップ範囲の中にディレクトリ102が包含
されていたならば、ファイル・マネージャ26はバック
アップ・ユーティリティ40へ向けて、ステップ207
で発せられたバックアップ要求を拒絶する旨の回答を返
す。この場合、新たに開始しようとしたバックアップ作
業は、ディレクトリ102も、またディレクトリ102
に関連しているファイル及びデータ・オブジェクトも、
一切、バックアップ・リポジトリ20へコピーすること
なく、そのまま終了する(ステップ208)。一方、以
前発せられたバックアップ要求によるバックアップ作業
であって現在も進行中のものがあっても、そのバックア
ップ範囲の中にディレクトリ102が包含されていなけ
れば、ファイル・マネージャ26は、ディレクトリ10
2をロック状態にする(ステップ208)。このよう
に、ディレクトリ102をロックしたならば、それに付
随して自動的に、このディレクトリ102によって参照
されている全てのファイルと、それらファイルに包含さ
れている全てのデータ・オブジェクトとが、併せてロッ
ク状態になるようにしてあり、これによって、ディレク
トリ102と、このディレクトリ102によって参照さ
れている全てのファイルと、それらファイルに包含され
ている全てのデータ・オブジェクトとの、いずれを対象
としたアクセスも一時的に阻止されるようになる(ステ
ップ208)。こうしてディレクトリ102やそれに関
連しているファイル及びデータ・オブジェクトをロック
状態にしたならば、ファイル・マネージャ26は、ディ
レクトリ102に「バックアップ進行中」を表わすマー
クを付け(ステップ208)、ディレクトリ102にこ
のマークが付けられると、それに付随して自動的に、こ
のディレクトリ102によって参照されている全てのフ
ァイルと、それらファイルの中の全てのデータ・オブジ
ェクトとに対しても、「バックアップ進行中」を表わす
マークが付けられたことになる。続いて、ファイル・マ
ネージャ26は、ロック状態の解除を行なう(ステップ
208)。尚、この「バックアップ進行中」を表わすマ
ークは、RAM22の中に設定してある進行中バックア
ップ作業一覧テーブル20aの中のエントリ(すなわち
標識)のうち、ディレクトリ102(D102)に対応
したエントリによって構成される。ステップ207で指
定されたバックアップ範囲は、更に、バックアップ階層
構造を規定するものでもある。これ以後実行されるファ
イル・マネージャ26による作業は、バックアップ作業
の現在位置が、このバックアップ階層構造の中のどこに
あるのかを示す情報を、常にRAM22の中に保持しつ
つ実行される。ファイル・マネージャ26は、ロック状
態を解除したならば、すぐに、バックアップ・ユーティ
リティ40に、ロック状態を解除したことを通知する。
バックアップ・ユーティリティ40は、この通知を受け
たならば、後に説明するステップ219(図4)のバッ
クアップ動作を実行できるようになる。
【0022】ただし、図示の動作例では、バックアップ
・ユーティリティ40がステップ219(図4)のバッ
クアップ動作を実行するより早く、アプリケーション・
プログラム16a、16b、16cのうちの1つが、新
たなファイル122を作成すること、しかもその新たな
ファイル122を、ディレクトリ102によって参照さ
れるファイルにすることを求める要求を発している(図
2のステップ212)。そして、要求を発したそのアプ
リケーション・プログラムが、ファイル122の内容
(即ち、データ・オブジェクト111)をRAM22へ
書き込んだ上で、その更新(即ち、ファイル122の作
成と、その中へのデータ・オブジェクト111の加入)
をコミットしてくれるよう求めるコミットメント要求を
発している。ステップ214では、ファイル・マネージ
ャ26が、進行中バックアップ作業一覧テーブル20a
を調べることによって、この更新に関連しているディレ
クトリ102には現在、「バックアップ進行中」のマー
クが付されていることを知る。このときの状況は、アプ
リケーション・プログラム16a、16b、16cのう
ちの1つが、ディレクトリ102を更新する(即ち、デ
ィレクトリ102によって新たなファイル122が参照
されるようにする)ことを求める要求を発しており、し
かも、ディレクトリ102のシャドウ・コピーは未だ作
成されていないという状況である。それゆえ、ファイル
・マネージャ26は、ディレクトリ102のシャドウ・
コピー(D102’)を作成する。一方、バックアップ
・ユーティリティ40にとっては、このような状況は無
関係であり、即ち、バックアップ・ユーティリティ40
は単に、ステップ219(図3)においてディレクトリ
102(D102)がバックアップ作業のためにオープ
ンされたときに、このディレクトリ102の、オリジナ
ル・コピーの方ではなく、シャドウ・コピーの方をバッ
クアップすべきことを通知されるだけである。
【0023】このファイル追加要求においては、ファイ
ル121やファイル123に対して更新が施されること
はなく、ディレクトリ102にファイル122が追加さ
れるだけであるから、ファイル121及び123のシャ
ドウ・コピーや、それらファイル121、123に包含
されているデータ・オブジェクト107、112、10
4、116及び109のシャドウ・コピーは、作成する
必要がない。即ち、この場合には、ファイル121及び
123と、データ・オブジェクト107、112、10
4、116及び109とに関しては、各々に1つずつの
コピーが存在していれば(即ち、オリジナル・コピーだ
けが存在していれば)それで充分である。このことによ
って、処理量の大幅な低減が達成されており、また、フ
ァイル・マネージャ26が使用するRAM22の容量も
大幅に低減されている。ステップ214では更に、ファ
イル・マネージャ26が、ファイル122及びデータ・
オブジェクト111の作成を行なっており、そのため
に、カタログ記憶グループ21の中にある、ディレクト
リ102及びファイル122に関係したカタログ情報に
変更を加えると共に、データ・オブジェクト111を、
RAM22からユーザ記憶グループ19の中へコピーし
ている。これらを実行完了した時点では(即ち、ステー
タス表示ブロック215に示した状態にあるときに
は)、最新の更新を施されたレベルにあるディレクトリ
102には、ファイル121、ファイル123、及びフ
ァイル122が包含されているが、一方、ディレクトリ
102のシャドウ・コピーには、ファイル121及び1
23の2つのファイルしか包含されておらず、これら2
つのファイル121及び123は、最新の更新が施され
る前のディレクトリ102の内容を構成していたファイ
ルである。ファイル121、123及び122と、デー
タ・オブジェクト107、112、104、116、1
09及び111とに関しては、それら各々の物理コピー
は、プライマリ・リポジトリ18の中に、1つずつしか
存在していない。尚、ステータス表示ブロック215に
示した状態は、図1のプライマリ・リポジトリ18の枠
内に図解して示した状態に等しい。
【0024】ところで、ディレクトリ102のシャドウ
・コピーを表わすのに、ステータス表示ブロック215
に中では、「D102’」という表記を使用している。
このシャドウ・コピーD102’は、バックアップ作業
が開始された時点(ステップ207)における、ディレ
クトリ102のステータスを表わしている。このよう
に、シャドウ・コピーがステータスを表わすものである
ため、図1では、このシャドウ・コピーD102’が、
プライマリ・リポジトリ18の中の、カタログ記憶グル
ープ21の中に存在しているかのように図解してある。
しかしながら、実際にシャドウ・コピーがどこに置かれ
るかは、ファイル・マネージャ26次第であり、ファイ
ル・マネージャを然るべく構成することによって、カタ
ログ記憶グループ21のデータを表わすシャドウ・コピ
ーを、RAM22の中に保持するようにすることも可能
である。
【0025】図13は、ファイル・マネージャ26が実
行するステップ214(図3)に追加することのできる
最適化処理を図示したフローチャートである。この最適
化処理が追加されている場合には、ファイル・マネージ
ャ26は、ディレクトリ102のシャドウ・コピーを作
成する前に、先ず1つの判定を行なう(判断ブロック2
16)。その判定とは、ステップ207(図3)におい
て開始したこのバックアップ作業の中で、ディレクトリ
102をバックアップ・リポジトリ20の中へコピーす
る処理が、既に一度は行なわれているのではないかとい
うことを調べる判定である。この判定を行なうには、バ
ックアップ階層構造の中における実行中のバックアップ
作業の現在位置と、その階層構造の中における今ここで
更新を施そうとしているディレクトリ102の位置とを
比較すれば良い。もし、ディレクトリ102が、それま
でに既に一度はバックアップ・リポジトリ20の中へコ
ピーされたことのあるものであったならば(図13の判
断ブロック216)、ファイル・マネージャ26は、こ
のディレクトリ102のシャドウ・コピーを作成するこ
となく、オリジナルのディレクトリ102(即ち、ディ
レクトリ102のオリジナル・コピー)に更新を施す処
理(図13のステップ217)へ移行する。このように
して構わないのは、更新を施す対象は、オリジナル・コ
ピーの方にしてあり、バックアップ・リポジトリ20へ
コピーするためのソース・データ(コピー元)には、更
新を施さないシャドウ・コピーの方を使用するようにし
ているからである。一方、ディレクトリ102をバック
アップ・リポジトリ20の中へコピーすることが、それ
までに一度も行なわれていなかった場合には(図2〜図
12の動作例では、それが行なわれていなかったものと
想定している)、ファイル・マネージャ26は、上述し
たようにして、ディレクトリ102のシャドウ・コピー
を作成した後に(図13のステップ218)、オリジナ
ルのディレクトリ102に対して更新を施す(ステップ
217)。この最適化処理は、ファイル・マネージャ2
6が、ディレクトリ、ファイル、ないしデータ・オブジ
ェクトのいずれのシャドウ・コピーを作成しようとする
ときにも、その前に先ずこれを実行するようにすること
ができ、これを実行することが適当な場合を、図2〜図
12の処理のフロー図の中では、アスタリスク(*)を
付けて表わしてある。
【0026】既述のごとく、これより、ディレクトリ1
02のシャドウ・コピーを使用して、バックアップ・リ
ポジトリ20の中へのバックアップを行なう。先ず、ス
テップ219において、バックアップ・ユーティリティ
40が、バックアップ作業の続きとして、ファイル・マ
ネージャ26へ向けて、バックアップのためにディレク
トリ102をオープンすることを命じるディレクトリ・
オープン・コマンドを発する。ファイル・マネージャ2
6は、このコマンドに応えて、先ず、ディレクトリ10
2のシャドウ・コピーの存在の有無を調べ、それが存在
していると判定したならば、そのディレクトリ102の
シャドウ・コピーの目次を読み取る(図4のステップ2
20)。続いて、バックアップ・ユーティリティ40
は、ファイル・マネージャ26へ向けて、ディレクトリ
102の中の最初の標識であるエントリを読み取ること
を命じるコマンドを発する(ステップ222)。ファイ
ル・マネージャ26は、このコマンドに従って作業を実
行し、即ち、ファイル121のカタログ情報をRAM2
2の中に読み込む(ステップ224)。続いて、バック
アップ・ユーティリティ40は、RAM22からそのエ
ントリを(即ち、ファイル121の標識であるカタログ
情報を)読み取り、そしてテープ・ドライブ6aのコン
トローラーへ向けて、そのファイル121のカタログ情
報をディレクトリ102のエントリとして書き込むこと
を求める、書込み要求を発し(ステップ225)、テー
プ・ドライブ6aのコントローラーは、その要求された
動作を実行する(ステップ226)。続いて、バックア
ップ・ユーティリティ40は、ファイル・マネージャ2
6へ向けて、バックアップのためにファイル121をオ
ープンすることを求めるファイル・オープン要求を発す
る(ステップ228)。ファイル・マネージャ26は、
このファイル・オープン要求に応えて、先ず、ファイル
121のシャドウ・コピーの存在の有無を調べ、それが
存在していないと判定したならば(この時点でファイル
121のシャドウ・コピーが存在していないのは、ステ
ップ212で実行したディレクトリ102の更新作業で
は、ファイル121の更新を行なわれなかったため、そ
のシャドウ・コピーが不要だったからである)、オリジ
ナルのファイル121(即ち、プライマリ・リポジトリ
18の中に収容されているファイル121のオリジナル
・コピー)を読み取る準備をし、これは、RAM22の
中の読取り制御ブロックを初期化することによって行な
う(ステップ230)。
【0027】図示の動作例では、ステップ230が実行
された直後にアプリケーション・プログラム16a、1
6b、16cのうちの1つが、ファイル・マネージャ2
6へ向けて、データ・オブジェクト136を追加すると
いう更新をファイル121に施すことを求める要求を発
したものと想定している。その要求を発したアプリケー
ション・プログラムは、データ・オブジェクト136を
RAM22に書き込んだ上で、その更新即ち、ファイル
121へのデータ・オブジェクト136の追加)をコミ
ットしてもらうことを求めるコミットメント要求を発し
ている(図5のステップ232)。ファイル・マネージ
ャ26は、この要求に応答して、先ず、ファイル121
のシャドウ・コピー121’の存在の有無を調べ、シャ
ドウ・コピー121’が現時点で存在していないと判定
したならば、続いてデータ・オブジェクト136を作成
する(ステップ234)(ここで「データ・オブジェク
ト136を作成する」というのは、データ・オブジェク
ト136をプライマリ・リポジトリ18の中へコピーす
るという意味である)。ただし、このときは未だ、デー
タ・オブジェクト136をファイル121へ追加すると
ころまでは行なっていない。即ち、ファイル・マネージ
ャ26は、データ・オブジェクト136をファイル12
1へ追加するより前に、先ず、ファイル121のシャド
ウ・コピー121’(図中には、これを「F121’」
で表わしてあり、以下、これを「シャドウ・ファイル1
21’」という)を作成する。そして、その後に、ディ
レクトリ102のシャドウ・コピー102’(図中に
は、これを「D102’」で表わしてあり、以下、これ
を「シャドウ・ディレクトリ102’」という)に対し
て、シャドウ・ファイル121’を反映させるための更
新を施し(即ち、シャドウ・ディレクトリ102’がそ
れまでファイル121を参照していたのを、これからは
それに代えてシャドウ・ファイル121’を参照するよ
うに変更を加える)、その後に、新たなデータ・オブジ
ェクト136を、最新に更新したレベルにあるファイル
121に追加する。こうすることにより、バックアップ
・リポジトリ20の中へバックアップする処理を、一貫
性を維持しているファイル121のシャドウ・コピー1
21’(即ち、このシャドウ・コピー121’は、新た
なデータ・オブジェクト136を含んでいないことによ
って、一貫性を維持している)に基づいて続行すること
ができ、一方、最新に更新されたレベルにあるファイル
121は、更新を施され、データ・オブジェクト136
が追加されている。この時点における、ディレクトリ1
02、並びにこのディレクトリ102に関連しているフ
ァイル及びデータ・オブジェクトの現在ステータスは、
ステータス表示ブロック236に示したとおりである。
【0028】ステップ238では、バックアップ・ユー
ティリティ40が、バックアップ作業の続きを実行して
おり、即ち、バックアップ・ユーティリティ40が、フ
ァイル・マネージャ26へ向けて、ファイル121に関
するデータ・オブジェクト(即ち、バックアップ作業の
開始時点において、このファイル121に包含されてい
たデータ・オブジェクト)をRAM22の中の有限個数
のバッファの中へ読み込むことを求める読込み要求を発
している。ファイル・マネージャ26は、この読込み要
求に応えて、ファイル121のシャドウ・コピー12
1’(即ち、シャドウ・ファイル121’)の存在の有
無を調べ、それが存在していると判定したならば、その
シャドウ・ファイル121’をバックアップ作業の対象
とする(即ち、バックアップする際のコピー元(データ
・ソース)として使用するものとする)。それゆえ、フ
ァイル・マネージャ26は、このシャドウ・ファイル1
21’に包含されているデータ・オブジェクトをRAM
22の中へ読み込み、バックアップ・ユーティリティ4
0が、それらデータ・オブジェクトをバックアップでき
るようにする(ステップ240)。読込み要求によって
指定されるバッファの個数が限られているため、このと
きファイル・マネージャ26によってRAM22の中へ
読み込まれるデータ・オブジェクトは、データ・オブジ
ェクト107と112の、2つだけである。データ・オ
ブジェクト104も、同じくシャドウ・ファイル12
1’の一部であるけれども、このデータ・オブジェクト
104は指定された個数のバッファに入り切らないた
め、このときはRAM22の中へ読み込まれない。一
方、データ・オブジェクト136も読み込まれないが、
これが読み込まれない理由は、このデータ・オブジェク
ト136がシャドウ・ファイル121’の一部ではない
からである。続いて、バックアップ・ユーティリティ4
0が、テープ・ドライブ6aのコントローラーへ向け
て、ファイル121のデータ・オブジェクト107と1
12とを磁気テープに書き込むことを求める書込み要求
を発し(ステップ242)、この書込み要求を受け取っ
たコントローラーは、その要求された動作を実行する
(ステップ244)。
【0029】ステップ250(図6)では、アプリケー
ション・プログラム16a、16b、16cのうちの1
つが、ファイル・マネージャ26へ向けて、ファイル1
21の中のデータ・オブジェクト104に更新を施すこ
とを求める更新要求を発しており、ファイル・マネージ
ャ26が、この更新要求に応答して、ファイル121と
データ・オブジェクト104とをRAM22の中へ読み
込んでおり、そして更に、更新要求を発したアプリケー
ション・プログラムが、RAM22の中でそのデータ・
オブジェクト104に更新を施した上で、その更新をコ
ミットしてもらうことを求めるコミットメント要求を発
している。ファイル・マネージャ26は、このコミット
メント要求に応えて、進行中バックアップ作業一覧テー
ブル20aを参照して、ディレクトリ102に関係した
(従ってファイル121に関係した)一貫性バックアッ
プ作業が進行中であるか否かと、ファイル121のシャ
ドウ・コピー121’の存在の有無と、データ・オブジ
ェクト104のシャドウ・コピーの存在の有無とを調
べ、それらを調べた結果、ディレクトリ102に関係し
た一貫性バックアップ作業が進行中であり、ファイル1
21のシャドウ・コピー121’が存在しており、しか
しながら、データ・オブジェクト104のシャドウ・コ
ピー(以下、シャドウ・データ・オブジェクトという)
は存在していないと判定する(ステップ252)。ファ
イル・マネージャ26は、この判定結果に沿って、シャ
ドウ・データ・オブジェクト104’を「論理的に」作
成する。シャドウ・データ・オブジェクト104’を
(「物理的に」作成するのではなく)「論理的に」作成
するには次のようにする。先ず、更新を施したデータ・
オブジェクト104を、RAM22から、プライマリ・
リポジトリ18のユーザ記憶グループ19の中の、それ
までデータ・オブジェクト104があったロケーション
とは別の新ロケーションへコピーし、続いて、カタログ
記憶グループ21のエントリのうち、ファイル121に
関するエントリを更新して、そのエントリが、プライマ
リ・リポジトリ18の中の、更新後のデータ・オブジェ
クト104を収容したその新ロケーションを指し示すよ
うにする。これによって、バックアップの開始時(図3
のステップ207)に存在していたオリジナル・バージ
ョンのデータ・オブジェクト104が、シャドウ・デー
タ・オブジェクト104’になる。即ち、かつてオリジ
ナル・コピーであったものが、そのままの状態でシャド
ウ・コピーとして扱われるようになり、このようにする
ことを「コピーを論理的に作成する」、或いは「論理コ
ピーを作成する」といっている。ファイル121のシャ
ドウ・コピー121’は、シャドウ・データ・オブジェ
クト104’が論理的に作成されるまでは、バックアッ
プ開始時のデータ・オブジェクト104をもって、みず
からが包含しているデータ・オブジェクトであると識別
していたのであるから、シャドウ・データ・オブジェク
ト104’が論理的に作成されたときには、既にこのシ
ャドウ・データ・オブジェクト104’を識別している
ことになる。この時点における、ディレクトリ102、
並びにこのディレクトリ102に関連しているファイル
及びデータ・オブジェクトの現在ステータスは、ステー
タス表示ブロック254(図6)に示すとおりである。
【0030】ステップ260では、バックアップ・ユー
ティリティ40が、ファイル・マネージャ26へ向け
て、ファイル121の中の次のブロックを読み込むこと
を求める読込み要求を発している。ファイル・マネージ
ャ26は、この読込み要求に応えて、ファイル121に
関する一貫性バックアップが進行中であるか否かと、シ
ャドウ・ファイル121’の存在の有無と、シャドウ・
ファイル121’の中の次のデータ・オブジェクトは何
かと、そのデータ・オブジェクトのシャドウ・コピーの
存在の有無とを調べ、それらを調べた結果、ファイル1
21に関する一貫性バックアップが進行中であり、シャ
ドウ・ファイル121’が存在しており、シャドウ・フ
ァイル121’の中の次のデータ・オブジェクトはデー
タ・オブジェクト104であり、このデータ・オブジェ
クト104のシャドウ・コピー104’が存在している
と判定する。ファイル・マネージャ26は、この判定結
果に沿って、RAM22の中へシャドウ・コピー10
4’を読み込み、バックアップ・ユーティリティ40が
それをバックアップできるようにする(ステップ26
2)。続いてバックアップ・ユーティリティ40は、テ
ープ・ドライブ6aのコントローラーへ向けて、データ
・オブジェクト104を磁気テープに書き込むことを求
める書込み要求を発し(ステップ264)(このとき書
き込むべきデータ・オブジェクト104が、実はシャド
ウ・コピー104’であることは、既に説明したとおり
である)、この書込み要求を受け取ったコントローラー
は、その要求された動作を実行する(ステップ26
6)。尚、ここで特に記しておくと、バックアップ・ユ
ーティリティ40は、シャドウ・コピーの存在の有無に
ついては全く関知しておらず、ステップ260において
みずからが発した読込み要求に応答してファイル・マネ
ージャ26がRAM22の中に読み込んだものを、それ
が何であれ、単にバックアップするだけである。
【0031】ステップ270(図7)では、バックアッ
プ・ユーティリティ40が、ファイル・マネージャ26
へ向けて、ファイル121をクローズすることを求める
ファイル・クローズ要求を発する。この時点でファイル
121をクローズしても構わないのは、このファイル1
21に関してはバックアップが既に完了しているからで
ある(これに対して、シャドウ・ディレクトリ102’
のバックアップは完了していない)。ファイル・マネー
ジャ26は、このファイル・クローズ要求に応えて、
(ステップ230で)RAM22の中に構築した読込み
制御ブロックを解放し、シャドウ・ファイル121’を
クローズする(ステップ272)。尚、この時点で、一
種の最適化処理を行なってシャドウ・ファイル121’
を消去ないし無効化し、それによってRAM22及びプ
ライマリ・リポジトリ18を維持するようにしても良
い。この時点における、ディレクトリ102、並びにこ
のディレクトリ102に関連しているファイル及びデー
タ・オブジェクトの現在ステータスは、ステータス表示
ブロック274に示すとおりである。次に、バックアッ
プ・ユーティリティ40が、ファイル・マネージャ26
へ向けて、ディレクトリ102の中の次のエントリを読
み込むことを求める読込み要求を発する(ステップ28
0)。ファイル・マネージャ26は、この読込み要求に
応えて、シャドウ・ディレクトリ102’を調べ、この
シャドウ・ディレクトリ102’の中の、ファイル12
3に関するカタログ・エントリを、RAM22の中へ読
み込み、そのカタログ・エントリをバックアップ・ユー
ティリティ40がバックアップできるようにする(ステ
ップ282)。続いて、バックアップ・ユーティリティ
40は、テープ・ドライブ6aのコントローラーへ向け
て、ファイル123に関するカタログ・データ(即ち、
RAM22へ読み込んだカタログ・エントリ)を磁気テ
ープに書き込むことを求める書込み要求を発する(ステ
ップ284)。この書込み要求を受け取ったコントロー
ラーは、その要求された動作を実行する(ステップ28
6)。続いて、バックアップ・ユーティリティ40は、
ファイル・マネージャ26へ向けて、バックアップのた
めにファイル123をオープンすることを求めるファイ
ル・オープン要求を発する(図8のステップ290)。
ファイル・マネージャ26は、このファイル・オープン
要求に応答して、ファイル123のシャドウ・コピーの
有無を調べて、ファイル123のシャドウ・コピーが存
在していないと判定し、その判定結果に沿って(即ち、
シャドウ・コピーが存在していないのであるから、オリ
ジナルのファイル123から読取りを行なえば良いこと
が分かる)、ファイル123からの読取りの準備をする
(ステップ292)。
【0032】図示の具体例では、ステップ292の実行
が完了した直後に、アプリケーション・プログラム16
a、16b、16cのうちの1つが、ファイル・マネー
ジャ26へ向けて、ファイル121の中のデータ・オブ
ジェクト112に更新を施すことを求める更新要求を発
したものと想定している。ファイル・マネージャ26
は、この更新要求に応答して、データ・オブジェクト1
12をRAM22の中へコピーしており、続いて、その
更新要求を発したアプリケーション・プログラムが、R
AM22の中においてそのデータ・オブジェクト112
に更新を施した上で、その更新をコミットしてもらうこ
とを求めるコミットメント要求を発している(ステップ
300)。ファイル・マネージャ26は、このコミット
メント要求に応えて、ディレクトリ102に関する(従
ってファイル121に関する)一貫性バックアップ作業
が進行中であるか否かと、ファイル121のシャドウ・
コピー121’の存在の有無と、データ・オブジェクト
112のシャドウ・コピーの存在の有無とを調べ、それ
らを調べた結果、ディレクトリ102に関する一貫性バ
ックアップ作業が進行中であり、ファイル121のシャ
ドウ・コピー121’が存在しており、しかしながら、
データ・オブジェクト112のシャドウ・コピーは存在
していないと判定する(ステップ302)。この判定結
果に沿って、ファイル・マネージャ26は、データ・オ
ブジェクト112のシャドウ・コピー112’を「論理
的に」作成する。「コピーを論理的に作成する」という
意味については上で説明したとおりであり、即ちここで
は、ステップ300の更新が施されていないオリジナル
の(プライマリ・リポジトリ18の中にある)データ・
オブジェクト112をもって、以後シャドウ・コピー1
12’とし、一方、RAM22の中にあるその更新を施
したデータ・オブジェクト112は、プライマリ・リポ
ジトリ18のユーザ記憶グループ19の中の新たなロケ
ーションへコピーし、これをもって、新たなデータ・オ
ブジェクト112とする。また、そうするために、カタ
ログ記憶グループ21の中にある、ファイル121に対
応したエントリに更新を施して、そのエントリがそれま
で、以前のオリジナルのデータ・オブジェクト112の
ロケーションを指し示していたものを、新たなデータ・
オブジェクト112のロケーションを指し示すようにす
る(ステップ302)。この時点における、ディレクト
リ102、並びにこのディレクトリ102に関連してい
るファイル及びデータ・オブジェクトの現在ステータス
は、ステータス表示ブロック304に示すとおりであ
る。
【0033】ステップ310では、バックアップ・ユー
ティリティ40が、ファイル・マネージャ26へ向け
て、ファイル123の中の先頭のブロックをRAM22
の中へ書き込むことを求める、書込み要求を発してい
る。ファイル・マネージャ26は、この書込み要求に応
答して、データ・オブジェクト116をRAM22の中
へ書き込み、バックアップ・ユーティリティ40がその
データ・オブジェクト116をバックアップできるよう
にする(ステップ312)。このとき、ファイル・マネ
ージャ26は、データ・オブジェクト116だけをRA
M22の中へ書き込み、データ・オブジェクト109の
方は書き込まないが、それは、データ・オブジェクト1
09が、その書込み要求において指定されたバッファの
中に入り切らないからである。続いて、バックアップ・
ユーティリティ40が、テープ・ドライブ6aのコント
ローラーへ向けて、データ・オブジェクト116を磁気
テープに書き込むことを求める書込み要求を発し(図9
のステップ314)、この書込み要求を受け取ったコン
トローラーは、その要求された動作を実行する(ステッ
プ316)。
【0034】ステップ320では、アプリケーション・
プログラム16a、16b、16cのうちの1つが、フ
ァイル・マネージャ26へ向けて、ディレクトリ102
からファイル123を削除することを求める削除要求を
発している。ファイル・マネージャ26は、この削除要
求に応答して、ディレクトリ102、ないしはこのディ
レクトリ102に関連しているファイルないしデータ・
オブジェクトに関係した、一貫性バックアップ作業が進
行中であるか否かと、ディレクトリ102のシャドウ・
コピー102’の存在の有無とを調べ、その結果、該当
する一貫性バックアップ作業が進行中であり、また、デ
ィレクトリ102のシャドウ・コピー102’が存在し
ていると判定する(ステップ322)。続いて、ファイ
ル・マネージャ26は、オリジナルのディレクトリ10
2から(即ちシャドウ・コピー102’ではない、オリ
ジナル・コピーの方のディレクトリ102から)、ファ
イル123への参照を削除し、続いて、バックアップに
使用する、ファイル123のシャドウ・コピー123’
を作成し、そして更に、データ・オブジェクト116及
び109の、夫々のシャドウ・コピー(即ち、シャドウ
・データ・オブジェクト)116’及び109’を「論
理的に」作成する(ステップ322)。これによって、
それまでは、オリジナルのデータ・オブジェクト116
及び109であったものが、シャドウ・データ・オブジ
ェクト116’及び109’になる。それは、それらデ
ータ・オブジェクトが、この時点では、ファイル123
のシャドウ・コピー123’によってのみ参照されてい
るデータ・オブジェクトとなっているからである。尚、
この時点における、ディレクトリ102、並びにこのデ
ィレクトリ102に関連しているファイル及びデータ・
オブジェクトの現在ステータスは、ステータス表示ブロ
ック324に示すとおりである。
【0035】ステップ330(図10)では、バックア
ップ・ユーティリティ40が、ファイル・マネージャ2
6へ向けて、ファイル123の中の次のブロックを読み
込むことを求める読込み要求を発している。ファイル・
マネージャ26は、この読込み要求に応えて、ファイル
123のシャドウ・コピー(即ち、シャドウ・ファイ
ル)123’の存在の有無と、データ・オブジェクト1
09のシャドウ・コピー(即ち、シャドウ・データ・オ
ブジェクト)109’の存在の有無とを調べ、それらシ
ャドウ・コピーが、いずれも存在していると判定する
(ステップ332)。この判定結果に沿って、ファイル
・マネージャ26は、シャドウ・データ・オブジェクト
109’をRAM22の中に書き込む(ステップ33
2)。続いて、バックアップ・ユーティリティ40が、
テープ・ドライブ6aのコントローラーへ向けて、デー
タ・オブジェクト109を磁気テープに書き込むことを
求める書込み要求を発し(ステップ334)(このとき
書き込むべきデータ・オブジェクト109が、実はシャ
ドウ・データ・オブジェクト109’であることは、既
に説明したとおりである)、この書込み要求を受け取っ
たコントローラーは、その要求された動作を実行する
(ステップ336)。続いて、バックアップ・ユーティ
リティ40は、ファイル・マネージャ26へ向けて、フ
ァイル123をクローズすることを求めるファイル・ク
ローズ要求を発し(ステップ340)、ファイル・マネ
ージャ26は、このファイル・クローズ要求に応えて、
この時点では既にシャドウ・ファイル123’に変化し
ているファイル123をクローズする(ステップ34
2)。尚、この時点における、ディレクトリ102、並
びにこのディレクトリ102に関連しているファイル及
びデータ・オブジェクトの現在ステータスは、ステータ
ス表示ブロック344に示すとおりである。
【0036】図示の動作例では、ステップ342の実行
が完了した直後に、アプリケーション・プログラム16
a、16b、16cのうちの1つが、ファイル・マネー
ジャ26へ向けて、ファイル121の中のデータ・オブ
ジェクト104に更新を施すことを求める更新要求を発
したものと想定している。そして、ファイル・マネージ
ャ26が、この更新要求に応答して、データ・オブジェ
クト104をRAM22の中へコピーしており、また、
更新要求を発したアプリケーション・プログラムが、R
AM22の中でそのデータ・オブジェクト104に対し
て更新を施した上で、その更新をコミットしてもらうこ
とを求めるコミットメント要求を発している(図11の
ステップ350)。ファイル・マネージャ26は、この
コミットメント要求に応えて、ディレクトリ102に関
する(従って、ファイル121及びデータ・オブジェク
ト104に関する)一貫性バックアップ作業が進行中か
否かと、シャドウ・ファイル121’とシャドウ・デー
タ・オブジェクト104’とが既に存在しているか否か
とを調べ、その結果、該当する一貫性バックアップ作業
が進行中であり、また、シャドウ・ファイル121’と
シャドウ・データ・オブジェクト104’とが既に存在
していると判定する(ステップ352)。この場合に
は、これら2つのシャドウ・コピー121’、104’
の他に作成する必要のあるシャドウ・コピーは何もない
ため、これに続いてファイル・マネージャ26は、オリ
ジナルのデータ・オブジェクト104に更新を施し、こ
れは、RAM22の中にある、(アプリケーション・プ
ログラムによって)更新が施されたバージョンのデータ
・オブジェクト104を、プライマリー・リポジトリー
18の中へコピーすることによって行なう(ステップ3
52)。
【0037】ステップ360では、バックアップ・ユー
ティリティ40が、ファイル・マネージャ26へ向け
て、ディレクトリ102をクローズして、ディレクトリ
102に関する一貫性バックアップ作業のうちのコピー
作業の段階を終了させることを求める要求を発してい
る。ファイル・マネージャ26は、この要求に応答し
て、ディレクトリ102’からの読込み作業を終了し、
それに伴って、ディレクトリ102をオープンしたとき
に確保したバッファを解放する(ステップ362)。続
いてバックアップ・ユーティリティ40は、ファイル・
マネージャ26へ向けて、ディレクトリ102並びにこ
のディレクトリ102に関連している全てのファイル及
びデータ・オブジェクトの、シャドウ・コピーの維持を
終了させることを求める要求を発する(ステップ37
0)。ファイル・マネージャ26は、この要求に応答し
て、ディレクトリ102に対する包括的ロック状態(従
って、このディレクトリ102に関連している全てのフ
ァイル及びデータ・オブジェクトをも併せてロックする
ロック状態)を一時的に確立した上で、進行中バックア
ップ作業一覧テーブル20aから、このディレクトリ1
02、並びにこのディレクトリ102に関連している全
てのファイル及びデータ・オブジェクトに対して付され
ている「バックアップ進行中」のマークを除去し、その
後、それらのロック状態を解除する(ステップ37
2)。更にこのステップ372では、ファイル・マネー
ジャ26が、シャドウ・ディレクトリ102’、シャド
ウ・ファイル121’及び123’、並びに、シャドウ
・データ・オブジェクト104’、112’、116’
及び109’の抹消を行なっている。この時点でそれら
シャドウ・コピーを抹消する理由は、それらシャドウ・
コピーをここまで保持していたのは一貫性バックアップ
作業において使用するためであるのに対して、その一貫
性バックアップ作業が既に終了していること、しかも、
それらシャドウ・コピーは、ディレクトリ102、並び
にこのディレクトリ102に関連しているファイルやデ
ータ・オブジェクトの、最新のバージョンを、この時点
では既に包含していないことによるものである。尚、こ
の時点における、ディレクトリ102、並びにこのディ
レクトリ102に関連しているファイル及びデータ・オ
ブジェクトの現在ステータスは、ステータス表示ブロッ
ク374に示すとおりである。続いて、バックアップ・
ユーティリティ40が、テープ・ドライブ6aのコント
ローラーへ向けて、バックアップ・ファイル(即ち、磁
気テープの中へバックアップしたファイル)をクローズ
することを求めるファイル・クローズ要求を発し(図1
2のステップ376)、このファイル・クローズ要求を
受け取ったコントローラーは、その要求された動作を実
行し、それには、ファイル・マネージャ26がRAM2
2の中へ書き込んだデータや制御情報のうち、未だ磁気
テープに書き込んでなかったものを全て磁気テープに書
き込んだ上で、その磁気テープに「エンド・オブ・ファ
イル」のマークを書き込むようにする(ステップ37
8)。
【0038】以下に説明するのは、以上のバックアップ
作業が完了し、しかも、他に進行中のバックアップ作業
が存在していないと想定した状況において、ファイル・
マネージャ26が続いて実行する1つの動作例である。
この動作例においては、以上のバックアップ作業がステ
ップ378において完了した後に、アプリケーション・
プログラム16a、16b、16cのうちの1つが、フ
ァイル・マネージャ26へ向けて、ディレクトリ102
からファイル122を削除することを求める削除要求を
発したものと想定している(ステップ380)。ファイ
ル・マネージャ26は、この削除要求に応答して、進行
中バックアップ作業一覧テーブル20aを参照して、現
時点においてディレクトリ102がいずれかの一貫性バ
ックアップ作業のバックアップ範囲に包含されているか
否かを調べて、ディレクトリ102がいずれの一貫性バ
ックアップ作業のバックアップ範囲にも包含されていな
いと判定し、この判定結果に沿ってファイル・マネージ
ャ26は、単に、ファイル122と、このファイル12
2の中のデータを構成しているデータ・オブジェクト1
11とを削除する(ステップ382)。続いて、ファイ
ル・マネージャ26は、ディレクトリ102に対応した
カタログ情報に更新を施し、このディレクトリ102に
よって参照されるファイルのリストから、ファイル12
2を削除する(ステップ382)。尚、ここで特に記し
ておくと、このステップ382におけるファイル122
を削除する処理が、いかなるシャドウ・コピーも作成す
ることなく実行されたのは、進行中の一貫性バックアッ
プ作業が存在していなかったからである。この時点にお
ける、ディレクトリ102、並びにこのディレクトリ1
02に関連しているファイル及びデータ・オブジェクト
の現在ステータスは、ステータス表示ブロック384に
示すとおりである。
【0039】以上、本発明に係るファイルの管理及びバ
ックアップのためのシステムを開示した。ただし、以上
に例示した実施例に対しては、本発明の範囲から逸脱す
ることなく、様々な変更ないし代替を施し得ることはい
うまでもない。例えば、例示した実施例においては、バ
ックアップ先のバックアップ・リポジトリーは磁気テー
プとしていたが、これとは別の種類の二次的リポジトリ
ーを使用しても良く、例えば、別のDASDをバックア
ップ先とすることもでき、場合に応じて適当なものを使
用すれば良い。従って、以上に説明した実施例は、あく
までも本発明を例示するものであり、本発明がそれに限
定されるというものではない。
【0040】
【発明の効果】本発明は以上のように、プライマリ・リ
ポジトリに格納されているファイルやデータ・オブジェ
クト等の所定の範囲をバックアップ・リポジトリへバッ
クアップするバックアップ要求が発せられると、バック
アップ対象物がバックアップ作業に係わることを示すエ
ントリ(標識)を作成してから、バックアップ作業を開
始する。そして、バックアップ作業中にバックアップ対
象物に含まれるデータの更新が要求されると、エントリ
(標識)が検出されることにより該対象物のシャドウ・
コピーが作成され、該コピー又は対象物の一方がバック
アップ作業に使用され、他方が更新作業に使用される。
したがって、バックアップ作業中にもその対象物の更新
を実行でき、しかも得られるバックアップ・コピーは、
バックアップ要求が発せられた時点での対象物の内容と
なって更新内容が含まれないので、一貫性のあるバック
アップ・コピーが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るファイルの管理及びバックアップ
のためのシステムを含んでいるコンピュータ・システム
のブロック図である。
【図2】図1に示したファイルの管理及びバックアップ
のためのシステムの動作を例示した、処理の流れの一部
を表わすフロー図である。
【図3】図2に連続して、処理の流れの一部を表わすフ
ロー図である。
【図4】図3に連続して、処理の流れの一部を表わすフ
ロー図であ。
【図5】図4に連続して、処理の流れの一部を表わすフ
ロー図である。
【図6】図5に連続して、処理の流れの一部を表わすフ
ロー図である。
【図7】図6に連続して、処理の流れの一部を表わすフ
ロー図である。
【図8】図7に連続して、処理の流れの一部を表わすフ
ロー図であ。
【図9】図8に連続して、処理の流れの一部を表わすフ
ロー図である。
【図10】図9に連続して、処理の流れの一部を表わす
フロー図である。
【図11】図10に連続して、処理の流れの一部を表わ
すフロー図である。
【図12】図11に連続して、処理の流れの一部を表す
フロー図である。
【図13】図1に示したファイルの管理及びバックアッ
プのためのシステムに組み込むことのできる最適化処理
を示したフローチャートである。
【符号の説明】
10 コンピュータ・システム 18 プライマリ・リポジトリ 20 バックアップ・リポジトリ 102、102’ディレクトリ 121〜123 ファイル 104、107、109、111、112、116 デ
ータ・オブジェクト
フロントページの続き (72)発明者 ロバート・マイケル・ニュージェント アメリカ合衆国13812、ニューヨーク州 ニコルス、イースト・リバー・ロード、ア ールディー 1、ボックス 207 (72)発明者 ジェームズ・マイケル・ショワルター アメリカ合衆国13760、ニューヨーク州 エンディコット、ウエスト・メイン・スト リート 504番地、アパートメント 31

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1つないし複数のデータ・オブジェクト
    の格納及び該データ・オブジェクトへのアクセスとを管
    理し、且つ、該データ・オブジェクトをバックアップで
    きるようにするための、少なくとも部分的にディジタル
    ・コンピュータによって実行されるファイル管理方法に
    おいて、 前記データ・オブジェクトをバックアップすることを求
    めるバックアップ要求を発するステップと、 前記バックアップ要求に応答して、前記データ・オブジ
    ェクトに対応した標識をセットすることにより、前記デ
    ータ・オブジェクトを対象としたバックアップ要求が発
    せられていることを表示する標識セット・ステップと、 前記標識のセットが完了した後に、前記データ・オブジ
    ェクトをバックアップ・リポジトリへコピーするバック
    アップ作業ステップと、 前記バックアップ作業ステップが完了した後に、前記標
    識をリセットする標識リセット・ステップと、 前記バックアップ作業ステップの、実行前、実行中、或
    いは実行完了後に、前記データ・オブジェクトのうちの
    少なくとも一部に対して変更すなわち更新を施すことを
    求める変更要求を発するステップと、 前記変更要求に応答して、前記標識がセットされている
    か否かを判定する判定ステップと、 前記判定ステップにおいて前記変更要求が発せられたと
    きに前記標識がセットされていると判定した場合は、変
    更を施すよう要求されたデータ・オブジェクトの物理コ
    ピーないし論理コピー(シャドウ・コピー)を作成し、
    コピー元の当該データ・オブジェクトおよびそのシャド
    ウ・コピーのいずれか一方に前記変更要求にかかる変更
    を施し、更に、コピー元の当該データ・オブジェクトお
    よびそのシャドウ・コピーのうちの変更を施していない
    他方を、前記バックアップ・リポジトリへバックアップ
    のためにコピーするようにしたステップとを含んでいる
    ことを特徴とするファイル管理方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のファイル管理方法におい
    て、変更を施すよう要求されなかったデータ・オブジェ
    クトについては、そのシャドウ・コピーを作成しないこ
    とを特徴とするファイル管理方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のファイル管理方法におい
    て、前記データ・オブジェクトは1つの共通の参照名に
    よって包括的に参照され、且つ、前記標識がその共通の
    参照名に関連付けられてあり、前記ファイル管理方法は
    さらに、 データ・オブジェクトを追加することとその追加データ
    ・オブジェクトを前記参照名で参照するようにすること
    とを求める追加要求を発するステップと、 前記追加要求に応答して、前記標識がセットされている
    か否かを判定するステップと、 前記標識がセットされていたならば、前記参照名のコピ
    ーを作成し、前記追加データ・オブジェクトとその他の
    データ・オブジェクトとを併合したものを、前記参照名
    又は該参照名の前記コピーの一方で参照し、前記追加デ
    ータ・オブジェクトを除いたその他のデータ・オブジェ
    クトを、他方で参照するようにし、更に、前記追加デー
    タ・オブジェクトを除いたその他のデータ・オブジェク
    トを、前記バックアップ・リポジトリへコピーするよう
    にしたステップとを含んでいることを特徴とするファイ
    ル管理方法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のファイル管理方法におい
    て、変更を施すよう要求されたデータ・オブジェクトの
    シャドウ・コピーが、前記標識がセットされており、且
    つ、当該データ・オブジェクトに対する前記変更要求
    が、当該データ・オブジェクトを前記バックアップ・リ
    ポジトリへコピーするより前に発せられた場合に限っ
    て、作成されるようにしたことを特徴とするファイル管
    理方法。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のファイル管理方法におい
    て、前記データ・オブジェクトが1つの共通の参照名に
    よって包括的に参照され、且つ、前記標識がその共通の
    参照名に関連付けられてあり、前記ファイル管理方法は
    さらに、 前記データ・オブジェクトのうちの1つを削除すること
    を求める削除要求を発するステップと、 前記削除要求が発せられたときに前記標識がセットされ
    ていたならば、前記参照名のコピーを作成し、削除する
    ことを要求されたデータ・オブジェクトを含めた前記デ
    ータ・オブジェクトを、前記参照名と該参照名のコピー
    の一方で参照し、削除することを要求されたデータ・オ
    ブジェクトを含めた前記データ・オブジェクトを、前記
    バックアップ・リポジトリへコピーし、削除することを
    要求されたデータ・オブジェクトを削除し、更に、削除
    したデータ・オブジェクトを除いたその他のデータ・オ
    ブジェクトを、前記参照名と該参照名のコピーの他方で
    参照するようにしたステップとを含んでいることを特徴
    とするファイル管理方法。
  6. 【請求項6】 請求項1記載のファイル管理方法におい
    て、該方法はさらに、前記標識セット・ステップの実行
    直前に前記データ・オブジェクトをロック状態にするス
    テップと、前記標識リセット・ステップの実行直後に前
    記データ・オブジェクトをロック解除するステップとを
    含んでいることを特徴とするファイル管理方法。
  7. 【請求項7】 請求項1記載のファイル管理方法におい
    て、前記データ・オブジェクトは、バックアップ作業の
    実行前にはディスクに格納されており、前記バックアッ
    プ・リポジトリは、磁気テープであることを特徴とする
    ファイル管理方法。
  8. 【請求項8】 請求項1記載のファイル管理方法におい
    て、前記データ・オブジェクトが1つの共通の参照名に
    よって包括的に参照され、且つ、前記標識がその共通の
    参照名に関連付けられており、前記ファイル管理方法は
    さらに、前記データ・オブジェクトの論理ビューを生成
    し且つ格納しておくステップを含んでおり、該論理ビュ
    ーは階層構造のビューであり、前記参照名は、該階層構
    造中において、前記データ・オブジェクトのレベルより
    も高いレベルのノードであることを特徴とする請求項1
    記載の方法。
  9. 【請求項9】 請求項1記載のファイル管理方法におい
    て、該方法はさらに、 変更を施すよう要求されたデータ・オブジェクトおよび
    そのシャドウ・コピーのうちの一方に変更を施したとき
    に実行するステップであって、コピー元の当該データ・
    オブジェクトとそのシャドウ・コピーのうちの変更を施
    していない他方を前記バックアップ・リポジトリへコピ
    ーした後に、該バックアップ・リポジトリへのコピーが
    なされた前記他方を消去ないし無効化し、それによっ
    て、コピー元の当該データ・オブジェクトとそのシャド
    ウ・コピーのうちの変更を施した前記一方が、当該デー
    タ・オブジェクトのリプリゼンテーションのうちで唯一
    アクセスが可能なリプリゼンテーションとなるようにす
    るステップを含んでいることを特徴とするファイル管理
    方法。
  10. 【請求項10】 1つないし複数のデータ・オブジェク
    トの格納と該データ・オブジェクトへのアクセスとを管
    理し、且つ、該データ・オブジェクトをバックアップで
    きるようにするための、少なくとも部分的にディジタル
    ・コンピュータによって実行されるファイル管理方法に
    おいて、 前記データ・オブジェクトをバックアップすることを求
    めるバックアップ要求を発するステップと、 前記バックアップ要求に応答して、前記データ・オブジ
    ェクトに対応した標識をセットすることにより、該デー
    タ・オブジェクトを対象としたバックアップ要求が発せ
    られていることを表示する標識セット・ステップと、 前記標識のセットが完了した後に、前記データ・オブジ
    ェクトをバックアップ・リポジトリへコピーする作業を
    実行するバックアップ作業ステップと、 前記バックアップ作業ステップが完了した後に、前記標
    識をリセットする標識リセット・ステップと、 前記バックアップ作業ステップの実行前、実行中、或い
    は実行完了後に、前記データ・オブジェクトのうちの少
    なくとも一部に対して変更すなわち更新を施すことを求
    める変更要求を発するステップと、 前記変更要求に応答して、前記標識がセットされている
    か否かを判定する判定ステップと、 前記判定ステップにおいて前記標識がセットされている
    と判定され、且つ、変更を施すよう要求されたデータ・
    オブジェクトが前記バックアップ作業ステップにおいて
    前記バックアップ・リポジトリへ未だコピーされていな
    い場合は、変更を施すよう要求された当該データ・オブ
    ジェクトのシャドウ・コピーを作成し、コピー元の当該
    データ・オブジェクトおよびそのシャドウ・コピーのう
    ちの一方に前記変更要求にかかる変更を施し、更に、コ
    ピー元の当該データ・オブジェクトおよびそのシャドウ
    ・コピーのうちの変更を施していない他方を、前記バッ
    クアップ・リポジトリへコピーするステップと、 前記判定ステップにおいて前記標識がセットされている
    と判定され、且つ、変更を施すよう要求されたデータ・
    オブジェクトが前記バックアップ作業ステップにおいて
    前記バックアップ・リポジトリへ既にコピーされていた
    ならば、当該データ・オブジェクトのシャドウ・コピー
    を作成することなく、当該データ・オブジェクトに前記
    変更要求にかかる変更を施すようにするステップとを含
    んでいることを特徴とするファイル管理方法。
  11. 【請求項11】 データ・オブジェクトの格納と該デー
    タ・オブジェクトへのアクセスとを管理し、且つ、該デ
    ータ・オブジェクトをバックアップする、コンピュータ
    ・システムにおいて、 前記データ・オブジェクトをバックアップすることを求
    めるバックアップ要求を発する手段と、 前記バックアップ要求に応答して、前記データ・オブジ
    ェクトをバックアップ・リポジトリへコピーするバック
    アップ作業を行なうバックアップ作業手段と、 前記バックアップ作業の実行前、実行中、或いは実行完
    了後に、前記データ・オブジェクトのうちの少なくとも
    一部に対して変更すなわち更新を施すことを求める変更
    要求を発する手段と、 前記変更要求に応答して、変更を施すよう要求されたデ
    ータ・オブジェクトを含む1つないし複数のデータ・オ
    ブジェクトから成るデータ・オブジェクト集合を前記バ
    ックアップ・リポジトリへコピーするバックアップ作業
    が前記バックアップ作業手段において現在実行中である
    か否かを判定する判定手段と、 前記判定手段により前記バックアップ作業が現在実行中
    であると判定された場合は、変更を施すよう要求された
    当該データ・オブジェクトの物理コピーないし論理コピ
    ー(アシャドウ・コピー)を作成し、コピー元の当該デ
    ータ・オブジェクトおよびそのシャドウ・コピーのうち
    の一方に前記変更要求にかかる変更を施し、更に、コピ
    ー元の当該データ・オブジェクトおよびそのシャドウ・
    コピーのうちの変更を施していない他方を、前記バック
    アップ・リポジトリへ前記バックアップ作業手段により
    コピーさせるようにする、コピー作成/変更作業手段と
    を備えたことを特徴とするコンピュータ・システム。
  12. 【請求項12】 請求項11記載のコンピュータ・シス
    テムにおいて、変更を施すよう要求されなかったデータ
    ・オブジェクトについては、そのシャドウ・コピーを作
    成しないように構成されていることを特徴とするコンピ
    ュータ・システム。
  13. 【請求項13】 請求項11記載のコンピュータ・シス
    テムにおいて、前記バックアップ作業手段が前記データ
    ・オブジェクト集合を前記バックアップ・リポジトリへ
    コピーする前記バックアップ作業を現在実行中であっ
    て、しかも変更を施すよう要求された当該データ・オブ
    ジェクトが前記バックアップ・リポジトリへコピーされ
    てない場合に限って、前記コピー作成/変更作業手段
    は、変更を施すよう要求されたデータ・オブジェクトの
    シャドウ・コピーを作成するよう構成されていることを
    特徴とするコンピュータ・システム。
  14. 【請求項14】 請求項11記載のコンピュータ・シス
    テムにおいて、該システムはさらに、 前記バックアップ要求に応答して、前記データ・オブジ
    ェクトに対応した標識をセットすることにより、前記デ
    ータ・オブジェクトを対象としたバックアップ要求が発
    せられていることを表示する手段と、 前記標識がセットされる直前に前記データ・オブジェク
    トをロック状態にし、前記標識がリセットされた直後に
    前記データ・オブジェクトをロック解除する手段とを備
    えたことを特徴とするコンピュータ・システム。
  15. 【請求項15】 請求項11記載のコンピュータ・シス
    テムにおいて、該システムはさらに、変更を施すよう要
    求されたデータ・オブジェクトおよびそのシャドウ・コ
    ピーのうちの一方に変更を施した後であって、しかも、
    それらのうちの他方を前記バックアップ・リポジトリへ
    前記バックアップ作業手段によりコピーした後に、該他
    方を消去ないし無効化し、それによって、コピー元の当
    該データ・オブジェクトおよびそのシャドウ・コピーの
    うちの前記一方が、当該データ・オブジェクトのリプリ
    ゼンテーションのうちで唯一アクセスが可能なリプリゼ
    ンテーションとなるようにする手段を備えたことを特徴
    とするコンピュータ・システム。
  16. 【請求項16】 データ・オブジェクトの格納と該デー
    タ・オブジェクトへのアクセスとを管理し、且つ、該デ
    ータ・オブジェクトをバックアップする、コンピュータ
    ・システムにおいて、 前記データ・オブジェクトをバックアップすることを求
    めるバックアップ要求を発する手段と、 前記バックアップ要求に応答して、前記データ・オブジ
    ェクトをバックアップ・リポジトリへコピーするバック
    アップ作業を行なうバックアップ作業手段と、 前記バックアップ作業の実行前、実行中、或いは実行完
    了後に、前記データ・オブジェクトのうちの少なくとも
    一部に対して変更砂割り更新を施すことを求める変更要
    求を発する手段と、 前記変更要求に応答して、前記データ・オブジェクトの
    集合を前記バックアップ・リポジトリへコピーする前記
    バックアップ作業が、前記バックアップ作業手段におい
    て現在実行中であるか否かを判定する判定手段と、 前記判定手段により、前記バックアップ作業が現在実行
    中であると判定され、且つ、変更を施すよう要求された
    データ・オブジェクトが前記バックアップ・リポジトリ
    へ未だコピーされていない場合は、変更を施すよう要求
    された当該データ・オブジェクトのシャドウ・コピーを
    作成し、コピー元の当該データ・オブジェクトとそのシ
    ャドウ・コピーのうちの一方に前記変更要求にかかる変
    更を施し、更に、前記バックアップ作業において、コピ
    ー元の当該データ・オブジェクトとそのシャドウ・コピ
    ーのうちの変更を施していない他方を、前記バックアッ
    プ・リポジトリへ前記バックアップ作業手段がコピーす
    るようにし、さらに前記判定手段により、前記コピー作
    業手段がバックアップ作業を現在実行中であると判定さ
    れ、且つ、変更を施すよう要求されたデータ・オブジェ
    クトが前記バックアップ・リポジトリへ既にコピーされ
    ていたならば、当該データ・オブジェクトのシャドウ・
    コピーを作成することなく、当該データ・オブジェクト
    に前記変更要求にかかる変更を施すようにするコピー作
    成/変更作業手段とを備えたことを特徴とするコンピュ
    ータ・システム。
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