JPH08277323A - 油溶性ポリエステル、潤滑油用添加剤および潤滑油組成物 - Google Patents

油溶性ポリエステル、潤滑油用添加剤および潤滑油組成物

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JPH08277323A
JPH08277323A JP4956496A JP4956496A JPH08277323A JP H08277323 A JPH08277323 A JP H08277323A JP 4956496 A JP4956496 A JP 4956496A JP 4956496 A JP4956496 A JP 4956496A JP H08277323 A JPH08277323 A JP H08277323A
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JP
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oil
acid
polyester
group
soluble polyester
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JP4956496A
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English (en)
Inventor
Shizuo Kitahara
静夫 北原
Yoshihide Ishikawa
好秀 石川
Shinsuke Hasegawa
伸介 長谷川
Michio Miyamoto
道夫 宮本
Jinichi Igarashi
仁一 五十嵐
Yutaka Shikatani
裕 鹿谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Zeon Corp
Harima Chemical Inc
Eneos Corp
Original Assignee
Harima Chemical Inc
Nippon Oil Corp
Nippon Zeon Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 (A)二価の高級カルボン酸成分および
(B)下記一般式 HO−CH2−CR12−CH2−OH (式中、R1、R2はアルキル基で、両者の炭素数の和は
3以上である。)で表わされるグリコールを含む二価の
アルコール成分、並びに(C)三価以上のカルボン酸お
よび三価以上のアルコールから選ばれる少なくとも一種
を(A)、(B)両成分の合計量に対して0.1〜15
モル%の割合で縮重合して得られる重量平均分子量が1
0,000〜1,000,000である油溶性ポリエス
テル。このポリエステルを主成分とする潤滑油用添加
剤。このポリエステルを含む潤滑油組成物、およびこの
ポリエステルとポリメタクリレートを含む潤滑油組成
物。 【効果】 上記油溶性ポリエステルを添加した潤滑油組
成物は、粘度指数および剪断安定性が向上し、良好な酸
化安定性および低い低温粘度を示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は油溶性ポリエステル、該
ポリエステルを有効成分とする潤滑油用添加剤、該油溶
性ポリエステルを含んでなる潤滑油組成物、および該油
溶性ポリエステルとポリメタクリレートを含んでなる潤
滑油組成物に関する。本発明の油溶性ポリエステルは鉱
油系潤滑油および合成潤滑油に添加する粘度指数向上剤
や増粘剤として有用であって、酸化安定性が優れ、それ
を添加せる潤滑油組成物は高い粘度指数を有し、剪断安
定性に優れ、しかも低温粘度が低いという特性をもって
いる。
【0002】
【従来の技術】潤滑油の粘度指数向上剤や増粘剤として
は、ポリアルキルメタクリレート、ポリイソブチレン、
エチレン−プロピレン共重合体、スチレン−ジエンブロ
ック共重合体およびその水素化物などが良く知られてい
る。これらのポリマーは、通常重量平均分子量が50,
000以上の鎖状高分子として使用される。
【0003】これらのポリマーのうちポリアルキルメタ
クリレートは粘度指数向上性と流動点降下作用(低温粘
度が低い)においては優れているが、ピストン、歯車や
油圧ポンプのような大きな剪断力がかかる場合には、主
鎖の切断が起こり、粘度および粘度指数が低下するとい
う欠点がある。また、使用する潤滑油の種類によっては
使用中に不溶物が出るのも欠点の一つである。さらに、
ポリイソブチレン、エチレン−プロピレン共重合体など
のオレフィン系の粘度指数向上剤は剪断安定性に優れて
いる反面、粘度指数向上性に劣り、単なる増粘性を示す
に過ぎない。
【0004】また、ポリエステル系の粘度指数向上剤が
特開昭48−31186号公報、特開昭52−1319
82号公報および特開昭53−102307号公報に開
示されている。すなわち、特開昭48−31186号公
報には、ポリアルキレン琥珀酸または重合脂肪酸と二価
アルコールとの低分子量完全エステルからなる粘度指数
向上剤が開示されているが、これは粘度指数向上効果が
不充分である。特開昭52−131982号公報では、
重合脂肪酸と二価アルコールとからなるポリエステルの
末端を脂肪族アルコールやカルボン酸でターミネートし
たポリエステルが開示されているが、粘度指数向上効果
や低温粘度特性が不充分である。また、特開昭53−1
02307号公報では、(1)鉱物油、(2)ネオペン
チル構造をもつ多価アルコールとモノカルボン酸とのエ
ステルおよび(3)ネオペンチル構造をもつ多価アルコ
ールとモノカルボン酸とポリカルボン酸とを同時に縮重
合して得られるエステルとからなる熱安定性、粘度指数
および耐荷重性に優れた潤滑油組成物が開示されている
が、モノカルボン酸を含むエステルの縮重合度が低いの
で、周知のように(例えば、Encyclopedia of Polymer
Science and Technology, 第11巻、「ポリエステル」
項に記載されている)、このエステル成分は多量に添加
しても粘度指数向上効果が不充分である。
【0005】さらに、特開平1−311122号には、
二量化脂肪酸と水酸基のβ位の炭素原子に水素のないグ
リコールを縮重合せるポリエステルを、モノアルコール
でターミネートしたポリエステルからなる粘度指数向上
剤が記載されている。このポリエステル粘度指数向上剤
は、縮重合度が低く、粘度指数向上効果および増粘効果
の点で不充分である。
【0006】このように従来のポリエステル系粘度指数
向上剤は、概して、剪断安定性には優れるものの、低温
粘度特性や特に粘度指数向上効果において充分満足でき
るものがなく、改善が要望されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、剪断
安定性に優れ、しかも粘度指数向上効果や低温粘度特性
にも優れた油溶性ポリエステル、該油溶性ポリエステル
を有効成分とする潤滑油用添加剤、該油溶性ポリエステ
ルを含んでなる潤滑油組成物、および該油溶性ポリエス
テルとポリメタクリレートを含んでなる潤滑油組成物を
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のかかる目的は、
(A)二価の高級カルボン酸成分および(B)下記一般
式 HO−CH2−CR12−CH2−OH (式中、R1、R2はそれぞれ独立して分岐してもよいア
ルキル基で、R1、R2の炭素数の和が少なくとも3個で
ある。)で表わされるグリコールを含む二価のアルコー
ル成分、並びに(C)三価以上のカルボン酸および三価
以上のアルコールから選ばれる少なくとも一種の三価以
上の多価成分を(A)、(B)両成分の合計量に対して
0.1〜15モル%の割合で(A)、(B)、(C)三
成分を縮重合して得られる重量平均分子量(Mw)が1
0,000〜1,000,000である油溶性ポリエス
テルによって達成される。
【0009】本明細書において「油溶性ポリエステル」
とは、下記のように測定されるポリエステル溶液の光透
過率が90%以上であることを指す。好ましい光透過率
は95%以上である。ポリエステル5gをパラフィン系
鉱物油(100℃動粘度4.1mm2/s、粘度指数1
01、アニリン点97.8℃、流動点−15℃)95g
に入れ、窒素雰囲気下に100℃で1時間攪拌しながら
溶解し、次いで室温(20℃)まで冷却する。この鉱物
油稀釈液を20℃恒温室にて24時間静置し、次いで、
再度攪拌して濁度計(東京光電(株)製“ANA−14
S”)にて透過率(%)を測定する。光源としてタング
ステン白熱電球(6V、6A)を用い、セルとして20
mm角型ガラスセルを使用する。シャッターを閉じた状
態を透過率0%とし、稀釈に用いたパラフィン系鉱物油
自体の透過率を100%とする。
【0010】本発明で使用する二価の高級カルボン酸と
しては、炭素数が通常20以上の直鎖状、分岐状、環状
および芳香族などの二価カルボン酸が例示され、これら
は単独でまたは混合物として用いられる。これらの中で
も分岐状二価カルボン酸が少なくとも60重量%含まれ
るものが好ましく、そして、分岐状二価カルボン酸はア
ルキレン琥珀酸および重合脂肪酸のダイマー酸から選ば
れる少なくとも1種であることが好ましい。最も好まし
い分岐状二価カルボン酸は重合脂肪酸のダイマー酸であ
る。
【0011】重合脂肪酸は、高級脂肪酸を重合したもの
であって、通常炭素数が8〜24、好ましくは16〜2
0の飽和または少なくとも一つの不飽和結合を有する脂
肪酸またはそれらの脂肪酸エステル誘導体を重合して得
られる重合酸の総称である。市販されている重合脂肪酸
は、オレイン酸、リノール酸、リシノレイン酸、エレオ
ステアリン酸などを重合したものであり、ダイマー酸を
主成分とし、トリマー酸以上のポリマー酸とモノマー酸
を副成分として含有しているものである。重合脂肪酸の
構造解析法は、D.H.Macmahonらにより報告
されている(J.Am. Oil. Chem. Soc., vol.51,52
2(1974))。重合生成物は蒸留法または溶媒抽出
法により各成分の含有量が異なる重合脂肪酸に分別する
ことができる。
【0012】また、これらの重合脂肪酸中に残存する不
飽和炭素−炭素結合に水素添加することにより、熱酸化
安定性の良い水素化重合脂肪酸を得ることもできる。本
発明においては未精製重合脂肪酸、精製重合脂肪酸また
は水素化重合脂肪酸も使用することができ、特に好まし
くは、60重量%以上のダイマー酸成分を含む精製重合
脂肪酸またはその水素化物が使用される。より好ましく
は、ダイマー酸含量を95%以上に調製した精製重合脂
肪酸またはその水素化物が使用される。
【0013】またポリアルキレン琥珀酸は、下記一般式
(1)で表わされる。
【化1】 式中のRは低級アルキレンの重合体鎖であって、好まし
くは低級アルキレンがエチレン、プロピレン、およびブ
チレンから選ばれた少なくとも一種であって、その重合
度は10〜300の範囲である。
【0014】本発明で使用する二価のアルコール成分
(B)は下記一般式 HO−CH2−CR12−CH2−OH で表わされるβ位に水素が存在しないグリコールを含
む。上式中、R1およびR2は、分岐してもよいアルキル
基で、R1とR2両者の炭素数の和の下限が3、好ましく
は4、さらに好ましくは5であり、上限は特に限定され
ないが、好ましくは20、さらに好ましくは10であ
り、R1とR2の炭素数の和が過度に少ないと酸化安定性
に劣り、過度に多いとカルボン酸成分との反応性に劣
る。
【0015】分岐してもよいアルキル基としては、具体
的には、メチル、エチル、n−プロピル、iso−プロ
ピル、n−ブチル、iso−ブチル、sec−ブチル、
tert−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、n−
オクチル、2,2−ジメチルヘキシルなどが例示され、
好ましくは、エチル、n−プロピル、n−ブチル、te
rt−ブチル、n−ヘキシル、2,2−ジメチルヘキシ
ルなどのメチンプロトンを有さないn−またはt−アル
キル基が挙げられ、さらに好ましくは、エチル、n−プ
ロピル、n−ブチル、n−ヘキシルなどのn−アルキル
基などが挙げられる。
【0016】上記一般式で表わされるβ位に水素が存在
しないグリコールは、特開平3−161452号公報に
記載されるグリコール合成法と同様な方法、すなわち、
アルドール縮合機構とカニッツァロ反応機構を組合せた
合成法によって、例えば、ジメチロールヘプタンの場合
はn−ブチルアルデヒド、カセイソーダおよびホルマリ
ンから合成される。そのようなグリコールの具体例とし
ては、2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオ
ール、2−ペンチル−2−プロピル−1,3−プロパン
ジオール、2−プロピル−2−エチル−1,3−プロパ
ンジオール、2,2−ジエチル−1,3−プロパンジオ
ールおよび2−エチル−2−メチル−1,3−プロパン
ジオールが挙げられる。
【0017】本発明においては、上記二価の高級カルボ
ン酸成分(A)および上記一般式で表わされるβ位に水
素が存在しないグリコールを含む二価のアルコール成分
(B)に加えて、三価以上のカルボン酸および三価以上
のアルコールから選ばれる少なくとも一種の三価以上の
成分(C)を少量使用する。
【0018】粘度指数向上効果は一般的に添加される高
分子の分子量と正の相関が認められる。ポリエステル系
の粘度指数向上剤でも分子量が大きくなる程、粘度指数
が高くなる。よって重合脂肪酸やポリアルキレン琥珀酸
などの二価の高級カルボン酸成分と二価アルコール成分
の重合において、高分子量化を達成することが不可欠と
なる。
【0019】ポリエステルの分子量はOH/COOH比
で左右される。すなわち、OH/COOH比(当量比)
を1.0とした時に無限大の分子量が得られるが、実際
には縮合反応が進行するにつれて反応速度が遅くなり、
長時間の反応を必要とし経済的に不利である。本発明者
らはダイマー酸などの二価の高級カルボン酸成分と二価
アルコール成分の縮重合反応において、二価アルコール
成分に少量の三価以上のアルコールを併用することによ
り、または二価の高級カルボン酸成分に少量の三価以上
のカルボン酸を添加することにより、効率的に分子量を
高めることができることを見出した。
【0020】三価以上のカルボン酸としては、3個以上
のカルボキシル基を有するものであれば格別限定されな
いが、通常は三価のカルボン酸が用いられる。三価以上
のカルボン酸の具体例としては、トリメリット酸、トリ
カルバリル酸(1,2,3−プロパントリカルボン
酸)、カンホロン酸(2,3−ジメチルメタン−1,
2,3−トリカルボン酸)、トリメシン酸(1,3,5
−ベンゼントリカルボン酸)、重合脂肪酸のトリマー酸
およびその水素化物などが挙げられ、好ましくは、トリ
メシン酸、重合脂肪酸のトリマー酸およびその水素化物
が挙げられ、さらに好ましくは重合脂肪酸のトリマー酸
およびその水素化物が挙げられる。
【0021】三価以上のアルコールとしては、3個以上
の水酸基を有するものであれば格別限定されないが、通
常は三価のアルコールが用いられる。三価以上のアルコ
ールの具体例としては、トリメチロールエタン、トリメ
チロールプロパン、トリメチロールブタン、グリセロー
ル、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、
ソルビトール、グルコース、マンニトール、ショ糖、ブ
ドウ糖などを挙げることができ、好ましくはトリメチロ
ールエタン、トリメチロールプロパン、グリセロール、
ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、ソル
ビトールなどを挙げることができる。
【0022】カルボン酸成分とアルコール成分との比率
OH/COOH(当量比)は0.8〜1.3の範囲が好
ましく、より好ましくは0.9〜1.1の範囲であり、
最も好ましくは実質的に1.0である。カルボン酸成分
合計量中の三価以上のカルボン酸の割合およびアルコー
ル成分合計量中の三価以上のアルコールの割合は、いず
れも15モル%以下であり、また、二価のカルボン酸成
分(A)と二価のアルコール成分(B)の合計量に対す
る三価以上のカルボン酸および/または三価以上のアル
コール成分(C)の量は0.1〜15モル%、好ましく
は1〜10モル%である。三価以上のカルボン酸および
/または三価以上のアルコール成分(C)の使用量が過
大であると縮合反応の制御が困難となる。
【0023】なお、本発明の目的が損なわれない範囲で
あれば、カルボン酸成分中には二価の高級カルボン酸成
分(A)と三価以上のカルボン酸成分(B)の他にその
他の二価のカルボン酸、例えば、コハク酸、グルタル
酸、アジピン酸、ピメリン酸、アゼライン酸、セバシン
酸、テレフタル酸、イソフタル酸などの二価の低級カル
ボン酸;および一価のカルボン酸、例えば、2−メチル
プロパン酸、イソオクチル酸、イソノナノイック酸、ラ
ウリル酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン
酸、イソステアリン酸、アラキン酸などの飽和脂肪酸、
またはリノール酸、オレイン酸、エライジン酸などの不
飽和脂肪酸などを併用してもよい。一般にその許容量は
全カルボン酸成分に対し10モル%以下である。
【0024】また、カルボン酸成分は、好ましくは50
以下、より好ましくは20以下のヨウ素価を有する。ヨ
ウ素価が低いと生成するポリエステルの酸化安定性が向
上する。従って、本発明においては、ダイマー酸を含む
重合脂肪酸の水素化物およびトリマー酸を含む重合脂肪
酸の水素化物を用いることが好ましい。重合脂肪酸の水
素化反応は文献記載の公知方法によって達成できる。そ
の一例は、D.H.Macmahonらにより報告され
ている(J. Am. Oil. Chem. Soc., vol.51, p522, 197
4)。
【0025】また、本発明の目的が損なわれない範囲で
あれば、上記β位に水素が存在しないグリコール以外の
二価アルコールおよび一価アルコールを併用してもよ
い。併用される二価アルコールとしては、エチレングリ
コール、プロピレングリコール、1,2−ブタンジオー
ル、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオー
ル、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、ネオペン
チルグリコール、ダイマージオールなどのアルカンジオ
ール;ジエチレングリコール、ジプロピレングリコー
ル、トリエチレングリコールなどのオリゴオキシアルキ
レングリコールを含めたポリエチレングリコール、ポリ
プロピレングリコール、ポリオキシエチレン−ポリプロ
ピレングリコールなどのポリオキシアルキレングリコー
ル;およびポリエステルジオールなどが挙げられ、ま
た、一価アルコールとしては、ネオペンチルアルコー
ル、3−メチル−3−ペンタノール、3−エチル−3−
ペンタノール、2,3,3−トリメチル−2−ブタノー
ル、1−デカノール、ノニルアルコールなどが挙げられ
る。
【0026】上記(A)成分、(B)成分、(C)成分
その他の任意成分であるカルボン酸およびアルコール成
分の縮重合反応は常法により行なえばよい。縮重合は通
常、150〜280℃の反応温度で、不活性ガスの存在
下で行なうのが好ましい。必要に応じて、トルエン、キ
シレンなどの水と共沸する非水溶性の有機溶剤を使用し
てもよく、また反応を減圧下で行なってもよい。また、
エステル化縮重合反応時には、通常、エステル化触媒と
して、パラトルエンスルホン酸、硫酸、三フッ化ホウ素
錯体、リン酸、塩酸、酢酸カリウム、ステアリン酸亜
鉛、亜鉛、チタン、錫オキサイド、酸化チタンなどの種
々の金属酸化物などが用いられるが、得られたポリエス
テルの酸化安定性の点で金属酸化物を使用するのが好ま
しい。
【0027】製造されるポリエステルの重量平均分子量
は、10,000〜1,000,000の範囲、好まし
くは15,000〜600,000の範囲、さらに好ま
しくは20,000〜400,000の範囲、最も好ま
しくは40,000〜200,000の範囲である。重
量平均分子量が過度に小さいと粘度指数向上効果が低
く、また、重量平均分子量が過度に大きいと剪断安定性
が悪くなるとともに鉱油その他の潤滑油への溶解が難し
くなる。
【0028】本発明のポリエステルは種々の分子量のポ
リエステルと組合せて使用することができ、組合せるポ
リエステルは本発明のものばかりでなく、通常の二価カ
ルボン酸と二価アルコールとを縮重合して得られるポリ
エステルも使用できる。組合せるポリエステルの分子量
は使用目的および使用するポリエステルの種類により適
宜選択すればよい。例えば、重量平均分子量10,00
0〜50,000のポリエステルと、重量平均分子量5
0,000〜1,000,000のポリエステルとを組
合せると粘度指数向上効果と剪断安定性のバランスがと
れたポリエステル組成物となる。
【0029】本発明のポリエステルの酸価は10mgK
OH/g以下、好ましくは5mgKOH/g以下、さら
に好ましくは3mgKOH/g以下である。酸価が過度
に大きいと腐食性が問題となる。さらに、本発明のポリ
エステルの水酸基価は30mgKOH/g以下、好まし
くは10mgKOH/g以下である。水酸基価が過度に
大きいと潤滑油への溶解性に問題がある。さらに、本発
明のポリエステルのヨウ素価は酸化安定性からみて10
0以下であることが好ましい。ヨウ素価はより好ましく
は20以下、さらに好ましくは10以下である。
【0030】本発明の油溶性ポリエステルを粘度指数向
上剤や増粘剤など、潤滑油用添加剤として用いる場合に
は、そのまま使用することも可能であるが、取扱いの容
易さを高めるため、必要に応じて希釈油で希釈した形で
用いることもできる。この際に使用する希釈油は任意で
あるが、通常、沸点70〜700℃、好ましくは120
〜650℃、より好ましくは150〜600℃の沸点範
囲内の、一般的に溶剤や潤滑油として使用される鉱油や
合成油を用いることができる。
【0031】上記鉱油としては、例えば、原油を常圧蒸
留または減圧蒸留して得られた溶剤留分を、水素化精
製、硫酸洗浄、白土処理などの精製処理を適宜組み合わ
せて精製した、パラフィン系、ナフテン系およびアロマ
ティック系などの溶剤留分や潤滑油留分が使用できる。
具体的には例えば、ベンゼン、トルエン、キシレンなど
の芳香族炭化水素;石油ベンジン、ゴム揮発油、大豆揮
発油、リグロイン、ミネラルスピリット、クリーニング
ソルベント、ストッダーソルベントの石油系溶剤;鉱油
のガソリン留分、灯油留分、軽油留分、潤滑油留分など
が挙げられる。
【0032】一方、合成油としては、具体的に例えば、
エチレン、プロピレン、ブテン、イソブチレン、1−オ
クテン、1−デセンなどのオレフィンを単独で、または
その混合物を重合して得られる低分子量オリゴマーであ
るポリ−α−オレフィン;ポリ−α−オレフィン中に含
まれる二重結合を水素化して製造される、いわゆる合成
イソパラフィンや水素化ポリ−α−オレフィン;プロピ
レンオリゴマーでベンゼンをアルキル化することによっ
て得られるハード型アルキルベンゼンや、灯油より分離
したノルマルパラフィンを脱水素化して得られるノルマ
ルオレフィン、またはノルマルパラフィンを塩素化して
得られる塩素化パラフィンによってベンゼンをアルキル
化して製造されるソフト型アルキルベンゼン;オレフィ
ンや塩素化パラフィンによってナフタレンをアルキル化
することにより得られるアルキルナフタレン;ジトリデ
シルグルタレート、ジ−2−エチルヘキシルアジペー
ト、ジイソデシルアジペート、ジトリデシルアジペー
ト、ジ−2−エチルヘキシルセバケートなどのジエステ
ル;トリメリット酸エステルなどのポリエステル;トリ
メチロールプロパンカプリレート、トリメチロールプロ
パンペラルゴネート、ペンタエリスリトール−2−エチ
ルヘキサノエート、ペンタエリスリトールペラルゴネー
トなどのポリオールエステル;ポリオキシアルキレング
リコール;ジアルキルジフェニルエーテル;ポリフェニ
ルエーテル;などが挙げられる。
【0033】これらの鉱油や合成油は単独で使用しても
よく、また2種類以上併用してもよい。また、油溶性ポ
リエステルを潤滑油用添加剤として用いるため、希釈油
で希釈する場合の油溶性ポリエステルと希釈油の配合比
率は任意であるが、通常、油溶性ポリエステル100重
量部に対して希釈油を10〜500重量部の割合で配合
するのが望ましい。
【0034】また本発明においては、上述したとおり、
本発明の油溶性ポリエステルをそのまま、または必要に
応じて希釈油で希釈した形で潤滑油基油に配合すること
により、粘度−温度特性(粘度指数、低温特性)および
剪断安定性に優れた潤滑油組成物が得られる。ここでい
う潤滑油基油は、特に限定されるものではなく、通常潤
滑油の基油として使用されているものであれば鉱油系、
合成系を問わず使用できる。
【0035】鉱油系潤滑油基油としては、例えば、原油
を常圧蒸留および減圧蒸留して得られた潤滑油留分を、
溶剤脱れき、溶剤抽出、水素化分解、溶剤脱ろう、接触
脱ろう、水素化精製、硫酸洗浄、白土処理などの精製処
理を適宜組み合わせて精製したパラフィン系、ナフテン
系などの油が使用できる。
【0036】また、合成系潤滑油基油としては、例え
ば、エチレン、プロピレン、ブテン、イソブチレン、1
−オクテン、1−デセンなどのオレフィンを単独で、ま
たはその混合物を重合して得られる低分子量オリゴマー
であるポリ−α−オレフィン;ポリ−α−オレフィン中
に含まれる二重結合を水素化して製造される水素化ポリ
−α−オレフィン;プロピレンオリゴマーでベンゼンを
アルキル化することによって得られるハード型アルキル
ベンゼンや、灯油より分離したノルマルパラフィンを脱
水素化して得られるノルマルオレフィン、あるいはノル
マルパラフィンを塩素化して得られるパラフィンによっ
てベンゼンをアルキル化して製造されるソフト型アルキ
ルベンゼン;オレフィンや塩素化パラフィンによってナ
フタレンをアルキル化することにより得られるアルキル
ナフタレン;ジトリデシルグルタレート、ジ−2−エチ
ルヘキシルアジペート、ジイソデシルアジペート、ジト
リデシルアジペート、ジ−2−エチルヘキシルセバケー
トなどのジエステル;トリメリット酸エステルなどのポ
リエステル;トリメチロールプロパンカプリレート、ト
リメチロールプロパンペラルゴネート、ペンタエリスリ
トール−2−エチルヘキサノエート、ペンタエリスリト
ールペラルゴネートなどのポリオールエステル;ポリオ
キシアルキレングリコール;ジアルキルジフェニルエー
テル;ポリフェニルエーテル;などが挙げられる。
【0037】これらの基油は単独でも、2種類以上任意
の割合で組み合わせて使用してもよい。また本発明にお
いて使用する潤滑油基油の粘度は任意であるが、通常、
100℃における動粘度が1〜100mm2 /s、好ま
しくは2〜50mm2 /s、より好ましくは2〜20m
2 /sのものが望ましく用いられる。なお、これらの
潤滑油基油は、本発明の油溶性ポリエステルを潤滑油用
添加剤として用いる場合の希釈油としても使用可能であ
るのは当然である。
【0038】本発明の油溶性ポリエステルを潤滑油基油
に配合する際の配合量は任意であるが、通常、潤滑油組
成物全量基準での含有量が、0.1〜40重量%、好ま
しくは0.3〜30重量%、より好ましくは0.5〜2
0重量%となるような量の油溶性ポリエステルを配合す
るのが望ましい。本発明の油溶性ポリエステルを潤滑油
基油に含有させることによって、粘度−温度特性(粘度
指数、低温特性)および剪断安定性に優れた潤滑油組成
物を得ることができるが、優れた剪断安定性を維持した
ままさらに潤滑油組成物の粘度−温度特性(粘度指数、
低温特性)や酸化安定性を向上させる目的で、ポリメタ
クリレートを併用するのがより好ましい。
【0039】ここでいうポリメタクリレートとしては、
非分散型ポリメタクリレート、分散型ポリメタクリレー
ト、およびこれらの混合物が用いられる。ここでいう非
分散型ポリメタクリレートとしては、例えば、下記の一
般式(2)で表わされるアルキルメタクリレートの中か
ら選ばれる1種または2種以上の化合物の重合体が挙げ
られる。
【0040】
【化2】
【0041】上記(2)式中、R3は炭素数1〜24、
好ましくは炭素数1〜18のアルキル基を示している。
3のアルキル基としては、具体的には例えば、メチル
基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘ
キシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル
基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラ
デシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデ
シル基、オクタデシル基、ノナデシル基、イコシル基、
ヘンイコシル基、ドコシル基、トリコシル基、テトラコ
シル基などが挙げられ、またこれらアルキル基は直鎖状
でも分枝状であってもよい。
【0042】また上記アルキルメタクリレートの重合体
としては、一般式(2)で表されるアルキルメタクリレ
ートの中から選ばれる1種の化合物の単独重合体でもよ
く、また一般式(2)で表されるアルキルメタクリレー
トの中から選ばれる2種以上の化合物の共重合体(ラン
ダム共重合体、ブロック共重合体、交互共重合体)でも
よいが、粘度−温度特性に優れる点から、共重合体、特
にランダム共重合体を用いるのが好ましい。
【0043】一方、ここでいう分散型ポリメタクリレー
トとしては、例えば、上記の一般式(2)で表される化
合物および炭素数2〜18、好ましくは炭素数2〜10
の脂肪族オレフィン化合物の中から選ばれる1種または
2種以上の窒素不含モノマーと、下記の一般式(3)で
表される化合物の中から選ばれる1種または2種以上の
窒素含有メタクリレートを共重合して得られる共重合体
が挙げられる。
【0044】
【化3】
【0045】ここでいう炭素数2〜18の脂肪族オレフ
ィン化合物としては、具体的には例えば、エチレン、プ
ロピレン、ブテン、ペンテン、ヘキセン、ヘプテン、オ
クテン、ノネン、デセン、ウンデセン、ドデセン、トリ
デセン、テトラデセン、ペンタデセン、ヘキサデセン、
ヘプタデセン、オクタデセンなどが挙げられる。これら
脂肪族オレフィン化合物は直鎖状でも分枝状であっても
よく、またα−オレフィンであっても内部オレフィンで
あってもよいが、α−オレフィンが好ましく、直鎖α−
オレフィンがより好ましい。
【0046】一方、上記(3)式中、R4は炭素数1〜
18、好ましくは炭素数1〜6のアルキレン基を示し、
aは0または1の整数を示し、Xは窒素原子を1〜2
個、酸素原子を0〜2個含有するアミン残基または複素
環残基をそれぞれ示している。R4としては具体的には
例えば、直鎖または分枝のエチレン基、直鎖または分枝
のプロピレン基、直鎖または分枝のブチレン基、直鎖ま
たは分枝のペンチレン基、直鎖または分枝のヘキシレン
基、直鎖または分枝のヘプチレン基、直鎖または分枝の
オクチレン基、直鎖または分枝のノニレン基、直鎖また
は分枝のデシレン基、直鎖または分枝のウンデシレン
基、直鎖または分枝のドデシレン基、直鎖または分枝の
トリデシレン基、直鎖または分枝のテトラデシレン基、
直鎖または分枝のペンタデシレン基、直鎖または分枝の
ヘキサデシレン基、直鎖または分枝のヘプタデシレン
基、直鎖または分枝のオクタデシレン基などが挙げられ
る。
【0047】式(3)中のXとしては、具体的には例え
ば、次の基などが挙げられる。 ジメチルアミノ基 ジエチルアミノ基 ジプロピルアミノ基 ジブチルアミノ基 アニリノ基〔次式(4)〕
【化4】 トルイジノ基〔次式(5)〕
【化5】 キシリジノ基〔次式(6)〕
【化6】 アセチルアミノ基(CH3CONH−) ベンゾイルアミノ基〔次式(7)〕
【化7】 モルホリノ基〔次式(8)〕
【化8】 ピロリル基〔次式(9)〕
【化9】 ピロリノ基〔次式(10)〕
【化10】 ピリジル基〔次式(11)〕
【化11】 メチルピリジル基〔次式(12)〕
【化12】 ピロリジニル基〔次式(13)〕
【化13】 ピペリジニル基〔次式(14)〕
【化14】 キノニル基〔次式(15)〕
【化15】 ピロリドニル基〔次式(16)〕
【化16】 ピロリドノ基〔次式(17)〕
【化17】 イミダゾリノ基〔次式(18)〕
【化18】 ピラジノ基〔次式(19)〕
【化19】
【0048】上記の含窒素メタクリレートとして特に好
ましいものとしては、具体的には例えば、下記の化合物
およびこれらの混合物が挙げられる。ジメチルアミノメ
チルメタクリレート〔次式(20)〕
【化20】 ジエチルアミノメチルメタクリレート〔次式(21)〕
【化21】 ジメチルアミノエチルメタクリレート〔次式(22)〕
【化22】 ジエチルアミノエチルメタクリレート〔次式(23)〕
【化23】 モルホリノメチルメタクリレート〔次式(24)〕
【化24】 モルホリノエチルメタクリレート〔次式(25)〕
【化25】
【0049】すなわち、ここでいう分散型ポリメタクリ
レートとは、上記のような窒素不含モノマーと窒素含有
メタクリレートをコモノマーとする共重合体を意味して
いる。共重合の際の窒素不含モノマーと窒素含有メタク
リレートのモル比は任意であるが、一般に、70:30
〜99:1、好ましくは80:20〜98:2程度であ
る。また共重合の反応方法も任意であるが、通常、ベン
ゾイルパーオキシドなどの重合開始剤の存在下で両成分
をラジカル溶液重合させることにより容易に共重合体が
得られる。共重合体はランダム共重合体、ブロック共重
合体および交互共重合体のいずれでも良いが、粘度−温
度特性に優れる点から、特にランダム共重合体を用いる
のが好ましい。
【0050】本発明に係る潤滑油組成物において油溶性
ポリエステルと併用するに際し、上記の非分散型ポリメ
タクリレートまたは分散型ポリメタクリレートを単独で
用いてもよく、また非分散型ポリメタクリレートと分散
型ポリメタクリレートとの任意の割合での混合物を用い
てもよい。さらにこれら非分散型ポリメタクリレートお
よび分散型ポリメタクリレートの重量平均分子量は任意
であるが、通常、重量平均分子量が10,000〜30
0,000、好ましくは20,000〜200,000
のものが用いられる。
【0051】本発明に係る潤滑油組成物において、油溶
性ポリエステルとポリメタクリレートを併用する場合、
油溶性ポリエステルとポリメタクリレートの潤滑油基油
への配合量は任意であるが、通常、潤滑油組成物全量基
準での油溶性ポリエステルとポリメタクリレートの合計
含有量が、0.1〜40重量%、好ましくは0.3〜3
0重量%、より好ましくは0.5〜20重量%となるよ
うに配合する。
【0052】また両者を併用する際の配合比率も任意で
あるが、通常、油溶性ポリエステルとポリメタクリレー
トとの重量配合比が、5:95〜95:5、好ましくは
20:80〜80:20となるように配合することが望
ましい。さらに本発明においては、本発明に係る潤滑油
組成物の各種性能をさらに高める目的で、公知の潤滑油
用添加剤を単独で、または数種類組み合わせた形で使用
することができる。
【0053】これらの公知の添加剤としては、具体的に
は例えば、2,6−ジ−tert−ブチル−p−クレゾ
ール、4,4´−メチレンビス2,6−ジ−tert−
ブチルフェノールなどのヒンダードフェノール系、アル
キルジフェニルアミン、α−フェニルナフチルアミンな
どのアミン系、硫黄系、ジチオリン酸亜鉛系、ジチオカ
ルバミン酸亜鉛系、フェノチアジン系などの酸化防止
剤;アルケニルコハク酸、アルケニルコハク酸エステ
ル、多価アルコールエステル、アルカリ土類金属石油ス
ルフォネート、アルカリ土類金属アルキルベンゼンスル
フォネート、アルカリ土類金属ジノニルナフタレンスル
フォネートなどの錆止め剤;ベンゾトリアゾール、チア
ジアゾールなどの金属不活性化剤;リン酸エステル、亜
リン酸エステル、硫化油脂、サルファイド、硫リン化ポ
リブテン、硫リン化エステル、ジチオリン酸亜鉛などの
摩耗防止剤、極圧剤;脂肪族アルコール、脂肪酸、脂肪
族アミン、脂肪族アミン塩、脂肪酸アミド、ジチオリン
酸モリブデン、ジチオカルバミン酸モリブデンなどの摩
耗低減剤;アルカリ土類金属スルフォネート、アルカリ
土類金属フェネート、アルカリ土類金属サリチレート、
アルカリ土類金属ホスフォネートなどの金属系清浄剤;
アルケニルコハク酸イミド、アルケニルコハク酸エステ
ル、ベンジルアミン、ポリブテニルアミンおよびそのア
ミド化物などの無灰分散剤;ポリイゾブチレン、エチレ
ン−プロピレン共重合体、水素化スチレン−ブタジエン
共重合体、水素化スチレン−イソプレン共重合体、スチ
レン系ポリエステル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、
エステル化スチレン−無水マレイン酸共重合体などの粘
度指数向上剤、流動点降下剤;メチルシリコーン、フル
オロシリコーン、ポリアクリレートなどの消泡剤;など
が挙げられる。
【0054】これらの添加剤の添加量は任意であるが、
通常、潤滑油組成物全量基準で、消泡剤の含有量は0.
0005〜1重量%、粘度指数向上剤の含有量は1〜3
0重量%、金属不活性化剤の含有量は0.005〜1重
量%、その他の添加剤の含有量は、それぞれ0.1〜1
5重量%である。
【0055】本発明の油溶性ポリエステルを含有してな
る潤滑油組成物、および該油溶性ポリエステルとポリメ
タクリレートを含有してなる潤滑油組成物は、ガソリン
エンジン油、ディーゼルエンジン油、ガスエンジン油な
どの内燃機関用エンジン油;自動変速機油、手動変速機
油、デファレンシャル油などの自動車用ギヤ油;ショッ
クアブソーバー油、アクティブサスペンション油などの
自動車用作動油;など、高い粘度指数を要求される潤滑
油に好適に用いられるものである。その他、2サイクル
エンジン油、船用エンジン油、タービン油;工業用ギヤ
油;圧縮機油;冷凍機油;切削油、塑性加工油(圧延
油、プレス油、鍛造油、練り加工油、引き抜き油、打ち
抜き油など)、熱処理油、放電加工油などの金属加工
油;滑り案内面油;軸受油;錆止め油;熱媒体油などの
各種潤滑油においても、好ましく用いられる。
【0056】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでは
ない。なお、実施例中の部数および%は、特に断わらな
い限り重量基準である。ポリエステルの水酸基価、酸価
およびヨウ素価は“基準油脂分析試験法”(日本油化学
協会)に記載される下記に準じて測定した。 水酸基価 2、4、9、2−83 酸価 2、4、1−83 ヨウ素価 2、4、5−71
【0057】実施例1 攪拌機、温度計、還流冷却管、分水管および窒素ガス導
入管を備えた1000cc容四つ口フラスコに、水素化
重合脂肪酸(ハリダイマー300の水素化物、ヨウ素価
6、酸価195、モノマー酸0.5%、ダイマー酸9
7.0%、トリマー酸2.5%、ハリマ化成社製)57
0.4g、2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパン
ジオール165.2gおよび触媒としてモノブチル錫オ
キサイド0.26gを仕込んだ。(OH/COOH(当
量比)=1.04) 窒素ガスを導入しながら攪拌を行ない、100℃まで昇
温した。続いて、反応中に生成する水を除去しながら、
100℃から260℃まで6時間を要して昇温した。そ
の後260℃で脱水を行ないながら、10時間反応を続
けた。得られたポリエステル1は重量平均分子量45,
000、酸価0.2mgKOH/gおよび水酸基価3.
4mgKOH/gを有していた。光透過率は98%であ
った。
【0058】実施例2 攪拌機、温度計、還流冷却管、分水管および窒素ガス導
入管を備えた1000cc容四つ口フラスコに、水素化
重合脂肪酸(実施例1で使用したものと同じ)474.
4g、水素化重合脂肪酸(ハリダイマー270Sの水素
化物、ヨウ素価7.5、酸価193、モノマー酸0.5
%、ダイマー酸80.5%、トリマー酸19.0%、ハ
リマ化成社製)119.6g、2−ブチル−2−エチル
−1,3−プロパンジオール143.1gおよび触媒と
してモノブチル錫オキサイド0.26g仕込んだ。(O
H/COOH(当量比)=1.05) 窒素ガスを導入しながら攪拌を行ない、100℃まで昇
温した。続いて、反応中に生成する水を除去しながら、
100℃から260℃まで6時間を要して昇温した。そ
の後260℃で脱水を行ないながら、10時間反応を続
けた。得られたポリエステル2は重量平均分子量83,
000、酸価0.2mgKOH/gおよび水酸基価2.
5mgKOH/gを有していた。光透過率は98%であ
った。
【0059】実施例3 攪拌機、温度計、還流冷却管、分水管および窒素ガス導
入管を備えた1000cc容四つ口フラスコに、水素化
重合脂肪酸(実施例1で使用したものと同じ)573.
5g、2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオ
ール157.9g、およびトリメチロールプロパン5.
4gと触媒としてモノブチル錫オキサイド0.26gを
仕込んだ。(OH/COOH(当量比)=1.05) 窒素ガスを導入しながら攪拌を行ない、100℃まで昇
温した。続いて、反応中に生成する水を除去しながら、
100℃から240℃まで6時間を要して昇温した。そ
の後240℃で脱水を行ないながら、10時間反応を続
けた。得られたポリエステル3は重量平均分子量10
5,000、酸価0.2mgKOH/gおよび水酸基価
2.1mgKOH/gを有していた。光透過率は97%
であった。
【0060】比較例1 攪拌機、温度計、還流冷却管、分水管および窒素ガス導
入管を備えた1000cc容四つ口フラスコに、水素化
重合脂肪酸(実施例1で使用したものと同じ)620.
0g、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオール1
18.0gおよび触媒としてモノブチル錫オキサイド
0.26gを仕込んだ。(OH/COOH(当量比)=
1.05) 窒素ガスを導入しながら攪拌を行ない、100℃まで昇
温した。続いて、反応中に生成する水を除去しながら、
100℃から240℃まで6時間を要して昇温した。そ
の後240℃で脱水を行ないながら、10時間反応を続
けた。得られたポリエステルAは重量平均分子量41,
000、酸価0.2mgKOH/gおよび水酸基価3.
0mgKOH/gを有していた。
【0061】比較例2 攪拌機、温度計、還流冷却管、分水管および窒素ガス導
入管を備えた1000cc容四つ口フラスコに、水素化
重合脂肪酸(実施例1で使用したものと同じ)575.
4g、ジプロピレングリコール140.0gおよびトリ
メチロールプロパン3.5gと触媒としてモノブチル錫
オキサイド0.26gを仕込んだ。(OH/COOH
(当量比)=1.05) 窒素ガスを導入しながら攪拌を行ない、100℃まで昇
温した。続いて、反応中に生成する水を除去しながら、
100℃から240℃まで6時間を要して昇温した。そ
の後240℃で脱水を行ないながら、10時間反応を続
けた。得られたポリエステルBは重量平均分子量83,
000、酸価0.4mgKOH/gおよび水酸基価2.
8mgKOH/gを有していた。
【0062】実施例4 攪拌機、温度計、還流冷却管、分水管および窒素ガス導
入管を備えた1000cc容四つ口フラスコに、水素化
重合脂肪酸(実施例1で使用したものと同じ)573.
5g、2,2−ジエチル−1,3−プロパンジオール1
30.3g、およびトリメチロールプロパン5.4gと
触媒としてモノブチル錫オキサイド0.26gを仕込ん
だ。(COOH/OH当量比=1.05) 窒素ガスを導入しながら攪拌を行ない、100℃まで昇
温した。続いて、反応中に生成する水および未反応のジ
オールを除去しながら、100℃から240℃まで6時
間を要して昇温した。その後240℃で脱水を行ないな
がら、10時間反応を続けた。得られたポリエステル4
は重量平均分子量98,300、酸価0.3mgKOH
/gおよび水酸基価2.3mgKOH/gであった。光
透過率は98%であった。
【0063】実施例5 実施例1〜4および比較例1〜2でそれぞれ合成したポ
リエステル1〜4およびポリエステルA、Bを表1に示
す割合でパラフィン系精製鉱油に調合して潤滑油用添加
剤(粘度指数向上剤)I〜VIを作成した。
【0064】
【表1】 *ニュートラル100:パラフィン系精製鉱油(動粘度
4.1mm2 /s、100℃、粘度指数101、アニリ
ン点97.8℃、流動点−15℃)
【0065】潤滑油用添加剤I〜VIを上記と同じパラフ
ィン系精製鉱油に100℃動粘度が10mm2/sにな
るように添加した。なお、本発明例5および6において
は潤滑油用添加剤にポリメタクリレートを併用した。得
られた潤滑油組成物の粘度指数(VI)をJISK−2
283に従って、また剪断安定性をJPS−5S−29
−88に準拠して超音波による粘度低下率(下の式によ
り算出)より評価した。 粘度低下率(%) =
〔(VO−Vf)/VO〕 x 100 VO:超音波照射前の動粘度(mm2/s) Vf:超音波照射後の動粘度(mm2/s) 以上の結果を表2に示す。
【0066】
【表2】 *1:非分散型ポリメタクリレート(炭素数1〜18の
アルキル基を有するアルキルメタクリレート混合物のラ
ンダム共重合体、重量平均分子量83,000) *2:分散型ポリメタクリレート(炭素数1〜18のア
ルキル基を有するアルキルメタクリレート混合物とジエ
チルアミノエチルメタクリレートとのランダム共重合
体、重量平均分子量100,000、窒素含有モノマー
含有量5モル%)
【0067】実施例6 実施例5で使用した潤滑油の内燃機関用潤滑油酸化安定
度試験(ISOT)をJIS K−2514,3−1に
準拠(165.5℃、24時間)して実施した。結果は
表3に示す。粘度比(V24/VO)は酸化試験前の動粘
度VOに対する酸化試験後の動粘度V24の比であり、ま
た、粘度指数比(VI24/VIO)は酸化試験前の粘度
指数VIOに対する酸化試験後の粘度指数VI24の比で
ある。動粘度の測定は40℃および100℃において行
った。ラッカー度の判定は、上記JISに定めるとお
り、JPI−5S−15−80に規定されたカラースケ
ールと比較した。このカラースケールは評価基準が9段
階の等級(1〜9)に分けられており、1は着色が最小
で安定度が最も高く、9は着色が最大である。
【0068】
【表3】
【0069】表2および表3より本発明の油溶性ポリエ
ステルは優れた酸化安定性を有するとともに粘度指数向
上剤として優れた性能を有する潤滑油添加剤であること
がわかる。また、油溶性ポリエステルとポリメタクリレ
ートを併用した場合には、油溶性ポリエステル単独の場
合と比べて潤滑油組成物の粘度指数や酸化安定性がさら
に向上していることがわかる。
【0070】
【発明の効果】本発明の油溶性ポリエステルは、潤滑油
基油に対して良好な相溶性を示し、少量の添加量で顕著
な粘度指数および剪断安定性の向上効果を示し、優れた
酸化安定性および低い低温粘度を与える。
【0071】(発明の好ましい実施態様)本発明の油溶
性ポリエステル、すなわち、(A)二価の高級カルボン
酸成分および(B)下記一般式 HO−CH2−CR12−CH2−OH (式中、R1、R2はそれぞれ独立して分岐してもよいア
ルキル基で、R1、R2の炭素数の和が少なくとも3であ
る。)で表わされるグリコールを含む二価のアルコール
成分、並びに(C)三価以上のカルボン酸および三価以
上のアルコールから選ばれる少なくとも一種の三価以上
の多価成分を(A)、(B)両成分の合計量に対して
0.1〜15モル%の割合で(A)、(B)、(C)三
成分を縮重合して得られる重量平均分子量(Mw)1
0,000〜1,000,000である油溶性ポリエス
テル;この油溶性ポリエステルを有効成分とする本発明
の潤滑油用添加剤;この油溶性ポリエステルを含んでな
る本発明の潤滑油組成物;およびこの油溶性ポリエステ
ルとポリメタクリレートとを含んでなる本発明の潤滑油
潤滑油組成物の好ましい実施態様をまとめると以下のと
おりである。
【0072】(1)二価の高級カルボン酸成分(A)が
炭素数20以上の分岐状二価カルボン酸を少なくとも6
0重量%含む。 (2)上記(1)の分岐状二価カルボン酸がアルキレン
琥珀酸および重合脂肪酸のダイマー酸から選ばれる少な
くとも一種である。 (3)二価高級カルボン酸成分(A)が60重量%以上
のダイマー酸成分を含む精製重合脂肪酸またはその水素
化物である。
【0073】(4)前記グリコールを表わす一般式中の
1とR2の炭素数の和が少なくとも3、より好ましくは
4、さらに好ましくは5である。 (5)前記グリコールを表わす一般式中のR1とR2の炭
素数の和が20以下、さらに好ましくは10以下であ
る。 (6)前記一般式で表わされるグリコールが2−ブチル
−2−エチル−1,3−プロパンジオール、2−ペンチ
ル−2−プロピル−1,3−プロパンジオール、2−プ
ロピル−2−エチル−1,3−プロパンジオール、2,
2−ジエチル−1,3−プロパンジオールおよび2−エ
チル−2−メチル−1,3−プロパンジオールの中から
選ばれる少なくとも一種である。
【0074】(7)三価以上のカルボン酸がトリメリッ
ト酸、トリカルバリル酸、カンホロン酸、トリメシン酸
および重合脂肪酸のトリマー酸の中から選ばれる少なく
とも一種である。 (8)三価以上のカルボン酸が重合脂肪酸のトリマー酸
またはその水素化物である。 (9)三価以上のアルコールがトリメチロールエタン、
トリメチロールプロパン、トリメチロールブタン、グリ
セロール、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリト
ール、ソルビトール、グルコース、マンニトール、ショ
糖およびブドウ糖の中から選ばれる。
【0075】(10)カルボン酸成分とアルコール成分
との比OH/COOH(当量比)が0.8〜1.3の範
囲、より好ましくは0.9〜1.1の範囲である。 (11)三価以上の多価成分(C)の量が二価の高級カ
ルボン酸成分(A)、二価のアルコール成分(B)両成
分の合計量に対して0.1〜15モル%、より好ましく
は1〜10モル%である。 (12)二価の高級カルボン酸成分(A)および三価以
上のカルボン酸成分(C)を含むカルボン酸成分は50
以下、より好ましくは20以下のヨウ素価を有する。
【0076】(13)油溶性ポリエステルが重量平均分
子量15,000〜600,000、より好ましくは2
0,000〜400,000を有する。 (14)油溶性ポリエステルの酸価が10mgKOH/
g以下、より好ましくは5mgKOH/g以下、さらに
好ましくは3mgKOH/g以下である。
【0077】(15)油溶性ポリエステルの水酸基価が
30mgKOH/g以下、より好ましくは10mgKO
H/g以下である。 (16)油溶性ポリエステルのヨウ素価が100以下、
より好ましくは20以下である。 (17)油溶性ポリエステルをそのまま潤滑油用添加剤
として用いる。 (18)油溶性ポリエステルを希釈油で希釈した形で潤
滑油用添加剤として用いる。
【0078】(19)潤滑油組成物の基油が、100℃
での動粘度が1〜100mm2 /s、好ましくは2〜5
0mm2 /s、より好ましくは2〜20mm2 /sの鉱
油および/または合成油である。 (20)潤滑油組成物中に油溶性ポリエステルが、組成
物全量基準で好ましくは0.1〜40重量%、より好ま
しくは0.3〜30重量%、さらに好ましくは0.5〜
20重量%含まれる。
【0079】(21)潤滑油組成物中に含有されるポリ
メタクリレートが非分散型ポリメタクリレートおよび分
散型ポリメタクリレートから選ばれる少くとも一種であ
る。 (22)非分散型ポリメタクリレートが炭素数1〜2
4、より好ましくは炭素数1〜18のアルキル基を有す
るアルキルメタクリレートの重合体である。 (23)分散型ポリメタクリレートが、炭素数1〜2
4、より好ましくは炭素数1〜18のアルキル基を有す
るアルキルメタクリレートおよび炭素数2〜18、より
好ましくは炭素数2〜10の脂肪族オレフィン化合物の
中から選ばれる1種または2種以上の窒素不含モノマー
と、窒素含有メタクリレートとの共重合体である。
【0080】(24)分散型ポリメタクリレートが、窒
素不含モノマーと窒素含有メタクリレートとのモル比7
0:30〜99:1、より好ましくは80:20〜9
8:2の共重合体である。 (25)ポリメタクリレートが重量平均分子量10,0
00〜300,000、より好ましくは20,000〜
200,000を有する。 (26)潤滑油組成物中に油溶性ポリエステルとポリメ
タクリレートが、組成物全量基準での合計量として0.
1〜40重量%、より好ましくは0.3〜30重量%、
さらに好ましくは0.5〜20重量%含有される。
【0081】(27)潤滑油組成物中に油溶性ポリエス
テルとポリメタクリレートが、重量比5:95〜95:
5、より好ましくは20:80〜80:20の配合比率
で含有される。 (28)潤滑油組成物が内燃機関用エンジン油、自動車
用ギヤ油または自動車用作動油である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C10M 101:02 145:22) C10N 30:02 30:10 (72)発明者 石川 好秀 兵庫県加古川市野口町水足671番地の4 ハリマ化成株式会社中央研究所内 (72)発明者 長谷川 伸介 兵庫県加古川市野口町水足671番地の4 ハリマ化成株式会社中央研究所内 (72)発明者 宮本 道夫 兵庫県加古川市野口町水足671番地の4 ハリマ化成株式会社中央研究所内 (72)発明者 五十嵐 仁一 神奈川県横浜市中区千鳥町八番地 日本石 油株式会社中央技術研究所内 (72)発明者 鹿谷 裕 神奈川県横浜市中区千鳥町八番地 日本石 油株式会社中央技術研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)二価の高級カルボン酸成分および
    (B)下記一般式 HO−CH2−CR12−CH2−OH (式中、R1、R2はそれぞれ独立して分岐してもよいア
    ルキル基で、R1、R2の炭素数の和が少なくとも3個で
    ある。)で表わされるグリコールを含む二価のアルコー
    ル成分、並びに(C)三価以上のカルボン酸および三価
    以上のアルコールから選ばれる少なくとも一種の三価以
    上の多価成分を(A)、(B)両成分の合計量に対して
    0.1〜15モル%の割合で(A)、(B)、(C)三
    成分を縮重合して得られる重量平均分子量(Mw)が1
    0,000〜1,000,000である油溶性ポリエス
    テル。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の油溶性ポリエステルを有
    効成分とする潤滑油用添加剤。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の油溶性ポリエステルを含
    んでなる潤滑油組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の油溶性ポリエステルおよ
    びポリメタクリレートを含んでなる潤滑油組成物。
JP4956496A 1995-02-10 1996-02-13 油溶性ポリエステル、潤滑油用添加剤および潤滑油組成物 Pending JPH08277323A (ja)

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