JPH08277284A - 複素環式化合物 - Google Patents

複素環式化合物

Info

Publication number
JPH08277284A
JPH08277284A JP8016260A JP1626096A JPH08277284A JP H08277284 A JPH08277284 A JP H08277284A JP 8016260 A JP8016260 A JP 8016260A JP 1626096 A JP1626096 A JP 1626096A JP H08277284 A JPH08277284 A JP H08277284A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
added
mixture
solvent
reaction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8016260A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3745433B2 (ja
Inventor
Makoto Takemura
真 竹村
Yoichi Kimura
陽一 木村
Katsuhiro Kawakami
勝浩 川上
Kenichi Kimura
健一 木村
Hitoshi Oki
仁 大木
Norikazu Matsuhashi
範一 松橋
Haruko Kawato
晴子 川戸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daiichi Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Daiichi Pharmaceutical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daiichi Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Daiichi Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP01626096A priority Critical patent/JP3745433B2/ja
Publication of JPH08277284A publication Critical patent/JPH08277284A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3745433B2 publication Critical patent/JP3745433B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐性菌を含む各種の菌に対し強力な抗菌力を
有し、かつ安全性の高いキノロン誘導体を提供する。 【解決手段】 式(I)で表される化合物およびその
塩。 【化1】 (Xはハロゲン原子、水素原子;Xはハロゲン原
子;Rは水素原子、水酸基、チオール基、ハロゲノメ
チル基、アルキル基、アルコキシル基、置換基を有して
いてもよいアミノ基;Rは式(II)の基 【化2】 (RおよびRは独立に、水素原子、アルキル基;n
は1または2);Aは窒素原子または式(III)の部
分構造 【化3】 (Xは水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、アルキル
基、ハロゲノメチル基、アルコキシル基、ハロゲノメト
キシ基、置換基を有していてもよいアミノ基);Rは水
素原子、エステルを形成する置換基)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は医薬、動物薬、水産
用薬または抗菌性の保存剤として有用な抗菌性化合物に
関し、さらにこの化合物を含有する抗菌薬または抗菌性
製剤に関する。
【0002】
【従来の技術】1−アミノ−3−アザビシクロ[3.
2.0]ヘプタン−3−イル基を有するキノロン誘導体
は特開昭64−56673号公報および特開平3−86
875号公報に記載があるが、このアミノ置換縮合二環
性へテロ環式化合物から導かれた置換基を有し、かつ1
位にハロゲノシクロプロピル基を有する本発明に係わる
キノロン誘導体は知られていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】キノロン系合成抗菌剤
は、近年、抗菌活性のみならず、経口吸収性、臓器への
移行性あるいは尿中排泄率などの体内動態が優れたもの
が見い出されており、多くの感染症に有効な化学療法剤
として多くの化合物が臨床の場に供されている。しかし
ながら、最近、臨床の場ではこれらの薬剤に対する低感
受性菌が増加しつつある。また、例えばβ−ラクタム系
抗生物質に非感受性の黄色ブドウ球菌(MRSA)の如
く、キノロン系合成抗菌剤以外の薬剤に耐性の菌のなか
にもキノロン系合成抗菌剤に低感受性の菌が増加してい
る。したがって、臨床の場で有効性がさらに高い薬剤が
望まれている。
【0004】
【課題を解決するための手段】キノロン系合成抗菌剤の
抗菌活性、有効性、安全性には7位および1位の置換基
の構造が大きく関与すると本願発明者は考えている。本
願発明者はキノロン耐性菌を含む広範な細菌に対して高
い抗菌活性を有する化合物を得るべく鋭意研究した結
果、アミノ置換縮合二環性ヘテロ環式化合物から導かれ
る置換基を7位に有するキノロン誘導体がグラム陰性菌
およびグラム陽性菌、とりわけMRSAを含むキノロン
耐性菌に対し強力な抗菌活性を示すことを見出し、そし
て1位にハロゲノシクロプロピル基、特にフルオロシク
ロプロピル基を置換したキノロン誘導体であれば抗菌活
性と共に有効性、安全性に優れたキノロン誘導体が得ら
れることを見いだした。
【0005】本発明に係わるキノロン誘導体は、他の部
位の置換基に立体異性がなくとも、1位のハロゲノシク
ロプロパン環部分だけで一対の対掌体が存在する。これ
はシクロプロパン環上でのピリドンカルボン酸部分とハ
ロゲン原子との立体的な関係に由来している。このよう
にして生ずる異性体がラセミ体の関係の場合は、対掌体
の混合物でありこのままで医薬として応用することは不
可能ではない。
【0006】一方、ハロゲノシクロプロパン環部分の立
体異性に加え他の部位、特に7位の置換基にも立体異性
が存在する場合にはジアステレオマーが存在することと
なり、4種以上の立体異性体が存在することになる。ジ
アステレオマーの混合物は物性の異なった化合物の混合
物であって、混合物のままでは医薬としての応用は困難
である。
【0007】本発明者は、ジアステレオマーが存在する
1−(1,2−シス−2−ハロゲノシクロプロピル)置
換キノロン誘導体であっても、単一な立体異性体からな
るキノロン化合物が得られるべく鋭意努力した。
【0008】その結果、本発明者はシス−2−フルオロ
シクロプロピルアミンの対掌体の各々を純粋な化合物と
して得ることに成功した。そしてこのシス−フルオロシ
クロプロピルアミンを原料として、フルオロシクロプロ
パン環の立体配置のみに由来した対掌体のキノロン誘導
体の各々を単一な異性体からなる化合物として得ること
に成功した。さらに、不斉炭素を有し、ヘテロ原子が窒
素原子からなるアミノ置換縮合二環性ヘテロ環式化合物
においても異性体の各々を純粋な化合物として得ること
にも成功した。
【0009】中間体として有用なこのキノロン誘導体お
よびヘテロ原子が窒素原子からなるアミノ置換縮合二環
性ヘテロ環式化合物を得たことによって、単一のジアス
テレオマーからなる立体化学的に単一なキノロン誘導体
を合成することが可能となった。
【0010】そして、本発明に係わる、アミノ置換縮合
二環性ヘテロ環式化合物から導かれる基を7位に、そし
てハロゲノシクロプロピル基を1位に有することを特徴
とする新規なキノロン誘導体が、キノロン耐性菌を含む
広範な細菌に対する優れた活性と高い安全性を有する化
合物であることを見い出し本発明を完成した。
【0011】すなわち本発明は、一般式(I)
【0012】
【化4】 [式中、Xはハロゲン原子または水素原子を表し、X
はハロゲン原子を表し、Rは水素原子、水酸基、チ
オール基、ハロゲノメチル基、アミノ基、炭素数1から
6のアルキル基または炭素数1から6のアルコキシル基
を表すが、このうちのアミノ基は置換基として、ホルミ
ル基、炭素数1から6のアルキル基または炭素数2から
5のアシル基を有していてもよい(ただし、置換基がア
ルキル基の場合はジアルキル置換となってもよく、この
場合にアルキル基は同一でも異なっていてもよい。)、
は式(II)
【0013】
【化5】 (式中、RおよびRは各々独立に、水素原子または
炭素数1から6のアルキル基を表し、nは1または2の
整数を表す。)で表される、アミノ置換縮合二環性ヘテ
ロ環式化合物から導かれる構造の基を表し、Aは窒素原
子または式(III)
【0014】
【化6】 [Xは水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、アミノ
基、炭素数1から6のアルキル基、ハロゲノメチル基、
炭素数1から6のアルコキシル基、またはハロゲノメト
キシ基を表すが、このうちのアミノ基は置換基として、
ホルミル基、炭素数1から6のアルキル基または炭素数
2から5のアシル基を有していてもよい(ただし、置換
基がアルキル基の場合はジアルキル置換となってもよ
く、この場合にアルキル基は同一でも異なっていてもよ
い。)]の部分構造を表し、Rは水素原子、フェニル
基、アセトキシメチル基、ピバロイルオキシメチル基、
エトキシカルボニル基、コリン基、ジメチルアミノエチ
ル基、5−インダニル基、フタリジニル基、5−アルキ
ル−2−オキソ−1,3−ジオキソール−4−イルメチ
ル基、3−アセトキシ−2−オキソブチル基、炭素数1
から6のアルキル基、炭素数2から7のアルコキシメチ
ル基または、炭素数1から6のアルキレン基とフェニル
基とから構成されるフェニルアルキル基を表す。]で表
されるN−(ハロゲノシクロプロピル)置換ピリドン
カルボン酸誘導体およびその塩に関する。
【0015】さらに本発明は、一般式(I)中、ハロゲ
ノシクロプロピル基が1,2−シス−2−ハロゲノシク
ロプロピル基である上記の化合物およびその塩に関す
る。
【0016】また本発明は、一般式(I)中、Rが立
体化学的に単一な置換基である上記の化合物およびその
塩に関する。
【0017】そして本発明は、一般式(I)中、ハロゲ
ノシクロプロピル基が立体化学的に単一な置換基である
上記の化合物およびその塩に関する。
【0018】さらに本発明は、ハロゲノシクロプロピル
基が(1R,2S)−2−ハロゲノシクロプロピル基で
ある上記の化合物およびその塩に関する。
【0019】また本発明は、Xがフッ素原子である上
記の化合物およびその塩に関する。
【0020】そして本発明は、上記の一般式(I)の化
合物またはその塩を有効成分として含有する抗菌薬に関
するものである。
【0021】
【発明の実施の態様】本発明の式(I)で表される化合
物が有する置換基について以下に述べる。
【0022】X、XおよびXが各々ハロゲン原子
の場合、XおよびXはフッ素原子が特に好ましく、
はフッ素原子または塩素原子が好ましい。
【0023】Rは水素原子、水酸基、チオール基、ハ
ロゲノメチル基、アミノ基、炭素数1から6のアルキル
基または炭素数1から6のアルコキシル基を表すが、こ
のうちのアミノ基は置換基として、ホルミル基、炭素数
1から6のアルキル基または炭素数2から5のアシル基
を有していてもよい(ただし、置換基がアルキル基の場
合はジアルキル置換となってもよく、この場合にアルキ
ル基は同一でも異なっていてもよい。)。
【0024】置換基Rとしてのアルキル基としては、
炭素数1から6の直鎖状または分枝鎖状のものでよい
が、好ましくはメチル基、エチル基、ノルマルプロピル
基またはイソプロピル基である。
【0025】ハロゲノメチル基のハロゲン原子としては
特にフッ素原子が好ましく、その数は1から3でよい。
ハロゲノメチル基として好ましいものは、フルオロメチ
ル基またはジフルオロメチル基である。
【0026】Rがアミノ基、水酸基またはチオール基
の場合に、これらは通常使用されている保護基によって
保護されていてもよい。
【0027】これらの保護基の例としては例えば、第三
級ブトキシカルボニル基、2,2,2−トリクロロエト
キシカルボニル基等のアルコキシカルボニル基類、ベン
ジルオキシカルボニル基、パラメトキシベンジルオキシ
カルボニル基、パラニトロベンジルオキシカルボニル基
等のアラルキルオキシカルボニル基類、アセチル基、メ
トキシアセチル基、トリフルオロアセチル基、クロロア
セチル基、ピバロイル基、ホルミル基、ベンゾイル基等
のアシル基類、第三級ブチル基、ベンジル基、パラニト
ロベンジル基、パラメトキシベンジル基、トリフェニル
メチル基等のアルキル基類又はアラルキル基類、メトキ
シメチル基、第三級ブトキシメチル基、テトラヒドロピ
ラニル基、2,2,2−トリクロロエトキシメチル基等
のエーテル類、トリメチルシリル基、イソプロピルジメ
チルシリル基、第三級ブチルジメチルシリル基、トリベ
ンジルシリル基、第三級ブチルジフェニルシリル基等の
シリル基類を挙げることができる。
【0028】これらの保護基のうちエーテル類およびシ
リル基類は、水酸基およびチオール基の保護基として使
用するのが好ましく、これら以外の保護基はアミノ基、
水酸基またはチオール基のいずれの保護基としても使用
することができる。
【0029】Xは水素原子、ハロゲン原子、シアノ
基、アミノ基、炭素数1から6のアルキル基、ハロゲノ
メチル基、炭素数1から6のアルコキシル基、またはハ
ロゲノメトキシ基を表すが、このうちのアミノ基は置換
基として、ホルミル基、炭素数1から6のアルキル基ま
たは炭素数2から5のアシル基を有していてもよい(た
だし、置換基がアルキル基の場合はジアルキル置換とな
ってもよく、この場合にアルキル基は同一でも異なって
いてもよい。)。
【0030】置換基Xとしてのアルキル基としては、
炭素数1から6の直鎖状または分枝鎖状のものでよい
が、好ましくはメチル基、エチル基、ノルマルプロピル
基またはイソプロピル基である。
【0031】ハロゲノメチル基のハロゲン原子としては
特にフッ素原子が好ましく、その数は1から3でよい。
ハロゲノメチル基として好ましくは、フルオロメチル基
またはジフルオロメチル基である。
【0032】アルコキシル基としては炭素数1から6の
ものでよいが、好ましくはメトキシル基である。
【0033】ハロゲノメトキシル基のハロゲン原子とし
ては特にフッ素原子が好ましく、その数は1から3でよ
い。
【0034】Aが
【0035】
【化7】 で示される部分構造である場合、RとXの組み合わ
せとして好ましいのは、Rがアミノ基、水素原子、水
酸基または炭素数1から6のアルキル基で、Xが炭素
数1から6のアルキル基、炭素数1から6のアルコキシ
ル基、ハロゲン原子、ハロゲノメトキシ基または水素原
子の場合である。
【0036】さらに好ましい組み合わせとしては、R
がアミノ基、水素原子、水酸基またはメチル基で、X
がメチル基、メトキシ基、フッ素原子、塩素原子、ジフ
ルオロメトキシ基または水素原子の場合である。
【0037】特に、好ましい組み合わせとしては、R
がアミノ基、水素原子、水酸基またはメチル基で、X
がメチル基またはメトキシ基の場合である。
【0038】これらのRおよびXに対して、X
よびXはフッ素原子が好ましい。
【0039】Rは化8
【0040】
【化8】 で表されるアミノ置換縮合二環性ヘテロ環式化合物(こ
こでは五員環の窒素原子が水素置換のものを示したが、
これは他の置換基、例えば窒素原子の保護基等、によっ
て置換されていてもよい。)から導かれる、式(II)
【0041】
【化9】 で表される基を意味する。この基は、ブリッジヘッドの
炭素原子に置換基としてアミノ基を有している。したが
って、この部分についてみれば小員環の脂環式環状アミ
ン構造を有しているとも考えられ、この構造が本発明化
合物の優れた特性の発現に大きく関与していると本発明
者らは考えた。
【0042】縮合二環性ヘテロ環式化合物とは、縮合二
環性炭化水素化合物の環状構造を形成している炭素原子
が窒素原子等の複素原子に置き換わって生ずる構造の化
合物である。
【0043】ここで、RおよびRは各々独立に、水
素原子または炭素数1から6のアルキル基である。アル
キル基としては炭素数1から6の直鎖状または分枝鎖状
いずれでもよいが、好ましくはメチル基である。また、
およびRは一体化して炭素数2から6のメチレン
鎖を形成し、RおよびRが結合している窒素原子を
含んで環状構造を形成してもよい。
【0044】RおよびRの好ましい組み合わせは、
およびRが水素原子の場合、RまたはRのい
ずれかが水素原子で、他方が炭素数1から6のアルキル
基の場合である。
【0045】さらに好ましい組み合わせは、Rおよび
が水素原子の場合、RまたはRのいずれかが水
素原子で、他方がメチル基またはエチル基の場合であ
る。
【0046】nは整数の1または2を表す。
【0047】本願発明者らは、置換基Rとして次のも
のも好ましいことも見いだした。
【0048】3−アミノメチルピロリジンを置換基とし
て有するキノロン誘導体がグラム陽性菌に対しても強力
な抗菌活性を示すことは既に知られている。例えば、7
−(3−アミノメチルピロリジニル)キノロンカルボン
酸誘導体はジャーナル オブメディシナル ケミストリ
ー、第29巻、445頁(1986年)に記載されてお
り、7−[3−(1−アミノ−1−メチルエチル)ピロ
リジニル]キノロンカルボン酸誘導体はジャーナル オ
ブ メディシナル ケミストリー、第37巻、733頁
(1994年)に記載されている。
【0049】一方、3−アミノアルキルピロリジニル基
を7位に有するキノロン誘導体にはグラム陰性菌および
グラム陽性菌に対して強力な抗菌活性を示すものの、多
くの化合物は選択毒性が低いために、細菌だけではな
く、真核生物の細胞に対しても作用し、医薬または動物
薬として使用することは困難であった。
【0050】本発明者らは3−アミノアルキルピロリジ
ニル基を7位に有するキノロン誘導体について鋭意研究
を行った。その結果、キノロン母核の5位および8位が
いずれも水素原子以外の置換基となったキノロン誘導体
であれば、高い抗菌活性と共に安全性に優れる選択毒性
の高いキノロン誘導体となることを見い出したのであ
る。
【0051】すなわち、化10
【0052】
【化10】 で表される3−アミノアルキルピロリジン化合物(ここ
ではピロリジンの窒素原子が水素置換のものを示した
が、これは他の置換基、例えば窒素原子の保護基等、に
よって置換されていてもよい。)から導かれる、式(I
V)
【0053】
【化11】 で表される、ピロリジニル基の3位にアミノアルキル基
を有するピロリジニル基である。
【0054】ここで、RおよびRは各々独立して水
素原子または炭素数1から3のアルキル基である。アル
キル基としては直鎖状または分枝鎖状いずれでもよい
が、好ましくはメチル基またはエチル基である。また、
およびRは一体化して炭素数2から6のメチレン
鎖を形成し、RおよびRが結合している窒素原子を
含んで環状構造を形成してもよい。
【0055】Rは水素原子または炭素数1から6のア
ルキル基を表し、Rは水素原子または炭素数1から6
のアルキル基を表す。
【0056】RおよびRの好ましい組み合わせは、
およびRが水素原子の場合、RまたはRのい
ずれかが水素原子で、他方が炭素数1から3のアルキル
基の場合である。
【0057】さらに好ましい組み合わせは、Rおよび
が水素原子の場合、RまたはRのいずれかが水
素原子で、他方がメチル基またはエチル基の場合であ
る。
【0058】3位にアミノアルキル基を有するピロリジ
ン誘導体の製造は例えば特開昭63−166876号公
報記載の方法または特開平3−72476号公報記載の
方法によって実施することができる。
【0059】さらに本発明者らは、アミノシクロアルキ
ル基が置換した飽和含窒素複素環置換基を有するキノロ
ン誘導体が特にMRSAを含むグラム陽性菌に対しても
強力な抗菌活性を示すことをも見出した。
【0060】すなわち、Rが式(V)
【0061】
【化12】 で表される構造の飽和含窒素複素環置換基の場合であ
る。
【0062】ここでRは水素原子または炭素数1から
6のアルキル基である。アルキル基としては炭素数1か
ら6の直鎖状または分枝鎖状いずれでもよいが、好まし
くはメチル基、エチル基、ノルマルプロピル基またはイ
ソプロピル基である。
【0063】R10は水素原子、炭素数1から6のアル
キル基、水酸基を有する炭素数1から6のアルキル基ま
たはハロゲン原子を有する炭素数1から6のアルキル基
である。
【0064】アルキル基としては炭素数1から6で、直
鎖状または分枝鎖状のいずれでもよいが、好ましくはメ
チル基、エチル基、ノルマルプロピル基またはイソプロ
ピル基である。
【0065】水酸基を有する炭素数1から6のアルキル
基としては2−ヒドロキシエチル基または3−ヒドロキ
シプロピル基が好ましい。
【0066】ハロゲン原子を有する炭素数1から6のア
ルキル基のハロゲン原子としては特にフッ素原子が好ま
しく、フッ素原子の数は1から3が好ましい。ハロゲン
原子の置換した炭素数1から6のアルキル基としては、
2−フルオロエチル基、2,2−ジフルオロエチル基ま
たは2,2,2−トリフルオロエチル基が特に好まし
い。
【0067】また、RおよびR10は一体化して炭素
数2から6のメチレン鎖を形成し、RおよびR10
結合している窒素原子を含んで環状構造を形成してもよ
い。
【0068】RおよびR10の好ましい組み合わせ
は、RおよびR10のいずれもが水素原子の場合、R
またはR10のいずれかが水素原子で、他方が炭素数
1から6のアルキル基の場合、またはRが水素原子で
10が水酸基を有する炭素数1から6のアルキル基の
場合のいずれかである。
【0069】さらに好ましい組み合わせは、Rおよび
10がいずれも水素原子の場合、RまたはR10
いずれかが水素原子で、他方がメチル基またはエチル基
の場合、またはRが水素原子でR10が2−ヒドロキ
シエチル基の場合である。
【0070】pは1から3の整数を表わし、特に2が好
ましい。
【0071】qは1から3の整数を表わし、1または2
が好ましい。
【0072】キノロン化合物の母核の7位におけるR
との結合は、Rの環状構造を形成している窒素原子上
で結合するのが特に好ましいが、Rの炭素原子上で結
合した化合物であってもよい。
【0073】Rに立体異性が存在する場合、キノロン
母核化合物との反応に際して、置換基Rの導入源であ
る式R−Hで表される化合物を、立体異性体の混合物
のままで反応させると、1位の1,2−シス−2−ハロ
ゲノシクロプロピル基との関係から、生成するキノロン
誘導体はジアステレオマーの混合物となる。それ故に、
置換基Rに立体異性が存在する場合には、キノロン母
核化合物に反応させる式R−Hで表される化合物は、
異性体のうちの一種を単独で反応させるのが好ましい。
【0074】キノロンの7位にRを導入する際、式R
−Hで表される化合物にアミノ基が存在する場合にこ
のアミノ基は、通常使用されている保護基に変換した化
合物として反応させてもよい。
【0075】このような保護基としては例えば、第三級
ブトキシカルボニル基、2,2,2−トリクロロエトキ
シカルボニル基等のアルコキシカルボニル基類、ベンジ
ルオキシカルボニル基、パラメトキシベンジルオキシカ
ルボニル基、パラニトロベンジルオキシカルボニル基等
のアラルキルオキシカルボニル基類、アセチル基、メト
キシアセチル基、トリフルオロアセチル基、クロロアセ
チル基、ピバロイル基、ホルミル基、ベンゾイル基等の
アシル基類、第三級ブチル基、ベンジル基、パラニトロ
ベンジル基、パラメトキシベンジル基、トリフェニルメ
チル基等のアルキル基類又はアラルキル基類、メタンス
ルホニル基、トリフルオロメタンスルホニル基等のアル
キルスルホニル基類あるいはハロゲノアルキルスルホニ
ル基類、そしてベンゼンスルホニル基、トルエンスルホ
ニル基等のアリールスルホニル基類を挙げることができ
る。
【0076】次にN位のハロゲノシクロプロピル基に
ついて述べる。
【0077】置換するハロゲン原子としてはフッ素原子
および塩素原子を挙げることができるが、特にフッ素原
子が好ましい。
【0078】この部分での立体的な環境は、シクロプロ
パン環に対しハロゲン原子とピリドンカルボン酸部分が
シス配置であるのが特に好ましい。
【0079】この1位のシス−2−ハロゲノシクロプロ
ピル部分だけで、他の部位の置換基とりわけ7位のR
の立体異性の如何に拘らず、いわゆる対掌体関係の異性
体が存在するが、いずれの異性体にも強い抗菌活性と高
い安全性が認められた。
【0080】本発明化合物である式(I)の化合物がジ
アステレオマーの存在する構造のものである場合、本発
明化合物をヒトや動物に投与する際は単一のジアステレ
オマーからなるものを投与することが好ましい。この、
『単一のジアステレオマーからなる』とは、他のジアス
テレオマーを全く含有しない場合だけではなく、化学的
に純粋な程度の場合をも含むと解される。つまり、物理
定数や、生理活性に対して影響がない程度であれば他の
ジアステレオマーが含まれていてもよいと解釈されるの
である。
【0081】また『立体化学的に単一な』とは、化合物
等において不斉炭素原子が含まれるために、異性体関係
となる複数種が存在する場合にそれらのうちの一種のみ
にて構成されたものであることを意味する。この場合に
おいてもこの『単一』については上記と同様に考えれば
よい。
【0082】本発明のピリドンカルボン酸誘導体は遊離
体のままでもよいが、酸付加塩としてあるいはカルボキ
シル基の塩としてもよい。酸付加塩とする場合の例とし
ては、塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化
水素酸塩、リン酸塩等の無機酸塩類、あるいは酢酸塩、
メタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、トルエン
スルホン酸塩、クエン酸塩、マレイン酸塩、フマル酸
塩、乳酸塩等の有機酸塩類を挙げることができる。
【0083】またカルボキシル基の塩としては、例えば
リチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金
属塩、マグネシウム塩、カルシウム塩等のアルカリ土類
金属塩、アンモニウム塩、またトリエチルアミン塩やN
−メチルグルカミン塩、トリス−(ヒドロキシルメチ
ル)アミノメタン塩等で無機塩類、有機塩類の何れでも
よい。
【0084】またこれらのピリドンカルボン酸誘導体の
遊離体や酸付加塩、カルボキシル基の塩は水和物として
存在することもある。
【0085】一方、カルボン酸部分がエステルであるキ
ノロン誘導体は合成中間体やプロドラッグとして有用で
ある。例えば、アルキルエステル類やベンジルエステル
類、アルコキシアルキルエステル類、フェニルアルキル
エステル類およびフェニルエステル類は合成中間体とし
て有用である。
【0086】また、プロドラッグとして用いられるエス
テルとしては、生体内で容易に切断されてカルボン酸の
遊離体を生成するようなエステルであり、例えば、アセ
トキシメチルエステル、ピバロイルオキシメチルエステ
ル、エトキシカルボニルエステル、コリンエステル、ジ
メチルアミノエチルエステル、5−インダニルエステル
およびフタリジニルエステル、5−アルキル−2−オキ
ソ−1,3−ジオキソール−4−イルメチルエステルそ
して3−アセトキシ−2−オキソブチルエステル等のオ
キソアルキルエステルを挙げることができる。
【0087】式(I)で表される本発明の化合物は種々
の方法により製造されるが、その好ましい一例を挙げれ
ば例えば式(VI)
【0088】
【化13】 [式中、Xは例えばフッ素原子、塩素原子、臭素原子、
炭素数が1から3のアルキルスルホニル基、またはベン
ゼンスルホニル基やトルエンスルホニル基等のアリール
スルホニル基等の脱離基としての機能を有する置換基で
あり、Rは一般式(I)で定義したRと同義であるか、
式(VII)
【0089】
【化14】 (式中、R11およびR12はフッ素原子あるいは低級
アルキルカルボニルオキシ基を示す)のホウ素含有の置
換基であり、X、X、RおよびAは一般式(I)
に関して定義した通りである]で表される化合物(キノ
ロン母核化合物)を、式R−H(式中Rの定義にお
いて、アミノ基の置換基が保護基Rxとなってもよい以
外は、Rは式(I)に関して定義した通りである。)
である化合物あるいはその酸付加塩と反応させることに
よって製造することができる。
【0090】窒素原子の保護基Rxは、この分野で通常
使用されている保護であればよく、これらの保護基の例
としては例えば、第三級ブトキシカルボニル基、2,
2,2−トリクロロエトキシカルボニル基等のアルコキ
シカルボニル基類、ベンジルオキシカルボニル基、パラ
メトキシベンジルオキシカルボニル基、パラニトロベン
ジルオキシカルボニル基等のアラルキルオキシカルボニ
ル基類、アセチル基、メトキシアセチル基、トリフルオ
ロアセチル基、クロロアセチル基、ピバロイル基、ホル
ミル基、ベンゾイル基等のアシル基類、第三級ブチル
基、ベンジル基、パラニトロベンジル基、パラメトキシ
ベンジル基、トリフェニルメチル基等のアルキル基類又
はアラルキル基類、メタンスルホニル基、トリフルオロ
メタンスルホニル基等のアルキルスルホニル基類あるい
はハロゲノアルキルスルホニル基類、そしてベンゼンス
ルホニル基、トルエンスルホニル基等のアリールスルホ
ニル基類を挙げることができる。
【0091】Rが炭素数1から6のアルキル基、炭素数
2から7のアルコキシメチル基または炭素数1から6の
アルキレン基とフェニル基で構成されるアラルキル基で
あって、カルボン酸エステルとなっているとき、相当す
るカルボン酸への変換はカルボン酸エステルの加水分解
に用いられる一般的な酸性るいは塩基性条件下で行い、
さらに他の置換基が保護されていて脱保護が必要な場合
は、その保護基に対応した適当な条件で保護基を除去し
て一般式(I)で示される目的化合物を得ることができ
る。
【0092】式(IV)の化合物においてRが化14で
表される基である場合には、化合物R−Hとの置換反
応を行った後に酸性または塩基性化合物で処理すことに
より相当するカルボン酸に変換することができる。
【0093】化13の化合物とR−Hの化合物との置
換反応は溶媒を用いてまたは用いずに行うことができ
る。溶媒を使用するとき、溶媒は反応条件下で不活性で
あればよい。適した溶媒としてたとえばジメチルスルホ
キシド、ピリジン、アセトニトリル、エタノール、クロ
ロホルム、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミ
ド、N−メチルピロリドン、テトラヒドロフラン、水、
3−メトキシブタノールまたはこれらの混合物をあげる
ことができる。
【0094】反応温度は通常室温から200℃の温度範
囲で実施でき、好ましくは25℃から150℃の範囲で
ある。反応時間は30分から48時間でよく、通常は3
0分から2時間程度で完結する。
【0095】反応は無機または有機塩基のような酸受容
体、たとえばアルカリ金属、アルカリ土類金属炭酸塩も
しくは炭酸水素塩、あるいはトリエチルアミンもしくは
ピリジン等の有機塩基性化合物の存在下で行うのが有利
である。
【0096】アミノ置換縮合二環性ヘテロ環式化合物の
合成例を以下に示す。立体的に単一の異性体からなる1
−第三級ブトキシカルボニルアミノ−3−[(1S)−
フェニルエチル]−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘ
キサンは、例えば以下の方法で得ることができる。
【0097】
【化15】
【0098】すなわち、(S)−(−)−フェニルエチ
ルアミンをエタノールを溶媒として用いてグリシドール
と反応した後、アクリロニトリルと反応させてN−(2
−シアノエチル)−N−[(1S)−フェニルエチル]
−3−アミノ−1,2−プロパンジオールとする。この
化合物をトリフェニルフォスフインおよび四臭化炭素と
反応させてN−(2−シアノエチル)−N−[(1S)
−フェニルエチル]−3−アミノ−1,2−ジブロモプ
ロパンとする。この化合物を強塩基存在下に反応させて
1−シアノ−3−[(1S)−フェニルエチル]−3−
アザビシクロ[3.1.0]ヘキサンとする。この化合
物は3位にフェニルエチル基、そして1位に不斉炭素を
有するためにジアステレオマーの混合物として得られ
る。それぞれの異性体はシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーあるいは高速液体クロマトグラフィーで分離でき
る。このようにして得られる異性体それぞれを通常用い
られる方法により塩基と反応させて3−[(1S)−フ
ェニルエチル]−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキ
サン−1−カルボン酸とする。この化合物を三級ブタノ
ールの存在下でクルチウス反応を行なうと、一気に保護
された3−[(1S)−フェニルエチル]−3−アザビ
シクロ[3.1.0]ヘキサン−1−カルボン酸に変換
することができる。この反応ではジフェニルホスホリル
アジドを使用すると簡便に実施できるが、中間体のアジ
ド体の合成はこれに限定されず通常の合成法が適用でき
る。この化合物を通常用いられる方法により接触水素添
加によりフェニルエチル基を除去すれば単一の異性体か
らなる1−第三級ブトキシカルボニルアミノ−3−アザ
ビシクロ[3.1.0]ヘキサンとなる。
【0099】立体的に単一の異性体からなる1−第三級
ブトキシカルボニル−3−アザビシクロ[3.2.0]
ヘプタンは例えば、以下の方法で得ることができる。
【0100】
【化16】
【0101】すなわち、1−ブロモシクロブテンカルボ
ン酸エチルエステルを塩基と反応し1−シクロブテンカ
ルボン酸とする。この化合物を塩基を用いてヨウ化エチ
ルと反応させて1−シクロブテンカルボン酸エチルエス
テルとする。この化合物を酸を触媒として用いn−ブト
キシメチルトリメチルシリルメチル[(S)−フェニル
エチル]アミンと反応させ、3−[(S)−フェニルエ
チル]−3−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−1
−カルボン酸エチルエステルとする。この反応に使用す
ることができる酸としてはトリフルオロ酢酸を例示する
ことができる。この化合物は3位にフェニルエチル基、
そして1位に不斉炭素を有するためにジアステレオマー
の混合物として得られる。それぞれの異性体はシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーあるいは高速液体クロマト
グラフィーで分離できる。このようにして得られる異性
体はそれぞれ、ベンジルクロロホルメートと反応させて
3−ベンジルオキシカルボニル−3−アザビシクロ
[3.2.0]ヘプタン−1−カルボン酸エチルエステ
ルとする。この化合物を通常用いられる方法によりエス
テルを加水分解し3−ベンジルオキシカルボニル−3−
アザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−1−カルボン酸
とする。この化合物を三級ブタノールの存在下でクルチ
ウス反応を行なうと、一気に保護された1−第三級ブト
キシカルボニル−3−ベンジルオキシ力ルボニル−3−
アザビシクロ[3.2.0]ヘプタンに変換することが
できる。この反応ではジフェニルホスホリルアジドを使
用すると簡便に実施できるが、中間体のアジド体の合成
はこれに限定されず通常の合成法が適用できる。この化
合物を通常用いられる方法により接触水素添加しベンジ
ルオキシフルボニル基を除去すれば単一の光学異性体か
らなる1−第三級ブトキシカルボニル−3−アザビシク
ロ[3.2.0]ヘプタンとなる。
【0102】アミノシクロアルキル基が置換した飽和含
窒素複素環置換基の導入に要する、アミノシクロアルキ
ル基が置換した飽和含窒素複素環化合物の合成例を以下
に示す(反応式中または文中、Meはメチル基を、Et
はエチル基を、Phはフェニル基を、Zはベンジルオキ
シカルボニル基を、Bocはtert−ブトキシカルボ
ニル基を表、TFAはトリフルオロ酢酸を、Tsはp−
トルエンスルホニル基を表わす。反応図の矢印は複数の
反応工程を意味する場合もある。)。
【0103】1.(3R)−3−(1−アミノシクロプ
ロピル)ピロリジンの製法
【0104】
【化17】
【0105】米国特許第621101号に記載の(3
R)−エチル 1−[(R)−1−フェニルエチル]ピ
ロリジン−3−アセタートをクロル炭酸ベンジルと反応
して(3R)−エチル 1−ベンジルオキシカルボニル
ピロリジン−3−アセタートとする。
【0106】次いでこの化合物を強塩基と反応させた
後、クロル炭酸エチルと反応してジエチル 1−ベンジ
ルオキシカルボニル−3−(R)−ピロリジニルマロナ
ートに導く。次いでこのものを塩基と反応してエチル
水素 1−ベンジルオキシカルボニル−3−(R)−ピ
ロリジニルマロナートとする。
【0107】次いでこの化合物をエッシェンモーサー塩
(Eschenmoser's salt)と反応してエチル 2−(1−
ベンジルオキシカルボニル−3−(R)−ピロリジニ
ル)アクリレートに導く。この化合物を酢酸パラジウム
を触媒としてジアゾメタンと反応させ、エチル 1−
(1−ベンジルオキシカルボニル−3−(R)−ピロリ
ジニル)シクロプロパンカルボキシラートとする。
【0108】次いでこの化合物を塩基による通常の方法
によりエスエルを加水分解して1−(1−ベンジルオキ
シカルボニル−3−(R)−ピロリジニル)シクロプロ
パンカルボン酸に導く。
【0109】さらにこの化合物を第三級ブタノールの存
在下でクルチウス反応を行なうと、一気に保護された
(3R)−1−ベンジルオキシカルボニル−3−(1−
tert−ブトキシカルボニルアミノシクロプロピル)
ピロリジンに変換することができる。この反応はジフェ
ニルホスホリルアジドを使用するのが簡便であるが、ア
ジド中間体はこの方法に限定されず、通常の合成法が適
用できる。
【0110】得られた(3R)−1−ベンジルオキシカ
ルボニル−3−(1−tert−ブトキシカルボニルア
ミノシクロプロピル)ピロリジンを通常の接触水素添加
等によってZを除去すると(3R)−3−(1−ter
t−ブトキシカルボニルアミノシクロプロピル)ピロリ
ジンとなる。
【0111】また、(3R)−エチル [1−(R)−
フェニルエチル]ピロリジン−3−アセテートの代わり
に(3S)−エチル [1−(S)−フェニルエチル]
ピロリジン−3−アセテートを用いれば(3S)−3−
(1−アミノシクロプロピル)ピロリジン誘導体を製造
することができる。
【0112】また、(3R)−1−ベンジルオキシカル
ボニル−(1−エトキシカルボニルシクロプロピル)ピ
ロリジンは次の方法でも製造することができる。
【0113】2.(3R)−3−(1−アミノシクロプ
ロピル)ピロリジンの別製法
【0114】
【化18】
【0115】エチル アセトアセタートを1,2−ジブ
ロモエタンと反応させエチル 1−アセチルシクロプロ
パンカルボキシラートとする。次に、エチル 1−アセ
チルシクロプロパンカルボキシラートを亜鉛末およびエ
チルブロモアセタートと反応させ、エチル 1−エトキ
シカルボニル−β−ヒドロキシ−β−メチル−シクロプ
ロパンプロパノアートとする。
【0116】次いでこの化合物をピリジンを溶媒として
用いチオニルクロリドと反応して1−エトキシカルボニ
ル−β−クロロ−β−メチルシクロプロパンプロパノア
ートとした後、塩基と反応して(E)−エチル 3−
(1−エトキシカルボニルシクロプロピル)−2−ブテ
ノアートとする。使用できる有機塩基はピリジン、2,
6−ルチジン等の芳香族の複素環化合物の他、1,8−
ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセ−7−エンや
1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナ−5−エン
等の有機塩基である。
【0117】得られた(E)−エチル 3−(1−エト
キシカルボニルシクロプロピル)−2−ブテノアートを
N−ブロモスクシンイミドと反応し(E)−エチル 4
−ブロモ−3−(1−エトキシカルボニルシクロプロピ
ル)−2−ブテノアートとした後、(S)−フェニルエ
チルアミンと反応して4−(1−エトキシカルボニルシ
クロプロピル)−1−[(S)−1−フェニルエチル]
−3−ピロリン−2−オンとする。この化合物を通常の
接触水素添加によって4−(1−エトキシカルボニルシ
クロプロピル)−1−[(S)−1−フェニルエチル]
−2−ピロリドンとする。この化合物は1位に(S)−
フェニルエチル基が存在するためジアステレオマーの混
合物である。この混合物の分離は分別再結晶あるいはシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーにて実施できる。
【0118】このようにして分離した(4R)−4−
(1−エトキシカルボニルシクロプロピル)−1−
[(S)−1−フェニルエチル]−2−ピロリドンをロ
ーソン(Lawesson)試薬と反応させ、(4S)−4−
(1−エトキシカルボニルシクロプロピル)−1−
[(S)−1−フェニルエチル]−2−ピロリジンチオ
ンとする。この反応は五硫化リンを用いても実施でき
る。
【0119】得られた(4S)−4−(1−エトキシカ
ルボニルシクロプロピル)−1−[(S)−1−フェニ
ルエチル]−2−ピロリジンチオンをラネーニッケルと
反応した後にクロルギ酸ベンジルと反応すれば(3R)
−1−ベンジルオキシカルボニル−(1−エトキシカル
ボニルシクロプロピル)ピロリジンとなる。
【0120】以下は先に述べた反応と同様にして、(3
R)−3−(1−アミノシクロプロピル)ピロリジンを
製造することができる。
【0121】(3R)−3−(1−アルキルアミノシク
ロプロピル)ピロリジンまたは(3R)−1−[1−
(N−tert−ブトキシカルボニル−N−(2−ヒド
ロキシエチル)アミノ)シクロプロピル]ピロリジンは
次の方法で合成することができる。
【0122】3.(3R)−3−(1−置換アミノシク
ロプロピル)ピロリジンの製法
【0123】
【化19】
【0124】(3R)−3−(1−メチルアミノシクロ
プロピル)ピロリジンを得るには、まず(3R)−1−
ベンジルオキシカルボニル−3−(1−tert−ブト
キシカルボニルアミノシクロプロピル)ピロリジンを
N,N−ジメチルホルムアミド中でヨウ化メチルおよび
酸化銀と反応させ、(3R)−1−ベンジルオキシカル
ボニル−3−[1−(N−tert−ブトキシカルボニ
ル−N−メチル)アミノシクロプロピル]ピロリジンと
する。
【0125】ヨウ化メチルの代わりにヨウ化エチルを反
応すれば(3R)−1−ベンジルオキシカルボニル−3
−[1−(N−tert−ブトキシカルボニル−N−エ
チル)アミノシクロプロピル]ピロリジンが得られる。
【0126】得られた化合物を通常の方法で接触水素添
加すればZが除去された(3R)−3−(1−アルキル
アミノシクロプロピル)ピロリジンが得られる。
【0127】(3R)−1−[1−(N−tert−ブ
トキシカルボニル−N−(2−ヒドロキシエチル)アミ
ノ)シクロプロピル]ピロリジンを得るには、まず、
(3R)−1−ベンジルオキシカルボニル−3−(1−
tert−ブトキシカルボニルアミノシクロプロピル)
ピロリジンのBocをトリフルオロ酢酸あるいは塩酸等
の酸性条件下で反応して除去し、トリエチルアミン等の
酸除去剤の存在下にベンジルオキシアセチルクロライド
と反応して(3R)−3−[1−(ベンジルオキシアセ
チル)アミノシクロプロピル]−1−ベンジルオキシカ
ルボニルピロリジンとする。
【0128】この化合物をボラン−テトラヒドロフラン
錯体で還元した後にBoc化すれば(3R)−1−ベン
ジルオキシカルボニル−3−[1−(N−2−ベンジル
オキシエチル−N−tert−ブトキシカルボニル)ア
ミノシクロプロピル]ピロリジンとなる。
【0129】この化合物を通常の方法で接触水素添加し
てベンジル基およびZを除去すれば(3R)−1−[1
−(N−tert−ブトキシカルボニル−N−(2−ヒ
ドロキシエチル)アミノ)シクロプロピル]ピロリジン
を得ることができる。
【0130】単一の立体異性体からなる3−(1−te
rt−ブトキシカルボニルアミノシクロブチル)ピロリ
ジンの製造法としては、例えば、以下の方法を挙げるこ
とができる。
【0131】4.3−(1−tert−ブトキシカルボ
ニルアミノシクロブチル)ピロリジンの製法
【0132】
【化20】
【0133】エチル 水素 1,1−シクロブタンジカ
ルボキシラートをtert−ブタノールを溶媒としてト
リエチルアミン等の酸除去剤とともにジフェニルリン酸
アジドと反応し、エチル 1−tert−ブトキシカル
ボニルアミノシクロブタンカルボキシラートとする。
【0134】この化合物のエステルをアルカリ性条件で
加水分解して1−tert−ブトキシカルボニルアミノ
シクロブタンカルボン酸とする。この化合物を1,1´
−カルボニルジイミダゾール、ジシクロヘキシルカルボ
ジイミド、クロル炭酸エステル等と反応し、活性エスエ
ルあるいは混合酸無水物とした後、エチル 水素 マロ
ナートのマグネシウム塩と反応してエチル 1−ter
t−ブトキシカルボニルアミノ−β−オキソシクロブタ
ンプロパノアートとする。
【0135】この化合物を水素化ホウ素ナトリウムで還
元してエチル 1−tert−ブトキシカルボニルアミ
ノ−β−ヒドロキシシクロブタンプロパノアートとす
る。
【0136】この化合物をトリエチルアミン、ピリジン
等の塩基を酸除去剤としてメタンスルホニルクロリドあ
るいはp−トルエンスルホニルクロリドと反応してスル
ホナートとした後にピリジン、2,6−ルチジン等の芳
香族の複素環化合物あるいは1,8−ジアザビシクロ
[5.4.0]ウンデセ−7−エン、1,5−ジアザビ
シクロ[4.3.0]ノナ−5−エン等の有機塩基と反
応してエチル 1−tert−ブトキシカルボニルアミ
ノシクロブタンプロペノアートとする。
【0137】この化合物は塩化チオニルあるいは臭化チ
オニルを用いてアルコールからハライドに変換した後、
上記の塩基と反応して合成することもできる。
【0138】この化合物を塩基存在下にニトロメタンと
反応してエチル 3−(1−tert−ブトキシカルボ
ニルアミノシクロブチル)−4−ニトロブタノアートと
する。この反応に使用できる塩基としては1,1,3,
3−テトラメチルグアニジン、1,8−ジアザビシクロ
[5.4.0]−7−ウンデセン等の有機塩基を例示す
ることができる。
【0139】この反応は溶媒を用いて、あるいはニトロ
メタン自体を溶媒として行うことができる。この反応に
使用する溶媒は反応条件下で不活性であればよく、ベン
ゼン、トルエン等の芳香族化合物、クロロホルム、ジク
ロロメタン等の塩素系化合物あるいはジエチルエーテ
ル、テトラヒドロフラン等のエーテル系化合物を例示す
ることができる。
【0140】得られたエチル 3−(1−tert−ブ
トキシカルボニルアミノシクロブチル)−4−ニトロブ
タノアートを通常用いられる方法により接触水素添加す
ればニトロ基がアミノ基に還元された後に一挙に閉環し
た4−(1−tert−ブトキシカルボニルアミノシク
ロブチル)−2−ピロリドンが得られる。
【0141】閉環していない4−アミノ−3−(1−t
ert−ブトキシカルボニルアミノシクロブチル)ブタ
ノアートが存在する場合にはベンゼン、トルエン等の溶
媒を用いて、あるいは溶媒を使用せずに加熱することに
より4−(1−tert−ブトキシカルボニルアミノシ
クロブチル)−2−ピロリドンに変換することができ
る。
【0142】この閉環反応にはナトリウム エチラー
ト、カリウム ブチラート等の塩基を使用することがで
きる。
【0143】次いで、4−(1−tert−ブトキシカ
ルボニルアミノシクロブチル)−2−ピロリドンを塩基
を用いてベンジルブロミドまたはベンジルクロリドと反
応して1−ベンジル−4−(1−tert−ブトキシカ
ルボニルアミノシクロブチル)−2−ピロリドンとす
る。
【0144】この化合物を酸性条件で処理してBocを
除去し、4−(1−アミノシクロブチル)−1−ベンジ
ル−2−ピロリドンとする。この反応はBocを除去す
るために通常使用される方法で行うことができる。
【0145】4−(1−アミノシクロブチル)−1−ベ
ンジル−2−ピロリドン・トリフルオロ酢酸塩はトリフ
ルオロ酢酸塩のように酸付加物として、あるいは反応後
に通常の方法により中和して得ることができるフリー体
としてつぎの反応に用いることができる。
【0146】4−(1−アミノシクロブチル)−1−ベ
ンジル−2−ピロリドン・トリフルオロ酢酸塩はトリフ
ルオロ酢酸塩をピリジン等の酸除去剤の存在下にD−
(R)−N−p−トルエンスルホニルプロリン酸クロラ
イドと反応させ1−ベンジル−4−[1−[N’−p−
トルエンスルホニル−2−(R)−ピロリジンカルボニ
ル]アミノシクロブチル]−2−ピロリドンとした後に
2種の立体異性体を分離する。
【0147】異性体の分離はシリカゲルカラムクロマト
グラフィーあるいは高速液体クロマトグラフィーによっ
て実施することができる。
【0148】このようにして分離した異性体の各々を酸
で加水分解し、光学活性1−ベンジル−4−(1−アミ
ノシクロブチル)−2−ピロリドンとする。各々の光学
異性体を水素化リチウムアルミニウムと反応して1−ベ
ンジル−3−(1−アミノシクロブチル)ピロリジンと
し、ジ−tert−ブチルジカルボナートと反応して1
−ベンジル−3−(1−tert−ブトキシカルボニル
アミノシクロブチル)ピロリジンとする。
【0149】この化合物を通常の方法により接触水素添
加すれば、光学活性3−(1−tert−ブトキシカル
ボニルアミノシクロブチル)ピロリジンとなる。
【0150】3−(1−tert−ブトキシカルボニル
アミノシクロプロピル)アゼチジンの製造法として例え
ば、次の方法を挙げることができる。
【0151】5.3−(1−tert−ブトキシカルボ
ニルアミノシクロプロピル)アゼチジンの製法
【0152】
【化21】
【0153】1−ベンズヒドリル−3−ヒドロキシアゼ
チジンを酸除去剤を用いてp−トルエンスルホニルクロ
リドと反応して1−ベンズヒドリル−3−(p−トルエ
ンスルホニルオキシ)アゼチジンとする。この化合物を
塩基存在下にジエチル マロナートと反応してジエチル
(1−ベンズヒドリル−3−アゼチジニル)マロナート
とする。
【0154】この化合物をクロロギ酸ベンジルと反応し
てジエチル(1−ベンジルオキシカルボニル−3−アゼ
チジニル)マロナートとした後、エステルを部分加水分
解してエチル 水素 (1−ベンジルオキシカルボニル
−3−アゼチジニル)マロナートとする。
【0155】この化合物をエッシェンモーサー塩と反応
するとエチル 2−(1−ベンジルオキシカルボニル−
3−アゼチジニル)アクリレートとなる。この化合物を
塩基を用いてトリメチルスルホキソニウムヨージドと反
応させ、エチル 1−(1−ベンジルオキシカルボニル
−3−アゼチジニル)シクロプロパンカルボキシラート
とする。
【0156】この化合物を加水分解して1−(1−ベン
ジルオキシカルボニル−3−アゼチジニル)シクロプロ
パンカルボン酸とし、t−ブタノールを溶媒として塩基
存在下にジフェニルリン酸アジドと反応し、1−ベンジ
ルオキシカルボニル−3−(1−tert−ブトキシカ
ルボニルアミノシクロプロピル)アゼチジンとする。こ
の化合物を通常の方法により接触水素添加すれば3−
(1−tert−ブトキシカルボニルアミノシクロプロ
ピル)アゼチジンとなる。
【0157】式(IV)または式(V)で表される置換
基を有するキノロン化合物は、式(II)の置換基を有
するキノロン化合物を得るのと同様にして行って得るこ
とができる。
【0158】一方、光学活性なシス−2−フルオロシク
ロプロピルアミン誘導体を原料とする、単一の異性体か
らなる式(VIII)の化合物の合成は例えば、特開平
2−231475号記載の方法によって実施することが
できる。
【0159】
【化22】
【0160】式(VIII)で表わされる化合物に含ま
れる6,7,8−トリフルオロ−1−[(1R,2S)
−2−フルオロシクロプロピル]−1,4−ジヒドロ−
5−ヒドロキシ−4−オキソキノリン−3−カルボキシ
ラートは例えば、次のように合成することができる。
【0161】エチル 2,3,4,5,6−ペンタフル
オロベンゾイルアセタートをN,N−ジメチルホルムア
ミド ジメチルアセタールと反応した後、トリエチルア
ミン等の酸除去剤の存在下に(1R,2S)−2−フル
オロシクロプロピルアミン・p−トルエンスルホン酸塩
を反応させ、エチル 5,6,7,8−テトラフルオロ
−1−[(1R,2S)−2−フルオロシクロプロピ
ル]−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カ
ルボキシラートとする。
【0162】この化合物とベンジルアルコールを塩基存
在下に反応させ、エチル 5−ベンジルオキシ−6,
7,8−トリフルオロ−1−[(1R,2S)−2−フ
ルオロシクロプロピル]−1,4−ジヒドロ−4−オキ
ソキノリン−3−カルボキシラートとする。この反応は
当業界において公知の方法で実施することができる。こ
こで使用できる塩基としては水素化ナトリウム、炭酸カ
リウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムを例示する
ことができる。
【0163】この化合物を酸性条件で処理すれば、6,
7,8−トリフルオロ−1−[(1R,2S)−2−フ
ルオロシクロプロピル]−1,4−ジヒドロ−5−ヒド
ロキシ−4−オキソキノリン−3−カルボキシラートと
なる。
【0164】式(VIII)の化合物の中でRがアミ
ノ基であり、かつXが低級アルキル基である化合物は
3位に低級アルキルを有する2,4,5−トリフルオロ
安息香酸を通常の方法によってニトロ化して得られる3
位に低級アルキル基を有する2,4,5−トリフルオロ
−6−ニトロ安息香酸を出発原料として上記の方法にし
たがって製造することができる。
【0165】
【化23】
【0166】3−メチル−2,4,5−トリフルオロ安
息香酸は特開昭61−205240号公報、特開平3−
95176号公報記載の方法で製造することができる
が、以下の方法によってより簡便に合成することができ
る。
【0167】
【化24】
【0168】すなわち、3,4,5,6−テトラフルオ
ロフタル酸ジエステルをマロン酸ジエステルと塩基を用
いて反応し、例えばジエチル 4ージエトキシカルボニ
ルメチル−3,5,6−トリフルオロフタラートを得
る。
【0169】ここで使用できる塩基は無機塩基、有機塩
基のいずれでも良いが、例えば無機塩基としては水酸化
リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸リ
チウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナト
リウム、炭酸水素カリウム等のアルカリ金属の水酸化
物、炭酸塩または炭酸水素塩等を挙げることができる。
さらにこの反応には四級アンモニウム塩等の相間移動触
媒を用いることができる。
【0170】有機塩基としてはトリエチルアミン、トリ
プロピルアミン、トリブチルアミン、N,N−ジイソプ
ロピルエチルアミン等のトリアルキルアミン類、ジエチ
ルアニリン、ジメチルアニリン等のジアルキルアニリン
類、N−メチルモルホリン、ピリジン、N,N−ジメチ
ルアミノピリジン等の飽和あるいは芳香族の複素環化合
物類を例示することができる。
【0171】溶媒を使用するとき、溶媒は反応条件下で
不活性であればよい。適した溶媒としてたとえばジメチ
ルスルホキシド、ピリジン、アセトニトリル、エタノー
ル、クロロホルム、ジメチルホルムアミド、ジメチルア
セトアミド、N−メチルピロリドン、テトラヒドロフラ
ン、ベンゼン、トルエン、水またはこれらの混合物を挙
げることができる。
【0172】反応温度は通常0℃から150℃の温度範
囲で実施でき、好ましくは25℃から100℃の範囲で
ある。
【0173】次に、ジメチル 4−ジエトキシカルボニ
ルメチル−3,5,6−トリフルオロフタラートを酸性
あるいは塩基性条件下で加水分解し4−カルボキシメチ
ル−3,5,6−トリフルオロフタル酸とする。
【0174】ここでは酸として濃硫酸、あるいは濃塩酸
を例示することができる。また塩基としては水酸化リチ
ウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸リチウ
ム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウ
ム、炭酸水素カリウム等のアルカリ金属の水酸化物、炭
酸塩または炭酸水素塩等の無機塩基を挙げることができ
る。
【0175】得られた、4−カルボキシメチル−3,
5,6−トリフルオロフタル酸をジメチルスルホキシド
中で塩基存在下に加熱して3−メチル−2,4,5−ト
リフルオロ安息香酸を得ることができる。
【0176】ここで使用できる有機塩基としてはトリエ
チルアミン、トリプロピルアミン、トリブチルアミン、
N,N−ジイソプロピルエチルアミン等のトリアルキル
アミン類、ジエチルアニリン、ジメチルアニリン等のジ
アルキルアニリン類、N−メチルモルホリン、ピリジ
ン、N,N−ジメチルアミノピリジン等の飽和あるいは
芳香族の複素環化合物類を例示することができる。
【0177】反応温度は通常100℃から200℃の温
度範囲で実施でき、好ましくは100℃から150℃の
範囲である。反応時間は1時間から96時間でよいが、
通常は5時間から48時間で完結する。
【0178】本製造法において3,4,5,6−テトラ
フルオロフタル酸ジエステルの代わりに3,4,5,6
−テトラフルオロフタロニトリルを出発原料として用い
ても同様に実施できる。また、マロン酸ジエステルの代
わりにマロノニトリルを使用してもよく、アルキルマロ
ン酸ジエステルやアルキルマロノニトリルはメチル基以
外のアルキル基を有する3−アルキル−2,4,5−ト
リフルオロ−6−ニトロ安息香酸の製造に有用である。
【0179】本発明化合物は強い抗菌作用を有すること
から人体、動物、および魚類用の医薬として或は農薬、
食品の保存剤として使用することができる。
【0180】本発明化合物を人体用の医薬として使用す
る場合、投与量は成人一日当たり50mgから1g、好
ましくは100mgから300mgの範囲である。
【0181】また動物用としての投与量は、投与の目的
(治療或は予防)、処置すべき動物の種類や大きさ、感
染した病原菌の種類、程度によって異なるが、一日量と
して一般的には動物の体重1kg当たり1mgから20
0mg、好ましくは5mgから100mgの範囲であ
る。
【0182】この一日量を一日1回、あるいは2から4
回に分けて投与する。また一日量は必要によっては上記
の量を超えてもよい。
【0183】本発明化合物は各種の感染症の原因となる
広範囲の微生物類に対して活性であり、これらの病原体
によって引き起こされる疾病を治療し、予防し、または
軽減することができる。
【0184】本発明化合物が有効なバクテリア類又はバ
クテリア様微生物類としてブドウ球菌属、化膿レンサ球
菌、溶血レンサ球菌、腸球菌、肺炎球菌、ペプトストレ
プトコッカス属、淋菌、大腸菌、シトロバクター属、シ
ゲラ属、肺炎桿菌、エンテロバクター属、セラチア属、
プロテウス属、緑膿菌、インフルエンザ菌、アシネトバ
クター属、カンピロバクター属、トラコーマクラミジア
等を例示することができる。
【0185】またこれらの病原体によって引き起こされ
る疾病としては、毛嚢炎、せつ、よう、丹毒、蜂巣炎、
リンパ管(節)炎、ひょう疽、皮下膿瘍、汗腺炎、集簇
性ざ瘡、感染性粉瘤、肛門周囲膿瘍、乳腺炎、外傷・熱
傷・手術創などの表在性二次感染、咽喉頭炎、急性気管
支炎、扁桃炎、慢性気管支炎、気管支拡張症、びまん性
汎細気管支炎、慢性呼吸疾患の二次感染、肺炎、腎盂腎
炎、膀胱炎、前立腺炎、副睾丸炎、淋菌性尿道炎、非淋
菌性尿道炎、胆のう炎、胆管炎、細菌性赤痢、腸炎、子
宮付属器炎、子宮内感染、バルトリン腺炎、眼瞼炎、麦
粒腫、涙嚢炎、瞼板腺炎、角膜潰瘍、中耳炎、副鼻腔
炎、歯周組織炎、歯冠周囲炎、顎炎、腹膜炎、心内膜
炎、敗血症、髄膜炎、皮膚感染症等を例示することがで
きる。
【0186】また動物の感染症の原因となる各種の微生
物、例えばエシエリキア属、サルモネラ属、パスツレラ
属、ヘモフィルス属、ボルデテラ属、スタヒロコッカス
属、マイコプラズマ属等に有効である。具体的な疾病名
を例示すると鳥類では大腸菌症、 ひな白痢、鶏パラチ
フス症、家禽コレラ、伝染性コリーザ、ブドウ球菌症、
マイコプラズマ感染症等、豚では大腸菌症、サルモネラ
症、パスツレラ症、ヘモフィルス感染症、萎縮性鼻炎、
滲出性表皮炎、マイコプラズマ感染症等、牛では大腸菌
症、サルモネラ症、出血性敗血症、マイコプラズマ感染
症、牛肺疫、乳房炎等、犬では大腸菌性敗血症、サルモ
ネラ感染症、出血性敗血症、子宮蓄膿症、膀胱炎等、そ
して猫では滲出性胸膜炎、膀胱炎、慢性鼻炎、ヘモフィ
ルス感染症、仔猫の下痢、マイコプラズマ感染症等を挙
げることができる。
【0187】本発明化合物からなる抗菌製剤は投与法に
応じ適当な製剤を選択し、通常用いられている各種製剤
の調製法にて調製できる。本発明化合物を主剤とする抗
菌製剤の剤型としては例えば錠剤、散剤、顆粒剤、カプ
セル剤や、溶液剤、シロップ剤、エリキシル剤、油性な
いし水性の懸濁液等を経口用製剤として例示できる。注
射剤としては製剤中に安定剤、防腐剤、溶解補助剤を使
用することもあり、これらの補助剤を含むこともある溶
液を容器に収納後、凍結乾燥等によって固形製剤として
用時調製の製剤としても良い。また一投与量を容器に収
納しても良く、また多投与量を同一の容器に収納しても
良い。
【0188】また外用製剤として溶液剤、懸濁液、乳濁
液、軟膏、ゲル、クリーム、ローション、スプレー等を
例示できる。
【0189】固形製剤としては活性化合物とともに製剤
学上許容されている添加物を含み、例えば充填剤類や増
量剤類、結合剤類、崩壊剤類、溶解促進剤類、湿潤剤
類、潤滑剤類等を必要に応じて選択して混合し、製剤化
することができる。
【0190】液体製剤としては溶液、懸濁液、乳液剤等
を挙げることができるが添加剤として懸濁化剤、乳化剤
等を含むこともある。
【0191】本発明化合物を動物に投与する方法として
は直接あるいは飼料中に混合して経口的に投与する方
法、また溶液とした後、直接もしくは飲水、飼料中に添
加して経口的に投与する方法、注射によって投与する方
法等を例示することができる。
【0192】本発明化合物を動物に投与するための製剤
としては、この分野に於いて通常用いられている技術に
よって適宜散剤、細粒剤、可溶散剤、シロップ剤、溶液
剤、あるいは注射剤とすることができる。
【0193】製剤処方例を次に示す。
【0194】 製剤例1.(カプセル剤): 実施例2の化合物 100.0 mg コーンスターチ 23.0 mg CMC カルシウム 22.5 mg ヒドロキシメチルセルロース 3.0 mg ステアリン酸マグネシウム 1.5 mg 総計 150.0 mg
【0195】 製剤例2.(溶液剤): 実施例2の化合物 1 - 10 g 酢酸又は水酸化ナトリウム 0.5 - 2 g パラオキシ安息香酸エチル 0.1 g 精製水 88.9 - 98.4 g 計 100 g
【0196】 製剤例3.(飼料混合用散剤): 実施例2の化合物 1 - 10 g コーンスターチ 98.5 - 89.5 g 軽質無水ケイ酸 0.5 g 計 100 g
【0197】
【実施例】次に本発明を実施例と参考例により説明する
が、本発明はこれに限定されるものではない。また、光
学活性な目的化合物の抗菌活性の試験方法は日本化学療
法学会指定の標準法に準じて行い、その結果を表1にM
IC(μg/ml)で示した。
【0198】参考例A−1N−(2−シアノエチル)−N−[(1S)−フェニル
エチル]−3−アミノ−1,2−プロパンジオール (S)−(−)−フェニルエチルアミン(75ml、
0.58mmol)のエタノール(500ml)溶液
に、氷冷下、グリシドール(37g、0.5mol)を
加え室温で20分間撹拌後、62時間加熱還流した。ア
クリロニトリル(40ml)を加えさらに45時間加熱
還流した後反応液を濃縮した。残留物をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーに付し、5%メタノール−クロロ
ホルムの溶出部より標記の化合物121g(84%)を
得た。
【0199】1H-NMR(CDCl3) δ:1.41 - 1.48(3H, m),
2.39 - 2.50(2H, m), 2.60 - 3.25(4H, m),3.41 - 3.46
(1H, m), 3.68 - 3.78(2H, m), 3.93 - 4.02(1H, m),7.
27 - 7.40(5H, m).
【0200】参考例A−2N−(2−シアノエチル)−N−[(1S)−フェニル
エチル]−3−アミノ−1,2−ジブロモプロパン N−(2−シアノエチル)−N−[(1S)−フェニル
エチル]−3−アミノ−1,2−プロパンジオール(2
4.8g、0.1mol)のベンゼン(400ml)溶
液にトリフェニルフォスフィン(57.71g、0.2
2mol)および四臭化炭素(73g、0.22mo
l)を加えた後、撹拌しながら90℃まで昇温した。上
澄み液を分取して溶媒を留去し、残留物をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーに付した。n−ヘキサン:酢酸
エチル=4:1の溶出部より標記の化合物を38g(1
00%)得た。
【0201】1H-NMR(CDCl3) δ:1.43 - 1.46(3H, m),
2.35 - 2.44(2H, m), 2.82 - 2.96(3H, m),3.14 - 3.27
(1H, m), 3.67 - 4.15(4H, m), 7.27 - 7.40(5H, m).
【0202】参考例A−31−シアノ−3−[(1S)−フェニルエチル]−3−
アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン N−(2−シアノエチル)−N−[(1S)−フェニル
エチル]−3−アミノ−1,2−ジブロモプロパン(3
7.4g、0.1mol)のトルエン(700ml)溶
液に、氷冷下、ナトリウム(ビストリメチルシリル)ア
ミドの1モル−テトラヒドロフラン溶液(220ml、
0.22mol)を滴下し、そのまま20分間撹拌し
た。反応終了後、反応溶液に飽和塩化アンモニウム水溶
液(100ml)を滴下し、室温まで昇温した。有機層
を分取して飽和食塩水で洗った後、硫酸ナトリウムで乾
燥した。溶媒を留去して残留物をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィーに付した。n−ヘキサン:酢酸エチル=
9:1の溶出部より低極性の標記の化合物(Fr.1)
を7.93g(37%)得、次いで高極性の標記の化合
物(Fr.2)を7.85g(36%)得た。
【0203】Fr.1;1 H-NMR(CDCl3) δ:1.09(1H, dd, J = 4.5, 8.3 Hz),
1.29(3H, d, J = 6.4 Hz),1.57(1H, t, J = 4.5 Hz),
1.95 - 1.99(1H, m),2.27(1H, dd, J = 3.9, 9.8 Hz),
2.61(1H, d, J = 8.8 Hz),2.68(1H, d, J = 9.8 Hz),
3.33 - 3.38(2H, m), 7.21 - 7.31(5H, m).
【0204】Fr.2;1 H-NMR(CDCl3) δ:1.09(1H, dd, J = 4.9, 8.3 Hz),
1.29(3H, d, J = 6.4 Hz),1.55 - 1.58(1H, m), 2.04 -
2.09(1H, m), 2.35(1H, d, J = 8.8 Hz),2.53(1H, dd,
J = 3.9, 9.3 Hz), 2.86(1H, d, J = 9.3 Hz),3.18(1
H, d, J = 9.3 Hz), 3.32 - 3.37(1H, m), 7.21 - 7.32
(5H, m).
【0205】参考例A−43−[(1S)−フェニルエチル]−3−アザビシクロ
[3.1.0]ヘキサン−1−カルボン酸(Fr.1) 1−シアノ−3−[(1S)−フェニルエチル]−3−
アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン(Fr.1、5.
6g、26.4mmol)のメタノール(50ml)溶
液に2規定水酸化ナトリウム水溶液(50ml)を加
え、30時間加熱還流した。メタノールを留去して残留
物をクロロホルム(30ml×2)で洗浄後、濃塩酸で
pH3としてn−ブタノール(80ml×3)で抽出し
た。抽出液を硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を留去し
て粗製の標記の化合物を6.11g(100%)得た。
これは、そのまま次の反応に用いた。
【0206】参考例A−53−[(1S)−フェニルエチル]−3−アザビシクロ
[3.1.0]ヘキサン−1−カルボン酸 Fr.2についても同様に反応を行った。
【0207】参考例A−61−第三級ブトキシカルボニルアミノ−3−[(1S)
−フェニルエチル]−3−アザビシクロ[3.1.0]
ヘキサン(Fr.1) 3−[(1S)−フェニルエチル]−3−アザビシクロ
[3.1.0]ヘキサン−1−カルボン酸(Fr.1、
6.11g、26.4mmol)の第三級ブタノール
(200ml)溶液にジフェニルリン酸アジド(9.9
9g、34.3mmol)、トリエチルアミン(4.2
3g、36.9mmol)を加えた後、4時間加熱還流
した。反応液を冷却後、溶媒を留去して残留物に酢酸エ
チル200mlを加えて飽和食塩水(50ml×2)で
洗浄し、硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒を留去して
残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し
た。n−ヘキサン:酢酸エチル=4:1の溶出部より標
記の化合物を3.19g(40%)得た。
【0208】1H-NMR(CDCl3) δ:0.67 - 0.71(1H, m),
1.25 - 1.31(4H, m), 1.45(9H, s), 1.60(1H, brs.),2.
30 - 2.38(1H, m), 2.51 - 2.58(2H, m),3.20 - 3.35(2
H, m),4.96(1H, brs.), 7.20 - 7.29(5H, m).
【0209】参考例A−71−第三級ブトキシカルボニルアミノ−3−[(1S)
−フェニルエチル]−3−アザビシクロ[3.1.0]
ヘキサン(Fr.2) 1 H-NMR(CDCl3) δ:0.69 - 0.71(1H, m), 1.25(3H, d,
J = 6.4 Hz), 1.39(9H, s),1.50 - 1.72(2H, m), 2.29
(1H, d, J = 8.3 Hz), 2.58 - 2.82(2H, m),3.08 - 3.1
5(1H, m), 3.30 - 3.38(1H, m), 4.82(1H, brs.),7.19
- 7.37(5H, m).
【0210】参考例A−81−第三級ブトキシカルボニルアミノ−3−アザビシク
ロ[3.1.0]ヘキサン(Fr.1) 1−第三級ブトキシカルボニルアミノ−3−[(1S)
−フェニルエチル]−3−アザビシクロ[3.1.0]
ヘキサン(Fr.1、3.1g、10.26mmol)
のエタノール(50ml)溶液に10%パラジウム炭素
(3g)を加え、赤外線ランプで照射して反応容器を加
温しながら4気圧で3時間接触水素添加を行った。触媒
を濾別後、溶媒を留去して標記の化合物を2.04g
(100%)得た。
【0211】1H-NMR(CDCl3) δ:0.85 - 1.14(2H, m),
1.44(9H, s), 1.44 - 1.70(1H, m),2.95 - 3.34(4H,
m), 5.08(1H, brs.).
【0212】参考例B−11 −シクロブテンカルボン酸 85%水酸化カリウムとトルエン125mlの還流溶液
に、加熱を止めた後に、1−ブロモシクロブテンカルボ
ン酸エチルエステル10g(48.31mmol)を還
流を保つ速度で滴下し、滴下終了後、再び加熱して1時
間還流した。室温まで冷却後、水を加え、水層を分離し
た。ヘキサンで洗浄後、1N塩酸で酸性とした後、エー
テルで抽出した。有機層を、水、飽和食塩水で洗浄後、
無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去し、標記の
化合物4.1047g(41.88mmol、86.7
%)を粗生成物として得た。
【0213】参考例B−21−シクロブテンカルボン酸エチルエステル 1 −シクロブテンカルボン酸3.2425g(33.0
9mmol)のジメチルホルムアミド60ml溶液に、
ヨウ化エチル12ml(150mmol)および炭酸カ
リウム5.53g(40mmol)を加え、室温にて2
0時間撹拌した。反応液を水に注いだ後、エーテルで抽
出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫
酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去し、標記の化合物
4.5267gをヨウ化エチルおよびエーテルとの混合
物として得た。
【0214】1H-NMR(400MHz, CDCl3) δ:1.29(3H, t,
J = 7.5 Hz), 2.47(1H, dt, J = 1.0, 3.0 Hz),2.73(1
H, t, J = 3.0 Hz), 4.19(2H, q, J = 7.5 Hz),6.77(1
H, t, J = 1.0 Hz).
【0215】参考例B−33−[(S)−フェニルエチル]−3−アザビシクロ
[3.2.0]ヘプタン−1−カルボン酸エチルエステ
1−シクロブテンカルボン酸エチルエステルとヨウ化エ
チル、エーテルとの混合物4.5267g(33.09
mmol)とアゾメチンイリド14.65g(50mm
ol)のジクロロメタン溶液(100ml)に、氷冷
下、トリフルオロ酢酸0.116ml(1.5mmo
l)を滴下したのち、室温にて64時間撹拌した。反応
液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液に注いだ後、クロロ
ホルムで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、
無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去した後、カ
ラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=
10:1)により精製し、ジアステレオマー混合物とし
て4.1832g(14.58mmol、 参考例B−
2から2段階で44.1%)の標記の化合物を得た。こ
の混合物を高速液体クロマトグラフィーにより分離し、
低極性物質(fr.1)1.9203g(6.69mm
ol、参考例B−2から2段階で20.2%)、高極性
物質(fr.2)990.5mg(3.45mmol、
参考例B−2から2段階で10.4%)を得た。
【0216】低極性物質(fr.1)1 H-NMR(400MHz, CDCl3) δ:1.21(3H, t,
J = 7.0 Hz), 1.40(3H, d,
J = 6.5 Hz),1.77 − 1.84(1
H, m), 1.97 − 2.05(1H,
m), 2.11 − 2.20(1H, m),2.
29(1H, dd, J = 6.0, 9.0 H
z), 2.38(1H, dt, J = 6.5,
11.0 Hz),2.69(1H, d, J =
9.0 Hz), 2.96(1H, dt, J
= 5.0, 9.5 Hz),3.07(1H,
d, J = 9.0 Hz), 3.29(1H,
q, J = 6.5 Hz),4.10(2H,
q, J = 7.0 Hz), 7.21 − 7.
33(3H, m), 7.39 − 7.41(2
H, m).
【0217】高極性物質(fr.2) H−NMR(400MHz, CDCl) δ:1.
28(3H, t, J = 7.5 Hz), 1.40(3H, d, J = 6.5 Hz),1.6
8 - 1.72(1H, m), 2.02 - 2.18(3H, m), 2.41(1H, d, J
= 9.0 Hz),2.45 - 2.50(1H, m), 2.55(1H, d, J = 9.0
Hz), 2.82 - 2.87(1H, m),3.19(1H, d, J = 9.0 Hz),
3.29(1H, q, J = 6.5 Hz),4.10(2H, q, J = 7.5 Hz),
7.21 - 7.41(5H, m).
【0218】参考例B−43−ベンジルオキシカルボニル−3−アザビシクロ
[3.2.0]ヘプタン−1−カルボン酸エチルエステ
ル(fr.1) 3−[(S)−フェニルエチル]−3−アザビシクロ
[3.2.0]ヘプタン−1−カルボン酸エチルエステ
ル980mg(3.41mmol)のジクロロメタン溶
液(20ml)に、氷冷下、ベンジルクロロホルメ−ト
0.714ml(5.0mmol)を滴下し、室温にて
40時間撹拌した。溶媒を留去した後、カラムクロマト
グラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=4:1)によ
り精製し、標記の化合物921.5mg(2.91mm
ol、85.3%)を得た。
【0219】参考例B−53−ベンジルオキシカルボニル−3−アザビシクロ
[3.2.0]ヘプタン−1−カルボン酸エチルエステ
ル(fr.2) 3−[(S)−フェニルエチル]−3−アザビシクロ
[3.2.0]ヘプタン−1−カルボン酸エチルエステ
ル863.8mg(3.01mmol)のジクロロメタ
ン溶液(15ml)に、氷冷下、ベンジルクロロホルメ
ート0.642ml(4.5mmol)を滴下し、室温
にて45時間撹拌した。溶媒を留去した後、カラムクロ
マトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=4:1)
により精製し、標記の化合物829mg(2.62mm
ol、87.0%)を得た。
【0220】1H-NMR(400MHz, CDCl3) δ:1.27(3H, t,
J = 7.0 Hz), 1.72(1H, br), 1.97(1H, br), 2.22(1H,
br),2.56(1H, dt, J = 8.0, 11.5 Hz), 3.10(1H, dd, J
= 6.5, 14.5 Hz),3.38 - 3.42(1H, m), 3.66 - 3.84(3
H, m), 4.18(2H, q, J = 7.0 Hz),5.18(2H, s), 7.27 -
7.40(5H, m).
【0221】参考例B−63−ベンジルオキシカルボニル−3−アザビシクロ
[3.2.0]ヘプタン−1−カルボン酸(fr.1) 1−エトキシカルボニル−3−ベンジルオキシカルボニ
ル−3−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタン920m
g(2.90mmol)のエタノール溶液(10ml)
に、氷冷下、1規定水酸化ナトリウム水溶液6mlを加
え、室温にて2時間撹拌した。1規定塩酸水溶液で中和
した後、エタノールを留去した。残留物に1規定塩酸水
溶液を加えた後、クロロホルムで抽出した。有機層を飽
和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶
媒を留去し、標記の化合物847.2mg(定量的)を
粗生成物として得た。
【0222】参考例B−73−ベンジルオキシカルボニル−3−アザビシクロ
[3.2.0]ヘプタン−1−カルボン酸(fr.2) 1−エトキシカルボニル−3−ベンジルオキシカルボニ
ル−3−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタン825m
g(2.60mmol)のエタノール溶液(10ml)
に、氷冷下、1規定水酸化ナトリウム水溶液5mlを加
え、室温にて2時間撹拌した。1規定塩酸水溶液で中和
した後、エタノールを留去した。残留物に1規定塩酸水
溶液を加えた後、クロロホルムで抽出した。有機層を飽
和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶
媒を留去し、標記の化合物776.6mg(定量的)を
粗生成物として得た。
【0223】1H-NMR(400MHz, CDCl3) δ:1.75(1H, b
r), 2.00(1H, br), 2.25(1H, br), 2.59 - 2.66(1H,
m),3.14 - 3.19(1H, m), 3.39 - 3.44(1H, m), 3.66 -
3.81(2H, m),3.84 - 3.91(1H, m), 5.18(2H, s), 7.29
- 7.39(5H, m).
【0224】参考例B−81−第三級ブトキシカルボニル−3−ベンジルオキシカ
ルボニル−3−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタン
(fr.1) 3−ベンジルオキシカルボニル−3−アザビシクロ
[3.2.0]ヘプタン−1−カルボン酸(2.90m
mol)の第三級ブタノール溶液(15ml)にトリエ
チルアミン0.53ml(3.8mmol)とジフェニ
ルホスホリルアジド0.819ml(3.8mmol)
を加え、70℃にて9時間撹拌した。室温まで冷却後、
反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液に注いだ。酢酸
エチルで抽出後、有機層を水、飽和食塩水で洗浄して無
水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去後、シリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチ
ル=4:1)で精製し、標記の化合物817.8mg
(2.27mmol、参考例B−6との2段階で78.
3%)を得た。
【0225】参考例B−91−第三級ブトキシカルボニル−3−ベンジルオキシカ
ルボニル−3−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタン
(fr.2) 3−ベンジルオキシカルボニル−3−アザビシクロ
[3.2.0]ヘプタン−1−カルボン酸(2.60m
mol)の第三級ブタノール溶液(15ml)にトリエ
チルアミン0.474ml(3.4mmol)とジフェ
ニルホスホリルアジド0.733ml(3.4mmo
l)を加え、70℃にて9時間撹拌した。室温まで冷却
後、反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液に注いだ。
酢酸エチルで抽出後、有機層を水、飽和食塩水で洗浄し
て無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去後、シリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸
エチル=4:1)で精製し、標記の化合物642.2m
g(1.78mmol、参考例B−7との2段階で6
8.4%)を得た。
【0226】1H-NMR(400MHz, CDCl3) δ:1.43(9H, s),
2.18(3H, br), 2.85(1H, br), 3.45 - 3.65(3H, m),3.
87(1H, br), 4.80(1H, br), 5.16(2H, s), 7.31 - 7.37
(5H, m).
【0227】参考例B−101−第三級ブトキシカルボニル−3−アザビシクロ
[3.2.0]ヘプタン(fr.1) 1−第三級ブトキシカルボニル−3−ベンジルオキシカ
ルボニル−3−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタン3
68mg(1.02mmol)のメタノール溶液(20
ml)に20%水酸化パラジウム−炭素400mgを加
え、水素ガス雰囲気下に激しく撹拌した。不溶物をセラ
イト濾過により除去後、濾液を濃縮して標記の化合物を
粗生成物として274.6mg得た。
【0228】参考例B−111−第三級ブトキシカルボニル−3−アザビシクロ
[3.2.0]ヘプタン(fr.2) 1−第三級ブトキシカルボニル−3−ベンジルオキシカ
ルボニル−3−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタン3
60mg(1.02mmol)のメタノール溶液(20
ml)に20%水酸化パラジウム−炭素400mgを加
え、水素ガス雰囲気下に激しく撹拌した。不溶物をセラ
イト濾過により除去後、濾液を濃縮し、標記の化合物を
粗生成物として243.8mg得た。
【0229】1H-NMR(400MHz, CD3OD) δ:1.54(9
H, s), 1.76 − 1.83(1H,
m), 2.31 − 2.45(3H, m),3.
07 − 3.22(1H, m), 3.40 −
3.48(1H, m), 3.51 − 3.67
(2H, m),3.68 − 3.71(1H,
m).
【0230】実施例15−アミノ−7−(1−アミノ−3−アザビシクロ
[3.1.0]ヘキサン−3−イル)−6,8−ジフル
オロ−1−[(2S)−フルオロ−(1R)−シクロプ
ロピル]−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3
−カルボン酸(fr.1)
【0231】
【化25】 5−アミノ−6,7,8−トリフルオロ−1−[(2
S)−フルオロ−(1R)−シクロプロピル]−1,4
−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン酸(3
16mg、1mmol)のアセトニトリル(15ml)
溶液に、1−第三級ブトキシカルボニルアミノ−3−ア
ザビシクロ[3.1.0]ヘキサン(fr.1)(39
6mg、2mmol)およびトリエチルアミン(5m
l)を加え22時間加熱還流した。溶媒を留去して残留
物にクロロホルム(20ml)を加え10%クエン酸
(10ml×2)で洗浄後、硫酸ナトリウムにて乾燥し
て溶媒を留去した。残留物に濃塩酸(5ml)を加え室
温で5分間撹拌後、反応液をクロロホルム(5ml×
2)で洗浄した。20%水酸化ナトリウム水溶液でpH
7.3としてクロロホルム(30ml×3)で抽出し
た。硫酸ナトリウムにて乾燥して溶媒を留去し、粗製の
標記の化合物を190mg(48%)得た。クロロホル
ム−メタノール−エタノールから再結晶して標記の化合
物を111mg得た。
【0232】H−NMR(0.1N−NaOD)
δ:0.61 - 0.64(1H, m), 0.80 - 0.83(1H, m), 1.21 -
1.83(3H, m),3.23 - 3.79(5H, m), 4.87 - 4.98(0.5H,
m), 8.21(1H, s). 元素分析 C18H18F3N4O3・0.25H2Oとして: 計算値:C, 54.07; H, 4.66; N, 14.01. 分析値:C, 53.98; H, 4.54; N, 13.82. 融点(℃):191 - 203 (分解) [α]D +72.37 °(T = 22.4 ℃, c = 0.665, 0.1N-NaO
H)
【0233】実施例27−(1−アミノ−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘ
キサン−3−イル)−6−フルオロ−1−[(2S)−
フルオロ−(1R)−シクロプロピル]−8−メチル−
1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン
酸(fr.1)
【0234】
【化26】 6,7−ジフルオロ−1−[(2S)−フルオロ−(1
R)−シクロプロピル]−8−メチル−1,4−ジヒド
ロ−4−オキソキノリン−3−カルボン酸BF2 キレー
ト(345mg、1mmol)のスルホラン(4ml)
溶液に1−第三級ブトキシカルボニルアミノ−3−アザ
ビシクロ[3.1.0]ヘキサン(fr.1)(298
mg、1.5mmol)およびトリエチルアミン(0.
2ml)を加え室温で200時間撹拌した。トリエチル
アミンを留去後、残留物に水(10ml)を加えて室温
で30分間撹拌した。析出した結晶を水洗後濾取し、こ
れをエタノール:水=4:1の混合溶媒(50ml)に
溶解してトリエチルアミン(5ml)を加え、3時間加
熱還流した。溶媒を留去して残留物にクロロホルム(5
0ml)を加え10%クエン酸(20ml×2)で洗浄
後、硫酸マグネシウムにて乾燥して溶媒を留去した。残
留物に濃塩酸(5ml)を加え室温で5分間撹拌後、反
応液をクロロホルム(5ml×2)で洗浄した。20%
水酸化ナトリウム水溶液でpH7.3としてクロロホル
ム(30ml×3)で抽出した。硫酸ナトリウムにて乾
燥し溶媒を留去した。残留物をプレパラテイブTLC
(クロロホルム:メタノール:水=7:3:1の下層で
展開)で分離精製して粗製の標記の化合物を35mg得
た。クロロホルム−エタノールから再結晶して標記の化
合物を18mg得た。
【0235】1H-NMR(0.1N-NaOD) δ:0.78 - 0.83(2H,
m), 1.12 - 1.21(1H, m), 1.38 - 1.39(1H, m),1.51 -
1.62(1H, m), 2.36(3H, s), 3.03(1H, d, J = 9.3 Hz),
3.31(1H, d, J = 9.3 Hz), 3.56(1H, d, J = 9.3 Hz),
3.72 - 3.74(1H, m), 3.99 - 4.04(1H, m), 5.00 - 5.0
8(0.5H, m),7.60(1H, d, J = 13.67 Hz), 8.44(1H, d,
J = 2.4 Hz). 元素分析 C19H19F2N3O3・0.75H2Oとして: 計算値:C, 58.68; H, 5.31; N, 10.81. 分析値:C, 59.01; H, 5.15; N, 10.65. 融点(℃):189 - 210 (分解)
【0236】実施例37−(1−アミノ−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘ
キサン−3−イル)−6−フルオロ−1−[(2S)−
フルオロ−(1R)−シクロプロピル]−8−メチル−
1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン
酸(fr.2)
【0237】
【化27】 実施例2と同様の方法で、1−第三級ブトキシカルボニ
ルアミノ−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン
(fr.2)についても合成した。1 H-NMR(0.1N-NaOD) δ:0.75 - 0.83(2H, m), 1.13 -
1.17(1H, m), 1.39 - 1.41(1H, m),1.55 - 1.61(1H,
m), 2.39(3H, s), 3.26(1H, d, J = 9.3 Hz),3.35(1H,
d, J = 9.3 Hz), 3.47 - 3.49(1H, m), 3.55 - 3.60(1
H, m),3.98 - 4.04(1H, m), 5.01 - 5.08(0.5H, m), 7.
62(1H, d, J = 13.67 Hz),8.45(1H, d, J = 1.9 Hz). 元素分析 C19H19F2N3O3・0.25H2Oとして: 計算値:C, 60.07; H, 5.17; N, 11.06. 分析値:C, 59.87; H, 5.33; N, 10.46. 融点(℃):200 - 217 (分解)
【0238】実施例47−(1−アミノ−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘ
キサン−3−イル)−6−フルオロ−1−[(2S)−
フルオロ−(1R)−シクロプロピル]−8−メトキシ
−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボ
ン酸(fr.1)
【0239】
【化28】 6,7−ジフルオロ−1−[(2S)−フルオロ−(1
R)−シクロプロピル]−8−メトキシ−1,4−ジヒ
ドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン酸BF2キレ
ート(217mg、0.6mmol)のジメチルスルホ
キシド(2.5ml)溶液に1−第三級ブトキシカルボ
ニルアミノ−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン
(fr.1)(170mg、0.86mmol)および
トリエチルアミン(0.2ml)を加え室温で150時
間撹拌した。トリエチルアミンを留去後、残留物に水
(10ml)を加え室温で30分間撹拌した。析出した
結晶を水洗後濾取し、これをエタノール:水=4:1の
混合溶媒(20ml)に溶解してトリエチルアミン(3
ml)を加え、2時間加熱還流した。溶媒を留去して残
留物にクロロホルム(30ml)を加えて10%クエン
酸(10ml×2)で洗浄後、硫酸マグネシウムにて乾
燥して溶媒を留去した。残留物に濃塩酸(5ml)を加
えて室温で5分間撹拌後、反応液をクロロホルム(5m
l×2)で洗浄した。20%水酸化ナトリウム水溶液で
pH7.3としてクロロホルム(30ml×3)で抽出
した。硫酸ナトリウムにて乾燥して溶媒を留去し、粗製
の標記の化合物を175mg(74%)得た。クロロホ
ルム−エタノール−エーテルから再結晶して標記の化合
物を80mg得た。
【0240】1H-NMR(0.1N-NaOD) δ:0.67 - 0.69(1H,
m), 0.82 - 0.85(1H, m), 1.40 - 1.66(3H, m),3.42 -
3.61(4H, m), 3.54(3H, s), 3.98 - 4.03(1H, m),4.98
- 5.05(0.5H, m), 7.64(1H, d, J = 13.67 Hz), 8.47(1
H, s). 元素分析 C19H19F2N3O4・0.25H2Oとして: 計算値:C, 57.65; H, 4.96; N, 10.61. 分析値:C, 57.53; H, 5.03; N, 10.57. 融点(℃):188 - 185 (分解) [α]D +138.73°(c = 0.395, 0.1N-NaOH)
【0241】実施例57−(1−アミノ−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘ
キサン−3−イル)−6−フルオロ−1−[(2S)−
フルオロ−(1R)−シクロプロピル]−8−メトキシ
−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボ
ン酸(fr.2
【0242】
【化29】 実施例4と同様の方法で、1−第三級ブトキシカルボニ
ルアミノ−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン
(fr.2)についても合成した。
【0243】1H-NMR(0.1N-NaOD) δ:0.72 - 0.74(1H,
m), 0.86 - 0.89(1H, m), 1.44 - 1.67(3H, m),3.39 -
3.44(2H, m), 3.58(3H, s), 3.72(1H, d, J = 7.8 Hz),
3.83(1H, d, J = 9.8 Hz), 4.01 - 4.06(1H, m), 5.03
- 5.06(0.5H, m),7.66(1H, d, J = 14.16 Hz), 8.48(1
H, s). 元素分析 C19H19F2N3O3・0.25H2Oとして: 計算値:C, 57.65; H, 4.96; N, 10.61. 分析値:C, 57.61; H, 4.93; N, 10.72. 融点(℃):189 - 188 (分解) [α]D +45.52 °(c = 0.303, 0.1N-NaOH)
【0244】実施例67−(1−アミノ−3−アザビシクロ[3.2.0]ヘ
プト−3−イル)−6−フルオロ−1−[2−(S)−
フルオロ−1−(R)−シクロプロピル]−8−メトキ
シ−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カル
ボン酸(fr.1)
【0245】
【化30】 1−第三級ブトキシカルボニル−3−アザビシクロ
[3.2.0]ヘプタン(1.02mmol)のジメチ
ルスルホキシド溶液(1.5ml)に1−[2−(S)
−フルオロ−1−(R)−シクロプロピル]−6,7−
ジフルオロ−8−メトキシ−1,4−ジヒドロ−4−オ
キソキノリン−3−カルボン酸のジフルオロホウ酸エス
テル180mg(0.5mmol)とトリエチルアミン
0.5mlを加え、室温にて、110時間撹拌した。ト
リエチルアミンを留去後、水を加え、析出した結晶を濾
取した。結晶に90%メタノール15mlとトリエチル
アミン3mlを加え、4時間還流した。室温まで冷却
後、濃縮した。残留物に10%クエン酸を加えた後、ク
ロロホルムで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄
後、無水硫酸ナトリウムで乾燥して溶媒を留去した。得
られた残留物のジクロロメタン溶液(5ml)にトリフ
ルオロ酢酸(5ml)を氷冷下に加え、室温にて1時間
撹拌した。濃縮後、残留物に濃塩酸を加え、クロロホル
ムで洗浄した。濃水酸化ナトリウム水溶液でpH7.5
とした後、クロロホルムで抽出した。無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥後、溶媒を留去した。残留物をエタノールより
再結晶し、標記の化合物を75.9mgを得た。
【0246】1H-NMR(400MHz, 0.1NNaOD)δ:1.48 - 1.7
0(3H, m), 2.03 - 2.24(3H, m),2.60(1H, dd, J = 5.5,
13.0 Hz), 3.22(1H, d, J = 10.5 Hz),3.53(1H, dd, J
= 5.5, 9.5 Hz), 3.65 - 3.71(2H, m), 3.72(3H, s),
4.07 - 4.12(1H, m), 4.90 - 5.10(1H, m), 7.74(1H,
d, J = 13.5 Hz),8.50(1H, s). 元素分析 C20H21N3O4F2・1/4H2Oとして 計算値:C, 58.604; H, 5.286; N, 10.251 実測値:C, 58.51; H, 5.38; N, 9.94 融点(℃):233 - 236
【0247】実施例77−(1−アミノ−3−アザビシクロ[3.2.0]ヘ
プト−3−イル)−6−フルオロ−1−[2−(S)−
フルオロ−1−(R)−シクロプロピル]−8−メトキ
シ−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カル
ボン酸(fr.2)
【0248】
【化31】 1−第三級ブトキシカルボニル−3−アザビシクロ
[3.2.0]ヘプタン(0.778mmol)のジメ
チルスルホキシド溶液(1.5ml)に1−[2−
(S)−フルオロ−1−(R)−シクロプロピル]−
6,7−ジフルオロ−8−メトキシ−1,4−ジヒドロ
−4−オキソキノリン−3−カルボン酸のジフルオロホ
ウ酸エステル(BFキレート)180mg(0.5m
mol)とトリエチルアミン0.5mlを加え、室温に
て、115時間撹拌した。トリエチルアミンを留去後水
を加え、析出した結晶を濾取した。結晶に90%メタノ
ール15mlとトリエチルアミン3mlを加え、4時間
還流した。室温まで冷却した後に濃縮した。残留物に1
0%クエン酸を加えた後、クロロホルムで抽出した。有
機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで
乾燥して溶媒を留去した。得られた残留物のジクロロメ
タン溶液(5ml)にトリフルオロ酢酸(5ml)を氷
冷下に加え、室温にて1時間撹拌した。濃縮後、残留物
に濃塩酸を加え、クロロホルムで洗浄した。濃水酸化ナ
トリウム水溶液でpH7.5とした後、クロロホルムで
抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去し
た。残留物をエタノールより再結晶し、標記の化合物1
01.6mgを得た。
【0249】1H-NMR(400MHz, 0.1NNaOD)δ:1.34
− 1.54(3H, m), 1.89 − 2.0
2(2H, m), 2.04 − 2.14(2H,
m),2.44 − 2.47(1H, m),
2.92(1H, d, J =10.5 Hz),
3.35(1H, d, J = 10.5 Hz),
3.51 − 3.56(4H, m),3.74
(1H, d, J = 10.5 Hz), 3.9
0 − 3.95(1H, m), 4.70 −
4.91(1H, m),7.57(1H, d, J
= 13.5 Hz), 8.34(1H, s). 元素分析 C2021として 計算値:C, 59.236; H, 5.224; N, 10.369 実測値:C, 59.28; H, 5.32; N, 10.17 融点(℃):238 - 240
【0250】実施例85−アミノ−7−[(3R,1’S)−3−(1−アミ
ノエチル)−1−ピロリジニル]−1−シクロプロピル
−6−フルオロ−1,4−ジヒドロ−8−メチル−4−
オキソキノリン−3−カルボン酸 (3R,1’S)−3−(1−第三級ブトキシカルボニ
ルアミノエチル)ピロリジン626mg(2.92mm
ol)をジメチルスルホキシド10mlに懸濁し、5−
アミノ−1−シクロプロピル−6,7−ジフルオロ−8
−メチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3
−カルボン酸437mg(1.46mmol)およびト
リエチルアミン2.80mlを加え、窒素気流下に15
0−160℃で21時間加熱した。溶媒を留去後、残留
物にクロロホルムを加え、水、10%クエン酸水溶液お
よび飽和食塩水にて順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムに
て乾燥し、溶媒を留去した。得られた第三級ブチルカル
バメート体に濃塩酸4mlを加え、室温で20分間撹拌
後、クロロホルム(50ml×3)で洗浄後、水酸化ナ
トリウム水溶液にてpH7.4に調整してクロロホルム
にて抽出し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を留
去した。残留物をエタノール−エーテルより再結晶し、
表記の化合物369mg(65%)を得た。
【0251】融点:106 - 107 ℃ [α]D 25 = -15.48(c = 0.394,0.1N水酸化ナトリウム
水溶液)1 H-NMR(400MHz, 0.1NNaOD)δ:0.63(1H, br s), 0.75(1
H, br s), 1.02 - 1.18(5H, m),1.54 - 1.58(1H, m),
1.99 - 2.10(2H, m), 2.29(3H, s), 2.79(1H, br s),3.
31 - 3.44(3H, m), 3.58 - 3.60(1H, m), 3.91(1H, br
s), 8.37(1H, s). 元素分析値;C20H25N4O3F・1/2H2Oとして 計算値:C, 60.44; H, 6.59; N, 14.10 実測値:C, 60.35; H, 6.55; N, 14.30
【0252】実施例95−アミノ−7−[(3R,1’S)−3−(1−アミ
ノエチル)−1−ピロリジニル]−6−フルオロ−1−
[(1R,2S)−2−フルオロシクロプロピル]−
1,4−ジヒドロ−8−メチル−4−オキソキノリン−
3−カルボン酸 (3R,1’S)−3−(1−第三級ブトキシカルボニ
ルアミノエチル)ピロリジン394mg(1.84mm
ol)をジメチルスルホキシド10mlに懸濁し、5−
アミノ−6,7−ジフルオロ−1−[(1R,2S)−
2−フルオロシクロプロピル]−8−メチル−1,4−
ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン酸317
mg(1.00mmol)およびトリエチルアミン2.
00mlを加え、窒素気流下に150−160℃で18
時間加熱した。溶媒を留去後、残留物にクロロホルムを
加え、水、10%クエン酸水溶液および飽和食塩水にて
順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、溶媒を留
去した。得られた第三級ブチルカルバメート体に濃塩酸
3mlを加え、室温で10分間撹拌後、クロロホルム
(50ml×3)で洗浄後、水酸化ナトリウム水溶液に
てpH7.4に調整してクロロホルムにて抽出し、無水
硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を留去した。残留物を
プレパラティブtlcにて精製し(クロロホルム:メタ
ノール:水=7:3:1の下層により展開)し、得られ
た粗生成物をエタノールより再結晶し、表記の化合物1
18mg(29%)を得た。
【0253】融点:225 - 226 ℃ [α]D 25 = -305.07(c = 0.276, 0.1N水酸化ナトリウ
ム水溶液)1 H-NMR(400MHz, 0.1NNaOD)δ:1.11 - 1.19(4H, m), 1.
48 - 1.59(2H, m), 2.09 - 2.13(2H, m),2.29(3H, s),
2.84(1H, br s), 3.30(1H, br s), 3.41(1H, br s),3.5
2(1H, br s), 3.78(1H, br s), 3.94(1H, br s), 8.26
(1H, 2s). 元素分析値;C20H22N4O3F2・9/4H2O として 計算値:C, 53.74; H, 6.43; N, 12.54 実測値:C, 53.80; H, 6.02; N, 12.48
【0254】参考例C−1(3R)−エチル 1−ベンジルオキシカルボニルピロ
リジン−3−アセタート 文献既知の(3R)−エチル 1−[(R)−1−フェ
ニルエチル]ピロリジン−3−アセタート12g(4
5.9mmol)をジクロロメタン100mlに溶解
し、室温にてクロルギ酸ベンジル7.87ml(55.
1mmol)を滴下した。滴下終了後、同温にて16時
間撹拌した。反応終了後、反応溶液を濃縮した。残留物
をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、n−ヘ
キサン:酢酸エチル=5:1溶出部より標記の化合物1
0.1g(76%)を油状物として得た。
【0255】1H-NMR (400MHz,CDCl3)δ:1.26(3H,t,J=7.
32Hz), 1.53-1.64(1H,m), 2.07-2.15(1H,m),2.36-2.42
(2H,m), 2.55-2.67(1H,m), 3.01-3.07(1H,m), 3.36-3.4
2(1H,m),3.49-3.62(1H,m), 3.67-3.73(1H,m), 4.14(2H,
q,J=7.32Hz), 5.13(2H,s),7.29-7.38(5H,m).
【0256】参考例C−2ジエチル 1−ベンジルオキシカルボニル−3−(R)
−ピロリジニルマロナート (3R)−エチル 1−ベンジルオキシカルボニルピロ
リジン−3−アセタート146mg(0.5mmol)
をテトラヒドロフラン(THF)3mlに溶解し、−7
8℃にてナトリウム(ビストリメチルシリル)アミドの
1molテトラヒドロフラン溶液を1ml(1mmo
l)滴下し、同温にて30分撹拌した。反応溶液にクロ
ルギ酸エチル0.12ml(1mmol)の2mlテト
ラヒドロフラン溶液を−78℃にて滴下し、同温で2時
間撹拌した。反応終了後、反応溶液に1規定塩酸5ml
を滴下し、室温まで昇温した。反応溶液に酢酸エチル4
0mlを加え、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50m
l×1)、飽和食塩水(50ml×1)の順に洗浄し硫
酸マグネシウムにて乾燥した。溶媒を留去し、得られた
残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、
n−ヘキサン:酢酸エチル=4:1溶出部より標記の化
合物150mg(83%)を油状物として得た。
【0257】1H-NMR (400MHz,CDCl3)δ:1.24-1.29(6H,
m), 1.60-1.75(1H,m), 2.03-2.19(1H,m), 2.79-2.91(1
H,m),3.09-3.17(1H,m), 3.28(1H,d,J=9.76Hz), 3.32-3.
41(1H,m),3.55-3.65(1H,m), 3.72-3.77(1H,m), 4.17-4.
24(4H,m), 5.13(2H,s),7.28-7.59(5H,m).
【0258】参考例C−3エチル 水素 1−ベンジルオキシカルボニル−3−
(R)−ピロリジニルマロナート ジエチル 1−ベンジルオキシカルボニル−3−(R)
−ピロリジニルマロナート177mg(0.49mmo
l)をエタノール10mlに溶解し、氷冷下、水酸化カ
リウム(85%)32mg(0.49mmol)の10
mlエタノール溶液を滴下した。滴下終了後、反応溶液
を室温にて18時間撹拌した。反応終了後、反応溶液に
水20mlを加えエタノールを留去した。残った水層を
ジクロロメタン洗浄(50ml×2)した。濃塩酸にて
水層を酸性とした後、ジエチルエーテル抽出(50ml
×3)した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムにて乾
燥後溶媒を留去し、標記の化合物160mg(97%)
を油状物として得た。
【0259】1H-NMR (400MHz,CDCl3)δ:1.23−
1.30(3H,m), 1.63−1.71(1H,
m), 2.09−2.20(1H,m), 2.79
−2.90(1H,m),3.10−3.20(1H,
m), 3.28−3.43(2H,m), 3.51
−3.65(1H,m), 3.71−3.84(1
H,m),4.19−4.25(2H,m), 5.1
3(2H,s), 7.28−7.55(5H,m).
【0260】参考例C−4エチル 2−(1−ベンジルオキシカルボニル−3−
(R)−ピロリジニル)アクリレート エチル 水素 1−ベンジルオキシカルボニル−3−
(R)−ピロリジニルマロナート1.94g(5.78
mmol)及びエッシェンモーサー塩(Eschenm
oser’s salt)2.18g(11.56m
mol)をアセトニトリル200mlに溶解し、触媒量
の酢酸カリウムを加え、12時間過熱還流した。反応終
了後、アセトニトリルを留去し、残留物に酢酸エチル2
00mlを加え10%クエン酸(50ml×1)、10
%亜硫酸ナトリウム水溶液(50ml×1)、飽和食塩
水(50ml×1)の順に洗浄した。有機層を硫酸ナト
リウムにて乾燥後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーに付しn−ヘキサン:酢酸
エチル=5:1溶出部より標記の化合物1.12g(6
4%)を油状物として得た。
【0261】1H-NMR (400MHz,CDCl3)δ:1.31(3H,t,J=7.
33Hz), 1.53-1.62(1H,m), 1.79-1.89(1H,m),2.11-2.21
(1H,m), 3.18-3.31(2H,m), 3.38-3.48(1H,m), 3.51-3.6
3(1H,m),4.22(2H,q,J=7.33Hz), 5.14(2H,s), 5.58(1H,
s), 6.26(1H,d,J=1.96Hz),7.29-7.38(5H,m).
【0262】参考例C−5エチル 1−(1−ベンジルオキシカルボニル−3−
(R)−ピロリジニル)シクロプロパンカルボキシラー
エチル 2−(1−ベンジルオキシカルボニル−3−
(R)−ピロリジニル)アクリレート852mg(2.
8mmol)、酢酸パラジウム5mg(0.02mmo
l)にジエチルエーテル100mlを加え、氷冷下にて
過剰(10当量)のジアゾメタンのジエチルエーテル溶
液を滴下した。滴下終了後、室温にて30分撹拌した。
反応終了後、溶媒を留去し、残留物をシリカゲルカラム
クロマトグラフィーに付しn−ヘキサン:酢酸エチル=
3:1溶出部より標記の化合物890mgを定量的に油
状物として得た。
【0263】1H-NMR (400MHz,CDCl3)δ:0.71-0.82(2H,
m), 1.19-1.28(5H,m), 1.43-1.59(1H,m), 1.84-1.95(1
H,m),2.73-2.85(1H,m), 2.93(1H,dd,J=10.25Hz,18.55H
z), 3.28-3.39(1H,m),3.55-3.75(2H,m), 4.09-4.15(2H,
m), 5.13(2H,s), 7.28-7.36(5H,m)
【0264】参考例C−61−(1−ベンジルオキシカルボニル−3−(R)−ピ
ロリジニル)シクロプロパンカルボン酸 エチル 1−(1−ベンジルオキシカルボニル−3−
(R)−ピロリジニル)シクロプロパンカルボキシラー
ト5.26g(16.6mmol)をエタノール300
mlに溶解し、氷冷下、10規定水酸化ナトリウム水溶
液16.6mlを加え、室温にて5日間撹拌した。反応
終了後、エタノールを留去し、水層を塩酸にて酸性にし
てジエチルエーテル抽出(50ml×4)した。合わせ
た有機層を硫酸マグネシウムにて乾燥後溶媒を留去し、
標記の化合物4.95gを定量的に油状物として得た。
【0265】1H-NMR (400MHz,CDCl3)δ:0.75-0.85(2H,
m), 1.22-1.33(2H,m), 1.45-1.61(1H,m), 1.82-1.98(1
H,m),2.69-2.78(1H,m), 2.93-3.01(1H,m), 3.25-3.36(1
H,m), 3.55-3.75(2H,m),5.12(2H,s), 7.28-7.35(5H,m),
11.09(1H,br s).
【0266】参考例C−7(3R)−1−ベンジルオキシカルボニル−3−(1−
tert−ブトキシカルボニルアミノシクロプロピル)
ピロリジン 1−(1−ベンジルオキシカルボニル−3−(R)−ピ
ロリジニル)シクロプロパンカルボン酸289mg(1
mmol)をtert−ブタノール10mlに溶解し、
室温にてジフェニルリン酸アジド0.28ml(1.3
mmol)、トリエチルアミン0.24ml(1.6m
mol)の順に滴下し、同温にて2時間撹拌した。酸ア
ジドの生成を確認した後、昇温し18時間過熱還流し
た。反応終了後、溶媒を留去し残留物シリカゲルカラム
クロマトグラフィーに付し、n−ヘキサン:酢酸エチル
=4:1溶出部より標記の化合物263mg(73%)
を油状物として得た。
【0267】1H-NMR (400MHz,CDCl3)δ:0.65-0.85(4H,
m), 1.41(9H,s), 1.59-1.75(1H,m), 1.95-2.00(1H,m),
2.20-2.35(1H,m), 3.07-3.15(1H,m), 3.27-3.35(1H,m),
3.51-3.65(2H,m),4.87(1H,d,J=10.3Hz), 5.13(2H,s),
7.29-7.37(5H,m). [α]D 25=6.83,(c=0.731,CHCl3)
【0268】本成績体は、キラルカラムを用いたHPL
C分析より4:1のエナンチオマーの混合物(60%e
e)であった。
【0269】分析条件を以下に示す。
【0270】カラム: DAICEL CHIRALCEL OD, 25cm ×0.
46cm 移動相: n-ヘキサン: イソプロパノール=95:5 流 量: 1.5ml/min 温 度: 室温 検 出: UV(254nm) 光学異性体それぞれの保持時間を以下に示す。
【0271】(3R)体: 13.06min (3S)体: 15.65min 4:1の混合物4gをアセトニトリルより再結晶し2.
65gの(3R)体を得た。 [α]D 25=10.00,(c=0.660,CHCl3)
【0272】参考例D−1エチル 1−アセチルシクロプロパンカルボキシラート エチル アセトアセタート204ml(1.6mol)
および1,2−ジブロモエタン138ml(1.6mo
l)をN,N−ジメチルホルムアミド3リットルに溶解
し、 室温にて炭酸カリウム460g(3.3mol)を
加え同温にて2日間撹拌した。 反応終了後、 不溶物を濾
過しN,N−ジメチルホルムアミドを50mmHgにて
留去した。 残留物にジエチルエーテル1.5リットルを
加え水洗(500ml×3)し無水硫酸ナトリウムで乾
燥した。ジエチルエーテルを留去し113.43g(4
5%)の標記の化合物を油状物として得た。
【0273】1H-NMR (400MHz,CDCl3)δ:1.29(3H,t,J=6.
84Hz), 1.47(4H,s), 2.47(3H,s), 4.21(2H,q,J=6.84H
z).
【0274】参考例D−2エチル 1−エトキシカルボニル−β−ヒドロキシ−β
−メチル−シクロプロパンプロパノアート エチル 1−アセチルシクロプロパンカルボキシラート
61.7g(0.39mol)をベンゼン500mlに
溶解し、亜鉛末13gおよび触媒量のヨウ素を加えた。
加熱還流下、エチル ブロモアセタート56.2ml
(0.51mol)の100mlベンゼン溶液を滴下し
た。反応が進行し始めたところで滴下を中断し、亜鉛末
39gを少量づつ加えた後、残りのエチル ブロモアセ
タートのベンゼン溶液を滴下した。 滴下終了後、 反応溶
液をさらに2時間加熱還流した。反応溶液を放冷し、1
規定塩酸500mlを加え、 セライト濾過した。 有機層
を分取し、 飽和食塩水で洗浄(500ml×2)後無水
硫酸ナトリウムにて乾燥した。 溶媒を留去し90.31
g(95%)の標記の化合物を油状物として得た。
【0275】1H-NMR (400MHz,CDCl3)δ:1.08-1.18(4H,
m), 1.23(3H,t,J=6.84Hz), 1.27(3H,t,J=7.33Hz),1.43
(3H,s), 2.91(1H,d,J=15.14Hz), 2.98(1H,d,J=15.14H
z),4.09(2H,q,J=6.84Hz), 4.19(2H,dq,J=1.95Hz,J=6.84
Hz).
【0276】参考例D−3(E)−エチル 3−(1−エトキシカルボニルシクロ
プロピル)−2−ブテノアート エチル 1−エトキシカルボニル−β−ヒドロキシ−β
−メチル−シクロプロパンプロパノアート90.31g
(0.37mol)をピリジン182mlに溶解し、−
10℃から−5℃にてチオニルクロリドを滴下した。 滴
下終了後、 同温にて3 時間撹拌した。 反応終了後、 反応
溶液を氷水1リットルに注ぎ、 ジクロロメタンで抽出
(300ml×3)した。合わせた有機層を1規定塩酸
(1リットル×1)、飽和食塩水(1リットル×1)の
順に洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。このジ
クロロメタン溶液に0℃にて1,8−ジアザビシクロ
[5,4,0]−7−ウンデセン58mlを滴下し、室
温にて18時間撹拌した。反応終了後、反応溶液を1規
定塩酸(1リットル×1)、飽和食塩水(1リットル×
1)の順に洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。
溶媒を留去し得られた残留物をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィーに付し、n−ヘキサン:酢酸エチル=9:
1溶出部より56.57g(68%)標記の化合物を油
状物として得た。
【0277】1H-NMR (400MHz,CDCl3)δ:1.01(2H,dd,J=
3.91Hz,J=6.84Hz), 1.24(3H,t,J=7.32Hz),1.28(3H,t,J=
7.32Hz), 1.40(2H,dd,J=3.91Hz,J=6.84Hz),2.29(3H,d,J
=1.46Hz), 4.13(2H,q,J=7.32Hz), 4.16(2H,q,J=7.32H
z),5.78(1H,d,J=0.98Hz).
【0278】参考例D−44−(1−エトキシカルボニルシクロプロピル)−1−
[(S)−1−フェニルエチル]−3−ピロリン−2−
オン (E)−エチル 3−(1−エトキシカルボニルシクロ
プロピル)−2−ブテノアート25.37g(0.11
mol)を四塩化炭素300mlに溶解し、N−ブロモ
スクシンイミド23.9g(0.13mol)並びに触
媒量のアゾビスイソブチロニトリルを加え、 太陽光下5
時間加熱還流した。 反応終了後、 反応溶液を濾過し濾液
を濃縮した。 残留物をエタノール250mlに溶解し、
炭酸水素ナトリウム18.83g(0.22mol)を
加え、室温にて(S)−フェニルエチルアミン15.8
4ml(0.12mol)を滴下した。滴下終了後室温
にて30分撹拌し、4時間加熱還流した。反応終了後溶
媒を留去し、残留物に酢酸エチル500mlを加え、水
(500ml×1)、1規定塩酸(500ml×2)、
飽和食塩水(500ml×2)の順に洗浄し、無水硫酸
ナトリウムにて乾燥した。溶媒を留去し得られた残留物
をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、n−ヘ
キサン:酢酸エチル=1:1溶出部より13.1g(3
9%)の標記の化合物を油状物として得た。
【0279】1H-NMR (400MHz,CDCl3)δ:1.13-1.15(2H,
m), 1.18(3H,t,J=6.83Hz), 1.60(3H,d,J=7.32Hz),1.61-
1.64(2H,m), 3.80(1H,d,J=19.53Hz), 4.09(2H,q,J=6.83
Hz),4.13(1H,d,J=19.53Hz), 5.56(1H,q,J=7.32Hz), 5.8
5(1H,t,J=1.47Hz),7.25-7.37(5H,m).
【0280】参考例D−54−(1−エトキシカルボニルシクロプロピル)−1−
[(S)−1−フェニルエチル]−2−ピロリドン 4−(1−エトキシカルボニルシクロプロピル)−1−
[(S)−1−フェニルエチル]−3−ピロリン−2−
オン13.1g(43.8mmol)をメタノール30
0mlに溶解し、酸化白金400mgを加えて水素雰囲
気下にて18時間撹拌した。反応終了後、反応溶液を濾
過し濃縮し、13.0g(99%)の標記の化合物を油
状物として得た。
【0281】本成績体はNMR分析により(4S):
(4R)=3.5:1の混合物であることが判明した。1 H-NMR (400MHz,CDCl3)δ:0.63-0.65 and 0.71-0.73(2
H,m), 1.11-1.28(5H,m), 1.51-1.60(3H,m),2.14-2.31(1
H,m), 2.43-2.52[(S)-2H and (R)-1H,m], 2.64-2.76
[(S)-2H,m],3.14[(R)-2H,d,J=7.81Hz], 3.48[(S)-1H,t,
J=8.79Hz], 3.97-4,15(2H,m),5.49 and5.52(1H,each q,
J=5.86Hz and 6.84Hz), 7.14-7.36(5H,m).
【0282】参考例D−6(4S)−4−(1−エトキシカルボニルシクロプロピ
ル)−1−[(S)−1−フェニルエチル]−2−ピロ
リジンチオン 4−(1−エトキシカルボニルシクロプロピル)−1−
[(S)−1−フェニルエチル]−2−ピロリドン1
3.04g(43.3mmol)をベンゼン500ml
に溶解し、ローソン(Lawesson )試薬19.26g
(47.6mmol)を加え1時間加熱還流した。 反応
終了後、 溶媒を留去し残留物をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィーに付し、n−ヘキサン:酢酸エチル=3:
1溶出部よりジアステレオ混合物を得た。n−ヘキサ
ン:イソプロピルエーテル=1:1にて分別再結晶し
6.81g[62%含有(4S)体換算]の標記の化合
物を針状晶として得た。
【0283】1H-NMR (400MHz,CDCl3)δ:0.63(2H,d,J=2.
44Hz), 1.11-1.23(2H,m,), 1.14(3H,t,J=7.32Hz),1.59
(3H,d,J=6.83Hz), 2.68(1H,dd,J=8.79Hz,J=17.48Hz),2.
79(1H,dq,J=8.30Hz), 3.02(1H,dd,J=7.32Hz,J=11.23H
z),3.09(1H,dd,J=8.79Hz,J=17.48Hz), 3.76(1H,dd,J=8.
30Hz,J=11.23Hz),4.01(2H,q,J=7.32Hz), 6.39(1H,q,J=
6.83Hz), 7.30-7.36(5H,m).
【0284】参考例D−7(3R)−1−ベンジルオキシカルボニル−(1−エト
キシカルボニルシクロプロピル)ピロリジン (4S)−4−(1−エトキシカルボニルシクロプロピ
ル)−1−[(S)−1−フェニルエチル]−2−ピロ
リジンチオン6.81g(21mmol)をエタノール
40mlに溶解し、ラネーニッケル21mlを加え6時
間加熱還流した。反応終了後、反応溶液を濾過し、エタ
ノールを留去した。 残留物をクロロホルム400mlに
溶解し10%アンモニア水(500ml×2)、0.5
規定塩酸(500ml×2)、飽和食塩水(500ml
×2)の順に洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、
溶媒を留去した。残留物をジクロロメタン200mlに
溶解し、クロルギ酸ベンジル4.57ml(32mmo
l)を滴下した。滴下終了後、反応溶液を20時間加熱
還流した。反応終了後、溶媒を留去し、残留物をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーに付し、n−ヘキサン:
酢酸エチル=4:1溶出部より3.62g(54%)の
標記の化合物を油状物として得た。
【0285】1H-NMR (400MHz,CDCl3)δ:0.71-0.82(2H,
m), 1.19-1.28(2H,m,), 1.43-1.59(1H,m), 1.84-1.95(1
H,m),2.73-2.85(1H,m), 2.93(1H,dd,J=10.25Hz,J=18.55
Hz), 3.28-3.39(1H,m),3.55-3.75(2H,m), 4.09-4.15(2
H,m), 5.13(2H,s), 7.28-7.36(5H,m).
【0286】参考例E−1(3R)−1−ベンジルオキシカルボニル−3−[1−
(N−tert−ブトキシカルボニル−N−メチル)ア
ミノシクロプロピル]ピロリジン (3R)−1−ベンジルオキシカルボニル−3−(1−
tert−ブトキシカルボニルアミノシクロプロピル)
ピロリジン1.27g(3.52mmol)をヨウ化メ
チル22ml、N,N−ジメチルホルムアミド2mlの
混合溶媒に溶解し、酸化銀8.2g(35.2mmo
l)を加え、封管中で80℃で7時間加熱した。反応終
了後、反応溶液をセライト濾過し、濾液を濃縮した。残
留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、n
−ヘキサン:酢酸エチル=3:1溶出部より標記の化合
物1.22g(93%)を油状物として得た。
【0287】1H-NMR (400MHz,CDCl3)δ:0.55-1.00(4H,
m), 1.42,1.44 and 1.47(9H,each s), 1.50-1.69(1H,
m),1.80-1.95(1H,m), 2.25-2.55(1H,m), 2.81 and 2.84
(3h,each s),2.98-3.12(1H,m), 3.24-3.34(1H,m), 3.51
-3.65(2H,m), 5.12(2H,s),7.30-7.36(5H,m)
【0288】参考例E−2(3R)−1−ベンジルオキシカルボニル−3−[1−
(N−tert−ブトキシカルボニル−N−エチル)ア
ミノシクロプロピル]ピロリジン (3R)−1−ベンジルオキシカルボニル−3−(1−
tert−ブトキシカルボニルアミノシクロプロピル)
ピロリジン1.04g(2.89mmol)をヨウ化エ
チル11.6ml、N,N−ジメチルホルムアミド1m
lの混合溶媒に溶解し、酸化銀6.7g(28.9mm
ol)を加え、封管中で80℃で4日間加熱した。反応
終了後、反応溶液にジエチルエーテルを加えセライト濾
過し、濾液を濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィーに付し、n−ヘキサン:酢酸エチル=
4:1溶出部より標記の化合物831mg(74%)を
油状物として得た。
【0289】1H-NMR (400MHz,CDCl3)δ:0.5-0.98(4H,
m), 1.05-1.18(3H,br s), 1.43 and 1.46(9H,each s),
1.47-1.61(1H,m), 1.78-1.93(1H,m), 2.34-2.53(1H,m),
2.83-3.43(4H,m),3.48-3.62(2H,m), 5.12(2H,s), 7.32
-7.36(5H,m)
【0290】参考例E−3(3R)−3−[1−(ベンジルオキシアセチル)アミ
ノシクロプロピル]−1−ベンジルオキシカルボニルピ
ロリジン (3R)−1−ベンジルオキシカルボニル−3−(1−
tert−ブトキシカルボニルアミノシクロプロピル)
ピロリジン1.8g(5.0mmol)に氷冷下、トリ
フルオロ酢酸10mlを滴下し、室温にて1時間撹拌し
た。トリフルオロ酢酸を留去後、残留物にテトラヒドロ
フラン80ml及びトリエチルアミン3.48ml(2
5mmol)を加え、氷冷下、ベンジルオキシアセチル
クロライド0.86ml(5.5mmol)の20ml
テトラヒドロフラン溶液を滴下し、同温にて1時間撹拌
した。反応終了後、反応溶液を水洗(100ml×1)
し、さらに10%クエン酸(100ml×1)、飽和炭
酸水素ナトリウム水溶液(100ml×1)、飽和食塩
水(100ml×1)の順に洗浄した。有機層を硫酸マ
グネシウムにて乾燥後、溶媒を留去した。得られた粗成
績体のアミドは直ちに次の反応に用いた。
【0291】参考例E−4(3R)−1−ベンジルオキシカルボニル−3−[1−
(N−2−ベンジルオキシエチル−N−tert−ブト
キシカルボニル)アミノシクロプロピル]ピロリジン (3R)−3−[1−(ベンジルオキシアセチル)アミ
ノシクロプロピル]−1−ベンジルオキシカルボニルピ
ロリジン5mmolをテトラヒドロフラン100mlに
溶解し、氷冷下、ボラン−テトラヒドロフラン錯体の1
molテトラヒドロフラン溶液を30ml(30mmo
l)滴下した。滴下終了後、室温にて18時間撹拌し
た。反応終了後、反応溶液に飽和炭酸水素ナトリウム水
溶液を滴下し過剰のボラン−テトラヒドロフラン錯体を
分解した。発泡が止んだ所で、飽和炭酸水素ナトリウム
水溶液100ml、水50mlを加え4日間撹拌した。
反応溶液のテトラヒドロフラン層を分取し、水層をジエ
チルエーテル抽出(100ml×3)した。合わせた有
機層を硫酸マグネシウムにて乾燥後、溶媒を留去した。
残留物をアセトニトリル50mlに溶解し、ジ−ter
t−ブチルジカルボナート1.6g(7.5mmol)
を加え、室温にて18時間撹拌した。反応終了後、溶媒
を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーに付し、n−ヘキサン:酢酸エチル=5:1溶出部
より1.31g(53%)の標記の化合物を油状物とし
て得た。
【0292】H−NMR (400MHz,CDCl
)δ:1.48-1.11(4H,m), 1.21-1.35(1H,m), 1.39 and
1.47(9H,each s),1.79-1.89(1H,m), 2.24-2.69(1H,m),
2.83-3.69(8H,m), 4.47(2H,s),5.12(2H,s), 7.29-7.36
(5H,m).
【0293】参考例E−5(3R)−1−[1−(N−tert−ブトキシカルボ
ニル−N−(2−ヒドロキシエチル)アミノ)シクロプ
ロピル]ピロリジン (3R)−1−ベンジルオキシカルボニル−3−[1−
(N−2−ベンジルオキシエチル−N−tert−ブト
キシカルボニル)アミノシクロプロピル]ピロリジン7
72mg(1.56mmol)をメタノール20mlに
溶解し、5%パラジウム炭素200mgを加え、赤外線
ランプで照射して反応容器を加温しながら、10kg/
cm2の水素圧にて36時間水素添加した。反応終了
後、5%パラジウム炭素を濾去し、メタノールを留去し
て標記の化合物413mg(98%)を得た。本成績体
は、直ちに置換反応に用いた。
【0294】参考例F−1エチル 1−tert−ブトキシカルボニルアミノシク
ロブタンカルボキシラート エチル 水素 1,1−シクロブタンジカルボキシラー
ト1.72g(10.0mmol)をtert−ブタノ
ール(20ml)に溶解し、ジフェニルリン酸アジド
3.30g(1.2mmol)、トリエチルアミン1.
67ml(1.2mmol)を加え、1晩加熱還流し
た。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(SiO2 120ml,ヘキサン:酢酸エチ
ル=20:1→4:1)にて精製し、標記の化合物2.
11g(87%)を得た。
【0295】1H-NMR (CDCl3)δ:1.28(3H,
t), 1.43(9H,s), 2.00−2.04
(2H,m), 2.31(2H,brs), 4.2
2(2H,dd).
【0296】参考例F−21−tert−ブトキシカルボニルアミノシクロブタン
カルボン酸 エチル 1−tert−ブトキシカルボニルアミノシク
ロブタンカルボキシラート64.28g(264mmo
l)をメタノール(400ml)に溶解し、1規定水酸
化ナトリウム水溶液(400ml)を加え、室温で1晩
撹拌した。溶媒を留去し、20%クエン酸水溶液−クロ
ロホルムに分配し、有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾
燥し、溶媒を留去して、標記の化合物55.29g(9
7%)を得た。
【0297】H−NMR (CDCl)δ:1.45(9
H,s), 2.02-2.08(2H,m), 2.26(2H,brs), 2.67(2H,brs),
5.20(1H,brs).
【0298】参考例F−3エチル 1−tert−ブトキシカルボニルアミノ−β
−オキソシクロブタンプロパノアート マグネシウム5.0g(0.21mol)をエタノール
(100.0ml)に加え、さらに四塩化炭素(15.
0ml)を加えて、室温で1時間撹拌した。ここに、エ
チル 水素 マロナートを滴下し、さらに室温で1時間
撹拌後、溶媒を留去し、無色泡状物としてマロン酸マグ
ネシウム塩を得た。一方、1−tert−ブトキシカル
ボニルアミノシクロブタンカルボン酸55.29g
(0.26mol)をTHF(450.0ml)に溶解
し、1,1´−カルボニルジイミダゾール45.81g
(0.28mole)を加え、室温で1.5時間撹拌し
た。ここに、上記のマグネシウム塩のTHF溶液(45
0.0ml)を30分かけて滴下し、さらに室温で2日
間撹拌した。溶媒を留去後、10%クエン酸水溶液−酢
酸エチルに分配し、有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水
溶液及び飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて
乾燥し、溶媒を留去して標記の化合物を定量的に得た。
【0299】1H-NMR (CDCl3)δ:1.26-1.30(2H,m), 1.43
(9H,s), 1.87-2.08(4H,m), 2.66-2.70(2H,m),3.54(2H,
s), 4.20(2H,q), 5.22(1H,brs).
【0300】参考例F−4エチル 1−tert−ブトキシカルボニルアミノ−β
−ヒドロキシシクロブタンプロパノアート エチル 1−tert−ブトキシカルボニルアミノ−β
−オキソシクロブタンプロパノアート70.21g(2
57mmol)をエタノール(500.0ml)に溶解
し、氷冷下、水素化ホウ素ナトリウム4.86g(51
4mmol)を少しずつ加えた。同温で2時間撹拌後、
水を加えて、溶媒を留去した。クロロホルムで抽出し、
飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶
媒を留去して65.25g(93%)の標記の化合物を
得た。
【0301】1H-NMR (CDCl3)δ:1.28(3H,t), 1.44(9H,
s), 1.84-2.57(8H,m), 4.17(2H,q).
【0302】参考例F−5エチル 1−tert−ブトキシカルボニルアミノシク
ロブタンプロペノアート エチル 1−tert−ブトキシカルボニルアミノ−β
−ヒドロキシシクロブタンプロパノアート65.25g
(238mmol)を塩化メチレン(1000ml)に
溶解し、トリエチルアミン66.30ml(476mm
ol)を加えた。氷水−食塩冷却下、メタンスルホニル
クロリド23.93ml(7.04mmol)を滴下
し、同温で1時間撹拌した。ここに1,8−ジアザビシ
クロ[5,4,0]ウンデセ−7−エン78.25ml
(523.6mmol)を滴下し、徐々に昇温して室温
で5時間撹拌した。10%クエン酸水溶液及び飽和食塩
水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、溶媒を留
去して、淡黄色油状物として標記の化合物40.95g
(64%)を得た。
【0303】1H-NMR (CDCl3)δ:1.28(3H,t), 1.43(9H,
s), 1.91-2.05(2H,m), 2.27(4H,brs), 4.20(2H,q),5.88
(1H,d,J=15.6Hz), 7.16(1H,d,J=15.6Hz).
【0304】参考例F−6エチル 3−(1−tert−ブトキシカルボニルアミ
ノシクロブチル)−4−ニトロブタノアート エチル 1−tert−ブトキシカルボニルアミノシク
ロブタンプロペノアート40.95g(152mmo
l)をニトロメタン(210.0ml)に溶解し、テト
ラメチルグアニジン57.2ml(456mol)を加
え、室温で2日間撹拌した。溶媒を留去し、残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル1500
ml,ヘキサン:酢酸エチル=20:1→3:1)にて
精製し、標記の化合物26.60g(41%)を得た。
【0305】1H-NMR (CDCl3)δ:1.26(3H,t), 1.43(9H,
s), 1.75-2.22(6H,m), 2.42(1H,dd,J=15.6,7.8Hz),2.56
(1H,dd,J=15.6,4.8Hz), 4.12(2H,q), 4.21(1H,dd,J=14.
1,7.3Hz),4.45(1H,dd,J=13.1,8.3Hz), 4.70(1H,brs).
【0306】参考例F−74−(1−tert−ブトキシカルボニルアミノシクロ
ブチル)−2−ピロリドン エチル 3−(1−tert−ブトキシカルボニルアミ
ノシクロブチル)−4−ニトロブタノアート20.6g
(62.5mmol)をエタノール(500.0ml)
に溶解し、ラネーニッケル(R−100)40.0ml
(水及びエタノールで洗浄後)を加え、水素ガスをふき
こみながら、室温で1晩撹拌した。触媒を濾去後溶媒を
留去した。これをトルエン(200.0ml)に溶解
し、1晩加熱還流した。放冷後、溶媒を留去し標記の化
合物15.13g(95%)を得た。
【0307】1H-NMR (CDCl3)δ:1.43(9H,s), 1.7-2.6(8
H,m), 3.1-3.5(3H,m), 4.84(1H,brs),6.20(1H,brs).
【0308】参考例F−81−ベンジル−4−(1−tert−ブトキシカルボニ
ルアミノシクロブチル)−2−ピロリドン 4−(1−tert−ブトキシカルボニルアミノシクロ
ブチル)−2−ピロリドン15.13g(59.5mm
ol)をN,N−ジメチルホルムアミド(300.0m
l)に溶解し、氷冷下、水素化ナトリウム(60% オ
イル サスペンジョン)2.62g(65.44mmo
l)を加え、室温で30分間撹拌した。ここに、ベンジ
ルブロミド7.78ml(65.44mmol)を加
え、室温で一晩撹拌した。原料が残存していたので、水
素化ナトリウム1.19g(29.74mmol)及び
ベンジルブロマイド3.54ml(29.74mmo
l)を追加し、さらに室温で5時間撹拌した。溶媒を留
去し、残渣に水を加え、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩
水で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留
去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(シリカゲル800ml,酢酸エチル:ヘキサン=1
0:1→1:1→2:1)にて精製し、標記の化合物
5.65g(28%)を得た。
【0309】1H-NMR (CDCl3)δ:1.41(9H,s), 1.69-1.71
(1H,m), 1.95-2.19(5H,m),2.36(1H,dd,J=17.0,7.8Hz),
2.52(1H,dd,J=17.0,9.2Hz),2.95-3.29(3H,m), 4.43(2H,
AB-q,J=14.6Hz), 4.77(1H,brs),7.22-7.34(5H,m).
【0310】参考例F−94−(1−アミノシクロブチル)−1−ベンジル−2−
ピロリドン・トリフルオロ酢酸塩 1−ベンジル−4−(1−tert−ブトキシカルボニ
ルアミノシクロブチル)−2−ピロリドン5.65g
(16.40mmol)に氷冷下、トリフルオロ酢酸
(50.0ml)を滴下し、室温で1時間撹拌した。過
剰の試薬を留去し、残渣にトルエンを加え、共沸して、
淡黄色油状物として標記の化合物を定量的に得た。
【0311】1H-NMR (CDCl3)δ:1.73-2.35(6H,m), 2.55
(1H,dd,J=17.5,7.3Hz),2.72(1H,dd,J=17.5,9.7Hz), 2.8
3-2.92(1H,m),3.33(1H,dd,J=10.7,6.3Hz), 3.44-3.49(1
H,m), 4.43(2H,AB-q,J=14.6Hz),7.14-7.35(5H,m).
【0312】参考例F−101−ベンジル−4−[1−[N’−p−トルエンスルホ
ニル−2−(R)−ピロリジンカルボニル]アミノシク
ロブチル]−2−ピロリドン(fr.1)(fr.2) 4−(1−アミノシクロブチル)−1−ベンジル−2−
ピロリドン・トリフルオロ酢酸塩5.87g(16.4
0mmol)を塩化メチレン(安定剤を除去したもの)
30.0ml に溶解し、ピリジン13.26mlを加
えた。氷冷下、D−(R)−N−p−トルエンスルホニ
ルプロリン酸クロライド7.07g(24.6mmo
l)の塩化メチレン溶液(30.0ml)を滴下し、室
温で一晩撹拌した。溶媒と過剰のピリジンを留去後、残
渣に1規定−塩酸を加え、クロロホルムで抽出した。飽
和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水にて洗浄
後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去してシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル 1k
g,酢酸エチル→酢酸エチル:イソプロピルエーテル=
50:1)にて精製し、(fr.1)3.16g(39
%)、(fr.2)3.33g(41%)を得た。
【0313】低極性物質 (fr.1)1 H-NMR (CDCl3)δ:1.55-2.37(12H,m), 2.45(3H,s), 2.5
7(1H,dd,J=17.0,9.2Hz),2.90-2.98(1H,m), 3.10-3.17(1
H,m), 3.25(1H,t,J=9.7Hz),3.36(1H,dd,J=9.7,5.8Hz),
3.51-3.56(1H,m), 3.85(1H,dd,J=8.3,2.9Hz),4.41(2H,A
B-q,J=14.6Hz), 7.22-7.36(7H,m), 7.72(2H,d,J=8.3H
z). 高極性物質 (fr.2)1 H-NMR (CDCl3)δ:1.50-2.44(12H,m), 2.45(3H,s), 2.5
2(1H,dd,J=17.0,9.2Hz),3.03-3.18(3H,m), 3.36(1H,dd,
J=9.7,8.3Hz), 3.51-3.56(1H,m),3.88(1H,dd,J=8.7,2.9
Hz), 4.48(2H,AB-q,J=14.6Hz),7.22-7.36(7H,m), 7.71
(2H,d,J=8.3Hz).
【0314】参考例F−111−ベンジル−4−(1−アミノシクロブチル)−2−
ピロリドン(fr.1) 1−ベンジル−4−[1−[N’−p−トルエンスルホ
ニル−2−(R)−ピロリジンカルボニル]アミノシク
ロブチル]−2−ピロリドン(fr.1)2.40g
(4.84mmol)に水15ml、濃塩酸15mlを
加え、2日間、加熱還流した。冷却後、反応液に水(1
00ml)を加え、クロロホルムにて洗浄後、水酸化ナ
トリウム水溶液にて液性をアルカリとした。クロロホル
ム(150ml×4)で抽出し、飽和食塩水で洗浄後、
無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を留去して、標記
の化合物1.01g(85%)を得た。
【0315】1H-NMR (CDCl3)δ:1.44(2H,br
s), 1.58−1.99(6H,m), 2.30
−2.38(1H,m), 2.49−2.56(2
H,m),3.03−3.07(1H,m), 3.2
8−3.32(1H,m), 4.45(2H,AB−
q,J=14.6Hz),7.22−7.35(5H,
m).
【0316】参考例F−121−ベンジル−4−(1−アミノシクロブチル)−2−
ピロリドン(fr.2) 1−ベンジル−4−[1−[N’−p−トルエンスルホ
ニル−2−(R)−ピロリジンカルボニル]アミノシク
ロブチル]−2−ピロリドン(fr.2)2.84g
(5.73mmol)に水20ml、濃塩酸20mlを
加え、2日間加熱還流した。冷却後、反応液に水100
mlを加え、クロロホルムにて洗浄後、水酸化ナトリウ
ム水溶液にて液性をアルカリとした。クロロホルム(1
50ml×4)で抽出し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫
酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒を留去し、標記の化合
物を定量的に得た。
【0317】H−NMR (CDCl)δ:1.25(2
H,brs), 1.59-1.99(6H,m), 2.30-2.37(1H,m), 2.48-2.5
8(2H,m),3.03-3.07(1H,m), 3.26-3.32(1H,m), 4.45(2H,
AB-q,J=14.6Hz),7.22-7.35(5H,m,Ar-H).
【0318】参考例F−131−ベンジル−3−(1−tert−ブトキシカルボニ
ルアミノシクロブチル)ピロリジン(fr.1) 1−ベンジル−4−(1−アミノシクロブチル)−2−
ピロリドン(fr.1)1.01g(4.13mmo
l)をテトラヒドロフラン150.0mlに溶解し、氷
冷下、水素化リチウムアルミニウム627mg(16.
52mmol)を少しづつ加えた。加熱還流下、12時
間撹拌後、氷冷し反応液に少しずつ水627μl、続い
て15%水酸化ナトリウム水溶液627μl、さらに水
627μlを加え、室温で、30分撹拌後、不溶物を濾
別し、溶媒を留去した。得られたシラップにアセトニト
リル50.0mlを加え、次いでジ−tert−ブチル
ジカルボナート1.14ml(4.96mmol)を室
温にて加え、一晩撹拌した。溶媒を留去後、シリカゲル
クロマトグラフィー(シリカゲル,230−400メッ
シュ,100ml,5%メタノール−クロロホルム)に
て精製し標記の化合物212mg(16%)を得た。
【0319】1H-NMR (CDCl3)δ:1.45-1.98(15H,m), 2.0
6-2.20(2H,m), 2.47-2.52(1H,m),2.75-3.01(4H,m), 3.5
7(2H,s), 5.15(1H,brs), 7.22-7.37(5H,m).
【0320】参考例F−141−ベンジル−3−(1−tert−ブトキシカルボニ
ルアミノシクロブチル)ピロリジン(fr.2) 1−ベンジル−4−(1−アミノシクロブチル)−2−
ピロリドン(fr.2)1.50g(6.14mmo
l)をテトラヒドロフラン200.0mlに溶解し、氷
冷下、水素化リチウムアルミニウム932mg(24.
56mmol)を少しづつ加えた。加熱還流下、12時
間撹拌後、氷冷し反応液に少しずつ水932μl、続い
て15%水酸化ナトリウム水溶液932μl、さらに水
932μlを加え、室温で30分撹拌後、不溶物を濾別
し、溶媒を留去した。得られたシラップにアセトニトリ
ル70.0mlを加え、次いでジ−tert−ブチルジ
カルボナート 1.69ml(7.37mmol)を室
温にて加え、一晩撹拌した。溶媒を留去後、シリカゲル
クロマトグラフィー(シリカゲル,230−400メッ
シュ,150ml,5%メタノール−クロロホルム)に
て精製し標記の化合物525mg(26%)を得た。
【0321】1H-NMR (CDCl3)δ:1.45-1.96(15H,m), 2.0
6-2.20(2H,m), 2.47-2.52(1H,m), 2.75-3.01(4H,m),3.5
7(2H,s), 4.21(1H,brs), 7.25-7.37(5H,m).
【0322】参考例F−153−(1−tert−ブトキシカルボニルアミノシクロ
ブチル)ピロリジン(fr.1) 1−ベンジル−3−(1−tert−ブトキシカルボニ
ルアミノシクロブチル)ピロリジン(fr.1)212
mg(0.65mmol)をエタノール20.0mlに
溶解し、10%パラジウム炭素200mgを加え、水素
加圧下(4気圧) 赤外線ランプを照射しながら、3時
間撹拌した。触媒を濾去後、溶媒を留去し、標記の化合
物136mg(88%)を得た。
【0323】参考例F−163−(1−tert−ブトキシカルボニルアミノシクロ
ブチル)ピロリジン(fr.2) 1−ベンジル−3−(1−tert−ブトキシカルボニ
ルアミノシクロブチル)ピロリジン(fr.2)525
mg(1.59mmol)をエタノール50.0mlに
溶解し、10%パラジウム炭素500mgを加え、水素
加圧下(4気圧)、赤外線ランプにて照射して反応容器
を加温しながら、3時間撹拌した。触媒を濾去後、溶媒
を留去し、標記の化合物を定量的に得た。
【0324】参考例G−11−ベンズヒドリル−3−(p−トルエンスルホニルオ
キシ)アゼチジン 1−ベンズヒドリル−3−ヒドロキシアゼチジン 2.
39g(10mmol)のピリジン溶液20mlにジメ
チルアミノピリジン1.46g(12mmol)を加
え、−40℃にてp−トルエンスルホニルクロリドl
2.10g(11mmol)を加え、徐々に昇温し室温
にて1日撹拌した。水150mlを加え、クロロホルム
(100ml×3)で抽出し、無水硫酸ナトリウムにて
乾燥した。溶媒を留去しシリカゲルクロマトグラフィー
(250ml,酢酸エチル:ヘキサン=1:2)にて精
製し、標記の化合物2.88g(73%)を得た。
【0325】1H-NMR (CDCl3)δ:2.42(3H,s), 3.02-3.06
(2H,m), 3.43-3.47(2H,m), 4.32(1H,s),4.86-4.89(1H,
m), 7.15-7.76(14H,m).
【0326】参考例G−2ジエチル(1−ベンズヒドリル−3−アゼチジニル)マ
ロナート マロン酸ジエチル17.90g(111.80mmo
l)のテトラヒドロフラン250ml溶液に室温で60
%水素化ナトリウム4.07g(101.75mmo
l)を加え、2時間撹拌した。その後1−ベンズヒドリ
ル−3−(p−トルエンスルホニルオキシ)アゼチジン
20g(50.82mmol)のテトラヒドロフラン9
0ml溶液を加え、1週間加熱還流した。反応液に10
%クエン酸水溶液を加え、テトラヒドロフランを留去し
た。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、クロロホル
ム(200ml×3)で抽出し、無水硫酸ナトリウムで
乾燥した。溶媒を留去し、シリカゲルクロマトグラフィ
ー(シリカゲル,230−400メッシュ,450m
l,酢酸エチル:ヘキサン=1:3)にて精製し、標記
の化合物を定量的に得た。
【0327】1H-NMR (CDCl3)δ:1.21(6H,t,J=7.3Hz),
2.89-2.92(2H,m), 2.97-3.05(1H,m),3.35-3.39(2H,m),
3.64(1H,d,J=10.2Hz), 4.14(4H,dd), 4.32(1H,s),7.14-
7.38(10H,m).
【0328】参考例G−3ジエチル(1−ベンジルオキシカルボニル−3−アゼチ
ジニル)マロナート ジエチル(1−ベンズヒドリル−3−アゼチジニル)マ
ロナート3.40g(8.91mmol)のジクロロメ
タン溶液30mlにクロルギ酸ベンジル1.91ml
(13.36mmol)を加え、室温にて一晩撹拌し
た。溶媒を留去し、シリカゲルクロマトグラフィー(2
50ml,3−5%メタノール−ジクロロメタン)にて
精製し、標記の化合物2.64g(84%)を得た。
【0329】1H-NMR (CDCl3)δ:1.25(6H,
t), 3.16−3.19(1H,m), 3.62
(1H,d,J=11.7Hz), 3.79−3.8
3(2H,m),4.16−4.22(4H,m),
5.08(2H,s), 7.31−7.35(5H,
m).
【0330】参考例G−4エチル 水素 (1−ベンジルオキシカルボニル−3−
アゼチジニル)マロナート ジエチル(1−ベンジルオキシカルボニル−3−アゼチ
ジニル)マロナート13.43g(38.33mmo
l)のエタノール溶液130mlに1規定水酸化カリウ
ムのエタノール溶液38.44mlを加え、室温で1晩
撹拌した。溶媒を留去し10%クエン酸水溶液を加えク
ロロホルム(200ml×3)で抽出し、無水硫酸ナト
リウムで乾燥した。溶媒を留去し、標記の化合物を定量
的に得た。
【0331】H−NMR (CDCl)δ:1.27(3
H,t), 3.17-3.22(1H,m), 3.66(1H,d,J=10.7Hz),3.83(2
H,dd,J=5.8,8.7Hz), 4.17-4.24(4H,m), 5.09(2H,s),7.3
3-7.34(5H,m).
【0332】参考例G−5エチル 2−(1−ベンジルオキシカルボニル−3−ア
ゼチジニル)アクリレート エチル 水素 (1−ベンジルオキシカルボニル−3−
アゼチジニル)マロナート732mg(2.28mmo
l)のアセトニトリル溶液70mlにEshenmoser's sa
lt 1.05g(5.67mmol)と触媒量の酢酸カ
リウムを加え、4.5時間加熱還流した。溶媒を留去
し、酢酸エチル100mlを加え、10%クエン酸水溶
液、10%亜硫酸ナトリウム水溶液、飽和食塩水の順に
洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去
し、標記の化合物569mg(86%)を得た。
【0333】1H-NMR (CDCl3)δ:1.29(3H,t), 3.60-3.64
(1H,m), 3.91-3.95(2H,m), 4.18-4.25(4H,m),5.09(2H,
s), 5.66(1H,d,J=1.9Hz), 6.36(1H,d,J=1.4Hz),7.29-7.
36(5H,m).
【0334】参考例G−6エチル 1−(1−ベンジルオキシカルボニル−3−ア
ゼチジニル)シクロプロパンカルボキシラート トリメチルスルホキソニウムヨージド1.27g(5.
76mmol)のジメチルスルホキシド溶液10mlに
60%水素化ナトリウム192mg(4.80mmo
l)を加え、室温で15分間撹拌した。次いでエチル
2−(1−ベンジルオキシカルボニル−3−アゼチジニ
ル)アクリレート1.39g(4.80mmol)のジ
メチルスルホキシド溶液10mlを加え室温で4時間、
100℃で1時間撹拌した。反応液に飽和食塩水200
mlを加え酢酸エチル(100ml×3)で抽出し、有
機層を飽和食塩水(100ml×2)で洗浄した。無水
硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去し、シリカゲルク
ロマトグラフィー(100ml,酢酸エチル:ヘキサン
=1:2)にて精製し、標記の化合物536mg(37
%)を得た。
【0335】1H-NMR (CDCl3)δ:0.84(2H,s), 1.20-1.25
(5H,m), 3.26-3.28(1H,m), 3.54(2H,brs),4.05-4.13(4
H,m), 5.08(2H,s), 7.32-7.35(5H,m).
【0336】参考例G−71−(1−ベンジルオキシカルボニル−3−アゼチジニ
ル)シクロプロパンカルボン酸 エチル 1−(1−ベンジルオキシカルボニル−3−ア
ゼチジニル)シクロプロパンカルボキシラート2.68
g(8.83mmol)のエタノール溶液27mlに1
規定水酸化ナトリウム水溶液27mlを加え、室温で1
晩撹拌した。溶媒を留去し10%クエン酸水溶液を加え
クロロホルム(50ml×3)で抽出し、無水硫酸ナト
リウムで乾燥後、溶媒を留去し、標記の化合物2.35
g(97%)を得た。
【0337】1H-NMR (CDCl3)δ:0.93(2H,s), 1.31(2H,
d,J=2.4Hz), 3.24-3.28(1H,m), 3.54(2H,brs),4.06(2H,
brs), 5.08(2H,s), 7.30-7.37(5H,m).
【0338】参考例G−81−ベンジルオキシカルボニル−3−(1−tert−
ブトキシカルボニルアミノシクロプロピル)アゼチジン 1−(1−ベンジルオキシカルボニル−3−アゼチジニ
ル)シクロプロパンカルボン酸2.35g(8.54m
mol)をtert−ブタノール40mlに溶解し、ジ
フェニルリン酸アジド3.52g(12.7mmo
l)、トリエチルアミン2.38ml(17.07mm
ol)を加え、1晩加熱還流した。溶媒を留去し、残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル
600ml,ヘキサン:酢酸エチル=2:3)にて精製
し、標記の化合物1.84g(62%)を得た。
【0339】1H-NMR (CDCl3)δ:0.75(2H,s), 0.83(2H,
s), 1.41 (9H,s), 2.82-2.89(1H,m), 3.71(2H,brs),4.2
2(2H,t,J=8.7Hz), 5.06(1H,brs), 5.08(2H,s), 7.28-7.
34(5H,m).
【0340】参考例G−93−(1−tert−ブトキシカルボニルアミノシクロ
プロピル)アゼチジン 1−ベンジルオキシカルボニル−3−(1−tert−
ブトキシカルボニルアミノシクロプロピル)アゼチジン
1.84g(5.31mmol)のエタノール溶液10
0mlに10%パラジウム炭素(1.5g)を加え常圧
で室温下、接触水素添加を一晩行った。触媒を濾別後、
溶媒を留去し、標記の化合物を定量的に得た。
【0341】1H-NMR (CDCl3)δ:0.79(2H,brs), 0.87(2
H,s), 1.44(9H,s), 1.78(1H,brs), 3.00(1H,brs),4.01
(4H,d,J=7.8Hz), 5.29(1H,brs).
【0342】参考例H−1ジメチル 3,4,5,6−テトラフルオロフタラート 3,4,5,6−テトラフルオロフタル酸300g(
1.26mol) のメタノール溶液に、氷冷下、硫酸3
00mlを加え、反応液を3日間還流した。室温まで冷
却後、析出した結晶をろ取した。ろ液のメタノールを留
去した後、残査に氷水(2リットル) を加え、析出した
結晶をろ取した。合わせた結晶を水で洗浄後乾燥し、標
記の化合物294.86gを粗精製物として得た。
【0343】1H-NMR (400MHz,CDCl3) δ:0.95(6H,s).
【0344】参考例H−2ジメチル 4−ジエトキシカルボニルメチル−3,5,
6−トリフルオロフタラート ジメチル 3,4,5,6−テトラフルオロフタラート
286.4g(1.077mol)のジメチルホルムア
ミド750ml溶液に、マロン酸ジエチル164ml
(1.08mol)および炭酸カリウム414.63g
(3mol)を加え、室温にて26時間撹拌した。混合
物をろ過後、ろ液を4規定塩酸(1200ml)に注い
だ。エーテル(1リットル×2)で抽出した。有機層を
水(1リットル×2)、飽和食塩水(1リットル)で洗
浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去し、
標記の化合物 433.61g(1.068mol,9
9.2%)を粗精製物として得た。
【0345】1H-NMR (400MHz,CDCl3)δ:1.29(6
H,t,J=7.5Hz), 3.92(3H,s),
3.96(3H,s), 4.28(4H,q,J=
7.5Hz),4.98(1H,s).
【0346】参考例H−34−カルボキシメチル−3,5,6−トリフルオロフタ
ル酸 ジメチル 4ージエトキシカルボニルメチル−3,5,
6−トリフルオロフタラート433.6g(1.068
mol)に60%硫酸2リットル を加えて110℃で
40時間撹拌した。室温に冷却後、水1リットル に注
いだ。酢酸エチル(1リットル×3)で抽出した。有機
層を水1リットル、飽和食塩水1リットルで洗浄後、硫
酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去し、標記の化合物
304.35gを粗生成物として得た。
【0347】1H-NMR (400MHz,D2O)δ:3.77(2H,s).
【0348】参考例H−42,4,5−トリフルオロ−3−メチル安息香酸 4−カルボキシメチル−3,5,6−トリフルオロフタ
ル酸304.35gのジメチルスルホキシド(1.5リ
ットル)溶液にトリエチルアミン(0.5リットル)を
加えて140℃で64時間撹拌した。室温に冷却後、ジ
メチルスルホキシドを留去した。残査に1規定塩酸1リ
ットルを加えエーテル(1リットル×3)抽出した。有
機層を水1リットル、飽和食塩水1リットルで洗浄後、
硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去し、標記の化合
物177.94g(0.64mol,60%)を粗生成
物として得た。
【0349】1H-NMR (400MHz,CDCl3)δ:2.29(3H,t,J=1.
5Hz), 7.70(1H,dt,J=6.5,9.5Hz).
【0350】参考例H−52,4,5−トリフルオロ−3−メチル−6−ニトロ安
息香酸 濃硫酸120mlに氷冷下2,4,5−トリフルオロ−
3−メチル安息香酸43.4g(0.21mol)を加
え、反応温度が30℃を越えないように発煙硝酸(d
1.52)を滴下した。滴下終了後、室温にて1時間撹
袢した。反応終了後、反応溶液を氷1.5リットルに注
ぎ生じた結晶を濾取し、得れた結晶を水洗(100ml
×3)後、酢酸エチル500mlに溶解し無水硫酸ナト
リウムにて乾燥した。濾液をクロロホルム抽出(300
ml×4)し無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。合わせ
た有機層を濃縮し50.3g(定量的)の標記の化合物
を得た。
【0351】1H-NMR (400MHz,CDCl3)δ:2.36(3H,t,J=2.
44Hz).
【0352】参考例H−6エチル 2,4,5−トリフルオロ−3−メチル−6−
ニトロベンゾイルアセタート 2,4,5−トリフルオロ−3−メチル−6−ニトロ安
息香酸をベンゼン 490mlに懸濁し室温にてチオニ
ルクロリド30.4ml(0.42mol)を滴下し
た。滴下終了後、反応溶液を22時間加熱還流した。ベ
ンゼンを留去し残留物をベンゼン200mlにて2回共
沸し粗製の2,4,5−トリフルオロ−3−メチル−6
−ニトロベンゾイルクロリドを得た。マグネシウム6.
13g(0.25mol)にエタノール200mlを加
え、室温にて四塩化炭素10mlを滴下し、同温にて6
時間撹袢した。マグネシウムが溶解したところでジエチ
ルマロナート44ml(0.29mol)のテトラヒド
ロフラン溶液150mlを1時間かけて滴下した。滴下
終了後、室温にて2時間撹袢した。反応終了後、溶媒を
留去し残留物を減圧乾燥した。得られた固体にテトラヒ
ドロフラン300mlを加え、先に得られた酸クロリド
のテトラヒドロフラン溶液150mlを1.5時間かけ
て滴下した。滴下終了後、反応溶液を室温にて2時間撹
袢した。反応終了後、反応溶液に酢酸エチル400ml
を加え、10%クエン酸(500ml×1)、水(50
0ml×1)、飽和食塩水(500ml×1)の順に洗
浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥し溶媒を
留去した。残留物に水1.5リットル、p−トルエンス
ルホン1.5gを加え、1.5時間加熱還流した。反応
終了後、反応溶液を放冷し、ベンゼン抽出(500ml
×5)した。合わせた有機層を飽和食塩水500mlで
洗浄し無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒を留去
後、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付
しヘキサン:酢酸エチル=95:5溶出部より37.6
5g(44%)の標記の化合物を得た。
【0353】1H-NMR (400MHz,CDCl3)δ:1.26 and 1.34
(3H,each t,J=7.33Hz), 2.33 and 2.35(3H,each t,J=2.
44Hz),3.90(1.35H,s), 4.20 and 4.28(2H,each q,J=7.3
3Hz), 5.48(0.325H,s),12.34(0.325H,s).
【0354】参考例H−7エチル 6,7−ジフルオロ−1−[(1R,2S)−
2−フルオロシクロプロピル]−1,4−ジヒドロ−8
−メチル−5−ニトロ−4−オキソキノリン−3−カル
ボキシラート エチル 2,4,5−トリフルオロ−3−メチル−6−
ニトロベンゾイルアセタート16.4g(53.8mm
ol)にオルトギ酸エチル17.9ml(107.6m
mol)および無水酢酸29mlを加え、100℃にて
2時間撹袢した。溶媒を留去し、残留物をトルエン20
0mlに溶解し、(1R,2S)−2−フルオロシクロ
プロピルアミンのp−トルエンスルホン酸塩16g(6
4.7mmol)を加えた。氷冷下トリエチルアミン1
0.87ml(78mmol)のトルエン溶液30ml
を滴下した。滴下終了後、同温にて2時間撹袢した。反
応溶液に酢酸エチル200mlを加え、水(500ml
×1)、飽和食塩水(500ml×2)の順に洗浄し
た。有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥し溶媒を留去
した。残留物を1,4−ジオキサン150mlに溶解
し、氷冷下、水素化ナトリウム3.23g(80.7m
mol)を少量づつ加え、室温にて1時間撹袢した。反
応終了後、反応溶液を氷冷した0.5規定塩酸に注い
だ。生じた結晶を濾取し水洗(100ml×3)した。
得られた結晶をクロロホルム−エタノールより再結晶し
13.9g(70%)の標記の化合物を得た。
【0355】融点:230−231℃1 H-NMR (400MHz,CDCl3)δ:1.38(3H,t,J=7.33Hz), 1.35-
1.45(1H,m), 1.58-1.70(1H,m),2.75(3H,d,J=3.42Hz),
3.85-3.93(1H,m), 4.37(2H,q,J=7.33Hz),4.80-4.83 and
4.95-4.99(1H,m), 8.57(1H,d,J=2.93Hz).
【0356】参考例H−8エチル 5−アミノ−6,7−ジフルオロ−[(1R,
2S)−2−フルオロシクロプロピル]−1,4−ジヒ
ドロ−1−8−メチル−4−オキソキノリン−3−カル
ボキシラート エチル 6,7−ジフルオロ−1−[(1R,2S)−
2−フルオロシクロプロピル]−1,4−ジヒドロ−8
−メチル−5−ニトロ−4−オキソキノリン−3−カル
ボキシラート3.91g(37.6mmol)をメタノ
ール−1,4−ジオキサン=1:1混合液1リットルに
懸濁し、ラネーニッケル200mlを加え室温にて10
分間撹袢した。反応終了後、反応液を濾過し、濾液を濃
縮した。残留物をクロロホルム300mlに溶解しセラ
イト濾過した。濾液を濃縮し12.5g(98%)の標
記の化合物を得た。
【0357】1H-NMR (400MHz,CDCl3)δ:1.25-1.38(1H,
m), 1.39(3H,t,J=7.33Hz), 1.45-1.59(1H,m),2.46(3H,
d,J=2.44Hz), 3.73-3.79(1H,m), 4.38(2H,q,J=7.33Hz),
4.73-4.75 and 4.88-4.92(1H,m), 6.99(2H,br s), 8.40
(1H,d,J=3.42Hz).
【0358】元素分析値 C16H13F3N2O5・1/4H2Oとして 計算値 C 51.28 H 3.63 N 7.47 実測値 C 51.51 H 3.58 N 7.43
【0359】参考例H−95−アミノ−6,7−ジフルオロ−1−[(1R,2
S)−2−フルオロシクロプロピル]−1,4−ジヒド
ロ−8−メチル−4−オキソキノリン−3−カルボン酸 エチル 5−アミノ−6,7−ジフルオロ−1−[(1
R,2S)−2−フルオロシクロプロピル]−1,4−
ジヒドロ−8−メチル−4−オキソキノリン−3−カル
ボキシラート10.43g(30.6mmol)に酢酸
150ml、濃塩酸150mlを加え、1時間加熱還流
した。反応終了後、反応溶液を放冷し、水700mlを
加えた。生じた結晶を濾取し、水(100ml×2)、
エタノール(300ml×1)、エーテル(300ml
×1)の順に洗浄後乾燥して7.52g(79%)の標
記の化合物を得た。
【0360】融点:293−297℃(分解).1 H-NMR (400MHz,0.1N NaOD)δ:1.31-1.42(1H,m), 1.53-
1.68(1H,m), 2.52(3H,s), 4.03-4.10(1H,m),4.85-4.93
and 5.05-5.10(1H,m), 8.32(1H,s).
【0361】参考例I−1エチル 2,3,4,5,6−ペンタフルオロベンゾイ
ルアセタート ペンタフルオロ安息香酸100g(0.47mol)、
ベンゼン900mlおよび塩化チオニル350ml
(4.80mol)の混合物を40時間加熱還流した。
反応終了後、反応液を減圧下に濃縮した。ベンゼン(9
00ml×2)により留去をくり返した後、残渣をエー
テル500mlに溶解さた。マグネシウム11.5g
(0.47mol)、エタノール450mlおよび四塩
化炭素20mlの混合物を室温にて1時間撹拌後、ジエ
チル マロナート71.6ml(0.47mol)のエ
ーテル(900ml)溶液を滴下し同温で17時間撹拌
した。反応液を減圧乾固し、残渣をエーテル1,500
mlに溶解した。これに上記の酸クロライドを室温にて
滴下し、同温で63時間撹拌した。反応終了後、反応液
を10%クエン酸次いで水で洗浄し無水硫酸ナトリウム
にて乾燥後、溶媒を留去した。残渣に水300mlおよ
びp−トルエンスルホン酸1.00g(5.81mmo
l)を加え6時間加熱還流した後、ベンゼン2,500
mlを加え水で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウム
にて乾燥後、溶媒を留去した。減圧蒸留(10mmH
g、118−120℃)にて精製し、89.7g(67
%)の標記の化合物を得た。
【0362】参考例I−2エチル 5,6,7,8−テトラフルオロ−1−[(1
R,2S)−2−フルオロシクロプロピル]−1,4−
ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボキシラート エチル 2,3,4,5,6−ペンタフルオロベンゾイ
ルアセタート14.4g(51.0mmol)のベンゼ
ン(150ml)溶液にN,N−ジメチルホルムアミド
ジメチルアセタール28.8ml(204mmol)
を加え3時間加熱還流した。反応終了後、溶媒を留去し
た。残留物にトルエン120mlおよび(1R,2S)
−2−フルオロシクロプロピルアミン p−トルエンス
ルホン酸塩12.6g(51.0mmol)を加え氷冷
しトリエチルアミン8.54ml(61.2mmol)
のトルエン(39ml)溶液を滴下した。滴下終了後、
室温にて1時間撹拌した。反応終了後、反応液を吸引濾
過し、濾液を水(50ml×3)で洗浄後、水層を酢酸
エチル(100ml×3)で抽出した。有機層を合わせ
飽和食塩水で洗浄し無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶
媒を留去した。残留物に1,4−ジオキサン100ml
を加え氷冷後、60%水素化ナトリウム2.04g(5
1.0mmol)を加え室温に昇温後2時間撹拌した。
反応終了後、10%クエン酸中に反応液を注ぎジクロロ
メタン(200ml×2)にて抽出した。有機層を飽和
食塩水にて洗浄した後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥、
溶媒を留去した。残渣をジクロロメタン−イソプロピル
エーテルより結晶化した。結晶を濾取しエーテルで十分
に洗浄した後、減圧乾燥し12.6g(71%)の標記
の化合物を得た。
【0363】1H-NMR (400MHz,CDCl3)δ:8.46(1H,s),
5.02-4.80(1H,m), 4.37(2H,q,J=7.32Hz), 3.83-3.75(1
H,m),1.75-1.55(2H,m), 1.40(3H,t,J=7.32Hz).
【0364】参考例I−3エチル 5−ベンジルオキシ−6,7,8−トリフルオ
ロ−1−[(1R,2S)−2−フルオロシクロプロピ
ル]−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カ
ルボキシラート エチル 5,6,7,8−テトラフルオロ−1−[(1
R,2S)−2−フルオロシクロプロピル]−1,4−
ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボキシラート
2.35g(6.77mmol)のトルエン(20m
l)溶液にベンジルアルコール0.70ml(6.77
mmol)を加え0℃に冷却し、60%水素化ナトリウ
ム280mg(6.99mmol)のトルエン(10m
l)懸濁液を加え同温で2時間、さらに室温にて2時間
撹拌した。反応終了後、反応液に10%クエン酸を加え
クロロホルム(100ml×2)で抽出した。有機層を
無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を留去した。残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフ法[ヘキサン−酢酸
エチル(1:1)]により精製し1.68g(57%)
の標記の化合物を得た。
【0365】1H-NMR (400MHz,CDCl3)δ:8.41(1H,s),
7.62-7.28(5H,m), 5.25 and 5.19(2H,ABd,J=10.25Hz),
5.00-4.77(1H,m), 4.39(2H,q,J=7.33Hz), 3.82-3.72(1
H,m),1.70-1.53(2H,m), 1.39(3H,t,J=7.33Hz).
【0366】参考例I−46,7,8−トリフルオロ−1−[(1R,2S)−2
−フルオロシクロプロピル]−1,4−ジヒドロ−5−
ヒドロキシ−4−オキソキノリン−3−カルボキシラー
エチル 5−ベンジルオキシ−6,7,8−トリフルオ
ロ−1−[(1R,2S)−2−フルオロシクロプロピ
ル]−1,4−ジヒドロ−5−ヒドロキシ−4−オキソ
キノリン−3−カルボン酸1.68g(3.86mmo
l)に酢酸−水−硫酸(8:6:1)15mlを加え1
00℃で1 時間加熱した。反応液を室温まで冷却した
後、水20mlを加え析出した結晶を濾取し水で十分に
洗浄した後、減圧乾燥し1.04g(85%)の標記の
化合物を得た。
【0367】1H-NMR (400MHz,CDCl3)δ:13.11(1H,s),
13.10-12.75(1H,br), 8.82(1H,s), 5.09-4.83(1H,m),3.
99-3.88(1H,m), 1.86-1.69(2H,m).
【0368】実施例105−アミノ−7−[(3R)−3−(1−アミノシクロ
プロピル)−1−ピロリジニル]−6,8−ジフルオロ
−1−[(1R,2S)−2−フルオロシクロプロピ
ル]−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カ
ルボン酸・塩酸塩
【0369】
【化32】
【0370】1−ベンジルオキシカルボニル−3−(1
−tert−ブトキシカルボニルアミノシクロプロピ
ル)ピロリジン278.8mg(1.25mmol)を
アセトニトリル10mlに懸濁し、5−アミノ−6,
7,8−トリフルオロ−[(1R,2S)−2−フルオ
ロシクロプロピル]−1,4−ジヒドロ−4−オキソキ
ノリン−3−カルボン酸194.8mg(0.62mm
ol)およびトリエチルアミン0.60ml(4.30
mmol)を加え、11時間加熱還流した。溶媒を留去
後、残渣にクロロホルムを加え、水、10%クエン酸水
溶液および飽和食塩水にて順次洗浄後、無水硫酸ナトリ
ウムにて乾燥し、溶媒を留去した。残渣をシリカゲル薄
層クロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:水
=7:3:1の下層)で2回展開し、黄色油状物と固体
の混合物を得た。得られたtert−ブチルカルバメー
ト体を塩化ナトリウム−氷浴で冷却し、トリフルオロ酢
酸(8.0ml)を滴下した。同温で20分間撹拌後、
トリフルオロ酢酸を留去し、更にエーテルを加えデカン
トすることにより3回洗浄した。得られた淡黄褐色粉末
1規定水酸化ナトリウム水溶液に溶解し、塩酸にてpH
7.4に調製しクロロホルム:メタノール(10:1)
にて抽出、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を留去
した。残渣にエーテルを加え粉末状とした後、エタノー
ルに溶解し、塩酸−ジエチルエーテルを加え室温で撹拌
した。溶媒を留去後、エーテルを加えデカントすること
により3回洗浄し、得られた黄色固体をエタノールより
再結晶し、黄色粉末として55.7mg(26.2%)
の標記の化合物を得た。
【0371】融点:240.0−260.0℃1 H-NMR (D2O)δ:0.75-0.95(4H,m), 1.22-1.60(3H,m),
1.86-2.02(1H,m), 2.40-2.62(1H,m),3.18-3.40(1H,m),
3.40-3.82(4H,m), 4.65-4.98(1H,m), 8.20(1H,s).
【0372】実施例117−[(3R)−3−(1−アミノシクロプロピル)−
1−ピロリジニル]−6−フルオロ−1−[(1R,2
S)−2−フルオロシクロプロピル]−1,4−ジヒド
ロ−8−メトキシ−4−オキソキノリン−3−カルボン
【0373】
【化33】
【0374】(3R)−1−ベンジルオキシカルボニル
−3−(1−tert−ブトキシカルボニルアミノシク
ロプロピル)ピロリジン433mg(1.2mmol)
をメタノール10mlに溶解し、5%パラジウム炭素1
00mgを加え、赤外線ランプで照射して反応容器を加
温しながら、常圧にて2時間水素添加した。反応終了
後、5%パラジウム炭素を濾去し、メタノールを留去し
た。残留物をジメチルスルホキシド(DMSO)10m
lに溶解し、トリエチルアミン0.174ml(1.2
5mmol)、6,7−ジフルオロ−[(1R,2S)
−2−フルオロシクロプロピル]−1,4−ジヒドロ−
8−メトキシ−4−オキソキノリン−3−カルボン酸B
2 キレート217mg(0.6mmol)を加え室温
にて25時間撹拌した。反応終了後、DMSOを留去
し、残留物に水を加え、生じた結晶を濾取し、水洗(1
0ml×4)した。得られた結晶をメタノール20m
l、水5mlに溶解し、トリエチルアミン0.3mlを
加え4.5時間加熱還流した。反応終了後、反応溶液に
水50mlを加えメタノールを留去し、クロロホルム抽
出(50ml×2)した。合わせた有機層を硫酸ナトリ
ウムにて乾燥後、溶媒を留去した。残留物に氷冷下、濃
塩酸10mlを滴下し、同温にて10分撹拌した。反応
終了後、水酸化ナトリウム水溶液にてpH12とした
後、塩酸にてpH7.4に調整しクロロホルムで抽出
(100ml×5)した。合わせた有機層を無水硫酸ナ
トリウムにて乾燥後、溶媒を留去した。残留物をメタノ
ール−2−プロパノールより再結晶し、標記の化合物1
81mg(72%)を得た。
【0375】融点:195−197℃ [α]D 25=-123.10,(c=0.515, 1N 水酸化ナトリウム水
溶液)1 H-NMR (400MHz,0.1N NaOD)δ:0.60(4H,s), 1.34-1.60
(2H,m), 1.71-1.82(1H,m), 1.99-2.07(1H,m),2.20-2.29
(1H,m), 3.46-3.65(2H,m), 3.60(3H,s), 3.69-3.78(1H,
m),3.98-4.07(1H,m), 4.93-4.96 and 5.12-5.15(1H,m),
7.60(1H,d,J=13.67Hz), 8.43(1H,d,J=2.93Hz). 元素分析値 C21H23F2N3O4 として 計算値 C 60.14 H 5.53 N 10.0
2 実測値 C 60.02 H 5.45 N 9.9
【0376】実施例127−[(3R)−3−(1−アミノシクロプロピル)−
1−ピロリジニル]−6−フルオロ−1−[(1R,2
S)−2−フルオロシクロプロピル]−1,4−ジヒド
ロ−8−メチル−4−オキソキノリン−3−カルボン酸
【0377】
【化34】
【0378】(3R)−1−ベンジルオキシカルボニル
−3−(1−tert−ブトキシカルボニルアミノシク
ロプロピル)ピロリジン322mg(0.89mmo
l)をメタノール10mlに溶解し、5%パラジウム炭
素100mgを加え、赤外線ランプで照射して反応容器
を加温しながら2時間水素添加した。反応終了後、5%
パラジウム炭素を濾去し、メタノールを留去した。残留
物をスルホラン3mlに溶解し、トリエチルアミン0.
124ml(0.89mmol)、6,7−ジフルオロ
−[(1R,2S)−2−フルオロシクロプロピル]−
1,4−ジヒドロ−8−メチル−4−オキソキノリン−
3−カルボン酸BF2 キレート172mg(0.5mm
ol)を加え室温にて6日間攪拌した。反応終了後、反
応溶液に酢酸エチル:ジエチルエーテル=1:1の溶液
100mlを加え10%クエン酸洗浄(100ml×
2)後、硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒を留去し、
得られた残留物をメタノール50mlと水10mlの混
合溶媒に溶解し、トリエチルアミン1mlを加え4時間
加熱還流した。反応終了後、メタノールを留去し、ジエ
チルエーテル100mlを加え10%クエン酸洗浄(1
00ml×3)した。有機層を硫酸マグネシウムにて乾
燥後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲル薄層クロマ
トグラフィー(メタノール:クロロホルム=1:9)に
付し、かきとったシリカゲルをメタノール:クロロホル
ム=1:9にて抽出した。得られた化合物に氷冷下、濃
塩酸10mlを滴下し、同温にて30分撹拌した。反応
終了後、水酸化ナトリウム水溶液にてpH12とした
後、塩酸にてpH7.4に調整し、クロロホルム抽出
(100ml×4)した。合わせた有機層を無水硫酸ナ
トリウムにて乾燥後、溶媒を留去した。残留物を2−プ
ロパノールより再結晶し、標記の化合物81mg(40
%)を得た。
【0379】融点:195−197℃ [α]D 25=-320.00,(c=0.270, 0.1N 水酸化ナトリウム
水溶液)1 H-NMR (400MHz,0.1N NaOD)δ:0.58(4H,s), 1.21-1.38
(1H,m), 1.60-1.82(2H,m), 2.01-2.07(1H,m),2.22-2.32
(1H,m), 2.53(3H,s), 3.38-3.43(2H,m), 3.52-3.59(1H,
m),3.75-3.83(1H,m), 4.10-4.14(1H,m), 4.93-4.96 and
5.09-5.14(1H,m),7.71(1H,d,J=14.16Hz), 8.45(1H,d,J
=2.44Hz). 元素分析値 C21H23F2N3O3 として 計算値 C 62.52 H 5.75 N 10.4
2 実測値 C 62.48 H 5.78 N 10.2
【0380】実施例137−[(3R)−3−(1−アミノシクロプロピル)−
1−ピロリジニル]−6−フルオロ−1−[(1R,2
S)−2−フルオロシクロプロピル]−1,4−ジヒド
ロ−4−オキソキノリン−3−カルボン酸
【0381】
【化35】
【0382】(3R)−1−ベンジルオキシカルボニル
−3−(1−tert−ブトキシカルボニルアミノシク
ロプロピル)ピロリジン322mg(0.89mmo
l)をメタノール10mlに溶解し、5%パラジウム炭
素100mgを加え、赤外線ランプで照射して反応容器
を加温しながら常圧にて2時間水素添加した。反応終了
後、5%パラジウム炭素を濾去し、メタノールを留去し
た。残留物をアセトニトリル5mlに溶解し、トリエチ
ルアミン0.5ml、6,7−ジフルオロ−[(1R,
2S)−2−フルオロシクロプロピル]−1,4−ジヒ
ドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン酸113mg
(0.4mmol)を加え18時間加熱還流した。反応
終了後、反応溶液を放冷し、生じた結晶を濾取した。得
られた結晶に氷冷下、濃塩酸5mlを滴下し、同温にて
30分撹拌した。反応終了後、水酸化ナトリウム水溶液
にてpH12とした後、塩酸にてpH7.4に調整し、
クロロホルム抽出(50ml×3)した。合わせた有機
層を硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を留去した。残留
物をアンモニア水−エタノールより再結晶し、標記の化
合物120mg(77%)を得た。
【0383】融点:240−242℃ [α]D 25=-32.30,(c=0.260, 0.1N 水酸化ナトリウム水
溶液)1 H-NMR (400MHz,0.1N NaOD)δ:0.57(4H,s), 1.68-1.83
(3H,m), 2.01-2.10(1H,m), 2.19-2.25(1H,m),3.29-3.35
(1H,m), 3.48-3.65(4H,m), 5.12-5.17 and 5.28-5.33(1
H,m),6.80(1H,d,J=7.32Hz), 7.76(1H,d,J=15.13Hz), 8.
39(1H,s). 元素分析値 C20H21F2N3O3 として 計算値 C 61.69 H 5.44 N 10.7
9 実測値 C 60.64 H 5.27 N 10.5
【0384】実施例147−[(3R)−3−(1−アミノシクロプロピル)−
1−ピロリジニル]−6−フルオロ−1−[(1R,2
S)−2−フルオロシクロプロピル]−1,4−ジヒド
ロ−4−オキソ−1,8−ナフチリジン−3−カルボン
【0385】
【化36】
【0386】(3R)−1−ベンジルオキシカルボニル
−3−(1−tert−ブトキシカルボニルアミノシク
ロプロピル)ピロリジン180mg(0.5mmol)
をメタノール10mlに溶解し、5%パラジウム炭素1
00mgを加え、赤外ランプにて照射して反応容器を加
温しながら、常圧にて2時間水素添加した。反応終了
後、5%パラジウム炭素を濾去し、メタノールを留去し
た。残留物をアセトニトリル5mlに溶解し、トリエチ
ルアミン0.5ml、7−クロロ−6−フルオロ−
[(1R,2S)−2−フルオロシクロプロピル]−
1,4−ジヒドロ−4−オキソ−1,8−ナフチリジン
−3−カルボン酸144mg(0.48mmol)を加
え1時間加熱還流後、室温にて18時間撹拌した。反応
終了後、反応溶液を放冷し、生じた結晶を濾取した。得
られた結晶に氷冷下、濃塩酸5mlを滴下し、同温にて
30分撹拌した。反応終了後、水酸化ナトリウム水溶液
にてpH12とした後、塩酸にてpH7.4に調整し、
クロロホルム抽出(50ml×3)した。合わせた有機
層を硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を留去した。残留
物をアンモニア水−エタノールより再結晶し、標記の化
合物79mg(42%)を得た。
【0387】融点:232−234℃ [α]D 25=58.33, (c=0.120,0.1N 水酸化ナトリウム水
溶液)1 H-NMR (400MHz,0.1N NaOD)δ:0.58(4H,s), 1.60-1.87
(3H,m), 2.05-2.15(1H,m), 2.20-2.31(1H,m),3.48-3.79
(3H,m), 3.95-4.07(2H,m), 5.02-5.09 and 5.19-5.23(1
H,m),7.85(1H,d,J=13.19Hz), 8.37(1H,s). 元素分析値 C19H20F2N4O3 として 計算値 C 58.46 H 5.16 N 14.3
5 実測値 C 59.39 H 4.97 N 14.2
【0388】実施例157−[ 3−(1−アミノシクロブチル)−1−ピロリジ
ニル]−6−フルオロ−1−[(1R,2S)−2−フ
ルオロシクロプロピル]−1,4−ジヒドロ−8−メチ
ル−4−オキソキノリン−3−カルボン酸(fr.2)
【0389】
【化37】
【0390】6,7−ジフルオロ−1−[(1R,2
S)−2−フルオロシクロプロピル]−1,4−ジヒド
ロ−8−メチル−4−オキソキノリン−3−カルボン酸
BF2キレート(446mg,1.30mmol)のス
ルホラン(6ml)溶液に3−(1−第三級ブトキシカ
ルボニルアミノシクロブチル)ピロリジン(fr.2)
(530mg,2.20mmol)、トリエチルアミン
(0.54ml)を加え室温で12日間撹拌した。トリ
エチルアミンを留去後、残査に水(10ml)を加え室
温で30分間撹拌した。析出した結晶を水洗後濾取し、
これをメタノール:水=9:1の混合溶媒(20ml)
に溶解し、トリエチルアミン(4ml)を加え3時間加
熱還流した。溶媒を留去し残査にクロロホルム(50m
l)を加え10%クエン酸(20ml×2)で洗浄後硫
酸マグネシウムにて乾燥し溶媒を留去した。残査に濃塩
酸(5ml)を加え室温で2時間撹拌後、反応液をクロ
ロホルム(5ml×2)で洗浄した。20%水酸化ナト
リウム水溶液でpH7.3としクロロホルム(30ml
×3)で抽出した。硫酸ナトリウムにて乾燥し溶媒を留
去した。残査をプレパラテイブTLC(クロロホルム:
メタノール:水=7:3:1の下層で展開)で分離精製
し、エタノールから再結晶して標記の化合物を220m
g(41%)得た。 融点:140−143℃1 H-NMR (400MHz, 0.1 NaOD)δ:1.06-1.21(1H,m), 1.55
-1.71(3H,m), 1.81-1.85(3H,m), 1.91-2.08(3H,m),2.33
-2.48(4H,m), 3.17-3.24(2H,m), 3.44-3.48(1H,m), 3.6
7-3.68(1H,m),4.02-4.05(1H,m), 7.64(1H,d,J=14.16H
z), 8.44(1H,s). [α]D 23 = -318.47, (c=0.184,メタノール/クロロホ
ルム=2/1) 元素分析 C19H19N4O3F3・1/4H2O として 計算値 C 60.68 H 6.25 N 9.65 実測値 C 60.41 H 6.20 N 9.58
【0391】実施例165−アミノ−6,8−ジフルオロ−1−[(1R,2
S)−2−フルオロシクロプロピル]−1,4−ジヒド
ロ−7−[(3R)−(1−メチルアミノシクロプロピ
ル)−1−ピロリジニル]−4−オキソキノリン−3−
カルボン酸
【0392】
【化38】
【0393】(3R)−1−ベンジルオキシカルボニル
−3[1−(N−tert−ブトキシカルボニル−N−
メチル)アミノシクロプロピル]ピロリジン310mg
(0.83mmol)をメタノール10mlに溶解し、
5%パラジウム炭素200mgを加え、赤外線ランプで
照射して反応容器を加温しながら、常圧にて1時間水素
添加した。反応終了後、5%パラジウム炭素を濾去し、
メタノールを留去した。残留物をアセトニトリル10m
lに溶解し、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウ
ンデセ−7−エン(DBU)1.24ml、5−アミノ
−6,7,8−トリフルオロ−[(1R,2S)−2−
フルオロシクロプロピル]−1,4−ジヒドロ−4−オ
キソキノリン−3−カルボン酸190mg(0.6mm
ol)を加え18時間加熱還流した。反応終了後、アセ
トニトリルを留去し、クロロホルム200mlを加え1
0%クエン酸で洗浄(100ml×1)した。有機層を
硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を留去した。残留物を
シリカゲル薄層クロマトグラフィー(メタノール:クロ
ロホルム=5:95)で2回展開し、かきとったシリカ
ゲルをメタノール:クロロホルム=1:9にて抽出し
た。得られた化合物に氷冷下、濃塩酸5mlを滴下し、
10分間撹拌した。反応終了後、水酸化ナトリウム水溶
液にてpH12とした後、塩酸にてpH7.4に調整
し、クロロホルムで抽出(50ml×3)した。合わせ
た有機層を硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を留去し
た。残留物をアンモニア水−2−プロパノールより再結
晶し、標記の化合物96mg(37%)を得た。
【0394】融点:180−181℃ [α]D 25=-242.26,(c=0.265, 1N 水酸化ナトリウム水
溶液)1 H-NMR (400MHz,0.1N NaOD)δ:0.54-0.65(4H,m), 1.37-
1.64(3H,m), 1.88-1.98(1H,m), 2.33(3H,s),2.75-2.87
(1H,m), 3.29-3.48(1H,m), 3.51-3.64(2H,m), 3.71-3.8
3(2H,m),4.80-4.91 and 5.03-5.07(1H,m), 8.18(1H,s). 元素分析値 C21H23F2N4O3 として 計算値 C 56.63 H 5.43 N 12.5
8 実測値 C 56.57 H 5.31 N 12.4
【0395】実施例176−フルオロ−1−[(1R,2S)−2−フルオロシ
クロプロピル]−1,4−ジヒドロ−8−メトキシ−7
−[(3R)−3−(1−メチルアミノシクロプロピ
ル)−1−ピロリジニル]−4−オキソキノリン−3−
カルボン酸
【0396】
【化39】
【0397】(3R)−1−ベンジルオキシカルボニル
−3−[1−(N−tert−ブトキシカルボニル−N
−メチル)アミノシクロプロピル]ピロリジン449m
g(1.2mmol)をメタノール10mlに溶解し、
5%パラジウム炭素100mgを加え、赤外線ランプで
照射して反応容器を加温しながら、常圧にて1時間水素
添加した。反応終了後、5%パラジウム炭素を濾去し、
メタノールを留去した。残留物をジメチルスルホキシド
10mlに溶解し、トリエチルアミン0.174ml
(1.25mmol)、6,7−ジフルオロ−[(1
R,2S)−2−フルオロシクロプロピル]−1,4−
ジヒドロ−8−メトキシ−4−オキソキノリン−3−カ
ルボン酸BF2キレート217mg(0.6mmol)
を加え室温にて5時間撹拌した。反応終了後、ジメチル
スルホキシドを留去し、残留物に水を加え、生じた結晶
を濾取し、水洗(10ml×3)した。得られた結晶を
メタノール20mlと水5mlの混合溶媒に溶解し、ト
リエチルアミン0.3mlを加え15.5時間加熱還流
した。反応終了後、メタノールを留去し。反応溶液に水
50mlを加えクロロホルムで抽出(20ml×2)し
た。合わせた有機層を10%クエン酸洗浄(100ml
×2)し、硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を留去し
た。残留物に氷冷下、濃塩酸5mlを滴下し、同温にて
10分撹拌した。反応終了後、水酸化ナトリウム水溶液
にてpH12とした後、塩酸にてpH7.4に調整しク
ロロホルムで抽出(50ml×5)した。合わせた有機
層を硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を留去した。残留
物をメタノール−エタノールより再結晶し、標記の化合
物215mg(83%)を得た。
【0398】融点:208−209℃ [α]D 25=-123.42,(c=0.525, 0.1N 水酸化ナトリウム
水溶液)1 H-NMR (400MHz,0.1N NaOD)δ:0.53-0.69(4H,m), 1.32-
1.59(3H,m), 1.91-2.02(1H,m), 2.34(3H,s),2.85-2.95
(1H,m), 3.29-3.38(1H,m), 3.51-3.62(2H,m), 3.57(3H,
s),3.70-3.79(1H,m), 3.98-4.07(1H,m), 4.95-4.98 and
5.09-5.13(1H,m),7.66(1H,d,J=14.23Hz), 8.39(1H,d,J
=2.93). 元素分析値 C22H25F2N3O4 として 計算値 C 60.96 H 5.81 N 9.69 実測値 C 60.79 H 5.73 N 9.55
【0399】実施例186−フルオロ−1−[(1R,2S)−2−フルオロシ
クロプロピル]−1,4−ジヒドロ−8−メチル−7−
[(3R)−3−(1−メチルアミノシクロプロピル)
−1−ピロリジニル]−4−オキソキノリン−3−カル
ボン酸
【0400】
【化40】
【0401】(3R)−1−ベンジルオキシカルボニル
−3[1−(N−tert−ブトキシカルボニル−N−
メチル)アミノシクロプロピル]ピロリジン749mg
(2.0mmol)をメタノール10mlに溶解し、5
%パラジウム炭素200mgを加え、赤外線ランプで照
射して反応容器を加温しながら、常圧にて1時間水素添
加した。反応終了後、5%パラジウム炭素を濾去し、メ
タノールを留去した。残留物をスルホラン5mlに溶解
し、トリエチルアミン0.279ml(2.0mmo
l)、6,7−ジフルオロ−[(1R,2S)−2−フ
ルオロシクロプロピル]−1,4−ジヒドロ−8−メチ
ル−4−オキソキノリン−3−カルボン酸BF2 キレー
ト345mg(1.0mmol)を加え室温にて11日
間撹拌した。反応終了後、反応溶液に水50mlを加え
生じた結晶を濾取し、水洗(10ml×2)した。得ら
れた結晶をメタノール32ml、水8mlに溶解し、ト
リエチルアミン0.5mlを加え18時間加熱還流し
た。反応終了後、メタノールを留去し、クロロホルム2
00mlを加え10%クエン酸で洗浄(100ml×
1)した。有機層を硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を
留去した。残留物をシリカゲル薄層クロマトグラフィー
(メタノール:クロロホルム=1:9)に付し、かきと
ったシリカゲルをメタノール:クロロホルム=1:9に
て抽出した。得られた化合物に氷冷下、濃塩酸5mlを
滴下し、同温にて30分撹拌した。反応終了後、水酸化
ナトリウム水溶液にてpH12とした後、塩酸にてpH
7.4に調整し、クロロホルムで抽出(100ml×
3)した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムにて乾燥
後、溶媒を留去した。残留物をメタノール−エタノール
より再結晶し、標記の化合物124mg(30%)を得
た。
【0402】融点:211−212℃ [α]D 25=-330.18,(c=0.275,メタノール)1 H-NMR (400MHz,0.1N NaOD)δ:0.51-0.67(4H,m), 1.20-
1.35(1H,m), 1.43-1.68(2H,m),1.94-2.02(1H,m), 2.32
(3H,s), 2.46(3H,s), 2.89-2.98(1H,m),3.30-3.42(3H,
m), 3.75-3.83(1H,m), 4.05-4.13(1H,m),4.90-4.93 and
5.03-5.10(1H,m), 7.66(1H,d,J=14.65Hz),8.41(1H,d,J
=3.42Hz). 元素分析値 C22H25F2N3O3 として 計算値 C 63.30 H 6.04 N 10.0
7 実測値 C 62.97 H 6.25 N 9.91
【0403】実施例195−アミノ−7−[(3R)−3−(1−エチルアミノ
シクロプロピル)−1−ピロリジニル]−6,8−ジフ
ルオロ−1−[(1R,2S)−2−フルオロシクロプ
ロピル]−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3
−カルボン酸
【0404】
【化41】
【0405】(3R)−1−ベンジルオキシカルボニル
−3−[1−(N−tert−ブトキシカルボニル−N
−エチル)アミノシクロプロピル]ピロリジン414m
g(1.07mmol)をメタノール15mlに溶解
し、5%パラジウム炭素200mgを加え、赤外線ラン
プで照射して反応容器を加温しながら、常圧にて1.5
時間水素添加した。反応終了後、5%パラジウム炭素を
濾去し、メタノールを留去した。残留物をアセトニトリ
ル10mlに溶解し、トリエチルアミン1ml、5−ア
ミノ−6,7,8−トリフルオロ−[(1R,2S)−
2−フルオロシクロプロピル]−1,4−ジヒドロ−4
−オキソキノリン−3−カルボン酸225mg(0.7
1mmol)を加え18時間加熱還流した。反応終了
後、アセトニトリルを留去し、クロロホルム100ml
を加え10%クエン酸で洗浄(100ml×1)した。
有機層を硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を留去した。
残留物に氷冷下、濃塩酸5mlを滴下し1時間撹拌し
た。反応終了後、水10mlを加えジクロロメタンで洗
浄(15ml×1)した。水層を水酸化ナトリウム水溶
液にてpH12とした後、塩酸にてpH7.4に調整
し、クロロホルムで抽出(50ml×3)した。合わせ
た有機層を硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を留去し
た。残留物をアンモニア水−2−プロパノールより再結
晶し、標記の化合物243mg(76%)を得た。
【0406】融点:151−152℃ [α]D 25=-116.82,(c=0.315, 0.1N 水酸化ナトリウム
水溶液)1 H-NMR (400MHz,0.1N NaOD)δ:0.51-0.69(4H,m), 1.04
(3H,t,J=7.32Hz), 1.37-1.62(3H,m),1.92-1.99(1H,m),
2.71(2H,q,J=7.32Hz), 2.78-2.88(1H,m),3.30-3.39(1H,
m), 3.53-3.64(2H,m), 3.72-3.85(2H,m),4.85-4.92 and
5.03-5.07(1H,m), 8.19(1H,s). 元素分析値 C22H25F3N4O3・1/4H2O として 計算値 C 58.08 H 5.65 N 12.3
1 実測値 C 58.23 H 5.89 N 11.9
【0407】実施例205−アミノ−6,8−ジフルオロ−1−[(1R,2
S)−2−フルオロシクロプロピル]−1,4−ジヒド
ロ−7−[(3R)−3−[ 1−(2−ヒドロキシエチ
ル)アミノシクロプロピル]−1−ピロリジニル]−4
−オキソキノリン−3−カルボン酸
【0408】
【化42】
【0409】(3R)−1−ベンジルオキシカルボニル
−3−[1−[N−(2−ベンジルオキシエチル)−N
−tert−ブトキシカルボニル]アミノシクロプロピ
ル]ピロリジン332mg(0.67mmol)をメタ
ノール20mlに溶解し、5%パラジウム炭素100m
gを加え、赤外線ランプで照射して反応容器を加温しな
がら、7kg/cm2 にて24時間水素添加した。反応
終了後、5%パラジウム炭素を濾去し、メタノールを留
去した。残留物をアセトニトリル10mlに溶解し、ト
リエチルアミン1ml、5−アミノ−6,7,8−トリ
フルオロ−[(1R,2S)−2−フルオロシクロプロ
ピル]−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−
カルボン酸177mg(0.56mmol)を加え23
時間加熱還流した。反応終了後、アセトニトリルを留去
し、クロロホルム100mlを加え10%クエン酸で洗
浄(100ml×1)した。有機層を硫酸ナトリウムに
て乾燥後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲル薄層ク
ロマトグラフィー(メタノール:クロロホルム=1:
9)に付し、かきとったシリカゲルをメタノール:クロ
ロホルム=1:9にて抽出した。得られた化合物に氷冷
下、濃塩酸10mlを滴下し、30分撹拌した。反応終
了後、反応溶液をジクロロメタンで洗浄(10ml×
2)した。水層を水酸化ナトリウム水溶液にてpH12
とした後、塩酸にてpH7.4に調整し、クロロホルム
で抽出(100ml×3)した。合わせた有機層を硫酸
ナトリウムにて乾燥後、溶媒を留去した。残留物をアン
モニア水−エタノールより再結晶し、標記の化合物97
mg(36%)を得た。
【0410】融点:198−200℃ [α]D 22.5=-141.49,(c=0.335, 0.1N 水酸化ナトリウ
ム水溶液)1 H-NMR (400MHz,0.1N NaOD)δ:0.58-0.66(4H,m), 1.45-
1.60(3H,m), 1.92-1.97(1H,m), 2.82-2.88(3H,m),3.31-
3.38(1H,m), 3.55-3.69(4H,m), 3.75-3.83(2H,m),4.85-
4.92 and 5.03-5.08(1H,m), 8.19(1H,s). 元素分析値 C22H25F3N4O4・1/4H2O として 計算値 C 56.11 H 5.46 N 11.9
0 実測値 C 56.38 H 5.37 N 11.7
【0411】実施例216−フルオロ−1−[(1R,2S)−2−フルオロシ
クロプロピル]−1,4−ジヒドロ−7−[(3R)−
3−[1−(2−ヒドロキシエチル)アミノシクロプロ
ピル]−1−ピロリジニル]−8−メトキシ−4−オキ
ソキノリン−3−カルボン酸
【0412】
【化43】
【0413】(3R)−3−[1−(2−ヒドロキシエ
チル)アミノシクロプロピル]ピロリジン210mg
(0.78mmol)をジメチルスルホキシド10ml
に溶解し、トリエチルアミン0.109ml(0.78
mmol)、6,7−ジフルオロ−[(1R,2S)−
2−フルオロシクロプロピル]−1,4−ジヒドロ−8
−メトキシ−4−オキソキノリン−3−カルボン酸BF
2 キレート231mg(0.64mmol)を加え室温
にて20時間撹拌した。反応終了後、ジメチルスルホキ
シドを留去し、残留物に水を加え、生じた結晶を濾取
し、水洗(10ml×2)した。得られた結晶をメタノ
ール16ml、水4mlに溶解し、トリエチルアミン1
mlを加え3時間加熱還流した。反応終了後、メタノー
ルを留去し、クロロホルム100mlを加え、10%ク
エン酸で洗浄(100ml×2)した。有機層を硫酸ナ
トリウムにて乾燥後、溶媒を留去した。残留物をシリカ
ゲル薄層クロマトグラフィー(メタノール:クロロホル
ム=1:9)に付し、かきとったシリカゲルをメタノー
ル:クロロホルム=1:9にて抽出した。得られた化合
物に氷冷下、濃塩酸5mlを滴下し、同温にて30分撹
拌した。反応終了後、反応溶液をジクロロメタンで洗浄
(20ml×1)した。水層を水酸化ナトリウム水溶液
にてpH12とした後、塩酸にてpH7.4に調整し、
クロロホルムで抽出(50ml×3)した。合わせた有
機層を硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を留去した。残
留物をアンモニア水−2−プロパノールより再結晶し、
標記の化合物120mg(40%)を得た。
【0414】融点:153−155℃ [α]D 25.4=-106.66,(c=0.270, 0.1N 水酸化ナトリウ
ム水溶液)1 H-NMR (400MHz,0.1N NaOD)δ:0.55-0.67(4H,m), 1.33-
1.43(1H,m), 1.48-1.62(2H,m), 1.94-2.04(1H,m),2.82-
2.94(3H,m), 3.29-3.36(1H,m), 3.51-3.61(2H,m), 3.57
(3H,s),3.66(2H,t,J=5.86Hz), 3.66-3.78(1H,m), 3.98-
4.05(1H,m),4.91-4.95 and 5.07-5.11(1H,m), 7.65(1H,
d,J=14.16Hz),8.39(1H,d,J=2.93Hz). 元素分析値 C23H27F2N3O5 として 計算値 C 59.60 H 5.87 N 9.07 実測値 C 59.34 H 6.03 N 8.84
【0415】実施例226−フルオロ−1−[(1R,2S)−2−フルオロシ
クロプロピル]−1,4−ジヒドロ−7−[(3R)−
3−[1−(2−ヒドロキシエチル)アミノシクロプロ
ピル]−1−ピロリジニル]−8−メチル−4−オキソ
キノリン−3−カルボン酸
【0416】
【化44】
【0417】(3R)−3−[1−(2−ヒドロキシエ
チル)アミノシクロプロピル]ピロリジン203mg
(0.74mmol)をスルホラン2mlに溶解し、ト
リエチルアミン0.082ml(0.6mmol)、
6,7−ジフルオロ−[(1R,2S)−2−フルオロ
シクロプロピル]−8−メチル−1,4−ジヒドロ−4
−オキソキノリン−3−カルボン酸BF2 キレート20
6mg(0.6mmol)を加え室温にて7日間撹拌し
た。反応終了後、反応溶液にクロロホルム100mlを
加え、10%クエン酸で洗浄(100ml×1)した。
有機層を硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を留去した。
残留物をメタノール16ml、水4mlに溶解し、トリ
エチルアミン1mlを加え3時間加熱還流した。反応終
了後、メタノールを留去し、クロロホルム100mlを
加え、10%クエン酸で洗浄(100ml×1)した。
有機層を硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を留去した。
残留物をシリカゲル薄層クロマトグラフィー(メタノー
ル:クロロホルム=1:9)に付し、かきとったシリカ
ゲルをメタノール:クロロホルム=1:9にて抽出し
た。得られた化合物に氷冷下、濃塩酸2mlを滴下し、
同温にて30分撹拌した。反応終了後、反応溶液をジク
ロロメタンで洗浄(20ml×1)した。水層を水酸化
ナトリウム水溶液にてpH12とした後、塩酸にてpH
7.4に調整しクロロホルムで抽出(50ml×3)し
た。合わせた有機層を硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒
を留去した。残留物をアンモニア水−エタノールより再
結晶し、標記の化合物63mg(23%)を得た。
【0418】融点:168−170℃ [α]D 25.2=-236.47,(c=0.170, 0.1N 水酸化ナトリウ
ム水溶液)1 H-NMR (400MHz,0.1N NaOD)δ:0.55-0.67(4H,m), 1.18-
1.25(1H,m), 1.42-1.69(2H,m), 1.92-1.99(1H,m),2.43
(3H,s), 2.82-2.94(3H,m), 3.22-3.34(3H,m), 3.65(2H,
t,J=5.86Hz),3.69-3.79(1H,m), 4.03-4.09(1H,m), 4.90
-4.95 and 5.07-5.11(1H,m),7.65(1H,d,J=14.16Hz), 8.
43(1H,d,J=2.93Hz). 元素分析値 C23H27F2N3O4 として 計算値 C 61.74 H 6.08 N 9.39 実測値 C 61.68 H 6.19 N 9.31
【0419】実施例235−アミノ−7−[3−(1−アミノシクロブチル)−
1−ピロリジニル]−6,8−ジフルオロ−1−[(1
R,2S)−2−フルオロシクロプロピル]−1,4−
ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン酸(f
r.1)
【0420】
【化45】
【0421】3−(1−tert−ブトキシカルボニル
アミノシクロプロピル)ピロリジン(fr.1)136
mg(0.57mmol)をアセトニトリル(10.0
ml)に懸濁し、5−アミノ−6,7,8−トリフルオ
ロ−[(1R,2S)−2−フルオロシクロプロピル]
−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボ
ン酸120mg(0.38mmol)およびトリエチル
アミン0.79ml(3.79mmol)を加え、一晩
加熱還流した。溶媒を留去後、残渣にクロロホルムを加
え、水、10%クエン酸水溶液および飽和食塩水にて順
次洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、溶媒を留去
した。そこに濃塩酸2mlを加え室温にて2時間撹拌し
た。反応液に水10mlを加え、クロロホルムで洗浄
後、水酸化ナトリウム水溶液にて中和した。クロロホル
ムで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去し
た。残渣を2−プロパノールより再結晶し、黄色固体と
して標記の化合物29mg(15%)を得た。
【0422】融点:181−183℃(分解) H−NMR (0.1N−NaOD)δ:1.53-1.72(4
H,m), 1.81-1.91(3H,m), 1.98-2.13(3H,m), 2.25-2.33
(1H,m),3.42-3.60(3H,m), 3.68-3.80(2H,m), 4.81-5.03
(1H,m), 8.25(1H,s). 元素分析値 C21H23F3N4O3・1/4H2O として 計算値 C 57.20 H 5.37 N 12.7
1 実測値 C 57.09 H 5.34 N 12.3
【0423】実施例245−アミノ−7−[3−(1−アミノシクロブチル)−
1−ピロリジニル]−6,8−ジフルオロ−1−[(1
R,2S)−2−フルオロシクロプロピル]−1,4−
ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン酸(f
r.2)
【0424】
【化46】
【0425】3−(1−tert−ブトキシカルボニル
アミノシクロプロピル)ピロリジン(fr.2)242
mg(1.00mmol)をアセトニトリル10.0m
lに懸濁し、5−アミノ−6,7,8−トリフルオロ−
[(1R,2S)−2−フルオロシクロプロピル]−
1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン
酸212mg(0.67mmol)およびトリエチルア
ミン1.40ml(6.70mmol)を加え、一晩加
熱還流した。溶媒を留去後、残渣にクロロホルムを加
え、水、10%クエン酸水溶液および飽和食塩水にて順
次洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、溶媒を留去
した。そこに濃塩酸2mlを加え室温にて2時間撹拌し
た。反応液に水10mlを加え、クロロホルムで洗浄
後、水酸化ナトリウム水溶液にて中和した。クロロホル
ムで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去し
た。残渣をエタノール−ジイソプロピルエーテルより再
結晶し、黄色固体として標記の化合物292mg(37
%)を得た。
【0426】融点:133−139℃1 H-NMR (0.1N-NaOD)δ:1.46-1.68(4H,m), 1.81-1.86(3
H,m), 1.94-1.99(1H,m), 2.05-2.10(2H,m),2.27-2.31(1
H,m), 3.47-3.54(3H,m), 3.67-3.71(2H,m), 3.86-5.02
(1H,m),8.19(1H,s). 元素分析値 C21H23F3N4O3・H2O として 計算値 C 55.50 H 5.54 N 12.3
3 実測値 C 55.76 H 5.33 N 11.8
【0427】実施例257−[3−(1−アミノシクロブチル)−1−ピロリジ
ニル]−6,8−ジフルオロ−1−[(1R,2S)−
2−フルオロシクロプロピル]−1,4−ジヒドロ−8
−メトキシ−4−オキソキノリン−3−カルボン酸(f
r.2)
【0428】
【化47】
【0429】3−(1−tert−ブトキシカルボニル
アミノシクロプロピル)ピロリジン(fr.2)215
mg(0.89mmol)をジメチルスルホキシド2.
0mlに懸濁し、6,7,8−トリフルオロ−[(1
R,2S)−2−フルオロシクロプロピル]−1,4−
ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン酸215
mg(0.60mmol)およびトリエチルアミン24
9μl(1.80mmol)を加え、室温にて一晩撹拌
した。トリエチルアミンを留去後、水を加え、折出物を
濾過した。それを90%メタノール水溶液10mlに溶
解し、トリエチルアミン2mlを加え、2時間加熱還流
した。溶媒を留去後、残渣にクロロホルムを加え、10
%クエン酸水溶液および飽和食塩水にて順次洗浄した。
無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を留去した。そこ
に濃塩酸2mlを加え室温にて2時間撹拌した。反応液
に水10mlを加え、クロロホルムで洗浄後、水酸化ナ
トリウム水溶液にて中和した。クロロホルムで抽出し、
硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去した。残渣をエタ
ノール−ジイソプロピルエーテルより再結晶し、黄色固
体として標記の化合物71mg(27%)を得た。
【0430】融点:123−139℃.1 H-NMR (0.1N-NaOD)δ:1.33-1.40(1H,m), 1.50-1.60(1
H,m), 1.68-1.79(2H,m), 1.86-1.88(3H,m),2.03-2.07(1
H,m), 2.14(2H,brs), 2.40-2.49(1H,m), 3.50-3.52(3H,
m),3.56(3H,s), 3.67-3.71(1H,m), 3.98-4.03(1H,m),
7.66(1H,d,J=14.6Hz),8.42(1H,2s). 元素分析値 C22H25F2N3O4・3/4H2O として 計算値 C 50.12 H 5.98 N 9.40 実測値 C 58.94 H 5.70 N 9.13
【0431】実施例265−アミノ−7−[3−(1−アミノシクロプロピル)
−1−アゼチジニル]−6,8−ジフルオロ−1−
[(1R,2S)−2−フルオロシクロプロピル]−
1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン
【0432】
【化48】
【0433】3−(1−tert−ブトキシカルボニル
アミノシクロプロピル)アゼチジン212mg(1.0
0mmol)をアセトニトリル10.0mlに懸濁し、
5−アミノ−6,7,8−トリフルオロ−1−[(1
R,2S)−2−フルオロシクロプロピル]−1,4−
ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン酸210
mg(0.66mmol)およびトリエチルアミン0.
92ml(6.60mmol)を加え、22時間加熱還
流した。溶媒を留去後、残渣にクロロホルムを加え、1
0%クエン酸水溶液にて洗浄後、無水硫酸ナトリウムに
て乾燥し、溶媒を留去した。そこに濃塩酸2mlを加え
室温にて2時間撹拌した。反応液を水酸化ナトリウム水
溶液にて中和し、クロロホルムで抽出した。硫酸ナトリ
ウムで乾燥後、溶媒を留去した。残渣をプレパラティブ
T.L.C.にて精製(クロロホルム:メタノール:水
=7:3:1の下層により展開)し、濃アンモニア水−
エタノールより再結晶し、水、ジエチルエーテルの順に
て洗浄後、黄色固体として標記の化合物108mg(4
0%)を得た。
【0434】融点:188−191℃( 分解) [α]D 25=36.44,(C=0.225, 1N 水酸化ナトリウム水溶
液)1 H-NMR (0.1N-NaOD)δ:0.58(4H,2s), 1.54-1.61(2H,m),
2.84-2.87(1H,m), 3.78(1H,m),3.99(2H,m), 4.32(2H,
m), 8.1(1H,s). 元素分析値 C19H19F3N4O3・1/2H2O として 計算値 C 54.68 H 4.83 N 13.4
2 実測値 C 54.39 H 4.74 N 13.2
【0435】実施例275−アミノ−7−[(3R)−3−(1−アミノシクロ
プロピル)−1−ピロリジニル]−6−フルオロ−1−
[(1R,2S)−2−フルオロシクロプロピル]−
1,4−ジヒドロ−8−メチル−4−オキソキノリン−
3−カルボン酸
【0436】
【化49】
【0437】(3R)−1−ベンジルオキシカルボニル
−3−(1−tert−ブトキシカルボニルアミノメチ
ルシクロプロピル)ピロリジン649mg(1.8mm
ol)をメタノール20mlに溶解し、 5%(v/v)
パラジウム炭素200mgを加え、赤外線ランプで照射
して反応容器を加温しながら、常圧にて2時間水素添加
した。 反応終了後、 5%(v/v)パラジウム炭素を濾
去しメタノールを留去した。 残留物をジメチルスルホキ
シド20mlに溶解し、 トリエチルアミン2ml、 5−
アミノ−6,7−ジフルオロ−[(1R,2S)−2−
フルオロシクロプロピル]−1,4−ジヒドロ−8−メ
チル−4−オキソキノリン−3−カルボン酸312mg
(1mmol)を加え150℃にて18時間撹拌した。
反応終了後、 ジメチルスルホキシドを留去し残留物にク
ロロホルム100mlを加え、 10%クエン酸(100
ml×1)、 飽和食塩水(100ml×1)の順に洗浄
した。 有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、 溶媒を
留去した。 残留物に氷冷下、濃塩酸10mlを滴下し、
室温にて1時間撹拌した。 反応終了後、 反応溶液をジク
ロロメタン洗浄(20ml×1)した。 水層を水酸化ナ
トリウム水溶液にてpH12とした後塩酸にてpH7.
4に調整しクロロホルム抽出(100ml×4)した。
合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、 溶媒
を留去した。残留物をシリカゲル薄層クロマトグラフィ
ーに付し、 クロロホルム:メタノール:水=7:3:1
混合液の下層で展開後かきとったシリカゲルを同溶媒に
て抽出した。 得られた粗成績体をクロロホルム−イソプ
ロピルエーテルより再結晶し101.5mg(24%)
の標記の化合物を得た。
【0438】融点:215−216℃ [α]D 25=-406.96,(c=0.115, 0.1N 水酸化ナトリウム
水溶液).1 H-NMR (400MHz,0.1N NaOD)δ:0.55(4H,s), 1.09-1.18
(1H,m), 1.45-1.57(1H,m),1.61-1.74(1H,m), 1.95-2.05
(1H,m), 2.16-2.25(1H,m), 2.27(3H,s),3.24-3.37(2H,
m), 3.45-3.57(1H,m), 3.68-3.80(1H,m), 3.89-3.98(1
H,m),4.85-4.91 and 5.02-5.07(1H,m), 8.26(1H,d,J=2.
93Hz). 元素分析値 C21H24F2N4O3・1/2H2O として 計算値 C 59.01 H 5.89 N 13.3
9 実測値 C 59.35 H 5.85 N 12.8
【0439】実施例287−[(3R)−3−(1−アミノシクロプロピル)−
1−ピロリジニル]−6,8−ジフルオロ−1−[(1
R,2S)−2−フルオロシクロプロピル]−1,4−
ジヒドロ−5−ヒドロキシ−4−オキソキノリン−3−
カルボン酸
【0440】
【化50】
【0441】(R) −1−ベンジルオキシカルボニル−
3−(1−tert−ブトキシカルボニルアミノメチル
シクロプロピル)ピロリジン360mg(1.00mm
ol)のメタノール(10ml)溶液に5%(v/v)
パラジウム炭素125mgを加え水素気流下、室温で
3.5時間撹拌した。セライト濾過後、メタノールを留
去した。残渣に6,7,8−トリフルオロ−[(1R,
2S)−2−フルオロシクロプロピル]−1,4−ジヒ
ドロ−5−ヒドロキシ−4−オキソキノリン−3−カル
ボン酸159mg(0.50mmol)のアセトニトリ
ル(10ml)溶液およびトリエチルアミン1mlを加
え1 時間加熱還流した。反応終了後、反応液に10%ク
エン酸を加えクロロホルム(50ml×3)で抽出し
た。有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を留
去した。残渣に濃塩酸5mlを滴下し、室温下1.5時
間撹拌した。反応終了後、水酸化ナトリウム水溶液にて
pH12とした後塩酸にてpH7.4に調整し析出した
結晶を濾取した。濾液をクロロホルム(100ml×
3)で抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥
後、溶媒を留去した。残渣と濾取した結晶を合わせてエ
タノール−アンモニア水より再結晶し227mg(82
%)の標記の化合物を得た。
【0442】融点:199−201℃1 H-NMR (400MHz, 0.1N NaOD)δ:0.55(4H,s), 1.76-0.64
(3H,m), 2.05-1.94(1H,m), 2.27-2.14(1H,m),3.58-3.38
(3H,m), 3.76-3.65(1H,m), 3.87-3.76(1H,m), 5.07-4.8
1(1H,m),8.12(1H,s). [α]D 21=-159.33(c=0.625, 0.1N 水酸化ナトリウム水
溶液) 元素分析値 C20H20F3N3O4・1/3C2H5OH・3/4H2O として 計算値 C 54.89 H 5.24 N 9.29 実測値 C 54.94 H 5.35 N 9.32
【0443】実施例295−アミノ−6−フルオロ−1−[2−(S)−フルオ
ロ−1−(R)−シクロ プロピル]−8−メチル−7−
[3−(R)−(1−メチルアミノシクロプロピル)−
1−ピロリジニル]−1,4−ジヒドロ−4−オキソキ
ノリン−3−カルボン酸塩酸塩
【0444】
【化51】 1−ベンジルオキシカルボニル−3−(R)−[1−
(N−第三級−ブトキシカルボニル−N−メチル)アミ
ノシクロプロピル]ピロリジン1.015g(2.71
0mmol)をエタノール40mlに溶解し、5%パラ
ジウム炭素触媒(水分55.6%)1gを加えた後、水
素加圧下(4.5kg/cm2 )、室温にて3時間撹拌
した。触媒をセライト濾過(エタノール洗浄)により除
去後、濾液を減圧濃縮した。得られた白色アモルファス
状の残留物をジメチルスルホキシド7.5mlに溶解
し、トリエチルアミン3.8ml、5−アミノ−6,8
−ジフルオロ−1−[2−(S)−フルオロ−1−
(R)−シクロプロピル]−1,4−ジヒドロ−8−メ
チル−4−オキソキノリン−3−カルボン酸351.1
mg(1.124mmol)を加え、窒素雰囲気下、1
50℃の油浴中で15時間撹拌した。放冷後、ジメチル
スルホキシドを減圧留去し、残留物をクロロホルム10
0mlに溶解後、10%クエン酸水溶液(100m
l)、次いで飽和食塩水(100ml)で洗浄し、有機
層を無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。濾過後、濾液
を減圧濃縮し、氷冷下で残留物に濃塩酸10mlを滴下
し、室温にて1時間撹拌した。反応水溶液をジクロロメ
タン(50ml×2)洗浄後、水層を1N水酸化ナトリ
ウム溶液にてpH7.4に調整し、クロロホルム(10
0ml×4)にて抽出した。合わせた有機層を無水硫酸
マグネシウムにて乾燥し、濾過後、濾液を減圧濃縮し
た。得られた粗生成物を2−プロパノール−ジイソプロ
ピルエーテル系で再結晶精製し、得られた結晶をエタノ
ール20mlに溶解した。氷冷下で1N塩酸2.0ml
を滴下し、5分間撹拌した。反応液を減圧濃縮後、残渣
にジエチルエーテルを加えた。析出した結晶を濾取後、
2−プロパノール−エタノール系にて再結晶精製し、得
られた結晶を80℃にて37時間減圧乾燥して288.
3mg(54.7%)の標記の化合物を黄色粉末状晶と
して得た。
【0445】融点:196.3−198.6℃(分解) [α]D 22.8 =-620.95°(c = 0.422, H2O)1 H-NMR(400MHz,D2O)δ:8.51(d, J= 3.51Hz, 1H), 5.02
and 4.91(m, 1H), 4.03-3.83(m, 2H),3.60-3.41(m, 2
H), 3.39-3.21(m, 1H), 2.93-2.83(m, 1H),2.81(s, 3
H), 2.21(s, 3H), 2.17-2.11(m, 1H), 1.83-1.61(m, 3
H),1.59-1.39(m,1H), 1.19-1.09(m, 1H), 0.64-0.59(m,
4H). 元素分析値C2226243 ・HCl・1.5H2
Oとして 計算値 C 53.27 H 6.08 N 11.3
0 実測値 C 53.19 H 6.11 N 11.2
【0446】参考例J−1ジメチル 4−(1,1−ビスエトキシカルボニルエチ
ル)−3,5,6−トリフルオロフタラート 80%水素化ナトリウム(8.0g,0.20mol)
をジメチルホルムアミド(300ml)に懸濁し、ジメ
チル マロナート(34.84g,0.20mol)を
滴下した後10分間撹拌した。氷冷下、ジメチル テト
ラフルオロフタラート(53.23g,0.20mo
l)を加えた後、室温にて24時間撹拌した。反応液を
酢酸エチル(1000ml)に溶解し、水洗(3×50
0ml)した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、
溶媒を留去し、83.7gの標記の化合物を淡黄色油状
物として得た。
【0447】1H-NMR(400MHz,D2O)δ:1.27(6H,t,J=7H
z), 1.85(3H,s), 3.91(3H,s), 3.97(3H,s),4.26(2H,q,J
=7Hz), 4.27(2H,q,J=7Hz)
【0448】参考例J−24−(1−カルボキシエチル)−3,5,6−トリフル
オロフタル酸 ジメチル 4−(1,1−ビスエトキシカルボニルエチ
ル)−3,5,6−トリフルオロフタラート(12.9
g,30.7mmol)、塩酸(120ml)、酢酸
(120ml)を混合し24時間加熱乾留した。反応液
を減圧乾固し9.0gの標記の化合物を無色結晶として
得た。1 H-NMR(400MHz,D2O)δ:1.45(3H,d,J=7.4Hz), 4.25-4.32
(2H,m)
【0449】参考例J−33−エチル−2,4,5−トリフルオロ安息香酸 4−(1−カルボキシエチル)−3,5,6−トリフル
オロフタル酸(14.9g,47.9mmol)、ジメ
チルスルホキシド(100ml)、トリエチルアミン
(30ml)を混合し、140℃で4日間加熱撹拌し
た。反応液を減圧乾固し、残渣に1規定塩酸(100m
l)を加えエーテル抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗
浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後溶媒を留去し9.2
7gの標記の化合物を黄色結晶として得た。
【0450】1H-NMR(400MHz, CDCl3)δ:1.24(3H,7,J=7
Hz), 2.78(2H,q,J=7Hz), 7.67-7.73(1H,m), 8.5-9.3(1
H, br)
【0451】参考例K−1エチル 5−アミノ−1−[(2S)−フルオロ−(1
R)−シクロプロピル]−1,4−ジヒドロ−8−メト
キシ−4−オキソキノリン−3−カルボキシレート エチル 1−[(2S)−フルオロ−(1R)−シクロ
プロピル]−1,4−ジヒドロ−8−メトキシ−5−ニ
トロ−4−オキソキノリン−3−カルボキシレート
(1.72g,4.45mmol)を、テトラヒドロフ
ラン(40ml)−エタノール(40ml)の混合溶媒
に溶解し、ラネーニッケル(1ml)を加え、常温常熱
にて1.5時間接触水素添加を行った。触媒を濾別後、
溶媒を留去し残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーに付した。3%メタノール−クロロホルム溶出部より
標記の化合物を1.33g(84%)得た。
【0452】1H-NMR(400MHz, CDCl3)δ:1.39(3H, t, J
=6.84Hz), 1.40-1.60(2H, m), 3.76-3.82(1H, m),3.86
(3H, s), 4.38(2H,q, J=6.84Hz), 4.72-4.76(0.5H, m),
4.88-4.92(0.5H, m), 8.40(1H, s).
【0453】参考例K−25−アミノ−1−[(2S)−フルオロ−(1R)−シ
クロプロピル]−1,4−ジヒドロ−8−メトキシ−4
−オキソキノリン−3−カルボン酸 エチル 5−アミノ−1−[(2S)−フルオロ−(1
R)−シクロプロピル]−1,4−ジヒドロ−8−メト
キシ−4−オキソキノリン−3−カルボキシレート
(1.33g,3.73mmol)を、エタノール(1
0ml)−メタノール(5ml)混合溶媒の懸濁液に1
規定水酸化ナトリウム水溶液(8ml)を加えた後、室
温にて2.5時間撹拌した。溶媒を留去し残査に氷冷下
濃塩酸を加え酸性とした後、析出した結晶を水洗後エタ
ノールで洗い濾取し、標記の化合物を1.0g(82
%)得た。
【0454】実施例305−アミノ−7−(1−アミノ−3−アザビシクロ
[3.1.0]ヘキサン−3−イル)−6−フルオロ−
1−[(2S)−フルオロ−(1R)−シクロプロピ
ル]−1,4−ジヒドロ−8−メトキシ−4−オキソキ
ノリン−3−カルボン酸 5−アミノ−6,7−ジフルオロ−1−[(2S)−フ
ルオロ−(1R)−シクロプロピル]−1,4−ジヒド
ロ−8−メトキシ−4−オキソキノリン−3−カルボン
酸(335mg,1.02mmol)のジメチルスルホ
キシド(8ml)溶液に、1−tert−ブトキシカル
ボニルアミノ−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサ
ン(Fr.1)(350mg,1.77mmol)、ト
リエチルアミン(2ml)を加え100℃にて24時間
加熱した。溶媒を留去し残査にクロロホルム(20m
l)を加え濾過し不溶物を除き、濾液を10%クエン酸
(10ml×2)で洗浄後硫酸ナトリウムにて乾燥し溶
媒を留去した。残査に濃塩酸(5ml)を加え室温で5
分間撹拌後、反応液をクロロホルム(10ml×2)で
洗浄した。20%水酸化ナトリウム水溶液でpH7.3
としクロロホルム(30ml×3)で抽出した。硫酸ナ
トリウムにて乾燥し溶媒を留去して、粗製の標記の化合
物を240mg(58%)得た。エタノール−28%ア
ンモニア水溶液から再結晶して標記の化合物を120m
g得た。
【0455】融点:219−230℃(分解)1 H-NMR(400MHz, 0.1N-NaOD)δ:0.62-0.65(1H, m), 0.7
8-0.82(1H, m), 1.21-1.52(3H, m), 3.37(3H,s),3.42(1
H, d, J=9.28Hz),3.52(2H, brs), 3.63-3.69(1H, m),3.
83-3.90(1H, m), 4.75-4.81(0.5H, m), 4.90-4.95(0.5
H, m),8.26(1H, s).
【0456】実施例31 5−アミノ−7−[(3R,1’S)−3−(1−メチ
ルアミノエチル)−1−ピロリジニル]−6−フルオロ
−1−[(1R,2S)−2−フルオロシクロプロピ
ル]−1,4−ジヒドロ−8−メチル−4−オキソキノ
リン−3−カルボン酸 (3R,1’S)−3−[1−(N−メチル)−第三級
ブトキシカルボニルアミノエチル)ピロリジン(369
mg)、5−アミノ−1−[(1R,2S)−2−フル
オロシクロプロピル]−6,7−ジフルオロ−1,4−
ジヒドロ−8−メチル−4−オキソキノリン−3−カル
ボン酸(312mg)、ジメチルスルホキシド(5m
l)、トリエチルアミン(5ml)を混合し、窒素雰囲
気下120℃にて3日間撹拌した。溶媒を留去後、残留
物に濃塩酸5mlを加え30分間撹拌し、クロロホルム
で洗浄した。水層を水酸化ナトリウム水溶液にてpH1
1に調整した後、1規定塩酸にてpH7.40に調整
し、クロロホルム(500ml×3)にて抽出した。抽
出液を無水硫酸ナトリウムにて乾燥後溶媒を留去した。
残留物をイソプロピルアルコールより再結晶して標記の
化合物125mgを得た。
【0457】元素分析値 C2126243・1/4H2
として 計算値 C 59.35 H 6.29 N 13.1
8 実測値 C 59.41 H 6.21 N 12.9
【0458】
【表1】
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年4月15日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0458
【補正方法】変更
【補正内容】
【0458】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 207:14 215:56) (72)発明者 木村 健一 東京都江戸川区北葛西1丁目16番13号 第 一製薬株式会社東京研究開発センター内 (72)発明者 大木 仁 東京都江戸川区北葛西1丁目16番13号 第 一製薬株式会社東京研究開発センター内 (72)発明者 松橋 範一 東京都江戸川区北葛西1丁目16番13号 第 一製薬株式会社東京研究開発センター内 (72)発明者 川戸 晴子 東京都江戸川区北葛西1丁目16番13号 第 一製薬株式会社東京研究開発センター内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 [式中、Xはハロゲン原子または水素原子を表し、X
    はハロゲン原子を表し、Rは水素原子、水酸基、チ
    オール基、ハロゲノメチル基、アミノ基、炭素数1から
    6のアルキル基または炭素数1から6のアルコキシル基
    を表すが、このうちのアミノ基は置換基として、ホルミ
    ル基、炭素数1から6のアルキル基または炭素数2から
    5のアシル基を有していてもよい(ただし、置換基がア
    ルキル基の場合はジアルキル置換となってもよく、この
    場合にアルキル基は同一でも異なっていてもよい。)、
    は式(II) 【化2】 (式中、RおよびRは各々独立に、水素原子または
    炭素数1から6のアルキル基を表し、nは1または2の
    整数を表す。)で表される基を表し、Aは窒素原子また
    は式(III) 【化3】 [Xは水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、アミノ
    基、炭素数1から6のアルキル基、ハロゲノメチル基、
    炭素数1から6のアルコキシル基、またはハロゲノメト
    キシ基を表すが、このうちのアミノ基は置換基として、
    ホルミル基、炭素数1から6のアルキル基または炭素数
    2から5のアシル基を有していてもよい(ただし、置換
    基がアルキル基の場合はジアルキル置換となってもよ
    く、この場合にアルキル基は同一でも異なっていてもよ
    い。)]の部分構造を表し、Rは水素原子、フェニル
    基、アセトキシメチル基、ピバロイルオキシメチル基、
    エトキシカルボニル基、コリン基、ジメチルアミノエチ
    ル基、5−インダニル基、フタリジニル基、5−アルキ
    ル−2−オキソ−1,3−ジオキソール−4−イルメチ
    ル基、3−アセトキシ−2−オキソブチル基、炭素数1
    から6のアルキル基、炭素数2から7のアルコキシメチ
    ル基または、炭素数1から6のアルキレン基とフェニル
    基とから構成されるフェニルアルキル基を表す。]で表
    されるN−(ハロゲノシクロプロピル)置換ピリドン
    カルボン酸誘導体およびその塩
  2. 【請求項2】 一般式(I)中、ハロゲノシクロプロピ
    ル基が1,2−シス−2−ハロゲノシクロプロピル基で
    ある請求項1に記載の化合物およびその塩
  3. 【請求項3】 一般式(I)中、Rが立体化学的に単
    一な置換基である請求項2に記載の化合物およびその塩
  4. 【請求項4】 一般式(I)中、ハロゲノシクロプロピ
    ル基が立体化学的に単一な置換基である請求項1、2ま
    たは3に記載の化合物およびその塩
  5. 【請求項5】 ハロゲノシクロプロピル基が(1R,2
    S)−2−ハロゲノシクロプロピル基である請求項4に
    記載の化合物およびその塩
  6. 【請求項6】 Xがフッ素原子である請求項5に記載
    の化合物およびその塩
  7. 【請求項7】 一般式(I)の化合物またはその塩を有
    効成分として含有する抗菌薬
JP01626096A 1995-02-02 1996-02-01 複素環式化合物 Expired - Fee Related JP3745433B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01626096A JP3745433B2 (ja) 1995-02-02 1996-02-01 複素環式化合物

Applications Claiming Priority (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1561495 1995-02-02
JP7-15614 1995-02-02
JP1947895 1995-02-07
JP1948195 1995-02-07
JP7-19481 1995-02-07
JP7-19478 1995-02-07
JP01626096A JP3745433B2 (ja) 1995-02-02 1996-02-01 複素環式化合物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08277284A true JPH08277284A (ja) 1996-10-22
JP3745433B2 JP3745433B2 (ja) 2006-02-15

Family

ID=27456411

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP01626096A Expired - Fee Related JP3745433B2 (ja) 1995-02-02 1996-02-01 複素環式化合物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3745433B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998002431A1 (en) * 1996-07-12 1998-01-22 Daiichi Pharmaceutical Co., Ltd. cis-SUBSTITUTED AMINOCYCLOPROPANE DERIVATIVES
WO1998024781A1 (fr) * 1996-12-04 1998-06-11 Daiichi Pharmaceutical Co., Ltd. Derives d'aminomethylpyrrolidine substitue
WO1998052939A1 (fr) * 1997-05-21 1998-11-26 Daiichi Pharmaceutical Co., Ltd. Derives d'aminocycloalkyle-pyrrolidine cis-disubstitues
WO1998054169A1 (fr) * 1997-05-30 1998-12-03 Daiichi Pharmaceutical Co., Ltd. Derives substitues de la cyclobutylamine
WO1998058923A1 (fr) * 1997-06-24 1998-12-30 Daiichi Pharmaceutical Co., Ltd. Derives cis-substitues de fluoromethylpyrrolidine
JP2005120067A (ja) * 2003-09-22 2005-05-12 Dai Ichi Seiyaku Co Ltd 光学活性シクロプロピルアミン誘導体およびその製造方法
WO2005056526A1 (ja) * 2003-12-12 2005-06-23 Daiichi Pharmaceutical Co., Ltd. 光学活性なシクロプロピルアミン誘導体の製造中間体およびその製造法
JP2012510472A (ja) * 2008-12-01 2012-05-10 ターガセプト,インコーポレイテッド (R)−3−ビニルピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルおよびそのための中間体の製造方法

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SK286420B6 (sk) 1997-09-15 2008-09-05 The Procter & Gamble Company Zlúčenina so štruktúrou chinolónu, farmaceutický prostriedok s jej obsahom a jej použitie
BRPI0709772B8 (pt) 2006-03-28 2021-05-25 The Protecter & Gamble Company sais de malato e polimorfos do ácido (3s,5s)-7-[3-amino-5-metil-piperidinil]-1-ciclopropil-1,4-diidro-8-metóxi-4-oxo-3-quinolinocarboxílico
CA2647454A1 (en) 2006-03-28 2007-10-04 The Procter & Gamble Company A coupling process for preparing quinolone intermediates

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998002431A1 (en) * 1996-07-12 1998-01-22 Daiichi Pharmaceutical Co., Ltd. cis-SUBSTITUTED AMINOCYCLOPROPANE DERIVATIVES
US6949662B2 (en) 1996-07-12 2005-09-27 Daiichi Pharmaceutical Co., Ltd. Cis-substituted aminocyclopropane derivative
US6391889B2 (en) 1996-07-12 2002-05-21 Daiichi Pharmaceutical Co., Ltd. Cis-substituted aminocyclopropane derivatives
US6462040B1 (en) 1996-07-12 2002-10-08 Daiicho Pharmaceutical Co., Ltd. Cis-substituted aminocyclopropane derivative
WO1998024781A1 (fr) * 1996-12-04 1998-06-11 Daiichi Pharmaceutical Co., Ltd. Derives d'aminomethylpyrrolidine substitue
WO1998052939A1 (fr) * 1997-05-21 1998-11-26 Daiichi Pharmaceutical Co., Ltd. Derives d'aminocycloalkyle-pyrrolidine cis-disubstitues
WO1998054169A1 (fr) * 1997-05-30 1998-12-03 Daiichi Pharmaceutical Co., Ltd. Derives substitues de la cyclobutylamine
US6448266B1 (en) 1997-05-30 2002-09-10 Daiichi Pharmaceutical Co., Ltd. Substituted cyclobutylamine derivatives
US6656952B2 (en) 1997-06-24 2003-12-02 Daiichi Pharmaceutical Co., Ltd. Cis-substituted fluoromethylpyrrolidine derivative
WO1998058923A1 (fr) * 1997-06-24 1998-12-30 Daiichi Pharmaceutical Co., Ltd. Derives cis-substitues de fluoromethylpyrrolidine
JP2005120067A (ja) * 2003-09-22 2005-05-12 Dai Ichi Seiyaku Co Ltd 光学活性シクロプロピルアミン誘導体およびその製造方法
JP4629973B2 (ja) * 2003-09-22 2011-02-09 第一三共株式会社 光学活性シクロプロピルアミン誘導体およびその製造方法
WO2005056526A1 (ja) * 2003-12-12 2005-06-23 Daiichi Pharmaceutical Co., Ltd. 光学活性なシクロプロピルアミン誘導体の製造中間体およびその製造法
US7569599B2 (en) 2003-12-12 2009-08-04 Daiichi Pharmaceutical Co., Ltd. Intermediates for the production of optically active cyclopropylamine derivatives and process for the production of the intermediates
US7994344B2 (en) 2003-12-12 2011-08-09 Daiichi Sankyo Company, Limited Intermediates for the production of optically active cyclopropylamine derivatives and process for the production of the intermediates
JP2012510472A (ja) * 2008-12-01 2012-05-10 ターガセプト,インコーポレイテッド (R)−3−ビニルピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルおよびそのための中間体の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3745433B2 (ja) 2006-02-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5849757A (en) Pyridonecarboxylic acid derivatives substituted by a bicyclic amino group as antibacterials
JP2012193195A (ja) トリ−、テトラ−置換−3−アミノピロリジン誘導体
JP4040091B2 (ja) 置換アミノシクロアルキルピロリジン誘導体
JPH08277284A (ja) 複素環式化合物
US6586604B2 (en) Tricyclic amine derivatives
US6184388B1 (en) Substituted aminocycloalkylpyrrolidine derivatives and cis-substituted aminocycloalkylpyrrolidine derivatives
EP0919553B1 (en) cis-SUBSTITUTED AMINOCYCLOPROPANE DERIVATIVES
RU2248970C2 (ru) Циклоалкилзамещенные производные аминометилпирролидина и антибактериальный агент на их основе
KR100777149B1 (ko) 데할로게노 화합물
JPH10287669A (ja) 置換アミノメチルピロリジン誘導体
JP4357598B2 (ja) 置換シクロブチルアミン誘導体
WO2000053594A1 (fr) Derives aminomethylpyrrolidine possedant des substituants aromatiques
JP3771620B2 (ja) ヘテロ環式スピロ誘導体
US6469023B1 (en) Heterocyclic spiro-derivative
JPH1081682A (ja) シス置換アミノシクロプロパン誘導体

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050628

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050628

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050829

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20050829

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050913

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20051109

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20051117

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081202

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091202

Year of fee payment: 4

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091202

Year of fee payment: 4

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091202

Year of fee payment: 4

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091202

Year of fee payment: 4

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101202

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees