JPH08277196A - 強誘電体薄膜、その製造方法、半導体不揮発性メモリー素子、強誘電体ゲート型fet素子およびセンサー - Google Patents

強誘電体薄膜、その製造方法、半導体不揮発性メモリー素子、強誘電体ゲート型fet素子およびセンサー

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JPH08277196A
JPH08277196A JP7099950A JP9995095A JPH08277196A JP H08277196 A JPH08277196 A JP H08277196A JP 7099950 A JP7099950 A JP 7099950A JP 9995095 A JP9995095 A JP 9995095A JP H08277196 A JPH08277196 A JP H08277196A
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ferroelectric thin
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Yukihiko Shirakawa
幸彦 白川
Mihoko Sato
美穂子 佐藤
Yasuyuki Yamamoto
恭之 山本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、かかる課題を解決するため、単一
グレイン状態のPb5 Ge3 11分極軸配向薄膜である
強誘電体薄膜、その製造方法、上記強誘電体薄膜を利用
した各種半導体デバイス、およびセンサを提供する。 【構成】 本発明の強誘電体薄膜は、表面の対称性が3
回対称性を持つ基板上に形成された400μm2以下の面
積の組成Pb5 Ge3 11である強誘電体薄膜であっ
て、前記Pb5 Ge3 11が単一グレインであり、かつ
分極軸が基板表面に垂直な方位に配向している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、強誘電体薄膜の製造法
に関し、より詳しくは、センサー、電子部品、特に半導
体記憶装置に用いられる強誘電体薄膜の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】Pb5 Ge3 11強誘電体は、その強誘
電性を生かした赤外線検出器や強誘電体不揮発性メモリ
ーへの応用が期待されている。
【0003】Pb5 Ge3 11は融点が738℃の複合
酸化物で、177℃のキュリー点を境にそれより低温で
三方晶系に属する強誘電体であり、キュリー点以上の温
度では六方晶系に属する常誘電体であることが知られて
いる。
【0004】強誘電体相における強誘電性を発現する分
極軸は、六方晶系を基準にした場合の[0001]方位
に平行であり、この分極軸軸方向のみに強誘電性を示
し、分極軸に垂直な方向には全く強誘電性を示さず常誘
電体として振る舞い、単結晶の残留分極値は[000
1]方位に平行な方向で4.0−4.8μC/cm2 であ
る。
【0005】ところで、強誘電体薄膜の強誘電体特性を
デバイズに応用することを考えた場合、通常、薄膜の2
つの主面をそれぞれ電極となる導電性物質に接する構造
とする。
【0006】通常、下部電極は薄膜を形成する基板とし
て提供され、その上に強誘電体が形成される。従って、
Pb5 Ge3 11強誘電体薄膜を形成する場合、強誘電
性を示す分極軸方位が下部電極を構成する基板に対し垂
直な方位に配向していることが要請される。
【0007】このため、実用上必要とされる薄膜デバイ
スとして強誘電体特性を用いるためには、膜が形成され
る基板に対しPb5 Ge3 11膜の分極軸方位が垂直に
配向することが良好な強誘電性を得るために不可欠とな
る。
【0008】このような分極軸配向膜形成方法として、
特開平7−34241号公報に開示されるように、Pb
5 Ge3 11薄膜を形成後、急速加熱熱処理を行う方法
が提案されており、得られたPb5 Ge3 11薄膜を半
導体不揮発性メモリー素子に応用した場合、分極反転疲
労が少なくとも1012回まで生じない優れた特性を得る
ことができることが開示されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来技術で形成されたPb5 Ge3 11強誘電体薄膜は、
本質的に多結晶薄膜であり結晶粒径の制御が困難であっ
た。
【0010】強誘電体薄膜の強誘電体特性は、その結晶
粒径に強く影響されることが知られており、Pb5 Ge
3 11強誘電体薄膜の場合でも結晶粒径のばらつきがあ
る場合、巨視的には均一な強誘電体薄膜であっても微視
的には特性がばらついてしまう。
【0011】従って、このようなPb5 Ge3 11強誘
電体薄膜を、例えば強誘電体を用いた半導体メモリー等
の強誘電体コンデンサに適用した場合、微細な面積を持
つ各コンデンサ間の特性が不均一となりやすく、その結
果としてメモリーの記録情報のエラーを生ずるおそれが
ある。
【0012】また、例えば強誘電体を用いた半導体不揮
発性メモリー素子で素子寿命を決定する、強誘電体コン
デンサの疲労現象や、センサー等の電子デバイスでエラ
ーの要因となる強誘電体膜のエージング現象等も、多結
晶薄膜には不可避な薄膜内部の結晶粒界に形成される空
間電荷が悪影響を及ぼしている可能性が指摘されてお
り、Pb5 Ge3 11強誘電体薄膜を用いた場合も同様
の現象が観察されている。
【0013】本発明は、かかる課題を解決するため、単
一グレイン状態のPb5 Ge3 11分極軸配向薄膜であ
る強誘電体薄膜、その製造方法、上記強誘電体薄膜を利
用した各種半導体デバイス、およびセンサーを提供する
ことを目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(13)の本発明により達成される。 (1) 表面の対称性が3回対称性を持つ基板上に形成
された400μm2以下の面積のPb5 Ge3 11の組成
の強誘電体薄膜であって、前記Pb5 Ge3 11が単一
グレインであり、かつ分極軸が基板表面に垂直な方位に
配向している強誘電体薄膜。 (2) 表面の対称性が3回対称性を持つ基板が、(1
11)方位に配向した面心立方構造を持つ高融点金属薄
膜もしくはその合金薄膜である上記(1)の強誘電体薄
膜。 (3) 表面の対称性が3回対称性を持つ基板が、(0
001)方位に配向した六方最密充填構造を持つ高融点
金属薄膜もしくはその合金薄膜である上記(1)の強誘
電体薄膜。 (4) 表面の対称性が3回対称性を持つ基板が、酸化
物導電性薄膜である上記(1)の強誘電体薄膜。 (5) 表面の対称性が3回対称性を持つ基板上に、4
00μm2以下の面積のアモルファスもしくは微結晶状態
のPb5 Ge3 11薄膜を形成し、次いで、このPb5
Ge3 11薄膜を熱処理し、これによって基板表面に垂
直な方位に分極軸が配向した、単一グレイン状態のPb
5 Ge3 11配向薄膜を形成することを特徴とする強誘
電体薄膜の製造方法。 (6) 表面の対称性が3回対称性を持つ基板が、(1
11)方位に配向した面心立方構造を持つ高融点金属薄
膜もしくはその合金薄膜である上記(5)の強誘電体薄
膜の製造方法。 (7) 表面の対象性が3回対称性を持つ基板が、(0
001)方位に配向した六方最密充填構造を持つ高融点
金属薄膜もしくはその合金薄膜である上記(5)の強誘
電体薄膜の製造方法。 (8) 表面の対称性が3回対称性を持つ基板が酸化物
導電性薄膜である上記(1)の強誘電体薄膜の製造方
法。 (9) 熱処理を500℃以上700℃以下の温度にて
行うことを特徴とする上記(5)ないし(8)のいずれ
かの強誘電体薄膜の製造方法。 (10) 熱処理の際の昇温速度を10℃/sec以上とす
る上記(9)の強誘電体薄膜の製造方法。 (11) 上記(1)ないし(4)のいずれかの強誘電
体薄膜を用いたキャパシタを信号電荷蓄積用のキャパシ
タとして用いたことを特徴とする半導体不揮発性メモリ
ー素子。 (12) 半導体基板にチャンネル領域を挟んで形成さ
れたソース領域およびドレイン領域の間のチャンネル領
域上に、誘電体膜、下部電極、強誘電体膜および上部電
極が順次形成され、その上部電極をゲート電極として用
いる強誘電体ゲート型トランジスタにおいて、上記強誘
電体膜として上記(1)ないし(4)のいずれかの強誘
電体薄膜を用いたことを特徴とする強誘電体ゲート型F
ET素子。 (13) 上記(1)ないし(4)のいずれかの強誘電
体薄膜を備えるセンサー。
【0015】
【作用】アモルファス状態や微結晶状態のPb5 Ge3
11薄膜が熱処理により再結晶化する過程において、ま
ず、基板とPb5 Ge3 11薄膜との界面に再結晶核が
形成され、それが結晶粒に成長する。
【0016】通常、このような再結晶核の方位を制御す
る手法としては、下地基板と形成される薄膜との間に結
晶格子の一致、すなわち結晶対称性の一致と格子定数が
少なくとも15%以下の精度で一致していなければなら
ないというエピタキシャル関係が必要とされている。
【0017】Pb5 Ge3 11薄膜の場合、目的とする
分極軸配向を達成するためには、Pb5 Ge3 11の六
方晶でのa軸の格子定数10.26オングストロームに
一致した基板が必要となるが、このような基板は実際に
は入手できない。
【0018】本発明の発明者らの研究によれば、Pb5
Ge3 11薄膜の再結晶過程においては、通常必要とさ
れる格子定数の一致は必ずしも必要ではなく、基板表面
の結晶対称性が3回対称性であれば優先的に分極軸方位
が基板に垂直に配向した再結晶核が形成可能であること
がわかった。
【0019】本発明は、この知見に基づくものであり、
本発明の強誘電体薄膜は、単一グレインであり、かつ分
極軸が基板表面に垂直な方位に配向しているPb5 Ge
3 11薄膜で構成されている。このため、強誘電体薄膜
の均一性と信頼性が向上する。
【0020】このため本発明のPb5 Ge3 11薄膜を
半導体不揮発性メモリー素子に適用すれば、各記憶要素
素子間の高精度な平均性が得られるとともに、強誘電体
膜の疲労のない信頼性の高い特性が得られる。
【0021】また、本発明の単一グレイン分極軸配向P
5 Ge3 11薄膜を強誘電体ゲート型FET素子に適
用すれば、きわめてエージング特性が良好であり、強誘
電体ゲートの分極状態によるソースドレイン間の導電性
変調を安定して保持することができる。
【0022】さらに、本発明のPb5 Ge3 11薄膜
を、赤外線センサー等のセンサー用いれば強誘電体膜の
エージングの少ない信頼性の高いセンサーが実現でき
る。
【0023】
【具体的構成】以下、本発明の具体的構成について詳細
に説明する。
【0024】本発明の強誘電体薄膜は、Pb5 Ge3
11薄膜からなる。Pb5 Ge3 11は、融点が738℃
の複合酸化物で、177℃のキュリー点を境にそれより
低温で三方晶系に属する強誘電体であり、キュリー点以
上の温度では六方晶系に属する常誘電体である。強誘電
体相における強誘電性を発現する分極軸は、六方晶系を
基準にした場合の[0001]方位に平行であり、この
分極軸軸方向のみに強誘電性を示し、分極軸に垂直な方
向には全く強誘電性を示さず常誘電体として振る舞う。
【0025】Pb5 Ge3 11において、金属元素のみ
に換算して、Pb/Ge比は、3〜1.63程度であ
る。
【0026】また、本発明のPb5 Ge3 11薄膜は、
単一グレインからなっている。単一グレインのときにの
み、本発明の効果を奏する。また、この単一グレインP
5Ge3 11の分極軸は、基板表面に対して実質的に
垂直な方位に配向している。この実質的に垂直とは、こ
の分極軸の測定は、X線によって行われるが、そのとき
の測定誤差等を見込む意味である。従って、垂直から±
1〜2°程度ずれる場合も本発明範囲である。また、基
板表面がオフセットしている場合には、このオフセット
を考慮して垂直を考えることとする。
【0027】また、本発明のPb5 Ge3 11薄膜は、
その面積が400μm2以下である。現在のところ、Pb
5 Ge3 11においては、400μm2未満で単一グレイ
ン化が可能である。また、現在の半導体技術において
は、面積が400μm2程度あれば、機能膜として充分作
用する。なお、この面積の下限値は、現在のところ、メ
モリ素子に使用する場合で0.1μm2程度である。
【0028】上記Pb5 Ge3 11薄膜は、PbをBa
で5%以下で置換させてもよく、また、GeをSiで5
0%以下で置換させてもよい。また、Na,C,Fe等
の不可避不純物を1wt% 以下含んでいてもよい。
【0029】本発明の単一グレインPb5 Ge3
11は、残留分極値として、1〜4.5μC/cm2 の値が得
られ、比誘電率εrを100以下、特に60以下とする
ことができる。
【0030】上記Pb5 Ge3 11薄膜は、表面の対称
性が3回対称性を持つ基板上に形成されている。この3
回対称性とは、表面の原子(または、格子点の)配列が
ある点を中心として120°回転させたときに、元の配
列と重ね合わせができる対称性を示すことである。した
がって、6回対称性も含むこととする。
【0031】また、上記基板は、Pb5 Ge3 11薄膜
を組み込んだデバイスを構成するとき、そのまま電極と
して用いることができるように、導電性を有しているこ
とが好ましい。
【0032】このような基板としては、(111)方位
に配向した面心立方構造を持つ高融点金属薄膜もしくは
その合金薄膜である第1の基板、(0001)方位に配
向した六方最密充填構造を持つ高融点金属薄膜もしくは
その合金薄膜である第2の基板、または酸化物導電性薄
膜である第3の基板等を用いることが好ましい。
【0033】上記第1の基板を構成する薄膜としては、
白金、イリジウム、パラジウム、金、ニッケルなどの面
心立方結晶構造金属の(111)エピタキシャルもしく
は優先配向膜等が挙げられる。
【0034】上記第2の基板を構成する薄膜としては、
チタン、ジルコニウム、コバルト、ルテニウムなどの六
方最密充填結晶構造金属の(0001)エピタキシャル
もしくは優先配向膜等が挙げられる。
【0035】上記第3の基板を構成する薄膜としては、
アルミニウムをドープした導電性酸化亜鉛(ZnO)の
(0001)優先配向膜、導電性ペロブスカイト構造酸
化物の(111)面(NbをドープしたSrTiO
3 等)配向膜が挙げられる。
【0036】上記基板は、単体であってもよいが、通
常、絶縁性の支持体上に形成される。この絶縁性の支持
体としては、表面が熱酸化処理されたSi単結晶基板、
ガラス基板、アルミナ等のセラミック基板等を用いるこ
とができる。
【0037】次に、以上説明した本発明の強誘電体薄膜
であるPb5 Ge3 11薄膜の製造方法について説明す
る。
【0038】まず、上記から選ばれた基板上に、アモル
ファス状態または微結晶状態のPb5 Ge3 11薄膜を
形成する。ここで、微結晶状態とは、X線回折法では明
確な結晶回折ピークが得られないような極めて微細な結
晶の集合体をいう。
【0039】上記のアモルファス状態または微結晶状態
のPb5 Ge3 11を熱処理することにより初めて単一
グレイン状態のPb5 Ge3 11薄膜が得られる。な
お、基板の面積は、本発明のPb5 Ge3 11薄膜の面
積である400μm2以下であってもよいが、かならずし
もそうする必要はなく、むしろ通常の半導体装置製造技
術で使用される基板ウエハの面積(通常、直径2〜8イ
ンチ)とすることが好ましい。
【0040】上記のアモルファス状態または微結晶状態
のPb5 Ge3 11の形成方法は、基板上にこのような
アモルファス状態または微結晶状態のPb5 Ge3 11
が形成されれば、どのような方法であってもよいが、通
常、スパッタリング法、CVD法、ゾルゲル法が使用さ
れ、特にスパッタリング法が適している。
【0041】その他は、常法に従って成膜すればよい。
なお、スパッタリング法により、成膜を行う場合には、
Pb、Ge金属の2つのターゲット、Pb−Ge金属の
単一ターゲットを用いた反応性スパッタ、あるいはPb
酸化物、Ge酸化物の2つのターゲットまたはPb−G
eの複合酸化物の単一ターゲットを用いることが望まし
い。また、酸化物をターゲットとする場合には、焼結体
を用いることが好ましい。なお、成膜中に鉛が減少する
傾向があるので、それに応じてPb5 Ge3 11の理論
組成比よりPbを過剰にしておくことが好ましい。
【0042】次に、半導体製造技術に用いられる通常の
面積の基板上に上記アモルファス状態または微結晶状態
のPb5 Ge3 11薄膜を形成した場合には、400μ
m2以下、好ましくは200μm2以下、特に好ましくは1
00μm2以下、さらに好ましくは30μm2以下の面積に
加工する。その下限値は、現在のところ0.1μm2程度
である。この加工方法は、面積が大きい場合には、酸な
どを用いたウエットエッチング、面積が小さい場合に
は、通常、反応性イオンエッチング法(RIE)やイオ
ンミリング法などのドライエッチングを用いることが好
ましい。
【0043】このとき、アモルファス状態等のPb5
3 11薄膜の膜厚は膜面積に応じて増減させることが
望ましい。例えば、面積が30μm2程度では膜厚として
100nmから1000nm程度、膜面積がこれより大きい
場合は、膜厚をより大きくすることで良好な結果が得ら
れる。
【0044】次いで、上記アモルファス状態または微結
晶状態のPb5 Ge3 11薄膜を熱処理する。この熱処
理は、酸化性雰囲気中で、処理温度500℃以上、70
0℃以下で行うことが好ましい。
【0045】ここで、酸化性雰囲気とは、得られたPb
5 Ge3 11が還元しない雰囲気であるならばどのよう
な酸化性雰囲気であってもよく、通常純酸素もしくは大
気が使用される。
【0046】また、処理温度が500℃未満では、Pb
5 Ge311が単一グレインに成長しにくく、また、7
00℃を超えると鉛部分の熱処理中の蒸発が激しく良好
な特性が得られない。
【0047】さらに、熱処理における昇温速度は、10
℃/sec以上であることが好ましい。10℃/sec未満の場
合には、多結晶化する傾向がある。昇温速度の上限値
は、現在のところ600℃/sec程度である。
【0048】以上により本発明の単一グレインPb5
311薄膜が得られる。
【0049】このような単一グレイン状態で分極軸方位
に配向したPb5 Ge3 11薄膜は、図4に示すように
単結晶と同等の強誘電体特性を示し、図7に示すよう
に、分極反転を繰り返しても全く特性の変化しない良好
な特性が得られる。
【0050】このようにして得られる単一グレインPb
5 Ge3 11薄膜は、強誘電体薄膜メモリー素子、強誘
電体ゲート型FET素子およびセンサーに用いて好まし
い。
【0051】強誘電体メモリー素子Mの構造の1例を図
1に示した。この図において、1はSi基板、2、3は
ともにフィールド酸化層、4は下部電極、5は強誘電体
膜、6は上部電極、7、8はともに層間絶縁層、9はビ
ット線、10はドライブ線、11は層間絶縁層、12は
ソース、13はゲート、そして14はドレインであり、
本発明の単一グレインPb5 Ge3 11薄膜である強誘
電体薄膜は上記強誘電体膜5に適用して好ましい。
【0052】本発明のPb5 Ge3 11薄膜を強誘電体
を用いた半導体メモリー素子は、各記憶要素素子間の高
精度な平均性が得られるとともに、強誘電体膜の疲労の
ない信頼性の高い特性が得られる。
【0053】強誘電体ゲート型FET素子Fの1例を図
2に示した。この図において、20はP型Si基板、2
1はソース、22はドレイン、23はSiO2 誘電体、
24は下部電極(浮遊電極)、25は強誘電体膜、26
は上部電極(ゲート電極)であり、本発明の単一グレイ
ンPb5 Ge3 11薄膜である強誘電体薄膜は上記強誘
電体膜25に適用して好ましい。
【0054】本発明の単一グレイン分極軸配向Pb5
3 11薄膜を用いた強誘電体ゲート型FET素子は、
きわめてエージング特性が良好であり、強誘電体ゲート
の分極状態によるソースドレイン間の導電性変調を安定
して保持することができる。
【0055】赤外線センサーSの1例の単位素子の断面
を図3に示した。この図において、30はSi単結晶基
板、31はSiO2 絶縁層、32は空隙、33はSiN
の強誘電体支持層、34は赤外線反射能を有する下部電
極、35は焦電効果を有する強誘電体膜、36は赤外線
吸収能を有する上部電極であり、本発明の単一グレイン
Pb5 Ge311薄膜である強誘電体薄膜は上記強誘電
体膜35に適用して好ましい。
【0056】本発明の強誘電体薄膜は、その他、この薄
膜を圧電素子として用い、超音波センサー、振動センサ
ー等としてもよい。
【0057】さらに、本発明のPb5 Ge3 11薄膜を
用いた赤外線センサー等のセンサーは、強誘電体膜のエ
ージングの少ない信頼性の高いセンサーが実現できる。
【0058】
【実施例】以下、本発明の具体的実施例を示し、本発明
をさらに詳細に説明する。
【0059】まず、Si(100)基板1に熱酸化法に
より膜厚300nmのSiO2 層2を形成した。次に、S
iO2 層上に、3種類の表面の対称性が3回対称性をも
つ基板表面層3を形成した。この基板表面層3として
は、実施例1用として、膜厚200nmの多結晶白金(1
11)面配向膜を、実施例2用として、膜厚200nmの
六方最密充填構造多結晶チタン(0001)面配向膜
を、そして実施例3用として、膜厚500nmの酸化亜鉛
(ZnO)(0001)面配向膜をそれぞれ形成した。
実施例1用の白金(111)面配向膜は、直流スパッリ
ング法を用い、基板温度300℃にてArをスパッリン
グガスとして用い、スパッタリング圧力0.5Paにて、
白金ターゲットを電力100W で5分間スパッタリング
することによって形成した。実施例2用の六方最密充填
構造多結晶チタン(0001)面配向膜は、直流スパッ
リング法を用い、基板温度300℃にてArをスパッリ
ングガスとして用い、スパッタリング圧力0.5Paに
て、金属チタンターゲットを電力500W で5分間スパ
ッタリングすることによって形成した。また、実施例3
の酸化亜鉛(ZnO)(0001)面配向膜は、高周波
スパッリング法を用い、基板温度300℃にてArをス
パッリングガスとして用い、スパッタリング圧力0.5
Paにて、Al2 3 を0.1〜1wt%添加した酸化亜鉛
焼結体セラミックターゲットを高周波(13.56MHz
)電力200W で20分間スパッタリングすることに
よって形成した。この酸化亜鉛の抵抗率は10-3Ωcmで
あり、充分な導電性を示した。
【0060】次に、これらの基板表面層3上にPb5
3 11薄膜をスパッタリング法により形成した。
【0061】図4に本実施例で用いた高周波スパッタリ
ング装置を示す。スパッタリングカソード42に成膜中
の鉛組成の減少を補償するため10%過剰にPbを加え
たPb5 Ge3 11焼結体ターゲット41を装着し、タ
ーゲットに対向する位置に基板ホルダー40を配置し
た。基板ホルダーに上記実施例1〜3用の基板43を装
着後、スパッタリングチャンバー44を排気装置にて1
-4Paの真空まで排気し、その後、高純度アルゴンガス
に酸素を20%混合したガスをスパッタリングガスとし
て装置内に0.5Paの圧力となるように導入した。基板
温度を基板ホルダーに内蔵されている加熱ヒーターによ
り室温から300℃の範囲で保持し、その後スパッタリ
ングカソード42に、高周波電源46から100W の高
周波(13.56MHz )電力を投入し、所定時間のプリ
スパッタリングを行った後にシャッター45を開き基板
上にPb5 Ge3 11薄膜14を形成した。このPb5
Ge3 11薄膜14の結晶状態をX線回折法により調べ
たところ、全てアモルファス状態であった。
【0062】本実施例では成膜速度30nm/minの値が得
られ、15分間のスパッタリングにより膜厚450nmの
アモルファスPb5 Ge3 11薄膜が形成された。
【0063】このアモルファスPb5 Ge3 11薄膜を
フォトエッチングにより20ミクロン角のパターン(面
積400平方ミクロン)および5ミクロン角のパターン
(面積25平方ミクロン)に加工した。フォトエッチン
グはフォトレジストと露光装置を用いることで20ミク
ロン角および5ミクロン角のレジスト層をアモルファス
Pb5 Ge3 11薄膜上に形成し、このレジスト層を用
い、2Mの塩酸によりレジスト外のアモルファスPb5
Ge3 11薄膜を除去することにより得た。
【0064】アモルファスPb5 Ge3 11薄膜パター
ニング後、レジストを除去し、600℃にて10分間の
熱処理を行った。熱処理は600℃に保持された管状炉
に基板を急速に挿入し、10分間保持することで行っ
た。このとき、試料の昇温速度は20℃/secであった。
【0065】このようにして形成された実施例1〜3の
Pb5 Ge311薄膜の結晶状態をX線回折法および電
子線回折法により調べたところ、基板の白金(111)
薄膜等が多結晶であるにもかかわらず単一グレインでか
つ分極軸配向していた。なお、実施例1のPb5 Ge3
11薄膜のX線回折(XRD:CuKの線)パターンを
図8に示した。図8には、六方晶配置を取った時の(0
03)面に相当するPb5 Ge311の回折ピークが観
察されている。
【0066】次に、この単一グレイン分極軸配向膜の均
一特性を評価するために、以下のようにして、図5に示
した構造の実施例1〜3の強誘電体コンデンサCを作製
した。この図5において、51はSi単結晶基板、52
はSiO2 熱酸化膜、53は白金(111)面配向膜、
チタン(0001)面配向膜、酸化亜鉛(ZnO)(0
001)面配向膜で形成された下部電極、54はPb5
Ge3 11薄膜、55はレジスト膜、そして56は金上
部電極である。上記の工程により、Si単結晶基板1上
にSiO2 熱酸化膜52、下部電極53およびPb5
3 11薄膜54はすでに形成されている。
【0067】上記20ミクロン角のパターンに形成され
た単一グレイン分極軸配向Pb5 Ge311薄膜を多数
作成した基板上に、図5に示したように、2ミクロン厚
以上のフォトレジスト層55をスピンコーターで形成
し、次いで、フォトレジスト層55のPb5 Ge3 11
薄膜54の部位に16ミクロン角の開口部55aをフォ
トプロセスにより形成した。
【0068】この開口部55aを覆うように蒸着法で金
電極6を形成し、これを持って強誘電体膜の上部電極と
した。
【0069】実施例1〜3のPb5 Ge3 11薄膜の比
誘電率εrおよび初期残留分極値Prを測定した。その
結果を表1に示した。
【0070】
【表1】
【0071】また、得られた電圧−分極値特性のヒステ
リシス曲線を図6に示した。良好なヒステリシス特性を
示した。
【0072】次に、上記実施例1〜3のコンデンサを用
いて、分極反転可能回数の試験を行った。実施例1のの
結果を図7のグラフに示した。実施例2および3につい
ても同等の結果が得られた。このグラフから分かるよう
に、反転回数が1013を超えても、残留分極値がほぼ変
化しなかった。
【0073】この結果、本実施例のPb5 Ge3 11
用いたコンデンサを図1に示したDRAM型半導体不揮
発性メモリー素子に適用すれば、情報の書き込み、読み
出しを1013以上誤動作なく行えることが分かる。
【0074】次に、本実施例のPb5 Ge3 11薄膜を
図2の強誘電体ゲート型FET素子の強誘電体膜25に
適用して強誘電体ゲート型FET素子を作製した。この
強誘電体ゲート型FET素子に情報を書込んだのち、1
ヶ月間放置し、上記情報を読み出したところ、情報が劣
化されておらず、良好に読み出しを行えた。
【0075】本発明による単一グレイン分極軸配向Pb
5 Ge3 11薄膜はきわめてエージング特性が良好であ
り、強誘電体ゲートの分極状態によるソースドレイン間
の導電性変調を安定して保持することができることが分
かった。
【0076】さらに、本実施例のPb5 Ge3 11薄膜
を図3の赤外線センサーの強誘電体膜35に適用して赤
外線センサーを作製した。この赤外線センサーを用いて
温度500Kの黒体放射による赤外線の検知を行ったと
ころ、2000V/W の高感度が得られた。そして、この
赤外線センサーを85℃で1ヶ月間放置し、上記と同強
度の赤外線の検知に用いたところ、感度が劣化せず、良
好な検出ができた。
【0077】本発明による単一グレイン分極軸配向Pb
5 Ge3 11薄膜はきわめてエージング特性が良好であ
り、センサーの強誘電体膜の特性を安定して保持するこ
とができる。
【0078】なお、本実施例では、アモルファスPb5
Ge3 11薄膜の基板として白金(111)配向多結晶
膜、チタン(0001)面配向膜、酸化亜鉛(ZnO)
(0001)面配向膜を用いた例について説明したが、
基板として、表面が3回対称性を示すものであれば同等
の効果が得られ、上記の他、パラジウム、イリジウム、
ニッケル、金等の面心立方構造金属もしくはこれらの合
金組成の(111)面配向膜や、ジルコニウム等の六方
最密充填構造金属もしくはこれら合金組成の(000
1)面配向膜でも、上記と同様、単一グレイン分極配向
Pb5 Ge3 11が得られた。
【0079】また、アモルファスもしくは微結晶Pb5
Ge3 11薄膜の製造方法として、本実施例で用いたス
パッタリング法以外にもCVD法ソルゲル法でも同様な
結果が得られる。
【0080】さらに本実施例では、熱処理として600
℃、10分間の例を示したが、熱処理温度は500℃以
上700℃以下であれば、ほぼ同様の結果が得られ、さ
らに熱処理時間は、10分以上でもまたそれ以下でもよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の強誘電体メモリー素子の構造の1例を
示す断面図である。
【図2】本発明の強誘電体ゲート型FET素子の構造の
1例を示す断面図である。
【図3】本発明の赤外線センサーの単位素子の層構成を
示す断面図である。
【図4】本発明の実施例で用いる高周波スパッリング装
置の説明図である。
【図5】本発明のPb5 Ge3 11の強誘電性を測定す
るために構成された強誘電コンデンサの断面図である。
【図6】本発明の単一グレインPb5 Ge3 11薄膜の
電圧−分極値特性を示すヒステレシス曲線を示すグラフ
図である。
【図7】本発明の単一グレインPb5 Ge3 11薄膜の
分極反転可能性を測定するための試験の結果を示すグラ
フ図である。
【図8】本発明の実施例1のPb5 Ge3 11薄膜のX
線回折パターンを示す図である。
【符号の説明】
1 Si基板 2、3 フィールド酸化層 4 下部電極 5 強誘電体膜 6 上部電極 7、8、11 層間絶縁層 9 ビット線 10 ドライブ線 12、21 ソース 13 ゲート 14、22 ドレイン 20 P型Si基板 23 SiO2 誘電体 24 下部電極(浮遊電極) 25 強誘電体膜 26 上部電極(ゲート電極) 30 Si単結晶基板 31 SiO2 絶縁層 32 空隙 33 SiNの強誘電体支持層 34 赤外線反射能を有する下部電極 35 焦電効果を有する強誘電体膜 36 赤外線吸収能を有する上部電極 40 基板ホルダー40 41 Pb5 Ge3 11焼結体ターゲット 42 スパッタリングカソード 43 基板 44 スパッタリングチャンバー44 45 シャッター 46 高周波電源 51 Si単結晶基板 52 SiO2 熱酸化膜 53 下部電極 54 Pb5 Ge3 11薄膜 55 レジスト膜 56 金上部電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 29/788 29/792

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面の対称性が3回対称性を持つ基板上
    に形成された400μm2以下の面積のPb5 Ge3 11
    の組成の強誘電体薄膜であって、前記Pb5Ge3 11
    が単一グレインであり、かつ分極軸が基板表面に垂直な
    方位に配向している強誘電体薄膜。
  2. 【請求項2】 表面の対称性が3回対称性を持つ基板
    が、(111)方位に配向した面心立方構造を持つ高融
    点金属薄膜もしくはその合金薄膜である請求項1の強誘
    電体薄膜。
  3. 【請求項3】 表面の対称性が3回対称性を持つ基板
    が、(0001)方位に配向した六方最密充填構造を持
    つ高融点金属薄膜もしくはその合金薄膜である請求項1
    の強誘電体薄膜。
  4. 【請求項4】 表面の対称性が3回対称性を持つ基板
    が、酸化物導電性薄膜である請求項1の強誘電体薄膜。
  5. 【請求項5】 表面の対称性が3回対称性を持つ基板上
    に、400μm2以下の面積のアモルファスもしくは微結
    晶状態のPb5 Ge3 11薄膜を形成し、次いで、この
    Pb5 Ge3 11薄膜を熱処理し、これによって基板表
    面に垂直な方位に分極軸が配向した、単一グレイン状態
    のPb5 Ge3 11配向薄膜を形成することを特徴とす
    る強誘電体薄膜の製造方法。
  6. 【請求項6】 表面の対称性が3回対称性を持つ基板
    が、(111)方位に配向した面心立方構造を持つ高融
    点金属薄膜もしくはその合金薄膜である請求項5の強誘
    電体薄膜の製造方法。
  7. 【請求項7】 表面の対象性が3回対称性を持つ基板
    が、(0001)方位に配向した六方最密充填構造を持
    つ高融点金属薄膜もしくはその合金薄膜である請求項5
    の強誘電体薄膜の製造方法。
  8. 【請求項8】 表面の対称性が3回対称性を持つ基板が
    酸化物導電性薄膜である請求項1の強誘電体薄膜の製造
    方法。
  9. 【請求項9】 熱処理を500℃以上700℃以下の温
    度にて行うことを特徴とする請求項5ないし8のいずれ
    かの強誘電体薄膜の製造方法。
  10. 【請求項10】 熱処理の際の昇温速度を10℃/sec以
    上とする請求項9の強誘電体薄膜の製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし4のいずれかの強誘電
    体薄膜を用いたキャパシタを信号電荷蓄積用のキャパシ
    タとして用いたことを特徴とする半導体不揮発性メモリ
    ー素子。
  12. 【請求項12】 半導体基板にチャンネル領域を挟んで
    形成されたソース領域およびドレイン領域の間のチャン
    ネル領域上に、誘電体膜、下部電極、強誘電体膜および
    上部電極が順次形成され、その上部電極をゲート電極と
    して用いる強誘電体ゲート型トランジスタにおいて、上
    記強誘電体膜として請求項1ないし4のいずれかの強誘
    電体薄膜を用いたことを特徴とする強誘電体ゲート型F
    ET素子。
  13. 【請求項13】 請求項1ないし4のいずれかの強誘電
    体薄膜を備えるセンサー。
JP7099950A 1995-03-31 1995-03-31 強誘電体薄膜、その製造方法、半導体不揮発性メモリー素子、強誘電体ゲート型fet素子およびセンサー Withdrawn JPH08277196A (ja)

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