JPH0827675B2 - 電子機器 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） 本発明は、電気機器に関するもので、詳しくは、表示
部の表示面およびカード情報処理部のカード挿通口の設
置位置に関する。

（従来の技術） 近年、電子機器の情報運搬媒体として、薄くて軽く持
ち運びに便利なカード状のもの、例えば磁気カードやIC
カードなどが多く採用されるようになった。これらのカ
ードを情報運搬媒体として使用する電子機器は、機器筐
体にカード情報処理部と表示部とを備えており、カード
に既に記録されている情報をカード情報処理部で読み取
り、表示部の表示面に出力させたり、あるいは、表示部
の表示面に新しい情報を表示させ、その情報をカード情
報処理部によってカードに記録させたりする。

ところで、カード情報処理部は、カードを挿入・取り
出しするためのカード挿通口を有している。このカード
挿通口は、カードの挿入・取り出しを容易にするため
に、機器筐体の前面側から操作できるように配設され、
また、カード挿通口からカード情報処理部へのゴミ等の
侵入を防止するために、略水平方向に開口させる必要が
ある。第３図は、このような点を配慮した従来の電子機
器を概念的に示している。同図における電子機器では、
機器筐体１の操作面1aに表示部２の表示面2aと、カード
情報処理部３のカード挿通口3aと、操作ボタン４とが配
設されている。カード挿通口3aは、機器筐体１の操作面
1aに設けられた台部1bに、機器筐体１の前面側に向って
開口しており、機器筐体１の前面からカード５の挿入あ
るいは取り出しを行っていた。

（発明が解決しようとする問題点） ところが、上記従来の電子機器では、第４図に示すよ
うに、カード５をカード挿通口3aに挿入あるいは取り出
しする際に、カード５を把握する手が機器筐体１の操作
面1aや操作ボタン４に接触することがあった。従って、
これを防止するたには、カード挿通口3aを操作面1aから
十分高い位置に配設しなければならず、電子機器の薄型
化の妨げとなっていた。

本発明の目的は、上記実情に鑑みて、カード挿通口へ
のカードの挿抜操作性を保ち、しかも薄型化の図れる電
子機器を提供することにある。

〔発明の構成〕

（問題点を解決するための手段） 本発明に係る電子機器では、機器筐体の操作面に凹部
を形成し、該凹部内に表示部の表示面を配設するととも
に、前記機器筐体の前記凹部の開口縁部に該凹部側に向
けてカード情報処理部のカード挿入口を配設している。

（作用） 本発明に係る電子機器によれば、カードを把持する手
を表示面を配設するための凹部内に入り込ませて、カー
ド挿通口にカード挿抜することができる。

（実施例） 第１図は、本発明に係る電子機器の一実施例であり、
ICカードを使用できる電話機を示している。この電話機
10は卓上用であり、機器筐体11の操作面11aにハンドセ
ット12と操作ボタン13とを備えていて、この操作面11a
の操作ボタン13の奥側には、開口縁が長方形を成す凹部
14が形成されている。凹部14を形成する側壁の奥側に
は、表示部15の表示面15aが配設されており、表示面15a
のすぐ上方には、カード情報処理部16のカード挿通口16
aが配設されている。カード挿通口16aの開口は、凹部14
方向を向いており、水平方向に長く配設されている。

この電話機10に使用されるICカード17は、カード挿通
口16aからカード情報処理部16に取り込まれる。そし
て、カード情報処理部16内で操作ボタン13による所要の
処理、例えばICカード17内に既に記録されている電話番
号を、カード情報処理部16で読み取って表示部15の表示
面15aに出力させたり、あるいは、表示面15aに出力させ
た新しい電話番号をカード情報処理部16によってICカー
ド17に記録させたりした後に、ICカード17はカード挿通
口16aから取り出される。この間の表示面15aに出力され
た電話番号は、凹部14を介して操作者に視認される。ま
た、第２図に示すようにICカード17は、ICカード17を把
持する手が凹部14内に入り込んだ状態でカード挿通口16
aに挿抜される。

なお、上記実施例では、カード挿通口16aを凹部14の
奥側の開口縁部に配設しているが、本発明ではこれに限
定されず、凹部14の開口縁部であればどこでもよい。ま
た、上記実施例では、第２図に示すようにカード挿通口
16aが、機器筐体11の操作面11aより上方にあるが、凹部
14内に開口していてもよい。更にまた、凹部14は開口縁
が長方形を成しているが、これに限られないし、機器筐
体11の側面にまで達する凹部でもよい。

また、上記実施例では、電子機器として電話機を例示
しているが、他の電子機器でもよいことはいうまでもな
い。

〔発明の効果〕

上記したように、本発明に係る電子機器によれば、カ
ードを把持する手を表示面を配設するための凹部内に入
り込ませて、カード挿通口にカードを挿抜することがで
きるので、カード挿通口へのカードの挿抜操作性を保ち
つつカード挿通口を可及的に下げることができる。従っ
て電子機器の薄型化が図れる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明に係る電子機器の一実施例である電話
機の概念的な斜視図、第２図は、第１図の要部断面図、
第３図は、従来の電子機器の概念的な斜視図、第４図
は、第３図の要部断面図である。 11……機器筐体、11a……操作面、14……凹部、15……
表示部、15a……表示面、16……カード情報処理部、16a
……カード挿通口。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】機器筐体の操作面に凹部を形成し、該凹部
   内に表面部の表示面を配設するとともに、前記機器筐体
   の前記凹部の開口縁部に該凹部側に向けてカード情報処
   理部のカード挿通口を配設したことを特徴とする電子機
   器。