JPH08276304A - 中ぐり主軸 - Google Patents
中ぐり主軸Info
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- JPH08276304A JPH08276304A JP8265895A JP8265895A JPH08276304A JP H08276304 A JPH08276304 A JP H08276304A JP 8265895 A JP8265895 A JP 8265895A JP 8265895 A JP8265895 A JP 8265895A JP H08276304 A JPH08276304 A JP H08276304A
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Abstract
原因とする発熱量を抑えるとともに、放熱性を改善した
中ぐり主軸を提供する。 【構成】 オイルミストを主軸軸受に送給する供給通路
30と、オイルミストを外部に導出する排出通路32を
クイル本体14に軸方向に形成するとともに、クイル内
周面に開口する通孔36、38を介して供給通路30
と、排出通路32とを連通させる中間通路を形成する。
Description
に係り、特に、熱変位の大きな原因となる主軸軸受への
油の余分な付着を防止できるようにした中ぐり主軸に関
する。
軸受にグリースを封入する方式や、オイルミスト方式が
採用されている。これらの潤滑方式のうち、オイルミス
ト方式は、高速用の主軸軸受の潤滑に適した給油方式
で、霧化した油を圧力エアで送給する方法である。この
オイルミストでは、潤滑と同時に多量の空気でベアリン
グを冷却することができる。
高馬力化が進んでおり、これに伴って機械の発熱量が増
大し、潤滑とともに熱変位対策も重要な開発テーマにな
っている。中ぐり盤やマシニングセンタでは、精度の変
化は、機械の熱変位によるものがほとんどであり、ま
た、主軸の位置精度は、ワークと工具との相対的な関係
でもあるので、主軸送りの精度をいくら上げても、熱変
位があるかぎり実質的な主軸位置精度の向上に直結しな
いからである。
の機械各部の発熱に起因するもので、その発熱源として
は、主軸の軸受、主軸頭の歯車、電動機などがある。
策が講じられている。例えば、発熱量を少なくするため
に主軸頭の各部に給油する潤滑油をクーラで冷却した
り、あるいは、主軸に熱膨張係数の小さな材料を用いる
など、種々の試みが行われている。
おける熱変位の原因として、オイルミスト潤滑方式の主
軸軸受に余分に付着する油の問題が指摘されている。す
なわち、中ぐり盤の場合、中ぐり軸は、クイルによって
保持されているので、主軸の前部軸受と後部軸受の間で
は、主軸中間部がクイル内に封じ込められた構造となっ
ている。このため、潤滑するため圧送した空気に含まれ
る微量の油が構造的に各主軸軸受に必要以上に付着し易
い欠点がある。従って、主軸の高速化を図ろうとする
と、油の付着した主軸軸受での発熱量が大きくなり、高
速化する上での大きな障害となっている。
有する問題点を解消し、主軸軸受への油の余分な付着を
防止して油を原因とする発熱量を抑えるとともに、放熱
性を改善した中ぐり主軸を提供することにある。
めに、本発明は、主軸を両端部で主軸軸受を介して回転
自在に保持するクイルを送り機構に連結し、前記主軸軸
受にオイルミストを圧送して潤滑するようにした中ぐり
主軸において、オイルミストを主軸軸受に送給する供給
通路と、オイルミストを外部に導出する排出通路を前記
クイル本体に軸方向に形成するとともに、クイル内周面
に開口する通孔を介して前記供給通路と、排出通路とを
連通させる中間通路を形成したことを特徴とするもので
ある。
ることが好ましく、これにより、一層、主軸軸受への余
分な油の付着を効果的に防止できる。
その一部が通孔を通じて中間通路を流れて、クイルの内
側では、主軸の中間部表面に空気の高速な流れが生じ、
主軸の放熱が促進される。また、このような空気の流れ
があることによって、主軸軸受に付着した油に吸込作用
が働き、余剰の油が溜まり難くくなるので、必要以上の
油が付着することによる発熱量の増大を未然に防止でき
る。
ついて添付の図面を参照して説明する。図1は本発明を
横中ぐり盤に適用した実施例を示す図である。10は、
横中ぐり盤の主軸頭を示す。この主軸頭10の内部に
は、中ぐり軸12がクイル14によって回転自在に保持
されている。クイル14においては、中ぐり軸12は、
主軸先端が軸受16a乃至16dによって、後方の電動
機側は、軸受18を介して回転自在に支持されている。
また、主軸頭10の内部においては、中ぐり軸12と同
軸的とスピンドルモータ20を構成するステータ21
と、ロータ22が配設されており、ロータ22とともに
中ぐり軸12が回転する。このような中ぐり軸12は、
主軸頭10の内部に中ぐり軸12と平行に設けられた図
示されないボールねじ送りの駆動機構によってクイル1
4と一体に中ぐり軸12の軸線方向に進退可能に構成さ
れている。
を装着するためのテーパ穴25が形成されている。そし
て、中ぐり軸12の内部にはドローバー26、コレット
27が同軸的に挿設けられている。このドローバー2
6、コレット27は、この種の横中ぐり盤に取り入れら
れる一般的な構造であり、中ぐり軸12の段付貫通穴3
1に設けられた皿ばね52の弾性力によって後方に引張
り込まれ、また、中ぐり軸12とは独立して末端部に連
結されたシリンダ54等からなるアンクランプ機構によ
って前方に押し出されるようになっている。
部を中ぐり軸12のテーパ穴25に挿入すると、工具ホ
ルダ24と一体のプルスタッド28がコレット27に嵌
合し、このコレット27によって引き込まれてクランプ
されるようになっている。すなわち、皿ばね52は、ド
ローバー26を引き込む方向に常時弾性力によって付勢
している。従って、ドローバー26の先端に取り付けら
れたすり割タイプのコレット27は、工具ホルダ24の
プルスタッド28と係合するとともに、工具ホルダ24
をクランプすることができる。
示す図である。このクイル14には、軸方向に複数のオ
イルミスト用の通路が形成されており、この実施例で
は、オイルミストの通路として、供給通路30と、排出
通路32とが軸心に関して左右対称に設けられている。
面、すなわち、クイル14の電動機側の端部の断面を示
す。この部分では、供給通路30は、半径方向に延びる
入口通路34とつながっており、この入口通路34に
は、図1に示すように、圧縮機36、ルブリケータ38
を備えるオイルミスト圧送空圧回路が接続されている。
従って、圧縮機36から吐出された圧縮空気には、ルブ
リケータ38で霧化した潤滑油が混入し、供給通路30
を通って軸受16a乃至16dおよび軸受18に油孔を
通じて圧縮空気とともに圧送されるようになっている。
なお、各供給通路30、30、…は、周方向に形成され
た連絡通路(図示せず)を介して互いに連通し合ってい
るものである。
クイル中間部14aには、所定の間隔をおいて、半径方
向を指向してクイル内周面に開口する複数の通孔36、
36、…が形成されており、これらの通孔36、36、
…を介してクイル内周面と、中ぐり軸12の外周面との
間に形成される環状空間33と、供給通路30、30、
…とが連通するようになっている。
間部14aには、半径方向を指向して軸方向に所定の間
隔をおいて穿孔された複数の通孔38、38、…がクイ
ル内周面に開口し、この通孔38、38、…を介して排
出通路32は、環状空間33と連通するようになってい
る。この実施例では、図1に示されるように、排出通路
32には、その出口通路40に強制吸出し手段としてサ
クションポンプ42の吸込口につながっている排出配管
が接続されている。
供給通路30を流れるオイルミストの一部は、通孔36
から環状空間33を流れ、通孔38を通って排出通路3
0に流入する結果、全体として供給通路30と排出通路
32を連通させる中間通路が形成されている。従って、
クイル14の内周部では、中ぐり軸12の中間部表面に
全体として空気の高速な流れが生じ、中ぐり軸12の放
熱が良好に行われる。
よって、主軸軸受16a乃至16dに給油された油に吸
込作用が働き、余剰の油は、排出通路32を通して外部
に排出される。この実施例のように、サクションポンプ
42により強制的に吸い込みをかけるようにすれば、一
層、油の排出性を高めることができる。
は、余剰の油が付着し難くくなるので、必要以上の油が
付着することによる発熱量の増大を確実に防止できる。
によれば、オイルミストを主軸軸受に送給する供給通路
と、オイルミストを外部に導出する排出通路を前記クイ
ル本体に軸方向に形成するとともに、クイル内周面に開
口する通孔を介して前記供給通路と、排出通路とを連通
させる中間通路を形成しているので、発熱源となる油が
主軸軸受へ必要以上に付着しないように排出通路から良
好に排出でき、また、放熱性能も著しく改善されるの
で、主軸の熱変位を有効に抑えることが可能となる。
軸の断面図。
図。
Claims (2)
- 【請求項1】主軸を両端部で主軸軸受を介して回転自在
に保持するクイルを送り機構に連結し、前記主軸軸受に
オイルミストを圧送して潤滑するようにした中ぐり主軸
において、 オイルミストを主軸軸受に送給する供給通路と、オイル
ミストを外部に導出する排出通路を前記クイル本体に軸
方向に形成するとともに、クイル内周面に開口する通孔
を介して前記供給通路と、排出通路とを連通させる中間
通路を形成したことを特徴とする中ぐり主軸。 - 【請求項2】前記排出通路に強制吸込手段を接続したこ
とを特徴とする請求項1に記載の中ぐり主軸。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08265895A JP3662292B2 (ja) | 1995-04-07 | 1995-04-07 | 中ぐり主軸 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08265895A JP3662292B2 (ja) | 1995-04-07 | 1995-04-07 | 中ぐり主軸 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08276304A true JPH08276304A (ja) | 1996-10-22 |
JP3662292B2 JP3662292B2 (ja) | 2005-06-22 |
Family
ID=13780542
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP08265895A Expired - Fee Related JP3662292B2 (ja) | 1995-04-07 | 1995-04-07 | 中ぐり主軸 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3662292B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102186473B1 (ko) * | 2019-11-29 | 2020-12-03 | 주식회사 에이엔테크 | 초음파 스핀들장치 |
-
1995
- 1995-04-07 JP JP08265895A patent/JP3662292B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR102186473B1 (ko) * | 2019-11-29 | 2020-12-03 | 주식회사 에이엔테크 | 초음파 스핀들장치 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3662292B2 (ja) | 2005-06-22 |
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