JP3662292B2 - 中ぐり主軸 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、中ぐり盤の中ぐり主軸に係り、特に、熱変位の大きな原因となる主軸軸受への油の余分な付着を防止できるようにした中ぐり主軸に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、工作機械の主軸の潤滑には、主軸軸受にグリースを封入する方式や、オイルミスト方式が採用されている。
これらの潤滑方式のうち、オイルミスト方式は、高速用の主軸軸受の潤滑に適した給油方式で、霧化した油を圧力エアで送給する方法である。このオイルミストでは、潤滑と同時に多量の空気でベアリングを冷却することができる。
【0003】
最近の工作機械では、主軸の高速化並びに高馬力化が進んでおり、これに伴って機械の発熱量が増大し、潤滑とともに熱変位対策も重要な開発テーマになっている。中ぐり盤やマシニングセンタでは、精度の変化は、機械の熱変位によるものがほとんどであり、また、主軸の位置精度は、ワークと工具との相対的な関係でもあるので、主軸送りの精度をいくら上げても、熱変位があるかぎり実質的な主軸位置精度の向上に直結しないからである。
【0004】
この熱変位は、工作機械を運転している間の機械各部の発熱に起因するもので、その発熱源としては、主軸の軸受、主軸頭の歯車、電動機などがある。
【0005】
熱変位に対しては、従来からいろいろな対策が講じられている。例えば、発熱量を少なくするために主軸頭の各部に給油する潤滑油をクーラで冷却したり、あるいは、主軸に熱膨張係数の小さな材料を用いるなど、種々の試みが行われている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
中ぐり盤では、主軸における熱変位の原因として、オイルミスト潤滑方式の主軸軸受に余分に付着する油の問題が指摘されている。すなわち、中ぐり盤の場合、中ぐり軸は、クイルによって保持されているので、主軸の前部軸受と後部軸受の間では、主軸中間部がクイル内に封じ込められた構造となっている。このため、潤滑するため圧送した空気に含まれる微量の油が構造的に各主軸軸受に必要以上に付着し易い欠点がある。
従って、主軸の高速化を図ろうとすると、油の付着した主軸軸受での発熱量が大きくなり、高速化する上での大きな障害となっている。
【0007】
そこで、本発明の目的は、前記従来技術の有する問題点を解消し、主軸軸受への油の余分な付着を防止して油を原因とする発熱量を抑えるとともに、放熱性を改善した中ぐり主軸を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するために、本発明は、主軸を両端部で主軸軸受を介して回転自在に保持するクイルを送り機構に連結し、前記主軸軸受にオイルミストを圧送して潤滑するようにした中ぐり主軸において、オイルミストを主軸軸受に送給する供給通路と、オイルミストを外部に導出する排出通路を前記クイル本体に軸方向に形成するとともに、クイル内周面に開口する通孔を形成し、該通孔と、クイル内周面と主軸の外周面との間に形成される環状空間とを介して前記供給通路および排出通路とを連通させる中間通路を形成したことを特徴とするものである。
【0009】
前記排出通路には、強制吸込手段を接続することが好ましく、これにより、一層、主軸軸受への余分な油の付着を効果的に防止できる。
【0010】
【作用】
主軸軸受まで圧送されるオイルミストのうち、その一部が通孔から環状空間を流れて、クイルの内側では、主軸の中間部表面に空気の高速な流れが生じ、主軸の放熱が促進される。また、このような空気の流れがあることによって、主軸軸受に付着した油に吸込作用が働き、余剰の油が溜まり難くくなるので、必要以上の油が付着することによる発熱量の増大を未然に防止できる。
【0011】
【実施例】
以下、本発明による中ぐり主軸の一実施例について添付の図面を参照して説明する。
図1は本発明を横中ぐり盤に適用した実施例を示す図である。10は、横中ぐり盤の主軸頭を示す。この主軸頭10の内部には、中ぐり軸12がクイル14によって回転自在に保持されている。クイル14においては、中ぐり軸12は、主軸先端が軸受16a乃至16dによって、後方の電動機側は、軸受18を介して回転自在に支持されている。また、主軸頭10の内部においては、中ぐり軸12と同軸的とスピンドルモータ20を構成するステータ21と、ロータ22が配設されており、ロータ22とともに中ぐり軸12が回転する。このような中ぐり軸12は、主軸頭10の内部に中ぐり軸12と平行に設けられた図示されないボールねじ送りの駆動機構によってクイル14と一体に中ぐり軸12の軸線方向に進退可能に構成されている。
【0012】
中ぐり軸12の先端には、工具ホルダ24を装着するためのテーパ穴25が形成されている。そして、中ぐり軸12の内部にはドローバー26、コレット27が同軸的に挿設けられている。このドローバー26、コレット27は、この種の横中ぐり盤に取り入れられる一般的な構造であり、中ぐり軸12の段付貫通穴31に設けられた皿ばね52の弾性力によって後方に引張り込まれ、また、中ぐり軸12とは独立して末端部に連結されたシリンダ54等からなるアンクランプ機構によって前方に押し出されるようになっている。
【0013】
この場合、工具ホルダ24は、そのテーパ部を中ぐり軸12のテーパ穴25に挿入すると、工具ホルダ24と一体のプルスタッド28がコレット27に嵌合し、このコレット27によって引き込まれてクランプされるようになっている。すなわち、皿ばね52は、ドローバー26を引き込む方向に常時弾性力によって付勢している。従って、ドローバー26の先端に取り付けられたすり割タイプのコレット27は、工具ホルダ24のプルスタッド28と係合するとともに、工具ホルダ24をクランプすることができる。
【0014】
次に、図2は、クイル14の縦断面構造を示す図である。このクイル14には、軸方向に複数のオイルミスト用の通路が形成されており、この実施例では、オイルミストの通路として、供給通路30と、排出通路32とが軸心に関して左右対称に設けられている。
【0015】
図3は、図2のIII −III 線に沿った断面、すなわち、クイル14の電動機側の端部の断面を示す。
この部分では、供給通路30は、半径方向に延びる入口通路34とつながっており、この入口通路34には、図1に示すように、圧縮機36、ルブリケータ38を備えるオイルミスト圧送空圧回路が接続されている。従って、圧縮機36から吐出された圧縮空気には、ルブリケータ38で霧化した潤滑油が混入し、供給通路30を通って軸受16a乃至16dおよび軸受18に油孔を通じて圧縮空気とともに圧送されるようになっている。なお、各供給通路30、30、…は、周方向に形成された連絡通路(図示せず)を介して互いに連通し合っているものである。
【0016】
次に、軸受16a乃至16dに至る途中のクイル中間部14aには、所定の間隔をおいて、半径方向を指向してクイル内周面に開口する複数の通孔36、36、…が形成されており、これらの通孔36、36、…を介してクイル内周面と、中ぐり軸12の外周面との間に形成される環状空間33と、供給通路30、30、…とが連通するようになっている。
【0017】
一方、排出通路32でも同様に、クイル中間部14aには、半径方向を指向して軸方向に所定の間隔をおいて穿孔された複数の通孔38、38、…がクイル内周面に開口し、この通孔38、38、…を介して排出通路32は、環状空間33と連通するようになっている。この実施例では、図1に示されるように、排出通路32には、その出口通路40に強制吸出し手段としてサクションポンプ42の吸込口につながっている排出配管が接続されている。
【0018】
以上のように構成される実施例によれば、供給通路30を流れるオイルミストの一部は、通孔36から環状空間33を流れ、通孔38を通って排出通路30に流入する結果、全体として供給通路30と排出通路32を連通させる中間通路が形成されている。従って、クイル14の内周部では、中ぐり軸12の中間部表面に全体として空気の高速な流れが生じ、中ぐり軸12の放熱が良好に行われる。
【0019】
また、このような空気の流れがあることによって、主軸軸受16a乃至16dに給油された油に吸込作用が働き、余剰の油は、排出通路32を通して外部に排出される。この実施例のように、サクションポンプ42により強制的に吸い込みをかけるようにすれば、一層、油の排出性を高めることができる。
【0020】
このように主軸軸受16a乃至16dには、余剰の油が付着し難くくなるので、必要以上の油が付着することによる発熱量の増大を確実に防止できる。
【0021】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、オイルミストを主軸軸受に送給する供給通路と、オイルミストを外部に導出する排出通路を前記クイル本体に軸方向に形成するとともに、クイル内周面に開口する通孔を形成し、該通孔と、クイル内周面と主軸の外周面との間に形成される環状空間とを介して前記供給通路および排出通路とを連通させる中間通路を形成しているので、主軸軸受にオイルミストを供給してこれを冷却するだけにとどまらず、主軸外周を直接冷却することもでき、しかも、発熱源となる油が主軸軸受へ必要以上に付着しないように排出通路から良好に排出でき、また、放熱性能も著しく改善されるので、主軸の熱変位を有効に抑えることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による横中ぐり盤の中ぐり主軸の断面図。
【図2】同実施例による中ぐり主軸のクイルの縦断面図。
【図3】図2におけるIII −III 線断面図。
【符号の説明】
10 主軸頭
12 中ぐり軸
14 クイル
16 主軸軸受
18 主軸軸受
20 スピンドルモータ
21 ステータ
22 ロータ
27 コレット
28 プルスタッド
30 供給通路
32 排出通路
36 通孔
38 通孔
42 サクションポンプ

Claims (1)

  1. 主軸を両端部で主軸軸受を介して回転自在に保持するクイルを送り機構に連結し、前記主軸軸受にオイルミストを圧送して潤滑するようにした中ぐり主軸において、
    オイルミストを主軸軸受に送給する供給通路と、前記主軸軸受からオイルミストを外部に導出する排出通路を前記クイル本体に軸方向に形成するとともに、
    クイル内周面に開口する通孔を形成し、該通孔と、クイル内周面と主軸の外周面との間に形成される環状空間とを介して、前記供給通路および排出通路とを連通させる中間通路を形成したことを特徴とする中ぐり主軸。
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