JPH11320213A - 切削工具および工具ホルダ - Google Patents

切削工具および工具ホルダ

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Publication number
JPH11320213A
JPH11320213A JP12634798A JP12634798A JPH11320213A JP H11320213 A JPH11320213 A JP H11320213A JP 12634798 A JP12634798 A JP 12634798A JP 12634798 A JP12634798 A JP 12634798A JP H11320213 A JPH11320213 A JP H11320213A
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JP
Japan
Prior art keywords
tool
cutting
cooling air
lubricating oil
cutting tool
Prior art date
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Application number
JP12634798A
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English (en)
Inventor
Riichi Otani
谷 利 一 大
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23QDETAILS, COMPONENTS, OR ACCESSORIES FOR MACHINE TOOLS, e.g. ARRANGEMENTS FOR COPYING OR CONTROLLING; MACHINE TOOLS IN GENERAL CHARACTERISED BY THE CONSTRUCTION OF PARTICULAR DETAILS OR COMPONENTS; COMBINATIONS OR ASSOCIATIONS OF METAL-WORKING MACHINES, NOT DIRECTED TO A PARTICULAR RESULT
    • B23Q2220/00Machine tool components
    • B23Q2220/008Rotatable tool holders coupled in parallel to a non rotating accessory

Abstract

(57)【要約】 【課題】 切刃に対して流体の供給路を備えた従来の切
削工具において、ドライ加工を行うために冷却空気とミ
スト状の潤滑油を混合して供給すると、潤滑油が冷却空
気の影響を受けて、潤滑効果が損なわれるという問題が
あった。 【解決手段】 1つの切刃4aに対して少なくとも2つ
の独立した流体の供給路5,6を備えた切削工具1とす
ることにより、冷却空気とミスト状の潤滑油を別々に供
給可能とし、潤滑油が冷却空気の影響を受けるのを阻止
して、切刃4aに対する冷却効果と充分な潤滑効果が得
られるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工作機械において
用いられる切削工具および工具ホルダに関し、とくに、
切刃に対して流体の供給路を備えた切削工具と、切削工
具を主軸ヘッドに装着する際に利用する工具ホルダに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来において、切刃に対して流体の供給
路を備えた切削工具としては、例えば図5(a)および
(b)に示すようなものがあった。
【0003】図示の切削工具100は、旋盤等に固定し
て用いるバイトであって、工具本体101の先端に、切
刃102aを有するチップ102が取付けてあると共
に、工具本体101内に供給路103が形成してある。
供給路103は、工具本体101の先端部において、切
刃102aの逃げ面Aに向けた噴射孔104により開口
していると共に、工具本体101の図外の基端部におい
て、液体クーラントの供給装置に接続してある。
【0004】上記の切削工具100は、切削加工中にお
いて、外部から供給路103に供給した液体クーラント
を噴射孔104から切刃102aの逃げ面Aに噴射し続
けることにより、切刃102aの冷却および潤滑を行う
ことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年では、
地球環境保護および作業環境改善のために、従来のよう
な液体クーラントを使用しないドライ加工が注目されて
いる。ドライ加工では、切刃の冷却用として零下に冷却
した空気と、潤滑用としてミスト状にした微少量の潤滑
油とを噴射し、さらに、吸引によって切り屑の除去を行
う。このとき、ドライ加工では、冷却空気やミスト状の
潤滑油が切刃に作用する前に吸引されてしまうことが無
いように、切刃の近傍で冷却空気および潤滑油を噴射さ
せる必要があり、また、配管の取り回し等を考慮する
と、図5に示すように工具本体101内に供給路103
を備えた切削工具100を用いるのが好都合である。
【0006】しかしながら、上記したような従来の切削
工具100にあっては、ドライ加工に適用した場合に、
1つの供給路103に冷却空気とミスト状の潤滑油を混
合して流通させることとなるため、冷却空気によって潤
滑油の粘度が低下したり、最悪の場合には潤滑油が凍結
したりする恐れがあり、これによって潤滑効果を充分に
得ることができないという問題があり、このような問題
を解決することが課題であった。
【0007】
【発明の目的】本発明は、上記従来の課題に着目して成
されたもので、切刃に対して冷却空気とミスト状の潤滑
油を噴射するドライ加工に用いるのに好適であって、切
刃の充分な冷却および潤滑を行うことができる切削工具
を提供することを目的としており、また、流体の供給路
を備えた切削工具を工作機械の主軸ヘッドに装着するの
に好適な工具ホルダを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる切削工具
は、請求項1として、工具本体に切刃を設けた切削工具
において、1つの切刃に対して少なくとも2つの独立し
た流体の供給路を備えた構成とし、請求項2として、冷
却空気の供給路および噴射孔と、潤滑油の供給路および
噴射孔を備えた構成とし、請求項3として、各供給路の
うちの少なくとも冷却空気の供給路と工具本体との間に
断熱材を設けた構成とし、請求項4として、冷却空気の
噴射孔を切刃のすくい面に向けて設けると共に、潤滑油
の噴射孔を切刃の逃げ面に向けて設けた構成とし、上記
構成を課題を解決するための手段としている。
【0009】また、本発明に係わる工具ホルダは、請求
項5として、請求項1〜4のいずれかに記載の切削工具
を保持して工作機械の主軸ヘッドに装着される工具ホル
ダであって、主軸ヘッドへの装着部および切削工具のチ
ャックを設けたホルダ本体と、ホルダ本体に対してその
軸回りに回転自在な流体供給用部材を備え、ホルダ本体
に、チャックに取付けた切削工具の各供給路からホルダ
本体の外周部に連通する各々の回転側流通路を設けると
共に、流体供給用部材に、ホルダ本体の外周部との間で
各回転側流通路と連通したそれぞれの環状空間を形成す
る供給溝と、各供給溝から部材外部に連通する固定側流
通路を設けた構成としている。
【0010】
【発明の作用】本発明の請求項1に係わる切削工具で
は、1つの切刃に対して少なくとも2つの独立した流体
の供給路を備えているので、切刃に対して冷却空気とミ
スト状の潤滑油を噴射するドライ加工を行う場合に、冷
却空気とミスト状の潤滑油をそれぞれの流体の供給路か
ら切刃に供給することが可能となり、冷却空気によって
潤滑油の粘度が低下したり潤滑油が凍結したりするよう
な事態が阻止される。
【0011】本発明の請求項2に係わる切削工具では、
1つの切刃に対して、冷却空気と潤滑油がそれぞれの供
給路を通って各噴射孔から切刃に噴射されることとな
り、ドライ加工において潤滑油をミスト状にして供給す
る場合に、冷却空気によって潤滑油の粘度が低下したり
潤滑油が凍結したりするような事態が阻止される。
【0012】本発明の請求項3に係わる切削工具では、
少なくとも冷却空気の供給路と工具本体との間に断熱材
を設けているので、加工により発生した熱で工具本体の
温度が上昇した場合であっても、少なくとも冷却空気の
温度上昇が防止される。
【0013】本発明の請求項4に係わる切削工具では、
冷却空気の噴射孔を切刃のすくい面に向けて設けている
ので、主として熱による酸化摩耗が生じる切刃のすくい
面が冷却空気により冷却され、また、潤滑油の噴射孔を
切刃の逃げ面に向けて設けているので、主として擦り減
り摩耗が生じる切刃の逃げ面が潤滑油により潤滑され
る。
【0014】本発明の請求項5に係わる工具ホルダで
は、ホルダ本体のチャックに切削工具を取付けた状態に
して、同ホルダ本体の装着部を工作機械の主軸ヘッドに
装着すると共に、流体供給用部材の各固定側流通路に、
冷却空気および潤滑油の供給を接続する。そして、切削
加工の際には、主軸ヘッドの主軸とともにホルダ本体お
よび切削工具を回転させ、冷却空気および潤滑油を供給
する。このとき、当該工具ホルダでは、ホルダ本体に流
体供給用部材を回転自在に設けているので、主軸ととも
にホルダ本体が回転するのに対して、流体供給用部材は
固定状態となる。したがって、冷却空気および潤滑油
は、固定状態の流体供給用部材の各固定側流通路から各
々の供給溝による環状空間に流入し、各環状空間から回
転しているホルダ本体の各回転側流通路に流入し、さら
に切削工具の各供給路に流入し、切刃に対して供給され
る。
【0015】
【発明の効果】本発明の請求項1に係わる切削工具によ
れば、1つの切刃に対して少なくとも2つの独立した流
体の供給路を備えたことから、切刃に対して冷却空気と
ミスト状の潤滑油を噴射するドライ加工を行う場合に、
冷却空気とミスト状の潤滑油をそれぞれの流体の供給路
から切刃に供給することができるので、冷却空気によっ
て潤滑油の粘度が低下したり潤滑油が凍結したりするよ
うな事態を確実に阻止することができ、これにより充分
な冷却効果とともに充分な潤滑効果を発揮することがで
きる。また、本発明に係わる切削工具は、液体クーラン
トを用いて冷却および潤滑を行う場合にも用いることが
でき、複数の供給路により切刃に対する流体の供給位置
を選択することも可能となるので、切刃に対する流体供
給の多様化にも対処し得るものとなる。
【0016】本発明の請求項2に係わる切削工具によれ
ば、1つの切刃に対して、冷却空気と潤滑油がそれぞれ
の供給路を通ってそれぞれの噴射孔から切刃に噴射され
ることから、ドライ加工において潤滑油をミスト状にし
て供給する場合に、請求項1と同様に、冷却空気によっ
て潤滑油の粘度が低下したり潤滑油が凍結したりするよ
うな事態を確実に阻止することができ、これにより充分
な冷却効果とともに充分な潤滑効果を発揮することがで
きる。
【0017】本発明の請求項3に係わる切削工具によれ
ば、請求項2と同様の効果を得ることができるうえに、
加工により発生した熱で工具本体の温度が上昇した場合
に、少なくとも冷却空気の供給路と工具本体との間に設
けた断熱材により、少なくとも冷却空気の温度上昇を防
止することができ、切刃の冷却効果をより一層向上させ
ることができる。
【0018】本発明の請求項4に係わる切削工具によれ
ば、請求項2および3と同様の効果を得ることができる
うえに、主として熱による酸化摩耗が生じる切刃のすく
い面に冷却空気が供給され、主として擦り減り摩耗が生
じる切刃の逃げ面に潤滑油が供給されることとなり、各
面のそれぞれの摩耗状況に適した流体すなわち冷却空気
および潤滑油を供給することにより、冷却空気による冷
却効果および潤滑油による潤滑効果を最大限に発揮させ
ることができる。
【0019】本発明の請求項5に係わる工具ホルダによ
れば、工作機械の主軸ヘッドへの装着部、切削工具を取
付けるチャックおよび回転側流通路を備えたホルダ本体
と、供給溝および固定側流通路を備え且つホルダ本体に
対して回転自在な流体供給用部材を採用したことから、
流体の供給路を備えた切削工具を主軸ヘッドにより回転
させて切削加工を行う場合に、回転する切削工具に流体
すなわち冷却空気および潤滑油を円滑に供給することが
できる。
【0020】
【実施例】図1(a)および(b)は、本発明に係わる
切削工具の一実施例を説明する図である。
【0021】図示の切削工具1は、旋盤等の工作機械に
固定して用いるバイトであって、工具本体(シャンク)
2の先端に、上面を一段下げた状態のチップホルダ部3
を一体的に備え、チップホルダ部3に、切刃4aを有す
るチップ4が取付けてある。工具本体2には、その内部
の上面近傍に、図示しない基端側から先端側に向けて2
つの独立した供給路5,6が形成してある。
【0022】各供給路5,6は、チップホルダ部3の上
面側に対して立ち上がり状態となる段部2aにおいて、
噴射孔7,8により開放してあると共に、図示しない工
具本体の基端側において、零下に冷却した空気の供給装
置およびミスト状にした潤滑油の供給装置にそれぞれ接
続してある。また、各噴射孔7,8は、チップ4の切刃
4aに向けて設けてある。
【0023】上記の切削工具1は、工作機械に取付けら
れて切削加工を行う際に、一方の供給路5に冷却空気が
供給されると共に、他方の供給路6にミスト状の潤滑油
が供給され、各噴射孔7,8から切刃4aに向けて冷却
空気およびミスト状の潤滑油を噴射する。すなわち、従
来の液体クーラントを使用しないドライ加工が行われ
る。
【0024】このとき、当該切削工具1は、その近くで
切り屑除去のための吸引が行われているが、各噴射孔
7,8が切刃4aの近傍に位置しているので、各噴射孔
7,8から噴射した冷却空気および潤滑油が切刃4aに
作用する前に吸引されてしまうことがなく、また、冷却
空気および潤滑油を独立した供給路5,6にそれぞれ流
通させているので、冷却空気によって潤滑油の粘度が低
下したり潤滑油が凍結したりする恐れは全くない。した
がって、冷却空気によって切刃4aの充分な冷却が行わ
れると共に、冷却空気の影響を受けないミスト状の潤滑
油によって切刃4aの充分な潤滑効果が得られるものと
なる。
【0025】図2(a)および(b)は、本発明に係わ
る切削工具の他の実施例を説明する図である。なお、先
の実施例と同一の構成部位は、同一符号を付して詳細な
説明を省略する。
【0026】図示の切削工具11は、2つの供給路5,
6のうち、冷却空気の供給路5と工具本体2との間に断
熱材9が設けてある。断熱材9は、金属製の工具本体2
に対して、例えば合成樹脂やセラミックスなどの適宜の
素材を用いることができると共に、この実施例では工具
本体2内に供給路5が形成されているのでチューブ状を
成している。
【0027】上記の切削工具11では、加工によって工
具本体2の温度が上昇した場合、断熱材9によって冷却
空気の温度上昇が阻止されるので、冷却空気による切刃
4aの冷却効果が良好に維持されることとなる。この断
熱材9は、冷却空気の供給路5だけではなく、潤滑油の
供給路6に対しても当然設けることができる。
【0028】図3(a)および(b)は、本発明に係わ
る切削工具のさらに他の実施例を説明する図である。
【0029】図示の切削工具21は、工具本体2のチッ
プホルダ部3における切刃4aの下側に、突部3aが一
体的に設けてある。この突部3aは、加工時にワークと
干渉しない突出長さを有している。また、工具本体2の
内部上面側に、冷却空気の供給路5が形成してあると共
に、工具本体2の内部下面側にミスト状にした潤滑油の
供給路6が形成してある。
【0030】そして、冷却空気の供給路5は、段部1a
において、切刃4aの上面つまりすくい面S1に向けた
噴射孔7により開放してある。他方、潤滑油の供給路6
は、突部3aにおいて、切刃4aの側面つまり逃げ面S
2に向けた噴射孔8により開放してある。
【0031】ここで、一般的に切刃4aは、加工中にお
いて、主としてすくい面S1に熱による酸化摩耗が生じ
ると共に、主として逃げ面S2に擦り減り摩耗が生じ
る。
【0032】そこで、当該切削工具21では、切削加工
中において、段部1aの噴射孔7から切刃4aのすくい
面S1に対して冷却空気を噴射し、この冷却空気によっ
て主としてすくい面S1に生じる酸化摩耗を防止すると
共に、突部3aの噴射孔8から切刃4aの逃げ面S2に
対してミスト状の潤滑油を噴射し、この潤滑油によって
主として逃げ面S2に生じる擦り減り摩耗を防止するよ
うにしている。
【0033】このように、当該切削工具21は、各面S
1,S2のそれぞれの摩耗状況に対応して冷却空気およ
び潤滑油を供給することにより、効果的に冷却および潤
滑を行うものとなっている。
【0034】図4(a)〜(d)は、本発明に係わる切
削工具のさらに他の実施例と、本発明に係わる工具ホル
ダの一実施例を説明する図である。
【0035】すなわち、先の各実施例は、工作機械に対
して固定して用いる切削工具を例示したが、この実施例
では、工作機械の主軸ヘッドにより回転させて用いる切
削工具とその工具ホルダを示している。
【0036】切削工具31は、ボーリングに用いるもの
であって、工具本体(シャンク)32の先端に凹部32
aを有し、この凹部32aに切刃34aを有するチップ
34が取付けてある。また、工具本体32の内部には、
基端側から先端側にかけて2つの独立した供給路35,
36が形成してある。
【0037】一方の供給路35は、零下に冷却した空気
を供給するものであり、凹部32aにおいて、切刃34
aのすくい面S1に向けた噴射孔37により開放してあ
る。他方の供給路36は、ミスト状にした潤滑油を供給
するものであり、工具本体32の先端部において、切刃
34aの逃げ面S2に向けた噴射孔38により開放して
ある。
【0038】上記の切削工具31に対して、工具ホルダ
41は、図示しない工作機械の主軸ヘッドへの装着部4
2と、切削工具31を把持解放するチャック43を上下
に備えたホルダ本体44と、ホルダ本体44に対してそ
の軸回りに回転自在な流体供給用部材45を備えてい
る。
【0039】ホルダ本体44は、チャック43に取付け
た切削工具31の各供給路35,36からホルダ本体4
4の外周部に連通する各々の回転側流通路46,47を
備えている。両回転側流通路46,47は、チャック4
3から軸線方向に沿って形成してあると共に、半径方向
に屈曲してホルダ本体44の外周部に至っており、この
半径方向の部分は、軸線方向にずれた位置に形成してあ
る。
【0040】流体供給用部材45は、ホルダ本体44に
対して上下のベアリング48,49により回転自在に取
付けてあって、ホルダ本体44の外周部との間で各回転
側流通路46,47と連通したそれぞれの環状空間50
a,51aを形成する供給溝50,51と、各供給溝5
0,51から部材外部に連通する固定側流通路52,5
3を備えている。
【0041】また、流体供給用部材45は、各固定側流
通路52,53を上方への突出部分に導いてこれを外部
とのコネクタ部54とし、このコネクタ部54におい
て、一方の固定側流通路52に冷却空気の供給装置を接
続すると共に、他方の固定側流通路53にミスト状の潤
滑油の供給装置を接続する。なお、ホルダ本体44と流
体供給用部材45との間には、各供給溝50,51によ
る環状空間50a,51aの個々の密閉性を確保するた
めのシール材55a〜55cが設けてある。
【0042】上記の構成を備えた切削工具31および工
具ホルダ41は、ホルダ本体44のチャック43に切削
工具31を取付けた状態にして、同ホルダ本体44の装
着部42を工作機械の主軸ヘッドに装着する。そして、
加工の際には、主軸ヘッドの主軸とともにホルダ本体4
4および切削工具31を回転させ、切刃34aのすくい
面S1に対して冷却空気を供給し、切刃34aの逃げ面
S2には、冷却空気の影響を受けることなくミスト状の
潤滑油を供給する。この切削工具31における切刃34
aの冷却および潤滑に関しては、先の実施例と同様の効
果を得ることができる。
【0043】当該工具ホルダ41では、ホルダ本体44
に流体供給用部材45を回転自在に設けているので、主
軸とともにホルダ本体44が回転するのに対して、流体
供給用部材45は固定状態となる。したがって、冷却空
気および潤滑油は、固定状態の流体供給用部材45の各
固定側流通路52,53から各々の供給溝50,51に
よる環状空間50a,51aに流入し、各環状空間50
a,51aから回転しているホルダ本体44の各回転側
流通路46,47に流入し、さらに切削工具31の各供
給路35,36に流入し、切刃34aに対して供給され
ることとなり、当該工具ホルダ41を介して、回転する
切削工具31への冷却空気および潤滑油の供給が円滑に
行われる。
【0044】なお、上記各実施例では、バイトやボーリ
ング工具に適用した場合を例示したが、それ以外のフラ
イス工具などの様々な工具に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる切削工具の一実施例を示す図で
あって、切削工具の先端部分の斜視図(a)および先端
部分の断面図(b)である。
【図2】本発明に係わる切削工具の他の実施例を示す図
であって、切削工具の先端部分の斜視図(a)および先
端部分の断面図(b)である。
【図3】本発明に係わる切削工具のさらに他の実施例を
示す図であって、切削工具の先端部分の斜視図(a)お
よび先端部分の断面図(b)である。
【図4】本発明に係わる切削工具のさらに他の実施例お
よび本発明に係わる工具ホルダの一実施例を示す断面図
(a)、切削工具の先端部分の正面図(b)、切削工具
の先端部分の背面図(c)および切削工具の先端面の平
面図(d)である。
【図5】従来における切削工具を示す図であって、切削
工具の先端部分の斜視図(a)および先端部分の断面図
(b)である。
【符号の説明】
1 11 21 31 切削工具 2 32 工具本体 4a 34a 切刃 5 35 供給路(冷却空気の供給路) 6 36 供給路(潤滑油の供給路) 7 37 噴射孔(冷却空気の噴射孔) 8 38 噴射孔(潤滑油の噴射孔) 9 断熱材 41 工具ホルダ 42 装着部 43 チャック 44 ホルダ本体 45 流体供給用部材 46 47 回転側流通路 50 51 供給溝 50a 51a 環状空間 52 53 固定側流通路 S1 すくい面 S2 逃げ面

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工具本体に切刃を設けた切削工具におい
    て、1つの切刃に対して少なくとも2つの独立した流体
    の供給路を備えたことを特徴とする切削工具。
  2. 【請求項2】 冷却空気の供給路および噴射孔と、潤滑
    油の供給路および噴射孔を備えたことを特徴とする請求
    項1に記載の切削工具。
  3. 【請求項3】 各供給路のうちの少なくとも冷却空気の
    供給路と工具本体との間に断熱材を設けたことを特徴と
    する請求項2に記載の切削工具。
  4. 【請求項4】 冷却空気の噴射孔を切刃のすくい面に向
    けて設けると共に、潤滑油の噴射孔を切刃の逃げ面に向
    けて設けたことを特徴とする請求項2または3に記載の
    切削工具。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の切削工
    具を保持して工作機械の主軸ヘッドに装着される工具ホ
    ルダであって、主軸ヘッドへの装着部および切削工具の
    チャックを設けたホルダ本体と、ホルダ本体に対してそ
    の軸回りに回転自在な流体供給用部材を備え、ホルダ本
    体に、チャックに取付けた切削工具の各供給路からホル
    ダ本体の外周部に連通する各々の回転側流通路を設ける
    と共に、流体供給用部材に、ホルダ本体の外周部との間
    で各回転側流通路と連通したそれぞれの環状空間を形成
    する供給溝と、各供給溝から部材外部に連通する固定側
    流通路を設けたことを特徴とする工具ホルダ。
JP12634798A 1998-05-08 1998-05-08 切削工具および工具ホルダ Pending JPH11320213A (ja)

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