JPH082762Y2 - 硬貨選別通路装置 - Google Patents

硬貨選別通路装置

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JPH082762Y2
JPH082762Y2 JP1987142082U JP14208287U JPH082762Y2 JP H082762 Y2 JPH082762 Y2 JP H082762Y2 JP 1987142082 U JP1987142082 U JP 1987142082U JP 14208287 U JP14208287 U JP 14208287U JP H082762 Y2 JPH082762 Y2 JP H082762Y2
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隆志 田中
道春 高野
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グローリー工業株式会社
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【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 (産業上の利用分野) 本考案は、選別基準部材の選別基準側面を基準にして
硬貨選別通路底面に選別溝孔が形成され、硬貨を搬送ベ
ルトで選別基準側面に当接させながら硬貨選別通路底面
の選別溝孔上を搬送することにより硬貨の選別を行なっ
てなる硬貨選別通路装置に関する。
(従来の技術) 従来、この種の硬貨選別通路装置は、硬貨選別通路底
面上に選別基準側面を有する選別基準部材を設け、この
選別基準部材の選別基準側面を基準にして硬貨選別通路
底面に選別溝孔が形成され、そして、硬貨選別通路底面
上には搬送ベルトが張設され、この搬送ベルトで硬貨を
選別基準側面に当接させながら硬貨選別通路底面の選別
溝孔上を搬送することにより、硬貨の選別を行なってい
る。
前記搬送ベルトの前記選別溝孔の上部に位置するベル
ト部位には、選別溝孔に向けて搬送ベルトを押え付ける
押えプーリや押えローラ等が設けられ、この押えプーリ
や押えローラ等は、前記選別基準側面に対向する硬貨選
別通路底面の反対側において水平に架設された揺動支軸
を中心に上下に揺動可能とするアームの先端に取付けら
れ、そして、そのアームに連結されたばねによって下方
に付勢されると共に、アームに螺合するストッパーねじ
の先端が硬貨選別通路底面に当接して高さ調整がなされ
ている。
また、例えば特開昭59-135586号公報に記載されてい
るように、押えローラの形状を選別基準側面側ほど小径
となるテーパー形状にし、押えローラの位置の搬送ベル
ト部位の下へ硬貨が進入すると、硬貨の厚みによって搬
送ベルト部位が上昇するとともに押えローラのテーパー
形状に沿って小径側つまり選別基準側面側へ移動し、硬
貨を選別基準側面側に寄せるという硬貨の寄せ機能を持
たせたものもある。
(考案が解決しようとする問題点) 前記のように、従来の硬貨選別通路装置は、押えプー
リや押えローラ等の支持構造が、揺動支軸、アーム、ば
ねおよびストッパーねじ等という複雑な構成であり、部
品点数が多く、組立性が悪いとともにコスト高である。
また、その支持構造は複雑な構成でありながら、その
支持構造だけでは硬貨を選別基準側面へ寄せる機能を有
しておらず、硬貨を積極的に選別基準側面へ寄せるため
には押えローラをテーパー形状の特別なローラにしなけ
ればならず、さらにコスト高になるという問題がある。
本考案は、上述のような点に鑑みなされたもので、簡
単な押圧回転体の支持構造でありながら、硬貨を選別溝
孔へ向けて押圧する機能および硬貨を選別基準側面へ寄
せる機能を有することができる硬貨選別通路装置を提供
することを目的とする。
〔考案の構成〕
(問題点を解決するための手段) 本考案は、選別基準部材42の選別基準側面46を基準に
して硬貨選別通路10の底面に選別溝孔13が形成され、硬
貨を搬送ベルト51,52で選別基準側面46に当接させなが
ら硬貨選別通路10の底面の選別溝孔13上を搬送すること
により硬貨の選別を行なう硬貨選別通路装置において、
前記搬送ベルト51,52の前記選別溝孔13の上部に位置す
るベルト部位を選別溝孔13に向けて押圧する押圧回転体
66と、この押圧回転体66の支軸67の前記選別基準側面46
とは反対側の軸部分を支持し、その軸部分の支持箇所よ
りも高い位置でかつ通路幅方向には支持箇所と同等位置
から反選別基準側面側で支持固定される板ばね材質の支
持板70とを具備したものである。
(作用) 本考案では、押圧回転体66を支持した支持板70が、押
圧回転体66の軸部分の支持箇所よりも高い位置でかつ通
路幅方向には支持箇所と同等位置から反選別基準側面側
で支持固定されるため、押圧回転体66で押圧される搬送
ベルト51,52部位の下へ硬貨が進入すると、支持板70の
弾性変形によって搬送ベルト51,52部位、押圧回転体66
が上昇しながら選別基準側面46へ向かって変位し、硬貨
が選別基準側面46側へ寄せられる。
(実施例) 以下、本考案の一実施例の構成を図面を参照して説明
する。
第8図ないし第10図において、1は硬貨入出金機で、
機体2の前部上面にシャッター等によって開閉される入
出金口3が設けられ、この入出金口3の下部に上下面反
転可能な受枠4が設けられ、さらに、この受枠4の下方
に硬貨を受取ると共に繰出ベルト5および逆転ローラ6
等の構成によって1枚ずつ分離して繰出す硬貨収納繰出
部7が設けられている。この硬貨収納繰出部7の下方に
は、硬貨収納繰出部7内に混入した異物を回収するため
の異物回収箱8が配置されている。
前記硬貨収納繰出部7から繰出される硬貨を受取る硬
貨選別通路部9は、硬貨選別通路10上に硬貨を搬送する
ための搬送ベルト手段11を有し、硬貨選別通路10上には
金種等を検出する例えば磁気センサ、イメージセンサ等
を有する検出部12が設けられていると共に、上流側から
下流側に沿って硬貨の小さい径の順すなわち1円、50
円、5円、100円、10円、500円の順に選別溝孔13が設け
られ、さらに、前記検出部12と選別溝孔13との間に、上
流側からリジェクトゲート14およびオーバーフローゲー
ト15が設けられている。また、各ゲート14,15は落下孔
をシャッター等によって選択的に開閉するようになって
いる。なお、この硬貨選別通路部9の構成については後
に詳細に説明する。
前記リジェクトゲート14の下方域から前記受枠4にか
けて、リジェクトゲート14から落下するリジェクト硬貨
等を受枠4に搬出する第1のコンベア16が架設され、ま
た、前記オーバーフローゲート15および各選別溝孔13の
下側に一時保留部17が設けられている。この一時保留部
17は、オバーフロー硬貨および各金種硬貨を分離して保
留する仕切板および凹部を有した一時保留ドラム18から
なり、そして、この一時保留ドラム18は、オーバーフロ
ーゲート15および各選別溝孔13から落下する硬貨を受取
り保留する位置(第10図に示す破線の位置から反時計回
り方向に略90°回動した水平姿勢の位置)と、オーバー
フローの保留硬貨を後述するオーバーフロー用の回収シ
ュート21の途中に放出しかつ各金種の保留硬貨を下側の
金種別出金部19に放出する位置(第10図に示す破線の位
置とは略180°反転した位置)と、この金種別出金部19
の前側の第2のコンベア20に全ての保留硬貨を放出する
位置(第10図に示す破線の位置)と、オーバーフローゲ
ート15および選別溝孔13から落下する硬貨をドラム外側
面によって金種別出金部19の後側の回収シュート21に導
く位置(第10図に示す破線の位置)とに選択的に回転駆
動される。
前記金種別出金部19は、一時保留部17から保留硬貨を
受取って金種別に収納すると共に、出金時に投出ベルト
22と逆転ローラ23との構成によって1枚ずつ前方に投出
するようになっており、この投出される硬貨は、金種別
出金部19の前側に架設された第3のコンベア24と、この
第3のコンベア24と前記硬貨収納繰出部7とにかけて架
設された第4のコンベア25とによって出金搬出される。
前記オーバーフロー硬貨用の回収シュート21の下部に
は、その回収シュート21内を落下する硬貨を機体2の左
側あるいは右側に導出する切換ゲート26が設けられてい
る。そして、この切換ゲート26によって機体2の左側に
導出される硬貨は機体2に固定設置された固定金庫27に
収納され、この固定金庫27内には収納された硬貨を前記
第4のコンベア25に繰出す繰出コンベア28が設けられて
いる。
また、前記金種別出金部19の下側には機体2の後面か
ら内部に着脱可能に着脱金庫29が配置され、この着脱金
庫29は、各金種硬貨用の回収シュート21を介して導かれ
る硬貨を収納するもので、オーバーフロー用の回収シュ
ート21から切換ゲート26を介して導かれる取忘れ硬貨を
別に収納する取忘れ硬貨収納箱30を備えており、そし
て、内部に収納した硬貨を前記第4のコンベア25に繰出
す繰出コンベア31が設けられている。
次に、前記硬貨選別通路部9の構造を第1図ないし第
7図を参照して詳細に説明する。
図において、41は選別通路板で、この選別通路板41の
上面両側の全域にわたって選別基準部材42およびガイド
部材43が設けられ、この両部材42,43間の選別通路板41
上に前記硬貨選別通路10が形成されている。その両部材
42,43は、対向間隔が処理対象硬貨の最大径硬貨が搬送
可能とする幅に構成され、そして、前記硬貨収納繰出部
7に臨む入口部に、選別基準部材42の内側面が硬貨選別
通路10の内側に向けて傾斜するように第1の傾斜側面44
が平行にそれぞれ設けられ、さらに、硬貨選別通路10の
略中央部に、選別基準部材42の内側面が硬貨選別通路10
の内側に向けて傾斜するように第2の傾斜側面45が平行
にそれぞれ設けられている。また、その選別基準部材42
の第2の傾斜側面45から下流側に連続する側面域が選別
基準側面46となる。
前記選別基準部材42の選別基準側面46に臨む選別通路
板41には、前記選別溝孔13が開口形成されており、この
選別溝孔13は、略矩形孔状で、上流側から下流側に沿っ
て小さい硬貨径に対応する孔順すなわち1円、50円、5
円、100円、10円、500円の孔順に並んでいて、各選別溝
孔13とも選別基準側面46を基準としてすなわち選別基準
側面46に臨む各選別溝孔13の孔縁部が選別基準側面46を
基準にして平行になるように形成されている。
前記硬貨選別通路10の入口部の直ぐ下流位置に設けた
検出部12は、上流側から磁気センサ47とイメージセンサ
48を有し、そして、磁気センサ47は、選別通路板41に埋
設され、選別通路板41の上面を搬送される硬貨の磁気特
性を検出し、また、イメージセンサ48は、略コ字状であ
り、硬貨選別通路10の両側位置に選別通路板41の上下面
に臨ませて配設され、選別通路板41の上を搬送される硬
貨の径を検出する。そして、検出部12はそれらの磁気特
性および径から硬貨の金種あるいは正常硬貨か否かを判
定する。
前記検出部12の下流で前記第1番目の選別溝孔13との
間の選別通路板41に、上流側からリジェクトゲート14お
よびオーバーフローゲート15が設けられ、これらのゲー
ト14,15は、落下孔49,49を有し、この落下孔49,49にシ
ャッター50,50が通路幅方向に開閉移動可能に配設さ
れ、そして、図示しないソレノイド等によって駆動され
るシャッター50,50は、通路幅方向内側に進入して落下
孔49,49を閉塞する位置と、通路幅方向外側に退避して
落下孔49,49を開放する位置とに移動される。
前記硬貨選別通路10の上方に架設された搬送ベルト手
段11は、硬貨選別通路10の全域にわたって張設される第
1の搬送ベルト51と、硬貨選別通路10の選別溝孔13の形
成域の上方域のみに張設される第2の搬送ベルト52とを
有し、この両搬送ベルト51,52は、丸ベルトからなり、
上流端は丸溝を有する各プーリ53,54にそれぞれ掛け回
され、下流端は2つの丸溝を有する1個のプーリ55に一
緒に掛け回されている。そして、前記プーリ53は、選別
通路板41の端部の外側に突出して前記硬貨収納繰出部7
の繰出ベルト5の上方に臨み、支持フレーム56に揺動可
能に軸着された揺動レバー57の先端にプーリ53を回転自
在に支持する支軸58が軸着されて、第2図に示す水平状
態から上方に揺動可能に支持され、また、プーリ54は、
支持フレーム56の内側に上下動可能に取付けられた固定
板59にプーリ54を回転自在に支持する支軸60が軸着さ
れ、固定的に支持され、さらに、プーリ55は、第5図の
ように、プーリ55と一体の駆動軸61が選別通路板41の底
面に固着された略コ字状のブラケット62の両端間に回転
自在に架設されて、固定的に支持され、駆動軸61に連結
される図示しないモータによって回転駆動される。
なお、前記支持フレーム56は、機体2のフレーム等に
固定された状態でガイド部材43の上方域に架設されてい
る。
また、前記搬送ベルト51のプーリ53と検出部12との間
の選別通路板41に臨むベルト部位を選別通路板41に向け
て押圧する丸溝を有したプーリ63と、搬送ベルト51の各
ゲート14,15の上部に位置するベルト部位を各落下孔49,
49に向けて押圧する丸棒を有したプーリ64と、搬送ベル
ト51,52の最下流位置の選別溝孔13を除く各選別溝孔13
の上部に位置するベルト部位を各選別溝孔13に向けて押
圧する2本の丸溝を有したプーリ65とがそれぞれ設けら
れ、そして、これらの各プーリ65が搬送ベルト51,52の
各ベルト部位を硬貨選別通路10の底面に向けて押圧する
押圧回転体66として構成されている。
この各プーリ63,64,65は両側面に貫通突出する支軸67
によって回転自在に支持され、この支軸67の前記選別基
準部材42とは反対側の一端が板ばね材質の各支持板68,6
9,70の下端に軸着されている。そして、各支持板68,69,
70は、支持フレーム56に対して取付けられる取付板部71
と、支軸67を軸着するばね板部72とを有しており、支持
板68は、略T字状で、支持フレーム56の内側から突設さ
れた2本の取付軸73,73に上端の取付板部71が取付けら
れ、下端のばね板部72に支軸67が軸着され、また、支持
板69は、支持フレーム56の内側に取付板部71が取付けら
れ、この取付板部71の両端から突設された各ばね板部72
に各プーリ64,64の支軸67,67が軸着され、さらに、支持
板70は、支持フレーム56の外側に取付板部71が取付けら
れ、この取付板部71の下縁部から各プーリ65の位置に対
応して突設された各ばね板部72に各支軸67が軸着されて
いる。
したがって、押圧回転体66を支持した支持板70は、押
圧回転体66の軸部分の支持箇所よりも高い位置でかつ通
路幅方向には支持箇所と同等位置において支持固定され
ている。
なお、各支持板68,69,70によって支持される各プーリ
63,64,65は、各支持板68,69,70の弾性と支軸67の片持支
持構造による自重作用とにより、選別通路板41に向けて
下降し、搬送ベルト51,52の各ベルト部位を選別通路板4
1に向けて押圧することになる。
また、前記各プーリ63,64,65の各支軸67の選別基準部
材42側の端部位置に対応して、選別基準部材42から円柱
状のストッパ74が立設され、この各ストッパ74で各支軸
67の自由端を支持することにより、プーリ63,64,65の下
降を規制し、搬送ベルト51,52と選別通路板41の上面と
の間隔を処理対象硬貨の厚みよりも狭い所定の間隔に設
定している。
また、第2図に示すように、リジェクトゲート14の下
方には、硬貨選別通路10からこのリジェクトゲート14を
通じて分離される硬貨を前記第1のコンベア16に導くシ
ュート75が設けられ、一方、オーバーフローゲート15の
下方および各選別溝孔13の下方には、オーバーフロー硬
貨および各金種硬貨を分離状態で一時保留する前記一時
保留部17の一時保留ドラム18が配設されている。
次に、本実施例の作用を説明する。
まず、第8図ないし第10図に示す硬貨入出金機1の全
体的な動作について説明する。
入金時において、入出金口3を通じて入金硬貨が投入
された受枠4を反転させて、入金硬貨を硬貨収納繰出部
7に一括して放出し、この硬貨収納繰出部7から入金硬
貨を1枚ずつ分離して硬貨選別通路部9に繰出す。な
お、この硬貨収納繰出部7では、処理対象硬貨よりも大
なる直径の大径硬貨、例えば外国硬貨、メタル、記念硬
貨等は硬貨選別通路部9には繰出さないようになってい
る。
前記入金硬貨が硬貨選別通路部9に繰出されて硬貨選
別通路10内を搬送される間に、検出部12によって金種判
別がなされ、そして、識別不能硬貨等のリジェクト硬貨
が判別されると、そのリジェクト硬貨は、リジェクトゲ
ート14で硬貨選別通路10から分離され、第1のコンベア
16によって受枠4に戻して入金を行なっている顧客に返
却する。このとき、受枠4は再び反転して硬貨受入れ可
能な状態に復帰している。
前記検出部12によって正規硬貨と判別された硬貨は、
そのまま硬貨選別通路10上を搬送されて対応する金種の
選別溝孔13から落下分離され、一時保留部17に金種別に
保留される。一方、ある金種の金種別出金部19が硬貨の
満杯状態にあることが検知されている場合には、その金
種の硬貨をオーバーフローゲート15で硬貨選別通路10か
ら分離し、一時保留部17に他の硬貨とは分離して保留す
る。なお、この硬貨選別通路部9による硬貨選別動作に
ついては、後に詳細に説明する。
前記入金硬貨を全て選別完了した後、その選別結果を
表示して顧客の承認を得る。
顧客によって承認が得られると、一時保留部17の一時
保留ドラム18を回動させて、各金種別に保留した硬貨は
金種別出金部19に金種別に収納し、また、オーバーフロ
ー硬貨は回収シュート21および切換ゲート26(2点鎖線
位置)を通じて固定金庫27に収納する。
一方、入金不承認時には、一時保留ドラム18を第10図
の破線に示す位置に回動させて、全ての保留硬貨を第2
のコンベア20上に放出し、この第2のコンベア20および
第1のコンベア16を通じて受枠4に搬送し、顧客に返却
する。その後、受枠4に返却された入金硬貨を顧客が取
忘れることがあるため、第2のコンベア20が回転を開始
してから所定時間後に、後述する取忘れ硬貨の回収動作
が行なわれる。なお、一時保留ドラム18は、取忘れ硬貨
の回収動作が終了するまで返却時の回動位置を保つ。
また、出金時において、出金データに基づいて金種別
出金部19から各金種硬貨を対応枚数だけ1枚ずつ第3の
コンベア24上に投出し、この第3のコンベア24および第
4のコンベア25を通じて硬貨収納繰出部7に搬送すると
共に、この硬貨収納繰出部7から硬貨選別通路部9に1
枚ずつ分離して繰出し、検出部12で金種判別を行ない、
リジェクトゲート14で硬貨選別通路10から分離し、第1
のコンベア16を通じて受枠4に搬送出金する。一方、検
出部12で識別不能硬貨等のリジェクト硬貨が判別される
と、そのリジェクト硬貨は、リジェクトゲート14で分離
されずにオーバーフローゲート15で分離され、第10図に
示す破線位置に回動している一時保留ドラム18の外側
面、回収シュート21および切換ゲート26を通じて固定金
庫27に収納し、前記検出部12の検出結果から出金データ
に不足する金額分だけ金種別出金部19から新たに投出し
て受枠4へ搬送出金する。その後、受枠4に出金された
硬貨を顧客が取忘れることがあるため、第3のコンベア
24が回転を開始してから所定時間後に、次の取忘れ硬貨
の回収動作を行なう。なお、一時保留ドラム18は、取忘
れ硬貨の回収動作が終了するまで出金時の回動位置を保
つ。
取忘れ硬貨の回収動作は、受枠4を反転させ、硬貨収
納繰出部7の繰出ベルト5等と硬貨選別通路部9の搬送
ベルト手段11を回転させ、そして、もし取忘れ硬貨があ
る場合には、オーバーフローゲート15、一時保留ドラム
18の外側面、回収シュート21、切換ゲート26(破線位
置)を通じて、着脱金庫29の取忘れ硬貨収納箱30に収納
する。そして、所定時間後に、各部の回転を停止させる
と共に、一時保留ドラム18は水平姿勢に復帰させる。
また、前記入金硬貨を金種別出金部19に収納完了した
後および取忘れ硬貨を着脱金庫29の取忘れ硬貨収納箱30
に収納した後、硬貨収納繰出部7の繰出ベルト5を逆転
させると共に(このとき、逆転ローラ6はワンウェイク
ラッチによって回転しない)、硬貨収納繰出部7の下部
域を開放することにより、硬貨収納繰出部7内に残った
異物、例えば異種大径硬貨、パチンコ玉、紙屑、クリッ
プ等を異物回収箱8に回収し、硬貨収納繰出部7内から
取除く。
なお、前述の各駆動時期のタイミングはタイマー信号
等で行なう。
また、硬貨入出金機1内の全ての硬貨を回収する場合
には、返し釦の操作により固定金庫27から収納されてい
る全ての硬貨が繰出コンベア28で第4のコンベア25に繰
出されると共に、金種別出金部19から収納されている全
ての硬貨が第3のコンベア24に投出されて、第4のコン
ベア25に搬出され、そして、第4のコンベア25を通じて
硬貨収納繰出部7に搬送され、この硬貨収納繰出部7か
ら1枚ずつ分離されて硬貨選別通路部9に繰出され、対
応する金種の各選別溝孔13から落下し、回収釦の操作時
に第9図に示す破線位置に回動した一時保留ドラム18の
ドラム外側面、回収シュート21を通じて着脱金庫29内に
回収される。全ての硬貨が回収された着脱金庫29は、機
体2の後面から抜き外して回収できる。
また、着脱金庫29の繰出コンベア31によって収納され
ている硬貨を第4のコンベア25に繰出して循環させるこ
とにより、前記硬貨回収動作によって硬貨入出金機1内
に硬貨が入っていない場合の初期補給や、出金によって
ある金種の硬貨が金種別出金部19および固定金庫27に不
足あるいは無くなった場合の補給を行なうことができ
る。
次に、前記硬貨選別通路部9の動作を説明する。
硬貨収納繰出部7から繰出ベルト5によって供給され
る硬貨は、搬送ベルト51のプーリ53の下側のベルト部位
と選別通路板41との間に挟み込まれ、繰出ベルト5より
も速い周速で回転する搬送ベルト51で硬貨選別通路10内
に取り込まれる。このとき、プーリ53が揺動レバー57を
介して硬貨厚み位置までばね力に抗して揺動することに
より、硬貨がスムーズに取り込まれる。
硬貨選別通路10に取り込まれた硬貨は、選別基準部材
42の第1の傾斜側面44に当接して硬貨選別通路10の中央
寄りに寄せられた後、第1の傾斜側面44に連続する側面
に沿わされる。一方、プーリ63の位置の搬送ベルト51の
下へ硬貨が進入すると、硬貨厚みにより搬送ベルト51お
よびプーリ63が支持板68のばね力に抗して上昇し、第6
図および第7図と同様に、支持板68のばね板部72が選別
基準部材42の方向に弾性変形して、プーリ63および搬送
ベルト51と共に硬貨を選別基準部材42の側面の方向に移
動させ、選別基準部材42の側面に硬貨を押付ける。ま
た、硬貨の通過後は、支持板68のばね板部72のばね作用
によってプーリ63および搬送ベルト51が下降され、支軸
67の自由端がストッパ74に当接する。
そして、前記支持板68の作用によって選別基準部材42
の側面に当接しながら搬送される硬貨は、検出部12の磁
気センサ47上を通る間に磁気特性が検出され、イメージ
センサ48を通る間に径が検出され、金種や正常硬貨か否
かが判定される。
そして、検出部12を通過する硬貨が前記入金時におけ
るリジェクト硬貨あるいは出金時における出金硬貨の場
合には、リジェクトゲート14のシャッター50が開放され
(入金時にはその硬貨の搬送タイミングに合わせて開放
し、出金時には開放状態にある)、落下孔49から落下さ
せて硬貨選別通路10から分離する。このとき、プーリ64
の位置の搬送ベルト51の下に硬貨が進入することによ
り、第6図のように、硬貨厚みによってプーリ64が上昇
して支持板69のばね板部72が弾性変形し、選別基準部材
42の側面に硬貨を押付けると共に、プーリ64と共に硬貨
を下方に押圧するばね力が作用するので、この支持板69
のばね作用によって硬貨を落下孔49に強制的に落し込
む。
また、前記検出部12を通過する硬貨が前記入金時にお
けるオーバーフロー硬貨、出金時におけるリジェクト硬
貨、取忘れ硬貨回収動作時における取忘れ硬貨の場合に
は、オーバーフローゲート15のシャッター50が開放され
(入金時にはその硬貨の搬送タイミングに合わせて開放
し、出金時および取忘れ硬貨回収動作時には開放状態に
ある)、リジェクトゲート14を通過してくる硬貨を落下
孔49から落下させて硬貨選別通路10から分離する。この
とき、前記リジェクトゲート14での場合と同様に、支持
板69のばね作用によって硬貨を落下孔49に強制的に落し
込む。
また、前記検出部12を通過する硬貨が前記入金時にお
ける正規硬貨および回収時における回収硬貨の場合に
は、前記リジェクトゲート14およびオーバーフローゲー
ト15で分離されずに搬送ベルト51によって硬貨選別通路
10の下流側に搬送される。
そして、両ゲート14,15を通過して硬貨選別通路10を
搬送される硬貨は、選別基準部材42の第2の傾斜側面45
に当接して硬貨選別通路10の中央寄りに寄せられ、その
第2の傾斜側面45に連続する選別基準側面46に沿わされ
る。一方、第7図のように、プーリ65の位置の搬送ベル
ト51,52の下へ硬貨が進入することにより、硬貨厚みに
より搬送ベルト51,52およびプーリ65が支持板70のばね
板部72のばね力に抗して上昇し、このとき、支持板70の
ばね板部72が選別基準部材42の方向に弾性変形して、プ
ーリ65および搬送ベルト51,52と共に硬貨を選別基準部
材42の選別基準側面46の方向に移動させ、選別基準側面
46に硬貨を押付ける。そのため、プーリ65の下の選別溝
孔13上に進入した硬貨がその選別溝孔13で分離すべき対
応金種硬貨であるならば、選別溝孔13から確実に落下さ
せて硬貨選別通路10から分離することができる。しか
も、支持板70のばね板部72のばね作用によって硬貨を選
別溝孔13に強制的に落し込む。
また、前記プーリ65の下の選別溝孔13上に進入した硬
貨がその選別溝孔13で分離すべき対応金種硬貨でないな
らば、その選別溝孔13で分離されず、選別基準側面46に
当接したまま下流側の選別溝孔13に向けて搬送される。
なお、硬貨の通過後は、支持板70のばね板部72のばね作
用によってプーリ65および搬送ベルト51,52が下降さ
れ、支軸67の自由端がストッパ74に当接する。
以上のように、硬貨がプーリ65の位置の搬送ベルト5
1,52の下に進入すると、支持板70の弾性変形によって搬
送ベルト51,52部位、押圧回転体66が上昇しながら選別
基準側面46へ向かって変位し、硬貨を選別基準側面46に
寄せて押付け、その硬貨がプーリ65の下の選別溝孔13で
分離すべき対応金種硬貨であるならば、ばね板部72のば
ね作用により選別溝孔13に硬貨を強制的に落し込み、ま
た、対応金種硬貨でなければ、硬貨を選別基準側面46に
当接させたまま下流に向けて搬送し、下流側の選別溝孔
13で硬貨選別通路10から分離できる。
なお、プーリ65で押圧される搬送ベルト51,52部位の
下へ硬貨が進入したとき、支持板70の弾性変形によって
搬送ベルト51,52部位、プーリ65が上昇しながら選別基
準側面46へ向かって変位し、硬貨が選別基準側面46側へ
寄せるように構成するには、支持板70のプーリ65の軸部
分の支持箇所よりも高い位置でかつ通路幅方向には支持
箇所と同等位置から反選別基準側面側(選別基準側面46
から離れる側)で支持固定するようにすればよい。
また、選別通路板41に形成する選別溝孔13は、前記実
施例では、個々に独立した矩形溝孔状であったが、1つ
の連続した溝状とし、上流側から下流側に沿って各金種
に対応して溝幅を順次広く形成したもの、あるいは溝幅
を処理金種の硬貨径に応じて変更可能としたものも含ま
れる。
また、前記実施例では、搬送ベルト51,52が丸ベルト
であったが、Vベルトや断面台形状のベルトを用いても
よく、それに合わせて各プーリの溝形状を変更する。
さらに、押圧回転体66として前記実施例では、プーリ
65を示したが、ローラ、つば付きローラ、円錐台ローラ
でもよい。
また、前記実施例では、硬貨選別通路装置を硬貨入出
金機に適応したが、硬貨入金機や硬貨分類機等の他の硬
貨処理機にも適応できる。
〔考案の効果〕
本考案によれば、押圧回転体を支持した支持板が、押
圧回転体の軸部分の支持箇所よりも高い位置でかつ通路
幅方向には支持箇所と同等位置から反選別基準側面側で
支持固定されるため、押圧回転体で押圧される搬送ベル
ト部位の下へ硬貨が進入すると、支持板の弾性変形によ
って搬送ベルト部位、押圧回転体が上昇しながら選別基
準側面へ向かって変位し、硬貨を選別基準側面側へ寄せ
ることができる。したがって、板ばね材質の支持板のみ
を用いた簡単な構成でありながら、硬貨を選別溝孔へ向
けて押圧する機能と、硬貨が進入してきたときに硬貨を
選別基準側面へ寄せる機能とを有し、硬貨を選別基準側
面に沿わせた状態で選別溝孔上を移動させて硬貨選別を
確実に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の硬貨選別通路装置の一実施例を示す平
面図、第2図はその一部を切り欠いた側面図、第3図は
第1図のIII-III断面図、第4図は第1図のIV-IV断面
図、第5図は一部の側面図、第6図は第3図に対応する
動作説明図、第7図は第4図に対応する動作説明図、第
8図は本考案の硬貨選別通路装置を適応した硬貨入出金
機の一部を省略した側面図、第9図はその平面図、第10
図はその側面図である。 10……硬貨選別通路、13……選別溝孔、42……選別基準
部材、46……選別基準側面、51,52……搬送ベルト、66
……押圧回転体、67……支軸、70……支持板。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】選別基準部材の選別基準側面を基準にして
    硬貨選別通路底面に選別溝孔が形成され、硬貨を搬送ベ
    ルトで選別基準側面に当接させながら硬貨選別通路底面
    の選別溝孔上を搬送することにより硬貨の選別を行なう
    硬貨選別通路装置において、 前記搬送ベルトの前記選別溝孔の上部に位置するベルト
    部位を選別溝孔に向けて押圧する押圧回転体と、 この押圧回転体の支軸の前記選別基準側面とは反対側の
    軸部分を支持し、その軸部分の支持箇所よりも高い位置
    でかつ通路幅方向には支持箇所と同等位置から反選別基
    準側面側で支持固定される板ばね材質の支持板と を具備したことを特徴とする硬貨選別通路装置。
JP1987142082U 1987-09-17 1987-09-17 硬貨選別通路装置 Expired - Lifetime JPH082762Y2 (ja)

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JP1987142082U JPH082762Y2 (ja) 1987-09-17 1987-09-17 硬貨選別通路装置

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JPS6446877U JPS6446877U (ja) 1989-03-23
JPH082762Y2 true JPH082762Y2 (ja) 1996-01-29

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS59135586A (ja) * 1983-01-24 1984-08-03 株式会社オ−イズミ 硬貨計数機の搬送装置

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JPS6446877U (ja) 1989-03-23

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