JPH08275940A - X線透視撮影台 - Google Patents

X線透視撮影台

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Publication number
JPH08275940A
JPH08275940A JP7079177A JP7917795A JPH08275940A JP H08275940 A JPH08275940 A JP H08275940A JP 7079177 A JP7079177 A JP 7079177A JP 7917795 A JP7917795 A JP 7917795A JP H08275940 A JPH08275940 A JP H08275940A
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JP
Japan
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top plate
raising
ray fluoroscopic
fluoroscopic imaging
ray
Prior art date
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Pending
Application number
JP7079177A
Other languages
English (en)
Inventor
Akio Hara
昭夫 原
Toshio Tate
外志雄 舘
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Hitachi Healthcare Manufacturing Ltd
Original Assignee
Hitachi Medical Corp
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Publication date
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  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 天板の後部側から被検者の腹部等にアプロー
チできるX線透視撮影台を提供する。 【構成】 被検者を載置する天板と、該天板を起倒させ
る天板起倒手段を備えたX線透視撮影台であって、前記
天板起倒手段を前記天板の長手方向の中央部から端部側
にずれた位置に設置し、天板起倒時に当該天板を昇降さ
せる天板昇降手段を前記天板起倒手段の支持筐体に設け
たX線透視撮影台。前記天板起倒手段及び天板昇降手段
は、前記天板の長手方向の端面から2/5以下の位置に
設けられている。前記天板の側面に着脱、移動及び回転
自在のグリップが設けられている。前記天板起倒手段及
び天板昇降手段は、前記天板を油圧で駆動する油圧駆動
手段を有し、その駆動部のみ前記天板の天板起倒手段及
び天板昇降手段を設けた位置に設け、油圧ポンプ等の制
御部は別体となっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、X線透視撮影台に関
し、特に、被検者を載置する天板と該天板を起倒させる
天板起倒手段を有するX線透視撮影台と、映像系装置
と、天井吊X線管装置を備えたX線透視撮影装置に適用
して有効なX線透視撮影台に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、天井吊型X線透視撮影装置におけ
るX線透視撮影台は、被検者が横たわる天板を支持する
支持枠の後部(下部)側に支持台が位置している。この
支持台には、前記天板を起倒させる起倒駆動機構が内蔵
されている。このため支持台は天板の中央部(中間部)
の位置に設けられている。
【0003】また、近年、高精細イメージインテンシフ
ァイア(以下、I.I.という)の実用化がなされ、そ
れに伴ってI.I.を用いたデジタル・ラジオグラフィ
(DR)撮影が普及しつつある。また、コンピュータX
線断層装置(X線CT)や核磁気共鳴を用いた断層装置
(NMR)などはデジタル画像を扱っており、医用画像
の管理面においても、X線装置のデジタル化が要望され
ている。
【0004】一方、近年、X線透視下において被検者の
周囲で各種の器具を使用して検査や治療を行うインター
ベンショナルラジオロジィ(以下、IVRと略す)手技
が普及してきている。IVR手技は、X線透視下や超音
波誘導下で、たとえば、カテーテルを病巣部に進め、カ
テーテルを介して薬液や小さな器具を挿入したり、血管
を拡張したり、あるいは内容物を吸引排除する治療法で
ある。IVR手技では複数の医師等によって診察・治療
が行われる。IVR手技については、金原出版株式会社
発行「臨床放射線」、第39巻、第11号(臨時増刊号「In
terventional Radiologyのこつ」)、1994年10月31日発
行に記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、従来のX
線透視撮影台を検討したところ以下の問題点を見いだし
た。
【0006】起倒動作可能なX線透視撮影台においてI
VR手技を行う場合、X線透視撮影台後部側からのアプ
ローチは、天板の頭側の端から足側に向かって、天板の
1/4(約400mm)程度であり、被検者の頭部まで
しか触診できないという問題があった。たとえば、X線
透視撮影台後部側からの腹部への触診は不可能であり、
内視鏡,カテーテルを使用する検査や複数人によるIV
R手技への対応は難しい。
【0007】また、このX線透視撮影台にDR撮影用の
大型のI.I.などを取り付けて撮影する場合、起倒駆
動するとI.I.が床に接触するので、床にI.I.が
入るくらいの穴を開けたり、支持台を台の上に載せたり
しなければならないという問題があった。
【0008】また、従来のX線透視撮影台でIVR手技
を行う場合、背面が狭いため、背面からのアプローチが
困難であった。
【0009】さらに、この従来のX線透視撮影台には、
起倒動した際に被検者自身が保持するグリップが天板の
両サイドに突出固定されているので、IVR手技を行う
場合、邪魔になるという問題があった。また、ストレッ
チャからの被検者の搬入等においても邪魔になるという
問題があった。
【0010】本発明の目的は、IVR手技を行う時に天
板の後部側から被検者の腹部等にアプローチできるX線
透視撮影台を提供することにある。
【0011】本発明の他の目的は、設置を高くしたりせ
ずに起倒駆動した時に床に映像系装置等が接触しないX
線透視撮影台を提供することにある。
【0012】本発明の他の目的は、IVR手技を行う時
や被検者の搬入、搬出においてグリップが邪魔とならな
いX線透視撮影台を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば、下
記のとおりである。
【0014】(1)被検者を載置する天板と、該天板を
起倒させる天板起倒手段を備えたX線透視撮影台であっ
て、前記天板起倒手段を前記天板の長手方向の中央部か
ら端部側にずれた位置に設置し、天板起倒時に当該天板
を昇降させる天板昇降手段を前記天板起倒手段の支持筐
体に設けたX線透視撮影台。
【0015】(2)前記(1)のX線透視撮影台におい
て、前記天板起倒手段及び天板昇降手段は、前記天板の
長手方向の端面から2/5以下の位置に設けたものであ
る。
【0016】(3)前記(1)または(2)に記載のX
線透視撮影台において、前記天板の側面に着脱、移動及
び回転自在にグリップを設けたものである。
【0017】(4)前記(1)〜(3)のX線透視撮影
台において、前記天板起倒手段及び天板昇降手段は、前
記天板を油圧で駆動する油圧駆動手段を有し、その駆動
部のみ前記天板の天板起倒手段及び天板昇降手段を設け
た位置に設け、油圧ポンプ等の制御部は別体としたもの
である。
【0018】
【作用】前記(1)の手段によれば、天板起倒手段を前
記天板の長手方向の中央部から端部側にずれた位置に設
置したことから、IVR手技がし易くなる。たとえば、
後部側から被検者の腹部等へのアプローチがし易くな
り、複数の医師等により行うIVR手技に適したX線透
視撮影台となる。
【0019】前記(2)の手段によれば、天板起倒手段
及び天板昇降手段は、前記天板の長手方向の端面から2
/5以下の位置に設けてあるため、IVR手技がし易く
なる。
【0020】前記(3)の手段によれば、天板の側面に
着脱、移動及び回転自在なグリップが設けられているこ
とから、IVR手技を行う前にグリップを外したり、移
動したりあるいは天板下部に回転したりすることによっ
てグリップが邪魔とならなくなる。また、被検者を天板
上に運び入れたり、運び出したりする作業も容易とな
る。
【0021】前記(4)の手段によれば、天板起倒手段
及び天板昇降手段は、前記天板を油圧で駆動する油圧駆
動手段を有し、その駆動部のみ前記天板の天板起倒手段
及び天板昇降手段を設けた位置に設け、油圧ポンプ等の
制御部は別体としていることから、天板を直接駆動させ
る部分のみをX線透視撮影台に備えることができ、X線
透視撮影台自体がコンパクトとなり、設置面積を小さく
することができ、部屋の有効利用を図ることができる。
【0022】
【実施例】以下図面を参照して本発明の実施例を詳細に
説明する。
【0023】なお、実施例を説明するための全図におい
て、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰り
返しの説明は省略する。
【0024】(実施例1)図1は本発明の一実施例(実
施例1)であるX線透視撮影台の斜視図、図2は本実施
例1のX線透視撮影台が据え付けられた場合の上から見
た平面図、図3は図1のX−X線で切った断面図であ
る。図1乃至図3において、2は患者等の被検者を載置
する天板、3は天板2を支持する支持枠3、4は支持枠
3を支持する支持台、5はX線透視撮影台、6は室(X
線透視撮影室)、7は外部からの操作を行う遠隔操作
盤、8は高電圧発生装置、10は支持台4を載置するベ
ース、11は油圧制御装置、14は天板2を垂直方向に
昇降させるときのガイド、15は直線運動軸受、16は
上下動板、17は支持板、18は油圧シリンダ、19は
ピストンロッド、25は昇降駆動機構、26は起倒駆動
機構、36は油圧モータ、37は減速機、38は減速機
出力軸、39は減速機箱、40は軸受である。
【0025】図1乃至図3に示すように、本実施例1の
X線透視撮影台5は、被検者を載置する細長板状の天板
2を有している。この天板2はその全体を支持枠3で支
持されている。前記支持枠3は、図3に示すように、床
に置かれるベース10上に取り付けられた支持台4で片
持ち支持されている。
【0026】支持台4は、支持枠3の中央から外れて足
側に寄せて設けられている(オフセット)。すなわち、
前記支持台4は、天板2の足部端面から天板全長の約2
/5以内に納まるようになっている。そして、図1およ
び図2に示すように、天板2の頭側端面から支持台4ま
での空間aの長さを、天板2の全長の約3/5(約12
00cm)程度と長くし、後部側の空間から被検者の腹
部等へのアプローチも行えるようにしてある。この結
果、天板2の両サイドから複数人によるIVR手技に対
しても適応できる。
【0027】支持台4を天板2の足側にオフセットする
ためには、後述するが、図3に示すように、支持台4を
上下に昇降駆動させる昇降駆動機構25や、支持台4を
起倒駆動させる起倒駆動機構26のみを支持台4の内側
に設け、これら機構を駆動させるための油圧制御装置1
1を支持台4から分離させることによって可能となる。
【0028】支持台4に設けられる昇降駆動機構25お
よび起倒駆動機構26は、油圧シリンダ18や油圧モー
タ36等の油圧機構(油圧駆動装置)によって構成され
ている。また、これら油圧機構を駆動する油圧制御装置
11は分離型となり、ホース(ゴムホース)32を介し
て前記油圧機構に接続されている。
【0029】ここで、それぞれ油圧駆動装置で構成され
る昇降駆動機構25および起倒駆動機構26と、油圧制
御装置11等について、図3、図5および図6を参照し
ながら説明する。図5は支持枠3を立位の状態とした斜
視図であり、図6は油圧駆動手段を示す模式的斜視図で
ある。図3、図5および図6において、12はホース
(ゴムホース)、20は油槽、21はモータ、22はポ
ンプ、23は電磁バルブ、27はパワーユニット、30
は電磁バルブ、31はバルブブロック、37は減速機、
38は減速機出力軸、39は減速機箱である。
【0030】昇降駆動機構25を構成する油圧シリンダ
18および起倒駆動機構26の構成要素である油圧モー
タ36は、支持台4から分離独立した油圧制御装置11
にホース32を介して接続され、油圧制御装置11の駆
動によって動作するようになっている。
【0031】油圧制御装置11は、油槽20,モータ2
1,ポンプ22,電磁バルブ23等を有するパワーユニ
ット27と、複数の電磁バルブ30を有するバルブブロ
ック31と、前記パワーユニット27とバルブブロック
31を接続するホース32等とからなり、全体は図1に
示すように、カバーで覆われている。
【0032】昇降駆動機構25は、テレスコピック構造
の油圧シリンダ18で構成されている。この油圧シリン
ダ18はホース32を介してバルブブロック31に接続
されている。
【0033】前記支持台4は、図3に示すように、一側
面(内側面)に垂直方向に延在するガイド14を有して
いる。前記ガイド14には、直線運動軸受15を介して
昇降自在となる上下動板16が取り付けられている。油
圧シリンダ18は、前記上下動板16から横方向に延在
する支持板17と、前記ベース10間に縦に配置されて
いる。
【0034】油圧シリンダ18のピストンロッド19
は、前記支持板17に接続されている。したがって、油
圧シリンダ18が駆動して、ピストンロッド19が上昇
すると、支持板17が上昇する。
【0035】起倒駆動機構26は、油圧モータ36と、
減速機37等によって構成される。油圧モータ36はホ
ース32を介してバルブブロック31に接続されてい
る。
【0036】減速機37は、厳密に言うならば、図7に
示すように、減速機箱39に内蔵されている。減速機3
7は、減速機箱39にベアリング43を介して回転自在
に取り付けられるウオーム44と、このウオーム44に
噛み合うウオームホイール45とによって構成されてい
る。
【0037】油圧モータ36の回転軸46は、前記ウオ
ーム44に接続されている。したがって、油圧モータ3
6の駆動によって回転軸46が回転すると、ウオーム4
4が回転し、ウオームホイール45が回転する。
【0038】減速機箱39は支持枠3に固定され、減速
機出力軸38は、図3および図4(図3の要部拡大図)
に示すように、支持板17に固定された軸受40に回転
しない状態で固定されている。
【0039】前記支持板17は、上下動板16と一体に
構成されているので、上下動板16の上下動に追従して
移動する。したがって、油圧モータ36が駆動すると、
減速機出力軸38が固定されているので、減速機箱39
が回転し、結果的に天板2を支持している支持枠3(図
1)が起倒駆動する。
【0040】昇降駆動機構25は、支持台4をオフセッ
トしたことから、そのまま起倒駆動させると、支持枠3
の先端が床に接触してしまう。そこで、本実施例では、
図4に示すように、昇降駆動機構25を設けて、支持枠
3を油圧シリンダ18により上昇させた後、起倒駆動機
構26の油圧モータ36の回転により起倒駆動させるよ
うにして、支持枠3が床50に付かないようにしてい
る。
【0041】図5は起倒駆動機構26を動作させて、支
持枠3を起き上がらせて立位の状態としたものである。
昇降駆動機構25および起倒駆動機構26は油圧駆動手
段で駆動部するが、図から分かるように、前記油圧駆動
手段の駆動部は前記天板2の起倒駆動機構26(天板起
倒手段)および昇降駆動機構25(天板昇降手段)を設
けた位置に設け、油圧ポンプ等の油圧制御装置11(制
御部)は別体としていることから、X線透視撮影台自体
がコンパクトとなって小型化でき、設置面積を小さくす
ることができる。
【0042】また、支持枠3の下部には、図示してない
がXTV,ディストリビュータ,イメージインテンシフ
ァイア等からなる撮影装置が設けられている。
【0043】また、本実施例のX線透視撮影台は、図2
に示すように、X線透視撮影室6の中央に据え付けられ
る。この場合、油圧制御装置11は、分離独立型となっ
ていることから、X線透視撮影室6の空いた部分(邪魔
にならない所定位置)に設置できる。この例では、遠隔
操作盤7が据え付けられる遠隔操作室側の隅部に油圧制
御装置11を設置した。これにより、X線透視撮影室6
が狭くても、天板2の周囲の空間は広いものとなる。
【0044】なお、X線透視撮影室6の他の隅部には、
X線管装置に電圧を印加する高圧発生装置8が設置され
ている。また、前記高圧発生装置8は、X線透視撮影室
6の外側から遠隔操作盤7を操作するようになってい
る。
【0045】図8は、本実施例1のX線透視撮影台と映
像系装置および天井吊X線管装置を組み合わせたX線透
視撮影装置の概略構成を示す側面図である。図5におい
て、50は床、51は天井、52はX軸方向ガイドレー
ル、53は天井取付プレート、60はX線管装置支持装
置、61はX線管装置、62はX線絞り装置、63は腹
圧器、64はI.I.、65はディストリビュータ、6
6はX線テレビカメラ(XTV)である。
【0046】つぎに、本実施例1のX線透視撮影台の動
作を図9を用いて説明する。同図において被検者は図示
してない。
【0047】(1)被検者を立位でX線透視撮影を行う
場合。図1および図5に示す油圧制御装置11により起
倒駆動機構26の油圧モータ36を制御して、図9
(a)に示すように、天板2をベース10(床面)に対
して垂直にし、被検者を踏み台に立たせた状態でX線透
視撮影を行う。このとき、図8に示すX線管装置61の
X線放射方向が天板2に対して垂直となるようにX線管
装置61を移動回転させる。
【0048】(2)被検者を寝かせてX線透視撮影を行
う場合。前記(1)と同様に油圧モータ36を制御し
て、図9(b)に示すように、天板2をベース10(床
面)に対して水平にし、被検者を天板2の上に寝かせて
X線透視撮影を行う。このとき、X線管装置61のX線
放射方向は天板2に対して垂直となるようにX線管装置
61を移動させる。このとき、天板2の高さが床面から
1000mm程度であり、回転軸(減速機出力軸38)
の高さは500mm程度になるように油圧シリンダ18
により下方に天板2を降下させる。
【0049】(3)被検者を逆傾斜させてX線透視撮影
を行う場合。前記(1),(2)と同様にして、図9
(c)に示すように、天板2をベース10(床面)に対
して逆傾斜させてX線透視撮影を行う。このとき、X線
管装置61のX線放射方向が垂直となるようにX線管装
置61を移動させる。
【0050】また、このとき、天板2の回転軸(減速機
出力軸38)の高さは、床面から950mm程度であ
る。
【0051】以上説明したように、本実施例1によれば
以下のような効果を奏する。
【0052】(1)支持台が支持枠の中央から足側に寄
ることから、支持枠に沿う支持台の頭側の空間は長くな
り、この頭側後部側から被検者の腹部に対してアプロー
チできる。したがって、多くの医師等によるIVR手技
がし易くなる。
【0053】(2)昇降駆動機構および起倒駆動機構
は、支持台に設ける油圧機構部分と、支持台から分離さ
れる油圧制御装置とからなっていることから、支持枠の
側方にはみ出す支持台が小型化され、X線透視撮影台の
設置面積が小さくなる。
【0054】(3)天板サイドフリー構造となり、起倒
動・昇降動の機能を備えていることから,IVR手技用
としても使用できる万能形のX線透視撮影台となる。
【0055】(実施例2)図10は本発明の他の実施例
(実施例2)であるX線透視撮影台の斜視図、図11は
本実施例2のX線透視撮影台のグリップを示す斜視図、
図12はグリップを示す側面図である。これらの図にお
いて、86は踏み台、87はガイド、88はグリップ、
89は本体、90は回転軸、91は連結具、92はグリ
ップ体、93は肩あて、94は嵌合溝である。
【0056】図10に示すように、X線透視撮影台5の
支持枠3の両側にはガイド87が支持枠3の長手方向に
沿って設けられている。そして、前記ガイド87を利用
してグリップ88が取り付けられている。グリップ88
は、図11および図12に示すように、前記ガイド87
に嵌合する嵌合溝94を有する本体89と、この本体8
9をガイド87の延在方向に貫く棒状の回転軸90と、
前記回転軸90の両端に取り付けられる連結具91と、
2つの連結具91間に亘って取り付けられる彎曲したグ
リップ体92とからなっている。前記グリップ88は、
回転軸90部分で回転自在となるとともに、スライド自
在となっている。なお、グリップ88は、支持枠3の一
側にのみ設ける例を示したが、支持枠3の両側に設ける
構造でもよい。
【0057】本実施例2のX線透視撮影台5は、被検者
を天板2上に運び入れや運び出しする際、グリップ88
を外側に回転させれば邪魔とならず、被検者の運び入れ
や運び出しが容易となる。
【0058】図13は本実施例2のX線透視撮影台の変
形例を示す斜視図である。このX線透視撮影台5は、支
持枠3の両側にグリップ88が設けられている。この例
では、矢印で示すようにグリップ88を回転させること
によって支持枠3の側部下方にグリップ88を位置させ
ることができ、被検者を天板2上に運び入れや運び出し
する際やIVR手技時に、グリップ88が邪魔にならな
くなる。
【0059】(実施例3)図14は本発明の他の実施例
(実施例3)であるX線透視撮影台の正面図である。図
において、70は空間、71はCアーム型X線透視撮影
装置、72はCアーム、73はX線管装置、74はI.
I.、75はTVカメラ、76はシネカメラである。
【0060】本実施例3のX線透視撮影台5は、支持枠
3の下面に取り付けるI.I.64,ディストリビュー
タ65,X線テレビカメラ(XTV)66等の撮影装置
を天板2の足側に寄せて、支持枠3の左端(頭側)から
cなる長さに亘って支持枠3の下に空間70を形成した
ものである。すなわち、本実施例3のX線透視撮影台は
片持ち支持構造となっている。この結果、前記空間70
を利用して、Cアーム型X線透視撮影装置やフィルムチ
ェンジャーを位置させることができる。
【0061】図14では、床設置構造のCアーム型X線
透視撮影装置71を配置した例である。Cアーム型X線
透視撮影装置71のCアーム72の一端にはX線管装置
73が取り付けられ、他端にはI.I.74,TVカメ
ラ75,シネカメラ76が取り付けられている。そこ
で、Cアーム72を動作させて、支持枠3の空間70に
X線管装置73を位置させ、支持枠3上にI.I.74
等からなる撮影装置を位置させて検査や治療を行うこと
ができる。本実施例3では、Cアーム型X線透視撮影装
置は床設置構造のものを示してあるが、天井から吊り下
げるCアーム型X線透視撮影装置であってもよい。
【0062】本実施例3のX線透視撮影台は、天板を移
動しなくても天板の下方にフィルムチェンジャーやX線
管装置等を配置できるため、被検者を動かさなくても脳
血管撮影等が行える。この結果、操作性が良くなるとと
もに撮影時間が短縮できる。また、撮影時間が短縮でき
るので、被検者に長時間の緊張を強いることもなくな
る。
【0063】また、従来、X線透視撮影台で一次撮影を
行い、別室でCアーム等を使用して精密診断をするケー
スがあったが、本実施例3のX線透視撮影台では同一室
内で連続的に行うことができる。この結果、被検者を別
の部屋に移動する必要もなく、被検者の苦痛を最小限と
することができる。また、設備的には、別室を設ける必
要もなく、従来二部屋必要であった撮影が一部屋です
み、スペース的にもメリットがある。
【0064】以上本発明者によってなされた発明を実施
例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で
種々変更可能であることはいうまでもない。前記天板昇
降手段および天板起倒手段は油圧以外の駆動・制御方式
でもよい。
【0065】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記のとおりである。
【0066】(1)支持台が天板の中央から端部側に寄
り、天板の後部側が大きく開いているので複数の医師等
によるIVR手技に適したX線透視撮影台となる。
【0067】(2)支持台部分に天板起倒手段および天
板昇降手段が設けられ、起倒動と同時に昇降動もできる
構成となっていることから、大型のI.I.を搭載した
X線透視撮影台の設置の際床に穴を開けたり台上に設置
するなどの特別なことをする必要がない。
【0068】(3)天板昇降手段および天板起倒手段の
駆動部を制御部から独立(別体)させた構造となるた
め、天板昇降手段および天板起倒手段の駆動部の大きさ
を小さくできる。
【0069】(4)天板の側部に取り付けたグリップを
着脱,移動,回転可能な構造としたので、IVR手技や
被検者の搬入搬出の邪魔とならない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例(実施例1)であるX線透視
撮影台の斜視図である。
【図2】本実施例1のX線透視撮影台が据え付けられた
場合の上から見た平面図である。
【図3】図1のX−X線で切った断面図である。
【図4】本実施例1のX線透視撮影台において天板を傾
斜させた状態を示す正面図である。
【図5】本実施例1のX線透視撮影台において天板を立
位の状態とした斜視図である。
【図6】本実施例1のX線透視撮影台の油圧駆動手段を
示す模式的斜視図である。
【図7】本実施例1の起倒駆動機構を示す一部を切り欠
いた正面図である。
【図8】本実施例1のX線透視撮影台と映像系装置およ
び天井吊X線管装置を組み合わせたX線透視撮影装置の
概略構成を示す側面図である。
【図9】本実施例1のX線透視撮影台の各使用状態を示
す説明図である。
【図10】本発明の他の実施例(実施例2)であるX線
透視撮影台の斜視図である。
【図11】本実施例2のX線透視撮影台のグリップを示
す斜視図である。
【図12】本実施例2のX線透視撮影台のグリップを示
す側面図である。
【図13】本実施例2のX線透視撮影台の変形例を示す
斜視図である。
【図14】本発明の他の実施例(実施例3)であるX線
透視撮影台等を示す正面図である。
【符号の説明】
2…天板、3…支持枠、4…支持台、5…X線透視撮影
台、11…油圧制御装置、12…ホース、14…ガイ
ド、15…直線運動軸受、16…上下動板、18…油圧
シリンダ、25…昇降駆動機構、26…起倒駆動機構、
27…パワーユニット、31…バルブブロック、32…
ホース、36…油圧モータ、37…減速機、38…減速
機出力軸、39…減速機箱、40…軸受、44…ウオー
ム、45…ウオームホイール、52…X軸方向ガイドレ
ール、61…X線管装置、62…絞り、64…I.
I.、65…ディストリビュータ、66…XTV、70
…空間、71…Cアーム型X線透視撮影装置、72…C
アーム、73…X線管装置、74…I.I.、75…T
Vカメラ、76…シネカメラ、86…踏み台、87…ガ
イド、88…グリップ、93…肩あて。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検者を載置する天板と、該天板を起倒
    させる天板起倒手段を備えたX線透視撮影台であって、
    前記天板起倒手段を前記天板の長手方向の中央部から端
    部側にずれた位置に設置し、天板起倒時に当該天板を昇
    降させる天板昇降手段を前記天板起倒手段の支持筐体に
    設けたことを特徴とするX線透視撮影台。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のX線透視撮影台におい
    て、前記天板起倒手段及び天板昇降手段は、前記天板の
    長手方向の端面から2/5以下の位置に設けたことを特
    徴とするX線透視撮影台。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載のX線透
    視撮影台において、前記天板の側面に着脱、移動及び回
    転自在にグリップを設けたことを特徴とするX線透視撮
    影台。
  4. 【請求項4】 請求項1〜請求項3に記載のX線透視撮
    影台において、前記天板起倒手段及び天板昇降手段は、
    前記天板を油圧で駆動する油圧駆動手段を有し、その駆
    動部のみ前記天板の天板起倒手段及び天板昇降手段を設
    けた位置に設け、油圧ポンプ等の制御部は別体とするこ
    とを特徴とするX線透視撮影台。
JP7079177A 1995-04-04 1995-04-04 X線透視撮影台 Pending JPH08275940A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008167782A (ja) * 2007-01-09 2008-07-24 Hitachi Medical Corp 透視撮影装置
JP2010082135A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Ge Medical Systems Global Technology Co Llc クレードル移動装置および磁気共鳴イメージングシステム
JP2010099167A (ja) * 2008-10-22 2010-05-06 Shimadzu Corp X線透視撮影台
JP2016101253A (ja) * 2014-11-27 2016-06-02 株式会社東芝 X線診断装置

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