JPH08275764A - 脱渋設備 - Google Patents

脱渋設備

Info

Publication number
JPH08275764A
JPH08275764A JP7130595A JP7130595A JPH08275764A JP H08275764 A JPH08275764 A JP H08275764A JP 7130595 A JP7130595 A JP 7130595A JP 7130595 A JP7130595 A JP 7130595A JP H08275764 A JPH08275764 A JP H08275764A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carbon dioxide
vaporizer
dioxide gas
astringency
gaseous carbon
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7130595A
Other languages
English (en)
Inventor
Shizuo Fujii
静雄 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP7130595A priority Critical patent/JPH08275764A/ja
Publication of JPH08275764A publication Critical patent/JPH08275764A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Apparatuses For Bulk Treatment Of Fruits And Vegetables And Apparatuses For Preparing Feeds (AREA)
  • Storage Of Fruits Or Vegetables (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 炭酸ガス容器から効率よく脱渋室に炭酸ガス
を供給することができるとともに、気化装置で気化した
液化炭酸ガスが低温であることによって生じる脱渋斑や
霜害等を防止することができる脱渋設備の提供にある。 【構成】 気化装置10を備えた脱渋室と、気化装置1
0に液状でガスを供給する液化炭酸ガス容器とを備え、
気化装置10は、液状で供給される炭酸ガスを気化させ
る加温手段と、加温手段で気化された炭酸ガスを昇温す
る昇温手段とから成り、上記加温手段は内箱10bと第
2の温水導入管13bとから構成されるとともに、上記
昇温手段は外箱10aと第1の温水導入管13aと温熱
板14aとから構成されたことにある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は渋柿の脱渋に用いられる
脱渋設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】渋柿の脱渋は炭酸ガスの雰囲気中に渋柿
を置くことにより行われている。炭酸ガスの雰囲気中に
置かれた渋柿は果肉内の渋味のもととなる可溶性のタン
ニンが不溶性のタンニンに変化して果肉内の渋味が取り
除かれる。
【0003】一般に、炭酸ガスを使用して渋柿から渋を
抜く脱渋設備は、図5に示すように、渋柿を収納する複
数の脱渋室70と、液化炭酸ガスが充填されているボン
ベ50と、このボンベ50に一端が接続されてボンベ5
0からの液化炭酸ガスを気化させる気化装置60と、気
化装置60で気化された炭酸ガスを複数の脱渋室70に
送る炭酸ガス供給配管65とから構成されている。
【0004】尚、気化装置60は、ボンベ50からの液
化炭酸ガスを、温水中にカーリングさせた気化用パイプ
61に供給する機構を有しており、気化用パイプ61内
の液化炭酸ガスは温水中の熱を吸収して気体状に変化す
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来の脱渋設備
は、カーリングさせた気化用パイプ61内で液化炭酸ガ
スを気化させるようにしたものであり、このようにした
ものでは気化装置60内の温水の温度降下がはやく、液
化炭酸ガスの気化が充分に行えないだけでなく、気化さ
れた炭酸ガスの温度も低くなってしまい。この低温の炭
酸ガスをそのまま脱渋室70に供給すると、脱渋斑や霜
害等が発生してしまうという問題があった。
【0006】また、上記の従来の脱渋設備では1つの気
化装置60で気化した炭酸ガスを炭酸ガス供給配管65
内を通して複数の脱渋室70に供給している。従って、
一度に複数の脱渋室70に炭酸ガスを供給する作業には
時間がかかり、効率が悪いといった問題があった。
【0007】本発明は上記の欠点に鑑みてなされたもの
であって、気化装置で気化した液化炭酸ガスが低温であ
ることによって生じる脱渋斑や霜害等を防止するととも
に、炭酸ガス容器から効率よく脱渋室に炭酸ガスを供給
することができる脱渋設備の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明に係る脱渋設備は、気化装置を備えた脱渋室
と、気化装置に液状でガスを供給する液化炭酸ガス容器
とを備え、気化装置は液状で供給された炭酸ガスを気化
する加温装置と、加温装置で気化された炭酸ガスを昇温
する昇温装置とを設けたものである。
【0009】
【作用】上記構成の脱渋設備によれば、液化炭酸ガス容
器に充填されている液化炭酸ガスは液状で脱渋室内の気
化装置に送られる。そして、気化装置に供給された液化
炭酸ガスは加温手段によって気化され、気化した炭酸ガ
スはさらに昇温手段によって所望の温度に温められた後
に脱渋室内に拡散される。
【0010】
【実施例】以下、本発明に係る脱渋設備の一実施例を図
に基づいて説明する。本実施例の脱渋設備は、気化装置
10を備えた複数の脱渋室20と、気化装置10に液化
炭酸ガスを供給するボンベ30(液化炭酸ガス容器の一
例)とを備えており、脱渋室20には渋柿が多数収納さ
れている果実用容器(図外)を置く棚(図外)が多数設
けられている。そして、周囲を気密性のあるシートで覆
うことにより密封状態に保たれている。尚、図中符号4
0は液化ガス供給用本管である。
【0011】引き続き説明すると、図2、図3に示すよ
うに、上記の気化装置10は、蓋11aを有する外箱1
0aと、外箱10aの内部に設けられている内箱10b
とから構成されている。外箱10aの一側壁の開口12
aには第1の温水導入管13aが設けられ、そして、第
1の温水導入管13aには温熱板14aが設けられてい
る。
【0012】又、内箱10bは上方に開口を有してお
り、外箱10aの外部から内箱10bの開口に液化炭酸
ガスを供給する液化ガス供給配管11bが配備されてい
る。そして、この液化ガス供給配管11bは液化ガス供
給用本管40に一端側が接続され、他端側は内箱10b
の開口部分で二手に分岐してシャワー吹き出し小孔12
bが多数穿設されている。さらに、内箱10bの底部分
には外箱10aの外部から第2の温水導入管13bが配
備されている。
【0013】尚、加温手段は、内箱10bと、液化ガス
供給配管11bと、第2の温水導入管13bとから構成
され、また、昇温手段は、外箱10aと、第1の温水導
入管13aと、温熱板14aとから構成されている。
【0014】上記のように構成された脱渋設備は、先
ず、ボンベ30(図1参照)のバルブ31を開けると、
図3、図4に示すように、液化炭酸ガスは液状で液化ガ
ス供給配管11b内を通り、シャワー吹き出し小孔12
b(図3参照)から液化炭酸ガスのしずく5となり、内
箱10bの底部に噴射される。底部は第2の温水導入管
13bによって温められており、底部に落ちた液化炭酸
ガスのしずく5は、温められた底部の熱を奪い気化す
る。気化した炭酸ガスは外箱10a内に広がり、やが
て、第1の温水導入管13aによって温められている温
熱板14aの間隙内を通り外部に排出される。この排出
される炭酸ガスには温熱板14aの間隙内を通過する過
程で温熱板14aの熱を奪って所望の温度(25℃)の
炭酸ガスとなり、脱渋室内20内を満たす。
【0015】本実施例に係る脱渋設備は、各脱渋室20
に気化装置10が備えられているので、炭酸ガスを液状
で脱渋室20に送ることができる。即ち、同じ径の配管
を使用した場合には、気体で送るよりも多くの量を送る
ことができ、効率の良いものとなる。
【0016】又、気化された炭酸ガスは温熱板14aで
所望の温度(25℃)に温められ、その後に、脱渋室2
0内に拡散されるので、気化した液化炭酸ガスが低温で
あることによって生じる脱渋斑や霜害等を防止すること
ができる。
【0017】尚、ボンベ30には液化炭酸ガスが充填さ
れているが、充填する液化ガスは炭酸ガス単体に限られ
ず、脱渋促進用のエチルアルコールを含む液化炭酸ガス
が充填されているボンベ(図外)を使用しても良いこと
はいうまでもない。
【0018】この場合に、エチルアルコールは渋柿の生
活機能を活発化させ、雰囲気中の炭酸ガスの吸収を促進
させる。また、渋柿に吸収された炭素ガスは渋柿の渋味
である可溶性のタンニンを不溶化させる。これにより、
脱渋に使用する炭酸ガスの量は従来の略半分程度の量で
行うことができる。尚、液化炭酸ガスに加えられるエチ
ルアルコールの混合割合は、炭酸ガスが3に対してエチ
ルアルコールが0.75から1.5程度の間が好まし
い。また、エチルアルコールの割合が1.5を越える
と、脱渋過程で柿全体が茶褐色に変色してしまうととも
に、果肉が柔らかくなり使用できるものではなかった。
又、エチルアルコールの割合が0.75以下では、渋柿
の二酸化炭素の吸収する割合は炭酸ガス単体で使用した
場合と比較して変化がなく生活機能を充分に活性化させ
るという役割を果していないことが判明した。
【0019】また、内箱10bの底部を暖めている第2
の温水導入管13bは内部にお湯を通してそのお湯から
発する熱によって底部を暖めているが、底部を暖めるこ
とができるものであれば、上記の第2の温水導入管13
bに限られず、例えば、電気によって発熱するヒータを
底部に設けても良い。また、お湯によって底部を暖める
第2の温水導入管13bと電気によって発熱するヒータ
とをともに底部に配備して使用しても良いことは言うま
でもない。
【0020】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明に係る脱
渋設備によれば、液化炭酸ガス容器に充填されている液
化炭酸ガスは、脱渋室内に備えられた気化装置に液状で
供給される。従って、気体状よりも密度の高い液状で供
給されているので、脱渋室に多量の炭酸ガスを効率良く
供給することができる。
【0021】加えて、気化装置に供給された液化炭酸ガ
スは加温手段によって気化され、気化した炭酸ガスは、
さらに昇温手段によって所望の温度に温められて脱渋室
内に広がるので、気化した液化炭酸ガスが低温であるこ
とによって生じる脱渋斑や霜害等を防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る脱渋設備を説明する説
明図である。
【図2】本発明の一実施例に係る脱渋設備の気化装置を
示す斜視図である。
【図3】本発明の一実施例に係る脱渋設備の気化装置を
示す要部切欠斜視図である。
【図4】図2に示す気化装置のA−A矢視概略断面図で
ある。
【図5】従来の脱渋設備を説明する説明図である。
【符号の説明】
10 気化装置 20 脱渋室 30 ボンベ(液化炭酸ガス容器の一例) 10a 外箱 10b 内箱 11b 液化ガス供給配管 12b シャワー吹き出し小孔 13a 第1の温水導入管 13b 第2の温水導入管 14a 温熱板

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室内に気化装置を備えた脱渋室と、気化
    装置に液状でガスを供給する液化炭酸ガス容器とを備
    え、 気化装置は、液状で供給された炭酸ガスを気化させる加
    温手段と、加温手段で気化された炭酸ガスを昇温する昇
    温手段とを設けたことを特徴とする脱渋設備。
JP7130595A 1995-03-29 1995-03-29 脱渋設備 Pending JPH08275764A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7130595A JPH08275764A (ja) 1995-03-29 1995-03-29 脱渋設備

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7130595A JPH08275764A (ja) 1995-03-29 1995-03-29 脱渋設備

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08275764A true JPH08275764A (ja) 1996-10-22

Family

ID=13456801

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7130595A Pending JPH08275764A (ja) 1995-03-29 1995-03-29 脱渋設備

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08275764A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101935885B1 (ko) * 2018-09-11 2019-04-03 백성준 떫은 감을 탈삽감으로 가공하는 탈삽방법

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101935885B1 (ko) * 2018-09-11 2019-04-03 백성준 떫은 감을 탈삽감으로 가공하는 탈삽방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6626088B2 (en) Heating, cooking and sterilizing device
US4797255A (en) Sterilization method and apparatus therefor
JPS64347A (en) Evaporated fuel processing device
CN101155675A (zh) 处理木制材料的系统和方法
JP2579286B2 (ja) 中空体を乾燥させる方法及び装置
CA2091624A1 (en) Wood treatment using a chlorine-based organic solvent
WO1999008552A1 (fr) Procede et dispositif de pasteurisation de produit alimentaire emballe
JPH08275764A (ja) 脱渋設備
WO1999058896A3 (en) Method and apparatus for supplying vaporized gas on consumer demand
KR102447035B1 (ko) 기화기를 구비한 훈증 장치
KR100449184B1 (ko) 인삼 증숙장치
JP2779870B2 (ja) レトルト殺菌機
JPH09272515A (ja) 容器の殺菌装置及び容器の殺菌方法
JPH10191887A (ja) 酸化抑制式製茶方法
KR102554735B1 (ko) 홍삼 제조용 진공건조 및 증삼 장치
JPH09103276A (ja) タバコをふくらませる方法
JPH0298522A (ja) レトルト食品のフイルム包装容器並びに缶詰の乾燥方法
JPS58146234A (ja) 渋柿の脱渋方法
KR100533870B1 (ko) 족발 조리장치
JPH10328026A (ja) レトルト釜
JPH1030795A (ja) 液化ガス低温貯蔵タンクのホットアップ方法及び装置
JP3378769B2 (ja) 加圧殺菌装置
JPH0584055A (ja) レトルト殺菌機
JPH0994161A (ja) 加温器
JP2975185B2 (ja) 白煙発生方法及び装置

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20031216