JPH08275467A - 二重給電交流電機の回転子およびその製造方法と装置 - Google Patents
二重給電交流電機の回転子およびその製造方法と装置Info
- Publication number
- JPH08275467A JPH08275467A JP7131895A JP7131895A JPH08275467A JP H08275467 A JPH08275467 A JP H08275467A JP 7131895 A JP7131895 A JP 7131895A JP 7131895 A JP7131895 A JP 7131895A JP H08275467 A JPH08275467 A JP H08275467A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rotor
- segment
- iron core
- double
- fed
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
- Manufacture Of Motors, Generators (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 現地での鉄心積み作業および高所作業の必要
がない鉄心構造の二重給電交流電機の回転子と、その製
造方法および装置を提供することを目的とするものであ
る。 【構成】 セグメント形鉄心板を輸送制限高さ以下に積
層し、リーマボルトで締め付けて形成されるブロック体
を、ロータスポークに沿って積み上げ、ロータ鉄心を形
成したことを特徴とする二重給電交流電機の回転子およ
びその製造方法と装置である。
がない鉄心構造の二重給電交流電機の回転子と、その製
造方法および装置を提供することを目的とするものであ
る。 【構成】 セグメント形鉄心板を輸送制限高さ以下に積
層し、リーマボルトで締め付けて形成されるブロック体
を、ロータスポークに沿って積み上げ、ロータ鉄心を形
成したことを特徴とする二重給電交流電機の回転子およ
びその製造方法と装置である。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は揚水発電所などで使用さ
れる二重給電交流電機（可変速発電電動機）に関わり、
特にその回転子の構造と、製造方法および製造装置に関
する。
れる二重給電交流電機（可変速発電電動機）に関わり、
特にその回転子の構造と、製造方法および製造装置に関
する。
【０００２】
【従来の技術】発電機や発電電動機などの大型の電機
は、工場から据付現地へ輸送する際に、道路や橋、ある
いはトンネルなどの条件により、大きさや重量等に輸送
制限を受けることがある。特に、水力発電機の場合は、
据付現地が山間部にあることが多いため、大型の構造部
品は分割して輸送し、現地で組立てることになる。
は、工場から据付現地へ輸送する際に、道路や橋、ある
いはトンネルなどの条件により、大きさや重量等に輸送
制限を受けることがある。特に、水力発電機の場合は、
据付現地が山間部にあることが多いため、大型の構造部
品は分割して輸送し、現地で組立てることになる。
【０００３】水力発電に用いられる同期発電機および同
期発電電動機は、回転子が突極形で、回転子のリムの径
が輸送制限内であればリングリム構造で製作されるのが
一般的である。このリングリム構造の場合は、現地でリ
ム積み作業を行う必要がなく、クレーンにて吊上げ、ロ
ータスポークに沿って積み重ねるだけでよい。したがっ
て、径が大きく、リングリムでは輸送できない場合に限
り、扇形の薄いリム板を現地にて積層するセグメント形
リム構造を用いる。
期発電電動機は、回転子が突極形で、回転子のリムの径
が輸送制限内であればリングリム構造で製作されるのが
一般的である。このリングリム構造の場合は、現地でリ
ム積み作業を行う必要がなく、クレーンにて吊上げ、ロ
ータスポークに沿って積み重ねるだけでよい。したがっ
て、径が大きく、リングリムでは輸送できない場合に限
り、扇形の薄いリム板を現地にて積層するセグメント形
リム構造を用いる。
【０００４】さて、二重給電交流電機においては、回転
子の励磁が三相交流で行われるため、回転子の形状とし
ては円筒形が用いられる。この円筒形回転子では、鉄心
の外周側に直にロータコイルが入るので、特性向上のた
め、薄い磁極用鋼板を積層して鉄心を形成する必要があ
る。そのため、リングリムでの製作が困難であるので、
輸送制限に関係なく、全てセグメント形鉄心構造で製作
される。このセグメント形鉄心は、下から上まで積み上
げた後、リーマボルトで締め付けるため、分割すること
はできない。したがって、外径が輸送制限内に収まる大
きさの場合でも、現地にて鉄心積み作業を行わなければ
ならない。
子の励磁が三相交流で行われるため、回転子の形状とし
ては円筒形が用いられる。この円筒形回転子では、鉄心
の外周側に直にロータコイルが入るので、特性向上のた
め、薄い磁極用鋼板を積層して鉄心を形成する必要があ
る。そのため、リングリムでの製作が困難であるので、
輸送制限に関係なく、全てセグメント形鉄心構造で製作
される。このセグメント形鉄心は、下から上まで積み上
げた後、リーマボルトで締め付けるため、分割すること
はできない。したがって、外径が輸送制限内に収まる大
きさの場合でも、現地にて鉄心積み作業を行わなければ
ならない。
【０００５】図７は、セグメント形鉄心構造の回転子の
要部を示すもので、ロータスポーク１の周りに押さえ板
２を並べ、その上にセグメント形鉄心板３を順次積層
し、一番上に押さえ板４を並べ、それらを貫通するよう
にしてリーマボルト５を挿通し、これらを締め付けて構
成されている。
要部を示すもので、ロータスポーク１の周りに押さえ板
２を並べ、その上にセグメント形鉄心板３を順次積層
し、一番上に押さえ板４を並べ、それらを貫通するよう
にしてリーマボルト５を挿通し、これらを締め付けて構
成されている。
【０００６】セグメント形鉄心板３を積層する場合に
は、図８に示すように、基台６を介してロータスポーク
１を床面７上に固定し、その周りに作業足場８を組み、
作業員９がセグメント形鉄心板３を手作業で積み上げる
という方法が採られている。なお、図８中、１０は押さ
え板２とセグメント形鉄心板３の重みを支える支持台を
示し、１１はセグメント形鉄心板３の置き台を示す。
は、図８に示すように、基台６を介してロータスポーク
１を床面７上に固定し、その周りに作業足場８を組み、
作業員９がセグメント形鉄心板３を手作業で積み上げる
という方法が採られている。なお、図８中、１０は押さ
え板２とセグメント形鉄心板３の重みを支える支持台を
示し、１１はセグメント形鉄心板３の置き台を示す。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、二重給
電交流電機の回転子は、完成状態では鉄心が一体型で分
割することができないので、外径が輸送制限内の大きさ
であっても、鉄心積み作業は現地で行わなければならな
い。しかしながら、現地で鉄心積み作業を行なう場合に
は、鉄心を上まで積み上げてリーマボルト５を入れるた
めに挿通孔を揃えなければならず、そのために不安定な
高所作業を強いられる。また、鉄心を積層しながら、足
場を順次高く組み直す必要があり、手間が掛かる。しか
も作業対象が大きく、立体的であり、現地にて作業せざ
るを得ないので、機械化が難しいという難点がある。
電交流電機の回転子は、完成状態では鉄心が一体型で分
割することができないので、外径が輸送制限内の大きさ
であっても、鉄心積み作業は現地で行わなければならな
い。しかしながら、現地で鉄心積み作業を行なう場合に
は、鉄心を上まで積み上げてリーマボルト５を入れるた
めに挿通孔を揃えなければならず、そのために不安定な
高所作業を強いられる。また、鉄心を積層しながら、足
場を順次高く組み直す必要があり、手間が掛かる。しか
も作業対象が大きく、立体的であり、現地にて作業せざ
るを得ないので、機械化が難しいという難点がある。
【０００８】そこで本発明は、現地での鉄心積み作業お
よび高所作業の必要がない鉄心構造の二重給電交流電機
の回転子と、その製造方法および装置を提供することを
目的とする。
よび高所作業の必要がない鉄心構造の二重給電交流電機
の回転子と、その製造方法および装置を提供することを
目的とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項１に記載
の二重給電交流電機の回転子は、セグメント形鉄心板を
輸送制限高さ以下に積層し、リーマボルトで締め付けて
形成されるブロック体を、ロータスポークに沿って積み
上げ、ロータ鉄心を形成することを特徴とする。請求項
２の発明は、セグメント形鉄心板を輸送制限高さ以下に
積層し、リーマボルトで締め付けてブロック体を形成
し、このブロック体を据付け現場に輸送し、ロータスポ
ークに沿って積み上げてロータ鉄心を形成する方法にお
いて、セグメント形鉄心板を積層する際に、積層される
側を回転せさながら積層することを特徴とする二重給電
交流電機の回転子の製造方法であり、請求項３の発明
は、ブロック体を据付け現場に輸送し、ロータスポーク
に沿って積み上げてロータ鉄心を形成する方法におい
て、ブロック体をクレーンで吊上げ、ロータ鉄心キーを
基準としてロータスポークに沿って積み上げることを特
徴とするものである。また、請求項４の発明は、回転作
業台と、この回転作業台の横に位置する鉄心板送り装置
と、この送り装置により送られてきたセグメント形鉄心
板を吊上げ、前記回転作業台の上方に運搬する鉄心板運
搬装置とを備えることを特徴とする二重給電交流電機の
回転子の製造装置であり、請求項５の発明は、鉄心板運
搬装置の具体的構成に関するものである。
の二重給電交流電機の回転子は、セグメント形鉄心板を
輸送制限高さ以下に積層し、リーマボルトで締め付けて
形成されるブロック体を、ロータスポークに沿って積み
上げ、ロータ鉄心を形成することを特徴とする。請求項
２の発明は、セグメント形鉄心板を輸送制限高さ以下に
積層し、リーマボルトで締め付けてブロック体を形成
し、このブロック体を据付け現場に輸送し、ロータスポ
ークに沿って積み上げてロータ鉄心を形成する方法にお
いて、セグメント形鉄心板を積層する際に、積層される
側を回転せさながら積層することを特徴とする二重給電
交流電機の回転子の製造方法であり、請求項３の発明
は、ブロック体を据付け現場に輸送し、ロータスポーク
に沿って積み上げてロータ鉄心を形成する方法におい
て、ブロック体をクレーンで吊上げ、ロータ鉄心キーを
基準としてロータスポークに沿って積み上げることを特
徴とするものである。また、請求項４の発明は、回転作
業台と、この回転作業台の横に位置する鉄心板送り装置
と、この送り装置により送られてきたセグメント形鉄心
板を吊上げ、前記回転作業台の上方に運搬する鉄心板運
搬装置とを備えることを特徴とする二重給電交流電機の
回転子の製造装置であり、請求項５の発明は、鉄心板運
搬装置の具体的構成に関するものである。
【００１０】
【作用】上述のように、本発明においては、セグメント
形鉄心板をいくつかのブロック体に分割して製作するた
め、１段の積層高さを輸送制限内に設計することによ
り、ブロック体で現地へ輸送することができる。また、
請求項２の発明では、セグメント形鉄心板を積層する際
に、積層される側を回転せさながら積層するので、鉄心
板を持ち上げてから置くまでの距離が短く、常に一定で
ある。また、請求項３の発明では、ブロック体をクレー
ンで吊上げ、ロータ鉄心キーを基準としてロータスポー
クに沿って積み上げるようにしているので、ブロック体
をずれることなく積むことができる。また、請求項４お
よび５の発明では、セグメント形鉄心板の積層と位置決
めを自動的に行うので、効率が良く、人手は僅かしか必
要としない。
形鉄心板をいくつかのブロック体に分割して製作するた
め、１段の積層高さを輸送制限内に設計することによ
り、ブロック体で現地へ輸送することができる。また、
請求項２の発明では、セグメント形鉄心板を積層する際
に、積層される側を回転せさながら積層するので、鉄心
板を持ち上げてから置くまでの距離が短く、常に一定で
ある。また、請求項３の発明では、ブロック体をクレー
ンで吊上げ、ロータ鉄心キーを基準としてロータスポー
クに沿って積み上げるようにしているので、ブロック体
をずれることなく積むことができる。また、請求項４お
よび５の発明では、セグメント形鉄心板の積層と位置決
めを自動的に行うので、効率が良く、人手は僅かしか必
要としない。
【００１１】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。
する。
【００１２】先ず、図１および図２を参照して本発明の
請求項１に記載の発明の実施例を説明する。回転子のロ
ータスポーク１の周囲には、ブロック体２０が複数段
（この例では６段）、積み重ねられている。各ブロック
体２０は、図２に示すように、円周方向に複数個（この
例では６個）のセグメントに分割されたセグメント形鉄
心板２１を各層ごとに積層位置を円周方向に少しずつづ
らしながら積層し、各セグメント形鉄心板２１に設けた
挿通孔に、それらを上下方向に貫通するようにしてリー
マボルト２２を挿入し、締め付けて構成されている。な
お、リーマボルト２２は、全数の高さを揃えるため、締
め付け後、機械加工されている。各ブロック体２０にお
けるセグメント形鉄心板２１の積層枚数は、各ブロック
体２０の高さが輸送制限によって決められた寸法以下と
なるように定められる。これらのブロック体２０は、据
付け現地へ輸送され、クレーン（図示せず）によって１
個ずつ吊上げられ、ロータスポーク１を中心として下か
ら順に積み重ねられ、ロータ鉄心を構成する。
請求項１に記載の発明の実施例を説明する。回転子のロ
ータスポーク１の周囲には、ブロック体２０が複数段
（この例では６段）、積み重ねられている。各ブロック
体２０は、図２に示すように、円周方向に複数個（この
例では６個）のセグメントに分割されたセグメント形鉄
心板２１を各層ごとに積層位置を円周方向に少しずつづ
らしながら積層し、各セグメント形鉄心板２１に設けた
挿通孔に、それらを上下方向に貫通するようにしてリー
マボルト２２を挿入し、締め付けて構成されている。な
お、リーマボルト２２は、全数の高さを揃えるため、締
め付け後、機械加工されている。各ブロック体２０にお
けるセグメント形鉄心板２１の積層枚数は、各ブロック
体２０の高さが輸送制限によって決められた寸法以下と
なるように定められる。これらのブロック体２０は、据
付け現地へ輸送され、クレーン（図示せず）によって１
個ずつ吊上げられ、ロータスポーク１を中心として下か
ら順に積み重ねられ、ロータ鉄心を構成する。
【００１３】このように、請求項１に記載の発明は、１
段のブロック体２０を輸送制限内の大きさにすることに
より、工場でセグメント形鉄心板２１を積層しリーマボ
ルト２２で固定した後、現地へ輸送することができる。
したがって、現地での積層作業がなくなるため、現地で
の作業工程を短縮化することができ、また、１段のブロ
ック体の高さが低いため、不安定な高所作業がなく、足
場の組み替えも必要がない。
段のブロック体２０を輸送制限内の大きさにすることに
より、工場でセグメント形鉄心板２１を積層しリーマボ
ルト２２で固定した後、現地へ輸送することができる。
したがって、現地での積層作業がなくなるため、現地で
の作業工程を短縮化することができ、また、１段のブロ
ック体の高さが低いため、不安定な高所作業がなく、足
場の組み替えも必要がない。
【００１４】次に、請求項２に記載の発明の実施例を説
明する。図３は、この発明のフローチャートを示すもの
で、ステップＳ１において、セグメント形鉄心板を回転
作業台上へガイドピンに沿って１枚置くと、回転作業台
がセグメント形鉄心板の１枚分だけ回転する（ステップ
Ｓ２）。これを繰り返して１周分積むと（ステップＳ
３）、回転作業台が１／４セグメント分だけ回転し（ス
テップＳ５）、次の１周分のセグメント形鉄心板を、前
の１周分より１／４セグメント分だけずれた位置から積
み始める（ステップＳ１）。この様にして各層ごとに１
／４セグメント分ずつずらしながらセグメント形鉄心板
を順次積み上げ、輸送制限に基いて決められた所定の寸
法高さに達すると（ステップＳ４）、ガイドピンの入っ
ていない挿通孔にリーマボルトを入れて締め付ける（ス
テップＳ６）。その後、ガイドピンを抜き取り（ステッ
プＳ７）、それらの挿通孔にもリーマボルトを入れて締
め付けると（ステップＳ８）、ブロック体が完成する。
このブロック体は据付け現場に輸送され、ロータスポー
クに沿って積み上げられてロータ鉄心を形成する。
明する。図３は、この発明のフローチャートを示すもの
で、ステップＳ１において、セグメント形鉄心板を回転
作業台上へガイドピンに沿って１枚置くと、回転作業台
がセグメント形鉄心板の１枚分だけ回転する（ステップ
Ｓ２）。これを繰り返して１周分積むと（ステップＳ
３）、回転作業台が１／４セグメント分だけ回転し（ス
テップＳ５）、次の１周分のセグメント形鉄心板を、前
の１周分より１／４セグメント分だけずれた位置から積
み始める（ステップＳ１）。この様にして各層ごとに１
／４セグメント分ずつずらしながらセグメント形鉄心板
を順次積み上げ、輸送制限に基いて決められた所定の寸
法高さに達すると（ステップＳ４）、ガイドピンの入っ
ていない挿通孔にリーマボルトを入れて締め付ける（ス
テップＳ６）。その後、ガイドピンを抜き取り（ステッ
プＳ７）、それらの挿通孔にもリーマボルトを入れて締
め付けると（ステップＳ８）、ブロック体が完成する。
このブロック体は据付け現場に輸送され、ロータスポー
クに沿って積み上げられてロータ鉄心を形成する。
【００１５】上述のように、この発明においては、積層
したセグメント形鉄心板側が回転するので、鉄心板を持
上げてから置くまでの移動距離は短く、常に一定であ
る。また、回転作業台の複数の場所で同時に積層作業を
行うようにすることもできる。しかも、積層高さが低い
ので、鉄心板の積み上げに応じて足場の高さを変えてゆ
く必要もなく、作業の効率化を図ることができる。
したセグメント形鉄心板側が回転するので、鉄心板を持
上げてから置くまでの移動距離は短く、常に一定であ
る。また、回転作業台の複数の場所で同時に積層作業を
行うようにすることもできる。しかも、積層高さが低い
ので、鉄心板の積み上げに応じて足場の高さを変えてゆ
く必要もなく、作業の効率化を図ることができる。
【００１６】次に、請求項３の発明の実施例を、図４を
参照して説明する。図４において、ロータスポーク１の
外面には予めロータ鉄心キー１ａが設けられており、ロ
ータスポーク１は基台６を介して床面７上に固定されて
いる。ブロック体２０は、アイボルト３０を介してワイ
ヤー３１に吊り下げられ、ワイヤー３１とロータスポー
ク１が干渉しないようにするために介挿される吊り治具
３２を介してクレーン３３に吊り上げられ、ロータスポ
ーク１に嵌挿される。この場合、ブロック体２０はロー
タスポーク１のロータ鉄心キー１ａを基準として徐々に
降下され、全周のギャップが平均化されたところで、ロ
ータスポーク１の下部の段付き部１ｂ上に載置される。
次に、２段目のブロック体２０をクレーン３３で吊り、
上記と同様にロータ鉄心キー１ａを基準として徐々に降
下させ、１段目のブロック体２０の上に徐々に下ろして
積み重ねる。これを必要回数繰り返し、全てのブロック
体２０を積み重ねてロータ鉄心を構成する。
参照して説明する。図４において、ロータスポーク１の
外面には予めロータ鉄心キー１ａが設けられており、ロ
ータスポーク１は基台６を介して床面７上に固定されて
いる。ブロック体２０は、アイボルト３０を介してワイ
ヤー３１に吊り下げられ、ワイヤー３１とロータスポー
ク１が干渉しないようにするために介挿される吊り治具
３２を介してクレーン３３に吊り上げられ、ロータスポ
ーク１に嵌挿される。この場合、ブロック体２０はロー
タスポーク１のロータ鉄心キー１ａを基準として徐々に
降下され、全周のギャップが平均化されたところで、ロ
ータスポーク１の下部の段付き部１ｂ上に載置される。
次に、２段目のブロック体２０をクレーン３３で吊り、
上記と同様にロータ鉄心キー１ａを基準として徐々に降
下させ、１段目のブロック体２０の上に徐々に下ろして
積み重ねる。これを必要回数繰り返し、全てのブロック
体２０を積み重ねてロータ鉄心を構成する。
【００１７】このように、請求項３の発明においては、
ブロック体２０はロータ鉄心キー１ａを基準としてロー
タスポーク１に嵌挿されるので、位置合わせは容易であ
り、また、現地ではブロック体２０を積み重ねるだけで
ロータ鉄心を構成することができるので、現地製作工程
を短縮化することができる。
ブロック体２０はロータ鉄心キー１ａを基準としてロー
タスポーク１に嵌挿されるので、位置合わせは容易であ
り、また、現地ではブロック体２０を積み重ねるだけで
ロータ鉄心を構成することができるので、現地製作工程
を短縮化することができる。
【００１８】次に、請求項４および５の発明の実施例
を、図５および図６を参照して説明する。これらの図に
おいて、床面１１上には回転作業台４０が設置されてい
る。この回転作業台は、モータ（図示せず）によって駆
動され、その中心軸４１を中心として回転するもので、
周囲には、セグメント形鉄心板２１を積む際に基準とな
る多数本のガイドピン４２が所定の間隔をおいて内外２
列に植設されている。
を、図５および図６を参照して説明する。これらの図に
おいて、床面１１上には回転作業台４０が設置されてい
る。この回転作業台は、モータ（図示せず）によって駆
動され、その中心軸４１を中心として回転するもので、
周囲には、セグメント形鉄心板２１を積む際に基準とな
る多数本のガイドピン４２が所定の間隔をおいて内外２
列に植設されている。
【００１９】回転作業台４０の横の床面上には、この作
業台４０に向けてセグメント形鉄心板２１を何枚かずつ
積み重ねて送るローラコンベア式の鉄心板送り装置４３
が設置されている。また、この送り装置４３の先端部に
は、セグメント形鉄心板２１の停止位置を決めるストッ
パ４４が取付けられている。また、鉄心板送り装置４３
と回転作業台４０との間には、上方に、鉄心板運搬装置
４４が設置されている。この運搬装置４４は、鉄心板送
り装置４３と回転作業台４０との間の天井に固定した一
対のレール４５と、これらのレールに沿って移動する台
車４６と、この台車から吊り下げられて上下動する吊り
具４７と、これらの吊り具の下端に取付けられた吸盤４
８とから構成されている。なお、吸盤４８には、真空保
持・解放用のエアパイプ４９が取り付けられている。
業台４０に向けてセグメント形鉄心板２１を何枚かずつ
積み重ねて送るローラコンベア式の鉄心板送り装置４３
が設置されている。また、この送り装置４３の先端部に
は、セグメント形鉄心板２１の停止位置を決めるストッ
パ４４が取付けられている。また、鉄心板送り装置４３
と回転作業台４０との間には、上方に、鉄心板運搬装置
４４が設置されている。この運搬装置４４は、鉄心板送
り装置４３と回転作業台４０との間の天井に固定した一
対のレール４５と、これらのレールに沿って移動する台
車４６と、この台車から吊り下げられて上下動する吊り
具４７と、これらの吊り具の下端に取付けられた吸盤４
８とから構成されている。なお、吸盤４８には、真空保
持・解放用のエアパイプ４９が取り付けられている。
【００２０】このような構成の製造装置において、鉄心
板送り装置４３により送られてきたセグメント形鉄心板
２１は、ストッパ４４によって位置決めされ、上方から
降りてくる吊り具４７の下端に取付けられた吸盤４８に
よって１枚ずつ吸着され、台車４６に吊上げられて、回
転作業台４０の上方に運搬される。この状態で吊り具４
７が緩められると、セグメント形鉄心板２１も降下し、
それに設けた挿通孔２１ａの幾つかにガイドピン４２を
挿通させることによって位置決めされ、吸盤４８を解放
することによって回転作業台４０の上に降ろされる。こ
のようにして１枚のセグメント形鉄心板２１の運搬と位
置決めが行われると、台車４６はレール４５上を走行
し、次のセグメント形鉄心板２１を取りに戻る。その間
に、回転作業台４０は１セグメント分だけ回転し、次の
セグメント形鉄心板２１の積込みに備える。このように
して１層分のセグメント形鉄心板２１の積込みが終了す
ると、２層目の積込みが開始されるが、その際には、回
転作業台４０は１セグメントの１／４分だけ回転し、次
の１周分のセグメント形鉄心板２１を、前の１周分より
１／４セグメント分だけずれた位置から積み始める。こ
のようにして各層ごとに１／４セグメント分ずつずらし
ながらセグメント形鉄心板２１を順次積み上げ、輸送制
限に基いて決められた所定の寸法高さに達すると、ガイ
ドピン４２の入っていない挿通孔２１ａにリーマボルト
２２を入れて締め付ける。その後、ガイドピン４２を抜
き取り、それらの孔にもリーマボルト２２を入れて締め
付けると、ブロック体２０が完成する。このブロック体
は据付け現場に輸送され、ロータスポークに沿って積み
上げられてロータ鉄心を形成する。
板送り装置４３により送られてきたセグメント形鉄心板
２１は、ストッパ４４によって位置決めされ、上方から
降りてくる吊り具４７の下端に取付けられた吸盤４８に
よって１枚ずつ吸着され、台車４６に吊上げられて、回
転作業台４０の上方に運搬される。この状態で吊り具４
７が緩められると、セグメント形鉄心板２１も降下し、
それに設けた挿通孔２１ａの幾つかにガイドピン４２を
挿通させることによって位置決めされ、吸盤４８を解放
することによって回転作業台４０の上に降ろされる。こ
のようにして１枚のセグメント形鉄心板２１の運搬と位
置決めが行われると、台車４６はレール４５上を走行
し、次のセグメント形鉄心板２１を取りに戻る。その間
に、回転作業台４０は１セグメント分だけ回転し、次の
セグメント形鉄心板２１の積込みに備える。このように
して１層分のセグメント形鉄心板２１の積込みが終了す
ると、２層目の積込みが開始されるが、その際には、回
転作業台４０は１セグメントの１／４分だけ回転し、次
の１周分のセグメント形鉄心板２１を、前の１周分より
１／４セグメント分だけずれた位置から積み始める。こ
のようにして各層ごとに１／４セグメント分ずつずらし
ながらセグメント形鉄心板２１を順次積み上げ、輸送制
限に基いて決められた所定の寸法高さに達すると、ガイ
ドピン４２の入っていない挿通孔２１ａにリーマボルト
２２を入れて締め付ける。その後、ガイドピン４２を抜
き取り、それらの孔にもリーマボルト２２を入れて締め
付けると、ブロック体２０が完成する。このブロック体
は据付け現場に輸送され、ロータスポークに沿って積み
上げられてロータ鉄心を形成する。
【００２１】このように、請求項４および５の発明にお
いては、セグメント形鉄心板２１は、人手を使わずに積
層されるので、効率良くブロック体を形成することがで
きる。
いては、セグメント形鉄心板２１は、人手を使わずに積
層されるので、効率良くブロック体を形成することがで
きる。
【００２２】
【発明の効果】上述のように、請求項１の発明によれ
ば、現地での積層作業がなくなるため、現地での作業工
程を短縮化することができ、また、１段のブロック体の
高さが低いため、不安定な高所作業がなく、足場の組み
替えも必要がない。請求項２の発明によれば、積層した
セグメント形鉄心板側が回転するので、鉄心板を持上げ
てから置くまでの移動距離は短く、常に一定であり、作
業の効率化を図ることができる。請求項３の発明におい
ては、ブロック体はロータ鉄心キーを基準としてロータ
スポークに嵌挿されるので、位置合わせは容易であり、
また、現地ではブロック体を積み重ねるだけでロータ鉄
心を構成することができるので、現地製作工程を短縮化
することができる。また、請求項４および５の発明にお
いては、セグメント形鉄心板は、人手を使わずに積層さ
れるので、効率良くブロック体を形成することができ
る。
ば、現地での積層作業がなくなるため、現地での作業工
程を短縮化することができ、また、１段のブロック体の
高さが低いため、不安定な高所作業がなく、足場の組み
替えも必要がない。請求項２の発明によれば、積層した
セグメント形鉄心板側が回転するので、鉄心板を持上げ
てから置くまでの移動距離は短く、常に一定であり、作
業の効率化を図ることができる。請求項３の発明におい
ては、ブロック体はロータ鉄心キーを基準としてロータ
スポークに嵌挿されるので、位置合わせは容易であり、
また、現地ではブロック体を積み重ねるだけでロータ鉄
心を構成することができるので、現地製作工程を短縮化
することができる。また、請求項４および５の発明にお
いては、セグメント形鉄心板は、人手を使わずに積層さ
れるので、効率良くブロック体を形成することができ
る。
【図１】本発明の二重給電交流電機の回転子の実施例を
示す右半分の切欠側面図である。
示す右半分の切欠側面図である。
【図２】図１の回転子におけるブロック体の実施例を示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図３】本発明の製造方法の実施例を説明するフローチ
ャートである。
ャートである。
【図４】本発明の請求項３の発明の実施例を示す説明図
である。
である。
【図５】本発明において使用される製造装置の実施例を
示す平面図である。
示す平面図である。
【図６】本発明において使用される製造装置の実施例を
示す側面図である。
示す側面図である。
【図７】従来の二重給電交流電機の回転子を例示する右
半分の切欠側面図である。
半分の切欠側面図である。
【図８】図７の回転子の製造方法を説明する説明図であ
る。
る。
【符号の説明】 １……ロータスポーク １ａ……ロータ鉄心キー ２，４……押さえ板 ３，２０……セグメント形鉄心板 ５，２２……リーマボルト ６……基台 ２０……ブロック体 ２１……挿通孔 ４０……回転作業台 ４２……ガイドピン ４３……鉄心板送り装置 ４４……鉄心板運搬装置
Claims (5)
- 【請求項１】 セグメント形鉄心板を輸送制限高さ以下
に積層し、リーマボルトで締め付けて形成されるブロッ
ク体を、ロータスポークに沿って積み上げ、ロータ鉄心
を形成したことを特徴とする二重給電交流電機の回転
子。 - 【請求項２】 セグメント形鉄心板を輸送制限高さ以下
に積層し、リーマボルトで締め付けてブロック体を形成
し、このブロック体を据付け現場に輸送し、ロータスポ
ークに沿って積み上げてロータ鉄心を形成する方法にお
いて、セグメント形鉄心板を積層する際に、積層される
側を回転せさながら積層することを特徴とする二重給電
交流電機の回転子の製造方法。 - 【請求項３】 ブロック体を据付け現場に輸送し、ロー
タスポークに沿って積み上げてロータ鉄心を形成する方
法において、ブロック体をクレーンで吊上げ、ロータ鉄
心キーを基準としてロータスポークに沿って積み上げる
ことを特徴とする請求項２に記載の二重給電交流電機の
回転子の製造方法。 - 【請求項４】 回転作業台と、この回転作業台の横に位
置する鉄心板送り装置と、この送り装置により送られて
きたセグメント形鉄心板を吊上げ、前記回転作業台の上
方に運搬する鉄心板運搬装置とを備えることを特徴とす
る二重給電交流電機の回転子の製造装置。 - 【請求項５】 鉄心板運搬装置が、天井に固定したレー
ルと、これらのレールに沿って移動する台車と、この台
車から吊り下げられて上下動する吊り具と、これらの吊
り具の下端に取付けられた吸盤とから構成されているこ
とを特徴とする請求項４に記載の二重給電交流電機の回
転子の製造装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7131895A JPH08275467A (ja) | 1995-03-29 | 1995-03-29 | 二重給電交流電機の回転子およびその製造方法と装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7131895A JPH08275467A (ja) | 1995-03-29 | 1995-03-29 | 二重給電交流電機の回転子およびその製造方法と装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08275467A true JPH08275467A (ja) | 1996-10-18 |
Family
ID=13457121
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7131895A Pending JPH08275467A (ja) | 1995-03-29 | 1995-03-29 | 二重給電交流電機の回転子およびその製造方法と装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08275467A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000278918A (ja) * | 1999-02-04 | 2000-10-06 | Siemens Westinghouse Power Corp | 現場でのステータ組立て方法 |
-
1995
- 1995-03-29 JP JP7131895A patent/JPH08275467A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000278918A (ja) * | 1999-02-04 | 2000-10-06 | Siemens Westinghouse Power Corp | 現場でのステータ組立て方法 |
| JP4484296B2 (ja) * | 1999-02-04 | 2010-06-16 | シーメンス エナジー インコーポレイテッド | 現場で発電機のステータを組立てる方法 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| EP1592110B1 (en) | Horizontal assembly of stator core using a central rail structure | |
| EP0358945B1 (en) | Method of assembling wound rotor of vertical type adjustable speed hydroelectric rotating machine at its installation site | |
| CN106357065A (zh) | 一种电机冲片叠片系统 | |
| JPH08275467A (ja) | 二重給電交流電機の回転子およびその製造方法と装置 | |
| CN206117445U (zh) | 一种用于电机冲片叠压作业的叠片台 | |
| CN106357064A (zh) | 一种电机冲片供片装置 | |
| JP2014180093A (ja) | 固定子コイルの端部切断装置 | |
| CN206117446U (zh) | 一种电机冲片供片装置 | |
| JPS61244238A (ja) | 立軸回転電機の固定子 | |
| JP3903589B2 (ja) | 回転電機のコア積み装置 | |
| JP2017125411A (ja) | タービンケーシング回転装置 | |
| JP2004072891A (ja) | 発電機又は電動機の定期点検方法及び装置 | |
| CN117175870B (zh) | 一种电机定转子冲片生产的定心装置 | |
| JP2000245114A (ja) | 発電機の保守点検用作業テーブル装置 | |
| CN221216862U (zh) | 一种电机转子抽穿吊具 | |
| KR101507659B1 (ko) | 고효율 모터용 스파이럴 스테이터 코어의 제조 장치 및 제조 방법 | |
| JPH0811039Y2 (ja) | 巻線機のワークホルダ | |
| CN213944690U (zh) | 一种光面钢丝绳打环装置 | |
| JP4101411B2 (ja) | 発電設備の据付工法 | |
| CN213976117U (zh) | 铁芯上料转盘 | |
| JPS6041817Y2 (ja) | 固定子鉄心の積層組立装置 | |
| JPS602055A (ja) | 回転電機固定子扇形鉄心の積層方法 | |
| CN112065109B (zh) | 一种小型钢管通廊结构快速安装方法 | |
| KR102028213B1 (ko) | 고효율 모터용 스파이럴 스테이터 코어의 제조 장치 및 제조 방법 | |
| CN218217043U (zh) | 防爆电机铁芯冲片叠放工装 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20040330 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |